JP6020341B2 - 容量式物理量センサおよびその製造方法 - Google Patents

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Description

本発明は、複数の可動電極を有する可動部と、可動電極と対向する第1、第2固定電極を有する第1、第2固定部とを備え、可動電極と第1固定電極との間の容量と、可動電極と第2固定電極との間の容量との容量差に基づいて物理量を検出する容量式物理量センサおよびその製造方法に関するものである。
従来より、この種の容量式物理量センサとして、支持基板、絶縁膜、半導体層が順に積層されたSOI(Silicon on Insulator)基板を用いたものが提案されている(例えば、特許文献1参照)。
具体的には、この容量式物理量センサでは、半導体層に、所定方向に変位可能とされた複数の可動電極を有する可動部が形成されている。また、半導体層に、可動電極と対向する第1固定電極が備えられる第1支持部を有する第1固定部と、可動電極と対向する第2固定電極が備えられる第2支持部を有し、可動部を挟んで第1固定部と反対側に配置される第2固定部とが形成されている。つまり、半導体層には、可動部を挟んで一対の第1、第2固定部が形成されている。
そして、支持基板および絶縁膜のうち可動電極および第1、第2固定電極と対向する部分を含む部分には、窪み部が形成されており、可動電極および第1、第2固定電極は浮遊した状態となっている。なお、第1、第2固定電極を完全に浮遊させるため、第1、第2固定電極を備える第1、第2支持部は、可動部側の端部が窪み部上に部分的に突出している。
このような容量式物理量センサでは、可動電極と第1固定電極との間の検出容量と、第1固定部と支持基板との間の寄生容量とからなる第1容量が構成される。同様に、可動電極と第2固定電極との間の検出容量と、第2固定部と支持基板との間の寄生容量からなる第2容量が構成される。そして、第1容量と第2容量との差に基づいて物理量の検出が行われる。
なお、寄生容量の大きさは、第1、第2固定部のうち絶縁膜を介して支持基板と接合されている部分の面積に比例する。このため、第1、第2容量の差を演算した際に各寄生容量がキャンセルされるように、第1、第2固定部のうち支持基板と接合される部分の面積が等しくされている。
上記容量式物理量センサは、例えば、次のように製造される。すなわち、支持基板上に絶縁膜を形成し、支持基板および絶縁膜に窪み部を形成する。その後、絶縁膜にシリコン基板等で構成される半導体層を接合する。そして、半導体層にマスクを形成すると共に当該マスクをパターニングする。続いて、反応性イオンエッチング(RIE)等を行って可動電極および第1、第2固定電極を形成することにより、上記容量式物理量センサが製造される。
特許第3435647号公報
しかしながら、上記容量式物理量センサでは、可動部および第1、第2固定部を形成する際、マスクのパターニング時に位置ずれ等が発生し、可動部および第1、第2固定部が全体的に形成予定領域に対してずれてしまうことがある。例えば、第1固定部、可動部、第2固定部の配列方向において、全体的に第1固定部側に第1固定部、可動部、第2固定部がずれた場合には、第1支持部のうち可動部側の端部が窪み部上に突出する部分は小さくなる。これに対し、第2支持部のうち可動部側の端部が窪み部上に突出する部分は大きくなる。
すなわち、第1固定部(第1支持部)のうち絶縁膜を介して支持基板と接合されている面積は大きくなり、第2固定部(第2支持部)のうち絶縁膜を介して支持基板と接合されている面積は小さくなる。つまり、第1固定部と支持基板との間に形成される寄生容量は大きくなり、第2固定部と支持基板との間に形成される寄生容量は小さくなる。このため、第1容量と第2容量との容量差を演算する際に各寄生容量をキャンセルすることができず、検出誤差が生じる。
なお、このような問題は、可動電極および第1、第2固定電極に異物が付着することを抑制するために、可動電極および第1、第2固定電極を覆うようにキャップ部が備えられた容量式物理量センサにおいても同様に発生する。すなわち、このような容量式物理量センサでは、キャップ部は半導体基板に絶縁膜が形成されて構成されており、絶縁膜を介して半導体基板が半導体層に接合されている。そして、半導体基板および絶縁膜のうち可動電極および第1、第2固定電極と対向する部分を含む部分に窪み部が形成されている。また、第1、第2支持部と半導体基板との間でそれぞれ寄生容量が形成される。このため、半導体基板(キャップ部)と半導体層とを接合する際、アライメントずれ等によって位置ずれが発生すると、第1、第2固定部のうち半導体基板(キャップ部)と接合される部分の面積が異なり、互いの寄生容量が異なる。
本発明は上記点に鑑みて、検出誤差を抑制できる容量式物理量センサおよびその製造方法を提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、請求項1および3に記載の発明では、所定方向に変位可能とされた複数の可動電極(24)を有する可動部(20)と、可動電極と対向する第1固定電極(31)が備えられる第1支持部(32)を有する第1固定部(30)と、可動電極と対向する第2固定電極(41)が備えられる第2支持部(42)を有し、第2支持部が可動部を挟んで第1支持部と反対側に配置された第2固定部(40)と、が形成された第1基板(13、14)と、絶縁膜(12、52)を介して第1基板と接合される第2基板(11、51)と、を備え、絶縁膜および第2基板のうち少なくとも絶縁膜における可動電極および第1、第2固定電極と対向する部分に窪み部(17、54)が形成され、第1支持部が絶縁膜を介して第2基板と接合されている面積と、第2支持部が絶縁膜を介して第2基板と接合されている面積とが等しくされ、可動電極と第1固定電極との間の容量と、可動電極と第2固定電極との間の容量との差に基づいて物理量を検出する。
