JP6011373B2 - 半導体装置の製造方法 - Google Patents

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Description

本発明は、板状の半導体チップの一部を樹脂で封止し、残部を樹脂より露出させてなる半導体装置を製造する半導体装置の製造方法に関する。
この種の一般的な半導体装置は、板状をなす半導体チップと、半導体チップの一部である第1の部位を封止する樹脂と、を有し、半導体チップの残部である第2の部位は樹脂より露出した構成を備えている。そして、このような半導体装置は、樹脂成型用の金型を用い、第2の部位に金型を密着させて樹脂成形することにより製造される。
このような構成においては、半導体チップは、第1の部位にて樹脂により片持ち支持されており、たとえば、樹脂より露出する第2の部位にセンシング部等を有するものとされる。そのため、金型成形時に、半導体チップの第2の部位のうち素子形成面となる両板面に対して樹脂バリが付着すると、チップ特性への影響が大きい。
そこで、従来では、露出部である半導体チップの第2の部位において両板面の周辺部に、緩衝材を配置し、金型と半導体チップとの間を緩衝材でブロックすることにより、当該両板面への樹脂の流入を防ぎ、樹脂バリの発生を防止する方法が提案されている(たとえば、特許文献1参照)。
特許第2784286号公報
しかしながら、上記従来の半導体装置においては、半導体チップの第2の部位が露出しているため、半導体装置のシステム等への組み付け時や使用時に、当該第2の部位と周囲部材とが干渉したり、当該第2の部位に異物が衝突したりする可能性がある。そうすると、半導体チップに対して機械的損傷が発生する懸念がある。
これに対して、半導体チップの周囲に保護壁を形成することが考えられるが、この場合、保護壁となる筐体等の追加部品が別途必要となり、コストアップ等の問題が生じる。
本発明は、上記問題に鑑みてなされたものであり、半導体チップの一部を樹脂で封止してなる半導体装置において、当該樹脂によって、半導体チップの部分露出と当該露出部の保護とを適切に両立させることを目的とする。
本発明は、半導体チップを部分的に封止する樹脂の一部を、半導体チップの露出部を保護する保護壁として構成することに着目し、鋭意検討した結果、創出されたものである。
上記目的を達成するため、請求項1に記載の発明では、表裏の関係にある両板面(11、12)および当該両板面を連結する側面(13〜16)を有する板状をなす半導体チップ(10)と、半導体チップの一部である第1の部位(1)を封止する樹脂(20)と、を備え、半導体チップの残部である第2の部位(2)は樹脂より露出しており、当該樹脂の一部が、第2の部位における半導体チップの側面(14〜16)に隙間(22)を有して対向するように第1の部位側から第2の部位側に延長された対向壁(24〜26)として構成されている半導体装置の製造方法であって、さらに以下の工程を有するものとしている。
すなわち、本製造方法では、半導体チップを用意する用意工程と、樹脂の成形用の金型(100)を用い、第2の部位のうち半導体チップの両板面に金型を介して樹脂材料よりなるフィルム(103)を密着させた状態で、金型に樹脂を充填することにより、第2の部位における半導体チップの両板面は樹脂より露出させつつ、第2の部位における半導体チップの側面と第1の部位とを樹脂で封止する樹脂封止工程と、第2の部位における半導体チップの側面に位置する樹脂に対してレーザ(L)を照射して、当該側面と当該樹脂との間に隙間を形成するように、当該樹脂の一部を除去することにより、当該樹脂の残部を対向壁として形成する樹脂除去工程と、を備えることを特徴としている。
それによれば、半導体チップの第2の部位では素子形成面となる両板面が露出した構成となる。また、半導体チップの第1の部位を封止する樹脂の一部が、第2の部位における側面回りまで延長されて対向壁を構成し、この対向壁により半導体チップの周囲部分が保護される。そのため、本発明によれば、半導体チップを封止する樹脂によって、半導体チップの部分露出と当該露出部の保護とを適切に両立させることができる。
