JP6008161B2 - 睡眠改善剤 - Google Patents

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本発明は、新規な睡眠改善剤に関し、さらに詳しくはカボチャ属(Cucurbita)種子抽出物を有効成分とする新規な睡眠改善剤に関する。
人生の約3分の1は「眠り」に占められており、睡眠は、ヒトにとって重要な行為である。しかし、最近、生活リズムの乱れ、ストレス、運動不足等により睡眠不足、不眠等の症状を訴えるヒトが増加している。このような睡眠の質の低下は、昼間の集中力の低下、自律神経失調症等の生活の質(QOL)の低下の原因ともなり、眠りの質を改善することは重要な課題となっている。
睡眠の質の低下は、一般に、寝つきが悪い入眠障害、夜中に何度も目が覚める熟眠障害、朝早くに目が覚めてしまう早期覚醒、よく眠った感じがしない熟眠不全などに分類される。薬物を用いた治療法としては、ベンゾジアゼピン系の睡眠薬や、抗ヒスタミン系の睡眠補助薬などが用いられているが、これらの薬剤には精神症状や筋弛緩作用などの副作用があり、服用に対する不安などの課題もある。また、医薬品であるため簡便に入手することができず、必ずしも睡眠の質の低下に対する十分な解決策とはなっていない。
そこで、食品由来の機能性成分を有効成分として含有する睡眠改善剤が望まれている。これまでに、テアニンを含有する睡眠促進用組成物(特許文献1)、グリシンを含有する熟眠障害改善剤(特許文献2)、オルニチンを含有する寝つきまたは寝起き改善用経口剤(特許文献3)、γ−アミノ酪酸を有効成分として含有する睡眠の質改善用組成物(特許文献4)、アルギニンを含有する睡眠誘導剤あるいはストレス性不眠症改善剤(特許文献5)、グルタチオンを含有する睡眠誘導剤(特許文献6)、納豆菌などバシラス・サブチルス(Bacillus subtilis)に属する微生物の菌体破砕物を有効成分とする睡眠改善組成物(特許文献7)、カゼイン加水分解物およびミネラルを含有することを特徴とする睡眠改善用組成物(特許文献8)、セサミン類を有効成分として含有する睡眠障害改善剤(特許文献9)などが報告されている。
カボチャ(南瓜)はアメリカ大陸が原産であり、瓜(ウリ)科、南瓜属(Cucurbita)に分類され、Cucurbita maxima(カボチャの西洋種)、Cucurbita moscha(カボチャの東洋種)、Cucurbita pepo(カボチャのペポ種、ペポカボチャ)が知られている。
ペポカボチャはオーストリア、ハンガリー等で栽培され、主として種子を採取し、油の製造に供される。種子油は不飽和脂肪酸含量が高く、食用油としてその栄養学的価値が高い。油を採取した後の画分は安全性の高い食品としてスナック菓子、シリアル、パン、ソーセージ等に添加され、また飼料添加物、医薬品原料としても利用されている。
ペポカボチャ種子の生化学的、薬理学的作用としては、前立腺肥大抑制作用、利尿作用、駆虫作用、蛋白質生合成に対する作用、血液凝固・線溶系に対する作用、膀胱機能に対する作用等が知られているが(非特許文献1)、睡眠改善作用については明らかにされていなかった。
国際公開第01/074352号 特開2006−333872号公報 特開2006−342148号公報 特開2007−063236号公報 特開2007−230954号公報 特開2008−056628号公報 特開2008−137941号公報 特開2009−013143号公報 特開2010−285427号公報
ニューフードインダストリー(New Food Industry),Vol.52,No.10 ,2010 年,p.1〜10
