JP6006071B2 - カプラの取付構造 - Google Patents

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Description

この発明は車両の電気配線等に用いられるカプラに係り、特に車体側のステーへクリップを介して取り付けるものに関する。
車両の電気配線に用いられるカプラは、車体側に取り付けられているステーに対して係合により固定するようになっている(特許文献1参照)。
また、複数のカプラを固定する場合は、特許文献1の図5に示されるように、車体側にカプラの形状に合わせた複数種のステーを形成しておき、これら各種のカプラを係合するようになっている。
特許第3272542号公報
ところで、上記従来例のように、複数のカプラを取付ける場合は、専用の多数個取付用ステーを設ける必要がある。しかし、このステーに設ける係止片の数が取付けるカプラの数と同数必要になるから、多数個取付用ステーが大型化してしまい、車両の限られた空間において配置スペースを確保することが困難になることがある。したがって、大型化しないステーで複数のカプラを車体へ取付けることが求められる。
そのうえ、多数個取付用ステーを用いた場合でも、当初の予定したカプラ数より多く取付けようとすれば、さらにステーを増やさなければならず、しかも、その取付のために車体側へも設計変更を余儀なくされることがあった。したがって、カプラの増設を容易にすることも望まれていた。
本願はこのような諸要請の実現を目的とする。
上記課題を解決するため請求項1に記載した発明は、配線または配管の接続部に設けられるカプラであって、配線または配管が延出するハウジングを備え、車両に設けられた車両側ステーへ取付けられるカプラの取付構造において、
前記カプラは、前記ハウジング(22)から略コ字状をなして前記配線または配管の延出方向と略直交する方向へ突出するゲート部(30)を備えた第1カプラ(20)であり、
このゲート部(30)を前記車両側ステー(10)に設けられたゲート貫通孔(14)へ差し込み、
前記ゲート部(30)に形成されたゲート孔(33)へクリップ(40)を差し込んで、前記車両側ステー(10)へ結合するとともに、
前記ゲート部(30)は一対の足部(31)とこれら各足部(31)の突出端部間を連結するブリッジ部(32)とを備え、
前記クリップ(40)は前記ゲート孔(33)へ差し込まれ、前記ブリッジ部(32)と前記ゲート貫通孔(14)近傍部へ係合して抜け止めされ、
前記クリップ(40)は前記車両側ステー(10)の前記ゲート部(30)が突出する面側に設けられる、ことを特徴とする。

請求項2に記載した発明は請求項1において、前記カプラは前記ゲート部(30)に加えて、このゲート部(30)を貫通させるゲート貫通孔(64)が形成されたカプラ側ステー(60)を備えた第2カプラ(50)であり、
このカプラ側ステー(60)が前記第2カプラ(50)のハウジング(52)から一体に突出形成されていることを特徴とする。
請求項3に記載した発明は請求項2において
前記ハウジング(52)は軸線回りに平坦で隣り合う第1の面(56)と第2の面(58)を備え、
前記ゲート部(30)は前記第1の面(56)から突出し、
前記カプラ側ステー(60)は、前記第2の面(58)の前記第1の面(56)と反対側位置から前記ゲート部(30)と別の方向へ突出していることを特徴とする。
請求項4に記載した発明は請求項2または3において
複数の前記第2カプラ(50)を連結するとともに、隣り合う前記第2カプラ(50)の向きを逆向きにしたことを特徴とする。
請求項5に記載した発明は請求項1〜4のいずれかにおいて、
前記ハウジング(22・52)の軸方向一端に配線又は配管の接続口(24・54)を設けるとともに、この接続口(24・54)の開口方向を、前記ゲート部(30)の前記ゲート孔(33)の開口方向と一致させたことを特徴とする。
請求項1によれば、ゲート部(30)を配線又は配管方向と直交する方向へ突出させたので、第1カプラ(20)を車両側ステー(10)へ取付ける際、第1カプラ(20)を配線又は配管方向と直交する方向からゲート部(30)を車両側ステー(10)のゲート貫通孔(14)へ差し込んで、クリップ(40)で結合することができる。
