JP6025661B2 - 中立位置検出装置 - Google Patents

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Description

本発明は、中立位置検出スイッチによって変速装置等の中立状態の検出を行う中立位置検出装置に関する。
従来の中立位置検出装置が例えば特許文献1に記載されている。特許文献1に示されているように、例えば、トラクタ等において、変速装置が中立状態にあるか否かを検出し、中立状態にあると検出した場合にエンジンが始動できるようにされることがある。そこで、中立位置検出装置によって変速装置の中立状態の検出を行うようにしている。特許文献1に記載のものでは、軸心方向に沿った移動操作と回動操作自在に支持された変速軸(特許文献1では「変速操作軸」)と、変速軸と一体的に移動操作される変速アームと、が備えられている。そして、互いに隣接して配置され、変速軸の軸心方向に沿った移動操作により変速アームによって択一的に係合操作される一対の係合部と、一対の係合部の夫々に対して備えられると共に、係合部に変速アームが係合された状態での変速軸の回動操作により変速位置に移動操作される一対のシフターと、が備えられている。このように変速軸を軸心方向に沿って移動操作して更に回動操作することで、シフターを変速位置に移動操作するようにしている。そこで、変速軸に第一凹部を形成し、その第一凹部に検知部が挿脱自在となるように中立位置検出スイッチを備え、中立位置検出スイッチにて第一凹部に検知部が挿入されていることを検知して変速軸の動きを捉えることで、変速装置が中立状態であることを検出するようにしている。
特許3933384号公報
しかしながら、従来の技術では、中立位置検出スイッチにて第一凹部(特許文献1の「スイッチ操作部〔13a〕)に検知部が挿入されていることを検知しているので、変速装置が中立状態の場合には、第一凹部に対して検知部が所望位置に適切に挿入されていることが望まれている。このため、例えば、中立位置検出スイッチとその取付箇所との間にシムを介在させて、そのシムの厚さを調整する等の細かな調整作業が必要となっており、コストや手間が増加する不都合があった。
上記実情に鑑み、簡素な構成で、中立位置の検出を精度良く行うことができる中立位置検出装置の提供が望まれていた。
本発明に係る作業車は、軸心方向に沿った移動操作と回動操作自在に支持された変速軸と、
前記変速軸と一体的に移動操作される変速アームと、
互いに隣接して配置され、前記変速軸の軸心方向に沿った移動操作により前記変速アームによって択一的に係合操作される一対の係合部と、
前記一対の係合部の夫々に対して備えられると共に、前記係合部に前記変速アームが係合された状態での前記変速軸の回動操作により変速位置に移動操作される一対のシフターと、が備えられ、
前記変速軸には、中立位置検出スイッチの検知部が挿脱自在な第一凹部と、中立位置保持用の位置決め具が挿脱自在な第二凹部とが形成され、
前記中立位置検出スイッチは、前記検知部が前記第一凹部に挿入されていることを検知するように構成され、
前記第二凹部は、位置決め用位置を最も下位とする傾斜面を有し、
前記位置決め具は、前記変速軸の軸心側に付勢されており、前記位置決め具が前記第二凹部に挿入されることにより、前記位置決め用位置が前記位置決め具に向き合う位置へ前記変速軸を移動させるように付勢されており、
前記変速アームが前記一対の係合部の両方に重複して係合する中立位置に位置する場合に、前記検知部が前記第一凹部に挿入され、かつ、前記位置決め具が前記第二凹部に挿入され
前記第二凹部の前記軸心方向に沿う長さは、前記第一凹部の前記軸心方向に沿う長さと同一となるように、あるいは、前記第一凹部の前記軸心方向に沿った長さよりも大きくなるように設定してあるものである。
