JP5966551B2 - 光走査装置及び画像形成装置 - Google Patents
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Description
従来、このようなコストアップの問題を解消するために、光走査装置の部品構成を見直し、コストを削減するものが特許文献1や2に開示されている。
これらにおいては、ポリゴンミラーの駆動回路や、集光素子を「同一ベース上に設置してユニット化」し、部品数の削減を図っている。
光走査装置では、光源、集光光学系であるカップリングレンズ、ポリゴンミラー、および走査光学系である走査レンズは、被走査面である感光体ドラム面でのビームスポットのスポット径が均一となるように、各々の配置を調整してハウジングに固定され、ユニット化されているが、光走査装置を用いる画像形成装置の機種毎に「感光体ドラムとの配置レイアウト」や「感光体ドラムへの光束の入射角度」が異なるため、機種毎に新規にユニット設計が必要となっている。
特に、製造コストが比較的高いポリゴンミラーを「異機種に共通化」することにより量産を可能とし、量産効果を活かしたコストダウンが望まれている。
ポリゴンミラーは「毎分数万回転で回転」しており、消耗品として交換が必要な部品でもあり、メンテナンスコストを下げるためにも低コスト化が望まれる。
しかしながら、ポリゴンミラーを共通化して単体で交換すると「ポリゴンミラーの回転軸の姿勢誤差に起因して、被走査面でのスポット径が不均一となる」のを防止するため、交換の際に、交換されたポリゴンミラーに対して、カップリングレンズなど配置態位の再調整等の手間が掛かる。
前記位置決め手段は、前記ポリゴンミラーの回転軸中心と、この回転軸中心から離れた位置との2点で位置決めを行うことを特徴とする。
また、ユニット相互の位置関係は、ポリゴンミラーの回転軸中心と、これから離れた位置の2点で行なうので、高精度の位置決めが可能である。
図1は、光走査装置の実施の1形態について、発明の特徴部分を説明するための図である。
この光走査装置は、光源10と、光源10からの発散光束を集光する集光光学系12と、集光光学系12からの光束を偏向走査するポリゴンミラー14と、ポリゴンミラー14により偏向された光束を被走査面上に光スポットとして集光させるとともに、光走査を等速化する走査光学系16とを有する。
集光光学系12は「カップリングレンズ」であり、光源10からの発散性の光束を以後の光学系に適した光束形態に変換する。以下、集光光学系12をカップリングレンズ12と言う。
サブユニットSUは、走査光学系である走査レンズ16を所定の位置に支持している。
第1の板面部101にはカップリングレンズ12とポリゴンミラー14が取り付けられ、第2の板面部102には、光源10が取り付けられている。
第2の板面部102の面は、第1の板面部101の面に対して直交している。
ポリゴンミラー14の回転軸の姿勢(向き)は、設計的には第1の板面部101の「板面に直交する方向」であるが、実際には、誤差が存在するため、厳密には「第1の板面部に対して厳密に直交する方向」とはならない。
即ち、半導体レーザのパッケージの外郭部が、第2の板面部102の所定位置に穿設された「嵌め込み用の孔」に圧入されることにより、固定されている。このとき、半導体レーザの姿勢は、発散性のレーザ光束の中心光線が、第2の板面部102と直交する方向になるように調整される。
走査レンズ16は、支持基板200に形成された支柱201、202、203により固定的に支持されている。走査レンズ16の支持位置や支持態位は、支持基板200に対して所定の関係となるように調整される。
勿論、コアユニットCUは、サブユニットSUに固定された状態から、結合を解消して取り外すことができる。即ち、コアユニットCUは、サブユニットSUに対して着脱可能である。
位置決めの位置は、前記孔H1以外の他の位置でも良く、ピンと孔でなく「角と面」や「面と面」など、形状による位置決めなどでも良い。姿勢拘束手段としても他の適宜のものが可能である。