そして、請求項1に記載の発明では、第2基板には、第1支持部における可動部側と反対側の端部と対向する部分に第1溝部(18a、55a)が形成され、第2支持部における可動部側と反対側の端部と対向する部分に第2溝部(18b、55b)が形成されており、第1支持部は、第1固定電極が備えられる第1連結部(32a)と、第1連結部を外部回路と電気的にするための第1接続部(32b)とを有し、第1連結部における可動部側の端部が窪み部上に突出すると共に第1連結部における可動部側と反対側の端部が第1溝部上に突出し、第1接続部における可動部側の端部が窪み部上に突出していないと共に第1接続部における可動部と反対側の端部が第1溝部上に突出しておらず、第1接続部における第2基板と対向する全面が絶縁膜を介して第2基板と接合され、第2支持部は、第2固定電極が備えられる第2連結部(42a)と、第2連結部を外部回路と電気的にするための第2接続部(42b)とを有し、第2連結部における可動部側の端部が窪み部上に突出すると共に第2連結部における可動部側と反対側の端部が第2溝部上に突出し、第2接続部における可動部側の端部が窪み部上に突出していないと共に第2接続部における可動部側と反対側の端部が第2溝部上に突出しておらず、第2接続部における第2基板と対向する全面が絶縁膜を介して第2基板と接合されていることを特徴としている。
また、請求項3に記載の発明では、第2基板には、第1支持部における可動部側と反対側の端部と対向する部分に第1溝部(18a、55a)が形成され、第2支持部における可動部側と反対側の端部と対向する部分に第2溝部(18b、55b)が形成されており、さらに、第1支持部と対向する部分に少なくとも1つの第1凹部(19a)が形成され、第2支持部と対向する部分に少なくとも1つの第2凹部(19b)が形成されており、第1支持部は、可動部側の端部の一部が窪み部上に突出すると共に可動部側と反対側の端部の一部が第1溝部上に突出し、第2支持部は、可動部側の端部の一部が窪み部上に突出すると共に可動部側と反対側の端部の一部が第2溝部上に突出していることを特徴としている。
これによれば、第1支持部と第2基板との間に形成される寄生容量と、第2支持部と第2基板との間に形成される寄生容量が等しくなるため、検出誤差を抑制できる。
請求項に記載の発明は、請求項1ないしのいずれか1つに記載の容量式物理量センサの製造方法であり、第1基板(13)として半導体層を用意し、第2基板(11)として支持基板を用意する工程と、第2基板に窪み部を形成する工程と、第2基板に第1、第2溝部を形成する工程と、窪み部を形成する工程および第1、第2溝部を形成する工程の後、第2基板の表面に絶縁膜(12)を介して第1基板を接合することにより、SOI基板を形成する工程と、SOI基板を形成する工程の後、第1基板に可動部および第1、第2固定部を形成する工程と、を行い、可動部および第1、第2固定部を形成する工程では、第1支持部における可動部側の端部の一部が窪み部上に突出すると共に可動部側と反対側の端部の一部が第1溝部上に突出するように第1固定部を形成し、かつ、第2支持部における可動部側の端部の一部が窪み部上に突出すると共に可動部側と反対側の端部の一部が第2溝部上に突出するように第2固部を形成することにより、第1支持部のうち絶縁膜を介して第2基板と接合されている部分の面積と、第2支持部のうち絶縁膜を介して第2基板と接合されている部分の面積とを等しくすることを特徴としている。
また、請求項に記載の発明は、請求項1ないしのいずれか1つに記載の容量式物理量センサの製造方法であり、第1基板(14)として支持基板(11)上に絶縁膜(12)を介して半導体層(13)が形成されたSOI基板を用意し、第2基板(51)として半導体基板を用意する工程と、第1基板に可動部および第1、第2固定部を形成する工程と、第2基板に絶縁膜を形成する工程と、第2基板および絶縁膜のうち少なくとも絶縁膜に窪み部を形成する工程と、第2基板に第1、第2溝部を形成する工程と、第1基板に絶縁膜(52)を介して第2基板を接合する工程と、を行い、接合する工程では、第1支持部における可動部側の端部の一部が窪み部上に突出すると共に可動部側と反対側の端部の一部が第1溝部上に突出し、かつ、第2支持部における可動部側の端部の一部が窪み部上に突出すると共に可動部側と反対側の端部の一部が第2溝部上に突出するように第1、第2基板を接合することにより、第1支持部のうち絶縁膜を介して第2基板と接合されている部分の面積と、第2支持部のうち絶縁膜を介して第2基板と接合されている部分の面積とを等しくすることを特徴としている。
これら請求項およびに記載の発明によれば、第1支持部における可動部側の端部の一部が窪み部上に突出すると共に可動部側と反対側の端部の一部が第1溝部上に突出し、かつ、第2支持部における可動部側の端部の一部が窪み部上に突出すると共に可動部側と反対側の端部の一部が第2溝部上に突出するようにしている。このため、位置ずれが発生しても、第1、第2支持部が絶縁膜を介して第2基板と接合されている部分の面積は変化せず、寄生容量も変化しない。このため、検出精度が低下することを抑制できる。
なお、この欄および特許請求の範囲で記載した各手段の括弧内の符号は、後述する実施形態に記載の具体的手段との対応関係を示すものである。
本発明の第1実施形態における容量式物理量センサの平面図である。 図1中のII−II線に沿った断面図である。 図1に示す容量式物理量センサの製造工程を示す断面図である。 (a)は図3(d)の工程において位置ずれがない場合の第1支持部近傍の断面図、(b)は図3(d)の工程において位置ずれがある場合の第1支持部近傍の断面図である。 本発明の第2実施形態における容量式物理量センサの断面図である。 図5とは別断面の容量式物理量センサの断面図である。 図5に示す容量式物理量センサの製造工程を示す断面図である。 本発明の第3実施形態における容量式物理量センサの平面図である。 図8中のIX−IX線に相当する断面図である。 本発明の第4実施形態における容量式物理量センサの平面図である。 図10中のXI−XI線に相当する断面図である。 本発明の第5実施形態における容量式物理量センサの断面図である。 本発明の第6実施形態における容量式物理量センサの断面図である。 本発明の第7実施形態における容量式物理量センサの断面図である。
以下、本発明の実施形態について図に基づいて説明する。なお、以下の各実施形態相互において、互いに同一もしくは均等である部分には、同一符号を付して説明を行う。
(第1実施形態)
