JP6018776B2 - 容器蓋 - Google Patents

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Description

本発明は、容器に装着される本体とこの本体に装着される外蓋とを具備し、容器の口部を閉塞する本体の閉塞壁には除去領域を規定する円形薄肉ラインが形成されている形態の容器蓋に関する。
液体飲料或いは醤油、食用油及びドレッシングの如き液体調味料のための容器蓋として、下記特許文献1には、容器に装着される本体とこの本体に装着される外蓋とを具備する容器蓋が開示されている。本体は容器の口部を閉塞する円形閉塞壁及びこの閉塞壁の外周縁から上方に延出する円筒形装着壁を有し、閉塞壁には除去領域を規定する円形薄肉ラインが形成されていると共に除去領域から上方に突出する被係合手段が配設されており、装着壁の外周面には雄螺条が形成されている。外蓋は天面壁とこの天面壁から垂下するスカート壁を有し、スカート壁の内周面には雄螺条と協働する雌螺条が形成されており、天面壁の内面には被係合手段と協働する係合手段が配設されている。本体の閉塞壁には、上記円形薄肉ラインに加えて円形薄肉ラインの半径方向内側を円形薄肉ラインと同心状に延びる破断可能な弧状薄肉ラインと共に、雄螺条と雌螺条の螺合を解除する際の本体に対する外蓋の開回転方向に見て弧状薄肉ラインの上流端を円形薄肉ラインに接続する破断可能な接続薄肉ラインも形成されている。本体の被係合手段は球状頭部を有するピンから構成されており、外蓋の係合手段は上記球状頭部に係合する係合凹部を有する係合突起から構成されている。
上記のとおりの容器蓋においては、本体の装着壁に形成されている雄螺条に外蓋のスカート壁に形成されている雌螺条を所要とおりに螺合せしめて外蓋を本体に装着した状態において、外蓋を開回転方向、即ち本体の雄螺条と外蓋の雌螺条との螺合を解除する方向、に外蓋を回転せしめると、被係合手段を構成するピンの球状頭部に係合手段を構成する係合突起の係合凹部が係合し、ピンに開回転方向の力が加えられ、これによって接続薄肉ラインが破断され、これに続いて円形薄肉ライン及び弧状薄肉ラインが開回転方向に見て上流側から下流側に向けて漸次破断され、かくして除去領域が閉塞壁から分離される。
特開2000−229655号公報
而して、上述したとおりの形態の容器蓋には次のとおりの解決すべき課題が存在する。接続薄肉ラインを破断し、これに続いて円形薄肉ライン及び弧状薄肉ラインを漸次に破断する際に、外蓋の係合手段から本体の被係合手段に加えられる力は実質上水平方向であり、接続薄肉ライン、円形薄肉ライン及び弧状薄肉ラインに対して剪断方向の力が充分に生成されず、それ故に接続薄肉ライン、円形薄肉ライン及び弧状薄肉ラインの破断が必ずしも円滑に実行されない傾向がある。
本発明は上記事実に鑑みてなされたものであり、その主たる技術的課題は、本体に対して外蓋を開回転方向に回転せしめると、接続薄肉ライン、円形薄肉ライン及び弧状薄肉ラインに剪断方向の力が効果的に生成され、接続薄肉ライン、円形薄肉ライン及び弧状薄肉ラインが充分円滑且つ容易に所要とおりに破断される、新規且つ改良された容器蓋を提供することである。
本発明者は、鋭意研究の結果、本体の被係合手段を接続薄肉ラインに隣接して開回転方向に見て弧状薄肉ラインの上流端部と円形薄肉ラインとの間から上方に延びる柱から構成すると共に、外蓋の係合手段を天面壁から垂下する筒から構成し、筒の開回転方向に見て下流側に位置する前壁と上流側に位置する後壁の間隔を柱の開回転方向幅よりも大きくし且つ筒の後壁の下端を柱の上部に対向して位置せしめ、柱の上部が筒の下部内に挿入された状態で本体に対して外蓋が開回転方向に回転せしめられると、筒の後壁の作用によって柱が上方に向かって開回転方向側に傾斜する状態に傾動せしめられるようになすことによって、上記主たる技術的課題を達成することができることを見出した。
