JP6037931B2 - 定着装置、画像形成装置 - Google Patents

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本発明は、定着装置における異常状態を判定することができる定着装置及び前記定着装置を備える画像形成装置にする。
電子写真方式の画像形成装置は、印刷用紙に転写されたトナー像を印刷用紙に定着させる定着装置を備えている。定着装置は、ヒーター等の加熱装置と、加熱装置によって表面が加熱される加熱ローラー(回転体)と、加熱ローラーに圧接されて従動する加圧ローラーとを備えている。加熱ローラーは定着装置によって回転可能に支持されており、DCモーターなどの電動機から回転駆動力が伝達されることにより回転駆動される。加熱ローラーと加圧ローラーとの間に形成されたニップ部に印刷用紙が搬送されると、加熱ローラー及び加圧ローラーによる印刷用紙の搬送中に印刷用紙上のトナー像が加熱ローラーの加熱による溶融と加圧ローラーによる加圧によって印刷用紙に定着される。また、前記定着装置では、加熱ローラーの表面温度が温度センサーを用いて検出され、その検出結果に基づいて前記ニップ部における温度が定着可能な定着温度となるように加熱装置が加熱制御される。
この種の定着装置においては、前記ニップ部に印刷用紙が詰まったり、前記加熱ローラーに印刷用紙が巻き付いたりするような異常が生じる場合がある。この場合、加熱ローラーの回転が停止して、加熱ローラーが局部的に高温に加熱されることにより、印刷用紙が発火するおそれがある。この問題に対して、従来、加熱ローラーが所定の基準温度よりも高い異常温度まで加熱されると、画像形成装置の制御部は、加熱装置の加熱制御を停止する停止制御が行われている。
特開2007−212502号公報 特開2009−109525号公報
しかしながら、従来の停止制御では、制御部のCPUが故障して判断処理ができない状態にある場合は、前記加熱ローラーの温度を検出することができなくなり、定着装置に異常が生じていたとしても加熱装置による加熱を停止させることができない。この問題に対して、特許文献1及び特許文献2には、CPUが介在しない回路によって加熱装置による被加熱体の加熱を遮断する技術が開示されている。しかしながら、前掲の特許文献に記載の各技術は、サーミスタなどの温度センサーによって検出された被加熱体の温度を利用するものである。そのため、前記温度センサーが故障した場合は、定着装置に異常が生じていても加熱装置の加熱を停止させることができない。
本発明は、前記事情に鑑みてなされたものであり、その目的は、定着装置の加熱において異常が生じた場合に確実に異常状態を検出して出力することが可能な定着装置及び前記定着装置を備える画像形成装置を提供することにある。
本発明の定着装置は、回転体と、負荷検出部と、異常判定部とを備える。前記回転体は、所定の電動機から伝達された回転駆動力を受けて回転する。前記負荷検出部は、前記電動機にかかる負荷の大きさを検出して出力するためのものである。前記異常判定部は、前記負荷検出部からの出力が予め定められた下限閾値から上限閾値までの設定範囲外である場合に異常信号を出力する。
また、本発明の画像形成装置は、前記定着装置を備えて構成されている。
本発明によれば、回転体の温度が異常に高くなることなどに起因して回転体に負荷がかけられるなどの異常が生じた場合に、その異常状態を確実に検出して出力することが可能である。
本発明の実施形態に係る画像形成装置の構成を示す図である。 図1に示す画像形成装置が備える制御部の構成を示すブロック図である。 図2に示す制御部の負荷検出部及び異常判定部の構成を示す図である。 図3に示す異常判定部における入力電圧及び出力電圧の状態を示すタイミングチャートである。 図2に示す制御部によって実行される異常判定処理の手順を示すフローチャートである。
以下、適宜図面を参照しながら、本発明の実施形態について説明する。なお、以下の実施形態は、本発明を具体化した一例にすぎず、本発明の技術的範囲を限定するものではない。
[画像形成装置10]
図1は、本発明の実施形態に係る画像形成装置10(本発明の画像形成装置の一例)の構成を示す模式図である。図1に示されるように、画像形成装置10は、読み取られた原稿の画像データや外部から入力された画像データに基づいて印刷用紙に画像を形成するものであり、上部に原稿の画像を読み取るスキャナー12が設けられ、下部に電子写真方式の画像形成部14が設けられている。なお、本発明の実施形態に係る画像形成装置10の具体例は、例えばプリンターや複写機、ファクシミリ、又はこれらの各機能を備えた複合機である。
