JP6036092B2 - 駆動装置、プロジェクターおよび駆動方法 - Google Patents

駆動装置、プロジェクターおよび駆動方法 Download PDF

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Description

本発明は、駆動装置、プロジェクターおよび駆動方法に関する。
プロジェクターなどにおいて、駆動装置によりレンズの位置を制御することが行われる。
レンズの駆動系では、機構上バックラッシュがあり、直前の移動方向に対して逆方向に駆動するときには、バックラッシュの影響を受けて正しい位置に移動することができない。
一般的な構成の一例では、モーターの直近に位置センサーがあり、位置センサーにより先に位置を検出し、その後段に駆動対象(ここでは、レンズ)があるため、モーターが動き出すと先に位置センサーが反応して、その後に駆動対象が動き出す。このため、位置センサーによる位置の検出結果に基づいて、バックラッシュを補償することが可能である。
具体的には、一例として、位置センサーからの出力(位置の検出結果)を監視して、事前に計測などにより取得済みのバックラッシュ量の情報を使用して、バックラッシュ量だけ余分に駆動系を動かすことにより、バックラッシュを補償することが可能である(例えば、特許文献1参照。)。他の一例として、モーターを低トルクにしてバックラッシュ分を詰めておくことにより、バックラッシュを補償することが可能である(例えば、特許文献2参照。)。また、バックラッシュ量を計測する手法の一例として、モーターを低トルクで駆動しながら位置を検出して、移動速度が変化した時点に基づいて、バックラッシュ量を計測することが可能である(例えば、特許文献3参照。)。
特許第3208802号公報 特開平10−160999号公報 特開2007−187712号公報
しかしながら、機器の小型化を目指すと、必ずしも上記の構成のように位置センサーをモーターの直近に設けることができるとは限らない。
例えば、モーターによりすぐに駆動対象(ここでは、レンズ)を駆動し、モーターから位置センサーに至るまでの方がギアが多く、モーターから位置センサーまでの方がバックラッシュが大きくなる構成が用いられる場合が考えられる。この場合、位置センサーが位置を検出するよりも前に駆動対象が動き始めるため、位置センサーが駆動対象の動き出しを検出することができず、位置センサーから取得される移動量は実際の移動量よりも小さくなる。
このため、例えば、バックラッシュ分を余分に動かす手法(例えば、特許文献1参照。)は、位置センサーにより検出される動きの方が駆動対象の動きよりも小さいため、適用できない。また、バックラッシュ分を詰める手法(例えば、特許文献2参照。)は、位置センサーに関するバックラッシュを詰める前に駆動対象が動いてしまうため、適用できない。また、低トルク駆動でバックラッシュ量を計測する手法(例えば、特許文献3参照。)は、位置センサーが動く前に駆動対象が動くことから、移動速度の変化が起きないため、適用できない。
このように、駆動対象よりも位置センサーをモーターの直近に設ける従来の構成に対して、これとは逆に、位置センサーよりも駆動対象をモーターの直近に設ける構成では、駆動対象と位置センサーとの位置関係が逆になり、前記従来の構成において有効とされていたバックラッシュに関する手法(例えば、特許文献1、2、3参照。)を適用することができない。
以上のように、従来では、位置センサーよりも駆動対象をモーターの直近に設ける構成の駆動装置において、バックラッシュに関する制御が未だ不十分であるといった問題があった。
本発明は、前記の点に鑑みてなされたものであり、バックラッシュに関する制御を効果的に行うことができ、バックラッシュ以外に適用することも可能である駆動装置、プロジェクターおよび駆動方法を提供することを目的とする。
本発明は、上記の課題を解決するためになされたものであり、駆動対象を駆動する駆動部の駆動状況を検出する駆動状況検出部と、前記駆動状況検出部により検出される前記駆動部の駆動状況に基づく量について前記駆動部を駆動する第1の制御と、あらかじめ定められた量について前記駆動部を駆動する第2の制御を行う制御部と、を備えることを特徴とする駆動装置である。
この構成により、制御部は、駆動状況検出部により検出される駆動部の駆動状況に基づく量について駆動部を駆動する第1の制御と、あらかじめ定められた量について駆動部を駆動する第2の制御を行う。これにより、駆動装置は、例えば、これら2つの制御(第1の制御および第2の制御)をバックラッシュに適用することで、バックラッシュに関する制御を効果的に行うことができる。
なお、このような駆動装置をバックラッシュ以外に適用することも可能である。
また、本発明は、前記制御部は、所定の範囲外の量について前記駆動部を駆動する場合には前記第1の制御を行い、前記所定の範囲内の量について前記駆動部を駆動する場合には前記第2の制御を行う、ことを特徴とする駆動装置である。
この構成により、制御部は、所定の範囲外の量について駆動部を駆動する場合には第1の制御を行い、所定の範囲内の量について駆動部を駆動する場合には第2の制御を行う。これにより、駆動装置は、例えば、所定の範囲としてバックラッシュの範囲を用いて、これら2つの制御(第1の制御および第2の制御)をバックラッシュに適用することで、バックラッシュに関する制御を効果的に行うことができる。
また、本発明は、前記駆動対象は、レンズであり、前記駆動状況検出部は、前記駆動部の駆動状況として、前記駆動部の駆動により移動するものの位置を検出する位置センサーであり、前記所定の範囲は、前記駆動状況検出部のバックラッシュの範囲であり、前記第2の制御における前記あらかじめ定められた量は前記駆動状況検出部のバックラッシュ量未満の量であり、前記制御部は、前記第2の制御において、前記駆動状況検出部による検出結果を参照せずに、前記駆動状況検出部のバックラッシュの範囲内における前記駆動部の駆動状況を管理する、ことを特徴とする駆動装置である。
この構成により、制御部は、駆動状況検出部(位置センサー)により検出される駆動部の駆動状況(位置)に基づく量について駆動部を駆動する第1の制御と、あらかじめ定められた量(駆動状況検出部のバックラッシュ量未満の量)について駆動部を駆動する第2の制御を行い、所定の範囲(駆動状況検出部のバックラッシュの範囲)外の量について駆動部を駆動する場合には第1の制御を行い、所定の範囲(駆動状況検出部のバックラッシュの範囲)内の量について駆動部を駆動する場合には第2の制御を行う。これにより、駆動装置は、駆動状況検出部(位置センサー)のバックラッシュに関する制御を効果的に行うことができる。
また、本発明は、前記駆動部により駆動される前記駆動対象のバックラッシュよりも、前記駆動部により駆動される前記駆動状況検出部のバックラッシュの方が大きい、ことを特徴とする駆動装置である。
この構成により、駆動部により駆動される駆動対象のバックラッシュよりも駆動部により駆動される駆動状況検出部のバックラッシュの方が大きい状況において、制御部は、駆動状況検出部により検出される駆動部の駆動状況に基づく量について駆動部を駆動する第1の制御と、あらかじめ定められた量について駆動部を駆動する第2の制御を行う。これにより、駆動装置は、例えば、これら2つの制御(第1の制御および第2の制御)をバックラッシュに適用することで、バックラッシュに関する制御を効果的に行うことができる。
