JP6029430B2 - 画像処理装置及び画像処理方法 - Google Patents

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Description

本発明は、画像処理装置及び画像処理方法に関する。
固体撮像装置においては、S/N比の向上やダイナミックレンジの拡大が求められる。このような要求に対して、特許文献1には、露光条件を異ならせて2枚以上の画像を撮像し、長い露光により得た画像と短い露光により得た画像とを合成して広いダイナミックレンジの画像を形成する技術が開示されている。また、特許文献2には、1つの撮像素子から生成した感度特性の異なる複数の画像を合成して広いダイナミックレンジの画像を形成する技術が開示されている。
特開2002−223350号公報 特開2003−230158号公報
しかしながら、特許文献1に示されているような異なる露光条件で2枚以上の画像を撮像し合成する方法では、合成される画像の撮像において時間差が生じる。そのため、動きのある被写体を静止画撮像した場合には、動いた部分の画像が2重に撮像されるなどの不具合が発生する。このため、特許文献1に示されているような技術は、動画への適用が画質上難しい課題がある。
また、特許文献2に示されているような1つの撮像素子から感度特性の異なる複数の画像を生成し合成する手法では、1つの撮像素子内に複数の感度特性の画素を設けている。そのため、各感度特性の画像を生成するための空間的な補間により、対応する感度特性の画素以外の画像情報が欠落することがあるという問題がある。また、特許文献1、2に示される技術では、2つ以上の異なる感度特性の画像を合成するために、合成後の感度特性は折れ線となり、変曲点にまたがるような画像の階調性の劣化に対する課題もある。
本発明の目的は、動きのある被写体に対応でき、かつ広いダイナミックレンジ及び高いS/N比を有する画像を得ることができる画像処理装置及び画像処理方法を提供することである。
本発明に係る画像処理装置は、同じ感度特性を有する同色の複数の第1の画素から出力される第1の画像信号を第1の増幅率で増幅し、増幅された前記第1の画像信号を用いて補間を行い第1の補間画像信号を生成する第1の補間画像生成部と、前記第1の画素とは同色の画素であって、同じ感度特性を有する複数の第2の画素から前記第1の画像信号と同一の露光によって出力される第2の画像信号を前記第1の増幅率とは異なる第2の増幅率で増幅し、増幅された前記第2の画像信号を用いて補間を行い第2の補間画像信号を生成する第2の補間画像生成部と、生成された前記第1の補間画像信号及び前記第2の補間画像信号を同じ感度特性に変換する感度特性変換部と、前記感度特性変換部により変換された前記第1の補間画像信号及び前記第2の補間画像信号の一方を画素毎に選択することで合成画像を生成する画像合成部とを有することを特徴とする。
本発明によれば、撮像された画像に動きのある被写体が含まれていても、複数の画像を合成して広いダイナミックレンジ及び高いS/N比を有する画像を得ることができる。
本発明の実施形態に係る画像処理装置の構成例を示す図である。 第1の画像処理に係る構成を説明するための図である。 第2の画像処理に係る構成を説明するための図である。 本実施形態におけるダイナミックレンジの拡大を説明するための図である。 従来の画像合成の例を示す図である。 第1の実施形態における合成制御信号の生成処理例を示すフローチャートである。 第1の実施形態における画像合成の例を示す図である。 第1の実施形態における合成制御部の構成例を示す図である。 第2の実施形態における合成制御信号の生成処理例を示すフローチャートである。 第2の実施形態における合成制御部の構成例を示す図である。 本実施形態における画素補間を説明するための図である。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。
(第1の実施形態)
本発明の第1の実施形態について説明する。
図1は、本実施形態に係る画像処理装置の概略構成例を示すブロック図である。画像処理装置101は、第1の画素105Aからなる第1の画素群と、第1の画素群の第1の画素105Aとは異なる第2の画素105Bからなる第2の画素群とを有する画素部105を有している。また、画像処理装置101は、増幅部107A、107B、補間画像生成部102A、102B、感度特性変換部106A、106B、及び画像合成部104を有する。
第1の増幅部107Aは、第1の画素群から出力された信号を増幅し、第2の増幅部107Bは、第2の画素群から出力された信号を増幅する。第1の補間画像生成部102Aは、第1の増幅部107Aより出力された第1の画素群の信号を補間し第1の補間画像を生成し、第2の補間画像生成部102Bは、第2の増幅部107Bより出力された第2の画素群の信号を補間し第2の補間画像を生成する。第1の感度特性変換部106Aは、第1の補間画像の感度特性を変換し、第2の感度特性変換部106Bは、第2の補間画像の感度特性を変換する。画像合成部104は、感度特性変換部106A、106Bによりそれぞれ感度特性が変換された第1の補間画像及び第2の補間画像を合成制御信号SG15に基づいて合成し1つの合成画像を生成する。
また、画像処理装置101は、閾値判定部108A、108B、補間制御部109、及び合成制御部110を有する。第1の閾値判定部108Aは、第1の補間画像の信号レベルと第1の閾値レベルとを比較し、比較結果を第1の判定情報SG13として出力する。第2の閾値判定部108Bは、第2の補間画像の信号レベルと第2の閾値レベルとを比較し、比較結果を第2の判定情報SG14として出力する。補間制御部109は、補間制御信号SG11を出力して補間画像生成部102A、102Bの補間動作を制御する。