本発明の第1実施形態について図面を参照しつつ説明する。なお、本実施形態では、容量式物理量センサとして、加速度を検出するセンシング部が形成された加速度センサを例に挙げて説明する。
図1および図2に示されるように、本実施形態の加速度センサは、支持基板11と、支持基板11上に配置された絶縁膜12と、絶縁膜12を挟んで支持基板11と反対側に配置された半導体層13とを有するSOI基板14を用いて構成されている。
なお、支持基板11および半導体層13はシリコン基板等であり、絶縁膜12はSiO等である。また、本実施形態では、半導体層13が本発明の第1基板に相当し、支持基板11が第2基板に相当している。
SOI基板14には、周知のマイクロマシン加工が施されてセンシング部15が形成されている。具体的には、半導体層13には、溝部16が形成されることによって櫛歯形状の梁構造体を有する可動部20および第1、第2固定部30、40が形成されており、この梁構造体によって加速度に応じたセンサ信号を出力するセンシング部15が形成されている。
そして、支持基板11および絶縁膜12のうち梁構造体の形成領域に対応した部分は除去されて窪み部17が形成されている。窪み部17は、後述する可動電極24および第1、第2固定電極31、41が支持基板11および絶縁膜12に接触することを防止するためのものである。
可動部20は、窪み部17上を横断するように配置されており、矩形状の錘部21における長手方向の両端が梁部22を介してアンカー部23a、23bに一体に連結した構成とされている。アンカー部23a、23bは、窪み部17の開口縁部で絶縁膜12を介して支持基板11に支持されている。これにより、錘部21および梁部22は、窪み部17に臨んだ状態となっている。
ここで、図1および図2中のx軸、y軸、z軸の各方向について説明する。図1および図2中では、x軸方向は錘部21の長手方向(図1中紙面上下方向)である。y軸方向はSOI基板14の面内においてx軸と直交する方向(図1中紙面左右方向)である。z軸方向は、SOI基板14の平面方向と直交する方向(図1中紙面奥行き方向)である。
梁部22は、平行な2本の梁がその両端で連結された矩形枠状とされており、2本の梁の長手方向と直交する方向に変位するバネ機能を有している。具体的には、梁部22は、x軸方向の成分を含む加速度を受けたとき、錘部21をx軸方向へ変位させると共に、加速度の消失に応じて元の状態に復元させるようになっている。したがって、このような梁部22を介して支持基板11に連結された錘部21は、加速度の印加に応じて、窪み部17上にて梁部22の変位方向(x軸方向)へ変位可能となっている。
また、可動部20は、錘部21の長手方向と直交した方向(y軸方向)に、錘部21の両側面から互いに反対方向へ一体的に突出形成された複数個の可動電極24を備えている。図1では、可動電極24は、錘部21の左側および右側に各々4個ずつ突出して形成されており、窪み部17に臨んだ状態となっている。また、各可動電極24は、錘部21および梁部22と一体的に形成されており、梁部22が変位することによって錘部21と共にx軸方向に変位可能となっている。
第1、第2固定部30、40は、窪み部17の開口縁部のうち、アンカー部23a、23bが支持されている部分以外にて、絶縁膜12を介して支持基板11に支持されている。すなわち、第1、第2固定部30、40は、可動部20を挟むように配置されている。図1では、第1固定部30が可動部20に対して紙面左側に配置され、第2固定部40が可動部20に対して紙面右側に配置されている。そして、第1、第2固定部30、40は互いに電気的に独立している。
また、第1、第2固定部30、40は、可動電極24の側面と所定の検出間隔を有するように平行した状態で対向配置された複数個の第1、第2固定電極31、41と、絶縁膜12を介して支持基板11に支持された第1、第2支持部32、42とを有している。
第1、第2固定電極31、41は、図1では4個ずつ形成されており、可動電極24における櫛歯の隙間にかみ合うように櫛歯状に配列されている。そして、各支持部32、42に片持ち状に支持されることにより、窪み部17に臨んだ状態となっている。
第1支持部32は、第1固定電極31が備えられる第1連結部32aと、第1連結部32aを外部回路と電気的にするための第1接続部32bとを有している。また、第2支持部42は、第2固定電極41が備えられる第2連結部42aと、第2連結部42aを外部回路と電気的にするための第2接続部42bとを有している。
第1、第2連結部32a、42aは、本実施形態では、長辺が錘部21の長手方向(x軸方向)と平行となる平面矩形状とされており、それぞれ可動部20側の端部に第1、第2固定電極31、41を備えている。そして、第1、第2連結部32a、42aのうち可動部20側の端部は、それぞれ窪み部17上に突出している。
第1、第2接続部32b、42bは、それぞれ第1、第2連結部32a、42aと接続され、第1、第2接続部32b、42bの所定箇所がボンディングワイヤ(図示せず)等を介して外部回路と電気的に接続されている。
なお、可動部20は、アンカー部23bがボンディングワイヤ(図示せず)等を介して外部回路と電気的に接続されている。同様に、溝部16を隔てて可動部20、第1、第2固定部30、40の周囲に位置する周辺部60もボンディングワイヤ(図示せず)等を介して外部回路と電気的に接続されている。
また、支持基板11および絶縁膜12には、第1連結部32aのうち可動部20側と反対側の端部と対向する部分に第1溝部18aが形成されている。同様に、支持基板11および絶縁膜12には、第2連結部42aのうち可動部20側と反対側の端部と対向する部分に第2溝部18bが形成されている。
具体的には、第1、第2溝部18a、18bは、第1、第2連結部32a、42aと窪み部17における開口部との境界に沿った方向(x軸方向)に延設されている。
そして、第1、第2連結部32a、42aは、それぞれ可動部20側と反対側の端部が第1、第2溝部18a、18b上に突出している。詳述すると、第1連結部32aは、第1連結部32a(第1支持部32)と第1溝部18aにおける開口部との境界の方向と長さが、第1連結部32a(第1支持部32)と窪み部17における開口部との境界の方向と長さが等しくなるように、第1溝部18a上に突出している。同様に、第2連結部42aは、第2連結部42a(第2支持部42)と第2溝部18bにおける開口部との境界の方向と長さが、第2連結部42a(第2支持部42)と窪み部17における開口部との境界の方向と長さが等しくなるように、第2溝部18b上に突出している。
