JP6003741B2 - 車載電子装置の取付構造 - Google Patents

車載電子装置の取付構造 Download PDF

Info

Publication number
JP6003741B2
JP6003741B2 JP2013057096A JP2013057096A JP6003741B2 JP 6003741 B2 JP6003741 B2 JP 6003741B2 JP 2013057096 A JP2013057096 A JP 2013057096A JP 2013057096 A JP2013057096 A JP 2013057096A JP 6003741 B2 JP6003741 B2 JP 6003741B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
bracket
electronic device
vehicle electronic
screw
attached
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2013057096A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2014180949A (ja
Inventor
雅人 桐ケ谷
雅人 桐ケ谷
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Denso Corp
Original Assignee
Denso Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Denso Corp filed Critical Denso Corp
Priority to JP2013057096A priority Critical patent/JP6003741B2/ja
Publication of JP2014180949A publication Critical patent/JP2014180949A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6003741B2 publication Critical patent/JP6003741B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Fittings On The Vehicle Exterior For Carrying Loads, And Devices For Holding Or Mounting Articles (AREA)
  • Cooling Or The Like Of Electrical Apparatus (AREA)

Description

本発明は、螺子により、車載電子装置を、車両エンジンなどの被取付体に取り付けてなる車載電子装置の取付構造に関する。
従来、螺子により、車載電子装置を被取付体に取り付けてなる車載電子装置の取付構造が知られている。
また、被取付体から車載電子装置に振動が伝達されるのを抑制するために、車載電子装置と被取付体の間や螺子と車載電子装置との間に、振動を減衰させる防振ゴムが介在される。なお、このような防振ゴムは、例えば特許文献1に記載されている。
特開2012−92854号公報
上記したように、従来の車載電子装置の取付構造においては、振動の伝達を抑制するために、車載電子装置と被取付体の間や、螺子と車載電子装置との間に、防振ゴムを介在させなければならず、部品点数が多いという問題がある。
また、車載電子装置と被取付体との間に、防振ゴムが介在されるため、例えば車載電子装置にて生じる熱を、被取付体に放熱しにくいという問題もある。
本発明は上記問題点に鑑み、振動の伝達を抑制しつつ部品点数を低減し、且つ、放熱性を向上することのできる車載電子装置の取付構造を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明は、螺子(12)により、車載電子装置(10)を被取付体(14)に取り付けてなる車載電子装置の取付構造であって、車載電子装置は、螺子が挿通される貫通孔(36a,38a)が設けられた取り付け部(22)を有し、取り付け部は、制振合金を用いて形成されるとともに、車載電子装置を被取付体に取り付けた状態で、螺子の頭部(12a)及び被取付体と接触し、車載電子装置は、回路基板が収容された筐体(20)と、筐体に取り付けられる、取り付け部としてのブラケットと、を有し、ブラケットは、筐体を被取付体に対して浮いた状態に支持し、ブラケットは、筐体の外周に設けられたフランジ部(20a)における被取付体側の一面に接触する第1ブラケット(36)と、一面と反対の裏面に接触する第2ブラケット(38)と、を有し、貫通孔は、螺子の軸方向に直交する方向において、第1ブラケット及び第2ブラケットにおけるフランジ部とオーバーラップする位置にそれぞれ設けられることを特徴とする。
