本発明は上記問題に対処するためなされたもので、車両用バンパーにおける胴部を収納する内部空間の高さを必要最小限に形成することにより、車両用バンパーの運送効率および保管効率を向上させるとともに製造コストを低減することができる車両用バンパー包装具を提供することにある。
上記目的を達成するため、本発明の特徴は、車両の幅方向に沿って取り付けられる胴部および同胴部の両端部側にそれぞれ屈曲して形成されて車両の両側面の一部に回り込んで取り付けられる両側部を有した車両用バンパーの全体を収納する車両用バンパー包装具であって、段積みが可能な剛性を有した筒状に形成されて車両用バンパーにおける胴部を両側部を露出させた状態で覆う胴部包装体と、車両用バンパーにおける両側部をそれぞれ覆うシート状の側部包装体とを備え、胴部包装体は、車両用バンパーにおける胴部のおもて面を覆う底板と、底板における幅方向の両端部に同底板の長手方向に沿って起立する2つの側板と、底板に対向配置されて車両用バンパーにおける胴部の裏面を覆う蓋板と、底板における長手方向両端部から延びる延設部から斜め上方に向かって起立して延びることによって胴部包装体から露出する前記両側部の各おもて面側に対向配置されて同両側部を保護する側部保護体とを備えて車両用バンパーにおける両側部の裏面側の全面を露出した状態で収納することにある。
このように構成した発明の特徴によれば、車両用バンパー包装具は、段積みが可能な剛性を有して筒状に形成した胴部包装体に車両用バンパーにおける胴部を収納するとともに、シート材で構成した側部包装体に車両用バンパーにおける胴部の両端部からそれぞれ屈曲して延びる両側部をそれぞれ収納している。すなわち、車両用バンパー包装具は、車両用バンパーにおいて直線状または比較的緩やかな曲線状に形成された胴部を剛性を有する胴部保持体で覆うとともに車両用バンパーにおいて大きく形状が変化する屈曲部を含む側部をシート状の側部包装体で覆っている。このため、車両用バンパー包装具は、車両用バンパーにおける胴部を収納する胴部包装体の内部空間を必要最小限の高さに形成して従来の胴部包装部の内部空間よりも低くすることができるため、1つの台車に段積みできる車両用バンパー包装具の数を増やすことができ、車両用バンパーにおける運搬効率および保管効率を向上させることができる。また、車両用バンパー包装具は、従来の胴部包装部におけるデッドスペースを構成する部分の材料を削減することができるため、製造コストを低減することができる。
また、本発明の他の特徴は、前記車両用バンパー包装具において、側部保護体は、延設部の幅方向両端部に前記胴部包装体内に連通する逃げ孔がそれぞれ形成されていることにある。このように構成した発明の他の特徴によれば、車両用バンパー包装具は、延設部の幅方向の両側に逃げ孔が形成されており下段の車両用バンパー包装具に収納された車両用バンパーの物理的な干渉を避けることがきるため、車両用バンパー包装具の段積み高さを抑えることができるとともに1つの台車に段積みできる車両用バンパー包装具の数を増やすことができる。
また、本発明の他の特徴は、前記車両用バンパー包装具において、側部包装体は、車両用バンパーの全体を覆う袋状に形成されるとともに、胴部包装体内に収納された際に蓋板に対向する部分に前記車両用バンパーを出し入れするための収納口部が形成されていることにある。このように構成した発明の他の特徴によれば、車両用バンパー包装具は、作業者が胴部包装体の蓋板を開けた後、胴部包装体内に配置されている側部包装体内から直接車両用バンパーを取り出すこができる。
また、本発明の他の特徴は、前記車両用バンパー包装具において、側部包装体は、車両用バンパーにおける胴部を覆う片側1枚のシートからなる胴部収納部と、車両用バンパーにおける両側部をそれぞれ覆う片側2枚のシートからなる側部収納部とで構成されていることを特徴とする車両用バンパー包装具。このように構成した発明の他の特徴によれば、車両用バンパー包装具は、胴部包装体内での車両バンパーの胴部の損傷を防止できるとともに胴部包装体から露出した車両用バンパーの両側部の損傷を防止することができる。
また、本発明の他の特徴は、前記車両用バンパー包装具において、胴部包装体は、側部保護体の両端部からそれぞれ延びて前記2つの側板にそれぞれ隣接配置される板状に形成された支持アームを備え、側部保護体は、蓋板に対向する支持アームの端面が同蓋板に当たることによって姿勢が固定されることにある。このように構成した発明の他の特徴によれば、車両用バンパー包装具は、側部保護体の強度を向上させることができるため、車両用バンパーにおける両側部をより精度良く支持することができる。
また、本発明の他の特徴は、前記車両用バンパー包装具において、支持アームは、蓋板に対向する面が同蓋板の長手方向に沿って山形に屈曲する2つ以上の姿勢規制面で構成されていることにある。このように構成した発明の他の特徴によれば、車両用バンパー包装具は、蓋板に接触する支持アームの面に応じて側部保護体の姿勢を変化させることができるため、形状や大きさが異なる複数種類の車両用バンパーを収納することができる。