ここで、請求項2に記載の発明のように、請求項1に記載の半導体装置の製造方法において、樹脂除去工程では、第2の部位における半導体チップの側面と樹脂との境界部分にレーザを照射することにより、当該側面が隙間にて露出するように、樹脂の除去を行うようにしてもよい。それによれば、半導体チップの第2の部位では、両板面および側面が露出した構成を実現できる。
また、請求項3に記載の発明のように、請求項1に記載の半導体装置の製造方法において、樹脂除去工程では、第2の部位における半導体チップの側面と樹脂との境界部分にレーザが照射されないように、当該境界部分よりも外側にレーザを照射して隙間を形成することにより、当該側面を被覆する樹脂を残し、当該残された樹脂(20a)と対向壁とが隙間を介して対向する構成を形成するようにしてもよい。このように、第2の部位における側面に樹脂を残すことによって、当該側面が露出せずに封止された構成としてもよい。
さらに、この請求項3に記載の半導体装置の製造方法においては、請求項4に記載の発明のように、用意工程では、半導体チップとして、第2の部位における半導体チップの側面に残された樹脂による応力を緩和するための溝(17)が当該チップの周辺部に形成されたものを、用意するようにしてもよい。このように、チップ側面に樹脂を残す場合には、当該残された樹脂により半導体チップに発生する応力の影響を緩和するために、溝を設けると好ましい。
また、請求項5に記載の発明のように、請求項1〜4に記載の半導体装置の製造方法において、樹脂除去工程では、レーザとして、半導体チップを透過するとともに、樹脂よりも半導体チップの方が当該レーザの吸収率が小さくなる波長のものを照射するようにすれば、レーザによる半導体チップのダメージ軽減に望ましい。
なお、特許請求の範囲およびこの欄で記載した各手段の括弧内の符号は、後述する実施形態に記載の具体的手段との対応関係を示す一例である。
本発明の第1実施形態にかかる半導体装置の概略平面図である。 図1A中の一点鎖線IB−IBに沿った概略断面図である。 第1実施形態にかかる半導体装置の製造方法における用意工程を示す概略平面図である。 図2A中の一点鎖線IIB−IIBに沿った概略断面図である。 第1実施形態にかかる半導体装置の製造方法における樹脂封止工程を示す概略断面図である。 図3に続く樹脂封止工程を示す概略断面図である。 図4に続く樹脂封止工程を示す概略断面図である。 上記樹脂封止工程後の形成物を示す概略平面図である 図6A中の一点鎖線VIB−VIBに沿った概略断面図である。 第1実施形態にかかる半導体装置の製造方法における樹脂除去工程を示す概略平面図である。 図7に示される樹脂除去工程におけるレーザの照射方法を示す概略断面図である。 図8Aに続くレーザの照射方法を示す概略断面図である。 本発明の第2実施形態にかかる半導体装置の製造方法における樹脂除去工程を示す概略平面図である。 図9に示される樹脂除去工程におけるレーザの照射方法を示す概略断面図である。 図10Aに続くレーザの照射方法を示す概略断面図である。 本発明の第2実施形態にかかる半導体装置の概略平面図である。 図11A中の一点鎖線XIB−XIBに沿った概略断面図である。
以下、本発明の実施形態について図に基づいて説明する。なお、以下の各実施形態相互において、互いに同一もしくは均等である部分には、説明の簡略化を図るべく、図中、同一符号を付してある。
(第1実施形態)
本発明の第1実施形態に係る半導体装置S1について、図1A、図1Bを参照して述べる。本実施形態の半導体装置S1は、大きくは、板状をなす半導体チップ10と、半導体チップ10の一部を封止する樹脂20と、を備えて構成されている。
半導体チップ10は、通常の半導体プロセスなどにより形成されたシリコン半導体などよりなり、表裏の関係にある両板面11、12および当該両板面11、12を連結する側面13〜16を有する板状をなす。この半導体チップ10には、図示しないが、不純物を拡散させてなる拡散配線や、SiN、SiO等の無機物質などよりなる膜等が形成されている。
ここでは、半導体チップ10は典型的な矩形板状をなしているが、具体的には一端10aから他端10bへ(図1A、1Bの右から左へ)延びる長方形板状をなすものである。この半導体チップ10における各面については、一方の板面11を表面11とし、他方の板面12を裏面12とし、表裏両板面11、12の端部を連結する4個の面13、14、15、16を側面13、14、15、16としている。