これによれば、車載電子装置(10)の取り付け部(22)自体が、振動を減衰させる機能を発揮するため、取り付け部(22)を螺子(12)の頭部(12a)及び被取付体(14)に接触させることができる。すなわち、車載電子装置(10)と被取付体(14)の間、螺子(12)と車載電子装置(10)との間に、防振ゴムを設けなくともよい。したがって、被取付体(14)から車載電子装置(10)の筐体(20)に振動が伝達されるのを抑制しつつ、従来に較べて部品点数を削減することができる。
また、上記したように、車載電子装置(10)と被取付体(14)の間、螺子(12)と車載電子装置(10)との間に、防振ゴムを設けなくともよい。したがって、被取付体(14)から車載電子装置(10)に伝わる振動を減衰させつつ、従来に較べて放熱性を向上することができる。
また、本発明のさらなる特徴は、車載電子装置(10)は、第1コネクタ(30)を備え、第1コネクタには、車載電子装置を被取付体(14)に取り付けた状態で、ワイヤハーネス(32)の第2コネクタ(34)が嵌合され、取り付け部(22)は、ワイヤハーネスに向けて延設された延設部(38b)を有し、ワイヤハーネスは、延設部に固定されることにある。
これによれば、ワイヤハーネス(32)の振動を、取り付け部(22)により減衰させることができる。したがって、部品点数を増加せずに、第1コネクタ(30)と第2コネクタ(34)との接続信頼性、第1コネクタ(30)のはんだ付け部の接続信頼性を向上することができる。
第1実施形態に係る車載電子装置の取付構造を示す平面図である。 下ケース側から見た車載電子装置の平面図である。 図1のIII-III線に沿う断面図である。 図3に破線で示す領域IVを拡大した図である。 第2実施形態に係る車載電子装置の取付構造を示す平面図であり、図1に対応している。 図5のVI-VI線に沿う断面図である。 図5のVII-VII線に沿う断面図である。 第3実施形態に係る車載電子装置の取付構造を示す断面図であり、図7に対応している。 第1変形例を示す平面図であり、図1に対応している。 第2変形例を示す平面図であり、図1に対応している。
以下、本発明の実施の形態を、図面を参照して説明する。なお、以下に示す各実施形態において、共通乃至関連する要素には同一の符号を付与するものとする。また、車載電子装置が被取付体に取り付けられた状態において、回路基板の厚み方向、換言すれば螺子の軸方向をZ方向と示す。また、Z方向に直交する方向のうち、第1コネクタと第2コネクタの嵌合方向をY方向と示す。また、Z方向及びY方向の両方向に直交する方向をX方向と示す。
(第1実施形態)
先ず、図1〜図4を用いて、螺子12により、車載電子装置10を被取付体14に取り付けてなる車載電子装置の取付構造について説明する。なお、本実施形態では、被取付体14がエンジンのブロックであり、車載電子装置10は、エンジンを制御する電子制御装置(エンジンECU)として構成されている。
車載電子装置10は、図示しない回路基板が収容された筐体20と、筐体20に取り付けられたブラケット22と、を有している。本実施形態では、このブラケット22が、特許請求の範囲に記載の取り付け部に相当する。
筐体20は、回路基板が収容された内部空間を取り囲む開口周縁にフランジ部20aを有しており、このフランジ部20aにブラケット22が取り付けられている。筐体20は、Z方向に2分割され、下ケース24及び上ケース26の2つの部材からなる。下ケース24は、筐体20のうち、被取付体14側に配置される部分である。下ケース24は、回路基板の生じた熱を被取付体14側に放熱するために、アルミニウム等の金属材料を用いて形成されており、本実施形態では、ほぼ平坦な形状を有している。一方、上ケース26は、金属材料や樹脂材料を用いて形成され、一面が開口する箱形状を有している。下ケース24及び上ケース26は、開口周縁にフランジ部24a,26aをそれぞれ有しており、フランジ部24a,26a同士を対向させた状態で、螺子28により組み付けられている。そして、この組み付け状態で、下ケース24により、上ケース26の開口が閉塞され、筐体20が形成されている。なお、下ケース24のフランジ部24aと上ケース26のフランジ部26aにより、筐体20のフランジ部20aが形成されている。
また、回路基板にはオス型の第1コネクタ30が実装されており、第1コネクタ30の一部は、筐体20から外部に露出されている。この第1コネクタ30には、ワイヤハーネス32の第2コネクタ34が嵌合されている。第2コネクタ34と第1コネクタ30との嵌合方向は、上記したようにY方向となっている。