このため、配線又は配管方向から取付ける場合と異なり、配線又は配管があまりたるまずに取付けできる。このため、配線又は配管が長さ方向に余裕のない場合でも容易に取付けできる。しかも、取付後における配線又は配管のたるみを少なくして整然として配置することができる。
請求項2によれば、ゲート部(30)とカプラ側ステー(60)を一体に有する第2カプラ(50)を設けたので、1番目の第2カプラ(50)のカプラ側ステー(60)へ2番目の第2カプラ(50)のゲート部(30)を取付けると2つの第2カプラ(50)を相互に連結できる。また、この連結を反復すれば、より多くの第2カプラ(50)を相互に連結できる。さらに、1番目の第2カプラ(50)のゲート部(30)を車両側ステー(10)へ連結すれば、連結された複数のカプラ群を一体にして車両へ取付けできる。
したがって、車両側ステー(10)は当初のまま、複数のカプラを取付けできることになるから、車両側ステー(10)を当初の一つだけで済ませることができ、増設が容易になる。また、車両側ステー(10)を変更したり、車両側の設計変更を必要とせず容易に複数のカプラを車両へ取付けることができる。そのうえ、車両側ステー(10)を大型化しないで済むので、重量の増加を抑制できる。
請求項3によれば、ゲート部(30)とカプラ側ステー(60)を離して配置できるので、例えば、2つの第2カプラ(50)を連結する場合、1番目の第2カプラ(50)を車両等へ連結する場所と、2番目の第2カプラ(50)を連結する場所を離し、双方の連結部が接近して干渉するようなことが少なくなるので、連結が容易になり、カプラの配置におけるレイアウト性が向上する。
請求項4の発明によれば、複数のゲート部(30)を連結するとき、隣り合うものを互いに逆向きに配置したので、横並び状に配列させれば、連結時における全体の高さ方向の幅が一定になる。
請求項5の発明によれば、接続口(24・54)とゲート孔(33)の開口方向を一致させたので、型抜きが容易になる。このため、金型構造を簡単にすることができ、製造が容易になる。
第1実施例に係る第1クリップの取付説明図 第1クリップの取付状態を示す斜視図 貫通孔を示す図 ゲートを示す図 図7の5−5線に相当する断面図 図2の6−6線断面図 図2の7−7線断面図 ゲートを貫通孔へ差し込み、クリップを取付ける工程を示す断面図 第2実施例に係る第2クリップの取付説明図 第2クリップの連結形態を示す図 第2クリップの別連結形態を示す図
以下、図面に基づいて、例えば、自動2輪車に使用される電気配線のカプラに関する実施形態を説明する。なお、本願におけるカプラは、車両に搭載されたハーネス等の電気配線や液体チューブ等の配管を連結するための連結部品であるが、以下は、電気配線であるハーネス用の連結部品として説明する。
なお、本願において、上下・左右・前後の各方向は図1の図示状態を基準とする。
図1および図2は第1実施例に係る。図1に示すように、車両側ステー10に対して第1カプラ20がクリップ40にて取付けられる。第1カプラ20は車両側ステー10へ取付けられるだけのものであり、他のカプラを連結する手段を備えていない。
車両側ステー10は、プレス等により形成される板状の金属製であり、一端が平坦な取付先端12をなし、ここにゲート貫通孔14が形成されている。他端側は図示省略の車両側部材へ適宜手段により取付けられている。
第1カプラ20は樹脂製であり、略筒状のハウジング22を備え、その軸線方向一端側に接続口24を備える。この接続口24には図示しない別のカプラが着脱自在に接続されるようになっている。
ハウジング22の軸線方向他端側からもハーネス26が延出している。このハーネス26はハウジング22の軸線方向と略平行するP方向に沿って略直線状に配線されている。
また、接続口24の開口方向もP方向と平行するようになっている。
ハウジング22の軸線回りに配置された面、すなわちP方向と直交する方向の線と交差する面は、上面28a、側面28b、下面28cをなす。この例において、これらの面は、それぞれ平坦であり、上面28aからは、略コ字状をなすゲート30が上方へ一体に突出形成されている。ゲート30にはゲート孔33がP方向へ貫通形成されている。したがって、このゲート孔33の開口方向は、接続口24の開口方向と一致し、P方向とも一致している。
