JP5987459B2 - 映像投写装置用光学系および映像投写装置 - Google Patents

映像投写装置用光学系および映像投写装置 Download PDF

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Description

本発明は、映像表示素子の映像等を拡大して投写する映像投写装置に関する。
映像投写装置において、映像表示素子に表示された映像等を歪み無くスクリーン(投写面)に投写するために、投写光学系の光軸はスクリーンに対して垂直になっているのが一般的である。しかし、映像投写装置の小型化、使い勝手、コストダウン等のために、投写光学系の光軸がスクリーンに対して垂直にならない条件で映像投写装置を構成する場合がある。所謂、斜め投写である。この場合、矩形の画像表示エリアが台形に投写されてしまうという問題が発生する。このような台形歪みを補正する方法として、画像処理で補正する方法と、中心軸に対して非回転対称な光学面を有する光学エレメントで補正する方法の2つが良く知られている。
画像処理で補正する方法は、光学系で発生する台形歪みと逆の台形歪みを画像処理で表示画像に予め与えてキャンセルさせるというものである。この方法による補正は、光学系に新たな負担を求めないという利点があるが、投写画像の画質が劣化するという大きな欠点を有する。そのために、スクリーンへの入射角が大きい、すなわち、台形歪みの補正量が大きい投写装置には採用できない。一方、光学的に非回転対称な台形歪みを補正する方法(例えば、特許文献1を参照)では、中心軸に対して非回転対称な光学面が必要になる。この方法による補正は、台形歪みを補正しても投写画像の画質が劣化しないという利点がある。
特開2010−266482号公報
しかしながら、このような従来の映像投写装置では、斜め投写による装置の小型化が十分ではなかった。
本発明は、このような問題に鑑みてなされたものであり、コンパクトな構成でありながら、投写した像の台形歪みを良好に補正可能な映像投写装置用光学系および、これを備えた映像投写装置を提供することを目的とする。
このような目的達成のため、本発明を例示する態様に従えば、映像表示素子に表示された映像を拡大して所定の投写面に斜め方向から投写する映像投写装置用光学系であって、光軸に沿って前記映像表示素子側から順に並んだ、光学素子群と、中心軸に対して非回転対称に形成された自由曲面レンズを有する自由曲面レンズ群と、中心軸に対して非回転対称に形成された自由曲面ミラーとを備え、前記光学素子群は、中心軸に対して回転対称に形成された非球面形状の反射面を有する非球面ミラーを有し、以下の条件式を満足することを特徴とする映像投写装置用光学系が提供される。
−0.10<2/MR<−0.01
20°<|α|<45°
但し、
MR:前記非球面ミラーの反射面の中心曲率半径、
α:前記映像表示素子と前記非球面ミラーとの間の光軸と前記非球面ミラーの中心軸とのなす角。
また、映像表示素子に表示された映像を拡大して所定の投写面に斜め方向から投写する映像投写装置用光学系であって、光軸に沿って前記映像表示素子側から順に並んだ、光学素子群と、中心軸に対して非回転対称に形成された自由曲面レンズを有する自由曲面レンズ群と、中心軸に対して非回転対称に形成された自由曲面ミラーとを備え、前記光学素子群は、光軸に沿って前記映像表示素子側から順に並んだ、中心軸に対して回転対称に形成された非球面形状の反射面を有する非球面ミラーと、中心軸に対して回転対称に形成された凸レンズと凹レンズとを貼り合わせてなる正屈折力の接合レンズとからなり、以下の条件式を満足することを特徴とする映像投写装置用光学系が提供される。
1.00<fdu/F1<2.00
但し、
fdu:前記接合レンズの焦点距離、
F1:前記光学素子群の合成焦点距離。
また、本発明を例示する態様に従えば、所定の設置面に設置された状態で使用され、前記設置面と同じ面上または前記設置面と略平行な面上に映像を斜め方向から投写する映像
投写装置であって、前記映像投写装置を構成する光学系が本発明に係る映像投写装置用光学系であることを特徴とする映像投写装置が提供される。
本発明によれば、コンパクトな構成でありながら、投写した像の台形歪みを良好に補正することができる。
第1実施例に係る映像投写装置用光学系の光路図である。 第1実施例に係る映像投写装置用光学系の拡大図である。 第1実施例に係る映像投写装置用光学系のスポットダイアグラムである。 第1実施例に係る映像投写装置用光学系のディストーションを示す図である。 第2実施例に係る映像投写装置用光学系の光路図である。 第2実施例に係る映像投写装置用光学系の拡大図である。 第2実施例に係る映像投写装置用光学系のスポットダイアグラムである。 第2実施例に係る映像投写装置用光学系のディストーションを示す図である。 第3実施例に係る映像投写装置用光学系の光路図である。 第3実施例に係る映像投写装置用光学系の拡大図である。 第3実施例に係る映像投写装置用光学系のスポットダイアグラムである。 第3実施例に係る映像投写装置用光学系のディストーションを示す図である。 映像投写装置の斜視図である。 映像投写装置の内部を示す断面図である。 ローカル座標系の一例を示す説明図である。
以下、本発明の好ましい実施形態について図を参照しながら説明する。本実施形態の映像投写装置PRJが図13および図14に示されている。なお、図13は映像投写装置PRJの斜視図であり、図14は映像投写装置PRJの内部を示す断面図である。
図13および図14に示す映像投写装置PRJは、正面に窓部Wを有する筒状箱形の筐体BDと、この筐体BDの内部にそれぞれ収容された、映像表示素子DSと、映像投写装置用光学系PLとを備えて構成される。このような映像投写装置PRJは、例えば、テーブル(もしくは机)の上面や、ホワイトボード近傍の壁面等、所定の設置面Qに設置された状態で使用され、光源(図示せず)からの光を映像表示素子DSで反射させた後、当該映像表示素子DSで反射して得られた映像(光)を、詳細は後述する映像投写装置用光学系PLおよび窓部Wを介して、映像投写装置PRJ(筐体BD)の設置面Qと同じ面上に設定された投写面R(スクリーン)に斜め方向から拡大して投写するように構成される。
なお、光源(図示せず)として、例えば、水銀ランプやハロゲンランプ等の高輝度の白色光を発生させるランプや、LED(Light Emitting Diode)光源等が用いられる。また、映像表示素子DSとして、例えば、外部の入力装置(パーソナルコンピュータや記憶装置等)から入力される映像(または画像)を表示可能なDMD(Digital Micromirror Device)素子や反射型の液晶表示素子等が用いられる。
映像投写装置用光学系PLは、光軸に沿って映像表示素子DS側から順に並んだ、中心軸に対して回転対称に形成されたミラーまたはレンズを有する光学素子群G1と、中心軸に対して非回転対称に形成された自由曲面レンズを有する自由曲面レンズ群G2と、中心
軸に対して非回転対称に形成された自由曲面ミラーM2とを備えて構成される。このような映像投写装置用光学系PLにおいて、映像表示素子DSから射出した光は、光学素子群G1および自由曲面レンズ群G2を通り、自由曲面ミラーM2で斜め方向に反射して投写面R(スクリーン)に投写される。
本実施形態において、光学素子群G1は、中心軸に対して回転対称に形成された非球面形状の反射面を有する非球面ミラーM1を有している。このような構成によれば、光学素子群G1に非球面ミラーM1を設けることで、ペッツバール和を低減させることが可能になり、像面湾曲を良好に補正することができる。
本実施形態において、次の条件式(1)で表される条件を満足することが好ましい。
−0.10<2/MR<−0.01 …(1)
但し、
MR:非球面ミラーM1の反射面の中心曲率半径。