また、前記車両用バンパー包装具は、さらに、胴部包装体内における車両用バンパーの位置を規制するためのバンパー位置規制手段を備えることもできる。
これによれば、車両用バンパー包装具は、胴部包装体内での車両用バンパーの位置を規制するためのバンパー位置規制手段を備えている。これにより、車両用バンパー包装具は、胴部包装体内での車両用バンパーの位置ずれを防止することができ、精度良く車両用バンパーを収納することができる。なお、バンパー位置規制手段としては、胴部包装体内での車両用バンパーの位置を固定することができれば特に限定されるものではなく、例えば、シート状、板状、ブロック状、綿状または粒状の緩衝材、車両用バンパーを縛るまたは引掛ける紐状体、車両用バンパーに貼りつく粘着体、または胴部包装体の構成材料の一部によって形成される板状体や片状体などによって構成することができる。
また、前記車両用バンパーにおいて、胴部包装体は、車両用バンパーにおける胴部のおもて面を覆う底板と、底板における幅方向の両端部に同底板の長手方向に沿って起立する2つの側板と、底板に対向配置される蓋板と、胴部包装体内に配置される車両用バンパーにおける両側部の各おもて面側に対向する位置に設けられて同両側部を保護する側部保護体とを備えることもできる。
これによれば、車両用バンパー包装具は、胴部包装体が1つの底板、2つの側板および1つの蓋板によって断面が四角形状の筒状体で構成されている。これにより、車両用バンパー包装具は、蓋部を開放することにより胴部包装体内に容易に車両用バンパーを出し入れすることができる。また、車両用バンパー包装具は、長手方向の外側に張り出した状態で車両用バンパーにおける両側部を保護する側部保護体を備えて構成されている。これにより、車両用バンパー包装具は、車両用バンパーの両側部に対して裏面側から外力を受けた場合に両側部を側部保護体で支持して変形を抑えることができる。また、車両用バンパー包装具は、車両用バンパーにおける両側部のおもて面側に側部保護体を備えているため、両側部のおもて面に対する他物体の直接的な接触を防止して両側部のおもて面側をより効果的に保護することができる。また、さらに、側部保護体は、車両用バンパーにおける両側部の外側に対向配置されているため、車両用バンパーの位置ずれを防止することができる。すなわち、側部保護体は、前記バンパー位置規制手段としての機能を発揮させることもできる。
また、前記車両用バンパー包装具において、胴部包装体は、1枚の段ボール材を折り曲げて形成することができる。これによれば、車両用バンパー包装具は、胴部包装体が1枚の段ボール材を折り曲げて形成されている。これにより、車両用バンパー包装具は、経済性および製造効率を良好に構成することができる。
また、本発明の他の特徴は、前記車両用バンパー包装具において、側部包装体は、車両用バンパーの全体を覆う1つの袋状に形成されていることにある。
このように構成した本発明の他の特徴によれば、車両用バンパー包装具は、側部包装体が1つの袋状に形成されている。これにより、車両用バンパー包装具は、側部包装体を車両用バンパーにおける両側部ごとにそれぞれ別体で構成した場合に比べて作業性良く両側部に着脱することができるとともに両側部からの脱落を防止することができる。また、車両用バンパーの全体が側部包装体内に収納されるため、粉塵やゴミなどの異物の車両用バンパーへの付着を効果的に防止することができる。
(車両用バンパー包装具100の構成)
以下、本発明に係る車両用バンパー包装具の一実施形態について図面を参照しながら説明する。図1は、本発明に係る車両用バンパー包装具100の全体構成の概略を模式的に示す斜視図である。また、図2は、図1に示す車両用バンパー包装具100の外観構成の概略を示す平面図である。なお、本明細書において参照する各図は、本発明の理解を容易にするために一部の構成要素を誇張して表わすなど模式的に表している。このため、各図面間および各構成要素間の寸法や比率などは異なっていることがある。
この車両用バンパー包装具100は、車両用バンパー90を保管または運搬するために、車両用バンパー90を一時的に収納する保管ケースである。この場合、車両用バンパー90は、自動車(図示せず)の車体(図示せず)の前後に取り付けられる樹脂製の緩衝部材であり、車両の幅方向に対応する長さの長尺状に形成されており、車両の幅方向に沿って取り付けられる胴部91とこの胴部91の両端部側に屈曲して形成されて車両の両側面の一部に回り込んで取り付けられる両側部92とで構成されている。なお、図2、図11および図12においては、車両用バンパー90を二点鎖線で示している。
車両用バンパー包装具100は、主として、胴部包装体110と側部包装体120とで構成されている。胴部包装体110は、車両用バンパー90における主として胴部91を収納するケースであり、段積みが可能な剛性を有した筒状に形成されている。具体的には、胴部包装体110は、図3に示すように、それぞれ平板状の段ボール材からなる1つの底板111、2つの側板112,113および1つの蓋板114を断面形状が四角形状の筒状体に形成して構構成されている。
