JP5983101B2 - 車両の後部車体構造 - Google Patents

車両の後部車体構造 Download PDF

Info

Publication number
JP5983101B2
JP5983101B2 JP2012148162A JP2012148162A JP5983101B2 JP 5983101 B2 JP5983101 B2 JP 5983101B2 JP 2012148162 A JP2012148162 A JP 2012148162A JP 2012148162 A JP2012148162 A JP 2012148162A JP 5983101 B2 JP5983101 B2 JP 5983101B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
wheel house
vehicle
gusset
bonded
rear side
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2012148162A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2014008915A (ja
Inventor
定良 岡本
定良 岡本
佐々木 伸
伸 佐々木
正徳 本田
正徳 本田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mazda Motor Corp
Original Assignee
Mazda Motor Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Mazda Motor Corp filed Critical Mazda Motor Corp
Priority to JP2012148162A priority Critical patent/JP5983101B2/ja
Publication of JP2014008915A publication Critical patent/JP2014008915A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5983101B2 publication Critical patent/JP5983101B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Landscapes

  • Body Structure For Vehicles (AREA)

Description

本発明は、ホイールハウスガセットを備えた車両の後部車体構造に関し、特に補強部材がホイールハウスガセットとホイールハウスとリヤサイドフレームとに接着接合された車両の後部車体構造に関する。
従来より、車両のサスペンションには、乗員の操縦安定性を確保するため、走行中の振動や衝撃を減衰するためのダンパ装置が設けられている。このダンパ装置は、上方程車幅方向内側に傾斜するように配置され、その上端がホイールハウス上部に形成されたサスペンションハウジングのダンパ支持部に支持されている。それ故、サスペンションハウジングに対して上下方向に入力するダンパ荷重の車幅方向内側に向かう分力相当の荷重が車体に作用するため、この荷重によりサスペンションハウジング近傍部分が車幅方向内側に倒れる現象、所謂内倒れの問題があった。
特許文献1の車両の後部車体構造は、リアホイールハウスの上部から下部に亙って車室側へ膨出した閉断面を構成するアッパレイン(ダンパ支持部レインフォースメント)と、このアッパレインの下方に配設されアッパレインとフロアパネルとを連結するロアレインと、フロアパネルと協働して閉断面を構成すると共に左右のロアレインを連結するアッパクロスメンバとを備え、リアホイールハウスの上部とリフトゲート開口との間を連結する連結ガセットを設けている。これにより、リアホイールハウス及びフロアパネルの上面に沿って延びる閉断面を構成して車体後部の剛性を高め、車体後部全体の捩れ剛性を向上している。
特許文献2の車両の後部車体構造は、ホイールハウス上部のダンパ取付部近傍とリヤピラーとを略上下方向に連結する第1ガセットと、サスペンション支持部近傍とホイールハウス上部のダンパ取付部近傍とを略上下方向に連結する第2ガセットと、クロスメンバとリヤサイドフレームとの接合部と、クオータピラーの下部とをホイールハウスの車室側壁部に沿って略上下方向に連結する第3ガセットとを備え、第3ガセットとホイールハウスとによって構成された閉断面とクオータピラーの閉断面とを連続させる。これにより、ホイールハウスの振動を抑制し、ダンパ取付部近傍の内倒れを抑制している。
特開2006−069265号公報 特開2011−168121号公報
前述したように、ダンパ支持部から車体に対して作用する荷重がホイールハウスの下部とリヤサイドフレームとの連結部分に伝達され、この連結部分に集中した荷重がサスペンションハウジング近傍部分の内倒れや車体振動の主な要因になっている。
特許文献1,2の車両の後部車体構造では、サスペンションハウジング近傍部分にロアレインやガセットを設け且つホイールハウスの下部とリヤサイドフレームとの連結部分を一部に含むように上下方向に連続した閉断面を構成しているため、構造的には車体剛性を増加でき、内倒れや車体振動を抑制することが可能である。しかし、このような効果を奏するためには、前記連結部分に構成された閉断面が実際にサスペンションハウジング近傍部分に作用する荷重に耐え得るような十分な断面剛性を備える必要があり、連結部分をその一部に含む閉断面の断面係数を高くする必要がある。