条件式(1)は、光学素子群G1において非球面ミラーM1の適切な中心曲率半径の値を規定する条件式である。条件式(1)の下限値を下回る条件である場合、非球面ミラーM1のパワーが大きくなりすぎるので、軸外の球面収差が補正しきれなくなる。なお、全系の球面収差をより良好に補正するためには、条件式(1)の下限値を−0.05[mm-1]とすることが望ましい。一方、条件式(1)の上限値を上回る条件である場合、非球面ミラーM1のパワーが小さくなりすぎるので、光学素子群G1で発生する像面湾曲が増大する。なお、この像面湾曲をより良好に補正するためには、条件式(1)の上限値を−0.03[mm-1]とすることが望ましい。
本実施形態において、次の条件式(2)で表される条件を満足することが好ましい。
20°<|α|<45° …(2)
但し、
α:映像表示素子DSと非球面ミラーM1との間の光軸と非球面ミラーM1の中心軸とのなす角。
条件式(2)は、映像表示素子DSから発せられた光束を非球面ミラーM1が折り返す適切な角度を規定する条件式である。条件式(2)の下限値を下回る条件である場合、αが小さくなりすぎるので、光束がレンズやプリズムと干渉してしまう。なお、余裕を持って光学系を構成するためには、条件式(2)の下限値を25°とすることが望ましい。一方、条件式(2)の上限値を上回る条件である場合、αが大きくなりすぎるので、非球面ミラーM1の反射面で発生する球面収差やコマ収差の補正が困難となる。また、光学系全体が大きくなる。なお、諸収差をより良好に補正するためには、条件式(2)の上限値を40°とすることが望ましい。
本実施形態において、光学素子群G1が、光軸に沿って映像表示素子DS側から順に並んだ、非球面ミラーM1と、正屈折力の接合レンズとからなる場合には、次の条件式(3)で表される条件を満足することが好ましい。なお、接合レンズは、中心軸に対して回転対称に形成された凸レンズと凹レンズとを貼り合わせてなる接合型ダブレットである。
1.00<fdu/F1<2.00 …(3)
但し、
fdu:接合レンズの焦点距離、
F1:光学素子群G1の合成焦点距離。
条件式(3)は、光学素子群G1における接合レンズ(接合型ダブレット)の適切な合成焦点距離を規定する条件である。条件式(3)の上限値を上回る条件である場合、接合レンズの焦点距離が大きくなりすぎるので、非球面ミラーM1のパワーの負担が増大し、結果として球面収差やコマ収差の補正が困難となる。なお、諸収差をより良好に補正するためには、条件式(3)の上限値を1.60とすることが望ましい。一方、条件式(3)の下限値を下回る条件である場合、接合レンズの焦点距離が小さくなりすぎるので、光学素子群G1で発生する像面湾曲の補正が困難となる。なお、この像面湾曲をより良好に補正するためには、条件式(3)の下限値を1.40とすることが望ましい。
また、光学素子群G1が非球面ミラーM1と正屈折力の接合レンズとからなる場合には、次の条件式(4)で表される条件を満足することが好ましい。
0.10<Nen−Nep<0.30 …(4)
但し、
Nep:凸レンズの材料のe線に対する屈折率、
Nen:凹レンズの材料のe線に対する屈折率。
条件式(4)は、接合レンズ(接合型ダブレット)における凸レンズと凹レンズの適切な組合せをe線基準の屈折率差によって規定する条件式である。条件式(4)の上限値を
上回る条件である場合、色収差が増大して波長差による球面収差の補正が困難となる。なお、波長差による球面収差をより良好に補正するためには、条件式(4)の上限値を0.20とすることが望ましい。一方、条件式(4)の下限値を下回る条件である場合、屈折率差が小さくなりすぎて、球面収差の補正が困難となる。なお、球面収差をより良好に補正するためには、条件式(4)の下限値を0.15とすることが望ましい。
また、光学素子群G1が非球面ミラーM1と正屈折力の接合レンズとからなる場合には、次の条件式(5)で表される条件を満足することが好ましい。
20<νep−νen<50 …(5)
但し、
νep:凸レンズの材料のe線に対するアッベ数、
νen:凹レンズの材料のe線に対するアッベ数。
条件式(5)は、接合レンズ(接合型ダブレット)における凸レンズと凹レンズの適切な組合せをe線基準の分散の差によって規定する条件式である。条件式(5)の上限値を
上回る条件である場合、色収差が補正過剰となりすぎる。なお、色収差をより良好に補正するためには、条件式(5)の上限値を45とすることが望ましい。一方、条件式(5)の下限値を下回る条件である場合、色収差が補正不足となる。色収差をより良好に補正するためには、条件式(5)の下限値を30とすることが望ましい。
本実施形態において、自由曲面レンズ群G2は、光軸に沿って映像表示素子DS側から順に並んだ、回折光学素子と、自由曲面レンズとから構成されてもよい。このような構成によれば、回折光学素子により色収差を自由曲面形状に応じて良好に補正することができる。
なお、回折光学素子は、密着複層型の回折光学素子であって、次の条件式(6)で表される条件を満足することが好ましい。なお、密着複層型の回折光学素子は、相対的に屈折率が高くて分散が小さい第1の光学材料と、当該第1の光学材料に対して相対的に屈折率が低くて分散が大きい第2の光学材料とを用いて形成される。
Ne1−Ne2≧0.010 …(6)
但し、
Ne1:第1の光学材料のe線に対する屈折率、
Ne2:第2の光学材料のe線に対する屈折率。
条件式(6)は、回折光学素子の適切な材料の組合せをe線基準の屈折率差によって規
定する条件式である。条件式(6)の下限値を下回る条件である場合、回折面における格子高が大きくなりすぎるので、広範囲の波長域における回折効率が低下し、フレアーが増大する。また、回折光学素子の加工が困難となる。なお、より良好な密着複層型の回折光学素子を得るためには、条件式(6)の下限値を0.020とすることが望ましい。
また、回折光学素子は、密着複層型の回折光学素子であって、次の条件式(7)で表される条件を満足することが好ましい。
(NF’2−NC’2)−(NF’1−NC’1)≧0.0015 …(7)
但し、
NF’1:第1の光学材料のF’線に対する屈折率、
NC’1:第1の光学材料のC’線に対する屈折率、
NF’2:第2の光学材料のF’線に対する屈折率、
NC’2:第2の光学材料のC’線に対する屈折率。
条件式(7)は、回折光学素子の適切な材料の組合せを材料の分散の差によって規定する条件式である。条件式(7)の下限値を下回る条件である場合、組合せる材料の分散の差が小さくなりすぎるので、広範囲の波長域において高い回折効率を維持することが困難となり、条件式(6)と同様に、フレアーが増大する原因となる。なお、より良好な回折効率を得るためには、条件式(7)の下限値を0.0020とすることが望ましい。
また、回折光学素子は、映像投写装置用光学系PLの入射瞳近傍に配置され、回折光学素子の回折面は、中心軸に対して非回転対称に形成されることが好ましい。このような構成によれば、異なる波長によるアス成分(後述のx軸方向とy軸方向のピント差)の色収差を良好に補正することができる。
ここで、回折光学素子のローカル座標系について説明する。本実施形態において、回折光学素子のローカル座標系を、例えば図15に示すように、回折光学素子の回折面と光軸との交点を原点とした(x,y)座標系とする。このとき、映像表示素子DSと非球面ミラーM1との間の光軸および非球面ミラーM1と自由曲面ミラーM2との間の光軸を通る平面に沿って光軸と垂直な座標軸をy軸とし、光軸およびy軸と垂直な座標軸をx軸とする。
このようなローカル座標系において、回折光学素子の回折面の位相形状は、次の式(A)で定義される。なお、次の式(A)において、回折光学素子の回折面の位相形状をφとし、参照波長をλ0とし、回折次数をmとし、0を含む自然数をiおよびjとし、xおよ
びyを含む多項式の係数をD(i,j)とする。
Figure 0005987459
本実施形態の回折光学素子においては、次の条件式(8)で表される条件を満足することが好ましい。
Figure 0005987459
条件式(8)は、回折光学面を規定する条件式である。条件式(8)の上限値および下限値から外れる条件である場合、非点収差が大きく発生するため、自由曲面レンズ群によって発生する非点収差や色収差を補正することが困難となる。なお、より良好な補正効果を得るためには、条件式(8)の下限値を2.90とすることが望ましい。また、より良好な補正効果を得るためには、条件式(8)の上限値を5.0とすることが望ましい。
