JP5927156B2 - 画像形成装置 - Google Patents

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Description

本発明は、画像形成装置に関し、特に、熱圧着により記録紙にトナー像を定着させる定着装置の信頼性向上の技術に関する。
電子写真方式の画像形成装置では、その定着装置は、回転駆動される熱ローラーと加圧ローラーとによるニップ部で、トナー像が転写された記録媒体を挟持し、記録媒体表面に転写されたトナー像を加熱及び加圧して定着処理を行う。また、最近では省電力化及び電源投入から画像出力までの時間短縮を実現するために、固定支持されたヒーターと当該ヒーターに対向圧接しつつ搬送される定着用の耐熱性の円筒状のフィルムとからなるヒーターユニットと、当該ヒーターユニットに対して記録媒体を密着させる加圧部材とを有し、ヒーターの熱を、フィルムを介して記録媒体へ付与することによって記録媒体表面に転写されたトナー像を記録媒体表面に加熱定着させるフィルム加熱定着装置が提案されている。
フィルム加熱定着装置では加圧ローラーを常に同じ回転数で回転駆動していると加圧ローラーの径が変化するためにフィルムの回転速度に変化が発生してしまう。そこで、従来、フィルムの回転状態を検知して、加圧ローラーの適正な回転状態を維持して印字精度を高めるとともに異常画像の発生を防いでいる(例えば、特許文献1参照)。
特開2003−76176号公報
上記従来の定着装置では、熱ローラーの加熱源として熱ローラーの内周側に例えばハロゲンヒーター等が配設されている。そして、トナー像の記録媒体上への定着を適切に行うためには熱ローラーの温度を当該定着に必要な適温(定着温度)に維持することが必要である。このとき、定着装置において熱ローラーが回転しているときは、加圧ローラー又は記録媒体に熱ローラーの熱が伝導して熱ローラーが適温に保たれるが、熱ローラーが回転していないときは、当該熱伝導が不十分になるために、熱ローラーと加圧ローラーとが溶着する閾値温度が低くなる。よって、定着装置において、熱ローラーの温度が予め定められた一定温度以上になると熱ローラーを回転させる等の必要がある。
熱ローラーの駆動は、記録媒体搬送ローラーに回転駆動力を供給するメインモーターを動力とし、ギアを用いてメインモーターの動力を熱ローラーに伝達する構成により行われることが多い。この場合、上記溶着を防止するために、メインモーターが正常に駆動していない場合は、熱ローラーのヒーターへの通電を停止させる等の制御が行われる。しかし、メインモーターが正常に駆動しているにもかかわらず、ギアの破損や組み立て不良等により熱ローラーに動力が伝わらない場合、熱ローラーは回転せず、その温度が上昇して熱ローラーと加圧ローラーとが溶着するおそれがあるが、上記制御では、当該溶着を防止することができない。
本発明は、上記の問題を解決するためになされたもので、複雑な機構を追加することなく、熱ローラーの温度上昇による熱ローラーと加圧ローラーとの溶着を的確に防止することを目的とする。
本発明の一局面に係る画像形成装置は、導電性を有し、その周面に、周方向における一部領域を除いて絶縁膜を有する熱ローラーと、当該熱ローラーに圧接される加圧ローラーとを有する定着部と、前記熱ローラー近傍に配置されたサーミスターと、当該サーミスターに接続されたプルアップ抵抗とを備え、温度変化により変化する当該サーミスターの電気抵抗値に応じて変動する当該プルアップ抵抗及び当該サーミスター間の電圧を出力する電圧出力部と、回転する前記熱ローラーに対して前記絶縁膜及び前記一部領域が形成された周面部分に接触し、当該一部領域との接触時に、前記熱ローラーを介して、前記プルアップ抵抗及び前記サーミスター間をグランドに接続する接続部と、前記電圧出力部から出力される前記電圧がグランド電位となる時間間隔に基づいて、前記熱ローラーが予め定められた基準回転速度以上で回転しているか否かを判定する判定部と、を備える。
