JP6004902B2 - 画像表示装置及び方法並びにプログラム - Google Patents

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Description

本発明は、長尺画像を表示する画像表示装置及び方法並びにプログラムに関する。
複数のパイプを溶接してなるパイプラインの各パイプの溶接部にクラックや気泡などの欠陥が含まれるか否かを検査する検査方法として、X線等を用いた非破壊検査(NDT:Non Destructive Testing)が知られている(特許文献1参照)。
溶接部の非破壊検査では、例えば、X線の線源を溶接部の内側に配置するとともに、溶接部の外周面上にその周方向に沿ってイメージングプレート(Imaging Plate:IP)を巻き付けるように装着する(図3参照)。そして、線源から溶接部にX線を照射させることにより、溶接部を透過したX線がイメージングプレートに入射してイメージングプレートにX線画像情報として蓄積される。イメージングプレートに蓄積されたX線画像情報は、イメージングプレート画像読取装置により読み取られた後、パーソナルコンピュータ(以下、単にPCという)にX線透視像として取り込まれる。このX線透視像はPCのモニタに表示される。モニタに表示されるX線透視像を確認することで、溶接部の欠陥の有無を判定することができる。
この際に、特許文献1に記載の検査装置では、X線透視像の特定の輝度領域とそれ以外の輝度領域とに対して異なる間引き率で間引き処理を行うことで、特定の輝度領域を強調することができる。
また、特許文献2に記載の検査装置では、イメージプレート等から取得したX線透視像をその輝度値の範囲により複数の領域に分けて抽出し、各領域の画像をそれぞれ輝度の明暗が強調されるように量子化変更した画像をモニタに表示させている。これにより、溶接部等の被検査体の内部の状態がより識別し易くなる。
特開2011−089810号公報 特開2008−292205号公報
ところで、パイプラインは大径であるので、その溶接部の非破壊検査には長尺のイメージングプレートが用いられる。従って、長尺のイメージングプレートから得られるX線透視像は、縦横のアスペクト比が大きくなり、PCのモニタの表示画面の横方向の表示サイズよりも長くなる。このため、特許文献1の検査装置では、長尺のX線透視像の表示を行う場合にモニタ上で一度に確認可能な情報(表示範囲)が限られるため、画像全体が把握し難くなるという問題が生じる。また、モニタの表示画面上でのX線透視像のスクロール操作が煩わしくなるという問題も生じる。さらに、長尺のX線透視像に対して、特許文献1に記載されているような輝度領域毎に異なる間引き率で間引き処理を行った場合には、輝度領域の境界でX線透視像の画質が均一にならない。その結果、輝度領域の境界で欠陥あるいは異常が発生していると検査員が誤認するおそれがある。
また、特許文献2の検査装置では、X線透視像を輝度値の範囲により複数の領域に分けて表示しているが、X線透視像が長尺画像となる場合について一切考慮されていない。このため、特許文献2の検査装置では、各領域の画像が長尺画像であった場合に個々の画像について一度に確認可能な情報が限られる。その結果、特許文献2の検査装置においても、画像全体が把握し難くなり、さらに検査画像のスクロール操作が煩わしくなるという問題は依然として発生する。
本発明の目的は、長尺の画像の表示を効率的に行うことができる画像表示装置及び方法並びにプログラムを提供することにある。
本発明の目的を達成するための画像表示装置は、画像表示を行う表示手段と、表示手段の表示画面上での第1の方向の表示サイズが、表示画面の第1の方向の画面サイズよりも長い長尺画像を取得する画像取得手段と、長尺画像を第1の方向に複数に分割して、表示画面内に表示可能な大きさの分割画像を複数生成する分割画像生成手段と、少なくとも一つの分割画像と、分割画像が長尺画像のどの部分に対応するかを示す対応情報とを表示画面に表示させる表示制御手段と、を備える。
本発明によれば、全体が把握しづらい長尺画像を表示画面に表示させる代わりに、表示画面上で一度に確認可能な表示サイズの分割画像と、分割画像が長尺画像のどの部分に対応するかを示す対応情報と、を表示画面に表示させることができる。
長尺画像がN(Nは2以上の自然数)個の分割画像に分割されており、N個の分割画像の中から第1の方向に連続するM(2≦M≦N)個の分割画像を選択する分割画像選択手段を備え、表示制御手段は、分割画像選択手段が選択したM個の分割画像を表示画面上で第1の方向に対して垂直な第2の方向に並べて表示させることが好ましい。これにより、長尺画像の少なくとも一部を表示画面に折り返し表示させることができる。
表示画面に表示される分割画像を切り替える切替操作を受け付ける操作受付手段を備え、分割画像選択手段は、操作受付手段で切替操作を受け付けた場合に、切替操作に対応したM個の分割画像を選択することが好ましい。これにより、切替操作に応じて表示画面に表示させる分割画像を切り替えることができる。
表示制御手段は、対応情報として、表示画面内で長尺画像の全体を表す全体画像と、表示画面に表示されている分割画像が全体画像のどの部分に対応するかを示す表示情報とを表示画面に表示させることが好ましい。これにより、表示画面に表示されている分割画像が全体画像のどの部分に対応するかを容易に判別することができる。
長尺画像から全体画像を生成する全体画像生成手段を備えることが好ましい。これにより、分割画像が長尺画像のどの部分に対応するかを容易に判別することができる。
全体画像は、長尺画像の画素を間引いて生成されたものであり、表示画面の解像度、階調再現性の少なくともいずれかを含む表示手段の特性を取得する特性取得手段を備え、全体画像生成手段は、特性取得手段が取得した特性に基づき、特性に対応した画素間引き量の全体画像を予め生成して全体画像記憶手段に記憶させ、表示制御手段は、全体画像記憶手段から取得した全体画像を表示画面に表示させることが好ましい。これにより、表示画面に全体画像が表示されるまでの待ち時間を短縮することができる。
分割画像は、長尺画像内の分割画像に対応する部分の画素を間引いて生成されたものであり、分割画像生成手段は、特性取得手段が取得した特性に基づき、特性に対応した画素間引き量の分割画像を予め生成して分割画像記憶手段に記憶させ、表示制御手段は、分割画像記憶手段から取得した分割画像を表示画面に表示させることが好ましい。これにより、表示画面に全体画像が表示されるまでの待ち時間を短縮することができる。
画像取得手段が取得した長尺画像を記憶する長尺画像記憶手段と、表示画面に表示されている分割画像の一部の領域を指定する領域指定手段と、を備え、表示制御手段は、長尺画像記憶手段に記憶されている長尺画像から領域指定手段で指定された一部の領域に対応する領域画像を抽出し、領域画像に基づき表示画面に一部の領域の拡大画像を表示させることが好ましい。これにより、分割画像内の所望の領域を拡大表示することができる。
表示制御手段は、長尺画像内での一部の領域の位置を表す第1のスケールを拡大画像内に表示させることが好ましい。これにより、拡大表示されている領域の長尺画像内で位置を容易に判別することができる。
表示制御手段は、一部の領域の大きさを表す第2のスケールを拡大画像内に表示させることが好ましい。これにより、拡大表示されている領域の大きさを容易に判別することができる。
画像取得手段は、被検査体に照射されてこの被検査体を透過した電磁波を検出する検出器の検出値に基づき生成された長尺画像を取得する。なお、ここでいう電磁波には放射線が含まれるものとする。
被検査体には、厚みが均一な均一部分と不均一な不均一部分とが含まれており、分割画像生成手段が生成した複数の分割画像の各々には、均一部分に対応する均一領域と、不均一部分に対応する不均一領域とが含まれ、分割画像生成手段が生成した複数の分割画像内の均一領域の濃度を基準濃度に補正し、かつ不均一領域の濃度を基準濃度に対する相対的な濃度に補正する画像補正手段を備え、表示制御手段は、画像補正手段により濃度補正された分割画像を表示画面に表示させることが好ましい。これにより、各分割画像の画質が均一になるので、分割画像を見やすくすることができる。
