JP6022129B1 - 給電回路およびアンテナ装置 - Google Patents

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Abstract

第3のカプラ(3c)が、第1のカプラ(3a)から出力された信号を第2のセプタムポラライザ(8b)の入力端子(8−1)に出力し、第2のカプラ(3b)から出力された信号を第1のセプタムポラライザ(8a)の入力端子(8−2)に出力する。

Description

この発明は、主としてVHF(Very High Frequency)帯、UHF(Ultra High Frequency)帯、マイクロ波帯およびミリ波帯で使用されるマルチビームアンテナ用の給電回路およびこれを備えたアンテナ装置に関する。
例えば、非特許文献1には、衛星通信に用いるマルチビームアンテナのアンテナ装置が記載されている。このアンテナ装置は、反射鏡アンテナと複数の放射素子を備えており、複数の放射素子から放射された複数のビームが反射鏡アンテナで反射されて1または複数のマルチビームが形成される。放射素子は、給電回路によって予め定められた励振振幅、励振位相で信号が分配されてビームを放射する。
給電回路は、例えば、セプタムポラライザ、終端器、カプラを備え、これらのコンポーネントは一般に導波管で構成されている。
セプタムポラライザは、第1の入力端子、第2の入力端子および1つの出力端子を有しており、出力端子に放射素子が接続され、第1の入力端子に信号が入力された場合と第2の入力端子に信号が入力された場合とで旋回方向が異なる円偏波の信号を出力する。
例えば、第1の入力端子に信号を入力すると左旋円偏波の信号を出力端子から出力する場合、第2の入力端子に信号が入力されると右旋円偏波の信号を出力端子から出力する。
終端器は、放射素子ごとのセプタムポラライザにおける同じ側の入力端子を終端している。例えば、一方のセプタムポラライザにおける第1の入力端子が、終端器によって終端されている場合、他方のセプタムポラライザにおいても、同じ側の入力端子である第1の入力端子が終端される。
カプラは、4つの端子を有しており、そのうちの2つの端子が放射素子ごとのセプタムポラライザの入力端子にそれぞれ接続される。
また、カプラでは、1つの端子から入力された信号が2つの端子から出力され、出力信号の振幅比は設計結合度によって決まる。出力信号の位相差は90度である。
カプラが有する4つの端子のうち、入出力に関係する端子以外はアイソレーション端子となり、この端子から信号は出力されない。
上記給電回路では、カプラからの信号が、放射素子ごとのセプタムポラライザにおける同じ側の入力端子に入力される。これにより、隣り合うマルチビームのうちの一方を出力する場合と他方を出力する場合とで、これらのマルチビームで共用される2つの放射素子から放射されるビームは、同じ旋回方向の円偏波となる。
P.Angeletti, M.Lisi, "Multimode Beamforming Networks", ESA, Antennas and Propagation Magazine, IEEE, 2014.
隣り合うマルチビームの一方を出力する場合と他方を出力する場合で旋回方向が異なる円偏波のビームを、これらのマルチビームがオーバーラップする部分に使用することがある。この場合、隣り合うマルチビームで共用される2つの放射素子にそれぞれ接続されたセプタムポラライザの異なる側の入力端子に信号を入力する給電回路が必要となる。
従来のアンテナ装置では、カプラからの信号を一方のセプタムポラライザの第1の入力端子に入力する接続線路とカプラからの信号を他方のセプタムポラライザの第2の入力端子に入力する接続線路とを設けた給電回路が採用されている。これらの接続線路を設けることで、カプラからセプタムポラライザの異なる側の入力端子に信号を入力することができ、セプタムポラライザに接続された放射素子から旋回方向が異なる円偏波のビームを放射させることができる。
しかしながら、上記給電回路では、前述の2つの接続線路が交差することになるため、一方の接続線路を他方の接続線路から迂回させて配置する必要がある。
従って、接続線路が複雑化して結果的に給電回路の回路構成が複雑になるという課題があった。
この発明は上記課題を解決するものであり、簡易な回路構成で、方向が異なる偏波のビームをマルチビームがオーバーラップする部分に使用することができる給電回路およびこれを備えたアンテナ装置を得ることを目的とする。
この発明に係る給電回路は、第1のポラライザ、第2のポラライザ、第1の2分配回路、第2の2分配回路および第3のカプラを備える。
第1および第2のポラライザは、出力端子と2つの入力端子とを有し、2つの入力端子のうちの一方の入力端子に信号が入力された場合と他方の入力端子に信号が入力された場合とで方向が異なる偏波の信号を出力端子から出力する。