なお、境界の方向と長さが等しいとは、完全に一致する場合に加えて、製造誤差等によって生じる若干の誤算を含むものである。
そして、第1、第2連結部32a、42aおよび第1、第2接続部32b、42bからなる第1、第2支持部32、42は、絶縁膜12を介して支持基板11と接合されている部分の面積(対向する部分の面積)が互いに等しくされている。すなわち、第1支持部32と支持基板11との間に形成される寄生容量と、第2支持部42と支持基板11との間に形成される寄生容量とが等しくされている。
なお、面積が等しいとは、完全に一致する場合に加えて、製造誤差等によって生じる若干の誤差を含むものである。
すなわち、本実施形態の容量式物理量センサでは、可動電極24と第1固定電極31との間に形成される検出容量と、第1支持部32と支持基板11との間に形成される寄生容量とからなる第1容量が構成されている。同様に、可動電極24と第2固定電極41との間に形成される検出容量と、第2支持部42と支持基板11との間に形成される寄生容量とからなる第2容量が構成されている。そして、x軸方向に加速度が印加されると、梁部22のバネ機能によってアンカー部23a、23bを除く可動部20全体が一体的にx軸方向へ変位し、可動電極24の変位に応じて検出容量が変化するようになっている。
以上が本実施形態における容量式物理量センサの構成である。このような容量式物理量センサでは、第1容量と第2容量との容量差に基づいて加速度が検出される。このとき、第1容量に含まれる寄生容量と、第2容量に含まれる寄生容量は、上記のように等しくされている。このため、第1容量と第2容量との容量差を演算したときに互いの寄生容量がキャンセルされ、検出誤差を抑制できる。
次に、上記容量式物理量センサの製造方法について図3を参照しつつ説明する。
まず、図3(a)に示されるように、支持基板11上に絶縁膜12を形成する。次に、図3(b)に示されるように、絶縁膜12上にレジストや酸化膜等のマスク(図示せず)を形成し、窪み部17、第1、第2溝部18a、18bの形成予定領域が開口するように当該マスクをパターニングする。続いて、例えば、RIE等によって絶縁膜12および支持基板11をエッチングして窪み部17および第1、第2溝部18a、18bを形成する。
続いて、図3(c)に示されるように、絶縁膜12と半導体層13とを接合してSOI基板14を形成する。絶縁膜12と半導体層13との接合は、特に限定されるものではないが、例えば、次のように行うことができる。
まず、絶縁膜12の表面(接合面)および半導体層13の表面(接合面)にNプラズマ、Oプラズマ、またはArイオンビームを照射し、絶縁膜12および半導体層13の各表面(接合面)を活性化させる。
次に、適宜形成されたアライメントマークを用いて赤外顕微鏡等によりアライメントを行い、室温〜550℃の低温で絶縁膜12および半導体層13をいわゆる直接接合により接合する。
なお、ここでは直接接合を例に挙げて説明したが、絶縁膜12と半導体層13とは、陽極接合や中間層接合等の接合技術によって接合されてもよい。また、接合後に、高温アニール等の接合品質を向上させる処理を行ってもよい。さらに、接合後に、半導体層13を研削研磨によって所望の厚さに加工してもよい。
その後、図3(d)に示されるように、半導体層13上にレジストや酸化膜等のマスク(図示せず)を形成し、溝部16の形成予定領域が開口するように当該マスクをパターニングする。続いて、例えば、RIE等によって半導体層13をエッチングして溝部16を形成する。これにより、可動部20および第1、第2固定部30、40が形成されて上記容量式物理量センサが製造される。
なお、第1固定部30を形成する際には、第1連結部32aのうち可動部20側の端部が窪み部17上に突出すると共に、可動部20側と反対側の端部が第1溝部18a上に突出するように第1固定部30を形成する。同様に、第2固定部40を形成する際には、第2連結部42aのうち可動部20側の端部が窪み部17上に突出すると共に、可動部20側と反対側の端部が第2溝部18b上に突出するように第2固定部40を形成する。
このとき、例えば、マスクをパターニングする際に数μm程度の位置ずれが発生し、可動部20および第1、第2固定部30、40が全体的に第1固定部30側(y軸方向)に位置ずれすることがある。この場合、図4(b)に示されるように、第1連結部32aのうち窪み部17上に突出する部分の長さaが短くなり、第1溝部18aに突出する部分の長さbが長くなる。
しかしながら、第1連結部32aのうち窪み部17および第1溝部18aに突出する部分の長さの和は、位置ずれが発生しなかった場合(図4(a))と位置ずれが発生した場合(図4(b))とで等しい。つまり、第1連結部32aのうち絶縁膜12を介して支持基板11と接合されている部分の面積(支持基板11と対向する部分の面積)は変化せず、第1連結部32aと支持基板11との間に形成される寄生容量も変化しない。同様に、特に図示しないが、位置ずれが発生したとしても、第2連結部42aのうち窪み部17および第2溝部18bに突出する部分の長さの和は変化せず、第2連結部42aと支持基板11との間に形成される寄生容量は変化しない。すなわち、第1、第2溝部18a、18bのy軸方向の長さ(幅)を製造上起こりうる位置ずれ量より予め大きく設けておくことにより、上記のように位置ずれが発生したとしても、寄生容量が変化することを抑制できる。
このため、上記のように容量式物理量センサを製造することにより、位置ずれが発生したとしても、寄生容量が変化しない容量式物理量センサとすることができる。
以上説明したように、本実施形態の容量式物理量センサでは、第1、第2溝部18a、18bが形成されており、第1、第2支持部32、42は、それぞれ一部が窪み部17および第1、第2溝部18a、18b上に突出している。そして、絶縁膜12を介して支持基板11と接合されている部分の面積(対向する部分の面積)が互いに等しくされている。このため、第1、第2支持部32、42と支持基板11との間に形成される寄生容量が等しくなり、検出誤差を抑制できる。
