JP5966991B2 - H形鋼の曲がり矯正装置 - Google Patents

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Description

本発明は、H形鋼の圧延工程で発生したH形鋼の長手方向曲がりを、圧延ロールによりフランジを圧延することで矯正するH形の曲がり矯正装置に関する。
圧延工程で発生したH形鋼の長手方向の曲がりを、フランジを圧延することによりオフラインで矯正する矯正装置が知られている。
例えば、特許文献1には、一台の外矯正ロールと、2台の内矯正ロールを備えた装置が記載されている。一台の外矯正ロールは、H形鋼の一方のフランジの外面に当接してフランジを圧下する。また、2台の内矯正ロールは、一方の内矯正ロールがH形鋼のウェブの両面側にそれぞれ位置するフランジのうちの一方のフランジの内面に当接し、他方の内矯正ロールが他方のフランジの内面に当接して、H形鋼の一方のフランジを圧下する。
また、特許文献2には、H形鋼のフランジの内面に圧下力を上方から付与する左右一対の圧下力付与ロールと、この圧下力付与ロールによりフランジ内面に付与された圧下力をフランジ外面側で受ける圧下力受けロールとによりH形鋼の曲がりを矯正する矯正装置が提案されている。
特公平2−50812号公報 特開2012−148288号公報
ところで、上述した特許文献1の装置は、H形鋼のウェブを拘束せずに矯正を行っているので、2台の内矯正ロールの矯正センター位置のずれによりフランジの一方及び他方の内面に接触する2台の内矯正ロールの接触幅が変化し、それにより2台の内矯正ロールのフランジ圧下量に差が発生し、ウェブ反り(ウェブが板厚方向に湾曲した変形)やウェブねじれが発生するおそれがある。
上述した特許文献2には、I姿勢としたH形鋼のウェブを左右方向から挟む複数のウェブ挟みロールを、圧下力付与ロールの前後両側に配置することで、ウェブが左右一対の圧下力付与ロールの間で左右方向に位置ズレを起こしても、また、ウェブ中心偏りが生じた場合であっても、圧下力付与ロールのフラット部が左右均等な幅で形鋼のフランジ内面を圧下することを可能とし、形鋼に生じた曲がりを反りなどの発生を抑制しながら矯正することが記載されている。
一方、H形鋼の製造ラインで製造されるH形鋼には種々の寸法のものがあり、ウェブ高さも種々のものがある。しかしながら、特許文献2に記載された曲がり矯正装置においては、種々のウェブ高さのH形鋼に対応できず、ウェブ高さによっては、ウェブ反りやウェブねじれの発生を完全に抑制することはできないという問題がある。
そこで、本発明は、上記従来例の未解決の課題に着目してなされたものであり、H形鋼のウェブ高さによらず、ウェブ反り、ウェブねじれを防止して高品質にH形鋼の曲がり矯正を行うことができるH形鋼の曲がり矯正装置を提供することを目的としている。
発明者らは、図10に示すように、外圧延ロール111と内圧延ロール114,115とによりH形鋼1の一方のフランジ1b1の圧延を行なってH形鋼の曲がりを矯正するにあたり、内圧延ロール114,115の入側と出側とに配置したウェブ挟みロール100によりウェブ1aを拘束すると、図10(a)に示すようにウェブ挟みロール100の幅がH形鋼1のウェブ1aのウェブ高さ方向のほぼ全域を拘束できるときには、ウェブ挟みロール100によりウェブの厚さ方向への移動を抑制できるが、図10(b)に示すように、ウェブ挟みロール100のロール幅に対してウェブ高さが大きいH形鋼では、ウェブの拘束が十分行えないことがわかった。
すなわち、図10(b)に示すように、例えば左フランジ1b1を圧延する場合に、左フランジの内面に挟みロール100を近づけて、ウェブ1aを拘束し、上部内圧延ロール114と下部内圧延ロール115との間のセンター位置にウェブ1aを位置させようとしても、ウェブ1aの右フランジ1b2の側が拘束されていないため、H形鋼1の反り状況によっては右フランジ1b2にフランジ幅方向の力Fが加わり、この場合H形鋼1が図10(c)に示すように傾いてしまい、左フランジ1b1のある位置(左フランジ1b1とウェブ1aとの接続部)においてウェブ1aが上部内圧延ロール114と下部内圧延ロール115との間のセンターに位置せず、結果として上部内圧延ロール114と下部内圧延ロール115とで圧下が行われるフランジの幅に差が生じてしまい、ウェブ反り(ウェブが板厚方向に湾曲した変形)やウェブねじれが発生が防止できない。
挟みロール100の拘束力を大きくすることで、左フランジ1b1のある位置のウェブ1a位置を、上部内圧延ロール114と下部内圧延ロール115との間のセンター位置に合わせることができるが、この場合、ウェブ1aと挟みロール100との接触圧が大きくなるので、ウェブに圧痕が生ずるという問題が生じた。
そこで、発明者らは、挟みロール100を、ウェブの高さ方向に分割したウェブガイドロールとし、分割したウェブガイドロールを、それぞれ独自にH形鋼のウェブの一方の面及び他方の面に対して離接自在とすれば、ウェブ高さが大きいものについては、ウェブを拘束するロールを数を多くして、ウェブ高さ全域にわたりウェブを拘束でき、曲がり矯正字のH形鋼の傾きの問題を解決できることを見出した。