第1の2分配回路は、信号が入出力される2つの端子を有し、2つの端子のうちの一方の端子が第1のポラライザの一方の入力端子に接続され、入力信号を2つの端子に2分配して出力する。
第2の2分配回路は、信号が入出力される2つの端子を有し、2つの端子のうちの一方の端子が第2のポラライザの他方の入力端子に接続され、入力信号を2つの端子に2分配して出力する。
第3のカプラは、第1の2分配回路における2つの端子のうちの他方の端子から出力された信号を第2のポラライザの一方の入力端子に出力し、第2の2分配回路における2つの端子のうちの他方の端子から出力された信号を第1のポラライザの他方の入力端子に出力する。
第1の2分配回路は、信号の伝搬方向である管軸方向が、第3のカプラにおける信号の伝搬方向である管軸方向に対して直交するように第3のカプラの一方側に配置されている。第2の2分配回路は、信号の伝搬方向である管軸方向が、第3のカプラにおける信号の伝搬方向である管軸方向に対して直交するように第3のカプラの他方側に配置されている。
この発明によれば、第3のカプラが、第1の2分配回路から出力された信号を第2のポラライザの一方の入力端子に出力し、第2の2分配回路から出力された信号を第1のポラライザの他方の入力端子に出力する。これにより、2分配回路とポラライザとの接続線路が交差せず、接続線路の迂回が不要となるため、簡易な回路構成で給電回路を実現することができる。また、隣り合うマルチビームのうちの一方のマルチビームを放射する場合と他方のマルチビームを放射する場合とでポラライザにおける異なる側の入力端子に信号を入力することができるので、これらのマルチビームがオーバーラップする部分に方向が異なる偏波のビームを使用することができる。
図1Aは、この発明に係るアンテナ装置の構成の概要を示すブロック図であり、図1Bは、図1Aのアンテナ装置によって形成されるアンテナビームの概要を示す図である。 図2Aは、実施の形態1に係る給電回路の構成を示すブロック図であり、図2Bは、従来の給電回路の構成を示すブロック図である。 図3Aは、第1のカプラおよび第2のカプラを示す図であり、図3Bは、第1のカプラおよび第2のカプラの信号分配の概要を示す図である。 図4Aは、第3のカプラを示す図であり、図4Bは、第3のカプラの信号分配の概要を示す図である。 図5Aは、第1のセプタムポラライザおよび第2のセプタムポラライザを示す図であり、図5Bは、第1のセプタムポラライザおよび第2のセプタムポラライザの円偏波出力の概要を示す図である。 実施の形態1に係る給電回路の別の構成を示すブロック図である。 この発明の実施の形態2に係る給電回路の構成を示すブロック図である。 実施の形態2に係る給電回路の導波管構成を示す上面図である。 第1のカプラおよび第2のカプラの導波管構成を示す斜視図である。 第1のセプタムポラライザおよび第2のセプタムポラライザの導波管構成を示す斜視図である。 この発明の実施の形態3に係る給電回路の構成を示すブロック図である。 実施の形態3に係る給電回路の導波管構成を示す上面図である。 第1のT分岐回路および第2のT分岐回路の導波管構成を示す斜視図である。 実施の形態3に係る給電回路の別の導波管構成を示す上面図である。
以下、この発明をより詳細に説明するため、この発明を実施するための形態について、添付の図面に従って説明する。
実施の形態1.
図1Aは、この発明に係るアンテナ装置1の構成の概要を示すブロック図である。また図1Bは、図1Aのアンテナ装置1によって形成されるアンテナビームの概要を示す図である。アンテナ装置1は、放射素子2−1〜2−12と給電回路を備えており、放射素子2−1〜2−12から放射されたビームが、不図示の反射鏡アンテナで反射されてマルチビームとして放射され、上記反射鏡アンテナで反射されてきたビームが受信される。
給電回路は、放射素子2−1〜2−12に対して予め定められた励振振幅、励振位相で信号を分配する回路であり、複数のカプラ3、複数の終端器4、入力端子5、入力端子6を備える。これらの構成要素は、一般的に導波管で構成される。
なお、図1Aにおいて記載を省略したが、アンテナ装置1は、移相回路を備えている。放射素子において所望の移相分布を実現するため、給電回路から出力された信号の90度の位相差は、移相回路の移相量で補正される。
終端器4は、カプラ3のアイソレーション端子に接続される。これにより、カプラ3では、入力信号が、アイソレーション端子に漏れることなく、分配端子から出力される。
入力端子5に入力された信号は、カプラ3によって順に分配されていく。そして、この信号が放射素子2−1〜2−7に分配されると、放射素子2−1〜2−7からビーム#1〜#7が放射されてマルチビームAが形成される。
また、入力端子6に入力された信号も、上記と同様に、カプラ3によって順に分配されていく。そして、この信号が放射素子2−6〜2−12に分配されると、放射素子2−6〜2−12からビーム#6〜#12が放射されてマルチビームBが形成される。