画像形成部14は、スキャナー12で読み取られた画像データや外部から入力された画像データなどの印刷ジョブに基づいて印刷用紙に画像を形成する。画像形成部14は、主として、印刷用紙を保持可能な給紙トレイ16と、搬送ローラー19と、給紙トレイ16から給送された印刷用紙にトナー像を転写する転写装置15と、印刷用紙に転写されたトナー像を印刷用紙に定着させる定着装置18(本発明の定着装置の一例)と、操作表示部(不図示)と、定着装置18の加熱ローラー38に回転駆動力を供給するモーター57(本発明の電動機の一例、図2参照)と、これらの動作を制御する制御部8(図2参照)と、を備えている。これらの構成要素は、画像形成部14の筐体を構成するケーシング20の内部に配置されている。ケーシング20の上部とスキャナー12との間には、前方が開放された排紙スペース21が設けられている。その排紙スペース21の下面に排紙トレイ23が配置されている。給紙トレイ16から給送された印刷用紙は、ケーシング20内に設けられた搬送路20Aに沿って、搬送ローラー19によって搬送され、その搬送過程において転写装置15によって印刷用紙にトナー像が転写される。印刷用紙に転写されたトナー像は、定着装置18を通過する際に加熱溶融されることによって印刷用紙に定着される。定着装置18を通過した印刷用紙は、排紙スペース21に排出されて、排紙トレイ23に保持される。
[定着装置18]
定着装置18は、フレーム34と、フレーム34に支持された加熱ローラー38と、加熱ローラー38に圧接されて従動回転する加圧ローラー39と、加熱装置42と、温度センサー44と、を備えている。加熱ローラー38及び加圧ローラー39は、フレーム34に回転可能なように支持されている。
定着装置18では、トナーを溶融するために加熱ローラー38が加熱装置42によって加熱される。加熱ローラー38は、その上部に設けられた加熱装置42によって一方向からその外周面が加熱される。本実施形態では、加熱装置42による加熱が制御部8によって制御されることにより、加熱ローラー38の表面温度が予め設定された設定温度(例えば175℃)になるように加熱される。より詳細には、加熱ローラー38と加圧ローラー39とのニップ部82の温度が前記設定温度になるように加熱装置42によって加熱ローラー38が加熱される。
加熱装置42は、電磁誘導を利用する誘導加熱方式によって加熱ローラー38に熱を発生させる装置である。加熱装置42は、加熱ローラー38の周面に隙間を介して覆うように設けられている。加熱ローラー38は、加熱装置42からの磁力線の影響を受けてジュール熱を発生して自己発熱する。なお、本実施形態では、誘導加熱方式の加熱装置42を例示するが、加熱装置42に代えてハロゲンヒーターなどの他の加熱装置を適用することも可能である。
加熱ローラー38は、モーター57から伝達された回転駆動力を受けて回転する。加熱ローラー38は、制御部8のモータードライバー56によって駆動制御されるモーター57にギヤ伝達機構(不図示)を介して連結されている。このため、加熱ローラー38は、モーター57が回転駆動されることによって、その回転駆動力が前記ギヤ伝達機構を介して伝達されて所定方向へ回転する。また、加熱ローラー38は、後述するように加圧ローラー39とのニップ部82で印刷用紙を挟持しつつ搬送する。モータードライバー56によって加熱ローラー38が駆動制御されることにより、ニップ部82において印刷用紙が、所定の搬送速度で搬送される。このようなモーター57の制御は、制御部8においてモータードライバー56に前記搬送速度に対応する駆動信号が出力されることによって実現される。
加圧ローラー39は、加熱ローラー38に対向配置されている。加圧ローラー39は、加熱ローラー38に対してバネなどによって圧接されている。これにより、加圧ローラー39と加熱ローラー38との間にニップ部82が形成される。定着装置18においては、印刷用紙はニップ部82を図1において右から左へ抜けるように搬送される。加熱ローラー38が加熱された状態で印刷用紙がニップ部82を通過すると、印刷用紙に担持されたトナー像が溶融して印刷用紙に定着される。