上記目的を達成するために、一の実施形態に係るH形鋼の曲がり矯正装置は、搬送されてくるH形鋼の一方のフランジの外面側に位置する外圧延ロールを有する外矯正ロール部と、前記一方のフランジの内面側に位置する内圧延ロールを有する内矯正ロール部とを備え、前記外圧延ロールと前記内圧延ロールとにより前記一方のフランジを圧延することでH形鋼の曲がりを矯正するH形鋼の曲がり矯正装置において、前記H形鋼の搬送方向で前記内圧延ロールの入側および出側に、前記H形鋼のウェブの一方の面及び他方の面に対向して配置され前記ウェブの厚さ方向の移動を拘束する、ウェブ厚さ方向に対をなすウェブガイドロールが設けられてなり、前記ウェブガイドロールは、前記ウェブの高さ方向に分割されてなり、分割されたウェブガイドロールは、それぞれ独自に前記H形鋼の前記ウェブの一方の面及び他方の面に対して離接自在とされている。
また、一の実施形態に係るH形鋼の曲がり矯正装置は、前記ウェブガイドロールが、前記ウェブの高さ方向に移動自在に配置されてなる。
また、一の実施形態に係るH形鋼の曲がり矯正装置は、前記入側および出側に設けられたウェブガイドロールに加えて、前記H形鋼の搬送方向の、前記内圧延ロールの側方にて、前記H形鋼のウェブの一方の面及び他方の面に対向して配置されたウェブ厚さ方向に対をなす第2のウェブガイドロールを有し、該第2のウェブガイドロールは、前記ウェブの高さ方向に分割されてなり、分割されたウェブガイドロールは、それぞれ独自に前記H形鋼の前記ウェブの一方の面及び他方の面に対して離接自在とされている。
本発明に係るH形鋼の曲がり矯正装置によれば、前記H形鋼のウェブの一方の面及び他方の面に対向して前記ウェブの厚さ方向の移動を拘束するウェブガイドロールが内圧延ロールの上流側および下流側に設けられ、さらに、ウェブガイドロールが、ウェブの高さ方向に分割されてなり、分割されたウェブガイドロールは、それぞれ独自に前記H形鋼の前記ウェブの一方の面及び他方の面に対して離接自在とされているため、種々のウェブ高さあるいはウェブ厚さのH形鋼に対しても十分にウェブを拘束することができ、フランジを圧延する際に内圧延ロールを両フランジに均等に接触させることが可能となり、ウェブ反りやウェブねじれが発生しない高品質の曲がり矯正を行うことができる。
本発明に係るH形鋼の曲がり矯正装置を平面視で示した図である。 本発明に係る外矯正ロール部及び内矯正ロール部の構造を示す図である。 本発明に係るH形鋼の曲がり矯正装置をH形鋼の搬送方向の上流側から示した図である。 図3のA−A線矢視図である。 図4のB−B線矢視図である。 図4のC−C線矢視図である。 図4のD−D線矢視図である。 第1及び第2実施例のH形鋼の曲がり矯正装置を搬送方向の上流側から示した概略図である。 第3及び第4実施例のH形鋼の曲装置がり矯正装置を搬送方向の上流側から示した概略図である。 従来の曲がり測定装置におけるウェブ挟みロールによるウェブ拘束状況を示す図である。
以下、本発明を実施するための形態(以下、実施形態という。)を、図面を参照しながら詳細に説明する。
図1は、曲がり矯正装置を示す概略図、図2は、曲がり矯正装置を構成する部材を示す図、図3は、H形鋼の搬送方向下流側から曲がり矯正装置を示した図、図4は、図3のA−A線矢視図、図5は、図4のB−B線矢視図、図6は、図4のC−C矢視線図、図7は図4のD−D矢視線図を示すものである。
[曲がり矯正装置]
図1に示すように、本実施形態の曲がり矯正装置2は、H姿勢で往方向に搬送されてきたH形鋼1の左曲がりを矯正する装置である。ここで、図1では示していないが、H形鋼1の往方向の下流側には、H形鋼1を上下に反転させる反転装置が配置されている。
そして、右曲がりのH形鋼1を矯正する場合には、先ず、右曲がりのH形鋼1を矯正せずに曲がり矯正装置2を通過させ、反転装置でH形鋼1を上下に反転させて左曲がりのH形鋼1とする。そして、左曲がりのH形鋼1を復方向に搬送して曲がり矯正装置2を通過させて矯正するようになっている。
なお、H形鋼1のH姿勢とは、ウェブ1aが水平に延在し、ウェブ1aの左右に一対のフランジ1b1,1b2が位置した姿勢である。
本実施形態の曲がり矯正装置2は、H形鋼の左フランジ1b1の外面側に位置する外圧延ロール11aを有する外矯正ロール部11と、H形鋼1の左フランジ1b1の内面側に位置する内圧延ロール14a,15aを有する内矯正ロール部12とを備えている。そして、外圧延ロール11aと、内圧延ロール14a,15aとで左フランジ1b1を圧延することで、左フランジ1b1を長手方向に伸長させてH形鋼の左曲がりを矯正する。また、本実施形態の曲がり矯正装置2は、内圧延ロール14a,15aの前記H形鋼の搬送方向で入側および出側にH形鋼1のウェブ1aの上面側および下面側に対向して配置したウェブガイドロール(以下、単にガイドロールとも云う)17a,18a,19a,17b,18b,19b,20a,21a,22a,20b,21b,22bを備えている。
