JP6036588B2 - 定着装置および画像形成装置 - Google Patents

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Description

本発明は、定着装置および画像形成装置に関する。
循環移動する加熱ベルトを採用し、その加熱ベルトを誘導加熱(IH)ヒータで加熱するタイプの定着装置が提案されている(特許文献1,2参照)。
そのようなタイプの定着装置には、加熱ベルトの内側に、IHヒータで加熱される感温磁性体が配置される。加熱ベルト外面には加圧ロールが押し当てられ、加熱ベルトと加圧ロールとの間を通過する用紙上の未定着トナー像がその用紙上に定着される。
特開2008−182247号公報) 特開2010−230820号公報)
本発明は、加圧ロールの押し当てにより加熱ベルトの内側に配置された感温磁性体が撓むことによる不具合が解消された定着装置および画像形成装置を提供することを目的とする。
請求項1は、
磁場を生成する磁場生成手段と、
前記磁場生成手段で生成された磁場により加熱され、循環移動しながら、未定着トナー像を保持して搬送されてきた用紙上のトナーを加熱する加熱ベルトと、
前記加熱ベルト外面に押し当てられて回転し、搬送されてきた用紙を該加熱ベルトとの間に挟んで加圧する加圧ロールと、
前記加熱ベルト内面の、該加熱ベルトを挟んで前記磁場生成手段に対面する位置に配置された、該磁場生成手段で生成された磁場により加熱される感温磁性体と、
前記加熱ベルトの内面との間に前記感温磁性体を挟んだ位置に配置され前記感温磁性体を前記加熱ベルトの幅方向全長に亘って支持して該感温磁性体から洩れ出た磁力を遮蔽する遮蔽部材と、
前記加熱ベルト内面の、該加熱ベルトを挟んで前記加圧ロールに対面する位置に配置された、該加熱ベルトの、該加圧ロールと接する領域の移動経路を規定する裏当て部材と、
前記加熱ベルト内側に配置されて、該加熱ベルトの幅方向両端部を支えるとともに、前記裏当て部材の、該加熱ベルト内面に接する前面に対する背面を支え、さらに、前記感温磁性体を支える支持体とを備え、
前記支持体が、前記加圧ロールの加圧による該支持体の撓みに起因する、前記感温磁性体の前記加熱ベルトへの不均一な接触を避けるように、前記遮蔽部材を前記幅方向の両端部で支持することにより該感温磁性体を該遮蔽部材を介して該両端部で支持するものであることを特徴とする定着装置である。
請求項2は、
前記遮蔽部材は、前記加熱ベルトの循環移動方向の中央部では該加熱ベルトの幅方向全長に亘って前記感温磁性体との間に空隙を形成して、該感温磁性体を該循環移動方向両端部で支持するものであることを特徴とする請求項1記載の定着装置である。
請求項3は、
前記感温磁性体が、前記加熱ベルト内面から離間して該内面に対面する位置に配置されていることを特徴とする請求項1又は2記載の定着装置である。
請求項4は、
用紙上に未定着トナー像を形成して下流側に搬送する画像形成部と、
未定着トナー像を保持して搬送されてきた用紙上のトナーを加熱および加圧して該未定着トナー像を該用紙上に定着する定着部とを備え、
前記定着部が、
磁場を生成する磁場生成手段と、
前記磁場生成手段で生成された磁場により加熱され、循環移動しながら、未定着トナー像を保持して搬送されてきた用紙上のトナーを加熱する加熱ベルトと、
前記加熱ベルト外面に押し当てられて回転し、搬送されてきた用紙を該加熱ベルトとの間に挟んで加圧する加圧ロールと、
前記加熱ベルト内面の、該加熱ベルトを挟んで前記磁場生成手段に対面する位置に配置された、該磁場生成手段で生成された磁場により加熱される感温磁性体と、
前記加熱ベルトの内面との間に前記感温磁性体を挟んだ位置に配置され前記感温磁性体を前記加熱ベルトの幅方向全長に亘って支持して該感温磁性体から洩れ出た磁力を遮蔽する遮蔽部材と、
前記加熱ベルト内面の、該加熱ベルトを挟んで前記加圧ロールに対面する位置に配置された、該加熱ベルトの、該加圧ロールと接する領域の移動経路を規定する裏当て部材と、