一般に、閉断面の断面係数を増す場合、ガセット等を大きく形成して閉断面の断面積を増加する方法、閉断面内部に充填材を充填する方法、閉断面内部を仕切るレインフォースメント(節部材)を設置する方法等が公知である。しかし、これらの断面係数増加方法を用いることによって内倒れの抑制や捩れ剛性向上は達成することができるものの、以下のように、車体重量や生産性の面で新たな問題を招く虞がある。
ガセット等の大型化によって断面係数を増す場合には、ガセット等が車室側に張り出すため車室空間が減少し、車体重量の増加、更には部品の大型化に伴う製造コストの上昇を招く。発泡ウレタンのような充填材によって断面係数を増す場合には、閉断面内部に充填材を密封するため、車室空間の減少は回避できる。しかし、充填材を用いる場合、発泡時に狙いの領域以外にも充填材が広がり、充填領域の制御が難しいため、期待する補強効果が得られない虞がある。また、充填材によって車体重量が増加し、材料費や生産工程の増加により製造コストが上昇する虞もある。
節部材によって断面係数を増す場合には、閉断面内部に充填材を充填する際と同様に、車体重量と製造コストの面で課題が残る。特に、節部材は、ホイールハウスやガセット等の閉断面を構成する車体部材に対してスポット溶接によって接合されるため、ホイールハウスの下部とリヤサイドフレームとの連結部分において、車体構造上、スポットガンを配置するスペースや作業スペースを確保することが困難である。
本発明の目的は、車体重量を増すことなく、サスペンションハウジング近傍部分の車体剛性と生産性とを両立可能な車両の後部車体構造を提供することである。
請求項1の車両の後部車体構造は、車体側壁から車室内側に膨出すると共に上部にサスペンション部材のダンパ支持部を備えた左右1対のホイールハウスと、これら左右1対のホイールハウスの下部に連結されて前後方向に延びる左右1対のリヤサイドフレームと、前記ダンパ支持部近傍とリヤサイドフレームとを車室内側で連結する左右1対のホイールハウスガセットとを備えた車両の後部車体構造において、前記リヤサイドフレームはその車幅方向内側部分よりも上方に突出状に形成された段差部を備え、前記ホイールハウスガセットが前記ホイールハウス及びリヤサイドフレームと協働して正面視にて略L字状の閉断面を形成し、前記閉断面の内部に前記ホイールハウスガセットとホイールハウスとリヤサイドフレームとに接着接合された補強部材を設け、前記補強部材は、前記閉断面と略同じ形状に形成されたハニカム構造体と、このハニカム構造体を少なくとも前記ホイールハウスガセットとホイールハウスとリヤサイドフレームとに接着接合するための接着剤とで構成され、前記ハニカム構造体に前記段差部の上面に接着接合される段差形状部を設けたことを特徴としている。
この車両の後部車体構造では、ホイールハウスガセットがホイールハウス及びリヤサイドフレームと協働して正面視にて略L字状の閉断面を形成しているため、ダンパ支持部からの荷重が集中するホイールハウスの下部とリヤサイドフレームとの連結部分に、この連結部分を一部に含む上下方向に連続した閉断面を構成することができ、車体剛性を増加することができる。
請求項2の発明は、請求項1の発明において、前記左右1対のリヤサイドフレームを連結すると共にその左右端部が左右1対のホイールハウスガセットの下部に夫々連結されたクロスメンバ部材を備え、前記補強部材が前記クロスメンバ部材に接着接合されていることを特徴としている。
請求項の発明は、請求項1又は2の発明において、前記ハニカム構造体は、前側表面部と後側表面部のうち少なくとも一方の表面部が前記ホイールハウスガセットに前記接着剤によって接着接合されていることを特徴としている
請求項1の発明によれば、ホイールハウスガセットとホイールハウスとリヤサイドフレームとによって構成された閉断面の内部にこれら閉断面構成部材に接着接合された補強部材を設けたため、閉断面の断面積増加や充填材の閉断面内部への充填を行なうことなく、閉断面の断面係数を増すことができ、十分な断面剛性を確保することができる。また、接着接合によって補強部材のスポット溶接工程を省略することができるため、スポットガンの配置スペースや作業スペースを確保する必要がなく、生産能率を増加することができる。
これにより、車体重量を増すことなく、サスペンションハウジング近傍部分の車体剛性と生産性とを両立することができる。
また、補強部材を軽量化して、車体重量の増加を一層抑制することができる。
更に、リヤサイドフレームの断面係数を増加しつつ車幅方向内側部分の高さ位置を低くできるため、車体剛性の確保と後席乗員の上下スペース確保とを両立することができる。
請求項2の発明によれば、補強部材がクロスメンバ部材に接着接合されているため、片方のダンパ支持部から車体に対して作用する荷重をクロスメンバ部材を介して効率的に分散でき、補強部材による支持剛性を更に増加できるため、閉断面の断面係数を一層増することができる
請求項の発明によれば、断面剛性向上に寄与する表面部を用いて効率的にハニカム構造体を車体に対して接合することができる
