<第1の実施の形態>
図1は、本発明の第1の実施の形態である表示装置1の構成を示すブロック図である。表示装置1は、外部装置、具体的には外部のコンピュータ装置(以下「外部コンピュータ装置」ともいう)に接続されて使用される。外部装置は、コンピュータ装置に限定されるものではなく、コンピュータ装置以外の電子機器であってもよい。
表示装置1は、通常モードに対して消費電力を抑えて動作する省エネルギーモード(以下「省エネモード」ともいう)で動作可能に構成される。ここで、通常モードとは、電源から供給される電源電圧を用いて、コンピュータ装置から与えられる信号に応じて、文字および画像などを使用者が認識できる状態に表示する動作状態をいう。省エネモードとは、電源から供給される電源電圧を用いることを抑制して、または電源電圧を用いずに、表示装置における電力消費を抑制する動作状態をいう。
本実施の形態では、表示装置1は、液晶表示装置である。表示装置1は、第1の信号検出手段11、電子スイッチ制御手段12、電力モード移行制御手段13、第2の信号検出手段14、電子スイッチ15、電源タクトスイッチ16、電源ランプ17、表示信号処理部18、表示パネル部19、第1電源PS1および第2電源PS2を備えて構成される。表示信号処理部18は、表示信号処理手段に相当する。表示パネル部19は、表示手段に相当する。
第1の信号検出手段11は、第1電源PS1、電子スイッチ制御手段12および電力モード移行制御手段13と電気的に接続される。電子スイッチ制御手段12は、第1電源PS1と電気的に接続されるとともに、電子スイッチ15を介して第2電源PS2と電気的に接続される。また電子スイッチ制御手段12は、電力モード移行制御手段13と電気的に接続される。電力モード移行制御手段13は、第2電源PS2、第2の信号検出手段14、電源タクトスイッチ16および電源ランプ17と電気的に接続される。第2の信号検出手段14は、第2電源PS2と電気的に接続される。
第1の信号検出手段11は、外部コンピュータ装置から擬似入力信号が入力されたか否かを検出する。疑似入力信号とは、外部コンピュータ装置からビデオ入力信号が入力されたことを類推可能な信号をいう。第1の信号検出手段11は、擬似入力信号が入力されたことを検出すると、第1オン制御信号(ONCS1)を電子スイッチ制御手段12および電力モード移行制御手段13に与える。第1オン制御信号(ONCS1)は、ハイ(Hi)パルス信号である。
電子スイッチ制御手段12は、第1の信号検出手段11から与えられる第1オン制御信号(ONCS1)をトリガとして、電子スイッチ15をオンにする。これによって、第2電源PS2をオンにし、電力モード移行制御手段13、第2の信号検出手段14、および後段の表示信号処理部18に電力を供給する。このように電子スイッチ制御手段12は、電力モード移行制御手段13、第2の信号検出手段14および表示信号処理部18に電力を供給する供給状態と、この電力の供給を停止する供給停止状態とを切り換える。供給状態では、電源ランプ17および表示パネル部19にも電力が供給され、供給停止状態では、電源ランプ17および表示パネル部19への電力の供給も停止される。
第2の信号検出手段14は、入力されるビデオ信号であるビデオ入力信号の入力の有無、すなわち外部コンピュータ装置からビデオ入力信号が入力されたか否かを検出する。第2の信号検出手段14は、ビデオ入力信号の入力の有無を検出すると、第2オン/オフ制御信号(ON/OFFCS2)を電力モード移行制御手段13に与える。
ビデオ入力信号は、赤色(Red;略称:R)信号、緑色(Green;略称:G)信号および青色(Blue;略称:B)信号で構成されるRGB映像信号、水平同期信号、および垂直同期信号などを含んで構成される。第2の信号検出手段14は、水平同期信号および垂直同期信号の周波数検出などを行うことによって、ビデオ入力信号の入力の有無を検出する。
電力モード移行制御手段13は、第2の信号検出手段14による検出結果に基づいて、通常モードと省エネモードとを切り換える。具体的には、電力モード移行制御手段13は、第2の信号検出手段14から、ビデオ入力信号が入力されたことを表す第2オン/オフ制御信号(ON/OFFCS2)が与えられると、電源ランプ17を点灯させるとともに、表示パネル部19に電力を供給し、表示パネル部19の画面表示をオンにする。これによって、省エネモードから通常モードに移行する。ここで、「画面表示をオンにする」とは、表示画面を画像が表示された状態にすることをいい、「画面表示をオフにする」とは、表示画面を画像が表示されていない状態にすることをいう。
電力モード移行制御手段13は、第2の信号検出手段14から、ビデオ入力信号が入力されていないことを表す第2オン/オフ制御信号(ON/OFFCS2)が与えられると、第1の信号検出手段11の検出結果を誤検出であると見なし、オフ制御信号(OFFCS)を電子スイッチ制御手段12に与える。オフ制御信号(OFFCS)は、Hiパルス信号である。
