JP5967370B2 - シリコンウェーハ用研磨組成物及びシリコンウェーハの研磨方法 - Google Patents

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Description

本発明は、シリコンウェーハに対する金属汚染防止効果を有するシリコンウェーハ用研磨組成物及びシリコンウェーハの研磨方法に関するものである。
一般に、半導体シリコンウェーハの製造方法は、単結晶インゴットをスライスして薄円板状のウェーハを得るスライス工程と、該スライス工程によって得られたウェーハの割れ、欠けを防止するためにその外周部を面取りする面取り工程と、この面取りされたウェーハを平坦化するラッピング工程と、面取り及びラッピングされたウェーハに残留する加工歪みを除去するエッチング工程と、このエッチングされたウェーハ表面を研磨組成物を用いて鏡面化する研磨工程と、研磨されたウェーハを洗浄してこれに付着した研磨組成物(研磨液)や異物を除去する洗浄工程から構成されている。
上記研磨工程においては、一般に微細なシリカの砥粒を水中に均一に分散させ、さらにそれに無機アルカリやアンモニウム塩、アミン類などの化学的な研磨促進として作用する塩基性物質を添加した研磨組成物を研磨パッド表面に供給しながら、圧接した研磨パッドと被研磨物であるシリコンウェーハとを相対移動させて表面を研磨することにより、広範囲にわたるウェーハ表面を高精度に平坦化することができる。
シリコンウェーハの研磨は、通常複数段階の研磨を行うことで高精度の平坦化を実現している。
初めに行う1次研磨は、シリコンウェーハの深いスクラッチ(引っ掻き傷)を除去し、表面平滑化を主な目的としているため、高い研磨レート(研磨速度)が求められる。1次研磨では、研磨後のウェーハ表面が疎水性となり、ウェーハ周辺の浮遊微粒子などの汚染粒子が付着しやすくなる。粒子汚染を防止するために、従来では、研磨直後にウェーハ表面の親水化処理を行ったり、次工程に進むまでの間、研磨直後のウェーハ表面に水を吹き付けたり、研磨直後のウェーハを水中に保管したりする必要がある。なお、この1次研磨は、2段階に分けて行う場合もある。
1次研磨の後に最終段階として行う仕上げ研磨は、1次研磨の後で残っているマイクロスクラッチを除去し、かつ、ヘイズ(表面曇り)の抑制を主な目的とし、さらに粒子汚染を防止するために表面の親水化が求められている。具体的には、加工圧力を低くしてヘイズを抑制するとともに、研磨組成物の組成を、1次研磨に使用した研磨組成物の組成から変更して、研磨によるマイクロスクラッチの除去と同時にウェーハ表面の親水化も行う。なお、この仕上げ研磨も、2段階に分けて行う場合もある。
このような1次研磨や仕上げ研磨で用いるアルカリ性のシリカ含有研磨組成物には微量ではあるが金属不純物が含まれている。研磨組成物中に含まれる金属不純物としてはニッケル、クロム、鉄、銅、アルミニウムなどが挙げられる。これらの金属不純物は、アルカリ溶液中において容易にシリコンウェーハ表面に付着する。付着した金属不純物、とりわけ銅は拡散係数が大きく、シリコンウェーハの結晶内部へ容易に拡散する。結晶内部へ拡散した金属不純物は、後の洗浄で除去することができないため、シリコンウェーハの品質を劣化させ、該シリコンウェーハを用いた半導体デバイスの特性を低下させることが明らかとなっている。したがって、銅、鉄、クロム、ニッケル、アルミニウムなどの金属によるシリコンウェーハの汚染を防止することができる研磨組成物が求められている。
ここで、1次研磨において、研磨組成物に塩基性物質を大量に添加し、pHを高くしたり、塩基性物質としてアミン類を添加することで研磨速度が著しく向上するが、これらの研磨組成物では金属汚染を促進していることも明らかとなっている。
上記のようなシリカ含有研磨組成物に起因する半導体ウェーハへの金属汚染に対する対策としては、高純度化した研磨組成物を用いる方法が考えられる。銅、鉄、クロム、ニッケル及びアルミニウムの含有量が、それぞれ1質量ppb未満であるシリカゾルを用いて、半導体ウェーハの研磨を行った例が開示されている(特許文献1参照)。しかし、このような高純度の研磨組成物は、一般に高価であるため研磨にかかるコストが問題となる。
また、研磨組成物に高純度の原材料を用いたとしても、実際に研磨を行う際に研磨パッド、研磨装置、配管類からの金属汚染が起こることは避けられない。そのため、たとえ高純度な研磨組成物を準備したとしても半導体ウェーハへの金属汚染防止が困難であることが問題とされてきた。
これらの課題を解決する技術として、特許文献1及び2には、半導体ウェーハの研磨におけるシリカゾル、塩基性物質及びキレート剤を含む研磨組成物の開示がある。しかしながら、本発明における検討によれば、金属汚染は抑制できたが、研磨速度の低下を招く結果となり、研磨組成物として十分な性能を示さなかった。また、特許文献3に開示された技術は、シリカを含んでいないために、シリカの持つ緩衝作用、機械的作用が働かず、研磨組成物として十分な性能を示さなかった。
特開2002−226836号公報 特開2005−347737号公報 特開平9−40997号公報
本発明はシリコンウェーハの研磨において、研磨組成物としての性能を維持しつつ、銅、鉄、クロム、ニッケル、アルミニウムなどの金属汚染を効果的に防止することが可能なシリコンウェーハ用研磨組成物を提供することを目的とする。
本発明は、第1観点として、シリカ、塩基性物質、キレート剤及び水を含むシリコンウェーハ用研磨組成物において、前記キレート剤が1,4,7,10−テトラアザシクロドデカン−N,N’,N’’,N’’’−四酢酸及びこれらの塩からなる群から選ばれる少なくとも1種類であり、前記シリカの濃度が、前記シリコンウェーハ用研磨組成物の質量を基準にして0.05〜30質量%であり、前記キレート剤の濃度が、前記シリコンウェーハ用研磨組成物の質量を基準にして0.001〜5質量%であり、前記塩基性物質の濃度が、前記シリコンウェーハ用研磨組成物の質量を基準にして0.01〜10質量%であるシリコンウェーハ用研磨組成物、
第2観点として、前記シリカの窒素吸着法による平均一次粒子径が、3〜1000nmである第1観点に記載のシリコンウェーハ用研磨組成物、
第3観点として、前記シリカの窒素吸着法による平均一次粒子径が、5〜500nmである第1観点に記載のシリコンウェーハ用研磨組成物
