JP5980128B2 - アーク溶接構造部材の製造法 - Google Patents

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Description

本発明は、接合する一方または双方の部材に溶融Zn−Al−Mg系めっき鋼板部材を用いて構成した耐溶融金属脆化割れ性に優れるアーク溶接構造部材の製造法に関する。
溶融亜鉛系めっき鋼板は耐食性が良好であるため建築部材や自動車部材をはじめとする広範な用途に使用されている。なかでも溶融Zn−Al−Mg系めっき鋼板は長期間にわたり優れた耐食性を維持することから、従来の溶融亜鉛めっき鋼板に代わる材料として需要が増加している。
溶融Zn−Al−Mg系めっき鋼板のめっき層は特許文献1、2に記載されるように、Zn/Al/Zn2Mg三元共晶のマトリクス中に初晶Al相または初晶Al相とZn単相が分散した金属組織を有しており、AlおよびMgにより耐食性が向上している。そのめっき層の表面には、特にMgを含む緻密で安定な腐食生成物が均一に生成するため、溶融亜鉛めっき鋼板に比べてめっき層の耐食性が格段に向上している。
溶融Zn−Al−Mg系めっき鋼板を用いて建築部材、自動車部材等を組み立てる場合、ガスシールドアーク溶接法が適用されることが多い。溶融Zn−Al−Mg系めっき鋼板にアーク溶接を施すと溶融亜鉛めっき鋼板と比べ溶融金属脆化割れが生じやすいという問題がある。これはMgの含有によってめっき層の液相線温度が低下していることが原因であるとされている(特許文献3、4)。
めっき鋼板にアーク溶接を施すと、めっき層の金属はアークが通過した周囲の母材(めっき原板)表面上で溶融する。Zn−Al−Mg系めっき鋼板の場合、当該めっき層の合金はZnの融点(約420℃)に比較して液相線温度が低く、比較的長時間にわたって溶融状態を維持する。Zn−6質量%Al−3質量%Mg合金の例では凝固終了温度が約335℃である。母材表面上で溶融したZn−Al−Mg系めっき層由来の溶融金属は、Al成分が下地のFeと早期に反応してFe−Al合金層となって消費されるに伴いAl濃度を減じていき、最終的にZn−Mg二元系に近い組成となるが、Zn−3質量%Mg合金でも凝固終了温度は360℃とZnの融点420℃より低い。したがって、Zn−Al−Mg系めっき鋼板の場合、亜鉛めっき鋼板と比べ、アーク溶接時に溶融しためっき層の金属が液相状態を維持したまま母材表面上に滞留する時間が長くなる。
アーク溶接直後の冷却時に引張応力状態となっている母材の表面が、溶融しためっき金属に長時間曝されると、その溶融金属は母材の結晶粒界に侵入し溶融金属脆化割れを引き起こす要因となる。溶融金属脆化割れが発生すると、それが腐食の基点となり耐食性が低下する。また強度や疲労特性が低下して問題となることもある。
アーク溶接時の溶融Zn−Al−Mg系めっき鋼板の溶融金属脆化割れを抑制する方法としては、例えばアーク溶接前にめっき層を切削除去する手法が提案されている。また、特許文献4にはB添加によりフェライト結晶粒界を強化した鋼板をめっき原板に適用することで耐溶融金属脆化割れ性を付与する手法が開示されている。特許文献5には溶接ワイヤの外皮中にTiO2およびFeOを添加したフラックスを充填してアーク溶接時にZn、Al、Mgを酸化させることで溶融金属脆化割れを抑制する手法が開示されている。
特許第3149129号公報 特許第3179401号公報 特許第4475787号公報 特許第3715220号公報 特開2005−230912号公報
上述のめっき層を切削除去する手法や特殊な溶接ワイヤーを使用する手法は多大なコスト増を伴う。めっき原板にB添加鋼を用いる手法は鋼種選択の自由度を狭める。また、これらの手法を採用しても部品形状や溶接条件によっては溶融金属脆化割れを十分に防止できない場合があり、Zn−Al−Mg系めっき鋼板を用いたアーク溶接構造物の抜本的な溶融金属脆化割れ防止対策とはなっていない。