また、この交換は、走査レンズ以後の光学系、例えば、偏向光束を被走査面に導光するミラー等の配置には何ら影響されないから、感光体ドラムの配置や感光体ドラムへの光束の入射角度などによるレイアウトの違いがあっても、手間を掛けずにコアユニット単位での交換が可能である。
図3に示す実施の形態では、ポリゴンミラー14の駆動回路を形成したポリゴンミラー駆動基板140をベース部材100と別体に形成し、ベース部材100の第1の板面部101に接合している。
このようにする代わりに、半導体レーザの駆動回路を、ベース部材100の第2の板面部102(の裏面)などに形成することも可能である。
カップリングレンズ12を一体に形成した立設部12Aはまた、図3に示すベース部材の第1の板面部101に直接接合するようにしても良い。
この実施の形態例は、走査光学系である走査レンズを支持するサブユニットとして「被走査面である像担持体を支持する構造体」を用いた例である。
半導体レーザ10、カップリングレンズ12及びポリゴンミラー14の配置は、コアユニット単位で調整してあるため、コアユニットCUを、コアユニットCUと本体構造体300に形成した「位置決め用の結合部(ピンと孔等)」で装着し、両者をねじ固定するだけで、ハウジングを用いずに光走査装置を構成でき、感光体ドラムに対する位置決めを行うことができる。
図7はコアユニットCUの部分を示している。なお、混同の恐れはないと考えられるので、繁雑を避けるため、以下の各図においても、コアユニットには符号「CU」を当て、サブユニットには符号「SU」を当てる。
ベース部材100Aにはまた、コネクタ11や電子部品13も装荷されている。
レンズ面12A1は、アナモルフィックな面で、光源10からの発散性の光束を、主走査方向(図面に直交する方向)に関しては平行光束化し、副走査方向においては、収束性の光束に変換する。
即ち、図9に示すように、ポリゴンミラー14の回転軸を保持する軸支部材であるベアリング14Dを、その外周を基準として、サブユニットSUの支持基板200Aに開口形成された嵌め合い穴H10に嵌め合わせる。
この形態例では、2個の光源10C、10D、2個の集光光学系(カップリングレンズ12C、12D)を有する。ポリゴンミラー14は、光源10Cからの光束と、光源10Dからの光束に共通化されている。
図示の如く、光源10Cからカップリングレンズ12Cを介してポリゴンミラー14に入射する光束と、光源10Dからカップリングレンズ12Dを介してポリゴンミラー14に入射すること側とは、ポリゴンミラー14の回転軸位置と孔H1と結び、図面に直行する平面に対して対称的であり、ポリゴンミラー14による偏向光束も同様に、上記平面に対して対称的に(但し偏向の向きは互いに逆である。)に行なわれる。
図1、図9、図12において、サブユニットSUに形成されたネジ孔BSは、サブユニットSUの支持基板200(200A、200B)の上側面から「所定の高さ」だけ円柱状に突き出ており、上記所定の高さにより上記位置関係を適正に設定されている。
このような同期検知の1例としては、図6に示したように、ベース基板の第2の板面部102における光源10の近傍に、ポリゴンミラーの駆動回路と同様に形成した回路上に同期センサSNを実装するなどして同期検知手段をコアユニット側に設け、走査レンズ16を通さずにポリゴンミラー14で偏向走査された光束を検出しても良いし、サブハウジング側の支持基板に「同期センサを実装した回路基板を保持する保持部」を設け、走査レンズ16を介して偏向光束を検出するようにしてもよい。
この画像形成装置は、タンデム方式の多色カラー画像形成装置である。
感光体ドラムYの周囲には、感光体ドラムYの表面を一様に帯電する帯電チャージャY1、光走査装置により形成された静電潜像に帯電したトナーを付着して顕像化する現像ローラを備えた現像装置Y2、中間転写ベルトの内側に設けられ、感光体ドラムY上のトナー画像を中間転写ベルト151に一次転写するための1次転写ローラ(図示されず)、転写後の感光体ドラムY上に残ったトナーを掻き取り備蓄するクリーニング手段Y3が配置されている。
光走査装置SYM、SCBKは、構造的には同一のものであり、具体的には、図10〜図12に即して説明したものと同一である。