電子スイッチ制御手段12は、電力モード移行制御手段13からオフ制御信号(OFFCS)が与えられると、オフ制御信号(OFFCS)であるHiパルス信号をトリガとして、電子スイッチ15をオフにし、第2電源PS2をオフにする。これによって、電子スイッチ制御手段12は、電力モード移行制御手段13、第2の信号検出手段14および後段の表示信号処理部18への電力の供給を停止して、省エネモードを保持し、再度第1の信号検出手段11の信号待ち状態になるように動作する。
電力モード移行制御手段13は、後述するACオン時に、第3オン制御信号(ONCS3)を電子スイッチ制御手段12に与える。第3オン制御信号(ONCS3)は、Hiパルス信号である。
電子スイッチ制御手段12は、電力モード移行制御手段13から第3オン制御信号(ONCS3)が与えられると、第3オン制御信号(ONCS3)であるHiパルス信号をトリガとして、電子スイッチ15をオンにし、第2電源PS2をオンにする。これによって、電子スイッチ制御手段12は、電力モード移行制御手段13に電力を供給し、メインマイクロコンピュータ(略称:メインマイコン)を初期化する。
電源ランプ17は、自表示装置1の電源の状態を示す。表示信号処理部18は、外部コンピュータ装置から入力されるビデオ入力信号に、ビデオ入力信号が表す画像を表示パネル部19で表示するための処理を施す。表示パネル部19は、表示信号処理部18によって処理が施されたビデオ入力信号に基づいて、表示画面に画像を表示する。
第1電源PS1は、交流(Alternating Current;略称:AC)電源オン(以下「ACオン」という)時に常時電力が供給される。第2電源PS2は、電子スイッチ15によって、電力の供給および遮断が可能である。表示装置1は、電子スイッチ制御手段12によって、電子スイッチ15をオフにすることによって、第2電源PS2が遮断され、電力モード移行制御手段13、第2の信号検出手段14、電源ランプ17、表示信号処理部18、および表示パネル部19への電力の供給が停止され、これらがオフになるように動作する。
このように電力モード移行制御手段13、第2の信号検出手段14、電源ランプ17、表示信号処理部18および表示パネル部19への電力の供給が停止され、これらがオフになった状態を待機状態という。この待機状態における表示装置1の動作モードが、本発明における省エネモード(以下「パワーセーブモード」ともいう)である。換言すれば、省エネモードで動作している表示装置の状態が、待機状態である。待機状態では、前述の供給停止状態となっている。
図2は、本発明の前提技術の表示装置における電力モードの状態遷移を説明するための図である。図3は、本発明の第1の実施の形態の表示装置1における電力モードの状態遷移を説明するための図である。電力モードとは、電力の供給状態の違いで分類される動作モードをいう。
図2に示すように、前提技術では、電源から電力が供給される状態である通常モード21のときに、ビデオ信号の入力が無いと判断されると、スリープモード22に移行する。スリープモード22のときに、ビデオ信号の入力が有ると判断されると、通常モード21に移行する。またスリープモード22のときに、電源スイッチがオフ(以下「DCオフ」ともいう)になると、全ての動作部への電力の供給を停止するオフモード23に移行する。オフモード23のときに、電源スイッチがオン(以下「DCオン」ともいう)になると、通常モード21に移行する。通常モード21のときに、DCオフになると、オフモード23に移行する。
スリープモードとは、接続されている外部装置から与えられる信号の受信またはセンサーなどの内部機能の誘因事象によって、表示装置が通常モードに復帰可能な状態である。オフモードとは、電源スイッチによる起動を待機している状態である。
図3に示すように、本実施の形態の表示装置1では、前提技術におけるスリープモード22およびオフモード23のいずれも「省エネモード」となり、待機電力も同じである。前提技術と異なる点は、本実施の形態の表示装置1は、不揮発性メモリを備えており、不揮発性メモリに、電源スイッチの操作を記憶していることである。本実施の形態の表示装置1では、電源スイッチがオンになるDCオンの操作、または電源スイッチがオフになるDCオフの操作によって、動作状態が図3に示すように遷移する。
具体的には、通常モード21のときに、ビデオ信号の入力が無い、すなわちビデオ入力信号が無いと判断されると、省エネモード25に移行する。このときは、DCオン状態である。DCオン状態の省エネモード25のときに、ビデオ信号の入力が有る、すなわちビデオ入力信号が有ると判断されると、通常モード21に移行する。またDCオン状態の省エネモード25のときに、DCオフになると、DCオフ状態の省エネモード26に移行する。DCオフ状態の省エネモード26のときに、DCオンになると、通常モード21に移行する。通常モード21のときに、DCオフになると、DCオフ状態の省エネモード26に移行する。
本実施の形態の表示装置1では、電源スイッチとして、電源タクトスイッチ16を備えている。電源スイッチのプッシュ操作の繰り返しによって、DCオンおよびDCオフ、すなわち電源スイッチのオンおよびオフの状態が、トグルする、すなわち切り換えられる。