本発明によると、変速アームが一対の係合部の両方に重複して係合する中立位置に位置する場合に、検知部が第一凹部に挿入され、かつ、位置決め具が第二凹部に挿入されている。この場合に、例えば、第一凹部に対する検知部の挿入位置が所望位置から多少外れていても、第二凹部に挿入された位置決め具の付勢により、位置決め用位置が位置決め具に向き合う位置へ変速軸を移動させることができる。よって、この変速軸の移動により第一凹部に対する検知部の挿入位置を所望位置に合わせることができる。これにより、例えば、中立位置検出スイッチとその取付箇所との間にシムを介在させて、そのシムの厚さを調整する等の細かな調整作業を行わなくてもよく、簡素な構成で、中立位置の検出を精度良く行うことができる。
また、本構成によれば、第二凹部の軸心方向に沿う長さが、第一凹部の軸心方向に沿う長さと同一であれば、変速アームが中立位置に位置する場合に、検知部が第一凹部の軸心方向の端部に挿入していても、位置決め具と第二凹部の相互作用によって変速軸が移動して、第一凹部に対する検知部の挿入位置を所望位置に合わせることができる。また、第二凹部の軸心方向に沿う長さが、第一凹部の軸心方向に沿う長さよりも大きい場合には、変速アームが中立位置に位置する場合に、検知部が軸心方向で第一凹部から多少外れた位置にあっても、位置決め具と第二凹部の相互作用によって変速軸が移動して、第一凹部に対して検知部を挿入させ、その挿入位置を所望位置に合わせることができる。これにより、例えば、中立位置検出スイッチとその取付箇所との間にシムを介在させて、そのシムの厚さを調整する等の細かな調整作業を必要とせずに、中立位置の検出を精度良く行うことができる。
上記構成において、前記位置決め具は、前記第二凹部に挿入されることにより、前記傾斜面に当接して前記変速軸を案内移動させる当接面を有していると好適である。
本構成によれば、位置決め部の当接面が第二凹部の傾斜面に当接することで、面接触による案内作用を発揮することができ、位置決め用位置が位置決め具に向き合う位置への変速軸の移動を適切に行うことができる。
上記構成において、前記一対の係合部のうちの一方の係合部に前記変速アームが係合されている場合に、前記一対のシフターのうちの他方の係合部に対応するシフターの移動操作を規制する移動規制機構が備えられていると好適である。
本構成によれば、変速軸が軸心方向に移動操作されて一方の係合部に変速アームが係合された場合に、移動規制機構によって他方の係合部に対応するシフターの変速位置への移動操作を規制することができる。これにより、変速アームが一対の係合部の両方に重複して係合する中立位置から一方の係合部に係合する位置側に外れると、他方の係合部に対応するシフターが誤って変速位置に移動操作されるのを防止することができる。よって、変速位置が中立位置から外れた場合に、一対の係合部の両方に対応するシフターが変速位置に移動操作されて、その両方のシフターにおける両方のシフトギヤが噛合する二重噛合状態の発生を防止することができる。
上記構成において、前記移動規制機構は、前記一対のシフターの夫々に備えられた規制体に対して前記変速軸の回動操作に伴う移動を規制することで前記一対のシフターの夫々における移動操作を規制し、かつ、前記変速アームが前記中立位置に位置する場合に、前記一対のシフターの両方の前記規制体に対して前記変速軸の回動操作に伴う移動を規制するように構成されていると好適である。
本構成によれば、移動規制機構によって、一対のシフターの夫々に備えられた規制体に対して変速軸の回動操作に伴う移動を規制することで一対のシフターの夫々における移動操作が規制される。そして、変速アームが中立位置に位置する場合に、一対のシフターの両方の規制体に対して変速軸の回動操作に伴う移動が規制される。このため、変速アームが中立位置に位置する場合に、変速軸を回動操作しようとしても、移動規制機構によって一対のシフターの両方の移動操作が規制されるので、一対の係合部の両方の移動が規制され、変速アームを中立位置に保持しようとする。よって、変速アームが中立位置に位置する場合に、変速軸を回動操作しようとしても、変速アームが中立位置から外れた位置に移動するのを防止することができ、中立位置の検出を的確に行うことができる。
上記構成において、前記一対の係合部の夫々は、前記変速アームと対向する部位が開口され、その開口を通した前記変速アームの移動により係合自在な凹状に形成されていると好適である。