[外矯正ロール部]
外矯正ロール部11は、図2に示すように、外圧延ロール11aと、この外圧延ロール11aをH形鋼の左フランジ1b1の外面側に位置させ、かつ、外圧延ロール11aの回転軸が上下方向に延在するように外圧延ロール11aを支持する外圧延ロール支持部11bと、回転動力源(不図示)から外圧延ロール11aに回転駆動力を伝達する動力伝達軸11cとを有している。外圧延ロール支持部11bは、図4に示すように、装置架台30に支持されている。
[内矯正ロール部]
内矯正ロール部12は、図2に示すように、上部内圧延ロール部14と、下部内圧延ロール部15とで構成されている。また、内矯正ロール部12は、内圧延ロール14a,15aを備えており、内圧延ロール14a(以下、上部内圧延ロール14aという)は、上部内圧延ロール部14に、内圧延ロール15a(以下、下部内圧延ロール15aという)は、下部内圧延ロール部15に設けられている。
上部内圧延ロール部14は、上部内圧延ロール14aと、この上部内圧延ロール14aをH形鋼1のウェブ1aより上部の左フランジ1b1の内面側に位置させ、かつ、上部内圧延ロール14aの回転軸が上下方向に延在するように上部内圧延ロール14aを支持する上部内圧延ロール支持部14bと、上部内圧延ロール圧下機構14cとを備えている。上部内圧延ロール支持部14b及び上部内圧延ロール圧下機構14cは、前述した装置架台30に上下位置調整機構(不図示)を介して支持されている。そして、上部内圧延ロール圧下機構14cは、圧下シリンダのピストンロッドが上部内圧延ロール支持部14bに向けて伸長すると、上部内圧延ロール14aがH形鋼1のウェブ1aより上部の左フランジ1b1の内面を外面に向けて圧下するよう構成されている。
下部内圧延ロール部15は、下部内圧延ロール15aと、この下部内圧延ロール15aをH形鋼1のウェブ1aより下部の左フランジ1b1の内面側に位置させ、かつ、下部内圧延ロール15aの回転軸が上下方向に延在するように下部内圧延ロール15aを支持する下部内圧延ロール支持部15bと、下部内圧延ロール圧下機構15cとを備えている。下部内圧延ロール支持部15b及び下部内圧延ロール圧下機構15cは装置架台30に上下位置調整機構(不図示)を介して支持されている。そして、下部内圧延ロール圧下機構15cは、圧下シリンダのピストンロッドが下部内圧延ロール支持部15bに向けて伸長すると、下部内圧延ロール15aがH形鋼1のウェブ1aより下部の左フランジ1b1の内面を外面に向けて圧下するよう構成されている。
[ウェブガイドロール]
ウェブガイドロールはウェブガイド13に設けられ、図3から図7に示すように、ウェブ1aの高さ方向に配列された、上部ウェブガイドロール部17〜19及び下部ウェブガイドロール部20〜22に設けられている。これら上部ウェブガイドロール部17〜19および下部ウェブガイドロール部20〜22は、ウェブガイド支持フレーム24に支持されている。上部ウェブガイドロール部17〜19は、それぞれ、上部内圧延ロール14aの搬送方向(往方向)の入側にガイドロール17a,18a,19aを備え、上部内圧延ロール14aの搬送方向(往方向)の出側にガイドロール17b,18b,19bを備える。ガイドロール17a,18a,19aは搬送方向で上部内圧延ロール14aの入側に、ガイドロール17b,18b,19bは搬送方向で上部圧延ロール14aの出側に、それぞれ上部圧延ロール14近接した位置に設けられている。
上部ウェブガイドロール部17は、図5に示すように回転軸が水平方向に延在するようにガイドロール17a,17bをそれぞれ支持するガイドロール支持部17c,17fと、ガイドロール支持部17c,17fがそれぞれ先端に固定されているストローク部17d、17gと、ウェブガイド支持フレーム24に支持され、ガイドロール17a、17bがH形鋼1のウェブ1aの上面に接離するようにストローク部17d,17gに対して軸方向の駆動力を伝達する直動アクチュエータ17e、17hとを備えている。
上部ウェブガイドロール部18は、図4に示すように、上部ウェブガイドロール部17より右フランジ1b2側に寄った位置に配置され、図6に示すように回転軸が水平方向に延在するようにガイドロール18a,18bを支持するガイドロール支持部18cと、ガイドロール支持部18cが先端に固定されているストローク部18d、18eと、ウェブガイド支持フレーム24に支持され、ガイドロール18a,18bがH形鋼1のウェブ1aの上面に接離するようにストローク部18d,18eに対して軸方向の駆動力を伝達する直動アクチュエータ18f、18gとを備えている。また、ガイドロール支持部18cは、上部内圧延ロール14の側方の位置にて、ガイドロール18hをその回転軸が水平方向に延在するように支持している。