本発明の実施例に係る車両の後部車体構造の斜視図である。 後部車体構造の側面図である。 後部車体構造の要部平面図である。 図3のIV−IV線断面図である。 図3のV−V線断面図である。 図3のVI−VI線断面図である。 図3のVII−VII線断面図である。 前側ガセットを外したときの要部拡大斜視図である。 (a)はハニカム構造体の斜視図、(b)はハニカム構造体の側面図、(c)はハニカム構造体の平面図、(d)は(b)のIX−IX線断面図である。 (a)は変形例1に係るハニカム構造体の斜視図、(b)はハニカム構造体の側面図、(c)はハニカム構造体の平面図、(d)は(b)のX−X線断面図である。 (a)は変形例2に係るハニカム構造体の斜視図、(b)はハニカム構造体の側面図、(c)はハニカム構造体の平面図、(d)は(b)のXI−XI線断面図である。 車体捩り剛性に係る比較結果を示すグラフである。 サスペンション支持剛性に係る比較結果を示すグラフである。
以下、本発明を実施するための形態について実施例に基づいて説明する。尚、本実施例では、車両の進行方向に対して前後方向を前後方向とし、左右方向を左右方向として説明する。
以下、本発明の実施例1について図1〜図9に基づいて説明する。
図1〜図8に示すように、本実施例の車両Vは、後側部分にリフトゲート(図示略)を備えた4ドアタイプのハッチバック車である。この車両Vは、フロアパネル1と、左右1対のサイドパネル2と、左右1対のリヤサイドフレーム3と、左右1対のリヤサスペンション4と、左右1対のリヤホイールハウス5と、左右1対の補強部材30等を備えている。
図1,図3〜図5に示すように、フロアパネル1は、左右1対のリヤサイドフレーム3間に架け渡されると共に車体前後方向に延びるように設けられている。
フロアパネル1には、前後方向途中部に形成された後方上がり傾斜状のキックアップ部1aと、このキックアップ部1aよりも前側に左右1対のリヤシート(図示略)を設置するためのリヤシートパン1bと、キックアップ部1aよりも後側に荷室を形成するためのリヤフロア1cとが設けられている。
図1,図3〜図8に示すように、キックアップ部1aの頂部には、左右1対のリヤサイドフレーム3間に亙って車幅方向に延びるクロスメンバ6が設けられている。このクロスメンバ6は、断面略ハット状の下側メンバ部材7と、断面略ハット状の上側メンバ部材8(クロスメンバ部材)とを備え、下側メンバ部材7と上側メンバ部材8とがフロアパネル1を間に挟んで接合された車幅方向に延びる上下2つの閉断面によって構成されている。
下側メンバ部材7は、キックアップ部1aの下部に固着され、キックアップ部1aの下部と協働して車幅方向に延びる閉断面を構成している。
上側メンバ部材8は、前壁部8aと、後壁部8bと、前壁部8aと後壁部8bとの上端に連なり略水平状の上壁部8cと、この上壁部8cの左右端部に形成された左右1対の矩形の開口部8dとを備えている。この上側メンバ部材8は、キックアップ部1aの上部に固着され、キックアップ部1aの上部と協働して車幅方向に延びる閉断面を構成している。
前壁部8aと後壁部8bは、リヤサイドフレーム3の車幅方向外側端部に対応する位置まで延設されている。上壁部8cの車幅方向外側端部、所謂開口部8dの車幅方向内側端は、リヤサイドフレーム3の車幅方向内側端に対応する位置に設けられている。
図1,図2に示すように、左右1対のサイドパネル2は、車体外壁を形成するサイドパネルアウタ(図示略)と、車室内壁を形成するサイドパネルインナ2a(車体側壁)と、サイドパネル2の上端を形成するルーフレール部2bと、前席乗員が乗降可能な前側乗降口(図示略)と、後席乗員が乗降可能な後側乗降口2cと、リヤクォータウインドウガラスが装着されるクォータウインドウ開口2d等を夫々備えている。
サイドパネルインナ2aには、キックアップ部1aの頂部に対応する部分から後側部分に亙って車室内側へ膨出するリヤホイールハウス5が形成されている。
図1〜図8に示すように、左右1対のリヤサイドフレーム3は、上側フレーム10と、断面略ハット状の下側フレーム11とを備え、両フレーム10,11が協働して前後方向に延びる閉断面を構成している。
上側フレーム10には、車幅方向内側部分に前後方向に延びる上壁部10aと、上壁部10aの車幅方向外側部分に連なり且つ前後方向に延びる段差部10bとが一体形成されている。段差部10bは、上壁部10aよりも高さ位置が高くなるように上方に突出状に設けられている。
段差部10bの車幅方向外側部分と下側フレーム11の車幅方向外側部分には、両者を連結するための接合フランジ部が鉛直状に立ち上がるように設けられ、この接合フランジ部にホイールハウスインナ5aの下端部分がスポット接合されている。段差部10bの上面には、上側メンバ部材8の前壁部8aと後壁部8bとの下端がフランジ部を介してスポット接合されている。上壁部10aの車幅方向内側部分と下側フレーム11の車幅方向内側部分には、両者を連結するための接合フランジ部が水平状に設けられ、この接合フランジ部にフロアパネル1の車幅方向端部がスポット接合されている。それ故、フロアパネル1と上壁部10aとが略面一状に連なり車両Vの室内床部を形成している。
図1に示すように、左右1対のリヤサスペンション4は、ロアアーム(図示略)と、ダンパ装置4aと、コイルスプリング(図示略)等を備え、左右1対のリヤサイドフレーム3とこれら1対のリヤサイドフレーム3に支持されたサブフレーム(図示略)とに連結されている。尚、リヤサスペンション4は、公知の構造であるため、詳細説明を省略する。