本構成によれば、一対の係合部の両方を簡易な形状としながら、この凹状の一対の係合部の両方を互いに隣接する配置することで、変速アームが一対の係合部の両方に重複して係合する中立位置を現出させることができる。また、変速軸の軸心方向に沿った移動操作により、変速アームが係合部の開口を通して、その係合部に係合する側に、逆に、その係合部から係合を離脱する側にスムーズに移動することができる。
トラクタの全体側面図である。 エンジン始動牽制装置を示すブロック図である。 検出スイッチと位置保持機構の取り付けを示す斜視図である。 中立位置のときの変速操作部を示す断面図である。 中立位置のときの変速操作部の説明図であり、(A)はシフターの周辺を示す断面図であり、(B)は変速レバーの操作経路を示す説明図である。 前進一速位置のときの変速操作部の説明図であり、(A)はシフターの周辺を示す断面図であり、(B)は変速レバーの操作経路を示す説明図である。 後進一速位置のときの変速操作部の説明図であり、(A)はシフターの周辺を示す断面図であり、(B)は変速レバーの操作経路を示す説明図である。 第一凹部と第二凹部とを仮想的に同一断面にて示した説明図である。 第一凹部と第二凹部との関係を模式的に示す説明図である。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。
図1に示すように、「作業車」の一例である農用のトラクタには、左右一対の操向及び駆動自在な前車輪11、左右一対の駆動自在な後車輪12、車体前端部に位置するエンジン13を有する原動部、車体後端部に位置する運転座席14を有する運転部が備えられた自走車体が備えられている。自走車体の車体フレームの後部を形成しているミッションケース15の後部には、ロータリ耕耘装置などの各種の作業装置を昇降操作自在に連結する左右一対のリフトアーム16と、エンジン13からの回動力をリフトアーム16に連結された作業装置へ伝達する動力取り出し軸17が備えられている。
図4に示すように、トラクタには、ミッションケース15の内部にギヤ式の走行用の主変速装置18が備えられている。この主変速装置18は、エンジン13からミッションケース15の入力軸に伝達された回動力を前進三段と後進一段とに切り換え、副変速装置(図示せず)を介して、前車輪11及び後車輪12に伝達するように構成されている。そして、主変速装置18の変速操作を行うために、図1に示すように、運転部における運転座席14の車体横側には単一の主変速レバー20が備えられており、操縦者がこの主変速レバー20を操作することで、主変速装置18を変速操作するようにしている。
図2に示すように、このトラクタは、主変速装置18が中立状態であるか否かを検出する中立位置検出スイッチ22を備えており、この中立位置検出スイッチ22にて主変速装置18の中立状態を検出しているときのみ、エンジン始動装置23によってエンジン13を始動できるように電源回路24が構成されている。中立位置検出スイッチ22は、エンジン始動装置23の電源回路24に直列に介装されて備えられている。中立位置検出スイッチ22は、主変速装置18の中立状態を検出しているときには入り状態に切り換わって電源回路24を閉じ側に操作し、主変速装置18の中立状態を検出していないときは切り状態に切り換わって電源回路24を開き側に操作するように構成されている。これにより、主変速装置18が中立状態にあるときに、エンジン始動装置23によるエンジン13の始動を許可し、主変速装置18が中立状態にないときは、エンジン始動装置23によるエンジン13の始動を禁止する。
図5(B)、図6(B)、図7(B)に示すように、主変速レバー20は、操作経路30に沿って前後左右に揺動操作可能に支持されている。主変速レバー20の操作経路30は、横部分31の両端に第一前後部分32の中間部と第二前後部分33の中間部を繋いだH型とされている。つまり、主変速レバー20を左右方向に揺動することで、横部分31を移動自在であり、横部分31の両端部の何れかに移動させた状態で主変速レバー20を前後方向に揺動することで、第一前後部分32及び第二前後部分33を移動自在となっている。