本発明によれば、複雑な機構を追加することなく、熱ローラー自体の回転状況が検知されるため、駆動源から熱ローラーに動力を伝達するギアが破損していたり組み立て不良があっても、熱ローラーが予め定められた基準回転速度以上で回転していないことを確実に検知することができる。これにより、熱ローラーの温度上昇による熱ローラーと加圧ローラーとの溶着を防止することが可能になる。
本発明の一実施形態に係る画像形成装置の構造を示す正面断面図である。 画像形成装置の主要内部構成を示す機能ブロック図である。 定着部及び温度検出部周辺の構成を示す図である。 温度検出部から出力される電圧V1を時間経過と共に示すグラフである。 熱ローラーの回転速度検知処理を示すフローチャートである。
以下、本発明の一実施形態に係る画像形成装置について図面を参照して説明する。図1は、本発明の一実施形態に係る画像形成装置の構造を示す正面断面図である。
本発明の一実施形態に係る画像形成装置1は、例えば、コピー機能、プリンター機能、スキャナー機能、及びファクシミリ機能のような複数の機能を兼ね備えた複合機である。画像形成装置1は、装置本体11に、操作部47、画像形成部12、定着部(定着装置)13、給紙部14、原稿給送部6、及び原稿読取部5等を備えて構成されている。
操作部47は、画像形成装置1が実行可能な各種動作及び処理について操作者から画像形成動作実行指示や原稿読取動作実行指示等の指示を受け付ける。操作部47は、操作者への操作案内等を表示する表示部473を備えている。
画像形成装置1が原稿読取動作を行う場合、原稿給送部6により給送されてくる原稿、又は原稿載置ガラス161に載置された原稿の画像を原稿読取部5が光学的に読み取り、画像データを生成する。原稿読取部5により生成された画像データは内蔵HDD又はネットワーク接続されたコンピューター等に保存される。
画像形成装置1が画像形成動作を行う場合は、上記原稿読取動作により生成された画像データ、又はネットワーク接続されたコンピューターから受信した画像データ、又は内蔵HDDに記憶されている画像データ等に基づいて、画像形成部(印刷部)12が、給紙部14から給紙される記録媒体としての記録紙Pにトナー像を形成する。カラー印刷を行う場合、画像形成部12のマゼンタ用の画像形成ユニット12M、シアン用の画像形成ユニット12C、イエロー用の画像形成ユニット12Y、及びブラック用の画像形成ユニット12Bkは、それぞれに、上記画像データを構成するそれぞれの色成分からなる画像に基づいて、帯電、露光、及び現像の工程により感光体ドラム121上にトナー像を形成し、当該トナー像を一次転写ローラー126により中間転写ベルト125上に転写させる。
中間転写ベルト125上に転写される上記各色のトナー画像は、転写タイミングを調整して中間転写ベルト125上で重ね合わされ、カラーのトナー像となる。二次転写ローラー210は、中間転写ベルト125の表面に形成された当該カラーのトナー像を、中間転写ベルト125を挟んで駆動ローラー125aとのニップ部Nにおいて、給紙部14から搬送路190を搬送されてきた記録紙Pに転写させる。この後、定着部13が、記録紙P上のトナー像を、熱圧着により記録紙Pに定着させる。定着処理の完了したカラー画像形成済みの記録紙Pは、排出トレイ151に排出される。
給紙部14は、複数の給紙カセットを備える。制御部100(図3)は、操作者による指示で指定されたサイズの記録紙が収容された給紙カセットのピックアップローラー145を回転駆動させて、各給紙カセットに収容されている記録紙Pを上記ニップ部Nに向けて搬送させる。
なお、画像形成装置1において、両面印刷を行う場合は、画像形成部12より一方の面に画像が形成された記録紙Pを、排出ローラー対159にニップされた状態とした後、当該記録紙Pを排出ローラー対159によりスイッチバックさせて反転搬送路195に送り、搬送ローラー対19により、上記ニップ部N及び定着部13に対して記録紙Pの搬送方向上流域に再度搬送する。これにより、画像形成部12により当該記録紙の他方の面に画像が形成される。