ここで、本半導体チップ10における側面13〜16とは、一端10a側の端面13、他端10b側の端面14、および当該両端10a、10b間に延びる(ここではチップ長手方向に延びる)2個の側面15、16である。そして、半導体チップ10においては、典型的には表裏両板面11、12が、回路やセンシング部等の素子が形成される素子形成面とされる。
本実施形態の半導体チップ10は、たとえば検出部としての図示しないセンシング部を有するセンサチップとして構成される。具体的には、当該センシング部としてダイアフラムを有する圧力センサや熱式流量センサ、または当該センシング部として可動部を有する加速度センサや角速度センサ等のセンサチップが挙げられる。このような場合、当該センシング部は、半導体チップ10の他端10b側における半導体チップ10の表面11に設けられている。
そして、半導体チップ10は、当該センシング部を露出させるように半導体チップ10の他端10b側を露出させた状態で、一端10a側の残部が樹脂20で封止されている。この樹脂20は、エポキシ樹脂などのモールド樹脂であり、後述するように金型を用いたトランスファーモールド法により成形されたものである。
ここで、半導体チップ10における樹脂20で封止されている部位1すなわち被封止部を第1の部位1とし、樹脂20より露出している部位すなわち露出部を第2の部位2とする。そして、第1の部位1は、半導体チップ10の一端10a側に位置し、第2の部位2は、第1の部位1に隣接し第1の部位1よりも他端10b側に位置する。ここで、上記センシング部は第2の部位2に位置し、樹脂20より露出している。
そして、本実施形態では、当該第2の部位2における半導体チップ10の表裏両板面11、12および全ての側面(ここでは3個の側面)14、15、16、つまり半導体チップ10における第2の部位2の全ての外面11、12、14〜16は、樹脂20で封止されずに露出している。
このように、本実施形態では、上記センシング部を含む第2の部位2の全外面を樹脂20より露出させることで、樹脂20による応力から上記センシング部を解放して精度の良い検出を可能としている。
また、半導体チップ10は、第1の部位1にて基板30に固定され支持されている。ここでは、半導体チップ10の裏面12と基板30とを対向させた状態で、半導体チップ10の第1の部位1と基板30とが接着剤40を介して接着されている。この接着剤40は、たとえエポキシ樹脂等よりなる。
また、この基板30としては、Cuや42アロイなどの導電性に優れた金属よりなるリードフレームやプリント基板、セラミック基板、フレキシブル基板などの配線基板などが挙げられる。ここでは、基板30はリードフレームよりなり、半導体チップ10の第1の部位1とともに、樹脂20で封止されている。
また、図示しないが、半導体チップ10と基板30とは、樹脂20の内部にてワイヤボンディングなどにより電気的に接続されている。さらに、基板30の一部は外部端子31として構成され、この基板30の外部端子31は樹脂20より露出して外部と電気的に接続されるようになっている。ここでは、外部端子31は、半導体チップ10と反対側にて樹脂20より突出している。
そして、図1A、図1Bに示されるように、本実施形態の半導体装置S1においては、第2の部位2における半導体チップ10の全ての側面14〜16に対して、隙間22を有して対向する対向壁24、25、26が設けられている。
具体的には、第2の部位2において半導体チップ10の他端10b側の端面14に対向する対向壁24と、両端10a、10b間に延びる2個の側面15、16に対向する対向壁25、26とが設けられている。
そして、これら対向壁24〜26は、第1の部位1を封止する樹脂20が、第1の部位1側から第2の部位2側に延長された部位として形成されている。ここでは、各対向壁24〜26は、第1の部位1を封止する樹脂20ととともに一体となっており、第2の部位2を取り囲む矩形枠状に形成されている。
このように、対向壁24〜26が、これに対向する半導体チップ10の各側面14〜16を覆うことで、半導体チップ10の第2の部位2の周囲を保護するため、半導体チップ10に対する周囲部材の干渉防止や異物の衝突防止が期待できる。また、対向壁24〜26は半導体チップ10とは離間しているため、樹脂20による応力が半導体チップ10に発生しにくくなる。