前記加熱ベルト内側に配置されて、該加熱ベルトの幅方向両端部を支えるとともに、前記裏当て部材の、該加熱ベルト内面に接する前面に対する背面を支え、さらに、前記感温磁性体を支える支持体とを備え、
前記支持体が、前記加圧ロールの加圧による該支持体の撓みに起因する、前記感温磁性体の前記加熱ベルトへの不均一な接触を避けるように、前記遮蔽部材を前記幅方向の両端部で支持することにより該感温磁性体を該遮蔽部材を介して該両端部で支持するものであることを特徴とする画像形成装置である。
請求項1の定着装置および請求項4の画像形成装置によれば、感温磁性体の加熱ベルトへの不均一な接触が防止される。
請求項2の定着装置によれば、感温磁性体および遮蔽部材の撓みが防止される。
請求項3の定着装置によれば、感温磁性体の加熱ベルト内面への接触が防止される。
本発明の画像形成装置の一実施形態としてのプリンタの概略構成図である。 図1に示した定着器の構造を示した断面図である。 加熱ベルトおよび加圧ロールの支持構造および駆動系の説明図である。 図2に概略断面を示す遮蔽部材の平面図である。 遮蔽部材の一部分を示した斜視図である。 遮蔽部材に感温磁性体を取り付けた状態を示す斜視図である。 図6に示す遮蔽部材に感温磁性体を取り付けた構造体の一方の端部の拡大斜視図である。 図6に示す遮蔽部材に感温磁性体を取り付けた構造体の中央部分の拡大斜視図である。 裏当て部材ホルダの斜視図である。 裏当て部材ホルダを支持部材に取り付けた状態を示した斜視図である。 裏当て部材ホルダに遮蔽部材を支持させた状態を示した部分斜視図である。 図11のさらに一部を拡大して示した拡大斜視図である。 遮蔽部材に感温磁性体を取り付けた構造体の、図11,図12に示した面とは反対側の面を示した部分拡大斜視図である。 遮蔽部材に感温磁性体を取り付けた構造体が支持部材に両端部でのみ支持されていることの効果の説明図である。
以下、本発明の実施の形態を説明する。
図1は、本発明の画像形成装置の一実施形態としてのプリンタの概略構成図である。このプリンタには、本発明の定着装置の一実施形態としての定着器が組み込まれている。
このプリンタ1は、その筐体2の下部に3台の用紙トレイ31,32,33を備えている。各用紙トレイ31,32,33には、プリント前の用紙がそれぞれ積み重ねられて収容されている。これらの用紙トレイ31,32,33は、用紙の補充のために筐体2から引出し自在となっている。各用紙トレイ31,32,33には、互いに異なる種類(例えば薄紙、普通紙、コート紙など)や互いに異なる寸法の用紙を収容させることができる。このプリンタ1には、各用紙トレイ31,32,33に対応してピックアップロール41が備えられており、ピックアップロール41により、それらの用紙トレイ31,32,33のうちの指定された用紙トレイから用紙が一枚取り出され、複数枚重なって取り出されたときは捌きロール42で確実に1枚に分離され、搬送ロール43により図1に破線で示す搬送路上を矢印D1方向に搬送されて待機ロール44に達する。待機ロール44以降の用紙搬送処理については後述する。
このプリンタ1には、4つの画像形成エンジン50Y,50M,50C,50Kが備えられている。これらの4つの画像形成エンジン50Y,50M,50C,50Kは、それぞれイエロー(Y),マゼンタ(M),シアン(C)および黒(K)の色のトナーでトナー像を形成するエンジンである。以下の説明において、各色を区別する必要のない場面では、色を表わすY,M,C、Kの符号は省略し、数字のみの符号で説明する。
各画像形成エンジン50には、矢印A方向に回転する感光体51が備えられている。感光体51には、その表面に静電電位分布による静電潜像が形成される。また、各感光体50の周囲には、帯電器52、露光器53、現像器54、一次転写器55およびクリーナ56が備えられている。ここで、一次転写器55は、感光体50との間に中間ベルト60を挟んで、中間転写ベルト60の内側に配置されている。