図4は、本発明の第1の実施の形態である表示装置1の構成を示す電気回路図である。表示装置1は、第1の信号検出手段11、電子スイッチ制御手段12、電力モード移行制御手段13、第2の信号検出手段14、電子スイッチ15、電源タクトスイッチ16、第1電源PS1、第2電源PS2、第13抵抗48、第14抵抗50、第15抵抗52、第16抵抗54、第17抵抗56、第5バイポーラトランジスタ49、第6バイポーラトランジスタ55、第2ダイオード53およびコンデンサ51を備えて構成される。
電子スイッチ制御手段12は、第1抵抗31、第2抵抗33、第3抵抗34、第4抵抗35、第5抵抗36、第6抵抗38、第7抵抗39、第8抵抗42、第9抵抗43、第10抵抗44、第11抵抗45、第12抵抗47、第1バイポーラトランジスタ32、第2バイポーラトランジスタ37、第3バイポーラトランジスタ41、第4バイポーラトランジスタ46および第1ダイオード40を備える。
第1,第2,第4,第5,第6バイポーラトランジスタ32,37,46,49,55は、NPN形バイポーラトランジスタである。第3バイポーラトランジスタ41は、PNP形バイポーラトランジスタである。以下の説明では、バイポーラトランジスタを単に「トランジスタ」という場合がある。電子スイッチ15は、Pチャネル形電界効果トランジスタ(Field Effect Transistor;略称:FET)である。以下の説明では、電子スイッチ15を「FET15」という場合がある。
第1の信号検出手段11は、第1抵抗31および第13抵抗48のそれぞれ一端に接続されている。第13抵抗48の他端は、電力モード移行制御手段13に接続されている。第1抵抗31の他端は、第1トランジスタ32のベースに接続されている。第1トランジスタ32のエミッタは、グランドに接続されている。第1トランジスタ32のコレクタは、第2抵抗33を介して、第1電源PS1に接続されている。第1トランジスタ32のコレクタと第5トランジスタ49のコレクタとの接続点は、電源タクトスイッチ16の一端部に接続されている。電子タクトスイッチ16の他端部は、グランドに接続されている。
第1電源PS1は、第3抵抗34および第4抵抗35を介して電力モード移行制御手段13に接続されている。電子タクトスイッチ16の一端部と、第3抵抗34の他端と、第4抵抗35の一端との接続点は、第5抵抗36の一端に接続されている。第5抵抗36の他端は、第2トランジスタ37のベースに接続されている。第2トランジスタ37のエミッタは、グランドに接続されている。第2トランジスタ37のコレクタは、第6抵抗38を介して第1電源PS1に接続されている。
第6抵抗38の他端と第2トランジスタ37のコレクタとの接続点は、第7抵抗39の一端に接続されている。第7抵抗39の他端は、第11抵抗45を介して第4トランジスタ46に接続されている。第4トランジスタ46のエミッタは、グランドに接続されている。
第7抵抗39の他端と第11抵抗45の一端との接続点は、第1ダイオード40のカソードに接続されている。第1ダイオード40のアノードは、第3トランジスタ41のコレクタおよび第8抵抗42の一端に接続されている。第8抵抗42の他端は、グランドに接続されている。
第3トランジスタ41のベースは、第9抵抗43の一端に接続されている。第9抵抗43の他端と第4トランジスタ46のコレクタとの接続点は、第10抵抗44の他端に接続されている。第3トランジスタ41のエミッタと第10抵抗44の一端との接続点は、FET15のゲートに接続されている。
第10抵抗44の一端とFET15のゲートとの接続点は、第12抵抗47の他端に接続されている。FET15のソースと第12抵抗47の一端との接続点は、第1電源PS1に接続されている。FET15のドレインは、第2電源PS2に接続されている。
第7抵抗39の他端と第1ダイオード40のカソードと第11抵抗45の一端との接続点は、第17抵抗56の一端および第6トランジスタ55のコレクタに接続されている。第17抵抗56の他端は、グランドに接続されている。第6トランジスタ55のエミッタは、グランドに接続されている。第6トランジスタ55のベースは、第16抵抗54を介して電力モード移行制御手段13に接続されている。
電力モード移行制御手段13は、第2電源PS2に接続されている。また、電力モード移行制御手段13は、第1の信号検出手段11および電源ランプ17に接続されている。電力モード移行制御手段13は、第14抵抗50を介して第5トランジスタ49のベースに接続されている。第5トランジスタ49のエミッタは、グランドに接続されている。
第1電源PS1は、コンデンサ51の正極端子に接続されている。コンデンサ51の負極端子は、第15抵抗52の一端に接続されている。第15抵抗52の他端は、グランドに接続されている。
コンデンサ51の負極端子と第15抵抗52の一端との接続点は、第2ダイオード53のカソードおよび第14抵抗50の他端に接続されている。第2ダイオード53のアノードは、グランドに接続されている。第2の信号検出手段14は、電力モード移行制御手段13に接続されている。
電力モード移行制御手段13は、メインマイコンと不揮発メモリなどの周辺回路とを含んで構成される。本実施の形態では、電力モード移行制御手段13は、メインマイコンによるソフトウェア制御によって動作するように構成される。