上部ウェブガイドロール部19は、図4に示すように、上部ウェブガイドロール部18より右フランジ1b2の側に寄った位置に配置され、図7に示すように回転軸が水平方向に延在するようにガイドロール19a,19bをそれぞれ支持するガイドロール支持部19cと、ガイドロール支持部19cが先端に固定されているストローク部19d、19eと、ウェブガイド支持フレーム24に支持され、ガイドロール19a,19bがH形鋼1のウェブ1aの上面に接離するようにストローク部19d,19eに対して軸方向の駆動力を伝達する直動アクチュエータ19f、19gとを備えている。また、ガイドロール支持部19cは、上部内圧延ロール14の側方の位置にて、ガイドロール19hをその回転軸が水平方向に延在するように支持している。
下部ウェブガイドロール部20、21、22はそれぞれ、上部ウェブガイドロール部17,18,19の下側に配置される。
下部ウェブガイドロール部20は、図5に示すように回転軸が水平方向に延在するようにガイドロール20a,20bをそれぞれ支持するガイドロール支持部20c,20fと、ガイドロール支持部20c,20fがそれぞれ先端に固定されているストローク部20d、20gと、ウェブガイド支持フレーム24に支持され、ガイドロール20a、20bがH形鋼1のウェブ1aの下面に接離するようにストローク部20d,20gに対して軸方向の駆動力を伝達する直動アクチュエータ20e、20hとを備えている。ここで、ガイドロール20a,20bはそれぞれ、ガイドロール17a,17bに上下に対向して位置するように、ガイドロール支持部20c、20fに支持されている。つまり、ガイドロール20aは搬送方向で下部内圧延ロール15aの入側に、ガイドロール20bは搬送方向で下部内圧延ロール15aの出側に、それぞれ下部圧延ロール15aに近接した位置に設けられている。そして、ガイドロール17aとガイドロール20aとが上下方向(ウェブ厚さ方向)に対をなしており、ガイドロール17bとガイドロール20bとが上下方向(ウェブ厚さ方向)に対をなしており、これらガイドロール対によりウェブ1aを挟むことができる。
また、下部ウェブガイドロール部21は、図6に示すように回転軸が水平方向に延在するようにガイドロール21a,21bを支持するガイドロール支持部21cと、ガイドロール支持部21cが先端に固定されているストローク部21d、21eと、ウェブガイド支持フレーム24に支持され、ガイドロール21a,21bがH形鋼1のウェブ1aの下面に接離するようにストローク部21d,21eに対して軸方向の駆動力を伝達する直動アクチュエータ21f、21gとを備えている。また、ガイドロール支持部21cは、下部内圧延ロール15aの側方の位置にて、ガイドロール21hをその回転軸が水平方向に延在するように支持している。ここで、ガイドロール21aは搬送方向で下部内圧延ロール15aの入側に、ガイドロール21bは搬送方向で下部内圧延ロール15aの出側に、それぞれ下部内圧延ロール15aに近接した位置に設けられ、またガイドロール21hは搬送方向で下部内圧延ロール15aのある位置、すなわち下部内圧延ロールの側方位置に設けられており、ガイドロール21a,21b,21hがそれぞれ、ガイドロール18a,18b,18hに上下に対向して位置するように、ガイドロール支持部21cに支持されている。つまり、ガイドロール18aとガイドロール21aとが上下方向(ウェブ厚さ方向)に対をなしており、ガイドロール18bとガイドロール21bとが上下方向(ウェブ厚さ方向)に対をなしており、さらに、ガイドロール18hとガイドロール21hとが上下方向(ウェブ厚さ方向)に対をなしておりこれらガイドロール対によりウェブ1aを挟むことができる。
また、下部ウェブガイドロール部22は、図7に示すように回転軸が水平方向に延在するようにガイドロール22a,22bを支持するガイドロール支持部22cと、ガイドロール支持部22cが先端に固定されているストローク部22d、22eと、ウェブガイド支持フレーム24に支持され、ガイドロール22a,22bがH形鋼1のウェブ2aの下面に接離するようにストローク部22d,22eに対して軸方向の駆動力を伝達する直動アクチュエータ22f、22gとを備えている。また、ガイドロール支持部22cは、下部内圧延ロール15aの側方の位置にて、ガイドロール22hをその回転軸が水平方向に延在するように支持している。ここで、ガイドロール22aは搬送方向で下部内圧延ロール15aの入側に、ガイドロール22bは搬送方向で下部内圧延ロール15aの出側に、それぞれ下部内圧延ロール15aに近接した位置に設けられ、またガイドロール22hは搬送方向で下部内圧延ロール15aのある位置、すなわち下部内圧延ロールの側方位置に設けられており、ガイドロール22a,22b,22hがそれぞれ、ガイドロール19a,19b,19hに上下に対向して位置するように、ガイドロール支持部22cに支持されている。つまり、つまり、ガイドロール19aとガイドロール22aとが上下方向(ウェブ厚さ方向)に対をなしており、ガイドロール19bとガイドロール22bとが上下方向(ウェブ厚さ方向)に対をなしており、さらに、ガイドロール19hとガイドロール22hとが上下方向(ウェブ厚さ方向)に対をなしておりこれらガイドロール対によりウェブ1aを挟むことができる。