以上で説明したように、本実施形態によれば、コンパクトな構成でありながら、投写した像の台形歪みを良好に補正可能な映像投写装置用光学系PLおよび、これを備えた映像投写装置PRJを得ることができる。
以下、本願の各実施例を添付図面に基づいて説明する。各実施例では、光軸(中心軸)に対して回転対称な非球面と、中心軸に対して非回転対称な非球面(自由曲面)が用いられている。そこでまず、各実施例の説明を行う前に、これらの定義式について述べておく。
まず、光軸(中心軸)に対し回転対称な非球面に関しては、次の式(B)で定義される。なお、次の式(B)において、zはレンズ面頂点からの光軸方向のサグ量であり、hは光軸からの距離であり、cは曲率(曲率半径の逆数)であり、Kはコーニック定数であり、A〜Eはhの各冪級数項に係る係数である。
Figure 0005987459
次に、中心軸に対し非回転対称な非球面(自由曲面)に関しては、次の式(C)で定義される。なお、次の式(C)において、zはレンズ面頂点からの光軸方向のサグ量であり、hは光軸からの距離であり、cは曲率(曲率半径の逆数)であり、Kはコーニック定数であり、C(m,n)は非球面項xmnの係数である。
Figure 0005987459
また、各実施例において、偏心は各面のローカル座標系で行う。ローカル座標は、映像表示素子DSから非球面ミラーM1へ向かう方向を正とする光軸方向の座標軸をz軸とし、映像表示素子DSと非球面ミラーM1との間の光軸、非球面ミラーM1と自由曲面ミラーM2との間の光軸、および自由曲面ミラーM2と投写面との間の光軸を通る平面に沿ってz軸と垂直な座標軸をy軸とし、z軸およびy軸と垂直な座標軸をx軸として、光軸に沿って平行移動した座標系(右手系)である(図15を参照)。なお、各ローカル座標の
原点は各面と光軸の交点である。偏心の種類はx軸回りの回転(α回転と称する)であり、x軸の正方向を向いた時に反時計回りをα回転の正方向とする。
(第1実施例)
本願の第1実施例について、図1〜図4および表1〜表4を用いて説明する。図1は第1実施例に係る映像投写装置用光学系の光路図であり、図2は第1実施例に係る映像投写装置用光学系の拡大図である。第1実施例に係る映像投写装置用光学系PL(PL1)は、光軸に沿って映像表示素子DS側から順に並んだ、中心軸に対して回転対称に形成された光学面を有する光学素子群G1と、中心軸に対して非回転対称に形成されたレンズ面を有する自由曲面レンズ群G2と、中心軸に対して非回転対称に形成された反射面を有する自由曲面ミラーM2とから構成される。各実施例に係る映像投写装置用光学系PLは、スクリーン入射角を大きく取れることによる投写能力と小型化を生かして、例えば、机の上に設置されて当該机をスクリーン(像面I)とし、視野の邪魔にならない位置から台形歪みのない映像(画像)を投写する卓上プロジェクターに用いられる。
なお、映像表示素子DSの近傍に2枚の平行平面板P1,P2が配置されている。この平行平面板P1,P2は、表示素子のフェイスプレート、色合成プリズム、PBS(偏光ビームスプリッター)等に相当するものであり、本発明の本質とは無関係である。また、光学素子群G1と自由曲面レンズ群G2との間に開口絞りSが配置されている。
光学素子群G1は、光軸に沿って映像表示素子DS側から順に並んだ、非球面ミラーM1と、正の屈折力を有する接合レンズL10とから構成される。非球面ミラーM1は、中心軸に対して回転対称に形成された非球面形状の反射面を有している。接合レンズL10は、中心軸に対して回転対称に形成された凸レンズL11と凹レンズL12とを貼り合わせてなる接合型ダブレットである。
自由曲面レンズ群G2は、映像表示素子DS側から順に並んだ、概ね正の屈折力を有する(収束作用を有する)第1自由曲面レンズL21と、概ね負の屈折力を有する(発散作用を有する)第2自由曲面レンズL22と、概ね負の屈折力を有する(発散作用を有する)第3自由曲面レンズL23とから構成される。第1〜第3自由曲面レンズL21〜L23における入射側(物体面側)と出射側(像面側)のレンズ面は、中心軸に対して非回転対称なレンズ面形状を有している。
映像表示素子DSから射出した光束は、非球面ミラーM1の反射面で反射し、所定の角度で折り曲げられる。非球面ミラーM1の反射面で反射した光束は、接合レンズL10および第1〜第3自由曲面レンズL21〜L23を透過して、自由曲面ミラーM2の反射面で反射する。自由曲面ミラーM2の反射面で反射した光束は、スクリーン(像面I)上で結像する。
下の表1に、第1実施例に係る映像投写装置用光学系PL1の諸データを示す。なお、以下の各実施例で示す表(光学系の数値データ)において、この中で表記されている「*A」はその面が回転対称な非球面であることを表し、「*F」はその面が非回転対称な非球面(自由曲面)であることを表している。また、各面において、光軸(Z軸)の正方向に曲率中心がある場合の曲率半径が正であるものとする。また、曲率半径「∞」は平面を示し、空気の屈折率は記載を省略している。また、非球面の曲率半径は、非球面の中心曲率半径を示している。また、表1における面番号1〜15は、図2における面1〜15と対応している。
(表1)
(全体諸元)
Fナンバー 2.3
画像表示エリア 4.93[mm]×3.70[mm]
スクリーン 270[mm]×202.5[mm]

(レンズデータ)
面番号 曲率半径 面間隔 屈折率(e線) アッベ数(νe)
物体面 ∞ 1.410000
1 ∞ 0.650000 1.50900 62.7
2 ∞ 10.000000 1.51872 64.0
3 ∞ 10.248448
4*A -65.64259 -11.000000 反射面
5 -11.66101 -3.532777 1.49845 81.1
6 17.64110 -1.000000 1.67718 37.9
7 168.25529 -5.542219
8(絞り) ∞ -1.000000
9*F ∞ -4.435885 1.53340 55.3
10*F ∞ -4.364562
11*F ∞ -5.000000 1.53340 55.3
12*F ∞ -9.666656
13*F ∞ -4.457901 1.53340 55.3
14*F ∞ -40.000000
15*F ∞ 200.000000 反射面
像面 ∞
表1のレンズデータにおいて、第4面〜第7面は光学素子群G1のレンズ面または反射面であり、その中で、第4面が回転対称な非球面ミラーM1の反射面となっている。下の表2に、第4面の非球面係数を示す。なお、以下の各表において、「E-n」は「×10-n
」を示す。
(表2)
(非球面データ)
非球面係数 第4面
K 0.000000
A(4次) 5.627182E-06
B(6次) -5.134480E-08
C(8次) 2.715186E-11
D(10次) -8.763494E-13
E(12次) 0.000000
また、表1のレンズデータにおいて、第9面〜第15面は非回転対称な非球面(自由曲面)である。なお、本実施例では、第15面が自由曲面ミラーM2の反射面となっている。下の表3に、これら自由曲面の各項係数を示す。
(表3)
(自由曲面データ1)
各係数 第9面 第10面 第11面 第12面
c 0.000000 0.000000 0.000000 0.000000
K 0.000000 0.000000 0.000000 0.000000
C(0,1) 5.148173E-02 2.308014E-02 -5.025392E-02 -2.852182E-02
C(2,0) -2.937228E-02 -4.711872E-02 -6.989631E-02 -7.949807E-02
C(0,2) -1.894080E-02 -4.650062E-02 8.033168E-02 7.816443E-02
