JP5975717B2 - 画像処理方法および画像処理装置 - Google Patents

画像処理方法および画像処理装置 Download PDF

Info

Publication number
JP5975717B2
JP5975717B2 JP2012101527A JP2012101527A JP5975717B2 JP 5975717 B2 JP5975717 B2 JP 5975717B2 JP 2012101527 A JP2012101527 A JP 2012101527A JP 2012101527 A JP2012101527 A JP 2012101527A JP 5975717 B2 JP5975717 B2 JP 5975717B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
pixel
value
parameter
ink
correction
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2012101527A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2013226755A (ja
JP2013226755A5 (ja
Inventor
智 増田
智 増田
伸紘 北畠
伸紘 北畠
友生 山室
友生 山室
錦織 均
均 錦織
岩崎 督
督 岩崎
川床 徳宏
徳宏 川床
増山 充彦
充彦 増山
史子 鈴木
史子 鈴木
小野 光洋
光洋 小野
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Canon Inc
Original Assignee
Canon Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Canon Inc filed Critical Canon Inc
Priority to JP2012101527A priority Critical patent/JP5975717B2/ja
Priority to US13/459,822 priority patent/US9016821B2/en
Publication of JP2013226755A publication Critical patent/JP2013226755A/ja
Publication of JP2013226755A5 publication Critical patent/JP2013226755A5/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5975717B2 publication Critical patent/JP5975717B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B41PRINTING; LINING MACHINES; TYPEWRITERS; STAMPS
    • B41JTYPEWRITERS; SELECTIVE PRINTING MECHANISMS, i.e. MECHANISMS PRINTING OTHERWISE THAN FROM A FORME; CORRECTION OF TYPOGRAPHICAL ERRORS
    • B41J2/00Typewriters or selective printing mechanisms characterised by the printing or marking process for which they are designed
    • B41J2/005Typewriters or selective printing mechanisms characterised by the printing or marking process for which they are designed characterised by bringing liquid or particles selectively into contact with a printing material
    • B41J2/01Ink jet
    • B41J2/17Ink jet characterised by ink handling
    • B41J2/195Ink jet characterised by ink handling for monitoring ink quality
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B41PRINTING; LINING MACHINES; TYPEWRITERS; STAMPS
    • B41JTYPEWRITERS; SELECTIVE PRINTING MECHANISMS, i.e. MECHANISMS PRINTING OTHERWISE THAN FROM A FORME; CORRECTION OF TYPOGRAPHICAL ERRORS
    • B41J2/00Typewriters or selective printing mechanisms characterised by the printing or marking process for which they are designed
    • B41J2/005Typewriters or selective printing mechanisms characterised by the printing or marking process for which they are designed characterised by bringing liquid or particles selectively into contact with a printing material
    • B41J2/01Ink jet
    • B41J2/135Nozzles
    • B41J2/145Arrangement thereof
    • B41J2/155Arrangement thereof for line printing

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Quality & Reliability (AREA)
  • Ink Jet (AREA)
  • Particle Formation And Scattering Control In Inkjet Printers (AREA)