また、本発明の画像表示方法は、画像表示を行う表示手段の表示画面上での第1の方向の表示サイズが表示画面の第1の方向の画面サイズよりも長い長尺画像を取得する画像取得ステップと、画像取得ステップで取得した長尺画像を第1の方向に複数に分割して、表示画面内に表示可能な大きさの分割画像を複数生成する分割画像生成ステップと、分割画像生成ステップで生成された複数の分割画像のうちの少なくとも一つの分割画像と、分割画像が長尺画像のどの部分に対応するかを示す対応情報とを表示画面に表示させる表示制御ステップと、を有する。
また、本発明の画像表示プログラムは、画像表示を行う表示手段の表示画面上での第1の方向の表示サイズが表示画面の第1の方向の画面サイズよりも長い長尺画像を記憶した長尺画像記憶手段から長尺画像を取得する画像取得処理と、画像取得処理で取得した長尺画像を第1の方向に複数に分割して、表示画面内に表示可能な大きさの分割画像を複数生成する分割画像生成処理と、分割画像生成処理で生成された複数の分割画像のうちの少なくとも一つの分割画像と、分割画像が長尺画像のどの部分に対応するかを示す対応情報とを表示画面に表示させる表示制御処理と、をコンピュータに実行させる。
本発明の画像表示装置及び方法並びにプログラムは、長尺画像を複数に分割した分割画像の中の少なくとも一つの分割画像と、分割画像が長尺画像のどの部分に対応するかを示す対応情報とを表示画面に表示させるので、従来よりも長尺画像を効率よく表示することができる。その結果、長尺画像の全体が把握し易くなり、さらに従来よりも長尺画像のスクロール操作の煩わしさを低減させることができる。
第1実施形態のX線検査装置の概略図である。 溶接部への取付前のイメージングプレートの概略図である。 溶接部への取付後のイメージングプレートの概略図である。 図3中のIV−IV線に沿う断面図である。 PCの電気的構成を示すブロック図である。 全体画像の生成を説明するための説明図である。 分割画像の生成を説明するための説明図である。 検査画像の概略図である。 表示切替操作(スクロール操作)を説明するための説明図である。 図9に示した方法とは異なる他の表示切替操作を説明するための説明図である。 ルーペ画面表示処理を説明するための説明図である。 X線検査装置による検査の流れを示したフローチャートである。 検査画像の表示処理の流れを示したフローチャートである。 ルーペ画像表示処理の流れを示したフローチャートである。 X線源の位置にずれが生じている場合を示した説明図である。 第2実施形態のX線検査装置のPCの電気的構成を示すブロック図である。 分割画像補正処理を説明するための説明図である。 分割画像補正処理の流れを示したフローチャートである。 第3実施形態のX線検査装置のPCの電気的構成を示すブロック図である。 第3実施形態のX線検査装置による検査の流れを示したフローチャートである。
[第1実施形態のX線検査装置]
図1に示すように、X線検査装置10は、パイプラインを構成するパイプ11(図2参照)間の溶接部11aのX線透視画像を取得して表示するものであり、溶接部11aのクラックや気泡などの欠陥の検査に用いられる。なお、溶接部11aは本発明の被検査体に相当する。
X線検査装置10は、X線(電磁波)12を出射するX線源13と、長尺のイメージングプレート(検出器)14と、イメージングプレート読取装置15と、PC(画像表示装置)16とを備えている。
図2から図4に示すように、X線源13は、線源駆動装置18によりパイプ11の内部でかつその中心軸に沿って移動自在に保持されている。X線源13は、線源駆動装置18の制御の下、パイプ11の内周面に向かって放射状にX線12を出射する。線源駆動装置18は、パイプ11の中心軸に沿ってX線源13を溶接部11aの内周面に対向する位置まで移動させた後、このX線源13から溶接部11aの内周面に向けてX線12を出射させる。なお、符号11bは、各パイプ11の「非溶接部」を示す。
イメージングプレート14は、パイプ11の外周面の円周方向の長さよりも長尺に形成されており、溶接部11aの外周面上にその周方向に沿って巻き付けるように装着される。イメージングプレート14には、X線源13から出射されて溶接部11aを透過したX線12が入射して、X線12の入射線量に応じたエネルギ情報がX線画像情報(検出値)として蓄積される。X線画像情報が蓄積されたイメージングプレート14は、溶接部11aから取り外された後にイメージングプレート読取装置15にセットされる。なお、イメージングプレート14を図示しない保護ケース内に収納した状態で溶接部11aに装着してもよい。
図1に戻って、イメージングプレート読取装置15はPC16に接続している。イメージングプレート読取装置15は、イメージングプレート14に蓄積されたX線画像情報を読み取り、このX線画像情報に基づき溶接部11aのデジタルなX線透視像20を生成してPC16へ出力する。
PC16は、本発明の画像表示装置に相当するものであり、イメージングプレート読取装置15から取得したX線透視像20に基づき、溶接部11aの欠陥の有無を検査するための検査画像をモニタ(表示手段)22に表示する。
X線透視像20は、本発明の長尺画像に相当するものである。イメージングプレート14がモニタ22の図中の横方向(第1の方向)の画面サイズH1よりも長く形成されているため、X線透視像20についても、その横方向の表示サイズH2が画面サイズH1よりも長くなる(図6参照)。
<PCの構成>
図5に示すように、PC16は、前述のモニタ22の他に、CPU25と、ストレージ26と、メモリ27と、キーボード28と、マウス29と、表示ドライバ30と、画像入力I/F(画像取得手段)31とを備えている。CPU25は、ストレージ26に記憶されたプログラムをメモリ27へロードして、このプログラムに従った処理を実行することにより、PC16の各部を統括的に制御する。
ストレージ26は、例えばハードディスクや不揮発メモリであり、OS(Operating System)33や画像表示プログラム34などの各種のプログラムやデータが記憶されている。OS33は、PC16の全体を管理する周知の基本ソフトウェアである。画像表示プログラム34は、X線透視像20の表示用のアプリケーションソフトである。
また、ストレージ26には、イメージングプレート読取装置15から取得したX線透視像20を記憶する画像記憶部(長尺画像記憶手段)35が設けられている。
メモリ27は、CPU25が処理を実行するためのワークメモリである。また、メモリ27には、CPU25が生成した各種のデータが一時的に記憶される。キーボード28及びマウス29は、PC16の操作に用いられる周知の入力機器である。また、表示ドライバ30は、CPU25の制御の下、モニタ22の表示を制御する。
画像入力I/F31は、各種の通信回線を介してイメージングプレート読取装置15に接続している。画像入力I/F31は、イメージングプレート読取装置15から取得したX線透視像20を画像記憶部35内に記憶させる。
モニタ22の表示画面上にはタッチパネル37が設けられている。タッチパネル37は、表示画面上で行われるフリック操作や各種のジェスチャ操作を受け付ける。タッチパネル37は、前述のキーボード28及びマウス29とともに、本発明の操作受付手段として機能する。
CPU25は、画像表示プログラム34が起動された場合に、この画像表示プログラム34に従った処理を実行することにより、全体画像生成部(全体画像生成手段)40、分割画像生成部(分割画像生成手段)41、及び表示制御部(表示制御手段)42として機能する。