ここで、図5〜7では、ガイドロール17a,17b,18a,18b,18h,20a,20b,21a,21b,21hをウェブ1aの上面あるいは下面に接触させ、ガイドロール19a,19b,19h,22a,22b,22hをH形鋼1に接触しないように上昇あるいは下降させた状態を示している。
なお、以上説明したウェブガイドロールは、H姿勢で搬送されるH形鋼1の上下方向の移動、すなわち、ウェブの厚さ方向の移動を拘束するものであるが、本実施形態においては、図3、図4に示すように搬送方向の上流側および下流側に、H形鋼1のウェブ高さ方向に案内するためのフランジガイド16が設けられており、このフランジガイド16は左フランジ1b1、右フランジ1b2の両フランジ外面に対向するように、それぞれ設けられている。
[ウェブガイド支持フレームの移動機構]
また、ウェブガイド支持フレーム24は、H形鋼1の搬送方向にウェブの高さ方向に移動可能とされている。
図3に示すように、ウェブガイド支持フレーム24の下部は、床に設置した滑り支承部31に水平移動自在に載置されている。また、図4に示すように、装置架台30の側部に、ウェブガイド支持フレーム24をH形鋼1の搬送方向に直交する水平方向に移動させるフレーム移動機構32が配置されている。
このフレーム移動機構32は、ウェブガイド支持フレーム24の側部に固定されているねじ軸32aと、装置架台30側に固定されているサーボモータ32bと、このサーボモータ32の回転駆動力をねじ軸32aに直線駆動力として伝達する駆動力伝達機構32cとを備えている。そして、フレーム移動機構32は、サーボモータ32bを正転、或いは逆転駆動すると、駆動力伝達機構32cを介してねじ軸32aに図4の右方向、或いは左方向への直線駆動力が伝達され、ウェブガイド支持フレーム24がH形鋼1の搬送方向に直交する水平方向、すなわち、ウェブの高さ方向に移動する。
なお、本発明に係る一方のフランジが左フランジ1b1に対応し、本発明に係る他方のフランジが右フランジ1b2に対応し、本発明に係る内圧延ロールが上部内圧延ロール14aおよび下部内圧延ロール15aに対応し、本発明に係る、入側に設けられたウェブ厚さ方向に対をなすウェブガイドロールが、ウェブガイドロール17aと20aと、ウェブガイドロール18aと21aと、ウェブガイドロール19aと22aとに対応し、出側に設けられたウェブ厚さ方向に対をなすウェブガイドロールが、ウェブガイドロール17bと20bと、ウェブガイドロール18bと21bと、ウェブガイドロール19bと22bとに対応する。また、本発明に係る第2のウェブガイドロールが、ウェブガイドロール18hと21hと、19hと22hとに対応している。
次に、本実施形態の曲がり矯正装置2によるH形鋼1の曲がり矯正動作について、図8、図9を参照して説明する。
先ず、図8(a)に示すように、フランジ厚さ(フランジ1b1,1b2の厚さ)がm1、ウエブ高さ(フランジ1b1,1b2の外面間の寸法)がh1、フランジ幅(フランジ1b1,1b2の幅)がt1のH形鋼1の左曲がりの矯正について説明する。ウェブ高さがh1の場合、h1がウェブガイドロール部17と19との間隔、および、ウェブガイドロール部20と22との間隔よりも小さく、ウェブガイドロール部17〜19の全て、および、ウェブガイドロール部20〜22の全てのガイドロールをウェブ1aを拘束できる程度にまでウェブ1aに接近させることはできないものとする。
先ず、内矯正ロール部12の上部内圧延ロール14a及び下部内圧延ロール15aがH形鋼1の左フランジ1b1の内面に近接するように、装置架台30に設けた上下位置調整機構の作動により上部内圧延ロール支持部14b及び下部内圧延ロール支持部15bの高さ調整を行なう。
次に、フレーム移動機構32を動作させ、ウェブガイドロール17a,17b,18a,18b,18hおよび下部ウェブガイドロール20a,20b,21a,21b,21h,がH形鋼1のウェブ1aに対面するように、上部ウェブガイドロール部17〜19および下部ウェブガイドロール部20〜22のウェブ高さ方向の位置調整を行なう。上部ウェブガイドロール部17〜19のガイドロールは全て上昇限の位置とし、下部ウェブガイドロール部20〜22のガイドロールは全て下降限の位置としておく。
ここで、ウェブガイドロール17a,17b,20a,20bのウェブ高さ方向の位置が、これらウェブガイドロールの側面が左フランジ1b1の内面に接触しない範囲で、可能な限り左フランジ1b1の内面に近づく位置となるようにする。この位置は、上部ウェブガイドロール部17〜19および下部ウェブガイドロール部20〜22のウェブ高さ方向位置は、曲がり矯正を行うH形鋼1のウェブ高さ、フランジ厚さ毎に設定されている。