図2は、画像形成装置1の主要内部構成を示す機能ブロック図である。画像形成装置1は、制御ユニット10、操作部47、原稿給送部6、原稿読取部5、画像メモリー32、画像形成部12、定着部13、駆動モーター70、ファクシミリ通信部71、ネットワークインターフェイス部91、HDD92、及び温度検出部134等を備える。
原稿読取部(データ取得部)5は、制御ユニット10による制御の下、光照射部及びCCDセンサー等を有する読取機構163(図1)を備える。原稿読取部5は、光照射部により原稿を照射し、その反射光をCCDセンサーで受光することにより、原稿から画像を読み取る。
画像メモリー32は、原稿読取部5による読取で得られた原稿画像のデータを一時的に記憶したり、画像形成部12のプリント対象となるデータを一時的に保存する領域である。
ファクシミリ通信部71は、図略の符号化/復号化部、変復調部及びNCU(Network Control Unit)を備え、公衆電話回線網を用いてのファクシミリの送信を行うものである。
ネットワークインターフェイス部91は、LANボード等の通信モジュールから構成され、当該ネットワークインターフェイス部91に接続されたLAN等を介して、ローカルエリア内又はインターネット上のコンピューター20等と種々のデータの送受信を行う。
HDD92は、原稿読取部5によって読み取られた原稿画像等を記憶する大容量の記憶装置である。
駆動モーター70は、画像形成部12の各回転部材、搬送ローラー対19、定着部13の熱ローラー131等に回転駆動力を付与する駆動源である。
また、定着部13は、熱ローラー131及び加圧ローラー132(図3)と、熱ローラー131の内部等に備えられて熱ローラー131を加熱する加熱ヒーター137を備える。制御部100は、加熱ヒーター137への通電制御を行う。
温度検出部134は、熱ローラー131の温度を検出する。温度検出部134は、熱ローラー131の温度に応じて変化する電圧を生成し、当該電圧を、温度検出信号として、制御部100に出力する。なお、温度検出部134は、特許請求の範囲における電圧検出部の一例である。
制御ユニット10は、CPU、RAM、ROM及び専用のハードウェア回路等から構成され、画像形成装置1の全体的な動作制御を司る。制御ユニット10は、制御部100、判定部101を備える。
制御部100は、操作部47、原稿給送部6、原稿読取部5、画像メモリー32、画像形成部12、定着部13、駆動モーター70、ファクシミリ通信部71、ネットワークインターフェイス部91、及びHDD92等と接続され、これら各部の制御を行う。
また、制御部100は、温度検出部134から出力される温度検出信号に応じて、加熱ヒーター137に対する通電を制御する。例えば、制御部100は、当該温度検出信号が予め定められた通電停止温度(例えば、240℃等の通常の基準温度を上回る温度)よりも低い温度を示す場合に、加熱ヒーター137に通電をして、予め定められた基準温度(例えば、180℃等)となるように熱ローラー131の加熱を行わせ、一方、制御部100は、温度検出信号が当該通電停止温度以上の温度を示す場合には、加熱ヒーター137に対する通電を停止させる制御を行う。
判定部101は、温度検出部(電圧出力部)134から出力される電圧がグランド電位となる時間間隔に基づいて、熱ローラー131が予め定められた基準回転速度以上で回転しているか否かを判定する。この基準回転速度としては、例えば、熱ローラー131及び加圧ローラー132(図3)の回転時の周速度が、記録紙Pを搬送する搬送ローラー対19の回転時の周速度に同一となる熱ローラー131の回転速度が用いられる。この基準回転速度は、後述する周期Tに対応する。
制御部100は、判定部101により定着部13の熱ローラー131が当該基準回転速度以上で回転していると判定されているときには、熱ローラー131の駆動源での一例である駆動モーター70を駆動制御して熱ローラー131を基準回転速度で回転させ、加熱ヒーター137(図3)への通電を行わせて、熱ローラー131の温度を上記基準温度に保つ。また、制御部100は、判定部101により定着部13の熱ローラー131が上記基準回転速度以上で回転していないと判定されたときには、加熱ヒーター137への通電を停止させる、又は駆動モーター70の駆動を停止させて熱ローラー131の回転を停止させると共に加熱ヒーター137への通電を停止させる、等の制御を行う。