図6に示すように、全体画像生成部40は、画像記憶部35から読み出したX線透視像20から、モニタ22の表示画面22a内でX線透視像20の全体を表す全体画像44を生成する。例えば、全体画像生成部40は、X線透視像20の表示サイズH2が表示画面22aの画面サイズH1以下になるように、X線透視像20に対して画素の間引き処理を施すことにより全体画像44を生成する。なお、画素間引き処理以外の公知の方法を用いてX線透視像20から全体画像44を生成してもよい。この全体画像44はメモリ27に一時的に記憶される。
図7に示すように、分割画像生成部41は、画像記憶部35からX線透視像20を読み出して、このX線透視像20を表示画面22aの横方向に複数に分割した分割画像45を生成する。具体的に、分割画像生成部41は、X線透視像20を画面サイズH1以下の表示サイズに対応した複数の分割領域(1)〜(8)に分ける。そして、分割画像生成部41は、X線透視像20から各分割領域(1)〜(8)に対応する部分の画像をそれぞれ分割画像45として抽出することにより複数の分割画像45を生成する。これにより、各分割画像45は、その全体が表示画面22a内に表示可能な大きさに形成される。
また、分割画像生成部41は、各分割画像45に対して画素の間引き処理を施す。これにより、個々の分割画像45のデータ量を減らすことができる。
さらに、分割画像生成部41は、各分割領域(1)〜(8)に対応する分割画像45を生成する際に、個々の分割領域をこれに隣接する分割領域の端部まで広げた領域に対応する分割画像45を生成する。すなわち、互い隣接する分割画像45の端部が重複するように、各分割画像45を生成する。これは、分割画像45に対して画像処理を施したときに、分割画像45の中央部と端部とに施す画像処理のパラメータの若干の差異により、分割画像45の端部に疑似的な傷や段差などが表示されてしまうためである。このため、分割領域(1)〜(8)よりも広げた領域に対応する分割画像45を生成することにより、分割画像45の分割領域(1)〜(8)に対応する部分(端部を除いた中央部分)に疑似的な傷等が発生することが防止される。なお、この場合には、分割画像45の中央部分の表示サイズが画面サイズH1以下になればよい。
分割画像45は、溶接部11aの欠陥の有無を検査するための画像として、X線透視像20の代わりに表示画面22aに表示される。本実施形態では、X線透視像20が分割領域(1)〜(8)に分けられるため、分割領域(1)〜(8)にそれぞれ対応する分割画像45が生成される。以下、分割領域(1)に対応する分割画像45を「第1分割画像45」、分割領域(2)に対応する分割画像45を「第2分割画像45」、・・・、分割領域(8)に対応する分割画像45を「第8分割画像45」という。各分割画像45は、メモリ27に一時的に記憶される。
なお、上述の全体画像44や各分割画像45の生成にはX線透視像20の複製データ等が用いられ、オリジナルのX線透視像20は画像記憶部35内に残される。
図5に戻って、表示制御部42は、溶接部11aの欠陥の有無を検査するための検査画像48を生成する。この表示制御部42には、分割画像選択部(分割画像選択手段)50と、対応情報生成部51と、検査画像生成部52と、拡大領域指定部(領域指定手段)53と、ルーペ画面生成部54とが設けられている。
分割画像選択部50は、メモリ27に記憶されたN(本実施形態ではN=8)個の各分割画像45の中から、表示画面22aに表示させる分割画像45として横方向に連続するM(本実施形態ではM=3)個の分割画像45を選択する。ここで「M」は表示画面22aに同時に表示させる分割画像45の数であり(図8参照)、表示画面22aの方向のサイズに応じて適宜増減される。そして、分割画像選択部50は、例えば初回選択時には第1〜第3分割画像45を選択する。また、分割画像選択部50は、表示画面22aに表示させる分割画像45の表示切替操作(図9、図10参照)がなされる毎に、この表示切替操作に応じて横方向に連続する新たな3個の選択する。分割画像選択部50は、メモリ27内から選択した3個の分割画像45を検査画像生成部52へ出力する。さらに、分割画像選択部50は、分割画像45の選択結果を対応情報生成部51へ出力する。
図8に示すように、対応情報生成部51は、分割画像選択部50から入力される分割画像45の選択結果に基づき、分割画像選択部50が選択した3個の分割画像45がX線透視像20のどの部分に対応するかを示す対応情報55を生成する。この対応情報55は、全体画像44と、全体画像44内において3個の分割画像45にそれぞれ対応する部分を示す表示情報56とで構成されている。対応情報生成部51は、X線透視像20と全体画像44の縮尺関係と、分割画像45の選択結果とに基づいて、表示情報56を求める。そして、対応情報生成部51は、メモリ27から読み出した全体画像44と、表示情報56とに基づき、対応情報55を生成する。
表示情報56は、例えば、全体画像44内の3個の分割画像45にそれぞれ対応する部分を他の部分と異なる態様で表示するものである。なお、3個の分割画像45がそれぞれ全体画像44内のどの部分に対応するかを識別可能であればその表示態様は特に限定はされない。対応情報生成部51は、対応情報55を検査画像生成部52へ出力する。
検査画像生成部52は、分割画像選択部50から入力された3個の分割画像45と、対応情報生成部51から入力された対応情報55とに基づき、表示画面22aに表示する検査画像48を生成する。
検査画像48は、表示画面22aの図中の縦方向(第2の方向)に沿って、分割画像表示領域59と全体画像表示領域60とアイコン表示領域61とに3分割されている。なお、検査画像48内における各表示領域59〜61の配置や大きさは特に限定されるものではなく適宜変更してもよい。
検査画像生成部52は、表示画面22aの横方向に連続する3個の分割画像45を縦方向に順番に並べて分割画像表示領域59内に配置する。この際に、検査画像生成部52は、各分割画像45からそれぞれ前述の重複部分(図7参照)を除いたものを分割画像表示領域59内に配置する。各分割画像45の重複部分の重複幅は既知であるので、検査画像生成部52は各分割画像45から重複部分を除くことができる。これにより、分割領域(1)〜(8)にそれぞれ対応したサイズの分割画像45を分割画像表示領域59内に配置することができる。その結果、第1分割画像45の左端と第2分割画像45の右端とが同一箇所を示し、第2分割画像45の左端と第3分割画像45の右端とが同一箇所を示す。従って、分割画像表示領域59内には、X線透視像20内の分割領域(1)〜(3)に対応する部分が折り返し表示される。なお、図中の分割画像45内のドット表示は、溶接部11aを示している。
また、分割画像表示領域59内の各分割画像45は、表示情報56に対応した識別態様(例えばフレームや背景色など)で表示される。これにより、各分割画像45がX線透視像20(全体画像44)内のどの部分に位置するかを容易に判別することができる。さらに、全体画像44をX線透視像20から生成することにより、全体画像44の各部分がX線透視像20のどの部分に対応するかが明確になるので、分割画像45がX線透視像20のどの部分に位置するかをより容易に判別することができる。
検査画像生成部52は、対応情報55を全体画像表示領域60内に配置する。さらに、検査画像生成部52は、後述のルーペ画面の表示のON/OFFを切り替えるルーペ画面表示切替アイコン63、スクロール操作を行うためのスクロール操作アイコン64などの各種アイコンをアイコン表示領域61内に配置する。各アイコン63,64は、グラフィカルユーザインタフェース(Graphical User Interface, GUI)として機能する。
検査画像生成部52は、生成した検査画像48を表示ドライバ30へ出力する。表示ドライバ30は、モニタ22を制御して、表示画面22aに検査画像48を表示させる。
<分割画像の表示切替操作>
次に、図9を用いて検査画像48内に表示される分割画像45の表示切替操作(スクロール操作ともいう)について説明する。分割画像表示領域59を例えば図中左方向になぞる左方向フリック操作がタッチパネル37で検出されると、分割画像選択部50が作動する。分割画像選択部50は、分割画像表示領域59内に第1〜第3分割画像45が表示されている場合には、メモリ27内から第4〜第6分割画像45を選択して検査画像生成部52へ出力する。