また、本発明は、前記第2の制御による前記駆動部の駆動を複数回繰り返して実行して計測された前記駆動状況検出部による検出結果に基づいて行われたキャリブレーションにより得られた値が設定されて用いられる、ことを特徴とする駆動装置である。
この構成により、前記第2の制御による前記駆動部の駆動を複数回繰り返して実行して前記駆動状況検出部による検出結果が計測され、計測された前記駆動状況検出部による検出結果に基づいてキャリブレーションが行われ、行われたキャリブレーションにより得られた値が設定されて用いられる。これにより、駆動装置は、例えば、キャリブレーションによりバックラッシュ量などの値が得られて設定されて用いられることで、バックラッシュに関する制御を効果的に行うことができる。
また、本発明は、以上のような駆動装置と、画像を投写する画像投写部と、を備え、前記駆動装置における前記駆動対象は、前記画像投写部におけるレンズである、ことを特徴とするプロジェクターである。
この構成により、駆動装置の制御部は、駆動状況検出部により検出される駆動部の駆動状況に基づく量について駆動部を駆動する第1の制御と、あらかじめ定められた量について駆動部を駆動する第2の制御を行う。これにより、プロジェクターは、駆動装置において、例えば、これら2つの制御(第1の制御および第2の制御)をバックラッシュに適用することで、バックラッシュに関する制御を効果的に行うことができる。
なお、このような駆動装置を備えるプロジェクターをバックラッシュ以外に適用することも可能である。
また、本発明は、駆動状況検出部が、駆動対象を駆動する駆動部の駆動状況を検出するステップと、制御部が、前記駆動状況検出部により検出される前記駆動部の駆動状況に基づく量について前記駆動部を駆動する第1の制御を行うステップと、前記制御部が、あらかじめ定められた量について前記駆動部を駆動する第2の制御を行うステップと、を有することを特徴とする駆動方法である。
この方法により、制御部は、駆動状況検出部により検出される駆動部の駆動状況に基づく量について駆動部を駆動する第1の制御と、あらかじめ定められた量について駆動部を駆動する第2の制御を行う。これにより、駆動装置は、例えば、これら2つの制御(第1の制御および第2の制御)をバックラッシュに適用することで、バックラッシュに関する制御を効果的に行うことができる。
なお、このような駆動方法をバックラッシュ以外に適用することも可能である。
また、本発明は、駆動部を連続で駆動する制御と、前記駆動部をステップごとに駆動する制御を行う制御部を備えることを特徴とする駆動装置である。
この構成により、制御部は、駆動部を連続で駆動する制御と、駆動部をステップごとに駆動する制御を行う。これにより、駆動装置は、例えば、これら2つの制御をバックラッシュに適用することで、バックラッシュに関する制御を効果的に行うことができる。
なお、このような駆動装置をバックラッシュ以外に適用することも可能である。
以上のように、本発明によれば、駆動装置、プロジェクターおよび駆動方法は、それぞれ、バックラッシュに関する制御を効果的に行うことができ、バックラッシュ以外に適用することも可能である。
本発明の一実施形態に係るプロジェクターの概略的な構成例を示すブロック図である。 本発明の一実施形態に係るプロジェクターにおける駆動系(モータードライバーは省略する)の構成例を示す図である。 本発明の一実施形態に係るプロジェクターにおける駆動系(モータードライバーは省略する)の概略的な外観例を示す図である。 位置センサーにより得られる位置情報に基づくモーターの制御の様子の一例を示す図である。 位置センサーのバックラッシュの範囲を考慮した位置の制御の処理の手順の一例を示す図である。 キャリブレーションにおける駆動系の制御の様子の一例を示す図である。 キャリブレーションにおける駆動制御の周期の回数とADC値(位置情報)との関係の一例を示す図である。 キャリブレーションにおける計算に使用するデータの(選定例4)の具体的な一例を説明するための図である。 キャリブレーションにおける計算に使用するデータの(選定例4)の具体的な他の一例を説明するための図である。 一般的な駆動系(モータードライバーは省略する)の概略的な構成例を示すブロック図である。
本発明の実施形態について図面を参照して詳細に説明する。
[本実施形態に係るプロジェクターの概要]
図1は、本発明の一実施形態に係るプロジェクターの概略的な構成例を示すブロック図である。
本実施形態に係るプロジェクターは、映像入力部1と、CPU(Central Processing Unit)2と、フラッシュROM(Read Only Memory)3と、RAM(Random Acccess Memory)4と、液晶パネルドライバー5と、液晶パネル6と、モータードライバー7と、モーター8と、減速機構9と、変換機構10と、位置センサー11と、レンズ12と、を備える。
ここで、本実施形態では、電動のレンズ12の駆動装置21は、CPU2と、メモリー(本実施形態では、フラッシュROM3およびRAM4)と、モータードライバー7と、モーター8と、減速機構9と、変換機構10と、位置センサー11と、を備える。
また、本実施形態では、駆動装置21の駆動部(駆動系)22は、モータードライバー7と、モーター8と、減速機構9と、変換機構10と、を備える。
また、本実施形態では、画像投写部23は、液晶パネルドライバー5と、液晶パネル6と、レンズ12と、を備える。
本実施形態では、CPU2は制御部の一例として用いられており、位置センサー11は駆動状況検出部の一例として用いられている。
本実施形態に係るプロジェクターにおいて行われる動作の概略を説明する。
映像入力部1には、映像信号が入力される。映像入力部1は、入力された映像信号をCPU2に出力する。ここで、映像入力部1には、例えば、パーソナルコンピュータ(PC)などの外部の装置から出力される映像信号が入力される。
フラッシュROM3は、各種のデータを記憶(保存)し、本実施形態では、プログラムのデータや、様々なデータを記憶する。
RAM4は、CPU2により使用される記憶領域を提供し、様々なデータを一時的に記憶する。
CPU2は、フラッシュROM3に記憶されたプログラムのデータを読み込んで、当該プログラムに従って、フラッシュROM3またはRAM4上のデータを使用しながら、各種の処理や制御を実行する。
具体例として、CPU2は、フラッシュROM3やRAM4に記憶されたデータを電気信号として読み出すことや、フラッシュROM3やRAM4に電気信号を出力してデータを書き込むことを行う。また、CPU2には、映像入力部1から出力される映像信号が入力され、また、位置センサー11により得られた位置の検出結果(位置検出結果)が電気信号として入力される。また、CPU2は、映像入力部1から入力された映像信号について処理(映像処理)を行い、当該処理後の映像信号を液晶パネルドライバー5に出力する。また、CPU2は、モータードライバー7を制御するための信号(モーター制御信号)を電気信号としてモータードライバー7に出力する。また、CPU2は、ユーザー(利用者)により操作される操作部(図示せず)の操作内容に基づいて、メニューの選択に関する処理や、キーボードの操作に関する処理などを行う。