また、容量式物理量センサを製造する際には、第1溝部18aを形成し、第1連結部32のうち可動部20側の端部が窪み部17上に突出すると共に、可動部20側と反対側の端部が第1溝部18a上に突出するように第1固定部30を形成している。そして、第2溝部18bを形成し、第2連結部42aのうち可動部20側の端部が窪み部17上に突出すると共に、可動部20側と反対側の端部が第2溝部18b上に突出するように第2固定部40を形成している。
このため、可動部20および第1、第2固定部30、40を形成する際、可動部20および第1、第2固定部30、40が全体的にy軸方向に位置ずれしたとしても、第1、第2支持部32、42のうち絶縁膜12を介して支持基板11と接合されている部分の面積(支持基板11と対向する部分の面積)は変化しない。すなわち、第1、第2支持部32、42と支持基板11との間に形成される寄生容量は変化しない。したがって、位置ずれが発生したとしても、寄生容量が変化せず、検出誤差を抑制できる容量式物理量センサを製造できる。
なお、上記では、y軸方向の位置ずれを例に挙げて説明したが、製造上発生しうるx軸方向およびz軸周りの回転方向の位置ずれが発生したとしても、本実施形態によれば、寄生容量が変化せず、検出誤差を抑制できる容量式物理量センサを製造できる。
(第2実施形態)
本発明の第2実施形態について説明する。本実施形態は、第1実施形態に対して半導体層13にキャップ部を接合したものであり、その他に関しては第1実施形態と同様であるため、ここでは説明を省略する。
図5および図6に示されるように、本実施形態では、センシング部15に水や異物等が付着することを抑制するために、半導体層13にセンシング部15を気密封止するようにキャップ部50が備えられている。なお、図5におけるSOI基板14は、図1中のII−II線に相当する断面図であり、キャップ部50はII−II線に相当する部分の断面図である。また、図6におけるSOI基板14は、図1中のVI−VI線に相当する断面図であり、キャップ部50はVI−VI線に相当する部分の断面図である。
キャップ部50は、半導体基板51の一面51aに絶縁膜52が形成されていると共に他面51bに絶縁膜53が形成されて構成されており、絶縁膜52が半導体層13と接合されている。そして、半導体基板51および絶縁膜52のうち可動電極24および第1、第2固定電極31、41と対向する部分に窪み部54が形成されている。この窪み部54は、窪み部17と同様に、可動電極24および第1、第2固定電極31、41が半導体基板51および絶縁膜52と接触することを防止するものである。
なお、本実施形態では、半導体層13が第1基板に相当し、支持基板11および半導体基板51が第2基板に相当する。すなわち、本実施形態の容量式物理量センサは、2つの第2基板の間に第1基板が配置されたものといえる。
また、半導体基板51および絶縁膜52には、第1連結部32aのうち可動部20側と反対側の端部と対向する部分に第1溝部55aが形成されており、第2連結部42aのうち可動部20側と反対側の端部と対向する部分に第2溝部55bが形成されている。
具体的には、第1、第2溝部55a、55bは、第1、第2連結部32a、42aと窪み部54における開口部との境界に沿った方向(x軸方向)に延設されている。
また、第1、第2連結部32a、42aは、可動部20側と反対側の端部が第1、第2溝部55a、55b上に突出している。詳述すると、第1連結部32aは、第1連結部32a(第1支持部32)と第1溝部55aにおける開口部との境界の方向と長さが、第1連結部32a(第1支持部32)と窪み部54における開口部との境界の方向と長さが等しくなるように、第1溝部55a上に突出している。同様に、第2連結部42aは、第2連結部42a(第2支持部42)と第2溝部55bにおける開口部との境界の方向と長さが、第2連結部42a(第2支持部42)と窪み部54における開口部との境界の方向と長さが等しくなるように、第2溝部55b上に突出している。
そして、第1、第2連結部32a、42aは、絶縁膜52を介して半導体基板51と接合されている部分の面積(対向する部分の面積)が互いに等しくされている。すなわち、第1連結部32aと半導体基板51との間に形成される寄生容量と、第2連結部42aと半導体基板51との間に形成される寄生容量とが等しくされている。
また、キャップ部50には、該キャップ部50をSOI基板14とキャップ部50との積層方向に貫通する4つの貫通電極部56が形成されている。具体的には、各貫通電極部56は、絶縁膜53、半導体基板51、絶縁膜52を貫通する孔部56aと、この孔部56aの壁面に形成された絶縁膜56bと、この絶縁膜56bの上に形成された貫通電極56cと、パッド56dとにより構成されている。
そして、4つの貫通電極部56のうちの1つは、アンカー部23bに電気的に接続されている。また、4つの貫通電極部56のうちの2つは、第1、第2接続部32b、42bにそれぞれ電気的に接続されている。そして、4つの貫通電極部56のうちの1つは、周辺部60に電気的に接続されている。
なお、図6では、孔部56aが円錐状とされているものを図示しているが、孔部56aは円筒状とされていてもよいし、角筒状とされていてもよい。また、絶縁膜56bとしては、例えば、TEOS等の絶縁材料が用いられ、貫通電極56cおよびパッド56dとしては、例えば、Al等が用いられる。
さらに、本実施形態では、半導体基板51と外部回路との電気的な接続が図れるように、電極57aおよびパッド57bが形成されている。詳述すると、電極57aは、絶縁膜53に形成されたコンタクトホール53aを介して半導体基板51と接続されるように形成されている。パッド57bは、絶縁膜53上に形成されている。
そして、絶縁膜53、貫通電極56c、パッド56d、電極57a、パッド57b上には、保護膜58が形成されており、保護膜58にはパッド56d、57bを露出させるコンタクトホール58aが形成されている。これにより、パッド56d、57bと外部回路との電気的な接続が図れるようになっている。
