JP6025107B1 - 円筒体研削砥石 - Google Patents

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Abstract

【課題】特に、薄板から厚板までの板材に対する孔の貫通加工において、最少限の研削屑、砥石内クーラントの効率アップ、研削屑の排出効率アップ、研削時間の短縮による研削効率の改善を達成した新規な研削砥石に関する。【解決手段】 円筒に形成した円筒体3、上記円筒体の内周面3Aから先端面3Sを経由して外周面3Fに繋がる溝3B、3Hを円筒体の軸芯方向Oに向けて円周面上に複数凹設し、上記円筒体の開口する先端面とこの周辺部3Iにダイヤ、CBN電着砥粒叉はWA、GC砥粒Gを固着させ、上記円筒体の後端面から研削液GO叉は研削気体を内周面の溝に供給し先端面から噴出させて研削加工点を冷却し且つ切粉を外周面の溝から排出する円筒体研削砥石2である。【選択図】図1

Description

本発明は、回転加工する研削工具(カップ砥石や円筒砥石)と、この研削工具による孔あけ加工方法において、最適な使用条件で孔あけ加工他を可能とする研削工具の改良に係わる。特に、薄板から厚板までの板材に対する孔の貫通加工において、最少限の研削屑、砥石内クーラント液の効率アップ、研削屑の排出効率アップ、研削時間の短縮による研削効率の改善を達成した新規なカップ筒体研削砥石及び円筒体研削砥石の孔開けに関する。
近年、切削加工や研削加工分野において、各種板材に対して貫通孔を効率良く開ける方法に、側端面に砥石部を構成した中空円筒状のカップ砥石本体の周側面に複数個の通水用の長孔部を穿孔設配置した研削用カップ砥石がある(例えば、特許文献1参照。)。
更に、産業分野が異なるコンクリート建造物の分野では、コンクリート加工に多用されているコアドリルが存在する。このコアドリルの一つの公知例は、筒状コアの基部からコア内部に供給される研削材を強制的に切削部位へ誘導し、コア内部での滞留ないし堆積を回避して供給ロスの低減を図るとともに、切削効率の向上を図るものである。具体的な構成は、コアドリル4は、装置本体部6に螺合等の手段をもって取り付けられる筒状コア14と、この筒状コア14の内方においてコンクリート等の被削面F上設けられる案内部材16とから成っている。筒状コア14の先端14aには周方向に等間隔に切削チップ18が配設されており、基部14bには研削材Kを冷却用空気とともにコア内部へ導入するための供給口20が形成されている。案内部材16は筒状コア14の先端側へ末広がりとなる略円錐形に形成されており、被削面F上に対する載置面16aと、研削材Kを誘導する案内斜面16bとを有している(例えば、特許文献2参照。)。
更に、円筒壁24aを有するコアドリル本体24と、コアドリル本体24の先端に設けられた複数の穿孔刃25とを備えたコアドリル23において、コアドリル本体24に、先端から基端に向けて延在する切粉排出溝26を円筒壁24aを貫通する態様で形成し、切粉排出溝26の穿孔方向寸法L1を穿孔対象物に対する穿孔深さD1(図10)よりも大きく設定したものである(例えば、特許文献3参照。)。
実開平2−53367号公報 実開平5−35217号公報 特開2015−3426号公報
上記実開平2−53367号公報は、中空円筒状のカップ砥石本体の周側面に複数個の通水長孔部を穿孔設配置した研削用カップ砥石である。これにより、比較に薄板の穴の貫通加工において、複数個の通水長孔部からの先端刃部への冷却効果や研削屑の排出には期待できる。然し乍ら、ある程度の板厚から厚板の穴の貫通加工において、最小限の研削屑生成とこの研削屑の排出効率アップ、更に、クーラント液を効率良く刃先への砥石内を通過させた供給と排出性に劣ると言う問題がある。従って、厚板の孔の貫通加工において、加工の効率アップ、研削時間の短縮による研削効率の改善が望めない。
更に、上記実開平5−35217号公報は、コンクリートを粉砕加工するコアドリルであり、研削材を強制的に切削部位へ誘導し、コア内部での滞留ないし堆積を回避して供給ロスの低減を図り、切削効率の向上を図るものであると言う。しかし、金属材料や特に、炭素繊維強化プラスチック板の孔加工を行うと、炭素繊維糸群でシート状とした板材をその繊維方向を交差して積層した炭素繊維強化プラスチック板の構造体であるから、上記コアドリルで通常の加工を行うと、切断した炭素繊維糸群が刃具(切削チップ)に絡み付き、正確な孔あけ加工ができない。更に、研削材は圧縮空気で噴霧状にして筒状コアの基部(加工点から遠い)からコア内部に供給されるから、コア内部で拡散・滞留されてしまい、研削材Kを誘導する案内斜面を有していても効果的に切削部位へ誘導されない。特に、深穴加工時には霧状研削材(圧縮空気のみ到達)は深い加工点まで到達され難く、切削効率の向上は望めないと言う問題点を残存する。更に、追記すれば、深穴の切削チップまで到達した圧縮空気を吸引管で吸引しているから、チップ先端に研削材が留まらず高速で通過するだけであるから、被加工面とチップとの研削材による潤滑冷却(摩擦抵抗の低減・除熱他)が期待されず低減を余儀なくされてしまう。
更に、上記特開2015−3426号公報は、コアドリルであり、コアドリル本体に、先端から基端に向けて延在する切粉排出溝は円筒壁を貫通する態様で形成し、切粉排出溝の穿孔方向寸法を穿孔対象物に対する穿孔深さよりも大きく設定し、切粉排出の効率を高めている。しかしながら、切粉排出溝は、コアドリル本体の円筒壁を螺旋状に貫通させたものであるから、一見して切粉の排出効果が有るかのように想定されるが、穿孔刃へのクーラント液の供給が無く加工点の発熱に対する冷却作用が得られない。更に、切粉の積極的な排出作用もドリル回転時のみにしか得られない上、ドリル回転数に支配されるため全ての回転域において、排出作用が効率良く得られる保証が無い。等の諸問題が残存する。
本発明は、上記カップ砥石やコアドリル等の円筒刃具による厚板・コンクリートのリング状穴あけや孔貫通加工時に見られる諸問題に鑑みて研究開発を続けた結果、下記のような具体的な解決策が必須であることが判明した。即ち、
(1)薄板から厚板までの孔の貫通加工において、加工点・研削点へのクーラント液の効 率アップ、研削屑の排出効率アップ、研削時間の短縮による研削効率の改善を達成する 新規な研削砥石、以下カップ筒体研削砥石と称する)の開発。
(2)カップ砥石による厚板の穴の貫通加工において、最少限の研削屑生成とこの研削屑 の排出効率アップ、クーラント液は砥石内を通過させて刃先へ効率良く噴出させ、研削 効率を改善することで、加工効率のアップ、研削時間の短縮が図れること。
(3)一般の金属製の板材やコンクリートは勿論のこと、炭素繊維糸の線方向と直交する 方向は強度が弱いCFRPに対する切断加工の向上。
(4)切削屑・研削屑となる粉塵を合理的に回収し、環境保全を図れること。
本発明は、上記カップ筒体研削砥石及び円筒体研削砥石による加工において、具体的に(1)〜(4)の解決策を包括的に纏めると、下記2つの目的に集約される。
その目的は、薄板から厚板に至る穴や貫通孔加工において、最少限の研削屑、砥石内部の通孔から刃先へのクーラント供給の効率アップ、研削屑の排出効率アップ、研削時間の短縮による研削効率の改善を図るべく、新規なカップ筒体研削砥石及び円筒体研削砥石を提供する。
上記目的を達成する請求項1の円筒体研削砥石は、内径と外径及び筒長の異なる大径の筒体と小径の筒体を嵌合させた二重筒体は、各筒体を各々2枚構成の薄板材で形成した内外周の壁間内に各々環状空間を有し、上記小径の筒体の外周壁面に大径の筒体を一体的に嵌合するとともに各筒体先端部に砥粒を固着してなり、上記二重筒体の各環状空間内に該筒体の軸芯方向に向けて円周囲の全体にわたり複数の隔壁を等間隔に設けた小径筒体の長管と大径筒体の短管の構成となし、上記長管と短管の各隔壁間は通孔となっており、上記長管と短管の各通孔の先端及び後端に併設した開口部とを有し、上記二重筒体の後端側を保持するとともに長管の後端の各開口部に研削液又はクーラント液を流入する連絡孔及びセンター孔を備えたアーバーと、を具備したことを特徴とする 。
請求項2の円筒体研削砥石は、通孔を有する管を複数本円筒状に束ねて管体群とした円筒体と、上記円筒体には研削液又はクーラント液を先端加工点に供給する複数本の長管の先端部には砥粒を固着してなり、上記各長管の間に間隔をあけて先端及び後端を短くした1本乃至数本を併設した排出用短管と、上記円筒体の後端内側を保持するとともに各長管の後端側に開口する各通孔にセンター孔を繋ぎ上記各通孔から研削液又はクーラント液を流入するアーバーと、を具備したことを特徴とする。
本発明のカップ筒体研削砥石及び円筒体研削砥石は、薄板から厚板までの孔の貫通加工において、加工点・研削点へのクーラント液の効率アップ、研削屑の排出効率アップ、研削時間の短縮による研削効率の改善ができる。
カップ筒体研削砥石及び円筒体研削砥石による厚板の穴の貫通加工において、最少限の研削屑生成とこの研削屑の排出効率アップ、クーラント液は砥石内を通過させて刃先へ効率良く噴出させ、研削効率を改善することで、加工効率のアップ、研削時間の短縮が図れる。一般の金属製の板材やコンクリートの孔加工の他、炭素繊維糸の線方向と直交する方向は強度が弱いCFRPに対する切断加工が向上できる
更に、切削屑・研削屑となる粉塵を合理的に回収し、環境保全が図れる。即ち、研削時に砥粒の剥奪が無く、研削液は刃先砥粒の表面を刃先内部から浸透(濡らす)できる。即ち、深穴を明けるとき、刃先に研削液を確実に到達できる。従って、砥石刃先(砥粒)は研削液を常に内部の溝や孔から満たし、刃先の冷却効果、研削屑の排出効果、研削抵抗の低減効果による発熱低減効果、研削効率の向上効果等々が大きく期待できる。
本発明の第1実施の形態を示し、円筒体研削砥石の斜視図である。 本発明の第1実施の形態を示し、円筒体研削砥石の断面図と先端面図である。 円筒体研削砥石にアーバーを組み付けた断面図である。 円筒体研削砥石を工具ホルダに組み付けた断面図と正面図及び先端面図である。 本発明の第1実施の形態を示し、円筒体研削砥石の作用図である。 本発明の第2実施の形態を示し、カップ筒体研削砥石の斜視図である。 カップ筒体研削砥石を工具ホルダに組み付けた断面図と正面図である。 本発明の第3実施の形態を示し、円筒体研削砥石の断面図と先端面図である。 本発明の第3及び第4実施の形態における作用図である。 本発明の第4実施の形態を示し、円筒体研削砥石の正面図である。 本発明の第4実施の形態を示し、円筒体研削砥石の作用断面図である。 本発明の各実施の形態を示し、研削液の供給・回収経路の構造と作用図である。 第1と第2実施形態の円筒体の製造工程図である。
以下、図1乃至図13を参照して本発明の各実施の形態となる円筒体研削砥石及びカップ筒体研削砥石と、これらの研削砥石による加工方法を順次に説明する。
本発明の第1実施の形態となる円筒体研削砥石2の構成と作用を図1〜図5により説明する。先ず、図1と図2において、円筒体研削砥石2の素材は、薄板材を円筒に形成した円筒体3からなる。上記カップ筒体の内周面3Aの対向する2箇所には、半円状の溝3B,3Cが軸芯方向Oに向けて全長にわたって凹設されており、該溝3B,3Cの先端は、カップ筒体3の先端面3Sの切欠部3Eまで繋がっている。更に、切欠部3Eの凹辺に繋がる外周面3Fには、溝3G,3Hが軸芯方向Oに向けて全長にわたって凹設されている。尚、上記溝3B,3Cと溝3G,3Hとの関係位置は、切欠部3Eにおける両端縁に離して配置されている。これにより、カップ筒体3の薄板材が薄くても内外に配置した二つの溝3Bと3H、溝3Cと3Gとが離れるから干渉し合わない。しかして、内周面3Aの二つの3B,3C内を流れる研削液GO叉は研削気体及びクーラント液COは、切欠部3Eを経由する形態で外周面3Fの溝3G,3Hへと送り出される二つの経路が形成される。
尚、上記切欠部3Eとこの内外の溝は、図1及び図2において、180°の対象位置に配置したが、90°、45°、30°等の回転角度の間隔位置に複数組から多数組を配置しても良い。上記カップ筒体3の開口する先端面3Sと切欠部3Eとこの内外の周辺部3Iには、ダイヤ、CBN電着砥粒叉はWA、GC砥粒等の切刃砥粒Gを固着させている。上記カップ筒体3の後端面は、図3に示すように、アーバー4の嵌合部4Aに接合支持されている。また、アーバー4には、センター孔h1が開けられ、後端が工具ホルダHとの結合軸4Bになっている。
上記円筒体研削砥石2は、図4に示すように、アーバー4の先端に装備され、結合軸4Bを工具ホルダHに保持されるとともに加工機の主軸からのセンタースルーにより研削液GO叉はクーラント液COがアーバー4のセンター孔h1から円筒体研削砥石2の内周面3A内に供給される。続いて、図5に示すように、金属板材やコンクリートブロック等のワークWに対する穴開け研削作業(切削作業)が行われる。図5に示すように先ず、加工機の主軸センタースルー(図示なし)から研削液GO叉は研削気体及びクーラント液COが供給されると、アーバー4のセンター孔h1を介して円筒体研削砥石2内に噴射される。この噴射流は研削液GO叉は研削気体及びクーラント液COで、筒体3内に噴射されると、両溝3B,3Cに供給され、先端面3Sにおいて、この切欠部3Eを経由して外周面3Fの溝3G,3Hに噴出する循環系を形成する。
即ち、円筒体研削砥石2は、工具ホルダHの回転による先端面3Sと切欠部3Eとこの内外の周辺部3Iの切刃砥粒Gにより、ワークWに対してリング状の穴加工を始める。これと同時に、研削液GO叉は研削気体及びクーラント液COは、アーバー4のセンター孔h1からカップ筒体研削砥石2内に噴射される。この噴射流は、内周面3Aの両溝3B,3Cに供給され、先端面3Sとこの切欠部3Eを経由して外周面3Fの溝3G,3Hに噴流する循環系を形成する。しかして、ワークWに対してリング状の穴加工の遂行とともに、先端面3Sの切刃砥粒Gや周辺部3Iを冷却し、切削屑の排除、切削効率アップ等を図りながら、ワークWに対してリング状の穴加工を円滑に完了する。尚、穴加工を完了すると貫通孔が開けられ、筒状の残片G0が抜け落ち、効率の良い孔加工が短時間に実行される。
上記円筒体研削砥石2による薄板から厚板までの孔の貫通加工において、最少限の研削屑生成とこの研削屑の排出効率アップ、研削気体及びクーラント液は砥石内を通過させて刃先へ効率良く噴出させ、研削効率を改善することで、加工効率のアップ、研削時間の短縮が図れる。
上記円筒体研削砥石2は、その後端開口部にアーバー4を機密保持させたが、図6に示すように、円筒体研削砥石2の後端開口部を閉塞板5aで閉塞させたカップ筒体研削砥石5としても良い。この第2実施形態のカップ筒体研削砥石5は、図6において、後端の閉塞板5aの中心位置に取付孔5bがあけられている。上記カップ筒体研削砥石5の閉塞板5aは、アーバー4の大径嵌合穴4aに取り付けるべく、座板1の孔1aにボルトBを通して先端ネジBaを取付ネジ孔4bに螺着する。上記アーバー4の中心には、図7(a)に示すように、センター孔h1が開けられ、ボルトBの中心孔Bbを介して研削液GO叉は研削気体及びクーラント液COがカップ筒体研削砥石5内に噴射される。しかして、図7(a)に示すように、工具ホルダHに装着されたカップ筒体研削砥石5の内周面から先端方向に研削液GO叉は研削気体及びクーラント液COが噴射される。
上記カップ筒体研削砥石5においても、上記円筒体研削砥石2と同一の作用効果が得られるから、説明を省略する。尚、溝5B,5C、先端面5S、切欠部5E、外周面5F、溝5G,5H、周辺部5Iである。
更に、第3実施形態の円筒体研削砥石8は、図8に示すように、外径及び筒長の異なる環状の筒体8A、8Bを嵌合させた二重筒体8Xとし、該二重筒体の環状空間内S,Sに該筒体の軸芯方向Oに向けて円周囲の全体にわたり複数の隔壁Pを等間隔に設け、長管8Lと短管8Sとを構成している。これで、上記二重筒体8Xの複数枚の隔壁Pの各隙間には、複数の通孔h7,h8が形成され、この各通孔の先端及び後端には、短管8Sにおいて開口部8C、8D、長管8Lにおいて開口部8M、8Nが併設されている。上記長管8Lの各隔壁間が形成する通孔h8の各開口部8Nがアーバー4のセンター孔h1から複数に分岐された連絡孔h2と繋がれ、該各開口部8Nから研削液G0は研削気体及びクーラント液C0を流入可能としている。これで、上記長管8Lの先端孔8Mから加工点の切粉と研削気体及びクーラント液を吹き飛ばし、続いて短管8Sの先端開口部8Cへ流入され、後端開口部8Dの通孔h7から排出する構成とした。その他の構成は、上記第1実施の形態となる円筒体研削砥石2の構成と同一に付き、説明を省略する。勿論、上記第3実施形態の円筒体研削砥石8において、図6に示すように、円筒体研削砥石2の後端開口部を閉塞板5aで閉塞させた円筒体研削砥石としても良い。
更に、第4実施形態の円筒体研削砥石6は、上記第3実施形態の円筒体研削砥石8において、筒体8A、8Bを嵌合させた二重筒体8Xに替えて、図10と図11に示すように、通孔hを有する多数の長管6Aと、少ない本数の短管6Bとを交互に束ねた管体群としている。上記長管6Aに間隔をあけて先端及び後端を短くした1本乃至数本の短管6Bを併設させている。上記長管群の後端側の通孔hは、アーバー4のセンター孔h1から分岐された枝孔h0と繋がれ、該通孔の後端側から研削液G0又は研削気体及びクーラント液C0を流入可能とし、短管6Bの先端孔hから加工点の切粉と研削気体及びクーラント液を吸引し、該短管の後端孔hから排出する構成と成っている。尚、図10(a)と図11は、工具ホルダ4と管体群6A、6Bとを分離した状態。図10(b)は、組み付け状態。図10(c)は、長管6Aと短管6Bとアーバー4の断面を示す。尚、図6に示すように、円筒体研削砥石2の後端開口部を閉塞板5aで閉塞させた円筒体研削砥石としても良い。
尚、第4実施形態の円筒体研削砥石6は、上記第3実施形態の円筒体研削砥石8と、ほぼ同一の作用効果を奏する。即ち、図9により、上記第3実施形態の円筒体研削砥石8及びカップ筒体研削砥石を含めたワークWへの孔あけ作業を説明する。先ず、図9(a)において、工具ホルダHに取り付けられた研削砥石6(8)は回転しながらワークW側へと送り込まれるとともに、研削液G0又は研削気体及びクーラント液C0を長い管体群6Aの後端側の通孔hから先端へ送り込まれ、ワークWに向けて噴射される。そして、図9(b)になると長い管体群6Aの刃先砥粒Dで円形の溝加工W1をはじめ、研削液G0又は研削気体及びクーラント液C0は長い管体群6Aから加工済みの溝W1を介して跳ね返り、切粉や粉塵を排除している。更に、図9(c)のように溝加工W1が進んで短管6Bの刃先砥粒Dも溝加工W1をはじめると、研削液G0又は研削気体及びクーラント液C0は長い管体群6Aから加工済みの溝W1を介して短管6B内を先端から逆流して短管6B内の上端から加工済みの切粉や粉塵を含んだ汚泥Jとして外部へ排出される。更に、研削砥石3Dは回転しながらワークW側へと送り込まれる。最後に、図9(f)に見るように、長い管体群6Aの刃先砥粒DがワークWの裏面に到達して貫通孔Hを形成する。これで、研削液G0又は研削気体及び研削気体及びクーラント液が吹き出し、筒状の残片G1が抜け落ち、効率の良い孔加工が短時間に実行する。
上記各円筒体研削砥石(2、5)、6、8及び図6に示すカップ筒体研削砥石5他 における研削液G0叉は研削気体及びクーラント液C0の流路と切粉排出作用の関係を図12により説明する。
先ず、上記研削砥石6、8の長短パイプの構造において、Aは加圧されたクーラント(気体、液体)で、導入路から筒状に配置された複数のパイプへ供給される。Bにおいて、複数のパイプをクーラント(研削液G0叉は研削気体及びクーラント液C0)で自己冷却しながら加工点Cに噴出する。Cの加工点では、クーラントが切粉・粉塵を回収しながら冷却する。Dでは、短管6B、8A、8Sの排出パイプからクーラントは切粉・粉塵とともに押し出され外部へ排出される。
また、円筒体研削砥石2(カップ筒体研削砥石5)の内周面と外周面に軸芯方向に複数の縦溝を設けたものにおいて、Aは加圧されたクーラント(気体、液体)で、クーラントは、Bにおいて円筒体3及びカップ筒体5他の複数ある内側の溝3B,3Cへ圧入される。Bにおいて、複数の縦溝をクーラントは自己冷却しながら加工点Cに噴出する。Cの加工点では、クーラントが切粉・粉塵を巻き取りながら冷却する。Dでは、排出用の外周面3Fの溝3G,3Hからクーラントは切粉・粉塵とともに押し出され外部へ排出される。
最後に、上記第1実施の形態となる円筒体研削砥石2及びカップ筒体研削砥石5の製造方法を、図13により説明する。材料は、外径φ44mm 内径φ23mmのアルミのパイプ材。第1工程では、バイトによる端面と外径削り。第2工程では、バイトによる内径削り。第3工程では、回転カッターによる外径溝切り、先端面の切り欠き。第4工程では、穴開け(第5工程で溝になる)。第5工程では、バイトによる内径削りで、穴を切り欠いて溝にする。第6工程では、所定の長さに切り落とし、円筒体3とする。
以上のように、本発明の各円筒体研削砥石2(カップ筒体研削砥石5)、6、8によると、下記の効果が得られる。先ず、薄板から厚板までの孔の貫通加工において、加工点・研削点へのクーラント液、研削気体及びの効率アップ、研削屑の排出効率アップ、研削時間の短縮による研削効率の改善ができる。
円筒体研削砥石2及びカップ筒体研削砥石5他による厚板の穴の貫通加工において、最少限の研削屑生成とこの研削屑の排出効率アップ、研削気体及びクーラント液は砥石内を通過させて刃先へ効率良く噴出させ、研削効率を改善することで、加工効率のアップ、研削時間の短縮が図れる。
また、一般の金属製の板材やコンクリートの孔加工の他、炭素繊維糸の線方向と直交する方向は強度が弱いCFRPに対する切断加工に使用すると飛躍的に加工が向上できる。即ち、CFRP繊維の最高強度方向に無理やり引っ張る従来の回転加工だけでなく切断進行方向に「叩き切る」相乗効果を発揮させ、CFRPの宿命的テーマと言われている層間剥離、バリ(デラミ)発生を著しく改善できる。
更に、切削屑・研削屑となる粉塵を合理的に回収し、環境保全が図れる。
即ち、研削時に砥粒の剥奪が無く、研削液は刃先砥粒の表面を刃先内部から浸透(濡らす)できる。即ち、深穴を明けるとき、刃先に研削液を確実に到達できる。従って、砥石刃先(砥粒)は研削液、研削気体及びを常に内部小孔から満たし、刃先の冷却効果、研削屑の排出効果、研削抵抗の低減効果による発熱低減効果、研削効率の向上効果等々が大きく期待できる。
本発明は、上記各研削砥石2、5、6、8の実施形態において、粉塵を集塵する集塵カバーと吸引器を配置した実施態様としても良い。更に、その対象物を、トレパンカッター、カップ砥石による炭素繊維強化プラスチック加工に適用しても良い。更に、チョッピング工具ホルダに取り付けこの駆動源を、脈動圧縮する研削液GO又はクーラント液COに求めるほか、圧縮空気供給源(エアーコンプレッサ)の脈動する圧縮空気に求めてもよい。この場合は、圧縮空気により研削砥石や切削工具を冷却する。更に、工作機械用の研削盤やミーリングマシン(フライス盤等の加工機)に使用されるチョッピング工具ホルダに取り付けたチョッピング加工制御装置の実施態様としても実施できる。
1 大径嵌合穴座板
1a 孔
2,6,8 円筒体研削砥石
3 円筒体
3A 内周面
3F 外周面
3B、3C、3G、3H 溝
3I 周辺部
3S 先端面
4 アーバー
4A センター孔
4a 大径嵌合穴
4b 取付ネジ
5 カップ筒体研削砥石
5a 閉塞板
5B,5C,5G,5H 溝
5S 先端面
5E 切欠部
5F 外周面
5I 周辺部
6A 長管
6B 短管
8A、8B 筒体
8X 二重筒体
8L 長管
8S 短管
8C、8D 開口部
8M 先端孔
B ボルト
Ba 先端ネジ
Bb 中心孔
CO クーラント液
G 砥粒
GO 研削液、研削気体
P 隔壁
h 通孔
h1 センター孔
O 軸芯方向
S 空間
W ワーク

Claims (2)

  1. 内径と外径及び筒長の異なる大径の筒体と小径の筒体を嵌合させた二重筒体は、各筒体を各々2枚構成の薄板材で形成した内外周の壁間内に各々環状空間を有し、上記小径の筒体の外周壁面に大径の筒体を一体的に嵌合するとともに各筒体先端部に砥粒を固着してなり、上記二重筒体の各環状空間内に該筒体の軸芯方向に向けて円周囲の全体にわたり複数の隔壁を等間隔に設けた小径筒体の長管と大径筒体の短管の構成となし、上記長管と短管の各隔壁間は通孔となっており、上記長管と短管の各通孔の先端及び後端に併設した開口部とを有し、上記二重筒体の後端側を保持するとともに長管の後端の各開口部に研削液又はクーラント液を流入する連絡孔及びセンター孔を備えたアーバーと、を具備したことを特徴とする円筒体研削砥石
  2. 通孔を有する管を複数本円筒状に束ねて管体群とした円筒体と、上記円筒体には研削液又はクーラント液を先端加工点に供給する複数本の長管の先端部には砥粒を固着してなり、上記各長管の間に間隔をあけて先端及び後端を短くした1本乃至数本を併設した排出用短管と、上記円筒体の後端内側を保持するとともに各長管の後端側に開口する各通孔にセンター孔を繋ぎ上記各通孔から研削液又はクーラント液を流入するアーバーと、を具備したことを特徴とする円筒体研削砥石。
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