ブラケット22は、制振合金を用いて形成されている。このような制振合金としては、複合型のAl−Zn系合金、強磁性型のFe−Cr系合金、転位型のMg系合金やMg−Zr系合金、双晶型のMn−Cu系合金やMn−Cu系合金などを採用することができる。本実施形態では、双晶型のM2052合金(Mn−Cu−Ni−Fe系合金)を採用している。このM2052合金は、荷重が加わると双晶を発生し、この双晶は容易に移動する。また、荷重をさらに加えると、既に発生している双晶の幅が大きくなる、又は、別の箇所に新たな双晶を発生する。このように、双晶の発生と移動により、運動エネルギーを熱エネルギーに変換して、振動を吸収することができる。また、M2052合金は、加工しやすい、損失係数がゴムと同程度であり、制振性能が高い、減衰できる周波数域が広い、などの利点を有する。
本実施形態では、ブラケット22として、筐体20のフランジ部20aのうち、被取付体14側の面に接触する第1ブラケット36と、被取付体14側の面と反対の面に接触する第2ブラケット38と、を有している。第1ブラケット36及び第2ブラケット38は、ともに平板状をなしている。
また、筐体20のフランジ部20aのうち、X方向両側に位置するフランジ部20aでは、上ケース26のフランジ部26aよりも、下ケース24のフランジ部24aのほうが外側まで延設されている。そして、図2及び図3に示すように、フランジ部24aにおける被取付体14側の面に、第1ブラケット36が接触している。また、図1及び図3に示すように、フランジ部24aにおける被取付体14側の面と反対の面に、第2ブラケット38が接触している。すなわち、Z方向において、第1ブラケット36と第2ブラケット38とで下ケース24のフランジ部24aを挟んでいる。また、X方向において一方のフランジ部20aに接触する第1ブラケット36及び第2ブラケット38と、他方のフランジ部20aに接触する第1ブラケット36及び第2ブラケット38は、互いに分離して設けられている。
図3及び図4に示すように、フランジ部24a、第1ブラケット36、及び第2ブラケット38には、貫通孔24b,36a,38aがそれぞれ形成されている。これら貫通孔24b,36a,38aは、同一の螺子12を挿通可能に設けられている。一方、被取付体14において、車載電子装置10が配置される一面14aには、螺子12に対応する雌ねじ部としての螺子孔14bが設けられている。この螺子孔14bは、Z方向に延設されている。なお、位置ずれが生じても螺子12がフランジ部24aに接触しないように、貫通孔24bの径は、他の貫通孔36a,38aの径よりも大きくされている。
そして、第1ブラケット36と第2ブラケット38とで、下ケース24のフランジ部24aを挟んだ状態で、互いに連通する貫通孔24b,36a,38aに螺子12を挿入し、螺子孔14bにねじ込むことで、車載電子装置10が被取付体14に取り付けられている。螺子12は、頭部12aから延びる柱部12bを有しており、螺子12を取り付けた状態で、螺子12の軸方向はZ方向と一致する。本実施形態では、X方向両側のフランジ部24aに、貫通孔24b,36a,38aが2組ずつ設けられている。すなわち、計4本の螺子12により、車載電子装置10が被取付体14に取り付けられている。
この取り付け状態では、第2ブラケット38におけるフランジ部24aとの接触面と反対の面に螺子12の頭部12aが接触し、第1ブラケット36におけるフランジ部24aとの接触面と反対の面に被取付体14の一面14aが接触している。すなわち、筐体20は、ブラケット22により、被取付体14に対して浮いた状態に支持されている。
また、第2ブラケット38は、図1〜図3に示すように、ワイヤハーネス32に向けて延設された延設部38bを有している。本実施形態の延設部38bは、第2ブラケット38におけるフランジ部24aとの接触部分から、Y方向に延設されている。また、延設部38bは、第2コネクタ34の近傍においてワイヤハーネス32をY方向に跨いでおり、図3に示すように、Z方向において、ワイヤハーネス32と被取付体14との間に配置されている。
ワイヤハーネス32は、第2コネクタ34を介して、第1コネクタ30の図示しない端子、ひいては回路基板と電気的に接続されている。また、ワイヤハーネス32は、第2コネクタ34近傍の第1固定部32aにおいて、第2ブラケット38の延設部38bに固定されている。また、第1固定部32aよりも第2コネクタ34から離れた第2固定部32bにおいて、被取付体14の図示しないボスに固定されている。