加熱ローラー38の周辺には、加熱ローラー38の外周面の温度を検出するための温度センサー44が設けられている。温度センサー44としては、汎用品であり小型で低コストのサーミスタが用いられる。もちろん、温度センサー44は、加熱ローラー38の表面温度を検出可能なものであれば如何なるタイプのものでもよく、熱起電力や電気抵抗、磁気の変化を利用する接触式のものや、輝度や色・赤外線強度などで温度を測定する非接触式のものでも適用可能である。
[制御部8]
制御部8は、画像形成装置10を統括的に制御するものである。つまり、制御部8は、画像形成装置10において、搬送ローラー19による搬送動作、転写装置15による転写動作、定着装置18による定着動作などを制御する。制御部8は、図2に示されるように、CPU51とROM52とRAM53とからなる演算部54、モータードライバー56、ヒータードライバー55、負荷検出部61、及び異常判定部62などを有している。演算部54では、CPU51によってROM52に格納された所定のプログラムにしたがった後述の加熱制御や定着動作制御などが実行される。なお、制御部8による加熱制御や定着動作制御は、CPU51によってプログラム実行されるものに限られず、例えば、集積回路(ASIC)などの電子回路で実現されるものであってもよい。
演算部54は、温度センサー44と電気的に接続されている。温度センサー44からの検出信号が演算部54に入力される。演算部54は、温度センサー44からの検出信号に基づいて加熱ローラー38の温度を演算し、その演算結果に応じてヒータードライバー33を制御して、加熱装置42による加熱を行う。具体的には、演算部54は、加熱ローラー38と加圧ローラー39とのニップ部82の温度がトナーの定着に必要な前記設定温度で一定となるように加熱装置42を加熱制御する。
モータードライバー56は、モーター57に駆動電流を供給して、モーター57を回転駆動させる駆動回路である。モータードライバー56は、例えば、集積回路(ASIC)などの電子回路や内部メモリーなどで構成されている。モータードライバー56はモーター57に電気的に接続されており、演算部54からの駆動信号に基づいて、モーター57を駆動制御する。これにより、加熱ローラー38が回転する。なお、モータードライバー56は、集積回路(ASIC)などの電子回路で構成されたものに限られず、例えば、CPU51によって所定のプログラムが実行されることで実現されてもよい。
なお、モーター57は、例えば、DCモーターである。DCモーターは、起動トルクが大きく、入力電圧(印加電圧)に対して回転速度が直線的に比例する特性を有しており、また、入力電流に対して出力トルクが直線的に比例するため、制御が容易であり、しかも低コストである。本実施形態では、モーター57としてDCモーターを例示して説明するが、DCモーターに限られず、モーター57にかかる負荷を検出することが可能なものであれば、如何なるものであっても適用可能である。
ヒータードライバー55は、加熱装置42に駆動電流を供給して、加熱装置42を用いて行われる加熱を制御する駆動回路である。ヒータードライバー55は、モータードライバー56と同様に、集積回路(ASIC)などの電子回路や内部メモリーなどで構成された駆動回路である。ヒータードライバー55は加熱装置42に電気的に接続されており、演算部54からの駆動信号に基づいて、加熱装置42を用いた加熱制御を行う。これにより、加熱ローラー38が加熱される。なお、ヒータードライバー55は、例えば、CPU51によって所定のプログラムが実行されることで実現されてもよい。
負荷検出部61は、モーター57にかかる負荷の大きさを検出して出力するためのものであって、本発明の負荷検出部の一例である。具体的には、負荷検出部61は、モーター57の負荷電圧(印加電圧)を検出することが可能な電圧検出回路である。図3に示されるように、負荷検出部61は、モーター57の−端子に直列に設けられた内部抵抗61Aと、電圧Vcを出力する直流電源61Bとによって構成されている。内部抵抗61Aの一端はモーター57の−端子に接続されており、他端は直流電源61Bの+電極に接続されている。また、直流電源61Bの−電極はフレームなどに接続されており、接地電位(GND電位)にされている。モーター57の+端子には、トランジスター64が接続されており、モーター駆動信号がモータードライバー56からトランジスター64に入力されると、駆動電圧Vccがモーター57の+端子に印加され、モータードライバー56からのモーター駆動信号が無くなるとモーター57の+端子に駆動電圧Vccが印加されなくなる。