次に、ウェブガイド13の上部ウェブガイドロール部17,18を構成するガイドロール17a,17b,18a,18b,18hを下方へ移動し、H形鋼1のウェブ1aの上面側の拘束位置に位置させるとともに、ウェブガイド13の下部ウェブガイドロール部20,21を構成するガイドロール20a,20b,21a,21b,21hを上方に移動し、H形鋼1のウェブ1aの下面側の拘束位置に位置させる。これにより、ウェブ1aの上下方向の移動がウェブガイドロール17a,17b,18a,18b,18hとウェブガイドロール20a,20b,21a,21b,21hとにより拘束できるようになる。ここで、ウェブガイドロール19a,19b,19hは下降させると、ウェブガイドロール22a,22b,22hは上昇させると右フランジ1b2に接触したり、あるい、右フランジの右側に位置してしまうためウェブ1aを拘束することはできない。よって、ウェブガイドロール19a,19b,19hについては上昇限に、ウェブガイドロール22a,22b,22hについては下降限に位置させ、H形鋼1と干渉しないようにしておく。ウェブ高さ方向に分割したウェブガイドロールのうち、いずれのウェブガイドロールを用いるか、すなわち、いずれのガイドロールを拘束位置まで下降あるいは上昇させ、いずれのガイドロールを上昇限あるいは下降限のままとしておくかは、曲がり矯正を行うH形鋼1のウェブ高さ、フランジ厚さ毎に設定されている。なお、図8(a)では、ガイドロール17a,18a,18h,19a,19a,20a,21a,21h,22a,22hを示していない。
また、内矯正ロール部12の上部内圧延ロール圧下機構14c及び下部内圧延ロール圧下機構15cの動作により上部内圧延ロール14a及び下部内圧延ロール15aをH形鋼1の左フランジ1b1の内面から外面に向かう方向に押し付け可能な位置に調整する。
さらに、フランジガイド16の位置を、を曲がり矯正を行うH形鋼1の左フランジ1b1の外面が外圧延ロール11aに接触するよう案内できる位置に調整する。この状態で、曲がり矯正装置2の初期設定が終了する。
次に、図示しない搬送装置により曲がり矯正装置2にH形鋼1が搬送されると、先ず、フランジガイド16によりH形鋼1の両フランジ1b1,1b2の外面が案内され、ウェブ高さ方向の位置が調整される。次に、ガイドローラ17a、18a、20a、21aによりウェブ1aが案内され、次に、ガイドローラ18h、21hによりウェブ1aが案内され、ウェブ1aの上下方向の位置が拘束される。そして、回転動力源(不図示)から動力伝達軸11cを介して回転力が伝達される外圧延ロール11aがH形鋼1を搬送しつつ(図1のH形鋼1の往方向の搬送)、上部内圧延ロール14a及び下部内圧延ロール15aが左フランジ1b1の内面に対して圧下を行い、外圧延ロール11aとの間で左フランジ1b1の圧延を行うことにより、H形鋼1の長手方向の左曲がりを矯正する。外圧延ロール11aおよび内圧延ロール14a,15aの出側においては、ガイドローラ17b,18b,20b,21bがウェブ1aの上下方向への移動を拘束する。
このように、ウェブガイド13の上部ウェブガイドロール部17,18及び下部ウェブガイドロール部20,21が、H形鋼1のウェブ1aを上面及び下面からウェブ1aの上下方向すなわち厚さ方向の移動を拘束している。
これにより、外矯正ロール11a及び2台の上部及び下部内圧延ロール14a,15aにより曲がり矯正が行われているH形鋼1は、ウェブガイド13によりウェブ1aの厚さ方向の移動が拘束されているので矯正センター位置が一定とされ、2台の上部及び下部内圧延ロール14a,15aのフランジ圧下量に差が発生せず、ウェブ1aが厚さ方向に湾曲するウェブ反りや、ウェブねじれの発生が防止される。
また、ウェブガイド13の上部ウェブガイドロール部17,18及び下部ウェブガイドロール部20,21は、H形鋼1の矯正位置(外矯正ロール11a及び2台の上部及び下部内圧延ロール14a,15aがH形鋼1を圧下している位置)に対して、H形鋼1の搬送方向の入側に近接した位置及び出側に近接した位置に配置されており、ガイドロール17aとガイドロール20aとで、および、ガイドロール18aとガイドロール21aとで、H形鋼1の搬送方向の下流側に近接した位置で、ウェブ1aのその厚さ方向への移動を拘束し、また、ガイドロール17bとガイドロール20bとで、および、ガイドロール18bとガイドロール21bとで、H形鋼1の搬送方向の下流側に近接した位置で、ウェブ1aのその厚さ方向への移動を拘束しているので、左フランジ1b1を圧延する際のH形鋼1のウェブ1aの厚さ方向(フランジ幅方向)の拘束力が高められる。さらに、ガイドロール18hとガイドロール21hとで、内圧延ロール(上部内圧延ロール14aおよび下部内圧延ロール15a)の側方でウェブ1aをその厚さ方向に挟持しているので、左フランジ1b1を圧延する際のH形鋼1のウェブ1aの厚さ方向(フランジ幅方向)の拘束力がより高められる。
また、図8(b)に示すように、図8(a)と比較してウェブ高さh2が大きい(h2>h1)H形鋼1の曲がりの矯正を行う場合には、ウェブガイド13の上部ウェブガイドロール部17、18のガイドローラ17a,17b,18a,18b,18hとともに、上部ウェブガイドロール部19のガイドローラ19a,19b,19hを下方に移動し、H形鋼1のウェブ1aの上面側から、ウェブ1aの上方向の移動を拘束する。