本実施形態では、第1コネクタ30が出力ポートを2つ有しており、各ポートからX方向において互いに遠ざかる方向にワイヤハーネス32がそれぞれ引き出され、各ワイヤハーネス32は、引き出された先でY方向に延設されている。また、延設部38bには、貫通孔38cが設けられており、この貫通孔38cに結束バンド40を通すことで、ワイヤハーネス32が延設部38bに固定されている。詳しくは、第1固定部32aにおいて、X方向に離間して設けられた2つの結束バンド40により、ワイヤハーネス32が延設部38bに固定されている。また、結束バンド42により、ワイヤハーネス32が被取付体14のボスに固定されている。
次に、上記した車載電子装置10の取付構造の特徴部分について、その作用効果を説明する。
本実施形態では、車載電子装置10のブラケット22が制振合金を用いて形成されており、ブラケット22自体が振動を減衰させる機能を発揮する。このため、ブラケット22に螺子12の頭部12aを直接的に接触させても、被取付体14から螺子12を介してブラケット22に伝わる振動を、ブラケット22にて減衰させることができる。また、ブラケット22を被取付体14に直接的に接触させても、被取付体14からブラケット22に伝わる振動を、ブラケット22にて減衰させることができる。したがって、ブラケット22に対し、螺子12の頭部12a及び被取付体14を直接的に接触させることができる。すなわち、車載電子装置10と被取付体14の間、螺子12と車載電子装置10との間に、防振ゴムを設けなくともよい。したがって、被取付体14から車載電子装置10の筐体20に振動が伝達されるのを抑制しつつ、従来に較べて部品点数を削減することができる。
また、上記したように、車載電子装置10と被取付体14の間、螺子12と車載電子装置10との間に、防振ゴムを設けなくともよい。また、ブラケット22を構成する制振合金は、防振ゴムよりも熱伝導性に優れている。したがって、被取付体14から車載電子装置10に伝わる振動を減衰させて振動の振幅を小さくしつつ、従来に較べて、放熱性を向上することができる。
以上により、本実施形態によれば、被取付体14から筐体10への振動の伝達を抑制しつつ部品点数を低減し、且つ、放熱性を向上することができる。
また、本実施形態では、ブラケット22(第2ブラケット38)が、ワイヤハーネス32に向けて延設された延設部38bを有し、ワイヤハーネス32は、第1固定部32aにおいて延設部38bに固定されている。このため、ワイヤハーネス32の振動を、第1固定部32aにおいて、ブラケット22により減衰させることができる。ブラケット22は、被取付体14から筐体20、ひいては第1コネクタ30に伝わる振動を減衰させることができるとともに、ワイヤハーネス32から第2コネクタ34に伝わる振動を減衰させることができる。すなわち、ブラケット22のみで、被取付体14から第1コネクタ30に伝わる振動の振幅を小さくし、且つ、ワイヤハーネス32から第2コネクタ34に伝わる振動の振幅を小さくすることができる。したがって、部品点数を増加せずに、第1コネクタ30と第2コネクタ34との接続部に作用する応力を効果的に低減し、第1コネクタ30と第2コネクタ34との接続信頼性を向上することができる。また、第1コネクタ30の端子と回路基板とのはんだ付け部の接続信頼性を向上することもできる。
なお、本実施形態では、第2固定部32bにおいて、ワイヤハーネス32が被取付体14のボスに固定されている。第1固定部32aと第2固定部32bの間におけるワイヤハーネス32が所定周波数で共振しても、ワイヤハーネス32の振動を、第1固定部32aにおいて、ブラケット22により減衰させることができる。
特に本実施形態では、螺子12が挿通される第1ブラケット36の貫通孔36a及び第2ブラケット38の貫通孔38aを、X方向及びY方向により規定される面において、筐体20のフランジ部20aとオーバーラップする位置に設けている。このため、螺子12により、ブラケット22を筐体20に取り付けるとともに、車載電子装置10を被取付体14に取り付けることができる。したがって、部品点数を削減することができる。
なお、本実施形態では、第2ブラケット38が延設部38bを有する例を示したが、第1ブラケット36が延設部を有する構成としても良い。
(第2実施形態)
本実施形態において、上記実施形態に示した車載電子装置10の取付構造と共通する部分についての説明は割愛する。
本実施形態では、ブラケット22が、筐体20のフランジ部20aにおいて、被取付体14側の一面及び該一面と反対の裏面のいずれか一方に接触して取り付けられ、螺子12が挿通される貫通孔が、ブラケット22において筐体20とオーバーラップしない位置に設けられることを第1の特徴とする。また、ブラケット22は、フランジ部20aにおいて、被取付体14側の一面に接触して取り付けられること、すなわち、ブラケット22が第1ブラケット36のみを有する点を、第2の特徴とする。