底板111は、車両用バンパー90の胴部91のおもて面側を覆う部材であり、同おもて面を覆うことができる大きさ、具体的には、胴部91の長手方向および同長手方向に直交する幅方向の各長さより若干長い長さの長方形状に形成されている。この場合、車両用バンパー90におけるおもて面とは、車両用バンパー90が車両に取り付けられた際に車両の外表面を構成する面である。この底板111には、幅方向の両端部に長手方向に沿って繋がった状態で側板112,113がそれぞれ形成されている。
側板112,113は、車両用バンパー90の胴部91における厚さ方向の端面をそれぞれ覆う部材であり、同各端面を覆うことができる大きさ、具体的には、同端面の厚さおよび胴部91の長手方向の長さより若干長い長さの長方形状にそれぞれ形成されている。これらの側板112,113には、長手方向に沿って2つの長孔状の貫通孔からなる取っ手112a,113aがそれぞれ形成されている。
また、これらの側板112,113のうち、側板112の図示上側端面には底板111側に折り曲げられた板状の折片112bが形成されており、この折片112bと側板112との間の部分における2つの位置に側板側係合部112cがそれぞれ形成されている。側板側係合部112cは、側板112と蓋板114とを着脱自在に連結する部分であり、蓋板114側に形成された蓋板側係合部114aの挿込片が挿し込まれる挿込孔と同蓋板側係合部114aの挿込孔に挿し込まれる挿込片とで構成されている。一方、側板113の端部には、長手方向に沿って繋がった状態で蓋板114が形成されている。
蓋板114は、車両用バンパー90の胴部91の裏面側を覆う部材であり、同裏面を覆うことができる大きさ、具体的には、胴部91の長手方向および同長手方向に直交する幅方向の各長さより若干長い長さの長方形状に形成されている。この場合、車両用バンパー90における裏面とは、車両用バンパー90が車両に取り付けられた際に車両側を構成する面である。この蓋板114には、長手方向に延びる端部の2つの位置に蓋板側係合部114aがそれぞれ形成されている。蓋板側係合部114aは、前記側板側係合部112cに対して着脱自在に嵌り合うことにより、蓋板114を測板113に着脱自在に連結するための部分であり、側板側係合部112cの挿込片が挿し込まれる挿込孔と側板側係合部112cの挿込孔に挿し込まれる挿込片とで構成されている。すなわち、胴部包装体110は、蓋板114が側板113に連結されることにより、断面形状が四角形状の筒状に形成されるとともに蓋板114が側板113から分離されることにより内部が開放された状態となる。
また、胴部包装体110は、底板111における長手方向の両端部から張り出した状態で側部保護体115をそれぞれ備えている。側部保護体115は、胴部包装体110内に配置される車両用バンパー90の両側部92をそれぞれ保護するための板状の部材であり、胴部包装体110内に配置された車両用バンパー90の両側部92のおもて面側に対向する位置にそれぞれ設けられている。より具体的には、側部保護体115は、底板111の幅方向の中央部から延びる延設部115aの先端部から斜め上方に向って起立した後、胴部包装体110の幅方向にそれぞれ延びて全体として略T字状の板状体で構成されている。
延設部115aは、側部保護体115を図示下方から支持する板状の部材であり、胴部包装体110内に収納された車両用バンパー90の両側部92のおもて面側に側部保護体115を位置させる長さに形成されている。この延設部115aにおける胴部包装体110の幅方向の両側には、上面視で方形状の逃げ孔115bがそれぞれ形成されている。これらの各逃げ孔115bは、車両用バンパー包装具100を段積みした際において、下段の車両用バンパー包装具100に収納された車両用バンパー90の物理的な干渉を避けるための貫通孔である。
側部保護体115における幅方向の両端部には、側部112,113側に屈曲した状態で支持アーム116がそれぞれ形成されている。支持アーム116は、側部保護体115を所定の角度に維持した状態で支持する板状の部材であり、側板112,113にそれぞれ隣接配置される。この支持アーム116における蓋板114に対向する端面には、蓋板114の長手方向に沿って山形に屈曲する2つの姿勢規制面116a,116bがそれぞれ形成されている。これらの姿勢規制面116a,116bのうち、姿勢規制面116aは側部保護体115側に側部保護体115の端面と面一に形成されている。
一方、姿勢規制定面116bは姿勢規制面116aに対して底部111側に屈曲して形成されている。これらの側部保護体115および支持アーム116は、互いに線対称に形成された段ボール製の板材を2つに折り畳むことにより形成されている。すなわち、側部保護体115および支持アーム116は、2枚の板材によって構成されている。
側部包装体120は、図4に示すように、車両用バンパー90の全体を収納することができる袋状の収納部材であり、平面視で長方形状に形成されている。この側部包装体120は、車両用バンパー90の全体を覆う本体部緩衝シート121と、この本体部緩衝シート121の内側に部分的に重ね合わされた側部緩衝シート122とで構成されている。
