JP6027239B2 - 高スループットを有するイオン移動度分光計 - Google Patents
高スループットを有するイオン移動度分光計 Download PDFInfo
- Publication number
- JP6027239B2 JP6027239B2 JP2015525419A JP2015525419A JP6027239B2 JP 6027239 B2 JP6027239 B2 JP 6027239B2 JP 2015525419 A JP2015525419 A JP 2015525419A JP 2015525419 A JP2015525419 A JP 2015525419A JP 6027239 B2 JP6027239 B2 JP 6027239B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- ion
- ims
- time
- mobility
- field
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Active
Links
Images
Classifications
-
- H—ELECTRICITY
- H01—ELECTRIC ELEMENTS
- H01J—ELECTRIC DISCHARGE TUBES OR DISCHARGE LAMPS
- H01J49/00—Particle spectrometers or separator tubes
- H01J49/02—Details
- H01J49/06—Electron- or ion-optical arrangements
-
- G—PHYSICS
- G01—MEASURING; TESTING
- G01N—INVESTIGATING OR ANALYSING MATERIALS BY DETERMINING THEIR CHEMICAL OR PHYSICAL PROPERTIES
- G01N27/00—Investigating or analysing materials by the use of electric, electrochemical, or magnetic means
- G01N27/62—Investigating or analysing materials by the use of electric, electrochemical, or magnetic means by investigating the ionisation of gases, e.g. aerosols; by investigating electric discharges, e.g. emission of cathode
- G01N27/622—Ion mobility spectrometry
- G01N27/623—Ion mobility spectrometry combined with mass spectrometry
-
- H—ELECTRICITY
- H01—ELECTRIC ELEMENTS
- H01J—ELECTRIC DISCHARGE TUBES OR DISCHARGE LAMPS
- H01J49/00—Particle spectrometers or separator tubes
- H01J49/02—Details
- H01J49/06—Electron- or ion-optical arrangements
- H01J49/061—Ion deflecting means, e.g. ion gates
-
- H—ELECTRICITY
- H01—ELECTRIC ELEMENTS
- H01J—ELECTRIC DISCHARGE TUBES OR DISCHARGE LAMPS
- H01J49/00—Particle spectrometers or separator tubes
- H01J49/26—Mass spectrometers or separator tubes
- H01J49/34—Dynamic spectrometers
- H01J49/40—Time-of-flight spectrometers
-
- H—ELECTRICITY
- H01—ELECTRIC ELEMENTS
- H01J—ELECTRIC DISCHARGE TUBES OR DISCHARGE LAMPS
- H01J49/00—Particle spectrometers or separator tubes
Landscapes
- Chemical & Material Sciences (AREA)
- Physics & Mathematics (AREA)
- Analytical Chemistry (AREA)
- Health & Medical Sciences (AREA)
- Life Sciences & Earth Sciences (AREA)
- Spectroscopy & Molecular Physics (AREA)
- Biochemistry (AREA)
- Electrochemistry (AREA)
- Chemical Kinetics & Catalysis (AREA)
- General Health & Medical Sciences (AREA)
- General Physics & Mathematics (AREA)
- Immunology (AREA)
- Pathology (AREA)
- Molecular Biology (AREA)
- Other Investigation Or Analysis Of Materials By Electrical Means (AREA)
Description
[形態1]
イオン移動度分光計において、順を追って、
イオン源であって、概して約1mBar乃至約1Barまでのガス圧力のガスを充填されているイオン源と、
前方のキャップ電極の後に前方メッシュ次いで後方メッシュを従えて形成されているイオンゲートであって、前記メッシュ同士は平行でメッシュセル寸法に匹敵する距離に離間されている、イオンゲートと、
前記メッシュ間に接続されている無線周波数(RF)生成器と、
前記キャップ電極及び前記メッシュへ接続されている切り換え式又は調節式DC信号と、
概して約(1乃至30)mBarの圧力のガスを充填されているイオンドリフト空間と、
イオン検出器と、を備えているイオン移動度分光計。
[形態2]
前記イオン源の軸は前記メッシュに実質的に平行に向き付けられている、形態1に記載の装置。
[形態3]
前記イオン源と前記イオンゲートの間の少なくとも1つのRFイオンガイドを更に備えており、前記RFイオンガイドは、(i)イオン漏斗、(ii)RFチャネル、及び(iii)軸方向場を有する多重極イオンガイド、の群のうちの1つを備えている、形態1及び2に記載の装置。
[形態4]
前記イオン源は、断片化手段と、前記断片化をクロマトグラフィー分離の時間スケールで切り換えるための手段と、を有している、形態1から3に記載の装置。
[形態5]
イオン移動度分光計において、
外側と内側の2つの同軸電極セットを備えており、前記セットの各セット内で、前記電極同士は軸方向DC勾配を提供するための抵抗チェーンを介して接続されており、
少なくとも一方の電極セット内で、前記電極同士は半径方向イオン反発のための交番無線周波数供給へ接続されており、
前記2つのセットの間のDC電位分布は、半径方向DC場を提供してイオンを前記RFバリアに当てて押すようにバイアスが掛けられている、イオン移動度分光計。
[形態6]
少なくとも(i)同軸無線周波数イオンガイド、(ii)前記移動度分光計の前段の同軸無線周波数イオントラップ、(iii)円錐状イオンガイド又は軸方向DC場を有するイオン漏斗、及び(iv)半径方向DC反発を提供するための内側の円錐状電極セットを有している軸方向DC場を有する円錐状同軸イオンガイド、のうちの少なくとも1つのイオン移動デバイスを更に備えている、形態5に記載の装置。
[形態7]
分散型軸方向DC場を有する無線周波数イオンガイドのアレイを備えるイオン移動度分光計において、前記アレイは、2次元平面状アレイか又は同軸方向に包まれた2次元アレイか又は複数の平面状の層を備える3次元アレイの何れかとして空間的に配設されている、イオン移動度分光計。
[形態8]
前記アレイは、導電性セグメントを有する印刷回路板を備えており、前記セグメントは、深いスロットによるか又は帯電防止材料によるかのどちらかで分離されている、形態7に記載のイオン移動度分光計。
[形態9]
イオン移動度分光分析の方法において、順を追って、次の段階、即ち、
概して約1mBar乃至約1Barのガス圧力で作動するイオン源内でイオンを生成する段階と、
密な間隔に配置されている平行なメッシュ間に局所的なRF場を形成するとともに、その間、前記RF場のバリアをイオンが貫通するのを防ぐのに十分に小さいDC場によってイオンを前記RF場領域に向けて引き寄せ、この様にしてメッシュセルの周りの局所的RFトラップでのイオン局所化を生じさせる段階と、
前記RF場の領域中のDC場のパルス切り換えによってイオンを推進して前記RF場を通過させてゆき、而して、短いイオンパケットを形成する段階と、
概して約(1乃至30)mBarのガス圧力の静電場内でイオンをそれらの移動度によって分離する段階と、
時間依存性信号を検出器上に検出する段階と、を備えている、イオン移動度分光分析の方法。
[形態10]
(i)ガスクロマトグラフィー分離の方法、(ii)二段ガスクロマトグラフィー分離の方法、(iii)液体クロマトグラフィー、及び(iv)毛細管電気泳動、の群のうちの1つの方法による検体分離の段階を更に備えている、形態9に記載の方法。
[形態11]
前記イオン化の段階は、(i)光イオン化、(ii)ドーパントを用いる光化学イオン化、(iii)陽子移動反応を用いる化学イオン化、(iv)電子付着イオン化を用いる化学イオン化、(v)条件付けられたグロー放電生成物による検体イオン化、(vi)エレクトロスプレイオン化、(vii)大気圧光化学イオン化、(viii)大気圧化学イオン化、(ix)マトリクス支援レーザー脱離、から成る群より選択されている、形態9及び10に記載の方法。
[形態12]
(i)イオン化方法間、(ii)イオン極性、(iii)断片化とソフトイオン移動の間、(iv)断片化状態間、の群のうちの1つを切り換える段階を更に備えている、形態9から11に記載の方法。