図5〜図7に示す例では、車載電子装置10が、ブラケット22として、第1ブラケット36のみを有している。第1ブラケット36は、図5に示すように、X方向及びY方向により規定される面において、筐体20全体とオーバーラップするように設けられている。また、第1ブラケット36は、X方向及びY方向において筐体20よりも外側に延設されており、筐体20とオーバーラップしない部分も有している。そして、オーバーラップしない部分として、上記した延設部38bに相当する延設部36bを含んでいる。
図5及び図6に示すように、第1ブラケット36は、螺子44により、筐体20のフランジ部20a、詳しくは下ケース24のフランジ部24aに取り付けられている。フランジ部24aには、螺子44が挿通される貫通孔24cが設けられている。一方、第1ブラケット36のうち、フランジ部24aとオーバーラップする部分には、螺子44に対応する雌ねじ部としての螺子孔36cが設けられている。螺子44は、その頭部をフランジ部24aにおける被取付体14側の面と反対の面に接触させつつ、貫通孔24cを挿通して、螺子孔36cにねじ込まれている。
図5及び図7に示すように、第1ブラケット36は、筐体20とオーバーラップしない部分において、螺子12により、被取付体14に取り付けられている。第1ブラケット36のうち、筐体20とオーバーラップしない部分には、螺子12が挿通される貫通孔36aが設けられている。また、被取付体14の一面14aには、貫通孔36aに対応して螺子孔14bが設けられている。螺子12は、その頭部を第1ブラケット36における被取付体14側の面と反対の面(以下、第1ブラケット36の一面と示す)に接触させつつ、貫通孔36aを挿通して、螺子孔14bにねじ込まれている。
図5に示すように、車載電子装置10は、4本の螺子12により、被取付体14に取り付けられている。螺子12による取付部位のうち、2箇所は、筐体20の4隅部のうち、第1コネクタ30が配置される側と反対側におけるX方向両端の隅部近傍とされている。残りの取付部位は、図5に破線で示すように、ワイヤハーネス32における第2コネクタ34近傍の部分の直下とされている。すなわち、延設部36bに螺子12による取付部位が設けられている。本実施形態では、第1ブラケット36が、被取付体14側の面に凹部36dを有しており、凹部36dの底面と第1ブラケット36の一面を貫通するように、貫通孔36aが設けられている。
また、螺子12を取り付けた状態で、頭部12aが第1ブラケット36の一面とほぼ面一となるように、貫通孔36aのうち、第1ブラケット36の一面側の部分が、被取付体14側の部分に対して拡径されている。この貫通孔36aの段差形状により、ワイヤハーネス32の直下に螺子12の取付部位を設けても、螺子12とワイヤハーネス32との接触を防ぐことができる。
なお、第1ブラケット36は、少なくとも筐体20のフランジ部20aにおける被取付体14側の面と接触すればよい。本実施形態の第1ブラケット36は、フランジ部20aだけでなく、X方向及びY方向により規定される面において、筐体20のほぼ全体と接触している。
次に、上記した車載電子装置10の取付構造の特徴部分について、その作用効果を説明する。
本実施形態では、ブラケット22として、第1ブラケット36のみを有している。このように、第2ブラケット38を有さなくても良いので、ブラケット22の構成を簡素化し、コストを低減することができる。
なお、ブラケット22として、第2ブラケット38のみを有する構成とすることもできる。しかしながら、上記したように、被取付体14に近い第1ブラケット36のみを有する構成のほうが、ブラケット22の構成を簡素化することができる。
また、被取付体14に第1ブラケット36を取り付ける螺子12とは別に、筐体20に第1ブラケット36(ブラケット22)を取り付ける螺子44を設け、螺子12の取り付け位置を、第1ブラケット36において筐体20とオーバーラップしない位置としている。したがって、被取付体14に対する第1ブラケット36の取り付け位置が変わっても、第1ブラケット36の貫通孔36a位置変更のみで対応することができる。
また、第1ブラケット36は、フランジ部20aだけでなく、X方向及びY方向により規定される面において、筐体20のほぼ全体と接触している。このため、回路基板の生じた熱を、被取付体14側に効率よく放熱することができる。しかしながら、第1ブラケット36(ブラケット22)と筐体20(下ケース24)との接触は、少なくともフランジ部20a(フランジ部24a)においてなされれば良い。
(第3実施形態)
本実施形態において、上記実施形態に示した車載電子装置10の取付構造と共通する部分についての説明は割愛する。