次に、左右1対のリヤホイールハウス5について説明する。
これら1対のリヤホイールハウス5は左右対称構造であるため、以下、右側のリヤホイールハウス5について主に説明し、左側のリヤホイールハウス5の詳細な説明を省略する。
図1〜図4,図8に示すように、リヤホイールハウス5は、サイドパネルインナ2aの下端から車幅方向外側へ膨出するホイールハウスアウタ(図示略)と、サイドパネルインナ2aの下端から車幅方向内側へ膨出するホイールハウスインナ5aとにより形成されている。
ホイールハウスアウタは、部分円環状に形成され、上縁部がサイドパネルインナ2aの円弧状下端部に連結され、下縁部がサイドパネルアウタの下端部に連結されている。
ホイールハウスアウタには、アッパレインアウタ(図示略)が設けられている。このアッパレインアウタは、断面略ハット状に形成され、上縁部がサイドパネルインナ2aの車幅方向外側部分に連結され、下縁部がホイールハウスアウタの上側部分に連結されている。
ホイールハウスインナ5aは、部分椀状に形成され、サスペンションハウジング12と、アッパレインインナ13と、後側ガセット14と、前側ガセット20等を備えている。
サスペンションハウジング12は、ホイールハウスインナ5aの上部に車室側へ張り出すように設けられ、リヤサスペンション4のダンパ装置4aを収容可能な柱状空間を構成している。サスペンションハウジング12の前後方向略中央部分には、ダンパ装置4aの上端を支持可能なダンパ支持部12aが設けられている。このダンパ支持部12aは、ホイールハウスインナ5aの上側位置において略水平状に形成され、車幅方向外側端部がサイドパネルインナ2aに接合されている。
図1〜図3に示すように、アッパレインインナ13は、断面略コ字状に一体形成され、上端がアッパレインアウタの上端と対応した位置においてサイドパネルインナ2aの車幅方向内側部分に連結され、下端がホイールハウスインナ5aとサスペンションハウジング12とに連結されている。このアッパレインインナ13は、前端部分において車室内側に膨出した前側膨出部13aと、後端部分において車室内側に膨出した後側膨出部13bと、ダンパ装置4aの取付け作業用の作業開口13cとを備えている。
図1〜図7に示すように、ホイールハウスインナ5aの車室側壁面には、略ストレート状の後側ガセット14と、この後側ガセット14の前方に配置され正面視にて略L字状の前側ガセット20とが設けられている。
後側ガセット14は、断面略コ字状の本体部14aと、この本体部14aの前後端から夫々延びる前後1対のフランジ部14bとを備えている。この後側ガセット14は、上端が後側膨出部13bの下端に接合され、下端がリヤサイドフレーム3の段差部10bに接合され、1対のフランジ部14bがホイールハウスインナ5aに接合されている。これにより、後側ガセット14は、ダンパ支持部12aの後側近傍位置とリヤサイドフレーム3との間を連結するための上下方向に延びる閉断面を構成している。
前側ガセット20は、上下方向に延びる第1ガセット部21と、この第1ガセット部21の下部から車幅方向内側へ延びる第2ガセット部22とによって構成されている。
図2〜図7に示すように、第1ガセット部21は、断面略コ字状の本体部21aと、この本体部21aの前後端から夫々延びる前後1対のフランジ部21bとを備えている。この第1ガセット部21は、上端が前側膨出部13aの下端にスポット接合され、下端が第2ガセット部22の上端にスポット接合され、1対のフランジ部21bがホイールハウスインナ5aにスポット接合されている。これにより、第1ガセット部21は、ダンパ支持部12aの前側近傍位置から下方へストレート状に延びる閉断面を構成している。
図2〜図7に示すように、第2ガセット部22は、断面略コ字状に構成され、前壁部22aと、後壁部22bと、前壁部22aと後壁部22bとの上端に連なる上壁部22cとを備えている。前壁部22aと後壁部22bとは、上側メンバ部材8の前壁部8aと後壁部8bとに夫々スポット接合され、上壁部22cの左端(車幅方向内側端)は開口部8dを覆うように上壁部8cにスポット接合されている。第2ガセット部22は、開口部8dを介してリヤサイドフレーム3の上壁部10aと段差部10bに対向配置されているため、リヤサイドフレーム3及び上側メンバ部材8と協働して第1ガセット部21が構成する閉断面に連なり且つ車幅方向内側に延びる閉断面を構成している。
それ故、前側ガセット20は、ホイールハウスインナ5a、リヤサイドフレーム3及びクロスメンバ6と協働して略L字状の閉断面を形成している。
次に、補強部材30について説明する。
図4,図6〜図9に示すように、前側ガセット20が構成する閉断面の内部には、補強部材30が収納されている。この補強部材30は、ハニカム構造体31と、このハニカム構造体31を夫々の車体部材に接着接合するための発泡接着剤32とによって構成されている。尚、接着剤32は、発泡前では、例えば1mm程度の厚さを有し、所定温度以上で数倍、例えば2〜3mmの厚さまで発泡し、ハニカム構造体31と各車体部材とを接着可能な性質を有している。
図9(a)〜図9(d)に示すように、ハニカム構造体31は、ガラス繊維を含有した合成樹脂材料を原料とし、前側表面部33と、後側表面部34と、上側表面部35と、下側表面部36と、右側表面部37と、前後方向に延びる面を備えた複数のリブ38を備えている。ハニカム構造体31の外形は、前側ガセット20とホイールハウスインナ5aとリヤサイドフレーム3(上壁部10a,段差部10b)と上側メンバ部材8とが協働して構成する略L字状の閉断面と略同じ形状に構成されている。
