JP6035057B2 - 三次元画像表示装置及び三次元画像表示方法 - Google Patents

三次元画像表示装置及び三次元画像表示方法 Download PDF

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Description

本発明は、三次元画像表示装置及び三次元画像表示方法に関し、特に、三次元画像表示装置及び三次元画像表示方法の陰影付け処理に関する。
CT(Computed Tomography)画像、MR(Magnetic Resonance)画像、超音波画像等の三次元画像は、二次元画像に陰影(shading)を付けることにより遠近情報(視点から遠いのか又は近いのかを識別可能な情報)を提示するものである。例えば、サーフェイスレンダリング(Surface Rendering)による三次元CT画像(グレースケール)の例では、組織の表面情報を提示することができる。
しかし、CT値の差が小さい軟部組織では、どちらが奥にあるのか、すなわち、どちらが視点から遠くにあるのかを識別することが困難である。このような問題は、軟部組織同士だけではなく、骨組織同士についても言える。
従来から、上記のような問題に対して、効果的に遠近情報を提示するための様々な手法が提案されている。これらの手法は、2つに大別される。第1の手法は、予め臓器や組織を区別し、臓器や組織ごとに異なる色を付すことによって、遠近情報を提示する。第2の手法は、臓器や組織を区別せずに遠近情報を提示する。第2の手法の場合、臓器や組織ごとに奥行きを評価するのではなく、画素や領域ごとに奥行きを評価する。ここで、「領域」は、単一の画素によって構成されても良いし、隣接する複数の画素が連結されて構成されても良い。また、単一の領域は、単一の臓器や組織の範囲と一致しても良いし、一致しなくても良い。
例えば、第1の手法をCT画像に適用する場合、CT値の差が小さい臓器や組織を正確に区別できないことがある。臓器や組織が正確に区別されなければ、正しい遠近情報を提示することができない。このような問題は、CT画像に限らず、MR画像、超音波画像等についても言える。
そこで、CT値の差が小さい臓器や組織に対しては、第2の手法を適用することが望ましいと言える。第2の手法の従来技術としては、特許文献1及び2が開示されている。
特許文献1には、3次元画像を画像処理してあたかも内視鏡の視点から見た画像と類似する仮想化内視鏡画像を作成し、表示する仮想化内視鏡装置が開示されている。特許文献1に記載の仮想化内視鏡装置では、「本物の内視鏡画像に比べて画像の奥行き感が十分表示されず、場合によっては、観察や診断がしにくい」という問題を解決するために、「内視鏡の視点からの距離に応じて、画像を構成するピクセルの表示時の明るさを、距離が大きいほど暗くなるように設定する」と記載されている。
特許文献2には、3次元空間内に定義された仮想物体をフォグ(霧)効果を施された2次元画像に変換する画像処理装置が開示されている。特許文献2には、従来技術の説明として、「コンピュータグラフィックスにおいて、視点から物体までの距離を使って、物体の明るさと大気の明るさを混合(ブレンディング)し、遠くのものほどぼんやり見えるようにすることがある」と記載されている。
特開2000−148983号公報 特許第3278501号公報
しかしながら、特許文献1のように、視点からの距離が大きいほど暗くなるように設定すると、視点からの距離が離れている領域は暗くなるので、観察や診断が困難になる。また、特許文献2のように、視点からの距離が大きいほどぼんやり見えるようにすると、視点からの距離が離れている領域はぼやけるので、観察や診断が困難になる。いずれにしても、特許文献1や特許文献2では、遠近情報を提示するために、視点からの距離が離れている領域の視認性を犠牲にしている。
本発明は、前述した問題点に鑑みてなされたものであり、その目的とすることは、視点からの距離が離れている領域の視認性を維持しながら、元画像の画素値の差が小さい領域同士の遠近情報を正確に提示することが可能な三次元画像表示装置及び三次元画像表示方法を提供することである。