本実施形態では、図8に示すように、ブラケット22として第1ブラケット36のみを有しており、第1ブラケット36が、Z方向に直交する方向に撓み可能に設けられたばね部36eを有している。第1ブラケット36は、Y方向及びZ方向により規定される平面において、筐体20の少なくともフランジ部20aと接触する基部36fと、基部36fのY方向両端にそれぞれ連結されたL字状のばね部36eと、を有している。ばね部36eは、Z方向に延設された部分と、Y方向に延設された部分とを有しており、Y方向延設部分に、貫通孔36aが設けられている。また、ばね部36eにおいて、Y方向延設部分は、基部36fと対向するように、Z方向延設部分に対して内側に屈曲している。
このように、第1ブラケット36がばね部36eを有すると、第1ブラケット36に伝わる振動が、ばね部36eの変形(例えばY方向の変形)によっても吸収される。したがって、制振合金による振動減衰の効果と、ばね部36eによる振動減衰の効果とにより、筐体20に伝達される振動の振幅を、より小さくすることができる。
なお、図8では、第1ブラケット36がばね部36eを有する例を示したが、第2ブラケット38がばね部を有する構成としても良い。すなわち、ブラケット22がばね部を有していれば良い。また、ばね部36eの形状もL字状に限定されるものではない。
以上、本発明の好ましい実施形態について説明したが、本発明は上記した実施形態になんら制限されることなく、本発明の主旨を逸脱しない範囲において、種々変形して実施することが可能である。
被取付体14として、車両のエンジンの例を示したが、上記例に限定されるものではない。エンジンとは別の車両構成要素、例えば車両のシャーシ、を被取付体14とする場合にも、上記した車載電子装置10の取付構造を適用することができる。
第1ブラケット36のみを有する構成において、1つの第1ブラケット36により、X方向両側のフランジ部24aに接触する例を示した。しかしながら、例えば図9に示す第1変形例のように、ブラケット22として2つの第1ブラケット36を有し、第1ブラケット36の一方が一方のフランジ部24aに接触し、第1ブラケット36の他方が他方のフランジ部24aに接触するようにしても良い。図9では、第1ブラケット36が、筐体20のうち、フランジ部24aの周辺のみとオーバーラップしており、X方向における中央部分にはオーバーラップしていない。これによれば、ブラケット22のコストを低減することができる。なお、第2ブラケット38のみを有する構成においても同様である。
車載電子装置10を被取付体14に取り付ける取り付け部として、ブラケット22を有する例を示した。しかしながら、例えば図10に示す第2変形例のように、筐体20を構成する下ケース24が、フランジ部24aからワイヤハーネス32に向けて延設された延設部24dを有する。そして、フランジ部24aと延設部24dにより、取り付け部24eが構成され、ワイヤハーネス32が延設部24dに固定される構成としても良い。この場合、延設部24dを含む下ケース24が、制振合金を用いて形成されることとなる。これによれば、ブラケット22を不要とすることができるので、部品点数をさらに削減することができる。なお、図10では、下ケース24の貫通孔24bに螺子12が挿通されている。それ以外にも、上ケース26が延設部を有し、この延設部にワイヤハーネス32が固定される構成としても良い。
ワイヤハーネス32が、第1固定部32aにおいて、2本の結束バンド40により延設部24d,36b,38bに固定される例を示した。しかしながら、結束バンド40の本数は、少なくとも1本で良い。また、被取付体14及びブラケット22に対するワイヤハーネス32の固定手段も、結束バンド40,42に限定されるものではない。さらには、ワイヤハーネス32が延設部24d,36b,38bに固定されない構成としても良い。
10・・・車載電子装置、12・・・螺子、12a・・・頭部、12b・・・柱部、14・・・被取付体、14a・・・一面、14b・・・螺子孔、20・・・筐体、20a・・・フランジ部、22・・・ブラケット、24・・・下ケース、24a・・・フランジ部、24b・・・貫通孔、24c・・・貫通孔、24d・・・延設部、24e・・・取り付け部、26・・・上ケース、26a・・・フランジ部、28・・・螺子、30・・・第1コネクタ、32・・・ワイヤハーネス、32a・・・第1固定部、32b・・・第2固定部、34・・・第2コネクタ、36・・・第1ブラケット、36a・・・貫通孔、36b・・・延設部、36c・・・螺子孔、36d・・・凹部、36e・・・ばね部、36f・・・基部、38・・・第2ブラケット、38a・・・貫通孔、38b・・・延設部、38c・・・貫通孔、40,42・・・結束バンド、44・・・螺子