本体部緩衝シート121は、袋状に形成された側部包装体120における外表面を構成するとともに車両用バンパー90の全体を覆うシート状の緩衝部材である。この本体部緩衝シート121は、車両用バンパー90の長手方向の長さ以上の長さかつ同長手方向に直交する幅方向における車両用バンパー90の周囲を覆うことができる長さに形成された長方形状の高発泡樹脂シートを折り畳むことにより袋状に構成されている。この場合、高発泡樹脂シートとは、樹脂材料(例えば、ポリエチレン(PP))シート内に無数の独立した高発泡(発泡倍率が概ね100倍以上)の気泡を形成しながらシート状に成形した緩衝材である。
この本体部緩衝シート121の内側における長手方向の両端部には、側部緩衝シート122がそれぞれ設けられている。側部緩衝シート122は、車両用バンパー90における両側部92をそれぞれ覆うためのシート状の緩衝部材であり、車両用バンパー90の両側部92の長さより若干長い長さかつ本体部緩衝シート121の幅方向の長さと同じ長さに形成された高発泡樹脂シートを折り畳むことにより両側部92に被せられるカバー状に構成されている。この場合、側部緩衝シート122は、前記本体部緩衝シート121を構成する高発泡樹脂シートの一部によって構成されている。すなわち、本体部緩衝シート121と側部緩衝シート122とは、一体的に構成されている。
そして、これら本体部緩衝シート121および側部緩衝シート122を構成する1枚の高発泡樹脂シートの一方の面、具体的には、側部包装体120の外側表面を構成する側の表面に図示しない樹脂被膜層が形成されている。樹脂被膜層は、本体部緩衝シート121および側部緩衝シート122の表面の滑り性を向上させることによって側部包装体120の製造作業を行い易くするためのものであり、厚さが約10μmのポリエチレンフィルムを接着して構成されている。
また、これらの本体部緩衝シート121および側部緩衝シート122は、本体部緩衝シート121の長手方向の両端部において縫合糸123によって縫合されて閉塞されることによりこれらの内側部分に収納部124を形成している。縫合糸123は、本体部緩衝シート121および側部緩衝シート122の各長手方向の両端部を縫合して閉塞するための樹脂製の糸である。本実施形態においては、縫合糸123は、線径が約0.3mmのポリエチレン製の糸で構成されている。
収納部124は、車両用バンパー90を収納する袋状の部分であり、胴部収納部124aと側部収納部124bとで構成されている。胴部収納部124aは、車両用バンパー90における胴部91を覆う部分であり、本体部緩衝シート121によって構成されている。また、側部収納部124bは、車両用バンパー90における両側部92をそれぞれ覆う部分であり、本体部緩衝シート121および側部緩衝シート122によって構成されている。すなわち、胴部収納部124aは車両用バンパー90における胴部91を覆う1枚の高発泡樹脂シートで構成されており、側部収納部124bは車両用バンパー90における両側部92をそれぞれ覆う各2枚の高発泡樹脂シートで構成されている。
この収納部124には、側部包装体120の外側と連通した状態で収納口部125が設けられている。収納口部125は、収納部124内に車両用バンパー90を出し入れするための開口部であり、側部包装体120における一方の平面の中央部に長手方向(図4において左右方向)に沿って直線状に形成されている。すなわち、収納口部125は、側部包装体120における一方の平面を構成する本体部緩衝シート121における互いに対向する端面および同本体部緩衝シート121の内側で互いに対向する側部緩衝シート122の端面によって形成されている。なお、図4においては、収納口部125が開口した状態を示している。
(車両用バンパー包装具100の製造)
次に、このように構成された車両用バンパー包装具100の製造方法を説明する。なお、本実施形態においては、長さが約1900mm、幅が約400の車両用バンパー90を収納するために、長さが約1600mm、幅が約460mm、厚さ(高さ)が約160mmの胴部包装体110と、長さが約2000mm、幅が約600mmの側部包装体120とで構成された車両用バンパー包装具100の製造過程の一例について述べる。
まず、胴部包装体110の製造方法について説明する。作業者は、図5に示すように、1枚の段ボールシートに胴部包装体110を構成する各部、すなわち、底板111、側板112,113、取っ手112a,113a、折片112b、側板側係合部112c、蓋板114、蓋板側係合部114a、側部保護体115、延設部115a、逃げ孔115bおよび支持アーム116をそれぞれ形成する。具体的には、作業者は、段ボールシートに対して打抜き加工を行うトムソン型の打抜加工機に胴部包装体110を構成する各部を形成可能な大きさおよび形状の1枚の段ボールシートを投入することにより加工を行う。