前述した目的を達成するための第1の発明は、各領域の遠近情報が識別可能な複数色三次元画像を表示する三次元画像表示装置であって、元画像データから単一色三次元画像を作成する第1作成手段と、前記元画像データに対応するデプス画像の画素値を取得する取得手段と、前記デプス画像の画素値に基づいて各領域における視点からの距離を判定し、視点に近くなるにつれて、第1色の濃度変化を単調に増加又は減少させ、視点から遠くなるにつれて、前記第1色と異なる第2色の濃度を、前記第1色の濃度変化と逆になるように前記第2色の濃度変化を単調に減少又は増加させることによって、前記単一色三次元画像に複数の色を付し、前記複数色三次元画像を作成する第2作成手段と、前記複数色三次元画像の表示を制御する表示制御手段と、を具備し、前記デプス画像の画素値は、起点面から、画素値が閾値条件を満たす画素までの距離に基づく値であり、前記起点面は、前記視点に基づいて、観察対象の臓器と前記視点との間に他の臓器が存在しないような曲面に設定されていることを特徴とする三次元画像表示装置である。
第3の発明は、各領域の遠近情報が識別可能な複数色三次元画像を表示する三次元画像表示方法であって、元画像データから単一色三次元画像を作成する第1作成ステップと、前記元画像データに対応するデプス画像の画素値を取得する取得ステップと、前記デプス画像の画素値に基づいて各領域における視点からの距離を判定し、視点に近くなるにつれて、第1色の濃度変化を単調に増加又は減少させ、視点から遠くなるにつれて、前記第1色と異なる第2色の濃度を、前記第1色の濃度変化と逆になるように前記第2色の濃度変化を単調に減少又は増加させることによって、前記単一色三次元画像に複数の色を付し、前記複数色三次元画像を作成する第2作成ステップと、前記複数色三次元画像の表示を制御する表示制御ステップと、を含み、前記デプス画像の画素値は、起点面から、画素値が閾値条件を満たす画素までの距離に基づく値であり、前記起点面は、前記視点に基づいて、観察対象の臓器と前記視点との間に他の臓器が存在しないような曲面に設定されていることを特徴とする三次元画像表示方法である。
本発明によれば、視点からの距離が離れている領域の視認性を維持しながら、元画像の画素値の差が小さい領域同士の遠近情報を正確に提示することが可能な三次元画像表示装置及び三次元画像表示方法を提供することができる。
本発明の実施の形態に係る三次元画像表示装置のハードウエア構成の例 サーフェイスレンダリングによる単一色三次元画像の例 三次元画像表示装置で行われる処理の概要を示す図 第1色の濃度変化と第2色の濃度変化の関係を示す図 三次元画像表示装置で行われる処理の手順を示すフローチャート 断層像、起点面及びデプス値の関係を示す図 図2の単一色三次元画像に対する複数色三次元画像の例 複数色三次元画像の他の例 オパシティを用いた単一色三次元画像の例 図9の単一色三次元画像に対する複数色三次元画像の例 操作画面の例
以下図面に基づいて、本発明の実施の形態を詳細に説明する。まず、図1を参照して、本発明の実施の形態に係る三次元画像表示装置1のハードウエア構成の例について説明する。
図1の例に示す三次元画像表示装置1は、三次元画像の表示処理を行う装置である。なお、本発明に係る三次元画像表示装置1は、例えば、一般のパーソナルコンピュータ等で構成されてもよい。
図1に示すように、三次元画像表示装置1は、表示装置17、マウス18やキーボード19などの入力装置等が接続される。また、三次元画像表示装置1には、ネットワーク20を介して医用画像撮影装置21等が接続される。
三次元画像表示装置1は、図1に示すように、CPU(Central
Processing Unit)11、主メモリ12、記憶装置13、通信インタフェース(通信I/F)14、表示メモリ15、マウス18及びキーボード19等の外部機器とのインタフェース(I/F)16を備え、各部はバス10を介して接続されている。
CPU11は、主メモリ12または記憶装置13等に格納されるプログラムを主メモリ12のRAM上のワークメモリ領域に呼び出して実行し、バス10を介して接続された各部を駆動制御し、三次元画像表示装置1が行う各種処理を実現する。
主メモリ12は、ROM(Read Only Memory)、RAM(Random Access Memory)等により構成される。ROMは、コンピュータのブートプログラムやBIOS等のプログラム、データ等を恒久的に保持している。また、RAMは、ROM、記憶装置13等からロードしたプログラム、データ等を一時的に保持するとともに、CPU11が各種処理を行う為に使用するワークエリアを備える。
記憶装置13は、HDD(ハードディスクドライブ)や他の記録媒体へのデータの読み書きを行う装置であり、CPU11が実行するプログラム、プログラム実行に必要なデータ、OS(オペレーティングシステム)等が格納される。プログラムに関しては、OSに相当する制御プログラムや、アプリケーションプログラムが格納されている。これらの各プログラムコードは、CPU11により必要に応じて読み出されて主メモリ12のRAMに移され、各種の手段として実行される。なお、記憶装置13にCT画像等の医用画像のデータを記憶し、表示装置17に表示させるようにしてもよい。