また、分割画像選択部50は、第4〜第6分割画像45の選択結果を対応情報生成部51へ出力する。対応情報生成部51は、第4〜第6分割画像の選択結果に基づき、メモリ27から読み出した全体画像44と、第4〜第6分割画像45にそれぞれ対応する表示情報56とを含む新たな対応情報55を生成する。そして、対応情報生成部51は、対応情報55を検査画像生成部52へ出力する。
検査画像生成部52は、分割画像選択部50から入力された第4〜第6分割画像45と、対応情報生成部51から入力された新たな対応情報55とに基づいて新たな検査画像48を生成し、この検査画像48を表示ドライバ30へ出力する。これにより、分割画像表示領域59内に第4〜第6分割画像45が縦方向に並べて表示されるとともに、全体画像表示領域60内の対応情報55が更新される。その結果、分割画像表示領域59内には、X線透視像20内の分割領域(4)〜(6)に対応する部分が折り返し表示される。すなわち、左方向フリック操作によって、表示画面22aに表示されるX線透視像20の表示範囲がスクロールされる。
また逆に、分割画像表示領域59を例えば図中右方向になぞる右方向フリック操作がタッチパネル37で検出された場合にも、分割画像選択部50が作動する。分割画像選択部50は、分割画像表示領域59内に例えば第4〜第6分割画像45が表示されている場合には、メモリ27内の各分割画像45の中から第1〜第3分割画像45を選択する。これにより、第1〜第3分割画像45に対応した新たな検査画像48が生成される。そして、分割画像表示領域59内に第1〜第3分割画像45が縦方向に並べて表示されるとともに、全体画像表示領域60内の表示情報56が更新される。その結果、分割画像表示領域59内には、X線透視像20内の分割領域(1)〜(3)に対応する部分が折り返し表示される。すなわち、右方向フリック操作によって、表示画面22aに表示されるX線透視像20の表示範囲が前述の左方向フリック操作時とは逆方向にスクロールされる。
なお、本実施形態では、1回の左・右方向フリック操作に伴い、表示画面22aに表示されるX線透視像20の表示範囲が分割画像45の3個分に対応したスクロール量でスクロールされるが、このスクロール量は適宜変更してもよい。例えば、分割画像45の1個分に対応したスクロール量を設定することができる。この場合には、分割画像表示領域59内に第1〜第3分割画像45が表示されているときに左方向フリック操作がなされると、分割画像表示領域59内に第2〜第4分割画像45が表示される。また、分割画像表示領域59内に第4〜第6分割画像45が表示されているときに右方向フリック操作がなされた場合には、分割画像表示領域59内に第3〜第5分割画像45が表示される。
図10に示すように、分割画像表示領域59上でのフリック操作以外に、マウス29を操作して分割画像45の表示を切り替えることができる。例えば、マウス29を操作してポインタ66で全体画像44内の所望の領域を指定すると、分割画像選択部50が作動する。分割画像選択部50は、メモリ27内から、ポインタ66で指定された領域に対応する分割画像45を含む3個の連続する分割画像45を選択する。例えば、全体画像44内の第5分割画像45に対応する領域がポインタ66で指定された場合に、分割画像選択部50は、メモリ27内から第5〜第7分割画像45を選択する。これにより、第5〜第7分割画像45に対応した新たな検査画像48が表示画面22aに表示される。
また、ポインタ66でスクロール操作アイコン64を指定した場合にも分割画像45の表示を切り替えることができる。例えば、スクロール操作アイコン64の下ボタンがポインタ66で指定された場合には、前述の左方向フリック操作が行われた場合と同様の表示切替処理が行われる。逆に上ボタンがポインタ66で指定された場合には、前述の右方向フリック操作が行われた場合と同様の表示切替処理が行われる。なお、マウス29の代わりにキーボード28を用いて分割画像45の表示を切り替えてもよい。
<ルーペ画面表示処理>
図11に示すように、拡大領域指定部53及びルーペ画面生成部54は、ルーペ画面表示切替アイコン63がポインタ66によりON表示に切り替えられたときに作動する。拡大領域指定部53は、分割画像表示領域59内に選択窓70を表示させる。選択窓70は、タッチパネル37を用いたドラック操作、またはキーボード28やマウス29を用いたドラッグ操作などにより、分割画像表示領域59内の任意の位置に移動可能である。この選択窓70で指定されている領域が本発明の「分割画像の一部の領域」に相当する。また、拡大領域指定部53は、分割画像表示領域59内での選択窓70の位置を示す位置座標情報71をルーペ画面生成部54へ出力する。
ルーペ画面生成部54は、拡大領域指定部53から入力された位置座標情報71と、選択窓70がどの分割画像45上に表示されているかについての情報とを用いて、X線透視像20内での選択窓70に対応する選択窓対応領域を判別する。そして、ルーペ画面生成部54は、画像記憶部35に記憶されているX線透視像20から選択窓対応領域に対応する領域画像73を抽出し、この領域画像73を拡大したルーペ画面(拡大画像)74を検査画像48上に重畳表示させる。これにより、溶接部11aのクラック76や気泡77などの欠陥の有無を容易に判定することができる。
また、ルーペ画面生成部54は、選択窓対応領域の判別結果に基づき、X線透視像20内での選択窓70(選択窓対応領域)の位置を示す第1のスケール80をルーペ画面74内に表示させる。例えば、X線透視像20の分割領域(1)側の一端を先頭とした場合に、第1のスケール80は、X線透視像20の先頭から選択窓70までの距離を示す。
さらに、ルーペ画面生成部54は、ルーペ画面74内の領域の実際の大きさを表す第2のスケール81をルーペ画面74内に表示させる。この第2のスケール81は、例えば大きさが既知のマーカを含むX線透視像20を予め取得しておき、このマーカの表示画面22a上での大きさを計測することにより求められる。
対応情報生成部51は、例えば、前述の位置座標情報71と、選択窓70がどの分割画像45上に表示されているかについての情報と、既知のX線透視像20と全体画像44の縮尺関係とを用いることで、全体画像44内での選択窓70の位置を判別する。そして、対応情報生成部51は、全体画像44内での選択窓70の位置を示すマーカ83を対応情報55上に表示させる。
<第1実施形態のX線検査装置の作用>
次に、図12を用いて上記構成のX線検査装置10の作用について説明を行う。最初に、溶接部11aの外周面にイメージングプレート14を巻き付けるように装着する(ステップS1)。そして、線源駆動装置18によりX線源13を溶接部11aの内周面に対向する位置まで移動させた後、X線源13から溶接部11aの内周面に向けてX線12を放射状に出射させる(ステップS2)。これにより、X線画像情報がイメージングプレート14に蓄積される(ステップS3)。このイメージングプレート14は、溶接部11aから取り外された後にイメージングプレート読取装置15にセットされる。
イメージングプレート読取装置15は、イメージングプレート14に蓄積されたX線画像情報を読み取り、このX線画像情報に基づき溶接部11aのX線透視像20を生成してPC16へ出力する。PC16の画像入力I/F31は、イメージングプレート読取装置15から取得したX線透視像20を画像記憶部35内に記憶する(ステップS4:画像取得ステップ)。以下同様にして、検査対象となる全ての溶接部11aについてのX線透視像20が取得されて画像記憶部35内に記憶される。
次いで、PC16において画像表示プログラム34が起動される(ステップS5)。そして、検査員が画像表示プログラム34上で検査するX線透視像20を選択すると、CPU25は検査員が選択したX線透視像20の複製(以下、複製についてもX線透視像20という)を画像記憶部35から取得する(ステップS6:画像取得処理)。