一例として、CPU2は、フラッシュROM3に記憶されたプログラムのデータや他の必要なデータを読み込んで、当該プログラムに従って、ユーザーにより行われるキーボードの操作などを契機として、モーター制御信号をモータードライバー7に出力して、モーター8の駆動を開始する。
液晶パネルドライバー5は、CPU2から入力される映像信号により液晶パネル6を駆動する。
液晶パネル6は、液晶パネルドライバー5により駆動される映像信号に対応する映像(画像)を、レンズ12を介して、スクリーンなどの被投写体(図示せず)に投写する。
モータードライバー7は、CPU2から入力されるモーター制御信号に基づいて、モーター8に電気信号を出力して、当該モーター8を駆動する。
モーター8は、減速機構9と機械的に接続されている。モーター8は、モータードライバー7により駆動されて回転し、その回転の動力を減速機構9に伝える。
減速機構9は、変換機構10および位置センサー11(例えば、位置センサー11を支持する部材)のそれぞれと機械的に接続されている。減速機構9は、モーター8により伝えられる動力を変換機構10および位置センサー11のそれぞれに伝える。減速機構9は、例えば、1つまたは複数のギア(歯車)を用いて構成されており、モーター8の回転の速度に応じて、それを適切な速度へ変換する。
変換機構10は、レンズ12(例えば、レンズ12を支持する部材)と機械的に接続されている。変換機構10は、減速機構9により伝えられる動力に応じて、レンズ12の位置を移動させる。これにより、例えば、ズーム、フォーカス、上下のシフト、左右のシフトなどについて、レンズ12の位置が制御される。
本実施形態では、フォーカスの制御を例として説明するが、他の制御についても、同様に適用することが可能である。
位置センサー11は、減速機構9により伝えられる動力に応じて移動し、その移動の量(移動量)に基づいて、減速機構9の位置の情報を検出し、検出した位置の情報(位置情報)を含む位置検出結果を電気信号としてCPU2に出力する。
ここで、減速機構9の位置の情報は、レンズ12の位置を特定することができ、レンズ12の位置の情報と同等な情報として使用することが可能である。これにより、CPU2は、位置センサー11から入力される位置検出結果(位置の情報)に基づいて、レンズ12の位置を検出(認識)することができる。
なお、位置センサー11からCPU2にレンズ12の位置を通知するための位置検出結果(位置の情報)としては、例えば、減速機構9の位置の情報がそのまま用いられなくてもよく、減速機構9の位置の情報を示す値があらかじめ定められた式などで変換された結果の値が用いられてもよい。
また、位置センサー11としては、様々な手法により位置を検出するものが用いられてもよく、一例として、エンコーダーを用いることができる。
[一般的な駆動系の構成例]
図10は、一般的な駆動系(モータードライバーは省略する)の概略的な構成例を示すブロック図である。一般的には、モーターからレンズまでの間の駆動系は、図10に示されるように、駆動対象(ここでは、レンズ)よりも位置センサー(ここでは、エンコーダー)をモーターの直近に設ける構成になっているものが多い。
図10に示される構成例では、モーター1001のフォーカスリング駆動ギア1011とエンコーダー(ここでは、位置センサーの一例として使用されている)1002とが直近で機械的に接続されており、モーター1001のフォーカスリング駆動ギア1011と中継ギア1012とが機械的に接続されており、中継ギア1012とレンズの駆動ギア(フォーカスリング)1013とが機械的に接続されており、レンズの駆動ギア1013とレンズの可動部分(例えば、レンズを支持する部材)1003とが機械的に接続されている。
図10に示される構成例では、モーター1001に直接接続されたエンコーダー1002によって、モーター1001側の位置を取得して、駆動対象であるレンズを駆動する。
モーター1001が動き始めると、レンズよりも先にエンコーダー1002が動き始め、そして、減速機構のバックラッシュ分だけモーターが動いた後にレンズが動き始める。この時間差がバックラッシュに相当するものである。
このような構成では、減速機構のバックラッシュの範囲内(期間中)は、エンコーダー1002が示す位置情報は変化するが、実際にはレンズは動いていない。そして、駆動系を単純に動かすと、この分(バックラッシュの分)だけ駆動不足になるため、バックラッシュ量を上乗せして駆動することが行われる。
[本実施形態に係るプロジェクターにおける駆動系の構成例]
本実施形態に係るプロジェクターにおける駆動系は、位置センサー11よりも駆動対象(本実施形態では、レンズ12)をモーター8の直近に設ける構成であり、図10に示される構成例と比べて、位置センサーとレンズの可動部分との位置関係が逆になっている。
図2は、本実施形態に係るプロジェクターにおける駆動系(モータードライバー7は省略する)の構成例を示す図である。
図3は、本実施形態に係るプロジェクターにおける駆動系(モータードライバー7は省略する)の概略的な外観例を示す図である。
図2および図3は、フォーカス駆動部を例に図示したものである。
本実施形態に係るプロジェクターにおける駆動系の構成例では、モーター(ここでは、フォーカス駆動モーター)8とフォーカスリング駆動ギア101とが機械的に接続されており、フォーカスリング駆動ギア101とフォーカスリング102とが機械的に接続されているとともに、フォーカスリング駆動ギア101と中継ギア111とが機械的に接続されており、中継ギア111と位置センサー駆動ギア112とが機械的に接続されており、位置センサー駆動ギア112と位置センサー11とが機械的に接続されている。
また、フォーカスリング102は、レンズ12を機械的に動かす。
なお、本実施形態では、フォーカスリング駆動ギア101と中継ギア111と位置センサー駆動ギア112により減速機構9が構成されており、フォーカスリング102により変換機構10が構成されている。
また、中継ギアとしては、2段以上の中継ギアが用いられてもよい。
ここで、このような駆動系の構成では、バックラッシュを生じさせる原因として、次のような(原因0)〜(原因4)があり得る。
(原因0)モーター8とフォーカスリング駆動ギア101との間の機械的な接続において、モーター軸とギアとの取り付けのガタがバックラッシュの原因となり得る。
(原因1)フォーカスリング駆動ギア101とフォーカスリング102との歯車のかみ合わせがバックラッシュの原因となり得る。
(原因2)フォーカスリング駆動ギア101と中継ギア111との歯車のかみ合わせがバックラッシュの原因となり得る。
(原因3)中継ギア111と位置センサー駆動ギア112との歯車のかみ合わせがバックラッシュの原因となり得る。
(原因4)位置センサー駆動ギア112と位置センサー11との間の機械的な接続において、取り付けのガタがバックラッシュの原因となり得る。なお、本実施形態では、位置センサー11を支持する部材としてD形の軸を用いており、D形の穴が設けられた位置センサー11の当該穴に当該軸を通しているだけであり、そこにガタがあり得る。
