JP3530731B2 - 歩行型作業機の変速操作装置 - Google Patents

歩行型作業機の変速操作装置

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JP3530731B2
JP3530731B2 JP33265397A JP33265397A JP3530731B2 JP 3530731 B2 JP3530731 B2 JP 3530731B2 JP 33265397 A JP33265397 A JP 33265397A JP 33265397 A JP33265397 A JP 33265397A JP 3530731 B2 JP3530731 B2 JP 3530731B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、管理機などの歩行
型作業機の変速操作装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来では、特開平6‐174058号公
報に見られるように、第1軸芯周りに揺動することによ
り二つのシフト軸に選択係合し、選択係合した状態で第
1軸芯に直交する第2軸芯周りに揺動することにより選
択係合したシフト軸をシフト操作する変速レバーを設け
て変速装置を変速操作するようにしていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記従来の技
術によるときは、変速レバーを第1軸芯周りに揺動させ
てシフト軸を選択する際、操作量の不足などから変速レ
バーの端部を両シフト軸にともに係合させてしまうこと
が生じやすく、そのような状態で変速レバーを第2軸芯
周りに揺動させて変速すると、両シフト軸がともにシフ
ト移動して、両シフトギヤがともに噛み合うダブル噛み
合いが生じることで変速装置の破損を招来するおそれが
あった。
【0004】本発明の目的は、ダブル噛み合いのない変
速を行えるようにする点にある。
【0005】
【課題を解決するための手段】請求項1に係る本第1発
明の特徴、作用、効果は次の通りである。
【0006】〔特徴〕 互いに直交する二つの軸芯周りに揺動操作自在な変速レ
バーと前後進切り換え用のシフト軸と高低切り換え用の
シフト軸とを設け、前記変速レバーの一方の軸芯周りで
の揺動により一方のシフト軸をシフト操作するカム機構
を設け、この一方のシフト軸がシフト操作された状態で
の変速レバーの他方の軸芯周りでの揺動により他方のシ
フト軸をシフト操作する操作アームを前記変速レバーの
基部に設け、前記カム機構として、変速レバーの一方の
軸芯周りでの一方向への揺動に伴い揺動面に対して直交
する一方向に相対移動するとともに変速レバーの一方の
軸芯周りでの反対方向への揺動に伴い揺動面に対して直
交する反対方向に相対移動するカムとカムフォロアーと
を備えたものを設けて、前記カムとカムフォロアーのう
ちの一方を前記一方の軸芯の軸長方向の移動が規制され
変速レバーと一体に前記一方の軸芯周りに揺動するよう
に変速レバーの基部に装着し、前記カムとカムフォロア
ーのうちの他方を前記一方のシフト軸に軸芯方向位置決
め状態に装着してある点にある。
【0007】〔作用〕 本第1発明によるときは、変速レバーの一方の軸芯周り
での揺動によりカム機構を介して一方のシフト軸をシフ
ト操作することで前後進切り換え又は高低切り換えを行
い、その切り換え状態での変速レバーの他方の軸芯周り
での揺動により操作アームを介して他方のシフト軸をシ
フト操作することで高低切り換え又は前後進切り換えを
行うのであって、前後進切り換え状態又は高低切り換え
状態で高低切り換え又は前後進切り換えを行うから、前
後進切り換えと高低切り換えとが順に行われて、前後進
切り換えと高低切り換えとが同時に行われることによる
ダブル噛み合いがない。
【0008】そして、変速レバーの揺動に伴いシフト軸
をカム機構を介してシフト操作するに、変速レバーの一
