JP6031882B2 - 導電性インキ組成物、導電性パターンの製造方法及び導電性回路 - Google Patents

導電性インキ組成物、導電性パターンの製造方法及び導電性回路 Download PDF

Info

Publication number
JP6031882B2
JP6031882B2 JP2012174909A JP2012174909A JP6031882B2 JP 6031882 B2 JP6031882 B2 JP 6031882B2 JP 2012174909 A JP2012174909 A JP 2012174909A JP 2012174909 A JP2012174909 A JP 2012174909A JP 6031882 B2 JP6031882 B2 JP 6031882B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
ink composition
conductive
group
conductive ink
pattern
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2012174909A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2014034589A (ja
Inventor
嘉則 片山
嘉則 片山
康弘 千手
康弘 千手
朋子 岡本
朋子 岡本
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
DIC Corp
Original Assignee
DIC Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by DIC Corp filed Critical DIC Corp
Priority to JP2012174909A priority Critical patent/JP6031882B2/ja
Priority to TW102127689A priority patent/TWI579349B/zh
Priority to KR1020130093110A priority patent/KR102020263B1/ko
Priority to CN201310341926.2A priority patent/CN103571275B/zh
Publication of JP2014034589A publication Critical patent/JP2014034589A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6031882B2 publication Critical patent/JP6031882B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Classifications

    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C09DYES; PAINTS; POLISHES; NATURAL RESINS; ADHESIVES; COMPOSITIONS NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; APPLICATIONS OF MATERIALS NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • C09DCOATING COMPOSITIONS, e.g. PAINTS, VARNISHES OR LACQUERS; FILLING PASTES; CHEMICAL PAINT OR INK REMOVERS; INKS; CORRECTING FLUIDS; WOODSTAINS; PASTES OR SOLIDS FOR COLOURING OR PRINTING; USE OF MATERIALS THEREFOR
    • C09D11/00Inks
    • C09D11/52Electrically conductive inks
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C09DYES; PAINTS; POLISHES; NATURAL RESINS; ADHESIVES; COMPOSITIONS NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; APPLICATIONS OF MATERIALS NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • C09DCOATING COMPOSITIONS, e.g. PAINTS, VARNISHES OR LACQUERS; FILLING PASTES; CHEMICAL PAINT OR INK REMOVERS; INKS; CORRECTING FLUIDS; WOODSTAINS; PASTES OR SOLIDS FOR COLOURING OR PRINTING; USE OF MATERIALS THEREFOR
    • C09D11/00Inks
    • C09D11/02Printing inks
    • C09D11/03Printing inks characterised by features other than the chemical nature of the binder
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C09DYES; PAINTS; POLISHES; NATURAL RESINS; ADHESIVES; COMPOSITIONS NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; APPLICATIONS OF MATERIALS NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • C09DCOATING COMPOSITIONS, e.g. PAINTS, VARNISHES OR LACQUERS; FILLING PASTES; CHEMICAL PAINT OR INK REMOVERS; INKS; CORRECTING FLUIDS; WOODSTAINS; PASTES OR SOLIDS FOR COLOURING OR PRINTING; USE OF MATERIALS THEREFOR
    • C09D11/00Inks
    • C09D11/02Printing inks
    • C09D11/10Printing inks based on artificial resins
    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01BCABLES; CONDUCTORS; INSULATORS; SELECTION OF MATERIALS FOR THEIR CONDUCTIVE, INSULATING OR DIELECTRIC PROPERTIES
    • H01B1/00Conductors or conductive bodies characterised by the conductive materials; Selection of materials as conductors
    • H01B1/20Conductive material dispersed in non-conductive organic material
    • H01B1/22Conductive material dispersed in non-conductive organic material the conductive material comprising metals or alloys
    • HELECTRICITY
    • H05ELECTRIC TECHNIQUES NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • H05KPRINTED CIRCUITS; CASINGS OR CONSTRUCTIONAL DETAILS OF ELECTRIC APPARATUS; MANUFACTURE OF ASSEMBLAGES OF ELECTRICAL COMPONENTS
    • H05K1/00Printed circuits
    • H05K1/02Details
    • H05K1/11Printed elements for providing electric connections to or between printed circuits