この場合、作業者は、側部保護体115および支持アーム116を2つの段ボール材を重ねて構成するために、それぞれ2つずつの側部保護体115および支持アーム116を互いに隣接した位置に対称(図においては左右対称)な形状に形成する。この場合、2つの段ボール材で構成される2つの側部保護体115および支持アーム116は、互いに同じ大きさおよび形状で形成してもよいが、組立て作業性、強度の調整または重量の調整などを考慮して2つの側部保護体115および支持アーム116を互いに異なる大きさおよび形状に形成することもできる。本実施形態においては、支持アーム116を構成するために重ね合わされる2つの段ボール材のうち、内側に配置される段ボールシートは外側に配置される段ボールシートに対して姿勢規制面116a,116bを除く外周部分が小さく形成している。
また、この打抜き加工においては、打抜加工機は、胴部包装体110を構成する上記各部の境界位置に折り目も加工する。なお、図5においては、段ボールシート上に加工される折り目を二点鎖線で示している。
次に、作業者は、胴部包装体110を構成する各部が形成された1枚の段ボールシートを折って筒状の胴部包装体110を完成させる。具体的には、作業者は、打抜加工機によって形成された折り目に沿って段ボールを折ることにより筒状の胴部包装体110を成形する。この場合、作業者は、図6に示すように、側部保護体115および支持アーム116を構成する2つの段ボール材のうち、外側の段ボール材を内側に折って内側に段ボール材に重ね合わせることにより側部保護体115および支持アーム116を成形する。
次に、側部包装体120の製造方法について説明する。作業者は、図7(A)に示すように、高発泡樹脂シートで構成された1枚の基材シートBSを用意する。本実施形態においては、縦が約1200mm、横が約2800mmの平面視で長方形状の基材シートBSを用意する。なお、図7(A)〜(D)においては、基材シートBSを折る位置を折り線126〜129として二点鎖線で示す。
次に、作業者は、図7(B)に示すように、基材シートBSにおける長手方向の両端部側を折り線126,127の位置で同各両端部より内側に向ってそれぞれ折り畳む。この場合、作業者は、基材シートBSにおける長手方向の両端部側を基材シートBSにおける互いに異なる面、すなわち、互いに反対面側に向って折り畳むことも可能であるが、基材シートBSにおける同じ面に向って折り畳むことが好ましい。また、本実施形態においては、折り線126,127の位置は、基材シートBSの各両端部から約400mmの位置である。これにより、基材シートBSは、長手方向の両端部側が互いに重なった2枚の高発泡樹脂シートで構成されるとともにこれらの両端部側の間の中間部分が1枚の高発泡樹脂シートで構成される。すなわち、基材シートBSにおける折り曲げられた部分が側部緩衝シート122となる。
次に、作業者は、図7(C)に示すように、基材シートBSにおける幅方向の両端部側を折り線128,129の位置で同各両端部より内側であって基材シートBSにおける同じ面に向ってそれぞれ折り畳む。この場合、作業者は、基材シートBSにおける幅方向の両端部が互いに突き合って接し合うように各両端部側を折り畳む。また、この場合、作業者は、基材シートBSにおける幅方向の両端部側を既に折り畳んだ長手方向の両端部側(側部緩衝シート122側)とは反対側の面に向って折り畳むことも可能であるが、既に折り畳んだ長手方向の両端部側の面に向って折り畳むことが好ましい。また、本実施形態においては、折り線128,129の位置は、同各両端部から約300mmの位置である。なお、基材シートBSの幅方向の各両端部が互いに突き合わされた部分が収納口部125となる。
次に、作業者は、図7(D)に示すように、基材シートBSの長手方向および幅方向にそれぞれ折り畳んだ基材シートBSにおける長手方向の両端部をそれぞれ幅方向に沿って縫合糸123によって縫合する。この場合、作業者は、基材シートBSにおける長手方向の各両端部においてそれぞれ幅方向に沿って直線状に縫合してもよいが、基材シートBSの幅方向の一方の端部から基材シートBSの長手方向の内側に向って斜め方向に縫合した後、基材シートBSの幅方向両端部が互いに突き合わされた部分(収納口部125)で屈曲して基材シートBSの幅方向の他方の端部に向う山形状に縫合するとよい。これによれば、収納口部125を開き易くすることができる。
この縫合糸123による縫合作業によって基材シートBSは、長方形状に折り畳まれた状態で固定される。すなわち、長方形状に折り畳まれた基材シートBSの図示上面に収納口部125が形成された状態で同基材シートBS内部に収納部124が形成されて側部包装体120が完成する。この場合、収納部124は、外側表面を構成する基材シートBSからなる本体部緩衝シート121と、この本体部緩衝シート121の長手方向の両端部側に配置される基材シートBSからなる側部緩衝シート122とで構成される。また、収納部124は、本体部緩衝シート121によって胴部包装部124aが形成されるとともに本体部緩衝シート121と側部緩衝シート122とによって端部包装部124bがそれぞれ形成されて全体として袋状に構成される。
(車両用バンパー包装具100の作動)