ここで、対向壁24〜26の厚さは特に限定しないが、図1A、図1Bに示されるように、半導体チップ10の厚さよりも厚くすることで、半導体チップ10の第2の部位2における各側面14〜16の全体に、対向壁24〜26が正対することが望ましい。それにより、上記した周囲部材の干渉防止や異物の衝突防止の効果が、より確実に発揮されやすくなる。もちろん、対向壁24〜26の厚さは半導体チップ10よりも薄いものであってもよい。
なお、このような半導体装置S1においては、たとえば半導体チップ10を、気体流れの流量検出を行うものとし、対向壁24〜26は、その気体流れの整流板として構成されたものにできる。もちろん、本半導体装置S1は、このような流量センサに限定するものではなく、上記したような圧力センサや加速度センサ等であってもよい。
次に、本実施形態の半導体装置S1の製造方法について、図2〜図8を参照して述べる。まず、用意工程では、半導体プロセスにより形成された半導体チップ10を用意する。そして、基板30に半導体チップ10を接着剤40により固定し、必要に応じて、ワイヤボンディング等により基板30と半導体チップ10とを電気的に接続する。こうして用意工程が終了するが、ここまでの形成物の状態が図2A、図2Bに示される。
次に、図3〜5、6A、6Bに示される樹脂封止工程を行う。この工程は、樹脂20の成形用の金型100を用いたトランスファーモールド法により行い、半導体チップ10の第1の部位1および基板30を、樹脂20で封止する。
ここでは、金型100は、典型的なもので、図3〜5に示されるように、脱着可能な上型101と下型102と備えている。そして、これら上下型101、102を離脱可能に合致させることにより、当該上下型101、102の間に、樹脂20の外形に対応する空間形状を有するキャビティ104を形成する。
具体的には、金型100の内面は、半導体チップ10の第2の部位2における表裏両板面11、12に対応する位置に突起105を有している。そして、用意された上記形成物を金型100に設置したときには、突起105が当該第2の部位2の表裏両板面11、12に接触して樹脂20が付着しない状態とされる。
ただし、この金型100のキャビティ104は、図6A、6Bに示される樹脂封止工程後の形成物に見られるように、半導体チップ10の第2の部位2の側面14〜16と対向壁24〜26との間の隙間22が樹脂20で埋められている樹脂20の形状に対応したものである。つまり、このキャビティ104は、当該第2の部位2の表裏両板面11、12は露出させつつ側面14〜16は封止する樹脂20の外形に対応している。
そして、この金型100の内面すなわちキャビティ104の内面には、ポリイミドやPTFE(ポリテトラフルオロエチレンの略称)等の樹脂よりなるフィルム103が貼り付けられ、固定されている。このフィルム103の固定は、たとえば金型100に図示しない孔を設け、その孔を介した吸引力による吸着等の方法により行う。
そして、図3、図4に示されるように、金型100に半導体チップ10および基板30を設置し、上下型101、102を合致させる。これにより、半導体チップ10の第2の部位2のうち半導体チップ10の表裏両板面11、12に金型100を介してフィルム103を密着させた状態とする。このフィルム103により、半導体チップ10と金型100との密着性を確保でき、また、半導体チップ10へのダメージが緩和される。
そして、樹脂封止工程では、この状態で、金型100に樹脂20を充填する。それにより、第2の部位2における半導体チップ10の表裏両板面11、12は樹脂20より露出させつつ、第2の部位2における半導体チップの側面14〜16と第1の部位1とが樹脂20で封止される。
具体的には、金型100のキャビティ104内にて、樹脂20は、半導体チップ10の第1の部位1および基板30を封止しつつ、半導体チップ10の第2の部位2における側面14〜16に回り込み、これら側面14〜16を封止する。このとき、第2の部位2の表裏両板面11、12は、上記突起105によってフィルム103が密着しているので、樹脂20は付着しない。