C(2,1) 1.396806E-02 2.063164E-02 -8.473578E-03 -1.031970E-02
C(0,3) 1.167677E-02 1.880279E-02 1.575032E-03 6.696790E-04
C(4,0) 3.709295E-04 3.009881E-04 -4.876147E-05 -5.973960E-04
C(2,2) 1.634327E-03 7.302935E-04 1.480021E-03 5.626504E-04
C(0,4) 5.573566E-04 -1.972216E-04 1.836759E-03 3.161885E-04
C(4,1) 8.036593E-05 9.666960E-05 -4.744175E-05 -2.362004E-04
C(2,3) 6.291705E-05 -2.337218E-04 -3.147218E-04 -7.318666E-05
C(0,5) -7.242086E-05 -1.919848E-04 -1.429849E-04 -2.032247E-05
C(6,0) 2.962023E-06 1.350676E-06 -1.591020E-06 -1.663527E-05
C(4,2) -2.075704E-05 -8.824057E-05 1.941558E-05 2.950168E-05
C(2,4) -3.701313E-05 -9.232971E-05 -4.215870E-05 -2.775712E-05
C(0,6) -1.787244E-05 -3.175778E-06 -2.696655E-06 -2.503408E-06
C(6,1) -1.637241E-06 -1.475774E-06 -3.358678E-07 -2.444223E-06
C(4,3) -4.904205E-06 1.451216E-05 -6.051581E-06 1.900763E-06
C(2,5) -1.511312E-06 2.239830E-05 -9.171867E-06 -3.493655E-07
C(0,7) 1.368977E-06 6.806315E-06 -3.419959E-06 4.137932E-07
C(8,0) -1.793895E-08 7.429723E-09 4.708347E-08 -1.356529E-07
C(6,2) -1.272910E-07 1.204503E-07 -6.711180E-07 -1.121788E-07
C(4,4) -1.809962E-07 -2.102193E-07 2.444797E-06 3.263891E-07
C(2,6) 2.270762E-07 -2.248388E-06 1.539900E-06 1.727802E-07
C(0,8) 3.059935E-07 -5.847885E-07 3.233059E-07 -7.373199E-08

(自由曲面データ2)
各係数 第13面 第14面 第15面
c 0.000000 0.000000 0.000000
K 0.000000 0.000000 0.000000
C(0,1) -0.15 -0.15 0.000000
C(2,0) 1.277650E-01 7.954907E-02 -1.308227E-02
C(0,2) -2.473396E-02 -5.411641E-02 -1.829500E-03
C(2,1) 9.786682E-03 4.562533E-03 -5.819697E-04
C(0,3) -3.788662E-04 -2.613505E-03 -1.266214E-04
C(4,0) 9.597456E-04 1.974206E-04 1.165172E-05
C(2,2) -3.397097E-05 -4.275910E-04 -1.766879E-05
C(0,4) -8.557827E-05 1.344918E-04 -5.264988E-06
C(4,1) 1.655594E-04 4.190430E-05 1.037640E-06
C(2,3) -5.524408E-05 -7.918923E-05 -3.100960E-07
C(0,5) 1.204902E-05 1.843350E-05 -1.498002E-07
C(6,0) 8.157403E-06 1.298398E-06 -1.160682E-08
C(4,2) 3.707107E-05 6.339190E-06 4.281360E-08
C(2,4) -3.590358E-06 5.497379E-06 7.984223E-09
C(0,6) -1.437177E-06 -2.318703E-06 -3.496029E-09
C(6,1) -7.065887E-06 -9.710311E-07 -1.133160E-09
C(4,3) 2.734848E-06 -6.178305E-07 1.160775E-09
C(2,5) 1.294144E-06 1.937084E-06 8.122962E-10
C(0,7) -3.043315E-07 -5.017731E-07 -9.735252E-11
C(8,0) -1.119206E-06 -8.204081E-08 5.760487E-12
C(6,2) 1.313329E-06 1.476638E-07 -4.267118E-11
C(4,4) -9.750863E-07 -3.174904E-07 2.846439E-11
C(2,6) 3.397909E-07 2.114011E-07 1.529598E-11
C(0,8) 3.742289E-08 4.888751E-09 -2.252242E-12
本実施例における各面の偏心量を下の表4に示す。なお、第4面および第15面は反射面であるので、光軸に沿って入射する光線が、面を表現する数式の1次項が0とした場合に反射される方向を、偏心操作後の光軸としている。また、像面の偏心は像面のみ偏心させるもので、光軸は変化しない。
(表4)
(偏心データ)
面番号 α回転(単位°)
第4面 -30.000
第15面 -45.000
像面 60.000
以下に、各条件式に対する対応値を示す。
条件式(1) 2/MR=−0.0305[mm-1
条件式(2) |α|=30°
条件式(3) fdu/F1=1.494
条件式(4) Nen−Nep=0.17873
条件式(5) νep−νen=43.2
このように本実施例では、条件式(1)〜条件式(5)を満足していることが分かる。
スクリーン上での結像状態と台形歪みの状態が分かるように、スポットダイアグラムを図3に示し、格子物点の二次元像シミュレーション像を図4に示す。図3は、第1実施例に係る映像投写装置用光学系PL1のe線単色のスポットダイアグラムである。スポットダイアグラムの下部に表示してある直線の長さは、スクリーン上の1mmに相当する。対応する物点位置は、スポットダイアグラムの下から順に、(0.00,0.00)、(0.00,0.925
)、(1.235,0.925)、(1.235,0.00)、(1.235,-0.925)、(0.00,-0.925)、(0.00,1.85)、(1.235,1.85)、(2.47,1.85)、(2.47,0.925)、(2.47,0.00)、(2.47,-0.925)、(2.47,-1.85)、(1.235,-1.85)、(0.00,-1.85)である。
図4は、表示エリアいっぱいに格子を表示させた場合の像(ディストーション)を表現している。実際の計算では、物体像と光学系の点像強度分布の畳み込み積分を計算しているので、台形歪みの状態だけではなく、解像力も表現されている。また、図4では、物体の格子線幅が約0.01mmである。そして、図3および図4より、第1実施例では、台形歪みが良好に補正され、優れた結像性能を有していることがわかる。
(第2実施例)