観点として、前記シリカが、コロイダルシリカである第1観点〜第観点のいずれかつに記載のシリコンウェーハ用研磨組成物
観点として、前記塩基性物質が、アルカリ金属の無機塩、アンモニウム塩及びアミン類からなる群より選ばれる少なくとも1種類である第1観点〜第観点のいずれか1つに記載のシリコンウェーハ用研磨組成物、
観点として、前記塩基性物質が、水酸化リチウム、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、炭酸リチウム、炭酸ナトリウム、炭酸カリウム、炭酸水素リチウム、炭酸水素ナトリウム及び炭酸水素カリウムからなる群から選ばれる少なくとも1種類の前記アルカリ金属の無機塩である第観点に記載のシリコンウェーハ用研磨組成物、
観点として、前記塩基性物質が、水酸化アンモニウム、炭酸アンモニウム、炭酸水素アンモニウム、水酸化テトラメチルアンモニウム、炭酸テトラメチルアンモニウム、炭酸水素テトラメチルアンモニウム、塩化テトラメチルアンモニウム、水酸化テトラエチルアンモニウム、炭酸テトラエチルアンモニウム、炭酸水素テトラエチルアンモニウム、塩化テトラエチルアンモニウム、水酸化モノメチルトリエタノールアンモニウム、炭酸モノメチルトリエタノールアンモニウム、炭酸水素モノメチルトリエタノールアンモニウム及び塩化モノメチルトリエタノールアンモニウムからなる群から選ばれる少なくとも1種類の前記アンモニウム塩である第観点に記載のシリコンウェーハ用研磨組成物、
観点として、前記塩基性物質が、エチレンジアミン、ジエチレントリアミン、N−メチル−1,3−ジアミノプロパン、3−(アミノメチル)ピペリジン、1,3−ジアミノプロパン、1,2−ジアミノプロパン、N,N−ジエチルエチレンジアミン、N−エチルエチレンジアミン、ジプロピレントリアミン、モノエタノールアミン、2−(2−アミノエチル)アミノエタノールアミン及びピペラジンからなる群から選ばれる少なくとも1種類の前記アミン類である第観点に記載のシリコンウェーハ用研磨組成物、
観点として、さらに、水溶性高分子化合物及びアルコール性水酸基を有する化合物を含む第1観点〜第観点のいずれか1つに記載のシリコンウェーハ用研磨組成物、
10観点として、前記水溶性高分子化合物が、ヒドロキシエチルセルロース、ヒドロキシプロピルセルロース、ヒドロキシプロピルメチルセルロース、ポリビニルアルコール、ポリビニルピロリドン及びプルランからなる群から選ばれる少なくとも一種である第観点に記載のシリコンウェーハ用研磨組成物、
11観点として、前記水溶性高分子化合物が、重量平均分子量10万〜100万のヒドロキシエチルセルロースである第10観点に記載のシリコンウェーハ用研磨組成物、
12観点として、前記水溶性高分子化合物の濃度が、当該シリコンウェーハ用研磨組成物全量の質量を基準にして0.01〜2.0質量%である第観点〜第11観点のいずれか1つに記載のシリコンウェーハ用研磨組成物、
13観点として、前記アルコール性水酸基を有する化合物が、メタノール、エタノール、プロパノール、エチレングリコール、プロピレングリコール、ポリエチレングリコール、ポリプロピレングリコール、アセチレングリコール、グリセリンからなる群から選ばれる少なくとも1種類である第観点〜第12観点のいずれか1つに記載のシリコンウェーハ用研磨組成物、
14観点として、前記アルコール性水酸基を有する化合物の濃度が、当該シリコンウェーハ用研磨組成物全量の質量を基準にして0.001〜5.0質量%である第観点〜第13観点のいずれか1つに記載のシリコンウェーハ用研磨組成物、
15観点として、第1観点〜第14観点のいずれかつに記載のシリコンウェーハ用研磨組成物を用いるシリコンウェーハの研磨方法、
16観点として、第1観点〜第観点のいずれか1つに記載のシリコンウェーハ用研磨組成物を用いて、1次研磨を行うシリコンウェーハの研磨方法、
17観点として、第観点〜第14観点のいずれか1つに記載のシリコンウェーハ用研磨組成物を用いて、1次研磨後の仕上げ研磨を行うシリコンウェーハの研磨方法
である。
本発明のシリコンウェーハ用研磨組成物は、高濃度の原液として調製して貯蔵又は輸送などを行うことができ、また研磨装置で使用する際には純水を加えて、希釈して使用することもできる。希釈倍率は4〜100倍、好ましくは10〜50倍である。
シリコンウェーハを研磨するときの研磨装置には、片面研磨方式と両面研磨方式があり、いずれの装置にも本発明のシリコンウェーハ用研磨組成物を用いることができる。
本発明によれば、シリカを含有するシリコンウェーハ用研磨組成物にエチレンジアミン−N,N’−ジ(o−ヒドロキシフェニル酢酸)、1,4,7,10−テトラアザシクロドデカン−N,N’,N’’,N’’’−四酢酸及びこれらの塩からなる群から選ばれる少なくとも1種類のキレート剤を含有させることによって、良好な研磨速度や、ヘイズ抑制効果、粒子汚染防止等の研磨組成物としての性能を維持しつつ、シリコンウェーハ表面及び内部への金属汚染、特に銅汚染を抑制することができるという効果が得られる。特に、アミン類を含有するシリコンウェーハ用研磨組成物おいても効果があることより、高い研磨速度を維持しつつ、銅汚染を抑制することができる。また、純度の特別高い原材料を使用する必要が無いため、安価に金属汚染を抑制できるシリコンウェーハ用研磨組成物を得ることができる。
本発明の実施形態を説明する。
本発明のシリコンウェーハ用研磨組成物は、シリカ、塩基性物質、キレート剤及び水を含むものであって、キレート剤がエチレンジアミン−N,N’−ジ(o−ヒドロキシフェニル酢酸)、1,4,7,10−テトラアザシクロドデカン−N,N’,N’’,N’’’−四酢酸及びこれらの塩からなる群から選ばれる少なくとも1種類であるものである。そして、本発明のシリコンウェーハ用研磨組成物は、詳しくは後述する1次研磨用のシリコンウェーハ用研磨組成物、及び、仕上げ研磨用のシリコンウェーハ用研磨組成物である。
本発明のシリコンウェーハ用研磨組成物においては、砥粒としてシリカ(二酸化ケイ素)を用いる。シリコンウェーハを研削或いは研磨するための研磨組成物として、セリアやアルミナによる加工が有効であることは知られているが、本発明のシリコンウェーハ用研磨組成物の砥粒として使用するものは、シリカを好適とする。また、シリカとしては、シリカゾル、フュームドシリカ、沈殿法シリカ或いはその他形態の異なるシリカが知られており、これらのいずれも使用することが可能であるが、特に半導体(シリコンウェーハ)表面を高精度に研磨するためには、粒子径分布の揃った、しかも平均一次粒子径がコロイド次元(ナノ次元)のコロイダルシリカを用いることが好ましい。