電子スイッチ制御手段12は、本実施の形態では、ハードウェアによって構成される。本実施の形態とは異なるが、電子スイッチ制御手段12は、電力モード移行制御手段13と同様に、サブマイクロコンピュータ(略称:サブマイコン)によるソフトウェア制御によって動作するように構成されてもよい。
図5は、表示装置1におけるACオン処理の処理手順を示すフローチャートである。図5に示すフローチャートの各処理は、第1の信号検出手段11、電子スイッチ制御手段12、電力モード移行制御手段13および第2の信号検出手段14によって実行される。図5に示すフローチャートの処理は、表示装置1のAC電源が投入されてACオンになると開始され、ステップa1に移行する。
ステップa1において、電力モード移行制御手段13は、ACオン時の起動で1回、第3オン制御信号(ONCS3)であるHiパルス信号を出力する。本実施の形態では、図4に示すように、第1電源PS1の立ち上り波形からHiパルス信号を生成している。
ステップa2において、電子スイッチ制御手段12は、ステップa1で出力されたHiパルス信号をトリガとして、電子スイッチ15をオンにすることによって、第2電源PS2をオンにする。これによって、電子スイッチ制御手段12は、ステップa3において、電力モード移行制御手段13の電源をオンにして、電力モード移行制御手段13内のメインマイコンを初期化し、起動する。
メインマイコンの起動後は、電力モード移行制御手段13は、ステップa4において、マスク制御信号(MKCS)を第1の信号検出手段11に出力することによって、不要になった第1の信号検出手段11の出力を停止する。第1の信号検出手段11は、電力モード移行制御手段13から入力されるマスク制御信号(MKCS)に基づいて、第1オン制御信号(ONCS1)であるHiパルス信号の出力を停止する。
ステップa5において、電力モード移行制御手段13は、ステートチェックを行う。ステートチェックとは、電力モード移行制御手段13内の不揮発メモリから、前回がDCオンであるか、DCオフであるかの情報(以下「DCオン/オフ情報」ともいう)を読込む動作をいう。DCオン/オフ情報は、不揮発性メモリに記憶されており、電源スイッチの状態(ステート)を表す。
ステップa6において、電力モード移行制御手段13は、ステップa5のステートチェックを行った結果に基づいて、DCオフであるか否かを判断する。ステップa6においてDCオフであると判断された場合は、ステップa7に移行し、DCオフではない、すなわちDCオンであると判断された場合は、ステップa9に移行する。
ステップa7において、電力モード移行制御手段13は、オフ制御信号(OFFCS)であるHiパルス信号を、電子スイッチ制御手段12に出力する。ステップa8において、電子スイッチ制御手段12は、電力モード移行制御手段13から入力されるオフ制御信号(OFFCS)であるHiパルス信号をトリガとして、電子スイッチ15をオフにする。ステップa8の処理の終了後は、全ての処理手順を終了する。
ステップa9において、電力モード移行制御手段13は、電源ランプ17を点灯する。ステップa9の処理の終了後は、全ての処理手順を終了する。
図6は、表示装置1におけるDCオン/オフ処理の処理手順を示すフローチャートである。図6に示すフローチャートの各処理は、第1の信号検出手段11、電子スイッチ制御手段12、電力モード移行制御手段13、第2の信号検出手段14および電源タクトスイッチ16によって実行される。図6に示すフローチャートの処理は、表示装置1の使用者によって、電源タクトスイッチ16が押されると開始され、ステップb1に移行する。
ステップb1において、電源タクトスイッチ16は、第2オン制御信号(ONCS2)であるロー(Lo)パルス信号を、電子スイッチ制御手段12に出力する。また電源タクトスイッチ16は、第1オン/オフ制御信号(ON/OFFCS1)であるLoパルス信号を、電力モード移行制御手段13に出力する。
ステップb2において、電子スイッチ制御手段12は、ステップb1で出力された第2オン制御信号(ONCS2)であるLoパルス信号をトリガとして、電子スイッチ15をオンにすることによって、第2電源PS2をオンにする。
ステップb3において、電子スイッチ制御手段12は、電力モード移行制御手段13に、第1オン/オフ制御信号(ON/OFFCS1)であるLoパルス信号が入力されたか否かを判断する。DCオンの場合は、第1オン/オフ制御信号(ON/OFFCS1)が電力モード移行制御手段13に入力されるが、DCオフの場合は入力されない。
電子スイッチ制御手段12は、ステップb3において、入力されたと判断すると、ステップb4に移行して、電力モード移行制御手段13の電源をオンにし、メインマイコンを初期化する。メインマイコンの起動後は、ステップb5に移行し、電力モード移行制御手段13は、マスク制御信号(MKCS)を出力することによって、不要になった第1の信号検出手段11の出力を停止する。
DCオフの場合は、既にメインマイコンは立ち上がっているので、ステップb3において、電力モード移行制御手段13の第1オン/オフ制御信号(ON/OFFCS1)でLoパルス信号の入力を検出した場合は、メインマイコンの初期化処理などを実行せずに、ステップb6に移行する。