Description

本発明は、画像処理方法および画像処理装置に関する。
インクジェット記録装置では、記録ヘッドに設けられたノズルから記録媒体にインク滴を吐出させて文字や画像の記録を行う。記録媒体にインク滴を吐出せずいる状態では、時間と共にノズルのインクの水分が蒸発し、インクが濃縮する。濃縮した状態のインクを記録媒体に吐出すると、濃度の濃いドットが形成される。
インクの濃縮は、ノズルの吐出口近辺で生じていることが多く、ノズルから数発インクを吐出するとインクタンクから濃縮していないインクが供給され、通常のインクの濃度に戻る。このような濃縮特性を有するインクにより均一濃度画像の記録を行なう場合、インクが濃縮した状態では記録開始から少しの間は濃縮したインクで記録が行われる。そのため記録開始の端部の画像は濃くなり、濃度ムラが生じる。
このようなインクの濃縮による濃度ムラを抑制するために、ノズルが連続して記録に使用されない時間から濃度変化を予測し、記録に用いる濃度の異なるインクの組み合わせを決め濃度を一定にする技術が知られている(例えば、特許文献1参照)。
また、記録を行なわない時間に応じた補正量で、濃度信号を補正して記録を行う技術が知られている(例えば、特許文献2参照)。
特開平11−320864号公報 特開2002−326347号公報
しかしながら、特許文献1に記載された技術では、記録画像データのインク濃度信号値からドット配置を決定し各ドットがどのノズル列のノズルで形成されるのか特定する。そして、ドットを形成するノズルを特定した後に、ノズル毎に連続して記録に使用されない回数を調べて濃度変化を予測する。このため、濃度の異なるインクの組み合わせの決定とドット配置決めを繰り返し行なう必要があり、処理に時間がかかる。
また、特許文献2に記載された技術を用いて記録を行なう場合、ドット配置を決める前のインク濃度信号値に対して濃度補正を行う。このため、濃度補正を行った領域はドット形成の数が変化することになる。したがって、精度よく濃度変化を予測するためには、インク濃度信号値を補正した後、再びドット配置を定めて、連続して記録を行なわない時間に応じた補正量で濃度信号を補正しなければならない。このため、インク濃度信号値の補正とドット配置決めを繰り返し行う必要があり、処理に時間がかかる。
さらに、これらの特許文献では、インクが吐出されない時間からインクの濃度変化を予測するため、一滴でもインクが吐出されるとその時間がリセットされる。しかし、インクが吐出されない時間が長いほどインクの濃縮が進むため、一滴吐出しただけでは濃縮が解消されない場合がある。上記特許文献のようなインクが一滴吐出される毎にリセットされるような形態では、インクの濃縮が解消されないままリセットされ、適切に補正が行われないという課題がある。
本発明は以上の点を鑑みてなされたものであり、ノズルからインクが吐出されないことによりノズル周辺のインクが濃縮した場合であっても、インク濃縮の程度に基づき、画像データに対して適切に補正処理を行う画像処理方法および画像処理装置を提供することを目的とする。
そのために本発明では、同色のインクを吐出する複数のノズルを備える記録ヘッドと記録媒体との相対走査により前記記録媒体に画像を記録する記録装置のための画像処理方法であって、前記記録媒体上の第1画素に対応する多値データと、前記複数のノズルのうちの前記第1画素の記録に用いるN(N≧2)個のノズルが前記第1画素と対応するときの前記N個のノズルのインクの濃縮度合いに関する濃縮値を示す第1パラメータと、を取得する取得工程と、前記取得工程にて取得された前記第1画素に対応する多値データと前記第1パラメータとに基づいて補正量を決定し、当該補正量で前記第1画素に対応する多値データを補正することにより前記第1画素に対応する補正データを生成する第1生成工程と、前記取得工程にて取得された前記第1パラメータと前記第1生成工程にて生成された前記補正データとに基づいて、前記第1画素に隣接する画素であって、前記第1画素の次に前記N個のノズルによって記録される第2画素と対応するときの前記N個のノズルのインクの濃縮度合いに関する濃縮値を示す第2パラメータを生成する第2生成工程と、を有することを特徴とする。
以上の構成によれば、ドット配置を決定する前の多値の画像データに対して、画像の濃度に基づいた補正量で補正を行う。これにより、ノズルからインクが吐出されないことによりインクが濃縮して生じる濃度ムラに対する補正処理を、インクの濃縮の程度に基づいて、適切に且つ短時間で行うことができる。
第1の実施形態のインクジェット記録装置を示す説明図である。 第1の実施形態の記録ヘッドを示す概略図である。 第1の実施形態の画像処理を示すフローチャートである。 第1の実施形態の画像処理を示すブロック図である。 第1の実施形態の誤差拡散処理を説明する図である。 第1の実施形態の画素内のドット位置を示す模式図である。 インク濃縮積算値とインクの濃縮率の関係を示すグラフである。 濃度変化の予測に用いる積算値平均の概念を説明した図である。 第1の実施形態の濃縮積算値の変化量を定めるテーブルの図である。 第1の実施形態のインクの濃度を補正する補正処理の図である。 第1の実施形態の補正処理を示すフローチャートである。 第1の実施形態の補正処理の概念を説明するブロック図である。 第2の実施形態の濃縮積算値平均の算出方法の説明図である。 第2の実施形態のインクデータの補正処理を示すブロック図である。 第3の実施形態のindexパターンを示す概念図である。 第3の実施形態の積算値と積算値平均を示すグラフである。 第4の実施形態の吐出基板を示す摸式図である。 第4の実施形態の画像処理を示すフローチャートである。 第4の実施形態のインクデータ濃度補正処理を示すフローチャートである。 第4の実施形態のテーブル選択処理を示すフローチャートである。 第4から第8の実施形態の選択テーブルを示す模式図である。 第5の実施形態のインクジェット記録装置を示す説明図である。 第5の実施形態のノズルの検知処理の流れを示すフローチャートである。 第5の実施形態の不吐出ノズル検知パターンの例を示す説明図である。 第5の実施形態のテーブル選択処理の流れを示すフローチャートである。 第7の実施形態の使用比率の組み合わせを示す表である。 第7の実施形態の画像処理部の流れを示すフローチャートである。 第7の実施形態の画素内のドット位置を示す模式図である。 第7の実施形態のインクの濃縮率と濃縮積算値との関係を示すグラフである。 その他の実施形態の補正処理の流れを示すフローチャートである。
以下に図面を参照して本発明の実施形態を詳細に説明する。
(第1の実施形態)
図1は、本実施形態のインクジェット記録装置を示す説明図である。本実施形態のインクジェット記録装置1は、ラインプリンタであり、制御ユニット2と、インクカートリッジ61、62、63、64と、記録ヘッド7と、記録媒体搬送機構8を有している。インクカートリッジ61〜64には、シアン、マゼンタ、イエロー、ブラックの色を表す各インクがそれぞれ収容されている。
記録ヘッド7は、ラインタイプ用の記録ヘッドであり、記録媒体の搬送方向と直交する方向に配置されたサーマル方式のノズルを複数備えている。インクカートリッジ61〜64内に収容されている各インクは、インク導入管61a、62a、63a、64aをそれぞれ通じて記録ヘッドに設けられたノズルに供給される。そして、これらのノズルからインクが吐出されて、記録媒体100に画像形成される。
記録媒体搬送機構8は、紙送りモーター81と紙送りローラー82を備えている。紙送りモーター81は、紙送りローラー82を回転させることで、記録媒体100を記録ヘッド7の位置まで搬送する。
制御ユニット2は、CPU3とRAM41とROM42を有しており、記録ヘッド7や紙送りローラー81の動作を制御している。CPU3は、ROM42内に記憶された制御プログラムをRAM41に展開して実行することで、後述する画像に対するさまざまな処理を行い、記録ヘッド7で記録する画像データの生成や、記録媒体搬送機構の制御などを行う。
図2は、記録ヘッドを示す概略図である。本図では、シアン、マゼンタ、イエロー、ブラックの4色のうちの1色について示している。記録ヘッド71は、インクを吐出するノズル列71a、71b、71c、71dが配列された吐出基板71、72、73、74を千鳥状に並べて形成されている。これらの吐出基板から吐出される同色のインク滴は、記録媒体の搬送とインクの吐出タイミングを調整することにより、記録領域に対してインクを吐出し、画像を形成することができる。なお、本実施形態の吐出基板は千鳥状に配置されているが、本発明の吐出基板は一直線上に配置されているものでもよい。
また、本実施形態の記録装置はサーマル式の記録ヘッドとしたが、本発明はこれに限定するものではない。複数の吐出基板を搬送方向に対して交差する方向に沿って配列し、記録領域において搬送方向に沿った同一の列(ラスター)に対して複数のノズルからインクを吐出可能なラインヘッドであればよい。例えば、ピエゾ式など他のインク吐出方式のインクジェット式記録ヘッドであっても良い。また、インク色についても、シアン、マゼンタ、イエロー、ブラック以外のインクが含まれていてもよく、またこれら全てのインクを備えるものでなくてもよい。
次に、本実施形態の画像処理について説明する。
図3は、記録装置1が有するメモリーカード91に保存された画像データに所定の画像処理を加えることにより、画像データをドットの有無によって表現したドットデータに変換して記録を行う処理の流れを示すフローチャートである。
図4は、本実施形態の画像処理を示すブロック図である。
画像処理が開始されると、制御ユニット2は画像入力部31を用いてメモリーカード91から記録する画像データを読み込む(ステップS11)。本実施形態の画像データは、解像度600dpi、RGB各8bit256階調のカラー画像データである。
次に、色変換処理部32は色変換処理を行い、600dpiCMYK各色8bit256階調へと変換する(ステップS12)。色変換処理とは、R(レッド)、G(グリーン)、B(ブルー)の各階調値の組み合わせによって表現されているRGBカラー画像データを、記録に使用される各インク色の階調値によって表現されたデータに変換する処理である。記録装置1はC(シアン)、M(マゼンタ)、Y(イエロー)、K(ブラック)の4色のインクを用いて画像を記録している。したがって、本実施形態の色変換処理部では、RGBで表された画像データをC、M、Y、Kの各色の階調値によって表現された多値の画像データ(以下インクデータともいう。)に変換する処理を行う。
次に、濃度補正部33によりインク濃縮に伴うインクデータ濃度補正処理(以下濃度補正ともいう。)が行なわれ、各色のインクデータを補正する(ステップS13)。この濃度補正の詳細な説明は後述する。
インクデータ濃度補正処理が行なわれると、量子化処理部34により補正を行った各色のインクデータに量子化処理が行われる(ステップS14)。この量子化処理は、8bit256階調と多い階調数を持つ画像データを、記録装置1で記録可能な少ない階調(本実施形態では5値)へ、適切に階調値を低減させる処理である。一般的に、量子化処理としては誤差拡散法やディザ法が用いられることが多い。本実施形態では誤差拡散法を用いる。
図5(a)および(b)は、本実施形態の誤差拡散処理を説明する図である。図5(a)は、誤差拡散処理の流れを示す図であり、図5(b)は、閾値(threshold)と出力Level(Out)と評価値(Evaluation)の関係を示すテーブルである。
まず、注目画素の画像濃度値(In)と周辺画素の多値化誤差の分配による拡散誤差値(dIn)とを加算して補正濃度値(In+dIn)を得る。そして、比較器により求めた補正濃度値(In+dIn)と閾値(threshold)とを比較し、補正濃度値の値に応じて閾値により定められた出力Level(Out)を出力する。
図5(b)に示す、本実施形態の閾値と出力Levelと評価地の関係を示すテーブルでは、補正濃度値(In+dIn)が32以下であれば、出力Level(Out)はLevel0を出力する。32より大きく96未満であれば、出力Level(Out)はLevel1を出力する。96より大きく160未満であれば、出力Level(Out)はLevel2を出力する。160より大きく224未満であれば、出力Level(Out)はLevel3を出力する。224より大きく255以下であれば、出力Level(Out)はLevel4を出力する。
次に、補正濃度値(In+dIn)から評価値(Evaluation)を引いた多値化誤差(Error=In+dIn−Evaluation)を算出する。
ここで、出力Level(Out)と評価値(Evaluation)の関係は図5(b)に示す本実施形態の閾値と出力Levelと評価値の関係を示すテーブルにより導き出す。出力Level(Out)がLevel0であれば、評価値(Evaluation)は0を出力する。出力Level(Out)がLevel1であれば、評価値(Evaluation)は64を出力する。出力Level(Out)がLevel2であれば、評価値(Evaluation)は128を出力する。出力Level(Out)がLevel3であれば、評価値(Evaluation)は192を出力する。出力Level(Out)がLevel4であれば、評価値(Evaluation)は255を出力する。
そして、注目画素位置に拡散された誤差値を誤差バッファから取り出し、重み係数の総和で正規化し、次の画素の拡散誤差(dIn)とする。すなわち、算出された多値化誤差を、注目画素の周辺画素へ拡散させるために、重み付け演算を行って誤差バッファに加算する。本実施形態では、注目画素の右隣と真下と右下と左下に拡散させる。それぞれの画素の重み付けは、4/8、2/8、1/8、1/8である。なお、本実施形態では、多値化誤差の拡散を上述の画素に、上述の重み付けで行なうが、本発明はこのようなものに限定されるものではない。例えば、更に注目画素の右2つ隣や、注目画素の2つ下等の画素に拡散してもよく、重み付けも注目画素から遠い程軽く、近い程重くする。
上述の処理を全画素に繰り返し実行する。
以上の処理により、8bit256階調の画像データを、記録装置1で記録可能な5階調へと量子化を行う。
図3を再び参照するに、ステップS14で、記録画素単位で低階調に量子化された画像データから、記録画素内の記録ドット配置を決定する(ステップS15)。記録ドットの配置の決定は、ドット記録位置決定部35を用いて行なわれる。
図6(a)から(i)は、本実施形態のドット記録位置の決定されたLevelに応じた画素内のドット位置を示す模式図である。記録画素は600dpiであり、Level0〜4の5値の量子化後画像データを、記録ドット解像度1200dpiのドットパターンで表している。例えば、量子化後の結果がLevel1の場合、600dpiの記録画素内には1ドット記録され、そのドット記録位置は、左上(図6(a))、左下(図6(b))、右下(図6(c))、右上(図6(d))の4パターンを繰り返す。
ドット記録位置が定まると、使用ノズル列決定部36により各ノズル列へドットデータの分配を行う(ステップS16)。
次に、本発明の特徴構成であるインクデータ濃度補正処理(ステップS13)について説明をする。濃度補正処理は、ノズル近辺のインク濃度変化を予測する濃縮積算値平均予測と、予測した濃縮積算値に基づいて濃度を補正する補正処理とから構成される。
まず、インク濃度変化を予測する処理方法について詳細に説明する。本実施形態では、ノズルの濃縮の程度に関する情報を取得するために、インク濃縮の程度を表す変数としてインク濃縮積算値(以下積算値とも言う。)と、インク濃縮積算値平均(以下積算値平均とも言う。)を用いる。積算値は、ノズル毎のインクの吐出履歴に基づいて算出されるパラメータであり、ノズル毎のインクの濃縮の程度を表す。また、本実施形態では、複数のノズルを用いて1画素を記録する形態について説明するが、対象画素の記録に用いる複数のノズルのインク濃縮積算値の平均を算出し、インク濃縮積算値平均とする。本実施形態の濃度変化の予測には、積算値平均を変数として用いる。
図7は、本実施形態のインク濃縮積算値とインクの濃縮率の関係を示すグラフである。縦軸はインク濃縮積算値を、横軸はインクの濃縮率を表している。積算値が大きくなるほどインクの濃縮率が高くなるという関係にある。
ここで、インクの濃縮率とは、濃縮していない状態のインクで記録されたインクドットの光学濃度(OD、Optical Density)に対する、濃縮が起こっている状態のインクで記録されたインクドットの光学濃度(OD)の比率をいう。つまり、インク濃縮が起こっていない場合のインク濃縮率は1である。
図7において、実線は、あるインクにおいて連続して2ドットを記録した場合に、インク濃縮積算値に対する1発目のインク濃縮率を示している。積算値が大きくなるほど、インク濃縮率が高いことが判る。一方、破線は実線と同条件で連続ドットを記録した場合の、2発目のドットのインク濃縮率を示している。1発目と同様、インク濃縮積算値が大きいほどインク濃縮倍率は高いが、その傾きは1発目に比べて十分小さい。従って、インク濃縮積算値がどのような値であっても、1発目の吐出によってインク濃縮率はかなり低減する。しかし、図からも判るように、1ドット形成した後もインクの濃縮が完全に解消されておらず、1ドットのみでは完全にもとのインク濃縮率(=1)には戻らない。
図8(a)および(b)は、本実施形態の濃度変化の予測に用いる積算値平均の概念を説明した図である。図8に示されるように、本実施形態では、1画素600dpi単位として、1ラスターの画像を記録するのに、4ノズル列(71a、71b、71c、71d)のうち各2ノズル、合計8ノズルが用いられる。各ノズルの濃縮特性は、図7のグラフの通りである。
本実施形態では、インクデータに基づいてインクの濃度変化の予測および補正を行う。インクデータは、個々のノズルに対応する吐出データを生成する前の多値データであるため、各画素に形成されるドットがどのノズル列のどのノズルで形成されるのか特定することができない。一方、インクデータから吐出するドットの数を知ることができるため、記録に用いる複数ノズルの積算値の平均値(積算値平均)を用いて濃度予測を行うことができる。つまり、単位領域の記録に用いる複数のノズルに対し、インクデータから求めた積算値の変化量の総量に基づいて、積算値平均を取得し、単位領域のインク濃縮状態を予測する。このとき、ドット形成には均等の確率で各ノズルが使用され得るとする。本実施形態では、図の右側に示すように600dpiの4画素を単位領域とし、この領域の記録に用いる8ノズルについて説明する。
図8(a)は、8ノズルすべてが同じ濃縮状態(黒丸のノズル)であることを示している。例えば、図8(a)の各ノズルの積算値が1200であるとすると、画素Aでの積算値平均は1200×8/8=1200と算出される。図8(b)は、図8(a)の状態からいずれかのノズルで1画素に1ドット形成した状態を示している。ドットを形成した1ノズルは、濃縮インクが吐出されるため、濃縮がある程度解消された状態になる(白丸のノズル)。この状態の積算値は、図7の破線から、例えば200であるとする。その結果、ドット形成が行われた直後の積算値平均は、1200×7/8+200×1/8=1075と算出される。
図9(a)から(c)は、画像データの記録によりインクの濃縮状態がどのように変化するかを説明するための図である。図9(a)に示す変化量テーブルは、記録すべき対象画素のインクデータと、この対象画素の記録に用いる複数のノズルにおいて記録時の濃縮状態を示す積算値平均とから、対象画素を記録したことで積算値平均が変化する量を示している。対象画素に対してインクが吐出されない場合は、次の画素まで吐出しない時間を考慮してインク濃縮積算値に所定量が加算される。一方、インクが吐出される場合にはインク濃縮積算値が減算される。これにより、対象画素の次の画素の積算値の情報を取得することができる。本実施形態では、対象画素に対してインクを吐出しない場合、+10加算する。したがって、インクデータが示す階調値が0である場合は、積算値平均の値によらず、積算値平均の値に+10が設定される。
ここで、図9(b)および(c)を用いて、図9(a)の変化量テーブルを生成する方法を説明する。各画素のインクデータの値が均一である画像を用意する(図9(b))。ここでは、各画素のインクデータの階調値が64である場合を用いて説明する。階調値が64のインクデータに対し、量子化を行い、ドット配置を定める(図9(c))。図9(c)では、図9(b)の1ラスターのみ抜き出した状態を表しており、それぞれの画素の位置をA〜Hで表している。積算値平均の変化量は、各ノズル列のノズルがドット形成に均等に使われると想定して算出を行う。各ノズル列のノズルがドット形成に均等に使われるとは、8ノズルが1回ずつ使われた後、2回目が順次使われるものとする。例えば、600dpi1画素の中で、上半分のドット形成を行うノズルをevenノズル、下半分のドット形成を行うノズルをoddノズルと表現する。図9(c)画素A〜Hは、71aノズル列のevenノズル、71bノズル列のevenノズル、71cノズル列のoddノズル、71dノズル列のoddノズル、71cノズル列のevenノズル、71dノズル列のevenノズル、71aノズル列のoddノズル、71bノズル列のoddノズルを順に用いてドットの形成が行われる。後続の画素に対しては、以上のノズル使用順序を繰り返す。以上のようなノズルの使用状況において各画素のドット形成直前の積算値平均を算出する。
積算値平均の算出のためには、各ノズルの積算値を求める必要がある。積算値は1画素進む毎に待機時間分の積算値+10を加算することと、ドット形成後の濃縮残りの積算値を図7の破線から参照することで算出する。
図9(c)のA画素において、各ノズルの積算値を1200とする。画素Aの記録時の積算値平均は1200である。画素Aで1ドット形成すると、71aノズル列のevenノズルの積算値が200になるとする。次に、画素Bの記録時の積算値平均の算出を行う。画素Aから画素Bに移動するに当たりすべてのノズルに積算値+10が加算される。1ノズルが積算値210、残りの7ノズルが積算値1210であるため、画素Bの記録時の積算値平均は1085である。
以上の計算を画素毎に繰り返すことで、各画素の積算値平均が算出される。算出した積算値平均を、画素毎に隣の画素と差分を取ることで、各画素の記録によってインク濃縮の変化量を設定することができる。図9(c)の画素Aでは、積算値平均が1200、インクデータの値が64であるため、この画素を記録することによる積算値平均の変化量は1085−1200=−115となる。すなわち、変化量がマイナスの値であるため、この画素の記録によってインク濃縮が低減している。前述したように、インクデータが0の場合、すなわちこの画素に対してインクを吐出しない場合は、変化量はプラスの値となる。
以上のように、各画素のインクデータと、各画素を記録する際の積算値平均とから、この画素の記録によって生じるノズルのインク濃度の変化量を予測することができる。
次に、インクの濃度変化の予測に基づいて、濃度を補正する補正処理方法について詳細に説明する。
図10(a)および(b)は、インクデータの値を補正する補正処理について説明する図である。図10(a)は、補正に用いる補正テーブルの一部を示している。図10(b)は、この補正テーブルを生成するために用いるグラフである。
図10(a)の補正テーブルは、処理対象画素のインクデータと、その画素のインクデータを補正する補正値が設定されている。この補正値は、インクデータが示す各値に対して設けられており、本実施形態においては0〜255の各値に対して設定されている。さらに、インク濃縮率が高いほど濃度が高くなってしまうため、積算値平均が大きくなるに従って補正値の絶対値が大きくなるように設定されている。本実施形態では、インク濃縮率が高い場合、補正値はマイナスの値である。また、4つの積算値平均の閾値を用いて5段階に設定されている。なお、本発明の補正量の段階は5に限定されるものではなく、インクの種類、画像の品質等、様々な要因に基づき、段階を変えることができる。例えば、インクデータの値が64の場合、1つ目の積算値平均の閾値として1100が設定されている。積算値平均が0以上1100未満は補正量0(補正を行わない)が適用される。2つ目の閾値である1100以上1200未満は積算値テーブルの2段目の補正量である−1が適用される。以降、3つ目の閾値である1200以上1300未満は補正量は−2が適用され、4つ目の閾値である1300以上1400未満は補正量は−3が適用される。また、1400以上であると、補正量は−4が適用される。
次に、補正テーブルの各パラメータの決定方法について説明する。補正テーブルの生成には、各インクデータの均一濃度画像を用い、この均一濃度画像に対して量子化処理を行い、ドット配置データを生成する。このドット配置データをもとに、濃縮積算値を用いて濃度補正を行い、閾値と補正量を決定する。
インクデータ64の均一濃度画像を例として説明する。濃縮積算値を用いて行うインクデータの濃度補正は、ドット配置を定めて算出した補正対象画素の積算値に応じて、ドット配置を定める前の対象画素のインクデータを補正するフィードバック制御により行う。図9(c)のようにドット配置を定めることで、各画素のドット形成に用いるノズルが決定する。これにより、各画素を記録する際のノズルの濃縮の程度を示す濃縮積算値を、各画素に対して算出することができる。
ここで、記録領域上におけるノズル配列方向の1列の画素を1カラムと呼ぶ。本実施形態では、インクデータの濃度補正は、均一ベタ画像の1カラム分の積算値を平均して算出し、1カラムすべてに同じ補正をかける方法を用いる。補正対象カラムのインクデータに補正をかけると、補正対象のカラムのドットが間引かれる状態になるため、対象カラム以降のカラムに形成される一部のドットの積算値が補正前と変わってしまう。そのため、正確に積算値を算出するために、補正対象カラムのインクデータが示す値を補正した後、再び量子化を行い、補正を行った次のカラムの積算値を算出して補正を行なうことが必要になる。このように、1カラムずつ量子化と補正を繰り返して画像全体を補正する。
図10(b)は、補正テーブルを生成するために用いるグラフであり、画像濃度とインクデータとの関係から、インクデータを補正するための補正量を算出する。それぞれの曲線は、同じ濃縮積算値のノズルを用いてインクデータの値が均一な画像、すなわち濃度が均一な画像を記録した際の、インクデータに対する記録画像の濃度を表している。ref曲線は、入力されたインクデータと、積算値0(濃縮していない状態)のノズルを用いて記録した画像濃度との関係を表している。一方、曲線1は、入力されたインクデータと、積算値1200のノズルを用いて記録した画像濃度との関係を表している。
入力されたインクデータの値が64の時、曲線1のインク濃縮状態のノズルで記録した画像が、インク濃縮していない状態のノズルで記録した画像と同じ濃度を得るためには、図の矢印に従ってインクデータの値を62にする必要がある。したがって、積算値1200の補正量は62−64=−2と決まる。この様な方法で、様々な値の積算値に関するこのような曲線を作り、ref曲線と比較を行うことで、各インクデータにおけるインクが濃縮していない状態のノズルと同じ画像濃度を得るための補正量を決めることができる。このようにして、無数の濃縮積算値に対して対応する補正量が決められるが、本実施形態では補正の段階が5つ程度になるように同じ補正量でまとめられる積算値の領域を調べ、閾値を定めて積算値を用いた補正テーブルを生成する。
積算値を用いた各インクデータの均一濃度画像の補正結果から、濃縮積算値平均を用いる補正処理方法の補正テーブルの閾値および補正量を以下のように定める。積算値を用いる補正方法は、1カラムずつドット配置を決めて積算値を算出し、補正を行うことを繰り返す。このとき、濃縮積算値を算出する際に濃縮積算値平均も同時に算出する。各カラムで算出した積算値平均とそのカラムで補正された補正量を対応させることで、積算値平均に対する補正量を定める。各インクデータに対して同様の対応付けを行うことで、積算値平均を用いる補正処理方法の補正テーブルの閾値および補正量を決定する。このように積算値平均を用いる補正処理方法の補正テーブルを作成することで、ドット配置データから積算値を求めて補正する場合と同程度の精度で補正を行うことができる。
図11は、本実施形態の補正処理を示すフローチャートである。また、図12は、本実施形態の補正処理の概念を説明するブロック図である。本実施形態では、積算値平均が1200の濃縮状態で、インクデータ66の均一濃度画像の補正を例に説明を行う。
ステップS1において、濃度補正処理部33dは、対象画素のインクデータ(66)と積算値平均管理部33bが記憶する算値平均(第1パラメータ)(1200)とを用いて、補正テーブル記憶部33eが記憶する補正テーブルから対応する補正量(−2)を取得する((図10(a)参照)。この積算値平均(第1パラメータ)の値は、対象画素の記録に用いる複数のノズルにより、対象画素の1つ前に記録される画素の記録によって変化するノズルの濃縮度合いが反映された値である。次に、ステップS2において、取得した補正量(−2)をインクデータ(66)に加算する。本実施形態において、補正データとしての補正後のインクデータは、66−2=64となる。尚、上記のステップS1およびステップS2の処理は、本発明の第1生成工程および第1生成手段の処理に対応する。ステップS3では、濃度変化予測部33aが、濃度補正処理部33dから受け取る、補正後のインクデータ(補正データ)(64)と積算値平均(第1パラメータ)(1200)とに基づき、積算値変化量テーブル記憶部34cが記憶する積算値平均変化量テーブルを参照して、変化量(−115)を取得する(図9(a)参照)。ステップS4においては、取得した変化量(−115)を積算値平均(第1パラメータ)(1200)に加算し、対象画素の次にこれらの複数のノズルで記録される画素に用いる積算値平均(第2のパラメータ)(1085)を算出し、積算値平均管理部33bに保存する。尚、上記のステップS3およびステップS4の処理は、本発明の第2生成工程および第2生成手段の処理に対応する。ステップS5では、対象画素が最終画素であるかどうかを判断する。最終画素ではないと判断された場合は、ステップS1に戻りステップS1〜S4を繰り返す、最終画素と判断された場合は、補正処理を終了する。尚、補正処理開始時の積算値平均管理部33bの積算値平均は0に設定されている。
なお、本実施形態では600dpi単位の1画素毎に濃度変化の予測およびインクデータの補正を行う例を示しているが、複数画素まとめて濃度変化の予測を行うことも可能である。
以上のように、本発明は、記録領域上の対象画素に記録すべきインクデータと、この対象画素の積算値平均とから、この対象画素を記録することによりインク濃縮状態がどの程度解消するかを示す変化量テーブルを備える。この変化量テーブルにより、インクデータから各画素の濃縮状態を示す積算値平均を取得し、この積算値平均に基づいてインクデータを補正することができる。すなわち、個々のノズルからの吐出データを生成しなくとも、多値のインクデータから各画素のインクの濃縮状態を複数ノズルの平均値として取得することで、高速に補正処理を行うことができる。さらに、取得した積算値平均とインクデータの値から、インクデータを補正するための補正値を示す補正テーブルを備える。この補正テーブルは、インクデータの各値に対し、4つの閾値を用いて積算値平均を5つの範囲にわけて対応する5つの補正値を有する形態で説明したが、より多くの閾値を用いて積算値平均に細かく対応することで精度の高い補正を行うことができる。
また、本実施形態では、画像データの解像度が600dpiで、記録装置の記録解像度(本実施形態ではノズル解像度)が1200dpiであるため、600dpiの解像度での1ラスターを8ノズルで記録する形態を用いた。本発明は画像データの解像度と記録装置の記録解像度とが同じ解像度である形態であってもよい。例えば、いずれも1200dpiである場合は、画像データの1ラスターに対して4ノズルで記録を行う。この場合、対象画素の積算値平均はこの4ノズルから求めればよい。
(第2の実施形態)
第1の実施形態では、図9(a)に示すインクデータと濃縮積算値平均のテーブルを用いて各画素の濃縮積算値平均を求めたが、本発明は上記方法に限られるものではない。
図13は、本実施形態の各画素の濃縮積算値平均の算出方法を説明するための説明図である。また、図14は、本実施形態のインクデータの補正処理を示すブロック図である。
本実施形態の画像データは1画素600dpi単位であり、1200dpiの解像度である1ラスターに4ノズル列が用いられるため、1画素に対して8ノズルが用いられる。インク入力値64は、600dpiに1ドットずつ形成される状態である。積算値管理部330cと発数管理部330fには各画素でのインク滴の濃縮積算値を管理する記憶領域と、通常のインクになるために吐出すべきインク滴の発数が記憶されている。
本実施形態では、濃縮積算値管理と発数管理の領域をそれぞれペアで3組用意する。そして、それぞれ第1の濃縮積算値管理と第1の発数管理、第2の濃縮積算値管理と第2の発数管理、第3の濃縮積算値管理と第3の発数管理とする。本実施形態では、濃縮したインクは、3発インク滴を吐出すると、通常の状態に戻るとしている。したがって、濃縮積算値管理と発数管理は、ペアで3つ用意されている。そして、第1の濃縮積算値管理と第1の発数管理は複数のノズルからそれぞれ最初に吐出されるインク滴、第2の濃縮積算値管理と第2の発数管理は複数のノズルからそれぞれ2番目に吐出されるインク滴、第3の濃縮積算値管理と第3の発数管理は複数のノズルからそれぞれ3番目に吐出されるインク滴について管理するものである。
補正を開始すると、まず、初期状態では、第1の発数管理には8が設定されており、その他の発数管理には0が設定されている。また、積算値管理も0が設定されている。
濃度変化予測部330aにより発数管理が0でない積算値管理に対して1画素処理が進む毎に積算値10が加算されていく。本実施形態では、第1の積算値管理にのみ積算値の加算が行われる。ドットの形成がされない画素では積算値を加算して次の画素に進む。ドットが形成される画素においては計算により積算値平均を算出し、補正を行う。
注目画素の積算値平均を求める計算は、
濃縮積算値平均=(第1の積算値)×(第1の発数)/8+(第2の積算値)×(第2の発数)/8+(第3の積算値)×(第3の発数)/8
である。
なお、本実施形態では、積算値平均の説明を簡単にするために、各画素のインクデータの補正は行っていない。
画素Aの位置において1ドットの形成が行われると、第1の発数管理は1発減算されて7に、第2の発数管理は1発加算されて1になる。この操作は、8ノズルのうちの1ノズルがドット形成に使用され濃縮が解消された状態になることを表している。濃度変化予測部330aは、画素Aでの第1の積算値からドット形成後のインク濃縮の残りに対応する積算値を、濃縮残り変換テーブル記憶部330gの変換テーブルを参照して第2の積算値管理に設定する。濃縮残り変換テーブルは、図7の濃縮特性のグラフに基づいて積算値と濃縮残りを表す積算値を対応付けたテーブルである。説明を簡単にするため、第2の積算値管理に加算するインク濃縮の残りに対応する積算値はすべて200とする。
次に、画素Bに補正処理が進み、発数管理が0でない第1の積算値管理に+10が加算される。また、画素Bにおいても1ドットの形成が行われる。このとき、第1の発数管理は1発減算されて6に、第2の発数管理は1発加算されて2になる。また、第2の積算値管理は画素Bでのドット形成により200に、画素Aの積算値管理から+10されるため、200と210の平均をとって205になる。
つまり、第2の積算値={(ドット形成前の第2の積算値)×(ドット形成前の第2の発数)+(新たに発生した濃縮残りの積算値)×(ドット形成の発数)}/{(ドット形成前の第2の発数)+(ドット形成の発数)}
濃度変化予測部330aは、濃縮残り変換テーブルから濃縮残りの積算値を参照し、第2の積算値算出のために以下の演算を行い、算出値を第2の積算値管理に設定する。
第1の発数が0になるまで上述の処理を繰り返す。第1の発数が0になった後は第1の積算値管理および発数管理に行っていた処理を第2の積算値管理および発数管理に行い、第2の積算値管理および発数管理に行っていた処理を第3の積算値管理および発数管理に行う。第2の発数が0になった場合は、第2の積算値管理および発数管理に行っていた処理を第3の積算値管理および発数管理に行い、第3の積算値管理および発数管理に行っていた処理を第1の積算値管理および発数管理に行う。このようにして3つの積算値管理および発数管理を繰り返し使用して画像全体の処理を行う。
本実施形態では、インクデータをドット形成発数(インク吐出発数)に変換するテーブル(不図示)を用意しており、(発数変換テーブル記憶部330b)、積算値平均の算出においてこのテーブルからドット形成発数を参照する。インクデータとドット形成発数の関係は、各インクデータで均一濃度画像を作成し、その画像のドット形成発数から1画素あたりのドット発数を算出することで定めるものである。
図15は、第2実施形態の補正処理を示すフローチャートである。第1の積算値が1200、第1の発数が8、その他の積算値および発数は0の濃縮状態で、インクデータ66の均一濃度画像の補正を例に説明を行う。図15ステップ100において、濃度変化予測部aは積算値管理部330bに記憶されている各積算値と発数管理部330fに記憶されている各発数とから補正対象画素の積算値平均を算出する。第1の積算値が1200、第1の発数が8、その他の積算値および発数は0であるため、積算値平均は1200となる。ステップS200において、濃度補正処理部330dは、対象画素のインクデータ66と濃度変化予測部330aが算出した積算値平均1200とを用いて、補正テーブル記憶部330eが記憶する補正テーブルから対応する補正量−2を参照する(図10(a)参照)。続くステップS300において参照した補正量をインクデータに加算し66−2=64となる補正を行う。ステップS400では、まず、濃度変化予測部330aが濃度補正処理部330dから受け取る補正されたインクデータ64を、発数変換テーブル記憶部bに記憶されている発数変換テーブルを用いて形成されるドットの発数に変換する。インクデータ64は1ドットの形成であるため、1発が参照される。次に濃度変化予測部330aが図13で説明される上記記載の算出方法を行い、各積算値および発数を積算値管理部330c、発数管理部330fに記録する。ステップS500で、最終画素でない場合は、ステップS1に戻りステップS100〜S400を繰り返す。最終画素と判断された場合は、補正処理を終了する。
以上の構成により、ドット配置を決定する前の多値の画像データに対して、画像の濃度に基づいた補正量で補正を行う。これにより、ノズルからインクが吐出されないことによりインクが濃縮して生じる濃度ムラに対する補正処理を、インクの濃縮の程度に基づいて、適切に且つ短時間で行うことができる。
(第3の実施形態)
第1の実施形態では、積算値平均の変化量は、各ノズル列のノズルがドット形成に均等に使われると想定して算出を行った。しかしながら本実施形態ではすべてのノズルが1回ずつ使用される前に、2回目の使用を行うノズルがある。
図15は、本実施形態のドットを形成するノズルを選択するindexパターンを示す概念図である。1画素600dpiに1ドットずつ形成する際の、4列8ノズルの使用方法を示している。1−odd−1は1番目のノズル列のoddノズルの1回目の使用を表している。各ノズルを順次使用するのではなく、すべてのノズルが1回ずつ使用される前に、2回目の使用を行うノズルがある。このように、本発明では第1の実施形態のように各ノズル列のノズルがドット形成に均等に使用されるものでなくてもよい。
また、第1の実施形態では1画素600dpi単位として積算値変化量テーブルを作成した。しかしながら1画素600dpiに限らず、例えば1画素300dpi単位で濃縮積算値と濃縮積算値平均を求めて積算値変化量テーブルを作成してもよい。補正テーブルは画像の入力解像度(本発明では600dpi単位)で作成する。第3の実施形態におけるインク濃度変化の予測処理および予測に基づいて濃度を補正する処理は第1の実施形態と同様である。
以上の構成により、ドット配置を決定する前の多値の画像データに対して、画像の濃度に基づいた補正量で補正を行う。これにより、ノズルからインクが吐出されないことによりインクが濃縮して生じる濃度ムラに対する補正処理を、インクの濃縮の程度に基づいて、適切に且つ短時間で行うことができる。
(第4の実施形態)
第1の実施形態では、画像の全領域に対して同一の補正処理を行った。しかしながら本実施形態では、吐出基板が千鳥状に配置されている吐出基板を使用して記録を行う場合、つなぎ部と非つなぎ部でそれぞれ異なる変化量テーブルおよび補正テーブルを使用し濃度補正処理を行うものである。
図17は、本実施形態の吐出基板を示す摸式図である。ここで、つなぎ部とは、本図に示すように2つの異なる吐出基板のノズルにより記録が行われる領域であり、非つなぎ部とは1つの吐出基板に配置されたノズルのみによって記録が行われる領域である。本実施形態のヘッドの吐出基板配置は、千鳥状に配置され、かつ、隣り合う吐出基板のノズル列は記録媒体搬送方向にオーバーラップする領域があるものである。
図18は本実施形態の画像処理を示すフローチャートである。本実施形態の画像処理のうち、画像の取得(ステップS21)から記録ドットの位置の決定(ステップS25)までは、第1の実施形態の図3のステップS11〜S15を参照して説明したものと同じ処理を行う。そして、つなぎ部があるか否かを判断し(ステップS26)、つなぎ部があった場合、つなぎ部に記録するインクドットをどちらの吐出基板で記録するかを、分配率が均等になるようにランダムに振り分ける(ステップS26)。そして、記録ドット毎の記録ノズル列を決定し(ステップS27)、決定された各ノズル列で記録ドットを記録する(ステップS28)。
なお、非つなぎ部においては、本実施形態では、第1の実施形態の図8(a)および(b)を用いて説明しものと同じであり、1ラスターのドット形成に4ノズル列、計8ノズルが使用される。また、つなぎ部においては、本実施形態では、1ラスターのドット形成に8ノズル列、計16ノズルが使用される。すなわち、つなぎ部と非つなぎ部では1ラスターのドット形成に使用するノズル数が異なる。このため、本実施形態ではラスターごとに、そのラスターがつなぎ部か非つなぎ部かを確認し、それぞれ適した変化量テーブルを使用し補正を行う。
図19は本実施形態のインクデータ濃度補正処理のフローチャートである。本実施形態のインクデータ濃度補正処理では処理するラスター選択されると(ステップS31)、ラスターごとにどの変化量テーブルおよび、補正テーブルを使用するかを選択するテーブル選択処理を行う(ステップS32)。
図20は、本実施形態のテーブル選択処理を示すフローチャートである。対象のラスターがつなぎ部に属するのか非つなぎ部に属するのかを判定し、使用する変化量テーブルおよび、補正テーブルのテーブルセットが決定される。
図21(a)は、本実施形態の選択テーブルを示す模式図である。本実施形態では、本図に示すテーブルから図20のフローチャートに基づき使用するテーブルを選択する。
非つなぎ部とつなぎ部の濃度変化予測処理および濃度補正処理に使用するテーブルの算出方法が一部異なる以外は第1の実施形態の濃度変化予測処理および濃度補正処理と同様である。よって、本実施形態では、以下各テーブルの算出方法についてのみ説明する。
つなぎ部の濃度変化予測テーブルの算出方法が非つなぎ部のそれと異なる点は、1ラスターのドット形成に使用されるノズル数の違いによる積算値平均の算出方法である。
各インクデータに対して均一のベタ画像を用意する。続いて本実施形態で用いる量子化を行い、ドット配置を定める。積算値平均の変化量は、2チップ各4列、計8列の各ノズル列のノズルがドット形成に均等に使われると想定して算出を行う。積算値は1画素進む毎に待機時間分の積算値+10を加算することと、ドット形成後の濃縮残りの積算値を図8(a)の破線から参照することで算出する。全ての積算値を算出しカラムごとに平均値を求め、それを積算値平均とする。この積算値平均を、画素毎に隣の画素と差分を取ることで、積算値平均とインクデータに対応する変化量が定まる。これを各インクデータについて求め、変化量テーブルとする。
なお、つなぎ部の補正テーブルは、第1の実施形態の濃度補正テーブルと同様に求めるので、説明は省略する。
以上のように、それぞれのラスターごとに補正用のテーブルを設定することにより、全体に対して同じテーブルで補正を行った場合に比べ、ムラなどの画像品質の低下を低減することができる。
(第5の実施形態)
第1の実施形態では、画像の全領域に対して同一の補正処理を行った。本実施形態では、不吐出ノズルが発生している場合、不吐出ノズルで記録する記録データを、他のノズルで記録することによって画像を記録する。本実施形態では、この不吐出ノズルにより記録する記録データを他のノズルによって記録をする補間処理が行われている領域に対してこの補間処理が行われていない領域と異なる変化量テーブルおよび補正テーブルを使用して濃度補正処理を行うものである。
図22は、本実施形態のインクジェット記録装置を示す説明図である。本実施形態の記録装置は、第1の実施形態で図1を用いて説明した記録装置と基本的には同じである。ただし、本実施形態の記録装置は、記録媒体搬送方向下流に記録幅より広い、記録結果を読取るスキャナ9を備えている。また、本実施形態の記録装置は、後述する不吐出ノズルの検知処理および不吐補間処理を行う記録装置である。
図23は、本実施形態の不吐出ノズルの検知処理の流れを示すフローチャートである。本実施形態の不吐出ノズルの検知は、画像毎に行う。
まず画像毎に、不吐出ノズル検知パターンを記録する(ステップS51)。
図24は、本実施形態の不吐出ノズル検知パターンの例を示す説明図である。図24(a)は、不吐出ノズルの検知パターンを示し、図24(b)は、図24(a)に記載された検知パターンの一部を拡大した図である。図示したように、不吐出ノズル検知パターンは、この検知パターンをスキャナ9で読み取り、線が抜けている場所を特定し、不吐出ノズルを検知する。
次に、本実施形態の不吐出補間処理について説明をする。例えば、不吐出ノズルが1つ発生した場合、不吐出になったノズルが打つはずであったドットを同じ列の他の3つのノズルが順番に代わりに打つよう列分配が変更される。例えば、Level1のベタを記録する場合、ラスターにおけるノズル使用順は、
1−odd, 1−even, 2−odd, 2−even, 3−odd, 3−even, 4−odd, 4−even
の繰り返しとなる。ここで、1−oddは1番目のノズル列のoddノズルを示している。例えば、2−oddのノズルが不吐出となった場合、使用順は、
1−odd, 1−even, 1−odd, 2−even, 3−odd, 3−even, 4−odd, 4−even,
1−odd, 1−even, 3−odd, 2−even, 3−odd, 3−even, 4−odd, 4−even,
1−odd, 1−even, 4−odd, 2−even, 3−odd, 3−even, 4−odd, 4−even
の繰り返しとなる。
本実施形態の画像濃度補正処理の流れは、図19を用いて第4の実施形態で説明した画像濃度補正処理の流れと同様である。ただし、テーブル選択処理および変化量テーブル・補正テーブルの構成方法が異なるので、以下これら異なる点について説明する。
本実施形態のテーブル選択処理は、不吐出補間処理を行うラスターかどうかで変化量テーブルを変える。本実施形態では、不吐出補間処理を行うラスターは、ドット形成に使用されるノズル数が少なくなることにより、使用ノズルの積算値平均の変化量も大きく変わるからである。本実施形態の補正テーブルは、本実施形態では不吐出補完処理を行っても、ドット配置は同じであるため、同じテーブルを使用する。
図25は、本実施形態のテーブル選択処理の流れを示すフローチャートである。まず、対象のラスターが、つなぎ部か非つなぎ部のいずれに属するのかを判定し、使用する変化量テーブルおよび補正テーブルのテーブルセットが決定される。
図21(b)は、本実施形態の選択テーブルを示す模式図である。本実施形態の、不吐出補間処理を行うラスターの変化量テーブルの算出方法が、不吐出補間処理を行わないラスターの変化量テーブルの算出方法と異なる点は、1ラスターのドット形成に使用されるノズル数の違いによる積算値平均の算出方法である。
まず、各インクデータに対して均一のベタ画像を用意する。そして、本実施形態で用いる量子化を行い、ドット配置を定める。積算値平均の変化量は、使用可能なノズルがドット形成に均等に使われると想定して算出を行う。積算値は1画素進む毎に待機時間分の積算値+10を加算することと、ドット形成後の濃縮残りの積算値を図8(a)に示す破線から参照することで算出する。全ての積算値を算出しカラムごとに平均値を求め、それを積算値平均とする。この積算値平均を、画素毎に隣の画素と差分を取ることで、積算値平均とインクデータに対応する変化量が定まる。これを各インクデータについて求め、変化量テーブルとする。
なお、つなぎ部の補正テーブルは、第1の実施形態の濃度補正テーブルと同様に求めるので、説明は省略する。
(第6の実施形態)
本実施形態では、記録ヘッドに配置された吐出基板間でノズル形状に製造ばらつきがあり、それによりノズル近傍におけるインクの濃縮速度のばらつきが乗じるため、吐出基板ごとに異なる変化量テーブルを使用し、補正処理を行うものである。
本実施形態における記録装置の構成は、第1の実施形態の記録装置と基本的には同じである。ただし、本実施形態の記録装置に搭載されている記録ヘッドは、サーマル式のインクジェット記録ヘッドである。この記録ヘッドは、ノズル付近にあるヒーターにパルス電圧を印加することによりヒーターが加熱され、バブルが発生し、そのバブルの体積膨張によりノズル外に押し出されたインクがインク滴となり吐出されるものである。また、この記録ヘッドは印加するパルス電圧幅により吐出するインク滴が変化する特性を持つ。そして、ノズルヒーターに印加するパルス電圧幅を吐出基板ごとに適切に変調し、吐出基板間の電圧差を低減する制御がなされる。各チップのパルス電圧幅変調に関するデータは記録ヘッドに記憶されており、記録装置はそのデータを参照して最適な変調制御が行われる。また、本実施形態の記録ヘッドには製造ばらつき等によりノズル径の差異が発生している吐出基板が存在しているとする。
本実施形態の画像処理および画像濃度補正処理の流れは、第4の実施形態の画像濃度補正処理の流れと同様であり、それぞれ図18および図19に示すフローチャートに記載された流れである。ただし、本実施形態では画像濃度補正処理におけるテーブル選択処理、変化量テーブルおよび補正テーブルは異なる。よって、以下、これらについてのみ説明する。
図21(c)は、本実施形態の選択テーブルを示す模式図である。上述したように、本実施形態の記録ヘッドには製造ばらつき等によりノズル径の差異が発生している吐出基板が存在している。ノズル径が異なる場合、積算値‐濃縮率プロファイルは異なるため、変化量テーブルも異なるものとなる。補正テーブルに関しては、本実施形態ではノズル径は変わってもパルス電圧幅制御により吐出量が調整されドット径は同程度となるため同一のテーブルとなる。したがって、本実施形態のテーブル選択処理は、各ラスターが構成される吐出基板のノズルに合致するテーブルセットが選択され参照される。
本実施形態の変化テーブルは、第1の実施形態の変化量テーブルと同様の方法で求める。各ノズル径に対応した変化量テーブルを作成するために、それぞれのノズル径に対応する積算値‐濃縮率プロファイルを参照して積算値平均を求め、変化量を算出する。
なお、補正テーブルは、第1の実施形態の濃度補正テーブルと同様に求めるので、説明は省略する。
(第7の実施形態)
本実施形態の記録装置は、記録ヘッドのノズル構成以外の構成は第1の実施形態の記録装置と同様である。本実施形態の記録ヘッドのノズル構成は、列数およびノズル配置は第1の実施形態と同様であるが、ノズル列の4列のうち2列(A、C列)は大きいノズル径のノズルであって、他の2列(B、D列)は小さいノズル径のノズルが配置されている。それぞれの大きさのノズルによる吐出量はそれぞれ5pl、7plであるとする。また、本実施形態の記録装置は記録ヘッドを構成する吐出基板間の製造ばらつきによるノズル径差、吐出量差に起因する濃度差の解消のため、同じ階調に対して平均吐出量が同程度になるように大小ノズルの使用比率を変えて記録を行う。大小ノズルの使用比率のデータは記録ヘッドに備えられた不図示のROMに記録されており、記録装置はそのデータを参照して処理を行う。
本実施形態の記録装置は、記録画素600dpiである。これは、1200dpi幅の2つのカラムから構成され、それぞれ大ノズルでドットを記録するカラムと小ドットで記録するカラムであるものとする。大小ノズルの吐出量が設計値通りであるならば大小ノズルの使用比率は両者とも50%となる。
図26は、本実施形態の大小ノズルの実吐出量が設計値と異なる場合の使用比率の組み合わせを示す表である。
図27は、本実施形態の画像処理部の流れを示すフローチャートである。画像を取得し(ステップS61)、画像データを各色に分解し(ステップS62)、インクデータ濃度補正処理を行った後に(ステップS63)、補正後の多値の画像を、大小ノズルで記録する画像に分ける(ステップS64)。それぞれの画像の各画素の階調値は、濃度補正後の画像の各画素の階調値にそれぞれ大小ノズルの使用比率をかけた値とする。大小ノズル用の画像に分けた後、それぞれに対して量子化(ステップS65およびステップS68)、記録ドット位置の決定(ステップS66およびステップS69)、記録ドット毎のノズル列の決定を行う(ステップS67およびステップS70)。そして、決定された各ノズル列により記録ドットの記録を行う(ステップS71)。
図28は、本実施形態のドット記録位置のLevelに応じた画素内のドット位置を示す模式図である。記録画素は600dpiであり、大小ノズルそれぞれに対しLevel0〜2の3値の量子化後画像データを、記録ドット解像度1200dpiのドットパターンで示している。例えば、大ノズルの量子化後の結果がLevel1の場合、600dpiの記録画素内には1ドット記録され、そのドット記録位置は、左上(図28(a))、左下(図28(b))の2パターンを繰り返す。ドット記録位置が定まったら、各ノズル列へドットデータの分配を行う。
本実施形態の画像濃度補正処理の流れは、図19を用いて説明した第4の実施形態の画像濃度補正処理の流れと同様である。ただし、テーブル選択処理および変化量テーブル・補正テーブルの構成方法が異なるので、ここではこれら異なる点について説明する。
本実施形態のテーブル選択処理は、それぞれのチップで吐出量差およびそれに伴う大小ノズルの使用比率の違いがあるため、第4の実施形態同様、チップごとに異なる変化量テーブルおよび補正テーブルを使用し、濃度補正処理を行う。変化量テーブルをチップごとに変えるのは、吐出基板ごとにノズル径が異なり、濃縮速度が異なり、大小ノズル使用比率により使用頻度が異なるためである。
図21(d)は、本実施形態の選択テーブルを示す模式図である。本実施形態の変化量テーブルは、各インクデータに対して均一のベタ画像データを用意する。続いて本実施形態で用いる大小ノズル用画像への分割、量子化およびドット配置の決定を行う。積算値平均の変化量は、大小各ノズル列のノズルがドット形成にそれぞれ均等に使われると想定して算出を行う。積算値は1画素進む毎に待機時間分の積算値+10を加算する。
図29は、大小ノズルのインクの濃縮率とインク濃縮積算値との関係を示すグラフである。実線で示した大小ノズルの濃縮プロファイルにそれぞれの使用比率を積算した和であり、太線で示した積和値の濃縮プロファイルをもとに算出する。また、ドット形成後の濃縮残りの積算値を太破線で示した積和値から算出する。全ての積算値を算出しカラムごとに大小ドット合わせた平均値を求め、それを積算値平均とする。この積算値平均を、画素毎に隣の画素と差分を取ることで、積算値平均とインクデータに対応する変化量が定まる。これを各インクデータについて求め、変化量テーブルを作成する。
本実施形態の補正テーブルは、各大小ノズル使用比率に対し、第1の実施形態の補正テーブルと同様の方法で作成する。
(その他の実施形態)
以上の実施形態において、図11や図19に示したように、濃度補正において、補正後に選択中の画素のインクデータを参照し積算値の変化量を求めている。しかしながら本発明は、インクデータの補正と積算値の変化量の導出および積算値の算出の順番は適切に補正処理を行えるのであればフローチャートに示すステップの順番を変えても良い。
図30(a)は、その他の実施形態の補正処理を示すフローチャートである。
また、図30(b)は、インクデータ濃度補正処理を示すフローチャートである。
図11に示すフローチャートの代わりに図30(a)に示したように補正の前に選択中の画素の1つ前のインクデータを参照し積算値の変化量を導出し積算値を算出するフローチャートとしてもよい。また、図19に示すフローチャートの代わりに図30(b)に示す補正が終わった後に変化量を導出し積算値を算出する順番であってもよい。
1 記録装置
2 制御ユニット
3 CPU
7 記録ヘッド
41 RAM
42 ROM
71、72、73、74 吐出基板
71a、71b、71c、71d ノズル群
33a 濃度変化予測部
34b 積算値平均管理部
34c 積算値平均変化量テーブル記憶部
33d 濃度補正処理部
33e 補正テーブル記憶部

