JP6007806B2 - Cmosコンパレータ - Google Patents

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Description

本発明は、チャタリングの発生を防止したCMOSコンパレータに関する。
コンパレータは、2つの入力を比較し、一般には高電圧(H)と低電圧(L)の2値を出力する回路である。この2つの入力が微小な差であっても、増幅されて、出力では高電圧(H)と低電圧(L)の差が大きな値となっている。差動増幅器は増幅度が極大で、さらにコンパレータでは出力を負帰還しない。このため、チャッタリングが起こりやすい。したがって、コンパレータのチャタリング防止は極めて重要な事項である。従来、コンパレータにはヒステリシス機能を付与することで対応しており、これが必須である。2つの入力のうち、一方を入力電圧とし、他方を基準電圧として利用するのが一般的であるが、ヒステリシスを確保していないコンパレータは基準電圧もしくは入力電圧が(1)外部ノイズ、(2)他のブロックからのノイズにより、電位ゆれが発生する。その電位ゆれが要因で図9に示すように、コンパレータの出力にチャタリングが発生する。
図9は、従来のCMOSコンパレータの一例を示した説明図で、図9(a)は、反転入力INNと、非反転入力INPを有する差動増幅回路によるCMOSコンパレータ、図9(b)は、ノイズによる電位ゆれを起こした入力電圧Vinと、それによるチャタリングが発生したコンパレータの出力電圧Voutを時間経過で示す。反転入力INNに印加された入力電圧Vinの電圧ゆれによる、基準電圧Vrefに対する上下の変化が、出力電圧Voutの立ち上がり、立下りの変化となり、チャタリングが発生する様子を示している。
図10(a)は、チャタリングを防止した従来のCMOSコンパレータの一例を示した説明図である。図10(b)は、入力電圧Vinと、出力電圧Voutとの間でおこるヒステリシス現象を模式的に示した説明図である。前記のようなチャタリングを防止するため、入力電圧Vinと非反転入力INP間に抵抗R1を挿入し、非反転入力INPと出力Voutとの間に抵抗R2を挿入して成るヒステリシス回路を追加している。
図10(a)、(b)で、コンパレータの入力電圧が低電圧Lから高電圧Hに変わるときの、入力電圧Vinの検知電圧(閾値)をVth、高電圧Hから低電圧Lに変わるときの、入力電圧Vinの検知電圧(閾値)をVtlとする。入力端子より抵抗R1に流れる電流をIとすれば、差動増幅器の入力インピーダンスが極大であることから、抵抗R2に流れる電流もIとなる。また、増幅度が極大であることから、非反転入力INPは、基準電圧Vrefとなる。
コンパレータが低電圧Lから高電圧Hに変わるときの、直前に流れる電流は、抵抗R1、抵抗R2について、それぞれ
I=(Vth−Vref)/R1=(Vref−L)/R2
となる。したがって、
Vth=(1+R1/R2)Vref−(R1/R2)L
となる。
同様に、コンパレータが高電圧Hから低電圧Lに変わるときの、直前に流れる電流は、抵抗R1、抵抗R2について、それぞれ
I=(Vtl−Vref)/R1=(Vref−H)/R2
となる。したがって、
Vtl=(1+R1/R2)Vref−(R1/R2)H
これから、ヒステリシス幅は、
(Vth−Vtl)=(R1/R2)(H−L)
となる。
これを用いて、具体的に算出するために、図10(a)のコンパレータのVDD(上記のHと等しい)=3.00V、VSS(上記のLと等しい)=0.00V、Vref=1.50V、R1=1kΩ、R2=10kΩと例示する。
コンパレータのヒステリシス電圧幅は、
ヒステリシス電圧幅=R1/R2*(VDD−VSS)
より算出し、0.3Vとなる。また、”Low”⇒”Hi”、 ”Hi”⇒”Low”の検知電圧はそれぞれ、
”Low”⇒”Hi”の検知電圧=Vref+0.3V/2=1.65V
”Hi”⇒”Low”の検知電圧=Vref−0.3V/2=1.35V
となる。
特開平5−291899号公報
このように、図10に示すコンパレータではLow”⇒”Hi”、”Hi”⇒”Low”の検知(閾値)電圧が異なる(ヒステリシス幅を持っている)為、ヒステリシスを確保しつつ、検知電圧をLow”⇒”Hi”、”Hi”⇒”Low”で同じ値に設定したい場合には使用出来ない。
また、コンパレータの基準電圧もしくは入力電圧の電位ゆれ幅を想定するのは難しく設計者の長年の経験により電位ゆれ幅を推定し、コンパレータのヒステリシス電圧幅を設定する場合が多い。その為、想定より電位ゆれ幅が大きい場合は、図11に示すようにヒステリシス電圧幅を超えるとチャタリングを起こしてしまい、回路修正/レイアウト修正が必要となり、CMOSウェハプロセス用のマスクの修正まで必要となる為設計費用が増加する。
本発明のCMOSコンパレータは、このような問題を解決するもので、検知電圧が同じで、チャッタリングのないCMOSコンパレータを提供することを課題とする。
本発明は係る課題に鑑みなされたものであり、請求項1の発明は、
反転入力と、非反転入力を有する差動増幅回路を含むCMOSコンパレータにおいて、非反転入力には、プルアップ素子と、出力電圧の高低に対応してOFF、ONするスイッチを介して入力信号の端子とが接続され、反転入力には、プルダウン素子と、出力電圧の高低に対応してOFF、ONするスイッチを介して基準電圧端子と、が接続されたことを特徴とするCMOSコンパレータとしたものである。
本発明の請求項2の発明は、
反転入力と、非反転入力を有する差動増幅回路を含むCMOSコンパレータにおいて、非反転入力には、プルダウン素子と、出力電圧の高低に対応してON、OFFするスイッチを介して入力信号の端子とが接続され、反転入力には、プルアップ素子と、出力電圧の高
低に対応してON、OFFするスイッチを介して基準電圧端子と、が接続されたことを特徴とするCMOSコンパレータとしたものである。
本発明の請求項3の発明は、
差動増幅回路の定電流MOSトランジスタが、活性化信号でONとなるNMOSトランジスタ素子を経由して接地に接続され、出力端子が、反転活性化信号でONとなるNMOSトランジスタ素子を経由して接地に接続されたことを特徴とする請求項1に記載のCMOSコンパレータとしたものである。
本発明の請求項4の発明は、
差動増幅回路の定電流MOSトランジスタが、活性化信号でONとなるNMOSトランジスタ素子を経由して接地に接続され、出力端子が、反転活性化信号でONとなるPMOSトランジスタ素子を経由して電源に接続されたことを特徴とする請求項2に記載のCMOSコンパレータとしたものである。
本発明の請求項5発明は、
請求項3に記載のCMOSコンパレータと、請求項4に記載のCMOSコンパレータと、を有し、両CMOSコンパレータの入力信号と基準電圧とはそれぞれ同じ信号とし、活性化信号はそれぞれ異なる信号とすることを特徴とするCMOSコンパレータとしたものである。
本発明の請求項6の発明は、
プルアップ素子とプルダウン素子とが、抵抗素子であることを特徴とする請求項1〜5のいずれかに記載のCMOSコンパレータとしたものである。
本発明の請求項7の発明は、
プルアップ素子とプルダウン素子とが、出力電圧または反転出力電圧でONとなるMOSトランジスタ素子であることを特徴とする請求項1〜5のいずれかに記載のCMOSコンパレータとしたものである。
本発明の請求項8の発明は、
スイッチが、NMOSトランジスタ素子とPMOSトランジスタ素子とを並列接続したトランスファゲートであることを特徴とする請求項1〜7のいずれかに記載のCMOSコンパレータとしたものである。
本発明の請求項9の発明は、
差動増幅回路に換えて、オペアンプを用いたことを特徴とする請求項1〜8のいずれかに記載のCMOSコンパレータとしたものである。
本発明のCMOSコンパレータは、このような構成であるので、検知電圧が同じで、チャッタリングのないCMOSコンパレータとすることができる。
本発明のCMOSコンパレータの第一の実施形態を示す説明図である。 本発明の第一の実施形態の回路の動作を説明する図で、図(a)は、入力電圧の時間変化、(b)は出力電圧の時間変化を示す。 本発明のCMOSコンパレータの第二の実施形態を示す説明図である。 本発明の第一の実施形態のCMOSコンパレータのプルアップ素子、プルダウン素子の例を示した説明図である。 本発明のCMOSコンパレータの第三の実施形態を示す説明図である。 本発明のCMOSコンパレータの第四の実施形態を示す説明図である。 本発明のCMOSコンパレータの第五の実施形態を示す説明図である。 図7に示すコンパレータの動作を示す説明図である。 従来のCMOSコンパレータの一例を示した説明図で、(a)は、差動増幅回路によるCMOSコンパレータ、(b)は、入力電圧と、チャタリングが発生したコンパレータの出力電圧を時間経過で示す説明図である。 チャタリングを防止した従来のCMOSコンパレータの一例を示した説明図である。 ヒステリシス電圧幅を超えて発生したチャタリングの一例を示した説明図である。
以下本発明を実施するための形態につき説明する。
本発明のCMOSコンパレータは、反転入力と、非反転入力を有する基本の差動増幅回路を含む。
図1は、本発明のCMOSコンパレータの第一の実施形態を示す説明図である。図で、非反転入力のノードAには、プルアップ素子(図ではプルアップ抵抗)R1と、出力電圧Voutの高低に対応してOFF、ONするスイッチSW1を介して入力信号Vinの端子と、が接続され、反転入力のノードBには、プルダウン素子(図ではプルダウン抵抗)R2と、出力電圧Voutの高低に対応してOFF、ONするスイッチSW2を介して基準電圧Vrefの端子と、が接続されている。スイッチとしては、NMOSトランジスタ素子とPMOSトランジスタ素子とを並列接続したトランスファゲートを例示できる。図1(b)に示すように、PMOSトランジスタ素子に出力電圧を印加し、NMOSトランジスタ素子にインバータを経由して出力電圧を印加することで、出力電圧Voutの高低に対応してOFF、ONするスイッチとすることができる。
第一の実施形態の回路の動作を説明する。図2はこの回路の入出力の時間変化を示した説明図で、図(a)は、入力電圧の時間変化、(b)は出力電圧の時間変化を示す。入力電圧Vinが低電圧で、基準電圧Vrefよりも低い場合(図の動作タイミング(1)Vin≦Vrefの場合)、出力電圧Voutも低電圧であるから両スイッチSW1、SW2共、ON状態である。このため、ノードAには入力電圧Vinが供給され、ノードBには基準電圧Vrefが供給される。この状態から図2(a)に示すように、入力電圧Vinが上昇した場合、入力電圧Vinが基準電圧Vrefを超えた時点で、出力電圧Voutは高電圧VDDとなる。一旦このように状態が変化すると、出力電圧Voutが高電圧VDDであるから両スイッチSW1、SW2共、OFF状態となり、切断する。そして、ノードAにはプルアップ抵抗が接続されているので、高電圧状態が保たれ、ノードBはプルダウン抵抗が接続されているので、基準電圧以下の電圧が保たれている。したがってこの状態では、図2(a)に示すように、入力電圧や基準電圧が変動しチャタリングを起こ
しても、出力電圧は高電圧VDDが保たれる。
第一の実施形態では、入力電圧が低電圧から高電圧に変化する場合に検知可能であるが、第二の実施形態は入力電圧が高電圧から低電圧に変化する場合に検知可能である。図3は、本発明のCMOSコンパレータの第二の実施形態を示す説明図である。図で、非反転入力のノードAには、プルダウン素子(図ではプルダウン抵抗)R3と、出力電圧Voutの高低に対応してON、OFFするスイッチSW3を介して入力信号Vinの端子と、が接続され、反転入力のノードBには、プルアップ素子(図ではプルアップ抵抗)R4と、出力電圧Voutの高低に対応してON、OFFするスイッチSW4を介して基準電圧Vrefの端子と、が接続されている。スイッチとしては、NMOSトランジスタ素子とPMOSトランジスタ素子とを並列接続したトランスファゲートを例示できる。図3(b)に示すように、NMOSトランジスタ素子に出力電圧を印加し、PMOSトランジスタ素子にインバータを経由して出力電圧を印加することで、出力電圧Voutの高低に対応してON、OFFするスイッチとすることができる。
第二の実施形態の回路の動作を説明する。入力電圧Vinが高電圧で、基準電圧Vrefよりも高い場合、出力電圧Voutも高電圧であるから両スイッチSW3、SW4共、ON状態である。このため、ノードAには入力電圧Vinが供給され、ノードBには基準電圧Vrefが供給される。この状態から、入力電圧Vinが下降した場合、入力電圧Vinが基準電圧Vrefより低下した時点で、出力電圧Voutは低電圧VSSとなる。一旦このように状態が変化すると、出力電圧Voutが低電圧VSSであるから両スイッチSW3、SW4共、OFF状態となり、切断する。そして、ノードAにはプルダウン抵抗が接続されているので、低電圧状態が保たれ、ノードBはプルアップ抵抗が接続されているので、高電圧が保たれている。したがってこの状態では、入力電圧や基準電圧が変動しチャタリングを起こしても、出力電圧は低電圧が保たれる。
以上の実施形態中のプルアップ素子、プルダウン素子としては、プルアップ抵抗や、プルダウン抵抗を例示して説明したが、出力電圧または反転出力電圧でONとなるMOSトランジスタ素子を使用することもできる。これを以下に例示する。
図4は、第一の実施形態のCMOSコンパレータのプルアップ素子、プルダウン素子を、それぞれMOSトランジスタ素子MOS2、MOS3で構成した回路である。プルアップ素子としてのMOSトランジスタ素子MOS2は、ゲートに出力電圧を反転した信号を入力している。これは、スイッチSW1が、出力電圧が高電圧になったときに切断するので、そのときMOS2をプルアップし、出力電圧が低電圧のときは、MOS2は、非活性OFFとなる構成としている。プルダウン素子としてのMOSトランジスタ素子MOS3は、ゲートに出力電圧を入力している。これは、スイッチSW2が、出力電圧が高電圧になったときに切断するので、そのときMOS3をプルダウンし、出力電圧が低電圧のときは、MOS3は、非活性OFFとなる構成としている。したがって、スイッチSW1、SW2がONのときに、余分な電流が流れず、抵抗を利用したときよりも有利である。第二の実施形態でも、同様に利用できる。
図5は、本発明のCMOSコンパレータの第三の実施形態を示す説明図である。本実施形態は、第一の実施形態のCMOSコンパレータに対し、差動増幅回路の定電流MOSトランジスタMOS1が、活性化信号EN1でONとなるNMOSトランジスタ素子MOS4を経由して接地VSSに接続され、出力端子Vout1が、反転活性化信号でONとなるNMOSトランジスタ素子MOS5を経由して接地VSSに接続されている。CMOSコンパレータのプルアップ素子、プルダウン素子は、それぞれMOSトランジスタ素子MOS2、MOS3で構成されている。
このような回路で、活性化信号EN1を入力すると、NMOSトランジスタ素子MOS4、MOS5がそれぞれON、OFFとなり、第一の実施形態の回路と等しくなるので、入力電圧Vinが低電圧から高電圧に変化して出力電圧Vout1が高電圧に変化する機能を有するようになる。入力電圧と出力電圧が高電圧になってから、反転活性化信号を入力、すなわち活性化信号EN1を反転すると、NMOSトランジスタ素子MOS4、MOS5がそれぞれOFF、ONとなり、出力電圧Vout1が接地電圧VSSに低下する。また、定電流源が切り離され、差動対が浮いた状態になる。スイッチSW1、SW2がON状態となり、リセットされた状態になる。したがって、再び活性化信号EN1の入力により、低電圧から高電圧に変化して出力電圧V1が高電圧に変化する機能を有するようになる。
このように本実施形態では、活性化信号により、スタンバイ⇒アクティブ状態、アクティブ状態⇒スタンバイ状態に切り替え可能となる。すなわち、コンパレータの検知電圧がいつでも初期状態に戻す事が可能となる。
図6は、本発明のCMOSコンパレータの第四の実施形態を示す説明図である。本実施形態は、第二の実施形態のCMOSコンパレータに対し、差動増幅回路の定電流MOSトランジスタMOS6が、活性化信号EN2でONとなるNMOSトランジスタ素子MOS9を経由して接地VSSに接続され、出力端子Vout2が、反転活性化信号でONとなるPMOSトランジスタ素子MOS10を経由して電源VDDに接続されている。CMOSコンパレータのプルアップ素子、プルダウン素子は、それぞれMOSトランジスタ素子MOS8、MOS7で構成されている。
このような回路で、活性化信号EN2を入力すると、NMOSトランジスタ素子MOS9がそれぞれON、PMOSトランジスタ素子MOS10がOFFとなり、第二の実施形態の回路と等しくなるので、入力電圧が高電圧から低電圧に変化して出力電圧が低電圧に変化する機能を有するようになる。入力電圧と出力電圧が低電圧になってから、反転活性化信号を入力、すなわち活性化信号EN2を反転すると、NMOSトランジスタ素子MOS9がOFF、PMOSトランジスタ素子MOS10がONとなり、出力電圧が電源電圧VDDに昇圧する。また、定電流源が切り離され、差動対が浮いた状態になる。スイッチSW3、SW4がON状態となり、リセットされた状態になる。したがって、再び活性化信号EN2の入力により、高電圧から低電圧に変化して出力電圧Vout2が低電圧に変化する機能を有するようになる。
このように本実施形態では、第三の実施形態と同様に、活性化信号により、スタンバイ⇒アクティブ状態、アクティブ状態⇒スタンバイ状態に切り替え可能となる。すなわち、コンパレータの検知電圧がいつでも初期状態に戻す事が可能となる。
図7は、本発明のCMOSコンパレータの第五の実施形態を示す説明図である。本実施形態のCMOSコンパレータは、第三の実施形態のCMOSコンパレータ(1)と、第四の実施形態のCMOSコンパレータ(2)と、を有し、両CMOSコンパレータの入力信号Vinと基準電圧Vrefとはそれぞれ同じ信号とし、活性化信号EN1、EN2はそれぞれ異なる信号とする構成である。
本願発明の実施形態一〜四の例では、コンパレータの入力電圧が片側(Low⇒HiもしくはHi⇒Low)のみ検知可能である。本実施形態は、図7で例示するように2つのコンパレータ(1)、(2)を有することにより、両側検知が可能となる。
本実施形態のコンパレータの動作を説明する。図7に示すコンパレータの動作を図8に示す。
まず、第三の実施形態のCMOSコンパレータ(1)と、第四の実施形態のCMOSコンパレータ(2)とに入力されるそれぞれの活性化信号EN1、EN2を共に低電圧VSSとする。
このとき、CMOSコンパレータ(1)では、MOS4がOFFで、差動対が浮き、MOS5がONで出力電圧Vout1が低電圧VSSとなる。この結果スイッチSW1、SW2は共にONとなり、ノードAは、入力電圧Vinが接続され、低電圧、ノードBは基準電圧Vrefとなっている。
CMOSコンパレータ(2)では、MOS9がOFFで、差動対が浮き、MOS10がONで出力電圧Vout2が高電圧となる。この結果スイッチSW3、SW4は共にONとなり、ノードCは、入力電圧Vinが接続され、低電圧、ノードDは基準電圧Vrefとなっている。
次に、CMOSコンパレータ(1)の活性化信号EN1を高電圧とし、アクティブ状態とする。その後入力電圧Vinを上昇させる。CMOSコンパレータ(1)では、低電圧から高電圧への移行状態で、第三の実施形態と同様の動作となり、入力電圧Vin、ノードAがVrefを超えた時点で出力電圧Vout1が高電圧となる。ノードBは、プルダウン素子のトランジスタMO3がONし、基準電圧から低電圧となる。ノードAは、プルアップ素子MOS2により高電圧が維持される。CMOSコンパレータ(2)では、活性化信号EN2は低電圧のままであるので、ノードCが入力電圧Vinの変化にしたがって、高電圧となるが、コンパレータとしてはまだ非活性状態でスタンバイ状態である。
次に、活性化信号EN1を反転して低電圧にし、活性化信号EN2を高電圧にし、入力電圧を低下し始める。CMOSコンパレータ(1)は、直ちにスタンバイ状態になり、MOS4がOFFで、差動対が浮き、MOS5がONで出力電圧Vout1が低電圧VSSとなる。スイッチSW1、SW2は共にONとなり、ノードAは、入力電圧Vinが接続され、低電圧、ノードBは基準電圧Vrefに戻る。CMOSコンパレータ(2)はアクティブ状態となり、MOS9がONで、差動対が接続され、MOS10がOFFで出力電圧Vout2が高電圧を維持される。この結果スイッチSW3、SW4は共にONと維持される。この状態でノードCは、入力電圧Vinが接続されているので、徐々に低電圧となり、基準電圧を下回った時に出力電圧Vout2は低電圧となる。ノードDはプルアップされ、高電圧となっている。
次に、活性化信号EN2を低電圧にすることにより、前記の最初の状態に戻る。