次に、定着部13及び温度検出部134の構成を説明する。図3は、定着部13及び温度検出部134周辺の構成を示す図である。
定着部13は、熱ローラー131、加圧ローラー132、及び加熱ヒーター137を備える。
熱ローラー131は、記録媒体(記録紙P)に転写されたトナー像を加熱する。熱ローラー131の素管131aは導電性を有する素材、例えば金属でできている。素管131aはグランドに接続されている。また、素管131aの内部には、例えばハロゲンランプからなる加熱ヒーター137が設けられている。素管131aは、加熱ヒーター137により加熱された状態で、加圧ローラー132とのニップにより狭持する記録紙Pを加熱する。
素管131aの周面であって、その軸方向において記録紙Pとの非接触領域には、絶縁膜131bが周方向に亘ってコーティングされている。ただし、絶縁膜131bは、熱ローラー131の周面に、その周方向における一部領域131cを除いた領域に設けられている。すなわち、素管131aの周面の当該一部領域131cは、絶縁膜131bがコーティングされずに導電領域131cとなり、素管131aが露出している。
また、熱ローラー131は、制御部100による制御の下、駆動モーター70(図3)から図示しないギアを介して動力が伝達されて回転駆動される。
加圧ローラー132は、熱ローラー131に圧接されて熱ローラー131とともにニップ部を形成し、当該ニップ部に記録紙Pを挟持して加圧する。
温度検出部134は、サーミスター133と、プルアップ抵抗135と、接触子136と、信号線Sとを備える。なお、温度検出部134が、プルアップ電源V1pを含むものとしてもよい。
サーミスター133は、プルアップ電源V1pに、プルアップ抵抗135を介して接続されている。サーミスター133は、熱ローラー51の近傍に設けられている。温度検出部134は、熱ローラー51の温度変化に応じて変化するサーミスター133及びプルアップ抵抗135間の電圧V1を、温度検出信号として、制御ユニット10の制御部100及び判定部101に出力する。例えば、温度検出部134は、サーミスター133及びプルアップ抵抗135間(サーミスター133の高電位側)の接続線を、信号線Sにより制御ユニット10のA/Dポートに接続する。当該A/Dポートから制御ユニット10に入力される温度検出信号は、制御部100及び判定部101により処理される。本実施形態では、温度上昇に伴って比例的に抵抗が減少するNTCサーミスターを採用し、温度検出部134からは、温度上昇に応じて電圧を小さくして出力する構成を採る例を示している。
また、サーミスター133及びプルアップ抵抗135間(サーミスター133の高電位側)には、接触子(接触部)136の一端が接続されている。接触子136の他端は、熱ローラー131の素管131aの周面であって、絶縁膜131b及び導電領域131cが形成された周面部分に接触する構成とされる。これにより、接触子136は、導電領域131cとの接触時に、熱ローラー131の素管131aを介して、プルアップ抵抗135及びサーミスター133間をグランドに接続し、絶縁膜131bとの接触時には、プルアップ抵抗135及びサーミスター133間をグランド接続しないように切り替える。
このため、熱ローラー131の回転時には、接触子136と導電領域131cとが接触する状態では、温度検出部134からは、グランド電位の電圧V1が制御ユニット10に入力され、接触子136と絶縁膜131bとが接触する状態では、温度検出部134からは、熱ローラー131の温度変化に応じて変動する電圧V1が制御ユニット10に入力される。このグランド電位の電圧V1は、熱ローラー131が1回転する毎に制御ユニット10に入力されるので、熱ローラー131の回転検知信号となる。これにより、温度検出部134は、熱ローラー131の回転を検知する回転検知部としても機能し、熱ローラー131の回転数又は回転速度の検出を可能にする。