中間転写ベルト60は、複数のロール61に巻き架けられて矢印B方向に循環移動する無端形状のベルトである。この中間転写ベルト60の周りには、二次転写器70およびクリーナ71が配置されている。
感光体51の周りに備えられている各要素は、感光体51に対しそれぞれ以下の作用を成す。
帯電器52は、感光体51の表面を一様に帯電する。
露光器53は、図示しないコンピュータ等から入力されてきた画像情報に応じて変調された露光光を出射して感光体51上に静電潜像を形成する。
現像器54には、各画像形成エンジン50に応じた色のトナーが収容されている。現像器54は、そのトナーで感光体51上の静電潜像を現像して、感光体51の表面にトナー像を形成する。
一次転写器55は、感光体51上のトナー像を、4つの画像形成エンジン50に渡って順次積み重さなるように中間転写ベルト60上に転写する。
クリーナ56は、転写後の感光体51上に残存するトナーを回収することで感光体51の表面を清掃する。
待機ロール44まで搬送されてきた用紙は、中間転写ベルト60上に転写されたトナー像が二次転写器70の位置に達するタイミングで用紙もその二次転写器70に達するようにタイミングを調整して矢印D2方向に送り出される。送り出された用紙上には、二次転写器70の作用により中間転写ベルト60上のトナー像が転写される。
転写後の中間転写ベルト60は、クリーナ71によりその表面が清掃される。
二次転写器70の作用によりトナー像の転写を受けた用紙は、その未定着のトナー像を保持したまま矢印B3方向に搬送されて定着器80に達する。この定着器80は本発明にいう定着装置の一例に相当するとともに、本発明にいう画像形成装置の定着部の一例に相当する。
この定着部80は、誘導加熱ヒータ81と、加熱ベルト82と、加圧ロール83とを有し、用紙は、加熱ベルト82と加圧ロール83との間を通過する。その通過の間に、その用紙上のトナー像が加熱および加圧されてその用紙上に定着される。誘導加熱ヒータ81は、加熱ベルト82を誘導加熱する。定着器80による定着を受けた用紙はさらに矢印D4方向に搬送され、搬送ロール45によりさらにD5方向に搬送され、排出ロール46により、筐体2の上面に備えられた排紙トレイ21上に排出される。
図2は、図1に示した定着器の構造を示した断面図である。
上述の通り、この定着器80には、誘導加熱ヒータ81、加熱ベルト82および加圧ロール83が備えられている。ここで、これら誘導加熱ヒータ81、加熱ベルト82および加圧ロール83は、それぞれ、本発明にいう磁場生成手段、加熱ベルトおよび加圧ロールの各一例に相当する。
加熱ベルト82の内側には、誘導加熱ヒータ81側に感温磁性体821が備えられている。本実施形態では、この感温磁性体821は、加熱ベルト82の内面から離間して配置されている。また、その感温磁性体821の内側には、その感温磁性体821から洩れ出た磁力を遮蔽するアルミニウム製の遮蔽部材829が配置されている。さらに、加熱ベルト82の内側であって加圧ロール83に寄った位置には、裏当て部材822が備えられている。
また、遮蔽部材829と裏当て部材822との間には、感温磁性体821、遮蔽部材829、および裏当て部材822を支える支持部材823が示されている。この支持部材823は、後述する裏当て部材ホルダ830やベルト支持部材825,826(図3参照)とともに本発明にいう支持体の一例を構成する部材である。この支持部材823による支持構造については後述する。さらにここには、加熱ベルト82の内面に接して加熱ベルト82の温度を測定する温度センサ824も示されている。。また、加熱ベルト82自体も磁性層を有し、直接にも誘導加熱される構造となっている。
誘導加熱ヒータ81には、誘導加熱用のコイル811と、その背面側に磁性体812が備えられている。コイル811に電流が流れると、磁場が形成されて、加熱ベルト82と、その加熱ベルト82の内側の感温磁性体821を発熱させる。この加熱ベルト82は、矢印C1方向に回転しており、未定着トナー像を保持して矢印D3方向に搬送されてきた用紙上のトナーを加熱する。