合成制御部110は、閾値判定部108A、108Bからの判定情報SG13、SG14、及び補間制御部109からの補間情報SG12に基づいて合成制御信号SG15を生成し画像合成部104に出力する。補間情報SG12は、画素データに対して行われた補間内容を示す情報であり、例えば補間画像生成部102A、102Bで生成された補間画像のどの画素が元の画素信号のままの情報で、どの画素が補間により生成された画素信号かを示す情報である。なお、補間された画素とそうでない画素とが明確に分かれず、すべての画素が補間された画素であるが補間係数の割合が異なるケースもある。そうした場合には、画素毎の補間係数の値などが補間情報に相当する。
ここで、画素105A、105Bの各々は、光電変換を行う光電変換素子を含む。画素105A、105Bは、光電変換素子で発生した電荷を電圧信号に変換して出力する画素出力部や、画素105A、105Bを選択するための画素選択部等をさらに備えていても良い。なお、図の簡略化のために画素部105には2個の画素105A、105Bだけを図示しているが、実際には画素部105はm行×n列の行列状に配置された複数の画素を有する。
画素部105の画素群は、モノクロの画素群であっても、カラーの画素群であっても良い。図1に示した画素105A、105Bは、近接した同色の画素同士を示している。例えば、赤、緑、青の3色のカラーフィルターからなる画素部の例では、画素105A、105Bは、赤同士、緑同士あるいは青同士の画素である。つまり、図1に示す画像処理装置101は、同色の画素に対して異なる2つの信号処理系を有する。これらの画素は、同一の感度特性を有するとともに、同じタイミングと期間で露光(同一の露光)される。また、ここで同色とはモノクロ画素同士も含むものとする。
また、増幅部107A、107Bは、異なる増幅率に設定できる。ここでは、第1の増幅部107Aの増幅率を8倍とし、第2の増幅部107Bの増幅率を1倍としている。感度特性変換部106A、106Bは、増幅部107A、107Bの増幅率に対応するように、それぞれの系の増幅率の逆数相当の変換係数を与える。ここでは、第1の感度特性変換部106Aの変換係数を(1/8)倍とし、第2の感度特性変換部106Bの変換係数を1倍としている。このようにして、全体での感度特性を等しくした、異なる2つの信号処理系で処理された2つの画像信号を用いて画像合成部104で1つの画像信号として合成を行う。
本実施形態による画像処理装置は、近接して配置されている、同じ感度特性を有する同色の画素で同一露光により得られた信号を、増幅部107A、107Bにより所定の増幅率で増幅する。そして、画像の合成を行う前に変換して同一の感度特性の画像信号に戻してから、2種類の信号の一方を画素単位で選択することで画像合成を行う。これにより、低輝度部の画素については、増幅部から感度特性変換部までの処理経路で発生するノイズの抑圧を行った信号を選択することで、画像のS/N比を向上し、ダイナミックレンジを拡大することが可能となる。
図1に示した画像処理装置におけるダイナミックレンジの拡大について、図4を参照して説明する。図4(A)〜(C)において、横軸は画素部105に入射する入射光量を示し、縦軸は増幅部からの出力の大きさを示している。また、図4(A)〜(C)において、出力SIG1は、図1に示した第2の増幅部107Bの増幅率が1倍であるときの、画素部105への入射光量に対する第2の増幅部107Bからの出力レベルを示している。また、出力SIG2は、図1に示した第1の増幅部107Aの増幅率がG倍であるときの、画素部105への入射光量に対する第1の増幅部107Aからの出力レベルを示している。また、出力SIG3は、図1に示した第1の増幅部107Aの増幅率がG倍であるときの、画素部105への入射光量に対する第1の感度特性変換部106Aからの出力レベルを示している。
また、図4(A)〜(C)において、NA1、NA2は画素105A、105Bに起因して生じる画素ノイズを示し、NB1、NB2は増幅部107A、107Bから感度特性変換部106A、106Bの間の回路に起因する出力ノイズを示している。画素ノイズNA2は、画素ノイズNA1がG倍で増幅されたものに相当し、出力ノイズNB2は、出力ノイズNB1が(1/G)倍で変換されたものに相当する。
画素ノイズNA1、NA2は、例えば画素に含まれる画素出力部や画素選択部で発生するノイズ等が考えられる。例えば、画素出力部が、垂直信号線に設けられた定電流源とでソースフォロワ回路を構成するような場合において、定電流源を流れる電流値の時間的な揺らぎ等が画素ノイズNA1、NA2の要因となり得る。出力ノイズNB1、NB2には、例えば不図示ではあるが、増幅部から感度特性変換部の間の回路に存在するAD(アナログ・デジタル)変換部を駆動することで発生するノイズ等が含まれる。画素ノイズNA1、NA2及び出力ノイズNB1、NB2は、時間によって変動する。図4(A)〜(C)では、それぞれのノイズレベルを示している。
