JP6021625B2 - 多層構造体の製造方法 - Google Patents

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Description

本発明は、疎水性樹脂基材に隣接してポリビニルアルコール系樹脂層を有する多層構造体の製造方法に関し、さらに詳しくは、疎水性樹脂基材とポリビニルアルコール系樹脂層との層間接着性に優れた多層構造体を得ることができる製造方法に関する。
プラスチック製のフィルム、シート、あるいはボトル、カップなどの成形体に酸素ガスバリア性を付与する方法として、基材表面にポリビニルアルコール系樹脂(以下、PVA系樹脂と略記する。)の水溶液を塗布、乾燥し、ガスバリア性に優れるPVA系樹脂層を形成する技術が有用である。
しかしながら、親水性樹脂であるPVA系樹脂は疎水性材料に対する親和性に乏しいため、基材がポリエステル系樹脂やポリオレフィン系樹脂などの疎水性樹脂である場合、PVA系樹脂層との層間接着性を高めるため、両層の間にアンカーコート層を設ける方法が広く用いられている。
さらに、製造工程を複雑化させるアンカーコート層の形成の代わりに、PVA系樹脂を含有する塗工液中に水性アンカー剤を配合した塗工液が提案されている。(例えば、特許文献1参照。)
特開2000−63610号公報
しかしながら、PVA系樹脂層のガスバリア性はPVA系樹脂の結晶性によるものであり、特に高度なガスバリア性が要求される場合には、PVA系樹脂中にその結晶性を乱す可能性がある添加剤を配合することは好ましくなく、特許文献1に記載の技術による水性アンカー剤の配合も、PVA系樹脂層のガスバリア性を低下させる傾向がある。
すなわち本発明は、疎水性樹脂基材に隣接してPVA系樹脂層を有する積層構造体の製造方法であって、アンカーコート層、あるいは塗工液へのアンカー剤の配合を必要とせず、良好な層間接着性が得られる製造方法の提供を目的とするものである。
本発明は、上記事情に鑑み、鋭意検討した結果、疎水性樹脂基材の表面を親水化処理して水との接触角を60度以下にした後、平均重合度が200〜400のPVA系樹脂を主体成分とする水性塗工液を塗工、乾燥することを特徴とする多層構造体の製造方法によって本発明の目的が達成されることを見出し、本発明を完成した。
PVA系樹脂は、通常、酢酸ビニルをラジカル重合して得られるポリ酢酸ビニルをケン化して製造されるが、その分子鎖末端の多くは、重合反応時に成長末端が反応溶媒であるメタノールに連鎖移動してエステル構造が生成し、これがケン化されたメチロール基である。本発明では、かかるPVA系樹脂として重合度が比較的小さい、すなわち、末端メチロール基の数が多いものを用いるものである。
一方、疎水性樹脂基材の表面は親水化処理によって酸化され、多数のカルボキシル基が生成する。
本発明の効果であるPVA系樹脂層と疎水性樹脂基材との良好な接着性は、かかるPVA系樹脂末端のメチロール基と親水化処理された基材表面のカルボキシル基の反応によるものと推測される。
なお、PVA系樹脂の塗工液を基材に塗工してガスバリア層とする場合には、かかる層の機械強度や耐久性の点から、高重合度のPVA系樹脂を用いるのが通常の考え方である。ところが、本発明ではこれとはまったく逆の、低重合度であるPVA系樹脂を用いることによって、意外にも良好な効果が得られたものである。
本発明の多層構造体の製造方法は、アンカーコート層、あるいは塗工液へのアンカー剤などの配合を必要とせず、疎水性樹脂基材とPVA系樹脂層との良好な層間接着性が得られることから、工程短縮が可能であるとともに、各種包装材料に好適な多層構造体を容易に得ることが可能である
以下に記載する構成要件の説明は、本発明の実施態様の一例(代表例)であり、これらの内容に特定されるものではない。