以上が本実施形態における容量式物理量センサの構成である。次に、このような容量式物理量センサの製造方法について説明する。
まず、図7(a)に示されるように、半導体基板51の一面51aに絶縁膜52を形成する。そして、図7(b)に示されるように、絶縁膜52上にレジストや酸化膜等のマスク(図示せず)を形成し、窪み部54および第1、第2溝部55a、55bの形成予定領域が開口するように当該マスクをパターニングする。続いて、例えば、RIE等によって絶縁膜52および半導体基板51をエッチングして窪み部54および第1、第2溝部55a、55bを形成する。
そして、上記図3の工程を行ったものを用意し、図7(c)に示されるように、半導体層13と絶縁膜52とを接合する。
具体的には、第1連結部32aのうち可動部20側の端部が窪み部54上に突出すると共に、可動部20側と反対側の端部が第1溝部55a上に突出するように半導体層13と絶縁膜52とを接合する。また、第2連結部42aのうち可動部20側の端部が窪み部54上に突出すると共に、可動部20側と反対側の端部が第2溝部55b上に突出するように半導体層13と絶縁膜52とを接合する。
このとき、アライメントずれ等による位置ずれが発生し、可動部20および第1、第2固定部30、40が全体的にy軸方向に位置ずれすることがある。しかしながら、上記と同様に、第1、第2溝部55a、55bが形成されているため、第1連結部32aのうち窪み部54および第1溝部55aに突出する部分の長さの和は変化せず、第1連結部32aと支持基板11との間に形成される寄生容量は変化しない。同様に、第2連結部42aのうち窪み部17および第2溝部18bに突出する部分の長さの和は変化せず、第2連結部42aと支持基板11との間に形成される寄生容量は変化しない。
続いて、特に図示しないが、アンカー部23b、第1、第2接続部32b、42b、および周辺部60に対応する場所の半導体基板51、絶縁膜52をエッチングして除去することにより4つの孔部56aを形成する。その後、各孔部56aの壁面にTEOS等の絶縁膜56bを成膜する。このとき、半導体基板51の他面51bに形成された絶縁膜にて絶縁膜53が構成される。続いて、各孔部56aの底部に形成された絶縁膜56bを除去し、半導体層13を露出させる。また、同時に絶縁膜53の一部を除去して、半導体基板51の他面51bを部分的に露出させるコンタクトホール53aを形成する。
次に、スパッタ法や蒸着法等によりAlやAl−Si等の金属を孔部56aに形成して貫通電極56cを形成し、各貫通電極56cとアンカー部23b、第1、第2接続部32b、42b、および周辺部60とをそれぞれ電気的に接続する。このとき、電極57aも同時に形成する。そして、絶縁膜53上の金属をパターニングしてパッド56d、57bを形成する。
その後、CVD法等によって保護膜58を形成し、エッチング等によってコンタクトホール58aを形成することにより、本実施形態の容量式物理量センサが製造される。
以上説明したように、本実施形態では、キャップ部50を備えており、センシング部15に水や異物等が付着することを抑制できる。また、半導体基板51に第1、第2溝部55a、55bを形成しているため、半導体層13と絶縁膜52とを接合する際、アライメントずれ等によって位置ずれが発生しとしても、第1支持部32と半導体基板51との間に形成される寄生容量および第2支持部42と半導体基板51との間に形成される寄生容量は変化しない。このため、検出誤差を抑制できる。
(第3実施形態)
本発明の第3実施形態について説明する。本実施形態は、第1実施形態に対して支持基板11および絶縁膜12に第1、第2凹部を形成したものであり、その他に関しては第1実施形態と同様であるため、ここでは説明を省略する。
図8および図9に示されるように、本実施形態では、支持基板11および絶縁膜12のうち第1連結部32aと対向する部分に2つの第1凹部19aが形成されている。また、支持基板11および絶縁膜12のうち第2連結部42aと対向する部分に、第1凹部19aと同じ大きさの2つの第2凹部19bが形成されている。
本実施形態では、第1凹部19aは窪み部17と第1溝部18aとを連通するように形成されており、第2凹部19bは、窪み部17と第2溝部18bとを連通するように形成されている。
このような容量式物理量センサでは、第1連結部32aと支持基板11との間に形成される寄生容量、および第2連結部42aと支持基板11との間に形成される寄生容量の大きさそのものを小さくできる。このため、もともとのSN比(信号雑音比)を高くすることができる。
なお、ここでは2つの第1凹部19aおよび第2凹部19bが形成されているものを説明したが、第1凹部19aおよび第2凹部19bは1つのみであってもよいし、さらに複数形成されていてもよい。
(第4実施形態)
本発明の第4実施形態について説明する。本実施形態は、第1実施形態に対して第1、第2連結部32a、42aに第1、第2孔部を形成したものであり、その他に関しては第1実施形態と同様であるため、ここでは説明を省略する。
図10および図11に示されるように、本実施形態では、第1、第2連結部32a、42aには、それぞれ同じ大きさの第1、第2孔部71、72が2つずつ形成されている。具体的には、2つの第1孔部71は、第1連結部32aのうち、窪み部17上に位置する部分から第1溝部18a上に位置する部分に渡って形成されている。2つの第2孔部72は、第2連結部42aのうち、窪み部17上に位置する部分から第2溝部18b上に位置する部分に渡って形成されている。
このような容量式物理量センサでは、上記第3実施形態と同様に、それぞれの寄生容量の大きさそのものを小さくできる。このため、もともとの信号雑音比(SN比)を高くすることができる。
なお、上記物理量センサは、溝部16を形成する際、窪み部17上に位置する部分から第1、第2溝部18a、18b上に位置する部分に渡る第1、第2孔部71、72を形成することにより製造される。
なお、ここでは2つの第1孔部71および第2孔部72が形成されているものを説明したが、第1孔部71および第2孔部72は1つのみであってもよいし、さらに複数形成されていてもよい。
(第5実施形態)