光走査装置SYMは、感光体ドラムY、Mに対して光走査を行うものであり、光走査装置SCBKは、感光体ドラムC、BKに対して光走査を行なうものである。
SU サブユニット
10 光源(半導体レーザ)
12 カップリングレンズ(集光光学系)
14 ポリゴンミラー
16 走査レンズ(走査光学系)
H1、H2 孔
P1 ピン
Claims (10)
- 光源と、該光源からの発散光束を集光する集光光学系と、該集光光学系からの光束を偏向走査するポリゴンミラーと、該ポリゴンミラーにより偏向された光束を被走査面上に光スポットとして集光させるとともに、光走査を等速化する走査光学系とを有する光走査装置において、
前記光源と、前記集光光学系と、前記ポリゴンミラーとを、所定の位置関係に保持するコアユニットと、
前記走査光学系を支持するサブユニットと、を有し、
前記コアユニットはベース部材を有し、該ベース部材は、前記ポリゴンミラーの回転軸の姿勢を拘束する姿勢拘束手段を固定し、前記光源と、前記集光光学系と、前記ポリゴンミラーとを、所定の位置関係で一体的に保持してなり、前記サブユニットに対して所定の位置関係をもって着脱可能であり、
前記コアユニットを前記サブユニットに装着する際に、ユニット相互の位置関係を位置決めするための位置決め手段を有し、
前記位置決め手段は、前記ポリゴンミラーの回転軸中心と、この回転軸中心から離れた位置との2点で位置決めを行うことを特徴とする光走査装置。 - 請求項1記載の光走査装置において、
前記位置決め手段は、前記コアユニットを前記サブユニットに装着する際に、前記ポリゴンミラーの回転軸と同軸の軸を嵌め込むように構成された第1の孔と、該第1の孔から離れた位置に第2の孔と、を有し、前記第1の孔と前記第2の孔を用いて、前記位置決めを行い、
前記サブユニットと前記コアユニットとは、前記第1の孔と前記第2の孔を用いて前記位置決めされた状態で相互に固定されることを特徴とする光走査装置。 - 請求項1または2記載の光走査装置において、
前記ベース部材は、板金で形成され、前記ポリゴンミラーの前記姿勢拘束手段を固定する第1の板面部と、該第1の板面部に対して直角をなす第2の板面部を有し、
前記光源を、前記第2の板面部に直交する方向へ光束が射出するように、射出方向を拘束して固定したことを特徴とする光走査装置。 - 請求項1〜3の任意の1に記載の光走査装置において、
前記集光光学系は、前記光源からの光束について、前記ポリゴンミラーの回転軸を含む面内での偏向反射面への入射方向を規定するように、前記ポリゴンミラーの回転軸の姿勢に応じて位置調整して、ベース部材に固定されることを特徴とする光走査装置。 - 請求項1または2に記載の光走査装置において、
前記ベース部材は、板金で形成され、
前記姿勢拘束手段を固定する板面は、前記ポリゴンミラーの回転軸と直交し、
前記光源が、前記板面に直交する方向へ光束を放射するように射出方向を拘束して、上記板面の部分に固定され、
前記光源からの光束の方向を、前記回転軸を含む面内で変更する反射部材を有することを特徴とする光走査装置。 - 請求項1〜5の任意の1に記載の光走査装置において、
前記ベース部材に、前記ポリゴンミラーの駆動回路および前記光源の駆動回路が配備されていることを特徴とする光走査装置。 - 請求項6に記載の光走査装置において、
前記ベース部材は板金で形成され、該板金の板面に、前記ポリゴンミラーの駆動回路および前記光源の駆動回路の少なくとも一方が形成されていることを特徴とする光走査装置。 - 請求項1〜7の任意の1に記載の光走査装置において、
単一のポリゴンミラーを共通として、光源と集光光学系の組合せが複数配備され、
前記ポリゴンミラーにより、異なる光源からの光束を、異なる方向に走査することを特徴とする光走査装置。 - 請求項1〜8の任意の1に記載の光走査装置において、
前記走査光学系が、被走査面である像担持体を支持する構造体をサブユニットとして固定されたことを特徴とする光走査装置。 - 請求項1〜9の任意の1に記載の光走査装置を備えた画像形成装置。
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