以下、本発明について詳細に説明する。
本発明の多層構造体の製造方法は、疎水性樹脂フィルムの表面を親水化処理して水との接触角を60度以下にした後、平均重合度が200〜400のポリビニルアルコール系樹脂を主体成分とする水性塗工液を塗工、乾燥することを特徴とするものである。
以下、各順に説明する。
〔疎水性樹脂基材〕
まず、本発明で用いられる疎水性樹脂基材について説明する。
本発明の疎水性樹脂基材に用いられる疎水性樹脂としては、疎水性の合成樹脂であれば特に制限はないが、通常、23℃、50%RHの雰囲気下で測定された水の接触角が60度を超えるものが用いられ、特に70〜100度のものが好ましく用いられる。かかる水の接触角が大きすぎるものは、後述する表面の親水化処理を行ったとしても水との接触角を60度以下にすることが困難になる傾向があり、逆に小さすぎるものは、疎水性が不足するために水分のバリア性が不十分となる傾向がある。
このような疎水性樹脂としては、公知の熱可塑性樹脂や熱硬化性樹脂を挙げることができるが、薄層としたときの柔軟性、および熱溶融成形が可能な点から、熱可塑性樹脂が好適に用いられる。
その具体例としては、低密度ポリエチレン、超低密度ポリエチレン、高密度ポリエチレン、ポリプロピレン、エチレン−プロピレン共重合体、エチレン−ブテン共重合体、エチレン−酢酸ビニル共重合体、エチレン−メチルメタクリレート共重合体、アイオノマー樹脂等のポリオレフィン系樹脂;ポリエチレンテレフタレート、ポリブチレンテレフタレート、ポリエチレンナフタレート等の芳香族ポリエステル系樹脂;ポリ乳酸、ポリブチレンサクシネート、ポリブチレンサクシネートアジペート等の脂肪族ポリエステル系樹脂;ナイロン−6、ナイロン6,6、メタキシリレンジアミン−アジピン酸縮重合物等のポリアミド系樹脂;ポリメタクリレート、ポリメチルメタクリレート等のアクリル系樹脂;ポリスチレン、スチレン−アクリロニトリル等のスチレン系樹脂;トリ酢酸セルロース、ジ酢酸セルロースなどのセルロース系樹脂;ポリ塩化ビニル、ポリ塩化ビニリデン、ポリフッ化ビニリデン等のハロゲン含有樹脂;ポリカーボネート樹脂、ポリサルホン樹脂、ポリエーテルサルホン樹脂、ポリエーテルエーテルケトン樹脂、ポリフェニレンオキシド樹脂、液晶ポリマー等のエンジニアリングプラスチック;等を挙げることができる。
中でも、機械強度、透明性、水蒸気バリア性、およびコストの点から、ポリエステル系樹脂やポリオレフィン系樹脂が好ましく用いられ、特にポリエチレンテレフタレート、あるいはポリエチレンやポリプロピレンなどが好適に用いられる。特に、疎水性樹脂としてポリエステル系樹脂を用いた場合に、本発明の効果が著しく発揮される。
かかる疎水性樹脂基材の厚さは、その使用目的に応じて、適宜好適なものを選択して用いればよいが、通常は5〜500μmであり、特に10〜100μmの範囲であるものが好適に用いられる。かかる厚さが厚すぎると多層構造体とした際の柔軟性が不足する傾向にあり、薄すぎると機械強度が不十分となる場合がある。
本発明の製造法は、かかる疎水性樹脂基材の表面を親水化処理し、水との接触角を60度以下にしたものを用いることを特徴とするものである。
かかる親水化処理によって基材表面の水の接触角は低下し、かかる低下率としては、通常10%以上、特に15〜80%、殊に20〜60%の範囲が好ましく用いられる。
なお、かかる低下率は、式:{(処理前の接触角−処理後の接触角)}/処理前の接触角}×100、により求めることができる。
疎水性樹脂基材の表面を親水化処理した後の、23℃、50%RH下での水の接触角は60度以下であり、特に20〜55度のものが好適に用いられる。