コロイダルシリカの粒子径は、特に限定されないが、例えば、1次研磨用のシリコンウェーハ用研磨組成物の場合は、窒素吸着法(BET法)による比表面積から換算される平均一次粒子径として、3〜1000nmであり、好ましくは5〜500nmであり、最も好ましくは10〜500nmである。また、仕上げ研磨用のシリコンウェーハ用研磨組成物の場合は、窒素吸着法(BET法)による比表面積から換算される平均一次粒子径として、5〜100nmであり、好ましくは20〜50nmである。好ましいコロイダルシリカの形態としては、コロイダルシリカが安定に水に分散したシリカゾルである。砥粒としてのシリカは、単一の粒子径分布を有するシリカを用いても、又は異なる複数の粒子径分布のシリカを混合して使用してもよい。
また、本発明のシリコンウェーハ用研磨組成物におけるシリカの含有量は、シリコンウェーハ用研磨組成物の質量を基準として、0.05〜30質量%であり、好ましくは0.1〜10質量%であり、更に好ましくは0.2〜5質量%である。0.05質量%未満では十分な研磨速度(研磨レート)を得られず、30質量%を越えると表面の微小欠陥が増え、平坦度が下がるなど、シリコンウェーハの無傷性、平滑性が悪化するため好ましくない。特に仕上げ研磨用のシリコンウェーハ用研磨組成物の場合は、0.05〜30質量%の範囲外ではヘイズが悪化して好ましくない。
本発明においてキレート剤として用いられるエチレンジアミン−N,N’−ジ(o−ヒドロキシフェニル酢酸)は、エチレンジアミン骨格にフェニル基を含んだ酢酸系キレート剤である。1,4,7,10−テトラアザシクロドデカン−N,N’,N’’,N’’’−四酢酸は、エチレンジアミンが環状に4個連結した酢酸系のキレート剤である。これらはエチレンジアミン4酢酸(以下EDTAという)に代表される多座キレート剤の1種である。
本発明では、エチレンジアミン−N,N’−ジ(o−ヒドロキシフェニル酢酸)、1,4,7,10−テトラアザシクロドデカン−N,N’,N’’,N’’’−四酢酸及びこれらの塩からなる群から選ばれる少なくとも1種類を必須成分とする。これらの塩としては、アンモニウム塩、有機アミン塩、アルカリ金属塩などが挙げられる。このように、エチレンジアミン−N,N’−ジ(o−ヒドロキシフェニル酢酸)、1,4,7,10−テトラアザシクロドデカン−N,N’,N’’,N’’’−四酢酸及びこれらの塩からなる群から選ばれる少なくとも1種類を用いることにより、EDTA等他のキレート剤のみではできなかった、良好な研磨速度やヘイズ抑制効果、粒子汚染防止等の研磨組成物としての性能を維持しつつシリコンウェーハ表面及び内部への金属汚染を抑制するという効果を発揮することができる。また、エチレンジアミン−N,N’−ジ(o−ヒドロキシフェニル酢酸)、1,4,7,10−テトラアザシクロドデカン−N,N’,N’’,N’’’−四酢酸及びこれらの塩からなる群から選ばれる少なくとも1種類を用いることにより、EDTA等他のキレート剤を用いた場合と比較して、顕著に金属汚染を抑制することができる。
また本発明のシリコンウェーハ用研磨組成物においては、他のキレート剤と併用することも可能である。
併用することが可能な他のキレート剤は、例えば、ニトリロ3酢酸(NTA)、ヒドロキシエチルイミノ2酢酸(HIDA)、エチレンジアミン4酢酸(EDTA)、ヒドロキシエチルエチレンジアミン3酢酸(EDTA−OH)、1,3−ジアミノプロパン4酢酸(DPTA)、ジエチレントリアミン5酢酸(DTPA)、トリエチレンテトラミン6酢酸(TTHA)、2−ヒドロキシ−1,3−ジアミノプロパン4酢酸(DPTA−OH)、ニトリロ3メチレンホスホン酸(NTMP)、ニトリロ3エチレンホスホン酸(NTEP)、エチレンジアミン4メチレンホスホン酸(EDTMP)、エチレンジアミン4エチレンホスホン酸(EDTEP)、ジエチレントリアミン5メチレンホスホン酸(DTPMP)、ジエチレントリアミン5エチレンホスホン酸(DTPEP)、トリエチレンテトラミン6メチレンホスホン酸(TTHMP)、トリエチレンテトラミン6エチレンホスホン酸(TTHEP)等が挙げられる。
前記エチレンジアミン−N,N’−ジ(o−ヒドロキシフェニル酢酸)、1,4,7,10−テトラアザシクロドデカン−N,N’,N’’,N’’’−四酢酸及びこれらの塩からなる群から選ばれる少なくとも1種類のキレート剤のシリコンウェーハ用研磨組成物中の濃度は、本発明の効果が達成される限り特別の限定はないが、例えば1次研磨用のシリコンウェーハ用研磨組成物の場合は、シリコンウェーハ用研磨組成物の質量を基準として、0.001〜5質量%、好ましくは0.01〜3質量%、更に好ましくは0.1〜1質量%である。シリコンウェーハ用研磨組成物中の濃度が0.001質量%未満では、金属汚染の防止効果が十分でなく、逆に5質量%を越えても、更なる金属汚染の防止効果は期待できない。また、仕上げ研磨用のシリコンウェーハ用研磨組成物の場合は、シリコンウェーハ用研磨組成物の質量を基準として、0.001〜10質量%、好ましくは0.01〜10質量%、更に好ましくは0.05〜5質量%である。シリコンウェーハ用研磨組成物中の濃度が0.001質量%未満では、金属汚染の防止効果が十分でなく、逆に10質量%を越えても、更なる金属汚染の防止効果は期待できない。
本発明に用いられる塩基性物質は、例えばアルカリ金属の無機塩、アンモニウム塩、及びアミン類からなる群から選ばれる少なくとも1種類である。
アルカリ金属の塩としては、アルカリ金属の水酸化物又は炭酸塩が挙げられる。具体的には、水酸化リチウム、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、炭酸リチウム、炭酸ナトリウム、炭酸カリウム、炭酸水素リチウム、炭酸水素ナトリウム、炭酸水素カリウムなどが好ましく、特に水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、炭酸ナトリウム、炭酸カリウムがより好ましい。
アンモニウム塩としては、水酸化アンモニウム、炭酸アンモニウム、炭酸水素アンモニウム、水酸化テトラメチルアンモニウム、炭酸テトラメチルアンモニウム、炭酸水素テトラメチルアンモニウム、塩化テトラメチルアンモニウム、水酸化テトラエチルアンモニウム、炭酸テトラエチルアンモニウム、炭酸水素テトラエチルアンモニウム、塩化テトラエチルアンモニウム、水酸化モノメチルトリエタノールアンモニウム、炭酸モノメチルトリエタノールアンモニウム、炭酸水素モノメチルトリエタノールアンモニウム及び塩化モノメチルトリエタノールアンモニウムなどが好ましく、特に水酸化テトラメチルアンモニウムがより好ましい。
アミン類としては、エチレンジアミン、モノエタノールアミン、2−(2−アミノエチル)アミノエタノールアミン、ジエチレントリアミン、N−メチル−1,3−ジアミノプロパン、3−(アミノメチル)ピペリジン、1,3−ジアミノプロパン、1,2−ジアミノプロパン、N,N−ジエチルエチレンジアミン、N−エチルエチレンジアミン、ジプロピレントリアミン、ピペラジンなどが挙げられる。エチレンジアミンは、研磨速度を上げる効果が高く、特に好ましい。アミン類としてはこれらのアミンのみならず、他のアミンを含んでいてもよい。
本発明のシリコンウェーハ用研磨組成物における塩基性物質の好ましい濃度は、シリコンウェーハ用研磨組成物の質量を基準として0.01〜10質量%である。特にアルカリ金属塩の場合は0.01〜1質量%、アンモニウム塩の場合は0.01〜5質量%、アミン類の場合は0.1〜10質量%が好ましい。シリコンウェーハ用研磨組成物における塩基性物質の濃度が0.01質量%未満では、十分な研磨速度を得ることが出来ず、逆に10質量%を超えても、研磨速度の更なる向上は期待でない。また、上記の塩基性物質は2種以上を併用することも可能である。
本発明のシリコンウェーハ用研磨組成物は、上記以外の添加物を含んでいてもよい。例えば、水溶性高分子化合物や、アルコール性水酸基を有する化合物を含んでいてもよい。シリカ、塩基性物質、キレート剤及び水に加えて、水溶性高分子化合物、及び、アルコール性水酸基を有する化合物を含むシリコンウェーハ用研磨組成物とすることにより、仕上げ研磨用のシリコンウェーハ用研磨組成物とすることができる。
本発明に用いられる水溶性高分子化合物は、主に研磨終了後のウェーハ表面に親水性を付与する作用を有する。研磨終了後のウェーハ表面の親水性を高くすることにより、研磨後に行なう洗浄工程までの間にシリコンウェーハ用研磨組成物や研磨雰囲気中のダストがシリコンウェーハに付着することを防止し、パーティクル抑制効果を高める。
本発明に用いられる水溶性高分子化合物は、ヒドロキシエチルセルロース、ヒドロキシプロピルセルロース、ヒドロキシプロピルメチルセルロース、ポリビニルアルコール、ポリビニルピロリドン及びプルランからなる群から選ばれる少なくとも一種であることが好ましく、特にヒドロキシエチルセルロースは、研磨後のシリコンウェーハ表面のヘイズを良好にすることができるのでより好ましい。
水溶性高分子化合物の濃度は、シリコンウェーハ用研磨組成物全量の質量に対して0.01〜2.0質量%が好ましい。0.01質量%未満の添加では、研磨後のシリコンウェーハ表面のヘイズ、濡れ性(親水性)の改善が不十分であり、一方、2.0質量%を越える添加では、シリコンウェーハ用研磨用組成物の粘度が高くなり過ぎて、フィルターろ過など異物除去の工程に負担が掛かり、生産性が悪くなってしまうので好ましくない。
ヒドロキシエチルセルロースの分子量は絶対分子量の重量平均分子量(Mw)で10万〜100万が好ましい。絶対分子量はGPC(ゲルパーミッションクロマトグラフィー)にWyatt社の多角度光散乱検出器を用いて測定することができる。ヒドロキシエチルセルロースは分子量の分布が非常に広く、一般的な検量線法の重量平均分子量では全分子量領域をカバーできないために、再現性に乏しい欠点があった。絶対分子量では再現性が良いので分子量を比較するのに適している。
本発明に用いられるアルコール性水酸基を有する化合物は、研磨終了後の研磨後のシリコンウェーハ表面のヘイズレベルの向上に効果を有する。このメカニズムは明らかでないが、アルコール性水酸基を有する化合物が存在することにより、明らかに研磨後のシリコンウェーハ表面のヘイズレベルが改良される。
本発明に用いられるアルコール性水酸基を有する化合物としては、メタノール、エタノール、プロパノール、エチレングリコール、プロピレングリコール、ポリエチレングリコール、アセチレングリコール、ポリプロピレングリコール、及びグリセリンからなる群から選ばれる少なくとも1種類であることが好ましい。ポリエチレングリコールは数平均分子量が200〜30000、ポリプロピレングリコールは、数平均分子量が200〜20000であることが好ましい。
アルコール性水酸基を有する化合物の含有量は、シリコンウェーハ用研磨用組成物全量の質量を基準にして、0.001〜5.0重量%、好ましくは0.002〜3.0重量%である。アルコール性水酸基を有する化合物の含有量が、この範囲よりも少ないと、ヘイズ改善効果が少なく、また、この範囲よりも多くしても更なるヘイズ改善効果は期待できない。
本発明のシリコンウェーハ用研磨組成物の製造方法は特に限定されず、例えば、上記各成分を水に溶解または分散させることにより、製造することができる。なお、本発明のシリコンウェーハ用研磨組成物は、高濃度の原液として調製して貯蔵又は輸送などを行うことができ、実際に研磨装置で使用する際にはこの高濃度の原液に純水を加えて、希釈して使用することもできる。希釈倍率は例えば4〜100倍、好ましくは10〜50倍である。
本発明のシリコンウェーハ用研磨組成物には、シリカ、塩基性物質又はキレート剤に含まれる原料由来の異物(パーティクル)、製造装置や作業環境から混入する異物、特にシリカの凝集体や乾燥ゲルなどの粗大粒子が含まれている場合があり、研磨を行う前にこれらの粗大粒子を除去する工程を取り入れることが好ましい。
粗大粒子を除去する方法としては、強制沈降法や精密ろ過法が挙げられる。
精密ろ過に使用するフィルターには、デプスフィルター、プリーツフィルター、メンブレンフィルター、中空糸フィルターなどのタイプがあり、いずれのタイプも使用することが出来る。また、フィルターの材質にはコットン、ポリプロピレン、ポリスチレン、ポリサルフォン、ポリエーテルサルフォン、ナイロン、セルロース、ガラスなどがあり、いずれも使用することが出来る。粗大粒子の除去にはより細かい目開きのフィルターが適しているが、ろ過速度は遅くなる。ろ過効率を考慮すれば0.5〜1.0μmの目開きのフィルターが適当である。
強制沈降法としては、遠心力を利用した遠心分離装置等が挙げられる。