本実施例では、型抜き方向を前側に設定しているため、夫々の表面部34,35,36,37には合成樹脂による壁が形成され、前側表面部33を塞ぐ壁は省略されている。
それ故、図9(d)に示すように、接着剤32は、後側表面部34と上側表面部35と下側表面部36と右側表面部37とに貼着される。
複数のリブ38は、成形時、金型が前側表面部33側から型抜き可能になるように格子状に配置されている。これにより、ハニカム構造体31の内部は、複数のリブ38を除いて中空状に構成されている。ハニカム構造体31の下部には、リヤサイドフレーム3の上壁部10a及び段差部10bの上面形状に面当接可能な段差形状部39が設けられている。前側表面部33の下部の一部と後側表面部34の下部の一部と下側表面部36の一部とが段差形状部39を構成している。
次に、補強部材30の装着手順について説明する。
前側ガセット20の接合前段階において、補強部材30を前側表面部33が前方を向く姿勢で段差形状部39が上壁部10a及び段差部10bの上面に面当接するように載置する。その後、予め第1ガセット部21と第2ガセット部22とが接合された前側ガセット20を上側メンバ部材8にスポット接合し、補強部材30を上部から覆いつつ、段差部10bとスポット接合、更に、予め前側膨出部13aが接合されたホイールハウスインナ5aとスポット接合する。
その後、塗装工程の乾燥炉において、接着剤32の発泡温度以上まで加熱される。
このとき、接着剤32が後側表面部34と上側表面部35と下側表面部36と右側表面部37とに貼着されているため、後側表面部34が前側ガセット20及び上側メンバ部材8の後壁部8bに接着され、上側表面部35が前側ガセット20に接着され、下側表面部36がリヤサイドフレーム3に接着され、右側表面部37がホイールハウスインナ5aに接着される。これにより、ホイールハウスインナ5aの下部とリヤサイドフレーム3(上壁部10a及び段差部10b)との連結部分を含む閉断面の断面係数を増加でき、断面剛性を高くしている。
図10に基づき、補強部材30の変形例1に係る補強部材30Aについて説明する。
実施例1の補強部材30では、型抜き方向を前側に設定したため、前側表面部33を塞ぐ壁を省略したが、変形例1の補強部材30Aでは、型抜き方向を斜め上下方向に設定している。
図10(a)〜図10(d)に示すように、ハニカム構造体31Aは、前後方向に延びる面を備えた複数のリブ38Aと、上下方向に延びる面を備えた前後1対のリブ40とが設けられ、夫々の表面部33A,34A,37Aには合成樹脂によって壁が形成され、上側表面部35Aと下側表面部36Aとを塞ぐ壁が一部省略されている。
図10(c),図10(d)に示すように、上側表面部35Aの前後方向中央部分には、前後1対のリブ40に挟まれた部分に対応して車幅方向に延びる開口35aが形成されている。図10(d)に示すように、下側表面部36Aの前後部分には、片方のリブ40と前側表面部33Aとの間及び他方のリブ40と後側表面部34Aとの間に対応して車幅方向に延びる前後1対の開口36aが形成されている。段差形状部39Aは、前側表面部33Aの下部の一部と後側表面部34Aの下部の一部と下側表面部36Aの一部とによって構成されている。これにより、ハニカム構造体31Aの成形時、型抜き方向を斜め上下方向に設定することができる。
ハニカム構造体31Aでは、接着剤32が前側表面部33Aと後側表面部34Aと上側表面部35Aと下側表面部36Aと右側表面部37Aとに貼着されているため、前側表面部33Aが前側ガセット20及び上側メンバ部材8の前壁部8aに接着され、後側表面部34Aが前側ガセット20及び上側メンバ部材8の後壁部8bに接着され、上側表面部35Aが前側ガセット20に接着され、下側表面部36Aがリヤサイドフレーム3に接着され、右側表面部37Aがホイールハウスインナ5aに接着される。
図11に基づき、補強部材30の変形例2に係る補強部材30Bについて説明する。
実施例1の補強部材30では、型抜き方向を前側に設定したため、前側表面部33を塞ぐ壁を省略したが、変形例2の補強部材30Bでは、型抜き方向を前後方向に設定している。
図11(a)〜図11(d)に示すように、ハニカム構造体31Bは、前後方向に格子状に延びる面を備えた複数のリブ38Bが設けられ、夫々の表面部35B,36B,37Bには合成樹脂によって壁が形成され、前側表面部33Bと後側表面部34Bを塞ぐ壁が省略されている。段差形状部39Bは、前側表面部33Bの下部の一部と後側表面部34Bの下部の一部と下側表面部36Bの一部とによって構成されている。
これにより、ハニカム構造体31Bの成形時、型抜き方向を前後方向に設定することができる。
ハニカム構造体31Bでは、接着剤32が上側表面部35Bと下側表面部36Bと右側表面部37Bとに貼着されているため、上側表面部35Bが前側ガセット20に接着され、下側表面部36Bがリヤサイドフレーム3に接着され、右側表面部37Bがホイールハウスインナ5aに接着される。
次に、図12,図13のグラフに基づき、車体捩り剛性とサスペンション支持剛性に関する性能評価について説明する。
