JP5959562B2 - 配線基板 - Google Patents

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Description

本発明は、電極ピッチの異なる複数の半導体素子等を搭載するための配線基板に関するものである。
近年、携帯電話や音楽プレーヤーなどに代表される電子機器の高機能化が進む中で、それらに使用される配線基板には、様々な機能を持つ複数の半導体素子が搭載されるものがある。その一例として、メモリー用の小型の半導体素子を上面に搭載し、演算処理用の大型の半導体素子を下面に搭載した配線基板が挙げられる。
図5に、このような複数の半導体素子が搭載される従来の配線基板Bを示す。配線基板Bは、絶縁基板21と、配線導体22と、第1および第2絶縁層23a、23bと、ソルダーレジスト層24とを備えている。配線基板Bの上面外周部には、メモリー用等の小型の第1半導体素子S1を搭載するための第1搭載部21aが形成されている。また、配線基板Bの下面中央部には、演算処理用等の大型の第2半導体素子S2を搭載するための第2搭載部21bが形成されている。
絶縁基板21は、例えばガラス−エポキシ樹脂から成る。絶縁基板21には、その上面から下面にかけて貫通する複数のスルーホール25が形成されている。絶縁基板21の上下面およびスルーホール25内には、配線導体22が被着されている。絶縁基板21上面の配線導体22は、配線基板B上面側における第1下層導体26aを形成している。また、絶縁基板21下面の配線導体22は、配線基板B下面側における第2下層導体26bを形成している。
第1絶縁層23aは、絶縁基板21の上面に積層されており、第2絶縁層23bは、絶縁基板21の下面に積層されている。第1絶縁層23aには複数の第1ビアホール27aが形成されており、第2絶縁層23bには複数の第2ビアホール27bが形成されている。第1絶縁層23aの上面および第1ビアホール27a内、そして第2絶縁層23bの下面および第2ビアホール27b内には配線導体22が被着されている。第1絶縁層23aの上面に被着された配線導体22は、配線基板B上面側における第1上層導体28aを形成している。また、第2絶縁層23bの下面に被着された配線導体22は、配線基板B下面側における第2上層導体28bを形成している。そして、第1ビアホール27a内に被着された配線導体22は、第1上層導体28aと第1下層導体26aとを接続する第1ビア導体29aを形成している。また、第2ビアホール27b内に被着された配線導体22は、第2上層導体28bと第2下層導体26bとを接続する第2ビア導体29bを形成している。
第1搭載部21aには、第1半導体素子S1の電極T1と接続される第1半導体素子接続パッド30aが電極T1と対応する配列で形成されている。第1半導体素子接続パッド30aは、その直下に形成された第1ビア導体29aにより第1下層導体26aに接続されている。また、第2搭載部21bには、第2半導体素子S2の電極T2と接続される第2半導体素子接続パッド30bが電極T2と対応する配列で形成されている。第2半導体素子接続パッド30bは、その直下(絶縁基板21側)に形成された第2ビア導体29bにより第2下層導体26bに接続されている。さらに、第2半導体素子S2における、電極T2が形成されている面と反対側の面には、外部の電気回路基板と接続される外部接続電極T3が形成されている。なお、第2半導体素子S2の電極T2は、比較的大きな第2電極ピッチP2で配置されており、第1半導体素子S1は、第2電極ピッチP2より小さい第1電極ピッチP1で配置されている。また、第1ビア導体29aおよび第2ビア導体29bは同じ直径である。
ソルダーレジスト層24は、第1絶縁層23aの上面および第2絶縁層23bの下面に被着されている。第1絶縁層23a側のソルダーレジスト層24は、第1半導体素子接続パッド30aを露出する第1開口部24aを有している。そして、第2絶縁層23b側のソルダーレジスト層24は、第2半導体素子接続パッド30bを露出する第2開口部24bを有している。
そして、第1および第2半導体素子S1、S2の電極T1、T2を、それぞれ対応する第1および第2半導体素子接続パッド30a、30bに半田を介して接続するとともに、外部接続電極T3を外部の電気回路基板の配線導体に半田を介して接続することにより、第1および第2半導体素子S1、S2が外部の電気回路基板に電気的に接続されて稼働する。