[形態13]
タンデム型イオン移動度質量分析計において、
ガス状イオン源と、
RF信号へ接続されている二重メッシュゲート又は概して約(1乃至100)mBarのガス圧力でのイオンのトラッピング及びイオンのパルス移動のためのリング形状イオントラップと、
前記RFメッシュゲートを過ぎてのイオン移動度ドリフト空間と、
直交加速器を有する多重反射飛行時間型質量分析計と、
概して1kHz以上の中心周波数のIMSゲートと概して100kHz以上の中心周波数の前記直交加速器の両方をトリガするための符号化不均一間隔を有する頻回スタート信号を提供する信号生成器であって、パルスストリング持続時間がIMS分離時間に匹敵している、信号生成器と、
前記パルスストリングの前記持続時間に整合する捕捉期間を有していて、更に前記符号化パルス間隔及び信号系列内の強度分布を勘案したIMS−MSスペクトル復号を提供するデータシステムと、を備えているタンデム型イオン移動度質量分析計。
[形態14]
(i)イオン漏斗、(ii)中央拡張収縮部分を有するイオン漏斗、(iii)多重極PCB部分で形成されている多重極セット、及び(iv)DC場を用いた半径方向反発のための少なくとも1つの軸上電極を更に備える収束イオン漏斗、から成る群より選択されている1つのテーパ付き出口を更に備えている、形態13に記載の装置。
[形態15]
急速タンデム型IMS−TOF分析の方法において、次の段階、即ち、
二重メッシュの手前のRF場又はRFイオン閉じ込めを有するリング形状イオントラップ領域内部でのRF場によるイオン蓄積の段階と、
不均一間隔と概して1kHz以上の中心周波数を有する反復パルスストリングによるパルス式又は質量依存性イオン射出の段階と、
続いて起こる、概して約(1乃至100)mBarのガス圧力でのイオン移動度分離の段階と、
前記イオン移動度分離の段階を過ぎてイオン流れを空間的に集束させる段階と、
不均一間隔と概して約100kHz又はそれを超える中心周波数を有する反復パルスストリングによって符号化されているパルス式直交イオン加速の段階と、
多重反射静電場内での飛行時間型分析の段階と、
イオン移動度時間、イオン質量、及びイオン強度に関する情報を、符号化されている不均一なパルス間隔を勘案し、同じm/z種に対応する信号系列内の強度分布に基づき、復号する段階と、を備えている急速タンデム型IMS−TOF分析の方法。
[形態16]
前記スペクトル復号の段階は、データクラスタを、クロマトグラフィー時間、イオン移動度時間、及びMR−TOFでの飛行時間、の多次元空間に分析するための多次元アルゴリズムであって、何れかの特定のm/z種のそのクロマトグラフィーピーク及びイオン移動度ピーク中の全イオン信号を勘案しながら分離時間プロファイルを分析するための多次元アルゴリズムを採用している、形態15に記載の方法。
[形態17]
イオン移動度分離の段階と飛行時間型分析の段階の間にイオン断片化又はイオン脱クラスタ化(ソフト断片化)のどちらかの段階を更に備えていている、形態15及び16に記載の方法。
[形態18]
移動度時間の精密割り当てのため及び生成物イオン間の時間相関のためのデコンボリューションの段階を更に備えている、形態15から17に記載の方法。
[形態19]
イオン移動度分光計の出口と質量分析検出器の間の時間遅延の質量対電荷依存性を更に勘案している、形態15から18に記載の方法。
[形態20]
基本スペクトル中の質量スペクトルピークの重心を測定する段階と、プロファイルデータを棒状スペクトルへ変換する段階と、を更に備えている、形態15から19に記載の方法。
[形態21]
デコンボリューションの段階、復号する段階、及び平均化の段階に先立って、検出器信号を実験室時間のスタンプを有するデータロギングフォーマットで記録する段階を更に備えている、形態15から20に記載の方法。
[形態22]
前記多重反射静電場内の1イオン反射時の空間的位置にある時間ウインドー内のイオンを伝送する段階を更に備えており、前記伝送時間ウインドーは、移動度−質量相関イオン選別のための現在伝送移動度時間に合わせて調節される、形態15から21に記載の方法。
[形態23]
前記通門段階でのイオンを推進して前記RFバリアを通過させてゆくDC場の低速傾斜化時のイオンシーケンス逆転の段階を更に備えている、形態15から22に記載の方法。
[形態24]
微分イオン移動度測定の方法において、次の段階、即ち、
移動度分光計内で当該移動度分光計に沿った第1の値の場強度でイオンを分離する段階と、
移動度分光計内で当該移動度分光計に沿った第2の値の場強度でイオンを分離する段階と、
前記段階を幾つかの場強度について繰り返す段階であって、前記場強度はイオン移動度を変えるのに十分であり、前記移動度分光計は、検出可能な移動度変分にとっては十分な相対的に大きな場強度でのイオン断片化を回避するようにヘリウム又は水素の様な軽いガスを充填されている、幾つかの場強度について前記段階を繰り返す段階と、
移動度分離サイクル全体を通じて、直交加速器を有する多重反射質量分析計を用いて質量スペクトルを捕捉する段階であって、前記直交加速器は、パルス期間が前記質量分析計のイオン飛行時間に比較してはるかに短くなるような不規則パルスストリングでトリガされ、何れかの一対のパルスの間の間隔は前記パルスストリングの中で固有である、質量スペクトルを捕捉する段階と、
少なくともイオン移動度と微分イオン移動度の2次元内で結果を分析する段階と、を備えている微分イオン移動度測定の方法。
[形態25]
多重分析次元内での包括的分析(即ち、分離時又は分析時に検体又は信号を失わない)の方法において、頻回符号化パルシングを有する多重反射質量分析計内での質量分光分析と、(i)ガスクロマトグラフィー―GC1又は液体クロマトグラフィー―LC、(ii)第2の、時間的に入れ子式のガスクロマトグラフィー―GC2又は毛細管電気泳動、(iii)ESI、APCI、APPI、PI、CI、又はGDの様な、多重モード式又は極性切り換え式ソフトイオン化、(iv)高速切り換え式イオン源内断片化is−CID、(v)イオン移動度分離―IMS、(vi)IMSを過ぎてのイオン断片化、(vi)整数質量の飛行時間型質量測定―m/z、(viii)質量欠損及び元素組成の抽出を用いる精密質量測定―dM、及び(ix)軽いガス―ヘリウム又は水素―を充填されている従来の移動度分光計での場強度交番によって得られる微分イオン移動度、から成る群より選択されている少なくとも3つの分析次元内での同時分析と、を備えている包括的分析の方法。
[形態26]
前記多次元分析の諸段は、不均一間隔を有する符号化されているパルスストリングをパルス注入されるものであって、パルス間平均間隔は上流の分離段のピークプロファイルに比較して短く、信号は実験室時間情報を温存するデータロギングフォーマットで記録され、主要な質量成分は先行分離のピーク幅に匹敵する合算時間を有する合算スペクトルについて計算され、次いで前記前段の分離の時間プロファイルが前記頻回パルス間の前記平均間隔に匹敵する時間分解度で再構築される、形態25に記載の方法。
[形態27]
タンデム型分析の方法において、次の段階、即ち、
イオンを同軸トラップにトラップする段階と、
前記トラップからのパルス式又は質量依存性のイオン放出の段階と、
DC軸方向場を有する同軸イオン移動度空間中にイオンを分離する段階と、
無線周波数場半径方向反発を前記円筒状移動度分離空間の1つの側面に提供する段階と、
前記無線周波数バリアへ向けてのイオンの半径方向DC反発を提供する段階と、を備えているタンデム型分析の方法。
[形態28]
電気容量効果を低減することを目的に、無線周波数運動の少なくとも部分的な減衰をもたらすべく前記移動度分光計に概して約(1乃至10)Torrのガス圧力のガスを充填する段階と、概して約1MHz以下のRF周波数であって概して200V以下のゼロ・ツー・ピーク振幅を有するRF周波数を使用する段階と、を更に備えている、形態27に記載の方法。
[形態29]
タンデム型分析の方法において、次の段階、即ち、(a)検体分子の混合物をイオン源内でイオン化する段階と、(b)イオン流れを移動度分光計か又は微分移動度分光計のどちらかによって、1つの分離されるイオン留分を時間的に通過させるようにフィルタリングする段階と、(c)前記分離されたイオン留分を脱クラスタ化又は断片化する段階と、(d)前記脱クラスタ化又は断片化されたイオン流れを符号化頻回パルシングを有する多重反射飛行時間型質量分析計内で分析する段階と、を備えているタンデム型分析の方法。
[形態30]
前記移動度又は微分移動度フィルタリングの段階は、(i)横断調節式DCバイアスと組み合わされている横断非対称無線周波数場を有する狭い電極ギャップでのイオン微分移動度分離(FAIMS)、(ii)横断ガス状流れ中の軸方向DC場によるイオン移動度分離(DMA)、(iii)軸方向DC場及び軸方向ガス状流れ内の横断変調静電場でのイオン移動度分離(TM−IMS)、(iv)チンダルゲートによる短いイオンパケットの形成に係る軸方向DC場内の大気圧又は近大気圧線形移動度セルでのイオン移動度分離(IMS)、(v)進行波イオン移動度分離(T波)、(vi)均一軸方向場のセグメントを動かすことによるイオン移動度分離(オーバートーンIMS)、及び(vii)軸方向ガス噴流をDC場に対向させることを用いる移動度分離、から成る群より選択されている段階を備えている、形態29に記載の方法。
[形態31]
前記イオン化する段階は、(i)ESI、APCI、APPI、PI、ガス状MALDIの様な従来方法をオンラインの前段クロマトグラフィー分離無しに用いてイオン化する、(ii)ESI、APCI、APPI、PI、ガス状MALDIの様な従来方法をオンラインの前段クロマトグラフィー分離と共に用いてイオン化する、(iii)DART、DESI、ASAPの様なアンビエントイオン化方法、の群のうちの1つの段階を備えている、形態29及び30に記載の方法。
[0032]これより、本発明の様々な実施形態を、例示のみを目的に与えられている配列と併せて、単に一例として、添付図面を参照しながら説明してゆく。