睡眠薬や睡眠導入薬を服用するほどではないが、眠りが浅い、寝覚めがすっきりしない、寝つきがよくない等の睡眠に関する不満を有する人達にとって、睡眠薬や睡眠導入薬を服用することには抵抗がある。また、これら薬剤の持つ精神症状や筋弛緩作用などの副作用に対する不安が少なからず存在している。そのため、睡眠に関する不満を有する人達に対して、彼らの睡眠満足度を高める要望は潜在的に存在する。
本発明は、睡眠薬や睡眠導入薬を服用するほどではないが、眠りが浅い、寝覚めがすっきりしない、寝つきがよくない等の睡眠に関する不満を有する人達に対して、日常的に簡便に摂取することが可能で、かつ効果的に睡眠の質を改善することが可能な睡眠改善剤を提供することにある。
本発明者らは、上記課題を解決すべく鋭意探索した結果、手軽に入手でき、かつ長期に渡り安全に服用できるカボチャ属(Cucurbita)種子の、水又は30(v/v)%以下のエタノール溶液抽出物に顕著な睡眠改善作用があることを見出し、さらに、手軽にカボチャ属(Cucurbita)種子抽出物を摂取できる形態を検討した結果、ティーバッグの形態が最も適しているとの知見も得られ、本発明を完成するに至った。
すなわち、本発明はカボチャ属(Cucurbita)種子の水又は30(v/v)%以下のエタノール溶液抽出物を含有することを特徴とする睡眠改善剤を提供するものである。
また、本発明は袋内にカボチャ属(Cucurbita)種子が収納され、水又は30(v/v)%以下のエタノール溶液に浸漬することにより内容物から有効成分を袋外に溶出させるティーバッグの形態の睡眠改善剤を提供するものである。
本発明の睡眠改善剤は、カボチャ種子の水又は30(v/v)%以下のエタノール溶液抽出物を有効成分として含有することにより、眠りが浅い、寝覚めがすっきりしない、寝つきがよくない、といった睡眠に関する不満を解消し、眠りの質を改善することができる。
また、本発明の睡眠改善剤は、カボチャ種子粉末をティーバッグに封入することにより、手軽にカボチャ種子抽出物を得ることができる。
さらに、カボチャ種子は古くから食品として摂取されており、安全性に優れることから、本発明の睡眠改善剤は、その形態に関わらず長期摂取が可能である。
本発明の睡眠改善剤は、カボチャ属(Cucurbita)種子の水又は30(v/v)%以下のエタノール溶液抽出物を含有するものである。
本発明の実施形態において「睡眠改善」とは、自然の睡眠導入の促進(入眠促進)、熟眠感の向上など、睡眠全般の質が向上することをいい、睡眠薬や睡眠導入薬を服用するほどではないが、眠りが浅い、寝覚めがすっきりしない、寝つきがよくない等の睡眠に関する不満を有する人達に対して、彼らの睡眠満足度を高めることを意味する。
前記カボチャ属(Cucurbita)種子は、ウリ科(Cucurbitaceae)、カボチャ属に分類される植物の果実中の種子を用いる。カボチャ属(Cucurbita)種子としては、その品種に限定されることはないが、睡眠改善剤としての効果を考慮すれば、ペポカボチャ(Cucurbita pepo)又は西洋カボチャ(Cucurbita maxima)の種子であることが好ましい。
前記カボチャ属(Cucurbita)種子はそのまま用いてもよいが、カボチャ属(Cucurbita)種子の酸化に対する保存安定性と抽出の容易さを考慮した場合、カボチャ属(Cucurbita)種子から油を採取した後の脂肪含量の低い脱脂カボチャ種子を使用することが好ましい。具体的には、油を取り除いた後の脂肪含量を種子重量の約10重量%以下とすることが好ましく、さらに好ましくは脂肪含量を約1重量%以下に取り除いたカボチャ属(Cucurbita)種子である。
また、カボチャ属(Cucurbita)種子の抽出物を得るためには、種子の形状には限定されない。例えば外皮の薄いカボチャ属(Cucurbita)種子ではそのまま抽出に供してもよく、外皮の厚いものでは二つ割以上に割ったものを使用することもできる。また、カボチャ属(Cucurbita)種子の搾油後に残った搾り粕を使用することもでき、さらにそれを粉砕処理したカボチャ属(Cucurbita)種子粉末を使用することもできる。
カボチャ属(Cucurbita)種子中に含まれる油脂の酸化安定性を考慮するとなるべく粒子は粗いほうがよいが、有効成分の抽出効率を考慮すると、ある程度粒子が細かいほうが望ましい。具体的には、粉砕粒度において500μm以下の粒子の占める割合が 50重量%以上であることが好ましい。
本実施例において使用されるカボチャ属(Cucurbita)種子は、殺菌処理が施されたものであることが好ましい。殺菌処理により、グラム陰性病原菌(例えばサルモネラ菌)を実質的に滅菌することができるため、睡眠改善剤としての安全性を高めることができる。
具体的には、例えば、カボチャ属(Cucurbita)種子、脱脂カボチャ種子又はカボチャ種子粉末を、過熱水蒸気殺菌装置により110℃の過熱水蒸気の中を数秒間くぐらせることで殺菌処理を行うことができる。また、マイクロウェーブ殺菌機を用いて殺菌処理をすることもできる。
本発明の睡眠改善剤は水又はアルコール抽出で得られるため、液体のまま利用することもできるが、乾燥処理を行い、乾燥粉末とすれば保存性もよく、加工食品にも添加しやすい。乾燥する方法には制限はないが、例えば、噴霧乾燥法、ドラム乾燥、凍結乾燥法等を挙げることができる。また、必要に応じて、乾燥する前に、濃縮、ろ過、粉末化基材の添加等、いわゆるエキス粉末の製造で一般に行われている工程を加えることもできる。
本実施形態の睡眠改善剤の成人1日服用量は、固形分換算で50mg〜1000mgが望ましく、100mg〜500mgがより好ましい。また、いつ服用しても問題はないが、夕食後から就寝直前までに服用することが推奨される。
本実施形態の睡眠改善剤は、公知の製剤化方法、特に経口摂取に適した製剤化技術を使用して製剤化することができる。製剤としては、錠剤被覆錠剤、カプセル剤、顆粒剤、細粒剤、散剤、乳剤、シロップ剤等を挙げることができる。
例えば、経口剤の剤形が、錠剤、顆粒剤、散剤等の場合には、糖類、デンプン、タンパク質、植物末等の賦形剤;結晶セルロース、カルメロースナトリウム、カルメロースカルシウム、炭酸カルシウム、炭酸水素ナトリウム、アルギン酸ナトリウム等の崩壊剤;ステアリン酸マグネシウム、タルク、水素添加植物油、マクロゴール、シリコン油等の滑沢剤;ポリビニールアルコール、ヒドロキシプロピルセルロース、メチルセルロース、エチルセルロース、カルメロース、ゼラチン、デンプンのり液等の結合剤;脂肪酸エステル等の界面活性剤;グリセリン等の可塑剤等を添加して、製剤化することができる。
経口剤の剤形がシロップ剤等の液体調製物である場合は、水;ショ糖、ソルビトール、果糖等の糖類;フレーバー類などを添加して、製剤化することができる。
カボチャ種子抽出物は様々な加工食品に添加し、摂取せしめることができる。添加する加工食品に制限はなく、原料の由来や形態はいずれでもよい。例えば、クッキー、せんべい、錠菓、ゼリー、グミ、ガム、チョコレート、シリアル等の菓子類;アイスクリーム、プリン、ゼリー、ババロア等のデザート類;スポーツ飲料、栄養ドリンク、野菜や果汁飲料等の飲料類;スープ等の液状食品;ココア、抹茶粉末、ふりかけ等の粉末食品類;ドレッシング、マヨネーズ等の油脂含有食品等が挙げられるが、これら以外でもよい。
また、本実施形態の睡眠改善剤の効果を減じない、すなわち、本実施形態の睡眠改善剤との配合により好ましくない相互作用を生じない限り、必要に応じて、ビタミンA、カロチン類、ビタミンB群、ビタミンC、ビタミンD群、ビタミンE、ビタミンK群、ビタミンP、ナイアシン、ニコチン酸、パントテン酸、ビオチン、イノシトール、コリン、葉酸等のビタミン類;カルシウム、カリウム、マグネシウム、ナトリウム、銅、鉄、マンガン、亜鉛、セレン等のミネラル類;糖質、タンパク質、脂質、食物繊維等の栄養成分;香料;色素などを混合することができる。これらはいずれも飲食品に一般的に用いられるものが使用できる。