なお、熱ローラー131の回転を直接的に検知する手段としてロータリーエンコーダーを用いても熱ローラーの131の回転を検出可能であるが、温度検出部134は、上記構成のごとく温度検出信号と回転検知信号とが1本の信号線Sを共有することで、複雑な機構を追加することなく、最小限の部品追加で熱ローラー131の回転検知を行うことができる。
なお、絶縁膜131bは熱ローラー131の素管131aの外側円周にコーティングされるとしたが、これは、絶縁膜131bのコーティング領域の一例であり、絶縁膜131bは他の領域にコーティングされていてもよい。
また、上記には、熱ローラー131の素管131aの周面(円周)の一部が絶縁膜131bでコーティングされない構成を示したが、周面の全周を絶縁膜131bでコーティングし、周方向における周面の一部に、絶縁膜131bを貫通して素管131aに接触する電極を設け、当該電極と接触子136が、熱ローラー131の回転時に接触する構成を採用してもよい。
図4は、温度検出部134から出力される電圧V1を時間経過と共に示すグラフである。
温度検出部134は、上述した構成により、熱ローラー131の温度に応じて温度検出信号としての電圧V1は、なだらかに変化する。例えば、熱ローラー131の温度が上昇するに連れて、電圧V1の値が低下する。そして、図4に示すように、温度検出部134からは、接触子136と絶縁膜131bとの接触時には、熱ローラー131の温度変化に応じて変動する電圧V1が制御ユニット10に入力されるが、接触子136と導電領域131cとの接触時には、グランド電位となった電圧V1が、熱ローラー131の回転速度に応じた周期で制御ユニット10に入力される。すなわち、グランド電位の電圧V1である回転検知信号が制御ユニット10に入力される時間間隔は、熱ローラー131の回転周期を示す。図4では、熱ローラー131の温度変化に応じて変動する電圧V1が、周期tでグランド電位となる例を示すが、この場合、判定部101が、制御ユニット10に内蔵されるタイマー等により、グランド電位の電圧V1(回転検知信号)が入力される周期tを計時することで、熱ローラー131の回転速度を検知可能になる。
次に、熱ローラー131の回転速度検知処理について説明する。図5は、熱ローラー131の回転速度検知処理を示すフローチャートである。
まず、操作者による操作部47の操作等で画像に制御部100に画像形成実行指示の入力されたとき、制御部100は、加熱ヒーター137に通電を開始すると共に、駆動モーター70を駆動して(S1)、熱ローラー131及び加圧ローラー132を回転させる。制御部100は、駆動モーター70の駆動力により、画像形成部12に画像形成処理を開始させ、ピックアップローラー145及び搬送ローラー対19に記録紙Pの搬送を行わせる。
判定部101は、このときの記録紙Pの線速と、熱ローラー131の径(判定部101が予め保有)から正常時における熱ローラー131の回転周期T、すなわち、熱ローラー131が予め定められた基準回転速度で回転している場合の回転周期Tを計算する(S2)。判定部101による回転周期Tの算出は、回転周期Tを実際の数値演算により行ってもよいし、記録紙Pの線速に対応させてルックアップテーブルに予め記憶させている回転周期Tを読み出すことで行ってもよい。
このとき、温度検出部134は、接触子136の絶縁膜131b又は導電領域131cへの接触に応じて、上記温度検出信号としての電圧V1、又は、上記回転検出信号としてのグランド電位となった電圧V1を切り替えて出力する。
判定部101は、温度検出部134から当該回転検知信号が入力されてから、次の回転検知信号が入力されるまで、すなわち、電圧V1がグランド電位になってから次にグランド電位になるまで、に要する周期tの時間を測定する(S3)。
ここで、T≧tの場合(S4でNO)、判定部101は、熱ローラー131が予め定められた基準回転速度以上で回転していると判定する(S5)。制御部100は、S1で開始した駆動モーター70の駆動制御及び加熱ヒーター137への通電を継続させる(S6)。