次に、ステップb6において、電力モード移行制御手段13は、ステートチェックを行う。具体的には、電力モード移行制御手段13は、不揮発メモリから、電源タクトスイッチ16を押す前がDCオンであったか、DCオフであったかの情報であるDCオン/オフ情報を読込む。
次いで、ステップb7において、電力モード移行制御手段13は、DCオフであるか否かを判断する。DCオフであれば、電力モード移行制御手段13は、ステップb8に移行して電源ランプ17を点灯する。次いで、ステップb9において、電力モード移行制御手段13は、不揮発メモリのデータ、具体的にはDCオン/オフ情報における電源スイッチの状態(ステート)をDCオンにステート変更するように、不揮発性メモリに書込みを行い、DCオン処理を終了する。
ステップb7において、DCオンであれば、電力モード移行制御手段13は、ステップb10に移行して電源ランプ17を消灯し、ステップb11において、不揮発メモリのデータをDCオフにステート変更するように、不揮発性メモリに書込みを行う。次いで、ステップb12において、電力モード移行制御手段13は、オフ制御信号(OFFCS)であるHiパルス信号を電子スイッチ制御手段12に出力する。ステップb13において、電子スイッチ制御手段12は、電子スイッチ15をオフにして、DCオフ処理を終了する。
図7は、表示装置1における通常モード処理の処理手順を示すフローチャートである。通常モード処理では、ステップc1において、電力モード移行制御手段13は、第2の信号検出手段14から入力される第2オン/オフ制御信号(ON/OFFCS2)に基づいて、ビデオ入力信号が入力されたか否かを判断する。すなわち、通常モードでは、第2の信号検出手段14から入力される第2オン/オフ制御信号(ON/OFFCS2)によって、ビデオ入力信号を監視している。
ビデオ入力信号が無しになった場合、ステップc1において、電力モード移行制御手段13は、第2オン/オフ制御信号(ON/OFFCS2)が入力されていないと判断してステップc2に移行し、電源ランプ17を消灯する。次いで、ステップc3において、電力モード移行制御手段13は、オフ制御信号(OFFCS)であるHiパルス信号を出力する。ステップc4において、電子スイッチ制御手段12は、電子スイッチ15をオフにして、省エネモード処理、具体的には図8のステップc5へ移行する。
図8は、表示装置1における省エネモード処理の処理手順を示すフローチャートである。省エネモード処理では、ステップc5において、電力モード移行制御手段13は、第1の信号検出手段11から入力される第1オン制御信号(ONCS1)に基づいて、ビデオ入力信号が入力されたと類推できる擬似入力信号が入力されたか否かを判断する。すなわち、省エネモードでは、第1の信号検出手段11から入力される第1オン制御信号(ONCS1)によって、ビデオ入力信号が入力されたと類推できる擬似入力信号を監視している。
擬似入力信号が有りになった場合、第1の信号検出手段11から、第1オン制御信号(ONCS1)であるHiパルス信号が出力される。これによって、ステップc5において入力されたと判断され、ステップc6に移行する。
ステップc6において、電子スイッチ制御手段12は、第1の信号検出手段11から入力される第1オン制御信号(ONCS1)であるHiパルス信号をトリガとして、電子スイッチ15をオンにすることによって、電源P2をオンにする。これによって、電子スイッチ制御手段12は、ステップc7において、電力モード移行制御手段13の電源をオンにし、メインマイコンを初期化する。メインマイコンの起動後は、ステップc8において、電力モード移行制御手段13は、マスク制御信号(MKCS)を出力することによって、不要になった第1の信号検出手段11の出力を停止する。
次に、ステップc9において、電力モード移行制御手段13は、ステートチェックを行う。具体的には、電力モード移行制御手段13は、不揮発メモリから、DCオンであったか、DCオフであったかの情報を読込む。
ステップc10において、電力モード移行制御手段13は、DCオンであるか否かを判断し、DCオンであれば、ステップc11に移行し、DCオフであれば、ステップc13に移行する。
ステップc11において、電力モード移行制御手段13は、第2の信号検出手段14から第2オン/オフ制御信号(ON/OFFCS2)が入力されたか否かを判断することによって、ビデオ入力信号の有無をチェックする。
ビデオ入力信号が有りの場合は、電力モード移行制御手段13は、ステップc11において入力されたと判断してステップc12に移行し、電源ランプ17を点灯する。ステップc12の処理の終了後は、ステップc1に戻り、通常モード処理へ移行する。ステップc11において入力されていないと判断された場合は、ステップc13に移行する。
ステップc13において、電力モード移行制御手段13は、オフ制御信号(OFFCS)であるHiパルス信号を電子スイッチ制御手段12に出力する。ステップc14において、電子スイッチ制御手段12は、電子スイッチ15をオフにする。ステップc14の処理の終了後は、ステップc5に戻り、省エネモード処理を継続するように動作する。図8とは異なるが、DCオフ時にも復帰させたい場合は、ステップc9およびステップc10の各処理を行わずに、ステップc8からステップc11へ移行させてもよい。