Description

本発明は、導電性皮膜を形成するための導電性インキ組成物、導電性パターンの製造方法及び導電性回路に関する。
タッチパネル、電子ペーパー、及び各種電子部品に用いられる導電回路、電極等の導電パターン形成方法としては、印刷法またはエッチング法が知られている。
エッチング法により導電パターンを形成する場合、各種金属膜を蒸着した基板上にフォトリソグラフィーによってパターン化されたレジスト膜を形成した後に、不要な蒸着金属膜を化学的あるいは電気化学的に溶解除去し、最後にレジスト膜を除去する必要がありその工程は非常に煩雑で量産性に乏しい。
一方で印刷法では所望のパターンを低コストで大量生産を行うことが可能であり、さらに印刷塗膜を乾燥又は硬化させることによって容易に導電性を付与できる。
これら印刷方式としては形成したいパターンの線幅、厚さ、生産速度に合わせてフレキソ印刷、スクリーン印刷、グラビア印刷、グラビアオフセット印刷、インクジェット等が提案されている。
印刷パターンとしては電子デバイスの小型化、意匠性向上等の観点から線幅50μm以下の高精細な導電パターンの形成が求められている。
また電子デバイスの薄型化、軽量化、フレキシブル化への要求の高まりや、生産性の高いロール・ツー・ロール印刷に対応するために、プラスチックフィルム上に印刷して低温短時間の焼成で高い導電性、基材密着性、膜硬度などが得られる導電性インキが求められている。さらにプラスチックフィルムの中でも、安価で透明性の高いPET(ポリエチレンテレフタレート)フィルムや、PETフィルムの上にITO膜が形成された透明導電フィルムの様な非耐熱性基材上に印刷した際に、前記した物性が得られる導電性インキが求められている。
このような状況の中、銀粉末と、加熱硬化性(熱硬化性樹脂組成物)成分と、溶剤とを含有する加熱硬化型導電性ペースト組成物であって、前記加熱硬化性(熱硬化性樹脂組成物)成分が、ブロック化ポリイソシアネート化合物と熱可塑性樹脂とからなり、この熱可塑性樹脂が、エポキシ樹脂、リニアー状ポリエステル樹脂及び塩化ビニル酢酸ビニル共重合体からなる群から選ばれる少なくとも一種以上の熱可塑性樹脂である各種導電性インキ組成物が知られている(特許文献1〜6)。
しかしながら、これら導電性インキ組成物は、いずれも粘度が比較的高く、印刷適性に優れるものではなかった。また印刷適性だけを改良するために、導電性インキ組成物に界面活性剤等を添加することは可能ではあるが、印刷適性は改良できても逆に導電性が損なわれる場合が多い。
特開2002−161123 特開2006−302825 特開2009−26558 特開2009−24066 特開2012−38614 特開2012−38615
本発明が解決しようとする課題は、低粘度で印刷適性に優れ、高い導電性を有するパターンを得ることができる導電性インキ組成物を提供することにある。
本発明者らは上記課題を解決すべく、鋭意研究の結果、既存の導電性インキ組成物にリン酸基含有化合物を含有させることで、熱硬化後に得られる導電性パターンの高い導電性を損なうことなく、低粘度で印刷適性に優れた導電性パターンを形成できる導電性インキ組成物が得られることを見出し、本発明を完成させた。
すなわち本発明は、導電性フィラー、熱硬化性樹脂組成物、有機溶剤を必須成分として含有する導電性インキ組成物において、更にリン酸基、リン酸塩基、リン酸エステル基からなる群から選ばれる少なくとも一つの官能基を含有する有機化合物を含有することを特徴とする導電性インキ組成物を提供する。
また、本発明は、上記の導電性インキ組成物を、非耐熱性基材上に塗布し加熱する導電性パターンの製造方法を提供する。
更に、本発明は、上記の導電性インキ組成物の硬化皮膜が非耐熱性基材上に形成された導電性パターンを含む導電性回路を提供する。
本発明の導電性インキ組成物は、リン酸基、リン酸塩基、リン酸エステル基からなる群から選ばれる少なくとも一つの官能基を含有する有機化合物を含有することから、低粘度で印刷適性に優れるという格別顕著な効果を奏する。これによりPETフィルム等の非耐熱性基材を用いた場合であっても、高導電性の導電性パターンを製造することが可能となった。
(導電性フィラー)
本発明で使用する導電性フィラーとしては、公知の物が使用できる。例えば、ニッケル、銅、金、銀、アルミニウム、亜鉛、ニッケル、スズ、鉛、クロム、プラチナ、パラジウム、タングステン、モリブデン等、およびこれら2種以上の合金、混合体、あるいはこれら金属の化合物で良好な導電性を有するもの等が挙げられる。特に、銀粉は、安定した導電性を実現し易く、また熱伝導特性も良好なため好ましい。
(銀粉)
本発明の導電性フィラーとして銀粉を用いる場合、平均粒子径としてメジアン粒径(D50)が0.1〜10μmである球状銀粉を用いることが好ましく、0.1〜3μmであることがより好ましい。この範囲は、リン酸基、リン酸塩基、リン酸エステル基からなる群から選ばれる少なくとも一つの官能基を含有する有機化合物との併用において、導電性インキ組成物の流動性の改善効果がより大きく、流動性をより良好とすることができ、フレキソ印刷、スクリーン印刷、グラビア印刷、又はグラビアオフセット印刷といった特定印刷方法において、これら印刷機上での連続的に印刷した場合においても、トラブルが起こり難く安定的に良好な導電性パターンを得やすくなる。
このような銀粉としては、例えば、AG2−1C(DOWAエレクトロニクス(株)製、平均粒径D50:0.8μm)、SPQ03S(三井金属鉱山(株)製、平均粒径D50:0.5μm)、EHD(三井金属鉱山(株)製、平均粒径D50:0.5μm)、シルベストC−34((株)徳力化学研究所製、平均粒径D50:0.35μm)、AG2−1(DOWAエレクトロニクス(株)製、平均粒径D50:1.3μm)、シルベストAgS−050((株)徳力化学研究所製、平均粒径D50:1.4μm)などが挙げられる。
導電性フィラーは、予め、後記するリン酸基、リン酸塩基、リン酸エステル基からなる群から選ばれる少なくとも一つの官能基を含有する有機化合物で表面被覆された導電性フィラーであっても良い。
本発明の導電性インキ組成物において、導電性フィラーと後記する熱硬化性樹脂組成物との割合は特に制限されるものではないが、質量換算で導電性フィラー100部当たり熱硬化性樹脂組成物3〜15部となる様に調製することが、得られる導電性パターンの導電性の観点から好ましい。
(熱硬化性樹脂組成物)
本発明では熱硬化性樹脂組成物を使用する。熱硬化性樹脂組成物とは、それだけでは硬化しない主剤と、硬化剤との組み合わせからなるものである。主剤と、硬化剤とは、両方が混合されていても、常温では反応せずに、加熱することで初めて硬化する様に、それぞれが選択される。主剤としては、それ自体が皮膜形成性を有する熱可塑性樹脂が、高精細の導電性パターンを得やすいので多用される。この様な熱硬化性樹脂組成物としては、例えば、主剤であるエポキシ化合物と、酸無水物、アミン、フェノール樹脂等のエポキシ樹脂硬化剤との組み合わせ、主剤である水酸基を含有する塩化ビニル−酢酸ビニル樹脂、水酸基を含有するポリエステル樹脂、水酸基を含有するアクリル樹脂等の水酸基を含有する皮膜形成性の熱可塑性樹脂と、ブロックポリイソシアネートの様なイソシアネート硬化剤との組み合わせを挙げることが出来る。熱硬化性樹脂組成物を調製するに当たって、上記にて例示した主剤や硬化剤は、単独で用いても良いし、二種以上を併用しても良い。