本願の第2実施例について、図5〜図8および表5〜表8を用いて説明する。図5は第2実施例に係る映像投写装置用光学系の光路図であり、図6は第2実施例に係る映像投写装置用光学系の拡大図である。第2実施例に係る映像投写装置用光学系PL(PL2)は、光軸に沿って映像表示素子DS側から順に並んだ、中心軸に対して回転対称に形成された光学面を有する光学素子群G1と、中心軸に対して非回転対称に形成されたレンズ面を有する自由曲面レンズ群G2と、中心軸に対して非回転対称に形成された反射面を有する自由曲面ミラーM2とから構成される。
なお、映像表示素子DSの近傍に2枚の平行平面板P1,P2が配置されている。この平行平面板P1,P2は、表示素子のフェイスプレート、色合成プリズム、PBS(偏光
ビームスプリッター)等に相当するものであり、本発明の本質とは無関係である。また、光学素子群G1と自由曲面レンズ群G2との間に開口絞りSが配置されている。
光学素子群G1は、光軸に沿って映像表示素子DS側から順に並んだ、非球面ミラーM1と、正の屈折力を有する接合レンズL10とから構成される。非球面ミラーM1は、中心軸に対して回転対称に形成された非球面形状の反射面を有している。接合レンズL10は、中心軸に対して回転対称に形成された凸レンズL11と凹レンズL12とを貼り合わせてなる接合型ダブレットである。
自由曲面レンズ群G2は、映像表示素子DS側から順に並んだ、概ね正の屈折力を有する(収束作用を有する)第1自由曲面レンズL21と、概ね負の屈折力を有する(発散作用を有する)第2自由曲面レンズL22と、概ね負の屈折力を有する(発散作用を有する)第3自由曲面レンズL23とから構成される。第1〜第3自由曲面レンズL21〜L23における入射側(物体面側)と出射側(像面側)のレンズ面は、中心軸に対して非回転対称なレンズ面形状を有している。
映像表示素子DSから射出した光束は、非球面ミラーM1の反射面で反射し、所定の角度で折り曲げられる。非球面ミラーM1の反射面で反射した光束は、接合レンズL10および第1〜第3自由曲面レンズL21〜L23を透過して、自由曲面ミラーM2の反射面で反射する。自由曲面ミラーM2の反射面で反射した光束は、スクリーン(像面I)上で結像する。
下の表5に、第2実施例に係る映像投写装置用光学系PL2の諸データを示す。なお、表5における面番号1〜15は、図6における面1〜15と対応している。
(表5)
(全体諸元)
Fナンバー 2.3
画像表示エリア 4.93[mm]×3.70[mm]
スクリーン 270[mm]×202.5[mm]

(レンズデータ)
面番号 曲率半径 面間隔 屈折率(e線) アッベ数(νe)
物体面 ∞ 1.410000
1 ∞ 0.650000 1.50900 62.7
2 ∞ 10.000000 1.51872 64.0
3 ∞ 10.248448
4*A -73.09341 -11.000000 反射面
5 -12.32593 -3.880976 1.49845 81.1
6 17.21008 -1.000000 1.67718 37.9
7 170.54732 -6.981641
8(絞り) ∞ -1.000000
9*F ∞ -4.732251 1.53340 55.3
10*F ∞ -6.000000
11*F ∞ -5.000000 1.53340 55.3
12*F ∞ -5.405131
13*F ∞ -5.000000 1.53340 55.3
14*F ∞ -40.000000
15*F ∞ 200.000000 反射面
像面 ∞
表5のレンズデータにおいて、第4面〜第7面は光学素子群G1のレンズ面または反射面であり、その中で、第4面が回転対称な非球面ミラーM1の反射面となっている。下の表6に、第4面の非球面係数を示す。
(表6)
(非球面データ)
非球面係数 第4面
K 0.000000
A(4次) 1.802282E-06
B(6次) -2.170337E-08
C(8次) -1.719167E-10
D(10次) 1.178557E-12
E(12次) 0.000000
また、表5のレンズデータにおいて、第9面〜第15面は非回転対称な非球面(自由曲面)である。なお、本実施例では、第15面が自由曲面ミラーM2の反射面となっている。下の表7に、これら自由曲面の各項係数を示す。
(表7)
(自由曲面データ1)
各係数 第9面 第10面 第11面 第12面
c 0.000000 0.000000 0.000000 0.000000
K 0.000000 0.000000 0.000000 0.000000
C(0,1) 0.1 6.292720E-02 0.1 -6.368413E-02
C(2,0) -3.615332E-02 -4.891854E-02 -5.392192E-02 -5.197375E-02
C(0,2) -3.320069E-02 -6.990084E-02 8.847487E-02 7.354578E-02
C(2,1) 1.116885E-02 1.316880E-02 -1.772246E-02 -1.281312E-02
C(0,3) 1.192766E-02 1.836762E-02 -6.155899E-03 1.869901E-03
C(4,0) 3.609911E-04 3.524979E-04 2.572059E-04 3.189900E-04
C(2,2) 1.598202E-03 1.390082E-03 3.211056E-03 6.739473E-04
C(0,4) 8.693220E-04 4.122332E-04 2.617272E-03 3.427012E-04
C(4,1) 1.381821E-04 2.112115E-04 -1.749671E-04 -1.424435E-04
C(2,3) 2.282880E-04 4.394939E-06 -6.508579E-04 -5.082844E-05
C(0,5) 3.867255E-05 -9.873252E-05 -1.812487E-04 -3.073041E-05
C(6,0) 3.478526E-06 4.075746E-07 -1.836645E-06 -1.984394E-05
C(4,2) -4.067949E-06 -7.353821E-05 7.520969E-05 -7.914945E-06
C(2,4) -1.269135E-05 -1.119612E-04 6.764676E-05 -7.369728E-06
C(0,6) -1.359583E-05 -4.344457E-05 6.484832E-06 -4.427154E-06
C(6,1) -1.207197E-06 -3.428414E-06 -2.745069E-06 -1.805659E-06
C(4,3) -5.659167E-06 -3.321441E-06 -2.121549E-05 -1.887919E-06
C(2,5) -3.156474E-06 1.718841E-05 -1.216814E-05 8.724066E-07
C(0,7) 6.732389E-07 1.288942E-05 -2.528640E-07 1.081543E-06
C(8,0) 5.998389E-09 4.133237E-08 6.528619E-08 1.529932E-07
C(6,2) -1.702915E-07 9.178278E-07 2.511683E-07 -7.254361E-07
C(4,4) -8.421610E-07 1.726206E-06 2.352654E-06 1.824121E-07
C(2,6) -5.920103E-07 -1.565017E-06 4.730967E-07 -1.307629E-07
C(0,8) 1.147581E-07 -1.020064E-06 -3.529055E-07 -1.011652E-07

(自由曲面データ2)
各係数 第13面 第14面 第15面
c 0.000000 0.000000 0.000000
K 0.000000 0.000000 0.000000
C(0,1) -0.15 6.542861E-02 0.000000
C(2,0) 7.013365E-02 5.150467E-02 -1.682587E-02