[0051]次に図2を参照すると、IMSの実施形態21において、次の順次的に組み合わされている構成要素、即ち、イオン源22と、前方DCキャップ24電極、RF電位を有する前方メッシュ25、及びDCバイアスを有する後方メッシュ26、で形成されているイオンゲート23と、概して約(10乃至100)V/cmの略均一な静電場を生成するようにDCバイアスの掛けられた防護リングで形成されていて概して約(1乃至100)mBarの圧力のガスを充填されているドリフト管27と、イオン検出器28―増幅器及び信号記録計へ接続されている捕集器電極と、を備えているIMSの実施形態21が示されている。捕集器の時定数RC及び容量Cを小さくするために、電極は細メッシュで形成されていてもよい。完全イオン捕集を確約するために、メッシュは減速DC電位を有する電極によって後押しされる。同じ捕集器メッシュは、ドリフト領域27に沿った〜1m/sの均一向流ガス流れ27Fの形成を手助けする。幾つかの必須のパワー供給が模式的な箱として示されている。
[0063]この実施例で参照されている数は近似であり、保護対象の範囲はここに記載されている特定の実施例に限定されるものではないことを理解されたい。再度図2を参照して、1つの数値例では、メッシュ25とメッシュ26の間の距離は0.5mmであり、メッシュ25は1mmに離間された平行な50umワイヤによって形成されている。ゲートの開口面積は直径50mmである。メッシュ25のRF信号は8MHzの周波数と100Vの振幅を有している。キャップ23はメッシュ25から10mmの距離にあり、2−10Vの電位を有している。ドリフト領域の場強度は、L=30cmのドリフト長さ、ドリフトセルに亘って3kVで、100V/cmである。約10mBarのガス圧力がドリフト領域とゲート領域の両領域中に機械式ポンプによって維持されており、30cmに亘って3000Vでは電気的破壊が引き起こされるとは予想されない。その様なガス圧力で、相対的に小さいイオン(検体はGCで分離されている)の平均イオン移動度は、100cm2/V*s範囲にある。平均イオンドリフト速度は、100m/sであり、即ち熱気体速度を際立って下回っている。平均ドリフト時間は3msである。検出器は、(IMS出口の静電場を増加させることによるイオン集束を想定して)1MOhmのインピーダンスを有する電位計へ接続されている30−50mmディスクである。期待検出器容量は10pFであり、電位計の時定数は10usである。
[0070]これより図5を参照して、イオン源53は、(i)光イオン化(PI)イオン源、(ii)ドーパント蒸気を用いる光化学(PCI)イオン化イオン源53PI、(iii)陽子移動反応を用いる化学イオン化(CI)イオン源、(iv)電子付着イオン化を用いる負化学イオン化(NCI)イオン源、(v)条件付きグロー放電生成物による検体イオン化を用いるグロー放電(GD)イオン源53GD、から成る群から選択することができる。化学イオン化(CI)は、コロナ放電又は数uA(抵抗器により制限される)のグロー放電を誘導することによって提供される。アンモニア、アセトン、又はアミノベンゼンの様なドーパントは、準分子MH+イオンを生成するものであり、陽子移動反応によって検体分子をイオン化する。NCIイオン源では、M‐H−イオン又はM−イオンが負コロナバイアスで形成されることになる。光化学イオン化(PI)53PIは、キセノン又はアルゴンUVランプを用いたベンゼン又はシクロヘキサンの一次イオン化によって賄われている。検体蒸気は、その場合、電荷移動(電子トンネル)反応でイオン化され、一次的に分子M+イオンを形成する。出願番号第61/375,095号を有する同時係属出願に記載されている様に、グロー放電(GD)イオン源53GDでは、グロー放電生成物は、電子及びイオンの殆どを送達管の壁までドリフトさせるように条件付けられており、その間、約20eV励起を有する寿命の長い準安定ヘリウム原子又はアルゴン原子は、別の「反応器」体積中に検体蒸気をイオン化し、而して分子M+イオンを適量のフラグメントと共に形成する。それらのフラグメントイオンの組成は、電子衝撃によって形成されるものに似ており、つまりはNIST確認のために使用することができ得るということであり、但し、GDイオン化はよりソフトであり、EIスペクトルでは微々たる分子イオン強度しか持たない検体分子の殆どについて分子イオンを提供する。CIの様なイオン源は、イオン化コロナ放電の復帰電位によってイオン化極性を切り換えられる。PCI及びGDの様なイオン源は、両方の極性のイオンの同時生成が可能であり、共通の反応器室53Rを介して1つのイオン源内に組み合わされていてもよい。イオン化モードは、ガス流れ(白矢印で図示)を調整することによって、又はグロー放電を切り換えるか又はUVランプをオンにしたりオフにしたりすることによって、切り換えることができる。CI、NCI、PI、及びGDのイオン源の説明されている特性に基づき、急速切り換え多重イオン化モードを有するGC×GC−IMS51は、(i)イオン移動度と大まかに相関付けられている検体質量の特徴付け、(ii)イオン化電位、陽子又は電子親和力、及び極性基の存在、といった様な情報を搬送する、イオン化の追加的選別性、及び(iii)広範囲の検体クラスをイオン化する能力、及び(iv)選択的イオン化による特異性追加、の様な幾つかの重要な分析上の特性を提供するものと期待される。その様な能力は、追加の分析次元と考えることができよう。
[0072]実施形態及び方法の1つの群では、或る実施形によれば、速さの増進されたIMSが、頻回符号化パルス注入で作動する高分解度多重反射飛行時間型(MR−TOF)機器へ結合されている。頻回符号化パルシングは、ここに参考文献としてそっくりそのまま援用する同時係属出願である国際特許WO2011135477A号及び同WO2011107836号に記載されている様に、IMS分離の高い速さを支援し(急速IMSプロファイルを解く)、IMS及びIMSゲートの空間電荷飽和を排除し、MR−TOF又は開放多重反射静電トラップ(EMS)のデューティーサイクルを増進させる。復号段階を強化し分析の感度及びダイナミックレンジを改善するために、頻回符号化トリガリングが更にIMSゲートへ適用されてもよい。IMSゲートの符号化は全面的に必要であるとは限らないことに留意されたい。MR−TOFには、サブppmの質量精度で正確な質量を検出する性能及び個々の質量成分を追跡する性能がある。而して、IMSゲートは、長い質量成分同士が時間的に重なり合わない程度に頻繁に、又は頻回符号化質量スペクトルが密集しすぎることがない限り頻繁に、パルス注入されることが可能である。幾つかの推定は、概して約(0.5乃至1)msのIMSゲートパルシング期間がほぼ最適であることを示唆している。
[0088]再度図7を参照して、実施形態71は、更に、IMS74とOA75の間に断片化セル80を備えている。断片化は、衝突誘導解離(CID)、表面誘導解離(SID)、光誘導解離(PID)、電子移動解離(ETD)、電子捕獲解離(ECD)、及び励起されたリュードベリ原子又はオゾンによる断片化、の様な断片化方法を採用することができる。時間線図は同じままであり、OAは、セル80後のイオン流れの急速変化を追跡するために、符号化頻回パルシング(約200kHz)で作動される。そうすると、タンデム型71は、全質量疑似MS−MSを高速クロマトグラフィー分離の時間スケールで提供するものと期待される。換言すると、タンデム型は、全ての親についての大規模な並列MS−MS分析を、強度及び時間の損失無しに提供し、しかもそれをGCxGC分離の速さで行いながらに提供するのである。その様なMS−MSが、更に、サブppmの質量精度とフラグメントイオンについてのMR−TOFの100K分解度で実現されるものと期待される。
[0091]同重体の時間分離:ESI、APPI、及びAPCIの様なイオン源は、必然的に、概して約(0.1乃至1)μM濃度より下の検出をさせないレベル、即ち高濃化合物のピークに比較して1E−4乃至1E−5レベルの化学的バックグラウンドが発生する。筆者の研究によれば、バックグラウンドは、C、H、O、及びNを含有する化合物のクラスタによって形成される。その様な系列は、200−300より下のm/z範囲については十分に同定され、より高いm/z範囲へと外挿される。その様な外挿によれば、m/z〜500−600の化学的バックグラウンドからの小検体ピークの質量分離は、約100万分解度を必要とするはずであり、mz/〜1000では約1000万分解度を必要とするはずである。また一方、61及び71の様なタンデム型のIMSでの上記時間分離は、近い同重体を時間的に分離するのを手助けするはずであり、その結果、化学的バックグラウンドの瞬時的組成ははるかに疎になるであろうし、R〜100Kを有するMR−TOFは小検体ピークを500−600amu質量範囲の化学的バックグラウンドから分解することができるはずである。スペクトル疎性における利得は、先行技術のIMS実験での典型的なパターン線を見ることによってR/10〜10であると評価することができる。
[0094]以上に述べられている様に、IMSと頻回パルシングMR−TOFとのタンデム型は、非常に高速な時間スケールでの高感度高並列分析を可能にし、更に、GC×GC及びCEの様な高速分離クロマトグラフィーに適合し、又は急速表面画像化に適合している。そこで、当該タンデム型は、分析的分離の次元と呼ばれることもある更に追加の分離段を採用するより高次のタンデム型にとって実用的に適したものとなる。上述の方法は、多重直交分析次元内での包括的分析の幾つかの例を提示している。「包括的」とは、分析が、入れ子式時間スケールで起こり(即ち、1つの分離はもう1つの分離のタイミングと分解度に影響を与えない)、検体を時間的に分離して検体又は検体イオンの損失を引き起こさない順次分離検体又はイオン流れを形成し、最大クロマトグラフィー速度で起こる、ことを意味する。「直交」とは、分離同士は完全に相関するとは限らず相互に優遇情報を提供し合うことを意味する。多次元分離は、(初期に複雑な混合物として注入された)検体種間の干渉を低減し、より小さい検出限界が得られるように努め、同定の特異性と信頼度を改善するものと期待される。
[0104]図11を参照して、IMSと頻回パルス式MR−TOFとの急速高感度タンデム型の利点は、IMS−TOF設定を変えることを可能に、而して、イオン移動度分析の更に別の新規な方法―イオン損失無しの微分イオン移動度―の現実的な実施を可能にする。先行技術の微分イオン移動度(FAIMS)では、イオンは空間中に分離され、1つの構成要素は通過させられ、その一方で他の構成要素は拒絶されるようになっていた。実験は、一部には大気圧での低速FAIMS分離のせいで、また一部には所望のイオン統計量を収集する必要性に係る著しいイオン損失のせいで、FAIMSスペクトルを走査するのに何分もかかった。本発明は、強電場でのイオン移動度の差(通常、ガス動的速度での又はそれより速いイオン運動に対応)を明らかにするように、異なる電場強度での複数のIMS実験を組み合わせることを提案している。このとき、IMSセルは、(ガス動的速度より上の)高速イオン運動がイオン断片化を引き起こしたりしないようにヘリウム又は窒素の様な軽いガスを充填されているのが好適である。留意しておくべきこととして、測定は、同時に、移動度と微分移動度の両方の測定値を、繰り返すがイオン損失無しに、即ち高度並列様式で、提供するものと期待される。
