JP6021758B2 - 定着装置及びそれを備えた画像形成装置 - Google Patents

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Description

本発明は、定着装置及びそれを備えた画像形成装置に関し、特にベルト部材がローラーの軸方向に片寄るのを規制する定着装置及びそれを備えた画像形成装置に関するものである。
画像形成装置は、感光体ドラム等の像担持体に形成されたトナー像を記録媒体に転写し、トナー像を担持する記録媒体を定着装置に向けて搬送し、定着装置において、熱及び圧力を加えることにより記録媒体上の未定着トナー像を記録媒体に定着させている。定着装置には、定着ローラーとヒートローラーとの間で回転可能に張架されたベルト部材と、ベルト部材に圧接される加圧ローラーとを備え、記録媒体がベルト部材と加圧ローラーとの間の定着ニップ部を通過する間にトナー像を記録媒体に定着させるベルト定着方式がある。
ベルト定着方式の定着装置では、ベルト部材がローラーの軸方向に移動して片寄る(蛇行する)場合がある。ベルト部材の片寄り(蛇行)は、ベルト部材に負荷がかかる定着ニップ部を通過したときに最も発生しやすい他、ベルト部材に内接する複数のベルト内ローラー間の平行度が低いときなどにも発生する。ベルト部材の片寄りが発生すると、記録媒体上のトナー像の位置ずれが生じる等の定着不良の要因となり、またベルト部材の片寄りが継続すると、ベルト部材の幅方向の端部が破損するおそれがあった。
そこで、ベルト部材の片寄りを抑制する技術が従来から知られている。例えば、従来の定着装置は、ベルト部材と、ベルト部材の内周面に接する定着ローラーおよびヒートローラーと、ベルト部材を介して定着ローラーに圧接される加圧ローラーと、を備え、ヒートローラーの軸方向の両端部に、ベルト部材がヒートローラーの軸方向に片寄るのを規制する一対の規制部材が設けられる。この定着装置は、ベルト部材がヒートローラーの軸方向に片寄ると、規制部材によってベルト部材をヒートローラーの軸方向内側に戻す(移動させる)ように構成されている。
なお、複数のベルト内ローラーの外周面にガイド溝を設け、ガイド溝に係合する被ガイド部をベルト部材の内周面に設けることによって、ベルト部材の片寄りを抑制する定着装置が、例えば特許文献1および2に開示されている。
特開2000−001237号公報 特開2002−145429号公報
しかしながら、従来の定着装置では、ベルト部材が片寄りした場合、ベルト部材の片寄りを解消するために、ベルト部材を1つの規制部材により所定位置まで一度に移動させる。このため、規制部材とベルト部材との接触部分においてベルト部材にかかる負荷が大きくなるので、ベルト部材が破損する場合があるという問題点があった。
本発明は、上記のような課題を解決するためになされたものであり、本発明の目的は、ベルト部材の破損および片寄りを抑制することが可能な定着装置及びそれを備えた画像形成装置を提供することである。
上記目的を達成するために、本発明の定着装置は、加熱部材により加熱される無端状のベルト部材と、ベルト部材の内周面に接する回転可能な2つ以上のベルト内ローラーと、ベルト部材の外周面に対向配置され、ベルト部材を介してベルト内ローラーの1つに圧接される回転可能な加圧ローラーと、を備え、ベルト部材と加圧ローラーとにより形成された定着ニップ部に記録媒体を挿通して、記録媒体上の未定着トナー像を定着する定着装置であって、2つのベルト内ローラーの軸方向の両端部には、ベルト部材がベルト内ローラーの軸方向に片寄るのを規制する一対の第1規制部材および一対の第2規制部材がそれぞれ設けられており、第1規制部材および第2規制部材の各々は、ベルト部材をベルト内ローラーの軸方向内側に移動させる規制面を含み、規制面は、ベルト内ローラーの軸方向内寄りに位置する第1位置と、ベルト内ローラーの軸方向外寄りに位置し第1位置よりも大径の第2位置と、を有し、一対の第1規制部材の第1位置同士の間の距離をx1、一対の第1規制部材の第2位置同士の間の距離をx1max、一対の第2規制部材の第1位置同士の間の距離をx2、とした場合、第1規制部材および第2規制部材は、x1<x2<x1maxの関係を満たすように配置されている。
本発明によれば、2つのベルト内ローラーの軸方向の両端部には、ベルト部材がベルト内ローラーの軸方向に片寄るのを規制する一対の第1規制部材および一対の第2規制部材がそれぞれ設けられており、一対の第1規制部材の第1位置同士の間の距離をx1、一対の第1規制部材の第2位置同士の間の距離をx1max、一対の第2規制部材の第1位置同士の間の距離をx2、とした場合、第1規制部材および第2規制部材は、x1<x2<x1maxの関係を満たすように配置されている。これにより、ベルト部材が片寄りした場合、ベルト部材の側端部を第2規制部材によって第2規制部材の第1位置まで戻した(移動させた)後、第1規制部材によって第1規制部材の第1位置まで戻す(移動させる)ことになる。すなわち、ベルト部材を所定位置まで徐々に戻す(移動させる)ことができる。このため、規制部材とベルト部材との接触部分においてベルト部材にかかる負荷が大きくなるのを抑制することができるので、ベルト部材が破損するのを抑制することができる。
本発明の第1実施形態の定着装置を備えた画像形成装置の全体構造を概略的に示した断面図である。 本発明の第1実施形態の定着装置の構造を示した断面図である。 本発明の第1実施形態の定着装置の第1規制部材および第2規制部材周辺の構造を示した平面図である。 本発明の第2実施形態の定着装置の構造を示した断面図である。
以下、本発明の実施形態について図面を参照して説明する。
(第1実施形態)
図1〜図3を参照して、本発明の第1実施形態による定着装置5を備えた画像形成装置1について説明する。画像形成装置1は、タンデム型カラープリンターであって、記録媒体である用紙Pを収容する給紙部10と、給紙部10の上方に配される4つの画像形成部29a〜29dと、画像形成部29a〜29dの上方に配設される露光器33a〜33dと、画像形成部29a〜29dの左方に配設される定着装置5と、給紙部10の右方に配設される用紙搬送路20と、画像形成装置1の上部に用紙Pを排出する排出部50とを備えている。
給紙部10は画像形成装置1内の下方に配設され、給紙部10には、用紙Pを収納し挿脱可能に画像形成装置1に装着された給紙カセット13が設けられる。給紙部10の右方には、用紙搬送路20が配設され、フィードローラー21によって給紙カセット13内に載置された用紙Pが1枚ずつ用紙搬送路20に送り出される。手差しトレイ23は、給紙部10に載置されていないサイズの用紙P等を供給するもので、フィードローラー22を備え、フィードローラー22によって用紙Pが1枚ずつ用紙搬送路20に送り出され、送り出された用紙Pは、画像形成部29a〜29dに向けて搬送される。
画像形成部29a〜29dは、用紙搬送方向の上流側(図1の右側)から順にシアン、マゼンタ、イエロー、ブラックの色ごとに用紙搬送ベルト38に対向して配設される。各画像形成部29a〜29dは、感光体31a〜31dを有し、感光体31a〜31dの周囲には、帯電器32a〜32dと、現像装置34a〜34dと、転写ローラー35a〜35dと、クリーナー36a〜36dとが配設されている。
感光体31a〜31dは、感光層を形成する感光材料として、アモルファスシリコン感光体が用いられ、シアン、マゼンタ、イエロー、ブラックの各色に対応して配設される。感光層は有機感光体(OPC感光体)でもよい。現像装置34a〜34dは、感光体31a〜31dの右方に配設され、現像ローラー等を有し、感光体31a〜31dにトナーを供給する。帯電器32a〜32dは、現像装置34a〜34dに対して感光体31a〜31dの回転方向の上流側に配設され、感光体31a〜31dの表面を一様に帯電させる。
露光器33a〜33dは、パーソナルコンピューター等から画像入力部(図略)に入力された画像データに基づいて、帯電器32a〜32dと現像装置34a〜34dの間から感光体31a〜31dの表面にレーザー光を照射する。照射されたレーザー光により感光体31a〜31dの表面には静電潜像が形成され、この静電潜像が現像装置34a〜34dにより現像される。
用紙搬送ベルト38は、駆動ローラー40及び従動ローラー41間に張架される無端状のベルトからなり、感光体31a〜31dと転写ローラー35a〜35dとの間に用紙Pを担持して搬送するベルト走行路を形成する。転写ローラー35a〜35dが用紙搬送ベルト38を挟んで感光体31a〜31dに圧接することで、転写ニップ部が形成される。用紙搬送路20から搬送される用紙Pが用紙搬送ベルト38に担持され、用紙搬送ベルト38の回転によって感光体31a〜31dのトナー像が各転写ニップ部において用紙Pに順次転写され、用紙Pにはシアン、マゼンタ、イエロー、ブラックの4色のトナー像が重ね合わされる。
トナータンク39a〜39dは、現像装置34a〜34dにトナーを補給するものであり、画像形成部29a〜29dの上方に配設され、シアン、マゼンタ、イエロー、ブラックの各色のトナーを収容する。
定着装置5は、用紙搬送ベルト38の下流側に配設され、画像形成部29a〜29dにおいてトナー像が転写された用紙Pを加熱及び加圧して用紙Pにトナー像を溶融定着させる。定着装置5を通過した用紙Pは、用紙搬送路15から排出部50へ排出される。
定着装置5は図2に示すように、電磁誘導により加熱される定着方式を採用しており、ベルト部材61と、ベルト部材61の内周面に接する回転可能な2つのベルト内ローラー62と、ベルト部材61の外周面に対向配置され、ベルト部材61を介してベルト内ローラー62に圧接される回転可能な加圧ローラー63と、ベルト部材61を加熱する加熱部材である誘導加熱部64と、ベルト部材61の表面の温度を検知する温度検知部(図示せず)と、温度検知部及び誘導加熱部64に接続される制御部(図示せず)と、誘導加熱部64のコイルに高周波電流を供給する電源(図示せず)と、を含んでいる。
ベルト部材61は、無端状の耐熱ベルトであり、内周側から順に、例えば厚み30〜50μm程度の電鋳ニッケルからなる誘導発熱層61aと、例えば厚み200〜500μm程度のシリコーンゴム等からなる弾性層61bと、例えば厚み30μmのフッ素樹脂(例えば、FPA)等からなり定着ニップ部Nで未定着トナー像を溶融定着する際の離型性を向上させる離型層61cと、が積層されて構成される。
ベルト内ローラー62は、ベルト部材61を介して加圧ローラー63に圧接される定着ローラー65と、定着ローラー65に対向配置されるヒートローラー66と、を含んでいる。例えば、定着ローラー65は、外径40mmに設定され、ステンレス鋼やアルミニウム等の円筒型の芯金65aの外周面上に厚み5〜10mmのシリコーンゴム製の弾性層65bを有し、弾性層65bはベルト部材61の内周面に対向している。例えば、ヒートローラー66は、外径30mmに設定され、厚み0.3〜0.5mmの鉄基材66aの外周面上に厚み0.2〜1.0mmの離型層(例えば、PFA層)66bを有する。強磁性部材である鉄を用いてヒートローラー66を構成することによって、発熱効率を向上させることが可能である。
加圧ローラー63は、円筒型の芯金63aと、芯金63aの外周面上に形成される弾性層63bと、弾性層63bの表面を覆う離型層63cと、を備える。例えば、加圧ローラー63は、外径35mmに設定され、ステンレス鋼やアルミニウム等の芯金63aの外周面上に厚み2〜5mmのシリコーンゴム製の弾性層63bを有し、弾性層63bの外周面上に厚み50μmのフッ素樹脂(例えば、FPA)等からなる離型層63cを有する。また、加圧ローラー63は図示しないモーター等の駆動源によって回転駆動させられ、加圧ローラー63の回転によってベルト部材61、定着ローラー65およびヒートローラー66は従動回転する。加圧ローラー63とベルト部材61との圧接する部分に定着ニップ部Nが形成され、定着ニップ部Nでは、用紙搬送ベルト38から送られた用紙P上の未定着トナー像が加熱及び加圧され用紙P上にトナー像が定着される。
誘導加熱部64は、コイル64aと、ボビン64bと、磁性体コア64cとを備え、電磁誘導によりベルト部材61を発熱させるものである。誘導加熱部64は、長手方向(図2の紙面の表裏方向)に延びて、ヒートローラー66の外周の略半分を囲うようにベルト部材61に対向して配設される。
コイル64aは、ベルト部材61の幅方向(図2の紙面の表裏方向)に沿ってループ状に複数回(例えば9ターン)巻回してボビン64bに取り付けられる。またコイル64aは、電源(図示せず)に接続され、電源から供給される高周波電流により交流磁束を発生させる。コイル64aからの磁束は磁性体コア64cを通過し、図2の紙面に平行な方向に導かれ、ベルト部材61の誘導発熱層61aに沿って通過する。誘導発熱層61aを通過する磁束の交流的な強さの変化によって誘導発熱層61aには渦電流が生じる。誘導発熱層61aに渦電流が流れると、誘導発熱層61aの電気抵抗によってジュール熱が発生して、ベルト部材61が発熱(自己発熱)することになる。
制御部(図示せず)は、マイクロコンピューターとRAM及びROM等の記憶素子等で構成され、温度検知部(図示せず)によって検知されたベルト部材61の表面温度に基づいて、電源(図示せず)からコイル64aに供給される高周波電流を制御することで、定着ニップ部Nに送られた用紙Pを適切に定着処理する。
ベルト部材61が加熱され定着可能温度に昇温すると、定着ニップ部Nで挟持された用紙Pが加熱されるとともに、加圧ローラー63によって加圧されることにより、用紙P上の粉体状態のトナーが用紙Pに溶融定着される。定着処理された用紙Pはベルト部材61の外周面から分離される。このように、ベルト部材61は薄肉の熱伝導性の良好な材質からなり熱容量が小さいため、短時間で定着装置5のウォーミングアップを行なうことができ、画像形成が迅速に開始される。
ベルト定着方式の定着装置5では、負荷のかかる定着ニップ部Nをベルト部材61が通過したときや、ベルト内ローラー62(定着ローラー65およびヒートローラー66)間の平行度が低いときなどに、ベルト部材61が定着ローラー65の軸方向に片寄る(蛇行する)ので、本実施形態では、ベルト部材61の軸方向への片寄り(蛇行)を規制する規制部材(第1規制部材67および第2規制部材68)が設けられている。
図3に示すように、定着ローラー65の軸方向の両端部に一対の第1規制部材67が設けられ、ヒートローラー66の軸方向の両端部に一対の第2規制部材68が設けられる。すなわち、定着ローラー65をベルト部材61の回転方向(図2の時計回り方向)の最下流とした場合、第2規制部材68は、第1規制部材67に比べて、ベルト部材61の回転方向上流側に配置される。
第1規制部材67は、略円盤状に形成されており、定着ローラー65の芯金65aの両端部に固定されている。第1規制部材67は、ベルト部材61を定着ローラー65の軸方向内側に移動させる規制面67aを含んでいる。規制面67aは、断面的に見て、定着ローラー65の軸方向に対して傾斜する傾斜面(テーパー状)に形成されている。なお、規制面67aは、断面的に見て、R形状を有するように形成されていてもよい。
また、規制面67aは、定着ローラー65の軸方向内寄りに位置する第1位置P67aと、定着ローラー65の軸方向外寄りに位置し第1位置P67aよりも大径の第2位置P67bと、を有する。
第2規制部材68も第1規制部材67と同様に、略円盤状に形成されており、ヒートローラー66の鉄基材66aの両端部に固定されている。第2規制部材68は、ベルト部材61をヒートローラー66の軸方向内側に移動させる規制面68aを含んでいる。規制面68aは、断面的に見て、ヒートローラー66の軸方向に対して傾斜する傾斜面(テーパー状)に形成されている。なお、規制面68aは、断面的に見て、R形状を有するように形成されていてもよい。
また、規制面68aは、ヒートローラー66の軸方向内寄りに位置する第1位置P68aと、ヒートローラー66の軸方向外寄りに位置し第1位置P68aよりも大径の第2位置P68bと、を有する。
そして、一対の第1規制部材67の第1位置P67a同士の間の距離をx1、一対の第1規制部材67の第2位置P67b同士の間の距離をx1max、一対の第2規制部材68の第1位置P68a同士の間の距離をx2、一対の第2規制部材68の第2位置P68b同士の間の距離をx2max、とした場合、第1規制部材67および第2規制部材68は、x1<x2<x1max<x2maxの関係を満たすように配置されている。
上記構成により、ベルト部材61が軸方向へ片寄ると、ベルト部材61の側端部は、第2規制部材68によって第1位置P68aまで戻され(移動され)、その後、第1規制部材67によって第1位置P67aまで戻される(移動される)。このようにして、ベルト部材61の片寄りが解消される。
本実施形態では、上記のように、2つのベルト内ローラー62の軸方向の両端部には、一対の第1規制部材67および一対の第2規制部材68がそれぞれ設けられており、一対の第1規制部材67の第1位置P67a同士の間の距離をx1、一対の第1規制部材67の第2位置P67b同士の間の距離をx1max、一対の第2規制部材68の第1位置P68a同士の間の距離をx2、とした場合、第1規制部材67および第2規制部材68は、x1<x2<x1maxの関係を満たすように配置されている。これにより、ベルト部材61が片寄りした場合、ベルト部材61の側端部を第2規制部材68によって第2規制部材68の第1位置P68aまで戻した(移動させた)後、第1規制部材67によって第1規制部材67の第1位置P67aまで戻す(移動させる)ことになる。すなわち、ベルト部材61を所定位置まで徐々に戻す(移動させる)ことができる。このため、規制部材(第1規制部材67および第2規制部材68)とベルト部材61との接触部分においてベルト部材61にかかる負荷が大きくなるのを抑制することができるので、ベルト部材61が破損するのを抑制することができる。
また、上記のように、定着ローラー65をベルト部材61の回転方向の最下流とした場合、第2規制部材68は、第1規制部材67に比べて、ベルト部材61の回転方向上流側に配置されている。これにより、ベルト部材61の片寄りを第2規制部材68および第1規制部材67によって定着ニップ部Nに向けて徐々に解消することができる。このため、定着ニップ部Nにおいてベルト部材61の片寄りに起因する定着不良が発生するのを抑制することができる。
また、上記のように、第1規制部材67は、定着ローラー65に設けられている。これにより、ベルト部材61の片寄りを定着ニップ部Nにおいて最も少なくすることができるので、より効果的である。また、定着ローラー65はローラー径が比較的大きくベルト部材61とのかかり量(接触面積)も比較的大きいので、定着ローラー65に第1規制部材67を設けて定着ローラー65の部分でベルト部材61の片寄りを解消させるのは、特に有効である。
また、上記のように、一対の第2規制部材68の第2位置P68b同士の間の距離をx2maxとした場合、第1規制部材67および第2規制部材68は、x1<x2<x1max<x2maxの関係を満たすように配置されている。これにより、第2規制部材68の規制面68aは、第1規制部材67の規制面67aよりも軸方向の外側まで配置されるので、ベルト部材61の片寄りが大きい場合であっても、ベルト部材61の片寄りを容易に解消することができる。
(第2実施形態)
次に、図4を参照して、本発明の第2実施形態の定着装置5について説明する。
本発明の第2実施形態の定着装置5では図4に示すように、ベルト内ローラー62は、定着ローラー65およびヒートローラー66の他、ベルト部材61に張力を付与するテンションローラー69を含んでいる。
テンションローラー69は、定着ローラー65からヒートローラー66に向かうベルト部材61の内面に接触している。また、テンションローラー69は、図示しない付勢部材により付勢されることによって、ベルト部材61を外周面側に押圧している。これにより、ベルト部材61の撓みを防止することが可能である。特に、電磁誘導式の誘導加熱部64を用いる場合、誘導加熱部64とヒートローラー66との間の距離を一定に保持するために、誘導加熱部64をヒートローラー66の軸受部等にバネ力により押圧させる構成がよく用いられる。この場合、ヒートローラー66と定着ローラー65との間の距離が狭くなり、ベルト部材61に撓みが生じやすくなるが、テンションローラー69を設けることによって、ベルト部材61の撓みを容易に防止することが可能であり、ベルト部材61の張力を安定させることが可能である。
また、テンションローラー69は、アルミニウムなどの熱伝導率の高い材料により形成されている。これにより、ベルト部材61の軸方向の温度分布を均一化することが可能であるので、小サイズの用紙に連続で印字する場合であっても、ベルト部材61の軸方向の温度分布を均一化することができ、定着不良が発生するのを抑制することができる。
なお、テンションローラー69は、ローラー径が定着ローラー65やヒートローラー66と比べて小さく、ベルト部材61とのかかり量(接触面積)も小さい。このため、ベルト部材61の片寄りを規制する規制部材(第1規制部材67および第2規制部材68)は、テンションローラー69には設けられておらず、上記第1実施形態と同様、定着ローラー65に第1規制部材67が設けられ、ヒートローラー66に第2規制部材68が設けられている。
第2実施形態のその他の構造は、上記第1実施形態と同様である。
本実施形態では、上記のように、ヒートローラー66はテンションローラー69に比べてローラー径が大きくベルト部材61とのかかり量(接触面積)も大きいので、テンションローラー69を設ける場合であっても、ヒートローラー66に第2規制部材68を設けるのは、特に有効である。
第2実施形態のその他の効果は、上記第1実施形態と同様である。
なお、今回開示された実施形態は、すべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は、上記した実施形態の説明ではなく特許請求の範囲によって示され、さらに特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれる。
例えば、上記実施形態では、ヒートローラー66の周辺に誘導加熱部64を設け、電磁誘導によりベルト部材61を加熱した例について示したが、本発明はこれに限らず、ヒートローラー66の内部にハロゲンヒーター等を設けることによってベルト部材61を加熱してもよい。
また、上記実施形態では、加圧ローラー63を加熱しない例について示したが、本発明はこれに限らず、加圧ローラー63の内部にハロゲンヒーター等を設け、ベルト部材61だけでなく加圧ローラー63も加熱してもよい。
また、上記実施形態では、温度検知部を、ベルト部材の温度を検知するように構成した例について示したが、本発明はこれに限らず、温度検知部を、各ローラーの温度を検知するように構成してもよい。
また、上記実施形態では、第2規制部材68を第1規制部材67に比べてベルト部材61の回転方向上流側に配置した例について示したが、本発明はこれに限らず、第2規制部材68を第1規制部材67に比べてベルト部材61の回転方向下流側に配置してもよい。
また、上記第2実施形態では、ベルト内ローラー62が定着ローラー65、ヒートローラー66およびテンションローラー69を含む場合に、規制部材(第1規制部材67および第2規制部材68)をテンションローラー69には設けず、定着ローラー65およびヒートローラー66に設けた例について示したが、本発明はこれに限らない。規制部材(第1規制部材67および第2規制部材68)の一方をテンションローラー69に設けてもよい。ただし、テンションローラー69はベルト部材61とのかかり量(接触面積)が比較的小さいので、テンションローラー69には第2規制部材68を設けることが好ましい。
また、上記実施形態では、第2規制部材68の第2位置P68bが第1規制部材67の第2位置P67bよりも軸方向の外側まで配置されている場合(x1max<x2maxの場合)について示したが、本発明はこれに限らない。第1規制部材67の第2位置P67bが第2規制部材68の第2位置P68bよりも軸方向の外側まで配置されていてもよい。
また、上述した実施形態および変形例の構成を適宜組み合わせて得られる構成についても、本発明の技術的範囲に含まれる。
1 画像形成装置
5 定着装置
61 ベルト部材
62 ベルト内ローラー
63 加圧ローラー
64 誘導加熱部(加熱部材)
65 定着ローラー
66 ヒートローラー
67 第1規制部材
67a 規制面
68 第2規制部材
68a 規制面
69 テンションローラー
N 定着ニップ部
P 用紙(記録媒体)
P67a、P68a 第1位置
P67b、P68b 第2位置
x1、x1max、x2、x2max 距離

Claims (6)

  1. 加熱部材により加熱される無端状のベルト部材と、
    前記ベルト部材の内周面に接する回転可能な2つ以上のベルト内ローラーと、
    前記ベルト部材の外周面に対向配置され、前記ベルト部材を介して前記ベルト内ローラーの1つに圧接される回転可能な加圧ローラーと、
    を備え、前記ベルト部材と前記加圧ローラーとにより形成された定着ニップ部に記録媒体を挿通して、前記記録媒体上の未定着トナー像を定着する定着装置であって、
    2つの前記ベルト内ローラーの軸方向の両端部には、前記ベルト部材が前記ベルト内ローラーの軸方向に片寄るのを規制する一対の第1規制部材および一対の第2規制部材がそれぞれ設けられており、
    前記第1規制部材および前記第2規制部材の各々は、前記ベルト部材を前記ベルト内ローラーの軸方向内側に移動させる規制面を含み、
    前記規制面は、前記ベルト内ローラーの軸方向内寄りに位置する第1位置と、前記ベルト内ローラーの軸方向外寄りに位置し前記第1位置よりも大径の第2位置と、を有し、
    前記一対の第1規制部材の第1位置同士の間の距離をx1、前記一対の第1規制部材の第2位置同士の間の距離をx1max、前記一対の第2規制部材の第1位置同士の間の距離をx2、とした場合、前記第1規制部材および前記第2規制部材は、x1<x2<x1maxの関係を満たすように配置され
    前記ベルト内ローラーは、前記ベルト部材を介して前記加圧ローラーに圧接される定着ローラーと、前記定着ローラーに対向配置されるヒートローラーと、を含み、
    前記定着ローラーを前記ベルト部材の回転方向の最下流とした場合、前記第2規制部材は、前記第1規制部材に比べて、前記ベルト部材の回転方向上流側の前記ベルト内ローラーに配置されていることを特徴とする定着装置。
  2. 前記規制面は、断面的に見て、前記ベルト内ローラーの軸方向に傾斜する傾斜面(テーパー状)に形成されているか、R形状を有するように形成されていることを特徴とする請求項1に記載の定着装置。
  3. 前記第1規制部材は、前記定着ローラーに設けられていることを特徴とする請求項1または2に記載の定着装置。
  4. 前記ベルト内ローラーは、前記ベルト部材に張力を付与するテンションローラーを含み、
    前記第2規制部材は、前記ヒートローラーに設けられていることを特徴とする請求項3に記載の定着装置。
  5. 前記一対の第2規制部材の第2位置同士の間の距離をx2maxとした場合、前記第1規制部材および前記第2規制部材は、x1<x2<x1max<x2maxの関係を満たすように配置されていることを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載の定着装置。
  6. 請求項1〜5のいずれか1項に記載の定着装置を備えることを特徴とする画像形成装置。
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