図1、図4に示すように、主変速レバー20は、車体横向き姿勢とされた丸棒状の変速軸25に連結固定されている。主変速レバー20の基端部に溶接接合された板状の連結部材26が、2つのボルト27によって、変速軸25の端部に溶接接合された板状の被連結部材28に締結固定されている。変速軸25は、車体横方向をその軸心方向Xとしており、その軸心方向Xに沿って移動自在で、かつ、軸心まわりに回動自在にミッションケース15の操作部ケース34に支持されている。変速軸25の軸心方向Xにおける一端部(右端部)が第一筒部35に支持されており、変速軸25の軸心方向Xにおける他端部(左端部)が第二筒部36に支持されている。このようにして、変速軸25は、主変速レバー20の左右方向での揺動により軸心方向Xに沿って移動操作自在で、かつ、主変速レバー20の前後方向での揺動により回動操作自在に備えられている。
主変速装置18は、図3及び図4に示すように、変速軸25に加えて、その変速軸25と一体的に移動操作される変速アーム37と、変速軸25の軸心方向Xに沿った移動操作により変速アーム37によって択一的に係合操作される一対の係合部41,42と、それら一対の係合部41,42の夫々に対して備えられると共に、係合部41,42に変速アーム37が係合された状態での変速軸25の回動操作により変速位置に移動操作される一対のシフター47,48とが、備えられている。
変速アーム37は、変速軸25に貫通支持された棒状の部材であり、変速軸25の外周部から下方側に突出するように変速軸25に固着されている。変速アーム37は、変速軸25に外嵌された抜け止め筒38によって変速軸25から抜け止めされている。変速軸25には、抜け止め筒38と第二筒部36との間に位置する部分にスプリング80が外嵌されている。
一対のシフターとして、第一シフター47と第二シフター48とが備えられている。変速軸25の軸心方向Xに対して直交する方向を軸心方向Yとする第一支軸43及び第二支軸44が備えられている。第一支軸43と第二支軸44は、変速軸25の軸心方向Xに間隔を隔てた状態で平行になるように配置されている。第一シフター47は、第一支軸43の軸心方向Yに移動操作されることで、第一シフトフォーク47aを揺動操作して第一シフトギヤ49を変速位置に移動操作して変速するようにしている。また、第二シフター48も、第一シフター47と同様に、第二支軸44の軸心方向Yに移動操作されることで、第二シフトフォーク48aを揺動操作して第二シフトギヤ50を変速位置に移動操作して変速するようにしている。
第一シフター47は、第一支軸43の軸心方向Yに摺動自在な第一ボス部45と、係合部としての第一係合部41と、第一シフトフォーク47aとを一体的に備えている。また、第二シフター48も、第一シフター47と同様に、第二支軸44の軸心方向Yに摺動自在な第二ボス部46と、係合部としての第二係合部42と、第二シフトフォーク48aとを一体的に備えている。第一ボス部45及び第二ボス部46は、ともに、支軸43、44に外嵌された筒状に形成されている。第一係合部41及び第二係合部42は、ともに、平面視でコ字形の凹状に形成されており、変速軸25の軸心方向Xにおいて互いに隣接して配置されている。第一係合部41及び第二係合部42は、その凹状の開口が対向するように配置されており、第一係合部41及び第二係合部42の開口する部位に変速アーム37が配置されている。第一係合部41及び第二係合部42は、開口の空間を通して変速アーム37が変速軸25の軸心方向Xに移動されて、変速アーム37に係合自在とされている。このように、第一係合部41、第二係合部42、変速アーム37が配置されていることから、変速軸25の軸心方向Xに沿った移動操作により変速アーム37を変速軸25の軸心方向Xに移動させて第一係合部41と第二係合部42に択一的に係合操作できるようになっている。そして、第一シフター47及び第二シフター48は、係合部41、42に変速アーム37が係合された状態での変速軸25の回動操作により変速アーム37を支軸43、44の軸心方向Yに移動させることで、シフトフォーク47a、48aを揺動操作してシフトギヤ49、50を変速位置に移動操作している。