裏当て部材822は、加熱ベルト82の内面の、加熱ベルト82を挟んで加圧ロール83に対面する位置に配置されてその裏当て面822aを加熱ベルト82の内面に向け、その裏当て面822aで加熱ベルト82の内面に接している。加熱ベルト82の、裏当て面822aに接する領域は、裏当て部材822と加圧ロール83とに挟まれて、その裏当て面822aの形状に沿う移動経路上を進行する。
加圧ロール83は、加熱ベルト82の外面に押し当てられて矢印C2方向に回転し、矢印D3方向に搬送されてきた用紙を加熱ベルト82との間に挟んで加圧するロールである。この加圧ロール83の表面は、加熱ベルト82に押し当てられたときに裏当て部材822の裏当て面822aの形状に沿うように変形する弾性体で形成されている。
図3は、加熱ベルトおよび加圧ロールの支持構造および駆動系の説明図である。
ここには、加熱ベルト82の回転中心線に沿う方向の断面が示されている。
この加熱ベルト82の幅方向両端には、円形のベルト支持部材825,826が嵌め込まれている。これにより、この加熱ベルト82の両端縁は円筒形に保持されている。それらのベルト支持部材825,826のうちの一方のベルト支持部材825には、モータ86から伝達されてきた回転駆動力を受けるためのギア825aが設けられている。このベルト支持部材825は加熱ベルト82の一方の端に嵌め込まれてその加熱ベルト82の内面に接着されている。また、このベルト支持部材825は加熱ベルト82の内側の支持部材823に回転自在に支持されている。また、もう一方のベルト支持部材826は、加熱ベルト82に嵌め込まれた部分と加熱ベルト82の内面とが滑動するように構成されており、そのベルト支持部材826は、支持部材823に回転不能に固定されている。この支持部材823は、その幅方向両端部823aで定着器80の筐体85に固定され全体として両持ち梁構造となっている。
また、加圧ロール83は、その両端が移動機構84に回転自在に支持されている。この移動機構84は、定着器80の筐体85に固定されている。この移動機構84は、加圧ロール83を、加熱ベルト82に接離する方向(矢印E−F方向)に移動させて、加熱ロール83を加熱ベルト82に押し当て、また、加熱ベルト82から離間させる。この加圧ロール83にも、その回転軸831にギア831aが固定されており、このギア831aにもモータ86からの回転駆動力が伝達される。
ここで、加熱ベルト82に接着固定されているベルト支持部材825のギア825aには、モータ86からの回転駆動力がギア列等(図示せず)の駆動力伝達機構を経由し、さらにワンウェイクラッチ87を経由して伝達される。一方、加圧ロール83の回転軸831に固定されているギア831aにもモータ86からの回転駆動力が伝達されるが、ワンウェイクラッチ87は経由せずに伝達される。
ここで、加圧ロール83の表面速度は加熱ベルト82の循環移動速度よりも僅かに速い速度となるようにギア比等が調整されている。このため、加圧ロール83が加熱ベルト82に接した状態で回転すると、ワンウェイクラッチ87が作動してモータ86からの回転駆動力の、加熱ベルト82側のギア825aへの伝達が切り離され、加熱ベルト82は加圧ベルト83の回転により従動回転することになる。一方、加圧ロール83が加熱ベルト82から離間しているときは、加熱ベルト82は、ワンウェイクラッチ87を経由して伝達されてきた回転駆動力で回転する。
図4は、図2に概略断面を示す遮蔽部材の平面図である。ただし、ここでは図1に示す定着器80を90°回転させてIHヒータ81を上にしたときの状態を示している。すなわち、この平面図は、遮蔽部材829をIHヒータ81側から見たときの形状を示している。以下に示す図面のいずれも、IHヒータ81を上にした姿勢が示されている。
また、図5は、その遮蔽部材の一部分を示した斜視図である。
この遮蔽部材829は、断面が略コ字状に形成されたアルミニウム製の部材である。この遮蔽部材829は、前述した通り、加熱ベルト82の内側であって感温磁性体821よりもさらに内側に配置され、感温磁性体821から洩れ出た磁力を遮蔽する役割を担っている。
この遮蔽部材829には、感温磁性体821(図参照、詳細は後述する)の穴に係合させる爪82aが長手方向6箇所に設けられており、また、裏当て部材822(図参照)を支持する裏当て部材ホルダ830(図参照、詳細は後述する)の穴に係合させる爪82bが両端近傍にそれぞれ形成されている。
図6は、遮蔽部材に感温磁性体を取り付けた状態を示す斜視図である。
また、図7は、図6に示す遮蔽部材に感温磁性体を取り付けた構造体の一方の端部の拡大斜視図である。
さらに、図8は、図6に示す遮蔽部材に感温磁性体を取り付けた構造体の中央部分の拡大斜視図である。
感温磁性体821は、断面円弧状を有し、長手方向中央で分かれた2枚の板状部材である。この感温磁性体821には多数のスリット821aが形成されている。また、この感温磁性体821には、遮蔽部材829に設けられた6個の爪829aにそれぞれ対応する位置にその爪829aが入り込む穴821bが設けられている。感温磁性体821は、その穴821bに遮蔽部材829の爪829aが入り込むことによってその遮蔽部材829に保持されている。
図9は、裏当て部材ホルダの斜視図である。
この裏当て部材ホルダ830(図1を合わせて参照)は、加熱ベルト82の内面に接する裏当て部材822を支持する部材である。裏当て部材822は、その背面が支持部材823に接する姿勢に裏当て部材ホルダ830に支持されている。
この裏当て部材ホルダ830の両端部には、遮蔽部材829(図1,図4〜7参照)の爪829bが入り込むことによって遮蔽部材829が支持される穴830aを有する。
図10は、裏当て部材ホルダを支持部材に取り付けた状態を示した斜視図である。
この図10には、加熱ベルト82(図1参照)は示されていないが、その加熱ベルト82の一方の端部を円筒形に支持するベルト支持部材826(図3を合わせて参照)が示されている。この図10に示すように裏当て部材ホルダ830は、支持部材823にネジ止めされて固定されている。前述の通り、ベルト支持部材826や裏当て部材ホルダ830は、支持部材823とともに本発明にいう支持体の一例を構成する部材である。
図11は、裏当て部材ホルダに遮蔽部材を支持させた状態を示した部分斜視図である。
また、図12は、図11のさらに一部を拡大して示した拡大斜視図である。
図4,図5に示した遮蔽部材829には、遮蔽部材829の爪829aが感温磁性体821の穴821bに入り込むことによって感温磁性体821が支持される(図6〜図8参照)。ここで、遮蔽部材829には、裏当て部材ホルダ830への支持を担う爪829bが、その遮蔽部材829の両端部に設けられている。
遮蔽部材829は、感温磁性体821を図6〜図8に示すように支持した状態のまま、その遮蔽部材829の両端部の爪829bが、裏当て部材ホルダ830の両端部の穴830aに入り込むことによって、その裏当て部材ホルダ830に支持される。また、この裏当て部材ホルダ830は、遮蔽部材829の、感温磁性体821を支持するための爪829aとの干渉を避ける形状となっている。
図13は、遮蔽部材に感温磁性体を取り付けた構造体の、図11,図12に示した面とは反対側の面を示した部分拡大斜視図である。
こちら側の面には裏当て部材ホルダ830は存在せず、したがって遮蔽部材829に感温磁性体821を取り付けた構造体を、長手方向両端部に備えられた支持板831で挟み、その支持板831を支持部材823にネジ止め固定することによって支持部材823に支持させている。
以上の通り、遮蔽部材829に感温磁性体821を取り付けた構造体は、裏当て部材ホルダ830側では、その裏当て部材ホルダ830を介して、反対側では支持板831で押えることにより、両端部でのみ支持部材823に支持されている。すなわち、その構造体は、両端部を除く中央部分では、支持部材823からは離間した状態にある。
図14は、遮蔽部材に感温磁性体を取り付けた構造体が支持部材に両端部でのみ支持されていることの効果の説明図である。