ゲート貫通孔14とゲート30の形状及び大きさは、ゲート30がゲート貫通孔14へほぼ密に貫通するように設定されている。そこで、ゲート30を車両側ステー10のゲート貫通孔14に向かってP方向と直交するQ方向(図の上下方向)へ下方から差し込むと、ゲート30は取付先端12の下面からゲート貫通孔14を貫通して取付先端12の上面から上方へ突出するので、この突出したゲート30のゲート孔33へクリップ40を差し込んで、双方と係合することにより車両側ステー10とゲート30が結合され、図2に示す取付状態となり、第1カプラ20は車両側ステー10を介して車両側へ固定される。
クリップ40は樹脂製の小型クリップであり、ゲート貫通孔14を貫通して突出したゲート30のゲート孔33へ差し込んで回動(ターン)させるだけで第1カプラ20と車両側ステー10を簡単に結合できる結合部品である。クリップ40の詳細は後述する。但し、本願におけるクリップは以下に説明するものに限定されず、同様な機能を有するものであれば、種々な構造のクリップを使用可能である。
以下、図3〜8により、クリップ40及びクリップ40による結合を説明する。なお、クリップ40の構造及びクリップ40による係合は後述する他の実施例においても共通する。
図3は、ゲート貫通孔14を図1の上方から示す図、図4はゲート30の斜視図である。
まず、図3に示すように、ゲート貫通孔14は矩形(長方形)をなし、この短辺を15、長辺を16とし、短辺15の長さをD1、長辺16の長さをE1とする。
また、短辺15と平行な方向をX方向、長辺16と平行な方向をY方向とする。なお、X・Yはゲート貫通孔14の形成される取付先端12の平面内における直交2軸方向でもあり、図6に示す矢示X1方向は、このX方向に沿うものである。
ゲート30は図4に示すように、ハウジング22の上面28aから上方へ一体に突出する略コ字状をなす部材であり、対向して平行する一対の足部31と、各足部31の突出端部間を連結するブリッジ部32とからなり、ブリッジ部32の長手方向はゲート30の長手方向と一致し、その長手方向の長さをE2とする。ゲート孔33は足部31及びブリッジ部32に囲まれた空間であり、X方向へ貫通した孔になっている。
図5に示すように、ゲート30の対向する一対の足部31は矩形断面をなし、その短辺を34、長辺を35とし、長辺35の長さをD2とする。また、短辺34の属する面を端面36、長辺35が属する面を側面37とする。さらに側面37のうち、ゲート貫通孔14の短辺15へ当接する面を外側面とし、反対側の面を内側面ということにする。符号は側面と外側面を共通の37とし、内側面を区別する必要がある場合にはこれに38を付すものとする。図5中のt1は足部31の肉厚である。
ゲート30の対向する一対の足部31はゲート貫通孔14内にあって、外側面37がゲート貫通孔14の短辺15へ当接し、端面36が長辺16へ当接する。これにより、ゲート30とゲート貫通孔14はXY方向へ相対移動不能に位置決めされる。
なお、短辺34は肉厚t1に相当する長さであり、長辺35はゲート貫通孔14の短辺15とほぼ同じ長さD2に相当する長さである。なお、D2及びE2は、ゲート30をゲート貫通14へ嵌合できる程度に、D1及びE1より若干小さくなっている。
この状態でゲート孔33へクリップ40を差し込むことにより、クリップ40がブリッジ部32と、取付先端12におけるゲート貫通孔14の長辺16近傍部の双方へ当接することにより、ゲート30がゲート貫通孔14に対して抜け止めされて連結状態となる。
図6に示すように、ハウジング22の上面28aから突出するゲート30の突出高さH1は、取付先端12の肉厚TよりもH2程度大きい。この高さH2はゲート30が取付先端12から突出する高さである。
取付先端12とブリッジ部32の内面(ゲート孔33側の面)間の間口幅をH3、ブリッジ部32の肉厚をt2とすれば、t2+H3がほぼH2となる。
なお、図6中の符号H5は係合リブ45(後述)のゲート貫通孔14内に対する突出高さである。
クリップ40は、略四辺形状の周枠部41と、その対角位置にて、互いに逆方向へ一体に延出する一対の翼部42を有する。また、周枠部41の端面のうち、ブリッジ部32側を締結面43とし、ハウジング22側の上面28aに重なる反対側の面を座面44とする。締結面43は高さが変化し、最低部43aと最高部である頂部43bを備える。座面44はハウジング22の上面28aに当接する平坦面をなす。