水酸基を含有する皮膜形成性の熱可塑性樹脂の市販品としては、例えば、水酸基を含有する塩化ビニル−酢酸ビニル樹脂としては、日信化学工業製ソルバインシリーズ、水酸基を含有するポリエステル樹脂としては、東洋紡績製バイロンシリーズ等を挙げることが出来る。
特に、ブロックポリイソシアネートと、水酸基を含有する皮膜形成性の熱可塑性樹脂との組み合わせは、導電性フィラーの分散性に優れより多くのそれを組成物に含有させることが出来、その結果導電性をより高めることが可能であり、しかも硬化時における基材への密着性に優れるので好ましい。この密着性は、導電性パターンを形成する対象が、フレキシブルな非耐熱性基材である場合に、導電性回路が設けられた電気電子部品の屈曲性を高められる点、高集積化が可能な点で極めて有利である。
(ブロックポリイソシアネート)
本発明に用いる、ブロック剤が熱解離して遊離イソシアネート基を発生するブロックポリイソシアネートは、ポリイソシアネート化合物とブロック剤とから構成される。
ポリイソシアネート化合物の種類としては特に限定されないが、芳香族、脂肪族、脂環族ジイソシアネート、ジイソシアネートの変性による2または3量体、末端イソシアネート基含有化合物などである。単独で使用しても併用しても良い。芳香族ジイソシアネートとしては、例えば、2,4−トリレンジイソシアネート、2,6−トリレンジイソシアネート、ジフェニルメタン−4,4’−ジイソシアネート、ジフェニルメタン−2,4’−ジイソシアネート、ジアニシジンジイソシアネートなどが挙げられる。脂肪族ジイソシアネートとしては、例えば、1,4−テトラメチレンジイソシアネート、1,5−ペンタメチレンジイソシアネート、1,6−ヘキサメチレンジイソシアネート(以下HMDI)、2,2,4−トリメチル−1,6−ヘキサメチレンジイソシアネートなどが挙げられる。脂環族ジイソシアネートとしては、例えば、リジンジイソシアネート、イソホロンジイソシアネート(以下IPDI)、1,3−ビス(イソシアナトメチル)−シクロヘキサン、4,4’−ジシクロヘキシルメタンジイソシアネートなどが挙げられ、さらにこれらジイソシアネートの変性による2または3量体が挙げられる。変性の方法としてはビウレット化、イソシアヌレート化等が挙げられる。あるいは前述のジまたはポリイソシアネート化合物と例えばエチレングリコール、プロピレングリコール、トリメチロールプロパン、エタノールアミン、ポリエステルポリオール、ポリエーテルポリオール、ポリアミド等の活性水素化合物を反応させて得られる末端イソシアネート基含有化合物などが挙げられる。
ブロック剤としては、例えば、フェノール、メチルエチルケトオキシム、重亜硫酸ソーダ等の公知慣用のブロック剤が挙げられる。本発明の導電性インキ組成物からの導電性パターンを、ガラス、金属、シリカ或いはセラミックス等の耐熱性基材上に設ける場合には、これらブロック剤としては如何なるものも使用することが出来るが、それをPETフィルム、PPフィルム、透明ITO電極フィルム等の非耐熱性基材上に設ける場合には、ブロック剤がより低温で解離してイソシアネート基が遊離するブロックポリイソシアネートを用いることが好ましい。特に、プラスチックフィルムとして、PETフィルムを基材に用いる場合には、イソシアネート基が生成する際の温度が70〜125℃となる様なブロック剤を用いたブロックポリイソシアネート化合物を導電性インキ組成物に含有させるようにすれば、PETフィルムに反り等を発生させることなく、その上に導電性パターンを形成させることができる。
この様な、より低温で解離可能なブロック剤としては、活性メチレン化合物又はピラゾール化合物を挙げることが出来る。活性メチレン化合物としては、メルドラム酸、マロン酸ジアルキル、アセト酢酸アルキル、2−アセトアセトキシエチルメタクリレート、アセチルアセトン、シアノ酢酸エチル等が挙げられ、ピラゾール化合物としては、ピラゾール、3,5−ジメチルピラゾール、3−メチルピラゾール、4−ベンジル−3,5−ジメチルピラゾール、4−ニトロ−3,5−ジメチルピラゾール、4−ブロモ−3,5−ジメチルピラゾール、3−メチル−5−フェニルピラゾール等が挙げられる。中でもマロン酸ジエチル、3,5−ジメチルピラゾール等が好ましい。
このような、ブロック剤が熱解離して遊離イソシアネート基を発生するブロックポリイソシアネート化合物は、遊離イソシアネート基を有するポリイソシアネート化合物に対して、赤外線吸収スペクトルを監視しながら、イソシアナート基に基づく固有吸収スペクトルが消失するまで、ブロック剤を反応させていくことで、容易に得ることができる。
好適なブロックポリイソシアネートの市販品としては、ブロック剤が活性メチレン化合物のものではデュラネートMF−K60B(旭化成ケミカルズ社製)、デスモジュールBL−3475(住化バイエルウレタン社製)が、一方、ブロック剤がピラゾール化合物であるものではTRIXENE BI−7982(バクセンデン社製)、活性メチレンとピラゾール化合物の混合タイプではTRIXENE BI−7992(バクセンデン社製)が挙げられる。
熱硬化性樹脂組成物を構成する主剤と硬化剤とは、硬化後にそれらの各官能基が消費される様に、それぞれの使用量を選択すれば良いが、簡便には、例えば、不揮発分の質量換算で主剤100部当たり、30〜800部とすることが出来る。
水酸基を含有する皮膜形成性の熱可塑性樹脂と、ブロックポリイソシアネートの様なイソシアネート硬化剤との組み合わせを必須成分とする熱硬化性樹脂組成物においては、質量換算で、イソシアネート硬化剤の不揮発分100部当たり、水酸基を含有する皮膜形成性の熱可塑性樹脂の不揮発分が5〜50部であることが、印刷適性に優れる点でより好ましい。
(エポキシ化合物)
本発明における熱硬化性樹脂組成物として、ブロックポリイソシアネートと、水酸基を含有する皮膜形成性の熱可塑性樹脂との組み合わせを採用する場合には、これにエポキシ化合物を併用することで、低粘度化出来ると共に、架橋密度を高め、硬化後の導電性パターンの基材に対する密着性や耐溶剤性をより高めることが出来る。使用するエポキシ化合物としては、特に限定されるものではないが脂肪族のエポキシ化合物を使用することが好ましい。具体的には、ポリエチレングリコール、ポリプロピレングリコール、ヘキサンジオール、トリメチロールプロパン、グリセリン、ペンタエリスリトール、ソルビトール等のグリシジルエーテル化物等のエポキシ化物や、脂環式エポキシ化合物を使用することが好ましい。中でも、ポリエチレングリコール、ポリプロピレングリコール、トリメチロールプロパン等のグリシジルエーテル化物がより好ましい。