この樹脂20による封止後は、図5に示されるように、上下型101、102を離脱させて金型100から形成物を取り出す。こうして、図6A、図6Bに示されるように、第2の部位2における表裏両板面11、12が露出しつつ、第2の部位2における全側面14〜16、第1の部位1および基板30が樹脂20で封止されてなる形成物ができあがる。ここまでが本実施形態の樹脂封止工程である。
次に、図7、8A、8Bに示される樹脂除去工程を行う。この工程では、第2の部位2における半導体チップ10の側面14〜16に位置する樹脂20に対してレーザLを照射して、当該樹脂20の一部を除去する。それにより、当該側面14〜16と当該樹脂20との間に上記隙間22を形成するとともに、当該樹脂20の残部を上記対向壁24〜26として形成する。
図7では、レーザLの照射スポットを円形の破線で示している。レーザLは、第2の部位2における側面14〜16に沿って図7中の矢印に示されるように、スキャンしながら照射していく。
本実施形態の樹脂除去工程では、図7、8A、8Bに示されるように、半導体チップ10の表面11側から、第2の部位2における半導体チップ10の側面14〜16と樹脂20との境界部分にレーザLを照射する。
これにより、当該境界部分近傍の樹脂20がレーザLによって除去され、当該側面14〜16が隙間22にて露出する。そして、除去後において、樹脂20の残部は、この露出する当該側面14〜16に対して隙間22を有して対向する対向壁24〜26となる。
こうして、樹脂除去工程が終了し、上記図1A、1Bに示される本実施形態の半導体装置S1ができあがる。なお、このような樹脂除去工程を行う際、半導体チップ10の裏面12側からレーザLの照射を行ってもよいことは明らかである。
本製造方法に用いるレーザLとしては、樹脂20を焼失させて除去できるものであればよい。また、レーザLとしては、望ましくは、半導体チップ10を透過するとともに半導体チップ10における吸収率が樹脂20における吸収率よりも小さい波長のものを選定して用いるのがよい。これは、レーザLが半導体チップ10に照射されたときに、半導体チップ10のダメージを軽減できるためである。
具体的にレーザLとしては、CO(波長:約10μm)、ErYAG(波長:約3μm)、HoYAG(波長:約1.5μm)、およびファイバーレーザなど、波長が1μmを超えるレーザが採用される。一方で、このレーザLに合わせて、用意工程では、半導体チップ10として、レーザLを透過し且つ樹脂20よりもレーザLの吸収率が低く且つレーザLで溶融しない材料よりなるものを用意する。
本実施形態の半導体チップ10は、上述のように、半導体プロセスにより製造されるが、シリコン半導体よりなる本体部と、これに形成された拡散配線や、SiN、SiO等の無機物質膜等とを備えてなる。このような半導体チップ10は上記レーザLに対応した特性を有する。
具体的には、半導体チップ10を構成する上記シリコン半導体、拡散配線および無機物質のレーザ吸収波長帯は1um以下にあり、それよりも長い波長帯においては、半導体チップ10は、レーザLのエネルギーを吸収せずほぼ透過する。一方で、樹脂20は長波長帯にも吸収ピークが存在し(たとえば−OH基の振動波長≒3um、SH基の振動波長≒4um、エポキシ3員環の振動は長≒8umなど)、広い領域においてレーザLの吸収が可能である。
したがって、長波長(1um超)かつ樹脂20を除去することのできるレベルの低パワー密度(たとえば数十mJ)のレーザLを、半導体チップ10近傍の樹脂20に照射することにより、半導体チップ10の機能損傷がなく、周囲の樹脂20を選択的に除去することができる。
このように、本実施形態によれば、半導体チップ10の露出部である第2の部位2では、素子形成面となる表裏両板面11、12が露出した構成となる。また、半導体チップ10の第1の部位1を封止する樹脂20の一部が、第2の部位2における側面14〜16回りまで延長されて対向壁24〜26を構成し、この対向壁24〜26により半導体チップ10の周囲が保護される。
そのため、本実施形態によれば、半導体チップ10の露出部2を保護するための追加部材を用いることなく、半導体チップ10を封止する樹脂20によって、半導体チップ10の部分露出と当該露出部2の保護とを適切に両立させることができる。