次に、上記のように構成した車両用バンパー包装具100の作動について説明する。まず、作業者は、胴部包装体110と側部包装体120とで構成される車両用バンパー包装具100およびこの車両用バンパー包装具100内に収納する車両用バンパー90をそれぞれ用意する。
次に、作業者は、車両用バンパー90を側部包装体120内に収納する。具体的には、作業者は、図4に示すように、収納口部125を開口して車両用バンパー90を収納部124内に挿入する。これにより、車両用バンパー90は、図8に示すように、収納部124内において胴部91が本体部緩衝シート121によって構成された胴部包装部124aに覆われるとともに両側部92が本体部緩衝シート121と側部緩衝シート122とで構成された側部包装部124bにそれぞれ覆われた状態で収納される。
次に、作業者は、側部包装体120によって包まれた車両用バンパー90を胴部包装体110内に収納する。具体的には、作業者は、図9に示すように、蓋板114を開けた後、底板111上に側部包装体120によって包まれた車両用バンパー90を配置する。この場合、作業者は、車両用バンパー90のおもて面が底板111上に配置されるように車両用バンパー90を配置する。そして、作業者は、蓋板114を閉めて側板側係合部112cと蓋板側係合部114cとを互いに嵌め合って蓋板114を側板112に固定する。これにより、胴部包装体110は、段積み可能な剛性を有した筒状に形成される。
この場合、作業者は、4つの支持アーム116をそれぞれ胴部包装体110内における側板112、113に隣接配置した状態で側板112側に配置した2つの支持アーム116上に折片112bを被せた後、蓋板114を閉じる。これにより、支持アーム116の蓋板114側への変位が蓋板114によって規制された状態、すなわち、側部保護体115の姿勢が規制された状態で胴部包装体110が組み立てられる。この蓋板114を閉じるに際して、作業者は、側部保護体115の姿勢を2つの姿勢から選択することができる。
具体的には、作業者は、図10(A),(B)に示すように、閉じられる蓋体114に対して支持アーム116の姿勢規制面116a,116bのうちの一方が対向配置されるように支持アーム116の姿勢、すなわち、側部保護体115の姿勢を調節する。この場合、作業者は、図10(A)に示すように、蓋板114に対して支持アームの姿勢規制面116aを対向配置することにより側部保護体115を起立した姿勢で固定することができる。また、作業者は、図10(B)に示すように、蓋板114に対して支持アームの姿勢規制面116bを対向配置することにより側部保護体115を傾斜させた姿勢で固定することができる。この側部保護体115の姿勢は、車両用バンパー90の大きさや形状に応じて決定することができる。すなわち、この車両用バンパー包装具100は、大きさや形状の異なる複数種類の車両用バンパー90を収納することができる。
これらの作業により、車両用バンパー90を車両用バンパー包装具100内に収納する作業は終了する。したがって、作業者は、車両用バンパー90を車両用バンパー包装具100内に収納された状態で保管または輸送する。この場合、車両用バンパー包装具100は、胴部包装体110が段積み可能な程度の剛性を有する筒状に形成されているため、車両用バンパー90の胴部91を強固に保護することができる。また、車両用バンパー包装具100は、側部包装具120が車両用バンパー90の胴部91を片側1枚の高発泡樹脂シートで覆うとともに車両用バンパー90の両側部92を片側2枚の高発泡樹脂シートで覆っている。これにより、車両用バンパー包装具100は、胴部包装体110内での車両バンパー90の胴部91の損傷を防止できるとともに胴部包装体110から露出した車両用バンパー90の両側部92の損傷を防止することができる。
また、車両用バンパー包装具100は、胴部包装体110が車両用バンパー90の両端部92の各外側に側部保護体115を備えている。これにより、車両用バンパー90は、胴部包装体110内にて長手方向の変位が規制される。すなわち、側部保護体115は、本発明に係るバンパー位置規制手段としても機能する。
そして、この車両用バンパー90の保管または輸送時において作業者は、図11に示すように、車両用バンパー90が収納された車両用バンパー包装具100を段積みして保管または輸送することができる。この場合、車両用バンパー包装具100における胴部包装体110は、内部空間が車両用バンパー90の胴部91を収納するために必要な最小限の高さに形成されている。このため、作業者は、従来の箱型の車両用バンパー包装具に比べて1つの台車に段積みできる車両用バンパー包装具100の数を増やすことができ、車両用バンパー90の運搬効率および保管効率を向上させることができる。なお、図11においては、台車上に5つの車両用バンパー包装具100が段積みされた状態を示している。