このように、入力が立ち上がり(”Low”⇒”Hi”)に対しては、出力電圧Vout1を、立下り(”Hi”⇒”Low”)に対しては出力電圧Vout2を採用することにより入力電圧の立ち上がり、立下り変化(”Low”⇒”Hi”、 ”Hi”⇒”Low”)に対応するCMOSコンパレータとすることができる。
本発明のCMOSコンパレータは、以上に例示したように、プルアップ素子とプルダウン素子とを、抵抗素子とすることができる。また、出力電圧または反転出力電圧でONとなるMOSトランジスタ素子とすることもできる。この場合は、スタンバイ状態ではプルアップ素子とプルダウン素子への電流が遮断され、優位である。
また、本願発明のCMOSコンパレータでは、以上のような作用、効果は、差動増幅器に換えて、オペアンプを用いた構成にしても得られる。
以上のように本願のCMOSコンパレータは、入力の立ち上がり(”Low”⇒”Hi
”)、立下り(”Low”⇒”Hi”)、あるいは両変化(”Low”⇒”Hi”、 ”Hi”⇒”Low”)に対してチャタリングを防止できる。また、基準電圧を検知電圧とすることができるので、入力の立ち上がり(”Low”⇒”Hi”)、立下り(”Low”⇒”Hi”)、あるいは両変化(”Low”⇒”Hi”、 ”Hi”⇒”Low”)の検知電圧を同じ値とすることができる。
Vin・・・入力電圧
Vref・・・基準電圧
Vout・・・出力電圧
Vbias・・・定電流用バイアス電圧
INP・・・非反転入力
INN・・・反転入力
VDD・・・電源電圧
VSS・・・接地
R1、R2・・・抵抗
SW1、SW2・・・スイッチ

Claims (9)

  1. 反転入力と、非反転入力を有する差動増幅回路を含むCMOSコンパレータにおいて、
    非反転入力には、プルアップ素子と、出力電圧の高低に対応してOFF、ONするスイッチを介して入力信号の端子とが接続され、反転入力には、プルダウン素子と、出力電圧の高低に対応してOFF、ONするスイッチを介して基準電圧端子と、が接続されたことを特徴とするCMOSコンパレータ。
  2. 反転入力と、非反転入力を有する差動増幅回路を含むCMOSコンパレータにおいて、
    非反転入力には、プルダウン素子と、出力電圧の高低に対応してON、OFFするスイッチを介して入力信号の端子とが接続され、反転入力には、プルアップ素子と、出力電圧の高低に対応してON、OFFするスイッチを介して基準電圧端子と、が接続されたことを特徴とするCMOSコンパレータ。
  3. 差動増幅回路の定電流MOSトランジスタが、活性化信号でONとなるNMOSトランジスタ素子を経由して接地に接続され、出力端子が、反転活性化信号でONとなるNMOSトランジスタ素子を経由して接地に接続されたことを特徴とする請求項1に記載のCMOSコンパレータ。
  4. 差動増幅回路の定電流MOSトランジスタが、活性化信号でONとなるNMOSトランジスタ素子を経由して接地に接続され、出力端子が、反転活性化信号でONとなるPMOSトランジスタ素子を経由して電源に接続されたことを特徴とする請求項2に記載のCMOSコンパレータ。
  5. 請求項3に記載のCMOSコンパレータと、請求項4に記載のCMOSコンパレータと、を有し、両CMOSコンパレータの入力信号と基準電圧とはそれぞれ同じ信号とし、活性化信号はそれぞれ異なる信号とすることを特徴とするCMOSコンパレータ。
  6. プルアップ素子とプルダウン素子とが、抵抗素子であることを特徴とする請求項1〜5のいずれかに記載のCMOSコンパレータ。
  7. プルアップ素子とプルダウン素子とが、出力電圧または反転出力電圧でONとなるMOSトランジスタ素子であることを特徴とする請求項1〜5のいずれかに記載のCMOSコンパレータ。
  8. スイッチが、NMOSトランジスタ素子とPMOSトランジスタ素子とを並列接続したトランスファゲートであることを特徴とする請求項1〜7のいずれかに記載のCMOSコンパレータ。
  9. 差動増幅回路に換えて、オペアンプを用いたことを特徴とする請求項1〜8のいずれかに記載のCMOSコンパレータ。
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