(第2実施形態)
本発明の第2実施形態について、図9、10A、10B、11A、11Bを参照して、上記第1実施形態との相違点を中心に述べる。本実施形態では、樹脂除去工程における樹脂20の除去部分および半導体チップ10の構成について、変形を行ったものである。
本実施形態の半導体装置は、図11A、11Bに示されるように、第2の部位2における半導体チップ10の側面14〜16に樹脂20の一部20aを残すことで、当該側面14〜16を樹脂20aで封止したものとしている。そして、この側面14〜16に残された樹脂20aと対向壁24〜26とが隙間22を介して対向する構成とされている。
さらに、本実施形態では、半導体チップ10には、第2の部位2における半導体チップ10の側面14〜16に残された樹脂20aによる応力を緩和するための溝17が、当該チップの周辺部に形成されている。
ここで、溝17は、第2の部位2における半導体チップ10の表面11の周辺部に設けられている。具体的には、第2の部位2における半導体チップ10の表面11のうち上記センシング部等の素子形成領域と当該表面11の外郭との間に、溝17を設けている。この溝17は、エッチング等により設けられる。また、溝17は、1つの連続したものでもよいし、断続的に形成されたものでもよい。
また、この溝17は、半導体チップ10の表面11のうち第2の部位2の周辺部に設けられていればよいが、さらに、第1の部位1までも延長して設けられていてもよい。また、溝17は、半導体チップ10の表面11ではなく、裏面12に設けられていてもよいし、表裏両板面11、12に設けられていてもよい。
このような本実施形態の半導体装置は、上記第1実施形態の製造方法において、用意工程および樹脂除去工程を一部変更することにより製造される。まず、用意工程では、半導体チップ10として、第2の部位2における半導体チップ10の周辺部に溝17が形成されたものを、用意する。
そして、上記同様、半導体チップ10を基板30に固定し、金型100による樹脂封止工程を行う。これにより、第2の部位2における表裏両板面11、12が露出しつつ、第2の部位2における全側面14〜16、第1の部位1および基板30が樹脂20で封止されてなる形成物を形成する。
その後、本実施形態では、樹脂除去工程において、図9、10A、10Bに示されるように、第2の部位2における半導体チップ10の全側面14〜16と樹脂20との境界部分にレーザLが照射されないように、当該境界部分よりも外側にレーザLを照射して隙間22を形成する。
これにより、当該側面14〜16を被覆する樹脂20を残し、当該残された樹脂20aと対向壁24〜26とが隙間22を介して対向する構成を形成するようにする。ここまでが本実施形態の樹脂除去工程であり、この樹脂除去工程の終了に伴い、図11A、11Bに示される本実施形態の半導体装置ができあがる。なお、本実施形態の樹脂除去工程においても、半導体チップ10の裏面12側からレーザLの照射を行ってもよいことは明らかである。
ところで、本実施形態によれば、半導体チップ10の第2の部位2における側面14〜16に樹脂20aが残されることで、当該側面14〜16が露出せずに封止されるため、当該側面14〜16の保護という点で好ましい。そして、当該残された樹脂20aによる半導体チップ10への発生応力の影響を、溝17によって緩和することができる。
(他の実施形態)
なお、上記第2実施形態において、半導体チップ10に発生する応力の影響が問題ない等の場合には、半導体チップ10における上記溝17は省略された構成であってもよい。
また、半導体チップ10としては、シリコン半導体よりなるもの以外にも、たとえばSiCやゲルマニウム半導体などよりなるものでもよい。この場合も、半導体チップ10と樹脂20とレーザLとの関係については、上記同様に設定できることはいうまでもない。
また、半導体チップ10の形状は上記した矩形板状に限らず、その他の多角形板状、円形板状等でもよい。半導体チップ10の外郭形状がどのようなものであっても、チップ外郭に沿ってレーザ光Lをスキャンさせ、チップ周囲の樹脂20を除去することによって、対向壁24〜26を形成することが可能である。
また、半導体チップ10としては、樹脂20の除去により一部もしくは全体が露出するものであればよいが、半導体チップ10の一部が露出する場合、その露出部位は上記センシング部を含むものでなくてもよく、たとえばパワー素子等が形成された発熱部であってその発熱部を放熱させる等の目的で露出していてもよい。
また、樹脂20内部にて基板30には、半導体チップ10以外の他の電子素子や回路チップなどが搭載されていてもよい。そのような場合には、半導体チップ10とこれら他の電子素子や回路チップとが、さらに樹脂20の内部にてワイヤボンディング等により接続されていてもよい。また、半導体チップ10が樹脂20で片持ち支持されるならば、基板30は省略された構成であってもよい。
また、本発明は上記した実施形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載した範囲内において適宜変更が可能である。また、上記各実施形態は、互いに無関係なものではなく、組み合わせが明らかに不可な場合を除き、適宜組み合わせが可能であり、また、上記各実施形態は、上記の図示例に限定されるものではない。
1 第1の部位
2 第2の部位
10 半導体チップ
11 半導体チップの表面
12 半導体チップの裏面
13〜16 半導体チップの側面
20 樹脂
22 隙間
24〜26 対向壁
100 金型
103 フィルム
L レーザ

Claims (5)

  1. 表裏の関係にある両板面(11、12)および当該両板面を連結する側面(13〜16)を有する板状をなす半導体チップ(10)と、
    前記半導体チップの一部である第1の部位(1)を封止する樹脂(20)と、を備え、
    前記半導体チップの残部である第2の部位(2)は前記樹脂より露出しており、
    前記樹脂の一部が、前記第2の部位における前記半導体チップの側面(14〜16)に隙間(22)を有して対向するように前記第1の部位側から前記第2の部位側に延長された対向壁(24〜26)として構成されている半導体装置の製造方法であって、
    前記半導体チップを用意する用意工程と、
    前記樹脂の成形用の金型(100)を用い、前記第2の部位のうち前記半導体チップの両板面に前記金型を介して樹脂材料よりなるフィルム(103)を密着させた状態で、前記金型に前記樹脂を充填することにより、
    前記第2の部位における前記半導体チップの両板面は前記樹脂より露出させつつ、前記第2の部位における前記半導体チップの側面と前記第1の部位とを前記樹脂で封止する樹脂封止工程と、
    前記第2の部位における前記半導体チップの側面に位置する前記樹脂に対してレーザ(L)を照射して、当該側面と当該樹脂との間に前記隙間を形成するように、当該樹脂の一部を除去することにより、当該樹脂の残部を前記対向壁として形成する樹脂除去工程と、を備えることを特徴とする半導体装置の製造方法。
  2. 前記樹脂除去工程では、前記第2の部位における前記半導体チップの側面と前記樹脂との境界部分に前記レーザを照射することにより、当該側面が前記隙間にて露出するように、前記樹脂の除去を行うことを特徴とする請求項1に記載の半導体装置の製造方法。
  3. 前記樹脂除去工程では、前記第2の部位における前記半導体チップの側面と前記樹脂との境界部分に前記レーザが照射されないように、当該境界部分よりも外側に前記レーザを照射して前記隙間を形成することにより、当該側面を被覆する前記樹脂を残し、
    当該残された樹脂(20a)と前記対向壁とが前記隙間を介して対向する構成を形成するようにしたことを特徴とする請求項1に記載の半導体装置の製造方法。
  4. 前記用意工程では、前記半導体チップとして、前記第2の部位における前記半導体チップの側面に残された前記樹脂による応力を緩和するための溝(17)が当該チップの周辺部に形成されたものを、用意することを特徴とする請求項3に記載の半導体装置の製造方法。
  5. 前記樹脂除去工程では、前記レーザとして、前記半導体チップを透過するとともに、前記樹脂よりも前記半導体チップの方が当該レーザの吸収率が小さくなる波長のものを照射することを特徴とする請求項1ないし4のいずれか1つに記載の半導体装置の製造方法。
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