これらのグラフは、比較例の車体構造の評価値を100%としたとき、補強部材30,30A,30Bを夫々設置した車体構造の車体捩り剛性とサスペンション支持剛性との評価結果を示している。尚、比較例は、実施例1の前側ガセット20の内部から補強部材を省略した構造である。
図12に示すように、比較例に比べて実施例1及び変形例1,2は何れも車体捩り剛性が増加している。車体捩り剛性の評価では、前側表面部と後側表面部とを塞ぐ壁を設けた変形例1が最も高く、前側表面部と後側表面部とを塞ぐ壁を省略した変形例2が最も低い評価結果であった。
図13に示すように、比較例に比べて実施例1及び変形例1,2は何れもサスペンション支持剛性が増加している。サスペンション支持剛性の評価では、前側表面部を塞ぐ壁を省略した実施例1と、前側表面部と後側表面部とを塞ぐ壁を設けた変形例1が同じ評価結果を示し、前側表面部と後側表面部とを塞ぐ壁を省略した変形例2が最も低い評価結果であった。
次に、実施例1に係る車両の後部車体構造の作用・効果について説明する。
この車両の後部車体構造によれば、前側ガセット20とホイールハウスインナ5aとリヤサイドフレーム3とによって構成された閉断面の内部にこれら閉断面構成部材に接着接合された補強部材30を設けたため、閉断面の断面積増加や充填材の閉断面内部への充填を行なうことなく、閉断面の断面係数を増すことができ、十分な断面剛性を確保することができる。また、接着接合によって補強部材30のためのスポット溶接工程を省略することができるため、スポットガンの配置スペースや作業スペースを確保する必要がなく、生産能率を増加することができる。これにより、車体重量を増すことなく、サスペンションハウジング12近傍部分の車体剛性と生産性とを両立することができる。
左右1対のリヤサイドフレーム3を連結すると共にその左右端部が左右1対の前側ガセット20の下部に夫々連結された上側メンバ部材8を備え、補強部材30が上側メンバ部材8に接着接合されているため、片方のダンパ支持部12aから車体に対して作用する荷重を上側メンバ部材8を介して効率的に分散でき、補強部材30による支持剛性を増加でき、閉断面の断面係数を一層増することができる。
補強部材30は、前側ガセット20等が構成する閉断面と略同じ形状に形成されたハニカム構造体31と、このハニカム構造体31を少なくとも前側ガセット20とホイールハウスインナ5aとリヤサイドフレーム3とに接着接合するための接着剤32とで構成されているため、補強部材30を軽量化して、車体重量の増加を一層抑制することができる。
ハニカム構造体31は、前側表面部33と後側表面部34のうち少なくとも一方の表面部が前側ガセット20に接着剤32によって接着接合されているため、断面剛性向上に寄与する表面部を用いて効率的にハニカム構造体31を車体に対して接合することができる。
リヤサイドフレーム3はその車幅方向内側部分よりも上方に突出状に形成された段差部10bを備え、ハニカム構造体31に段差部10bの上面に接着接合される段差形状部38を設けたため、リヤサイドフレーム3の断面係数を増加しつつ車幅方向内側部分の高さ位置を低くでき、車体剛性の確保と後席乗員の上下スペース確保とを両立することができる。
次に、前記実施例を部分的に変更した変形例について説明する。
1〕前記実施例においては、前側ガセットを第1ガセット部と第2ガセット部とによって構成した例を説明したが、単一部品で構成した前側ガセットを使用しても良い。また、3部材以上で構成した前側ガセットを使用することも可能である。
2〕前記実施例においては、ガラス繊維を含有した合成樹脂製のハニカム構造体の例を説明したが、合成樹脂のみで所定の強度を確保できる場合、ガラス繊維を省略することも可能であり、ガラス繊維に代えて炭素繊維等の補強用添加材を用いても良い。
ハニカム構造体のリブとして格子状に延びる面状のリブを説明したが、特に形状について制限はなく、ピン形状等種々の形状を使用することができる。尚、ハニカム構造体とは、六角形(六角柱)に限らず、三角形(三角柱)や四角形(四角柱)等の多角形(多角柱)を並べたものも含む。
3〕前記実施例においては、前側ガセットの接合前段階において、補強部材を、単に、段差形状部が上壁部及び段差部の上面に面当接するように載置した例を説明したが、ハニカム構造体を車体に対して仮止めしても良い。この場合、ハニカム構造体に複数のビン孔を設けると共に車体部材、例えば上側メンバ部材に複数の係止ピンを設け、前側ガセットの接合前段階において、係止ピンとビン孔との係合によってハニカム構造体を車体に対して位置決めする。
4〕その他、当業者であれば、本発明の趣旨を逸脱することなく、前記実施例に種々の変更を付加した形態で実施可能であり、本発明はそのような変更形態も包含するものである。
本発明は、ホイールハウスガセットを備えた車両の後部車体構造において、ホイールハウスガセット内部に補強部材を収容すると共に、この補強部材をホイールハウスガセットとホイールハウスとリヤサイドフレームとに接着接合することにより、車体重量を増すことなく、サスペンションハウジング近傍部分の車体剛性と生産性とを両立することができる。
2a サイドパネルインナ
3 リヤサイドフレーム
4 リヤサスペンション
5a ホイールハウスインナ
8 上側メンバ部材
10b 段差部
12a ダンパ支持部
20 前側ガセット
30,30A,30B 補強部材
31,31A,31B ハニカム構造体
32 接着剤
33,33A,33B 前側表面部
34,34A,34B 後側表面部
39,39A,39B 段差形状部
V 車両