即ち、本発明によれば、上記主たる技術的課題を達成する容器蓋として、容器に装着される本体と該本体に装着される外蓋とを具備し、該本体は容器の口部を閉塞する円形閉塞壁及び該閉塞壁の外周縁から上方に延出する円筒形装着壁を有し、該閉塞壁には除去領域を規定する破断可能な円形薄肉ラインが形成されていると共に該除去領域から上方に突出する被係合手段が配設されており、該装着壁の外周面には雄螺条が形成されており、該外蓋は天面壁及び該天面壁から垂下するスカート壁を有し、該スカート壁の内周面には該雄螺条と協働する雌螺条が形成されており、該天面壁の内面には該被係合手段と係合する係合手段が配設されており、該本体の該閉塞壁には、該円形薄肉ラインの半径方向内側を該円形薄肉ラインと同心状に延びる破断可能な弧状薄肉ラインと共に、該雄螺条と該雌螺条の螺合を解除する際の該本体に対する該外蓋の開回転方向に見て該弧状薄肉ラインの上流端を該円形薄肉ラインに接続する破断可能な接続薄肉ラインが形成されている容器蓋において、
該本体の該被係合手段は、該接続薄肉ラインに隣接して該開回転方向に見て該弧状薄肉ラインの上流端部と該円形薄肉ラインとの間から上方に延びる柱から構成されており、
該外蓋の該係合手段は、該天面壁から垂下する筒から構成されており、
該筒の該開回転方向に見て下流側に位置する前壁と上流側に位置する後壁の間隔は該柱の該開回転方向幅よりも大きく且つ該筒の該後壁の下端は該柱の上部に対向して位置し、該柱の上部が該筒の下部内に挿入された状態で該本体に対して該外蓋が該開回転方向に回転せしめられると、該筒の該後壁の作用によって該柱は上方に向かって該開回転方向側に傾斜する状態に傾動せしめられる、
ことを特徴とする容器蓋が提供される。
好適実施形態においては、該本体の該閉塞壁にはその中心から上方に延出する被係止手段が配設され、該外蓋の該天面壁にはその中心から垂下する係止手段が配設されており、該本体に該外蓋が装着されると該係止手段と該被係止手段との協働によって該本体に対して該外蓋が上方に所定範囲を超えて相対的に変位することが阻止される。好ましくは、該柱は角柱であり、該筒は角筒であり、そして該角柱の上端には、該角柱の上部が該角筒の下部に挿入された状態で該開回転方向に見て両側縁から下方に向かって両側に傾斜して延びる一対の突出フラップ片が付設されており、該角筒の下端には、該角柱の上部が該角筒の下部に挿入された状態で該開回転方向に見て両側縁から上方に向かって両側に傾斜して延びる一対の垂下フラップ片が付設されており、該突出フラップ片と該垂下フラップ片との協働によって該角筒に対して該角柱が下方に所定範囲を超えて相対的に変位することが阻止される。
本発明の容器蓋においては、本体に対して外蓋を開回転方向に回転せしめると、筒の後壁の作用によって柱が上方に向かって開回転方向側に傾斜する状態に傾動せしめられて開回転方向下流側に強制され、柱が傾動せしめられることに起因して接続薄肉ライン、円形薄肉ライン及び弧状薄肉ラインには剪断方向の力が効果的に生成され、かくして接続薄肉ライン、円形薄肉ライン及び弧状薄肉ラインが充分円滑且つ容易に所要とおりに破断される。
容器蓋における本体の斜面図。 図1の容器蓋における本体の断面図。 図1の容器蓋における本体の平面図。 図1の容器蓋における外蓋の係止片を変形せしめた状態での下方から見た斜面図。 図1の容器蓋における外蓋の成形直後の断面図。 本発明に従って構成された容器蓋の好適実施形態の断面図。 容器の口頸部に装着された、本発明の容器蓋の好適実施形態において、外蓋を開回転方向に回転せしめる際の角柱と角筒の挙動を示す断面図。
以下、本発明に従って構成された容器蓋の好適実施形態を示す添付図面を参照して、更に詳細に説明する。
本発明に従って構成された容器蓋の好適実施形態は、図1乃至図3に示す本体2と図4及び図5に示す外蓋4とから構成される。
図1乃至図3を参照して説明すると、ポリエチレン又はポリプロピレンの如き適宜の合成樹脂から射出又は圧縮成形することができる本体2は、全体として水平に延在する円形閉塞壁6を有する。この閉塞壁6には破断可能な円形薄肉ライン8が形成されており、この円形薄肉ライン8によって除去領域10が規定されている。閉塞壁6には、更に、円形薄肉ライン8の半径方向内側を円形薄肉ライン8と同心状に延びる破断可能な弧状薄肉ライン12と、弧状薄肉ライン12の図3における時計方向下流端(本体2に対する外蓋4の開回転方向上流端)と円形薄肉ライン8とを接続する破断可能な接続薄肉ライン14が形成されている(特に図3を参照されたい)。閉塞壁6の上面には、閉塞壁6の外周縁から上方に延出する円筒形装着壁16とこの装着壁16よりも半径方向内側の位置より上方に延出する円筒形注出壁18とが形成されている。装着壁16の外周面には後述する外蓋4に形成された雌螺条と協働する雄螺条20が形成されている。注出壁18は装着壁16よりも上方に延出し、その上端は内容物を消費する際に内容物を注出しやすいように外側にカールせしめられている。閉塞壁6の下面には、閉塞壁6の外周縁から下方に延出する環状シール片22が形成されている。シール片22は、下方に向かって垂直に延び、次いで下方に向かって半径方向内方に傾斜して延びる外周面と、下方に実質上鉛直に延びる内周面とを有する。更に、装着壁16とシール片22との境界領域から半径方向外方に延びる環状フランジ24、この環状フランジ24の外周縁から下方に略円筒形状の外側壁26も配設されている。この外側壁26の内周面下部には環状突条28が形成されており、外周面下部には下方を向いた係止肩面30が形成されている。
上記閉塞壁6の上面には更に被係合手段32及び被係止手段34が配設されている。被係合手段32は接続薄肉ライン14に隣接して開回転方向に見て弧状薄肉ライン12の上流端部と円形薄肉ライン8との間から上方に延出する形態であることが重要である。図示の実施形態において被係合手段32はその断面形状が矩形の角柱36から構成される。被係合手段32の上端には開回転方向(即ち図1及び図3において時計方向上流側)に見て両側縁より閉塞壁6から離隔する方向(即ち上方)に向かって相互に離隔する方向に傾斜して延びる一対の突出フラップ片38が形成されている(特に図1及び図2を参照されたい)。一対の突出フラップ片38の少なくとも基端部(角柱36に接続された下端部)は薄片から構成されていて充分容易に撓んで変形せしめられることが重要である。一対の突出フラップ片38は、後に言及する如く、外蓋4に形成されている一対の垂下フラップ片と協働する。また、被係止手段34は閉塞壁6の中央より上方に延出する略円筒形であって、その上端部には後述する外蓋4の係止手段に形成される突条と協働する半径方向外方に突出した環状突条40が形成されている。図示の実施形態における被係止手段34はその基端部より突条40を除く先端部に向かって漸次薄くせしめられている。
図4及び図5を参照して説明を続けると、本体2と同様にポリエチレン又はポリプロピレンの如き適宜の合成樹脂から射出又は圧縮成形することができる外蓋4は、円形天面壁42及びこの天面壁42の外周縁から垂下する全体として略円筒形状のスカート壁44を有する。図示の実施形態においては、スカート壁44は天面壁42の外周縁から垂下する円筒形状の上部46、上部46に続いて下方に向かって半径方向外方に傾斜して延びる略円錐台形状の中間部48、及び中間部48に続いて垂下する円筒形状の下部50を有する。中間部48の内周面には実質上水平に延在する下方を向いた環状肩面52が形成されている。