また、ウェブガイド13の下部ウェブガイドロール部20,21のガイドローラ20a,20b,21a,21b,21hとともに、下部ウェブガイドロール部22のガイドローラ22a,22b,22hを上方に移動し、H形鋼1のウェブ1aの下面側からウェブ1aの下方向の移動を拘束する。
これにより、ガイドローラ17aと20aと、ガイドローラ17bと20bと、ガイドローラ18aと21aと、ガイドローラ18bと21bと、ガイドローラ18hと21hとによるウェブ1aの拘束に加えて、ガイドローラ19aと21aと、および、ガイドローラ19bと22bと、さらには、ガイドローラ19hと22hとによる拘束が行なえる。
このように、本実施形態では、ウェブガイドロールは、ウェブ1aの高さ方向に分割されてなる。すなわち、入側でウェブ1aの上面を拘束するガイドロールはガイドロール17a,18a,19aの3つに分割され、入側でウェブ1aの下面を拘束するガイドロールは、ガイドロール20a,21a,22aの3つに分割され、出側でウェブ1aの上面を拘束するガイドロールはガイドロール17b、18b、19bの3つに分割され、出側でウェブ1aの下面を拘束するガイドロールはガイドロール20b、21b、22bの3つに分割されている。そして、分割されたウェブガイドロールは、それぞれ独自にH形鋼1のウェブ1aの上面及び下面に対して離接自在とされている。したがって、種々のウェブ高さのH形鋼1の曲がり矯正を行う場合であっても、ウェブ高さに応じて使用するガイドロールの個数を調整でき、ウェブ高さ方向に広範囲にわたりウェブ1aの拘束を行なうことができる。これにより、外矯正ロール部11および内矯正ロール部12によるフランジ圧延位置におけるH形鋼のフランジ幅方向の移動を拘束でき、ウェブ1aの両側に位置する両フランジを均等に圧延することが可能となる。
さらに、H形鋼1の搬送方向の、内圧延ロール14a,15aの側方にて、H形鋼1のウェブ1aの上面及び下面に接触するよう配置されたウェブ厚さ方向に対をなす第2のウェブガイドロール18hと21h、19hと22hを有するため、ウェブ1aをより強固に拘束することが可能となる。また、第2のウェブガイドロールについても、ウェブ1aの高さ方向に分割されてなり、分割されたウェブガイドロールは、それぞれ独自にH形鋼1のウェブの1aの上面及び下面に対して離接自在とされているため、ウェブ高さに応じて使用する第2のガイドロールの個数を調整でき、ウェブ高さ方向に広範囲にわたりウェブ1aの拘束を行なうことができる。
また、図9(a)に示すように、フランジ厚さがm2(m2>m1)、ウェブ高さがh1、フランジ幅がt2(t2>t1)のH形鋼1の左曲がりの矯正について説明する。
本実施形態のH形鋼1は、図8(a)のH形鋼と比較して、フランジ厚さ寸法が増大し(m1からm2に変化)、左フランジ1b1の内面の位置が外圧延ロール11aから遠ざかる方向に変化しているので、ウェブガイド13の上部ウェブガイドロール部17〜18及び下部ウェブガイドロール部20〜21がウェブ1aに対面し、かつ、ウェブガイドロール17a,17b,20a,20bが左フランジ1b1の内面に接触しない範囲でなるべく左フランジ1b1に接近するように、フレーム移動機構32の動作により、H形鋼1の搬送方向(往方向)に直交する水平方向(ウェブ高さ方向)にウェブガイド支持フレーム24を移動させる。
そして、上部ウェブガイドロール部17〜18のガイドロール17a,17b,18a,18b,18hを下方へ移動し、下部ウェブガイドロール部20〜21のガイドロール20a,20b,21a,21b,21hを上方を移動し、それぞれのガイドロールをウェブ1aを拘束可能な位置とする。
以上の、上部ウェブガイドロール部17〜19、および、下部ウェブガイドロール部20〜22以外の設定や動作については、図8(a)を用いて示した、フランジ暑さがm1、ウェブ高さがh1、フランジ幅がt1のH形鋼1の左曲がりを矯正する場合と同様であるので、説明を省略する。
また、図9(b)に示すように、図9(a)と比較してウェブ高さh2が大きい(h2>h1)H形鋼1の曲がりを矯正する場合には、ウェブガイド13の上部ウェブガイドロール部17〜19及び下部ウェブガイドロール部20〜22がウェブ1aに対面し、かつ、ウェブガイドロール17a,17b,20a,20bが左フランジ1b1の内面に接触しない範囲でなるべく左フランジ1b1に接近するように、ウェブガイド支持フレーム24を、H形鋼1の搬送方向(往方向)に直交する水平方向(ウェブ高さ方向)に移動させる。
そして、ウェブガイド13の上部ウェブガイドロール部17〜19のガイドロール全てを下方に移動し、下部ウェブガイドロール部20〜22のガイドロール全てを上方に移動し、それぞれのガイドロールをウェブ1aを拘束可能な位置とする。この場合において、上部ウェブガイドロール部17〜19、および、下部ウェブガイドロール部20〜22以外の設定や動作については、図8(b)を用いて示した、フランジ暑さがm2、ウェブ高さがh1、フランジ幅がt2のH形鋼1の左曲がりを矯正する場合と同様であるので、説明を省略する。
次に、本実施形態の曲がり矯正装置2の作用効果について説明する。