[0108]以上に説明されている、移動度分離器と一体でのタンデム型は、正に複数の機器システムにストレスを掛けるもの、即ち、トラップアレイや広口径大電気容量のIMSセルの構築を必要とするものであり、またTOF検出器のダイナミックレンジ及び寿命にストレスを掛けるものである。それらの技術的問題については目に見える解が存在してはいるが、それでも本発明は現状の計装にとって実現可能な低費用代替物を提供している。
12 イオン源
13 イオン漏斗
14、15、16 メッシュ
17 イオンドリフト管
18 第2イオン漏斗
19 四重極イオンガイド
20 飛行時間型質量分析計
21 イオン移動度分光計(IMS)
21C 同軸円筒状IMSセル
22 イオン源
22F ガス流れ
23 イオンゲート
24 前方DCキャップ
25 前方メッシュ
26 後方メッシュ
27 ドリフト管
27C 同軸移動度セル
27F 向流ガス流れ
28 イオン検出器
29 GC×GC
29C、29E RF漏斗又はイオンガイド
30 イオン漏斗(RFチャネル)
32 減速RF壁
33 鞍状バリア
34 RFトラッピング領域
51 イオン移動度分光計(GC×GC−IMS)
52 GC又はGC×GC分離器
53 イオン源
53GD グロー放電イオン源
53PI 光イオン化イオン源
53R 共通反応器室
54 イオン漏斗インターフェース
55 機械式ポンプ
56、57 ドリフトセル
56C、57C 捕集器
58 キャリアガス供給、捕捉システム
61 IMF−MR−TOF
62 多重モードイオン源
63 イオンゲート
64 イオンドリフト管
65 テーパの付けられたIMS部分
65M 多重極セット
65T イオン漏斗
66 イオンガイド
66M PCB積重体
67 直交加速器
68 多重反射飛行時間型質量分析器
68T 中央の拡張収縮部分
69 データシステム
70 高速クロマトグラフ(LCxCE、GC、GCxGC)
71 タンデム型質量分析計
72 イオン源
73 イオントラップ
74 イオン移動度分光計(IMS)ドリフト管
75 直交加速器(OA)
76 MR−TOF分析器
77 スペクトル復号器
78 第1符号化パルス生成器
79 第2符号化パルス生成器
80 CID断片化セル
81 タンデム型質量分析計
82 イオン源
83 イオントラップ
84 IMS
85 OA(直交加速器)
86 M−TOF分析器
87 スペクトル復号器
88 主パルス生成器(第1OAストリング生成器)
89 第2符号化ストリング生成器(第2OAストリング生成器)
89D 遅延ストリング
90 時間選別ゲート
112 延長型IMSセル
113 MR−TOF室
114 IMSセグメント
115 湾曲無線周波数ガイド
121 抵抗性フィルムで形成されている折り返し型IMSセル
122 導電性セグメントで形成されている折り返し型IMSセル
123、124、125、126 ボード
131、132 3D折り返しIMS
133 延長型IMSセル
Claims (22)
- イオン移動度分光計において、
イオン源であって、概して約1mBar乃至約1Barまでのガス圧力のガスを充填されているイオン源と、
前方のキャップ電極の後に前方メッシュ次いで後方メッシュを従えて形成されているイオンゲートであって、前記メッシュ同士は平行でメッシュセル寸法に匹敵する距離に離間されている、イオンゲートと、
前記メッシュ間に無線周波数(RF)場を生成して前記メッシュの間近のイオンを減速させるRF生成器と、
前記キャップ電極及び前記後方メッシュへ接続されている切り換え式又は調節式DC信号と、
概して約(1乃至30)mBarの圧力のガスを充填されているイオンドリフト空間と、
イオン検出器と、を備えているイオン移動度分光計。 - 前記イオン源の軸は前記前方メッシュ及び前記後方メッシュに実質的に平行に向き付けられている、請求項1に記載のイオン移動度分光計。
- 前記イオン源と前記イオンゲートの間の少なくとも1つのRFイオンガイドを更に備えており、前記RFイオンガイドは、(i)イオン漏斗、(ii)RFチャネル、及び(iii)軸方向場を有する多重極イオンガイド、の群のうちの1つを備えている、請求項1又は2に記載のイオン移動度分光計。
- 前記イオン源は、断片化手段と、前記断片化をクロマトグラフィー分離の時間スケールで切り換えるための手段と、を有している、請求項1から3のいずれかに記載のイオン移動度分光計。
- 前記イオン移動度分光計は、外側と内側の2つの同軸の電極セットを更に備えており、
前記電極セットの各電極セット内で、電極同士は軸方向DC勾配を提供するための抵抗チェーンを介して接続されており、少なくとも一つの電極セット内で、前記電極同士は半径方向イオン反発のための交番無線周波数供給へ接続されており、
前記2つの電極セットの間のDC電位分布は、半径方向DC場を提供してイオンを前記RFバリアに当てて押すようにバイアスが掛けられている、請求項1に記載のイオン移動度分光計。 - 少なくとも(i)同軸無線周波数イオンガイド、(ii)前記移動度分光計の前段の同軸無線周波数イオントラップ、(iii)円錐状イオンガイド又は軸方向DC場を有するイオン漏斗、及び(iv)半径方向DC反発を提供するための内側の円錐状電極セットを有している軸方向DC場を有する円錐状同軸イオンガイド、のうちの少なくとも1つのイオン移動デバイスを更に備えている、請求項5に記載のイオン移動度分光計。
- 前記イオン移動度分光計は、分散型軸方向DC場を有する無線周波数イオンガイドのアレイを更に備えており、前記アレイは、2次元平面状アレイか又は同軸方向に包まれた2次元アレイか又は複数の平面状の層を備える3次元アレイの何れかとして空間的に配設されている、請求項1に記載のイオン移動度分光計。
- 前記アレイは、導電性セグメントを有する印刷回路板を備えており、前記セグメントは、深いスロットによるか又は帯電防止材料によるかのどちらかで分離されている、請求項7に記載のイオン移動度分光計。
- イオン移動度分光分析の方法において、順を追って、次の段階、即ち、
概して約1mBar乃至約1Barのガス圧力で作動するイオン源内でイオンを生成する段階と、
密な間隔に配置されている平行なメッシュ間に局所的なRF場を形成して前記メッシュの間近のイオンを減速させるとともに、その間、前記RF場のバリアをイオンが貫通するのを防ぐのに十分に小さいDC場によってイオンを前記RF場の領域に向けて引き寄せ、この様にしてメッシュセルの周りの局所的RFトラップでのイオン局所化を生じさせる段階と、
前記RF場の領域中のDC場のパルス切り換えによってイオンを推進して前記RF場を通過させてゆき、而して、短いイオンパケットを形成する段階と、
概して約(1乃至30)mBarのガス圧力の静電場内でイオンの移動度によってイオンを分離する段階と、
時間依存性信号を検出器上に検出する段階と、を備えている、方法。 - (i)ガスクロマトグラフィー分離の方法、(ii)二段ガスクロマトグラフィー分離の方法、(iii)液体クロマトグラフィー、及び(iv)毛細管電気泳動、の群のうちの1つの方法による検体分離の段階を更に備えている、請求項9に記載の方法。
- 前記イオン化の段階は、(i)光イオン化、(ii)ドーパントを用いる光化学イオン化、(iii)陽子移動反応を用いる化学イオン化、(iv)電子付着イオン化を用いる化学イオン化、(v)条件付けられたグロー放電生成物による検体イオン化、(vi)エレクトロスプレイオン化、(vii)大気圧光化学イオン化、(viii)大気圧化学イオン化、(ix)マトリクス支援レーザー脱離、から成る群より選択されている、請求項9又は10に記載の方法。
- (i)イオン化方法間、(ii)イオン極性、(iii)断片化とソフトイオン移動の間、(iv)断片化状態間、の群のうちの1つを切り換える段階を更に備えている、請求項9から11のいずれかに記載の方法。
- 直交加速器を有する多重反射飛行時間型質量分析計と、
概して1kHz以上の中心周波数のIMSゲートと概して100kHz以上の中心周波数の前記直交加速器の両方をトリガするための符号化不均一間隔を有する頻回スタート信号を提供する信号生成器であって、パルスストリング持続時間がIMS分離時間に匹敵している、信号生成器と、
前記パルスストリングの前記持続時間に整合する捕捉期間を有していて、更に前記符号化パルス間隔及び信号系列内の強度分布を勘案したIMS−MSスペクトル復号を提供するデータシステムと、を更に備えている、請求項1に記載のイオン移動度分光計。 - (i)イオン漏斗、(ii)中央拡張収縮部分を有するイオン漏斗、(iii)多重極PCB部分で形成されている多重極セット、及び(iv)DC場を用いた半径方向反発のための少なくとも1つの軸上電極を更に備える収束イオン漏斗、から成る群より選択されている1つのテーパ付き出口を更に備えている、請求項13に記載のイオン移動度分光計。
- 次の段階、即ち、
前記平行なメッシュの手前の前記局所的なRF場又はRFイオン閉じ込めを有するリング形状イオントラップ領域内部での前記局所的なRF場によるイオン蓄積の段階と、
前記イオンを分離する段階を過ぎてイオン流れを空間的に集束させる段階と、
不均一間隔と概して約100kHz又はそれを超える中心周波数を有する反復パルスストリングによって符号化されているパルス式直交イオン加速の段階と、
多重反射静電場内での飛行時間型分析の段階と、
イオン移動度時間、イオン質量、及びイオン強度に関する情報を、符号化されている不均一なパルス間隔を勘案し、同じm/z種に対応する信号系列内の強度分布に基づき、復号する段階と、を更に備えている、請求項9から11のいずれかに記載の方法。 - 前記スペクトル復号の段階は、データクラスタを、クロマトグラフィー時間、イオン移動度時間、及びMR−TOFでの飛行時間、の多次元空間に分析するための多次元アルゴリズムであって、何れかの特定のm/z種のそのクロマトグラフィーピーク及びイオン移動度ピーク中の全イオン信号を勘案しながら分離時間プロファイルを分析するための多次元アルゴリズムを採用している、請求項15に記載の方法。