本実施形態に係るプロジェクターにおける駆動系の構成では、モーター8が動くと、すぐにレンズ12が動き始めるが、位置センサー11はバックラッシュがあるため動かない。このため、位置センサー11のバックラッシュの範囲内では、CPU2は、位置センサー11からの出力(位置検出結果)をモニターしても、動き出したことを検出することができず、位置の制御を行うことができない。
そこで、本実施形態に係るプロジェクターの駆動装置21では、位置センサー11のバックラッシュの範囲内で駆動するときには、位置情報(位置センサー11により得られる位置の情報)を使用せずに、駆動系を制御する構成とした。
[本実施形態における位置センサーを用いる位置の制御(通常駆動の制御)]
ここで、位置センサー11を用いる位置の制御では、例えば、CPU2が、モーター8に一定の電圧を加えてモーター8を連続して動かしながら、位置センサー11により得られる位置情報をモニター(監視)して、位置情報が目標位置に達したことを検出した時点でモーター8を停止する。
また、例えば、目標位置と現在位置との差分に応じてモーター8に加える電圧を変える制御方法や、この場合に差分の代わりに差分の積分値を使用する制御方法も一般的であり、使用することができる。これらの制御方法についても、位置情報をモニターしてモーター8を停止するという点では、基本的には同様である。
図4は、位置センサー11により得られる位置情報(位置検出結果)に基づくモーター8の制御の様子の一例を示す図である。
図4に示されるグラフにおいて、横軸は時刻を表し、縦軸はCPU2から出力されるモーター制御信号のレベル(本実施形態では、駆動を指示するレベルと、ゼロのレベルと、停止を指示するレベル)を表す。
図4に示される例では、CPU2は、モーター制御信号のレベルをゼロから駆動を指示するレベルに上げて一定値に保持することで、モータードライバー7を介してモーター8を動かす。そして、CPU2は、モーター8を動かしながら、位置センサー11により得られる位置情報を例えば一定の時間間隔(例えば、50msの間隔)で検出して、検出した位置と目標位置とを比較する。この比較の結果、CPU2は、検出した位置と目標位置とが一致したことを検出したときに、モーター制御信号のレベルを停止を指示するレベルに下げて一定の時間だけ保持し、その時間だけブレーキをかけることにより、モーター8の動きを止める。これにより、レンズ12の位置を目標となる位置に移動させることができる。なお、CPU2は、ブレーキをかけた後に、モーター制御信号のレベルをゼロにする。
[本実施形態における位置センサーのバックラッシュの範囲を考慮した位置の制御]
位置センサー11のバックラッシュの範囲(区間)内での位置の制御では、CPU2は、あらかじめ定められた駆動単位(駆動の単位となる1ステップ)の駆動を駆動系にさせることを繰り返すことにより、レンズ12を所定の位置(目標位置)へ移動させる。
目標とする駆動量(目標位置までの駆動量)を駆動単位(1回の駆動単位)の移動量で割ると、その結果が駆動回数になる。CPU2は、この駆動回数だけ駆動系を駆動することで、レンズ12を目標位置へ移動させることができる。
ここで、駆動系により駆動単位の駆動を1回行ったときにおけるレンズ12の移動量は、例えばあらかじめ実行されるキャリブレーションによって既知である。
本実施形態では、CPU2は、駆動単位の駆動として単位時間の駆動を行い、このような単位時間の駆動をステップ状に繰り返して行うことで、位置センサー11が動き始めるまでのバックラッシュ量未満での微小な駆動を可能にする。位置センサー11のバックラッシュ量未満にある目標位置(位置センサー11のバックラッシュの範囲内で動かしたい量)までの駆動に必要な単位時間の駆動の回数は、位置センサー11のバックラッシュ量を解消する(動かす)ために必要な駆動単位の回数に対して{(目標位置までの量)/(位置センサー11のバックラッシュ量)}を乗じた結果に相当する回数となる。位置センサー11のバックラッシュ量を解消する(動かす)ために必要な駆動単位の回数としては、例えば、単位時間の駆動を繰り返して行いながら、位置センサー11により得られる位置情報を取得することで、駆動対象(本実施形態では、レンズ12)の移動開始と位置センサー11の移動開始との差分の量を駆動するために必要な単位時間の駆動の回数を取得する。
CPU2は、実際に駆動制御する際には、現在において駆動系が位置センサー11のバックラッシュの範囲内にあるか否かを判定(判断)する必要がある。このために、位置センサー11のバックラッシュ量(位置センサー11のバックラッシュ残量の最大値)が既知であることが必要になり、位置センサー11のバックラッシュ量は、例えばあらかじめ実行されるキャリブレーションにより取得しておく。
CPU2は、モーター8を駆動したときに、位置センサー11のバックラッシュの残量(バックラッシュ残量)を更新しながら、現在における駆動系の位置が位置センサー11のバックラッシュの範囲内にあるか否かを判定する。具体例として、CPU2は、位置センサー11のバックラッシュ量が10mmであり、その状態から位置センサー11のバックラッシュを減らす方向に駆動系を3mm動かした場合には、位置センサー11のバックラッシュ残量は7mmであると管理する。
本実施形態では、CPU2は、次のようにして、位置センサー11のバックラッシュ残量を管理する。
CPU2は、前回に駆動系を停止したときにおける駆動方向の情報をメモリー(本実施形態では、RAM4)に保存しておく。CPU2は、位置センサー11のバックラッシュの範囲を超える駆動をしたとき(位置センサー11のバックラッシュの範囲外での位置の制御をしたとき)だけ、駆動方向の情報を更新し、位置センサー11のバックラッシュの内側での駆動をしたとき(位置センサー11のバックラッシュの範囲内での位置の制御をしたとき)には、駆動方向の情報を更新しない。
本実施形態では、フォーカス制御に関する駆動方向としては、2種類あり、具体的には、レンズ12と液晶パネル6とを近付ける駆動方向と、レンズ12と液晶パネル6とを遠ざける駆動方向がある。
CPU2は、位置センサー11のバックラッシュの範囲を超える駆動をしたときには、駆動方向の情報を更新し、この駆動方向(前回の駆動方向)と逆の方向(逆方向)の位置センサー11のバックラッシュ残量の初期値として、メモリー(本実施形態では、フラッシュROM3またはRAM4)に記憶されたバックラッシュ量(例えば、キャリブレーションで既知のバックラッシュ量)を設定する。
また、CPU2は、位置センサー11のバックラッシュの範囲を超える駆動をしたときには、上記のように駆動方向の情報を更新し、この駆動方向(前回の駆動方向)と同じ方向(同方向)の位置センサー11のバックラッシュ残量の初期値として、ゼロ(0)を設定する。
そして、CPU2は、位置センサー11のバックラッシュの範囲内では、これら2つの方向のそれぞれについて、現在の位置(位置センサー11のバックラッシュ残量)をメモリー(本実施形態では、RAM4)に記憶して管理する。これら2つの方向について、それぞれ、駆動単位における移動量も異なり得る。