Claims (5)

  1. 螺子(12)により、車載電子装置(10)を被取付体(14)に取り付けてなる車載電子装置の取付構造であって、
    前記車載電子装置は、前記螺子が挿通される貫通孔(36a,38a)が設けられた取り付け部(22)を有し、
    前記取り付け部は、制振合金を用いて形成されるとともに、前記車載電子装置を前記被取付体に取り付けた状態で、前記螺子の頭部(12a)及び前記被取付体と接触し、
    前記車載電子装置は、回路基板が収容された筐体(20)と、前記筐体に取り付けられる、前記取り付け部としてのブラケットと、を有し、
    前記ブラケットは、前記筐体を前記被取付体に対して浮いた状態に支持し、
    前記ブラケットは、前記筐体の外周に設けられたフランジ部(20a)における前記被取付体側の一面に接触する第1ブラケット(36)と、前記一面と反対の裏面に接触する第2ブラケット(38)と、を有し、
    前記貫通孔は、前記螺子の軸方向に直交する方向において、前記第1ブラケット及び前記第2ブラケットにおける前記フランジ部とオーバーラップする位置にそれぞれ設けられることを特徴とする車載電子装置の取付構造。
  2. 前記車載電子装置(10)は、第1コネクタ(30)を備え、
    前記第1コネクタには、前記車載電子装置を前記被取付体(14)に取り付けた状態で、ワイヤハーネス(32)の第2コネクタ(34)が嵌合され、
    前記取り付け部(22)は、前記ワイヤハーネスに向けて延設された延設部(38b)を有し、
    前記ワイヤハーネスは、前記延設部に固定されることを特徴とする請求項1に記載の車載電子装置の取付構造。
  3. 前記ワイヤハーネス(32)は、結束バンド(40)により、前記延設部(38b)に固定されることを特徴とする請求項2に記載の車載電子装置の取付構造。
  4. 前記取り付け部(22)は、前記螺子(12)の軸方向に直交する方向に撓み可能に設けられたばね部(36e)を有することを特徴とする請求項1〜3いずれか1項に記載の車載電子装置の取付構造。
  5. 前記被取付体(14)は、車両のエンジンであることを特徴とする請求項1〜4いずれか1項に記載の車載電子装置の取付構造。
JP2013057096A 2013-03-19 2013-03-19 車載電子装置の取付構造 Active JP6003741B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2013057096A JP6003741B2 (ja) 2013-03-19 2013-03-19 車載電子装置の取付構造