ところが、上述のように電子機器の高機能化に伴い第2半導体素子S2が大型化してくると、第2半導体素子S2を配線基板Bに半田で接続するときや、第2半導体素子S2が稼働するときの熱履歴により、第2半導体素子S2と配線基板Bとの間に大きな熱伸縮差が生じるようになる。その結果、第2半導体素子S2の電極T2とこれに接続された第2半導体素子接続パッド30bとの間に大きな熱応力が発生し、その熱応力が第2ビア導体29bと第2下層導体26bとの接続部に集中して作用することにより、第2ビア導体29bと第2下層導体26bとの接合面にクラックが発生してしまい、第2半導体素子S2を安定的に稼働させることができない場合がある。
特開2003−324180号公報
本発明は、ビア導体と下層導体との接合強度を向上させることで、半導体素子と配線基板との熱伸縮差により生じる応力でビア導体と下層導体との間にクラックが発生することを抑制する。これにより、半導体素子を安定的に稼働させることが可能な配線基板を提供することを課題とする。
本発明の配線基板は、上面に第1下層導体と下面に第2下層導体とを有する絶縁基板と、絶縁基板の上面に第1下層導体を覆うようにして積層された第1絶縁層と、絶縁基板の下面に第2下層導体を覆うようにして積層された第2絶縁層と、第1絶縁層上に形成されており第1電極ピッチを有する第1半導体素子を搭載する第1搭載部と、第2絶縁層上に形成されており第1電極ピッチより大きい第2電極ピッチを有するとともに第1半導体素子の対角線長さよりも大きい対角線長さを有する第2半導体素子を搭載する第2搭載部と、第1搭載部に第1電極ピッチと同ピッチで形成された第1半導体素子接続パッドと、第2搭載部に第2電極ピッチと同ピッチで形成された第2半導体素子接続パッドと、第1半導体素子接続パッド下の第1絶縁層に形成された第1ビアホールと、第2半導体素子接続パッド下の第2絶縁層に形成された第2ビアホールと、第1半導体素子接続パッドと一体的に形成されており第1ビアホールを充填して第1下層導体と電気的に接続された第1ビア導体と、第2半導体素子接続パッドと一体的に形成されており第2ビアホールを充填して第2下層導体と電気的に接続された第2ビア導体と、を具備して成る配線基板であって、第2ビア導体の径が、第1ビア導体の径よりも大きいことを特徴とするものである。
本発明の別の配線基板は、上面に第1下層導体と下面に第2下層導体とを有する絶縁基板と、絶縁基板の上面に第1下層導体を覆うようにして積層された第1絶縁層と、絶縁基板の下面に第2下層導体を覆うようにして積層された第2絶縁層と、第1絶縁層上に形成されており第1電極ピッチを有する第1半導体素子を搭載する第1搭載部と、第2絶縁層上に形成されており第1電極ピッチより大きい第2電極ピッチを有するとともに第1半導体素子の対角線長さよりも大きい対角線長さを有する第2半導体素子を搭載する第2搭載部と、第1搭載部に第1電極ピッチと同ピッチで形成された第1半導体素子接続パッドと、第2搭載部に第2電極ピッチと同ピッチで形成された第2半導体素子接続パッドと、第1半導体素子接続パッド下の第1絶縁層に形成された第1ビアホールと、第2半導体素子接続パッド下の第2絶縁層に形成された第2ビアホールと、第1半導体素子接続パッドと一体的に形成されており第1ビアホールを充填して第1下層導体と電気的に接続された第1ビア導体と、第2半導体素子接続パッドと一体的に形成されており第2ビアホールを充填して第2下層導体と電気的に接続された第2ビア導体と、を具備して成る配線基板であって、第2搭載部において、外周部に配設された第2半導体素子接続パッドと一体的に形成された第2ビア導体の径が、中央部に配設された第2半導体素子接続パッドと一体的に形成された第2ビア導体の径および、第1ビア導体の径よりも大きいことを特徴とする配線基板。