Claims (3)

  1. 車体側壁から車室内側に膨出すると共に上部にサスペンション部材のダンパ支持部を備えた左右1対のホイールハウスと、これら左右1対のホイールハウスの下部に連結されて前後方向に延びる左右1対のリヤサイドフレームと、前記ダンパ支持部近傍とリヤサイドフレームとを車室内側で連結する左右1対のホイールハウスガセットとを備えた車両の後部車体構造において、
    前記リヤサイドフレームはその車幅方向内側部分よりも上方に突出状に形成された段差部を備え、
    前記ホイールハウスガセットが前記ホイールハウス及びリヤサイドフレームと協働して正面視にて略L字状の閉断面を形成し、
    前記閉断面の内部に前記ホイールハウスガセットとホイールハウスとリヤサイドフレームとに接着接合された補強部材を設け
    前記補強部材は、前記閉断面と略同じ形状に形成されたハニカム構造体と、このハニカム構造体を少なくとも前記ホイールハウスガセットとホイールハウスとリヤサイドフレームとに接着接合するための接着剤とで構成され、
    前記ハニカム構造体に前記段差部の上面に接着接合される段差形状部を設けたことを特徴とする車両の後部車体構造。
  2. 前記左右1対のリヤサイドフレームを連結すると共にその左右端部が左右1対のホイールハウスガセットの下部に夫々連結されたクロスメンバ部材を備え、
    前記補強部材が前記クロスメンバ部材に接着接合されていることを特徴とする請求項1に記載の車両の後部車体構造。
  3. 前記ハニカム構造体は、前側表面部と後側表面部のうち少なくとも一方の表面部が前記ホイールハウスガセットに前記接着剤によって接着接合されていることを特徴とする請求項1又は2に記載の車両の後部車体構造。
JP2012148162A 2012-07-02 2012-07-02 車両の後部車体構造 Expired - Fee Related JP5983101B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2012148162A JP5983101B2 (ja) 2012-07-02 2012-07-02 車両の後部車体構造