脂肪族のエポキシ化合物は、室温で液状または半固形であるため、比較的高粘度または固形である、熱硬化性樹脂組成物を構成する主剤成分を、導電性を損なうことなく減量することが出来るため、導電性インキ組成物の流動性を良好とすることができ、フレキソ印刷、スクリーン印刷、グラビア印刷、又はグラビアオフセット印刷といった特定印刷方法において、これら印刷機上での連続的に印刷した場合においても、トラブルが起こり難く安定的に良好な導電性パターンを得やすくなる。芳香族のエポキシ化合物でも液状又は半固形のものは一部あるが、安全上の理由から使用は好ましくない。
本発明の導電性インキ組成物の調製に当たって、熱硬化性樹脂組成物の構成成分としてエポキシ化合物を併用する場合には、質量換算で、前記インキ組成物に含有させる全熱硬化性樹脂組成物の不揮発分100部当たり5〜50部を用いるようにすることが、最終的に得られる導電性、強靭性、耐溶剤性などの導電性パターンの性能を高められる点から好ましい。
(ブロックポリイソシアネートの反応触媒)
本発明で使用するブロックポリイソシアネートには、必要なら反応触媒を併用することが出来る。この反応触媒としては、特に限定されるものではないが、ブロックイソシアネートの反応触媒が、有機アンモニウム塩又は有機アミジン塩であることが好ましい。具体的には、有機アンモニウム塩ではテトラアルキルアンモニウムハロゲン化物、テトラアルキルアンモニウム水酸化物、テトラアルキルアンモニウム有機酸塩、等、有機アミジン塩では1,8−ジアザビシクロ[5.4.0]ウンデセン−7(以下DBU)、1,5−ジアザビシクロ[4.3.0]ノネン−5(以下DBN)のフェノール塩、オクチル酸塩、オレイン酸塩、p−トルエンスルホン酸塩、ギ酸塩を使用することができる。中でも、DBU−オクチル酸塩、DBN−オクチル酸塩等を使用することが好ましい。市販品としては、有機アンモニウム塩ではTOYOCAT−TR20(東ソー社製)、有機アミジン塩ではU−CAT SA1、U−CAT SA102、U−CAT SA106、U−CAT SA506、U−CAT SA603、U−CAT SA1102(サンアプロ社製)が挙げられる。
ブロックポリイソシアネートの反応触媒は、質量換算で、ブロックポリイソシアネート100部当たり3〜30部であることが、最終的に得られる導電性、耐溶剤性などの導電性パターンの性能を高められる点から好ましい。
(有機溶剤)
本発明で使用される各種原料は、そのほとんどが、それ自体25℃において固体であるため、通常は、液媒体に溶解等した上で、基材上に導電性インキ組成物の細線パターンを塗布したり印刷したりすることが必要となる。そのため、熱硬化性樹脂組成物を構成する主剤及び硬化剤の選択に当たっては、液媒体への溶解性を考慮することが好ましい。
このような観点から、本発明の導電性インキ組成物では、熱硬化性樹脂組成物を溶解し、しかもそれとの反応性を有さない25℃において液体の有機化合物を使用する。このような有機化合物はいわゆる有機溶剤であり、その種類に制限はなく、エステル系、ケトン系、塩素系、アルコール系、エーテル系、炭化水素系、エーテルエステル系などが挙げられる。具体的には、例えば、メチルエチルケトン、メチルイソブチルケトン、シクロヘキサノン、n−ブタノール、iso−ブタノール、イソホロン、γ−ブチロラクトン、DBE(インビスタジャパン製)、N−メチル−2−ピロリドン、エチルカルビトールアセテート、ブチルセロソルブアセテート、プロピレングリコールモノアルキルエーテルアセテートなどを挙げることができる。これらは、一種を単独で用いても、二種以上を併用しても良い。中でも、後記する印刷方法の種類にかかわらず、導電性パターンを容易に得るためには、この有機溶剤としては、沸点100〜250℃のものを用いることが、乾燥速度の点で好ましい。
後記するように、グラビア印刷法またはグラビアオフセット印刷法を採用する場合には、このような有機溶剤が、シリコーンブランケット膨潤率が5〜20%であることが好ましく、特に好ましくは、ジエチレングリコールモノブチルエーテルアセテートやジエチレングリコールモノエチルエーテルアセテート等のエーテルエステル系有機溶剤である。
有機溶媒の導電性インキ組成物中の含有率は、5〜30質量%が好ましく、7〜15質量%であればさらに好ましい。この範囲であると、ペースト粘度がより適正になり、特に、グラビア印刷又はグラビアオフセット印刷において、画線のコーナー部分やマトリックスの交差点にピンホール欠陥を起こすことなく、より高精細な導電性パターンを形成することができる。
本発明の導電性インキ組成物は、上記した様な公知慣用の原料成分の他に、更に、リン酸基、リン酸塩基、リン酸エステル基からなる群から選ばれる少なくとも一つの官能基を含有する有機化合物を含有することを最大の特徴とする。リン酸基とは、−HPOで表される基(P原子は5価)であり、リン酸塩基とは、−HPOにおける水素原子の少なくとも一つがアルカリ金属イオンやアルカリ土類金属イオンで置換された塩の形となった基である。また、リン酸エステル基は、−HPOにおける水素原子の少なくとも一つがアルキル基やフェニル基で置換された基である。
以下、リン酸基を含有する有機化合物、リン酸塩基を含有する有機化合物、リン酸エステル基を含有する有機化合物は、まとめて、リン酸基含有有機化合物と略記する。
この様なリン酸基を含有する有機化合物としては、例えば、ポリアルキレングリコールモノリン酸エステル、ポリアルキレングリコールモノアルキルエーテルモノリン酸エステル、パーフルオロアルキルポリオキシアルキレンリン酸エステル、パーフルオロアルキルスルホンアミドポリオキシアルキレンリン酸エステルの様な低分子化合物、ビニルホスホン酸、アシッドホスホシキエチルモノ(メタ)アクリレート、アシッドホスホシキプロピルモノ(メタ)アクリレート、アシッドホスホキシポリオキシアルキレングリコールモノ(メタ)アクリレートのホモポリマー又は前記モノマーとその他のコモノマーとのコポリマーの様なリン酸基含有ポリマーが高分子化合物として挙げられる。
尚、上記には、具体例として、リン酸基を含有する有機化合物のみを例示したが、リン酸塩基を含有する有機化合物は、リン酸基を含有する有機化合物に、アルカリ金属水酸化物やアルカリ土類金属水酸化物を反応させることにより、容易に得ることが出来るし、リン酸エステル基を含有する有機化合物は、リン酸基を含有する有機化合物とアルコールとの脱水縮合や、リン酸塩化物基を含有する有機化合物とアルコールとを塩基の作用により縮合することより、やはり容易に得られる。
リン酸基含有有機化合物としては、同量の不揮発分使用量における対比において、より低い粘度及びより低い体積抵抗率を兼備できる点で、リン酸エステル基を含有する有機化合物に比べれば、リン酸基を含有する有機化合物やリン酸塩基を含有する有機化合物の方が、好ましい。
上記した低分子化合物としては、例えばチバスペシャルティー社製EFKAシリーズから、一方、高分子化合物としては、例えばビックケミー社製DISPERBYKシリーズから、それぞれ選択して用いることが出来る。
上記高分子化合物としては、数平均分子量1,000以上、中でも数平均分子量1,000〜10,000のリン酸基含有ポリマーが、同一使用量においては、上記した低分子化合物に比べて、導電性を損なうことなく導電性インキ組成物の流動性の改良効果が高いので好ましい。
本発明で用いるリン酸基含有有機化合物の使用量は、導電性フィラー、熱硬化性樹脂組成物及び有機溶媒の質量換算合計100部当たり、0.1〜3部とすることが好ましい。
本発明の導電性インキ組成物には、上述の成分以外にも、必要に応じて、分散剤、消泡剤、剥離剤、レベリング剤、可塑剤などの各種添加剤を適宜適量配合することができる。
本発明の導電性インキ組成物は、任意の方法で、例えば、プラスチックフィルム、セラミックフィルム、シリコンウエハ、ガラス又は金属プレートの何れかの基材上に、塗布または印刷することで導電性パターン相当を形成することができる。しかしながら、本発明の導電性インキ組成物の真価が如何なく発揮できるのは、導電性パターンを得る際に、高温に曝すことが出来ないPETフィルム、PPフィルム或いはITOフィルムの様な透明導電性フィルムである。
本発明の導電性インキ組成物は、任意の基材に、例えば、フレキソ印刷、スクリーン印刷、グラビア印刷、又はグラビアオフセット印刷の印刷方法にて印刷し、印刷パターンを加熱により硬化し硬化皮膜とすることで、導電性パターンを形成することができる。
本発明の導電性インキ組成物からの導電性パターンの形成方法としては、本発明の導電性インキ組成物を、非耐熱性基材上に塗布し加熱する方法があげられる。本発明では導電性インキ組成物に、上記したリン酸基含有有機化合物を含有させることで、より容易に、25℃でのせん断速度10s−1における粘度を1〜50Pa・sとすることが出来る。その結果、導電性インキ組成物を凹版に充填し、充填された該インキ組成物をブランケットロールへ転写した後、ブランケットロールから非耐熱性基材へ該インキ組成物を転写塗布することにより、非耐熱性基材の表面に所望のパターンを印刷する、所謂グラビアオフセット印刷を行い、次いで加熱することにより導電性パターンを形成することが出来る。
この際の凹版印刷版としては、通常のグラビア版、ガラス板上の感光性樹脂を露光、現像、洗浄により形成した凹版、ガラス板、金属板、金属ロールをケミカルエッチングおよびレーザーエッチングにより形成した凹版が使用できる。
また、シリコーンブランケットとしては、シリコーンゴム層、PET層、スポンジ層の様な層構造を有するシートである。通常、ブランケット胴と称される剛性のある円筒に巻きつけた状態で使用できる。
本発明の導電性インキ組成物からの導電性パターン形成方法において、上記グラビアオフセット印刷方法を採用した場合、シリコーンブランケットには、凹版からの転写性、及び、基材への転写性が求められる。基材への十分な転写性を得るためには、ブランケット表面で、導電性インキ組成物中の液体成分を一定割合で吸収することが必要である。吸収が不十分であると基材への転写時に導電性インキ組成物層が層間剥離を起こし易く、逆に、一定割合を超えて吸収するとブランケット表面で導電性インキ組成物が乾燥し、基材への転写不良を起こし易いという問題があった。
導電性インキ組成物の25℃に於ける粘度を1〜50Pa・sとすることで、グラビアオフセット印刷法を採用して連続的に導電性パターンの印刷を行う場合においては、画線のコーナー部分やマトリックスの交差点にピンホール欠陥を起こし易く、良好な導電性細線パターンを形成することができ、かつ、凹版へのインキング性、凹版からブランケットへの転移性の問題も生じ難くなる。
本発明の導電性インキ組成物は、例えば、線幅10〜150μmの範囲となる様に、基材に塗布して印刷パターンとし、それを加熱硬化することで、導電性パターンとすることができる。
こうして基材上に設けられた印刷パターンは、例えば、100〜130℃で20〜5分加熱することで硬化皮膜となり、導電性パターンとなり導電性を発現する。
本発明の導電性インキ組成物から形成させる導電性パターンは、ベタのような太い線幅の画線であっても良いが、本発明の導電性インキ組成物を用いた場合の特徴は、上記した様な従来よりも細い線幅画線を基材上に設ける際に、特に顕著に発揮される。
上記した通り、本発明の導電性インキ組成物からの導電性パターンは、従来より低温かつ短時間で形成できることから、本発明の導電性インキ組成物の特徴は、セラミックフィルム、ガラス又は金属プレートの様な耐熱性の高い基材よりも、耐熱性がより低く熱変形しやすい、非耐熱性基材上に導電性パターンを形成する際に、特に顕著に発揮される。したがって、本発明の導電性インキ組成物の硬化皮膜が非耐熱性基材上に形成された導電性パターンは、非耐熱性基材上に形成された導電性回路として好適に用いることができる。
こうして本発明の導電性インキ組成物を用いて、各種基材上に各種印刷方法にて印刷し加熱することで導電性パターンが設けられた基材は、導電性回路として、必要に応じて配線等を行うことで、各種の電気部品、電子部品とすることができる。具体的に本発明の導電性インキ組成物は、透明ITO電極の様な透明導電フィルムへの密着性にも優れている。
最終製品としては、例えばタッチパネルの取り出し電極やディスプレイの取り出し電極、電子ペーパー、太陽電池、その他の配線品等が挙げられる。
以下、実施例をもって本発明を具体的に説明する。ここで「%」は、特に断らない限り「質量%」である。
各原料を表1に記載の質量部数となるように用いて、これら原料を充分に混合して、実施例である本発明の各導電性インキ組成物及び比較例である従来の各導電性インキ組成物を調製した。
これらの各導電性インキ組成物について、以下の測定項目にて、導電性インキ組成物自体の特性及びそれから得られる導電性パターンの特性を評価した。その評価結果も以下の表1、表2にまとめて示した。
(粘度)
回転式レオメータを用いて、25℃での、せん断速度が10s−1での、本発明の導電性インキ組成物の粘度を測定した。
(印刷適性)
本発明の導電性インキ組成物を用いて、下記の方法によりグラビアオフセット印刷を行い、導電回路を作成した。
ガラス製の凹版に導電性インキ組成物をドクターブレードによりインキングした後に、ブランケットを巻きつけたシリンダーに押圧、接触させ、所望のパターンをブランケット上に転移させた。その後、該ブランケット上の塗膜を基材である透明導電フィルムに押圧、転写させて線幅30μm〜100μmの導電回路を作成した。前記した導電回路のうち、線幅30μmラインを顕微観察し、細線再現性を以下の基準に従って評価をした。
◎: 線の直線性に特に優れ、断線箇所なし
○: 線の直線性に優れ、断線箇所なし
×: 線の直線性に劣り、断線箇所あり
(体積抵抗率)
アプリケーターを用いて透明導電フィルム上(ITO膜面)に導電性インキ組成物を乾燥後の膜厚が4μmになるように塗布し125℃で10分乾燥させた。該インキ塗膜を用いて、ロレスタGP MCP−T610(三菱化学社製)で四端子法にて測定した。体積抵抗率は、導電性の高低の尺度である。
Figure 0006031882
Figure 0006031882

・銀粉:
AG−2−1C(DOWAエレクトロニクス(株)製、平均粒径D50:0.8μm)
・バイロン200: 分子量17,000、水酸基価6、ガラス転移点温度(Tg)67℃熱可塑性ポリエステル樹脂(東洋紡績社製)
・ソルバイン AL: 数平均分子量22,000、ガラス転移点温度(Tg)76℃で、塩化ビニル/酢酸ビニル/ビニルアルコールの共重合質量比が93/2/5の塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体(日信化学工業社製)
・デナコ−ル EX−321: トリメチロールプロパンポリグリシジルエーテル(ナガセケムテックス社製)
・TRIXENE BI 7982: ブロック剤が3,5−ジメチルピラゾールのブロックイソシアネート(バクセンデン社製)
・DISPER BYK−111: 数平均分子量1,000〜10,000の範囲にああるリン酸基含有ポリマー(高分子化合物)(ビックケミー社製)
・EFKA−8512:ポリオキシアルキレン基を含有するリン酸エステル(低分子化合物)(チバスペシャルティ社製)
・U−CAT SA 102: DBU−オクチル酸塩(サンアプロ社製)
・U−CAT SA 603: DBU−ギ酸塩(サンアプロ社製)
・キュアゾール 2E4MZ: 2−エチル−4−メチルイミダゾール(四国化成社製)
・BDGAc: ジエチレングリコールモノブチルエーテルアセテート
表1の評価結果からわかる通り、リン酸エステル基を含有する有機化合物を含有する実施例4の導電性インキ組成物は、それを含有しない比較例1の導電性インキ組成物と比較して、粘度及び印刷適性のいずれにも優れていることがわかる。実施例3と4と対比から、リン酸基を含有する有機化合物として高分子化合物を用いた方が、リン酸エステル基を含有する低分子化合物を用いた場合に比べて、粘度及び導電性が、明白に優れていることがわかる。
実施例3〜4の導電性インキ組成物は、水酸基を含有する皮膜形成性の熱可塑性樹脂と、イソシアネート硬化剤との各不揮発分割合の関係が後者の硬化剤リッチであり、前者の熱可塑性樹脂リッチである実施例1〜2の導電性インキ組成物に比べて、印刷適性により優れていることは明白である。
尚、実施例の導電性インキ組成物は、いずれもブロックイソシアネートのブロック剤が低温解離性の活性メチレン化合物及び/又はピラゾール化合物であることから、透明導電フィルムやPETフィルムの様な非耐熱性基材上にでも、反り等なく低温短時間で硬化皮膜からなる導電性パターンを形成でき、得られた導電性パターンは、導電性、基材密着性でも充分に満足いくものであった。
本発明の導電性インキ組成物は、各種の電気部品・電子部品の導電性パターン形成用の導電性銀ペーストとして利用することができる。