ここで、本実施形態では、CPU2は、位置センサー11に関し、これら2つの方向について、それぞれ、バックラッシュ量やバックラッシュ残量や駆動単位における移動量を管理する構成としたが、例えば、これら2つの方向について、バックラッシュ量や、駆動単位における移動量や、バックラッシュ残量の変化の仕方(方向によって値自体は異なる)が同一または近似する場合に、両方を共通化して、CPU2が、共通のバックラッシュ量や、共通の駆動単位における移動量や、共通のバックラッシュ残量の変化の仕方(一方の方向の増加量と逆の方向の減少量とが等しいとして処理する)を管理する構成が用いられてもよい。また、位置センサー11のバックラッシュの基準としては、例えば、ギアとギアとが噛んだ状態を用いる。また、本実施形態では、任意の方向における位置センサー11のバックラッシュ残量は、0以上でその方向における位置センサー11のバックラッシュ量以下であり、マイナスにはならない。
(駆動制御の第1の例)
CPU2は、前回の駆動方向と逆方向に駆動するときで、その方向(当該逆方向)に対する位置センサー11のバックラッシュ残量が0よりも大きい場合には、駆動量から駆動単位の駆動回数を求め、現在の位置センサー11のバックラッシュ残量から{(駆動単位の移動量)×(駆動回数)}の値を減算して、この結果の値へ位置センサー11のバックラッシュ残量の値を更新する。CPU2は、位置センサー11のバックラッシュの範囲内での位置の制御として、この駆動回数の駆動を制御する。
(駆動制御の第2の例)
CPU2は、前回の駆動方向と逆方向に駆動するときで、その方向(当該逆方向)に対する位置センサー11のバックラッシュ残量が0である場合には、駆動量(位置センサー11のバックラッシュの範囲内で既に動かした量を考慮していない目標値)から既に動かした量を減算して、この結果の値を現在から駆動すべき量とする。そして、CPU2は、位置センサー11のバックラッシュの範囲外での位置の制御として、この現在から駆動すべき量が達成されるように、位置センサー11により得られる位置情報をモニターしながらモーター8を駆動して制御する。なお、位置センサー11のバックラッシュの範囲内で既に動かした量としては、例えば、位置センサー11のバックラッシュ量が用いられ、この場合、駆動量(位置センサー11のバックラッシュの範囲内で既に動かした量を考慮していない目標値)は、前回における位置センサー11により得られた位置情報からの駆動量となる。
(駆動制御の第3の例)
CPU2は、前回の駆動方向と同方向に駆動するときで、その方向(当該同方向)に対する位置センサー11のバックラッシュ残量が0よりも大きい場合には、駆動量から駆動単位の駆動回数を求め、現在の位置センサー11のバックラッシュ残量から{(駆動単位の移動量)×(駆動回数)}の値を減算して、この結果の値へ位置センサー11のバックラッシュ残量の値を更新する。CPU2は、位置センサー11のバックラッシュの範囲内での位置の制御として、この駆動回数の駆動を制御する。
(駆動制御の第4の例)
CPU2は、前回の駆動方向と同方向に駆動するときで、その方向(当該同方向)に対する位置センサー11のバックラッシュ残量が0である場合には、駆動量(目標値)を現在から駆動すべき量とする。そして、CPU2は、位置センサー11のバックラッシュの範囲外での位置の制御として、この現在から駆動すべき量が達成されるように、位置センサー11により得られる位置情報をモニターしながらモーター8を駆動して制御する。なお、駆動量(目標値)は、前回における位置センサー11により得られた位置情報からの駆動量となる。
図5は、CPU2により行われる、位置センサー11のバックラッシュの範囲を考慮した位置の制御の処理の手順の一例を示す図である。
まず、CPU2は、レンズ12の駆動(移動)の要求が発生すると、前回の駆動時(前回における位置センサー11のバックラッシュの範囲外までの駆動時)における駆動方向の情報に基づいて、同じ方向への駆動であるか、または、そうではないか(逆の方向への駆動であるか)を判定する(ステップS1)。
ステップS1の処理の結果、CPU2は、前回の駆動時における駆動方向と逆の方向への駆動の要求があると判定した場合には(ステップS1:NO)、位置センサー11のバックラッシュ残量を超えて移動するか否か(位置センサー11のバックラッシュの範囲外での位置の制御であるか否か)を判定する(ステップS2)。
ステップS2の処理の結果、CPU2は、位置センサー11のバックラッシュ残量を超えて移動しないこと(位置センサー11のバックラッシュの範囲内での位置の制御であること)を判定した場合には(ステップS2:NO)、要求された駆動量を駆動単位での駆動量(単位駆動量)で割った結果の値を、駆動単位の回数(=駆動量/単位駆動量)として取得する(ステップS3)。なお、ここでは、要求された駆動量は、位置センサー11のバックラッシュ量未満の量である。
そして、CPU2は、要求された駆動量に相当する分だけ位置センサー11のバックラッシュ残量を更新する(ステップS4)。具体的には、CPU2は、今回の駆動方向(前回の駆動方向と逆方向)における位置センサー11のバックラッシュ残量について、要求された駆動量に相当する分だけ当該バックラッシュ残量から減算し、また、反対の駆動方向(前回の駆動方向と同方向)における位置センサー11のバックラッシュ残量について、要求された駆動量に相当する分だけ当該バックラッシュ残量に加算する。
また、CPU2は、モーター8を駆動して、駆動単位の駆動(移動)を、ステップS3の処理において取得した回数(駆動回数)だけ実行する(ステップS5)。
ステップS2の処理の結果、CPU2は、位置センサー11のバックラッシュ残量を超えて移動すること(位置センサー11のバックラッシュの範囲外での位置の制御であること)を判定した場合には(ステップS2:YES)、要求された駆動量から位置センサー11のバックラッシュ量を減算した結果を補正後の駆動量として取得する(ステップS6)。なお、ここでは、要求された駆動量(目標値)は、位置センサー11のバックラッシュ量を超える量であり、前回における駆動方向の更新時における位置(バックラッシュ残量=バックラッシュ量のときの位置)を基準としたものであり、要求された駆動量(目標値)から位置センサー11のバックラッシュ量を差し引いた補正後の駆動量を、現在からの駆動量(補正後の目標値)とする。
また、CPU2は、位置センサー11を用いる位置の制御(通常駆動の制御)により、モーター8を駆動して、位置センサー11により得られる位置情報をモニターしながら、現在からの駆動量(補正後の目標値)が達成される位置(目標位置)まで、駆動系を制御する(ステップS7)。
ステップS1の処理の結果、CPU2は、前回の駆動時における駆動方向と同じ方向への駆動の要求があると判定した場合には(ステップS1:YES)、位置センサー11のバックラッシュ残量を超えて移動するか否か(位置センサー11のバックラッシュの範囲外での位置の制御であるか否か)を判定する(ステップS8)。
ステップS8の処理の結果、CPU2は、位置センサー11のバックラッシュ残量を超えて移動しないこと(位置センサー11のバックラッシュの範囲内での位置の制御であること)を判定した場合には(ステップS8:NO)、要求された駆動量を駆動単位での駆動量(単位駆動量)で割った結果の値を、駆動単位の回数(=駆動量/単位駆動量)として取得する(ステップS9)。なお、ここでは、要求された駆動量は、位置センサー11のバックラッシュ量未満の量である。