全体画像生成部40は、画像記憶部35から取得されたX線透視像20に対して画素の間引き処理を施すことにより全体画像44を生成する(ステップS7)。この全体画像44はメモリ27内に一時的に記憶される。
一方、分割画像生成部41は、画像記憶部35から取得されたX線透視像20から、図7に示したようなN=8個の分割画像45を生成する(ステップS8:分割画像生成ステップ、分割画像生成処理)。この際に、互い隣接する分割画像45の端部が重複するように各分割画像45を生成することで、分割画像45の分割領域(1)〜(8)に対応する部分(端部を除く部分)に疑似的な傷等が発生することが防止される。また、分割画像生成部41は、各分割画像45に対して画素の間引き処理を施して、個々の分割画像45のデータ量を減らす。各分割画像45はメモリ27内に一時的に記憶される。分割画像45がメモリ27に記憶された後、検査画像表示処理が開始される(ステップS9)。
図13に示すように、分割画像選択部50は、メモリ27に記憶された各分割画像45の中から第1〜第3分割画像45を選択して、第1〜第3分割画像45を検査画像生成部52へ出力する(ステップS10)。また、分割画像選択部50は、分割画像45の選択結果を対応情報生成部51へ出力する。
対応情報生成部51は、分割画像選択部50から入力された分割画像45の選択結果に基づき、全体画像44内において第1〜第3分割画像45にそれぞれ対応する部分を判別する。そして、対応情報生成部51は、メモリ27から読み出した全体画像44と、全体画像44内において第1〜第3分割画像45にそれぞれ対応する部分を示す表示情報56とを用いて、対応情報55を生成する(ステップS11)。この対応情報55は検査画像生成部52へ出力される。
検査画像生成部52は、分割画像選択部50から入力された第1〜第3分割画像45と、対応情報生成部51から入力された対応情報55とに基づき検査画像48を生成し、この検査画像48を表示ドライバ30へ出力する(ステップS12)。これにより、表示画面22aに検査画像48が表示される(表示制御ステップ、表示制御処理)。
図8に示したように、分割画像表示領域59内に第1〜第3分割画像45が縦方向に順番並べて表示される。これにより、X線透視像20内の分割領域(1)〜(3)に対応する部分が折り返し表示されるので、表示画面22aにより多くの情報を表示させることができる。例えば3個の分割画像45を表示する場合には、X線透視像20をそのまま表示する場合と比較して、表示画面22aに3倍の情報を表示させることができる。
また、全体画像表示領域60内に対応情報55を表示することにより、第1〜第3分割画像45がX線透視像20内のどの部分に対応するかを容易に判別することができる。さらに、本実施形態では、分割画像表示領域59内での各分割画像45の表示態様(フレームや背景色など)を、全体画像44内での各分割画像45の表示情報56に対応させている。これにより、各分割画像45がX線透視像20(全体画像44)内のどの部分に位置するかをより容易に判別することができる。
<表示切替(スクロール)処理>
図12に戻って、検査画像48の表示後に、分割画像表示領域59内の表示を切り替える場合には、分割画像表示領域59で左方向フリック操作が実行される(ステップS13でYES)。この左方向フリック操作がタッチパネル37で検出されると、前述の検査画像表示処理(ステップS9)が再度開始される。
分割画像選択部50は、メモリ27内から第4〜第6分割画像45を選択して検査画像生成部52に出力するとともに、第4〜第6分割画像45の選択結果を対応情報生成部51に出力する。対応情報生成部51は、全体画像44と、この全体画像44内において第4〜第6分割画像45にそれぞれ対応する部分を示す表示情報56とを含む新たな対応情報55を生成し、この対応情報55は検査画像生成部52へ出力する。
検査画像生成部52は、分割画像選択部50から入力された第4〜第6分割画像45と、対応情報生成部51から入力された対応情報55とに基づき新たな検査画像48を生成し、この検査画像48を表示ドライバ30へ出力する。これにより、新たな検査画像48が表示画面22aに表示される。具体的には、図9に示したように、分割画像表示領域59内に第4〜第6分割画像45が縦方向に並べて表示されるとともに、全体画像表示領域60内の対応情報55が更新される。その結果、表示画面22aに表示されるX線透視像20の表示範囲がスクロールされて、分割画像表示領域59内にX線透視像20内の分割領域(4)〜(6)に対応する部分が折り返し表示される。以下、左方向フリック操作がなされるたびに、表示画面22aに表示されるX線透視像20の表示範囲がスクロールされる。
また逆に、右方向フリック操作がなされた場合には、表示画面22aに表示されるX線透視像20の表示範囲が逆方向にスクロールされるとともに、これに伴い対応情報55が更新される。例えば分割画像表示領域59内に第4〜第6分割画像45が表示されている状態で右方向フリック操作がなされた場合には、分割画像表示領域59内に第1〜第3分割画像45が縦方向に並べて表示されるとともに、全体画像表示領域60内に第1〜第3分割画像45に対応した対応情報55が表示される。
なお、図10に示したように、マウス29を操作してポインタ66で全体画像44内の所望の領域を指定した場合や、ポインタ66でスクロール操作アイコン64を指定した場合にも、分割画像表示領域59内の分割画像45の表示が切り替えられるとともに、全体画像表示領域60内の対応情報55が更新される。
本実施形態では、各分割画像45に対して間引き処理が施すことにより各分割画像45のデータ量を減らしているので、フリック操作等の表示切替操作が行われたときに表示切替のレスポンスを向上させることができる。
<ルーペ画面表示処理>
検査員は、分割画像表示領域59内に表示される分割画像45の一部を拡大表示する場合には、マウス29を操作してルーペ画面表示切替アイコン63をON表示に切り替えるルーペ画面表示操作を実行する(ステップS13でNO、ステップS14でYES)。これにより、ルーペ画面表示処理が開始される(ステップS15)。
図14に示すように、拡大領域指定部53は、分割画像表示領域59内に選択窓70を表示させるとともに、この選択窓70の位置座標情報71をルーペ画面生成部54へ出力する(ステップS17)。
ルーペ画面生成部54は、拡大領域指定部53から入力された位置座標情報71と、選択窓70がどの分割画像45上に表示されているかについての情報とに基づき、X線透視像20内での選択窓70に対応する選択窓対応領域を判別する(ステップS18)。次いで、ルーペ画面生成部54は、画像記憶部35内のX線透視像20から選択窓対応領域に対応する領域画像73を抽出する(ステップS19)。そして、ルーペ画面生成部54は、領域画像73を拡大したルーペ画面74を検査画像48上に重畳表示させる(ステップS20)。この際に、ルーペ画面生成部54は、選択窓対応領域の判別結果やルーペ画面74の拡大率等の情報に基づき、第1のスケール80及び第2のスケール81をルーペ画面74内に表示させる(ステップS21)。
図11に示したように、分割画像45内でクラック76や気泡77などの欠陥が含まれている可能性があると判断される箇所をルーペ画面74上で拡大表示することにより、この欠陥の有無を容易に判定することができる。また、第1のスケール80を表示することにより、例えばルーペ画面74内に欠陥が発見された場合に、この欠陥がX線透視像20のどの位置にあるかを容易に判別することができる。これにより、溶接部11a内の欠陥の位置を容易に特定することができる。さらに、第2のスケール81を表示することにより、例えばルーペ画面74内に欠陥が発見された場合に、この欠陥の実際のサイズを判別することができる。