通信I/F14は、通信制御装置、通信ポート等を有し、三次元画像表示装置1とネットワーク20との通信を媒介する。また通信I/F14は、ネットワーク20を介して、他のコンピュータや、X線CT装置、MRI装置等の医用画像撮影装置21との通信制御を行う。I/F16は、周辺機器を接続させるためのポートであり、周辺機器とのデータの送受信を行う。
表示メモリ15は、CPU11から入力される表示データを一時的に蓄積するバッファである。蓄積された表示データは所定のタイミングで表示装置17に出力される。
表示装置17は、液晶パネル等のディスプレイ装置と、ディスプレイ装置と連携して表示処理を実行するための論理回路で構成され、表示メモリ15を介してCPU11に接続される。表示装置17はCPU11の制御により表示メモリ15に蓄積された表示データを表示する。
マウス18及びキーボード19は、ユーザによって入力される各種の指示や情報をCPU11に出力する。ユーザは、マウス18及びキーボード19等の外部機器を使用して対話的に三次元画像表示装置1を操作する。
ネットワーク20は、LAN(Local Area Network)、WAN(Wide Area Network)、イントラネット、インターネット等の各種通信網を含み、医用画像撮影装置21や他の情報機器等と三次元画像表示装置1との通信接続を媒介する。
次に、図2〜図4を参照して、本発明の実施の形態に係る三次元画像表示装置1で行われる処理の概要について説明する。以下では、三次元画像の元画像データとして、X線CT装置によって得られるデータを例に挙げて説明する。但し、本発明は、この例に限定されるものではなく、三次元画像の元画像データとして、MR装置や超音波撮影装置等によって得られるデータを適用しても良い。
図2は、サーフェイスレンダリング(Surface Rendering)による三次元CT画像(グレースケール)の例である。図2は、「黒」のみの濃度変化によって表現されていることから、「単一色三次元画像」と言える。以下、グレースケール画像も含めて、単一の色の濃度変化によって表現される三次元画像を、「単一色三次元画像」と称する。これに対して、複数の色の濃度変化によって表現される三次元画像を、「複数色三次元画像」と称する。
以下では、「単一色三次元画像」を総称するときは、符号32を付して、「単一色三次元画像32」と表記する。個々の画像を区別するときは、符号32の後に小文字のアルファベットを付す。例えば、図2の画像は、単一色三次元画像32aとする。同様に、「複数色三次元画像」を総称するときは、符号34を付して、「複数色三次元画像34」と表記する。個々の画像を区別するときは、符号34の後に小文字のアルファベットを付す。
後述するように、本発明の実施の形態に係る三次元画像表示装置1では、図2に示す組織A1と組織A2や、組織B1と組織B2のように、CT値の差が小さい組織同士に対して、視点からの距離が離れている領域の視認性を維持しながら、遠近情報を正確に提示することができる。
図3に示すように、三次元画像表示装置1は、元画像データ31から、単一色三次元画像32を作成する。また、三次元画像表示装置1は、元画像データに対応するデプス画像33の画素値を取得する。ここで、三次元画像表示装置1は、デプス画像の画素値を取得するために、デプス画像33を作成しても良い。
デプス画像とは、デプス法によって構成される画像である。デプス法とは、CT画像上の各画素から、その画素を投影する箇所までの距離に応じて陰影を付ける方法である。
そして、三次元画像表示装置1は、単一色三次元画像32の画素値及びデプス画像33の画素値に基づいて、同一画素に対する複数色三次元画像34の画素値を決定し、複数色三次元画像34を作成する。以下では、単一色三次元画像32の画素値を「単一色濃淡値」と略称することもある。また、デプス画像33の画素値を「デプス値」と略称することもある。また、複数色三次元画像34の画素値を「カラー値」と略称することもある。
具体的には、三次元画像表示装置1は、デプス値36に基づいて各領域における視点からの距離を判定し、視点に近くなるにつれて、第1色の濃度変化を単調に増加又は減少させ、視点から遠くなるにつれて、第1色と異なる第2色の濃度を、第1色の濃度変化と逆になるように第2色の濃度変化を単調に減少又は増加させることによって、単一色三次元画像32に複数の色を付し、複数色三次元画像34を作成する。