本発明の別の配線基板によれば、第2半導体素子の電極が接続される第2半導体素子接続パッドと一体的に形成された第2ビア導体は、第1半導体素子の電極が接続される第1半導体素子接続パッドと一体的に形成された第1ビア導体よりも大きな径を有している。したがって、第2ビア導体と第2下層導体との接続面を大きくすることで第2ビア導体と第2下層導体との接合強度を向上させることができる。これにより、第1半導体素子の対角線長さよりも大きな対角線長さを有する第2半導体素子と配線基板との熱伸縮の差に起因して発生する応力により第2ビア導体と第2下層導体との間にクラックが発生することを抑制して、半導体素子を安定的に稼働させることが可能な配線基板を提供することができる。なお、第2半導体素子の電極ピッチは第1半導体素子の電極ピッチよりも大きいことから、第2ビア導体の径を大きなものとしたとしても、第2ビア導体同士の間に十分な絶縁間隔を設けることができる。さらに、第1半導体素子は対角線長さが短いことから、第1半導体素子と配線基板との熱伸縮差に起因する大きな応力が発生することはなく、したがって第1ビア導体の径が小さいままであっても第1ビア導体と第1下層導体との間にクラックが発生することはない。
本発明の配線基板によれば、第2搭載部において、外周部に配設された第2半導体素子接続パッドと一体的に形成された第2ビア導体の径が、中央部に配設された第2半導体素子接続パッドと一体的に形成された第2ビア導体の径、および第1ビア導体の径よりも大きな径を有している。したがって、第2搭載部の外周部に配設された第2半導体素子接続パッドと一体的に形成された第2ビア導体と第2下層導体との接続面を大きくすることで第2ビア導体と第2下層導体との接合強度を向上させることができる。これにより、第1半導体素子の対角線長さよりも大きな対角線長さを有する第2半導体素子と配線基板との熱伸縮の差に起因して発生する応力が特に集中する第2搭載部の外周部の第2ビア導体と第2下層導体との間にクラックが発生することを抑制して、半導体素子を安定的に稼働させることが可能な配線基板を提供することができる。
なお、第2半導体素子の電極ピッチは第1半導体素子の電極ピッチよりも大きいことから、第2ビア導体の径を大きなものとしたとしても、第2ビア導体同士の間に十分な絶縁間隔を設けることができる。さらに、第1半導体素子は対角線長さが短いことから、第1半導体素子と配線基板との熱伸縮差に起因する大きな応力が発生することはなく、したがって第1ビア導体の径が小さいままであっても第1ビア導体と第1下層導体との間にクラックが発生することはない。
図1は、本発明の配線基板の実施の形態の一例を示す概略断面図である。 図2は、本発明の配線基板の別の実施の形態の一例を示す概略断面図である。 図3は、本発明の配線基板のさらに別の実施の形態の一例を示す概略断面図である。 図4は、本発明の配線基板の異なる実施の形態の一例を示す概略断面図である。 図5は、従来の配線基板の実施の形態の一例を示す概略断面図である。
次に、本発明の配線基板の実施形態の一例を、図1を基に説明する。
配線基板Aは、絶縁基板1と、配線導体2と、第1および第2絶縁層3a、3bと、ソルダーレジスト層4とを備えている。配線基板Aの上面外周部には、メモリー用等の小型の第1半導体素子S1を搭載するための第1搭載部1aが形成されている。また、配線基板Aの下面中央部には、演算処理用等の大型の第2半導体素子S2を搭載するための第2搭載部1bが形成されている。
絶縁基板1には、その上面から下面にかけて貫通する複数のスルーホール5が形成されている。絶縁基板1の上下面およびスルーホール5内には、配線導体2の一部が被着されている。絶縁基板1上面の配線導体2は、配線基板A上面側における第1下層導体6aを形成している。また、絶縁基板1下面の配線導体2は、配線基板A下面側における第2下層導体6bを形成している。そして、スルーホール5内に被着された配線導体2により、第1下層導体6aと第2下層導体6bとが電気的に接続されている。
絶縁基板1は、例えば次のように形成される。まず、ガラスクロスにエポキシ樹脂やビスマレイミドトリアジン樹脂等の熱硬化性樹脂を含浸させた電気絶縁材料を、圧力下で熱硬化して絶縁板を形成する。次に、ドリル加工やブラスト加工、あるいはレーザー加工によりスルーホール5を形成することで絶縁基板1が形成される。
