JP5991001B2 - 光学デバイス、光スキャナーおよび画像表示装置 - Google Patents

光学デバイス、光スキャナーおよび画像表示装置 Download PDF

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Description

本発明は、光学デバイス、光スキャナーおよび画像表示装置に関するものである。
例えば、プロジェクター等に用いられる光学デバイスとして、2次元的に光を走査する光スキャナーが知られている(例えば、特許文献1参照)。
例えば、特許文献1に記載の光スキャナーは、枠状の駆動部材と、駆動部材をX軸周りに回動可能とするように支持する1対の第1の軸部材と、駆動部材の内側に設けられ、光反射部を備える可動板と、可動板を駆動部材に対してX軸に直交するY軸周りに回動可能とするように支持する1対の第2の軸部材とを有する。
また、この光スキャナーは、駆動部材に設けられた永久磁石と、永久磁石に対向するように設けられたコイルと、該コイルに電圧を印加する電圧印加手段とを有し、永久磁石の両極を結ぶ線分が平面視にてX軸およびY軸のそれぞれの軸に対して傾斜している。
そして、電圧印加手段が互いに周波数の異なる第1の電圧と第2の電圧とを重畳してコイルに印加することにより、可動板を、第1の電圧の周波数でX軸周りに回動させつつ、第2の電圧の周波数でY軸周りに回動させる。これにより、可動板の光反射部で反射した光を2次元的に走査することができる。
しかし、特許文献1に記載の光スキャナーでは、可動板の外側にはみ出した光が永久磁石で反射して迷光となるという問題があった。
特開2008−216920号公報
本発明の目的は、迷光を低減するとともに、ムービングマグネット方式により2次元的に光を走査することができる光学デバイス、光スキャナーおよび画像表示装置を提供することにある。
このような目的は、下記の本発明により達成される。
本発明の光学デバイスは、光反射性を有する光反射部を備え、第1の軸周りに搖動可能な可動部と、
前記可動部を囲んで設けられ、前記第1の軸に直交する第2の軸周りに搖動可能な枠体部と、
一端部が前記可動部に接続され、他端部が前記枠体部に接続され、前記可動部を前記第1の軸周りに搖動可能に支持する第1軸部と、
一端部が前記枠体部に接続され、前記枠体部を前記第2の軸周りに搖動可能に支持する第2軸部と、
前記枠体部に設けられた永久磁石と、を備え、
前記永久磁石は、前記可動部側の表面に光の反射率を低減する反射低減部が設けられていることを特徴とする。
このような光学デバイスによれば、ムービングマグネット方式により2次元的に光を走査することができる。しかも、永久磁石の可動部側の表面に光の反射率を低減する反射低減部が設けられているので、可動部からはみ出した光が永久磁石に入射しても迷光となることを抑制することができる。
本発明の光学デバイスでは、前記永久磁石の前記可動部側の表面は、前記枠体部に沿った平面に対して傾斜した部分を有することが好ましい。
これにより、反射低減部の反射低減作用が小さくても、可動部からはみ出した光が永久磁石に入射しても迷光となることを抑制することができる。
本発明の光学デバイスでは、前記永久磁石は、角柱状をなすことが好ましい。
これにより、簡単な構成で、永久磁石の可動部側の表面を枠体部に沿った平面に対して傾斜させることができる。
本発明の光学デバイスでは、前記永久磁石は、円柱状をなすことが好ましい。
これにより、簡単な構成で、永久磁石の可動部側の表面を枠体部に沿った平面に対して傾斜させることができる。また、枠体部に対する永久磁石の設置が容易となる。
本発明の光学デバイスでは、前記永久磁石の前記可動部側の表面は、前記枠体部に沿った平面に対して平行な部分を有することが好ましい。
このような場合、永久磁石の可動部側の表面に反射低減部を設けることによる効果が顕著となる。
本発明の光学デバイスでは、前記反射低減部は、反射防止膜であることが好ましい。
これにより、反射低減部の反射低減作用を優れたものとすることができる。
本発明の光学デバイスでは、前記反射防止膜は、クロムで構成されていることが好ましい。
これにより、簡単に、反射防止膜を形成することができる。
本発明の光学デバイスでは、前記永久磁石は、前記枠体部の厚さ方向からみたときに前記可動部に重なる部分を有することが好ましい。
このような場合、可動部から僅かにはみ出した光でも、永久磁石に入射する可能性が高まるため、永久磁石の可動部側の表面に反射低減部を設けることによる効果が顕著となる。
本発明の光学デバイスでは、前記永久磁石に対向して設けられたコイルと、
前記コイルに電圧を印加する電圧印加手段とを備えることが好ましい。
これにより、ムービングコイル方式により枠体部を回動させることができる。
本発明の光学デバイスでは、前記永久磁石は、前記枠体部の厚さ方向からみたときに前記第1の軸および前記第2の軸に対して傾斜する方向に磁化され、
前記電圧印加手段は、前記コイルに互いに周波数の異なる第1の電圧および第2の電圧を重畳して印加することが好ましい。
これにより、小型化および低コスト化を図りつつ、可動部を第1の軸および第2の軸周りに回動させることができる。
本発明の光スキャナーは、光反射性を有する光反射部を備え、第1の軸周りに搖動可能な可動部と、
前記可動部を囲んで設けられ、前記第1の軸に直交する第2の軸周りに搖動可能な枠体部と、
一端部が前記可動部に接続され、他端部が前記枠体部に接続され、前記可動部を前記第1の軸周りに搖動可能に支持する第1軸部と、