一方、T<tの場合(S4でYES)、判定部101は、熱ローラー131が上記基準回転速度以上の回転速度では回転せず、当該基準回転速度よりも遅い回転速度で回転していると判定する(S7)。このとき、制御部100は、加熱ヒーター137への通電を停止させる、又は駆動モーター70の駆動を停止させて熱ローラー131の回転を停止させると共に加熱ヒーター137への通電を停止させる等の制御を行う(S8)。これにより、熱ローラー131の温度上昇による熱ローラー131と加圧ローラー132との溶着を防止する。
従来では、熱ローラー131に回転駆動力を供給する駆動モーター70が正常に駆動されているか否かに応じて、熱ローラー131の回転速度が基準回転速度か否かを判定していたため、熱ローラー131に動力を伝達するギアが破損していたり組み立て不良があった場合には、熱ローラー131が基準回転速度以上で回転していないことを検知できなかったが、本実施形態によれば、熱ローラー131の温度検出に用いられている温度検出部134を用いて熱ローラー131自体の回転速度を検出可能であり、熱ローラー131の回転速度が基準回転速度か否かを判定可能である。このため、熱ローラー131に動力を伝達するギアが破損していたり組み立て不良があっても、熱ローラー131が基準回転速度以上で回転していないことを確実に検知できる。また、本実施形態によれば、特段に複雑な機構を要することなく、熱ローラー131の回転速度が基準回転速度以上か否かを判定可能となる。これにより、熱ローラーの温度上昇による熱ローラーと加圧ローラーとの溶着を的確かつ低コストで防止することが可能になる。
なお、本発明は上記実施の形態の構成に限られず種々の変形が可能である。例えば、上記実施形態では、本発明に係る画像形成装置の一実施形態として複合機を用いて説明しているが、これは一例に過ぎず、他の電子機器、例えば、プリンター、コピー機、ファクシミリ装置等の他の画像形成装置でもよい。
また、上記実施形態では、図1乃至図5を用いて上記実施形態により示した構成及び処理は、本発明の一実施形態に過ぎず、本発明を当該構成及び処理に限定する趣旨ではない。
1 画像形成装置
131 熱ローラー
131a 素管
131b 絶縁膜
132 加圧ローラー
133 サーミスター
134 熱ローラー回転検知部
136 接触子
101 信号処理部

Claims (3)

  1. 導電性を有し、その周面に、周方向における一部領域を除いて絶縁膜を有する熱ローラーと、当該熱ローラーに圧接される加圧ローラーとを有する定着部と、
    前記熱ローラー近傍に配置されたサーミスターと、当該サーミスターに接続されたプルアップ抵抗とを備え、温度変化により変化する当該サーミスターの電気抵抗値に応じて変動する当該プルアップ抵抗及び当該サーミスター間の電圧を出力する電圧出力部と、
    回転する前記熱ローラーに対して前記絶縁膜及び前記一部領域が形成された周面部分に接触し、当該一部領域との接触時に、前記熱ローラーを介して、前記プルアップ抵抗及び前記サーミスター間をグランドに接続する接続部と、
    前記電圧出力部から出力される前記電圧がグランド電位となる時間間隔に基づいて、前記熱ローラーが予め定められた基準回転速度以上で回転しているか否かを判定する判定部と、を備えた画像形成装置。
  2. 前記熱ローラーを加熱する加熱ヒーターと、
    前記判定部により前記熱ローラーが前記基準回転速度以上で回転していないと判定されたときに、前記加熱ヒーターへの通電を停止させる制御を行う制御部と、を更に備えた請求項1に記載の画像形成装置。
  3. 前記制御部は、前記電圧出力部から出力される前記電圧を前記熱ローラーの温度検出信号として用い、当該温度検出信号に応じて、前記加熱ヒーターに対する通電を制御する請求項2に記載の画像形成装置。
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