そして、CPU2は、要求された駆動量に相当する分だけ位置センサー11のバックラッシュ残量を更新する(ステップS10)。具体的には、CPU2は、今回の駆動方向(前回の駆動方向と同方向)における位置センサー11のバックラッシュ残量について、要求された駆動量に相当する分だけ当該バックラッシュ残量から減算し、また、反対の駆動方向(前回の駆動方向と逆方向)における位置センサー11のバックラッシュ残量について、要求された駆動量に相当する分だけ当該バックラッシュ残量に加算する。
また、CPU2は、モーター8を駆動して、駆動単位の駆動(移動)を、ステップS9の処理において取得した回数(駆動回数)だけ実行する(ステップS5)。
ステップS8の処理の結果、CPU2は、位置センサー11のバックラッシュ残量を超えて移動すること(位置センサー11のバックラッシュの範囲外での位置の制御であること)を判定した場合には(ステップS8:YES)、要求された駆動量を満たす位置を目標位置とする。なお、ここでは、要求された駆動量は、前回における駆動方向の更新時における位置(位置センサー11のバックラッシュ残量=0のときの位置)を基準としたものであり、そのままの値を、目標値とする。
また、CPU2は、位置センサー11を用いる位置の制御(通常駆動の制御)により、モーター8を駆動して、位置センサー11により得られる位置情報をモニターしながら、要求された駆動量(目標値)が達成される位置(目標位置)まで、駆動系を制御する(ステップS7)。
[キャリブレーションによる位置センサーのバックラッシュ量の取得]
図6〜図9を参照して、キャリブレーションにより位置センサー11のバックラッシュ量を取得する処理の手順の一例を説明する。本実施形態では、CPU2が制御してこの処理を実行するが、他の構成例として、本実施形態に係るプロジェクター(特に、駆動装置21)とは別に、キャリブレーション用の装置を備えて、当該装置によりこの処理を実行してもよい。
図6は、キャリブレーションにおける駆動系の制御の様子の一例を示す図である。
図6に示されるグラフにおいて、横軸は時刻を表し、縦軸は駆動系の制御の様子(駆動、または、休止)を表す。なお、この例では、図4に示されるようなブレーキ制御は省略しており、休止の制御にブレーキ制御が含まれる。
図6に示されるように、CPU2は、駆動系に対して、1ステップ(1回分の駆動単位)の駆動の制御(モーター8のオンの制御)と休止の制御(モーター8のオフの制御)を繰り返して行うことで、1ステップ駆動を一定周期で繰り返して行いながら、位置センサー11により得られる位置情報を取得する。
ここで、1ステップの駆動の時間と1回分の休止の時間とは、それぞれ、一定の時間に設定されており、図6の例では、1ステップの駆動の時間に比べて、1回分の休止の時間の方が長い。
また、本実施形態では、CPU2は、1ステップの駆動の時間と1回分の休止の時間を合わせた時間を駆動制御の1周期分の時間とし、この1周期分の時間ごとに、位置センサー11により得られた位置情報を取得する。
なお、CPU2は、例えば、アナログデジタル変換器(ADC)の機能を有しており、位置センサー11からアナログ信号として出力される位置検出結果(位置の情報)の信号が入力されると、この信号をADCの機能によりデジタル値(ADC値)へ変換して、このADC値を位置情報として読み込んで取得する。この場合、例えば、この位置情報の数値(ADC値)とレンズ12の位置とを1対1で対応付けて、制御に使用するパラメーターの設定や、そのパラメーターを使用する制御を行うことができる。
図7は、キャリブレーションにおける駆動制御の周期の回数とADC値(位置情報)との関係の一例を示す図である。
図7に示されるグラフにおいて、横軸は駆動制御の周期の回数(総数)を表し、縦軸はADC値(位置情報)を表す。この例では、ADC値(位置情報)は、大きくなるほど、位置の変化量(移動量)が大きいことを表す。
図7に示されるように、一定周期の駆動制御を開始したばかりで、モーター8が動き始めたばかりでは、ADC値(位置情報)は一定値のままであり、例えば、ノイズによって±1の変動をする。その後、駆動制御を継続すると、位置センサー11のバックラッシュ量を抜け出して、ばらつきがありながら、駆動制御の周期の回数(総数)に対して直線的にADC値(位置情報)が増加するようになる。
ここで、CPU2は、ばらつきがありながら、駆動制御の周期の回数(総数)に対して直線的にADC値(位置情報)が増加する部分のデータを使用して、その直線の傾きaと、その直線の切片b(その直線に関する、横軸の回数が0であるときにおける縦軸のADC値)を計算して取得する。
この切片bと横軸の回数が0であるときにおけるADC値の実測値との差分が、位置センサー11のバックラッシュ量に相当する。
このような直線の傾きaおよび切片bを計算するためにCPU2が使用するデータを選定する方法の例として、(選定例1)〜(選定例4)を示す。
(選定例1)では、一定周期の駆動制御を開始したばかりで、モーター8が動き始めたばかりのところのデータについては、位置センサー11のバックラッシュのためにADC値は変化せず、計算の対象外として、使用しない。
(選定例2)では、一定周期の駆動制御を開始したばかりで、モーター8が動き始めたばかりのところのデータについては、位置センサー11のバックラッシュのためにADC値が変化してもノイズなどで変動することがあり得るため、例えば±1(他の任意の数値でもよい)までの変動は除外することとして、計算の対象外として、使用しない。
(選定例3)では、ADC値が変化し始めた部分の初期の値(例えば、変化した直前の値)に対して、例えば±2(他の任意の数値でもよい)以上の差があるADC値を、計算の対象として、使用する。この場合、例えば、このようなADC値以降の全てのADC値を計算の対象として使用する態様を用いることができる。
(選定例4)では、ADC値が変化し始めた部分の初期の値(例えば、変化した直前の値)に対して、例えば±2(他の任意の数値でもよい)以上の差があるADC値があらかじめ定められた回数(所定の回数)継続した場合に、その継続したうちの初回のADC値以降のADC値を、計算の対象として、使用する。
図8は、キャリブレーションにおける計算に使用するデータの(選定例4)の具体的な一例を説明するための図である。
図8に示されるグラフでは、図7に示されるグラフと同様に、横軸は駆動制御の周期の回数(総数)を表し、縦軸はADC値(位置情報)を表す。
図8の例では、前記した所定の回数(繰り返し検出回数)を3に設定した場合には、1番目の回数のADC値に対して、初めて3回連続してADC値の差が2以上となるところは9番目の回数のADC値から11番目の回数のADC値であり、この連続の初回として9番目の回数のADC値を計算の対象の先頭のデータとして、それ以降のデータを使用して計算する。
図9は、キャリブレーションにおける計算に使用するデータの(選定例4)の具体的な他の一例を説明するための図である。
図9に示されるグラフでは、図7に示されるグラフと同様に、横軸は駆動制御の周期の回数(総数)を表し、縦軸はADC値(位置情報)を表す。
図9の例では、前記した所定の回数(繰り返し検出回数)を3に設定した場合には、1番目の回数のADC値に対して、初めて3回連続してADC値の差が2以上となるところは9番目の回数のADC値から11番目の回数のADC値であり、この連続の初回として9番目の回数のADC値を計算の対象の先頭のデータとして、それ以降のデータを使用して計算する。
次に、上記した直線の傾きaおよび切片bを計算する方法の一例を説明する。
図7に示されるグラフにおける横軸が表す回数をxとして、この回数xに対して縦軸が表すADC値の読み出し結果をyとすると、式(1)および式(2)を使用して、上記した直線の傾きaおよび切片bを計算して求めることができる。式(1)および式(2)において、nは、計算の対象とするデータの個数を表す。
ここで、式(1)および式(2)に示される計算式は、一般に、最小二乗法と呼ばれるものであり、公知である。
Figure 0006036092
Figure 0006036092
本実施形態では、一例として、ADC値が初期値から2以上離れた値であるADC値以降を計算の対象のデータとして選定する。例えば、(選定例3)を使用することができる。
また、計算の対象として選定して取得するデータの個数としては、例えば、20個程度(例えば、位置センサー11により得られる位置情報が動いたところにおける、計算の対象とする最初のデータから20回くらい)、または、それより多い個数を用いる。
位置センサー11のバックラッシュ量BLは、式(3)に示されるように、上記した直線の切片bとADC値の動き始め時の位置(y)との差分に相当する。
ここで、ADC値の動き始め時の位置(y)としては、例えば、駆動系の駆動の開始前における位置情報を使用することができる。
Figure 0006036092
また、y=yとy=ax+bとの交点に相当する位置が、位置センサー11が動き出した位置となる。この位置における回数xの値xは、式(4)により示される。
Figure 0006036092
なお、上記の様々な計算において、ノイズや端数の影響を排除して精度を上げるために、任意の回数の平均値を求めて、その平均値を使用することも可能である。
ここで、本実施形態では、図7に示されるグラフに表されるような実測値を用いてキャリブレーションを行う構成を示したが、他の構成例として、理論的な設計値などを用いて位置センサー11のバックラッシュ量などの値を設定する構成が用いられてもよい。
以上のように、本実施形態に係るプロジェクターの駆動装置21では、例えば、駆動対象(本実施形態では、駆動する対象物となるレンズ12)のフォーカス制御の機構において、モーター8がレンズ12を駆動するよりも位置センサー11が動くまでのバックラッシュの方が大きくなっているため、モーター8を動かす(回す)とレンズ12は動くが位置センサー11は動かない(位置の変化を検出しない)領域ができる。そして、本実施形態に係るプロジェクターの駆動装置21では、このような領域を例えば事前に計測などで予測しておき、位置センサー11のバックラッシュの範囲内での駆動においては、通常の駆動時(位置センサー11により得られる位置情報に基づく駆動時)とは異なる駆動態様として、駆動単位の駆動を繰り返して行うように、モーター8を駆動する。
したがって、本実施形態に係るプロジェクターの駆動装置21では、例えば、位置センサー11では正確な位置情報を取得することができない位置センサー11のバックラッシュ量未満の領域(位置センサー11のバックラッシュの範囲内での位置の制御)においても、正確に駆動系を駆動して、正確に駆動対象の位置を制御することができる。
このように、本実施形態に係るプロジェクターの駆動装置21では、バックラッシュに関する制御を効果的に行うことができる。
ここで、本実施形態では、駆動部22により駆動される駆動対象(本実施形態では、レンズ12)のバックラッシュよりも、駆動部22により駆動される位置センサー11のバックラッシュの方が大きい駆動装置21を示したが、他の構成例として、本実施形態に係る駆動装置21のように駆動系に対して2種類の制御(所定の範囲内での位置の制御、および所定の範囲外での位置の制御)を行う構成を、駆動部により駆動される位置センサー(または、他の検出部)のバックラッシュよりも、駆動部により駆動される駆動対象のバックラッシュの方が大きいような駆動装置に適用することも可能である。
また、本実施形態では、駆動装置21にバックラッシュに関する制御を適用した場合を示したが、他の構成例として、本実施形態に係る駆動装置21のように駆動系に対して2種類の制御(所定の範囲内での位置の制御、および所定の範囲外での位置の制御)を行う構成を、バックラッシュ以外に適用することも可能である。
また、本実施形態では、駆動装置21をプロジェクターに適用したが、本実施形態に係る駆動装置21が有する機能(全ての機能、または一部の機能)は、他のものに適用されてもよい。
<本実施形態に係る構成例>
本実施形態に係る構成例を示す。
一構成例として、駆動対象(本実施形態では、レンズ12)を駆動する駆動部22の駆動状況(本実施形態では、位置の情報)を検出する駆動状況検出部(本実施形態では、位置センサー11)と、前記駆動状況検出部により検出される前記駆動部の駆動状況に基づく量について前記駆動部22を駆動する第1の制御(本実施形態では、位置センサー11のバックラッシュの範囲外での位置の制御)と、あらかじめ定められた量(本実施形態では、位置センサー11のバックラッシュ量未満の量)について前記駆動部22を駆動する第2の制御(本実施形態では、位置センサー11のバックラッシュの範囲内での位置の制御)を行う制御部(本実施形態では、CPU2)と、を備えることを特徴とする駆動装置21である。
一構成例として、前記制御部は、所定の範囲(本実施形態では、位置センサー11のバックラッシュの範囲)外の量について前記駆動部22を駆動する場合には前記第1の制御を行い、前記所定の範囲内の量について前記駆動部22を駆動する場合には前記第2の制御を行う、ことを特徴とする駆動装置21である。
一構成例として、前記駆動対象は、レンズ12であり、前記駆動状況検出部は、前記駆動部22の駆動状況として、前記駆動部22の駆動により移動するものの位置(本実施形態では、減速機構9の位置)を検出する位置センサー11であり、前記所定の範囲は、前記駆動状況検出部のバックラッシュの範囲であり、前記第2の制御における前記あらかじめ定められた量は前記駆動状況検出部のバックラッシュ量未満の量であり、前記制御部は、前記第2の制御において、前記駆動状況検出部による検出結果(本実施形態では、位置の情報)を参照せずに、前記駆動状況検出部のバックラッシュの範囲内における前記駆動部の駆動状況(本実施形態では、位置センサー11のバックラッシュの範囲内における現在の位置)を管理する、ことを特徴とする駆動装置21である。
一構成例として、前記駆動部22により駆動される前記駆動対象のバックラッシュよりも、前記駆動部22により駆動される前記駆動状況検出部のバックラッシュの方が大きい、ことを特徴とする駆動装置21である。
一構成例として、前記第2の制御による前記駆動部22の駆動を複数回繰り返して実行して計測された前記駆動状況検出部による検出結果(本実施形態では、図7に示されるような計測結果)に基づいて行われたキャリブレーションにより得られた値(本実施形態では、位置センサー11のバックラッシュ量)が設定されて用いられる、ことを特徴とする駆動装置21である。
一構成例として、以上に示されるような駆動装置21と、画像を投写する画像投写部23と、を備え、前記駆動装置21における前記駆動対象は、前記画像投写部23におけるレンズ12である、ことを特徴とするプロジェクターである。
一構成例として、駆動状況検出部が、駆動対象を駆動する駆動部の駆動状況を検出するステップと、制御部が、前記駆動状況検出部により検出される前記駆動部の駆動状況に基づく量について前記駆動部を駆動する第1の制御を行うステップと、前記制御部が、あらかじめ定められた量について前記駆動部を駆動する第2の制御を行うステップと、を有することを特徴とする駆動方法である。
なお、一構成例として、駆動状況検出部が、駆動対象を駆動する駆動部の駆動状況を検出する手順と、制御部が、前記駆動状況検出部により検出される前記駆動部の駆動状況に基づく量について前記駆動部を駆動する第1の制御を行う手順と、前記制御部が、あらかじめ定められた量について前記駆動部を駆動する第2の制御を行う手順と、をコンピューターに実行させるための駆動プログラムである。
一構成例として、駆動部22を連続で駆動する制御(本実施形態では、位置センサー11のバックラッシュの範囲外での位置の制御)と、前記駆動部22をステップごとに駆動する制御(本実施形態では、位置センサー11のバックラッシュの範囲内での位置の制御)を行う制御部(本実施形態では、CPU2)を備えることを特徴とする駆動装置21である。
[以上の実施形態のまとめ]
以上、この発明の実施形態について図面を参照して詳述してきたが、具体的な構成はこの実施形態に限られるものではなく、この発明の要旨を逸脱しない範囲の設計等も含まれる。
なお、以上に説明した装置(例えば、プロジェクター自体や、駆動装置21)における任意の構成部の機能を実現するためのプログラムを、コンピューター読み取り可能な記録媒体に記録し、そのプログラムをコンピューターシステムに読み込ませて実行するようにしてもよい。なお、ここで言う「コンピューターシステム」とは、OS(Operating System)や周辺機器等のハードウェアを含むものとする。また、「コンピューター読み取り可能な記録媒体」とは、フレキシブルディスク、光磁気ディスク、ROM(Read Only Memory)、CD(Compact Disk)−ROM等の可搬媒体、コンピューターシステムに内蔵されるハードディスク等の記憶装置のことを言う。さらに「コンピューター読み取り可能な記録媒体」とは、インターネット等のネットワークや電話回線等の通信回線を介してプログラムが送信された場合のサーバーやクライアントとなるコンピューターシステム内部の揮発性メモリー(RAM:Random Access Memory)のように、一定時間プログラムを保持しているものも含むものとする。
また、上記のプログラムは、このプログラムを記憶装置等に格納したコンピューターシステムから、伝送媒体を介して、あるいは、伝送媒体中の伝送波により他のコンピューターシステムに伝送されてもよい。ここで、プログラムを伝送する「伝送媒体」は、インターネット等のネットワーク(通信網)や電話回線等の通信回線(通信線)のように情報を伝送する機能を有する媒体のことを言う。
また、上記のプログラムは、前述した機能の一部を実現するためのものであってもよい。さらに、上記のプログラムは、前述した機能をコンピューターシステムにすでに記録されているプログラムとの組み合わせで実現できるもの、いわゆる差分ファイル(差分プログラム)であってもよい。
1…映像入力部、2…CPU、3…フラッシュROM、4…RAM、5…液晶パネルドライバー、6…液晶パネル、7…モータードライバー、8、1001…モーター、9…減速機構、10…変換機構、11…位置センサー、12…レンズ、21…駆動装置、22…駆動部、23…画像投写部、101、1011…フォーカスリング駆動ギア、102…フォーカスリング、111、1012…中継ギア、112…位置センサー駆動ギア、1002…エンコーダー、1003…レンズの可動部分、1013…レンズの駆動ギア

Claims (4)

  1. 駆動対象を駆動する駆動部の駆動状況を検出する駆動状況検出部と、
    前記駆動状況検出部により検出される前記駆動部の駆動状況に基づく量について前記駆動部を駆動する第1の制御と、あらかじめ定められた量について前記駆動部を駆動する第2の制御を行う制御部と、
    を備え
    前記制御部は、所定の範囲外の量について前記駆動部を駆動する場合には前記第1の制御を行い、前記所定の範囲内の量について前記駆動部を駆動する場合には前記第2の制御を行い、
    前記駆動対象は、レンズであり、
    前記駆動状況検出部は、前記駆動部の駆動状況として、前記駆動部の駆動により移動するものの位置を検出する位置センサーであり、
    前記所定の範囲は、前記駆動状況検出部のバックラッシュの範囲であり、
    前記第2の制御における前記あらかじめ定められた量は前記駆動状況検出部のバックラッシュ量未満の量であり、
    前記制御部は、前記第2の制御において、前記駆動状況検出部による検出結果を参照せずに、前記駆動状況検出部のバックラッシュの範囲内における前記駆動部の駆動状況を管理し、あらかじめ定められた駆動単位の駆動を前記駆動部にさせることを繰り返すことにより、前記レンズを所定の位置へ移動させることを特徴とする駆動装置。
  2. 前記駆動部により駆動される前記駆動対象のバックラッシュよりも、前記駆動部により駆動される前記駆動状況検出部のバックラッシュの方が大きい、
    ことを特徴とする請求項1に記載の駆動装置。
  3. 請求項1または請求項のいずれかに記載の駆動装置と、
    画像を投写する画像投写部と、を備え、
    前記駆動装置における前記駆動対象は、前記画像投写部におけるレンズである、
    ことを特徴とするプロジェクター。
  4. 駆動状況検出部が、レンズを駆動する駆動部の駆動状況を検出するステップと、
    制御部が、前記駆動状況検出部により検出される前記駆動部の駆動状況に基づく量について前記駆動部を駆動する第1の制御を行うステップと、
    前記制御部が、あらかじめ定められた量について前記駆動部を駆動する第2の制御を行うステップと、
    を有し、
    所定の範囲外の量について前記駆動部を駆動する場合には前記第1の制御を行うステップを行い、前記所定の範囲内の量について前記駆動部を駆動する場合には前記第2の制御を行うステップを行い、
    前記駆動状況検出部は、前記駆動部の駆動状況として、前記駆動部の駆動により移動するものの位置を検出する位置センサーであり、
    前記所定の範囲は、前記駆動状況検出部のバックラッシュの範囲であり、
    前記第2の制御を行うステップにおける前記あらかじめ定められた量は前記駆動状況検出部のバックラッシュ量未満の量であり、
    前記第2の制御を行うステップにおいて、前記駆動状況検出部による検出結果を参照せずに、前記駆動状況検出部のバックラッシュの範囲内における前記駆動部の駆動状況を管理し、あらかじめ定められた駆動単位の駆動を前記駆動部にさせることを繰り返すことにより、前記レンズを所定の位置へ移動させることを特徴とする駆動方法。
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