図4(A)に示されるように、出力SIG1は、入射光量がIsat1を超えると、出力が飽和してVsatとなる。ここでは、飽和レベルVsatは、増幅部107の飽和レベルであっても増幅部から感度特性変換部の間の回路の飽和レベルであっても、以下の議論は適用できる。第2の増幅部107Bにおける増幅率が1倍であるときには、一般に出力ノイズNB1の方が画素ノイズNA1よりも大きいので、出力ノイズNB1が支配的となる。これは、一般的な撮像素子の画素部105は水平走査のため低速駆動、低帯域であり、出力アンプは信号を順次出力するので高速駆動、広帯域であることに起因している。つまり、出力SIG1が出力ノイズNB1よりも小さくなるような入射光量を受けた画素、すなわち入射光量がIaより少ない画素からの信号は、出力ノイズNB1の影響のために画素部105から正しく取り出すことができない。例えば、画素からの出力レベルが出力ノイズNB1より小さいv0であったとする。このとき、出力v0が出力されたタイミングにおいてはノイズのレベルが小さく、入射光量に正しく対応したレベルであることもあれば、本来はv0よりも小さいレベルの出力が得られるにも関わらず、ノイズの影響で出力がv0になっていることもある。
ここで、出力SIG1を得た第2の画素105Bに近接して配置された、第1の画素105Aから出力された信号に対して、第1の増幅部107AによりG倍(G>1)の増幅率をかけることを考える。出力SIG2は、出力SIG1よりも少ない入射光量Isat2で飽和出力Vsatになる。言い換えると、第1の増幅部107Aの増幅率Gが大きいほど、入射光量に対する第1の増幅部107Aからの出力を示す直線SIG2の傾きが大きくなる。
また、第1の増幅部107Aの増幅率を変えることで、信号成分のみならず、画素ノイズNA1もG倍の増幅率で増幅されて画素ノイズNA2となるが、出力ノイズNB1は第1の増幅部107Aの増幅率に依存しない。そのため、第1の増幅部107Aの増幅率を高くすると、増幅された画素ノイズNA2が出力ノイズNB1を上回るようになる。つまり、第1の増幅部107Aの増幅率をG倍にすることで増幅された画素ノイズNA2が支配的となり、出力ノイズNB1が相対的に小さくなる。このとき正しく取り出すことができる信号は、出力SIG2のレベルが画素ノイズNA2を上回ったところからである。したがって、第1の増幅部107Aの増幅率が1であるときには支配的であった出力ノイズNB1のために正しく取り出すことができなかった入射光量での信号を取り出すことができるようになる。第1の増幅部107Aの増幅率をG倍にすることで入射光量がIbからIaまでの範囲で信号を正しく取り出すことができるようになり、その分だけダイナミックレンジが拡大したこととなる。
そこで、入射光量が0からIaまでの範囲では第1の増幅部107Aから出力された出力SIG2を、入射光量がIaより大きい領域では第2の増幅部107Bから出力された出力SIG1を利用することが考えられる。しかし、出力SIG1、SIG2をそのまま用いたのでは入射光量Iaを境に信号レベルが大きく変化してしまう。そのため、第1の増幅部107Aから出力された出力SIG2を、第1の感度特性変換部106Aで(1/G)倍して、図4(B)に示す出力SIG3を得る。図4(B)に示されるように、出力信号SIG2を(1/G)倍することにより得られる出力SIG3は、出力SIG1と入射光量に対する出力の特性が一致する。同様にして、画素ノイズNA2は、(1/G)倍されることで画素ノイズNA1と一致する。一方で、出力ノイズNB1は、第1の増幅部107Aの増幅率をG倍にしても変化しないので、第1の感度特性変換部106Aで(1/G)倍すると、出力ノイズNB2になる。
つまり、第1の感度特性変換部106Aで(1/G)倍することにより、入射光量が0からIsat2までの範囲における出力ノイズによるノイズ成分が低減されることで、出力SIG1よりも出力SIG3が出力ノイズに対するS/N比が高い信号となる。また、入射光量がIaからIsat2の範囲についても出力SIG3を利用することでS/N比の高い信号を得ることができる。入射光量がIsat2までの領域は、被写体が相対的に暗く、信号Sが小さい状態であるので、ノイズレベルが低下することで、S/N比が顕著に向上する。
以上のことから図4(C)に示すように、入射光量が0からIsat2までの範囲では出力SIG3を利用し、入射光量がIsat2よりも大きい範囲では出力SIG1を利用する。入射光量がIsat2の点についてはどちらを利用しても良いが、出力SIG3の方がより高いS/N比となるので、出力SIG3を用いることが好ましい。出力ノイズと画素ノイズに着目すると、入射光量が0からIsat2までの範囲では出力ノイズNB2よりも画素ノイズNA1の方が支配的となり、入射光量がIsat2よりも大きい範囲では出力ノイズNB1が画素ノイズNA1よりも支配的となる。なお、入射光量がIbより少ない範囲においては、出力SIG3が画素ノイズNA1よりも小さいレベルになってしまう。したがって、画素から出力される信号が有効であるのは、入射光量がIbよりも大きい範囲に限られる。しかし、前述のように出力ノイズや画素ノイズは時間的な揺らぎを持っており、動画のように連続的に画像を取得するとノイズ成分が平均化されるので、全体としては画素ノイズNA1よりも低いレベルになる。このため、出力SIG3が画素ノイズNA1よりも小さい領域の画像の一部を認識できるようになる。つまり、入射光量の小さい範囲における出力ノイズを抑圧することで、図4(B)において画素ノイズNA1よりも出力が低くなる入射光量であっても、画像としては認識できる可能性が高まるという効果がある。