一方、近年自動車の軽量化のために引張強さ590MPa以上の高張力鋼板がめっき原板に用いられるようになってきた。このような高張力鋼板を用いた溶融Zn−Al−Mg系めっき鋼板では溶接熱影響部の引張応力が増大するので溶融金属脆化割れが起こりやすくなり、適用可能な部品形状や用途が限定される。
本発明はこのような現状に鑑み、めっき原板の鋼種による制約や、大幅なコスト増を伴うことなく、Zn−Al−Mg系めっき鋼板部材を用いたアーク溶接構造部材において優れた耐溶融金属脆化割れ性を有するものを提供することを目的とする。
発明者らの検討によれば、ガスシールドアーク溶接時に溶接ビード近傍ではめっき層が蒸発により一旦消失するが、アークが通り過ぎた後、ビードから少し離れた位置で溶融状態となっているめっき層金属が直ちに上記の消失した箇所に濡れ拡がるという現象が起きることが確かめられている。この溶融状態のめっき層金属がビード止端部付近まで濡れ拡がるまでの時期に、当該溶融状態のめっき層金属を凝固させてしまうことができれば、ビード止端部に近い位置で母材中へのめっき層成分の侵入が回避され、溶融金属脆化割れは効果的に防止できると考えられる。発明者らの詳細な研究の結果、2重管構造のシールドガス吐出ノズルを持つ溶接トーチを用いて、インナーシールドガスとアウターシールドガスの流量バランスをコントロールすることによって、上記目的が達成できることが明らかとなった。本発明はこのような知見に基づいて完成したものである。
すなわち本発明では、ガスシールドアーク溶接にて鋼材同士を接合して溶接構造部材を製造するに際し、少なくとも接合する一方の部材を溶融Zn−Al−Mg系めっき鋼板部材とし、電極周囲に内管と外管からなる2重管を備える溶接トーチを用い、前記内管から体積%でCO2:10〜100%、O2:0〜5%、Ar:0〜90%である組成のインナーシールドガスを吐出させるとともに、前記外管から体積%でAr:0〜100%、He:0〜100%、CO2:0〜100%、N2:0〜80%、H2:0〜25%、O2:0〜22%である組成のアウターシールドガスを吐出させ、アウターシールドガスの吐出流量Qoutとインナーシールドガスの吐出流量Qin(L/min)を下記(1)〜(3)式に規定される範囲とするアーク溶接構造部材の製造法が提供される。
2≦Qin≦50 …(1)
10≦Qout≦50 …(2)
Qin/Qout≧0.2 …(3)
ここで、「溶融Zn−Al−Mg系めっき鋼板部材」は、溶融Zn−Al−Mg系めっき鋼板からなる部材、またはそれを素材として成形加工した部材である。
前記内管の外壁と前記外管の内壁の間に形成されるアウターシールドガス流路の出口端部において、当該内管の外径をD1、当該外管の内径をD2とするとき、下記(4)式を満たす溶接トーチを適用することがより効果的である。
0.3≦(D2−D1)/D2≦0.5 …(4)
前記溶融Zn−Al−Mg系めっき鋼板は、例えば質量%で、Al:1.0〜22.0%、Mg:0.05〜10.0%、Ti:0〜0.10%、B:0〜0.05%、Si:0〜2.0%、Fe:0〜2.5%、残部Znおよび不可避的不純物からなるめっき層を有するものが好適な対象となる。その片面当たりのめっき付着量は例えば20〜250g/m2である。
本発明によれば、本来的に溶融金属脆化割れが生じやすい溶融Zn−Al−Mg系めっき鋼板部材を用いたアーク溶接構造物において、優れた耐溶融金属脆化割れ性を呈するものを安定して実現することが可能となった。めっき原板の鋼種にも特に制約はなく、溶融金属脆化割れ対策として特殊な元素を添加した鋼種を採用する必要はない。高張力鋼板を適用しても優れた耐溶融金属脆化割れ性が得られる。また、部品形状に対する自由度も大きい。したがって本発明は、今後ニーズの増大が予想される高張力鋼板を用いた自動車用アーク溶接構造部材をはじめ、種々の広範な用途において、Zn−Al−Mg系めっき鋼板アーク溶接構造部材の普及に寄与するものである。
重ねすみ肉溶接継手の溶接部断面構造を模式的示した図。 溶融Zn−Al−Mg系めっき鋼板のアーク溶接時において、アークが通り過ぎた直後の高温の溶接部近傍の断面状態を模式的に示した図。 図2の状態から冷却された従来のZn−Al−Mg系めっき鋼板アーク溶接構造部材の断面構造を模式的に示した図。 本発明の実施に適用する溶接トーチの断面構造を模式的に示した図。 図2の状態から冷却されて得られた本発明に従うZn−Al−Mg系めっき鋼板アーク溶接構造部材の断面構造を模式的に示した図。 耐溶融金属脆化割れ性を調べるための溶接実験方法を示した図。
図1に、重ねすみ肉溶接継手の溶接部断面構造を模式的に例示する。自動車シャシなどにはアーク溶接によるこの種の溶接継手が多用されている。鋼板部材である母材1、母材1’が重ねられて配置され、母材1の表面と母材1’の端面に溶接ビード2が形成され、両部材が接合されている。図中の破線は溶接前の母材1の表面位置および母材1’の端面位置を表している。母材表面と溶接ビードの交点を「ビード止端部」と呼ぶ。図中には母材1についてのビード止端部を符号3で示してある。
図2〜図4は、図1に示したビード止端部3の近傍に相当する部位の断面構造を拡大して模式的に示したものである。
図2に、Zn−Al−Mg系めっき鋼板のガスシールドアーク溶接時において、アークが通り過ぎた直後の高温の溶接部近傍の断面状態を模式的に示す。母材1の表面は、溶接前の段階でFe−Al系合金層6を介して均一なめっき層7に覆われていたが、アークの通過によってビード止端部3の近くではめっき層の金属が蒸発して消失している(めっき層蒸発領域9)。それよりビード止端部3からの距離が大きい部分では、元のめっき層7が溶融してZn−Al−Mg系溶融金属8となるが、蒸発による消失には至っていない。ビード止端部3からの距離がさらに大きくなると、元のめっき層7が溶融せずに存在している。なお、図2中、Zn−Al−Mg系溶融金属8およびめっき層7の厚さは誇張して描いてある。
図3に、図2の状態から冷却されて得られた従来のZn−Al−Mg系めっき鋼板アーク溶接構造部材の断面構造を模式的に示す。この場合、溶接時にめっき層が一旦消失して形成した「めっき層蒸発領域」(図2の符号9)にZn−Al−Mg系溶融金属(図2の符号8)が濡れ拡がり、母材1の表面はビード止端部3までの全体がZn−Al−Mg系合金層5に覆われる。Zn−Al−Mg系溶融金属(図2の符号8)が凝固して形成したZn−Al−Mg系合金層5の部分を溶融凝固領域10と呼び、元のめっき層7が残存して形成したZn−Al−Mg系合金層5の部分をめっき層未溶融領域11と呼ぶ。従来のZn−Al−Mg系めっき鋼板アーク溶接構造部材では通常この図のように、ビード止端部3直近は溶融凝固領域10となる。この場合、前述のようにZn−Al−Mg系溶融金属8は液相線温度が低いために、冷却後に溶融凝固領域10となる母材1の表面部分は溶接後の冷却過程でZn−Al−Mg系溶融金属と接触する時間が比較的長くなる。母材1のビード止端部に近い部分には溶接後の冷却で引張応力が生じているので、その結晶粒界中にZn−Al−Mg系溶融金属の成分が侵入しやすい。粒界に侵入した当該成分が溶融金属脆化割れを引き起こす要因となる。
図4に、本発明の実施に適用する溶接トーチの断面構造を模式的に示す。溶接ワイヤー31とコンタクトチップ32の周囲に、溶接ワイヤー31を中心軸として円筒状の内管33と外管34からなる2重管を備え、内管33および外管34の先端からそれぞれ異なる供給経路より導かれたシールドガスAおよびBが吐出するようになっている。内管33の外壁36と外管34の内壁37の間にはシールドガスBが均等に分散して吐出するように必要に応じてメッシュ35が設置される。溶接ワイヤ31は消耗電極であるが、用途に応じて非消耗電極を適用することもできる。内管33から吐出するシールドガスAを「インナーシールドガス」、外管34から吐出するシールドガスBを「アウターシールドガス」と呼ぶ。インナーシールドガスは従来一般的なガスシールドアーク溶接に適用するシールドガスと同様に、主として溶接される材料の表面酸化を防ぐ役割を担う。一方、アウターシールドガスは、本発明においては、溶接された材料のビード周辺の表面を速やかに冷却する目的で使用する。これにより、ビード周辺の表面に溶融した状態で存在するZn−Al−Mg系溶融金属(図2の符号8)の凝固を促進してビード止端部への濡れ拡がりを抑止する。
シールドガスによる冷却能力を増大させる手法としては、通常のガスシールドアーク溶接法においてシールドガスの流量を増大させる方法や、溶接ビード周辺のより広い領域にシールドガスが当たるように溶接トーチのノズル形状を工夫する方法が想定することができる。しかし、発明者らの検討によれば、一般的な溶接トーチを用いてシールドガス流量を増大させていくとアークが不安定となり、Zn−Al−Mg系溶融金属(図2の符号8)の濡れ拡がりを十分に阻止するに足る冷却力を確保することは困難であることがわかった。また、溶接トーチのシールドガス吐出口の径を従来より太くしてシールドガスが材料表面の広範囲に当たるようにした場合にも、アークが不安定になりやすく、良好な結果を得ることは困難であった。
そこで発明者らは詳細な研究の結果、図4に例示されるような2重管タイプの溶接トーチを用いて、インナーシールドガスとアウターシールドガスの流量を独立にコントロールする手法を採用した。後述する流量条件を適用することにより、Zn−Al−Mg系溶融金属(図2の符号8)の濡れ拡がりが効果的に抑制され、Zn−Al−Mg系めっき鋼板を用いた溶接施工では克服が難しいとされている溶融金属脆化割れの問題が回避される。
本発明ではアウターシールドガスの冷却能力を利用して溶融状態となっているめっき層金属の凝固を促進するので、アウターシールドガスはビード周辺のできるだけ広い範囲に吹き付けることが効果的である。ただし、アークの安定性の観点から、インナーシールドガスについては、その流束が過度に拡がらないようにすることが重要である。そこで検討の結果、インナーシールドガスとアウターシールドガスによって形成されるトータルのシールドガス吐出流束に占める、アウターシールドガスに起因する部分の割合を増大させることが、安定なアークを維持しながら冷却能力を高める上で有効である。具体的には図4に示すように、内管33の外壁36と外管34の内壁37の間に形成されるアウターシールドガス流路の出口端部において、当該内管の外径をD1、当該外管の内径をD2とするとき、下記(4)式を満たすものを適用することがより効果的である。
0.3≦(D2−D1)/D2≦0.5 …(4)
内管33の内径は11〜18mmの範囲とすることがより好ましい。また、内管33の外径D1は15〜22mmの範囲、外管34の内径D2は22〜44mmの範囲とすることがより好ましい。
図5に、図2の状態から冷却されて得られた本発明に従うZn−Al−Mg系めっき鋼板アーク溶接構造部材の断面構造を模式的に示す。上述のような構造の溶接トーチを用いて吐出したアウターシールドガスの一部はビード周辺の領域に吹き付けられる。このとき、Zn−Al−Mg系溶融金属(図2の符号8)の表面は、インナーシールドガスに起因する横向き(ビードから遠ざかる方向)のガス流に加え、アウターシールドガスが吹き付けられることによって生じるガス流にも曝され、当該Zn−Al−Mg系溶融金属は単位時間当たりにより多くのガスと接触することとなる。その結果、Zn−Al−Mg系溶融金属からの抜熱が促進されて凝固時期が早まり、止端部3の近傍にめっき層蒸発領域9をある程度残した状態で冷却を完了させることができる。
本明細書では冷却後に残っためっき層蒸発領域9のビード止端部3からの長さを「めっき層蒸発領域長さ」と呼び、図5中に符号Lで表示した。Zn−Al−Mg系めっき鋼板アーク溶接構造部材で問題となる溶融金属脆化割れは、そのほとんどがビード止端部3のごく近傍、具体的にはビード止端部から0.3mm未満の範囲で発生することが確認されている。上記(4)式を満たすような溶接トーチを使用した場合には、めっき層蒸発領域長さを0.3mm以上確保することが一層容易となり、優れた耐溶融金属脆化割れ性を付与する上で極めて効果的である。なお、Zn−Al−Mg系溶融金属(図3の符号8)の高さ位置がビード止端部3より上方となるような溶接姿勢においても、アウターシールドガスによる上記の冷却効果によって当該Zn−Al−Mg系溶融金属の濡れ拡がりは顕著に抑制される。
上記のめっき層蒸発領域長さLがあまり長くなると、めっき層が存在しないことによる耐食性低下が問題となるが、発明者らの検討によると、めっき層蒸発領域長さが2.0mm以下であれば周囲のZn−Al−Mg系めっき層による犠牲防食作用が十分に得られ、この部分での耐食性低下は問題とならないレベルとなることがわかった。インナーシールドガスとアウターシールドガスの流量を後述の規定に従って設定することにより、めっき層蒸発領域長さを0.3〜2.0mmの範囲にコントロールすることができる。
〔シールドガス〕
インナーシールドガスには、アーク溶接で通常使用されている種々のガスが適用可能である。具体的には、Arガス、CO2ガス、Ar−CO2混合ガス、Ar−CO2−O2混合ガス等を使用すればよい。各ガス成分の濃度範囲は、体積%でCO2:10〜100%、O2:0〜5%、Ar:0〜90%とすることができる。これ以外にも、公知のシールドガスに使用されている成分の混在が許容されるが、残部を不可避的不純物のみとするように管理してもよい。
アウターシールドガスには、Heガス、H2ガス、Arガス、CO2ガス、O2ガス、N2ガスの1種または1種以上を成分とするガスを使用する。空気はN2、O2と少量のArの混合ガスとみなすことができ、使用可能である。Heガス、H2ガスは熱伝導率が大きいため、これらのガスを使用すると特に優れた抜熱効果が得られる。インナーシールドガスと共通のガス組成とすることもできる。各ガス成分の濃度範囲は、体積%でAr:0〜100%、He:0〜100%、CO2:0〜100%、N2:0〜80%、H2:0〜25%、O2:0〜22%とすることができる。これ以外にも、公知のシールドガスに使用されている成分の混在が許容されるが、残部を不可避的不純物のみとするように管理してもよい。
〔ガスシールドアーク溶接条件〕
本発明に従うアーク溶接においては、アウターシールドガスの吐出流量Qoutとインナーシールドガスの吐出流量Qin(L/min)を下記(1)〜(3)式に規定される範囲とする。
2≦Qin≦50 …(1)
10≦Qout≦50 …(2)
Qin/Qout≧0.2 …(3)
インナーシールドガスの流量が小さすぎるとアークが不安定になる。インナーシールドガスの流量が大きすぎると溶接ビード部の冷却効果が大きくなり、めっき金属に由来するZnが蒸気として抜けるまでに溶接金属が凝固することによりブローホールの発生が多くなる。アウターシールドガスの流量が小さすぎると溶接ビード周辺の冷却能力が不十分となり、Zn−Al−Mg系溶融金属(図2の符号8)の濡れ拡がりを防止することが難しくなる。その場合、優れた耐溶融金属脆化割れ性を安定して付与することは困難である。アウターシールドガスの流量が大きすぎると冷却効果が飽和し、コスト増となる。
インナーシールドガスとアウターシールドガスの流量比Qin/Qoutが小さすぎると、アウターシールドガスの吐出流によってインナーシールドガスの流れが乱されてアークが不安定になる。アークが不安定になると溶接ビードが途切れて連続した健全なビードが形成されない場合もある。なお、Qin/Qoutの上限については、上記(1)式、(2)式の制限を受けるため特に規定する必要はない。ただし、アークの安定化を特に重視する場合は上記(3)式に代わり、下記(3)’式を適用することがより効果的である。
2.0≧Qin/Qout≧0.2 …(3)’
溶接入熱は板厚等に応じて最適な値に設定すればよい。溶接入熱が過小であると溶け込みが不十分となって溶接ビードが不連続となる場合がある。逆に溶接入熱が過大であるとスパッタが発生しやすくなる。通常2000〜12000J/cmの範囲で溶接入熱の適正値を見出すことができる。
溶接速度は、上記溶接入熱が得られるように設定する。例えば0.2〜2.5m/minの範囲で設定することができる。
〔溶融Zn−Al−Mg系めっき鋼板部材〕
本発明では、アーク溶接で接合する双方の部材のうち、少なくとも一方に溶融Zn−Al−Mg系めっき鋼板部材を適用する。
その溶融Zn−Al−Mg系めっき鋼板部材のめっき原板としては、用途に応じて種々の鋼種が採用できる。高張力鋼板を使用することもできる。板厚は例えば1.0〜6.0mmの範囲で設定すればよい。
具体的な溶融Zn−Al−Mg系めっき層の組成としては、質量%で、Al:1.0〜22.0%、Mg:0.05〜10.0%、Ti:0〜0.10%、B:0〜0.05%、Si:0〜2.0%、Fe:0〜2.5%、残部Znおよび不可避的不純物からなるものを挙げることができる。めっき層組成は溶融めっき浴組成をほぼ反映したものとなる。溶融めっきの方法は特に限定されないが、一般的にはインライン焼鈍型の溶融めっき設備を使用することがコスト的に有利となる。以下、めっき層の成分元素について説明する。めっき層成分元素の「%」は特に断らない限り「質量%」を意味する。
Alは、めっき鋼板の耐食性向上に有効であり、また、めっき浴においてMg酸化物系ドロスの発生を抑制する。これらの作用を十分に発揮させるためには1.0%以上のAl含有量を確保する必要があり、4.0%以上のAl含有量を確保することがより好ましい。一方、Al含有量が多くなるとめっき層の下地に脆いFe−Al合金層が成長しやすくなり、Fe−Al合金層の過剰な成長はめっき密着性の低下を招く要因となる。種々検討の結果、Al含有量は22.0%以下とすることがより好ましく、15.0%以下、あるいはさらに10.0%以下に管理しても構わない。
Mgは、めっき層表面に均一な腐食生成物を生成させてめっき鋼板の耐食性を著しく高める作用を呈する。Mg含有量は0.05%以上とすることがより効果的であり、1.0%以上とすることがさらに好ましい。一方、めっき浴中のMg含有量が多くなるとMg酸化物系ドロスが発生し易くなり、めっき層の品質低下を招く要因となる。Mg含有量は10.0%以下の範囲とすることが望ましい。
溶融めっき浴中にTi、Bを含有させると、溶融めっき時における製造条件の自由度が拡大する等のメリットがある。このため、必要に応じてTi、Bの1種または2種を添加することができる。その添加量はTiの場合0.0005%以上、Bの場合0.0001%以上とすることがより効果的である。ただし、めっき層中のTiやBの含有量が過剰になると析出物の生成に起因しためっき層表面の外観不良を引き起こす要因となる。これらの元素を添加する場合は、Ti:0.10%以下、B:0.05%以下の範囲とすることが望ましい。
溶融めっき浴中にSiを含有させると、めっき原板表面とめっき層の界面に生成するFe−Al合金層の過剰な成長が抑制され、溶融Zn−Al−Mg系めっき鋼板の加工性を向上させる上で有利となる。したがって、必要に応じてSiを含有させることができる。その場合、Si含有量を0.005%以上とすることがより効果的である。ただし、過剰のSi含有は溶融めっき浴中のドロス量を増大させる要因となるので、Si含有量は2.0%以下とすることが望ましい。
溶融めっき浴中には、鋼板を浸漬・通過させる関係上、Feが混入しやすい。Zn−Al−Mg系めっき層中のFe含有量は2.5%以下とすることが好ましい。
溶融Zn−Al−Mg系めっき鋼板部材のめっき付着量が少ないと、めっき面の耐食性および犠牲防食作用を長期にわたって維持するうえで不利となる。種々検討の結果、本発明に従ってビード止端部近傍に生じた「めっき層蒸発領域」を残存させる場合、片面当たりのZn−Al−Mg系めっき付着量は20g/m2以上とすることがより効果的である。一方、めっき付着量が多くなると溶接時にブローホールが発生しやすくなる。ブローホールが発生すると溶接強度が低下する。このため片面当たりのめっき付着量は250g/m2以下とすることが望ましい。
〔溶接相手部材〕
上記の溶融Zn−Al−Mg系めっき鋼板部材とアーク溶接により接合する相手部材は、上記と同様の溶融Zn−Al−Mg系めっき鋼板部材であっても構わないし、それ以外の鋼材であっても構わない。
表1に示す組成を有する板厚3.2mm、板幅1000mmの冷延鋼帯をめっき原板とし、これを溶融めっきラインに通板して種々のめっき層組成を有する溶融Zn−Al−Mg系めっき鋼板を製造した。表2、表3に、めっき組成および片面当たりのめっき付着量を示す。
Figure 0005980128
Figure 0005980128
Figure 0005980128
各溶融Zn−Al−Mg系めっき鋼板を用いて、後述の試験方法によりガスシールドアーク溶接を行い、耐溶融金属脆化割れ性を評価した。
溶接トーチとしては、図4に示す2重管構造のものを使用し、インナーシールドガスとアウターシールドガスをそれぞれ独立した管路から供給した。
大部分の例において、内管33の内径:16mm、外径(D1に相当):20mm、外管34の内径(D2に相当):29mmのものを使用した。この場合、(4)式中の(D2−D1)/D2の値は約0.31となる。
一部の例では、内管33の内径:16mm、外径(D1に相当):20mm、外管34の内径(D2に相当):35mmのものを使用した。この場合、(4)式中の(D2−D1)/D2の値は約0.43となる。
さらに一部の例では、内管33の内径:16mm、外径(D1に相当):20mm、外管34の内径(D2に相当):25mmのものを使用した。この場合、(4)式中の(D2−D1)/D2の値は0.20となる。
また、一部の比較例では従来一般に使用されている溶接トーチを用いて、アウターシールドガスを使用しない溶接を行った。
溶接条件は以下の通りである。
〔溶接条件〕
・溶接ワイヤー: YGW12、直径1.2mm
・シールドガス組成、流量: 表4、表5に記載
・溶接電流: 110〜200A
・アーク電圧: 12〜20V
・溶接速度: 0.2〜2.5m/min(表4、表5に記載)
・入熱: 2000〜6000J/cm
〔耐溶融金属脆化割れ性の試験方法〕
図6に示すように、100mm×75mmの試験片14(溶融Zn−Al−Mg系めっき鋼板部材)の中央部に直径20mm、長さ25mmの棒鋼のボス(突起)15を垂直に立て、上記の溶接条件でガスシールドアーク溶接を行って試験片14とボス15を接合した。具体的には溶接開始点Sから時計回りにボス15の周囲を1周して、溶接開始点Sを過ぎた後もさらにビードを重ねて溶接を進め、溶接ビード16の重なり部分17が生成した後の溶接終了点Eまで溶接を行った。溶接中、試験片14は平盤上に拘束された状態とした。この試験は実験的に溶接割れが生じやすい状況としたものである。
溶接後、ボス15の中心軸を通り、且つビード重なり部分17を通る切断面20について、ビード重なり部分17近傍の試験片14部分を走査型電子顕微鏡で観察することにより、試験片14に観測される最も深い割れの深さ(最大割れ深さ)を測定した。この割れは「溶融金属脆化割れ」であると判断される。この試験において最大割れ深さが0.5mm未満であるものは、従来のZn−Al−Mg系めっき鋼板部材を用いた溶接構造部材に対して、耐溶融金属脆化割れ性が顕著に改善されていると評価することができる。
また、上記溶接により形成されたビードを目視観察し、ビードが連続して形成された場合を○(ビード形状;良好)、ビードが途切れて不連続になった箇所が存在する場合を×(ビード形状;不良)と評価した。
ビード形状観察後、ビード部のX線透過写真を撮影し、一般財団法人日本建築センターが定めるブローホール占有率Bsを測定した。Bsは、溶接ビード全長に占める個々のブローホール長さの総和の割合である。ここではビード中心部の円周方向長さ(1周分)を溶接ビードの全長とした。一般財団法人日本建築センターの評価基準に従い、Bsが30%以下であるものを○(耐ブローホール性;良好)、それ以外を×(耐ブローホール性;不良)と評価した。
結果を表4、表5に示す。
Figure 0005980128
Figure 0005980128
表4に示される本発明例のものは、いずれも優れた耐溶融金属脆化割れ性を示し、ビード形状および耐ブローホール性にも問題がなかった。特に(4)式の規定を満たす溶接トーチを使用したものでは、溶接時に溶融しためっき層金属がビード止端部まで濡れ拡がる前に凝固しており、その結果、溶融金属脆化割れの発生は認められなかった(最大割れ深さ=0mm)。(4)式の規定を満たさない溶接トーチを使用したNo.29でも、本発明に従ってインナーシールドガスとアウターシールドガスの流量を調整したことによりビード止端部まで濡れ拡る溶融めっき金属の量は非常に少なく、上述の厳しい条件下での溶接試験においても割れの発生は極めて微小であった。
表5に示される比較例のうち、インナーシールドガスの流量が本発明の規定に満たないNo.42、およびインナーシールドガスとアウターシールドガスの流量比Qin/Qoutが本発明の規定に満たないNo.43、45、46、49ではアークが不安定となって健全なビードが形成できなかった。シールドガス吐出部が単筒構造である従来一般的な溶接トーチを用いたNo.41、およびアウターシールドガスの流量が本発明の規定に満たないNo.44、47、48、50、51ではビード周辺の冷却が不十分であるため溶接時に溶融しためっき層金属がビード止端部まで濡れ拡がり、大きな溶融金属脆化割れが生じた。インナーシールドガスの流量が本発明の規定を超えるNo.52、53では溶融した溶接金属中に含まれるめっき層由来のZnが蒸気として抜けるまでに溶接金属が凝固したことにより、ビード部でのブローホールが増大した。
1、1’ 母材
2 溶接ビード
3 ビード止端部
5 Zn−Al−Mg系合金層
6 Fe−Al系合金層
7 めっき層
8 Zn−Al−Mg系溶融金属
9 めっき層蒸発領域
10 溶融凝固領域
11 めっき層未溶融領域
14 試験片
15 ボス
16 溶接ビード
17 ビード重なり部分
31 溶接ワイヤー
32 コンタクトチップ
33 内管
34 外管
35 メッシュ
36 内管の外壁
37 外管の内壁

Claims (4)

  1. ガスシールドアーク溶接にて鋼材同士を接合して溶接構造部材を製造するに際し、少なくとも接合する一方の部材を溶融Zn−Al−Mg系めっき鋼板部材とし、電極周囲に内管と外管からなる2重管を備える溶接トーチを用い、前記内管から体積%でCO2:10〜100%、O2:0〜5%、Ar:0〜90%である組成のインナーシールドガスを吐出させるとともに、前記外管から体積%でAr:0〜100%、He:0〜100%、CO2:0〜100%、N2:0〜80%、H2:0〜25%、O2:0〜22%である組成のアウターシールドガスを吐出させ、アウターシールドガスの吐出流量Qoutとインナーシールドガスの吐出流量Qin(L/min)を下記(1)〜(3)式に規定される範囲とするアーク溶接構造部材の製造法。
    2≦Qin≦50 …(1)
    10≦Qout≦50 …(2)
    Qin/Qout≧0.2 …(3)
  2. 前記内管の外壁と前記外管の内壁の間に形成されるアウターシールドガス流路の出口端部において、当該内管の外径をD1、当該外管の内径をD2とするとき、前記溶接トーチは下記(4)式を満たすものである請求項1に記載のアーク溶接構造部材の製造法。
    0.3≦(D2−D1)/D2≦0.5 …(4)
  3. 前記溶融Zn−Al−Mg系めっき鋼板は、質量%で、Al:1.0〜22.0%、Mg:0.05〜10.0%、Ti:0〜0.10%、B:0〜0.05%、Si:0〜2.0%、Fe:0〜2.5%、残部Znおよび不可避的不純物からなるめっき層を有するものである請求項1または2に記載のアーク溶接構造部材の製造法。
  4. 前記溶融Zn−Al−Mg系めっき鋼板は、片面当たりのめっき付着量が20〜250g/m2である請求項1〜3のいずれかに記載のアーク溶接構造部材の製造法。
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