- 移動度時間の精密割り当てのため及び生成物イオン間の時間相関のためのデコンボリューションの段階を更に備えている、請求項15又は16に記載の方法。
- イオン移動度分光計の出口と質量分析検出器の間の時間遅延の質量対電荷依存性を更に勘案している、請求項15から17のいずれかに記載の方法。
- 基本スペクトル中の質量スペクトルピークの重心を測定する段階と、プロファイルデータを棒状スペクトルへ変換する段階と、を更に備えている、請求項15から18のいずれかに記載の方法。
- デコンボリューションの段階、復号する段階、及び平均化の段階に先立って、検出器信号を実験室時間のスタンプを有するデータロギングフォーマットで記録する段階を更に備えている、請求項15から19のいずれかに記載の方法。
- 前記多重反射静電場内の1イオン反射時の空間的位置にある時間ウインドー内のイオンを伝送する段階を更に備えており、前記伝送時間ウインドーは、移動度−質量相関イオン選別のための現在伝送移動度時間に合わせて調節される、請求項15から20のいずれかに記載の方法。
- 前記通門段階でのイオンを推進して前記RFバリアを通過させてゆくDC場の低速傾斜化時のイオンシーケンス逆転の段階を更に備えている、請求項15から21のいずれかに記載の方法。
Applications Claiming Priority (3)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
US201261677881P | 2012-07-31 | 2012-07-31 | |
US61/677,881 | 2012-07-31 | ||
PCT/US2013/039328 WO2014021960A1 (en) | 2012-07-31 | 2013-05-02 | Ion mobility spectrometer with high throughput |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2015526723A JP2015526723A (ja) | 2015-09-10 |
JP6027239B2 true JP6027239B2 (ja) | 2016-11-16 |
Family
ID=48428695
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2015525419A Active JP6027239B2 (ja) | 2012-07-31 | 2013-05-02 | 高スループットを有するイオン移動度分光計 |
Country Status (6)
Country | Link |
---|---|
US (1) | US9683963B2 (ja) |
JP (1) | JP6027239B2 (ja) |
CN (2) | CN108535352A (ja) |
DE (1) | DE112013003813T5 (ja) |
GB (1) | GB2519007B (ja) |
WO (1) | WO2014021960A1 (ja) |
Families Citing this family (70)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US10276358B2 (en) * | 2006-01-02 | 2019-04-30 | Excellims Corporation | Chemically modified ion mobility separation apparatus and method |
US9859105B2 (en) * | 2006-02-14 | 2018-01-02 | Excellims Corporation | Multiple ion gate method and apparatus |
US9395333B2 (en) * | 2011-06-22 | 2016-07-19 | Implant Sciences Corporation | Ion mobility spectrometer device with embedded faims |
DE102012015978B4 (de) * | 2012-08-10 | 2018-06-28 | Bruker Daltonik Gmbh | Komoaktes Niederdruck-lonenmobilitätsspektrometer |
GB201304521D0 (en) * | 2013-03-13 | 2013-04-24 | Micromass Ltd | Method of ion injection into a coaxial ion guide |
EP2973654B1 (en) | 2013-03-13 | 2018-11-14 | Micromass UK Limited | Coaxial ion guide |
JP6244012B2 (ja) | 2013-04-23 | 2017-12-06 | レコ コーポレイションLeco Corporation | 高スループットを有する多重反射質量分析計 |
GB201315145D0 (en) * | 2013-08-23 | 2013-10-09 | Smiths Detection Watford Ltd | Ion Modification |
US9390898B1 (en) | 2013-08-30 | 2016-07-12 | Leidos, Inc. | System and method for fusing chemical detectors |
US9677984B2 (en) * | 2014-01-31 | 2017-06-13 | University Of Maryland | Pulsed-field differential mobility analyzer system and method for separating particles and measuring shape parameters for non-spherical particles |
US10141172B2 (en) * | 2014-03-28 | 2018-11-27 | Micromass Uk Limited | Synchronised variation of source conditions of an atmospheric pressure chemical ionisation mass spectrometer coupled to a gas chromatograph to improve stability during analysis |
US10153147B2 (en) | 2014-06-10 | 2018-12-11 | Micromass Uk Limited | Method of compressing an ion beam |
US10083824B2 (en) * | 2014-06-11 | 2018-09-25 | Micromass Uk Limited | Ion mobility spectrometry data directed acquisition |
US10041907B2 (en) * | 2014-09-26 | 2018-08-07 | Micromass Uk Limited | Accurate mobility chromatograms |
CN104538276A (zh) * | 2014-12-26 | 2015-04-22 | 宁波大学 | 大气压下软电离离子源装置及方法 |
GB201507363D0 (en) | 2015-04-30 | 2015-06-17 | Micromass Uk Ltd And Leco Corp | Multi-reflecting TOF mass spectrometer |
GB201508197D0 (en) * | 2015-05-14 | 2015-06-24 | Micromass Ltd | Trap fill time dynamic range enhancement |
WO2017037555A1 (en) * | 2015-08-31 | 2017-03-09 | Dh Technologies Development Pte. Ltd. | Method to improve ms/ms spectral quality from mrm triggered ida |
CN108027344B (zh) * | 2015-09-09 | 2021-07-30 | 株式会社岛津制作所 | 离子迁移率分析装置 |
GB201520134D0 (en) | 2015-11-16 | 2015-12-30 | Micromass Uk Ltd And Leco Corp | Imaging mass spectrometer |
GB201520130D0 (en) | 2015-11-16 | 2015-12-30 | Micromass Uk Ltd And Leco Corp | Imaging mass spectrometer |
GB201520540D0 (en) | 2015-11-23 | 2016-01-06 | Micromass Uk Ltd And Leco Corp | Improved ion mirror and ion-optical lens for imaging |
US9899196B1 (en) * | 2016-01-12 | 2018-02-20 | Jeol Usa, Inc. | Dopant-assisted direct analysis in real time mass spectrometry |
CN108700553B (zh) * | 2016-02-18 | 2022-01-11 | 沃特世科技公司 | 使用化学标记改善样品中组分的鉴定、量化和空间定位的方法 |
EP3423820A4 (en) * | 2016-03-02 | 2019-10-23 | Washington State University | STERRION MOBILITY MASS SPECTROMETRY AND METHOD FOR MEASURING ION MOBILITY OF SELECTED IONS |
CN107271575B (zh) * | 2016-04-08 | 2020-01-14 | 株式会社岛津制作所 | 离子迁移谱和质谱并行分析的方法及装置 |