第1絶縁層3aは、絶縁基板1の上面に積層されており、第2絶縁層3bは、絶縁基板1の下面に積層されている。第1絶縁層3aには複数の第1ビアホール7aが形成されており、第2絶縁層3bには複数の第2ビアホール7bが形成されている。第1および第2絶縁層3aは、例えばエポキシ樹脂やビスマレイミドトリアジン樹脂等の熱硬化性樹脂から成る電気絶縁シートを、真空状態で絶縁基板1上にラミーネートした後で熱硬化することで形成される。第1および第2ビアホール7a、7bは、例えばレーザー加工で形成される。なお、レーザー加工後は、デスミア処理を行うことが好ましい。なお、第1ビアホール7aおよび第2ビアホール7bは、それぞれ第1下層導体6aおよび第2下層導体6bを底面として形成されている。
第1絶縁層3aの上面および第1ビアホール7a内、そして第2絶縁層3bの下面および第2ビアホール7b内には配線導体2の一部が被着されている。第1絶縁層3aの上面に被着された配線導体2は、配線基板A上面側における第1上層導体8aを形成している。そして、第1ビアホール7a内に被着された配線導体2は、第1上層導体8aと一体的に形成された第1ビア導体9aを形成している。また、第2絶縁層3bの下面に被着された配線導体2は、配線基板A下面側における第2上層導体8bを形成している。そして、第2ビアホール7b内に被着された配線導体2は、第2上層導体8bと一体的に形成された第2ビア導体9bを形成している。第1ビア導体9aは、第1ビアホール7a内を充填しており、第1上層導体8aと第1下層導体6aとを接続している。また、第2ビア導体9bは、第2ビアホール7b内を充填しており、第2上層導体8bと第2下層導体6bとを接続している。これらの第1および第2上層導体8a、8b、そして第1および第2ビア導体9a、9bは、銅めっき等の良導電性材料から成り、例えば周知のセミアディティブ法により形成される。
第1上層導体8aの一部は、第1搭載部1aにおいて、第1半導体素子S1の電極T1と接続される第1半導体素子接続パッド10aを形成している。第1半導体素子接続パッド10aは、第1半導体素子S1の電極T1と対応する配列で形成されている。第1半導体素子接続パッド10aは、その直下に形成された第1ビア導体9aにより第1下層導体6aに接続されている。
また、第2上層導体8bの一部は、第2搭載部1bにおいて、第2半導体素子S2の電極T2と接続される第2半導体素子接続パッド10bを形成している。第2半導体素子接続パッド10bは、第2半導体素子S2の電極T2と対応する配列で形成されている。第2半導体素子接続パッド10bは、その直下(絶縁基板1側)に形成された第2ビア導体9bにより第2下層導体6bに接続されている。
さらに、第2半導体素子S2における、電極T2が形成されている面と反対側の面には、外部の電気回路基板と接続される外部接続電極T3が形成されている。
なお、第2半導体素子S2の電極T2は、比較的大きな第2電極ピッチP2で配置されており、第1半導体素子S1の電極T1は、第2電極ピッチP2より小さい第1電極ピッチP1で配置されている。第1電極ピッチP1は、およそ50〜60μm程度であり、第2電極ピッチP2は、およそ150〜160μm程度である。
第1ビアホール7aの径は、およそφ20〜25μm程度であり、第2ビアホール7bの径は、およそφ28〜33μm程度である。
第1および第2ビア導体9a、9bは、それぞれ第1および第2ビアホール7a、7b内を充填しているため、第2ビア導体9bの径は、第1ビア導体9aの径よりも大きい。
ソルダーレジスト層4は、第1絶縁層3aの上面および第2絶縁層3bの下面に被着されている。第1絶縁層3a側のソルダーレジスト層4は、第1半導体素子接続パッド10aを露出する第1開口部4aを有している。そして、第2絶縁層3b側のソルダーレジスト層4は、第2半導体素子接続パッド10bを露出する第2開口部4bを有している。
なお、図1に示すように、第2開口部4bの開口径は、第1開口部4aの開口径よりも大きいことが好ましい。このように、第2半導体素子S2の電極T2と第2半導体素子接続パッド10bとの接続面積を大きくすることで両者の接合強度が向上できる。その結果、第1半導体素子S1の対角線長さよりも大きな対角線長さを有する第2半導体素子S2と配線基板Aとの熱伸縮の差に起因して発生する応力に対しても、第2半導体素子S2と配線基板Aとの接続を強固に維持することが可能になる。
ソルダーレジスト層4は、例えばエポキシ樹脂やポリイミド樹脂等の熱硬化性樹脂を含有する電気絶縁材料から成る樹脂ペーストまたはフィルムを絶縁基板1の上に塗布または貼着して熱硬化させることにより形成される。