モーター57の−端子は、後述の異常判定部62のウインドウコンパレーター67に入力されている。つまり、モーター57の−端子における電圧が負荷検出部61からの出力であり、当該電圧が入力電圧Vinとしてウインドウコンパレーター67に入力されている。本実施形態では、負荷検出部61に直流電源61Bが設けられているため、仮に、モーター57の+電極に駆動電圧Vccが印加されていなくても、入力電圧Vinとして、負荷検出部61によって検出可能な最低電圧である電圧Vcがウインドウコンパレーター67に入力される。
異常判定部62は、負荷検出部61からの出力が予め定められた下限閾値から上限閾値までの設定範囲外である場合に異常信号を出力するものであって、本発明の異常判定部の一例である。ここで、前記下限閾値は後述の比較回路67Bに入力される基準電圧Vbであり、前記上限閾値は後述の比較回路67Aに入力される基準電圧Vaである。異常判定部62は、具体的には、負荷検出部61から出力されたモーター57の負荷電圧が前記設定範囲外のときにLOWレベルの電圧信号(以下「LOW電圧信号」という。)を出力電圧Voutとして出力する比較回路である。このLOW電圧信号は、所定の基準値よりも電圧値が低い電圧信号である。本実施形態では、前記LOW電圧信号を異常信号として取り扱う。また、異常判定部62は、負荷検出部61によって検出されたモーター57の負荷電圧が前記設定範囲内のときにHIレベルの電圧信号(以下「HI電圧信号」という。)を出力電圧Voutとして出力する比較回路である。このHI電圧信号は、所定の基準値よりも電圧値が高い電圧信号である。本実施形態では、前記HI電圧信号を正常信号として取り扱う。
図3に示されるように、異常判定部62は、ウインドウコンパレーター67と、基準電圧切替回路68と、を有する。ウインドウコンパレーター67は、比較回路67A(本発明の第2比較回路の一例)と、比較回路67B(本発明の第1比較回路の一例)とにより構成されている。比較回路67Aには、比較基準として基準電圧Vaが入力されている。この基準電圧Vaは、後述の基準電圧Vbよりも高い電圧値である。比較回路67Aは、負荷検出部61から出力されて比較回路67Aに入力された入力電圧Vinが前記基準電圧Vaよりも高いときに前記LOW電圧信号を出力する。また、比較回路67Bには、比較基準として基準電圧Vbが入力されている。比較回路67Bは、負荷検出部61から出力された比較回路67Bに入力された入力電圧Vinが前記基準電圧Vbよりも低いときに前記LOW電圧信号を出力する。つまり、言い換えると、ウインドウコンパレーター67は、入力電圧Vinが、基準電圧Vbと基準電圧Vaとの間にあるときは、前記LOW電圧信号ではなく、正常信号として前記HI電圧信号を出力する。なお、基準電圧Va及び基準電圧Vbは、いずれも、直流電源61Bが出力する電圧Vcよりも高い電圧値である。
基準電圧切替回路68は、モーター67を駆動させるモーター駆動信号の有無に応じて前記基準電圧Vbを変更する回路であり、本発明の下限閾値変更回路の一例である。基準電圧切替回路68は、具体的には、前記モーター駆動信号の入力が無くなったときに前記基準電圧Vbを負荷検出部61によって検出可能な最低電圧である直流電源61Bの電圧Vcよりも低くするように構成されている。本実施形態では、基準電圧切替回路68は、前記モーター駆動信号の入力が無くなったときに前記基準電圧Vbを接地電位(GND電位)に変更する。また、反対に、基準電圧切替回路68は、前記モーター駆動信号が異常判定部62に入力されると、前記基準電圧Vbを元に戻す。
図3に示されるように、基準電圧切替回路68は、比較回路67Bの−極に接続された電圧Vbを出力する直流電源70と、直流電源70の−極に接続されたトランジスター71とを有する。トランジスター71のエミッタ端子は接地電位とされている。また、基準電圧切替回路68は、一方が比較回路67Bの−極に接続され、他方が接地電位にされた内部抵抗73を有する。このように構成されているため、トランジスター71のベースに前記モーター駆動信号が入力されると、コレクタ−エミッタ間に電流が流れて、比較回路67Bの−極に前記基準電圧Vbが入力される。一方、前記モーター駆動信号の入力が無くなると、コレクタ−エミッタ間が導通しなくなるため、比較回路67Bの−極は接地電位となる。