本発明のシリコンウェーハの研磨方法は、上記本発明のシリコンウェーハ用研磨組成物を用いてシリコンウェーハを研磨するものである。研磨装置には、片面研磨方式と両面研磨方式があり、いずれの装置にも本発明のシリコンウェーハ用研磨組成物を用いてシリコンウェーハを研磨することができる。本発明のシリコンウェーハ用研磨組成物は、シリカ濃度をシリコンウェーハ用研磨組成物の質量を基準にして0.05〜30質量%の範囲で用いることが好ましい。
詳述すると、シリコンウェーハの研磨工程は通常複数段階の研磨によって構成されており、研磨工程の初期に行われる1次研磨と、この1次研磨工程の後に行われる仕上げ研磨がある。なお、1次研磨や仕上げ研磨は、それぞれ2段階に分けて行なわれる場合もある。そして、1次研磨は、シリコンウェーハの深いスクラッチ(引っ掻き傷)を除去し、表面平滑化を主な目的とするものであり、高い研磨レートが求められる。また、仕上げ研磨は、1次研磨後に残っているマイクロスクラッチを除去し、かつ、ヘイズ(表面曇り)の抑制を主な目的とし、さらに粒子汚染を防止するために表面の親水化も行なわれるものであり、特にヘイズ抑制や粒子汚染防止が求められる。
これらの研磨工程で用いる研磨液として、本発明のシリコンウェーハ用研磨組成物を用いることができる。1次研磨に用いる本発明のシリコンウェーハ用研磨組成物は、シリカ、塩基性物質、キレート剤及び水を含むシリコンウェーハ用研磨組成物であって、高い研磨レートが求められるため、実質的に水溶性高分子化合物及びアルコール性水酸基を有する化合物を含まないものである。また、仕上げ研磨に用いる本発明のシリコンウェーハ用研磨組成物は、シリカ、塩基性物質、キレート剤、水、水溶性高分子化合物及びアルコール性水酸基を有する化合物を含むものである。
1次研磨と仕上げ研磨の両方で本発明のシリコンウェーハ用研磨組成物を用いてもよく、また、1次研磨と仕上げ研磨のいずれか一方のみを本発明のシリコンウェーハ用研磨組成物を用いるようにしてもよい。
このように、本発明のシリコンウェーハ用研磨組成物を用いてシリコンウェーハを研磨することにより、銅、鉄、クロム、ニッケル、アルミニウムなどの金属汚染を効果的に防止することができる。したがって、金属汚染によるシリコンウェーハの品質の劣化や、該シリコンウェーハを用いた半導体デバイスの特性の低下を防止することができる。特に1次研磨では、研磨により加熱されるためか、シリコンウェーハが金属により汚染されやすいが、このような1次研磨においても、本発明のシリコンウェーハ用研磨組成物を用いることにより、金属汚染を防止することができる。
そして、本発明のシリコンウェーハ用研磨組成物を用いれば、後述する実施例に示すように、EDTA等のその他のキレート剤では維持することができなかった、1次研磨で求められる高い研磨レートや、仕上げ研磨で求められるヘイズ抑制及び粒子汚染防止効果も十分維持しており、良好にシリコンウェーハを研磨することができる。
以下に本発明の実施例を説明するが、本発明は以下に説明する実施例に限定されるものではない。特に下記実施例では銅汚染回避の例を挙げているが、他の重金属汚染も本発明の研磨組成物により防ぐことができる。
実施例1
シリコンウェーハ用研磨組成物(研磨液)の基材となるシリカゾル〔シリカ濃度:3.0質量%、窒素吸着法(BET法)による比表面積から換算されるシリカ平均一次粒子径:45nm、分散媒:水、水酸化カリウム(以下KOHと表す)でpH9に調整済み〕15kgを用意し、前記シリカゾルに原子吸光分析用の標準銅溶液(銅濃度が1000質量ppmの硝酸銅水溶液)を添加して、銅濃度が10質量ppbになるように強制的に銅で汚染させたシリカゾル1を調製した。この銅で汚染させたシリカゾル1にKOH、エチレンジアミン−N,N’−ジ(o−ヒドロキシフェニル酢酸)(以下EDDHAと表す)をそれぞれ添加し、得られる研磨液の質量を基準にしてKOHとして0.1質量%、EDDHAとして0.01質量%含有する研磨液1を調製した。シリコンウェーハの研磨に際しては、前記研磨液1を絶対孔径1μm(捕捉効率99.9%以上)のフィルターでろ過処理したものを用いた。シリコンウェーハの研磨(1次研磨)は以下に示す条件で行った。
研磨機:485φ片面加工機
研磨パッド:suba600(ニッタ・ハース社製)
荷重:270g/cm
定盤回転数:40rpm
ヘッド回転数:40rpm
研磨組成物の供給量:350ml/分
研磨時間:30分
ウェーハ:シリコン エッチド・ウェーハP−(100)
研磨速度は、非接触式で複数点の厚みを測定して、μm/分に換算した。
研磨後の研磨ウェーハに公知のSC1洗浄(アンモニア:過酸化水素:水の混合比=1:1〜2:5〜7(体積比)の洗浄液(SC1液)に75〜85℃、10〜20分浸漬処理)及びSC2洗浄(塩酸:過酸化水素:水=1:1〜2:5〜7(体積比)の洗浄液(SC2液)に75〜85℃、10〜20分浸漬処理)を施し、ウェーハ表面の不純物を除去した後、洗浄済みのウェーハを650℃で20分間熱処理し、HF/H液滴(フッ化水素と過酸化水素の水溶液の液滴)でウェーハ表面の銅を回収し、回収液中の金属不純物を誘導結合プラズマ質量分析(以下ICP−MSと表す)によって定量分析を行った。
以下の実施例2〜14、比較例1〜9において、用いる研磨液以外はシリコンウェーハの研磨条件、研磨後の銅の定量条件等は実施例1と同様にして行った。
実施例2
実施例1で調製したシリカゾル1に、KOH、EDDHAをそれぞれ添加して、得られる研磨液の質量を基準にしてKOHとして0.1質量%、EDDHAとして0.1質量%含有する研磨液2を調製し、この研磨液2を用いて研磨を行った。
実施例3
実施例1で調製したシリカゾル1に、KOH、EDDHAをそれぞれ添加して、得られる研磨液の質量を基準にしてKOHとして0.1質量%、EDDHAとして0.5質量%含有する研磨液3を調製し、この研磨液3を用いて研磨を行った。
実施例4
実施例1で調製したシリカゾル1に、エチレンジアミン、EDDHAをそれぞれ添加して、得られる研磨液の質量を基準にしてエチレンジアミンとして0.1質量%、EDDHAとして0.1質量%含有する研磨液4を調製し、この研磨液4を用いて研磨を行った。
実施例5
実施例1で調製したシリカゾル1に、エチレンジアミン、EDDHAをそれぞれ添加して、得られる研磨液の質量を基準にしてエチレンジアミンとして0.5質量%、EDDHAとして0.1質量%含有する研磨液5を調製し、この研磨液5を用いて研磨を行った。
実施例6
実施例1で調製したシリカゾル1に、エチレンジアミン、EDDHAをそれぞれ添加して、得られる研磨液の質量を基準にしてエチレンジアミンとして1.0質量%、EDDHAとして0.1質量%含有する研磨液6を調製し、この研磨液6を用いて研磨を行った。
実施例7
実施例1で調製したシリカゾル1に、水酸化テトラメチルアンモニウム(以下TMAHと表す)、EDDHAをそれぞれ添加して、得られる研磨液の質量を基準にしてTMAHとして0.1質量%、EDDHAとして0.1質量%含有する研磨液7を調製し、この研磨液7を用いて研磨を行った。
実施例8
実施例1で調製したシリカゾル1に、ジエチレントリアミン、EDDHAをそれぞれ添加して、得られる研磨液の質量を基準にしてジエチレントリアミンとして0.5質量%、EDDHAとして0.1質量%含有する研磨液8を調製し、この研磨液8を用いて研磨を行った。
実施例9
実施例1で調製したシリカゾル1に、N−メチル−1,3−ジアミノプロパン、EDDHAをそれぞれ添加して、得られる研磨液の質量を基準にしてN−メチル−1,3−ジアミノプロパンとして0.5質量%、EDDHAとして0.1質量%含有する研磨液9を調製し、この研磨液9を用いて研磨を行った。
実施例10
実施例1で調製したシリカゾル1に、ピペラジン、EDDHAをそれぞれ添加して、得られる研磨液の質量を基準にしてピペラジンとして0.5質量%、EDDHAとして0.1質量%含有する研磨液10を調製し、この研磨液10を用いて研磨を行った。
実施例11
実施例1で調製したシリカゾル1に、KOH、1,4,7,10−テトラアザシクロドデカン−N,N’,N’’,N’’’−四酢酸(以下DOTAと表す)をそれぞれ添加して、得られる研磨液の質量を基準にしてKOHとして0.1質量%、DOTAとして0.1質量%含有する研磨液11を調製し、この研磨液11を用いて研磨を行った。
実施例12
実施例1で調製したシリカゾル1に、エチレンジアミン、DOTAをそれぞれ添加して、得られる研磨液の質量を基準にしてエチレンジアミンとして0.5質量%、DOTAとして0.1質量%含有する研磨液12を調製し、この研磨液12を用いて研磨を行った。
実施例13
実施例1で調製したシリカゾル1に、TMAH、DOTAをそれぞれ添加して、得られる研磨液の質量を基準にしてTMAHとして0.1質量%、DOTAとして0.1質量%含有する研磨液13を調製し、この研磨液13を用いて研磨を行った。
実施例14
実施例1で調製したシリカゾル1に、ピペラジン、DOTAをそれぞれ添加して、得られる研磨液の質量を基準にしてピペラジンとして0.5質量%、DOTAとして0.1質量%含有する研磨液14を調製し、この研磨液14を用いて研磨を行った。
比較例1
実施例1で用いたものと同じ基材となるシリカゾル〔シリカ濃度:3.0質量%、窒素吸着法(BET法)による比表面積から換算されるシリカ平均一次粒子径:45nm、分散媒:水、KOHでpH9に調整済み〕に銅汚染を行わず、エチレンジアミンを添加して、得られる研磨液の質量を基準にしてエチレンジアミンとして0.5質量%含有する研磨液R1を調製し、この研磨液R1を用いて研磨を行った。
比較例2
実施例1で調製したシリカゾル1に、KOHを添加して、得られる研磨液の質量を基準にしてKOHを0.1質量%含有する研磨液R2を調製し、この研磨液R2を用いて研磨を行った。
比較例3
実施例1で調製したシリカゾル1に、エチレンジアミンを添加して、得られる研磨液の質量を基準にしてエチレンジアミンを0.5質量%含有する研磨液R3を調製し、この研磨液R3を用いて研磨を行った。
比較例4
実施例1で調製したシリカゾル1に、TMAHを添加して、得られる研磨液の質量を基準にしてTMAHを0.1質量%含有する研磨液R4を調製し、この研磨液R4を用いて研磨を行った。
比較例5
実施例1で調製したシリカゾル1に、エチレンジアミン、エチレンジアミン4酢酸(EDTA)をそれぞれ添加して、得られる研磨液の質量を基準にしてエチレンジアミンとして0.5質量%、EDTAとして0.1質量%含有する研磨液R5を調製し、この研磨液R5を用いて研磨を行った。
比較例6
実施例1で調製したシリカゾル1に、エチレンジアミン、エチレンジアミン4メチレンホスホン酸(以下EDTMPという)をそれぞれ添加して、得られる研磨液の質量を基準にしてエチレンジアミンとして0.5質量%、EDTMPとして0.1質量%含有する研磨液R6を調製し、この研磨液R6を用いて研磨を行った。
比較例7
実施例1で用いた標準銅溶液を純水に添加して10質量ppbの銅水溶液15kgを調製し、更にKOH、EDDHAをそれぞれ添加して、得られる研磨液の質量を基準にしてKOHとして0.1質量%、EDDHAとして0.1質量%含有する研磨液R7を調製し、この研磨液R7を用いて研磨を行った。
比較例8
実施例1で用いた標準銅溶液を純水に添加して10質量ppbの銅水溶液15kgを調製し、更にエチレンジアミン、EDDHAをそれぞれ添加して、得られる研磨液の質量を基準にしてエチレンジアミンとして0.5質量%、EDDHAとして0.1質量%含有する研磨液R8を調製し、この研磨液R8を用いて研磨を行った。
比較例9
実施例1で用いた標準銅溶液を純水に添加して10質量ppbの銅水溶液15kgを調製し、更にTMAH、EDDHAをそれぞれ添加して、得られる研磨液の質量を基準にしてTMAHとして0.1質量%、EDDHAとして0.1質量%含有する研磨液R9を調製し、この研磨液R9を用いて研磨を行った。
Figure 0005967370
表1にシリコンウェーハ研磨後の銅汚染と研磨速度の測定結果を示した。実施例1〜14の結果に示された通り、本発明のシリコンウェーハ用研磨組成物では、シリコンウェーハ研磨において金属汚染、特に銅汚染が極めて抑制され、かつ良好な研磨速度が得られた。
比較例1〜4の結果が示す通り、キレート剤を用いない研磨組成物では、研磨後の銅汚染が抑制されなかった。
また、比較例5、6の結果が示す通り、キレート剤としてEDDHA又はDOTAを用いずに他のキレート剤を用いた場合にも、研磨後の銅汚染が抑制されなかった。
更に研磨組成物中にシリカが含有されない場合は、研磨速度が極端に小さくなり、研磨組成物としては用いることができない。
実施例15