そして、第1および第2半導体素子S1、S2の電極T1、T2を、それぞれ対応する第1および第2半導体素子接続パッド10a、10bに半田を介して接続するとともに、外部接続電極T3を外部の電気回路基板の配線導体に半田を介して接続することにより、第1および第2半導体素子S1、S2が外部の電気回路基板に電気的に接続されて稼働する。
ところで、本発明においては、上述したように、第2半導体素子S2の電極T2が接続される第2半導体素子接続パッド10bと一体的に形成された第2ビア導体9bは、第1半導体素子S1の電極T1が接続される第1半導体素子接続パッド10aと一体的に形成された第1ビア導体9aよりも大きな径を有している。したがって、第2ビア導体9bと第2下層導体6bとの接続面を大きくすることで第2ビア導体9bと第2下層導体6bとの接合強度を向上させることができる。これにより、第1半導体素子S1の対角線長さよりも大きな対角線長さを有する第2半導体素子S2と配線基板Aとの熱伸縮の差に起因して発生する応力により第2ビア導体9bと第2下層導体6bとの間にクラックが発生することを抑制して、半導体素子を安定的に稼働させることが可能な配線基板を提供することができる。なお、第2半導体素子S2の電極ピッチは第1半導体素子S1の電極ピッチよりも大きいことから、第2ビア導体9bの径を大きなものとしたとしても、第2ビア導体9b同士の間に十分な絶縁間隔を設けることができる。さらに、第1半導体素子S1は対角線長さが短いことから、第1半導体素子S1と配線基板Aとの熱伸縮差に起因する大きな応力が発生することはなく、したがって第1ビア導体9aの径が小さいままであっても第1ビア導体9aと第1下層導体6aとの間にクラックが発生することはない。
なお、本発明は上述の実施形態の一例に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲であれば種々の変更は可能である。例えば、上述の実施形態の一例では、図1に示したように、第1および第2絶縁層3a、3bは、絶縁基板1の上下面にそれぞれ単層で積層された構造であるが、同一または異なる電気絶縁材料から成る複数の絶縁層を多層に積層した多層構造であってもよい。
また、例えば、上述の実施形態の一例では、図1に示したように、全ての第2ビア導体9bの径が第1ビア導体9aの径よりも大きい例を示したが、図2に示す配線基板A2のように、第2搭載部1bにおいて、外周部に配設された第2半導体素子接続パッド10vと一体的に形成された第2ビア導体9vの径のみを、中央部に配設された第2半導体素子接続パッド10wと一体的に形成された第2ビア導体9wの径、および第1ビア導体9aの径より大きくしても良い。このようにすることによって、第2半導体素子S2と配線基板A2との熱伸縮の差に起因して発生する応力が特に集中する第2搭載部1bの外周部において第2半導体素子接続パッド10vと一体的に形成された第2ビア導体9vと第2下層導体6bとの接合強度を向上させることができる。その結果、第2搭載部1bの外周部の第2半導体素子接続パッド10vに接続された第2ビア導体9vと第2下層導体6bとの間にクラックが生じることを抑制できる。
なお、大きな対角線長さを有する第2搭載部1bに配設された第2半導体素子接続パッド10vおよび第2ビア導体9vならびに第2半導体素子接続パッド10wおよび第2ビア導体9wをセミアディティブ法により形成する場合、セミアディティブ法における電解めっきを被着させると、電解めっきのための電流分布は第2搭載部1bの外周部に集中して大きくなり、中央部では分散して小さくなる傾向にある。そのため、第2搭載部1bの外周部では電解めっきの析出性が高いものの、中央部では低いものとなってしまう。しかしながら本例の配線基板A2の場合、第2搭載部1bの外周部に配設された第2ビア導体9vのみの径を大きくし、中央部の第2ビア導体9wの径を小さいままとしておくことで、セミアディティブ法における電解めっきを被着させる際に、電解めっきの析出性の低い中央部においても、第2ビア導体9wを良好に析出させることができる。したがって、本例の配線基板A2によれば、第2搭載部1bの外周部のみならず、中央部においても電気的な接続信頼性に優れる配線基板A2を提供することができる。