以下、検査員がマウス29を操作してルーペ画面表示切替アイコン63をOFF表示に切り替えるまで、ルーペ画面表示処理が継続する(ステップS22でYES)。そして、検査員がマウス29等を用いて選択窓70を移動させると、前述のステップS17からステップS21までの処理が繰り返されることにより、新たな選択窓70に対応したルーペ画面74が検査画像48上に重畳表示される。そして、検査員がマウス29を操作してルーペ画面表示切替アイコン63をOFF表示に切り替えると(ステップS22でNO)、ルーペ画面表示処理が終了する。
図12に戻って、検査員が選択したX線透視像20(各分割画像45)の検査が終了するまで、前述のステップS9からステップS22までの処理が繰り返し実行される(ステップS23でNO)。そして、他のX線透視像20の検査を行う場合には前述のステップS9からステップS22までの処理が繰り返し実行される(ステップS23でYES、ステップS24でYES)。また、他のX線透視像20の検査を行わない場合には全ての処理が終了する(ステップS24でNO)。
<第1実施形態のX線検査装置の作用効果>
このように本発明では、長尺のX線透視像20の分割画像45と、分割画像45に対応した対応情報55とを表示画面22aに表示させることにより、従来よりもX線透視像20を効率よく表示することができる。特に表示画面22aに表示させる分割画像45の数が増加するほど、一画面で一度に確認可能な情報が増加するため、X線透視像20の全体をより効率良く表示することができる。その結果、X線透視像20の全体が把握し易くなり、さらに従来よりもX線透視像20のスクロール操作の煩わしさを低減させることができる。また、X線透視像20の代わりに分割画像45を表示することで、縮小小処理や間引き処理によりX線透視像20の全体を表示画面22aに表示する場合と比較して、欠陥等の異常箇所を判別し易い倍率で表示画面22a内に表示することができる。
[第2実施形態のX線検査装置]
次に、本発明の第2実施形態のX線検査装置について説明を行う。上記第1実施形態では、X線源13をパイプ11の中心軸上にセットした状態でX線透視像20を取得している。これに対して、図15に示すように、検査員が手動でX線源13をパイプ11の中心軸上にセットする場合には、X線源13の位置がパイプ11の中心軸からずれる場合がある。この場合には、X線源13からの距離に応じてイメージングプレート14に蓄積されるX線画像情報に差が生じるのでX線透視像20にムラが生じる。このようなX線透視像20に対して同一のパラメータで画像処理を施すと、X線透視像20内に見やすい部分と見にくい部分とが生じてしまう。その結果、このX線透視像20から生成された分割画像45の中にも見にくいものが生じてしまう。
そこで、図16に示すように、第2実施形態のX線検査装置85では、各分割画像45に対して、X線源13からイメージングプレート14までの距離のバラツキに起因したムラを補正する画像補正処理(自動感度補正処理(EDR処理)ともいう)を施す。このX線検査装置85は、CPU25が分割画像補正処理部(画像補正手段)87として機能する点を除けば、第1実施形態のX線検査装置10と基本的に同じ構成である。このため、上記第1実施形態と機能・構成上同一のものについては、同一符号を付してその説明は省略する。
分割画像補正処理部87は、各分割画像45内における非溶接部11b(図2参照)に対応する領域の濃度がそれぞれ予め定めた基準濃度となるように、各分割画像45に対して画像補正処理(例えばコントラスト正規化処理)を施す。
<分割画像の画像補正処理>
図17及び図18に示すように、分割画像補正処理部87は、分割画像生成部41により生成された各分割画像45がメモリ27内に記憶された後に作動する(ステップS26)。分割画像補正処理部87は、メモリ27から第1分割画像45を読み出す(ステップS27、S28)。そして、分割画像補正処理部87は分割画像45内の濃度を検出する。具体的に分割画像補正処理部87は、分割画像45内の溶接部11aに対応する溶接部領域45aの濃度と、非溶接部11bに対応する非溶接部領域45bの濃度とをそれぞれ検出する(ステップS29)。この際に、分割画像補正処理部87は、非溶接部領域45b内の複数の測定ポイントP(例えば、分割画像45の四隅)の濃度を検出する。
ここで、溶接前のパイプ11の各部の厚みは基本的に均一である。このため、非溶接部11bは、その厚みが均一であるので本発明の均一部分に相当する。また、溶接部11aは、その厚みが溶接の際に不均一となるので本発明の不均一部分に相当する。従って、溶接部領域45aは本発明の不均一領域に相当し、非溶接部領域45bは本発明の均一領域に相当する。
分割画像補正処理部87は、各測定ポイントPの濃度の代表値(例えば平均値)を非溶接部領域45bの濃度とする。次いで、分割画像補正処理部87は、非溶接部領域45bの濃度が前述の基準濃度となるように、溶接部領域45a及び非溶接部領域45b(第1分割画像45)に対して画像補正処理を施す(ステップS30,S30a,S30b)。これにより、非溶接部領域45bの濃度が基準濃度に補正されるとともに、溶接部領域45aの濃度が基準濃度に対する相対的な濃度に補正される。画像補正処理が施された分割画像45は、第1補正分割画像46としてメモリ27に記憶される(ステップS31)。
以下同様にして、分割画像補正処理部87は、メモリ27内の残りの第2〜第8分割画像45に対してもそれぞれ画像処理を施すことにより第2〜第8補正分割画像46を生成し、これら各補正分割画像46をメモリ27に記憶させる(ステップS32,S33)。
第1〜第8補正分割画像46の各々の非溶接部領域45bの濃度は、基準濃度で均一となる。ここで、X線源13の位置がパイプ11の中心軸上にセットされている場合には、個々の分割画像45の非溶接部領域45bの濃度はそれぞれ均一となる。このため、X線源13の位置がパイプ11の中心軸からずれていた場合でも、分割画像補正処理部87による画像補正処理を施すことにより、X線源13の位置がパイプ11の中心軸上にセットされている場合と等価な第1〜第8補正分割画像46が得られる。その結果、各補正分割画像46では、X線源13からイメージングプレート14までの距離のバラツキに起因したムラの発生が防止されて画質が均一となる。従って、検査員が見やすい各補正分割画像46が得られる。
検査画像生成部52は、メモリ27に記憶された各補正分割画像46に基づき、図8から図11などに示した検査画像48を生成する。なお、分割画像補正処理部87による画像補正処理以外の処理については、第1実施形態と基本的に同じであるので、具体的な説明は省略する。
[第3実施形態のX線検査装置]
次に、図19を用いて本発明の第3実施形態のX線検査装置90について説明を行う。上記第1実施形態では、検査員が予め取得したX線透視像20の検査を行う際に全体画像44及び分割画像45の生成を行うが、X線検査装置90ではX線透視像20を取得した際に全体画像44及び分割画像45の生成を行う。また、X線検査装置90は、表示画面22a(モニタ22)の特性に応じてデータ(画素)を間引いた全体画像44及び分割画像45を生成する。
X線検査装置90は、第1実施形態とは異なるCPU91と画像記憶部(長尺画像記憶手段、全体画像記憶手段、分割画像記憶手段)92とを備えるとともに、ストレージ26に画像取得・表示プログラム93が記憶されている点を除けば、第1実施形態のX線検査装置10と基本的に同じ構成である。このため、上記第1実施形態と機能・構成上同一のものについては、同一符号を付してその説明は省略する。なお、画像取得・表示プログラム93は、本発明の画像表示プログラムに相当する。
CPU91は、画像取得・表示プログラム93が起動された場合に、この画像取得・表示プログラム93に従った処理を実行することにより、モニタ特性取得部(特性取得手段)95、全体画像生成部(全体画像生成手段)96、分割画像生成部(分割画像生成手段)97、画像取得部98、及び前述の表示制御部42として機能する。