なお、図1Aには、給電回路の構成要素としてカプラ3、終端器4、入力端子5、入力端子6を記載したが、放射素子から円偏波のビームを放射させる場合は、給電回路の構成要素にセプタムポラライザが追加される。
例えば、マルチビームAとマルチビームBは、放射素子2−6および放射素子2−7を共用することによりオーバーラップしている。ここで、マルチビームAとマルチビームBを互いに異なる旋回方向の円偏波のビームとする場合、図1Aにおいて、放射素子2−1〜2−12とこれに接続されたカプラ3との間にセプタムポラライザが設けられる。このとき、図1Aにおいて鎖線で囲んで示した、実施の形態1に係る給電回路7にもセプタムポラライザが設けられる。
図2Aは、実施の形態1に係る給電回路7の構成を示すブロック図であり、給電回路7を放射素子2−6および放射素子2−7とともに記載している。図2Bは、従来の給電回路100の構成を示すブロック図である。図3Aは、第1のカプラ3aおよび第2のカプラ3bを示す図であり、図3Bは、第1のカプラ3aおよび第2のカプラ3bの信号分配の概要を示す図である。図4Aは、第3のカプラ3cを示す図であり、図4Bは、第3のカプラ3cの信号分配の概要を示す図である。図5Aは、第1のセプタムポラライザ8aおよび第2のセプタムポラライザ8bを示す図である。図5Bは、第1のセプタムポラライザ8aおよび第2のセプタムポラライザ8bの円偏波出力の概要を示す図である。
給電回路7は、マルチビームAを出力する場合とマルチビームBを出力する場合とで、旋回方向が異なる円偏波のビームを、放射素子2−6および放射素子2−7に放射させる給電回路である。その構成要素として、図2Aに示すように、入力端子9を有する第1のカプラ3a、入力端子10を有する第2のカプラ3b、第3のカプラ3c、終端器4a、終端器4b、第1のセプタムポラライザ8a、第2のセプタムポラライザ8bを備える。
放射素子2−6および放射素子2−7は、図1Aに示したように、マルチビームAとマルチビームBがオーバーラップする部分のビーム#6とビーム#7を放射する放射素子である。
第1のカプラ3aと第2のカプラ3bは、この発明における第1の2分配回路と第2の2分配回路を具体化したものであり、例えば、3dBカプラで構成される。3dBカプラは、1つの端子から入力された信号を2つの端子に2分配して出力する結合器である。
第1のカプラ3aおよび第2のカプラ3bは、図3Aに示すように端子3−1〜3−4といった4つの端子を有しており、これらのうちの1つの端子に入力された信号を、残りの3つの端子のうちの2つの端子に2分配して出力する。
例えば、端子3−1に入力された信号は、図3Bにおいて矢印で示すように、端子3−3と端子3−4とに2分配されて出力される。出力される信号の振幅比は、設計結合度に応じて決定され、その位相差は90度である。
なお、入出力に関係しない端子はアイソレーション端子となり、信号は出力されない。
また、第1のカプラ3aの端子3−1は、図2Aに示す入力端子9に接続される。入力端子9は、マルチビームAを形成するための信号が入力される入力端子となる。
第1のカプラ3aの端子3−2には終端器4aが接続されて、端子3−2からは信号が出力されない。
第1のカプラ3aの端子3−3は、入力端子9に入力された信号が分配される分配端子となる端子であり、第1のセプタムポラライザ8aの入力端子8−1に接続される。
第1のカプラ3aの端子3−4は、端子3−3と同様に、入力端子9に入力された信号が分配される分配端子となり、第3のカプラ3cの端子3c−1に接続される。
第2のカプラ3bの端子3−1には終端器4bが接続されて、この端子3−1からは信号が出力されない。また、第2のカプラ3bの端子3−2は、図2Aに示す入力端子10に接続される。入力端子10は、マルチビームBを形成するための信号が入力される入力端子となる。
第2のカプラ3bの端子3−3は、入力端子10に入力された信号が分配される分配端子となる端子であり、第3のカプラ3cの端子3c−2に接続される。
第2のカプラ3bの端子3−4は、入力端子10に入力された信号が分配される分配端子となり、第2のセプタムポラライザ8bの入力端子8−2に接続される。
第3のカプラ3cは、例えば、0dBカプラで構成され、図4Aに示すように、4つの端子3c−1〜3c−4を有する。0dBカプラは、入力と出力の間をほぼ0dBの挿入損失で結合する結合器である。
端子3c−1に入力された信号は、図4Bにて矢印で示すように対角の位置にある端子3c−4から出力される。すなわち、端子3c−4は、端子3c−1に入力された信号が分配される分配端子となる。
同様に、端子3c−2に入力された信号は端子3c−3から出力されるので、端子3c−3は、端子3c−2に入力された信号が分配される分配端子となる。