さらに、図2に示した実施形態例では、第2搭載部1bにおいて、外周部に配設された第2半導体素子接続パッド10vと、中央部に配設された第2半導体素子接続パッド10wとを露出する開口部4bの開口径の大きさが同じ例を示したが、図3に示す配線基板A3のように、第2半導体素子接続パッド10vを露出する開口部14bの開口径を、第2半導体素子接続パッド10wを露出する開口部4bの開口径より大きくしてもよい。このようにすることによって、第2半導体素子S2と配線基板A3との熱伸縮の差に起因して発生する応力が特に集中する第2搭載部1bの外周部において、第2半導体素子S2の電極T12と第2半導体素子接続パッド10vとの接続面積を大きくすることで両者の接合強度が向上できる。その結果、第2半導体素子S2と配線基板A3との熱伸縮の差に起因して発生する応力が特に集中する第2搭載部1bの外周部においても、第2半導体素子S2と配線基板A3との接続を強固に維持することが可能になる。
また、上述した実施形態例では、いずれも半導体素子接続パッドがソルダーレジスト層の開口部に露出している例を示したが、図4に示す配線基板A4のように、第1半導体素子接続パッド10aおよび第2半導体素子接続パッド10v、10wの表面に、銅ポストC1、C2、C3を形成しておいてもよい。これらの銅ポストは、第2搭載部1bの外周部に配設された第2半導体素子接続パッド10v表面に形成された銅ポストC1の径が、第2搭載部1bの中央部に配設された第2半導体素子接続パッド10w表面に形成された銅ポストC2の径、および第1半導体素子接続パッド10a表面に形成された銅ポストC3の径よりも大きく形成されている。各銅ポストC1、C2、C3の径を同一に形成しても構わないが、上述のように形成することで、第2半導体素子S2と配線基板A4との熱伸縮の差に起因して発生する応力が特に集中する第2搭載部1bの外周部において、第2半導体素子S2の電極T12と銅ポストC1との接続面積を大きくすることで両者の接合強度が向上できる。その結果、第2搭載部1bの外周部においても、第2半導体素子S2と配線基板A4との接続を強固に維持することが可能になる。
なお、銅ポストC1とC2の径を同ポストC3よりも大きな同一径としてもよい。
さらに、銅ポストC1およびC2のみを設けてもよい。この場合、銅ポストC1とC2の径を同一径としても良いし、銅ポストC1の径が銅ポストC2の径より大きくてもよい。
さらに、銅ポストC3のみを設けてもよい。 このような各銅ポストC1、C2、C3は、例えば次のように形成すればよい。まず、絶縁層3a、3b表面に各半導体素子接続パッドを露出する開口部を有するソルダーレジスト層4を上述した方法で被着させる。次に、ソルダーレジスト層4表面および開口部の内面に無電解めっきを被着させてから電解銅めっき層を析出させる。そして、各半導体素子接続パッドに対応する電解銅めっき層上にエッチングレジストを被着した後、エッチングレジストから露出する電解銅めっき層とその下側の無電解めっきとをエッチング除去することで銅ポストC1、C2、C3が形成される。
1 絶縁基板
1a 第1搭載部
1b 第2搭載部
3a 第1絶縁層
3b 第2絶縁層
6a 第1下層導体
6b 第2下層導体
7a 第1ビアホール
7b 第2ビアホール
9a 第1ビア導体
9b、9v、9w 第2ビア導体
10a 第1半導体素子接続パッド
10b、10v、10w 第2半導体素子接続パッド
A、A2 配線基板
P1 第1電極ピッチ
P2 第2電極ピッチ
S1 第1半導体素子
S2 第2半導体素子

Claims (8)

  1. 上面に第1下層導体と下面に第2下層導体とを有する絶縁基板と、該絶縁基板の上面に前記第1下層導体を覆うようにして積層された第1絶縁層と、前記絶縁基板の下面に前記第2下層導体を覆うようにして積層された第2絶縁層と、前記第1絶縁層上に形成されており第1電極ピッチを有する第1半導体素子を搭載する第1搭載部と、前記第2絶縁層上に形成されており前記第1電極ピッチより大きい第2電極ピッチを有するとともに前記第1半導体素子の対角線長さよりも大きい対角線長さを有する第2半導体素子を搭載する第2搭載部と、前記第1搭載部に前記第1電極ピッチと同ピッチで形成された第1半導体素子接続パッドと、前記第2搭載部に前記第2電極ピッチと同ピッチで形成された第2半導体素子接続パッドと、前記第1半導体素子接続パッド下の前記第1絶縁層に形成された第1ビアホールと、前記第2半導体素子接続パッド下の前記第2絶縁層に形成された第2ビアホールと、前記第1半導体素子接続パッドと一体的に形成されており前記第1ビアホールを充填して前記第1下層導体と電気的に接続された第1ビア導体と、前記第2半導体素子接続パッドと一体的に形成されており前記第2ビアホールを充填して前記第2下層導体と電気的に接続された第2ビア導体と、を具備して成る配線基板であって、前記第2ビア導体の径が、前記第1ビア導体の径よりも大きいことを特徴とする配線基板。