シリコンウェーハ用研磨組成物(研磨液)の基材となるシリカゾル〔シリカ濃度:0.5質量%、窒素吸着法(BET法)による比表面積から換算されるシリカ平均一次粒子径:30nm、分散媒:水、アンモニア(以下NHという)でpH9に調整済み〕を用意し、前記シリカゾルに原子吸光分析用の標準銅溶液(銅濃度が1000質量ppmの硝酸銅溶液)を添加して銅濃度が10質量ppbになるように研磨液を強制的に銅で汚染させたシリカゾル2を調製した。この銅で汚染させたシリカゾル2に、NHが0.05質量%、エチレンジアミン−N,N’−ジ(o−ヒドロキシフェニル酢酸)(以下EDDHAという)が0.05質量%、絶対分子量の重量平均分子量20万のヒドロキシエチルセルロース(以下HECという)が0.02質量%、数平均分子量1000のポリエチレングリコール(以下PEGという)が0.01質量%、となるように添加し、研磨液15を調製した。シリコンウェーハの研磨に際しては、前記研磨液15に対して絶対孔径約1.0μm(捕捉効率99.9%以上)のフィルターでろ過処理したものを用いた。
上記ろ過処理して粗大粒子を除去した研磨液15を用いて、同一条件で1次研磨済みのシリコンウェーハの表面を、以下に示す条件で研磨(仕上げ研磨)した。
研磨機:485φ片面加工機
研磨パッド:RH−N(ニッタ・ハース社製)
荷重:120g/cm
定盤回転数:40rpm
ヘッド回転数:40rpm
研磨組成物の希釈液:350ml/min
研磨時間:5分
ウェーハ:シリコンウェーハP−(100)
仕上げ研磨後のシリコンウェーハに公知のSC1洗浄(アンモニア:過酸化水素:水の混合比=1:1〜2:5〜7(体積比)の洗浄液(SC1液)に75〜85℃、10〜20分浸漬処理)及びSC2洗浄(塩酸:過酸化水素:水=1:1〜2:5〜7(体積比)の洗浄液(SC2液)に75〜85℃、10〜20分浸漬処理)を施し、ウェーハ表面の不純物を除去した後、洗浄済みのウェーハを650℃で20分熱処理し、HF/H液滴(フッ化水素と過酸化水素の水溶液の液滴)でウェーハ表面の銅を回収し、回収液中の金属不純物を誘導結合プラズマ質量分析(以下ICP−MSという)によって定量分析を行った。
また、仕上げ研磨後のシリコンウェーハ表面のLPD(Light Point Defect)、ヘイズはKLA−Tencor社製Surf Scan SP−1を用いて測定した。LPDは0.08μm以上の個数で示し、ヘイズはヘイズ分布の最大頻度の位置で示した。なお、LPDとは、ウェーハの表面欠陥を表すもので、パーティクル、点状欠陥、線状欠陥に起因するものである。
以下の実施例16〜23、比較例10〜12において、用いる研磨液以外はシリコンウェーハの研磨条件、研磨後の銅の定量条件等は実施例15と同様にして行った。
実施例16
実施例15と同じ銅で汚染したシリカゾル2にNHが0.05質量%、HECが0.02質量%、EDDHAが0.10質量%、PEGが0.01質量%になるように研磨液16を調製し、この研磨液16を用いて研磨を行い、銅の定量分析を行った。
実施例17
実施例15と同じ銅で汚染したシリカゾル2にNHが0.05質量%、HECが0.02質量%、EDDHAが0.15質量%、PEGが0.01質量%になるように研磨液17を調製し、この研磨液17を用いて研磨を行い、銅の定量分析を行った。
実施例18
実施例15と同じ銅で汚染したシリカゾル2にNHが0.05質量%、HECが0.02質量%、EDDHAが0.10質量%、数平均分子量700のポリプロピレングリコール(以下PPGという)が0.01質量%になるように研磨液18を調製し、この研磨液18を用いて研磨を行い、銅の定量分析を行った。
実施例19
実施例15と同じ銅で汚染したシリカゾル2にKOHが0.01質量%、HECが0.02質量%、EDDHAが0.10質量%、PEGが0.01質量%になるように研磨液19を調製し、この研磨液19を用いて研磨を行い、銅の定量分析を行った。
実施例20
実施例15と同じ銅で汚染したシリカゾル2にNHが0.05質量%、ヒドロキシプロピルメチルセルロース(置換度0.15)(以下HPMCという)が0.02質量%、EDDHAが0.10質量%、PEGが0.01質量%になるように研磨液20を調製し、この研磨液20を用いて研磨を行い、銅の定量分析を行った。
実施例21
実施例15と同じ銅で汚染したシリカゾル2に水酸化テトラメチルアンモニウム(以下TMAHという)が0.01質量%、HECが0.02質量%、EDDHAが0.10質量%、PEGが0.01質量%になるように研磨液21を調製し、この研磨液21を用いて30分研磨を行い、銅の定量分析を行った。
実施例22
実施例15と同じ銅で汚染したシリカゾル2にNHが0.05質量%、HECが0.02質量%、1,4,7,10−テトラアザシクロドデカン−N,N’,N’’,N’’’−四酢酸(以下DOTAという)が0.10質量%、PEGが0.01質量%になるように研磨液22を調製し、この研磨液22を用いて研磨を行い、銅の定量分析を行った。
実施例23
実施例15と同じ銅で汚染したシリカゾル2にTMAHが0.01質量%、HECが0.02質量%、DOTAが0.10質量%、PEGが0.01質量%になるように研磨液23を調製し、この研磨液23を用いて研磨を行い、銅の定量分析を行った。
比較例10
実施例15と同じ銅で汚染したシリカゾル2にNHが0.05質量%、HECが0.02質量%になるように研磨液R10を調製し、この研磨液R10を用いて研磨を行い、銅の定量分析を行った。
比較例11
実施例15と同じ銅で汚染したシリカゾル2にNHが0.05質量%、HECが0.02質量%、PEGが0.01質量%になるように研磨液R11を調製し、この研磨液R11を用いて研磨を行い、銅の定量分析を行った。
比較例12
実施例15と同じ銅で汚染したシリカゾル2にNHが0.05質量%、HECが0.02質量%、EDTAが0.10質量%、PEGが0.01質量%になるように研磨液R12を調製し、この研磨液R12を用いて研磨を行い、銅の定量分析を行った。
Figure 0005967370
表2に研磨後のウェーハにおける銅汚染の測定結果、0.08μm以上のLPD数及び、ヘイズの測定結果を示す。実施例15〜23の結果に示された通り、本発明のシリコンウェーハ用研磨組成物では、シリコンウェーハ研磨において金属汚染、特に銅汚染が極めて抑制され、且つ、ヘイズが抑制され粒子汚染が防止されていた。さらに、実施例15〜17が示すようにEDDHAの添加量を大きく振っても研磨後のCu汚染は回避できた。また、実施例22及び23が示すように、EDDHAをDOTAに変えてもCu汚染は回避できた。しかし、比較例10〜12が示すようにこれらのキレート剤を入れない場合、更には常用される他のキレート剤を添加した場合は、銅汚染は回避できなかった。