例えば、第1色又は第2色のいずれか一方をグレーとする。この場合、三次元画像表示装置1は、デプス値36に基づいて各領域における視点からの距離を判定し、視点に近い領域ではグレーの濃淡で表現され、視点から遠くなるにつれてグレーとは異なる色の濃淡の割合が多くなるように表現される複数色三次元画像34を作成する。また、反対に、三次元画像表示装置1は、デプス値36に基づいて各領域における視点からの距離を判定し、視点に近い領域ではグレーとは異なる色の濃淡で表現され、視点から遠くなるにつれてグレーの濃淡の割合が多くなるように表現される複数色三次元画像34を作成しても良い。
例えば、単一色三次元画像32がグレースケール画像の場合、第1色又は第2色のいずれか一方をグレーとすることによって、複数色三次元画像34は、単一色三次元画像32に1色分の色が付されたものとなる。これによって、ユーザは、単一色三次元画像32と複数色三次元画像34の比較が容易となる。
図4に示すグラフは、横軸が視点からの距離、縦軸が濃度である。図4に示すように、第1色の濃度変化を単調に減少させる場合には、第2色の濃度変化を単調に増加させる。逆に、第1色の濃度変化を単調に増加させる場合には、第2色の濃度変化を単調に減少させる。三次元画像表示装置1は、単一色三次元画像32に対して、このような濃度変化を有する複数の色を付し、複数色三次元画像34を作成する。
次に、図5〜図11を参照して、本発明の実施の形態に係る三次元画像表示装置1で行われる処理の詳細について説明する。
図5に示すように、CPU11は、元画像データ31から、単一色三次元画像32及びデプス画像33を作成する(S1)。尚、CPU11は、ここでデプス画像33を作成せずに、S3において直接的にデプス値Diを取得するようにしても良い。
次に、CPU11は、画像空間における最初の画素の座標adrを指定する(S2)。画像空間は、横方向をX軸、縦方向をY軸とする2次元平面である。画像空間(X、Y)の大きさ及びサンプリング間隔は任意であるが、単一色三次元画像32、デプス画像33及び複数色三次元画像34は、全て同一の大きさ及びサンプリング間隔とする。CPU11は、S2及び後述するS5において、画像空間(X、Y)から、1つずつ、(X0、Y0)、(X1、Y1)、・・・のように、座標adrを指定していく。
ここで、図6を参照しながら、デプス値Diについて説明する。図6は、断層像41、起点面42及びデプス値Diの関係を示している。断層像41の断面は、被検体の体軸方向に垂直な平面である。尚、本発明は、断層像41に限らず、MPR(Multi Planar Reconstruction)画像やCPR(Curved
Planar Reconstruction)画像に適用しても良い。
図6に示す例は、視点を面として捉えて、この面から投影面への平行な投影線によって投影する平行投影法によるものである。起点面42は、投影線の起点となる面を意味する。
図6に示す例では、起点面42が平面ではなく、凹凸がある曲面となっている。これは、観察対象の臓器を遮る他の臓器が存在する場合、すなわち、視点から観察対象の臓器までの間に他の臓器が存在する場合、観察対象の臓器が観察できないという問題を解消するためである。断層像41と起点面42との交線が、起点曲線43である。図6の例は、観察対象の臓器が腎臓である。図6に示すように、腎臓を観察可能にするために、起点曲線43は、折れ線グラフのようになっている。図6に示す起点曲線43であれば、視点から腎臓までの間に他の臓器が存在しない。
デプス値Diは、起点曲線43(起点面42)から、画素値が閾値条件を満たす画素までの距離に基づく値である。三次元画像表示装置1は、このようなデプス値Diを用いることによって、観察対象の臓器が観察可能な複数色三次元画像34を作成することができる。尚、図6に示す例では、最も単純な例として、投影線(→)の向きを縦方向(画像空間のY軸方向)としたが、これに限定されるものではなく、任意の方向として良い。
また、CPU11は、起点曲線43の集合として定義される起点面42とは別に、起点面42に平行な別の基準面を設定し、基準面から、閾値条件を満たす特定画素までの距離をデプス値Diとしても良い。以下、「起点面」は、この基準面も含むものとする。
次に、CPU11は、座標adrにおける単一色三次元画像32の画素値(単一色濃淡値)aと、デプス値Diを取得する(S3)。S1においてデプス画像33を作成していない場合、CPU11は、S3においてデプス値Diを計算しても良い。