このように、負荷検出部61及び異常判定部62が構成されているため、図4に示されるように、モーター駆動信号がHIになってモーター57に駆動電流が供給されると、基準電圧切替回路68によって下限閾値の基準電圧が接地電位(GND電位)から電圧Vbに変更される(時点T1参照)。この状態では、ウインドウコンパレーター67は、入力電圧Vinが基準電圧Vbと基準電圧Vaとの間にあるかどうかを比較判定する。そして、例えば、時刻T1〜T2に示すように、入力電圧Vinが基準電圧Vbと基準電圧Vaとの間にある場合は、出力電圧VoutがHIになる。また、時刻T2〜T3に示すように、入力電圧Vinが基準電圧Vaよりも高くなると、出力電圧VoutがHIからLOWになる。一方、時刻T4〜T5に示すように、入力電圧Vinが基準電圧Vbよりも低くなると、この場合も、出力電圧VoutがHIからLOWになる。そして、モーター駆動信号がLOWになってモーター57に駆動電流が供給されなくなると、基準電圧切替回路68によって下限閾値の基準電圧がVbから接地電位(GND電位)に変更される(時点T6〜T7参照)。この状態では、ウインドウコンパレーター67は、入力電圧Vinが接地電位(GND電位)と基準電圧Vaとの間にあるかどうかを比較判定する。上述したように、モーター57に駆動電圧が印加されていなくても、最低電圧として直流電源61Bの電圧Vcが入力電圧Vinとして入力される。そのため、ウインドウコンパレーター67は、時点T6〜T7においては、常に、入力電圧Vinが接地電位(GND電位)と基準電圧Vaとの間にあると判定して、出力電圧VoutをHIに維持する。
次に、図5のフローチャートを参照して、制御部8によって実行される異常判定処理の手順の一例について説明する。図中のS11、S12、・・・は処理手順(ステップ)の番号を表している。各ステップにおける処理は、制御部8によって、より詳細には演算部64のCPU61がROM62内のプログラムを実行することによって行われる。ここで、本実施形態においては、制御部8が異常判定処理を実行することによって、本発明の停止制御部が実現される。なお、以下の説明においては、ステップS11の時点で、画像形成装置10が前記省電力モードにあるものとする。
まず、ステップS11では、制御部8は、画像形成装置10に対して印刷指示が入力されたかどうかを判定する。印刷指示が入力された場合は、制御部8は、画像形成装置10の動作モードを省電力モードから印刷動作モードに切り換える。具体的には、モータードライバー56にモーター駆動信号を出力して、停止していたモーター57を駆動させる(S12)。また、ヒータードライバー55に駆動信号を出力して、停止していた加熱装置42を用いた加熱ローラー38の加熱を開始する(S13)。
次のステップS14では、制御部8は、温度センサー44を用いて検出した温度に基づいて、測定温度が異常であるかどうかを判定する。かかる判定によって、定着装置18が異常であるかどうかを判定することができる。例えば、定着装置18に印刷用紙が詰まった場合や、加熱ローラー38又は加圧ローラー39に印刷用紙が巻き付いた場合は、加熱ローラー38の回転が遅くなったり、回転が停止したりする。このとき、加熱ローラー38の熱が印刷用紙に奪われなくなり、加熱ローラー38は印刷用紙が発火するくらいの高温状態になる。このような状態になった場合は、制御部8は、温度センサー44を用いて検出された測定温度が基準値(異常と判定できる温度閾値)以上である場合に、定着装置18の異常と判定する。ここで、定着装置18が異常と判定されると、制御部8は、次のステップS18において、モーター57を停止して、更に、加熱装置42を用いた加熱ローラー38の加熱を停止する。
なお、仮に、温度センサー44が故障していて、加熱ローラー38の表面温度を正確に測定できない場合は、ステップS14における判定が正確に行われない。この場合であっても、本実施形態の異常判定処理によれば、ステップS15の判定が行われることによって、定着装置18の異常判定を正確に行うことができる。
ステップS14において、測定温度が異常ではないと判定されると、制御部8は、異常判定部62からの出力電圧VoutがHIであるかどうかを判定する(S15)。ここで、出力電圧VoutがLOWである場合は、モーター57に過剰な負荷がかかっている判定できる。つまり、モーター57の過剰な負荷の原因である、印刷用紙の詰まりや巻き込みが生じていると判定できる。この場合は、ステップS18に移り、モーター57を停止して、更に、加熱装置42を用いた加熱ローラー38の加熱を停止する。