上部46の外周面にはそこに掛けられる指の滑りを防止するための凹凸形状54が形成されている。上部46の内周面には本体2の装着壁16に形成された雄螺条20と協働する雌螺条56が形成されている。下部50の軸線方向中間部には周方向に延びる破断ライン58が形成されており、下部50の下半部にはタンパーエビデント裾部60が規定されている。破断ライン58は周方向に間隔をおいて周方向に延びる弧状スコア62と弧状スコア62間に存在する橋絡部64から構成されている。タンパーエビデント裾部60の内周面下部には半径方向内方に向かって下方に延出する環状係止片66が配設されている。
天面壁42の内面外周縁部に略円筒形状のシール片68が形成されている。シール片68は外蓋4を本体2に装着せしめた際に注出壁18の内周面と密接せしめられるのに充分な長さを有する。天面壁42の内面には、更に、シール片68よりも半径方向内側において係合手段70及び係止手段72が配設されている。係合手段70は天面壁42から垂下する形態であることが重要である。図示の実施形態において係合手段70はその断面形状が矩形の角筒74から構成される。図4及び図5に示されるとおり、角筒74は開回転方向に見て下流側(即ち紙面手前側)に形成される前壁74aと、前記方向に見て下流側(即ち紙面奥側)に形成される後壁74bと、前記方向に見て両側に形成される側壁74cと、から形成されている。前壁74a及び後壁74bは何れも長方形であるが、後壁74bは前壁74aよりも天面壁42から垂下する長さが比較的短く、更に比較的厚肉にせしめられている。前壁74aと後壁74bの間隔は角柱36の開回転方向幅よりも幾分大きくせしめられ、半径方向に対向する側壁74cの間隔は角柱36の半径方向幅よりも幾分大きくせしめられている。また図5で明確に示されるとおり、角筒74の下端には開回転方向に見て両側縁より天面壁42から離隔する方向(即ち下方)に向かって垂直に延びる一対の垂下フラップ片76が形成されている。一対の垂下フラップ片76の少なくとも基端部(角筒74に接続された上端部)は薄片から構成されていて充分容易に撓んで変形せしめられることが重要である。一対の垂下フラップ片76は、先に言及した本体2に形成されている一対の突出フラップ片38と協働する。また、係止手段72は天面壁42の中央より下方に延出する円筒形であってその下端部には上述した被係止手段34に形成された環状突条40と協働する半径方向内方に突出した環状突条78が形成されている。図示の実施形態における係止手段72はその基端部より突条78を除く先端部に向かって漸次薄くせしめられている。
上述した通りの本体2と外蓋4とは、本体2の被係止手段34と外蓋6の係止手段72及び本体2の角柱36と外蓋4の角筒74とを整合せしめて、図6に図示する如く外蓋4の環状肩面52が本体2の環状フランジ24に当接する位置まで、本体2に対して外蓋4を強制的に下降せしめることによって組み合わせられる。かくすると、図6に図示する如く、外蓋4の雌螺条56は本体2の雄螺条20を弾性的に乗り越えてこれに螺合される。外蓋4のタンパーエビデント裾部60の内周面に形成されている係止片66は、本体2に外蓋4を組み合わせるのに先立って、半径方向内方に向かって下方に延出する状態から、半径方向内方に向かって上方に延出する状態に変形せしめられ、本体2の外側壁26の外周面に形成されている係止肩面30の下方に位置せしめられる。或いは、本体2に外蓋4を組み合わせるのに先立って、半径方向内方に向かって下方に延出する係止片66を、半径方向内方に向かって上方に延びる状態に変形することもできる。外蓋4のシール片68は本体2の注出壁18内に進入して注出壁18の内面に密接せしめられる。また、本体2の被係止手段34がその基端部より突条40を除く先端部に向かって漸次薄くせしめられ、且つ、外蓋4の係止手段72がその基端部より突条78を除く先端部に向かって漸次薄くせしめられていることに起因し、本体2の被係止手段34が外蓋4の係止手段72の下端に形成された環状突条78を弾性的に乗り越え円滑に係止手段72内に進入せしめられる。また、被係合手段32と係合手段70は相互作用する。更に詳しくは、被係合手段32の角柱36が係合手段70の角筒74内に進入し、被係合手段32の一対の突出フラップ片38は閉塞壁6から離隔する方向に向かって相互に離隔する方向に傾斜して延びる状態から閉塞壁6に接近する方向に向かって相互に離隔する方向に傾斜して延びる方向に延びる状態に変形され、係合手段70の一対の垂下フラップ片76は天面壁42の内面から垂直に延びる状態から天面壁42の内面に接近する方向に向かって相互に接近する方向に延びる状態に変形せしめられる。必要ならば、本体2に外蓋4を組み合わせるのに先立って、被係合手段32の一対の突出フラップ片38を閉塞壁6から離隔する方向に向かって相互に離隔する方向に傾斜して延びる状態から閉塞壁6に接近する方向に向かって相互に離隔する方向に傾斜して延びる状態に変形し、そしてまた係合手段70の一対の垂下フラップ76を垂直に延びる状態から天面壁42の内面に接近する方向に向かって相互に接近する方向に延びる状態に変形することもできる。そして、一対の突出フラップ片38が一対の垂下フラップ片76を通過せしめられる。本体2に対して外蓋4が所要位置、即ち、図6に図示する位置、まで下降せしめられると、本体4の外周面に形成された環状肩面30の上端に外蓋4の環状係止片66が係止せしめられ、これにより本体2と外蓋4とが相互に拘束される。図6に図示する状態において、被係合手段32の一対の突出フラップ片38は係合手段70の一対の垂下フラップ片76に対して若干の間隔をおいて上方に位置するのが好都合である。更に、図6に図示する状態において、角柱36の開回転方向の下流側面及び上流側面はいずれも角筒74の前壁74a及び後壁74bに対して若干の間隔を有し、角筒74の後壁74bの下端を角柱36の上部に対向して位置せしめられるのが好都合である。
図6には本発明に従って構成された容器蓋が適用される容器の口頸部80も図示されている。全体として円筒形状である口頸部80の外周面上部には半径方向外方に膨出せしめられた係止あご部82が形成されている。この係止あご部82の下方には周知であるサポートリング84も形成されている。図6に図示する通りの状態に組み合わされた容器蓋は口頸部80に被嵌して図6に図示する位置まで強制的に下降せしめることによって口頸部80に装着される。この際には、本体2の外側壁26の内周面に形成されている環状係止突条28が口頸部80の係止あご部82を弾性的に乗り越えてこれに係止される。
容器の内容物を消費する際には、外蓋4のスカート壁44に指を掛けて、本体2に装着されている外蓋4を開方向(図6において上方から見て反時計方向)に回転する。外蓋4を開回転方向に回転せしめると、図7bに図示する如く外蓋4の角筒74は図7bにおける右方向に移動せしめられ、それにより角筒74の後壁74bが角柱36の図7bにおける左側(開回転方向上流側)面に当接する。図7bに示す状態から更に開回転方向に外蓋4を回転せしめると、図7cに図示する如く角筒74の後壁74b下端部より角柱36の上端部に力が加えられることで角柱36は図7cにおける右側(開回転方向下流側)に傾動せしめられ、角柱36の図7cにおける右側(開回転方向下流側)面の上端が角筒74の前壁74a内面に当接せしめられる。角筒74の後壁74bは比較的厚肉であるため、外蓋4を回転せしめる際に加えられる力の角柱36からの反力により変形せしめられることなく角柱36に力を加えることができる。図7cに図示する状態から更に開回転方向に外蓋4を回転せしめると角柱36には角筒74の後壁74bより図7dにおける左側(開回転方向上流側)に更なる力が加えられることにより、角柱36は図7dにおける右側(開回転方向下流側)に更に傾動せしめられる。この際、角柱36の上端は相対的に下方に移動せしめられ角柱36は角筒74から退去しようとするが、角柱36の上端に形成された一対の突出フラップ片38と角筒74の下端に形成された一対の垂下フラップ片76との係合により角柱36は角筒74に拘束されるため、角柱36は角筒74より退去できない。従って開回転方向に外蓋4を回転せしめると、角筒74により拘束された角柱36は閉塞壁6より上方且つ図7dにおける右側(開回転方向下流側)方向に傾斜した方向に引っ張られ、それにより傾動する角柱36の図7dにおける左側(開回転方向上流側)の基端部に剪断力が集中し、図7dに図示する如くかかる位置に形成された接続薄肉ライン14が破断せしめられる。図7dに図示する状態から更に前記方向に外蓋4を回転せしめると、図7eに図示する如く角柱36は角筒74と一体となって円形薄肉ライン8及び弧状薄肉ライン12を破断せしめながら図7eにおける右側(開回転方向下流側)に移動せしめられる。従って外蓋4を開回転方向に回転せしめることで角柱36及び角筒74が開回転方向に回転せしめられ、それにより全周に渡って円形薄肉ライン8及び弧状薄肉ライン12が破断せしめられると、閉塞壁6から除去領域10が除去せしめられて排出口が形成される。かくして接続薄肉ライン14、円形薄肉ライン8及び弧状薄肉ライン12が充分円滑且つ容易に所要とおりに破断される。
外蓋4を開回転方向に回転せしめるに従って本体2の装着壁16の外周面に形成された雄螺条20と外蓋4のスカート壁44における上部46内周面に形成された雌螺条56との螺合が漸次解除せしめられることにより、外蓋4は漸次上昇せしめられる。しかし図示の実施例においては、外蓋4のスカート壁44の下部50に規定されたタンパーエビデント裾部60はその内周面下端部に係止片66が形成されているため、係止片66が本体2の外側壁26の外周面下端部に形成された係止肩面30の上端に係止せしめられると、以後のタンパーエビデント裾部60の上昇は阻止される。それにより、更に外蓋4を開回転方向に回転せしめるとスカート壁44のタンパーエビデント裾部60を除く部分のみが漸次上方に変位することとなり、スカート壁44に形成された周方向破断ライン58の橋絡部64に剪断力が集中し、橋絡部64は破断せしめられる。所望ならばタンパーエビデント裾部60に軸線方向に延びる付加破断ラインを形成し、外蓋4を開封する際には周方向破断可能ライン58における橋絡部64が局部的に破断されることなく残留せしめられてタンパーエビデント裾部60はスカ−ト壁44に接続され続け、タンパーエビデント裾部60の付加破断ラインが破断されてタンパーエビデント裾部60が有端帯状に展開されて係止肩面30に対する係止片66の係止が解除され、タンパーエビデント裾部60を含む外蓋4の全体が本体2から離脱されるようになすこともできる。
本体2の閉塞壁6より除去領域10が切り取られ、外蓋4のタンパーエビデント裾部60に形成された橋絡部64が破断せしめられた後、更に外蓋4を開回転方向に回転せしめると外蓋4の天面壁42及びタンパーエビデント裾部60を除くスカート壁44は回転と共に自由に上昇せしめられ、本体2より完全に分離される。その際、切り取られた除去領域10と外蓋4は被係合手段32を構成する角柱36と係合手段70を構成する角筒74による係合だけでなく、本体2に形成された被係止手段34と外蓋4に形成された係止手段72とも係止せしめられているため、切り取られた除去領域10は外蓋4から離脱することなく外蓋4と共に本体2から分離せしめられ、破断して細長く延びた除去領域10を安定して持ち上げることができる。しかる後においては本体2の閉塞壁6に生成された排出口を通して内容物を排出することができる。内容物の必要量の排出が終了した後においては、必要に応じて角柱36と被係止手段34を含む除去領域10を外蓋4から離脱して、外蓋4を本体2に被嵌し、次いで閉方向に回転せしめて外蓋4のスカート壁44の上部46内周面に形成されている雌螺条56を本体2の装着壁16の外周面に形成されている雄螺条20に螺合せしめて本体2に再び外蓋4を装着し、排出口を閉じることができる。外蓋4の円筒形状シール片68の外周面上端部が本体2の注出壁18の上端部内周面に密接せしめられ、これによって密封効果が達成される。
2:本体
4:外蓋
6:閉塞壁
8:円形薄肉ライン
10:除去領域
12:弧状薄肉ライン
14:接続薄肉ライン
32:被係合手段
34:被係止手段
36:角柱
38:突出フラップ片
42:天面壁
44:スカート壁
70:係合手段
72:係止手段
74:角筒
76:垂下フラップ片
80:口頸部

Claims (4)

  1. 容器に装着される本体と該本体に装着される外蓋とを具備し、該本体は容器の口部を閉塞する円形閉塞壁及び該閉塞壁の外周縁から上方に延出する円筒形装着壁を有し、該閉塞壁には除去領域を規定する破断可能な円形薄肉ラインが形成されていると共に該除去領域から上方に突出する被係合手段が配設されており、該装着壁の外周面には雄螺条が形成されており、該外蓋は天面壁及び該天面壁から垂下するスカート壁を有し、該スカート壁の内周面には該雄螺条と協働する雌螺条が形成されており、該天面壁の内面には該被係合手段と係合する係合手段が配設されており、該本体の該閉塞壁には、該円形薄肉ラインの半径方向内側を該円形薄肉ラインと同心状に延びる破断可能な弧状薄肉ラインと共に、該雄螺条と該雌螺条の螺合を解除する際の該本体に対する該外蓋の開回転方向に見て該弧状薄肉ラインの上流端を該円形薄肉ラインに接続する破断可能な接続薄肉ラインが形成されている容器蓋において、
    該本体の該被係合手段は、該接続薄肉ラインに隣接して該開回転方向に見て該弧状薄肉ラインの上流端部と該円形薄肉ラインとの間から上方に延びる柱から構成されており、
    該外蓋の該係合手段は、該天面壁から垂下する筒から構成されており、
    該筒の該開回転方向に見て下流側に位置する前壁と上流側に位置する後壁の間隔は該柱の該開回転方向幅よりも大きく且つ該筒の該後壁の下端は該柱の上部に対向して位置し、該柱の上部が該筒の下部内に挿入された状態で該本体に対して該外蓋が該開回転方向に回転せしめられると、該筒の該後壁の作用によって該柱は上方に向かって該開回転方向側に傾斜する状態に傾動せしめられる、
    ことを特徴とする容器蓋。
  2. 該本体の該閉塞壁にはその中心から上方に延出する被係止手段が配設され、該外蓋の該天面壁にはその中心から垂下する係止手段が配設されており、該本体に該外蓋が装着されると該係止手段と該被係止手段との協働によって該本体に対して該外蓋が上方に所定範囲を超えて相対的に変位することが阻止される、請求項1記載の容器蓋。
  3. 該柱は角柱であり、該筒は角筒である、請求項1又は2記載の容器蓋。
  4. 該角柱の上端には、該角柱の上部が該角筒の下部に挿入された状態で該開回転方向に見て両側縁から下方に向かって両側に傾斜して延びる一対の突出フラップ片が付設されており、該角筒の下端には、該角柱の上部が該角筒の下部に挿入された状態で該開回転方向に見て両側縁から上方に向かって両側に傾斜して延びる一対の垂下フラップ片が付設されており、該突出フラップ片と該垂下フラップ片との協働によって該角筒に対して該角柱が下方に所定範囲を超えて相対的に変位することが阻止される、請求項3記載の容器蓋。
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