第3のカプラ3cの端子3c−1は、前述したように第1のカプラ3aの端子3−4に接続され、第3のカプラ3cの端子3c−2は、第2のカプラ3bの端子3−3に接続される。また、第3のカプラ3cの端子3c−3は、図2Aに示すように、第1のセプタムポラライザ8aの入力端子8−2に接続され、第3のカプラ3cの端子3c−4は、第2のセプタムポラライザ8bの入力端子8−1に接続される。
なお、図1Aに示した給電回路7のカプラ3は、第1のカプラ3a、第2のカプラ3bおよび第3のカプラ3cから構成される。
第1のセプタムポラライザ8aおよび第2のセプタムポラライザ8bは、この発明における第1のポラライザおよび第2のポラライザを具体化したものであり、図5Aに示すように、2つ入力端子8−1,8−2と出力端子8−3を有する。
第1のセプタムポラライザ8aの出力端子8−3には、図2Aに示すように、放射素子2−6が接続され、第2のセプタムポラライザ8bの出力端子8−3には、放射素子2−7が接続される。
また、第1のセプタムポラライザ8aおよび第2のセプタムポラライザ8bは、図5Bに示すように、入力端子8−1に信号が入力された場合と入力端子8−2に信号が入力された場合とで旋回方向が異なる円偏波の信号を出力端子8−3から出力する。
図5Bでは、入力端子8−1に信号が入力されると、出力端子8−3から左旋円偏波の信号が出力され、入力端子8−2に信号が入力されると、出力端子8−3から右旋円偏波の信号が出力される場合を示している。
以降の説明では、セプタムポラライザにおいて図5Bに示す関係で円偏波の信号が出力されるものとして扱う。ただし、図5Bはセプタムポラライザの一例を示すものである。
すなわち、この発明では、入力端子8−1に信号が入力されると右旋円偏波の信号が出力され、入力端子8−2に信号が入力されると左旋円偏波の信号が出力されるポラライザを使用してもよい。
図2Bに示すように、従来の給電回路100では、第1のカプラ3aの端子3−4と第2のセプタムポラライザ8bの入力端子8−1とを線路で直接接続し、第2のカプラ3bの端子3−3と第1のセプタムポラライザ8aの入力端子8−2とを線路で直接接続している。このため、これらの接続線路には、図2Bにおいて鎖線で囲んで示す交差部分101が生じる。
この交差部分101では、一方の接続線路と他方の接続線路を電気的に非接触な状態で交差させる必要があり、例えば、ブリッジ導体あるいは互いに異なる導体層などを介して一方の接続線路を他方の接続線路から迂回させて配置していた。また、接続線路を導波管で構成する場合は、一方の導波管を他方の導波管から迂回させた複雑な構造となる。
このため、交差部分101の接続線路が複雑化して結果的に給電回路100の回路構成が複雑になるという課題があった。
これに対して、この発明に係る給電回路7では、カプラとセプタムポラライザとを線路で直接接続せず、第3のカプラ3cを介して接続している。第3のカプラ3cは、第1のカプラ3aから出力された信号を第2のセプタムポラライザ8bの入力端子8−1に出力し、第2のカプラ3bから出力された信号を第1のセプタムポラライザ8aの入力端子8−2に出力する。これにより、カプラとセプタムポラライザとの接続線路が交差せず、接続線路の迂回が不要となるため、例えば平面基板上にカプラおよびセプタムポラライザを配置した簡易な回路構成で給電回路7を実現することができる。
次に動作について説明する。
以降では、マルチビームAとして左旋円偏波のビームを放射し、マルチビームBとして右旋円偏波のビームを放射する場合を例に挙げる。
まず、マルチビームAを形成するための信号が、図1Aに示した入力端子5に入力されると、この信号は、カプラ3によって順に分配されて放射素子2−1〜2−7にそれぞれ接続するカプラ3に出力される。このとき、給電回路7の入力端子9に信号が入力されると、第1のカプラ3aは、この信号を端子3−3と端子3−4とに2分配して出力する。
第1のカプラ3aの端子3−3から出力された信号は、第1のセプタムポラライザ8aの入力端子8−1に入力され、第1のセプタムポラライザ8aによって左旋円偏波の信号に変換されて出力端子8−3から出力される。これにより、放射素子2−6は、左旋円偏波のビーム#6を放射する。
第1のカプラ3aの端子3−4から出力された信号は、第3のカプラ3cによって第2のセプタムポラライザ8bの入力端子8−1に入力される。
第2のセプタムポラライザ8bは、第3のカプラ3cから入力した信号を左旋円偏波の信号に変換して出力端子8−3から出力する。これにより、放射素子2−7は左旋円偏波のビーム#7を放射する。
また、放射素子2−1〜2−5に給電する給電回路においても、セプタムポラライザによって左旋円偏波の信号が放射素子2−1〜2−5に出力される。これにより、放射素子2−1〜2−5から放射されるビーム#1〜#5も左旋円偏波のビームとなる。
このようにして、ビーム#6およびビーム#7を含むマルチビームAは、左旋円偏波のビームとなる。
また、マルチビームBを形成するための信号が、図1Aに示した入力端子6に入力されると、この信号は、カプラ3によって順に分配されて放射素子2−6〜2−12にそれぞれ接続するカプラ3に出力される。このとき、給電回路7の入力端子10に信号が入力されると、第2のカプラ3bは、この信号を端子3−3と端子3−4とに2分配して出力する。
第2のカプラ3bの端子3−4から出力された信号は、第2のセプタムポラライザ8bの入力端子8−2に入力され、第2のセプタムポラライザ8bによって右旋円偏波の信号に変換されて出力端子8−3から出力される。これにより、放射素子2−7は、右旋円偏波のビーム#7を放射する。
第2のカプラ3bの端子3−3から出力された信号は、第3のカプラ3cによって第1のセプタムポラライザ8aの入力端子8−2に入力される。
第1のセプタムポラライザ8aは、第3のカプラ3cから入力した信号を右旋円偏波の信号に変換して出力端子8−3から出力する。これにより、放射素子2−6は右旋円偏波のビーム#6を放射する。
また、放射素子2−8〜2−12に給電する給電回路においても、セプタムポラライザによって右旋円偏波の信号が放射素子2−8〜2−12に出力される。これにより、放射素子2−8〜2−12から放射されるビーム#8〜#12も右旋円偏波のビームとなる。
このようにして、ビーム#6およびビーム#7を含むマルチビームBは、右旋円偏波のビームとなる。
図6は、実施の形態1に係る給電回路の別の構成を示すブロック図であり、別の構成の給電回路7Aを放射素子2−6および放射素子2−7とともに記載している。
給電回路7Aは、図2Aに示した第3のカプラ3cを、直列に接続された3dBカプラ3dおよび3dBカプラ3eに置き換えた構成を有している。
3dBカプラは、1つの端子に入力された信号を2つの端子に2分配して出力し、2つの端子に入力された信号については各端子の入力電力の半分を合わせた信号を1つの端子から出力する。
従って、直列に接続された3dBカプラ3dおよび3dBカプラ3eは、第3のカプラ3cと同様に動作することができる。すなわち、3dBカプラ3eは、第1のカプラ3aから出力された信号を2分配して3dBカプラ3dに出力する。3dBカプラ3dは、2つの端子のそれぞれの入力電力の半分を合わせた信号を第2のセプタムポラライザ8bの入力端子8−1に出力する。
また、3dBカプラ3eは、第2のカプラ3bから出力された信号を2分配して3dBカプラ3dに出力する。3dBカプラ3dは、2つの端子のそれぞれの入力電力の半分を合わせた信号を第1のセプタムポラライザ8aの入力端子8−2に出力する。
このように構成しても、カプラとセプタムポラライザとの接続線路の迂回構造が不要となるので、上記と同様の効果を得ることができる。
なお、これまでの説明では、第1のポラライザおよび第2のポラライザとしてセプタムポラライザを用いた場合を示したが、これに限定されるものではない。
すなわち、この発明では、信号が入力される入力端子に応じて異なる旋回方向の円偏波を出力するポラライザであればよい。
以上のように、実施の形態1に係る給電回路7において、第3のカプラ3cが、第1のカプラ3aから出力された信号を第2のセプタムポラライザ8bの入力端子8−1に出力する。さらに、第2のカプラ3bから出力された信号を第1のセプタムポラライザ8aの入力端子8−2に出力する。これにより、カプラとポラライザとの接続線路が交差せず、接続線路の迂回が不要となるため、簡易な回路構成で給電回路を実現することができる。
また、マルチビームAを放射する場合とマルチビームBを放射する場合とで、セプタムポラライザにおける異なる側の入力端子に信号を入力することができる。従って、マルチビームAとマルチビームBがオーバーラップする部分に旋回方向が異なる円偏波のビームを使用することができる。
また、実施の形態1に係る給電回路7Aにおいて、第3のカプラ3cは、直列に接続された3dBカプラ3d,および3dBカプラ3eである。このようにしても、カプラとセプタムポラライザの接続線路が交差せず、接続線路の迂回構造が不要となることから、簡易な回路構成で給電回路を実現することができる。
さらに、実施の形態1に係る給電回路7において、第1のカプラ3aおよび第2のカプラ3bは、3dBカプラである。このようにしても、カプラとセプタムポラライザの接続線路が交差せず、接続線路の迂回構造が不要となることから、簡易な回路構成で給電回路を実現することができる。
さらに、実施の形態1に係るアンテナ装置1は、放射素子2−1〜2−12と、マルチビームAとマルチビームBに共用される放射素子2−6と放射素子2−7に給電する給電回路7を備える。給電回路7は、前述したように簡易な回路構成で実現可能であるので、結果的にアンテナ装置1の構成の簡素化も期待することができる。
実施の形態2.
図7は、この発明の実施の形態2に係る給電回路7Bの構成を示すブロック図であり、給電回路7Bを放射素子2−6および放射素子2−7とともに記載している。なお、図7において、図2Aと同一の構成要素には同一の符号を付して説明を省略する。
図8は給電回路7Bの導波管構成を示す上面図である。図8では放射素子2−6および放射素子2−7の記載を省略している。
給電回路7Bは、図2Aに示した給電回路7に対して、移相回路11aおよび移相回路11bを追加した構成を有している。
移相回路11aは、図7に示すように第1のカプラ3aの端子3−3と第1のセプタムポラライザ8aの入力端子8−1との接続経路に設けられる。移相回路11bは、第2のカプラ3bの端子3−4と第2のセプタムポラライザ8bの入力端子8−2との接続経路に設けられる。
第1のカプラ3a、第2のカプラ3b、第3のカプラ3cは、ブランチラインカプラで構成される。例えば、図9に示すように、第1のカプラ3aおよび第2のカプラ3bは、導波管のブランチラインカプラであってもよい。
このブランチラインカプラでは、図3Aに示した端子3−1〜3−4が長方形の導波管端子となっている。第3のカプラ3cについても、同様な導波管のブランチラインカプラとして構成してもよい。
なお、第3のカプラ3cを0dBカプラではなく、直列に接続した2つの3dBカプラから構成すると、図9に示す端子3−3を持つ導波管と端子3−4を持つ導波管との間隔を0dBカプラと3dBカプラとで同じにした場合、これら2つの導波管を接続する中央の導波管の幅を、0dBカプラに比べて3dBカプラの方が広くすることができる。このため、3dBカプラで構成した方が製造誤差に強く、第3のカプラ3cを製造しやすいという利点がある。
また、第1のセプタムポラライザ8aおよび第2のセプタムポラライザ8bについても導波管で構成してもよい。例えば、図10に示す導波管のセプタムポラライザは、図5Aに示した入力端子8−1と入力端子8−2が長方形の導波管端子となっており、出力端子8−3が正方形の導波管端子となっている。
導波管コンポーネントを用いて給電回路7Bを構成した場合、信号の移相量を調整するため、各コンポーネント間の接続線路長を補正する必要がある。
そこで、給電回路7Bでは、接続線路長の補正が必要な箇所に移相回路11aと移相回路11bを設けている。移相回路11aおよび移相回路11bは、図8に示すように屈曲した導波管であり、この構造によって接続線路長が適切に補正される。これに伴って信号の移相量が適切に調整されるので、給電特性の向上を図ることができる。
また、第1のカプラ3aにおける信号の伝搬方向が、第3のカプラ3cにおける信号の伝搬方向に対して直交するように、第1のカプラ3aを第3のカプラ3cの一方側に配置し、第2のカプラ3bにおける信号の伝搬方向が、第3のカプラ3cにおける信号の伝搬方向に対して直交するように、第2のカプラ3bを第3のカプラ3cの他方側に配置してもよい。
例えば、第1のカプラ3a、第2のカプラ3bおよび第3のカプラ3cが導波管である場合には、図8に示すように、第1のカプラ3aにおける信号の伝搬方向である管軸方向を第3のカプラ3cの信号の伝搬方向である管軸方向に直交させた状態で、第1のカプラ3aを第3のカプラ3cの一方側に配置する。第2のカプラ3bについても同様に、第2のカプラ3bにおける信号の伝搬方向である管軸方向を第3のカプラ3cの管軸方向に直交させた状態で、第2のカプラ3bを第3のカプラ3cの他方側に配置する。
これにより、入力端子9および入力端子10から放射素子2−6および放射素子2−7までの長さを短縮することができるので、給電回路7Bの小型化を図ることができる。
また、このように第1のカプラ3aと第2のカプラ3bを配置したときに、図8に示すように、移相回路11aを第3のカプラ3cの一方側の空きスペースに配置し、移相回路11bを第3のカプラ3cの他方側の空きスペースに配置してもよい。
このようにすることで、第3のカプラ3cの両側のスペースに各コンポーネントを密接に配置することができ、給電回路7Bのさらなる小型化を図ることができる。
以上のように、実施の形態2に係る給電回路7Bにおいて、第1のカプラ3a、第2のカプラ3bおよび第3のカプラ3cはブランチラインカプラである。
このように構成することで、第1のカプラ3a、第2のカプラ3bおよび第3のカプラ3cの各機能を簡易な構成で実現することができる。
また、実施の形態2に係る給電回路7Bは、第1のカプラ3a、第2のカプラ3b、第3のカプラ3c、第1のセプタムポラライザ8aおよび第2のセプタムポラライザ8bの間を接続する接続線路のうちの少なくとも1つに移相回路を備える。例えば、第1のセプタムポラライザ8aと第1のカプラ3aとの接続線路に移相回路11aを備え、第2のセプタムポラライザ8bと第2のカプラ3bとの接続線路に移相回路11bを備える。
このように構成することで、接続線路長が適切に補正されて給電特性の向上を図ることができる。
さらに、実施の形態2に係る給電回路7Bにおいて、第1のカプラ3aは、信号の伝搬方向が第3のカプラ3cにおける信号の伝搬方向に対して直交するように、第3のカプラ3cの一方側に配置される。第2のカプラ3bは、信号の伝搬方向が第3のカプラ3cにおける信号の伝搬方向に対して直交するように第3のカプラ3cの他方側に配置されている。このように構成することで、給電回路7Bの小型化を図ることができる。
なお、図1Aに示したアンテナ装置1が、前述した給電回路7Bを備えてもよい。
例えば、移相回路11aおよび移相回路11bを設けることで、給電特性を向上させたアンテナ装置1が得られる。
また、アンテナ装置1において、第1のカプラ3a、第2のカプラ3b、第3のカプラ3cを導波管のブランチラインカプラで構成し、第1のカプラ3aと第2のカプラ3bを図8に示すように配置してもよい。このように構成することで、給電回路7Bの入力端子から放射素子までの長さが短縮されて給電回路7Bが小型化され、これに伴ってアンテナ装置1の小型化も図ることができる。
実施の形態3.
図11は、この発明の実施の形態3に係る給電回路7Cの構成を示すブロック図であり、給電回路7Cを放射素子2−6および放射素子2−7とともに記載している。図11において、図2Aおよび図7と同一の構成要素には同一の符号を付して説明を省略する。
図12は、給電回路7Cの導波管構成を示す上面図である。図12では、放射素子2−6および放射素子2−7の記載を省略している。
給電回路7Cは、図7に示した給電回路7Bにおける、第1のカプラ3aおよび第2のカプラ3bの代わりに、第1のT分岐回路12aおよび第2のT分岐回路12bを設けた構成を有している。第1のT分岐回路12aおよび第2のT分岐回路12bは、この発明における第1の2分配回路および第2の2分配回路を具体化したものであり、3つの端子のうちの1つの端子に入力された信号を残りの2つの端子に2分配して出力する。
給電回路7Cを導波管コンポーネントで構成した場合、第1のT分岐回路12aおよび第2のT分岐回路12bは、図13に示すように3つの端子12−1〜12−3を有した導波管となる。図13に示した導波管は、図9に示した導波管に比べて小型である。このため、図12に示した給電回路7Cは、図8に示した給電回路7Bよりも小型化することが可能である。
なお、図14に示す給電回路7Dのように、移相回路11aを第1のT分岐回路12aと第3のカプラ3cとの間に配置し、移相回路11bを第2のT分岐回路12bと第3のカプラ3cとの間に配置してもよい。このように配置しても、給電回路7Dを、第1のカプラ3aおよび第2のカプラ3bを備える構成に比べて小型化することができる。
また、図7に示した給電回路7Bにおける第1のカプラ3aおよび第2のカプラ3bの代わりに、第1のT分岐回路12aおよび第2のT分岐回路12bを設けた場合を示したが、これに限定されるものではない。例えば、図2Aに示した給電回路7あるいは図6に示した給電回路7Aにおける第1のカプラ3aおよび第2のカプラ3bの代わりに、第1のT分岐回路12aおよび第2のT分岐回路12bを設けてもよい。
以上のように、実施の形態3に係る給電回路7Cまたは給電回路7Dにおいて、第1の2分配回路は第1のT分岐回路12aであり、第2の2分配回路は第2のT分岐回路12bである。このように構成することで、給電回路7Cまたは給電回路7Dを小型化することができる。
また、図1Aに示したアンテナ装置1が、前述した給電回路7Cまたは給電回路7Dを備えてもよい。例えば、第1のカプラ3aおよび第2のカプラ3bの代わりに、第1のT分岐回路12aおよび第2のT分岐回路12bを設けることにより、給電回路7Cまたは給電回路7Dが小型化され、これに伴ってアンテナ装置1の小型化も図ることができる。
実施の形態1〜3において、第1のセプタムポラライザ8aと第2のセプタムポラライザ8bとを用いて、旋回方向が異なる円偏波のビームを、マルチビームがオーバーラップする部分に使用する場合を示したが、本発明は、直線偏波にも適用することができる。
例えば、第1のセプタムポラライザ8aおよび第2のセプタムポラライザ8bの2つの入力端子に同相同振幅または逆相同振幅で信号を入力する、マジックTと呼ばれる4端子回路を使用する。マジックTは、2つの入力端子のうちの一方に入力された信号を2つの出力端子から同相同振幅で出力し、他方に入力された信号を2つの出力端子から逆相同振幅で出力することができる。このマジックTを使用することにより、セプタムポラライザの出力信号を垂直直線偏波の信号と水平直線偏波の信号に切り替えることができ、本発明を直線偏波にも適用することが可能となる。
なお、本発明はその発明の範囲内において、各実施の形態の自由な組み合わせ、あるいは各実施の形態の任意の構成要素の変形、もしくは各実施の形態において任意の構成要素の省略が可能である。
この発明に係る給電回路は、簡易な回路構成で、旋回方向が異なる円偏波のビームをマルチビームがオーバーラップする部分に使用することができるので、例えば、人工衛星、宇宙航行体などの宇宙機器に搭載されるマルチビームアンテナの給電回路に好適である。
1 アンテナ装置、2−1〜2−12 放射素子、3 カプラ、3−1〜3−4,3c−1〜3c−4,12−1〜12−3 端子、3a 第1のカプラ、3b 第2のカプラ、3c 第3のカプラ、3d,3e 3dBカプラ、4,4a,4b 終端器、5,6,8−1,8−2,9,10 入力端子、7,7A〜7D,100 給電回路、8−3 出力端子、8a 第1のセプタムポラライザ、8b 第2のセプタムポラライザ、11a,11b 移相回路、12a 第1のT分岐回路、12b 第2のT分岐回路、101 交差部分。

Claims (8)

  1. 出力端子と2つの入力端子とを有し、前記2つの入力端子のうちの一方の入力端子に信号が入力された場合と他方の入力端子に信号が入力された場合とで方向が異なる偏波の信号を前記出力端子から出力する、第1のポラライザおよび第2のポラライザと、
    信号が入出力される2つの端子を有し、前記2つの端子のうちの一方の端子が前記第1のポラライザの前記一方の入力端子に接続され、入力信号を前記2つの端子に2分配して出力する第1の2分配回路と、
    信号が入出力される2つの端子を有し、前記2つの端子のうちの一方の端子が前記第2のポラライザの前記他方の入力端子に接続され、入力信号を前記2つの端子に2分配して出力する第2の2分配回路と、
    前記第1の2分配回路における前記2つの端子のうちの他方の端子から出力された信号を前記第2のポラライザの前記一方の入力端子に出力し、前記第2の2分配回路における前記2つの端子のうちの他方の端子から出力された信号を前記第1のポラライザの前記他方の入力端子に出力する第3のカプラと
    を備え、
    前記第1の2分配回路は、信号の伝搬方向である管軸方向が、前記第3のカプラにおける信号の伝搬方向である管軸方向に対して直交するように前記第3のカプラの一方側に配置され、
    前記第2の2分配回路は、信号の伝搬方向である管軸方向が、前記第3のカプラにおける信号の伝搬方向である管軸方向に対して直交するように前記第3のカプラの他方側に配置されていることを特徴とする給電回路。
  2. 前記第1のポラライザおよび前記第2のポラライザは、前記2つの入力端子のうちの一方の入力端子に信号が入力された場合と他方の入力端子に信号が入力された場合とで旋回方向が異なる円偏波の信号を前記出力端子から出力することを特徴とする請求項1記載の給電回路。
  3. 前記第3のカプラは、直列に接続された2つの3dBカプラであることを特徴とする請求項1記載の給電回路。
  4. 前記第1の2分配回路および前記第2の2分配回路は、3dBカプラであることを特徴とする請求項1記載の給電回路。
  5. 前記第1の2分配回路、前記第2の2分配回路および前記第3のカプラは、ブランチラインカプラであることを特徴とする請求項1記載の給電回路。
  6. 前記第1の2分配回路、前記第2の2分配回路、前記第3のカプラ、前記第1のポラライザおよび前記第2のポラライザの間を接続する接続線路のうちの少なくとも1つに移相回路を備えたことを特徴とする請求項1記載の給電回路。
  7. 前記第1の2分配回路および前記第2の2分配回路は、T分岐回路であることを特徴とする請求項1記載の給電回路。
  8. ビームを放射する複数の放射素子と、
    前記第1のポラライザおよび前記第2のポラライザの前記出力端子が、前記複数の放射素子から放射された複数のビームにより形成される複数のマルチビームのうち、隣り合うマルチビームがオーバーラップする部分のビームを放射する放射素子にそれぞれ接続された請求項1記載の給電回路と
    を備えたことを特徴とするアンテナ装置。
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