C(0,2) -5.129239E-02 -6.106159E-02 -1.831473E-03
C(2,1) 1.486557E-02 9.423129E-03 -7.637709E-04
C(0,3) 2.644636E-03 -3.414861E-03 -1.304184E-04
C(4,0) 5.673193E-04 -1.715218E-05 2.128705E-05
C(2,2) -3.079970E-04 -4.230305E-04 -1.860871E-05
C(0,4) 1.534514E-04 2.885222E-04 -5.734691E-06
C(4,1) 2.254569E-04 7.746436E-05 2.113120E-06
C(2,3) -2.155945E-04 -2.277955E-04 5.609346E-08
C(0,5) -6.093225E-05 -3.039918E-05 -1.216970E-07
C(6,0) -2.837928E-05 -7.073378E-06 -1.160682E-08
C(4,2) 3.091759E-05 1.569996E-05 6.896226E-08
C(2,4) -7.405109E-06 -8.466278E-06 4.045339E-08
C(0,6) 1.197878E-06 3.380346E-07 -7.615827E-10
C(6,1) -2.900777E-06 -4.001654E-07 -3.686499E-09
C(4,3) -4.206543E-06 -2.593639E-06 6.306152E-10
C(2,5) 2.600197E-06 3.070324E-06 2.533680E-09
C(0,7) 1.506264E-07 3.127900E-07 2.678283E-10
C(8,0) 2.356395E-07 8.287607E-09 -6.852655E-11
C(6,2) -5.152546E-07 -1.714849E-07 -4.267118E-11
C(4,4) -3.628126E-07 -2.826291E-07 -6.442610E-11
C(2,6) 2.437144E-07 2.817377E-07 8.430543E-11
C(0,8) 2.182210E-08 9.076565E-10 -2.789703E-13
本実施例における各面の偏心量を下の表8に示す。なお、第4面および第15面は反射面であるので、光軸に沿って入射する光線が、面を表現する数式の1次項が0とした場合に反射される方向を、偏心操作後の光軸としている。また、像面の偏心は像面のみ偏心させるもので、光軸は変化しない。
(表8)
(偏心データ)
面番号 α回転(単位°)
第4面 -40.000
第15面 -35.000
像面 60.000
以下に、各条件式に対する対応値を示す。
条件式(1) 2/MR=−0.0273[mm-1
条件式(2) |α|=40°
条件式(3) fdu/F1=1.5005
条件式(4) Nen−Nep=0.17873
条件式(5) νep−νen=43.2
このように本実施例では、条件式(1)〜条件式(5)を満足していることが分かる。
スクリーン上での結像状態と台形歪みの状態が分かるように、スポットダイアグラムを図7に示し、格子物点の二次元像シミュレーション像を図8に示す。図7は、第2実施例に係る映像投写装置用光学系PL2のe線単色のスポットダイアグラムである。スポットダイアグラムの下部に表示してある直線の長さは、スクリーン上の1mmに相当する。対応する物点位置は、第1実施例と同様である。
図8は、表示エリアいっぱいに格子を表示させた場合の像(ディストーション)を表現している。実際の計算では、物体像と光学系の点像強度分布の畳み込み積分を計算しているので、台形歪みの状態だけではなく、解像力も表現されている。また、図8では、物体の格子線幅が約0.01mmである。そして、図7および図8より、第2実施例では、台形歪みが良好に補正され、優れた結像性能を有していることがわかる。
(第3実施例)
本願の第3実施例について、図9〜図12および表9〜表13を用いて説明する。図9は第3実施例に係る映像投写装置用光学系の光路図であり、図10は第3実施例に係る映像投写装置用光学系の拡大図である。第3実施例に係る映像投写装置用光学系PL(PL3)は、光軸に沿って映像表示素子DS側から順に並んだ、中心軸に対して回転対称に形成された光学面を有する光学素子群G1と、中心軸に対して非回転対称に形成されたレンズ面を有する自由曲面レンズ群G2と、中心軸に対して非回転対称に形成された反射面を有する自由曲面ミラーM2とから構成される。
なお、映像表示素子DSの近傍に2枚の平行平面板P1,P2が配置されている。この平行平面板P1,P2は、表示素子のフェイスプレート、色合成プリズム、PBS(偏光ビームスプリッター)等に相当するものであり、本発明の本質とは無関係である。また、自由曲面レンズ群G2に開口絞りSが配置されている。
光学素子群G1は、非球面ミラーM1のみから構成される。非球面ミラーM1は、中心軸に対して回転対称に形成された非球面形状の反射面を有している。
自由曲面レンズ群G2は、映像表示素子DS側から順に並んだ、密着複層型の回折光学素子L2Dと、概ね正の屈折力を有する(収束作用を有する)第1自由曲面レンズL21と、概ね負の屈折力を有する(発散作用を有する)第2自由曲面レンズL22と、概ね負の屈折力を有する(発散作用を有する)第3自由曲面レンズL23とから構成される。第1〜第3自由曲面レンズL21〜L23における入射側(物体面側)と出射側(像面側)のレンズ面は、中心軸に対して非回転対称なレンズ面形状を有している。
密着複層型の回折光学素子L2Dは、詳細な図示を省略するが、2枚の平面硝子板の間に、相対的に屈折率が高くて分散が小さい第1の光学材料からなる第1の格子と、当該第1の光学材料に対して相対的に屈折率が低くて分散が大きい第2の光学材料からなる第2の格子とが密着積層されて形成される。そして、第1の格子と第2の格子との界面には、レリーフ型の回折面が中心軸に対して非回転対称に形成される。また、回折光学素子L2Dは、第3実施例に係る映像投写装置用光学系PL3の入射瞳近傍に配置されている。
映像表示素子DSから射出した光束は、非球面ミラーM1の反射面で反射し、所定の角度で折り曲げられる。非球面ミラーM1の反射面で反射した光束は、回折光学素子L2Dおよび第1〜第3自由曲面レンズL21〜L23を透過して、自由曲面ミラーM2の反射面で反射する。自由曲面ミラーM2の反射面で反射した光束は、スクリーン(像面I)上で結像する。
下の表9に、第3実施例に係る映像投写装置用光学系PL3の諸データを示す。なお、
第3実施例で示す表(レンズデータ)において、この中で表記されている「*D」はその面が非回転対称な回折面であることを表している。また、表9における面番号1〜16は、図10における面1〜16と対応している。
(表9)
(全体諸元)
Fナンバー 2.3
画像表示エリア 4.93[mm]×3.70[mm]
スクリーン 270[mm]×202.5[mm]

(レンズデータ)
面番号 曲率半径 面間隔 屈折率(e線) アッベ数(νe)
物体面 ∞ 1.410000
1 ∞ 0.650000 1.50900 62.7
2 ∞ 10.000000 1.51872 64.0
3 ∞ 10.847303
4*A -43.33824 -11.000000 反射面
5 ∞ -2.000000 1.51872 64.0
6 ∞ -0.200000 1.55952 49.7
7*D ∞ -0.200000 1.53117 34.3
8 ∞ -2.000000 1.51872 64.0
9(絞り) ∞ -5.100000
10*F ∞ -4.000000 1.53340 55.3
11*F ∞ -6.000000
12*F ∞ -4.000000 1.53340 55.3
13*F ∞ -15.314491
14*F ∞ -6.000000 1.53340 55.3
15*F ∞ -34.185509