以上のように本実施の形態によれば、省エネルギーモードで動作しているときには、第1の信号検出手段11によって疑似入力信号が入力されたか否かが検出されるので、通常モードへの復帰のために第2の信号検出手段14でビデオ入力信号が入力されたか否かを検出する必要がない。これによって、第1の信号検出手段11によって疑似入力信号が入力されたことが検出されるまで、第2の信号検出手段14への電力の供給を停止することができるので、第2の信号検出手段14に供給する分の電力を削減することができる。
また省エネルギーモードでは、電力モード移行制御手段13および表示信号処理部17への電力の供給が停止されるので、電力モード移行制御手段13および表示信号処理部17へ供給する分の電力を削減することができる。したがって、省エネルギーモードにおける消費電力を可及的に小さく抑えることができる。
また第1の信号検出手段11によって疑似入力信号が入力されたことが検出されると、第2の信号検出手段14に電力が供給され、ビデオ入力信号が入力されたか否かが検出される。そして、第2の信号検出手段14によってビデオ入力信号が入力されたことが検出されると、省エネルギーモードから通常モードに切り換えられる。したがって、たとえば使用者が所定のボタンを押すなどの操作を行う必要がなく、省エネルギーモードから通常モードに容易に復帰させることができる。
また本実施の形態では、表示装置1は、以下のように動作する。外部コンピュータ装置からのビデオ信号の入力が無い、すなわちビデオ入力信号が入力されていないと判別した場合は、表示装置1は、電源ランプ17を消灯するとともに、表示パネル部19の画面表示をオフにする。外部コンピュータ装置からのビデオ信号の入力が有る、すなわちビデオ入力信号が入力されたと判別した場合は、表示装置1は、電源ランプ17を点灯するとともに、表示パネル部19の画面表示をオンにする。このように動作することによって、省エネルギーモードにおける消費電力をさらに低減することができる。
図9は、第1の信号検出手段11の具体的な構成の一例を示すブロック図である。図9では、第1の信号検出手段11は、第1のダイオード61、第2のダイオード62、不揮発性メモリ63、エッジ検出手段64および増幅器65を備える。不揮発性メモリ63は、記憶手段に相当する。
第1のダイオード61のアノードには、外部コンピュータ装置からの電源電位Vccが供給される。第2のダイオード62のアノードは、第1電源PS1に接続されている。第1のダイオード61のカソードと第2のダイオード62のカソードとの接続点は、不揮発性メモリ63に接続されている。不揮発性メモリ63は、エッジ検出手段64に接続されている。エッジ検出手段64は、増幅器65に接続されている。不揮発性メモリ63およびエッジ検出手段64には、それぞれ、シリアル通信バス、具体的にはI2Cシリアル通信バスが接続されており、シリアルクロック信号(SCL)およびシリアルデータ信号(SDA)が入力される。
不揮発性メモリ63は、外部コンピュータ装置が表示装置1のEDID(Extended Display Identification Data)規格に基づくデータ(以下「EDIDデータ」という)を読込むために用いられる。不揮発性メモリ63は、EDIDデータを記憶する。不揮発性メモリ63は、外部コンピュータ装置が不揮発性メモリ63からEDIDデータを読込むことが可能に構成される。EDIDデータは、自表示装置1を識別する識別情報に相当する。
第1の信号検出手段11には、外部装置から、EDIDデータを読込むための読込み信号(以下「EDIDデータの読込み信号」という)が入力される。第1の信号検出手段11は、EDIDデータの読込み信号を擬似入力信号として用い、外部コンピュータ装置と表示装置1との間で、EDIDデータの読込みがあったことを、エッジ検出手段64で検出する。疑似入力信号として用いられるEDIDデータの読込み信号は、具体的には、前述のI2Cシリアル通信バスから入力されるシリアルクロック信号(SCL)およびシリアルデータ信号(SDA)である。
第1の信号検出手段11は、エッジ検出手段64によってEDIDデータの読込みがあったことを検出した後は、疑似入力信号が有ることを表す第1オン制御信号(ONCS1)であるHiパルス信号を、増幅器65から出力するように動作する。
電力モード移行制御手段13からのマスク制御信号(MKCS)は、メインマイコンの起動中または動作中には、第1オン制御信号(ONCS1)であるHiパルス信号が不要信号であるとして、出力マスクを掛けることができる。すなわち、メインマイコンの起動中または動作中には、電力モード移行制御手段13からマスク制御信号(MKCS)が入力されることによって、第1の信号検出手段11からの第1オン制御信号(ONCS1)であるHiパルス信号の出力が停止される。
以上のように第1の信号検出手段11を構成することによって、前述のように省エネルギーモードにおける消費電力を可及的に小さく抑えるとともに、省エネルギーモードから通常モードに容易に復帰させることができる表示装置1を実現することができる。