また、車両用バンパー包装具100は、車両用バンパー90の両側部92をシート状の側部包装体120によって覆っているため、従来の箱型の車両用バンパー包装具に比べて軽量化することができ、1つの台車に段積みできる車両用バンパー包装具100の数を増やすことができる。また、さらに、車両用バンパー包装具100は、延設部115aの幅方向の両側に逃げ孔115bが形成されており下段の車両用バンパー包装具100に収納された車両用バンパー90の物理的な干渉を避けることがきるため、車両用バンパー包装具100の段積み高さを抑えることができるとともに1つの台車に段積みできる車両用バンパー包装具100の数を増やすことができる。また、さらに、車両用バンパー包装具100が段積みされている状態において、車両用バンパー90の両側部92に両側部92の裏面側、すなわち、図示上側から力が加えられた場合には、両側部92は胴部包装体110の側部保護体115によって支持されるとともにおもて面が保護されるため損傷を受けることが防止される。
次に、車両用バンパー90を車両用バンパー包装具100内から取り出す場合おいては、作業者は、胴部包装体110の蓋板115を開けて同胴部包装体110の内部から側部包装体120内に収容された車両用バンパー90を取り出す。次いで、作業者は、側部包装体120の収納口部125を開いて収納部124内に収納された車両用バンパー90を取り出す。なお、この場合、作業者は、胴部包装体110の蓋板115を開けた後、胴部包装体110内に配置されている側部包装体120内から直接車両用バンパー90を取り出してもよい。そして、車両用バンパー90が取り出された車両用バンパー包装具100は、再度、車両用バンパー90の包装具として使用してもよいし、廃棄してもよい。
上記作動説明からも理解できるように、上記実施形態によれば、車両用バンパー包装具100は、段積みが可能な剛性を有して筒状に形成した胴部包装体110に車両用バンパー90における胴部91を収納するとともに、シート材で構成した側部包装体120に車両用バンパー90における胴部91の両端部からそれぞれ屈曲して延びる両側部92をそれぞれ収納している。すなわち、車両用バンパー包装具100は、車両用バンパー90において直線状に形成された胴部90を剛性を有する胴部保持体110で覆うとともに車両用バンパー90において大きく形状が変化する屈曲部を含む側部92をシート状の側部包装体92で覆っている。このため、車両用バンパー包装具100は、車両用バンパー90における胴部91を収納する胴部包装体119の内部空間を必要最小限の高さに形成して従来の胴部包装部の内部空間よりも低くすることができるため、1つの台車に段積みできる車両用バンパー包装具100の数を増やすことができ、車両用バンパー90における運搬効率および保管効率を向上させることができる。また、車両用バンパー包装具100は、従来の胴部包装部におけるデッドスペースを構成する部分の材料を削減することができるため、製造コストを低減することができる。
さらに、本発明の実施にあたっては、上記実施形態に限定されるものではなく、本発明の目的を逸脱しない限りにおいて種々の変更が可能である。なお、下記各変形例の説明に使用する図面においては、上記実施形態と同様の構成部分については同じ符号を付して、その説明を省略する。
例えば、上記実施形態においては、側部包装体120は、車両用バンパー90の全体を収納できる袋状に形成されている。しかし、側部包装体120は、車両用バンパー90の両側部92をそれぞれ覆うことができるシート体で構成されていれば、必ずしも上記実施形態に限定されるものではない。例えば、図12に示すように、側部包装体120は、車両用バンパー90における2つの両端部92をそれぞれ個別に覆う袋体で構成することもできる。この場合、車両用バンパー90における胴部91は、胴部包装体110のみによって覆うように構成してもよいし、胴部包装体110内において胴部91を高発泡樹脂シートなどのシート体で覆うこともできる。また、胴部包装体110の内側面に高発泡樹脂シートなどのシート体を貼り付けて車両用バンパー90の胴部91を保護するように構成することもできる。また、側部包装体120を車両用バンパー90の全体を収納できる袋状に形成する場合においても、車両用バンパー90の全体を片側1枚の樹脂シートで覆うように構成することもできる。また、側部包装体120は、車両用バンパー90に巻き付けるシート体で構成することもできる。
また、上記実施形態においては、胴部包装体110は、1枚の段ボール材で構成されている。しかし、胴部包装体110は、段積みが可能な剛性を有した筒状に形成されて車両用バンパー90の胴部91を両側部92を露出した状態で覆うことができるように構成されていれば、必ずしも上記実施形態に限定されるものではない。例えば、胴部包装体110は、複数の段ボール材を組み合わせて構成するようにしてもよいし、段ボール材以外の材料、例えば、ボール紙などの他の紙材や樹脂材で構成してもよい。また、胴部包装体110の大きさや形状も車両用バンパー90の大きさや形状に応じた大きさや形状に形成できることは当然である。例えば、胴部包装体110は、断面形状が円形、楕円形、三角形などの多角形形状に形成することもできる。
また、上記実施形態においては、側部包装体120は、1枚の高発泡樹脂シートで構成されている。しかし、側部包装体120は、車両用バンパー90における両側部92をそれぞれ覆うことができるシート状の材料で構成されていれば、必ずしも上記実施形態に限定されるものではない。例えば、側部包装体120は、高発泡樹脂シート以外の樹脂シート、例えば、気泡緩衝シート、布材または紙材で構成することもできる。なお、側部包装体120を樹脂材で構成する場合、ポリエチレン以外の樹脂材、例えば、ポリプロピレンなどからなる樹脂材を用いてもよいことは当然である。なお、気泡緩衝シートとは、2枚のポリエチレンシートにおける一方のシートに空気を密封するための複数の凹部を形成するとともに同各凹部を他方のシートで覆うことにより複数の密封された空気室(エアキャップ)の圧力によって外部からの衝撃を吸収する樹脂製の緩衝材である。
また、上記実施形態においては、胴部包装体110は、長手方向の両端部に側部保護体115を備えている。しかし、胴部包装体110は、少なくとも車両用バンパー90の胴部91を覆うことができるように構成されていればよい。すなわち、胴部包装体110は、側部保護体115を省略して構成することもできる。
また、上記実施形態においては、側部保護体115は、本発明に係るバンパー位置規制手段としても機能している。しかし、バンパー位置規制手段は、胴部包装体110内での車両用バンパー90の位置を規制して所謂位置ずれを防止できる構成であれば、必ずしも側部保護体115に限定されるものではない。例えば、バンパー位置規制手段は、胴部包装体110を構成する底板111、側板112,113または蓋板114の一部に折り返し片を設けて構成してもよいし、胴部包装体110内におけるデッドスペースに詰められる緩衝材で構成してもよいし、胴部包装体110内で車両用バンパー90を固定する紐体で構成してもよい。
また、上記実施形態においては、支持アーム116は、蓋板114に押さえられることにより側部保護体115を支持している。しかし、支持アーム116は、側部保護体115を支持できるように構成されていれば、必ずしも、上記実施形態に限定されるものではない。例えば、支持アーム116は、底板111、側板112,113または蓋板114に引っ掛けるなどの方法によって支持されるように構成することもできる。
また、上記実施形態においては、支持アーム116は、2つの姿勢規制面116a,116bを備えて構成されている。しかし、姿勢規制面116a,116bは、側部保護体115の姿勢を変化させるためのものであるため、側部保護体115の姿勢を変化させる必要がない場合には省略することもできる。また、側部保護体115の姿勢を3つ以上の姿勢に変化させたい場合には、変化させたい姿勢の数に応じた面によって姿勢規制面116a,116bを構成すればよい。
また、上記実施形態においては、胴部包装体110における底板111、側板112,113および蓋板114は、それぞれ1枚の段ボール材で構成した。しかし、胴部包装体110は、胴部包装体110を構成する底板111、側板112,113および蓋板114のうちの少なくとも1つを2枚以上の段ボール材で構成することもできる。この場合、底板111、側板112,113および蓋板114は、その全部または一部を2枚以上の段ボール材で構成することができる。
例えば、図13〜15に示すように、蓋板114の長手方向の両端部に同両端部から括れ部を介して張り出した状態で蓋板114の長手方向の両端部分と同じ形状の折返片114bをそれぞれ形成することができる。この2つの折返片114bは、胴部包装体110を組み立てる際に蓋板114の長手方向の両端部に向ってそれぞれ折り返すことにより、同蓋板114の両端部分をそれぞれ2枚の段ボール材で構成することができる。これにより、蓋板114および胴部包装体110全体の剛性を高めることができる。
また、この場合、例えば、図16に示すように、折返片114bを蓋板114の長手方向の両端部から略同じ幅で張り出させるとともに、その張り出し量を短く設定する。この場合、折返片114bの張り出し量は、蓋板114の両端部に折返片114bを折り曲げたことによる折曲部114cが形成可能な長さでよい。これによれば、蓋板114の両端部に形成された折曲部114cによって蓋体114の剛性を高めることができる。また、図13〜16に示した折返片114bの幅を蓋板114の幅より短くすることにより、折り曲げた折返片114bが重力や折り曲げ部分の復元力によって底板111側に下垂する。これにより、折返片114bは、胴部包装体110内に収納した車両用バンパー90を押さえることができ、バンパー位置規制手段として機能させることができる。
BS…基材シート、
90…車両用バンパー、91…胴部、92…両側部、
100…車両用バンパー包装具、
110…胴部包装体、111…底板、112,113…側板、112a,113a…取っ手、112b…折片、112c…側板側係合部、114…蓋板、114a…蓋板側係合部、114b…折返片、114c…折曲部、115…側部保護体、115a…延設部、115b…逃げ孔、116…支持アーム、116a,116b…姿勢規制面、
120…側部包装体、121…本体部緩衝シート、122…側部緩衝シート、123…縫合糸、124…収納部、124a…胴部包装部、124b…端部包装部、125…収納口部、126〜129…折り線。