クリップ40は固定位置(図示状態)と、これを図示平面内にて反時計回りに略90°回動した位置である差し込み位置(図示省略)との間にて回動(ターン)するようになっている。
クリップ40の固定位置において、周枠部41は4辺41a・41b・41c・41dを備え、辺41aと41c及び41bと41dがそれぞれ対をなして対向する。
クリップ40の固定位置において、辺41a及び41cは、一対の長辺16の外側に隣接してゲート30の外に出ている。また、他の一対の辺41b及び41dはゲート30の内側となる一対の足部31の各内側へそれぞれ入り込んでいる。
辺41aからは図の左側へ一方の翼部42が長辺16と略平行する方向へ延出して、一方側(例えば、図の左側)の足部31における端面36の片側(例えば、図の下側)へ当接している。辺41aの図左側には隣接する一方の辺41dの一端が翼部42を介して連続し、辺41aの図右側はアール部43cにて隣接する他方の辺41bへ連続している。
辺41aに対向する辺41cは対称構造をなし、隣接する一方の辺41bと接続する側(例えば、図の右側)から翼部42が図の右側へ延出し、例えば、図の右側の足部31における端面36の片側(例えば、図の上側)へ当接している。辺41cと隣接する他方の辺41dはアール部43cにて連続している。
締結面43の最低部43aは、辺41a及び41cに設けられている。頂部43bは、辺41b及び41dに設けられ、クリップ40の固定位置において、クリップ40の足部31に隣接するとともに、ブリッジ部32の内面(ゲート孔33側の面)へ当接する。
辺41a及び41cの内側には係合リブ45が一体に設けられている。係合リブ45はクリップ40の固定位置において、座面44からゲート貫通孔14内へ高さH5で突出し、ハウジング22のゲート貫通孔14に臨む長辺16側の内面へ係合するようになっている。
次に、図8によりクリップ40による連結方法を説明する。 図8は、図6における同様断面部位のゲート30とゲート貫通孔14を分離した状態で示してある。まず、ゲート30をゲート貫通孔14へ差し込んで貫通させた状態で、ゲート孔33へクリップ40を差し込む。この段階では、クリップ40は差し込み位置とし、翼部42の延出方向をX方向と平行にし、翼部42を先頭にして、ゲート貫通孔14の長辺16と直交する方向からゲート孔33へ差し込む。
このとき、図7に示すクリップ40の高さH4(翼部42の最高部と座面44間の距離)が図6に示すブリッジ部32の内面と取付先端12との間隔(すなわち差し込み開口部の間口幅)H3よりも大きいので、図8に示すように、翼部42を傾けて、ゲート孔33へ差し込み、係合リブ45をゲート孔33に入れて座面44と取付先端12が平行になるように配置する。
その後、クリップ40を略90°回動させて回し止めをする。このような回し止め形式のクリップをターンクリップと称する。
次に、本実施例の作用を説明する。図1に示すように第1カプラ20はハーネス26の配線方向であるP方向と直交するQ方向にてゲート30を車両側ステー10のゲート貫通孔14へ差し込み、クリップ40にて係合することにより車両側ステー10を介して車両へ固定される。
このとき、車両側ステー10に対する第1カプラ20の取付方向は、従来のようにハーネス26の配線方向と同方向、すなわちP方向で行わず、直交方向で行うので、ハーネス26を殆どたるませずに取付けることができる。このため、ハーネス26の長さに余裕がない場合でも、容易に取付可能になる。
また、ゲート30は第1カプラ20のハウジング22へ一体に形成されるので、容易に形成でき、第1カプラ20と別体に設ける必要がなく、部品点数を増加させずに済む。さらに、ゲート30は略コ字状をなして比較的剛性のある構造のため、ゲート30をハウジング22と一体に設けることで、ハウジング22を補強することができる。
そのうえ、第1カプラ20のゲート30を車両側ステー10のゲート貫通孔14へ差し込んで結合するため、結合時の車両側ステー10と第1カプラ20の位置関係が正確になり、位置精度を向上させることができる。