一方、ステップS15において、出力電圧VoutがHIであると制御部8によって判定された場合は、モーター57に過剰な負荷がかかっていないと判定できる。つまり、モーター57の過剰な負荷の原因である、印刷用紙の詰まりや巻き込みが生じていないと判定できる。この場合は、ステップS16に移り、印刷用紙に対して印刷動作が開始される。そして、印刷動作が終了すると、再び画像形成装置10の動作モードを省電力モードに移行して、一連の処理が終了する(S19)。なお、ステップS19において画像形成装置10の動作モードが省電力モードになると、モータードライバー56へのモーター駆動信号が停止される。この場合は、上述したように、異常判定部62の基準電圧切替回路68が、比較回路67Bの基準電圧を電圧Vbから接地電位に変更する。そのため、入力電圧Vinが低下して電圧Vcになったとしても、出力電圧VoutはHIを維持する。したがって、ステップS11のように印刷指示が入力されて、省電力モードから印刷動作モードに移行する場合でも、直ぐに加熱装置42を用いて加熱ローラー38を加熱させる制御を実行することができる。
このような異常判定処理が行われることによって、温度センサー44による検出温度では定着装置18の異常を判定できない場合でも、ステップS15において、ウインドウコンパレーター67の出力電圧Voutに基づいて定着装置18の異常の有無を正確に判定することができる。
なお上述の実施形態では、出力電圧Voutの電圧信号に基づいて演算部64のCPU61が判定する例について説明したが、これに限られない。例えば、出力電圧Voutをヒータードライバー55の駆動信号として利用すれば、仮にCPU61が故障して正確な判定ができない状態になっても、定着装置18に異常が生じた場合に、確実に加熱装置42を用いた加熱ローラー38の加熱を停止させることができる。
また、上述の実施形態では、定着装置18を備えた画像形成装置10について例示したが、もちろん、本発明は定着装置18のみの単体製品にも適用可能である。
8:制御部
10:画像形成装置
18:定着装置
64:演算部
38:加熱ローラー
39:定着ローラー
42:加熱装置
44:温度センサー
57:モーター
61:負荷検出部
62:異常判定部
67:ウインドウコンパレーター
68:基準電圧切替回路

Claims (4)

  1. 所定の電動機から伝達された回転駆動力を受けて回転する回転体と、
    前記電動機を駆動させる駆動信号の入力の有無に応じて前記電動機に電圧を供給するスイッチング部と、
    前記電動機の一端に印加される印加電圧を検出して出力する電圧検出回路と、
    前記電圧検出回路からの出力が予め定められた下限閾値から上限閾値までの設定範囲外である場合に異常信号を出力する異常判定部と、を備え、
    前記異常判定部は、
    前記電圧検出回路からの出力が予め定められた下限閾値から上限閾値までの設定範囲外である場合に所定の基準値よりも低い電圧信号である異常信号を出力し、前記電圧検出回路からの出力が前記設定範囲内のときに前記基準値よりも高い電圧信号である正常信号を出力する比較回路と、前記駆動信号の入力の有無に応じて前記下限閾値を変更する下限閾値変更回路と、を有し、
    前記比較回路は、前記電圧検出回路からの出力が前記下限閾値よりも低いときに前記基準値よりも低い電圧信号を出力する第1比較回路と、前記電圧検出回路からの出力が前記上限閾値よりも高いときに前記基準値よりも低い電圧信号を出力する第2比較回路とを有し、
    前記下限閾値変更回路は、前記駆動信号の入力がある場合に前記第1比較回路によって比較される前記下限閾値を前記電圧検出回路によって検出可能な最低電圧よりも高くし、前記駆動信号が無くなった場合に前記第1比較回路によって比較される前記下限閾値を前記最低電圧よりも低くするものである定着装置。
  2. 前記比較回路は、ウインドウコンパレーターである請求項1に記載の定着装置。
  3. 前記回転体を加熱する加熱装置と、
    前記異常判定部から出力された異常信号を受けて前記加熱装置の駆動を停止させる停止制御部と、を更に備える請求項1又は2に記載の定着装置。
  4. 請求項1から3のいずれかに記載の定着装置を備える画像形成装置。
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