本実施形態の曲がり矯正装置2は、H形鋼1の左フランジ1b1を外圧延ロール11aと内圧延ロール14a,15aとで圧延してH形鋼1の曲がりを矯正する際に、H形鋼1の搬送方向の入側に近接した位置及び出側に近接した位置、さらには、内圧延ロール14aの側方の位置に、H形鋼1のウェブ1aの上面及び下面に対向するように対をなすウェブガイドロールを設置し、このウェブガイドロールがウェブ1aの厚さ方向の移動を拘束する。
そして、ウェブガイドロールは、ウェブ1aの高さ方向に複数に分割された構成とされ、分割されたウェブガイドロールは、それぞれ独自にH形鋼1のウェブ1aの上面及び下面に対して接離自在なストローク部及び直動アクチュエータを備えているので、ウェブ高さが異なる複数種類のH形鋼1の曲がり矯正を、本実施形態の曲がり強制装置2で行なうことができる。
さらに、ウェブガイド13(上部ウェブガイドロール部17〜19及び下部ウェブガイドロール部20〜22)を支持するウェブガイド支持フレーム24が、フレーム移動機構23の駆動により、ウェブ1aの高さ方向に移動自在とされているので、フランジ1b1、1b2のフランジ厚さが異なることでウェブ1aの高さ方向位置が変化した複数種類のH形鋼1の曲がり矯正を行う場合にも、本実施形態の曲がり矯正装置2で行うことができる。
なお、上述の実施形態においては、入側および出側に設けたガイドロール17a,17b,18a,18b,19a,19b,20a,20b,21a,21b,22a,22bに加えて、内圧延ロールの側方にもガイドロールを設けたが(第2のガイドロール:ガイドロール18h,19h,21h、22h)、上流側および下流側のウェブガイドロールのみで十分に拘束を行なうことができるのであれば、必ずしも内圧延ロールの側方にガイドロールを設ける必要はない。
1…H形鋼、1a…ウェブ、1b1…左フランジ(一方のフランジ)、1b2…(右フランジ)、2…曲がり矯正装置、11…外矯正ロール部、11a…外圧延ロール、11b…外圧延ロール支持部、11c…動力伝達軸、12…内矯正ロール部、13…ウェブガイド、14…上部内圧延ロール部、14a…上部内圧延ロール、14b…上部内圧延ロール支持部、14c…上部圧延ロール圧下機構、15…下部内圧延ロール部、15a…下部内圧延ロール、15b…下部内圧延ロール支持部、15c…下部圧延ロール圧下機構、16…フランジガイド、17…上部ウェブガイドロール部、18…上部ウェブガイドロール部、19…上部ウェブガイドロール部、20…下部ウェブガイドロール部、21…下部ウェブガイドロール部、22…下部ウェブガイドロール部、17a,17b,18a,18b,19a,19b,20a,20b,21a,21b,22a,22b…ウェブガイドロール、18h,19h,21h,22h…ウェブガイドロール(第2のウェブガイドロール)、17c,17f,18c,19c,20c,20f,21c,22c…ガイドロール支持部、17d,17g,18d,18e,19d,19e,20d,20g,21d,21e,22d,22e…ストローク部、17e,17h,18f,18g,19f,19g,20e,20h,21f,21g,22f,22g…直動アクチュエータ、24…ウェブガイド支持フレーム、30…装置架台、31…支承部、32…フレーム移動機構、32a…ねじ軸、32b…サーボモータ、32c…駆動力伝達機構

Claims (3)

  1. 搬送されてくるH形鋼の一方のフランジの外面側に位置する外圧延ロールを有する外矯正ロール部と、前記一方のフランジの内面側に位置する内圧延ロールを有する内矯正ロール部とを備え、前記外圧延ロールと前記内圧延ロールとにより前記一方のフランジを圧延することでH形鋼の曲がりを矯正するH形鋼の曲がり矯正装置において、
    前記H形鋼の搬送方向で前記内圧延ロールの入側および出側に、前記H形鋼のウェブの一方の面及び他方の面に対向して配置され前記ウェブの厚さ方向の移動を拘束する、ウェブ厚さ方向に対をなすウェブガイドロールが設けられてなり、
    前記ウェブガイドロールは、前記ウェブの高さ方向に分割されてなり、分割されたウェブガイドロールは、それぞれ独自に前記H形鋼の前記ウェブの一方の面及び他方の面に対して離接自在とされていることを特徴とするH形鋼の曲がり矯正装置。
  2. 前記ウェブガイドロールが、前記ウェブの高さ方向に移動自在に配置されてなることを特徴とする請求項1に記載のH形鋼の曲がり矯正装置。
  3. 前記入側および出側に設けられたウェブガイドロールに加えて、前記H形鋼の搬送方向の、前記内圧延ロールの側方にて、前記H形鋼のウェブの一方の面及び他方の面に対向して配置されたウェブ厚さ方向に対をなす第2のウェブガイドロールを有し、該第2のウェブガイドロールは、前記ウェブの高さ方向に分割されてなり、分割されたウェブガイドロールは、それぞれ独自に前記H形鋼の前記ウェブの一方の面及び他方の面に対して離接自在とされていることを特徴とする請求項1または2に記載のH形鋼の曲がり矯正装置。
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