また、接続口24の開口方向とゲート孔33の開口方向をP方向と一致させたので、型抜きが容易になり、複雑な金型構造を要することなく製造できる。
次に、第2実施例を、図9〜11に基づいて説明する。図9は第2実施例に係る第2カプラ50の取付説明図である。第2カプラ50は他のカプラとの連結構造を備える形式のものである。
第2カプラ50は第1カプラ20と同様の樹脂製配線用のものであり、略角筒状のハウジング52を有し、その軸方向一端に設けられた接続口54にハーネス26が接続され、ここからハウジング52の外方へ延出するとともに、平坦な上面56にゲート30が上方へ一体に突出形成されている。接続口54の開口方向はゲート孔33の開口方向と一致している。ハウジング52の軸方向他端からは別のハーネス26がP方向に延出している。ゲート30はハウジング52と一体に形成されるものであるが、第1実施例と同じ構造のため、説明の便宜上第1実施例と共通する符号を用い、重複説明を省略する。なお、車両側ステー10,ハーネス26,クリップ40も同様である。
ハウジング52の側面58には、カプラ側ステー60が一体に形成され、側方へ突出している。カプラ側ステー60は車両側ステー10と同様の構造をなし、平坦部62にゲート貫通孔64が図の上下方向へ貫通形成されている。ゲート貫通孔64はゲート貫通孔14と同じ構造であり、ゲート30を密に嵌合させるとともに、その上部がゲート貫通孔64を貫通して上方へ突出させるようになっている。
ゲート30とカプラ側ステー60はP方向と直交する、図の上方と側方へそれぞれに直交して突出し、ハーネス26と重ならない位置に設けられている。
この第2カプラ50は、ゲート30を車両側ステー10のゲート貫通孔14へ差し込み、上方へ貫通させてクリップ40にて結合することにより、第1実施例と同様に車両へ取付けて固定できる。
しかし、第2カプラ50は、カプラ側ステー60を利用して複数のカプラを自由に増設できる点に特色がある。
複数の第2カプラを連結する場合には、第2カプラ50に設けられているカプラ側ステー60を車両側ステー10に代えて増設用のステーとして使用する。
このようにすると、一方の第2カプラ50のカプラ側ステー60に対して、他方の第2カプラ50のゲート30を差し込んでクリップ40で結合することにより、容易に二つの第2カプラ50が連結される。
図10は、この連結の一例を示す。この図において、まず、一つ目の第2カプラ50(Aで示す)をゲート30により車両側ステー10へ連結する。車両側ステー10は一端が車両18へ予め取付けられている。これにより一つ目の第2カプラ50(A)は車両18へ取付け固定される。この連結はこれまで述べてきた通りである。
次に、二つ目の第2カプラ50(Bで示す)のゲート30を一つ目の第2カプラ50(A)のカプラ側ステー60へ差し込んで連結する。このとき、カプラ側ステー60は第2カプラ50の側方へ十分な長さで突出しているため、連結する第2カプラ50(B)はハーネス26と干渉することなく容易に連結できる。
必要により、さらに三つ目の第2カプラ50(Cで示す)を、二つ目の第2カプラ50(B)から突出するカプラ側ステー60へ取付ける。この連結を縦並び配置ということにする。
このようにして、必要な数だけ第2カプラ50を自由に連結して増設できる。
しかも、車両側ステー10は当初のもの一つだけで足り、増設するカプラの数に応じて変更したり車両側を設計変更する必要がなく、増設が容易となり、増設の自由度が増す。また、多数のカプラを連結しても、車両側ステー10は当初のカプラ一つ取付けるために設計された比較的小型のもので済むから、カプラの連結数に応じて車両側ステー10を大型化する必要はなく、車両の重量増加を抑えることができる。
図11は、複数の第2カプラ50を連結する際における別態様を示す。この例では、一つ目の第2カプラ50(A)をゲート30が上方へ突出する上向きにして用いるのに対して、二つ目の第2カプラ50(B)を上下逆転させてゲート30を下方へ向けた下向きにして連結する。3つめの第2カプラ50(C)以下を連結する場合は、上向きと下向きに交互に向きを変えて連結する。これを横並び配置ということにする。
このように横並び配置にすると、連結されたカプラ群全体における上下幅Wを一定にできるので、カプラ群の配設スペースが上下方向に制約のある場合に有利となる。