第一シフター47を移動操作することで、第一シフトギヤ49が不図示の前進一速ギヤに噛み合う前進一速位置(変速位置)と、第一シフトギヤ49が不図示の後進ギヤに噛み合う後進位置(変速位置)とに変速自在となっている。また、第二シフター48を移動操作することで、第二シフトギヤ50が不図示の前進二速ギヤに噛み合う前進二速位置(変速位置)と、第二シフトギヤ50が不図示の前進三速ギヤに噛み合う前進三速位置(変速位置)とに変速自在となっている。
図5は、主変速レバー20がニュートラル位置Nにあり、変速アーム37が一対の係合部41、42の両方に重複して係合する中立位置に位置しており、主変速装置18が中立状態となっている場合を示している。この主変速装置18が中立状態のときから、図6に示すように、主変速レバー20を横部分31に沿って右側に揺動させることで、変速軸25を軸心方向Xの右側に移動させて変速アーム37も右側に移動させ、変速アーム37を第一係合部41のみを係合操作自在とする。そして、図7に示すように、主変速レバー20を第一前後部分32の前端部の前進一速位置F1に揺動させることで、変速軸25を回動操作させて変速アーム37も回動操作させ、第一シフター47の第一ボス部45を第一支軸43に沿って摺動させて前進一速位置に移動操作している。図示は省略するが、図6において、図7とは逆に、主変速レバー20を第一前後部分32の後端部の後進位置Rに揺動させることで、第一シフター47の第一ボス部45を第一支軸43に沿って摺動させて後進位置に移動操作している。また、図示は省略するが、図5において、図6とは逆に、主変速レバー20を横部分31に沿って左側に揺動させることで、変速軸25を軸心方向Xの左側に移動させて変速アーム37も左側に移動させ、変速アーム37を第二係合部42のみを係合操作自在とする。よって、変速アーム37を第二係合部42に係合させた状態において、主変速レバー20を第二前後部分33の前端部の前進三速位置F3に揺動させることで、第二シフター48を前進三速位置に移動操作し、主変速レバー20を第二前後部分33の後端部の前進二速位置F2に揺動させることで、第二シフター48を前進二速位置に移動操作している。
〔移動規制機構51〕
この実施形態では、図3、図4、図5(A)、図6(A)、図7(A)に示すように、一対の係合部41,42のうちの一方の係合部に変速アーム37が係合されている場合に、一対のシフター47,48のうちの他方の係合部に対応するシフターの移動操作を規制する移動規制機構51が備えられている。移動規制機構51は、牽制部材52と、第一規制体53と、第二規制体54とを備えている。第一規制体53は第一シフター47に備えられており、第二規制体54は第二シフター48に備えられており、牽制部材52が第一規制体53及び第二規制体54の移動を規制することで、第一シフター47及び第二シフター48における変速位置への移動操作を規制するように構成されている。
牽制部材52は、上下方向で、変速軸25と第一シフター47及び第二シフター48との間に配置された板状体にて構成されている。牽制部材52は、後端側に位置する車体上下向きの上下軸心Zまわりで揺動自在となるように操作部ケース34に支持されている。第一規制体53は、第一ボス部45の側部から上方に突出されたピン状に形成されている。第二規制体54は、第二ボス部46の側部から上方に突出されたピン状に形成されている。牽制部材52には、上下方向に貫通する操作溝部55が形成されており、この操作溝部55に、変速アーム37、第一規制体53及び第二規制体54が挿通されている。これにより、牽制部材52は、変速アーム37の移動により押圧されて上下軸心Zまわりに揺動し、操作溝部55によって第一規制体53及び第二規制体54の動きを規制することで、第一シフター47及び第二シフター48の変速位置への移動操作を規制するようにしている。
牽制部材52の操作溝部55には、変速アーム37の前後方向での移動を許容する前方側溝部55aが備えられており、変速アーム37が変速軸25の軸心方向Xに移動するときには、前方側溝部55aの側壁部が変速アーム37に当接することで、変速アーム37にて牽制部材52を上下軸心Z周りで揺動させるようにしている。また、操作溝部55には、第一規制体53の前後方向での移動をロックする第一ロック溝57と、第二規制体54の前後方向での移動をロックする第二ロック溝58とが備えられている。さらに、操作溝部55には、第一ロック溝57の後方に隣接して前後方向に対して傾斜して延びる第一後シフト溝59と、第一ロック溝57の前方に隣接して第一後シフト溝59の前方側に連続して延びる第一前シフト溝61と、第二ロック溝58の後方に隣接して前後方向に対して傾斜して延びる第二後シフト溝60と、第二ロック溝58の前方に隣接して第二後シフト溝60の前方側に連続して延びる第二前シフト溝62とが備えられている。このように、操作溝部55は、各溝を連続して備えた左右対称な形状に形成されている。
図5に示すように、変速アーム37が中立位置に位置する場合には、変速アーム37が前方側溝部55aに対して前後方向及び左右方向でその中央部に位置している。また、第一規制体53は、第一ロック溝57に嵌り込む手前の入り口付近に位置しており、第二規制体54は、第二ロック溝58に嵌り込む手前の入り口付近に位置している。そして、図6に示すように、変速アーム37が変速軸25の軸心方向Xに移動して第一係合部41のみを係合操作する位置となると、牽制部材52が上下軸心Z周りで揺動され、第二規制体54が第二ロック溝58に嵌り込み、前後方向での移動が規制される。このとき、第一規制体53は、第一後シフト溝59と第一前シフト溝61とが連続する部分に位置しており、第一規制体53の前後方向での移動が許容されている。これにより、変速アーム37が第一係合部41のみを係合操作する位置となると、第一シフター47の変速位置への移動操作は許容し、第二シフター48の変速位置への移動操作が規制される。また、図示は省略するが、変速アーム37が第二係合部42のみを係合操作する位置となると、第一規制体53が第一ロック溝57に嵌り込むことから、第一シフター47の変速位置への移動操作は規制され、第二シフター48の変速位置への移動操作が許容される。
〔中立位置検出スイッチ22、位置決め具69〕
図3、図4に示されているように、変速軸25には、中立位置検出スイッチ22の検知部67が挿脱自在な第一凹部68と、中立位置保持用の位置決め具69が挿脱自在な第二凹部70とが形成されている。図8、図9から理解されるように、変速軸25の外周部において第一凹部68に対して軸心方向Xを中心に略90度ずらした位置に第二凹部70が形成されている。この実施形態では、第二凹部70の変速軸25の軸心方向Xに沿う長さが、第一凹部68の変速軸25の軸心方向Xに沿う長さと同一となるように設定している。
図8及び図9に示されているように、第一凹部68は、中心角が略90度の円錐形をしたすり鉢状に形成されている。中立位置検出スイッチ22は、検知部67が第一凹部68に挿入されていることを検知するように構成されている。中立位置検出スイッチ22は、検知部67が変速軸25に接触作用するようにして操作部ケース34のスイッチ支持部71に取り付けられており、変速軸25の軸心方向Xの動きを捉えて、検知部67が第一凹部68に挿入されていることを検知している。
図8及び図9に示すように、変速軸25の外周部に形成された第二凹部70は、中心角が略90度の円錐形をしたすり鉢状に形成されており、位置決め用位置Tを最も下位とする傾斜面72を有している。位置決め用位置Tは、変速軸25の軸心方向X及び周方向で第二凹部70の中央位置となるように設定されている。位置決め具69には、操作部ケース34に支持された支持体75、支持体75に対して出退可能な球状の接触部73(当接面に相当する)と、接触部73を突出方向に付勢するバネ体78と、が備えられている。これにより、位置決め具69は、変速軸25の軸心側に付勢されており、位置決め具69が第二凹部70に挿入されることにより、位置決め用位置Tが位置決め具69の接触部73に向き合う位置へ変速軸25を移動させるように付勢されている。
図5に示すように、変速アーム37が中立位置に位置する場合に、図8に示すように、中立位置検出スイッチ22の検知部67が第一凹部68に挿入され、かつ、位置決め具69が第二凹部70に挿入されているように構成されている。例えば、図9の点線のように、中立位置検出スイッチ22の検知部67の挿入位置が第一凹部68の所望位置から外れていても、位置決め具69が第二凹部70に挿入されていることで、白抜き矢印にて示すように、位置決め具69の付勢力により位置決め具69の接触部73が第二凹部70の傾斜面72に当接して位置決め用位置Tが位置決め具69の接触部73に向き合う位置へ変速軸25を移動させる。この変速軸25の移動により、図9の実線のように、中立位置検出スイッチ22の検知部67が第一凹部68の所望位置に位置合わせされることになり、検知部67が第一凹部68に挿入されていることを適切に検知することができる。よって、中立位置検出スイッチ22とその取付箇所との間にシムを介在させて、そのシムの厚さを調整する等の細かな調整作業を必要とせずに、中立位置検出スイッチ22にて主変速装置18の中立状態を適切に検出することができる。
上述の如く、中立位置検出スイッチ22は、変速軸25の軸心方向Xの動きを捉えて、変速アーム37が中立位置に位置することで、検知部67が第一凹部68に挿入されていることを検知している。そこで、変速アーム37が中立位置に位置する場合に、移動規制機構51によって変速軸25の回動操作に伴う一対のシフター47、48の変速位置への移動操作を規制するようにしている。
図5に示すように、変速アーム37が中立位置に位置する場合には、第一規制体53が、第一ロック溝57に嵌り込む手前の入り口付近に位置しており、第二規制体54が、第二ロック溝58に嵌り込む手前の入り口付近に位置している。変速軸25の回動操作により変速アーム37を回動させようとすると、変速アーム37によって重複して係合している一対の係合部41の両方が前後方向に移動しようとする。このとき、牽制部材52の操作溝部55には、第一規制体53の後方側に当接する第一後壁63と、第一規制体53の前方側に当接する第一前壁65と、第二規制体54の後方側に当接する第二後壁64と、第二規制体54の前方側に当接する第二前壁66とが備えられている。よって、第一後壁63及び第一前壁65が第一規制体53に当接することで、第一規制体53の前後方向での移動が規制され、第一シフター47の変速位置への移動操作が規制されている。また、第二後壁64及び第二前壁66が第二規制体54に当接することで、第二規制体54の前後方向での移動が規制され、第二シフター48の変速位置への移動操作が規制されている。
〔別実施形態〕
(1)上記実施形態では、第二凹部70の軸心方向X方向に沿う長さが、第一凹部68の軸心方向X方向に沿う長さと同一となるように設定されている例を示したが、これに限られない。例えば、第二凹部70の軸心方向X方向に沿う長さが、第一凹部68の軸心方向X方向に沿った長さよりも大きくなるように設定されていてもよい。
(2)上記実施形態では、第一凹部68と第二凹部70とが円錐のすり鉢状に形成されている例を示したが、これに限られず、第一凹部68の形状は、球面状等の曲面や円柱状に形成されていてもよく、第二凹部70の形状については球面状等の曲面など傾斜面を有するものであればよい。
(3)上記実施形態では、位置決め具69には、球状の接触部73と、接触部73を突出方向に付勢するバネ体78とが備えられている例を示したが、これに限られない。位置決め具69には、種々の構成を採用することができ、例えば、先端が球面上に形成された接触部有する棒状の部材と、棒状の部材を突出方向に付勢したバネ体とが備えられたような他の位置決め具であってもよい。
(4)上記実施形態では、主変速レバー20が操作経路30における横部分31の中央位置をニュートラル位置Nとして、主変速レバー20がニュートラル位置Nに位置するときに、変速アーム37が一対の係合部41の両方に重複して係合する中立位置に位置するようにしているが、例えば、横部分31の一端位置(第一前後部分32と交差する位置)をニュートラル位置Nとすることもでき、どのような位置をニュートラル位置Nとするかは適宜変更が可能である。また、主変速レバー20の操作経路30については、主変速レバー20を案内するガイド溝を備えるものや、このようなガイド溝を備えずに主変速レバー20が挿通する部材にF1やR等の表示部を備えているだけのものでもよい。
(5)上記実施形態では、移動規制機構51として、牽制部材52に形成された操作溝部55にて第一規制体53及び第二規制体54の前後方向での移動を規制するものを例示したが、これに代えて、例えば、第一シフター47が移動操作される場合に、第二シフター48の移動操作を規制し、逆に、第二シフター48が移動操作される場合に、第一シフター47の移動操作を規制するように、第一シフター47の動きと第二シフター48の動きとを連係する連係機構を備えることもできる。連係機構としては、例えば、第一シフターのボス部と第二シフターのボス部との間を筒状部材にて繋ぎ、その筒状部材の内部に複数のボールを介在させて、第一シフターを移動操作する場合には、そのボールを第二シフターのボス部に形成された凹部に嵌合させることで、第二シフターの移動操作を規制することができる。
(6)上記実施形態では、作業車の一例としてトラクタを示したが、これに限られず、田植機、コンバイン、芝刈り機、建設機械等の種々の作業車であってもよい。
22 :中立位置検出スイッチ
25 :変速軸
37 :変速アーム
41 :第一係合部
42 :第二係合部
47 :第一シフター
48 :第二シフター
51 :移動規制機構
53 :第一規制体
54 :第二規制体
67 :検知部
68 :第一凹部
69 :位置決め具
70 :第二凹部
72 :傾斜面
73 :接触部(「当接面」)
T :位置決め用位置
X :軸心方向

Claims (5)

  1. 軸心方向に沿った移動操作と回動操作自在に支持された変速軸と、
    前記変速軸と一体的に移動操作される変速アームと、
    互いに隣接して配置され、前記変速軸の軸心方向に沿った移動操作により前記変速アームによって択一的に係合操作される一対の係合部と、
    前記一対の係合部の夫々に対して備えられると共に、前記係合部に前記変速アームが係合された状態での前記変速軸の回動操作により変速位置に移動操作される一対のシフターと、が備えられ、
    前記変速軸には、中立位置検出スイッチの検知部が挿脱自在な第一凹部と、中立位置保持用の位置決め具が挿脱自在な第二凹部とが形成され、
    前記中立位置検出スイッチは、前記検知部が前記第一凹部に挿入されていることを検知するように構成され、
    前記第二凹部は、位置決め用位置を最も下位とする傾斜面を有し、
    前記位置決め具は、前記変速軸の軸心側に付勢されており、前記位置決め具が前記第二凹部に挿入されることにより、前記位置決め用位置が前記位置決め具に向き合う位置へ前記変速軸を移動させるように付勢されており、
    前記変速アームが前記一対の係合部の両方に重複して係合する中立位置に位置する場合に、前記検知部が前記第一凹部に挿入され、かつ、前記位置決め具が前記第二凹部に挿入され
    前記第二凹部の前記軸心方向に沿う長さは、前記第一凹部の前記軸心方向に沿う長さと同一となるように、あるいは、前記第一凹部の前記軸心方向に沿った長さよりも大きくなるように設定してある中立位置検出装置。
  2. 前記位置決め具は、前記第二凹部に挿入されることにより、前記傾斜面に当接して前記変速軸を案内移動させる当接面を有している請求項1に記載の中立位置検出装置。
  3. 前記一対の係合部のうちの一方の係合部に前記変速アームが係合されている場合に、前記一対のシフターのうちの他方の係合部に対応するシフターの移動操作を規制する移動規制機構が備えられている請求項1または2に記載の中立位置検出装置。
  4. 前記移動規制機構は、前記一対のシフターの夫々に備えられた規制体に対して前記変速軸の回動操作に伴う移動を規制することで前記一対のシフターの夫々における移動操作を規制し、かつ、前記変速アームが前記中立位置に位置する場合に、前記一対のシフターの両方の前記規制体に対して前記変速軸の回動操作に伴う移動を規制するように構成されている請求項3に記載の中立位置検出装置。
  5. 前記一対の係合部の夫々は、前記変速アームと対向する部位が開口され、その開口を通した前記変速アームの移動により係合自在な凹状に形成されている請求項1乃至4のいずれか一項に記載の中立位置検出装置。
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