図10は、第1の信号検出手段11の具体的な構成の他の例を示すブロック図である。図10に示す第1の信号検出手段11は、前述の図9に示す第1の信号検出手段11と構成が類似している。したがって、図9に示す第1の信号検出手段11と異なる部分を説明し、同一の部分には同一の参照符号を付して、説明を省略する。図10では、第1の信号検出手段11は、エッジ検出手段64、増幅器65、アンテナ66および受信手段67を備えて構成される。アンテナ66は、受信手段67に接続されている。受信手段67は、第1電源PS1およびエッジ検出手段64に接続されている。
外部コンピュータ装置71は、送信手段72および入力装置(以下「コンソール」ともいう)73を備える。入力装置73は、マウス74およびキーボード75を備える。外部コンピュータ装置71は、自装置の操作の有無、具体的には入力装置73の操作の有無を表す操作有無信号を、送信手段72によって、表示装置1の第1の信号検出手段11に送信する。
第1の信号検出手段11のアンテナ66は、外部コンピュータ装置71から送信された操作有無信号を捕捉し、受信手段67に与える。受信手段67は、アンテナ66から与えられた操作有無信号を受信して読込み、操作有無信号が表す入力装置73の操作の有無に関する情報を取得する。第1の信号検出手段11は、受信手段67によって読込まれた操作有無信号である読込み信号を、擬似入力信号として用いる。
受信手段67は、疑似入力信号である読込み信号をデコードした出力信号が、使用者が入力装置73を操作したときにエッジ成分を有する信号となるように動作する。第1の信号検出手段11は、このエッジ成分を有する信号を後段のエッジ検出手段64で検出すると、疑似入力信号が有ることを表す第1オン制御信号(ONCS1)であるHiパルス信号を、増幅器65から出力するように動作する。
電力モード移行制御手段13からのマスク制御信号(MKCS)は、メインマイコンの起動中または動作中には、第1オン制御信号(ONCS1)であるHiパルス信号が不要信号であるとして、出力マスクを掛けることができる。すなわち、メインマイコンの起動中または動作中には、電力モード移行制御手段13からマスク制御信号(MKCS)が入力されることによって、第1の信号検出手段11からの第1オン制御信号(ONCS1)であるHiパルス信号の出力が停止される。
受信手段67としては、機器間の接続に使われる短距離無線通信技術の1つであるブルートゥース(Bluetooth(登録商標))またはZigBee(登録商標)などの無線手段を適用することができる。
以上のように第1の信号検出手段11を構成することによって、図9の場合と同様に、前述のように省エネルギーモードにおける消費電力を可及的に小さく抑えるとともに、省エネルギーモードから通常モードに容易に復帰させることができる表示装置1を実現することができる。
また図10では、無線の受信手段67を例にとって説明したが、有線の受信手段であっても、同様の効果を得ることができる。
<第2の実施の形態>
図11は、本発明の第2の実施の形態である表示装置2の構成を示すブロック図である。本実施の形態の表示装置2は、前述の第1の実施の形態の表示装置1と構成が類似している。したがって本実施の形態では、第1の実施の形態と異なる部分を説明し、第1の実施の形態と同一の部分には同一の参照符号を付して、共通する説明を省略する。
本実施の形態の表示装置2は、液晶表示装置である。表示装置2は、第1の信号検出手段11、電子スイッチ制御手段12、電力モード移行制御手段13、第2の信号検出手段14、第1電子スイッチ15、電源タクトスイッチ16、電源ランプ17、表示信号処理部18、表示パネル部19、蓄電回路81、蓄電レベル検出/制御手段82、第2電子スイッチ83、第1電源PS1、第2電源PS2および第3電源PS3を備えて構成される。本実施の形態における第1電子スイッチ15は、第1の実施の形態における電子スイッチ15に相当する。
図12は、本発明の第2の実施の形態である表示装置2の構成を示す電気回路図である。本実施の形態の表示装置2の電気回路図の構成は、前述の第1の実施の形態の表示装置1の電気回路図の構成と類似している。したがって本実施の形態では、第1の実施の形態と異なる部分を説明し、第1の実施の形態と同一の部分には同一の参照符号を付して、共通する説明を省略する。本実施の形態の表示装置2では、蓄電機能による省エネモード時の電力抑制を考慮した構成となっている。
表示装置2は、第1の信号検出手段11、電子スイッチ制御手段12、電力モード移行制御手段13、第2の信号検出手段14、第1電子スイッチ15、電源タクトスイッチ16、第2電子スイッチ83、第1電源PS1、第2電源PS2、第3電源PS3、第13抵抗48、第14抵抗50、第15抵抗52、第16抵抗54、第17抵抗56、第18抵抗84、第19抵抗86、第20抵抗87、第21抵抗91、第22抵抗93、第23抵抗94、第24抵抗95、第25抵抗96、第5トランジスタ49、第6トランジスタ55、第7トランジスタ85、コンデンサ51、第2ダイオード53および第3ダイオード88を備えて構成される。