モニタ特性取得部95は、モニタ22の表示画面22aの解像度、階調再現性(ビット数など)の少なくともいずれかを含むモニタ特性(表示手段の特性)を取得する。例えば、モニタ22にモニタ特性が記憶されている場合には、モニタ22からモニタ特性を取得することができる。また、モニタ22にモニタ特性が記憶されていない場合には、モニタ22の機種を判別することにより、予め作成されたモニタ特性データベース(図示せず)からモニタ特性を取得する。このモニタ特性の情報は、全体画像生成部96と分割画像生成部97とにそれぞれ出力される。
全体画像生成部96は、X線透視像20が画像記憶部92に記憶されたときに作動する。全体画像生成部96は、モニタ特性に基づき、X線透視像20に対して間引き処理を施して全体画像44を生成する。例えば、全体画像生成部96は、モニタ特性により判別された表示画面22aの画面サイズH1(図6参照)よりも全体画像44の表示サイズが小さくなり、かつモニタ特性により判別された表示画面22aのビット数よりも全体画像44のビット数が小さくなるように、X線透視像20に対して間引き処理を施す。この全体画像44は、画像記憶部92内にオリジナルのX線透視像20と関連付けた状態で記憶される。
分割画像生成部97は、X線透視像20が画像記憶部92に記憶されたときに作動する。分割画像生成部97は、モニタ特性に基づき、X線透視像20を複数に分割した分割画像45を生成する。例えば、分割画像生成部97は、モニタ特性により判別された表示画面22aの画面サイズH1以下の表示サイズで分割画像45を生成する。また、分割画像生成部97は、モニタ特性により判別される表示画面22aのビット数よりも分割画像のビット数が少なくなるように、各分割画像45に対して間引き処理を施す。各分割画像45は、画像記憶部92内にオリジナルのX線透視像20と関連付けた状態で記憶される。
画像取得部98は、画像取得・表示プログラム93上で検査するX線透視像20が選択されたときに、このX線透視像20に対応する全体画像44及び分割画像45を取得してメモリ27に一時的に記憶させる。
表示制御部42は、第1実施形態と同様に、メモリ27内に記憶された全体画像44及び分割画像45に基づき、図8から図11に示した検査画像48を生成して、この検査画像48を表示ドライバ30へ出力する。これにより、表示画面22a上に検査画像48が表示される。
<第3実施形態のX線検査装置の作用>
図20を用いて上記構成のX線検査装置90の作用について説明を行う。なお、ステップS1からステップS4までの処理は図12に示した第1実施形態と基本的に同じであるので、ここでは具体的な説明は省略する。ただし、X線検査装置90では、イメージングプレート読取装置15からPC16にX線透視像20を取り込む際に、画像取得・表示プログラム93が起動される。画像取得・表示プログラム93の起動後、CPU91のモニタ特性取得部95は、表示画面22aのモニタ特性をモニタ22または前述のモニタ特性データベースから取得し、このモニタ特性の情報を全体画像生成部96と分割画像生成部97とにそれぞれ出力する(ステップS3−1)。
ステップS4後に全体画像生成部96は、画像記憶部92からX線透視像20(複製)を読み出す。次いで、全体画像生成部96は、X線透視像20に対してモニタ特性に対応した間引き処理を施して全体画像44を生成し、この全体画像44をX線透視像20と関連付けた状態で画像記憶部92に記憶させる(ステップS36)。
また、分割画像生成部97は、画像記憶部92からX線透視像20(複製)を読み出す。そして、分割画像生成部97は、モニタ特性に基づきX線透視像20を複数に分割して、表示画面22aの画面サイズH1以下の表示サイズの分割画像45を生成する。次いで、分割画像生成部97は、モニタ特性に対応した間引き処理を各分割画像45に施した後、各分割画像45をX線透視像20と関連付けた状態で画像記憶部92に記憶させる(ステップS37)。
以下、検査員による検査が開始されるまでの間、イメージングプレート読取装置15からX線透視像20が取得されるたびに、前述のステップS4,S36,S37の各処理が繰り返し実行される(ステップS38でNO)。
画像取得・表示プログラム93上で所定の検査開始操作が実行されるとともに、検査対象となるX線透視像20が選択されると、CPU91の画像取得部98及び表示制御部42が作動する(ステップS38でYES)。画像取得部98は、画像取得・表示プログラム93上で選択されたX線透視像20に対応する全体画像44及び分割画像45を画像記憶部92から読み出して、メモリ27に記憶させる(ステップS39)。
表示制御部42は、図12から図14に示したように検査画像48の生成・出力、表示切替処理、及びルーペ画面表示処理等の検査画像表示処理を実行する(ステップS40)。そして、他のX線透視像20の検査を行う場合には前述のステップS39からステップS40までの処理が繰り返し実行される(ステップS41でYES)。また、他のX線透視像20の検査を行わない場合には全ての処理が終了する(ステップS41でNO)。
<第3実施形態のX線検査装置の作用効果>
このように第3実施形態のX線検査装置90では、検査開始前(X線透視像の取得時など)に予め全体画像44及び分割画像45を生成しているので、検査の開始操作(検査対象の選択など)を行ってから検査画像48が表示画面22aに表示されるまでの待ち時間が短縮される。また、モニタ特性に対応した間引き処理を全体画像44及び分割画像45に施すことにより、全体画像44及び分割画像45のデータ量を減らすことができる。その結果、検査画像48の生成・表示処理に要するデータ処理量を減らすことができるので、検査画像48が表示画面22aに表示されるまでの待ち時間をより短縮することができる。
[その他]
上記各実施形態では、検査画像48が表示画面22aの横方向(第1の方向)に長く形成されている場合について説明を行ったが、例えば縦方向などの横方向以外の各方向(第1の方向)に長く形成されていてもよい。この場合に、分割画像45は新たな第1の方向に対して垂直な方向(第2の方向)に並べて配置される。
上記各実施形態では、X線透視像20を8分割して8個の分割画像45を生成しているが、表示画面22aの画面サイズH1及びX線透視像20の表示サイズH2に対応してN(Nは2以上の自然数)個の分割画像45を生成してもよい。また、上記各実施形態では、検査画像48内に3個の分割画像45を表示させているが、分割画像45の表示数は特に限定されるものではなく、M(2≦M≦N)個の分割画像45を表示させてもよい。特にX線透視像20が長尺となることでN=3個以上の分割画像45が生成される場合には、M=2個以上の分割画像45を表示画面22aに表示させることにより、X線透視像20の表示をより効率的に行うことができる。なお、「M」は、表示画面22aの画面サイズ(例えば本実施形態では縦方向の画面サイズ)に応じて適宜増減される。
上記第1実施形態では、分割画像生成部41が各分割画像45に対して画素の間引き処理を施しているが、分割画像45の表示サイズ、データ量、画素数などが予め定めたしきい値よりも小さくなる場合には間引き処理を行わなくともよい。
上記各実施形態では、全体画像44をX線透視像20から生成しているが、例えば、X線透視像20の全体を表すバー画像などの予め用意された画像を全体画像44として用いてもよい。これにより、画像処理の処理量を減らすことができる。また、特に第1及び第2実施形態では、検査画像48が表示されるまでの待ち時間を短縮することができる。
上記各実施形態では、パイプラインの溶接部11aのX線透視像20を得るX線検査装置について説明を行ったが、溶接部11a以外の他の被検査体のX線透視像(長尺画像)を得るX線検査装置にも本発明を適用することができる。また、X線以外の各種の電磁波を用いて被検査体の透視像(長尺画像)を得る各種の検査装置にも本発明を適用することができる。なお、本発明の長尺画像は、被検査体の透視像に限定されるものではなく、例えば、各種の撮影装置で撮影された撮影画像であってもよい。