GB201613988D0 (en) | 2016-08-16 | 2016-09-28 | Micromass Uk Ltd And Leco Corp | Mass analyser having extended flight path |
EP3309816B1 (en) * | 2016-10-12 | 2019-02-27 | Tofwerk AG | Method and an apparatus for determining a spectrum |
GB2567794B (en) | 2017-05-05 | 2023-03-08 | Micromass Ltd | Multi-reflecting time-of-flight mass spectrometers |
GB2563571B (en) | 2017-05-26 | 2023-05-24 | Micromass Ltd | Time of flight mass analyser with spatial focussing |
GB201711795D0 (en) * | 2017-07-21 | 2017-09-06 | Micromass Ltd | Mobility and mass measurement using time - varying electric fields |
WO2019030473A1 (en) | 2017-08-06 | 2019-02-14 | Anatoly Verenchikov | FIELDS FOR SMART REFLECTIVE TOF SM |
US11295944B2 (en) | 2017-08-06 | 2022-04-05 | Micromass Uk Limited | Printed circuit ion mirror with compensation |
WO2019030471A1 (en) | 2017-08-06 | 2019-02-14 | Anatoly Verenchikov | ION GUIDE INSIDE PULSED CONVERTERS |
WO2019030475A1 (en) | 2017-08-06 | 2019-02-14 | Anatoly Verenchikov | MASS SPECTROMETER WITH MULTIPASSAGE |
US11239067B2 (en) | 2017-08-06 | 2022-02-01 | Micromass Uk Limited | Ion mirror for multi-reflecting mass spectrometers |
US11817303B2 (en) | 2017-08-06 | 2023-11-14 | Micromass Uk Limited | Accelerator for multi-pass mass spectrometers |
US11205568B2 (en) | 2017-08-06 | 2021-12-21 | Micromass Uk Limited | Ion injection into multi-pass mass spectrometers |
JP6924511B2 (ja) * | 2017-09-15 | 2021-08-25 | 国立研究開発法人産業技術総合研究所 | 質量分析方法と質量分析装置 |
US10782265B2 (en) * | 2018-03-30 | 2020-09-22 | Sharp Kabushiki Kaisha | Analysis apparatus |
GB201806507D0 (en) | 2018-04-20 | 2018-06-06 | Verenchikov Anatoly | Gridless ion mirrors with smooth fields |
GB201807605D0 (en) | 2018-05-10 | 2018-06-27 | Micromass Ltd | Multi-reflecting time of flight mass analyser |
GB201807626D0 (en) | 2018-05-10 | 2018-06-27 | Micromass Ltd | Multi-reflecting time of flight mass analyser |
GB201808530D0 (en) | 2018-05-24 | 2018-07-11 | Verenchikov Anatoly | TOF MS detection system with improved dynamic range |
GB201810573D0 (en) | 2018-06-28 | 2018-08-15 | Verenchikov Anatoly | Multi-pass mass spectrometer with improved duty cycle |
CN111223751B (zh) * | 2018-11-27 | 2020-12-01 | 中国科学院大连化学物理研究所 | 一种离子迁移谱-飞行时间质谱联用仪 |
GB201901411D0 (en) | 2019-02-01 | 2019-03-20 | Micromass Ltd | Electrode assembly for mass spectrometer |
GB201903779D0 (en) * | 2019-03-20 | 2019-05-01 | Micromass Ltd | Multiplexed time of flight mass spectrometer |
GB2586321B (en) * | 2019-05-31 | 2023-12-13 | Bruker Daltonics Gmbh & Co Kg | Hybrid mass spectrometric system |
JP2022537141A (ja) * | 2019-06-14 | 2022-08-24 | シャンハイ ポラリス バイオロジー カンパニー, リミテッド | 単一粒子分析のためのシステムおよび方法 |
US20220262616A1 (en) * | 2019-07-12 | 2022-08-18 | Leco Corporation | Methods and Systems for Multi-Pass Encoded Frequency Pushing |
US11313216B2 (en) * | 2019-11-04 | 2022-04-26 | Chevron U.S.A. Inc. | Automated evaluation and fingerprinting of drilling operations utilizing real-time data |
GB2590351B (en) * | 2019-11-08 | 2024-01-03 | Thermo Fisher Scient Bremen Gmbh | Atmospheric pressure ion source interface |
GB2590600B (en) * | 2019-11-12 | 2024-06-12 | Micromass Ltd | TOF mass spectrometry |
CN112951699B (zh) * | 2019-12-09 | 2022-08-23 | 中国科学院大连化学物理研究所 | 一种离子迁移谱重叠峰的分离方法 |
US11293898B2 (en) * | 2020-02-06 | 2022-04-05 | Thermo Finnigan Llc | Duty cycle improvement for a mass spectrometer using ion mobility separation |
CN113552204B (zh) * | 2020-04-02 | 2024-06-21 | 株式会社岛津制作所 | 质谱分析方法和质谱*** |
GB2595876B (en) * | 2020-06-09 | 2024-02-07 | Microsaic Systems Plc | Mass spectrometry ion funnel |
CN111624158B (zh) * | 2020-06-10 | 2022-12-13 | 苏州科技大学 | 一种在线激光脉冲超快动力学检测设备及其应用方法 |
US20240027397A1 (en) * | 2020-08-18 | 2024-01-25 | MOBILion Systems, Inc. | Systems and Methods for Capturing Full Resolution Ion Mobility Data and Performing Multi-Analyte Targeted Data Acquisition |
US11600480B2 (en) * | 2020-09-22 | 2023-03-07 | Thermo Finnigan Llc | Methods and apparatus for ion transfer by ion bunching |
EP4267951A1 (en) * | 2020-12-22 | 2023-11-01 | F. Hoffmann-La Roche AG | Automated clinical diagnostic system and method |
CN117120833A (zh) * | 2021-03-25 | 2023-11-24 | Dh科技发展私人贸易有限公司 | 用于在液体样品中的分析物的高通量分析的工作流程 |
CN113219828B (zh) * | 2021-04-22 | 2022-07-05 | 中国电子科技集团公司第二十九研究所 | 一种多通道模拟光模块增益一致性的控制方法 |
CN113340972B (zh) * | 2021-05-06 | 2023-11-21 | 清华大学 | 基于快速压缩机的超快时间分辨质谱诊断*** |
DE102021120720A1 (de) | 2021-08-10 | 2023-02-16 | G.A.S. Gesellschaft für analytische Sensorsysteme m.b.H. | Ionenmobilitätsspektrometer |
CN114203516B (zh) * | 2021-12-01 | 2024-01-19 | 上海大学 | 一种基于无损离子迁移的化学电离源质谱装置 |