前述した説明では、同一の感度を有する異なる同色の画素から出力される信号に対して、2種類の増幅率で増幅する例を説明した。しかし、これに限定されるものではなく、同一の感度を有する異なる画素から出力される信号に対して3種類以上の増幅率で増幅してもよい。これにより、より広範な入射光量の範囲に対してS/N比の向上が実現できる。例えば、増幅部の増幅率を8倍として1倍と組み合わせるだけでなく、32倍のゲインをかけた信号も加えることで信号が得られる輝度範囲をさらに広げることも可能である。また、増幅部107A、107Bにおける増幅率をG倍と1倍に設定する場合を例に説明したが、増幅率の組み合わせを限定するものではない。例えば、16倍と2倍との組み合わせや、4倍と0.5倍の組み合わせ等でもよい。
また、前述した説明では、感度特性変換部では、G倍で増幅した信号に対し(1/G)倍、すなわち増幅部107A、107Bにおける増幅率の逆数をかける処理を行っている。しかし、これは異なる増幅率で増幅して得られた2つの信号の特性を合わせる(図4(C)に示したように同一直線に乗るようにする)ためのものであるので、必ず(1/G)倍しなければならないものではない。例えば、増幅部107A、107Bで信号を2倍及び16倍の増幅率で増幅した場合に、16倍の増幅率で増幅して得られた信号を(1/8)倍すれば、もう一方の信号と特性を合わせることができる。また、2倍の増幅率で増幅して得られた信号を(1/2)倍し、16倍の増幅率で増幅して得られた信号を(1/16)倍しても感度特性を合わせることができる。
このようにして、画像合成部104においては合成する2系統の画像信号が同じ感度特性になっているため、画像信号の境界部においても感度特性による不連続が発生せず、階調性の劣化を抑制でき、疑似輪郭のような画質劣化が発生しにくい。
前述した説明ではわかりやすくするために、第1の画素105Aからの信号と近接して配置されている第2の画素105Bの信号とを合成すると説明したが、実際には画素105Aと105Bは位置が異なるので空間的なサンプリング位置が異なる。このため、合成する信号は、増幅部107A、107Bと感度特性変換部106A、106Bとの間に設けた補間画像生成部102A、102Bにより、実サンプリングされたデータ間を補間したデータで補って用いている。なお、本実施形態において、補間とは、同色の画素群を第1の画素群と第2の画素群とに分けることで、落ちてしまう解像度を回復させるための空間的な画素補間である。以下、補間画像生成部102A、102Bで行われる画素補間について説明する。
補間画像生成部102A、102Bは、画像に他の信号処理系の画素が存在するため、自らの信号処理系には含まれない位置の画素の信号を、それに近接した自分の画素信号で補間し生成する。図11(A)は本実施形態における撮像素子の画素部での画素配列の例を示す図である。図11(A)において、R、G、Bの記号は、それぞれ赤、緑、青の各色の画素を示している。また、R、G、Bの記号に続いて付された1と8の数字は、増幅率が1倍の増幅部に信号が入力される画素であるか、増幅率が8倍の増幅部に信号が入力される画素であるかを示している。ここでは、増幅部の増幅率G倍を8倍とした例で説明している。
ここで、色毎に分けて考える。図11(B)は、赤(R)の画素のみで考えた場合の画素配列を示す図である。赤の画素は、2種類の異なるゲインで振り分けられている。ここで、例えばR1画素が第1の画素群の画素105Aに相当し、R8画素が第2の画素群の画素105Bに相当するものとする。補間画像生成部102A、102Bは、この各ゲイン毎の画素群から図12(C)、図12(D)に示すような補間画像を形成する。図12(C)はゲイン1倍のR1画素のみを用いて画像を形成した場合であり、例えばゲイン1倍の情報のないR1P画素1203では、隣同士のR1画素1201及びR1画素1202を用いた画素補間により信号が形成される。同様に、図12(D)はゲイン8倍のR8画素のみを用いて画像を形成した場合であり、例えばゲイン8倍の情報のないR8P画素1206では、隣同士のR8画素1204及びR8画素1205を用いた画素補間により信号が形成される。
この補間タイミングの情報は、例えばシステムのタイミング発生部などの補間制御部109から補間制御信号SG11として各補間画像生成部102A、102Bに与えられる。図1に示した例では、第1の補間画像生成部102Aにはインバータ103を介して補間制御信号SG11を供給し、第2の補間画像生成部102Bには補間制御信号SG11をそのまま供給している。すなわち、第1及び第2の補間画像生成部102A、102Bは、極性が異なるようにして補間制御信号SG11が供給されている。
前述のように、画像合成部104による2つの画像信号の合成は、合成制御部110からの合成制御信号SG15によって行われる。本実施形態では、画像合成部104は、第1の感度特性変換部106A及び第2の感度特性変換部106Bから入力された2つの画像信号を、合成制御信号SG15に従って画素毎に切り替えて合成する。
また、第1の補間画像生成部102Aから出力される信号は、第1の閾値判定部108Aに入力され、第2の補間画像生成部102Bから出力される信号は、第2の閾値判定部108Bに入力される。閾値判定部108A、108Bの各々は、入力される信号レベルの各設定閾値に対する上下関係を判定して判定情報SG13、SG14を出力する。合成制御部110は、この両者の判定情報SG13、SG14を用いて、画像合成の際に2系統の画像信号の何れを用いるかを決定する。本実施形態では、合成制御部110が、閾値判定部108A、108Bからの判定情報SG13、SG14に加えて、補間制御部109からの補間情報SG12も合わせて用いることで合成制御信号SG15を生成する。