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2012148162A JP5983101B2 (ja) 2012-07-02 2012-07-02 車両の後部車体構造

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2014008915A JP2014008915A (ja) 2014-01-20
JP5983101B2 true JP5983101B2 (ja) 2016-08-31

Family

ID=50105967

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2012148162A Expired - Fee Related JP5983101B2 (ja) 2012-07-02 2012-07-02 車両の後部車体構造

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5983101B2 (ja)

Families Citing this family (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP6390595B2 (ja) * 2015-11-18 2018-09-19 マツダ株式会社 車両の後部車体構造
JP6485480B2 (ja) * 2017-03-27 2019-03-20 マツダ株式会社 車両の後部車体構造
JP6540844B1 (ja) * 2018-03-06 2019-07-10 マツダ株式会社 車両の車体構造
JP6540845B1 (ja) * 2018-03-06 2019-07-10 マツダ株式会社 車両の車体構造
JP2018161568A (ja) * 2018-07-30 2018-10-18 株式会社大一商会 遊技機
KR101989453B1 (ko) * 2018-08-24 2019-06-14 주식회사 현성오토텍 차량의 쿼터 패널 보강구조
JP7300083B2 (ja) * 2019-04-04 2023-06-29 マツダ株式会社 車両の側部車体構造
JP7303843B2 (ja) * 2021-05-26 2023-07-05 本田技研工業株式会社 車両後部構造

Family Cites Families (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010143476A (ja) * 2008-12-19 2010-07-01 Toyota Motor Corp 車体側部構造
JP5515760B2 (ja) * 2010-01-18 2014-06-11 マツダ株式会社 車両の後部車体構造

Also Published As

Publication number Publication date
JP2014008915A (ja) 2014-01-20

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5983101B2 (ja) 車両の後部車体構造
JP4272626B2 (ja) 車体下側部構造
JP6128334B2 (ja) 車両の後部車体構造
JP4486996B2 (ja) 車体構造
US10112651B2 (en) Vehicle body front structure
JP4956268B2 (ja) 車体後部構造
US11192593B2 (en) Vehicle body structure of vehicle
JP6460135B2 (ja) 車両の側部車体構造
US11192588B2 (en) Lower vehicle-body structure of electric vehicle
JP5533587B2 (ja) 車両のサイドシル構造
WO2013057892A1 (ja) 車体のフロアパネル構造およびその設計方法
JP2019202747A (ja) 車体下部構造体
JPWO2015037444A1 (ja) 自動車の車体構造
JP5515760B2 (ja) 車両の後部車体構造
JP2017144955A (ja) 車体構造
JP5321334B2 (ja) 車両のカウル部構造
JP6411932B2 (ja) 車体の後部構造
JP5764399B2 (ja) 車体上部構造
JP4822191B2 (ja) 車体前部構造
JP7292605B2 (ja) 車両の側部車体構造
JP2021075089A (ja) 車両下部構造
JP2010023661A (ja) 車体前部構造
KR101382337B1 (ko) 자동차의 리어 필러 장치
JP6176227B2 (ja) 車両の前部車体構造
JP2002321657A (ja) 自動車の車体フロア構造

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20150312

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20151217

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20160105

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20160217

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20160705

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20160718

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 5983101

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees