JP2016190427A - データ補正方法、補正関数取得方法、及び、インクジェットプリンタ。 - Google Patents

データ補正方法、補正関数取得方法、及び、インクジェットプリンタ。 Download PDF

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Abstract

【課題】複数色のインクを用いて画像を形成するインクジェットプリンタにおいて、各色のインクの占有率に応じて濃度ムラの補正値を決定することにより、濃度ムラをより効果的に抑制すること。
【解決手段】まず、画像データから、各画素が複数のノズルの何れか1つに対応付けられる中間画像データを作成する。次に、中間画像データの各画素の画素値に基づいて、補正対象色の占有率を画素毎に算出する(S12)。そして、補正対象色の占有率に応じた補正値を導く補正関数であってノズル毎に個別に設定された補正関数を用いて、補正対象色の占有率に応じた補正対象色の補正値を算出し(S13)、中間画像データの画素毎に、上記補正値で補正した補正画像データを作成する(S14)。
【選択図】図4

Description

本発明は、複数色のインクを用いて画像を形成するインクジェットプリンタにおいて、画像の濃度ムラを抑制する技術に関する。
複数色のインクを使用して画像を形成するカラーインクジェットプリンタにおいて、ノズル配列ピッチの不均一や、異なるノズル間での吐出特性の違いなどに起因して、画像に濃度ムラが生じることがある。そこで、従来から、画像の濃度ムラを抑制して画質を向上させる工夫が提案されている。
以前より、1色のインクのみを使用して形成した画像の濃度ムラを抑制するために、各ノズルの吐出量を補正することが知られている(単色ムラ補正)。しかし、1色のインクでムラのない画像を形成できるように補正されたとしても、複数色のインクを使用して画像を形成した場合に、異なる色のインクを吐出するノズルの間において、ノズルの位置ズレや吐出特性の違いなどに起因して濃度ムラが生じることもある。つまり、単色ムラ補正のみでは、複数色のインクを用いて画像を形成した場合の濃度ムラを抑制することは難しい。
これについて、特許文献1では、2色以上のインクで形成したテストパターンを用いて濃度補正(各ノズルの吐出量の補正)を行っている。まず、シアン、マゼンタ、イエローの単色パターンと、2色のインクを用いて形成したレッド、グリーン、ブルーの混色パターンの、合計6種類のパターンを形成する。これら6種類のパターンを読み取り、それぞれの画像データを取得する。取得した画像データから、各パターンの各ノズル位置における色情報(色度:Lab値)を求め、さらに、各パターンの各ノズル位置について、ROMに記憶された理想の色度からの差(色差)を求める。
次に、各ノズル位置について、6種類のパターンの間での色差の自乗平均を求め、この自乗平均値が最小となるように、シアン、マゼンタ、イエローのそれぞれについて補正値を求める。つまり、6種類のパターンのそれぞれについて、各ノズル位置の色度が理想の色度に近くなるように、シアン、マゼンタ、イエローのそれぞれのノズルの補正値を決定する。このように、特許文献1では、単色パターンだけでなく、2色のインクを混色させて形成した混色パターンも用いて補正を行っている。従って、2色のインクを用いて画像を印刷する場合についても、濃度ムラの抑制が可能となる。
特開平3−114761号
特許文献では、合計6種類のパターンをそれぞれ1つずつ形成している。言い換えれば、6種類のパターンのそれぞれを、特定の濃度でのみ形成している。しかし、実際には、複数色のインクを用いて画像を形成したときに、各色のインクがどの程度の割合で使用されているか(以下、占有率ともいう)によっても、画像の濃度ムラの程度が変化する。この点、特許文献1のように、2色のインクをそれぞれ特定の占有率で使用して混色パターンを形成し、このパターンに基づいた補正値で補正を行った場合、上記特定の占有率で画像を形成したときには濃度ムラは効果的に抑制される。しかし、上記特定の占有率とは異なる占有率で画像を形成した場合には、その占有率の違いによって、画像の濃度ムラが十分に抑制されないことも考えられる。
本発明の目的は、複数色のインクを用いて画像を形成するインクジェットプリンタにおいて、各色のインクの占有率に応じて濃度ムラの補正値を決定することにより、濃度ムラをより効果的に抑制することである。
第1の発明のデータ補正方法は、複数色のインクに対応した複数のノズル列を構成する複数のノズルを有するインクジェットヘッドにより、被記録媒体に画像を形成するためのデータを補正する方法であって、