本実施形態における画像合成との比較例として従来の画像合成の例について説明する。図5は、従来の画像合成の例を示す図である。図5に示す例は、第2の画素群から得られた第2の補間画像の信号に対してのみ、閾値を設定して合成する場合を示している。図5において、501は実際にサンプリングして得られた第1の画素から出力された画素データであり、502は実際にサンプリングして得られた第2の画素から出力された画素データであり、破線は実際の被写体から入射する輝度信号のイメージである。
第1の画素群から出力された信号が図5(A)に示すように得られ、第2の画素群から出力された信号が図5(B)に示すように得られると、それぞれ互いの画素がある位置の信号を補間することで生成する。例としてここでは隣接する画素同士の平均値を算出することで補間データを生成する。画素補間を行うことで、図5(C)に示すように第1の補間画像が得られ、図5(D)に示すように第2の補間画像が得られる。503は隣接する第1の画素を基に生成された補間データであり、504は隣接する第2の画素を基に生成された補間データである。
そして、図5(D)に示した第2の補間画像の信号レベルを参照して閾値レベルTH11で判定を行う。判定の結果、閾値を上回る場合には第2の補間画像の信号を使用し、閾値を下回る場合には第1の補間画像の信号を(1/8)倍したものを使用して画像合成を行うと、図5(E)に示すような合成画像が得られる。ここで、実際の画像において、位置505の画素は、輝度レベルの高い周囲の画素に対して1点のみ輝度レベルが低い画素である。位置505の画素の信号は、図5(C)においては実際にサンプリングされた信号であるので被写体からの輝度信号と同じ値を示すが、図5(D)においては補間された信号であり被写体からの輝度信号からは大きく外れてしまっている。しかし、画像合成においては、位置505の画素については第2の補間画像の信号が選択され、合成画像では位置505において情報の欠落が発生する。
それに対して、本実施形態では複数の画像を画素単位で合成するための合成制御信号SG15を、図6に示すフローチャートに従って生成することで画質劣化を防止する。すなわち、合成制御信号SG15を、画像の輝度レベルを基にした判定情報SG13、SG14に加えて、対象画素の信号が補間により生成された画素であるか否かを示す補間情報SG12を用いて生成する。図6は、合成制御部110で行われる合成制御信号SG15の生成処理の例を示すフローチャートである。
合成制御信号の生成を開始すると、まずステップS11にて、合成制御部110は、第1の閾値判定部108Aからの第1の判定情報SG13を基に判定を行う。判定の結果、対象画素において第1の補間画像の信号が第1の閾値以上であることを第1の判定情報SG13が示していれば、ステップS12にて、合成制御部110は、第2の補間画像の信号を選択するよう合成制御信号SG15を生成し出力する。一方、ステップS12での判定の結果、対象画素において第1の補間画像の信号が第1の閾値以上であることを第1の判定情報SG13が示していなければ、ステップS13に進む。
ステップS13にて、合成制御部110は、補間制御部109からの補間情報SG12を参照し、対象画素の第1の補間画像の信号が補間により生成された信号であるか、補間されていない元の信号であるかを調べる。その結果、補間されていない元の信号である場合には、ステップS14にて、合成制御部110は、第1の補間画像の信号を選択するよう合成制御信号SG15を生成し出力する。一方、補間により生成された信号である場合には、ステップS15に進む。
ステップS15にて、合成制御部110は、第2の閾値判定部108Bからの第2の判定情報SG14を基に判定を行う。判定の結果、対象画素において第2の補間画像の信号が第2の閾値以上であることを第2の判定情報SG14が示していれば、ステップS16にて、合成制御部110は、第2の補間画像の信号を選択するよう合成制御信号SG15を生成し出力する。一方、ステップS15での判定の結果、対象画素において第2の補間画像の信号が第2の閾値以上であることを第2の判定情報SG14が示していなければ、ステップS17に進む。ステップS17にて、合成制御部110は、第1の補間画像の信号を選択するよう合成制御信号SG15を生成し出力する。
前述のようにして生成された合成制御信号SG15に従って画像合成を行った例を図7に示す。図7において、501は実際にサンプリングして得られた第1の画素から出力された画素データであり、502は実際にサンプリングして得られた第2の画素から出力された画素データであり、破線は実際の被写体から入射する輝度信号のイメージである。
第1の画素群から出力された信号が図7(A)に示すように得られ、第2の画素群から出力された信号が図7(B)に示すように得られると、補間画像生成部102A、102Bは、それぞれ互いの画素がある位置の信号を補間することで生成する。図7(C)は、第1の画素群から出力された信号を基に画素補間して生成された第1の補間画像の信号を示し、図7(D)は、第2の画素群から出力された信号を基に画素補間して生成された第2の補間画像の信号を示す。503は隣接する第1の画素を基に生成された補間データであり、504は隣接する第2の画素を基に生成された補間データである。
図5(E)において位置505として示した画素の信号は、図7(C)においては実際にサンプリングされた信号であるので被写体からの輝度信号と同じ値を示すが、図7(D)においては補間された信号であり被写体からの輝度信号からは大きく外れている。本実施形態では、図7(C)に示した第1の補間画像の信号レベルを参照して第1の閾値レベルTH21で判定を行うとともに、図7(D)に示した第2の補間画像の信号レベルを参照して第2の閾値レベルTH22で判定を行う。さらに、その判定時に補間情報SG12を用いて、対象画素の信号が補間された信号であるか否かの判定も行う。そして、図6に示したフローチャートに従って処理を行い、第1及び第2の補間画像の信号を選択して合成することで、図7(E)に示すような合成画像が得られる。この結果、本実施形態における合成画像では、図5(E)において位置505として示した画素では第1の補間画像の信号501が選択され、情報の欠落が発生することを防止することができる。
図8は、第1の実施形態における合成制御部110の構成例を示す回路図である。図6に示した合成制御信号SG15の生成処理は、ソフトウェアによって実現することもできるが、図8に一例を示すようにハードウェアとしてロジックゲート素子の組み合わせで実現することもできる。
図8において、801は合成制御部のブロック全体である。802は第2の判定情報SG14の入力端子である。第2の判定情報SG14は、ハイレベルであるときには第2の補間画像の信号が第2の閾値以上であることを示し、ローレベルであるときには第2の補間画像の信号が第2の閾値未満であることを示すものとする。803は補間情報SG12の入力端子である。補間情報SG12は、ハイレベルであるときには対象画素の第1の補間画像の信号が補間により生成された信号であることを示し、ローレベルであるときには対象画素の第1の補間画像の信号がオリジナルの信号であることを示すものとする。804は第1の判定情報SG13の入力端子である。第1の判定情報SG13は、ハイレベルであるときには第1の補間画像の信号が第1の閾値以上であることを示し、ローレベルであるときには第1の補間画像の信号が第1の閾値未満であることを示すものとする。
805は合成制御信号SG15の出力端子である。ここでは、図1に示した画像合成部104は、合成制御部110の出力端子805から出力される合成制御信号SG15がハイレベルであるときには、第2の感度特性変換部106Bから入力する信号を出力画像の信号として選択するものとする。また、画像合成部104は、合成制御部110の出力端子805から出力される合成制御信号SG15がローレベルであるときには、第1の感度特性変換部106Aから入力する信号を出力画像の信号として選択するものとする。
3つの入力端子802、803、804と1つの出力端子805とは、2つのロジックゲート806、807で接続される。入力端子802、803から入力した信号は、ANDゲート(論理積演算回路)806に入力される。また、ANDゲート806からの出力信号と、入力端子904から入力した信号は、ORゲート(論理和演算回路)807に入力される。また、ORゲート807からの出力信号が、出力端子805より出力される。このようにして図6に示したフローチャートと同等の処理がハードウェアにより実現される。
このように本実施形態では、一方の画像の補間で生成された信号と、もう一方の画像の同じ位置の補間で生成されていない信号とのどちらの信号を用いるべきかを、信号レベルを参照して一方を選択する。これにより、高い周波数の情報の欠落を抑えて、広いダイナミックレンジと高いS/N比を有した高画質な画像を取得することが可能になる。
(第2の実施形態)
次に、本発明の第2の実施形態について説明する。
以下に説明する第2の実施形態は、合成制御部110による合成制御信号SG15の生成処理が、前述した第1の実施形態と異なる。他の点は前述した第1の実施形態と同様であるので説明は省略し、以下では第2の実施形態における合成制御信号SG15の生成処理について説明する。
図9は、第2の実施形態における合成制御信号SG15の生成処理の例を示すフローチャートである。合成制御信号SG15の生成を開始すると、まずステップS21にて、合成制御部110は、補間制御部109からの補間情報SG12を参照し、対象画素の第1の補間画像の信号が補間により生成された信号であるか否かを調べる。その結果、補間により生成された信号ではなくオリジナルの信号であればステップS22に進み、補間により生成された信号であればステップS25に進む。
ステップS22にて、合成制御部110は、第1の閾値判定部108Aからの第1の判定情報SG13を基に判定を行う。判定の結果、対象画素において第1の補間画像の信号が第1の閾値以上であることを第1の判定情報SG13が示していれば、ステップS23にて、合成制御部110は、第2の感度特性変換部106Bからの信号を選択するよう合成制御信号SG15を出力する。一方、ステップS22での判定の結果、対象画素において第1の補間画像の信号が第1の閾値以上であることを第1の判定情報SG13が示していなければ、ステップS24に進む。ステップS24にて、合成制御部110は、第1の感度特性変換部106Aからの信号を選択するよう合成制御信号SG15を出力する。
また、ステップS25に進んだ場合には、ステップS25にて、合成制御部110は、第2の閾値判定部108Bからの第2の判定情報SG14を基に判定を行う。判定の結果、対象画素において第2の補間画像の信号が第2の閾値以上であることを第2の判定情報SG14が示していれば、ステップS26にて、合成制御部110は、第2の感度特性変換部106Bからの信号を選択するよう合成制御信号SG15を出力する。一方、ステップS25での判定の結果、対象画素において第2の補間画像の信号が第2の閾値以上であることを第2の判定情報SG14が示していなければ、ステップS27に進む。ステップS27にて、合成制御部110は、第1の感度特性変換部106Aからの信号を選択するよう合成制御信号SG15を出力する。
図10は、第2の実施形態における合成制御部110の構成例を示す回路図である。図9に示した合成制御信号SG15の生成処理は、ソフトウェアによって実現することもできるが、図10に一例を示すようにハードウェアとしてロジックゲート素子の組み合わせで実現することもできる。
図10において、1001は、合成制御部のブロック全体である。1002は第2の判定情報SG14の入力端子である。第2の判定情報SG14は、ハイレベルであるときには第2の補間画像の信号が第2の閾値以上であることを示し、ローレベルであるときには第2の補間画像の信号が第2の閾値未満であることを示すものとする。1003は補間情報SG12の入力端子である。補間情報SG12は、ハイレベルであるときには対象画素の第1の補間画像の信号が補間により生成された信号であることを示し、ローレベルであるときには対象画素の第1の補間画像の信号がオリジナルの信号であることを示すものとする。1004は第1の判定情報SG13の入力端子である。第1の判定情報SG13は、ハイレベルであるときには第1の補間画像の信号が第1の閾値以上であることを示し、ローレベルであるときには第1の補間画像の信号が第1の閾値未満であることを示すものとする。
1005は合成制御信号SG15の出力端子である。ここでは、図1に示した画像合成部104は、合成制御部110の出力端子1005から出力される合成制御信号SG15がハイレベルであるときには、第2の感度特性変換部106Bから入力する信号を出力画像の信号として選択するものとする。また、画像合成部104は、合成制御部110の出力端子1005から出力される合成制御信号SG15がローレベルであるときには、第1の感度特性変換部106Aから入力する信号を出力画像の信号として選択するものとする。
3つの入力端子1002、1003、1004と1つの出力端子1005とは、4つのロジックゲート1006、1007、1008、1009で接続される。入力端子1002、1003から入力した信号は、ANDゲート1006に入力される。また、入力端子1004から入力した信号は、入力端子1003から入力した信号をインバータゲート1009により極性が反転した信号とともに、ANDゲート1007に入力される。また、ANDゲート1006からの出力信号と、ANDゲート1007からの出力信号は、ORゲート1008に入力される。また、ORゲート1008からの出力信号が、出力端子1005より出力される。このようにして図9に示したフローチャートと同等の処理がハードウェアにより実現される。
このように本実施形態では、一方の画像の補間で生成された信号と、もう一方の画像の同じ位置の補間で生成されていないオリジナルの信号とのどちらの信号を用いるべきかを、信号レベルを参照して一方を選択する。これにより、高い周波数の情報の欠落を抑えて、広いダイナミックレンジと高いS/N比を有した高画質な画像を取得することが可能になる。
以上のように、本発明の実施形態に係る画像処理装置は、同一の露光により異なる位置の画素出力を基に複数の画像を取得し、さらに各々に画素補間を施して得られた複数の補間画像から1つの合成画像を生成する。このとき、合成画像の生成に用いられる複数の補間画像は、同じ感度特性を有する、同色の画素の信号を用いて形成する。例えば、図2に示すように、本実施形態の一側面である画像処理装置は、画素部205、増幅部207A、207B、補間画像生成部202A、202B、感度特性変換部206A、206B、及び画像合成部204を有する。ここで、画素部205、増幅部207A、207B、及び補間画像生成部202A、202Bは、図1に示した画素部105、増幅部107A、107B、及び補間画像生成部102A、102Bにそれぞれ対応する。また、感度特性変換部206A、206B、及び画像合成部204は、図1に示した感度特性変換部106A、106B、及び画像合成部104にそれぞれ対応する。
第1の補間画像生成部202Aは、画素部205の第1の画素205Aからなる第1の画素群からの信号により得られた第1の画像に対して画素補間を行う。また、第1の補間画像生成部202Bは、画素部205の第2の画素205Bからなる第2の画素群からの信号により、第1の取得画像と同一の露光時間及び露光タイミングで得られた第2の画像に対して画素補間を行う。画素205A、205Bは、異なる画素であり、近接して配置された同色の画素である。また、第1の画素群の第1の画素205Aは同じ感度特性を有し、第2の画素群の第2の画素205Bは同じ感度特性を有する。画像合成部204は、第1の画像を基に生成された第1の補間画像と、第2の画像を基に生成された第2の補間画像とを合成して広いダイナミックレンジの合成画像を生成する。感度特性変換部206A、206Bは、画像合成部204の前に設けられ、対応する増幅部207A、207Bの増幅率の逆数相当での感度特性の変換を行い、第1の補間画像と第2の補間画像とを同じ感度特性に変換する。
このような構成により、合成する画像信号の境界前後の輝度が一定割合で変化している場合でも、境界を境に階調の変化する割合が急に変化しないため、擬似輪郭等の画質劣化の発生を防止することができる。これにより、境界前後でも高画質を維持して、動きのある被写体撮像に強い、広いダイナミックレンジと高いS/N比を有した画像が得られる画像処理装置を実現することができる。
また、本発明の実施形態に係る画像処理装置は、複数の画像を画素単位で合成するための合成制御信号を、判定情報に加えて、補間情報を用いて生成する。例えば、図3に示すように、本発明の他の一側面である画像処理装置は、画素部305、補間画像生成部302A、302B、画像合成部304、閾値判定部308A、308B、補間制御部309、及び合成制御部310を有する。ここで、画素部305、補間画像生成部302A、302B、及び画像合成部304は、図1に示した画素部105、補間画像生成部102A、102B、及び画像合成部104にそれぞれ対応する。また、閾値判定部308A、308B、補間制御部309、及び合成制御部310は、図1に示した閾値判定部108A、108B、補間制御部109、及び合成制御部110にそれぞれ対応する。
第1の閾値判定部308Aは、第1の補間画像の信号のレベルが第1の閾値に対してどちらのレベルにいるかを判定して第1の判定情報SG33を出力する。また、第2の閾値判定部308Bは、第2の補間画像の信号のレベルが第2の閾値に対してどちらのレベルにいるかを判定して第2の判定情報SG34を出力する。補間制御部309は、補間制御信号SG31を出力して、補間画像生成部302A、302Bの補間動作を制御する。合成制御部310は、第1及び第2の判定情報SG33、SG34と、補間制御部309からの補間情報SG32とに基づき、画像合成部304での画像合成を制御するための合成制御信号SG35を生成し出力する。
このような構成により、一方の画像の補間で生成された信号と、もう一方の画像の同じ位置の補間で生成されていない信号とのどちらの信号を用いるべきかを信号レベルを参照しながら適切な一方を選択可能となる。これにより、高い周波数の情報の欠落を抑えて、広いダイナミックレンジと高いS/N比を有した高画質な画像が得られる画像処理装置を実現することができる。
(本発明の他の実施形態)
また、本発明は、以下の処理を実行することによっても実現される。即ち、前述した実施形態の機能を実現するソフトウェア(プログラム)を、ネットワーク又は各種記憶媒体を介してシステム或いは装置に供給し、そのシステム或いは装置のコンピュータ(またはCPUやMPU等)がプログラムを読み出して実行する処理である。
なお、前記実施形態は、何れも本発明を実施するにあたっての具体化のほんの一例を示したものに過ぎず、これらによって本発明の技術的範囲が限定的に解釈されてはならないものである。すなわち、本発明はその技術思想、又はその主要な特徴から逸脱することなく、様々な形で実施することができる。
101:画像処理装置 102A、102B:補間画像生成部 104:画像合成部 105:画素部 105A、105B:画素 106A、106B:感度特性変換部 107A、107B:増幅部 108A、108B:閾値判定部 109:補間制御部 110:合成制御部

Claims (5)

  1. 同じ感度特性を有する同色の複数の第1の画素から出力される第1の画像信号を第1の増幅率で増幅し、増幅された前記第1の画像信号を用いて補間を行い第1の補間画像信号を生成する第1の補間画像生成部と、
    前記第1の画素とは同色の画素であって、同じ感度特性を有する複数の第2の画素から前記第1の画像信号と同一の露光によって出力される第2の画像信号を前記第1の増幅率とは異なる第2の増幅率で増幅し、増幅された前記第2の画像信号を用いて補間を行い第2の補間画像信号を生成する第2の補間画像生成部と、
    生成された前記第1の補間画像信号及び前記第2の補間画像信号を同じ感度特性に変換する感度特性変換部と、
    前記感度特性変換部により変換された前記第1の補間画像信号及び前記第2の補間画像信号の一方を画素毎に選択することで合成画像を生成する画像合成部とを有することを特徴とする画像処理装置。
  2. 前記第1の画素と前記第2の画素とは同じ感度特性を有し、
    前記第1の画素から出力される前記第1の画像信号及び前記第2の画素から出力される前記第2の画像信号を異なる増幅率で増幅する増幅部を有することを特徴とする請求項1記載の画像処理装置。
  3. 前記第1の補間画像信号及び前記第2の補間画像信号の信号レベルを閾値と比較し、比較結果を示す判定情報を出力する閾値判定部と、
    前記画像合成部での画像合成を制御する合成制御信号を生成する合成制御部とを有し、
    前記合成制御部は、前記閾値判定部からの判定情報と、前記第1の補間画像生成部及び前記第2の補間画像生成部の補間動作を制御する補間情報とに基づいて前記合成制御信号を生成することを特徴とする請求項1又は2記載の画像処理装置。
  4. 前記画像合成部は、前記合成制御信号に基づいて、前記第1の補間画像信号又は前記第2の補間画像信号を画素毎に選択して合成し前記合成画像を生成することを特徴とする請求項3記載の画像処理装置。
  5. 同じ感度特性を有する同色の複数の第1の画素から出力される第1の画像信号を第1の増幅率で増幅し、増幅された前記第1の画像信号を用いて補間を行い第1の補間画像信号を生成する第1の補間画像生成工程と、
    前記第1の画素とは同色の画素であって、同じ感度特性を有する複数の第2の画素から前記第1の画像信号と同一の露光によって出力される第2の画像信号を前記第1の増幅率とは異なる第2の増幅率で増幅し、増幅された前記第2の画像信号を用いて補間を行い第2の補間画像信号を生成する第2の補間画像生成工程と、
    生成された前記第1の補間画像信号及び前記第2の補間画像信号を同じ感度特性に変換する感度特性変換工程と、
    前記感度特性変換工程にて変換された前記第1の補間画像信号及び前記第2の補間画像信号の一方を画素毎に選択することで合成画像を生成する画像合成工程とを有することを特徴とする画像処理方法。
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