  2. 上面に第1下層導体と下面に第2下層導体とを有する絶縁基板と、該絶縁基板の上面に前記第1下層導体を覆うようにして積層された第1絶縁層と、前記絶縁基板の下面に前記第2下層導体を覆うようにして積層された第2絶縁層と、前記第1絶縁層上に形成されており第1電極ピッチを有する第1半導体素子を搭載する第1搭載部と、前記第2絶縁層上に形成されており前記第1電極ピッチより大きい第2電極ピッチを有するとともに前記第1半導体素子の対角線長さよりも大きい対角線長さを有する第2半導体素子を搭載する第2搭載部と、前記第1搭載部に前記第1電極ピッチと同ピッチで形成された第1半導体素子接続パッドと、前記第2搭載部に前記第2電極ピッチと同ピッチで形成された第2半導体素子接続パッドと、前記第1半導体素子接続パッド下の前記第1絶縁層に形成された第1ビアホールと、前記第2半導体素子接続パッド下の前記第2絶縁層に形成された第2ビアホールと、前記第1半導体素子接続パッドと一体的に形成されており前記第1ビアホールを充填して前記第1下層導体と電気的に接続された第1ビア導体と、前記第2半導体素子接続パッドと一体的に形成されており前記第2ビアホールを充填して前記第2下層導体と電気的に接続された第2ビア導体と、を具備して成る配線基板であって、前記第2搭載部において、外周部に配設された前記第2半導体素子接続パッドと一体的に形成された前記第2ビア導体の径が、中央部に配設された前記第2半導体素子接続パッドと一体的に形成された前記第2ビア導体の径および、前記第1ビア導体の径よりも大きいことを特徴とする配線基板。
  3. 前記第1および第2絶縁層の表面に、前記第1および第2半導体素子接続パッドを露出する開口部を有するソルダーレジスト層が被着されているとともに、前記第2半導体素子接続パッドを露出する開口部の径が、前記第1半導体素子接続パッドを露出する開口部の径よりも大きいことを特徴とする請求項1記載の配線基板。
  4. 前記第1および第2絶縁層の表面に、前記第1および第2半導体素子接続パッドを露出する開口部を有するソルダーレジスト層が被着されているとともに、前記第2搭載部の外周部の前記第2半導体素子接続パッドを露出する開口部の径が、前記第2搭載部の中央部の前記第2半導体素子接続パッドを露出する開口部の径、および前記第1半導体素子接続パッドを露出する開口部の径よりも大きいことを特徴とする請求項2記載の配線基板。
  5. 前記第1および第2半導体素子接続パッド上の少なくとも一方に、円柱状の銅ポストが形成されていることを特徴とする請求項1または2に記載の配線基板。
  6. 前記第1および第2半導体素子接続パッド上に円柱状の銅ポストが形成されているとともに、前記第2半導体素子接続パッド上の銅ポストの径が、前記第1半導体素子接続パッド上の銅ポストの径よりも大きいことを特徴とする請求項1に記載の配線基板。
  7. 前記第1および第2半導体素子接続パッド上に円柱状の銅ポストが形成されているとともに、前記第2搭載部の外周部に配設された前記第2半導体素子接続パッド上の銅ポストの径が、前記第2搭載部の中央部に配設された前記第2半導体素子接続パッド上の銅ポストの径、および前記第1半導体素子接続パッド上の銅ポストの径よりも大きいことを特徴とする請求項2に記載の配線基板。
  8. 前記第2半導体素子接続パッド上に円柱状の銅ポストが形成されているとともに、前記第2搭載部の外周部に配設された前記第2半導体素子接続パッド上の銅ポストの径が、前記第2搭載部の中央部に配設された前記第2半導体素子接続パッド上の銅ポストの径よりも大きいことを特徴とする請求項2に記載の配線基板。
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