疎水性樹脂基材の表面を親水化する方法としては、公知の方法を用いることができるが、具体的にはコロナ処理、プラズマ処理、およびグロー放電処理などの放電処理、紫外線処理および電子線処理などの電離放射線処理、火炎処理、オゾン処理などを挙げることができる。これらの処理は、単独で用いてもよいし、複数のものを組み合わせて用いてもよい。
本発明では、特に本発明の効果が効率的に得られることから、コロナ処理が好ましく
用いられる。
かかるコロナ処理の条件は、対象とする基材によって適宜調整する必要があるが、通常は20〜200W・min/mであり、特に30〜100W・min/m、殊に40〜60W・min/mの範囲が好ましく用いられる。かかる条件が強すぎると、基材の各種機械強度が低下したり、透明性が損なわれる場合があり、弱すぎると本発明の効果が十分に得られない場合がある。
〔PVA系樹脂〕
次に、本発明で用いられるPVA系樹脂について説明する。
PVA系樹脂は、ビニルエステル系単量体を共重合して得られるポリビニルエステル系樹脂をケン化して得られる、ビニルアルコール構造単位を主体とする樹脂であり、ケン化度相当のビニルアルコール構造単位とビニルエステル構造単位から構成される。
上記ビニルエステル系モノマーとしては、ギ酸ビニル、酢酸ビニル、プロピオン酸ビニル、バレリン酸ビニル、酪酸ビニル、イソ酪酸ビニル、ピバリン酸ビニル、カプリン酸ビニル、ラウリン酸ビニル、ステアリン酸ビニル、安息香酸ビニル、バーサチック酸ビニル等が挙げられるが、経済的に酢酸ビニルが好ましく用いられる。
本発明で用いられるPVA系樹脂の平均重合度(JIS K6726に準拠して測定)は、200〜400のものであり、特に250〜380、殊に300〜350のものが好ましく用いられる。
かかる平均重合度が大きすぎると基材フィルムとの接着強度が不足する傾向があり、小さすぎると、PVA系樹脂層の強度が不足する傾向がある。
また、本発明で用いられるPVA系樹脂のケン化度(JIS K6726に準拠して測定)は、通常、80〜100モル%であり、特に90〜99.9モル%、殊に98〜99.9モル%のものが好適に用いられる。
かかるケン化度が低すぎると、水溶性が低下するため、良好な水性塗工液を得ることが困難になる。また、本発明の水性塗工液による塗膜に、高度な酸素ガスバリア性を要求する場合には、ケン化度が99モル%以上のものを用いることが好ましい。
また、本発明では、PVA系樹脂として、ポリビニルエステル系樹脂の製造時に各種単量体を共重合させ、これをケン化して得られたものや、未変性PVAに後変性によって各種官能基を導入した各種変性PVA系樹脂を用いることができる。
ビニルエステル系モノマーとの共重合に用いられる単量体としては、エチレンやプロピレン、イソブチレン、α−オクテン、α−ドデセン、α−オクタデセン等のオレフィン類、3−ブテン−1−オール、4−ペンテン−1−オール、5−ヘキセン−1−オール、3,4−ジヒドロキシ−1−ブテン等のヒドロキシ基含有α−オレフィン類およびそのアシル化物などの誘導体、アクリル酸、メタクリル酸、クロトン酸、マレイン酸、無水マレイン酸、イタコン酸等の不飽和酸類、その塩、モノエステル、あるいはジアルキルエステル、アクリロニトリル、メタアクリロニトリル等のニトリル類、ジアセトンアクリルアミド、アクリルアミド、メタクリルアミド等のアミド類、エチレンスルホン酸、アリルスルホン酸、メタアリルスルホン酸等のオレフィンスルホン酸類あるいはその塩、アルキルビニルエーテル類、ジメチルアリルビニルケトン、N−ビニルピロリドン、塩化ビニル、ビニルエチレンカーボネート、2,2−ジアルキル−4−ビニル−1,3−ジオキソラン、グリセリンモノアリルエーテル、3,4−ジアセトキシ−1−ブテン、等のビニル化合物、酢酸イソプロペニル、1−メトキシビニルアセテート等の置換酢酸ビニル類、塩化ビニリデン、1,4−ジアセトキシ−2−ブテン、ビニレンカーボネート、等が挙げられる。
また、後反応によって官能基が導入されたPVA系樹脂としては、ジケテンとの反応によるアセトアセチル基を有するもの、エチレンオキサイドとの反応によるポリアルキレンオキサイド基を有するもの、エポキシ化合物等との反応によるヒドロキシアルキル基が有するもの、あるいは各種官能基を有するアルデヒド化合物をPVAと反応させて得られたものなどを挙げることができる。
かかる変性PVA系樹脂中の変性種、すなわち共重合体中の各種単量体に由来する構成単位、あるいは後反応によって導入された官能基の含有量は、変性種によって特性が大きくことなるため一概には言えないが、通常、1〜20モル%であり、特に2〜10モル%の範囲が好ましく用いられる。
これらの各種変性PVA系樹脂の中でも、本発明においては、下記一般式(1)で示される側鎖に1,2−ジオール構造を有する構造単位を有するPVA系樹脂が、水性塗布液の安定性に優れる点、および透明性に優れる塗膜が得られる点で好ましく用いられる。
なお、一般式(1)におけるR、R、及びRはそれぞれ独立して水素原子または有機基を示し、Xは単結合または結合鎖を示し、R、R、及びRはそれぞれ独立して水素原子または有機基を示すものである。
Figure 0006021625
中でも、一般式(1)で表わされる1,2−ジオール構造単位中のR〜R、及びR〜Rがすべて水素原子であり、Xが単結合である、下記一般式(1’)で表わされる構造単位を有するPVA系樹脂が最も好ましい。
Figure 0006021625
なお、かかる一般式(1)で表わされる構造単位中のR〜R、及びR〜Rは、樹脂特性を大幅に損なわない程度の量であれば有機基であってもよく、その有機基としては、例えばメチル基、エチル基、n−プロピル基、イソプロピル基、n−ブチル基、イソブチル基、tert−ブチル基等の炭素数1〜4のアルキル基が挙げられ、かかる有機基は、必要に応じて、ハロゲン基、水酸基、エステル基、カルボン酸基、スルホン酸基等の官能基を有していてもよい。
また、一般式(1)で表わされる1,2−ジオール構造単位中のXは熱安定性の点や高温下や酸性条件下での安定性の点で単結合であるものが最も好ましいが、本発明の効果を阻害しない範囲であれば結合鎖であってもよく、かかる結合鎖としては、アルキレン、アルケニレン、アルキニレン、フェニレン、ナフチレン等の炭化水素(これらの炭化水素はフッ素、塩素、臭素等のハロゲン等で置換されていても良い)の他、−O−、−(CHO)−、−(OCH−、−(CHO)CH−、−CO−、−COCO−、−CO(CHCO−、−CO(C)CO−、−S−、−CS−、−SO−、−SO−、−NR−、−CONR−、−NRCO−、−CSNR−、−NRCS−、−NRNR−、−HPO−、−Si(OR)−、−OSi(OR)−、−OSi(OR)O−、−Ti(OR)−、−OTi(OR)−、−OTi(OR)O−、−Al(OR)−、−OAl(OR)−、−OAl(OR)O−、等(Rは各々独立して任意の置換基であり、水素原子、アルキル基が好ましく、またmは1〜5の整数)が挙げられる。中でも製造時あるいは使用時の安定性の点で炭素数6以下のアルキレン基、特にメチレン基、あるいは−CHOCH−が好ましい。
かかる側鎖に1,2−ジオール構造を有するPVA系樹脂の製造法としては、特に限定されないが、(i)ビニルエステル系モノマーと下記一般式(2)で示される化合物との共重合体をケン化する方法や、(ii)ビニルエステル系モノマーと下記一般式(3)で示される化合物との共重合体をケン化及び脱炭酸する方法や、(iii)ビニルエステル系モノマーと下記一般式(4)で示される化合物との共重合体をケン化及び脱ケタール化する方法が好ましく用いられる。
Figure 0006021625
Figure 0006021625
Figure 0006021625
上記一般式(2)、(3)、(4)中のR、R、R、X、R、R、Rは、いずれも一般式(1)の場合と同様である。また、R及びRはそれぞれ独立して水素原子またはR−CO−(式中、Rはアルキル基である)である。R10及びR11はそれぞれ独立して水素原子またはアルキル基である。
(i)、(ii)、及び(iii)の方法については、例えば、特開2006−95825に説明されている方法を用いることができる。
中でも、共重合反応性および工業的な取扱い性に優れるという点から、(i)の方法において、一般式(2)で表わされる化合物として3,4−ジアシロキシ−1−ブテンを用いることが好ましく、特に3,4−ジアセトキシ−1−ブテンが好ましく用いられる。
かかる側鎖に1,2−ジオール構造を有するPVA系樹脂に含まれる1,2−ジオール構造単位の含有量は、通常、1〜20モル%であり、さらに2〜10モル%、特に3〜8モル%のものが好ましく用いられる。かかる含有量が低すぎると、側鎖1,2−ジオール構造の効果が得られにくく、逆に高すぎると、高湿度でのガスバリア性の低下が著しくなる傾向がある。
なお、PVA系樹脂中の1,2−ジオール構造単位の含有率は、PVA系樹脂を完全にケン化したもののH−NMRスペクトル(溶媒:DMSO−d6、内部標準:テトラメチルシラン)から求めることができ、具体的には1,2−ジオール単位中の水酸基プロトン、メチンプロトン、およびメチレンプロトン、主鎖のメチレンプロトン、主鎖に連結する水酸基のプロトンなどに由来するピーク面積から算出すればよい。
また、本発明で用いられるPVA系樹脂は、一種類であっても、二種類以上の混合物であってもよく、その場合は、上述の未変性PVAどうし、未変性PVAと一般式(1)で示される構造単位を有するPVA系樹脂、ケン化度、重合度、変性度などが異なる一般式(1)で示される構造単位を有するPVA系樹脂どうし、未変性PVA、あるいは一般式(1)で示される構造単位を有するPVA系樹脂と他の変性PVA系樹脂、などの組み合わせを用いることができる。
〔水性塗工液〕
本発明で用いられる水性塗工液は、上述のPVA系樹脂を主体成分とするものである。
かかる水性塗工液中のPVA系樹脂の濃度は、通常、0.1〜30重量%であり、特に1〜20重量%、殊に5〜15重量%の範囲のものが好ましく用いられる。
かかる濃度が高すぎると、基材に塗工した際に生じた気泡が抜けにくくなったり、塗工時の作業性が低下したり、均一な塗工層を得ることが難しくなる傾向がある。逆に、水性塗工液の濃度が低すぎると、乾燥に長時間を要したり、所望の厚さの塗工層を得ることが困難になり、複数回の塗工を余儀なくされる場合がある。
また、本発明の水性塗工液には、本発明の効果を損なわない範囲内で、消泡剤、界面活性剤、紫外線吸収剤、酸化防止剤、着色剤、蛍光染料、防腐剤、防黴剤などの、従来公知の添加剤や、ガスバリア性をさらに向上させるための層状無機化合物などを配合してもよい。また、基材への濡れ性改善や、乾燥速度調節などの目的で水以外の有機溶剤類を含んでいてもよく、具体的には水との混和性を有する炭素数が1〜4のアルコール類、ケトン類を挙げることができる。
〔PVA系樹脂層〕
かくして得られた水性塗工液を、上述の疎水性樹脂基材の表面に塗工、乾燥することによってPVA系樹脂層が形成される。
疎水性樹脂基材に水性塗工液を塗工する方法としては、ダイレクトグラビア法、リバースグラビア法などのグラビア法;2本ロールビートコート法、ボトムフィード3本ロール法等のロールコーティング法、ドクターナイフ法、ダイコート法、ディップコート法、バーコート法;など、公知の塗工法を用いることができる。
かかる塗工後、乾燥することによって水分やその他の揮発分が除かれる。
乾燥温度としては、通常は50〜200℃の範囲が用いられるが、本発明においては、PVA系樹脂の末端メチロール基と、基材表面のカルボキシル基との反応を促進させる観点から、特に80℃以上、殊に100℃以上の条件が好ましく用いられる。
また、乾燥時間については、乾燥温度やPVA系樹脂層の厚さにより、揮発分が所定量以下になるように適宜調節されるものであるが、通常は0.1〜120分であり、特に0.5〜60分の範囲で行われる。
かくして得られたPVA系樹脂層の厚さは、通常0.1〜20μmであり、特に0.2〜15μm、殊に0.5〜10μmの範囲が好ましく用いられる。かかる厚さが薄すぎると充分なガスバリア性が得られなくなる場合があり、一方、厚すぎると基材の柔軟性が損なわれる傾向がある。
本発明の製造方法によって得られた多層構造体は、さらに他の熱可塑性樹脂を積層し、多層構造体とすることも可能であり、その際の層構成としては、熱可塑性樹脂基材層をa(a1、a2、・・・)、PVA系樹脂層をb(b1、b2、・・・)とするとき、a/bの二層構造のみならず、b/a/b、a/b/a、a1/a2/b、a/b1/b2、b2/b1/a/b1/b2、b1/b2/a/b3/b4、a1/b1/a2/b2等任意の組み合わせが可能である。
さらに、本発明で得られた多層構造体におけるPVA系樹脂層の上、あるいはPVA系樹脂層上に積層した熱可塑性樹脂層の表面に、金属や無機成分による蒸着層を設けることも好ましい実施態様である。
以下に、本発明を実施例を挙げて説明するが、本発明はその要旨を超えない限り、実施例の記載に限定されるものではない。
尚、例中、「部」、「%」とあるのは、断りのない限り重量基準を意味する。
製造例1
〔PVA系樹脂(A1)の製造〕
還流冷却器、滴下漏斗、攪拌機を備えた反応容器に、酢酸ビニル68.5部(初期仕込率40%)、メタノール20.5部、3,4−ジアセトキシ−1−ブテン11.0部(初期仕込率40%)を仕込み、アゾビスイソブチロニトリルを0.255モル%(対仕込み酢酸ビニル)投入し、攪拌しながら窒素気流下で温度を上昇させ、重合を開始した。反応中に酢酸ビニルと3,4−ジアセトキシ−1−ブテンを10時間等速滴下の条件で仕込み、酢酸ビニルの重合率が92%となった時点で、m−ジニトロベンゼンを添加して重合を終了し、続いて、メタノール蒸気を吹き込む方法により未反応の酢酸ビニルモノマーを系外に除去し共重合体のメタノール溶液とした。
ついで、上記メタノール溶液をさらにメタノールで希釈し、濃度50%に調整してニーダーに仕込み、溶液温度を35℃に保ちながら、水酸化ナトリウムを2%メタノール溶液として、共重合体中の酢酸ビニル構造単位および3,4−ジアセトキシ−1−ブテン構造単位の合計量1モルに対して12.0ミリモルとなる割合で加えてケン化を行った。ケン化が進行するとともにケン化物が析出し、粒子状となった時点で濾別し、メタノールでよく洗浄して熱風乾燥機中で乾燥し、目的とするPVA系樹脂(A1)を作製した。
得られたPVA系樹脂(A1)のケン化度は、残存酢酸ビニルおよび3,4−ジアセトキシ−1−ブテンの加水分解に要するアルカリ消費量にて分析したところ、99モル%であった。また、平均重合度は、JIS K 6726に準じて分析を行ったところ、350であった。また、一般式(1)で表される1,2−ジオール構造単位の含有量は、1H−NMR(300MHzプロトンNMR、d6−DMSO溶液、内部標準物質;テトラメチルシラン、50℃)にて測定した積分値より算出したところ、8モル%であった。
製造例2
〔PVA系樹脂(A2)の製造〕
還流冷却器、滴下漏斗、攪拌機を備えた反応容器に、酢酸ビニル68.5部(初期仕込率10%)、メタノール27.4部、3,4−ジアセトキシ−1−ブテン4.1部(初期仕込率10%)を仕込み、アゾビスイソブチロニトリルを0.204モル%(対仕込み酢酸ビニル)投入し、攪拌しながら窒素気流下で温度を上昇させ、重合を開始した。反応中に酢酸ビニルと3,4−ジアセトキシ−1−ブテンを10時間等速滴下の条件で仕込み、酢酸ビニルの重合率が95%となった時点で、m−ジニトロベンゼンを添加して重合を終了し、続いて、メタノール蒸気を吹き込む方法により未反応の酢酸ビニルモノマーを系外に除去し共重合体のメタノール溶液とした。
ついで、上記メタノール溶液をさらにメタノールで希釈し、濃度55%に調整してニーダーに仕込み、溶液温度を35℃に保ちながら、水酸化ナトリウムを2%メタノール溶液として、共重合体中の酢酸ビニル構造単位および3,4−ジアセトキシ−1−ブテン構造単位の合計量1モルに対して12.0ミリモルとなる割合で加えてケン化を行った。ケン化が進行するとともにケン化物が析出し、粒子状となった時点で濾別し、メタノールでよく洗浄して熱風乾燥機中で乾燥し、目的とするPVA系樹脂(A2)を作製した。
得られたPVA系樹脂(A2)のケン化度は、残存酢酸ビニルおよび3,4−ジアセトキシ−1−ブテンの加水分解に要するアルカリ消費量にて分析したところ、99モル%であった。また、平均重合度は、JIS K 6726に準じて分析を行ったところ、350であった。また、一般式(1)で表される1,2−ジオール構造単位の含有量は、1H−NMR(300MHzプロトンNMR、d6−DMSO溶液、内部標準物質;テトラメチルシラン、50℃)にて測定した積分値より算出したところ、3モル%であった。
製造例3
〔PVA系樹脂(A3)の製造〕
還流冷却器、滴下漏斗、攪拌機を備えた反応容器に、酢酸ビニル68.5部(初期仕込率50%)、メタノール20.5部、3,4−ジアセトキシ−1−ブテン11.0部(初期仕込率50%)を仕込み、アゾビスイソブチロニトリルを0.175モル%(対仕込み酢酸ビニル)投入し、攪拌しながら窒素気流下で温度を上昇させ、重合を開始した。反応中に酢酸ビニルと3,4−ジアセトキシ−1−ブテンを8時間等速滴下の条件で仕込み、酢酸ビニルの重合率が90%となった時点で、m−ジニトロベンゼンを添加して重合を終了し、続いて、メタノール蒸気を吹き込む方法により未反応の酢酸ビニルモノマーを系外に除去し共重合体のメタノール溶液とした。
ついで、上記メタノール溶液をさらにメタノールで希釈し、濃度50%に調整してニーダーに仕込み、溶液温度を35℃に保ちながら、水酸化ナトリウムを2%メタノール溶液として、共重合体中の酢酸ビニル構造単位および3,4−ジアセトキシ−1−ブテン構造単位の合計量1モルに対して12ミリモルとなる割合で加えてケン化を行った。ケン化が進行するとともにケン化物が析出し、粒子状となった時点で濾別し、メタノールでよく洗浄して熱風乾燥機中で乾燥し、目的とするPVA系樹脂(A3)を作製した。
得られたPVA系樹脂(A3)のケン化度は、残存酢酸ビニルおよび3,4−ジアセトキシ−1−ブテンの加水分解に要するアルカリ消費量にて分析したところ、99モル%であった。また、平均重合度は、JIS K 6726に準じて分析を行ったところ、450であった。また、一般式(1)で表される1,2−ジオール構造単位の含有量は、1H−NMR(300MHzプロトンNMR、d6−DMSO溶液、内部標準物質;テトラメチルシラン、50℃)にて測定した積分値より算出したところ、8モル%であった。
実施例1
〔基材の親水化処理〕
PETフィルム(フタムラ化学社製「太閤ポリエステルフィルム」、厚さ38μm、水との接触角74度(23℃、50%RH))の表面にコロナ処理(40W・min/m)による親水化処理を施した。
親水化処理後の水との接触角は57度(23℃、50%RH)であった。
〔多層構造体の製造〕
製造例1で得られたPVA系樹脂(A1)の10%水溶液を、親水化処理を施したPETフィルム表面に、バーコーターを用い、乾燥後の厚さが3μmとなるように塗工し、100℃に設定した熱風乾燥機内で10分間乾燥し、多層構造体を得た。
<接着性評価>
セロハンテープ(積水社製「No.252」、幅15mm)を6cmの長さに切り取り、ガスバリア層に貼り付け、かかるテープを端から1cmはがし、その部分をもってフィルム面に対し約90°の角度で勢いよく引き剥がした。この操作を10回繰り返した後の状態を目視観察し、下記の基準にて接着性を評価した。結果を表1に示す。
○:全くガスバリア層が剥離しなかった。
△:ガスバリア層が剥離した回数が1〜2回。
×:ガスバリア層が剥離した回数が3回以上。
実施例2
実施例1において、PVA系樹脂(A1)に代えて製造例2で得られたPVA系樹脂(A2)を用いた以外は実施例1と同様に多層構造体を作製し、同様に評価した。結果を表1に示す。
実施例3
実施例1において、PVA系樹脂(A1)に代えて未変性PVA(重合度350、ケン化度99モル%)を用いた以外は実施例1と同様に多層構造体を作製し、同様に評価した。結果を表1に示す。
実施例4
実施例3において、水性塗工液を塗工した後の乾燥温度を120℃とした以外は実施例3と同様に多層構造体を作製し、同様に評価した。結果を表1に示す。
比較例1
実施例1において、基材としてコロナ処理による親水化処理を施さないPETフィルムフタムラ化学社製「太閤ポリエステルフィルム」、厚さ38μm、水との接触角74度(23℃、50%RH))を用いた以外は実施例1と同様に多層構造体を作製し、同様に評価した。結果を表1に示す。
比較例2
実施例1において、PVA系樹脂(A1)に代えて製造例3で得られたPVA系樹脂(A3)を用いた以外は実施例1と同様に多層構造体を作製し、同様に評価した。結果を表1に示す。
[表1]
Figure 0006021625
※1,2−ジオール構造単位含有量
疎水性樹脂基材の表面に親水化処理を施し、水の接触角を60度以下とした後、重合度が200〜400であるPVA系樹脂を主体成分とする水性塗工液を塗工、乾燥して得られた実施例の多層構造体は、親水化処理を施さなかった比較例1、重合度が高いPVA系樹脂を用いた比較例2と比較して、機材とPVA系樹脂層の層間接着性に優れたものであった。
本発明の多層構造体の製造方法は、アンカーコート層、あるいは塗工液へのアンカー剤などの配合を必要とせず、疎水性樹脂基材とPVA系樹脂層との良好な層間接着性が得られることから、工程短縮が可能であるとともに、各種包装材料に好適な多層構造体を容易に得ることが可能であり、産業上、極めて有用である。

Claims (5)

  1. 疎水性樹脂基材に隣接してポリビニルアルコール系樹脂層を有する多層構造体の製造方法であって、疎水性樹脂基材の表面を親水化処理して水との接触角を60度以下にした後、平均重合度が200〜400のポリビニルアルコール系樹脂を主体成分とする水性塗工液を塗工、乾燥することを特徴とする多層構造体の製造方法。
  2. 疎水性樹脂がポリエステル系樹脂である請求項1記載の多層構造体の製造方法。
  3. 疎水性樹脂基材表面の親水化処理がコロナ処理である請求項1または2記載の多層構造体の製造方法。
  4. ポリビニルアルコール系樹脂が、下記一般式(1)で表される1,2−ジオール構造単位を有するポリビニルアルコール系樹脂である請求項1〜3いずれか記載の多層構造体の製造方法。
    Figure 0006021625
    [式中、R、R及びRはそれぞれ独立して水素原子または有機基を示し、Xは単結合または結合鎖を示し、R、R、及びRはそれぞれ独立して水素原子または有機基を示す。]
  5. ポリビニルアルコール系樹脂を主体成分とする水性塗工液を塗工した後の乾燥温度が100℃以上である請求項1〜4いずれか記載の多層構造体の製造方法。

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