図14(A)は、その構造体を両端部でのみ支持部材823に支持させたときの図であり、本発明の実施例に相当する。
また、図14(B)は、その構造体を長手方向(加熱ベルト82(図1参照)の幅方向)全域に亘って支持部材823に固定したときの図であり、本発明に対する比較例に相当する。
これら図14(A),(B)はいずれも、加熱ベルト82の幅方向中央で断面して示した、加熱ベルト82と感温磁性体821の、IHヒータ81(図1参照)寄りの一部分を示した図である。
前述の通り、加圧ロール83(図2参照)は、加熱ベルト82に押し当てられる。すると、加熱ベルト82の内側に配置された裏当て部材822が押され、その裏当て部材822の背面を支える支持部材823が押される。この支持部材823は、図3を参照して説明した通り、その両端部823aが定着器80の筐体85に支持されて両持ち梁構造となっているため、裏当て部材822を介して加圧ベルト83の押圧力を受けると加熱ベルト82の幅方向(図1の紙面に垂直な方向、図3の左右方向)中央部分が弓形にIHヒータ81側に撓む。
ここで、本実施形態の場合、感温磁性体821は、その両端部のみで支持部材823に支持されていて、その支持部材823はその両端部が定着器80の筐体85に支持されているため、支持部材823の撓みの影響を受けにくい。本実施形態では、感温磁性体821は、加熱ベルト82の内面から離間した位置に配置されており、したがって加熱ベルト82に加圧ロール83が押し当てられても加熱ベルト82の内面から離間した状態が保たれる(図14(A)参照)。
これに対し、感温磁性体821がその長手方向(加熱ベルト82の幅方向)全長に亘って支持部材823に固定さていると、加熱ベルト82に加圧ロール83が押し当てられて支持部材823が撓んだときに、その支持部材823とともに感温磁性体821も撓む。このため、図14(B)に示すように、加熱ベルト82の内面に感温磁性体821の一部が接触するおそれがある。このような接触が発生すると、その接触部分の加熱ベルト82の熱が感温磁性体821に奪われて温度低下が発生し、定着不良が発生するおそれがある。また、その接触により感温磁性体821の表面が摩耗して摩耗粉が発生し、その摩耗粉により加熱ベルト82の回転のトルクが上昇し、紙しわの発生や異音の発生につながるおそれがある。
本実施形態の場合は、支持部材823の撓みの影響を抑え、上記のような不具合の発生が抑えられている。
尚、ここでは、感温磁性体821が加熱ベルト82の内面から離れた状態に配置されている旨、説明したが、感温磁性体821を加熱ベルト82の内面に接した状態に配置する構造の定着器も提案されている。この場合であってもその感温磁性体821がその長手方向全体について支持部材823に固定されていると、加圧ロール83の押圧力の影響で感温磁性体821が加熱ベルト82の内面に部分的に強く接触することになり、上記と同様の不具合が発生するおそれがある。したがって、感温磁性体が加熱ベルトの内面に接した状態に配置された定着器についても、本発明が適用される。
尚、ここでは、図1に示すタイプのプリンタおよび図2に示すタイプの定着器を例に挙げて説明したが、本発明はそれらに限定されるものではない。すなわち、本発明の画像形成装置は、用紙上にトナー像を形成して定着するタイプであればその具体的な構成を問うものではない。また定着装置に関しては、加熱ベルトと加圧ロールを用い、加熱ベルトの内面に感温磁性体を備えた構成の定着装置であれば本発明を適用することができる。
1 プリンタ
2 筐体
50,50Y,50M,50C,50K 画像形成エンジン
60 中間転写ベルト
80 定着器
81 IHヒータ
82 加熱ベルト
83 加圧ロール
84 移動機構
85 筐体
86 モータ
87 ワンウェイクラッチ
811 コイル
812 磁性体
821 感温磁性体
821a スリット
821b,830a 穴
829a,829b 爪
822 裏当て部材
822a 裏当て面
823 支持部材
823a 両端部
825,826 ベルト支持部材
825a ギア
829 遮蔽部材
830 裏当て部材ホルダ
831 回転軸、支持板
831a ギア

Claims (4)

  1. 磁場を生成する磁場生成手段と、
    前記磁場生成手段で生成された磁場により加熱され、循環移動しながら、未定着トナー像を保持して搬送されてきた用紙上のトナーを加熱する加熱ベルトと、
    前記加熱ベルト外面に押し当てられて回転し、搬送されてきた用紙を該加熱ベルトとの間に挟んで加圧する加圧ロールと、
    前記加熱ベルト内面の、該加熱ベルトを挟んで前記磁場生成手段に対面する位置に配置された、該磁場生成手段で生成された磁場により加熱される感温磁性体と、
    前記加熱ベルトの内面との間に前記感温磁性体を挟んだ位置に配置され前記感温磁性体を前記加熱ベルトの幅方向全長に亘って支持して該感温磁性体から洩れ出た磁力を遮蔽する遮蔽部材と、
    前記加熱ベルト内面の、該加熱ベルトを挟んで前記加圧ロールに対面する位置に配置された、該加熱ベルトの、該加圧ロールと接する領域の移動経路を規定する裏当て部材と、
    前記加熱ベルト内側に配置されて、該加熱ベルトの幅方向両端部を支えるとともに、前記裏当て部材の、該加熱ベルト内面に接する前面に対する背面を支え、さらに、前記感温磁性体を支える支持体とを備え、
    前記支持体が、前記加圧ロールの加圧による該支持体の撓みに起因する、前記感温磁性体の前記加熱ベルトへの不均一な接触を避けるように、前記遮蔽部材を前記幅方向の両端部で支持することにより該感温磁性体を該遮蔽部材を介して該両端部で支持するものであることを特徴とする定着装置。
  2. 前記遮蔽部材は、前記加熱ベルトの循環移動方向の中央部では該加熱ベルトの幅方向全長に亘って前記感温磁性体との間に空隙を形成して、該感温磁性体を該循環移動方向両端部で支持するものであることを特徴とする請求項1記載の定着装置。
  3. 前記感温磁性体が、前記加熱ベルト内面から離間して該内面に対面する位置に配置されていることを特徴とする請求項1又は2記載の定着装置。
  4. 用紙上に未定着トナー像を形成して下流側に搬送する画像形成部と、
    未定着トナー像を保持して搬送されてきた用紙上のトナーを加熱および加圧して該未定着トナー像を該用紙上に定着する定着部とを備え、
    前記定着部が、
    磁場を生成する磁場生成手段と、
    前記磁場生成手段で生成された磁場により加熱され、循環移動しながら、未定着トナー像を保持して搬送されてきた用紙上のトナーを加熱する加熱ベルトと、
    前記加熱ベルト外面に押し当てられて回転し、搬送されてきた用紙を該加熱ベルトとの間に挟んで加圧する加圧ロールと、
    前記加熱ベルト内面の、該加熱ベルトを挟んで前記磁場生成手段に対面する位置に配置された、該磁場生成手段で生成された磁場により加熱される感温磁性体と、
    前記加熱ベルトの内面との間に前記感温磁性体を挟んだ位置に配置され前記感温磁性体を前記加熱ベルトの幅方向全長に亘って支持して該感温磁性体から洩れ出た磁力を遮蔽する遮蔽部材と、
    前記加熱ベルト内面の、該加熱ベルトを挟んで前記加圧ロールに対面する位置に配置された、該加熱ベルトの、該加圧ロールと接する領域の移動経路を規定する裏当て部材と、
    前記加熱ベルト内側に配置されて、該加熱ベルトの幅方向両端部を支えるとともに、前記裏当て部材の、該加熱ベルト内面に接する前面に対する背面を支え、さらに、前記感温磁性体を支える支持体とを備え、
    前記支持体が、前記加圧ロールの加圧による該支持体の撓みに起因する、前記感温磁性体の前記加熱ベルトへの不均一な接触を避けるように、前記遮蔽部材を前記幅方向の両端部で支持することにより該感温磁性体を該遮蔽部材を介して該両端部で支持するものであることを特徴とする画像形成装置。
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