さらに、本実施形態の睡眠改善剤は、嗜好性および機能性を高める目的で、カボチャ属(Cucurbita)種子以外の植物の葉、茎、根、花、果実、種子からなる群から選ばれる1種または2種以上の素材を含有することができる。
具体的には、例えば、ハト麦、烏龍茶、ハブ茶、サンザシ、麦芽、甜茶、アマドコロ、ギムネマシルベスタ、ベニバナ、ダイダイ、緑茶、玄米、ウーロン茶、昆布、よもぎ、霊芝、クコ、熊笹、柿の葉、シイタケ、ミカンの皮、決明子(えびす草種子)、浜茶、モロヘイヤ、杜仲葉、甘草、びわ葉、バンカ、高麗人参、ルイボス、あまちゃづる、すぎな、ほうじ茶、プーアル茶、金花茶、緑茶抽出物、くちなしの実、生姜、ナツメ、薄荷、月見草、グァバ葉、バナバ葉、カワラケツメイ、エビスグサ、モロヘイヤ、オオバコ、ヨモギ、クコ葉、クワ葉、イチョウ、スイカズラ、カキドオシ、マテ葉、ウラジロガシ、シソ、ゴマ、アーティーチョーク、エキナセア、エルダーフラワー、オレガノ、オレンジピール、オレンジブロッサム、カモミール、カルダモン、クローブ、クワンソウ、ゲンノショウコ、コンフリー、サフラワー、サマーセイボリー、シジュウム、シナモン、ジャスミン、ジュニパーベリー、ステビア、セージ、セルピルム、セントジョーンズ、ターメリック、タイム、タンポポ、ネトル、ハイビスカス、バジル、パッションフラワー、バニラビーンズ、バレリアン、ヒソップ、フィーバーフュー、フェンネル、ホップ、マージョラム、マリーゴールド、マロウ、ペパーミント、メドウスイート、ヤロウ、ユーカリ、ラフマ、ラベンダー、リコリス、リンデン、レモングラス、レモンバーベナ、レモンバーム、レモンピール、ローズ、ローズヒップ、ローズマリー、ワイルドストロベリー等の一種以上を組み合わせることができる。
本発明はまた、袋内にカボチャ属(Cucurbita)種子が収納され、水又は30(v/v)%以下のエタノール溶液に浸漬することにより内容物から有効成分を袋外に溶出させるティーバッグの形態の睡眠改善剤を提供するものである。
すなわち、不織布袋又はメッシュ袋等の袋内にカボチャ種子を収納し、水又は30(v/v)%以下のエタノール溶液に浸漬することにより、睡眠の改善に有効な成分を袋外に溶出させるものである。ティーバッグの形態であれば、睡眠改善効果を有するカボチャ属抽出物を簡単に得ることができ、お茶やアルコール飲料と同様にそのまま飲料として服用することができる。
本実施形態におけるティーバッグの形態の睡眠改善剤は、ティーバッグの形態とするほか、必要に応じて先述した睡眠改善剤について記載した事項を適宜適用することができる。
また、本実施形態のティーバッグの形態の睡眠改善剤の効果を減じない、すなわち、本実施形態のティーバッグの形態の睡眠改善剤との配合により好ましくない相互作用を生じない限り、必要に応じて、上述したビタミン類、ミネラル類、糖質等の栄養成分、香料、色素などを混合することができる。
さらに、本実施形態のティーバッグの形態の睡眠改善剤は、嗜好性および機能性を高める目的で、上述したカボチャ属(Cucurbita)種子以外の植物の葉、茎、根、花、果実、種子からなる群から選ばれる1種または2種以上の素材を含有することができる。
以下に実施例を挙げて本発明をさらに具体的に説明するが、本発明はそれらの限定されるものではない。
1.睡眠改善剤の調製
(1)ペポカボチャ種子
ペポカボチャ種子の脱脂粉末100gに脱イオン水1kgを加え、3時間撹拌した。その後、ろ過を行うことにより不溶物を除去し、全量が400gになるまでろ過液を濃縮した。次いでその濃縮物を凍結乾燥することにより、ペポカボチャ種子由来の睡眠改善剤11.8gを得た。
(2)西洋カボチャ種子
西洋カボチャ種子の脱脂粉末100gに30(v/v)%エタノール溶液1kgを加え、一晩撹拌した。その後、ろ過を行うことにより不溶物を除去し、全量が400gになるまで濃縮した。次いでその濃縮物を噴霧乾燥することにより、西洋カボチャ種子由来の睡眠改善剤7.4gを得た。
(3)ペポカボチャ種子ティーバッグ1
ペポカボチャ種子の脱脂粉末5gをピラミッド型の不織布製ティーバッグに充填した。飲用方法は、このティーバッグをカップに入れ、180mlの熱湯を注ぎ5分程度抽出してから飲用することを標準とした。
(4)ペポカボチャ種子ティーバッグ2
ペポカボチャ種子の脱脂粉末4gとクワンソウ葉乾燥物1gをピラミッド型の不織布製ティーバッグに充填した。飲用方法は、このティーバッグをカップに入れ、180mlの熱湯を注ぎ5分程度抽出してから飲用することを標準とした。
(5)ペポカボチャ種子ティーバッグ3
ペポカボチャ種子の脱脂粉末3gとラフマ葉乾燥物2gをピラミッド型の不織布製ティーバッグに充填した。飲用方法は、このティーバッグをカップに入れ、180mlの熱湯を注ぎ5分程度抽出してから飲用することを標準とした。
2.睡眠改善確認試験1
(1)試験方法
睡眠薬や睡眠導入薬を飲むほどではないが、睡眠に不満のある被験者25名を選び、以下の要領で睡眠改善確認試験を行った。すなわち、最初の1週間(試験前期間)は、対照期間として白湯180mlを、就寝1時間前から就寝前に飲用してもらった。その後3週間(試験期間)にわたって、上記1(3)で調製したティーバッグ形態の睡眠改善剤を服用した。服用方法は、上記1(3)で調製したティーバッグ形態の睡眠改善剤をカップに入れ、180mlの熱湯を注ぎ5分程度抽出し、就寝1時間前から就寝前に飲用してもらった。
(2)睡眠改善に関する評価
試験開始から試験終了日までの全4週間にわたり、被験者に日誌記載を依頼した。日誌には、白湯又は睡眠改善剤を飲んだ時刻、就寝・起床時間、普段の生活と異なる点(運動量や飲酒について)、補足メモ(体調や副作用について)を記載させた。睡眠改善に関する評価は、試験期間前と比較したときの試験期間中の睡眠の改善度合いを、「2」:著明改善、「1」:少し改善、「0」:不変、「−1」:悪化、の4段階で評価してもらった。
(3)データ集計および統計解析
摂取期間の3週間について、1週間ごとに4段階の評価数値の平均値を算出し、スコア化した。試験期間前のスコアを0とし、それぞれとの統計解析を行った。
スコアについてはKruskal Wallis H-testを行い、有意差が認められたときにはDunnett’s testにてpost−hoc test(多重比較検定)を行った。
睡眠満足度の変化について、試験期間中の睡眠満足度スコアの平均値を表1に示す。睡眠満足度は睡眠改善剤の摂取期間1週目から有意に改善し(P<0.01)、試験が後半になるにつれて改善度合いも大きくなった。その結果、ペポカボチャ種子ティーバッグには、顕著な有意差をもって睡眠改善効果があることが認められた。
Figure 0006008161
3.睡眠改善確認試験2
睡眠改善確認試験1と同様にして、ペポカボチャ種子抽出物の睡眠改善効果を確認した。被験者にはペポカボチャ種子ティーバッグの代わりに、前記1(1)で調製したペポカボチャ種子由来の睡眠改善剤を0.5g含有する錠剤を製造し、就寝1時間前から就寝前に飲用してもらった。試験期間前の白湯の飲用は行わなかった。それ以外は睡眠改善確認試験1と全く同様に行った。