電子スイッチ制御手段12は、第1抵抗31、第2抵抗33、第3抵抗34、第4抵抗35、第5抵抗36、第6抵抗38、第7抵抗39、第8抵抗42、第9抵抗43、第10抵抗44、第11抵抗45、第12抵抗47、第1トランジスタ32、第2トランジスタ37、第3トランジスタ41、第4トランジスタ46および第1ダイオード40を備える。
蓄電回路81は、第21抵抗91および電源92を備える。電源92は、2次電池によって実現される。蓄電レベル検出/制御手段82は、第22抵抗93、第23抵抗94、第24抵抗95、第25抵抗96、第1増幅器97および第2増幅器98を備える。
第7トランジスタ85は、第1,第2,第4,第5,第6トランジスタ32,37,46,49,55と同様に、NPN形バイポーラトランジスタである。第1,第2電子スイッチ15,83は、Pチャネル形FETである。以下の説明では、第1電子スイッチ15を「第1FET15」といい、第2電子スイッチ83を「第2FET83」という場合がある。
第1電源PS1は、第22抵抗93の一端に接続されている。第22抵抗93の他端は、第1増幅器97の第2入力端子および第23抵抗94の一端に接続されている。第23抵抗94の他端は、グランドに接続されている。
第22抵抗93の一端は、第24抵抗95の一端に接続されている。第24抵抗95の一端は、第1電源PS1に接続されている。第24抵抗95の他端は、第2増幅器98の第1入力端子および第25抵抗96の一端に接続されている。第25抵抗96の他端は、グランドに接続されている。
第24抵抗95の一端は、第1増幅器97の電源端子に接続されている。第1増幅器97は、第2増幅器98に接続されている。第2増幅器98の第2入力端子は、蓄電回路81の第21抵抗91の一端に接続されている。第21抵抗91の他端は、電源92の正極に接続されている。電源92の負極は、グランドに接続されている。第1増幅器97の第1入力端子は、第2抵抗33の一端に接続されている。
第1増幅器97の出力端子および第2増幅器98の出力端子は、第18抵抗84の一端に接続されている。第18抵抗84の他端は、第7トランジスタのベースに接続されている。第7トランジスタ85のエミッタは、グランドに接続されている。第7トランジスタ85のコレクタは、第19抵抗86の一端に接続されている。第19抵抗86の他端は、第20抵抗87の一端および第2FET83のゲートに接続されている。
第1増幅器97の電源端子は、第20抵抗87の他端に接続されている。第2FET83のソースは、第20抵抗87の他端に接続されている。第2FET83のドレインは、第3ダイオード88のアノードに接続されている。第3ダイオード88のカソードは、第3電源PS3と第6抵抗38の一端との接続点に接続されている。
第1増幅器97の電源端子および第20抵抗87の他端は、第1FET15のソースと第12抵抗47の一端との接続点に接続されている。
第1トランジスタ32のコレクタは、第2抵抗33を介して、第3電源PS3に接続されている。第3電源PS3は、第3抵抗34および第4抵抗35を介して電力モード移行制御手段13に接続されている。第2トランジスタ37のコレクタは、第6抵抗38を介して第3電源PS3に接続されている。
蓄電回路81は、第1の信号検出手段11および電子スイッチ制御手段12に電力を供給する。蓄電レベル検出/制御手段82は、蓄電回路81の蓄電レベルを検出し、検出結果に基づいて蓄電回路81を制御する。蓄電レベル検出/制御手段82は、蓄電回路81の蓄電レベルが低下したと判断すると、第2電子スイッチ83をオンにして、蓄電回路81を充電する。
以上のように本実施の形態では、「第3電源P3」は、第1の信号検出手段11および電子スイッチ制御手段12の電源として、蓄電回路81を備える。これによって、蓄電回路81から電力が供給されるので、消費電力を抑えることができる。
また表示装置2では、蓄電レベル検出/制御手段82によって、蓄電レベルが低下したと判断された場合は、第2電子スイッチ83がオンにされて、「第1電源P1」から「第3電源P3」の蓄電回路81に充電される。これによって、表示装置2は、蓄電回路81の蓄電レベルを回復する機能を有するように動作することができる。
本実施の形態では、蓄電回路81は、2次電池を用いた蓄電回路であるが、これに限定されず、大容量コンデンサなどを用いた蓄電回路であってもよい。このように蓄電回路81は、2次電池または大容量コンデンサを用いた蓄電回路によって実現することができる。
以上に述べた第1および第2の実施の形態では、表示装置1,2として液晶表示装置を例に挙げて説明したが、発明の適用はこれに限定されるものではない。本発明は、プラズマディスプレイ装置および有機EL表示装置などの、その他の表示装置にも適用することができる。
また第1および第2の実施の形態では、第1の信号検出手段11として、1入力の擬似入力信号を用いる手段を例に挙げて説明したが、これに限定されない。第1の信号検出手段11は、複数入力の異なる種類の擬似入力信号の論理和(OR)または論理積(AND)を用いる手段であってもよい。これによって、誤判別および誤動作を、より確実に防止することができる。