CN114441622B (zh) * | 2022-01-24 | 2023-09-05 | 湘潭大学 | 一种消除傅里叶解卷积离子迁移谱基线岐变的方法与装置 |
US20230317442A1 (en) * | 2022-03-31 | 2023-10-05 | Ecole Polytechnique Federale De Lausanne (Epfl) | Device, System, and Method for Ion Fragmentation by Use of An Ion Mobility Device and Messenger Tagging |
WO2024025662A1 (en) * | 2022-07-29 | 2024-02-01 | Agilent Technologies, Inc. | Ion funnel-based collision cell |
Family Cites Families (57)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US3902064A (en) | 1974-07-12 | 1975-08-26 | Robert A Young | Ion mobility mass spectrometer |
US5200614A (en) | 1992-01-16 | 1993-04-06 | Ion Track Instruments, Inc. | Ion mobility spectrometers |
DE4324233C1 (de) * | 1993-07-20 | 1995-01-19 | Bruker Franzen Analytik Gmbh | Verfahren zur Auswahl der Reaktionspfade in Ionenfallen |
GB9617409D0 (en) * | 1996-08-20 | 1996-10-02 | Graseby Dynamics Ltd | Drift tubes |
US5905258A (en) | 1997-06-02 | 1999-05-18 | Advanced Research & Techology Institute | Hybrid ion mobility and mass spectrometer |
US6107628A (en) | 1998-06-03 | 2000-08-22 | Battelle Memorial Institute | Method and apparatus for directing ions and other charged particles generated at near atmospheric pressures into a region under vacuum |
US6291821B1 (en) * | 1999-12-02 | 2001-09-18 | Barringer Research Limited | Method of monitoring the status of the gas drying system in an ion mobility spectrometer |
WO2001064320A1 (en) * | 2000-02-29 | 2001-09-07 | Ionwerks, Inc. | Improved mobility spectrometer |
US6545268B1 (en) * | 2000-04-10 | 2003-04-08 | Perseptive Biosystems | Preparation of ion pulse for time-of-flight and for tandem time-of-flight mass analysis |
GB0028586D0 (en) * | 2000-11-23 | 2001-01-10 | Univ Warwick | An ion focussing and conveying device |
US6727495B2 (en) * | 2002-01-17 | 2004-04-27 | Agilent Technologies, Inc. | Ion mobility spectrometer with high ion transmission efficiency |
GB2390935A (en) * | 2002-07-16 | 2004-01-21 | Anatoli Nicolai Verentchikov | Time-nested mass analysis using a TOF-TOF tandem mass spectrometer |
GB2418775B (en) * | 2003-03-19 | 2008-10-15 | Thermo Finnigan Llc | Obtaining tandem mass spectrometry data for multiple parent ions in an ion population |
US6818890B1 (en) | 2003-10-30 | 2004-11-16 | Battelle Memorial Institute | High performance ion mobility spectrometry using hourglass electrodynamic funnel and internal ion funnel |
JP2005174619A (ja) * | 2003-12-09 | 2005-06-30 | Hitachi Ltd | イオン移動度分光計及びイオン移動度分光法 |
GB0514964D0 (en) * | 2005-07-21 | 2005-08-24 | Ms Horizons Ltd | Mass spectrometer devices & methods of performing mass spectrometry |
US7265362B2 (en) * | 2004-02-06 | 2007-09-04 | Micromass Uk Limited | Mass spectrometer |
US7294841B2 (en) * | 2004-02-06 | 2007-11-13 | Micromass Uk Limited | Mass spectrometer |
US7105808B2 (en) * | 2004-03-05 | 2006-09-12 | Massachusetts Institute Of Technology | Plasma ion mobility spectrometer |
GB0408751D0 (en) * | 2004-04-20 | 2004-05-26 | Micromass Ltd | Mass spectrometer |
US20070187591A1 (en) * | 2004-06-10 | 2007-08-16 | Leslie Bromberg | Plasma ion mobility spectrometer |
GB0426520D0 (en) * | 2004-12-02 | 2005-01-05 | Micromass Ltd | Mass spectrometer |
GB2423864B (en) * | 2005-01-17 | 2007-05-16 | Micromass Ltd | Mass spectrometer |
US7170053B2 (en) | 2005-03-31 | 2007-01-30 | Battelle Memorial Institute | Method and apparatus for ion mobility spectrometry with alignment of dipole direction (IMS-ADD) |
US7176452B2 (en) * | 2005-04-15 | 2007-02-13 | The Board Of Trustees Of The Leland Stanford Junior University | Microfabricated beam modulation device |
DE102005023590A1 (de) * | 2005-05-18 | 2006-11-23 | Spectro Analytical Instruments Gmbh & Co. Kg | ICP-Massenspektrometer |
US7514676B1 (en) * | 2005-09-30 | 2009-04-07 | Battelle Memorial Insitute | Method and apparatus for selective filtering of ions |
GB0522933D0 (en) * | 2005-11-10 | 2005-12-21 | Micromass Ltd | Mass spectrometer |
US7582864B2 (en) * | 2005-12-22 | 2009-09-01 | Leco Corporation | Linear ion trap with an imbalanced radio frequency field |
US20070158548A1 (en) * | 2006-01-09 | 2007-07-12 | Ge Security, Inc. | Ion trap mobility spectrometer |
EP1826809A1 (en) * | 2006-02-22 | 2007-08-29 | FEI Company | Particle-optical apparatus equipped with a gas ion source |
US7538320B2 (en) * | 2006-06-27 | 2009-05-26 | The Arizona Board Of Regents On Behalf Of The University Of Arizona | Ion detection device and method with compressing ion-beam shutter |
GB0613900D0 (en) * | 2006-07-13 | 2006-08-23 | Micromass Ltd | Mass spectrometer |
US7518106B2 (en) * | 2006-12-14 | 2009-04-14 | Battelle Energy Alliance, Llc | Ion mobility spectrometers and methods for ion mobility spectrometry |
