JP6031764B2 - 文字入力用のプログラムおよび情報処理装置ならびに文字入力動作の設定方法 - Google Patents

文字入力用のプログラムおよび情報処理装置ならびに文字入力動作の設定方法 Download PDF

Info

Publication number
JP6031764B2
JP6031764B2 JP2012004866A JP2012004866A JP6031764B2 JP 6031764 B2 JP6031764 B2 JP 6031764B2 JP 2012004866 A JP2012004866 A JP 2012004866A JP 2012004866 A JP2012004866 A JP 2012004866A JP 6031764 B2 JP6031764 B2 JP 6031764B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
character
character string
input
confirmed
setting
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2012004866A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2013145431A (ja
Inventor
田中 成人
成人 田中
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Omron Corp
Original Assignee
Omron Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Omron Corp filed Critical Omron Corp
Priority to JP2012004866A priority Critical patent/JP6031764B2/ja
Publication of JP2013145431A publication Critical patent/JP2013145431A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6031764B2 publication Critical patent/JP6031764B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Input From Keyboards Or The Like (AREA)
  • Document Processing Apparatus (AREA)
  • User Interface Of Digital Computer (AREA)
  • Telephone Function (AREA)

Description

本発明は、情報処理装置に起動中のアプリケーションに文字を入力する機能を付与するためのプログラム、および当該機能を具備する情報処理装置、ならびに文字入力機能を有する情報処理装置における文字入力動作を設定する方法に関する。
携帯電話に代表される携帯型情報処理装置の操作部の多くでは、「0」〜「9」の数字キーに、かな文字および英字が複数割り当てられている。起動中のアプリケーションに文字を入力するモードになると、これらの数字キーは、ひらがな入力用の文字キーとして機能し、ユーザは、所望のかな文字が呼び出されるまで同じ文字キーの押下操作を続けることにより、読み文字列を入力する。また、入力モードを切り替える操作によって、各文字キーを数字入力用のキーまたは英字入力用のキーに切り替えることも可能である。
従前の携帯型情報処理装置では、文字入力の操作性の悪さを解消するために、読み文字列が変化する都度、その文字列に前方一致する変換後文字列を抽出する予測変換処理を行って、抽出された候補のリストを表示するようにしている(特許文献1を参照。)。また、読み文字列の組立後の後変換操作に応じて、それまでのキー操作に対応する数字や英字の文字列への変換を行う機能も設定されている(特許文献2を参照。)。
さらに、スマートフォンなど、タッチパネル上にソフトウェアキーボードを立ち上げて、文字入力のための操作を受け付けるタイプの情報処理装置では、入力対象の文字種を切り替える操作に応じてキーボードの表示を変化させる(特許文献3を参照。)。
図14は、特許文献3に開示されているものに類似するソフトウェアキーボードの例を示す。
具体的に、図14のソフトウェアキーボードは、電子メールの作成画面と共に立ち上げられるもので、4行×3列に配列された文字キー30を挟んで、左右にそれぞれ4個ずつ機能キーが配列されている。
立ち上げ直後には、図14(1)に示すように、ひらがな入力用のキーボードが表示される。各機能キーのうち左下隅に配置される機能キー31には、入力モードの切替機能が設定される(以下、このキー31を「切替キー31」と呼ぶ。)。切替キー31が操作されると、図14(2)に示すような英字入力用のキーボードや、図14(3)に示すような数字入力用のキーボードに、表示が切り替えられる。これらのキーボードでは、一般に、半角文字による入力となる。
切替キー31の1つ上の機能キー32には、絵文字、顔文字、記号などの特殊文字のパレット表示を呼び出す機能が設定される(以下、このキー32を「パレット呼出しキー32」という。)。
ひらがな入力モードにおいて、文字キー30の操作により読み文字列が組み立てられると、その読み文字列に前方一致する読みを持つ候補を抽出する予測変換処理が行われると共に、読み文字列の入力のために操作された文字キーの種類や操作順序に基づき、英字、数字、カタカナの各文字種による変換候補が作成される。以下、この処理を「英数カナ変換」と呼び、作成された変換候補を「英数カナ変換候補」という。英数カナ変換候補は、予測変換処理により抽出された候補によるリストの後尾に、あらかじめ定められた順序に従って配置される。
図15は、図14(1)に示したひらがな入力用のキーボードで「かさたな」という文字列が組み立てられた場合の候補の表示例を示す。この例では、予測変換候補が抽出されず、英数カナ変換による候補が上位に表示されている。また、読み文字列が組み立てられたことに応じて、パレット呼出キー32は、英数カナ変換候補のみへの絞り込みを指定するキー35に変化する。以下、このキー35を「英数カナ変換キー35」という。
英数カナ変換では、カタカナ、英字、数字について、それぞれ読み文字列を組み立てるために行われたキー操作に適合する文字列を、全角文字および半角文字の双方により作成し、これらを候補に設定する。また英字については、小文字および大文字の種毎の候補や、先頭が大文字でその他を小文字とした候補も作成される。数字については、カンマ付き数字の候補や、時刻や日付を表す表記に変換された候補も作成される。
文字キー30の操作が続く間は、図15の左手に示すように、アプリケーション側の表示領域41とソフトウェアキーボードの表示領域42との間に候補の表示領域40が設定されて、上位の候補のみが表示される。文字キー30の操作が終了して領域40にある展開ボタン43がタップされると、候補の表示領域40は、図の右手に示すように展開されて、下位の候補も表示される状態になる。英数カナ変換キー35が操作された場合の候補の表示も、概ね同様の方法で行われる。なお、図中の43´は、展開表示を元の上位候補の表示に戻すためのボタンである。
タッチパネルを用いないタイプの携帯型情報処理装置にも、同様に、入力モードの切り替え機能や英数カナ変換の機能が組み込まれる。
特開2011−238084号公報 特開2003−114885号公報 特開2010−176552号公報
数字、英字、カタカナにより表される文字列の入力においては、半角文字による入力および全角文字による入力のいずれを選択することもできるが、いずれを選ぶかは、ユーザの好みや必要性によって異なる。しかし、従来の携帯型情報処理装置では、切替キーによって切り替えられる入力形式や英数カナ変換候補の表示順序が固定されているため、ユーザによっては、自身の好みに適合しない入力モードや候補が優先されてしまう、という問題がある。
また、かな漢字文字列の候補の表示においても、ユーザの好みや癖を反映した表示を実現できないケースがある。
たとえば、若い世代のユーザには、長音記号の「ー」を「〜」(チルダ)に置き換えて表す人が多いが、図16に示すように、読み文字列として長音記号を含む文字列を入力すると、長音記号がそのまま反映された候補が表示されるだけである。このため、長音記号を「〜」に置き換えられた文字列を入力するには、目的の文字列に一番近い文字列を確定した上で、その確定文字列内の長音記号を消去し、「〜」を入れ直す作業が必要になる。
また、文を区切るために、文の末尾に句点を設定する習慣を持つユーザがいる一方で、句点を設定せずに改行のみで文を分けるユーザもいる。一般に、句点は、右下端に位置する文字キー30a(図14,図15を参照)に、読点やその他の記号(クレッションマークなど)と共に割り当てられている。また、図17に示すように、文字キー30aの1回目の操作で読点が呼び出され、2回目の操作で句点が呼び出されるように、呼び出しの順序が固定されている。このような設定は、句点を設定する習慣を持つユーザにとっては便利であるが、句点を設定する習慣がないユーザにとっては、他の記号が優先される方が便利である。
本発明は、上記の問題点に着目し、個々のユーザの好みや癖に適合する文字列を簡単に入力できるようにすることによって、いずれのユーザでも文字入力における利便性が高められるようにすることを、課題とする。
本発明によるプログラムは、他の文字種による入力に切り替え可能な仮名文字入力用の文字キーを複数含む操作部による操作に応じて、変換前文字列の組み立ておよび表示、変換候補の文字列の表示、起動中のアプリケーションに入力する文字列の確定、の各処理を実行する文字入力部としての機能をコンピュータに設定するものである。
この文字入力部には、確定される文字列に採用される形態の特徴を表すものとしてそれぞれ定められた複数種の確定形式を対象として、過去の所定期間内に確定された文字列群における各確定形式の出現頻度を求め、これらの出現頻度に基づき、各確定形式の間における確定文字列の出現の優劣の状況を分析する分析手段と、分析手段による分析結果に基づき、優勢に出現している確定形式に対応する形態の文字列を入力するモードが前記操作部において優先して選択されるようにする設定、または前記優勢に出現している確定形式に対応する形態の文字列が前記変換候補の表示において優先して表示されるようにする設定を行う設定手段とが含まれる。
確定される文字列に採用される形態の特徴を表す確定形式としては、たとえば、1つの文字種により統一された構成の文字列として、カタカナ、数字、英字の各文字種毎に確定形式を設定することができる。さらに、これらの文字種を半角文字と全角文字とに二分し、計6通りの確定形式を設定することもできる。
このほか、長音記号を使用する文字列を確定する場合と長音記号を「〜」に置き換える場合とについて、それぞれ確定形式を設定することができる。また、文の末尾に句点を設定して確定する場合と句点を設定せずに改行を行う場合とについて、それぞれ確定形式を設定することもできる。
上記の分析手段および設定手段によれば、過去の所定期間における文字入力作業においてユーザにより選択される頻度が高かった確定形式に基づき、ユーザの好みや癖に適合する文字列を入力しやすい環境を設定することができる。よって、いずれのユーザでも、文字入力に要する労力が軽減され、利便性が高められる。
文字入力処理部の分析手段は、複数の文字種毎にその文字種に統一された構成の文字列を確定する確定形式を設定して、これらの確定形式間における確定文字列の出現頻度の優劣を判別することができる。また設定手段は、文字キーの操作により組み立てられた変換前文字列を他の一文字種による文字列に変換する処理により得た候補を表示するに際し、分析手段により優勢に出現したと判別された確定形式による候補が上位に表示されるように設定することができる。このようにすれば、一文字種に統一された文字列による変換候補を表示する場合に、ユーザが選択する可能性が高い確定形式による候補を上位に表示させることが可能になる。
文字入力処理部の第1の実施形態では、分析手段は、数字、英字、カタカナの各文字種のうちの少なくとも1つの文字種につき、その文字種による文字列を半角文字で確定する確定形式と当該文字種による文字列を全角文字で確定する確定形式との間における確定文字列の優劣を分析する。設定手段は、上記2つの確定形式が設定された文字種については、前記操作部における切替操作に応じて入力対象の文字種を切り替える際に、半角文字による入力および全角文字による入力のうち分析手段により優勢であると判別された確定形式に対応する入力が選択されるように設定する。
上記の実施形態によれば、ユーザが全角文字による入力を頻繁に行った場合には、入力対象の文字種を切り替える操作に応じて全角文字による入力のモードが設定されるようになる。一方、ユーザが半角文字による入力を頻繁に行った場合には、入力対象の文字種を切り替える操作に応じて半角文字による入力のモードが設定されるようになる。
文字入力処理部の第2の実施形態では、分析手段は、長音記号を使用する確定形式と長音記号を「〜」に置き換えた文字列を確定する確定形式とにおける確定文字列の出現頻度の優劣を判別する。設定手段は、上記2つの確定形式のうち長音記号を「〜」に置き換えた文字列を確定する確定形式の出現頻度の方が優勢であると分析手段により判別されたとき、文字入力キーの操作により長音記号を含む変換文字列が組み立てられたことに対して抽出された候補の文字列中の長音記号を「〜」に置き換え、この置き換え後の形態による候補を優先的に表示することを設定する。
上記の実施形態によれば、長音記号を「〜」に置き換えて確定することが多いユーザに対しては、文字入力キーの操作により長音記号を使用した変換前文字列が組み立てられたことに応じて、長音記号が「〜」に置き換えられた文字列による変換候補を表示することが可能になる。よって、長音記号を「〜」に変更する作業が不要になり、操作性が向上する。
文字入力処理部の第3の実施形態では、分析手段は、文末に句点を設定する確定形式と句点を設定せずに改行する確定形式との間における出現頻度の優劣を判別する。設定手段は、2つの確定形式のうち句点を設定せずに改行する確定形式の出現頻度の方が優勢であると分析手段により判別されたとき、句点が割り当てられた文字キーに対する操作に応じて句点が呼び出される順位を下げる設定を行う。
上記の実施形態によれば、句点を設定せずに改行する習慣を持つユーザに対しては、句点が割り当てられたキーが操作されても、句点以外の記号類を優先して読み出すことが可能になる。
本発明による方法は、他の文字種による入力に切り替え可能な仮名文字入力用のキーを複数含む操作部と、起動中のアプリケーションの画面を表示するための表示部と、所定のアプリケーションが起動している状態下において、操作部による操作に応じて、変換前文字列の組み立ておよび表示部への表示、変換候補の文字列の表示部への表示、アプリケーションに入力する文字列の確定、の各処理を実行する文字入力処理部とを具備する情報処理装置を対象として、前記文字入力処理部の動作を設定するためのものである。この方法では、確定される文字列に採用される形態の特徴を表すものとしてそれぞれ定められた複数種の確定形式を対象として、情報処理装置で過去の所定期間内に確定された文字列群における各確定形式の出現頻度を求め、これらの出現頻度に基づき、各確定形式の間における確定文字列の出現の優劣の状況を分析するステップと、分析の結果に基づき、優勢に出現している確定形式に対応する形態の文字列を入力するモードが前記操作部において優先して選択されるように、または前記優勢に出現している確定形式に対応する形態の文字列が前記変換候補の表示において優先して表示されるように、文字入力処理部の動作を設定するステップとを実行する。
上記の2つのステップは、前出の分析手段および設定手段の処理に相当するものであるが、これらのステップは情報処理装置で実施するものには限定されない。たとえば、情報処理装置との通信が可能な外部コンピュータにおいて、当該情報処理装置から過去の所定期間に確定された文字列の履歴情報の送信を受け付けて各ステップを実行し、設定内容として決定した内容を情報処理装置にフィードバックしてもよい。
本発明によれば、ユーザ自身の操作によって確定された文字列群における確定形式毎の出現頻度に基づき、ユーザの好みや癖に適合する形態の文字列を入力しやすい環境が設定されるようにしたので、どのユーザに対しても、文字入力作業の労力を軽減することができ、利便性の高い情報処理装置を提供することが可能になる。
携帯型情報処理装置に組み込まれる文字入力システムの機能ブロック図である。 上記文字入力システムにおける入力モードについて、3つの設定例を対比して示す図である。 長音を含む読み文字列の入力に対する候補の表示例として、3つの例を対比して示した図である。 英数カナ変換候補のリストの表示例として、3つの例を対比して示した図である。 メール文書に対する嗜好性分析処理の具体例を示す図である。 図5に示した分析処理の手順を示すフローチャートである。 図6のステップS3の詳細な手順を示すフローチャートである。 評価値算出のための重み付け係数の設定例をテーブル形式にして示す図である。 確定形式毎の評価値を算出し、その算出結果に基づく設定を行う例を、テーブル形式にして示す図である。 図9の例から1ヶ月が経過した時点での評価値および設定例を、テーブル形式にして示す図である。 設定処理の手順を示すフローチャートである。 絵文字が確定される頻度の分析結果を候補の表示に反映させた例を示す図である。 パレット表示の対象となる絵文字、顔文字、記号に、それぞれの確定形式に対する分析結果を反映させた例を示す図である。 従来のソフトウェアキーボードの設定例を示す図である。 英数カナ変換候補の表示の従来例を示す図である。 長音を含む読み文字列に対する候補表示の従来例を示す図である。 句点および句点と同じキーに割り当てられた記号が呼び出される順序の従来例を示す図である。
以下に、タッチパネルにより表示部および操作部が一体化された形態の情報処理装置(スマートフォン)に組み込まれる文字入力システム(IME)に本発明を適用した例を説明する。なお、スマートフォン以外の携帯電話や通信機能のない情報処理装置にも、同様の文字入力システムを組み込むことが可能である。
図1は、文字入力システムの機能ブロック図である。
この文字入力システムは、携帯型情報処理装置で起動しているアプリケーション(メーラー、メモ帳など)に文字を入力するために、当該装置の制御部(図示せず。)に組み込まれたソフトウェアであって、IME処理部1、IME設定部2、キーボード処理部3、表示部4、基本辞書5、学習辞書6、分析結果記憶部7などにより構成される。なお、図1中のメール保存部8は、文字入力の対象のアプリケーションであるメーラーに含まれる記憶部であって、文字入力システムには含まれない。メール保存部8には、外部に送信したメール文書を保存する送信履歴保存部81と、外部から受信したメール文書を保存する受信履歴保存部82とが含まれる。
基本辞書5には、複数種の単語毎に、その読みおよび表記(変換後文字列)、品詞情報、優先度などを含む辞書データが登録される。また、絵文字や顔文字などの特殊な形態の文字も、基本辞書5に登録される。
学習辞書6には、ユーザの操作に応じて確定された文字列が、過去に遡って一定数まで蓄積される。分析結果記憶部7には、後記する嗜好分析部18により実行される分析処理の結果が保存される。
キーボード処理部3は、入力対象の文字種が異なる複数種のキーボード3A,3B,3C・・・の中の1つをタッチパネルに表示して、操作を受け付ける。キーボードの表示によって、そのキーボードに割り当てられた文字種の文字を入力するモード(入力モード)が設定されることになるので、キーボードの数分の入力モードが存在することになる。通常は、ひらがなキーボード3Aによるひらがな入力が選択されているが、ユーザの切り替え操作に応じて入力モードを切り替えることができる。この切替の対象の入力モードは、IME処理部1内の入力モード切替処理部11により選択される。
キーボード処理部3が受け付けたキー操作の内容はIME処理部1に渡され、IME処理部1において、操作に応じた処理が実行される。
まず文字キーが操作されると、読み文字列組立部12により読み文字列(未確定のひらがな文字列)が組み立てられると共に、変換/予測処理部14によって、基本辞書5から読み文字列に前方一致する読みを有する単語が抽出される。ここで抽出された単語は、入力される可能性がある候補(以下、「予測候補」という。)に設定され、読み文字列と共に表示部4(タッチパネルの表示機能)にリスト表示される。
英数カナ変換処理部13も変換/予測処理部14と共に動作して、組み立てられた文字列に対応する英数カナ変換候補を作成する。英数カナ変換候補は、予測候補のリストの後に続いて配列されるが、予測候補が少ない場合などに、上位の候補として表示される場合もある。
読み文字列が組み立てられた状態下で英数カナ変換キー35(図4に示す。)が操作されると、変換候補のリスト表示は、英数カナ変換候補のみに絞り込まれる。
所定長さの読み文字列が組み立てられた状態下でキーボード内の変換キー33(図2に示す。)が操作されると、変換/予測処理部14が、読み文字列に読みが一致する単語を基本辞書5から抽出する。ここで抽出された語句により変換候補のリストが作成され、予測候補のリストに代えて表示部4に表示される。
上記いずれかのリスト内の候補の文字列または読み文字列を確定する操作が行われると、確定処理部17が、選択された候補または読み文字列を確定文字列として起動中のアプリケーションへと出力し、さらに当該確定文字列を学習辞書6に保存する。また、確定文字列の出力に応じて繋がり候補検索部15が起動して、学習辞書6に対する検索を実行し、確定文字列に続いて入力される語句の候補(繋がり候補)を抽出する。この繋がり候補によるリストも表示部4に表示され、いずれかの候補が選択されると、その候補の文字列が確定文字列として出力される。
後述するパレット呼出しキー32が操作されると、キーボード処理部3は、各種ソフトウェアキーボードに代えて、絵文字などのパレットを表示する。このパレットの表示に応じてパレット処理部16が起動し、パレット内の所定の文字が選択されたことに応じて、選択された文字を確定する。
さらに、IME処理部1には、初期設定部19や嗜好性分析部18が含まれる。初期設定部19は、IME処理部1の動作モードを出荷時の状態に設定するためのものである。
嗜好分析部18は、メール保存部8の送信履歴保存部81に保存されているメール文書(情報処理装置の所有者(ユーザ)により作成された文書)を分析して、あらかじめ定めた確定形式別に確定文字列の出現頻度を求める。この処理結果は、メール文書毎に後記する分析結果テーブル(図5の(c))として編集され、分析結果記憶部7に保存される。
さらに、嗜好性分析部18は、一定の期間毎に、分析結果記憶部7に蓄積された分析結果テーブルを分析して、出現頻度の高い確定形式を判別し、この判別結果に基づき、IME処理部1が文字入力のために実行する動作モードを選択する処理を実行する。具体的にこの実施例では、入力モード切替処理部11,変換/予測処理部14、英数カナ変換処理部13の動作の態様を選択する。
IME設定部2は、IME処理部1に設けられている各種モードにかかる設定を行うためのもので、モード初期設定部21、ユーザ指定モード設定部22、嗜好性モード設定部23などが含まれる。
モード初期設定部21は、IME処理部1の動作の定義を出荷時の設定にするためのものである。ユーザ指定モード設定部22は、設定すべき定義がユーザにより指定されている場合に、その指定を最優先させるためのものである。
嗜好性モード設定部23は、嗜好性分析部18の分析および選択処理の結果に基づき、入力モード切替処理部11、英数カナ変換処理部13、変換/予測処理部、パレット処理部16が選択されたモードで動作するように、動作定義を設定する。ユーザによる指定が有効になっていない場合には、嗜好性モード設定部23による設定が初期の設定より優先される。以下、この設定に関して、図2〜図4に具体例を示す。
図2は、上記の文字入力システムにおける入力モードの設定に関して、3つの例を対比して示す。いずれの例でも、基本のひらがなキーボードが表示され、4行3列に配列された文字キー30を挟んで、8個の機能キーが左右に分かれて配列されている。向かって左側の機能キーには、字種の切替キー31やパレット呼出しキー32が含まれ、向かって右側の機能キーには、変換キー33や改行キー34が含まれる。
パレット呼出しキー32は、絵文字、顔文字、記号などの特殊文字のパレットの表示画面を呼び出すためのものである。読み文字列が入力されると、このパレット呼出しキー32に代えて、英数カナ変換キー35(図4に示す。)が出現する。
図2の各事例のひらがなキーボードでは、キーの配列および各キーに割り当てられる機能ともに共通しているが、左下端の切替キー31によって切り替えられる入力モードの種類は、事例によって異なる。これに伴い、切替キー31に設定される表示も、事例毎に異なるものになっている。
図2(A)は、初期設定によるひらがなキーボードを示すもので、切替キー31の操作により切り替えられる入力モードとして、半角英字入力モードおよび半角数字入力モードが設定されている。これに対し、図2(B)の例では、切り替えの対象は全角英字入力モードおよび全角数字入力モードとなっている。図2(C)の例では、半角英字入力モードおよび半角数字入力モードのほか、半角カタカナ入力モードへの切り替えが可能である。
数字や英字による文字列を全角文字により確定する頻度が高いユーザに対しては、図2(A)の初期設定に代えて、図2(B)の例のような入力モードの設定が提示される。また、カタカナ、英字、数字のそれぞれによる文字列を半角文字により確定する頻度が高いユーザには、図2(C)の例のような入力モードの設定が提示される。
候補の表示に関しても、同様に、ユーザにより確定される頻度が高い確定形式に対応する候補が上位に表示されるような設定が選択される。
図3は、メール文書の作成時に、読み文字列の入力に連動して行われる予測候補リストの表示に関して、3つの例を対比して示す。いずれの例でも、末尾に長音記号が配置された形態の読み文字列「きゃー」が組み立てられ、メーラー側の表示領域41とキーボードの表示領域42との間に予測候補リストの表示領域40が設定されている。なお、メーラー側の表示領域41内の読み文字列には、未確定状態を示す下線45が施され、右横には、カーソル44が表示される。また領域40内には、予測候補リストの表示を拡大するための展開ボタン43が設けられている。
いずれの例でも、領域40には、最上位から順番に6個の予測候補が表示されている。図3(A)の例では、これら上位の予測候補の全てにおいて、読み文字列の長音記号が維持されている。これに対し、図3(B)の例では、末尾に長音記号が配置される候補の長音記号が「〜」に置き換えられる。図3(C)の例では、末尾の長音記号、中間位置の長音記号がともに「〜」に置き換えられる。
なお、図3(B)(C)の例でも、予測候補として基本辞書5から抽出される文字列自体は、図3(A)の例で表示される候補と同じである。長音の表記として「〜」を優先するという設定になっていることを受けて、抽出された文字列の長音記号が「〜」に置き換えられた結果、図3(B)(C)のような表示が実現するのである。このような処理により、辞書データを増やさずに、候補表示のバリエーションを増やすことができる。
長音記号を含む形態の文字列を確定する頻度が高いユーザには、図3(A)に示すような表示が提示される。末尾の長音記号のみが「〜」に置き換えられた形態の文字列を確定する頻度が高いユーザには、図3(B)に示すような表示が提示される。末尾および中間位置の双方の長音記号が「〜」に置き換えられた形態の文字列を確定する頻度が高いユーザには、図3(C)に示すような表示が提示される。
図4は、英数カナ変換候補のリストの表示に関して、3つの例を対比して示す。いずれの例でも、「かさたな」という読み文字列が組み立てられて、英数カナ変換候補のみが上位に表示される状態となった段階で展開された詳細なリストが示されている。
図4(A)の例におけるリストは、初期設定の候補順序に従うもので、読み文字列と同じひらがな文字列の候補を先頭に、カタカナ、英字、数字の順に、各文字種による候補が表示されている。
これに対し、図4(B)の例では、全角カタカナ、全角数字、全角英字、半角カタカナ、半角数字、半角英字、ひらがなの順に、各候補が並べられている。図4(C)の例では、半角カタカナ、半角英字、半角数字、全角カタカナ、全角英字、全角数字、ひらがなの順に、各候補が並べられている。また、いずれの例でも、数字による候補には、カンマ付き数字の候補、時刻表現や日付表現などを示す候補が含められ、英字による候補には、大文字表記の候補、小文字表記の候補、先頭のみ大文字の候補が含められる。
図4(B)の表示は、カタカナ、数字、英字の各文字種による文字列をともに全角で確定することが多く、英字や数字よりもカタカナを入力する頻度が高いユーザに対して提示される。図4(C)の表示は、カタカナ、英字、数字の各文字種による文字列をともに半角で確定することが多く、英字や数字よりもカタカナを入力する頻度が高いユーザに対して提示される。
さらにこの実施例では、記号類が割り当てられる左下端の文字キー30a(図2を参照。)の操作に対する入力候補の呼び出し順序を変更することもできる。従来は、図17により説明したように、文字キー30aの連続操作に対しては、読点、句点、他の記号の順で呼び出しを行うように,呼び出しの順序が固定されている。これに対し、この実施例では、句点を入力せずに改行をする確定形式が選択される頻度が高い場合には、句点より他の記号が優先されて呼び出されるように呼び出しの順序が変更される。
上記の各例に示したように、この実施例では、ユーザ自身が文書作成のために入力し,確定した文字列に基づき、切替対象の入力モード、候補の表示順序、文字キーの操作に伴う句点の呼び出し順序の設定が変更される。よって、ユーザが好んで使用する文字種による入力や好みの形態による文字列の入力を容易に行うことが可能になる。
図5は、1件のメール文書に対する嗜好性分析部18による処理の具体例を示し、図6はこの処理に関する手順を示す。以下、図5を適宜参照して、図6に示す流れに沿って説明する。
まず、嗜好性分析部18は、送信履歴保存部81から未処理のメール文書を読み出し、その実質的な内容(ヘッダ部分を含まない、ユーザにより作成された文書)を表すテキストを分析対象として抽出する(ステップS1)。図5の(a)は、この分析対象テキストを例示したものである。
つぎに、嗜好性分析部18は、分析対象テキストを形態素解析する(ステップS2)。図5(b)は、図5(a)のテキストに対する形態素解析の結果を示すもので、テキストが文節の単位で区切られると共に、文節内のテキストがハイフン(−)によって単語毎に切り分けられている。また、改行されている箇所には「\n」という符号が設定され、この符号が1つの文節として取り扱われる。
なお、テキスト内に「〜」が含まれる場合の形態素解析では、「〜」を一時的に長音記号に置き換えて、単語の切り分けや品詞の判別を行う。
形態素解析が終了すると、嗜好性分析部18は、あらかじめ定めた12種類の確定形式毎に、その確定形式に適合する文字を抽出し、各確定形式による文字の出現頻度を計数する(ステップS3)。図5(c)は、図5(b)の形態素解析の結果に基づき計数処理を行った場合の計数結果を示す。
嗜好性分析部18は、この計数結果を示すテーブル(以下、「分析結果テーブル」という。)に、元情報であるメール文書が作成された日付を加えて、分析結果記憶部7に保存する(ステップS4)。
図5(c)に示されている確定形式のうち、『半角数字』『全角数字』『半角英字』『全角英字』『半角カタカナ』『全角カタカナ』は、全ての文字が同一の文字種で表されている単語を対象に、確定された文字の文字種別に設定されたものである。なお、これらの確定形式により確定される文字列には、一文字構成のものも含むものとする。また、これらの確定形式につき、この実施例では、文字単位で計数処理を行っているが、これに代えて文字列の単位での計数処理を行ってもよい。
『単語中「〜」』は中間位置に長音が配置される構成の単語で長音記号が「〜」に置き換えられている確定形式を示し、『単語中「ー」』は、中間位置の長音記号が維持されている確定形式を示す。『単語末「〜」』は、末尾に長音が配置される構成の単語で長音記号が「〜」に置き換えられている確定形式を示し、『単語末「ー」』は、末尾の長音が維持されている確定形式を示す。
『「。」+改行』は、文末に句点を設定してから改行する確定形式を示す。これに対し『「。」なし改行』は、文末に句点を設定せずに改行する確定形式を示す。
つぎに図7を参照して、ステップS3の計数処理の詳細な手順を説明する。
嗜好性分析部18は、最初のステップS101で、12種類の確定形式毎のカウンタをゼロクリアし、その後は、形態素解析により区分けされた文節に先頭から順に着目して(ステップS102)、文節内の単語の文字種や形態をチェックする。
図7の例では、まず、着目中の文節に、長音を示す表記(「ー」または「〜」)が含まれているか否かをチェックする(ステップS103)。いずれかの記号が存在する場合(ステップS103が「YES」)には、その記号が単語の末尾および中間位置のいずれに配置されているかや、「〜」「ー」のいずれの記号が使用されているかを判別し、『単語末「〜」』『単語末「ー」』『単語中「〜」』『単語中「ー」』のうち判別結果に適合する確定形式のカウンタ値を増やす(ステップS104〜S111)。なお、1つの単語内に長音を示す表記が複数存在する場合には、それぞれの表記毎に計数が行われる。
次に、着目中の文節に改行符号\nが含まれているか否かをチェックする(ステップS112)。図5の形態素解析の例によれば、改行符号\nには単独で文節の区切りが設定されるので、着目中の文節に\nが含まれる場合(ステップS112が「YES」)には、1つ前の文節の末尾に句点があるか否かをチェックする(ステップS113)。そして、句点がある場合(ステップS113が「YES」)には『「。」+改行』のカウンタ値を増やし、句点が設定されていない場合(ステップS112が「NO」)には、『「。」なし改行』のカウンタ値を増やす。
次に、着目中の文節の文字種をチェックする。着目中の文節にカタカナ、数字、英字のいずれかの文字種で統一された文字列が含まれる場合(ステップS116が「YES」)には、その文字列を構成する文字の文字種(英字、数字、カタカナの種別と全角および半角のいずれであるかにより決まる。)に対応する確定形式のカウンタ値を増やす(ステップS117)。
上記の処理を全ての文節に対して実行されると(ステップS118が「YES」)、処理終了となる。
嗜好性分析部18は、メール保存部8の送信履歴保存部に保存されたメール文書を適宜読み出して、文書毎に図6,図7に示した処理を実行すると共に、1ヶ月単位で、分析結果記憶部7に蓄積された分析結果テーブルに対する統計処理を行って、確定形式毎に、その形式による文字列の出現頻度の評価値を算出する。具体的には、確定形式毎に、月単位での出現頻度の累計値を求め、各累計値に月別に設定された重み付け係数を掛けて、これらの値の総和を求め、この総和を評価値とする。
図8は、4ヶ月分の情報を用いて評価値を算出するとして、各月の重み付け係数を設定した例を示す。この設定によれば、4ヶ月分の情報のうち新しい情報ほど評価値に大きく反映させることができる。
図9は、図8の重み付け係数を用いて確定形式毎の評価値を算出した例と、その算出結果に基づき、入力モード、長音記号を含む候補の表示、句点の呼び出し、英数カナ変換候補の表示に関する設定を行った例とを、それぞれテーブル形式にして上下に配置して示す。評価値の算出例を示す上段のテーブルでは、確定形式毎の頻度が1ヶ月毎にまとめられるとともに、これらの頻度と図8に示した重み付け係数とを用いて算出した評価値が示されている。なお、図9の例では、スマートフォンの使用が開始されてから4ヶ月が経過しておらず、3ヶ月前までのデータにより評価値が算出されているものとしている。
嗜好性分析部18は、上記の評価値を用いて、以下の5項目の選択処理を実行する。
(1)切替キー31による切り替え対象の入力モードの選択
(2)中間位置に長音記号が配置される構成の文字列を候補として表示する場合に長音記号を「〜」に置き換えるか否かの選択
(3)末尾に長音記号が配置される構成の文字列を候補として表示する場合に長音記号を「〜」に置き換えるか否かの選択
(4)句読点が割り付けられた文字キー30aの操作に対して、句点「。」を優先して呼び出すか否かの選択
(5)英数カナ変換キーの操作に応じて抽出される候補の表示順序
(1)の選択については、『半角数字』と『全角数字』との組み合わせ、『半角英字』と『全角英字』との組み合わせ、『半角カタカナ』と『全角カタカナ』との組み合わせを設定して、組み合わせ毎に評価値を比較し、評価値の高い方の確定形式に対応する入力モードを選択する。図9の例では、数字については半角入力が、英字については全角入力が、カタカナについては半角入力が、それぞれ選択される。
なお、カタカナについては、優勢となった評価値が所定のしきい値より低い場合(カタカナの入力が少ないことによる。)には、カタカナの入力モードは切替対象から除外される(図2(B)の例を参照。)。
(2)の選択については、『単語中「〜」』と『単語中「ー」』との間で評価値を比較し、評価値の高い方に対応する候補表示を優先する。図9の例では、『単語中「ー」』の評価値の方が高いので、中間位置に長音記号を使用する候補の方を優先する設定が選択されている。
(3)の選択については、『単語末「〜」』と『単語末「ー」』との間で評価値を比較し、評価値の高い方に対応する候補の表示を優先する。図9の例では、『単語末「〜」』の頻度の方が他方の頻度より高いので、末尾に「〜」を使用する候補を優先する設定が選択されている。
(4)の選択については、『「。」+改行』と『「。」なし改行』との間で評価値を比較し、前者の方が評価値が高い場合には、キー操作に対する句点の呼び出し順序を上位にする設定を選択する。一方、『「。」なし改行』の評価値の方が高い場合には、キー操作に対する句点の呼び出しを優先しない設定(「?」「!」など他の記号を先に呼び出す設定)を選択する。図9の例では、『「。」なし改行』の頻度の方が高いので、句点の呼び出しを優先しない設定が選択されている。
(5)の選択については、『半角数字』『全角数字』『半角英字』『全角英字』『半角カタカナ』『全角カタカナ』の各確定形式の評価値を比較し、評価値の高い順に順位付けをする。図9では、順位付けのうちの上位3位までの確定形式を示している。この例によれば、英数カナ変換キーの操作に伴う候補の表示では、半角カタカナによる候補が先頭に表示され、次に半角数字による候補が表示され、次に全角英字による候補が表示されるように、設定される。
上記の選択結果は、嗜好性モード設定部23に渡されて、入力モードの切替、候補の表示、句点の呼び出しのそれぞれに関して、過去の文字入力において優勢に出現した確定形式に対応する機能が優先されるような設定が行われる。これにより、個々のユーザ毎に、そのユーザの嗜好や癖に適合したユーザインタフェースを提示することができ、文字入力操作の利便性が高められる。
また図8に示した重み付け係数による評価値には、最新の月における頻度が大きく反映されるので、時の経過に伴ってユーザの文字入力の傾向が変化した場合には、その変化に応じて設定を変動させることができる。
図10は、図9に示した分析処理から1ヶ月が経過して、評価値の算出および設定処理が再度実施された場合の処理結果を示す。図9および図10の太点線枠は、双方の間で評価値の順位や設定に変動が生じた箇所を示す。これらの枠内の情報によれば、図10に示す1ヶ月後の処理では、前回は『半角カタカナ』より低かった『半角数字』の評価値が『半角カタカナ』を上回り、これに伴って、英数カナ変換候補の表示順序の1位と2位とが入れ替わっている。また前回は『単語中「ー」』より低かった『単語中「〜」』の評価値が『単語中「ー」』を上回り、これに伴い、中間位置に長音記号が配置される候補の表示では、「ー」を使用する候補の方を優先する設定から「〜」を使用する候補の方を優先する設定へと切り替えられている。
図11は、嗜好性分析部18が1ヶ月毎に実行する設定処理の手順を示す。
最初のステップS11では、現時点から1ヶ月以内に相当する日付が格納されている分析結果テーブルを読み出して、これらのテーブルに保存されている頻度を確定形式毎に累計する。各累計値は、今回の処理のほか、後日の処理でも使用されるので、これらの累計値により、月を示す情報に紐付けられた分析結果テーブルが作成され、分析結果記憶部7に保存される。
ステップS12では、過去の月単位の分析結果テーブルから、1ヶ月前から4ヶ月前までの頻度累計値を読み出す。ステップS13では、ステップS11,S12で取得した各頻度累計値を図8に示した係数により重み付けし、評価値を算出する。なお、図9の例のように、頻度累計値が保存されていない月がある場合には、当該月の頻度累計値は0とみなされる。
ステップS14では、先に述べた(1)〜(5)の選択項目毎に、その項目に関連する確定形式間で評価値を比較し、評価値の高い確定形式に対応する機能が優先されるような設定内容を選択する。ただし、切り替え対象の入力モードにつきユーザに指定された設定が登録されている場合のステップS14では、切り替え対象の入力モードを選択する処理をスキップする。
全ての選択項目に対する設定内容の選択が終了すると、ステップS15において各設定を保存し、処理を終了する。
上記した嗜好性分析部18の処理によれば、ユーザが、自身の嗜好や必要性に応じた確定形式を選択して文字入力をする間に、その入力履歴に基づき、出現頻度が高い確定形式による文字列を入力するのに適したユーザインタフェースが提示される状態を設定することができる。これにより文字入力における利便性は大幅に高められる。
分析の対象とする確定形式は上記の12種類に限定されるものではない。たとえば、英数カナ変換候補を作成する処理では、操作された文字キーに基づき組み立てられた数字列に基づき、時刻を表す文字列や日付を表す文字列も候補として作成する。この場合、時刻表現や日付表現にかかる形態毎に確定形式を設定して分析の対象とすれば、確定される頻度が高い確定形式に対応する候補を上位に表示することが可能になる。
また、英字による候補に関しても、大文字による確定、小文字による確定、先頭のみ大文字で他を小文字とする確定のそれぞれについて、確定形式を設定すれば、英数カナ変換候補の表示においては、確定される頻度が高い確定形式に対応する候補を上位に表示することが可能になる。
切替キー31による切り替え対象の入力モードの選択(選択項目(1))について、上記実施例では、数字、英字、カタカナ毎に、全角文字による確定形式の評価値と半角文字による確定形式の評価値とを比較し、評価値の高い方の確定形式に対応する入力モードを選択するにとどめたが、さらに、数字、英字、カタカナの間で評価値を比較し、切替キー31の操作に対する入力モードの呼び出し順序を設定してもよい。たとえば、図10の例でこの設定が行われると、切替キー31の最初の操作によって半角数字入力モードが呼び出され、2回目の操作によって半角カタカナ入力モードが呼び出され、3回目の操作によって英字全角モードが呼び出されるようになる。
絵文字の確定を1つの確定形式として捉えて、分析対象に含めるようにすれば、ユーザが絵文字や顔文字を確定する度合いに応じて、予測リストや変換リストにおける絵文字や顔文字の表示状態を変化させることができる。顔文字や記号に関しても、同様の設定が可能である。
図12は、絵文字が確定される頻度を分析し、その分析結果を候補の表示に反映させた例を示す。図12(A)の例では、読み文字列の入力に伴う予測候補リストの表示において、絵文字の候補の表示順序が高められている。図12(B)の例では、文字列が確定されたことに伴う繋がり候補リストの表示において、絵文字の候補の表示順序が高められている。これらの例に示すように、絵文字を確定する頻度が高いユーザに対しては、絵文字の候補が優先的に表示されるような設定をすることによって、絵文字を確定するまでの作業を簡単にすることができる。一方、ユーザが殆ど絵文字を使用しない場合には、分析結果を反映した候補表示によって、絵文字の候補が上位に表示されないようにすることができる。
絵文字、顔文字、記号の確定形式が分析される場合には、図13に示すように、パレット呼出しキー32の操作に応じて展開されるパレット表示に分析結果を反映させるようにしてもよい。
図13の例のパレットの表示画面では、絵文字、顔文字、記号の種毎にタブ300が設定されて、そのうちの1つが表示され、各タブ300に設定されたインデックスをタップする操作によって、表示対象のタブ300が切り替えられる。
この実施例では、絵文字による確定、顔文字による確定、記号による確定を、それぞれ個別の確定形式として、先の実施例と同様の方法により所定期間内における出現頻度の評価値を求め、評価値が高い順に各確定形式に順位を付与する。そしてパレット呼出しキー32が操作されると、最上位の確定形式に対応するパレットを含むタブ300を表示する。また、タブ300の並び順序も順位に対応づける。
図13(A)の例では、絵文字による確定が第1位となったことにより、パレット呼出しキー32の操作に応じて絵文字用のタブ300が表示されている。また、この例では、記号による確定が第2位となり、顔文字による確定は第3位となったことに伴い、英文字、記号、顔文字の順に、各タブ300が並べられている。
図13(B)の例では、顔文字による確定が第1位となったことにより、パレット呼出しキー32の操作に応じて顔文字用のタブ300が表示されている。また、この例では、絵文字による確定が第2位となり、記号による確定は第3位となったことに伴い、顔文字、絵文字、記号の順に、各タブ300が並べられている。
上記の設定によれば、パレット呼出しキー32の操作に対して、利用される可能性が最も高いパレットが優先的に読み出されるので、パレットの切り替え操作を行うことなく入力に移る頻度を高めることができる。これにより、パレット表示に対する操作の負担が軽減され、利便性が高められる。
ただし、タブ300の並び順序については固定とし、選択頻度の高い文字種のパレット300を、パレット呼出キー32の操作に応じて最初に表示されるパレットに設定するにとどめてもよい。
なお、上記の実施例では、送信されたメール文書のテキストデータを分析することによって、各確定形式による文字列の出現頻度を求めたが、分析の対象はこれに限らず、学習辞書6に保存された履歴データを分析することもできる。
最後に、上記実施例で嗜好性分析部18が実行した処理は、文字入力システムの外部システムによる処理として行うこともできる。この外部システムは情報処理装置内の別システムとして設定される場合もあるが、パーソナルコンピュータなどの外部装置に設定することもできる。当該システムが外部装置に設定される場合には、情報処理装置から送信済みメールまたは学習辞書6の情報を外部装置に送信して、分析処理を行った後に、その分析結果に基づき入力モードや候補表示などにかかる動作内容を決定する。そして、その決定事項を情報処理装置に送信し、装置側の設定を変更する。また、インターネット上のウェブサーバを外部装置として機能させることもできる。
1 IME処理部
2 IME設定部
3 キーボード処理部
4 表示部
5 基本辞書
6 学習辞書
7 分析結果記憶部
8 メール保存部
11 入力モード切替処理部
12 読み文字列組立部
13 英数カナ変換処理部
14 変換/予測処理部
15 繋がり候補検索部
17 確定処理部
18 嗜好性分析部
23 嗜好性モード設定部
81 送信履歴保存部

Claims (9)

  1. 他の文字種による入力に切り替え可能な仮名文字入力用の文字キーを複数含む操作部による操作に応じて、変換前文字列の組み立ておよび表示、変換候補の文字列の表示、起動中のアプリケーションに入力する文字列の確定、の各処理を実行する文字入力処理部としての機能をコンピュータに設定するためのプログラムであって、
    前記文字入力処理部は、
    確定される文字列に採用される形態の特徴を表すものとしてそれぞれ定められた複数種の確定形式を対象として、過去の所定期間内に確定された文字列群における各確定形式の出現頻度を求め、これらの出現頻度に基づき、各確定形式の間における確定文字列の出現の優劣の状況を分析する分析手段と、
    前記分析手段による分析結果に基づき、優勢に出現している確定形式に対応する形態の文字列を入力するモードが前記操作部において優先して選択されるようにする設定、または前記優勢に出現している確定形式に対応する形態の文字列が前記変換候補の表示において優先して表示されるようにする設定を行う設定手段とを具備し、
    前記分析手段は、数字、英字、カタカナのうちの少なくとも1つの文字種につき、その文字種による文字列を半角文字で確定する確定形式と当該文字種による文字列を全角文字で確定する確定形式との間における確定文字列の出現頻度の優劣を判別し、
    前記設定手段は、上記2つの確定形式が設定された文字種については、前記操作部における切替操作に応じて入力対象の文字種を切り替える際に、半角文字による入力および全角文字による入力のうち前記分析手段により優勢であると判別された確定形式に対応する入力が選択されるように設定する、文字入力用のプログラム。
  2. 他の文字種による入力に切り替え可能な仮名文字入力用の文字キーを複数含む操作部による操作に応じて、変換前文字列の組み立ておよび表示、変換候補の文字列の表示、起動中のアプリケーションに入力する文字列の確定、の各処理を実行する文字入力処理部としての機能をコンピュータに設定するためのプログラムであって、
    前記文字入力処理部は、
    確定される文字列に採用される形態の特徴を表すものとしてそれぞれ定められた複数種の確定形式を対象として、過去の所定期間内に確定された文字列群における各確定形式の出現頻度を求め、これらの出現頻度に基づき、各確定形式の間における確定文字列の出現の優劣の状況を分析する分析手段と、
    前記分析手段による分析結果に基づき、優勢に出現している確定形式に対応する形態の文字列を入力するモードが前記操作部において優先して選択されるようにする設定、または前記優勢に出現している確定形式に対応する形態の文字列が前記変換候補の表示において優先して表示されるようにする設定を行う設定手段とを具備し、
    前記分析手段は、長音記号を使用する確定形式と長音記号を「〜」に置き換えた文字列を確定する確定形式とにおける確定文字列の出現頻度の優劣を判別し、
    前記設定手段は、上記2つの確定形式のうち長音記号を「〜」に置き換えた文字列を確定する確定形式の出現頻度の方が優勢であると前記分析手段により判別されたとき、前記文字入力キーの操作により長音記号を含む変換文字列が組み立てられたことに対して抽出された候補の文字列中の長音記号を「〜」に置き換え、この置き換え後の形態による候補を優先的に表示するように設定する、文字入力用のプログラム。
  3. 他の文字種による入力に切り替え可能な仮名文字入力用の文字キーを複数含む操作部による操作に応じて、変換前文字列の組み立ておよび表示、変換候補の文字列の表示、起動中のアプリケーションに入力する文字列の確定、の各処理を実行する文字入力処理部としての機能をコンピュータに設定するためのプログラムであって、
    前記文字入力処理部は、
    確定される文字列に採用される形態の特徴を表すものとしてそれぞれ定められた複数種の確定形式を対象として、過去の所定期間内に確定された文字列群における各確定形式の出現頻度を求め、これらの出現頻度に基づき、各確定形式の間における確定文字列の出現の優劣の状況を分析する分析手段と、
    前記分析手段による分析結果に基づき、優勢に出現している確定形式に対応する形態の文字列を入力するモードが前記操作部において優先して選択されるようにする設定、または前記優勢に出現している確定形式に対応する形態の文字列が前記変換候補の表示において優先して表示されるようにする設定を行う設定手段とを具備し、
    前記分析手段は、文末に句点を設定する確定形式と句点を設定せずに改行する確定形式との間における確定文字列の出現頻度の優劣を判別し、
    前記設定手段は、上記2つの確定形式のうち前記句点を設定せずに改行する確定形式の出現頻度の方が優勢であると前記分析手段により判別されたとき、句点が割り当てられた文字キーに対する操作に応じて句点が呼び出される順位を下げる設定を行う、文字入力用のプログラム。
  4. 他の文字種による入力に切り替え可能な仮名文字入力用の文字キーを複数含む操作部と、起動中のアプリケーションの画面を表示するための表示部と、所定のアプリケーションが起動している状態下において、前記操作部による操作に応じて、変換前文字列の組み立ておよび前記表示部への表示、変換候補の文字列の前記表示部への表示、前記アプリケーションに入力する文字列の確定、の各処理を実行する文字入力処理部とを具備する情報処理装置において、
    前記文字入力処理部は、
    確定される文字列に採用される形態の特徴を表すものとしてそれぞれ定められた複数種の確定形式を対象として、過去の所定期間内に確定された文字列群における各確定形式の出現頻度を求め、これらの出現頻度に基づき、各確定形式の間における確定文字列の出現の優劣の状況を分析する分析手段と、
    前記分析手段による分析結果に基づき、優勢に出現している確定形式に対応する形態の文字列を入力するモードが前記操作部において優先して選択されるようにする設定、または前記優勢に出現している確定形式に対応する形態の文字列が前記変換候補の表示において優先して表示されるようにする設定を行う設定手段とを具備し、
    前記分析手段は、数字、英字、カタカナのうちの少なくとも1つの文字種につき、その文字種による文字列を半角文字で確定する確定形式と当該文字種による文字列を全角文字で確定する確定形式との間における確定文字列の出現頻度の優劣を判別し、
    前記設定手段は、上記2つの確定形式が設定された文字種については、前記操作部における切替操作に応じて入力対象の文字種を切り替える際に、半角文字による入力および全角文字による入力のうち前記分析手段により優勢であると判別された確定形式に対応する入力が選択されるように設定する、情報処理装置。
  5. 他の文字種による入力に切り替え可能な仮名文字入力用の文字キーを複数含む操作部と、起動中のアプリケーションの画面を表示するための表示部と、所定のアプリケーションが起動している状態下において、前記操作部による操作に応じて、変換前文字列の組み立ておよび前記表示部への表示、変換候補の文字列の前記表示部への表示、前記アプリケーションに入力する文字列の確定、の各処理を実行する文字入力処理部とを具備する情報処理装置において、
    前記文字入力処理部は、
    確定される文字列に採用される形態の特徴を表すものとしてそれぞれ定められた複数種の確定形式を対象として、過去の所定期間内に確定された文字列群における各確定形式の出現頻度を求め、これらの出現頻度に基づき、各確定形式の間における確定文字列の出現の優劣の状況を分析する分析手段と、
    前記分析手段による分析結果に基づき、優勢に出現している確定形式に対応する形態の文字列を入力するモードが前記操作部において優先して選択されるようにする設定、または前記優勢に出現している確定形式に対応する形態の文字列が前記変換候補の表示において優先して表示されるようにする設定を行う設定手段とを具備し、
    前記分析手段は、長音記号を使用する確定形式と長音記号を「〜」に置き換えた文字列を確定する確定形式とにおける確定文字列の出現頻度の優劣を判別し、
    前記設定手段は、上記2つの確定形式のうち長音記号を「〜」に置き換えた文字列を確定する確定形式の出現頻度の方が優勢であると前記分析手段により判別されたとき、前記文字入力キーの操作により長音記号を含む変換文字列が組み立てられたことに対して抽出された候補の文字列中の長音記号を「〜」に置き換え、この置き換え後の形態による候補を優先的に表示するように設定する、情報処理装置。
  6. 他の文字種による入力に切り替え可能な仮名文字入力用の文字キーを複数含む操作部と、起動中のアプリケーションの画面を表示するための表示部と、所定のアプリケーションが起動している状態下において、前記操作部による操作に応じて、変換前文字列の組み立ておよび前記表示部への表示、変換候補の文字列の前記表示部への表示、前記アプリケーションに入力する文字列の確定、の各処理を実行する文字入力処理部とを具備する情報処理装置において、
    前記文字入力処理部は、
    確定される文字列に採用される形態の特徴を表すものとしてそれぞれ定められた複数種の確定形式を対象として、過去の所定期間内に確定された文字列群における各確定形式の出現頻度を求め、これらの出現頻度に基づき、各確定形式の間における確定文字列の出現の優劣の状況を分析する分析手段と、
    前記分析手段による分析結果に基づき、優勢に出現している確定形式に対応する形態の文字列を入力するモードが前記操作部において優先して選択されるようにする設定、または前記優勢に出現している確定形式に対応する形態の文字列が前記変換候補の表示において優先して表示されるようにする設定を行う設定手段とを具備し、
    前記分析手段は、文末に句点を設定する確定形式と句点を設定せずに改行する確定形式との間における確定文字列の出現頻度の優劣を判別し、
    前記設定手段は、上記2つの確定形式のうち前記句点を設定せずに改行する確定形式の出現頻度の方が優勢であると前記分析手段により判別されたとき、句点が割り当てられた文字キーに対する操作に応じて句点が呼び出される順位を下げる設定を行う、情報処理装置。
  7. 他の文字種による入力に切り替え可能な仮名文字入力用の文字キーを複数含む操作部と、起動中のアプリケーションの画面を表示するための表示部と、所定のアプリケーションが起動している状態下において、前記操作部による操作に応じて、変換前文字列の組み立ておよび前記表示部への表示、変換候補の文字列の前記表示部への表示、前記アプリケーションに入力する文字列の確定、の各処理を実行する文字入力処理部とを具備する情報処理装置を対象に、前記文字入力処理部の動作を設定するための方法であって、
    確定される文字列に採用される形態の特徴を表すものとしてそれぞれ定められた複数種の確定形式を対象として、前記情報処理装置で過去の所定期間内に確定された文字列群における各確定形式の出現頻度を求め、これらの出現頻度に基づき、各確定形式の間における確定文字列の出現の優劣の状況を分析する分析ステップと、
    前記分析の結果に基づき、優勢に出現している確定形式に対応する形態の文字列を入力するモードが前記操作部において優先して選択されるように、または前記優勢に出現している確定形式に対応する形態の文字列が前記変換候補の表示において優先して表示されるように、前記文字入力処理部の動作を設定する設定ステップとを実行し、
    前記分析ステップにおいて、数字、英字、カタカナのうちの少なくとも1つの文字種につき、その文字種による文字列を半角文字で確定する確定形式と当該文字種による文字列を全角文字で確定する確定方式との間における確定文字列の出願頻度の優劣を判別し、
    前記設定ステップでは、上記2つの確定形式が設定された文字種について前記操作部における切替操作に応じて入力対象の文字種を切り替える際に、半角文字による入力および全角文字における入力のうち前記分析ステップにおいて優勢であると判別された確定形式に対応する入力が選択されるように設定する、文字入力動作の設定方法。
  8. 他の文字種による入力に切り替え可能な仮名文字入力用の文字キーを複数含む操作部と、起動中のアプリケーションの画面を表示するための表示部と、所定のアプリケーションが起動している状態下において、前記操作部による操作に応じて、変換前文字列の組み立ておよび前記表示部への表示、変換候補の文字列の前記表示部への表示、前記アプリケーションに入力する文字列の確定、の各処理を実行する文字入力処理部とを具備する情報処理装置を対象に、前記文字入力処理部の動作を設定するための方法であって、
    確定される文字列に採用される形態の特徴を表すものとしてそれぞれ定められた複数種の確定形式を対象として、前記情報処理装置で過去の所定期間内に確定された文字列群における各確定形式の出現頻度を求め、これらの出現頻度に基づき、各確定形式の間における確定文字列の出現の優劣の状況を分析する分析ステップと、
    前記分析の結果に基づき、優勢に出現している確定形式に対応する形態の文字列を入力するモードが前記操作部において優先して選択されるように、または前記優勢に出現している確定形式に対応する形態の文字列が前記変換候補の表示において優先して表示されるように、前記文字入力処理部の動作を設定する設定ステップとを実行し、
    前記分析ステップにおいて、長音記号を使用する確定形式と長音記号を「〜」に置き換えた文字列を確定する確定形式とにおける確定文字列の出現頻度の優劣を判別し、
    前記設定ステップでは、上記2つの確定形式のうち長音記号を「〜」に置き換えた文字列を確定する確定形式の出現頻度の方が優勢であると前記分析ステップにおいて判別されたときに、前記文字入力キーの操作により長音記号を含む変換文字列が組み立てられたことに対して抽出された候補の文字列中の長音記号を「〜」に置き換え、この置き換え後の形態による候補を優先的に表示するように設定する、文字入力動作の設定方法。
  9. 他の文字種による入力に切り替え可能な仮名文字入力用の文字キーを複数含む操作部と、起動中のアプリケーションの画面を表示するための表示部と、所定のアプリケーションが起動している状態下において、前記操作部による操作に応じて、変換前文字列の組み立ておよび前記表示部への表示、変換候補の文字列の前記表示部への表示、前記アプリケーションに入力する文字列の確定、の各処理を実行する文字入力処理部とを具備する情報処理装置を対象に、前記文字入力処理部の動作を設定するための方法であって、
    確定される文字列に採用される形態の特徴を表すものとしてそれぞれ定められた複数種の確定形式を対象として、前記情報処理装置で過去の所定期間内に確定された文字列群における各確定形式の出現頻度を求め、これらの出現頻度に基づき、各確定形式の間における確定文字列の出現の優劣の状況を分析する分析ステップと、
    前記分析の結果に基づき、優勢に出現している確定形式に対応する形態の文字列を入力するモードが前記操作部において優先して選択されるように、または前記優勢に出現している確定形式に対応する形態の文字列が前記変換候補の表示において優先して表示されるように、前記文字入力処理部の動作を設定する設定ステップとを実行し、
    前記分析ステップにおいて、文末に句点を設定する確定形式と句点を設定せずに改行する確定形式との間における確定文字列の出現頻度の優劣を判別し、
    前記設定ステップでは、上記2つの確定形式のうち前記句点を設定せずに改行する確定形式の出現頻度の方が優勢であると前記分析ステップにおいて判別されたときに、句点が割り当てられた文字キーに対する操作に応じて句点が呼び出される順位を下げる設定を行う、文字入力動作の設定方法
JP2012004866A 2012-01-13 2012-01-13 文字入力用のプログラムおよび情報処理装置ならびに文字入力動作の設定方法 Active JP6031764B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2012004866A JP6031764B2 (ja) 2012-01-13 2012-01-13 文字入力用のプログラムおよび情報処理装置ならびに文字入力動作の設定方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2012004866A JP6031764B2 (ja) 2012-01-13 2012-01-13 文字入力用のプログラムおよび情報処理装置ならびに文字入力動作の設定方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2013145431A JP2013145431A (ja) 2013-07-25
JP6031764B2 true JP6031764B2 (ja) 2016-11-24

Family

ID=49041207

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2012004866A Active JP6031764B2 (ja) 2012-01-13 2012-01-13 文字入力用のプログラムおよび情報処理装置ならびに文字入力動作の設定方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6031764B2 (ja)

Families Citing this family (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP5924325B2 (ja) * 2013-10-02 2016-05-25 コニカミノルタ株式会社 入力装置、情報処理装置、入力装置の制御方法、および、当該制御方法をコンピューターに実行させるためのプログラム
JP2015172858A (ja) * 2014-03-12 2015-10-01 オムロン株式会社 情報処理装置および文字入力用のプログラムならびに入力文字列の変換候補の表示方法
CN104618222B (zh) * 2015-01-07 2017-12-08 腾讯科技(深圳)有限公司 一种匹配表情图像的方法及装置
JP6380150B2 (ja) 2015-02-13 2018-08-29 オムロン株式会社 文字入力システム用のプログラムおよび情報処理装置
US10379737B2 (en) 2015-10-19 2019-08-13 Apple Inc. Devices, methods, and graphical user interfaces for keyboard interface functionalities
JP6746450B2 (ja) * 2016-09-21 2020-08-26 キヤノン株式会社 表示制御方法及び表示装置
JP7263857B2 (ja) 2019-03-14 2023-04-25 オムロン株式会社 文字入力装置、文字入力方法、及び、文字入力プログラム

Family Cites Families (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH10187678A (ja) * 1996-12-26 1998-07-21 Canon Inc 文書処理装置及びその方法

Also Published As

Publication number Publication date
JP2013145431A (ja) 2013-07-25

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US10809914B2 (en) System and method for inputting text into electronic devices
JP6031764B2 (ja) 文字入力用のプログラムおよび情報処理装置ならびに文字入力動作の設定方法
US20190392034A1 (en) System and method for inputting text into electronic devices
US9946360B2 (en) Handheld electronic device with text disambiguation
US9715333B2 (en) Methods and systems for improved data input, compression, recognition, correction, and translation through frequency-based language analysis
US8473010B2 (en) Handheld electronic device with text disambiguation
US20090193334A1 (en) Predictive text input system and method involving two concurrent ranking means
KR100893447B1 (ko) 사용자 단어 및 사용자 동작의 컨텍스트 예측 장치 및 방법
US8542187B2 (en) Handheld electronic device with text disambiguation
EP2109046A1 (en) Predictive text input system and method involving two concurrent ranking means
US20100115402A1 (en) System for data entry using multi-function keys
US20110112828A1 (en) Handheld Electronic Device with Text Disambiguation
JP2007531098A (ja) 人間対コンピュータのインターフェース
US9189080B2 (en) Handheld electronic device with text disambiguation
US20090058688A1 (en) Disambiguation of keypad text entry
KR20070005579A (ko) 분할 온-스크린 키보드
WO2007112542A1 (en) Handheld electronic device and method for employing contextual data for disambiguation of text input
CA2579044C (en) Handheld electronic device with text disambiguation
JPH09128134A (ja) 画面タッチ式入力装置
JP2014178953A (ja) 文字入力用のプログラムおよび文字入力装置
JP2012181593A (ja) テキスト入力装置、テキスト入力受付方法及びプログラム
JP2010097444A (ja) 文字入力装置
JP2008262248A (ja) 文字検索方法
KR20150088974A (ko) 키 사용 빈도에 따라 인식 정확도를 높이는 방법을 적용한 qwerty 키패드
EP1843239A1 (en) Handheld electronic device and method for employing contextual data for disambiguation of text input

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20141127

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20150811

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20150825

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20151016

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20160308

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20160527

RD02 Notification of acceptance of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7422

Effective date: 20160603

A911 Transfer to examiner for re-examination before appeal (zenchi)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A911

Effective date: 20160608

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20160628

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20160801

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20160927

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20161010

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6031764

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250