方向への揺動に伴いカム又はカムフォロアーを一方向に
移動させ、変速レバーの反対方向への揺動に伴いカム又
はカムフォロアーを反対方向に移動させるようにしてあ
るから、例えば、カム又はカムフロアーを一方向にスプ
リングにより付勢しておいて、カム又はカムフォロアー
の一方向への移動はスプリングによる付勢力で行わせる
一方、カム又はカムフォロアーの反対方向への移動は変
速レバーを介する操作力で付勢力に抗して行わせる場合
に比較して、カム又はカムフォロアーを一方向に移動さ
せるための操作力と反対方向に移動させるための操作力
とを等しいものにできる。つまり、前後進切り換えの場
合、前進切り換えのための操作力と後進切り換えのため
の操作力とを等しくでき、高低切り換えの場合、高速切
り換えのための操作力と低速切り換えのための操作力と
を等しくできる。
【0009】カムは、カムフォロアーに作用するカム面
の傾斜角を緩くして小さな操作力でカムとカムフォロア
ーとが相対移動するようにするために相対揺動方向での
長さが長くなり、しかも、それに伴いその大型化したカ
ム作用部を強力に変速レバーやシフト軸に支持させる上
で取付け部も大型化する。本第1発明によるときは、上
記の点に着目して、カムを変速レバーに装着してあるか
ら、カムの作用部を一方の軸芯から遠く隔てて位置させ
てカムをカムフォロアーに確実に作用させる構成を採用
しながらも、そのためにカムを大型化する必要が全くな
い。換言すると、例えば、カムをシフト軸に装着した場
合には、カムフォロアーを一方の軸芯から遠く隔てて位
置するようにカムフォロアーを変速レバーに装着する
際、カムフォロアーとして、大型なものが必要になる。
【0010】 〔効果〕 従って、本第1発明によれば、ダブル噛み合いなく変速
できて変速装置の破損を防止できるようになった。又、
カム機構を介するシフト軸の一方向への操作力と反対方
向への操作力とを等しくできることで変速操作感を良好
化して変速操作性を優れたものにできるようになった。
更に、カム及びカムフォロアーの大型化を抑制して、全
体をコンパクトに構成できるようになった。
【0011】請求項2に係る本第2発明の特徴、作用、
効果は次の通りである。
【0012】〔特徴〕 上記本第1発明の特徴において、前記変速レバーの一方
の軸芯周りでの揺動に伴いカム機構を介して前後進切り
換え用のシフト軸をシフト操作し、この前後進切り換え
用のシフト軸がシフト操作された状態での変速レバーの
他方の軸芯周りでの揺動に伴い操作アームを介して高低
切り換え用のシフト軸をシフト操作するように構成して
ある点にある。
【0013】〔作用〕 作業においては前後進切り換えの頻度より高低切り換え
の頻度が高い。他方、操作アームを介してシフト軸をシ
フト操作する場合に比較して、カム機構を介してシフト
軸をシフト操作する場合の方がシフト操作に要する操作
力が大きい。上記の点に着目して、本第2発明によると
きは、頻度の高い高低切り換えを操作アームを介して行
い、頻度の低い前後進切り換えをカム機構を介して行う
ようにしてあるから、高低切り換え及び前後進切り換え
を行えながらも、高低切り換えの操作性を良好なものに
できるようになった。
【0014】 〔効果〕 従って、本第2発明によれば、高低切り換えの操作性を
優れたものにできるようになった。
【0015】請求項3に係る本第3発明の特徴、作用、
効果は次の通りである。
【0016】〔特徴〕 上記本第1発明や本第2発明の特徴において、前記シフ
ト軸により操作される変速装置を内装したミッションケ
ースの外に前記カム機構及び操作アームを設置してある
点にある。
【0017】〔作用〕 本第3発明によるときは、変速レバーの揺動に伴いシフ
ト軸をシフト操作するためのカム機構及び操作アームを
ミッションケースの外に設置してあるから、カム機構及
び操作アームに対するメンテナンスを容易に行うことが
できる。
【0018】 〔効果〕 従って、本第3発明によれば、メンテナンス性を優れた
ものにできるようになった。
【0019】請求項4に係る本第4発明の特徴、作用、
効果は次の通りである。
【0020】〔特徴〕 上記本第1発明や本第2発明、本第3発明の特徴におい
て、前記変速レバーの後進位置への揺動を阻止する牽制
状態と揺動を許容する牽制解除状態とに切り換え操作自
在な後進牽制手段を設けてある点にある。
【0021】〔作用〕本第4発明 によるときは、後進牽制手段を牽制状態に切
り換え操作しておくことにより、変速レバーの後進位置
への揺動を阻止するようにしてあるから、思いがけない
後進を未然に防止することができる。
【0022】しかも、後進牽制手段が牽制解除状態に切
り換え操作自在なものであるから、後進したい場合に
は、その後進牽制手段を牽制解除状態に切り換え操作す
ることにより、意に則した後進を行える。
【0023】 〔効果〕 従って、本第4発明によれば、意に則した後進は行えな
がらも、意に反した後進を確実に防止できるようになっ
た。
【0024】
【発明の実施の形態】歩行型作業機は、図1に示すよう
に、歩行型の自走機体1の後部に耕耘ロータリ2を連結
して耕耘作業を行うように構成されている。
【0025】前記自走機体1は、左右一対の走行車輪3
を下部に備えたミッションケース4に、エンジン5、後
方に延びる歩行作業者用の操縦ハンドル6を組み付けて
構成されている。
【0026】前記ミッションケース4内には、図2,図
3に示すように、エンジン5の出力軸5aからベルトテ
ンション式のクラッチ7を介して動力が伝達される入力
軸8aを備えた変速装置8と、この変速装置8の出力軸
8bからチェーン式伝動装置9を介して伝達されてくる
動力の左右の車軸10への伝達を各別に入り切りするボ
ールクラッチ利用の左右一対の操向クラッチ11とが設
けられている。
【0027】前記変速装置8は、高速伝動ギヤ部12と
低速伝動ギヤ部13とを備えた高低切り換えシフトギヤ
14を入力軸8aに一体回転状態でかつシフト自在な状
態にスプラインを介して装着し、高低切り換えシフトギ
ヤ14が高速位置に位置するとき高速伝動ギヤ12に噛
み合う高速受動ギヤ部15と高低切り換えシフトギヤ1
4が低速位置に位置するとき低速伝動ギヤ13に噛み合
う低速受動ギヤ部16とを備えた高低切り換え受動ギヤ
17を、ミッションケース4に回転自在に支持させた中
間軸18に軸芯方向位置決め状態でかつ一体回転状態に
装着し、伝動ギヤ部19を備えた前後進切り換えシフト
ギヤ20を中間軸18に一体回転状態でかつシフト自在
な状態にスプラインを介して装着し、前後進切り換えシ
フトギヤ20が前進位置に位置するとき伝動ギヤ部19
に噛み合う受動ギヤ21を出力軸8bに軸芯方向位置決
め状態でかつ一体回転状態に装着し、前後進切り換えシ
フトギヤ20が後進位置に位置するとき伝動ギヤ部19
に噛み合う後進用受動ギヤ部22と受動ギヤ21に噛み
合う後進用伝動ギヤ部23とを備えた後進ギヤ24を入
力軸8aに軸芯方向位置決め状態でかつ回転自在に装着
して構成されている。なお、高低切り換えシフトギヤ1
4の高速位置と低速位置との間には、高低切り換えシフ
トギヤ14から高低切り換え受動ギヤ17への伝動を断
つ中立位置が設定されており、前後進切り換えシフトギ
ヤ20の前進位置と後進位置との間には、前後進切り換
えシフトギヤ20から受動ギヤ21及び後進ギヤ24へ
の伝動を断つ中立位置が設定されている。
【0028】要するに、変速装置8は、 〔1〕高低切り換えシフトギヤ14を低速位置にシフト
操作するとともに前後進切り換えシフトギヤ20を前進
位置にシフト操作して、低速伝動ギヤ部13を低速受動
ギヤ部16に噛み合わせるとともに伝動ギヤ部19を受
動ギヤ21に噛み合わせることにより、入力軸8aの回
転動力を高低切り換えシフトギヤ14→低速伝動ギヤ部
13→低速受動ギヤ部16→高低切り換え受動ギヤ17
→中間軸18→前後進切り換えシフトギヤ20→伝動ギ
ヤ部19→受動ギヤ21→出力軸8bと伝達する前進1
速を現出し、 〔2〕高低切り換えシフトギヤ14を高速位置にシフト
操作するとともに前後進切り換えシフトギヤ20を前進
位置にシフト操作して、高速伝動ギヤ部12を高速受動
ギヤ部15に噛み合わせるとともに伝動ギヤ部19を受
動ギヤ21に噛み合わせることにより、入力軸8aの回
転動力を高低切り換えシフトギヤ14→高速伝動ギヤ部
12→高速受動ギヤ部15→高低切り換え受動ギヤ17
→中間軸18→前後進切り換えシフトギヤ20→伝動ギ
ヤ部19→受動ギヤ21→出力軸8bと伝達する前進2
速を現出し、 〔3〕高低切り換えシフトギヤ14を低速位置にシフト
操作するとともに前後進切り換えシフトギヤ20を後進
位置にシフト操作して、低速伝動ギヤ部13を低速受動
ギヤ部16に噛み合わせるとともに伝動ギヤ部19を後
進用受動ギヤ部22に噛み合わせることにより、入力軸
8aの回転動力を高低切り換えシフトギヤ14→低速伝
動ギヤ部13→低速受動ギヤ部16→高低切り換え受動
ギヤ17→中間軸18→前後進切り換えシフトギヤ20
→伝動ギヤ部19→後進用受動ギヤ部22→後進ギヤ2
4→後進用伝動ギヤ部23→受動ギヤ21→出力軸8b
と伝達する後進1速を現出し、 〔4〕高低切り換えシフトギヤ14を高速位置にシフト
操作するとともに前後進切り換えシフトギヤ20を後進
位置にシフト操作して、高速伝動ギヤ部12を高速受動
ギヤ部15に噛み合わせるとともに伝動ギヤ部19を後
進用受動ギヤ部22に噛み合わせることにより、入力軸
8aの回転動力を高低切り換えシフトギヤ14→高速伝
動ギヤ部12→高速受動ギヤ部15→高低切り換え受動
ギヤ17→中間軸18→前後進切り換えシフトギヤ20
→伝動ギヤ部19→後進用受動ギヤ部22→後進ギヤ2
4→後進用伝動ギヤ部23→受動ギヤ21→出力軸8b
と伝達する後進2速を現出するようになっている。
【0029】前記操向クラッチ11はスプリング25に
より入り付勢されており、操縦ハンドル6に装着した左
右一対の操向レバー11aを介して付勢に抗して各別に
切り操作されるようになっている。
【0030】前記耕耘ロータリ2には、前記変速装置8
の入力軸8aの回転動力がチェーンケース26及び作業
クラッチ27を介して伝達されるようになっている。
【0031】前記変速装置8を操作する装置、つまり、
変速操作装置は、図4,図5にも示すように、変速レバ
ー28と前後進切り換え用のシフト軸29と高低切り換
え用のシフト軸30とカム機構31と操作アーム32と
変速案内手段と後進耕耘牽制手段とを備えている。
【0032】前記変速レバー28は、前記ミッションケ
ース4の外に位置する状態で左右向き軸芯X周りに上下
揺動自在にミッションケース4に取り付けた基端部28
Aと、前記左右向き軸芯Xに対して直交する縦向き軸芯
Y周りに左右揺動自在にこの基端部28Aに取り付けた
操作杆部28Bとからなる。つまり、変速レバー28
は、上下揺動、左右揺動自在なものである。
【0033】前記前後進切り換え用のシフト軸29は、
左右向き姿勢でかつその軸芯方向の一端部をミッション
ケース4から外に突出させる状態でミッションケース4
に取り付けられており、軸芯方向に移動することにより
シフトフォーク29Aを介して前記変速装置8の前後進
切り換えシフトギア20を前進位置と中立位置と後進位
置との3位置に変更するものである。
【0034】前記高低切り換え用のシフト軸30は、左
右向き姿勢でかつその軸芯方向の一端部をミッションケ
ース4から外に突出させる状態でミッションケース4に
取り付けられており、軸芯方向に移動することによりシ
フトフォーク30Aを介して変速装置8の高低切り換え
シフトギヤ14を高速位置と中立位置と低速位置との3
位置に変更するものである。
【0035】前記カム機構31は、図6にも示すよう
に、変速レバー28の上下揺動に伴い前後進切り換え用
のシフト軸29をシフト操作する機構であって、変速レ
バー28の基端部28Aにこれと一体に上下揺動する状
態にカム31Aを装着し、このカム31Aに形成のカム
溝31aに係合してカム31Aの上下揺動に伴いシフト
軸29の軸芯に沿った方向に位置変更されるカムフォロ
アー31Bをシフト軸29に装着して構成されている。
つまり、図7に示すように、変速レバー28の前後進中
立位置N1から前進位置Fへの揺動に伴いカム31Aで
カムフォロアー31Bを押圧してシフト軸29を中立位
置から前進位置に移動させ、変速レバー28の前進位置
Fから前後進中立位置N1への揺動に伴いカム31Aで
カムフォロアー31Bを押圧してシフト軸29を前進位
置から中立位置に移動させ、変速レバー28の前後進中
立位置N1から後進位置Rへの揺動に伴いカム31Aで
カムフォロアー31Bを押圧してシフト軸29を中立位
置から後進位置に移動させ、変速レバー28の後進位置
Rから前後進中立位置N1への揺動に伴いカム31Aで
カムフォロアー31Bを押圧してシフト軸29を後進位
置から中立位置に移動させるようになっている。
【0036】前記操作アーム32は、変速レバー28の
左右揺動に伴い高低切り換え用のシフト軸30をシフト
操作するものであって、シフト軸30に付設の係合具3
3に係合した状態で変速レバー28の操作杆部28Bと
一体に左右揺動することによりシフト軸30を移動させ
るものである。つまり、図7に示すように、変速レバー
28の高低中立位置N2と高速位置Hとの間での揺動に
伴いシフト軸30を中立位置と高速位置とに間で移動さ
せ、変速レバー28の高低中立位置N2と低速位置Lと
の間での揺動に伴いシフト軸30を中立位置と低速位置
との間で移動させるようになっている。
【0037】前記変速案内手段は、変速案内板34に形
成の案内溝34Aに変速レバー28を挿通させることで
変速レバー28の揺動を規制する手段であって、図5,
図7に示すように、案内溝34Aは、変速レバー28が
高低中立位置N2に位置するときにのみ変速レバー28
の前進位置Fと後進位置Rとの間での揺動を許容する前
後進案内溝部34aと、変速レバー28が前進位置Fに
位置しているときにのみ変速レバー28の低速位置L、
つまり、前進1速位置F1への移動を許容する前進1速
案内溝部34bと、変速レバー28が前進位置Fに位置
しているときにのみ変速レバー28の高速位置H、つま
り、前進2速位置F2への移動を許容する前進2速案内
溝部34cと、変速レバー28が後進位置Rに位置して
いるときにのみ変速レバー28の低速位置L、つまり、
後進1速位置R1への移動を許容する後進1速案内溝部
34dとを備えている。すなわち、変速装置8自体は、
前進2段、後進2段の変速を行えるものであるが、この
変速案内手段により、前進2段、後進1段の変速に規制
され、高速後進を行えないようになっている。
【0038】前記後進耕耘牽制手段は、後進状態での耕
耘作業を防止する、つまり、変速装置8が後進操作され
ている状態での作業クラッチ27の入り操作及び作業ク
ラッチ27が入り操作されている状態での変速装置8の
後進操作を牽制する手段であって、図1,図5,図7に
示すように、前記作業クラッチ27の操作レバー35に
クラッチ入り位置P1からクラッチ切り位置P2への揺
動に伴い可逆的に前方位置から後方位置に揺動する揺動
アーム36を設け、この揺動アーム36の上端に変速案
内板34を前後方向で貫通する牽制ロッド37を取り付
け、前記変速レバー28に牽制ロッド37に作用する牽
制板38を取り付けて構成されている。前記牽制板38
は、前記変速レバー28が前進位置Fに位置するとき牽
制ロッド37の端部を貫通させて牽制ロッド37の前方
位置pfと後方位置prとの間での移動を許容すること
で操作レバー35のクラッチ入り位置P1とクラッチ切
り位置P2との間での揺動を許容する孔38aを有する
ものであるとともに、牽制ロッド37が後方位置prに
位置するとき牽制ロッド37への接当を回避して変速レ
バー28の揺動を許容するものであって、牽制ロッド3
7が孔38aを貫通して前方位置pfに位置するとき、
孔38aの周縁で牽制ロッド37に接当して変速レバー
28の後進位置Rへの揺動を阻止し、変速レバー28が
後進位置Rに位置するとき牽制ロッド37の前端に接当
して牽制ロッド37の前方位置pfへの移動を阻止す
る、つまり、牽制ロッド37を後方位置prに保持する
ものである。
【0039】〔別実施形態〕 上記実施の形態において、後進耕耘牽制手段を省略し、
後進牽制手段を別途設けたものである。すなわち、図
8,図9に示すように、変速レバー28の操作杆部28
Bを根元部で伸縮自在に構成し、この操作杆部28Bを
伸長付勢するスプリング39を設け、変速案内板34の
裏面にストッパー40を設け、操作杆部28Bが伸長状
態にあるとき前記ストッパー40に接当して変速レバー
28の前進位置Fから後進位置Rへの移動を阻止すると
ともに、操作杆部28Bが短縮状態にあるとき前記スト
ッパー40への接当を回避して変速レバー28の前進位
置Fから後進位置Rへの移動を許容する当たり41を操
作杆部28Bに付設して、変速レバー28の後進位置R
への揺動を阻止する牽制状態と許容する牽制解除状態と
に切り換え操作自在でかつ牽制状態に付勢された後進牽
制手段を構成する。前記ストッパー40のうち変速レバ
ー28の後進位置Rから前進位置Fへの揺動に伴い当た
り41に接当する面は、当たり41の移動に伴いこの当
たり41を押圧して操作杆部28Bを短縮させて当たり
41がストッパー40を乗り越えることを許容する、つ
まり、変速レバー28を別段短縮操作しなくても変速レ
バー28の後進位置Rから前進位置Fへの揺動を行わせ
るカム面42に形成されている。なお、変速案内板34
には、変速レバー28の高速後進位置、つまり、後進2
速位置R2への移動を許容する後進2速案内溝部34e
が形成されている。つまり、この別実施形態では、前進
2段、後進2段の変速を行うようになっている。また、
この別実施形態では、牽制状態に付勢されているから、
牽制を解除するにはそれを確実に意識して行わなければ
ならず、牽制を確実化し易い。
【0040】上記実施の形態では、変速レバー28の上
下揺動により前後進切り換えを行い、変速レバー28の
左右揺動により高低切り換えを行うようにしたが、変速
レバー28の上下揺動により高低切り換えを行い、変速
レバー28の左右揺動により前後進切り換えを行うよう
にして実施しても良い。
【0041】上記実施の形態において、上記別実施形態
で示した後進牽制手段を設けて実施する。
【0042】上記実施の形態では、後進耕耘牽制手段を
設けて実施したが、この後進耕耘牽制手段を省略して実
施しても良い。
【0043】上記実施の形態では、自走機体1に耕耘ロ
ータリ2を連結した歩行型作業機、つまり、歩行型耕耘
機を示したが、本発明は、耕耘ロータリ2以外の作業装
置を連結した歩行型作業機にも適用することができる。
また、本発明は、走行車輪3に代えて車軸10に回転作
業装置を装着した歩行型作業機にも適用することができ
る。
【0044】上記実施の形態では、カム機構31を介し
て変速レバー28の揺動に伴い前後進切り換え用のシフ
ト軸29をシフト操作し、操作アーム32を介して変速
レバー28の揺動に伴い高低切り換え用のシフト軸30
をシフト操作するようにしたが、カム機構31を介して
変速レバー28の揺動に伴い高低切り換え用のシフト軸
30をシフト操作し、操作アーム32を介して変速レバ
ー28の揺動に伴い前後進切り換え用のシフト軸29を
シフト操作するようにして実施しても良い。
【0045】上記実施の形態では、カム機構31を構成
するに、カム31Aを変速レバー28に、カムフォロア
ー31Bをシフト軸にそれぞれ装着したが、カム31A
をシフト軸に、カムフォロアー31Bを変速レバー28
に装着してカム機構31を構成しても良い。
【図面の簡単な説明】
【図1】歩行型作業機の側面図
【図2】ミッションケース内要部の縦断面図
【図3】ミッションケース内要部の縦断面図
【図4】ミッションケース内のシフト軸の配置を示す切
り欠き側面図
【図5】変速操作装置の切り欠き側面図
【図6】カム機構の正面図
【図7】変速案内板の背面図
【図8】別実施形態を示す変速操作装置の切り欠き側面
【図9】別実施形態を示す変速案内板の背面図
【符号の説明】
4 ミッションケース 8 変速装置 28 変速レバー 29 シフト軸 30 シフト軸 31 カム機構 31A カム 31B カムフォロアー 32 操作アーム X 軸芯 Y 軸芯 R 後進位置
フロントページの続き (56)参考文献 特開 平9−109717(JP,A) 特開 昭60−191823(JP,A) 特開 平8−188063(JP,A) 特開 平6−174058(JP,A) 特開 平8−253046(JP,A) 実開 平4−50756(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B60K 20/00 - 20/08 F16H 59/00 - 63/48

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 互いに直交する二つの軸芯(X)(Y)
    周りに揺動操作自在な変速レバー(28)と前後進切り
    換え用のシフト軸(29)と高低切り換え用のシフト軸
    (30)とを設け、前記変速レバー(28)の一方の軸
    芯(X)周りでの揺動により一方のシフト軸(29)を
    シフト操作するカム機構(31)を設け、この一方のシ
    フト軸(29)がシフト操作された状態での変速レバー
    (28)の他方の軸芯(Y)周りでの揺動により他方の
    シフト軸(30)をシフト操作する操作アーム(32)
    前記変速レバー(28)の基部に設け、前記カム機構
    (31)として、変速レバー(28)の一方の軸芯
    (X)周りでの一方向への揺動に伴い揺動面に対して直
    交する一方向に相対移動するとともに変速レバー(2
    8)の一方の軸芯(X)周りでの反対方向への揺動に伴
    い揺動面に対して直交する反対方向に相対移動するカム
    (31A)とカムフォロアー(31B)とを備えたもの
    を設けて、前記カム(31A)とカムフォロアー(31
    B)のうちの一方(31A)を前記一方の軸芯(X)の
    軸長方向の移動が規制され変速レバー(28)と一体に
    前記一方の軸芯(X)周りに揺動するように変速レバー
    の基部に装着し、前記カム(31A)とカムフォロアー
    (31B)のうちの他方(31B)を前記一方のシフト
    軸(29)に軸芯方向位置決め状態に装着してある歩行
    型作業機の変速操作装置。
  2. 【請求項2】 前記変速レバー(28)の一方の軸芯
    (X)周りでの揺動に伴いカム機構(31)を介して前
    後進切り換え用のシフト軸(29)をシフト操作し、こ
    の前後進切り換え用のシフト軸(29)がシフト操作さ
    れた状態での変速レバー(28)の他方の軸芯(Y)周
    りでの揺動に伴い操作アーム(32)を介して高低切り
    換え用のシフト軸(30)をシフト操作するように構成
    してある請求項1記載の歩行型作業機の変速操作装置。
  3. 【請求項3】 前記シフト軸により操作される変速装置
    (8)を内装したミッションケース(4)の外に前記カ
    ム機構(31)及び操作アーム(32)を設置してある
    請求項1又は2記載の歩行型作業機の変速操作装置。
  4. 【請求項4】 前記変速レバー(28)の後進位置への
    揺動を阻止する牽制状態と揺動を許容する牽制解除状態
    とに切り換え操作自在な後進牽制手段を設けてある請求
    1〜3のいずれか1項に記載の歩行型作業機の変速操
    作装置。
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