本発明の第5実施形態について説明する。本実施形態は、第2実施形態に対して窪み部17および第1、第2溝部18a、18bの形状を変更したものであり、その他に関しては第1実施形態と同様であるため、ここでは説明を省略する。
図12に示されるように、本実施形態では、窪み部17および第1、第2溝部18a、18bは、絶縁膜12のみに形成されている。このような容量式物理量センサとしても、第1、第2溝部18a、18b、55a、55bがそれぞれ形成されているため、上記第2実施形態と同様の効果を得ることができる。
(第6実施形態)
本発明の第6実施形態について説明する。本実施形態は、第2実施形態に対して窪み部54および第1、第2溝部55a、55bの形状を変更したものであり、その他に関しては第1実施形態と同様であるため、ここでは説明を省略する。
図13に示されるように、本実施形態では、窪み部54および第1、第2溝部55a、55bは絶縁膜52のみに形成されている。このような容量式物理量センサとしても、第1、第2溝部18a、18b、55a、55bがそれぞれ形成されているため、上記第2実施形態と同様の効果を得ることができる。
(第7実施形態)
本発明の第7実施形態について説明する。本実施形態は、第2実施形態に対して窪み部17、54および第1、第2溝部18a、18b、55a、55bの形状を変更したものであり、その他に関しては第1実施形態と同様であるため、ここでは説明を省略する。
図12に示されるように、本実施形態では、窪み部17および第1、第2溝部18a、18bは、絶縁膜12のみに形成されている。また、窪み部54および第1、第2溝部55a、55bは絶縁膜52のみに形成されている。
このような容量式物理量センサとしても、第1、第2溝部18a、18b、55a、55bがそれぞれ形成されているため、上記第2実施形態と同様の効果を得ることができる。
(他の実施形態)
本発明は上記した実施形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載した範囲内において適宜変更が可能である。
すなわち、上記各実施形態では、容量式物理量センサとして、加速度を検出するセンシング部15が形成された加速度センサを例に挙げて説明したが、本発明は容量差を用いて物理量を検出するものに適用することができる。例えば、容量差に基づいて角速度を検出する角速度センサや圧力を検出する圧力センサに適用することができる。
また、上記第2、第5〜第7実施形態に上記第3実施形態を組み合わせることもできる。すなわち、キャップ部50を備える容量式物理量センサにおいて、支持基板11および絶縁膜12に第1、第2凹部19a、19bを形成してもよい。この場合、特に図示しないが、第1、第2凹部19a、19bと対応する第1、第2凹部を半導体基板51および絶縁膜52に形成してもよい。そして、上記第2、第5〜第7実施形態に上記第4実施形態を組み合わせることもできる。すなわち、キャップ部50を備える容量式物理量センサにおいて、第1、第2連結部32a、42aに第1、第2孔部71、72を形成してもよい。さらに、上記第2〜第4実施形態を適宜組み合わせてもよい。
また、上記第2、第5〜第7実施形態において、窪み部17が絶縁膜12のみに形成され、第1、第2溝部18a、18bが形成されていなくてもよい。この場合、SOI基板14が本発明の第1基板に相当し、キャップ部50が本発明の第2基板に相当する。
11 支持基板
12 絶縁膜
13 半導体層
14 SOI基板
17、54 窪み部
18a、18b 第1、第2溝部
20 可動部
24 可動電極
30、40 第1、第2固定部
31、41 第1、第2固定電極
32、42 第1、第2支持部
32a、42a 第1、第2支持部
51 半導体基板
52 絶縁膜
55a、55b 第1、第2溝部

Claims (7)

  1. 所定方向に変位可能とされた複数の可動電極(24)を有する可動部(20)と、前記可動電極と対向する第1固定電極(31)が備えられる第1支持部(32)を有する第1固定部(30)と、前記可動電極と対向する第2固定電極(41)が備えられる第2支持部(42)を有し、前記第2支持部が前記可動部を挟んで前記前記第1支持部と反対側に配置された第2固定部(40)と、が形成された第1基板(13、14)と、
    絶縁膜(12、52)を介して前記第1基板と接合される第2基板(11、51)と、を備え、
    前記絶縁膜および前記第2基板のうち少なくとも前記絶縁膜における前記可動電極および前記第1、第2固定電極と対向する部分に窪み部(17、54)が形成され、
    前記第1支持部が前記絶縁膜を介して前記第2基板と接合されている面積と、前記第2支持部が前記絶縁膜を介して前記第2基板と接合されている面積とが等しくされ、
    前記可動電極と前記第1固定電極との間の容量と、前記可動電極と前記第2固定電極との間の容量との差に基づいて物理量を検出する容量式物理量センサにおいて、
    前記第2基板には、前記第1支持部における前記可動部側と反対側の端部と対向する部分に第1溝部(18a、55a)が形成され、前記第2支持部における前記可動部側と反対側の端部と対向する部分に第2溝部(18b、55b)が形成されており、
    前記第1支持部は、前記第1固定電極が備えられる第1連結部(32a)と、前記第1連結部を外部回路と電気的にするための第1接続部(32b)とを有し、前記第1連結部における前記可動部側の端部が前記窪み部上に突出すると共に前記第1連結部における前記可動部側と反対側の端部が前記第1溝部上に突出し、前記第1接続部における前記可動部側の端部が前記窪み部上に突出していないと共に前記第1接続部における前記可動部と反対側の端部が前記第1溝部上に突出しておらず、前記第1接続部における前記第2基板と対向する全面が前記絶縁膜を介して前記第2基板と接合され、
    前記第2支持部は、前記第2固定電極が備えられる第2連結部(42a)と、前記第2連結部を外部回路と電気的にするための第2接続部(42b)とを有し、前記第2連結部における前記可動部側の端部が前記窪み部上に突出すると共に前記第2連結部における前記可動部側と反対側の端部が前記第2溝部上に突出し、前記第2接続部における前記可動部側の端部が前記窪み部上に突出していないと共に前記第2接続部における前記可動部側と反対側の端部が前記第2溝部上に突出しておらず、前記第2接続部における前記第2基板と対向する全面が前記絶縁膜を介して前記第2基板と接合されていることを特徴とする容量式物理量センサ。