次に、CPU11は、所定の単調関数に従って、座標adrにおける複数色三次元画像34の画素値(カラー値)である(R、G、B)を決定する(S4)。カラー値は、一般には、以下の式によって計算する。
(R、G、B)=(f1(a、Di)、f2(a、Di)、f3(a、Di))・・・(1)
ここで、aは単一色濃淡値、Diはデプス値、f1、f2、f3は、任意の単調関数である。
式(1)は、同一画素のデプス値Di及び同一画素の単一色濃淡値aを変数とする単調関数に従ってカラー値を求めることを意味する。三次元画像表示装置1は、このような単調関数に従ってカラー値を求めることによって、視点に近くなるにつれて、第1色の濃度変化を単調に増加又は減少させ、視点から遠くなるにつれて、第1色と異なる第2色の濃度を、第1色の濃度変化と逆になるように第2色の濃度変化を単調に減少又は増加させることによって、単一色三次元画像32に複数の色を付すことができる。
また、更に、第1色及び第2色と異なる第3色、第4色等を定義しても良い。この場合、第3色、第4色等については、例えば、視点までの距離が中間付近において単調に増加又は減少し、視点に近い箇所や視点から遠い箇所では「0」(色を付さないことを意味する。)にしても良い。
次に、CPU11は、画像空間における次の画素の座標adrを指定し(S5)、画像空間における全ての座標を指定済か否かを確認する(S6)。指定していない座標があれば(S6のNo)、CPU11は、S3から処理を繰り返す。全ての座標を指定済であれば(S6のYes)、CPU11は、複数色三次元画像34を表示装置17に表示するように制御するとともに、複数色三次元画像34のデータを記憶装置13に記憶する(S7)。
複数色三次元画像34の簡単な例として、図7では、図2に示す単一色三次元画像32aに対して、以下の式に従って作成された複数色三次元画像34aを示している。
(R、G、B)=(C1×a+C2×Di、a、C1×a+C2×Di)・・・(2)
ここで、C1、C2は正の定数である。図7の例では、第1色が「グレー」、第2色が「紫」となる。尚、特許図面ではカラー画像を利用できないため、図7は、元々はカラー画像であったものを汎用の画像処理ソフトによってグレースケール変換している。
また、図8では、別の例として、複数色三次元画像34b、34cを示している。図8では、視点から近い程、第2色の「紫」の濃度を濃くし、視点から遠い程、第1色の「グレー」の濃度を濃くしている。
また、図9には、単一色三次元画像32の別の例として、オパシティを用いた単一色三次元画像32bを示している。単一色三次元画像32bでは、デプス値Diは、起点面42から、仮想光線が所定のパーセント(0%を含む。)に減少するまでの距離である。
図10では、図9に示す単一色三次元画像32bに対して、以下の式に従って作成された複数色三次元画像34dを示している。
(R、G、B)=(a、C1×a+C2×Di、a)・・・(3)
ここで、C1、C2は正の定数である。図10の例では、第1色が「グレー」、第2色が「緑」となる。尚、特許図面ではカラー画像を利用できないため、図10は、元々はカラー画像であったものを汎用の画像処理ソフトによってグレースケール変換している。
式(2)及び(3)のように、単一色濃淡値aに対して正の値(C2×Di)を加算することによって、図7及び図10に示すように、複数色三次元画像34のカラー輝度が落ちない。つまり、全ての画素で正の値(C2×Di)を加算しているので、全ての画素で輝度が増加する(但し、C2×Di=0のときは、輝度の増加は0)。従って、視点からの距離が離れている領域においても、単一色三次元画像32と比較して暗くなったり、ぼやけたりすることがないので、視認性が維持されていると言える。
図11は、操作画面51の一例を示している。操作画面51には、白黒/カラー選択ラジオボタン52及び色選択ラジオボタン53が含まれている。操作画面51では、第1色を「グレー」に固定し、第2色をユーザに選択させる。図11では、白黒/カラー選択ラジオボタン52は「カラー」、色選択ラジオボタン53は「その他」が選択されている。色選択ラジオボタン53が「その他」の場合、CPU11は、ポップアップ画面として、色パレット画面を表示装置17に表示し、ユーザに所望の色を選択させる。図11に示す例では、第2色として、「紫」が選択されている。尚、特許図面ではカラー画像を利用できないため、図11は、元々はカラー画像であったものを汎用の画像処理ソフトによってグレースケール変換している。