Claims (9)

  1. 導電性フィラー、活性メチレン化合物又はピラゾール化合物のブロックポリイソシアネートを含有する熱硬化性樹脂組成物、有機溶剤を必須成分として含有する導電性インキ組成物において、更にリン酸基、リン酸塩基、リン酸エステル基からなる群から選ばれる少なくとも一つの官能基を含有する有機化合物を含有することを特徴とする導電性インキ組成物。
  2. 該有機化合物が、リン酸基、リン酸塩基、リン酸エステル基からなる群から選ばれる少なくとも一つの官能基を含有する、数平均分子量1,000以上のポリマーである請求項1記載の導電性インキ組成物。
  3. 該導電性フィラーが、平均粒子径0.1〜3μmの球状銀粉である請求項1記載の導電性インキ組成物。
  4. 該熱硬化性樹脂組成物が、水酸基を含有する皮膜形成性の熱可塑性樹脂を含有する熱硬化性樹脂組成物である、請求項1記載の導電性インキ組成物。
  5. 更にエポキシ化合物を併用する請求項4記載の導電性インキ組成物。
  6. 25℃でのせん断速度10s −1 における粘度を1〜50Pa・sとした請求項1〜5のいずれか一項記載の導電性インキ組成物。
  7. 請求項1〜5のいずれか一項記載の導電性インキ組成物を、非耐熱性基材上に塗布し加熱する導電性パターンの製造方法。
  8. 請求項1〜5のいずれか一項記載の導電性インキ組成物を凹版に充填し、充填された該インキ組成物をブランケットロールへ転写した後、ブランケットロールから非導電性支持体へ該インキ組成物を転写塗布することにより、非耐熱性基材表面に所望のパターンを印刷し、次いで加熱する請求項7記載の導電性パターンの製造方法。
  9. 請求項1〜5のいずれか一項記載の導電性インキ組成物の硬化皮膜が非耐熱性基材上に形成された導電性パターンを含む導電性回路。
JP2012174909A 2012-08-07 2012-08-07 導電性インキ組成物、導電性パターンの製造方法及び導電性回路 Active JP6031882B2 (ja)

Priority Applications (4)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2012174909A JP6031882B2 (ja) 2012-08-07 2012-08-07 導電性インキ組成物、導電性パターンの製造方法及び導電性回路
TW102127689A TWI579349B (zh) 2012-08-07 2013-08-02 導電性油墨組成物、導電性圖案的製造方法及導電性電路
KR1020130093110A KR102020263B1 (ko) 2012-08-07 2013-08-06 도전성 잉크 조성물, 도전성 패턴의 제조 방법 및 도전성 회로
CN201310341926.2A CN103571275B (zh) 2012-08-07 2013-08-07 导电性油墨组合物、导电性图案的制造方法及导电性电路

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2012174909A JP6031882B2 (ja) 2012-08-07 2012-08-07 導電性インキ組成物、導電性パターンの製造方法及び導電性回路