Claims (15)

  1. 同色のインクを吐出する複数のノズルを備える記録ヘッドと記録媒体との相対走査により前記記録媒体に画像を記録する記録装置のための画像処理方法であって、
    前記記録媒体上の第1画素に対応する多値データと、前記複数のノズルのうちの前記第1画素の記録に用いるN(N≧2)個のノズルが前記第1画素と対応するときの前記N個のノズルのインクの濃縮度合いに関する濃縮値を示す第1パラメータと、を取得する取得工程と、
    前記取得工程にて取得された前記第1画素に対応する多値データと前記第1パラメータとに基づいて補正量を決定し、当該補正量で前記第1画素に対応する多値データを補正することにより前記第1画素に対応する補正データを生成する第1生成工程と、
    前記取得工程にて取得された前記第1パラメータと前記第1生成工程にて生成された前記補正データとに基づいて、前記第1画素に隣接する画素であって、前記第1画素の次に前記N個のノズルによって記録される第2画素と対応するときの前記N個のノズルのインクの濃縮度合いに関する濃縮値を示す第2パラメータを生成する第2生成工程と、
    を有することを特徴とする画像処理方法。
  2. 前記第2の生成工程において、前記取得工程にて取得された前記第1パラメータと前記第1生成工程にて生成された前記補正データとに基づいて変化量を決定し、当該変化量で前記第1パラメータを補正することにより前記第2パラメータが生成されることを特徴とする請求項1に記載の画像処理方法。
  3. 前記第1生成工程において、前記第1パラメータが示す前記濃縮値が第1の値である場合に生成される前記補正量が、前記第1パラメータが示す前記濃縮値が前記第1の値よりも小さい第2の値である場合に生成される前記補正量よりも大きくなるように、前記補正量が決定されることを特徴とする請求項2に記載の画像処理方法。
  4. 前記第2生成工程において、(i)前記第1生成工程により生成された前記補正データが示す値が第3の値である場合、前記第2パラメータが示す前記濃縮値が前記第1パラメータが示す前記濃縮値よりも小さくなるように、前記第2パラメータが生成され、(ii)前記第1生成工程により生成された前記補正データが示す値が前記第3の値よりも小さい第4の値である場合、前記第2パラメータが示す前記濃縮値が前記第1パラメータが示す前記濃縮値よりも大きくなるように、前記第2パラメータが生成されることを特徴とする請求項1から3のいずれか1項に記載の画像処理方法。
  5. 前記第1生成工程にて生成された前記第1画素に対応する補正データに基づいて、前記N個のノズルからの前記第1画素へのインクの吐出または非吐出を示す吐出データを生成する第3生成工程を更に有することを特徴とする請求項1から4のいずれか1項に記載の画像処理方法。
  6. 前記第3生成工程により生成された吐出データに基づいて前記記録媒体に画像を記録する記録工程を更に有することを特徴とする請求項5に記載の画像処理方法。
  7. 前記第3生成工程により生成された吐出データは、2値データであることを特徴とする請求項5または6に記載の画像処理方法。
  8. 前記取得工程において、前記第2画素に対応する多値データと、前記第2生成工程にて生成された前記第2画素に対応する前記第2パラメータと、が更に取得され、
    前記第1生成工程において、前記取得工程にて取得された前記第2画素に対応する前記多値データと前記第2パラメータとに基づいて第2の補正量を決定し、当該第2の補正量で前記第2画素に対応する多値データを補正することにより前記第2画素に対応する補正データが更に生成されることを特徴とする請求項1から7のいずれか1項に記載の画像処理方法。
  9. 同色のインクを吐出する複数のノズルを備える記録ヘッドと記録媒体との相対走査により前記記録媒体に画像を記録するための画像処理を行う画像処理装置であって、
    前記記録媒体上の第1画素に対応する多値データと、前記複数のノズルのうちの前記第1画素の記録に用いるN(N≧2)個のノズルが前記第1画素と対応するときの前記N個のノズルのインクの濃縮度合いに関する濃縮値を示す第1パラメータと、を取得する取得手段と、
    前記取得手段によって取得された前記第1画素に対応する多値データと前記第1パラメータとに基づいて補正量を決定し、当該補正量で前記第1画素に対応する多値データを補正することにより前記第1画素に対応する補正データを生成する第1生成手段と、
    前記取得手段によって取得された前記第1パラメータと前記第1生成手段によって生成された前記補正データとに基づいて、前記第1画素に隣接する画素であって、前記第1画素の次に前記N個のノズルによって記録される第2画素と対応するときの前記N個のノズルのインクの濃縮度合いに関する濃縮値を示す第2パラメータを生成する第2生成手段と、
    を有することを特徴とする画像処理装置。
  10. 前記第2の生成手段は、前記取得手段にて取得された前記第1パラメータと前記第1生成手段にて生成された前記補正データとに基づいて変化量を決定し、当該変化量で前記第1パラメータを補正することにより前記第2パラメータが生成されることを特徴とする請求項9に記載の画像処理装置
  11. 前記第1生成手段は、前記第1パラメータが示す前記濃縮値が第1の値である場合に生成される前記補正量が、前記第1パラメータが示す前記濃縮値が前記第1の値よりも小さい第2の値である場合に生成される前記補正量よりも大きくなるように、前記補正量を決定することを特徴とする請求項10に記載の画像処理装置。
  12. 前記第2生成手段は、(i)前記第1生成手段によって生成された前記補正データが示す値が第3の値である場合、前記第2パラメータが示す前記濃縮値が前記第1パラメータが示す前記濃縮値よりも小さくなるように、前記第2パラメータが生成され、(ii)前記第1生成手段によって生成された前記補正データが示す値が前記第3の値よりも小さい第4の値である場合、前記第2パラメータが示す前記濃縮値が前記第1パラメータが示す前記濃縮値よりも大きくなるように、前記第2パラメータを生成することを特徴とする請求項9から11のいずれか1項に記載の画像処理装置。
  13. 前記第1生成手段によって生成された前記第1画素に対応する補正データに基づいて、前記N個のノズルからの前記第1画素へのインクの吐出または非吐出を示す吐出データを生成する第3生成手段を更に有することを特徴とする請求項9から12のいずれか1項に記載の画像処理装置。
  14. 前記取得手段は、前記第2画素に対応する多値データと、前記第2生成手段によって生成された前記第2画素に対応する前記第2パラメータと、を更に取得し、
    前記第1生成手段は、前記取得手段によって取得された前記第2画素に対応する前記多値データと前記第2パラメータとに基づいて第2の補正量を決定し、当該第2の補正量で前記第2画素に対応する多値データを補正することにより前記第2画素に対応する補正データを更に生成することを特徴とする請求項9から13のいずれか1項に記載の画像処理装置。
  15. 前記記録ヘッドを更に有することを特徴とする請求項9から14のいずれか1項に記載の画像処理装置。
JP2012101527A 2011-05-10 2012-04-26 画像処理方法および画像処理装置 Active JP5975717B2 (ja)

Priority Applications (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2012101527A JP5975717B2 (ja) 2011-05-10 2012-04-26 画像処理方法および画像処理装置
US13/459,822 US9016821B2 (en) 2011-05-10 2012-04-30 Image processing apparatus and image processing method

Applications Claiming Priority (5)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2011105240 2011-05-10
JP2011105240 2011-05-10
JP2012068973 2012-03-26
JP2012068973 2012-03-26
JP2012101527A JP5975717B2 (ja) 2011-05-10 2012-04-26 画像処理方法および画像処理装置

Publications (3)

Publication Number Publication Date
JP2013226755A JP2013226755A (ja) 2013-11-07
JP2013226755A5 JP2013226755A5 (ja) 2015-07-23
JP5975717B2 true JP5975717B2 (ja) 2016-08-23

Family

ID=47141613

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2012101527A Active JP5975717B2 (ja) 2011-05-10 2012-04-26 画像処理方法および画像処理装置

Country Status (2)

Country Link
US (1) US9016821B2 (ja)
JP (1) JP5975717B2 (ja)

Families Citing this family (17)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP6029311B2 (ja) 2011-05-10 2016-11-24 キヤノン株式会社 画像処理装置および画像処理方法
JP5995642B2 (ja) 2012-10-11 2016-09-21 キヤノン株式会社 記録装置および記録方法
US9138989B2 (en) 2013-02-15 2015-09-22 Canon Kabushiki Kaisha Printing control apparatus and printing control method for distributing quantized image data
US9050840B2 (en) 2013-09-05 2015-06-09 Canon Kabushiki Kaisha Printing apparatus and method for correcting printing position shift
JP6203025B2 (ja) 2013-12-10 2017-09-27 キヤノン株式会社 記録装置および記録データの処理方法
US10166763B2 (en) 2014-06-18 2019-01-01 Canon Kabushiki Kaisha Printing apparatus, printing method and storage medium
JP6360410B2 (ja) 2014-10-07 2018-07-18 キヤノン株式会社 記録装置及びその駆動方法
JP2016074152A (ja) 2014-10-07 2016-05-12 キヤノン株式会社 記録装置及びその駆動方法
US9168737B1 (en) * 2015-01-29 2015-10-27 Funai Electric Co., Ltd. System and method for ejecting adjustable amounts of ink
US9409390B1 (en) 2015-03-06 2016-08-09 Canon Kabushiki Kaisha Printing apparatus and control method therefor
JP6512942B2 (ja) * 2015-05-27 2019-05-15 キヤノン株式会社 画像処理装置および画像処理方法
JP6688627B2 (ja) * 2016-02-16 2020-04-28 理想科学工業株式会社 インクジェット印刷装置
JP6797554B2 (ja) 2016-05-06 2020-12-09 キヤノン株式会社 通知装置および記録装置
JP2018118382A (ja) * 2017-01-23 2018-08-02 セイコーエプソン株式会社 画像処理方法、画像処理装置および印刷システム
JP2020037209A (ja) 2018-09-03 2020-03-12 キヤノン株式会社 インクジェット記録装置、インクジェット記録方法、およびプログラム
DE102019216736A1 (de) * 2018-11-27 2020-05-28 Heidelberger Druckmaschinen Ag Substratabhängiges Kompensationsprofil
JP7451257B2 (ja) 2020-03-26 2024-03-18 キヤノン株式会社 インクジェット記録装置及びインクジェット記録方法

Family Cites Families (12)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0976508A (ja) * 1995-09-14 1997-03-25 Toshiba Corp インクジェット記録装置
JPH09286125A (ja) 1996-04-23 1997-11-04 Canon Inc インクジェット記録方法及びその装置
EP0803360B1 (en) * 1996-04-23 2003-09-24 Canon Kabushiki Kaisha Ink-jet printing system, and ink-jet printing method and apparatus
JP3774505B2 (ja) 1996-04-23 2006-05-17 キヤノン株式会社 中間調記録装置、中間調記録方法、インクタンク、ヘッドカートリッジ、インクジェット記録装置及びインクジェット記録方法
JP3554175B2 (ja) * 1997-03-14 2004-08-18 キヤノン株式会社 インクジェット記録装置およびインクジェット記録方法
JP4018286B2 (ja) * 1998-03-11 2007-12-05 キヤノン株式会社 インクジェット記録方法及び装置及び記録システム
JP2002326347A (ja) 2001-05-02 2002-11-12 Canon Inc インクジェット記録装置およびインクジェット記録方法
JP2005161630A (ja) * 2003-12-01 2005-06-23 Canon Inc インクジェット記録システムおよびインクジェット記録方法
JP4792966B2 (ja) * 2005-03-22 2011-10-12 セイコーエプソン株式会社 印刷システム、印刷プログラム、印刷方法、サーバ装置、サーバ装置用プログラム、クライアント装置、プリンタ、プリンタ用プログラム、およびクライアント装置用プログラム
JP5265239B2 (ja) * 2008-04-21 2013-08-14 京セラドキュメントソリューションズ株式会社 画像形成装置
JP5226495B2 (ja) * 2008-12-12 2013-07-03 キヤノン株式会社 データ生成方法およびデータ生成装置
JP4784658B2 (ja) * 2009-02-05 2011-10-05 ブラザー工業株式会社 画像形成装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP2013226755A (ja) 2013-11-07
US20120287194A1 (en) 2012-11-15
US9016821B2 (en) 2015-04-28

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5975717B2 (ja) 画像処理方法および画像処理装置
JP5995642B2 (ja) 記録装置および記録方法
US8864266B2 (en) Printing device and printing method
US5343231A (en) Image recording apparatus capable of correcting density unevenness
US9007655B2 (en) Image processing apparatus, printing apparatus, and image processing method
JP4385626B2 (ja) 画像処理装置、画像処理方法及び画像処理プログラム
EP1762394A1 (en) Printing device, printing program, printing method and image processing device, image processing program, image processing method, and recording medium on which program is recorded
JP4229671B2 (ja) 画像記録装置
US20120274951A1 (en) Inkjet printing apparatus and inkjet printing method
US20100245871A1 (en) Method of correcting pixel data and fluid ejecting apparatus
CN111347790A (zh) 图像处理装置、图像处理方法和存储介质
US20100188678A1 (en) Image processing apparatus, printing apparatus, and image processing method
US8705111B2 (en) Inkjet printing apparatus and print data generating method
JP6207259B2 (ja) 画像処理方法および画像処理装置
JP4016572B2 (ja) 異なるタイミングで形成されるドット間の形成位置のずれの調整
US20050122361A1 (en) Method for creating printing data applied to a printer capable of generating ink droplets of different sizes
JP2015074209A (ja) 画像処理装置および画像処理方法
US20100245441A1 (en) Fluid ejecting apparatus and method of correcting pixel data
US10183487B2 (en) Liquid discharge apparatus
JP6218371B2 (ja) 記録方法および記録装置
JPH10315449A (ja) 記録装置、記録方法、画像処理装置、画像処理方法、および記録媒体
JP2016190427A (ja) データ補正方法、補正関数取得方法、及び、インクジェットプリンタ。
JP2015143012A (ja) インクジェット記録装置および画像処理装置
JP2015074086A (ja) インクジェット記録装置および該装置のための記録濃度ムラ補正方法
JP2005177990A (ja) インクジェット記録装置、インクジェット記録方法、および記録ヘッド

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20150416

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20150604

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20160218

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20160308

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20160506

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20160524

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20160601

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20160621

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20160719

R151 Written notification of patent or utility model registration

Ref document number: 5975717

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151