  2. 前記第2基板には、前記第1支持部と対向する部分に少なくとも1つの第1凹部(19a)が形成され、前記第2支持部と対向する部分に少なくとも1つの第2凹部(19b)が形成されていることを特徴とする請求項1に記載の容量式物理量センサ。
  3. 所定方向に変位可能とされた複数の可動電極(24)を有する可動部(20)と、前記可動電極と対向する第1固定電極(31)が備えられる第1支持部(32)を有する第1固定部(30)と、前記可動電極と対向する第2固定電極(41)が備えられる第2支持部(42)を有し、前記第2支持部が前記可動部を挟んで前記前記第1支持部と反対側に配置された第2固定部(40)と、が形成された第1基板(13、14)と、
    絶縁膜(12、52)を介して前記第1基板と接合される第2基板(11、51)と、を備え、
    前記絶縁膜および前記第2基板のうち少なくとも前記絶縁膜における前記可動電極および前記第1、第2固定電極と対向する部分に窪み部(17、54)が形成され、
    前記第1支持部が前記絶縁膜を介して前記第2基板と接合されている面積と、前記第2支持部が前記絶縁膜を介して前記第2基板と接合されている面積とが等しくされ、
    前記可動電極と前記第1固定電極との間の容量と、前記可動電極と前記第2固定電極との間の容量との差に基づいて物理量を検出する容量式物理量センサにおいて、
    前記第2基板には、前記第1支持部における前記可動部側と反対側の端部と対向する部分に第1溝部(18a、55a)が形成され、前記第2支持部における前記可動部側と反対側の端部と対向する部分に第2溝部(18b、55b)が形成されており、さらに、前記第1支持部と対向する部分に少なくとも1つの第1凹部(19a)が形成され、前記第2支持部と対向する部分に少なくとも1つの第2凹部(19b)が形成されており、
    前記第1支持部は、前記可動部側の端部の一部が前記窪み部上に突出すると共に前記可動部側と反対側の端部の一部が前記第1溝部上に突出し、
    前記第2支持部は、前記可動部側の端部の一部が前記窪み部上に突出すると共に前記可動部側と反対側の端部の一部が前記第2溝部上に突出していることを特徴とする容量式物理量センサ。
  4. 前記第1溝部における開口部と前記第1支持部とが接する境界線の方向および長さが、前記窪み部における開口部と前記第1支持部とが接する境界線の方向および長さと等しくされ、
    前記第2溝部における開口部と前記第2支持部とが接する境界線の方向および長さが、前記窪み部における開口部と前記第2支持部とが接する境界線の方向および長さと等しくされていることを特徴とする請求項1ないし3のいずれか1つに記載の容量式物理量センサ。
  5. 前記第1支持部には、前記窪み部上に位置する部分から前記第1溝部上に位置する部分に渡って除去された少なくとも1つの第1孔部(71)が形成され、
    前記第2支持部には、前記窪み部上に位置する部分から前記第2溝部上に位置する部分に渡って除去された少なくとも1つの第2孔部(72)が形成されていることを特徴とする請求項1ないしのいずれか1つに記載の容量式物理量センサ。
  6. 請求項1ないしのいずれか1つに記載の容量式物理量センサの製造方法において、
    前記第1基板(13)として半導体層を用意し、前記第2基板(11)として支持基板を用意する工程と、
    前記第2基板に前記窪み部を形成する工程と、
    前記第2基板に前記第1、第2溝部を形成する工程と、
    前記窪み部を形成する工程および前記第1、第2溝部を形成する工程の後、前記第2基板の表面に前記絶縁膜(12)を介して前記第1基板を接合することにより、SOI基板を形成する工程と、
    前記SOI基板を形成する工程の後、前記第1基板に前記可動部および前記第1、第2固定部を形成する工程と、を行い、
    前記可動部および前記第1、第2固定部を形成する工程では、前記第1支持部における前記可動部側の端部の一部が前記窪み部上に突出すると共に前記可動部側と反対側の端部の一部が前記第1溝部上に突出するように第1固定部を形成し、かつ、前記第2支持部における前記可動部側の端部の一部が前記窪み部上に突出すると共に前記可動部側と反対側の端部の一部が前記第2溝部上に突出するように前記第2固定部を形成することにより、前記第1支持部のうち前記絶縁膜を介して前記第2基板と接合されている部分の面積と、前記第2支持部のうち前記絶縁膜を介して前記第2基板と接合されている部分の面積とを等しくすることを特徴とする容量式物理量センサの製造方法。
  7. 請求項1ないしのいずれか1つに記載の容量式物理量センサの製造方法において、
    前記第1基板(14)として支持基板(11)上に絶縁膜(12)を介して半導体層(13)が形成されたSOI基板を用意し、前記第2基板(51)として半導体基板を用意する工程と、
    前記第1基板に前記可動部および前記第1、第2固定部を形成する工程と、
    前記第2基板に前記絶縁膜を形成する工程と、
    前記第2基板および前記絶縁膜のうち少なくとも前記絶縁膜に前記窪み部を形成する工程と、
    前記第2基板に前記第1、第2溝部を形成する工程と、
    前記第1基板に前記絶縁膜(52)を介して前記第2基板を接合する工程と、を行い、
    前記接合する工程では、前記第1支持部における前記可動部側の端部の一部が前記窪み部上に突出すると共に前記可動部側と反対側の端部の一部が前記第1溝部上に突出し、かつ、前記第2支持部における前記可動部側の端部の一部が前記窪み部上に突出すると共に前記可動部側と反対側の端部の一部が前記第2溝部上に突出するように前記第1、第2基板を接合することにより、前記第1支持部のうち前記絶縁膜を介して前記第2基板と接合されている部分の面積と、前記第2支持部のうち前記絶縁膜を介して前記第2基板と接合されている部分の面積とを等しくすることを特徴とする容量式物理量センサの製造方法。
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