睡眠満足度の変化について、被験者25名の試験期間中の睡眠満足度スコアの平均値を表2に示す。睡眠改善確認試験1と同様に、睡眠満足度は摂取期間1週目から有意に改善し(P<0.01)、試験が後半になるにつれて改善度合いも大きくなった。これにより、ペポカボチャ種子由来の睡眠改善剤にも、睡眠改善効果があることが確認された。
Figure 0006008161
4.睡眠改善確認試験3
睡眠改善確認試験1と同様にして、西洋カボチャ種子抽出物の睡眠改善効果を確認した。被験者にはペポカボチャ種子ティーバッグの代わりに、前記1(2)で調製した西洋カボチャ種子由来の睡眠改善剤を0.1g含有する錠剤を製造し、就寝1時間前から就寝前に飲用してもらった。試験期間前の白湯の飲用は行わなかった。それ以外は睡眠改善確認試験1と全く同様に行った。
睡眠満足度の変化について、被験者25名の試験期間中の睡眠満足度スコアの平均値を表3に示す。睡眠改善確認試験1と同様に、睡眠満足度は摂取期間2週目から有意に改善し(P<0.01)、試験が後半になるにつれて改善度合いも大きくなった。これにより、西洋カボチャ種子由来の睡眠改善剤にも、睡眠改善効果があることが確認された。
Figure 0006008161
5.睡眠改善確認試験4
睡眠改善確認試験1と同様にして、上記1(4)で調製したティーバッグ形態の睡眠改善剤を服用した。服用方法、評価方法、統計解析は睡眠改善確認試験1と全く同様に行った。
睡眠満足度の変化について、被験者25名の試験期間中の睡眠満足度スコアの平均値を表4に示す。睡眠改善確認試験1と同様に、睡眠満足度は摂取期間2週目から有意に改善し(P<0.01)、試験が後半になるにつれて改善度合いも大きくなった。これにより、ペポカボチャ種子にクワンソウをさらに含有させることで、睡眠改善効果がさらに向上することが確認された。
Figure 0006008161
6.睡眠改善確認試験5
睡眠改善確認試験1と同様にして、上記1(5)で調製したティーバッグ形態の睡眠改善剤を服用した。服用方法、評価方法、統計解析は睡眠改善確認試験1と全く同様に行った。
睡眠満足度の変化について、被験者25名の試験期間中の睡眠満足度スコアの平均値を表5に示す。睡眠改善確認試験1と同様に、睡眠満足度は摂取期間2週目から有意に改善し(P<0.01)、試験が後半になるにつれて改善度合いも大きくなった。これにより、ペポカボチャ種子にラフマをさらに含有させることで、睡眠改善効果がさらに向上することが確認された。
Figure 0006008161
睡眠改善確認試験4、5の結果から、ペポカボチャ種子にカボチャ属(Cucurbita)種子以外の植物の葉、茎、根、花、果実、種子からなる群から選ばれる1種または2種以上の素材をさらに含有させることで、睡眠改善効果がさらに向上することが立証された。

Claims (6)

  1. カボチャ属(Cucurbita)種子の水抽出物を含有することを特徴とする睡眠改善剤。
  2. 袋内にカボチャ属(Cucurbita)種子が収納されティーバッグの形態の睡眠改善剤。
  3. 前記カボチャ属(Cucurbita)種子が、ペポカボチャ(Cucurbita pepo)種子又は西洋カボチャ(Cucurbita maxima)種子である、請求項1又は2に記載の睡眠改善剤。
  4. 前記カボチャ属(Cucurbita)種子が、脂肪含量が種子重量の10重量%以下のカボチャ属(Cucurbita)種子である、請求項1〜3のいずれか1項に記載の睡眠改善剤。
  5. 前記カボチャ属(Cucurbita)種子が、粉砕粒度において500μm以下の粒子の占める割合が50重量%以上の粉末である、請求項1〜4のいずれか1項に記載の睡眠改善剤。
  6. クワンソウ又はラフマをさらに含有する請求項1〜5のいずれか1項に記載の睡眠改善剤。
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