画像データを取得する取得ステップと、複数の画素で構成され、各画素が前記複数のノズルの何れか1つに対応付けられる中間画像データを、前記取得ステップで取得した画像データから作成する、中間画像データ作成ステップと、前記中間画像データの各画素の画素値に基づいて、補正対象色の占有率を前記画素毎に算出する、占有率算出ステップと、前記補正対象色の占有率に応じた補正値を導く補正関数であって前記ノズル毎に個別に設定された補正関数を用いて、前記占有率算出ステップで算出された前記補正対象色の占有率に応じた前記補正対象色の補正値を算出する第1補正値算出ステップと、前記第1補正値算出ステップで算出した前記中間画像データの画素毎の補正値で補正した補正画像データを、前記中間画像データから作成する、補正データ作成ステップと、を備えていることを特徴とするものである。
本発明では、まず、画像データから、各画素が複数のノズルの何れか1つに対応付けられる中間画像データを作成する。次に、中間画像データの各画素の画素値に基づいて、補正対象色の占有率を画素毎に算出する。さらに、ノズル毎に設定された補正関数を用いて、補正対象色の占有率に応じた補正対象色の補正値を算出する。そして、中間画像データから、画素毎の上記補正値で補正した補正画像データを作成する。このように、中間画像データの画素毎に、補正対象色の占有率に応じた補正値で補正を行うため、複数色のインクを使用して画像を形成したときの濃度ムラを、より効果的に抑制することができる。
第2の発明のデータ補正方法は、前記第1の発明において、前記補正対象色のノズル列のみで画像を形成した場合に生じるノズル列方向の濃度ムラを抑制する補正をするための、補正値を取得する第2補正値取得ステップを備え、前記補正データ作成ステップにおいて、前記第1補正値算出ステップで算出した補正値と、前記第2補正値取得ステップで取得した補正値とを用いて、前記補正画像データを作成することを特徴とするものである。
本発明では、補正対象色のノズル列のみを使用して画像を形成したときに発生する濃度ムラと、複数色のノズル列を使用した場合の濃度ムラの両方が抑制されるため、濃度ムラが効果的に抑制される。
第3の発明の補正関数取得方法は、前記第1又は第2の発明のデータ補正方法で用いる前記補正関数を取得する方法であって、
前記補正対象色のインクについてはテストパターン毎に指示濃度が異なり、補正対象外の色のインクについては指示濃度が全てのテストパターンで等しい、複数のテストパターンを被記録媒体に印刷する、パターン形成ステップと、印刷された複数のテストパターンを読取装置で読み取る、読取ステップと、前記読取ステップで読み取った前記複数のテストパターンの画像データから、前記補正対象色を吐出する補正対象ノズルの各々について、目標色に最も近いテストパターンを選択する、パターン選択ステップと、前記補正対象ノズルの各々について、選択したテストパターンの前記補正対象色の指示濃度Aと、各ノズルが理想的な吐出特性を有するとしたときに前記目標色を印刷する場合の、前記補正対象色の指示濃度Bとの比である、第1の濃度比率(A/B)を算出する、第1比率算出ステップと、前記補正対象ノズルの各々について、前記指示濃度Bと、各ノズルが理想的な吐出特性を有するとしたときに前記目標色を印刷する場合の各色の指示濃度の総和Cとの比である、第2の濃度比率(B/C)を算出する、第2比率算出ステップと、前記第1の濃度比率(A/B)と前記第2の濃度比率(B/C)とを用いて、前記補正対象色の占有率に応じた補正値を算出するための、補正関数のパラメータを取得する、補正関数取得ステップと、を備えていることを特徴とするものである。
まず、複数色のインクを用いて複数のテストパターンを形成する。ここで、補正対象色のインクについては、テストパターン毎で指示濃度を異ならせ、それ以外のインクについては複数のテストパターンで指示濃度を等しくする。つまり、複数のテストパターンの間で、補正対象色の占有率が異なっている。
次に、複数のテストパターンを読取装置で読み取る。また、読み取ったテストパターンの画像データから、補正対象ノズルの各々について、所定の目標色に近いテストパターンを選択する。複数の補正対象ノズルにおいて吐出特性のばらつきや配列ピッチの不均一などがあると、各テストパターンに濃度ムラが生じる。そのため、複数の補正対象ノズルの間で、目標色に近い色が実現されているテストパターンは異なってくる。
次に、補正対象ノズルの各々について、選択したテストパターンの指示濃度Aと、理想的なノズルで前記目標色を印刷すると仮定した場合の指示濃度Bの比(第1の濃度比率A/B)を求める。この第1の濃度比率A/Bは、前記第1の発明における、各画素についての補正対象色の補正値に対応する値となる。また、補正対象ノズルの各々について、前記指示濃度Bと、理想的なノズルで前記目標色を印刷すると仮定した場合の、各色の指示濃度の和Cとの比(第2の濃度比率B/C)を求める。この第2の濃度比率B/Cは、前記第1の発明における、各画素についての補正対象色の占有率に対応する値となる。補正対象色の補正値に対応する第1の濃度比率と、補正対象色の占有率に対応する第2の濃度比率とを用いて、占有率と補正値の関係を示す補正関数のパラメータを取得する。
第4の発明のインクジェットプリンタは、複数色のインクに対応した複数のノズル列を構成する、複数のノズルを有するインクジェットヘッドと、前記インクジェットヘッドのインク吐出制御を行う制御部と、前記制御部による前記インク吐出制御に使用するデータを記憶した記憶部と、を備え、
前記制御部は、画像データを取得する取得処理と、複数の画素で構成され、各画素が前記複数のノズルの何れか1つに対応付けられる中間画像データを、前記取得処理で取得した画像データから作成する、中間画像データ作成処理と、前記中間画像データの各画素の画素値に基づいて、補正対象色の占有率を前記画素毎に算出する、占有率算出処理と、前記記憶部に記憶された、前記補正対象色の占有率に応じた補正値を導く補正関数であって前記ノズル毎に個別に設定された補正関数を用いて、前記占有率算出処理で算出された前記補正対象色の占有率に応じた前記補正対象色の補正値を算出する、補正値算出処理と、前記補正値算出処理で算出した前記中間画像データの画素毎の補正値で補正した補正画像データを、前記中間画像データから作成する、補正データ作成処理と、を実行することを特徴とするものである。
本発明では、まず、画像データから、各画素が複数のノズルの何れか1つに対応付けられる中間画像データを作成する。次に、中間画像データの各画素の画素値に基づいて、補正対象色の占有率を画素毎に算出する。さらに、記憶部に記憶された、ノズル毎に設定された補正関数を用いて、補正対象色の占有率に応じた補正対象色の補正値を算出する。そして、中間画像データから、画素毎の上記補正値で補正した補正画像データを作成する。このように、中間画像データの画素毎に、補正対象色の占有率に応じた補正値で補正を行うため、複数色のインクを使用して画像を形成したときの濃度ムラを、より効果的に抑制することができる。
本実施形態に係るプリンタの概略構成図である。 プリンタの電気的構成を概略的に示すブロック図である。 印刷データ作成のフローチャートである。 濃度ムラ補正のフローチャートである。 補正対象色の占有率に応じた補正値を導く、補正関数の一例を示す図である。 補正関数を取得する際に構成するプリンタシステムを概略的に示すブロック図である。 補正関数取得のフローチャートである。 パターン印刷ステップの説明図である。 テストパターンの色分布情報を示す図である。 変更形態の印刷データ作成のフローチャートである。
次に、本発明の実施形態について説明する。図1は、本実施形態に係るプリンタの概略構成図である。尚、以下の説明では、図1の紙面手前側を「上」、紙面向こう側を「下」とそれぞれ定義する。また、図2は、プリンタの電気的構成を概略的に示すブロック図である。
<プリンタの構成>
図1に示すように、インクジェットプリンタ1は、プラテン2と、キャリッジ3と、インクジェットヘッド4と、カートリッジホルダ5と、搬送機構6と、制御装置7等を備えている。
プラテン2の上面には、記録用紙100が載置される。キャリッジ3は、プラテン2と対向する領域において2つのガイド部材10,11に沿って図1の左右方向(以下、走査方向ともいう)に往復移動可能に構成されている。キャリッジ3には無端ベルト13が連結され、キャリッジ駆動モータ14によって無端ベルト13が駆動されることで、キャリッジ3は走査方向に移動する。
インクジェットヘッド4は、キャリッジ3に搭載され、キャリッジ3とともに走査方向に移動可能である。また、カートリッジホルダ5には、4色(シアン(C)、マゼンタ(M)、イエロー(Y)、ブラック(K))のインクをそれぞれ貯留する4つのインクカートリッジ12が着脱自在に装着されている。インクジェットヘッド4は、カートリッジホルダ5と、4本のチューブ16を介して接続されており、4つのインクカートリッジ12から4色のインクがそれぞれ供給される。
尚、以下の説明において、プリンタ1の構成要素のうち、シアン(C)、マゼンタ(M)、イエロー(Y)、ブラック(K)のインクにそれぞれ対応するものについては、その構成要素を示す符号の後に、どのインクに対応するかが分かるように、適宜、シアンを示す“c”、マゼンタを示す“m”、イエローを示す“y”、ブラックを示す“k”の何れかの記号を付す。例えば、インクカートリッジ12kとは、ブラックインクを貯留するインクカートリッジ12のことを指す。
インクジェットヘッド4は、その下面に形成された複数のノズル20と、前記複数のノズル20内のインクにそれぞれ吐出エネルギーを与えるアクチュエータ(図示省略)とを有する。複数のノズル20(20c,21m,21y,21k)は、搬送方向に沿って配列されており、4色のインクにそれぞれ対応した、走査方向に並ぶ4列のノズル列21(21c,21m,21y,21k)を構成している。尚、4列のノズル列21の間で、ノズル配列方向におけるノズル20の位置は互いに一致している。インクジェットヘッド4は、上記のアクチュエータを制御して、インクカートリッジ12から供給されたインクを各ノズル20から吐出させる。
図1に示すように、搬送機構6は、搬送方向においてプラテン2を挟むように配置された2つの搬送ローラ18,19を有する。2つの搬送ローラ18,19は、搬送モータ17(図2参照)によって同期して駆動される。この搬送機構6は、搬送モータ17によって2つの搬送ローラ18,19を駆動することにより、プラテン2に載置された記録用紙100を、搬送方向に搬送する。
図2に示すように、制御装置7は、CPU(Central Processing Unit)20、ROM(Read Only Memory)21、RAM(Random Access Memory)22、及び、各種制御回路を含むASIC(Application Specific Integrated Circuit)23等を備える。また、制御装置7は、通信部25によって、PC等の外部装置26とデータ通信可能に接続されている。制御装置7は、ROM21に格納されたプログラムに従い、ASIC23により、記録用紙100への印刷等の各種処理を実行する。
例えば、印刷処理においては、PC等の外部装置26から画像データが入力されると、制御装置7は、上記画像データに基づいてインクジェットヘッド4、キャリッジ駆動モータ14、及び、搬送モータ17等を制御して、記録用紙100に画像を印刷させる。具体的には、キャリッジ3とともにインクジェットヘッド4を走査方向に移動させながらインクを吐出させるインク吐出動作と、搬送ローラ18,19によって記録用紙100を搬送方向に所定量搬送する搬送動作とを、交互に行わせることにより、記録用紙100への印刷を行わせる。
尚、上の説明では、制御装置7がCPU及びASICの協働によって印刷等の処理を行うとしたが、制御装置7が複数のCPUを備え、複数のCPUによって処理を分担して行ってもよい。また、制御装置7が複数のASICを備え、複数のASICによって処理を分担してもよい。あるいは、1つのASIC単独で処理を行ってもよい。
<印刷画像の濃度ムラについて>
ところで、上述したインクジェットヘッド4からインクを吐出させ、記録用紙100に画像を印刷したときに、様々な要因によって画像に濃度ムラが生じることがある。例えば、製造時の誤差によって、1つのノズル列21内でのノズル20の配列ピッチが不均一になっている場合は、そのノズル列21を用いて画像を印刷したときに濃度ムラが生じる。また、異なる色のインクを吐出するノズル列21の間で、ノズル列方向(搬送方向)におけるノズル20の位置がずれていたり、吐出特性(吐出量)がばらついていたりする場合も、濃度ムラの発生要因となる。本来、ノズル列方向において同じ位置にある4色のノズル20からそれぞれ吐出された4色のインクが、記録用紙100上において同じ位置に着弾して1つの画素を形成するのが理想である。しかし、4色のノズル20の間で位置や吐出量が異なると、記録用紙100上での4色のインクの着弾位置や着弾量が異なってしまい、画像に色ムラが生じる。そこで、本実施形態では、印刷データの作成処理において、上記の濃度ムラ(色ムラ)を抑制する補正を行う。
<印刷データ作成の概要>
まず、インクジェットヘッド4の各ノズル20からインクを吐出させるための、印刷データの作成の概要について説明する。図3は、印刷データ作成のフローチャートである。尚、図3におけるSi(i=1,2,3・・・)は、ステップ番号を示す。
図3に示すように、制御装置7は、PC等の外部装置26から、印刷条件(用紙種類や解像度など)に関する情報とともに、RGBの画像データを取得する(S1)。RGBの画像データには、画像を構成する各画素のR(Red)、G(Green)、B(Blue)それぞれの色情報が含まれている。次に、制御装置7は、ROM21に記憶されたルックアップテーブルを参照して、RGBの画像データの色情報をCMYKの4色の色情報に変換して中間画像データに変換する(S2)。中間画像データは複数の画素を有するデータであり、中間画像データの各画素は、インクジェットヘッド4の複数のノズル20の何れか1つに対応付けられている。さらに、上記の中間画像データの画素毎に、濃度ムラを抑制するための補正値を算出し、その補正値で画素値を補正する(S3)。S3の補正ステップについては、後で詳しく説明する。
次に、補正画像データに対してハーフトーン処理(S4)を行う。ハーフトーン処理は、一般に知られた公知の技術であるため、簡単に説明する。CMYKの補正画像データの各画素の画素値は、例えば256段階である。これに対して、インクジェットヘッド4は、アクチュエータを制御することによって、各ノズル20から、液滴サイズの異なる大玉、中玉、小玉の何れかを選択的に吐出させることが可能である。つまり、大玉に対応する大ドット、中玉に対応する中ドット、小玉に対応する小ドット、及び、ドットなしの4段階の階調印刷が可能となっている。ハーフトーン処理では、補正画像データの各画素の256段階の画素値を、誤差拡散法、ディザ法等の公知の変換方法を用いて、4段階の階調値に変換する。インクジェットヘッド4は、ハーフトーン処理後の、4段階の階調値で表された印刷データに基づいて、各ノズル20からインクを吐出させて、記録用紙100に画像を印刷する。
<濃度ムラ抑制の補正の詳細>
次に、S3の濃度ムラ補正について詳細に説明する。図4は、濃度ムラ補正のフローチャートである。濃度ムラ補正では、中間画像データの画素毎に、濃度ムラを抑制するための補正値を算出し、この補正値を用いて中間画像データの各画素の画素値を補正する。
(単色ムラ補正)
ある色のインクを吐出する1つのノズル列21内で、ノズル20の配列ピッチが不均一である場合、あるいは、吐出特性にばらつきがある場合には、そのノズル列21を用いて画像を印刷したときに、ノズル列方向に濃度ムラが生じる。そこで、本実施形態では、1色のノズル列21のみで画像を形成した場合に生じるノズル列方向の濃度ムラを抑制する補正(以下、単色ムラ補正ともいう)を行う。
制御装置7のROM21には、ノズル20毎に、単色補正の補正値ΔVaが記憶されている。まず、制御装置7は、ROM21を参照して、ノズル20毎に補正値ΔVaを取得する(S11)。単色補正の補正値ΔVaは、例えば、下記のようにして事前に取得される。まず、1色のノズル列21のみを用いてテストパターンを印刷する。次に、このテストパターンをスキャナで読み取ったデータから、ノズル列方向におけるテストパターンの濃度ムラに関する情報を取得し、この情報に基づいて各ノズル20についての補正値ΔVaを決定する。
(多色ムラ補正)
上記の単色での濃度ムラに加え、CMYKの4色のインクを用いた場合には、異なる色間でインクの着弾位置がずれる等の要因によっても、画像に濃度ムラが生じる。そこで、4色のインクを用いて画像を形成する場合の濃度ムラを抑制する補正(以下、多色ムラ補正ともいう)を行う(S12,S13)。
ノズル20毎の多色ムラ補正の補正値ΔVbは、以下のようにして決定する。まず、制御装置7は、CMYKの中間画像データの画素毎に、その画素値から各色の占有率を算出する(S12)。ある色の1つの画素における占有率とは、「画素を形成する総インク量のうちの、対象色のインクが占める割合」と同義である。例えば、ある画素値の画素を形成するために必要な4色のインクの割合が、C:M:Y:K=4:3:2:1である場合、この画素におけるシアンの占有率は、4/(4+3+2+1)=0.4となる。同様に、マゼンタの占有率は0.3、イエローの占有率は0.2、ブラックの占有率は0.1となる。
また、制御装置7のROM21には、補正対象色の占有率に応じた補正値を導く補正関数が、ノズル20毎に個別に設定されている。図5は、上記補正関数の一例である。図5の補正関数は、補正値が占有率の一次関数で規定されている。ROM21には、上記補正関数が、パラメータの形でノズル20毎に記憶されている。補正関数のパラメータとしては、例えば、補正関数の傾きa(=b2/b1)と切片b1が挙げられる。あるいは、縦軸切片b1と横軸切片b2が記憶されてもよい。尚、補正関数の取得方法については、後で具体例を挙げて説明する。制御装置7は、ROM21に記憶された上記補正関数を用いて、ノズル20毎に、S11で算出された占有率に応じた補正値ΔVbを算出する(S13)。
そして、制御装置7は、単色ムラ補正用の補正値ΔVaと、多色ムラ補正用の補正値ΔVbとを用いて、中間画像データの画素毎にその画素値を補正し、補正画像データを作成する(S14)。
本実施形態では、4色のインクを使用したときの濃度ムラを抑制するために、CYMK4色の中間画像データの画素毎に、中間画像データの画素値を補正する(多色ムラ補正)。ここで、各画素の多色ムラ補正の補正値ΔVbは、各色の占有率に応じて算出している。これにより、各画素における各色の占有率が濃度ムラに及ぼす影響も考慮して、中間画像データを補正することができ、4色のインクを使用して画像を形成したときの濃度ムラを、より効果的に抑制することができる。
また、本実施形態では、ノズル20毎に、多色ムラ補正用の補正値ΔVbに加えて、単色ムラ補正用の補正値ΔVaを取得し、2種類の補正値ΔVa,ΔVbを用いて中間画像データの画素値を補正する。これにより、1色のノズル列21を使用したときに発生する濃度ムラと、4色のノズル列21を使用したときの濃度ムラの両方が抑制されるため、画像の濃度ムラがさらに効果的に抑制される。
<多色補正の補正関数の取得方法>
次に、図4のS13の補正値算出ステップで使用する、補正関数(図5参照)の取得方法の具体例について説明する。図6は、補正関数を取得する際に構成するプリンタシステムを概略的に示すブロック図である。図7は、補正関数取得のフローチャートである。
1つのプリンタ1のインクジェットヘッド4について、上記補正関数を取得する際には、図6に示すように、対象となるプリンタ1を検査装置30と接続する。検査装置30は、コンピュータで構成されており、CPU等からなる演算装置31と、各種データを記憶する記憶装置32とを備えている。また、この検査装置30には、画像の読取装置であるスキャナ33が接続されている。
(パターン印刷ステップ)
図8は、パターン印刷ステップの説明図である。検査装置30は、プリンタ1に対して、テストパターン40を印刷する指令を送る。プリンタ1は、上記の印刷指令に基づき、キャリッジ3とともにインクジェットヘッド4を走査方向に移動させながら、4列のノズル列21からそれぞれ4色のインクを吐出させて、記録用紙100に5つのテストパターン40(40a,40b,40c,40d,40e)を印刷する(S21)。ここで、補正関数を取得する対象となる補正対象色のインクについては、テストパターン40毎で指示濃度を異ならせ、補正対象外の色のインクについては指示濃度を全てのテストパターン40で等しくする。
図8には、シアンについての補正関数を取得する場合のパターン印刷が示されている。図8において、シアンのノズル20については、5つのテストパターン40の間で指示濃度を異ならせる(C1,C2,C3,C4,及び、C5)。尚、シアンの指示濃度C1〜C5の大小関係は、C1<C2<C3<C4<C5である。一方、他のイエロー、マゼンタ、ブラックのノズル20については、5つのテストパターン40の間で、指示濃度を等しくする(C0m,C0y,C0k)。つまり、5つのテストパターン40a〜40eの間で、補正対象色であるシアンの占有率を意図的に異ならせている。
(読取ステップ)
次に、記録用紙100に印刷した5つのテストパターン40を、検査装置30に接続されたスキャナ33で読み取る(S22)。スキャナ33で読み取られた5つのテストパターン40の画像データは、検査装置30に送られて記憶装置32に記憶される。
(テストパターンの色情報分布の取得)
検査装置30は、演算装置31により記憶装置32に記憶された各テストパターン40の画像データを分析し、ノズル列方向に対応した方向Aにおける、色情報の分布(色分布情報)を取得する(S23)。図9は、テストパターン40の色分布情報を示す図である。ノズル20の吐出特性のばらつきや配列ピッチの不均一などがあると、図9のように、各テストパターン40に濃度ムラが生じ、方向Aにおける色情報の値が変動する。
尚、色情報は、RGBの情報であってもよいが、本実施形態では、RGBの情報をLab変換して得られたLab値を色情報として採用する。Lab表色系は、色を示す数値の差と人間が感じる色差とが、常に等しくなるような表色系である。そのため、色情報をLab変換することにより、人間の目の感覚に近い形で、濃度ムラの程度を数値で表現することができる。
色分布情報の取得は、例えば、以下のようにして行う。図8に示すように、ノズル列方向において同じ位置にある4色のノズル20(20c,20m,20y,20k)によって形成された、各テストパターン40の画像部分Xにおいて、走査方向に対応する方向BにおけるLab値を平均化する。この平均化したLab値を、方向Aにおける位置(ノズル位置)毎に取得することにより、図9のような色分布情報を得る。
(パターン選択ステップ)
次に、シアンインクを吐出するノズル20cの各々について、S23で取得した各テストパターン40の色分布情報を基に、目標色に最も近いテストパターン40を選択する(S24)。目標色は、補正対象のノズル20について共通に設定されるものであればよく、特に限定はされない。例えば、5つのテストパターン40の中での濃度中間値である、シアンの指示濃度C3で形成されたテストパターン40cのLab値を、ノズル列方向に平均化した色を目標色として採用してもよい。あるいは、検査装置30の記憶装置32に、予め、所定の目標色のLab値が記憶されていてもよい。
各テストパターン40に濃度ムラが生じている場合には、図9のようにノズル列方向においてLab値が変動することから、複数のノズル20cの間で、目標色に近い色が実現されているテストパターン40が異なってくる。例えば、形成した画像部分が薄目になるノズル20cでは、指示濃度を高くしないと目標色を実現できない。従って、目標色に近いパターンとして、5つのテストパターン40の中でも、指示濃度が高いテストパターン40が選択される。逆に、形成した画像部分が濃い目に出てしまうノズル20cでは、指示濃度を低くしないと目標色を実現できない。従って、目標色に近いパターンとして、指示濃度が低いテストパターン40が選択される。
(第1比率算出ステップ)
次に、演算装置31により、4色の各ノズル20が理想的な吐出特性を有するとしたときに前記の目標色を印刷する場合の指示濃度Bを、目標色のLab値から求める。「指示濃度B」とは、言い換えれば、理想的な吐出量(例えば吐出量の設計基準値)を吐出するノズル20を使用して目標色を印刷するときの、シアン濃度の指示値である。さらに、シアンのノズル20cの各々について、選択したテストパターン40の指示濃度A(C1〜C5の何れか)と、前記指示濃度Bの比(第1の濃度比率A/B)を求める。
つまり、第1の濃度比率A/Bとは、理想的なノズル20cを用いて目標色を印刷する場合の指示濃度Bに対する、実際のノズル20cで目標色を印刷する場合の指示濃度Aの比のことである。即ち、第1の濃度比率A/bは、先に説明した図5における、中間画像データの各画素についての、シアンのノズル20cの補正値Vbに対応する値となる。
(第2比率算出ステップ)
次に、演算装置31により、4色の各ノズル20が理想的な吐出特性を有するとしたときに目標色を印刷する場合の各色の指示濃度の総和Cを、目標色のLab値から求める。「指示濃度の総和C」は、言い換えれば、それぞれ理想の吐出量を吐出する、理想的なノズル20を使用して目標色を印刷するときの、4色のノズル20のそれぞれの指示濃度の総和である。さらに、シアンのノズル20cの各々について、指示濃度Bと、指示濃度の総和Cとの比である、第2の濃度比率(B/C)を算出する。
つまり、第2の濃度比率B/Cとは、CMYK4色の理想的なノズル20で目標色を印刷すると仮定したときの、4色の指示濃度の総和Cに対する、シアンの指示濃度Bの比のことである。即ち、第2の濃度比率B/Cは、先に説明した図5における、中間画像データの各画素についての、シアンの占有率に対応する値となる。
(補正関数取得ステップ)
次に、演算装置31により、補正値Vbに対応する第1の濃度比率A/Bと、占有率に対応する第2の濃度比率B/Cとを用いて、占有率から補正値を導く補正関数のパラメータを取得する。但し、第1の濃度比率A/Bと第2の濃度比率B/Cからなる1点のデータのみでは、図5のような補正関数を規定することができない。そこで、補正関数を規定するための別のデータとして、シアンの占有率が1(100%)のデータを用いる。シアンの占有率が1ということはシアンのみを使用する場合であり、多色ムラ補正そのものが不要であることから、補正値は0である。第1の濃度比率A/Bと第2の濃度比率B/Cからなるデータと、占有率が1(100%)で補正値が0のデータの、2点のデータを直線補間することにより、図5に示す一次の補正関数が規定される。補正関数のパラメータとしては、例えば、傾きa(=b1/b2)と、切片b1の値を取得する。
以上のS24(パターン選択)〜S27(補正関数のパラメータ取得)を、シアンインクを吐出する全てのノズル20cについて行う。全てのノズル20cについて、補正関数のパラメータの取得が完了したら(S28:Yes)、他の色のインクを吐出するノズル20についても、同様に、S21〜S27を行う。4色全てについて設定が完了したら(S29:Yes)、各ノズル20について取得したパラメータを、プリンタのROM21に記憶させる。
尚、以上説明した実施形態において、記録用紙100が、本発明の「被記録媒体」に相当する。制御装置7が、本発明の「制御部」に相当する。ROM21が、本発明の「記憶部」に相当する。多色ムラ補正用の補正値ΔVbを算出するステップ(図4のS13)が、本発明の第1補正値算出ステップに相当する。単色ムラ補正用の補正値ΔVaを算出するステップ(図4のS11)が、本発明の第2補正値算出ステップに相当する。
次に、前記実施形態に種々の変更を加えた変更形態について説明する。但し、前記実施形態と同様の構成を有するものについては、同じ符号を付して適宜その説明を省略する。
1]補正関数に関しては、前記実施形態のものには限られず、以下のような変更が可能である。
前記実施形態では、第1の濃度比率A/Bと第2の濃度比率B/Cのデータと、占有率1(100%)で補正値0のデータとを用いて、補正関数を取得しているが、この方法には限られない。例えば、目標色を2つ設定し、これら2つの目標色のそれぞれに対して算出した、第1の濃度比率A/Bと第2の濃度比率B/Cの2組のデータを用いて補正関数を取得してもよい。
また、前記実施形態では、2点のデータを直線補間して、一次の補正関数を取得しているが、3点以上のデータを取得して、2次以上の多次の補正関数を取得してもよい。この場合は、多次関数を規定する多項式の各係数が、補正関数のパラメータに相当する。
2]前記実施形態では、4色のノズル20の各々について、占有率に応じた補正値Vbを算出しているが、色によっては、占有率の違いによる濃度ムラの変化が小さい場合もある。そのような場合には、特定の色を吐出するノズル20については、占有率に関係なく補正値Vbを固定値としてもよい。
3]前記実施形態では、図3、図4に示すように、単色ムラ補正用の補正値ΔVa、多色ムラ補正用の補正値ΔVbを取得し(S11〜S13)、中間画像データの画素毎に画素値を上記補正値ΔVa,ΔVbで補正してから(S14)、ハーフトーン処理(S4)を行っている。これに対して、図10に示すように、単色ムラ補正を、ハーフトーン処理の際に行ってもよい。画像データ取得(S31)、中間画像データ作成(S32)の後、中間画像データに対して、まず、占有率に応じた多色ムラ補正を行う(S33)。多色ムラ補正後に、ハーフトーン処理を行うとともに単色ムラ補正を行う(S34)。例えば、誤差拡散法によりハーフトーン処理を行う場合、特許第5609101号公報の例で説明する。この公報では、誤差値を算出するステップ(特許第5609101号公報の図7のS34)において、誤差値を算出するためのパラメータに対してノズル吐出量ばらつき情報を反映させた上で、反映後のパラメータを用いて誤差値を算出している。これにより、誤差拡散法の中で上記の単色ムラ補正を実行することができる。
1 インクジェットプリンタ
4 インクジェットヘッド
7 制御装置
20 ノズル
21 ノズル列
40 テストパターン
100 記録用紙

Claims (4)

  1. 複数色のインクに対応した複数のノズル列を構成する、複数のノズルを有するインクジェットヘッドにより、被記録媒体に画像を形成するためのデータを補正する方法であって、
    画像データを取得する取得ステップと、
    複数の画素で構成され、各画素が前記複数のノズルの何れか1つに対応付けられる中間画像データを、前記取得ステップで取得した画像データから作成する、中間画像データ作成ステップと、
    前記中間画像データの各画素の画素値に基づいて、補正対象色の占有率を前記画素毎に算出する、占有率算出ステップと、
    前記補正対象色の占有率に応じた補正値を導く補正関数であって前記ノズル毎に個別に設定された補正関数を用いて、前記占有率算出ステップで算出された前記補正対象色の占有率に応じた前記補正対象色の補正値を算出する第1補正値算出ステップと、
    前記第1補正値算出ステップで算出した前記中間画像データの画素毎の補正値で補正した補正画像データを、前記中間画像データから作成する、補正データ作成ステップと、
    を備えていることを特徴とするデータ補正方法。
  2. 前記補正対象色のノズル列のみで画像を形成した場合に生じるノズル列方向の濃度ムラを抑制する補正をするための、補正値を取得する第2補正値取得ステップを備え、
    前記補正データ作成ステップにおいて、前記第1補正値算出ステップで算出した補正値と、前記第2補正値取得ステップで取得した補正値とを用いて、前記補正画像データを作成することを特徴とする請求項1に記載のデータ補正方法。
  3. 請求項1又は2のデータ補正方法で用いる前記補正関数を取得する方法であって、
    前記補正対象色のインクについてはテストパターン毎に指示濃度が異なり、補正対象外の色のインクについては指示濃度が全てのテストパターンで等しい、複数のテストパターンを被記録媒体に印刷する、パターン形成ステップと、
    印刷された複数のテストパターンを読取装置で読み取る、読取ステップと、
    前記読取ステップで読み取った前記複数のテストパターンの画像データから、前記補正対象色を吐出する補正対象ノズルの各々について、目標色に最も近いテストパターンを選択する、パターン選択ステップと、
    前記補正対象ノズルの各々について、選択したテストパターンの前記補正対象色の指示濃度Aと、各ノズルが理想的な吐出特性を有するとしたときに前記目標色を印刷する場合の、前記補正対象色の指示濃度Bとの比である、第1の濃度比率(A/B)を算出する、第1比率算出ステップと、
    前記補正対象ノズルの各々について、前記指示濃度Bと、各ノズルが理想的な吐出特性を有するとしたときに前記目標色を印刷する場合の各色の指示濃度の総和Cとの比である、第2の濃度比率(B/C)を算出する、第2比率算出ステップと、
    前記第1の濃度比率(A/B)と前記第2の濃度比率(B/C)とを用いて、前記補正対象色の占有率に応じた補正値を算出するための、補正関数のパラメータを取得する、補正関数取得ステップと、
    を備えていることを特徴とする補正関数取得方法。
  4. 複数色のインクに対応した複数のノズル列を構成する、複数のノズルを有するインクジェットヘッドと、
    前記インクジェットヘッドのインク吐出制御を行う制御部と、
    前記制御部による前記インク吐出制御に使用するデータを記憶した記憶部と、を備え、
    前記制御部は、
    画像データを取得する取得処理と、
    複数の画素で構成され、各画素が前記複数のノズルの何れか1つに対応付けられる中間画像データを、前記取得処理で取得した画像データから作成する、中間画像データ作成処理と、
    前記中間画像データの各画素の画素値に基づいて、補正対象色の占有率を前記画素毎に算出する、占有率算出処理と、
    前記記憶部に記憶された、前記補正対象色の占有率に応じた補正値を導く補正関数であって前記ノズル毎に個別に設定された補正関数を用いて、前記占有率算出処理で算出された前記補正対象色の占有率に応じた前記補正対象色の補正値を算出する、補正値算出処理と、
    前記補正値算出ステップで算出した前記中間画像データの画素毎の補正値で補正した補正画像データを、前記中間画像データから作成する、補正データ作成処理と、
    を実行することを特徴とするインクジェットプリンタ。
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