なお、上記説明では、隣り合う第2カプラ50を上向きと下向きに交互に反転させるとしているが、第2カプラ50の上向きと下向きは、あくまで説明の便宜上であり、横向きや斜め向き等自由にできる。要は第2カプラ50の軸線(P方向)の回りに回転させて、隣り合うものの相互の向きを逆向きにすれば足りる。
また、横並び配置も、水平方向へ配置するだけではなく、上下方向や斜め方向等、車両の配置スペースに応じて自由に設定できる。
なお、図10及び図11の増設形態において、増設する第2カプラ50はすべて同一のものを組み合わせる必要はない。ゲート30とカプラ側ステー60を有するカプラであれば、種々な寸法及び形状のもの相互を連結できる。また、多数を連結する場合、終端になるものをカプラ側ステー60が形成されていない第1実施例の第1カプラ20とすることもできる。
さらに、図10の縦並び配置と図11の横並び配置を自在に組み合わせることもできる。
このようにすれば、ジグザグなど不規則に連結されることになるが、配設スペースが周囲の部品配置によって複雑な場合には有効な配置となる。
また、第1カプラ20はゲート30を一つだけ設けてあるが、ゲート30を任意の複数設けることができる。第2カプラ50もゲート30とカプラ側ステー60をそれぞれ一つづつだけ設けてあるが、ゲート30及びカプラ側ステー60をそれぞれ任意の複数設けることができる。
10:車両側ステー、14:ゲート貫通孔、20:第1カプラ、22:ハウジング、26:ハーネス、30:ゲート、33:ゲート孔、40:クリップ、50:第2カプラ、60:カプラ側ステー

Claims (5)

  1. 配線または配管の接続部に設けられるカプラであって、配線または配管が延出するハウジングを備え、車両に設けられた車両側ステーへ取付けられるカプラの取付構造において、
    前記カプラは、前記ハウジング(22)から略コ字状をなして前記配線または配管の延出方向と略直交する方向へ突出するゲート部(30)を備えた第1カプラ(20)であり、
    このゲート部(30)を前記車両側ステー(10)に設けられたゲート貫通孔(14)へ差し込み、
    前記ゲート部(30)に形成されたゲート孔(33)へクリップ(40)を差し込んで、前記車両側ステー(10)へ結合するとともに、
    前記ゲート部(30)は一対の足部(31)とこれら各足部(31)の突出端部間を連結するブリッジ部(32)とを備え、
    前記クリップ(40)は前記ゲート孔(33)へ差し込まれ、前記ブリッジ部(32)と前記ゲート貫通孔(14)近傍部へ係合して抜け止めされ、
    前記クリップ(40)は前記車両側ステー(10)の前記ゲート部(30)が突出する面側に設けられる、
    ことを特徴とするカプラの取付構造。
  2. 請求項1において、前記カプラは前記ゲート部(30)に加えて、このゲート部(30)を貫通させるゲート貫通孔(64)が形成されたカプラ側ステー(60)を備えた第2カプラ(50)であり、
    このカプラ側ステー(60)が前記第2カプラ(50)のハウジング(52)から一体に突出形成されていることを特徴とするカプラの取付構造。
  3. 請求項2において
    前記ハウジング(52)は軸線回りに平坦で隣り合う第1の面(56)と第2の面(58)を備え、
    前記ゲート部(30)は前記第1の面(56)から突出し、
    前記カプラ側ステー(60)は、前記第2の面(58)の前記第1の面(56)と反対側位置から前記ゲート部(30)と別の方向へ突出していることを特徴とするカプラの取付構造。
  4. 請求項2又は3において、
    複数の前記第2カプラ(50)を連結するとともに、隣り合う前記第2カプラ(50)の向きを逆向きにしたことを特徴とするカプラの取付構造。
  5. 請求項1〜4のいずれかにおいて、
    前記ハウジング(22・52)の軸方向一端に配線又は配管の接続口(24・54)を設けるとともに、この接続口(24・54)の開口方向を、前記ゲート部(30)の前記ゲート孔(33)の開口方向と一致させたことを特徴とするカプラの取付構造。
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