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2013057096A JP6003741B2 (ja) 2013-03-19 2013-03-19 車載電子装置の取付構造

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2014180949A JP2014180949A (ja) 2014-09-29
JP6003741B2 true JP6003741B2 (ja) 2016-10-05

Family

ID=51700064

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2013057096A Active JP6003741B2 (ja) 2013-03-19 2013-03-19 車載電子装置の取付構造

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6003741B2 (ja)

Families Citing this family (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
DE102016204244A1 (de) 2015-03-30 2016-10-06 Denso Corporation Elektronische steuereinheit
DE102016204231B4 (de) 2015-03-30 2022-11-24 Denso Corporation Elektronische Steuereinheit
DE102016204233A1 (de) 2015-03-30 2016-10-20 Denso Corporation Elektronische steuereinheit
JP6358145B2 (ja) 2015-03-30 2018-07-18 株式会社デンソー 電子制御装置及び電子制御装置の製造方法
CN111637183B (zh) * 2020-06-20 2024-04-16 西安爱生技术集团公司 一种能缓冲多方向震动的车载机柜背部减震器

Family Cites Families (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS61124575U (ja) * 1985-01-24 1986-08-05
JP2000168465A (ja) * 1998-12-11 2000-06-20 Fuji Heavy Ind Ltd 部品取付構造
JP3885495B2 (ja) * 2000-12-27 2007-02-21 日産自動車株式会社 電装ユニットの取付構造
JP2007048845A (ja) * 2005-08-08 2007-02-22 Hitachi Ltd 電子回路ユニットの取付構造
JP4752432B2 (ja) * 2005-10-03 2011-08-17 日産自動車株式会社 ユニット取付構造
JP4802720B2 (ja) * 2006-01-13 2011-10-26 トヨタ車体株式会社 ジャンクションボックス装置
JP5068054B2 (ja) * 2006-10-02 2012-11-07 矢崎総業株式会社 電気接続箱の取付構造
JP5133117B2 (ja) * 2008-04-22 2013-01-30 クラリオン株式会社 スピーカ取付構造、及び、スピーカ装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP2014180949A (ja) 2014-09-29

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6003741B2 (ja) 車載電子装置の取付構造
EP2892311A1 (en) In-vehicle power conversion apparatus
US9276390B2 (en) Bus bar assembly
WO2007108201A1 (ja) コア固定部材及び構造
WO2016114222A1 (ja) 電子制御装置
JP2008041718A (ja) 電子装置用筐体
JP6465761B2 (ja) 車載電子機器筐体およびその樹脂インサート筐体
JP2012138474A (ja) 電子装置の取付構造
JP6314809B2 (ja) 車載電子制御装置
JP2008053635A (ja) 電装品ユニット
JP5387738B2 (ja) 電装品ユニット
JP6458232B2 (ja) 出力ノイズ低減装置
JP6424160B2 (ja) 防振構造、及び防振構造を備える遮蔽体
JP2009117285A (ja) 自動車用電子装置
JP2014103166A (ja) 電子回路ユニット
JP2005304162A (ja) 電気接続箱
JP6006025B2 (ja) 制御ユニット
CN104228807A (zh) 一种电子真空泵安装支架
JPWO2019175928A1 (ja) 電子部品用筐体
JP6143980B1 (ja) 電力変換装置
JP6567079B2 (ja) 電子機器
JP5496560B2 (ja) カバー
JP6044876B2 (ja) アース構造
JP2012136072A (ja) 振動発生体の車体固定構造
JP6161502B2 (ja) 車載用電子装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20150520

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20160203

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20160216

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20160329

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20160809

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20160822

R151 Written notification of patent or utility model registration

Ref document number: 6003741

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250