以上、本発明の実施形態に係る三次元画像表示装置1によれば、視点からの距離が離れている領域の視認性を維持しながら、元画像の画素値の差が小さい領域同士の遠近情報を正確に提示することが可能となる。
以上、添付図面を参照しながら、本発明に係る三次元画像表示装置等の好適な実施形態について説明したが、本発明はかかる例に限定されない。当業者であれば、本願で開示した技術的思想の範疇内において、各種の変更例又は修正例に想到し得ることは明らかであり、それらについても当然に本発明の技術的範囲に属するものと了解される。
1………三次元画像表示装置
11………CPU
12………主メモリ
13………記憶装置
14………通信I/F
15………表示メモリ
16………I/F
17………表示装置
18………マウス
19………キーボード
20………ネットワーク
21………医用画像撮影装置
31………元画像データ
32………単一色三次元画像
33………デプス画像
34………複数色三次元画像
35………単一色濃淡値(単一色三次元画像の画素値)
36………デプス値(デプス画像の画素値)
37………カラー値(複数色三次元画像の画素値)
41………断層像
42………起点面
43………起点曲線
51………操作画面
52………白黒/カラー選択ラジオボタン
53………色選択ラジオボタン

Claims (5)

  1. 各領域の遠近情報が識別可能な複数色三次元画像を表示する三次元画像表示装置であって、
    元画像データから単一色三次元画像を作成する第1作成手段と、
    前記元画像データに対応するデプス画像の画素値を取得する取得手段と、
    前記デプス画像の画素値に基づいて各領域における視点からの距離を判定し、視点に近くなるにつれて、第1色の濃度変化を単調に増加又は減少させ、視点から遠くなるにつれて、前記第1色と異なる第2色の濃度を、前記第1色の濃度変化と逆になるように前記第2色の濃度変化を単調に減少又は増加させることによって、前記単一色三次元画像に複数の色を付し、前記複数色三次元画像を作成する第2作成手段と、
    前記複数色三次元画像の表示を制御する表示制御手段と、
    を具備し、
    前記デプス画像の画素値は、起点面から、画素値が閾値条件を満たす画素までの距離に基づく値であり、
    前記起点面は、前記視点に基づいて、観察対象の臓器と前記視点との間に他の臓器が存在しないような曲面に設定されている
    とを特徴とする三次元画像表示装置。
  2. 前記第2作成手段は、更に、前記第1色及び前記第2色と異なる色を、視点からの距離が中間付近以外において色を付さないように用いる
    ことを特徴とする請求項1に記載の三次元画像表示装置。
  3. 前記第2作成手段は、同一画素の前記デプス画像の画素値及び同一画素の前記単一色三次元画像の画素値を変数とする単調関数に従って前記単一色三次元画像に色を付す
    ことを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の三次元画像表示装置。
  4. 前記第2作成手段は、前記第1色と前記第2色のいずれか一方をグレーとする
    ことを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれかに記載の三次元画像表示装置。
  5. 各領域の遠近情報が識別可能な複数色三次元画像を表示する三次元画像表示方法であって、
    元画像データから単一色三次元画像を作成する第1作成ステップと、
    前記元画像データに対応するデプス画像の画素値を取得する取得ステップと、
    前記デプス画像の画素値に基づいて各領域における視点からの距離を判定し、視点に近くなるにつれて、第1色の濃度変化を単調に増加又は減少させ、視点から遠くなるにつれて、前記第1色と異なる第2色の濃度を、前記第1色の濃度変化と逆になるように前記第2色の濃度変化を単調に減少又は増加させることによって、前記単一色三次元画像に複数の色を付し、前記複数色三次元画像を作成する第2作成ステップと、
    前記複数色三次元画像の表示を制御する表示制御ステップと、
    を含み、
    前記デプス画像の画素値は、起点面から、画素値が閾値条件を満たす画素までの距離に基づく値であり、
    前記起点面は、前記視点に基づいて、観察対象の臓器と前記視点との間に他の臓器が存在しないような曲面に設定されている
    とを特徴とする三次元画像表示方法。
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