実施例18が示すようにPEGの代わりにPPGを使用しても、実施例20が示すようにHECの代わりにHPMCを使用しても、研磨液組成にEDDHAが添加されていれば、研磨後のCu汚染は回避できた。
また、実施例15〜23に示したように研磨液組成にEDDHA、DOTAが添加されていれば、LPD数は2個未満であったが、比較例10〜12に示したようにこれらのキレート剤を入れない場合、更には常用される他のキレート剤を添加した場合は、LPD数は高くなっていた。
以上述べたように、本発明によれば、シリカを含有する研磨液にEDDHAもしくはDOTAを添加することによって、ヘイズは維持しつつ金属汚染、特に銅汚染を抑制し、かつLPD数も低減することができるという効果が得られることが分かった。

Claims (17)

  1. シリカ、塩基性物質、キレート剤及び水を含むシリコンウェーハ用研磨組成物において、前記キレート剤が1,4,7,10−テトラアザシクロドデカン−N,N’,N’’,N’’’−四酢酸及びこれらの塩からなる群から選ばれる少なくとも1種類であり、
    前記シリカの濃度が、前記シリコンウェーハ用研磨組成物の質量を基準にして0.05〜30質量%であり、
    前記キレート剤の濃度が、前記シリコンウェーハ用研磨組成物の質量を基準にして0.001〜5質量%であり、
    前記塩基性物質の濃度が、前記シリコンウェーハ用研磨組成物の質量を基準にして0.01〜10質量%であることを特徴とするシリコンウェーハ用研磨組成物。
  2. 前記シリカの窒素吸着法による平均一次粒子径が、3〜1000nmであることを特徴とする請求項1に記載のシリコンウェーハ用研磨組成物。
  3. 前記シリカの窒素吸着法による平均一次粒子径が、5〜500nmであることを特徴とする請求項1に記載のシリコンウェーハ用研磨組成物。
  4. 前記シリカがコロイダルシリカであることを特徴とする請求項1〜のいずれか一項に記載のシリコンウェーハ用研磨組成物。
  5. 前記塩基性物質が、アルカリ金属の無機塩、アンモニウム塩及びアミン類からなる群より選ばれる少なくとも1種類であることを特徴とする請求項1〜のいずれか一項に記載のシリコンウェーハ用研磨組成物。
  6. 前記塩基性物質が、水酸化リチウム、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、炭酸リチウム、炭酸ナトリウム、炭酸カリウム、炭酸水素リチウム、炭酸水素ナトリウム及び炭酸水素カリウムからなる群から選ばれる少なくとも1種類の前記アルカリ金属の無機塩であることを特徴とする請求項に記載のシリコンウェーハ用研磨組成物。
  7. 前記塩基性物質が、水酸化アンモニウム、炭酸アンモニウム、炭酸水素アンモニウム、水酸化テトラメチルアンモニウム、炭酸テトラメチルアンモニウム、炭酸水素テトラメチルアンモニウム、塩化テトラメチルアンモニウム、水酸化テトラエチルアンモニウム、炭酸テトラエチルアンモニウム、炭酸水素テトラエチルアンモニウム、塩化テトラエチルアンモニウム、水酸化モノメチルトリエタノールアンモニウム、炭酸モノメチルトリエタノールアンモニウム、炭酸水素モノメチルトリエタノールアンモニウム及び塩化モノメチルトリエタノールアンモニウムからなる群から選ばれる少なくとも1種類の前記アンモニウム塩であることを特徴とする請求項に記載のシリコンウェーハ用研磨組成物。
  8. 前記塩基性物質が、エチレンジアミン、ジエチレントリアミン、N−メチル−1,3−ジアミノプロパン、3−(アミノメチル)ピペリジン、1,3−ジアミノプロパン、1,2−ジアミノプロパン、N,N−ジエチルエチレンジアミン、N−エチルエチレンジアミン、ジプロピレントリアミン、モノエタノールアミン、2−(2−アミノエチル)アミノエタノールアミン及びピペラジンからなる群から選ばれる少なくとも1種類の前記アミン類であることを特徴とする請求項に記載のシリコンウェーハ用研磨組成物。
  9. さらに、水溶性高分子化合物及びアルコール性水酸基を有する化合物を含むことを特徴とする請求項1〜のいずれか一項に記載のシリコンウェーハ用研磨組成物。
  10. 前記水溶性高分子化合物が、ヒドロキシエチルセルロース、ヒドロキシプロピルセルロース、ヒドロキシプロピルメチルセルロース、ポリビニルアルコール、ポリビニルピロリドン及びプルランからなる群から選ばれる少なくとも一種であることを特徴とする請求項に記載のシリコンウェーハ用研磨組成物。
  11. 前記水溶性高分子化合物が、重量平均分子量10万〜100万のヒドロキシエチルセルロースであることを特徴とする請求項10に記載のシリコンウェーハ用研磨組成物。
  12. 前記水溶性高分子化合物の濃度が、当該シリコンウェーハ用研磨組成物全量の質量を基準にして0.01〜2.0質量%であることを特徴とする請求項11のいずれか一項に記載のシリコンウェーハ用研磨組成物。
  13. 前記アルコール性水酸基を有する化合物が、メタノール、エタノール、プロパノール、エチレングリコール、プロピレングリコール、ポリエチレングリコール、ポリプロピレングリコール、アセチレングリコール、グリセリンからなる群から選ばれる少なくとも1種類であることを特徴とする請求項12のいずれか一項に記載のシリコンウェーハ用研磨組成物。
  14. 前記アルコール性水酸基を有する化合物の濃度が、当該シリコンウェーハ用研磨組成物全量の質量を基準にして0.001〜5.0質量%であることを特徴とする請求項13のいずれか一項に記載のシリコンウェーハ用研磨組成物。
  15. 請求項1〜14のいずれか一項に記載のシリコンウェーハ用研磨組成物を用いることを特徴とするシリコンウェーハの研磨方法。
  16. 請求項1〜のいずれか一項に記載のシリコンウェーハ用研磨組成物を用いて、1次研磨を行うことを特徴とするシリコンウェーハの研磨方法。
  17. 請求項14のいずれか一項に記載のシリコンウェーハ用研磨組成物を用いて、1次研磨後の仕上げ研磨を行うことを特徴とするシリコンウェーハの研磨方法。
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