US7491930B2 (en) * | 2006-12-29 | 2009-02-17 | Battelle Memorial Institute | Hooked differential mobility spectrometry apparatus and method therefore |
US7541576B2 (en) | 2007-02-01 | 2009-06-02 | Battelle Memorial Istitute | Method of multiplexed analysis using ion mobility spectrometer |
CA2672829A1 (en) * | 2007-02-23 | 2008-08-28 | Brigham Young University | Coaxial hybrid radio frequency ion trap mass analyzer |
JP5125248B2 (ja) * | 2007-06-22 | 2013-01-23 | 株式会社日立製作所 | イオンモビリティ分光計 |
CN101471222B (zh) * | 2007-12-29 | 2010-11-24 | 同方威视技术股份有限公司 | 用于离子迁移率谱仪的迁移管结构 |
DE102008005281B4 (de) * | 2008-01-19 | 2014-09-18 | Airsense Analytics Gmbh | Verfahren und Vorrichtung zur Detektion und Identifizierung von Gasen |
JP5323384B2 (ja) * | 2008-04-14 | 2013-10-23 | 株式会社日立製作所 | 質量分析計および質量分析方法 |
US7888635B2 (en) * | 2008-05-30 | 2011-02-15 | Battelle Memorial Institute | Ion funnel ion trap and process |
US7718957B2 (en) * | 2008-06-03 | 2010-05-18 | Battelle Memorial Institute | Dynamic multiplexed analysis method using ion mobility spectrometer |
GB0813060D0 (en) * | 2008-07-16 | 2008-08-20 | Micromass Ltd | Mass spectrometer |
GB0813777D0 (en) * | 2008-07-28 | 2008-09-03 | Micromass Ltd | Mass spectrometer |
CN101738429B (zh) * | 2008-11-26 | 2013-04-03 | 岛津分析技术研发(上海)有限公司 | 离子分离、富集与检测装置 |
US7838823B1 (en) * | 2008-12-16 | 2010-11-23 | Sandia Corporation | Ion mobility spectrometer with virtual aperture grid |
DE102009007265B4 (de) * | 2009-02-03 | 2011-07-28 | Bruker Daltonik GmbH, 28359 | Tröpfchen- und Ionenführung in einer Elektrosprüh-Ionenquelle |
CN101571508B (zh) * | 2009-06-16 | 2012-10-10 | 清华大学 | 多层平板结构高场非对称波形离子迁移谱仪 |
GB2478300A (en) | 2010-03-02 | 2011-09-07 | Anatoly Verenchikov | A planar multi-reflection time-of-flight mass spectrometer |
GB201007210D0 (en) * | 2010-04-30 | 2010-06-16 | Verenchikov Anatoly | Time-of-flight mass spectrometer with improved duty cycle |
EP2603307B1 (en) * | 2010-08-10 | 2018-10-10 | Shimadzu Corporation | Curtain gas filter for high-flux ion sources |
CN102479661B (zh) * | 2010-11-30 | 2014-01-29 | 中国科学院大连化学物理研究所 | 用于质谱分析的真空紫外光电离和化学电离的复合电离源 |
GB201021360D0 (en) * | 2010-12-16 | 2011-01-26 | Thermo Fisher Scient Bremen Gmbh | Apparatus and methods for ion mobility spectrometry |
CN102176403B (zh) * | 2010-12-31 | 2013-04-17 | 清华大学 | 平板结构高场非对称波形离子迁移谱仪的离子聚焦方法 |
US9395333B2 (en) * | 2011-06-22 | 2016-07-19 | Implant Sciences Corporation | Ion mobility spectrometer device with embedded faims |
CN104067116B (zh) | 2011-11-02 | 2017-03-08 | 莱克公司 | 离子迁移率谱仪 |
-
2013
- 2013-05-02 DE DE112013003813.7T patent/DE112013003813T5/de active Pending
- 2013-05-02 JP JP2015525419A patent/JP6027239B2/ja active Active
- 2013-05-02 CN CN201810356705.5A patent/CN108535352A/zh active Pending
- 2013-05-02 WO PCT/US2013/039328 patent/WO2014021960A1/en active Application Filing
- 2013-05-02 GB GB1500020.1A patent/GB2519007B/en active Active
- 2013-05-02 CN CN201380040768.5A patent/CN104508475B/zh not_active Expired - Fee Related
- 2013-05-02 US US14/418,856 patent/US9683963B2/en active Active
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
GB2519007B (en) | 2018-09-19 |
WO2014021960A1 (en) | 2014-02-06 |
CN104508475B (zh) | 2018-05-04 |
US20150233866A1 (en) | 2015-08-20 |
GB2519007A (en) | 2015-04-08 |
CN108535352A (zh) | 2018-09-14 |
DE112013003813T5 (de) | 2015-05-13 |
CN104508475A (zh) | 2015-04-08 |
US9683963B2 (en) | 2017-06-20 |
JP2015526723A (ja) | 2015-09-10 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP6027239B2 (ja) | 高スループットを有するイオン移動度分光計 | |
JP5923175B2 (ja) | イオン移動度分光計 | |
US11255817B2 (en) | Optimised ion mobility separation timescales for targeted ions | |
US10600630B2 (en) | Oversampled time of flight mass spectrometry | |
US11769654B2 (en) | Two dimensional MSMS | |
US10522336B2 (en) | Trap fill time dynamic range enhancement | |
CN114720603B (zh) | 优化的目标分析 | |
GB2577991A (en) | Ion filtering devices |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20160129 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20160210 |
|
A601 | Written request for extension of time |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A601 Effective date: 20160502 |
|
A521 | Request for written amendment filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20160810 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20160913 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20161013 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Ref document number: 6027239 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |