JP5975905B2 - ステアリングハンガービームの取付構造 - Google Patents

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Description

本発明は、ステアリングハンガービームの取付構造に関するものである。
従来、ステアリングコラムやステアリングハンドルを支持するためのステアリングハンガービームが、車両前部の左右に配置されたフロントピラー間に架設されている。一般的に、ステアリングハンガービームは、左右両端に設けたブラケットをフロントピラーに複数のボルトで固定することによって、フロントピラーに取り付けられている。
また、このようなステアリングハンガービームの取付構造では、フロントピラーが車外側のアウタパネルと車内側のインナパネルとを閉断面を成すように接合して構成され、閉断面内にボルトが挿通されるカラーが配置されている(例えば、特許文献1参照)。
特開2005−119612号公報
しかしながら、従来の構造では、ボルトの本数と同数のカラーを設けているため、ボルトの本数が増えるとカラーの数も必然的に増えてしまい、ボルトの本数(ブラケットの取付点数)が多ければ多いほどカラーの取付作業が煩雑になるという問題があった。
また、従来の構造では、ボルトの本数と同数のカラーを設けているため、その分だけ部品点数が増加してしまい、コストが高いという問題があった。
本発明は、このような観点から創案されたものであり、従来よりもカラーの取付作業を簡略化できると共に、コストの削減を図ることができるステアリングハンガービームの取付構造を提供することを課題とする。
前記課題を解決するため本発明は、左右のフロントピラーと、前記フロントピラー間に延びるステアリングハンガービームと、前記ステアリングハンガービームの左右両端に夫々設けられ、前記フロントピラーと前記ステアリングハンガービームとを連結するブラケットと、前記フロントピラーと前記ブラケットとを締結する複数のボルトと、を備えたステアリングハンガービームの取付構造であって、前記フロントピラーは、車外側に配置され、アウタフランジが形成されたアウタパネルと、前記アウタパネルの車内側に配置され、インナフランジが形成されたインナパネルと、前記アウタパネルと前記インナパネルとの間に形成された閉断面と、前記閉断面内に配置され、前記ボルトが挿通されるカラーと、前記アウタフランジと前記インナフランジとを重ね合わせて形成された重合フランジと、を有し、前記ボルトは、前記カラーを介して、前記アウタパネルと前記インナパネルと前記ブラケットとを締結するカラー側ボルトと、前記重合フランジを介して、前記アウタパネルと前記インナパネルと前記ブラケットとを締結するフランジ側ボルトと、を有することを特徴とする。
本発明によれば、ボルトは、カラーを介して、アウタパネルとインナパネルとブラケットとを締結するカラー側ボルトと、重合フランジを介して、アウタパネルとインナパネルとブラケットとを締結するフランジ側ボルトと、を有するので、少なくとも1つのカラーを省くことができる。これにより、従来よりもカラーの取付作業を簡略化できると共に、部品点数を削減してコストの削減を図ることができる。また、本発明によれば、少なくとも1つのボルトは、カラーを介して、アウタパネルとインナパネルとブラケットとを締結するので、ブラケットの取付剛性,取付強度を高めることができる。
また、前記ブラケットは、前記ステアリングハンガービームが取り付けられる取付部を有し、前記重合フランジ及び前記フランジ側ボルトは、前記取付部の上方に配置され、前記カラー及び前記カラー側ボルトは、前記取付部の下方に配置されている構成とするのが好ましい。
ステアリングハンガービームは、ステアリングコラム及びステアリングハンドルを支持するため、ステアリングハンガービームが取り付けられるブラケットの取付部の下方のボルトに比較的大きな支持荷重(負荷)が掛かる一方、取付部の上方のボルトに比較的小さな支持荷重が掛かる。本発明では、重合フランジ及びフランジ側ボルトは、取付部の上方に配置され、カラー及びカラー側ボルトは、取付部の下方に配置されているので、ブラケットの取付剛性,取付強度を保持しつつ、カラーの取付作業の簡略化やコストの削減を図ることができる。
また、前記ブラケットは、ブラケット側膨出部を更に有し、前記インナパネルは、前記ブラケット側膨出部を仮保持可能な仮保持部を更に有している構成とするのが好ましい。
かかる構成によれば、ブラケットは、ブラケット側膨出部を更に有し、インナパネルは、ブラケット側膨出部を仮保持可能な仮保持部を更に有しているので、ブラケットをフロントピラーに仮保持できる。これにより、ステアリングハンガービーム及びブラケットをフロントピラーに固定する際の作業効率が向上する。
また、前記重合フランジ及び前記フランジ側ボルトは、前記仮保持部の上方に配置され、前記カラー及び前記カラー側ボルトは、前記仮保持部の下方に配置されている構成とするのが好ましい。
かかる構成によれば、重合フランジ及びフランジ側ボルトは、仮保持部の上方に配置され、カラー及びカラー側ボルトは、仮保持部の下方に配置されているので、ブラケットの取付剛性,取付強度を高めることができる。
また、前記ブラケットの車内側の面に固定されたナットを更に備え、前記カラー側ボルト及び前記フランジ側ボルトは、前記アウタパネルの車外側から挿通され、前記ナットに螺合されている構成とするのが好ましい。
かかる構成によれば、ブラケットの車内側の面に固定されたナットを更に備え、カラー側ボルト及びフランジ側ボルトは、アウタパネルの車外側から挿通され、ナットに螺合されているので、ステアリングハンガービーム及びブラケットをフロントピラーに固定する際の作業効率が向上する。
本発明によれば、従来よりもカラーの取付作業を簡略化できると共に、コストの削減を図ることができるステアリングハンガービームの取付構造を提供することができる。
本発明の実施形態に係るステアリングハンガービームの取付構造を車内側から見た分解斜視図である。 実施形態に係るステアリングハンガービームをフロントピラーに取り付けた状態を示す部分拡大斜視図である。 実施形態に係るアウタパネル及びインナパネルを組み付けた状態を示す部分拡大斜視図である。 図3のフロントピラーにブラケットを組み付けた状態を示す部分拡大斜視図である。 図4のI−I線断面図である。 図4のII−II線断面図である。
本発明の実施形態について、図面を参照して詳細に説明する。説明において、同一の要素には同一の符号を付し、重複する説明は省略する。なお、各図中に矢印で示される「前後」は、車体前後方向を示し、「上下」は、車体上下方向を示し、「左右」は、運転席から見た左右方向(車幅方向)を示している。
本発明の実施形態に係るステアリングハンガービームの取付構造100は、図1及び図2に示すように、フロントピラー1と、ブラケット2と、ステアリングハンガービーム3と、2つのカラーCと、3つのナットNと、3つのボルトB(B1〜B3)と、を主に備えている。なお、ステアリングハンガービームの取付構造100は、左右対称となっているため、以下の説明においては、ステアリングハンガービーム3の右端を、右側のフロントピラー1に取り付ける点のみを説明する。
フロントピラー1は、車両前部の左右に配置される部材である(図1では右側のフロントピラー1のみ図示)。フロントピラー1は、図1に示すように、車外側に配置された断面ハット状のアウタパネル11と、車内側に配置された断面ハット状のインナパネル12とを閉断面K(図6参照)を成すように溶接で接合して構成されている。なお、閉断面Kについては、後に詳しく説明する。
アウタパネル11は、上下方向に長尺な部材であり、プレス加工等で折曲形成された一枚の金属板で構成されている。アウタパネル11は、車外側へ凸となる断面コ字状のアウタ溝状部11aと、アウタ溝状部11aの前壁の車内側端部から前方へ延出するアウタ前フランジ11bと、アウタ溝状部11aの後壁の車内側端部から後方へ延出するアウタ後フランジ11cと、を有している。
アウタ溝状部11aは、開口を車内側に向けて設けられている。アウタ溝状部11aは、前後方向に対し略平行に形成された側壁と、側壁の前後端から車内側へ延出する前壁及び後壁と、を有している。前壁及び後壁は、側壁に対し略直交するように夫々曲折成形されている。
アウタ前フランジ11bは、上下方向に沿って延在する壁状部位である。アウタ前フランジ11bは、アウタ溝状部11aの前壁に対し略直交するように曲折成形されている。
アウタ後フランジ11cは、上下方向に沿って延在する壁状部位である。アウタ後フランジ11cは、アウタ溝状部11aの後壁に対し略直交するように曲折成形されている。アウタ後フランジ11cは、下方から上方へ向かうにつれて徐々に幅広となるように形成されている。アウタ後フランジ11cの上端側には、円形状かつ複数のボルト挿通孔11d〜11fが貫通形成されている。ボルト挿通孔11d〜11fは、上下及び前後に互いに離間して設けられている。ボルト挿通孔11d,11eには、カラー側ボルトB1,B2が夫々挿通され、ボルト挿通孔11fには、フランジ側ボルトB3が挿通される。
インナパネル12は、上下方向に長尺な部材であり、プレス加工等で折曲形成された一枚の金属板で構成されている。インナパネル12は、車内側へ凸となる断面コ字状のインナ溝状部12aと、インナ溝状部12aの前壁の車内側端部から前方へ延出するインナ前フランジ12bと、インナ溝状部12aの後壁の車内側端部から後方へ延出するインナ後フランジ12cと、インナ溝状部12aとインナ後フランジ12cとの境界部に設けられ、インナ後フランジ12cよりも車内側へ膨出するインナ側膨出部12dと、を有している。
インナ溝状部12aは、開口を車外側に向けて設けられている。インナ溝状部12aは、前後方向に対し略平行に形成された側壁と、側壁の前後端から車外側へ延出する前壁及び後壁と、を有している。前壁及び後壁は、側壁に対し略直交するように夫々曲折成形されている。インナ溝状部12aの側壁には、後記するように、ブラケット2を仮保持するための円柱状のピン12eが車内側へ突出して設けられている。
インナ前フランジ12bは、上下方向に沿って延在する壁状部位である。インナ前フランジ12bは、インナ溝状部12aの前壁に対し略直交するように曲折成形されている。インナ前フランジ12bは、アウタ前フランジ11bに溶接で接合されている。
インナ後フランジ12cは、上下方向に沿って延在する壁状部位である。インナ後フランジ12cは、インナ溝状部12aの後壁に対し略直交するように曲折成形されている。インナ後フランジ12cは、アウタ後フランジ11cに溶接で接合されている。インナ後フランジ12cには、他の部位に比較して幅広に形成された幅広フランジ12fを有している。幅広フランジ12fは、上方から下方に向かうにつれて徐々に幅広となるように形成されている。幅広フランジ12fには、円形状のボルト挿通孔12lが貫通形成されている。ボルト挿通孔12lには、フランジ側ボルトB3が挿通される。
図3に示すように、インナ側膨出部12dは、インナ溝状部12aの後壁とインナ後フランジ12cとに跨って形成され、インナ後フランジ12cよりも車内側へ膨出する部位である。インナ側膨出部12dは、上下方向に対し略平行に形成された取付壁12gと、取付壁12gの上端から車外側へ延出する第1段差部12hと、取付壁12gの後端から車外側へ延出する第2段差部12iと、を有している。
取付壁12gは、前端及び下端がインナ溝状部12aの後壁に連続する壁状部位である。取付壁12gは、インナ溝状部12aの側壁よりも車外側に位置し、インナ後フランジ12cよりも車内側に位置している。取付壁12gには、円形状かつ複数のボルト挿通孔12j,12kが貫通形成されている。ボルト挿通孔12j,12kは、上下及び前後に互いに離間して設けられている。ボルト挿通孔12j,12kには、図1に示すように、カラー側ボルトB1,B2が夫々挿通される。
図3に示すように、第1段差部12hは、取付壁12gの上端とインナ後フランジ12cとを繋ぐ壁状部位である。第1段差部12hは、取付壁12gに対し略直交するように曲折成形されている。第1段差部12hの延出端は、幅広フランジ12fの下端に連続している。換言すると、幅広フランジ12fは、第1段差部12hの延出端から上方へ延出するように曲折成形されている。第1段差部12hは、後記するように、組付時にブラケット2を仮保持可能な仮保持部として機能する。なお、ブラケット2を仮保持可能であれば、仮保持部はいかなる構成であってもよい。
第2段差部12iは、取付壁12gの後端とインナ後フランジ12cとを繋ぐ壁状部位である。第2段差部12iは、取付壁12gに対し略直交するように曲折成形されている。第2段差部12iの延出端は、インナ後フランジ12cに連続している。
図2に示すように、ブラケット2は、ステアリングハンガービーム3をフロントピラー1に連結する部材であり、プレス加工等で折曲形成された一枚の金属板で構成されている。ブラケット2は、ステアリングハンガービーム3が取り付けられるブラケット本体部21と、ブラケット本体部21の前端から車内側へ延出した後、前方へ延出するブラケット前壁22と、ブラケット2の外縁部の略全体に亘って形成されたリブ23と、を有している。
ブラケット本体部21の略中央には、ステアリングハンガービーム3が挿嵌される円筒状の取付部21aが車内側へ膨出形成されている。ブラケット本体部21の前端上部側(取付部21aの前斜め上方)には、図2及び図3に示すように、第1段差部12h及び幅広フランジ12fの形状に対応して車外側へ膨出形成されたブラケット側膨出部21bが設けられている。このような構成により、フロントピラー1にブラケット2を固定する際、ブラケット側膨出部21bを第1段差部12hに上方から載せることで、ブラケット2をフロントピラー1に仮保持できる。ブラケット本体部21には、図1に示すように、円形状かつ複数のボルト挿通孔21c〜21eが貫通形成されている。ボルト挿通孔21c〜21eは、上下及び前後に互いに離間して設けられている。詳しくは、2つのボルト挿通孔21c,21dは、取付部21aの下方又は前方に設けられ、1つのボルト挿通孔21eは、取付部21aの上方(ブラケット側膨出部21b)に設けられている。ボルト挿通孔21c,21dには、カラー側ボルトB1,B2が夫々挿通される。ボルト挿通孔21eには、フランジ側ボルトB3が挿通される。図4に示すように、ボルト挿通孔21c〜21eの車内側(ブラケット本体部21の車内側の面)には、ナットNが溶接で夫々固定されている。
ブラケット前壁22は、インナ溝状部12aの後壁及び側壁と略平行に形成された壁状部位である。ブラケット前壁22の前端上部側には、ピン12eが挿入されて係合する切欠部22aが設けられている。切欠部22aは、前方から後方に向かうにつれて徐々に狭小となりつつ、上向きに傾斜するように形成されている。切欠部22aの後端側(奥側部位)は、ピン12eの外形に合わせて円弧状に形成されている。このような構成により、フロントピラー1にブラケット2を固定する際、切欠部22aにピン12eを挿入して係合することで、ブラケット2をフロントピラー1に仮保持できる。
リブ23は、ブラケット2の剛性,強度を高める機能を有している。リブ23は、ブラケット本体部21の上下端及び後端と、ブラケット前壁22の上下端及び前端上部とに亘って延設されている。リブ23は、ブラケット本体部21及びブラケット前壁22に対し略直交するように車内側に曲折成形されている。
図2に示すように、ステアリングハンガービーム3は、車幅方向に延在して左右のフロントピラー1の間にブラケット2を介して架設された円筒状の金属製部材である。ステアリングハンガービーム3は、図示しないステアリングコラムやステアリングハンドルを支持する機能を有している。ステアリングハンガービーム3の右端側は、取付部21aに挿嵌されて溶接で固定されている。ステアリングハンガービーム3の外周面には、ステアリングコラムを取り付けるためのコラムブラケット31が、図示しないボルトで固定されている。
ここで、図1、図5、図6を参照して、閉断面K、カラーC、及び、重合フランジ13について説明する。
図6に示すように、本実施形態の閉断面Kは、アウタ溝状部11aと、インナ溝状部12a及びインナ側膨出部12dとの間に形成されている。閉断面Kは、フロントピラー1の剛性,強度を高める機能を有している。
閉断面K内には、円筒状かつ金属製のカラーCが複数配置されている。カラーCは、図5及び図6に示すように、アウタ後フランジ11cと取付壁12gとの間に配置され、ボルト挿通孔11d,11eとボルト挿通孔12j,12kとを連通するように設けられている。カラーCは、アウタパネル11の車内側の面(内面)、又は、インナパネル12の車外側の面(外面)に溶接で固定されている。図1に示すように、カラーCは、第1段差部12hの下方に配置されたボルト挿通孔12j,12kに対応して設けられている。なお、カラーCは、樹脂材料で形成され、接着剤等でアウタパネル11又はインナパネル12に固定されてもよい。
図5に示すように、アウタ後フランジ11c及び幅広フランジ12fは、互いに接触するように重ねられて溶接で接合されている。このような構成により、アウタ後フランジ11cと幅広フランジ12fとによって、重合フランジ13が形成されている。
図1に示すように、ボルトBは、2本のカラー側ボルトB1,B2と、1本のフランジ側ボルトB3と、を有している。カラー側ボルトB1,B2は、カラーCを介して、アウタパネル11と、インナパネル12と、ブラケット2とを締結する機能を有している。カラー側ボルトB1,B2は、第1段差部12hの下方に配置されている。また、カラー側ボルトB1は、取付部21aの下方に配置され、カラー側ボルトB2は、取付部21aの前方に配置されている。図6に示すように、カラー側ボルトB1は、アウタパネル11のボルト挿通孔11dと、カラーCと、インナパネル12のボルト挿通孔12jと、ブラケット2のボルト挿通孔21cとに挿通され、ナットNに螺合されている。図5に示すように、カラー側ボルトB2は、アウタパネル11のボルト挿通孔11eと、カラーCと、インナパネル12のボルト挿通孔12kと、ブラケット2のボルト挿通孔21dとに挿通され、ナットNに螺合されている。
図5に示すように、フランジ側ボルトB3は、重合フランジ13を介して、アウタパネル11と、インナパネル12と、ブラケット2とを締結する機能を有している。フランジ側ボルトB3は、アウタパネル11及びインナパネル12(重合フランジ13)のボルト挿通孔11f,12lと、ブラケット2のボルト挿通孔21eとに挿通され、ナットNに螺合されている。フランジ側ボルトB3は、第1段差部12hの上方に配置されている。また、フランジ側ボルトB3は、図4に示すように、取付部21aの上方に配置されている。
本発明の実施形態に係るステアリングハンガービームの取付構造100は、基本的に以上のように構成されるものであり、次に、その組立方法及び作用効果について説明する。
はじめに、アウタパネル11の車内側の面又はインナパネル12の車外側の面のいずれか一方に、カラーCを予め溶接で固定する(図1参照)。このとき、カラーCは、ボルト挿通孔11d,11e又はボルト挿通孔12j,12kのいずれか一方に連通するように固定される。
続いて、アウタパネル11とインナパネル12とを固定して、フロントピラー1を作製する(図1,図3参照)。具体的には、アウタ前フランジ11bとインナ前フランジ12bとを溶接で接合すると共に、アウタ後フランジ11cとインナ後フランジ12cとを溶接で接合する。このとき、カラーCとボルト挿通孔11d,11eとボルト挿通孔12j,12kとが連通するように固定する(図1参照)。
また、フロントピラー1の作製中や作製前後に、ステアリングハンガービーム3の左右両端側にブラケット2を固定する(図1,図2参照)。具体的には、ステアリングハンガービーム3の左右両端側を、ブラケット2の取付部21aに挿嵌して溶接で固定する。
続いて、ブラケット2のブラケット側膨出部21bをインナパネル12の第1段差部12hに上方から載せると共に、ブラケット2の切欠部22aにインナパネル12のピン12eを挿入して係合させる(図1,図2参照)。これにより、ステアリングハンガービーム3が固定されたブラケット2を、フロントピラー1に仮保持できる。
最後に、アウタパネル11のボルト挿通孔11d,11eと、カラーCと、インナパネル12のボルト挿通孔12j,12kと、ブラケット2のボルト挿通孔21c,21dとに、アウタパネル11の車外側からカラー側ボルトB1,B2を挿通し、ナットNに螺合する(図1参照)。また、アウタパネル11及びインナパネル12(重合フランジ13)のボルト挿通孔11f,12lと、ブラケット2のボルト挿通孔21eとに、アウタパネル11の車外側からフランジ側ボルトB3を挿通し、ナットNに螺合する(図1参照)。これにより、ステアリングハンガービーム3は、ブラケット2を介して、フロントピラー1に取り付けられることとなる(図2参照)。
以上説明した本実施形態によれば、ボルトBは、カラーCを介して、アウタパネル11とインナパネル12とブラケット2とを締結するカラー側ボルトB1,B2と、重合フランジ13を介して、アウタパネル11とインナパネル12とブラケット2とを締結するフランジ側ボルトB3と、を有するので、少なくとも1つのカラーCを省くことができる。これにより、従来よりもカラーCの取付作業を簡略化できると共に、部品点数を削減してコストの削減を図ることができる。
本実施形態によれば、少なくとも1つのボルトB(本実施形態では2つのボルトB)は、カラーCを介して、アウタパネル11とインナパネル12とブラケット2とを締結するので、ブラケット2の取付剛性,取付強度を高めることができる。換言すると、カラーCを用いることで、ブラケット2とフロントピラー1との固定箇所の一部(下側部位)に、閉断面Kを形成できるので、ブラケット2の取付剛性,取付強度を高めることができる。
本実施形態によれば、重合フランジ13及びフランジ側ボルトB3は、取付部21aの上方に配置され、カラーC及びカラー側ボルトB1は、取付部21aの下方に配置されているので、ブラケット2の取付剛性,取付強度を保持しつつ、カラーCの取付作業の簡略化やコストの削減を図ることができる。つまり、比較的大きな支持荷重(負荷)が掛かる取付部21aの下方のボルトBを、カラー側ボルトB1で構成しているので、ブラケット2の取付剛性,取付強度を保持することができる。
本実施形態によれば、重合フランジ13及びフランジ側ボルトB3は、第1段差部12hの上方に配置され、カラーC及びカラー側ボルトB1,B2は、第1段差部12hの下方に配置されているので、ブラケット2の取付剛性,取付強度を高めることができる。
本実施形態によれば、ブラケット側膨出部21bをフロントピラー1の第1段差部12hに載せることで、ブラケット2をフロントピラー1に仮保持できる。これにより、ステアリングハンガービーム3及びブラケット2をフロントピラー1に固定する際の作業効率が向上する。
本実施形態によれば、ナットNは、ブラケット2の車内側の面に固定され、カラー側ボルトB1,B2及びフランジ側ボルトB3は、アウタパネル11の車外側から挿通され、ナットNに螺合されているので、ステアリングハンガービーム3及びブラケット2をフロントピラー1に固定する際の作業効率が向上する。
本実施形態によれば、重合フランジ13を形成すると共に、カラーCを配置することで、アウタパネル11とインナパネル12とを繋ぐので、フロントピラー1の剛性,強度を高めることができる。
以上、本発明の実施形態について図面を参照して詳細に説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、発明の主旨を逸脱しない範囲で適宜変更可能である。
カラーC、ナットN、ボルトBの数は、カラーCの数がボルトBの数よりも少ないことを条件として、適宜増減してよい。
本実施形態では、フランジ側ボルトB3は、取付部21aの上方に配置され、カラー側ボルトB1は、取付部21aの下方に配置されているが、本発明はこれに限定されるものではなく、フランジ側ボルトB3及びカラー側ボルトB1を上下逆に配置してもよい。
本実施形態では、カラー側ボルトB1,B2は、第1段差部12hの下方に配置され、フランジ側ボルトB3は、第1段差部12hの上方に配置されているが、本発明はこれに限定されるものではなく、カラー側ボルトB1,B2及びフランジ側ボルトB3を上下逆に配置してもよい。
本実施形態では、ナットNは、ブラケット2の車内側の面に固定され、カラー側ボルトB1,B2及びフランジ側ボルトB3は、アウタパネル11の車外側から挿通されているが、本発明はこれに限定されるものではなく、ナットNは、アウタパネル11の車外側の面に固定され、カラー側ボルトB1,B2及びフランジ側ボルトB3は、ブラケット2の車内側から挿通されてもよい。
100 ステアリングハンガービームの取付構造
1 フロントピラー
11 アウタパネル
11c アウタ後フランジ
11d〜11f ボルト挿通孔
12 インナパネル
12c インナ後フランジ
12d インナ側膨出部
12f 幅広フランジ
12g 取付壁
12h 第1段差部(仮保持部)
12j〜12l ボルト挿通孔
13 重合フランジ
2 ブラケット
21a 取付部
21b ブラケット側膨出部
21c〜21e ボルト挿通孔
3 ステアリングハンガービーム
B ボルト
B1,B2 カラー側ボルト
B3 フランジ側ボルト
N ナット
C カラー
K 閉断面

Claims (5)

  1. 左右のフロントピラーと、
    前記フロントピラー間に延びるステアリングハンガービームと、
    前記ステアリングハンガービームの左右両端に夫々設けられ、前記フロントピラーと前記ステアリングハンガービームとを連結するブラケットと、
    前記フロントピラーと前記ブラケットとを締結する複数のボルトと、を備えたステアリングハンガービームの取付構造であって、
    前記フロントピラーは、
    車外側に配置され、アウタフランジが形成されたアウタパネルと、
    前記アウタパネルの車内側に配置され、インナフランジが形成されたインナパネルと、
    前記アウタパネルと前記インナパネルとの間に形成された閉断面と、
    前記閉断面内に配置され、前記ボルトが挿通されるカラーと、
    前記アウタフランジと前記インナフランジとを重ね合わせて形成された重合フランジと、を有し、
    前記ボルトは、
    前記カラーを介して、前記アウタパネルと前記インナパネルと前記ブラケットとを締結するカラー側ボルトと、
    前記重合フランジを介して、前記アウタパネルと前記インナパネルと前記ブラケットとを締結するフランジ側ボルトと、
    を有することを特徴とするステアリングハンガービームの取付構造。
  2. 前記ブラケットは、前記ステアリングハンガービームが取り付けられる取付部を有し、
    前記重合フランジ及び前記フランジ側ボルトは、前記取付部の上方に配置され、
    前記カラー及び前記カラー側ボルトは、前記取付部の下方に配置されていることを特徴とする請求項1に記載のステアリングハンガービームの取付構造。
  3. 前記ブラケットは、ブラケット側膨出部を更に有し、
    前記インナパネルは、前記ブラケット側膨出部を仮保持可能な仮保持部を更に有していることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載のステアリングハンガービームの取付構造。
  4. 前記重合フランジ及び前記フランジ側ボルトは、前記仮保持部の上方に配置され、
    前記カラー及び前記カラー側ボルトは、前記仮保持部の下方に配置されていることを特徴とする請求項3に記載のステアリングハンガービームの取付構造。
  5. 前記ブラケットの車内側の面に固定されたナットを更に備え、
    前記カラー側ボルト及び前記フランジ側ボルトは、前記アウタパネルの車外側から挿通され、前記ナットに螺合されていることを特徴とする請求項1乃至請求項4のいずれか一項に記載のステアリングハンガービームの取付構造。
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