16*F ∞ 200.000000 反射面
像面 ∞
表9のレンズデータにおいて、第4面は回転対称な非球面ミラーM1の反射面となっている。下の表10に、第4面の非球面係数を示す。
(表10)
(非球面データ)
非球面係数 第4面
K 0.000000
A(4次) 2.761640E-06
B(6次) 2.159610E-08
C(8次) -2.778690E-10
D(10次) 1.325110E-12
E(12次) 0.000000
また、表9のレンズデータにおいて、第10面〜第16面は非回転対称な非球面(自由曲面)である。なお、本実施例では、第16面が自由曲面ミラーM2の反射面となっている。下の表11に、これら自由曲面の各項係数を示す。
(表11)
(自由曲面データ1)
各係数 第10面 第11面 第12面 第13面
c 0.000000 0.000000 0.000000 0.000000
K 0.000000 0.000000 0.000000 0.000000
C(0,1) -8.151211E-02 -1.000000E-01 -4.362286E-02 -1.000000E-01
C(2,0) -2.227068E-02 9.003893E-03 -6.002921E-02 -8.962254E-02
C(0,2) -6.284934E-02 -7.152796E-02 5.789446E-02 5.672609E-02
C(2,1) 6.356702E-03 2.973212E-03 -1.652923E-02 -1.293117E-02
C(0,3) 3.051455E-03 8.057268E-04 -3.705245E-03 9.510320E-04
C(4,0) 4.504302E-05 4.884778E-05 3.839637E-04 6.263245E-04
C(2,2) 1.054804E-03 2.391838E-03 2.545115E-03 5.332656E-04
C(0,4) 1.758918E-04 7.227359E-04 7.686204E-04 -2.050474E-05
C(4,1) 6.187495E-05 9.992876E-05 -1.383850E-04 -1.038152E-04
C(2,3) 1.714908E-04 2.308014E-04 -1.759300E-04 1.069443E-04
C(0,5) -8.875801E-06 -7.047297E-05 -1.744002E-05 4.714347E-05
C(6,0) -5.461069E-07 -2.131669E-06 -1.058808E-06 -7.044057E-06
C(4,2) 4.444867E-06 -1.666620E-05 5.992904E-06 -2.549457E-05
C(2,4) 4.090053E-06 -2.168276E-06 1.535737E-05 -1.785519E-05
C(0,6) -1.670659E-06 -2.608708E-06 -5.245131E-06 -9.296463E-06
C(6,1) 5.407970E-07 -3.570903E-07 -1.663601E-06 -2.597312E-06
C(4,3) 3.815478E-07 -5.292924E-06 2.490008E-06 4.109555E-06
C(2,5) -2.706481E-07 -2.388027E-06 7.123487E-06 3.822084E-06
C(0,7) 4.504526E-07 1.043037E-06 -7.270444E-07 9.305858E-07
C(8,0) 1.714598E-08 2.951818E-08 2.015010E-08 2.039171E-08
C(6,2) 1.715444E-07 2.514129E-07 -1.570572E-07 -6.474252E-07
C(4,4) 1.555826E-07 -5.386862E-21 -3.880917E-07 9.106516E-07
C(2,6) -6.916797E-08 -7.886033E-08 -1.528187E-06 -9.288357E-07
C(0,8) 2.362883E-08 1.653885E-07 3.497542E-07 -8.949595E-09

(自由曲面データ2)
各係数 第14面 第15面 第16面
c 0.000000 0.000000 0.000000
K 0.000000 0.000000 0.000000
C(0,1) -1.070668E-01 -3.908875E-02 0.000000
C(2,0) 7.707403E-02 4.342214E-02 -1.312847E-02
C(0,2) -3.288645E-02 -4.571330E-02 -1.661226E-03
C(2,1) 1.260457E-02 6.792436E-03 -5.887746E-04
C(0,3) 1.690374E-03 1.305426E-04 -1.297690E-04
C(4,0) 7.658357E-04 7.733192E-05 1.247585E-05
C(2,2) 2.005835E-04 -2.172205E-04 -1.558160E-05
C(0,4) -1.047519E-04 -3.348316E-05 -6.372598E-06
C(4,1) 1.823793E-04 2.801893E-05 1.178576E-06
C(2,3) 1.759186E-05 -1.822806E-05 -1.882989E-07
C(0,5) -2.439998E-05 -3.126682E-05 -1.993496E-07
C(6,0) 1.705856E-05 9.393517E-07 -8.966307E-09
C(4,2) 3.589583E-05 9.431397E-06 4.145007E-08
C(2,4) 3.343790E-06 2.818633E-06 1.634530E-08
C(0,6) 1.058225E-06 9.804789E-07 -4.140721E-09
C(6,1) 3.309285E-06 -3.221474E-07 -1.320675E-09
C(4,3) 2.844258E-06 -1.983188E-07 8.399838E-10
C(2,5) 2.493830E-07 5.749357E-07 1.284779E-09
C(0,7) 3.351893E-08 3.604318E-08 -4.052271E-11
C(8,0) -7.132181E-08 -1.910213E-08 1.782195E-12
C(6,2) 2.221546E-07 -5.281545E-08 -4.828478E-11
C(4,4) 1.502272E-08 -1.165786E-07 1.920646E-11
C(2,6) 6.344319E-10 3.117683E-08 2.946707E-11
C(0,8) -2.126928E-09 -1.212857E-08 -1.652437E-12
また、表9のレンズデータにおいて、第7面は非回転対称な回折面である。下の表12に、回折面の位相形状φを前述の式(A)で定義した場合における各項係数を示す。なお、第3実施例において、参照波長λ0=546.074nmとし、回折次数m=1とする
(表12)
(回折面データ)
各係数 第7面
D(2,0) -1.073977E-03
D(0,2) -3.685065E-04
D(2,1) 4.286725E-06
D(0,3) -3.211521E-05
D(4,0) 1.172544E-06
D(2,2) -5.302430E-06
D(0,4) 1.304254E-07
D(4,1) 1.195158E-06
D(2,3) 5.020064E-06
D(0,5) 5.323816E-06
D(6,0) -2.126839E-09
D(4,2) -4.454526E-07
D(2,4) 3.876746E-07
D(0,6) -5.363849E-07
D(6,1) 6.854850E-09
D(4,3) -1.847026E-07
D(2,5) -1.176489E-07
D(0,7) -9.348146E-08
D(8,0) -6.471787E-10
D(6,2) -7.235784E-09
D(4,4) -1.025453E-08
D(2,6) 8.736306E-09
D(0,8) 1.167841E-08
本実施例における各面の偏心量を下の表13に示す。なお、第4面および第16面は反射面であるので、光軸に沿って入射する光線が、面を表現する数式の1次項が0とした場合に反射される方向を、偏心操作後の光軸としている。また、像面の偏心は像面のみ偏心させるもので、光軸は変化しない。
(表13)
(偏心データ)
面番号 α回転(単位°)
第4面 -30.000
第16面 -45.000
像面 60.000
以下に、各条件式に対する対応値を示す。
条件式(1) 2/MR=−0.0461[mm-1
条件式(2) |α|=30°
条件式(6) Ne1−Ne2=0.0284
条件式(7) (NF’2−NC’2)−(NF’1−NC’1)=0.0042
条件式(8) D(2,0)/D(0,2)=2.914
このように本実施例では、条件式(1)〜条件式(2)および条件式(6)〜条件式(8)を満足していることが分かる。
スクリーン上での結像状態と台形歪みの状態が分かるように、スポットダイアグラムを図11に示し、格子物点の二次元像シミュレーション像を図12に示す。図11は、第3実施例に係る映像投写装置用光学系PL3のe線単色のスポットダイアグラムである。スポットダイアグラムの下部に表示してある直線の長さは、スクリーン上の1mmに相当する。対応する物点位置は、第1実施例と同様である。
図12は、表示エリアいっぱいに格子を表示させた場合の像(ディストーション)を表現している。実際の計算では、物体像と光学系の点像強度分布の畳み込み積分を計算しているので、台形歪みの状態だけではなく、解像力も表現されている。また、図12では、物体の格子線幅が約0.01mmである。そして、図11および図12より、第3実施例では、台形歪みが良好に補正され、優れた結像性能を有していることがわかる。
以上、各実施例によれば、コンパクトな構成でありながら、投写した像の台形歪みを良好に補正可能な映像投写装置用光学系PLおよび、これを備えた映像投写装置PRJを実現することができる。
なお、上述の各実施例において、投写面R(像面I)が映像投写装置PRJ(筐体BD)の設置面Qと同じ面上に設定されているが、これに限られるものではなく、当該設置面Qと平行な面上に設定されるようにしてもよい。
PRJ 映像投写装置
DS 映像表示素子
PL 映像投写装置用光学系
G1 光学素子群
L10 接合レンズ
G2 自由曲面レンズ群
L21 第1自由曲面レンズ L22 第2自由曲面レンズ
L23 第3自由曲面レンズ L2D 回折光学素子
M1 非球面ミラー M2 自由曲面ミラー
Q 設置面

Claims (8)

  1. 映像表示素子に表示された映像を拡大して所定の投写面に斜め方向から投写する映像投写装置用光学系であって、
    光軸に沿って前記映像表示素子側から順に並んだ、光学素子群と、中心軸に対して非回転対称に形成された自由曲面レンズを有する自由曲面レンズ群と、中心軸に対して非回転対称に形成された自由曲面ミラーとを備え、
    前記光学素子群は、中心軸に対して回転対称に形成された非球面形状の反射面を有する非球面ミラーを有し、
    以下の条件式を満足することを特徴とする映像投写装置用光学系。
    −0.10<2/MR<−0.01
    20°<|α|<45°
    但し、
    MR:前記非球面ミラーの反射面の中心曲率半径、
    α:前記映像表示素子と前記非球面ミラーとの間の光軸と前記非球面ミラーの中心軸とのなす角。
  2. 映像表示素子に表示された映像を拡大して所定の投写面に斜め方向から投写する映像投写装置用光学系であって、
    光軸に沿って前記映像表示素子側から順に並んだ、光学素子群と、中心軸に対して非回転対称に形成された自由曲面レンズを有する自由曲面レンズ群と、中心軸に対して非回転対称に形成された自由曲面ミラーとを備え、
    前記光学素子群は、光軸に沿って前記映像表示素子側から順に並んだ、中心軸に対して回転対称に形成された非球面形状の反射面を有する非球面ミラーと、中心軸に対して回転対称に形成された凸レンズと凹レンズとを貼り合わせてなる正屈折力の接合レンズとからなり、
    以下の条件式を満足することを特徴とする映像投写装置用光学系。
    1.00<fdu/F1<2.00
    但し、
    fdu:前記接合レンズの焦点距離、
    F1:前記光学素子群の合成焦点距離。
  3. 以下の条件式を満足することを特徴とする請求項2に記載の映像投写装置用光学系。
    0.10<Nen−Nep<0.30
    20<νep−νen<50
    但し、
    Nep:前記凸レンズの材料のe線に対する屈折率、
    Nen:前記凹レンズの材料のe線に対する屈折率、
    νep:前記凸レンズの材料のe線に対するアッベ数、
    νen:前記凹レンズの材料のe線に対するアッベ数。
  4. 前記自由曲面レンズ群は、光軸に沿って前記映像表示素子側から順に並んだ、回折光学素子と、前記自由曲面レンズとからなることを特徴とする請求項1に記載の映像投写装置用光学系。
  5. 前記回折光学素子は、相対的に屈折率が高くて分散が小さい第1の光学材料と、前記第1の光学材料に対して相対的に屈折率が低くて分散が大きい第2の光学材料とを用いて形成された、密着複層型の回折光学素子であり、
    以下の条件式を満足することを特徴とする請求項4に記載の映像投写装置用光学系。
    Ne1−Ne2≧0.010
    (NF’2−NC’2)−(NF’1−NC’1)≧0.0015
    但し、
    Ne1:前記第1の光学材料のe線に対する屈折率、
    NF’1:前記第1の光学材料のF’線に対する屈折率、
    NC’1:前記第1の光学材料のC’線に対する屈折率、
    Ne2:前記第2の光学材料のe線に対する屈折率、
    NF’2:前記第2の光学材料のF’線に対する屈折率、
    NC’2:前記第2の光学材料のC’線に対する屈折率。
  6. 前記回折光学素子は、前記映像投写装置用光学系の入射瞳近傍に配置され、
    前記回折光学素子の回折面は、中心軸に対して非回転対称に形成されることを特徴とする請求項4または5に記載の映像投写装置用光学系。
  7. 前記映像表示素子と前記非球面ミラーとの間の光軸および前記非球面ミラーと前記自由曲面ミラーとの間の光軸を通る平面に沿って、前記非球面ミラーと前記自由曲面ミラーとの間の光軸と垂直な座標軸をy軸とし、前記非球面ミラーと前記自由曲面ミラーとの間の光軸およびy軸と垂直な座標軸をx軸として、前記回折光学素子の回折面と光軸との交点を原点とするローカル座標系(x,y)を定義し、前記回折光学素子の回折面の位相形状をφとし、参照波長をλ0とし、回折次数をmとし、0を含む自然数をiおよびjとし、xおよびyを含む多項式の係数をD(i,j)として、前記回折光学素子の回折面の位相形状を次式
    Figure 0005987459
    のように表したとき、次式
    Figure 0005987459
    の条件を満足することを特徴とする請求項4から6のいずれか一項に記載の映像投写装置用光学系。
  8. 所定の設置面に設置された状態で使用され、前記設置面と同じ面上または前記設置面と略平行な面上に映像を斜め方向から投写する映像投写装置であって、前記映像投写装置を構成する光学系が請求項1から7のいずれか一項に記載の映像投写装置用光学系であることを特徴とする映像投写装置。
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