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2014034589A JP2014034589A (ja) 2014-02-24
JP6031882B2 true JP6031882B2 (ja) 2016-11-24

Family

ID=50044014

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2012174909A Active JP6031882B2 (ja) 2012-08-07 2012-08-07 導電性インキ組成物、導電性パターンの製造方法及び導電性回路

Country Status (4)

Country Link
JP (1) JP6031882B2 (ja)
KR (1) KR102020263B1 (ja)
CN (1) CN103571275B (ja)
TW (1) TWI579349B (ja)

Families Citing this family (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2015193722A (ja) * 2014-03-31 2015-11-05 Dic株式会社 インキ組成物及びセラミック基板の製造方法
CN106715609A (zh) * 2014-09-30 2017-05-24 株式会社大赛璐 银粒子涂料组合物
US20170306172A1 (en) * 2014-10-02 2017-10-26 Daicel Corporation Silver particle coating composition
JP6429192B2 (ja) * 2015-01-29 2018-11-28 株式会社シマノ インクジェット印刷用インク
JP6673322B2 (ja) * 2017-12-20 2020-03-25 住友ベークライト株式会社 導電性ペーストおよび伸縮性配線基板
WO2019239610A1 (ja) * 2018-06-12 2019-12-19 Dic株式会社 高導電性銀インク組成物、及びこれを用いた配線
CN109385145A (zh) * 2018-10-30 2019-02-26 宁波石墨烯创新中心有限公司 一种有机系导电油墨、其制备方法及柔性器件
KR20240027774A (ko) * 2021-07-02 2024-03-04 스미또모 베이크라이트 가부시키가이샤 도전성 수지 조성물, 고열전도성 재료 및 반도체 장치
CN113782252B (zh) * 2021-11-15 2022-03-01 西安宏星电子浆料科技股份有限公司 一种uv加热双重固化导电浆料及其制备方法

Family Cites Families (11)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS6088027A (ja) * 1983-10-20 1985-05-17 Toyobo Co Ltd 導電性樹脂組成物
US6322620B1 (en) * 2000-11-16 2001-11-27 National Starch And Chemical Investment Holding Corporation Conductive ink composition
JP3558593B2 (ja) 2000-11-24 2004-08-25 京都エレックス株式会社 加熱硬化型導電性ペースト組成物
JP4547623B2 (ja) 2005-04-25 2010-09-22 東洋紡績株式会社 導電性ペースト
JP5068468B2 (ja) * 2006-03-24 2012-11-07 Dic株式会社 導電性インキ組成物および印刷物
JP5082281B2 (ja) * 2006-04-10 2012-11-28 Dic株式会社 カチオン硬化型導電性インキ
JP4943254B2 (ja) 2007-07-18 2012-05-30 太陽ホールディングス株式会社 導電性ペースト組成物、および該組成物を用いた透光性導電フィルム並びにその製造方法
JP5255792B2 (ja) 2007-07-18 2013-08-07 太陽ホールディングス株式会社 導電性ペースト組成物、および該組成物を用いた透光性導電フィルム並びにその製造方法
KR101356810B1 (ko) * 2010-05-10 2014-01-28 주식회사 엘지화학 전도성 금속 잉크 조성물 및 전도성 패턴의 형성 방법
JP5569733B2 (ja) 2010-08-09 2014-08-13 Dic株式会社 導電性銀ペースト、導電性パターンの形成方法及び導電性パターン印刷物
JP5569732B2 (ja) 2010-08-09 2014-08-13 Dic株式会社 導電性銀ペースト、導電性パターンの形成方法及び導電性パターン印刷物

Also Published As

Publication number Publication date
TW201410810A (zh) 2014-03-16
CN103571275B (zh) 2017-03-01
CN103571275A (zh) 2014-02-12
JP2014034589A (ja) 2014-02-24
TWI579349B (zh) 2017-04-21
KR20140020764A (ko) 2014-02-19
KR102020263B1 (ko) 2019-09-11

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6031882B2 (ja) 導電性インキ組成物、導電性パターンの製造方法及び導電性回路
JP5605516B2 (ja) 導電性インキ組成物、導電性パターンの製造方法及び導電性回路
JP5610112B1 (ja) 導電性ペースト、導電性パターンの形成方法及び導電性パターン印刷物
JP4702499B1 (ja) 導電性インキ、および導電パターン付き積層体とその製造方法
JP5146567B2 (ja) 導電性インキ、および導電パターン付き積層体とその製造方法
KR101766629B1 (ko) 도전성 액상 조성물
JP5569732B2 (ja) 導電性銀ペースト、導電性パターンの形成方法及び導電性パターン印刷物
JP2015172103A (ja) 導電性インキ組成物、導電性パターンの製造方法及び導電性回路
US20180163069A1 (en) Conductive Paste
JP2012253172A (ja) 導電性回路の製造方法
CN104661818A (zh) 层叠体、导电性图案及电路
CN102731744A (zh) 导电性树脂组合物
JP6372689B2 (ja) 導電性ペースト及び導電性パターンの形成方法
JP5871201B2 (ja) 導電性金属粒子の製造方法及び導電性ペースト
US20160243817A1 (en) Composition for insulation-coating shield can and method for insulation-coating shield can by using same
US20220208411A1 (en) Conductive resin composition, circuit board fabricated using conductive resin composition, and method of manufacturing circuit board
JP2021163962A (ja) 導電ペースト、導電塗膜が転写された布帛、およびパターン配線形成方法

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20150601

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20160309

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20160510

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20160601

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20160825

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20160829

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20160927

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20161010

R151 Written notification of patent or utility model registration

Ref document number: 6031882

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250