一端部が前記枠体部に接続され、前記枠体部を前記第2の軸周りに搖動可能に支持する第2軸部と、
前記枠体部に設けられた永久磁石とを備え、
前記永久磁石は、前記可動部側の表面に光の反射率を低減する反射低減部が設けられていることを特徴とする。
これにより、迷光を抑制するとともに、ムービングマグネット方式により2次元的に光を走査することができる光スキャナーを提供することができる。
本発明の画像表示装置は、光反射性を有する光反射部を備え、第1の軸周りに搖動可能な可動部と、
前記可動部を囲んで設けられ、前記第1の軸に直交する第2の軸周りに搖動可能な枠体部と、
一端部が前記可動部に接続され、他端部が前記枠体部に接続され、前記可動部を前記第1の軸周りに搖動可能に支持する第1軸部と、
一端部が前記枠体部に接続され、前記枠体部を前記第2の軸周りに搖動可能に支持する第2軸部と、
前記枠体部に設けられた永久磁石とを備え、
前記永久磁石は、前記可動部側の表面に光の反射率を低減する反射低減部が設けられていることを特徴とする。
これにより、迷光を抑制するとともに、ムービングマグネット方式により2次元的に光を走査して画像を表示することができる画像表示装置を提供することができる。
本発明の光スキャナー(光学デバイス)の第1実施形態を示す平面図である。 図1中のA−A線断面図(永久磁石の磁化方向に沿った断面図)である。 図1中のB−B線断面図(永久磁石の磁化方向に垂直な断面図)である。 図1に示す光スキャナーが備える駆動手段の電圧印加手段を説明するためのブロック図である。 図4に示す第1の電圧発生部および第2の電圧発生部での発生電圧の一例を示す図である。 本発明の光スキャナー(光学デバイス)の第2実施形態を示す断面図(永久磁石の磁化方向に沿った断面図)である。 図6に示す光スキャナーの永久磁石の磁化方向に垂直な断面図である。 本発明の光スキャナー(光学デバイス)の第3実施形態を示す断面図(永久磁石の磁化方向に垂直な断面図)である。 本発明の光スキャナー(光学デバイス)の第4実施形態を示す断面図(永久磁石の磁化方向に垂直な断面図)である。 本発明の画像表示装置の実施形態を模式的に示す図である。 本発明の画像表示装置の応用例1を示す斜視図である。 本発明の画像表示装置の応用例2を示す斜視図である。 本発明の画像表示装置の応用例3を示す斜視図である。
以下、本発明の光学デバイス、光スキャナーおよび画像表示装置の好適な実施形態について、添付図面を参照しつつ説明する。なお、以下の実施形態では、本発明の光学デバイスを光スキャナーに適用した場合について代表的に説明する。
<第1実施形態>
図1は、本発明の光スキャナー(光学デバイス)の第1実施形態を示す平面図、図2は、図1中のA−A線断面図(永久磁石の磁化方向に沿った断面図)、図3は、図1中のB−B線断面図(永久磁石の磁化方向に垂直な断面図)、図4は、図1に示す光スキャナーが備える駆動手段の電圧印加手段を説明するためのブロック図、図5は、図4に示す第1の電圧発生部および第2の電圧発生部での発生電圧の一例を示す図である。なお、以下では、説明の便宜上、図2中および図3中の上側を「上」、下側を「下」と言う。
図1に示すように、光スキャナー1は、可動部11と、1対の軸部12a、12b(第1軸部)と、枠体部13と、1対の軸部14a、14b(第2軸部)と、支持部15と、永久磁石21と、コイル31とを備える。
ここで、可動部11、1対の軸部12a、12bは、Y軸(第1の軸)周りに搖動(往復回動)する第1の振動系を構成する。また、可動部11、1対の軸部12a、12b、枠体部13、1対の軸部14a、14bおよび永久磁石21は、X軸(第2の軸)周りに搖動(往復回動)する第2の振動系を構成する。
また、光スキャナー1は、電圧印加手段4を有しており(図4参照)、永久磁石21、コイル31および電圧印加手段4は、前述した第1の振動系および第2の振動系を駆動(すなわち、可動部11をX軸およびY軸周りに搖動)させる駆動手段を構成する。
以下、光スキャナー1の各部を順次詳細に説明する。
可動部11は、板状をなす。
可動部11の上面(一方の面)には、光反射性を有する光反射部111が設けられている。
本実施形態では、可動部11は、平面視にて、円形をなしている。なお、可動部11の平面視形状は、これに限定されず、例えば、楕円形、四角形等の多角形であってもよい。また、光反射部111が設けられた部分の動撓みを低減する動撓み低減構造を有する形状であってもよい。
枠体部13は、枠状をなし、前述した可動部11を囲んで設けられている。言い換えると、可動部11は、枠状をなす枠体部13の内側に設けられている。
そして、枠体部13は、軸部14a、14bを介して支持部15に支持されている。また、可動部11は、軸部12a、12bを介して枠体部13に支持されている。
また、枠体部13は、平面視にて、内側および外側の縁部がそれぞれ円形をなしている。なお、枠体部13の形状は、枠状であれば、図示のものに限定されない。
軸部12a、12bおよび軸部14a、14bは、それぞれ、弾性変形可能である。
そして、軸部12a、12bは、可動部11をY軸(第1の軸)周りに回動(搖動)可能とするように、可動部11と枠体部13を連結している。また、軸部14a、14bは、枠体部13をY軸に直交するX軸(第2の軸)周りに回動(搖動)可能とするように、枠体部13と支持部15を連結している。
軸部12a、12bは、可動部11を介して互いに対向するように配置されている。また、軸部12a、12bは、それぞれ、Y軸に沿った方向に延在する長手形状をなす。そして、軸部12a、12bは、それぞれ、一端部が可動部11に接続され、他端部が枠体部13に接続されている。また、軸部12a、12bは、それぞれ、中心軸がY軸に一致するように配置されている。
このような軸部12a、12bは、それぞれ、可動部11のY軸周りの搖動に伴ってねじれ変形する。
軸部14aおよび軸部14bは、枠体部13を介して互いに対向するように配置されている。また、軸部14a、14bは、それぞれ、X軸に沿った方向に延在する長手形状をなす。そして、軸部14a、14bは、それぞれ、一端部が枠体部13に接続され、他端部が支持部15に接続されている。また、軸部14a、14bは、それぞれ、中心軸がX軸に一致するように配置されている。
このような軸部14a、14bは、それぞれ、枠体部13のX軸周りの搖動に伴ってねじれ変形する。
このように、可動部11をY軸周りに搖動可能とするとともに、枠体部13をX軸周りに搖動可能とすることにより、可動部11を互いに直交するX軸およびY軸の2軸周りに搖動(回動)させることができる。
なお、軸部12a、12bおよび軸部14a、14bの形状は、それぞれ、前述したものに限定されず、例えば、途中の少なくとも1箇所に屈曲または湾曲した部分や分岐した部分を有していてもよい。
前述したような可動部11、軸部12a、12b、枠体部13、軸部14a、14bおよび支持部15は、一体的に形成されている。
例えば、可動部11、軸部12a、12b、枠体部13、軸部14a、14bおよび支持部15を含む構造体は、シリコン基板をエッチングすることにより形成することができる。これにより、第1の振動系および第2の振動系の振動特性を優れたものとすることができる。また、かかる構造体は、第1のSi層(デバイス層)と、SiO層(ボックス層)と、第2のSi層(ハンドル層)とがこの順に積層したSOI基板をエッチングすることにより形成することもできる。この場合、例えば、可動部11、軸部12a、12b、枠体部13、軸部14a、14bおよび支持部15を第1のSi層で一体的に形成すればよく、可動部11、軸部12a、12b、枠体部13、軸部14a、14bおよび支持部15を含む構造体は、必要に応じて、SiO層、第2のSi層を含んでいてもよい。
また、本実施形態では、軸部12a、12b、枠体部13、軸部14a、14bおよび支持部15の上面には、光の反射率を低減する反射低減部16が設けられている。これにより、かかる上面で反射した光が迷光となるのを低減することができる。
この反射低減部16の反射低減処理としては、特に限定されないが、例えば、反射防止膜(誘電体多層膜)の形成、粗面化処理、黒色処理等が挙げられる。
前述した枠体部13の下面(光反射部111とは反対側の面)には、永久磁石21が接合されている。
永久磁石21と枠体部13との接合方法としては、特に限定されないが、例えば、接着剤を用いた接合方法を用いることができる。
永久磁石21は、平面視にて、X軸およびY軸に対して傾斜する方向に磁化されている。
本実施形態では、永久磁石21は、X軸およびY軸に対して傾斜する方向に延在する長手形状(棒状)をなす。そして、永久磁石21は、その長手方向に磁化されている。すなわち、永久磁石21は、一端部をS極とし、他端部をN極とするように磁化されている。
また、永久磁石21は、平面視にて、X軸とY軸との交点を中心として対称となるように設けられている。
本実施形態では、永久磁石21の上面には、凹部211が設けられている。これにより、回動する可動部11が永久磁石21に接触するのを防止することができる。
なお、本実施形態では、枠体部13に1つの永久磁石を設置した場合を例に説明するが、これに限定されず、例えば、枠体部13に2つの永久磁石を設置してもよい。この場合、例えば、長尺状をなす2つの永久磁石を、X軸およびY軸の交点を介して互いに対向するとともに、互いに平行となるように、枠体部13に設置すればよい。
X軸に対する永久磁石21の磁化の方向(延在方向)の傾斜角θは、特に限定されないが、30°以上60°以下であるのが好ましく、45°以上60°以下であることがより好ましく、45°であるのがさらに好ましい。このように永久磁石21を設けることで、円滑かつ確実に可動部11をX軸の周りに回動させることができる。
これに対し、傾斜角θが前記下限値未満であると、電圧印加手段4によりコイル31に印加される電圧の強さなどの諸条件によっては、可動部11を十分にX軸周りに回動させることができない場合がある。一方、傾斜角θが前記上限値を超えると、諸条件によっては、可動部11を十分にY軸周りに回動させることができない場合がある。
このような永久磁石21としては、例えば、ネオジム磁石、フェライト磁石、サマリウムコバルト磁石、アルニコ磁石、ボンド磁石等を好適に用いることができる。このような永久磁石21は、高磁性体を着磁したものであり、例えば、着磁前の硬磁性体を枠体部13に設置した後に着磁することにより形成される。既に着磁がなされた永久磁石21を枠体部13に設置しようとすると、外部や他の部品の磁界の影響により、永久磁石21を所望の位置に設置できない場合があるからである。
このような永久磁石21は、上面(すなわち可動部11側の表面)に光の反射率を低減する反射低減部22が設けられている。これにより、可動部11からはみ出した光が永久磁石21に入射しても迷光となるのを低減することができる。
特に、永久磁石21は、枠体部13の厚さ方向からみたときに可動部11に重なる部分を有する。ここで、永久磁石21は枠体部13に設けられているので、枠体部13の厚さ方向からみたときに可動部11に重なる部分から僅かにはみ出した部分(すなわち、可動部11と重ならない部分)も永久磁石21は有することとなる。したがって、可動部11から僅かにはみ出した光でも、永久磁石21に入射する可能性が高まるため、永久磁石21の可動部11側の表面に反射低減部22を設けることによる効果が顕著となる。
また、永久磁石21の可動部11側の表面は、枠体部13に沿った平面(X軸およびY軸を含む平面)に対して平行となっている。この点でも、永久磁石21の可動部11側の表面に反射低減部22を設けることによる効果が顕著となる。
この反射低減部22の反射低減処理としては、特に限定されないが、例えば、反射防止膜の形成、粗面化処理、黒色処理等が挙げられる。
中でも、反射低減部22は、誘電体多層膜、黒色膜等の反射防止膜であるのが好ましい。これにより、反射低減部22の反射低減作用を優れたものとすることができる。
かかる反射防止膜は、クロムで構成されているのが好ましいこれにより、簡単に、反射防止膜を形成することができる。
永久磁石21の直下には、コイル31が設けられている。すなわち、枠体部13の下面に対向するように、コイル31が設けられている。これにより、コイル31から発生する磁界を効率的に永久磁石21に作用させることができる。これにより、光スキャナー1の省電力化および小型化を図ることができる。
なお、コイル31は、磁心に巻回されて設けられていてもよい。
このようなコイル31は、電圧印加手段4に電気的に接続されている。
そして、電圧印加手段4によりコイル31に電圧が印加されることで、コイル31からX軸およびY軸に直交する磁束を有する磁界が発生する。
電圧印加手段4は、図4に示すように、可動部11をY軸周りに回動させるための第1の電圧V1を発生させる第1の電圧発生部41と、可動部11をX軸周りに回動させるための第2の電圧V2を発生させる第2の電圧発生部42と、第1の電圧V1と第2の電圧V2とを重畳する電圧重畳部43とを備え、電圧重畳部43で重畳した電圧をコイル31に印加する。
第1の電圧発生部41は、図5(a)に示すように、周期T1で周期的に変化する第1の電圧V1(水平走査用電圧)を発生させるものである。すなわち、第1の電圧発生部41は、第1周波数(1/T1)の第1の電圧V1を発生させるものである。
第1の電圧V1は、正弦波のような波形をなしている。そのため、光スキャナー1は効果的に光を主走査することができる。なお、第1の電圧V1の波形は、これに限定されない。
また、第1周波数(1/T1)は、水平走査に適した周波数であれば、特に限定されないが、10〜40kHzであるのが好ましい。
本実施形態では、第1周波数は、可動部11、1対の軸部12a、12bで構成される第1の振動系(ねじり振動系)のねじり共振周波数(f1)と等しくなるように設定されている。つまり、第1の振動系は、そのねじり共振周波数f1が水平走査に適した周波数になるように設計(製造)されている。これにより、可動部11のY軸周りの回動角を大きくすることができる。
一方、第2の電圧発生部42は、図5(b)に示すように、周期T1と異なる周期T2で周期的に変化する第2の電圧V2(垂直走査用電圧)を発生させるものである。すなわち、第2の電圧発生部42は、第2周波数(1/T2)の第2の電圧V2を発生させるものである。
第2の電圧V2は、鋸波のような波形をなしている。そのため、光スキャナー1は効果的に光を垂直走査(副走査)することができる。なお、第2の電圧V2の波形は、これに限定されない。
第2周波数(1/T2)は、第1周波数(1/T1)と異なり、かつ、垂直走査に適した周波数であれば、特に限定されないが、30〜120Hz(60Hz程度)であるのが好ましい。このように、第2の電圧V2の周波数を60Hz程度とし、前述したように第1の電圧V1の周波数を10〜40kHzとすることで、ディスプレイでの描画に適した周波数で、可動部11を互いに直交する2軸(X軸およびY軸)のそれぞれの軸周りに回動させることができる。ただし、可動部11をX軸およびY軸のそれぞれの軸周りに回動させることができれば、第1の電圧V1の周波数と第2の電圧V2の周波数との組み合わせは、特に限定されない。
本実施形態では、第2の電圧V2の周波数は、可動部11、1対の軸部12a、12b、枠体部13、1対の軸部14a、14bおよび永久磁石21で構成された第2の振動系(ねじり振動系)のねじり共振周波数(共振周波数)と異なる周波数となるように調整されている。
このような第2の電圧V2の周波数(第2周波数)は、第1の電圧V1の周波数(第1周波数)よりも小さいことが好ましい。すなわち、周期T2は、周期T1よりも長いことが好ましい。これにより、より確実かつより円滑に、可動部11をY軸周りに第1周波数で回動させつつ、X軸周りに第2周波数で回動させることができる。
また、第1の振動系のねじり共振周波数をf1[Hz]とし、第2の振動系のねじり共振周波数をf2[Hz]としたとき、f1とf2とが、f2<f1の関係を満たすことが好ましく、f1≧10f2の関係を満たすことがより好ましい。これにより、より円滑に、可動部11を、Y軸周りに第1の電圧V1の周波数で回動させつつ、X軸周りに第2の電圧V2の周波数で回動させることができる。これに対し、f1≦f2とした場合は、第2周波数による第1の振動系の振動が起こる可能性がある。
このような第1の電圧発生部41および第2の電圧発生部42は、それぞれ、制御部7に接続され、この制御部7からの信号に基づき駆動する。このような第1の電圧発生部41および第2の電圧発生部42には、電圧重畳部43が接続されている。
電圧重畳部43は、コイル31に電圧を印加するための加算器43aを備えている。加算器43aは、第1の電圧発生部41から第1の電圧V1を受けるとともに、第2の電圧発生部42から第2の電圧V2を受け、これらの電圧を重畳しコイル31に印加するようになっている。
次に、光スキャナー1の駆動方法について説明する。なお、本実施形態では、前述したように、第1の電圧V1の周波数は、第1の振動系のねじり共振周波数と等しく設定されており、第2の電圧V2の周波数は、第2の振動系のねじり共振周波数と異なる値に、かつ、第1の電圧V1の周波数よりも小さくなるように設定されている(例えば、第1の電圧V1の周波数が18kHz、第2の電圧V2の周波数が60Hzに設定されている)。
例えば、図5(a)に示すような第1の電圧V1と、図5(b)に示すような第2の電圧V2とを電圧重畳部43にて重畳し、重畳した電圧をコイル31に印加する。
すると、第1の電圧V1によって、永久磁石21の一端部(N極)をコイル31に引き付けようとするとともに、永久磁石21の他端部(S極)をコイル31から離間させようとする磁界(この磁界を「磁界A1」という)と、永久磁石21の一端部(N極)をコイル31から離間させようとするとともに、永久磁石21の他端部(S極)をコイル31に引き付けようとする磁界(この磁界を「磁界A2」という)とが交互に切り換わる。
ここで、上述したように、永久磁石21は、それぞれの端部(磁極)が、Y軸で分割される2つの領域に位置するように配置される。すなわち、図1の平面視において、Y軸を挟んで一方側に永久磁石21のN極が位置し、他方側に永久磁石21のS極が位置している。そのため、磁界A1と磁界A2とが交互に切り換わることで、枠体部13にY軸周りのねじり振動成分を有する振動が励振され、その振動に伴って、軸部12a、12bを捩れ変形させつつ、可動部11が第1の電圧V1の周波数でY軸周りに回動する。
また、第1の電圧V1の周波数は、第1の振動系のねじり共振周波数と等しい。そのため、第1の電圧V1によって、効率的に、可動部11をY軸周りに回動させることができる。すなわち、前述した枠体部13のY軸周りのねじり振動成分を有する振動が小さくても、その振動に伴う可動部11のY軸周りの回動角を大きくすることができる。
一方、第2の電圧V2によって、永久磁石21の一端部(N極)をコイル31に引き付けようとするとともに、永久磁石21の他端部(S極)をコイル31から離間させようとする磁界(この磁界を「磁界B1」という)と、永久磁石21の一端部(N極)をコイル31から離間させようとするとともに、永久磁石21の他端部(S極)をコイル31に引き付けようとする磁界(この磁界を「磁界B2」という)とが交互に切り換わる。
ここで、上述したように、永久磁石21は、それぞれの端部(磁極)が、X軸で分割される2つの領域に位置するように配置される。すなわち図1の平面視において、X軸を挟んで一方側に永久磁石21のN極が位置し、他方側に永久磁石21のS極が位置している。そのため、磁界B1と磁界B2とが交互に切り換わることで、軸部14a、14bをそれぞれ捩れ変形させつつ、枠体部13が可動部11とともに、第2の電圧V2の周波数でX軸周りに回動する。
また、第2の電圧V2の周波数は、第1の電圧V1の周波数に比べて極めて低く設定されている。また、第2の振動系のねじり共振周波数は、第1の振動系のねじり共振周波数よりも低く設計されている。そのため、可動部11が第2の電圧V2の周波数でY軸周りに回動してしまうことを防止することができる。
以上説明したように光スキャナー1では、第1の電圧V1と第2の電圧V2とを重畳させた電圧をコイル31に印加することで、可動部11を、Y軸周りに第1の電圧V1の周波数で回動させつつ、X軸周りに第2の電圧のV2の周波数で回動させることができる。これにより、装置の低コスト化および小型化を図るとともに、電磁駆動方式(ムービングマグネット方式)により、可動部11をX軸およびY軸のそれぞれの軸周りに回動させることができる。また、駆動源を構成する部品(永久磁石およびコイル)の数を少なくすることができるため、簡単かつ小型な構成とすることができる。また、コイル31が光スキャナー1の振動系と離間しているので、かかる振動系に対するコイル31の発熱による悪影響を防止することができる。
特に、永久磁石21の可動部11側の表面に反射低減部22が設けられているので、可動部11からはみ出した光が永久磁石21に入射しても迷光となるのを低減することができる。
<第2実施形態>
次に、本発明の第2実施形態について説明する。
図6は、本発明の光スキャナー(光学デバイス)の第2実施形態を示す断面図(永久磁石の磁化方向に沿った断面図)、図7は、図6に示す光スキャナーの永久磁石の磁化方向に垂直な断面図である。なお、以下では、説明の便宜上、図6中および図7中の上側を「上」、下側を「下」と言う。
以下、第2実施形態について、前述した第1実施形態との相違点を中心に説明し、同様の事項については、その説明を省略する。なお、図6および図7において、前述した実施形態と同様の構成については、同一符号を付している。
本実施形態の光スキャナーは、永久磁石の横断面形状が異なるとともに、永久磁石をスペーサーを介して枠体部に配置した以外は、前述した第1実施形態の光スキャナーと同様である。
本実施形態の光スキャナー1Aは、枠体部13にスペーサー17を介して接合された永久磁石21Aを有する。
永久磁石21Aの上面(すなわち可動部11側の表面)には、光の反射率を低減する反射低減部22Aが設けられている。これにより、可動部11からはみ出した光が永久磁石21Aに入射しても迷光となるのを低減することができる。
特に、永久磁石21Aの可動部11側の表面(上側の面)は、枠体部13に沿った平面に対して傾斜している。これにより、反射低減部22Aの反射低減作用が小さくても、可動部11からはみ出した光が永久磁石21Aに入射しても迷光となるのを低減することができる。
本実施形態では、永久磁石21Aは、図7に示すように、横断面が四角形をなす。すなわち、永久磁石21Aは、角柱状をなす。これにより、簡単な構成で、永久磁石21Aの可動部11側の表面を枠体部13に沿った平面に対して傾斜させることができる。なお、永久磁石21Aの長手方向での両端部の横断面形状は、上記四角形に対して45°回転させた形状をなしていてもよい。この場合、枠体部13に対する永久磁石21Aの設置が容易となる。
本実施形態では、永久磁石21Aは、スペーサー17に対して、接着剤18により固定されている。
接着剤18としては、特に限定されず、例えば、エポキシ系接着剤、アクリル系接着剤等を用いることができる。これにより、永久磁石21Aが所望の姿勢となるように、永久磁石21Aをスペーサー17に対して簡単に固定することができる。
また、本実施形態では、反射低減部22Aは、永久磁石21Aの4つの側面のうち、互いに隣り合う2つの側面に設けられている。なお、反射低減部22Aは、永久磁石21Aのすべての側面に設けられていてもよい。
以上説明したような第2実施形態に係る光スキャナー1Aによっても、迷光を低減するとともに、ムービングマグネット方式により2次元的に光を走査することができる。
<第3実施形態>
次に、本発明の第3実施形態について説明する。
図8は、本発明の光スキャナー(光学デバイス)の第3実施形態を示す断面図(永久磁石の磁化方向に垂直な断面図)である。なお、以下では、説明の便宜上、図8中の上側を「上」、下側を「下」と言う。
以下、第3実施形態について、前述した第1実施形態との相違点を中心に説明し、同様の事項については、その説明を省略する。なお、図8において、前述した実施形態と同様の構成については、同一符号を付している。
本実施形態の光スキャナーは、永久磁石の横断面形状が異なるとともに、永久磁石をスペーサーを介して枠体部に配置した以外は、前述した第1実施形態の光スキャナーと同様である。また、本実施形態の光スキャナーは、永久磁石の横断面形状が異なる以外は、前述した第2実施形態の光スキャナーと同様である。
本実施形態の光スキャナー1Bは、枠体部13にスペーサー17を介して接合された永久磁石21Bを有する。
永久磁石21Bの表面には、光の反射率を低減する反射低減部22Bが設けられている。これにより、可動部11からはみ出した光が永久磁石21Bに入射しても迷光となるのを低減することができる。
特に、永久磁石21Bの可動部11側の表面(上側の面)は、枠体部13に沿った平面に対して傾斜している。これにより、反射低減部22Bの反射低減作用が小さくても、可動部11からはみ出した光が永久磁石21Bに入射しても迷光となるのを低減することができる。
本実施形態では、永久磁石21Bは、図8に示すように、横断面が円形をなす。すなわち、永久磁石21Bは、円柱状をなす。これにより、簡単な構成で、永久磁石21Bの可動部11側の表面を枠体部13に沿った平面に対して傾斜させることができる。また、枠体部13に対する永久磁石の設置が容易となる。なお、永久磁石21Bの長手方向での両端部の横断面形状は、四角形をなしていてもよい。この場合、枠体部13に対する永久磁石21Bの設置が容易となる。
特に、本実施形態では、永久磁石21Bの周方向での全域に亘って反射低減部22Bが設けられている。そのため、永久磁石21Bを枠体部13に設置する際に、永久磁石21Bの軸線周りの姿勢を考慮する必要がなく、枠体部13に対する永久磁石の設置が容易となる。
以上説明したような第3実施形態に係る光スキャナー1Bによっても、迷光を低減するとともに、ムービングマグネット方式により2次元的に光を走査することができる。
<第4実施形態>
次に、本発明の第4実施形態について説明する。
図9は、本発明の光スキャナー(光学デバイス)の第4実施形態を示す断面図(永久磁石の磁化方向に垂直な断面図)である。なお、以下では、説明の便宜上、図9中の上側を「上」、下側を「下」と言う。
以下、第4実施形態について、前述した第1実施形態との相違点を中心に説明し、同様の事項については、その説明を省略する。なお、図9において、前述した実施形態と同様の構成については、同一符号を付している。
本実施形態の光スキャナーは、永久磁石の横断面形状が異なるとともに、永久磁石をスペーサーを介して枠体部に配置した以外は、前述した第1実施形態の光スキャナーと同様である。また、本実施形態の光スキャナーは、永久磁石の横断面形状が異なる以外は、前述した第2実施形態の光スキャナーと同様である。
本実施形態の光スキャナー1Cは、枠体部13にスペーサー17を介して接合された永久磁石21Cを有する。
永久磁石21Cの上面(すなわち可動部11側の表面)には、光の反射率を低減する反射低減部22Cが設けられている。これにより、可動部11からはみ出した光が永久磁石21Cに入射しても迷光となるのを低減することができる。
特に、永久磁石21Cの可動部11側の表面(上側の面)は、枠体部13に沿った平面に対して傾斜している。これにより、反射低減部22Cの反射低減作用が小さくても、可動部11からはみ出した光が永久磁石21Cに入射しても迷光となるのを低減することができる。
本実施形態では、永久磁石21Bは、図9に示すように、横断面がV字状の溝212が形成され、この溝212の壁面が可動部11側を向くとともに、枠体部13に沿った平面に対して傾斜している。なお、永久磁石21Cの長手方向での両端部の横断面形状は、四角形をなしていてもよい。
以上説明したような第4実施形態に係る光スキャナー1Cによっても、迷光を低減するとともに、ムービングマグネット方式により2次元的に光を走査することができる。
<画像表示装置の実施形態>
図10は、本発明の画像表示装置の実施形態を模式的に示す図である。
本実施形態では、画像表示装置の一例として、光スキャナー1をイメージング用ディスプレイの光スキャナーとして用いた場合を説明する。なお、スクリーンSの長手方向を「横方向」といい、長手方向に直角な方向を「縦方向」という。また、X軸がスクリーンSの横方向と平行であり、Y軸がスクリーンSの縦方向と平行である。
画像表示装置(プロジェクター)9は、レーザーなどの光を照出する光源装置(光源)91と、複数のダイクロイックミラー92A、92B、92Cと、光スキャナー1とを有している。
光源装置91は、赤色光を照出する赤色光源装置911と、青色光を照出する青色光源装置912と、緑色光を照出する緑色光源装置913とを備えている。
各ダイクロイックミラー92A、92B、92Cは、赤色光源装置911、青色光源装置912、緑色光源装置913のそれぞれから照出された光を合成する光学素子である。
このような画像表示装置9は、図示しないホストコンピューターからの画像情報に基づいて、光源装置91(赤色光源装置911、青色光源装置912、緑色光源装置913)から照出された光をダイクロイックミラー92A、92B、92Cでそれぞれ合成し、この合成された光が光スキャナー1によって2次元走査され、スクリーンS上でカラー画像を形成するように構成されている。
2次元走査の際、光スキャナー1の可動部11のY軸周りの回動により光反射部111で反射した光がスクリーンSの横方向に走査(主走査)される。一方、光スキャナー1の可動部11のX軸周りの回動により光反射部111で反射した光がスクリーンSの縦方向に走査(副走査)される。
なお、図10中では、ダイクロイックミラー92A、92B、92Cで合成された光を光スキャナー1によって2次元的に走査した後、その光を固定ミラー93で反射させてからスクリーンSに画像を形成するように構成されているが、固定ミラー93を省略し、光スキャナー1によって2次元的に走査された光を直接スクリーンSに照射してもよい。
以下に、画像表示装置の応用例について説明する。
<画像表示装置の応用例1>
図11は、本発明の画像表示装置の応用例1を示す斜視図である。
図11に示すように、画像表示装置9は、携帯用画像表示装置100に適用することができる。
この携帯用画像表示装置100は、手で把持することができる寸法で形成されたケーシング110と、ケーシング110内に内蔵された画像表示装置9とを有している。この携帯用画像表示装置100により、例えば、スクリーンや、デスク上等の所定の面に、所定の画像を表示することができる。
また、携帯用画像表示装置100は、所定の情報を表示するディスプレイ120と、キーパット130と、オーディオポート140と、コントロールボタン150と、カードスロット160と、AVポート170とを有している。
なお、携帯用画像表示装置100は、通話機能、GSP受信機能等の他の機能を備えていてもよい。
<画像表示装置の応用例2>
図12は、本発明の画像表示装置の応用例2を示す斜視図である。
図12に示すように、画像表示装置9は、ヘッドアップディスプレイシステム200に適用することができる。
このヘッドアップディスプレイシステム200では、画像表示装置9は、自動車のダッシュボードに、ヘッドアップディスプレイ210を構成するよう搭載されている。このヘッドアップディスプレイ210により、フロントガラス220に、例えば、目的地までの案内表示等の所定の画像を表示することができる。
なお、ヘッドアップディスプレイシステム200は、自動車に限らず、例えば、航空機、船舶等にも適用することができる。
<画像表示装置の応用例3>
図13は、本発明の画像表示装置の応用例3を示す斜視図である。
図13に示すように、画像表示装置9は、ヘッドマウントディスプレイ300に適用することができる。
すなわち、ヘッドマウントディスプレイ300は、眼鏡310と、眼鏡310に搭載された画像表示装置9とを有している。そして、画像表示装置9により、眼鏡310の本来レンズである部位に設けられた表示部320に、一方の目で視認される所定の画像を表示する。
表示部320は、透明であってもよく、また、不透明であってもよい。表示部320が透明な場合は、現実世界からの情報に画像表示装置9からの情報を上乗せして使用することができる。
なお、ヘッドマウントディスプレイ300に、2つ画像表示装置9を設け、両方の目で視認される画像を、2つの表示部に表示するようにしてもよい。
以上、本発明の光学デバイス、光スキャナーおよび画像表示装置について、図示の実施形態に基づいて説明したが、本発明はこれに限定されるものではない。例えば、本発明の光学デバイス、光スキャナーおよび画像表示装置では、各部の構成は、同様の機能を有する任意の構成のものに置換することができ、また、他の任意の構成を付加することもできる。
また、本発明は、前記各実施形態のうちの、任意の2以上の構成(特徴)を組み合わせたものであってもよい。
また、前述した実施形態では、第1軸部が2つ(1対)設けられている場合を例に説明したが、これに限定されず、例えば、第1軸部が4つ(2対)以上設けられていてもよい。
また、前述した実施形態では、第2軸部が2つ(1対)設けられている場合を例に説明したが、これに限定されず、例えば、第2軸部が4つ(2対)以上であってもよい。
また、前述した実施形態では、本発明の光学デバイスを光スキャナーに適用した場合を例に説明したが、これに限定されず、本発明の光学デバイスは、例えば、光スイッチ、光アッテネータ等の他の光学デバイスにも適用可能である。
1‥‥光スキャナー 1A‥‥光スキャナー 1B‥‥光スキャナー 1C‥‥光スキャナー 4‥‥電圧印加手段 7‥‥制御部 9‥‥画像表示装置 11‥‥可動部 12a‥‥軸部 12b‥‥軸部 13‥‥枠体部 14a‥‥軸部 14b‥‥軸部 15‥‥支持部 16‥‥反射低減部 17‥‥スペーサー 18‥‥接着剤 21‥‥永久磁石 21A‥‥永久磁石 21B‥‥永久磁石 21C‥‥永久磁石 22‥‥反射低減部 22A‥‥反射低減部 22B‥‥反射低減部 22C‥‥反射低減部 31‥‥コイル 41‥‥第1の電圧発生部 42‥‥第2の電圧発生部 43‥‥電圧重畳部 43a‥‥加算器 91‥‥光源装置 92A、92B、92C‥‥ダイクロイックミラー 93‥‥固定ミラー 100‥‥携帯用画像表示装置 110‥‥ケーシング 111‥‥光反射部 120‥‥ディスプレイ 130‥‥キーパット 140‥‥オーディオポート 150‥‥コントロールボタン 160‥‥カードスロット 170‥‥AVポート 200‥‥ヘッドアップディスプレイシステム 210‥‥ヘッドアップディスプレイ 211‥‥凹部 212‥‥溝 220‥‥フロントガラス 300‥‥ヘッドマウントディスプレイ 310‥‥眼鏡 320‥‥表示部 911‥‥赤色光源装置 912‥‥青色光源装置 913‥‥緑色光源装置 S‥‥スクリーン T1‥‥周期 T2‥‥周期 V1‥‥第1の電圧 V2‥‥第2の電圧 θ‥‥傾斜角

Claims (10)

  1. 光反射性を有する光反射部を備え、第1の軸周りに搖動可能な可動部と、
    前記第1の軸に直交する第2の軸周りに搖動可能な枠体部と、
    前記可動部を前記第1の軸周りに搖動可能に支持し、前記枠体部に接続される第1軸部
    と、
    前記枠体部を前記第2の軸周りに搖動可能に支持する第2軸部と、
    前記枠体部に設けられた永久磁石と、
    前記永久磁石の前記可動部側の表面に設けられ、光の反射率が前記永久磁石の表面より
    も低い反射低減部と、を有し、
    前記永久磁石の前記可動部側の表面は、前記枠体部の前記永久磁石が設けられる面に対
    して傾斜した部分を有することを特徴とする光学デバイス。
  2. 前記永久磁石は、角柱状をなす請求項に記載の光学デバイス。
  3. 前記永久磁石は、円柱状をなす請求項に記載の光学デバイス。
  4. 前記反射低減部は、反射防止膜である請求項1ないしのいずれかに記載の光学デバイ
    ス。
  5. 前記反射防止膜は、クロムで構成されている請求項に記載の光学デバイス。
  6. 前記永久磁石は、前記枠体部の厚さ方向からみたときに前記可動部に重なる部分を有す
    る請求項1ないしのいずれかに記載の光学デバイス。
  7. 前記永久磁石に対向して設けられたコイルと、
    前記コイルに電圧を印加する電圧印加手段とを備える請求項1ないしのいずれかに記
    載の光学デバイス。
  8. 前記永久磁石は、前記枠体部の厚さ方向からみたときに前記第1の軸および前記第2の
    軸に対して傾斜する方向に磁化され、
    前記電圧印加手段は、前記コイルに互いに周波数の異なる第1の電圧および第2の電圧
    を重畳して印加する請求項に記載の光学デバイス。
  9. 光反射性を有する光反射部を備え、第1の軸周りに搖動可能な可動部と、
    前記第1の軸に直交する第2の軸周りに搖動可能な枠体部と、
    前記可動部を前記第1の軸周りに搖動可能に支持するとともに、前記枠体部に接続され
    る第1軸部と、
    前記枠体部を前記第2の軸周りに搖動可能に支持する第2軸部と、
    前記枠体部に設けられた永久磁石と、
    前記永久磁石の前記可動部側の表面に設けられ、光の反射率が前記永久磁石の表面より
    も低い反射低減部と、を有し、
    前記永久磁石の前記可動部側の表面は、前記枠体部の前記永久磁石が設けられる面に対
    して傾斜した部分を有することを特徴とする光スキャナー。
  10. 光反射性を有する光反射部を備え、第1の軸周りに搖動可能な可動部と、
    前記第1の軸に直交する第2の軸周りに搖動可能な枠体部と、
    前記可動部を前記第1の軸周りに搖動可能に支持するとともに、前記枠体部に接続され
    る第1軸部と、
    前記枠体部を前記第2の軸周りに搖動可能に支持する第2軸部と、
    前記枠体部に設けられた永久磁石と、
    前記永久磁石の前記可動部側の表面に設けられ、光の反射率が前記永久磁石の表面より
    も低い反射低減部と、を有し、
    前記永久磁石の前記可動部側の表面は、前記枠体部の前記永久磁石が設けられる面に対
    して傾斜した部分を有することを特徴とする画像表示装置。
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