上記各実施形態では、本発明の画像表示装置に相当するPC16がイメージングプレート読取装置15からX線透視像20を取得しているが、例えば、通信ネットワークやメモリカード等の記録媒体を介してX線透視像20などの長尺画像を取得する場合にも本発明を適用することができる。この場合には、長尺画像を取得するインタフェースが本発明の画像取得手段となる。また、PC以外の画像表示装置を用いた場合にも本発明を適用することができる。
10,85,90…X線検査装置,11…パイプ,11a…溶接部,14…イメージングプレート,15…イメージングプレート読取装置,16…パーソナルコンピュータ(PC),20…X線透視像,22…モニタ,25…CPU,34…画像表示プログラム,35…画像記憶部,40…全体画像生成部,41…分割画像生成部,42…表示制御部,44…全体画像,45…分割画像,50…分割画像選択部,51…対応情報生成部,52…検査画像生成部,53…拡大領域指定部,54…ルーペ画面生成部,55…対応情報,56…表示情報,74…ルーペ画面,87…分割画像補正処理部,95…モニタ特性取得部

Claims (12)

  1. 画像表示を行う表示手段と、
    前記表示手段の表示画面上での第1の方向の表示サイズが当該表示画面の前記第1の方向の画面サイズよりも長い長尺画像を取得する画像取得手段と、
    前記長尺画像を前記第1の方向に複数に分割して、前記表示画面内に表示可能な大きさの分割画像を複数生成する分割画像生成手段と、
    少なくとも一つの前記分割画像と、当該分割画像が前記長尺画像のどの部分に対応するかを示す対応情報とを前記表示画面に表示させる表示制御手段と、
    前記画像取得手段が取得した前記長尺画像を記憶する長尺画像記憶手段と、
    前記表示画面に表示されている前記分割画像の一部の領域を指定する領域指定手段と、
    を備え
    前記表示制御手段は、前記長尺画像記憶手段に記憶されている前記長尺画像から前記領域指定手段で指定された前記一部の領域に対応する領域画像を抽出し、前記領域画像に基づき前記表示画面に前記一部の領域の拡大画像を表示させ、
    前記表示制御手段は、前記長尺画像内での前記一部の領域の位置を表す第1のスケールを前記拡大画像内に表示させる画像表示装置。
  2. 前記長尺画像がN(Nは2以上の自然数)個の前記分割画像に分割されており、
    前記N個の前記分割画像の中から前記第1の方向に連続するM(2≦M≦N)個の前記分割画像を選択する分割画像選択手段を備え、
    前記表示制御手段は、前記分割画像選択手段が選択した前記M個の前記分割画像を前記表示画面上で前記第1の方向に対して垂直な第2の方向に並べて表示させる請求項1記載の画像表示装置。
  3. 前記表示画面に表示される前記分割画像を切り替える切替操作を受け付ける操作受付手段を備え、
    前記分割画像選択手段は、前記操作受付手段で前記切替操作を受け付けた場合に、当該切替操作に対応した前記M個の前記分割画像を選択する請求項2記載の画像表示装置。
  4. 前記表示制御手段は、前記対応情報として、前記表示画面内で前記長尺画像の全体を表す全体画像と、前記表示画面に表示されている前記分割画像が前記全体画像のどの部分に対応するかを示す表示情報とを前記表示画面に表示させる請求項1から3のいずれか1項記載の画像表示装置。
  5. 前記長尺画像から前記全体画像を生成する全体画像生成手段を備える請求項4記載の画像表示装置。
  6. 前記全体画像は、前記長尺画像の画素を間引いて生成されたものであり、
    前記表示画面の解像度、階調再現性の少なくともいずれかを含む前記表示手段の特性を取得する特性取得手段を備え、
    前記全体画像生成手段は、前記特性取得手段が取得した前記特性に基づき、当該特性に対応した画素間引き量の前記全体画像を予め生成して全体画像記憶手段に記憶させ、
    前記表示制御手段は、前記全体画像記憶手段から取得した前記全体画像を前記表示画面に表示させる請求項5記載の画像表示装置。
  7. 前記分割画像は、前記長尺画像内の当該分割画像に対応する部分の画素を間引いて生成されたものであり、
    前記分割画像生成手段は、前記特性取得手段が取得した前記特性に基づき、当該特性に対応した画素間引き量の前記分割画像を予め生成して分割画像記憶手段に記憶させ、
    前記表示制御手段は、前記分割画像記憶手段から取得した前記分割画像を前記表示画面に表示させる請求項6記載の画像表示装置。
  8. 前記表示制御手段は、前記一部の領域の大きさを表す第2のスケールを前記拡大画像内に表示させる請求項1から7のいずれか1項記載の画像表示装置。
  9. 前記画像取得手段は、被検査体に照射されてこの被検査体を透過した電磁波を検出する検出器の検出値に基づき生成された前記長尺画像を取得する請求項1からのいずれか1項記載の画像表示装置。
  10. 前記被検査体には、厚みが均一な均一部分と不均一な不均一部分とが含まれており、
    前記分割画像生成手段が生成した複数の前記分割画像の各々には、前記均一部分に対応する均一領域と、前記不均一部分に対応する不均一領域とが含まれ、
    前記分割画像生成手段が生成した複数の前記分割画像内の前記均一領域の濃度を基準濃度に補正し、かつ前記不均一領域の濃度を前記基準濃度に対する相対的な濃度に補正する画像補正手段を備え、
    前記表示制御手段は、前記画像補正手段により濃度補正された前記分割画像を前記表示画面に表示させる請求項記載の画像表示装置。
  11. 画像表示を行う表示手段の表示画面上での第1の方向の表示サイズが前記表示画面の前記第1の方向の画面サイズよりも長い長尺画像を取得し、取得した前記長尺画像を長尺画像記憶手段に記憶させる画像取得ステップと、
    前記画像取得ステップで取得した前記長尺画像を前記第1の方向に複数に分割して、前記表示画面内に表示可能な大きさの分割画像を複数生成する分割画像生成ステップと、
    前記分割画像生成ステップで生成された複数の前記分割画像のうちの少なくとも一つの前記分割画像と、当該分割画像が前記長尺画像のどの部分に対応するかを示す対応情報とを前記表示画面に表示させる表示制御ステップと、
    前記表示画面に表示されている前記分割画像の一部の領域を指定する領域指定ステップと、
    を有し、
    前記表示制御ステップでは、前記長尺画像記憶手段に記憶されている前記長尺画像から前記領域指定ステップで指定された前記一部の領域に対応する領域画像を抽出し、前記領域画像に基づき前記表示画面に前記一部の領域の拡大画像を表示させ、
    前記表示制御ステップは、前記長尺画像内での前記一部の領域の位置を表す第1のスケールを前記拡大画像内に表示させる画像表示方法。
  12. 画像表示を行う表示手段の表示画面上での第1の方向の表示サイズが前記表示画面の前記第1の方向の画面サイズよりも長い長尺画像を記憶した長尺画像記憶手段から前記長尺画像を取得する画像取得処理と、
    前記画像取得処理で取得した前記長尺画像を前記第1の方向に複数に分割して、前記表示画面内に表示可能な大きさの分割画像を複数生成する分割画像生成処理と、
    前記分割画像生成処理で生成された複数の前記分割画像のうちの少なくとも一つの前記分割画像と、当該分割画像が前記長尺画像のどの部分に対応するかを示す対応情報とを前記表示画面に表示させる表示制御処理と、
    前記表示画面に表示されている前記分割画像の一部の領域を指定する領域指定処理と、
    をコンピュータに実行させる画像表示プログラムであって、
    前記表示制御処理は、前記長尺画像記憶手段に記憶されている前記長尺画像から前記領域指定処理で指定された前記一部の領域に対応する領域画像を抽出し、前記領域画像に基づき前記表示画面に前記一部の領域の拡大画像を表示させ、
    前記表示制御処理は、前記長尺画像内での前記一部の領域の位置を表す第1のスケールを前記拡大画像内に表示させる画像表示プログラム。
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