JP5959455B2 - フローコンベヤ - Google Patents
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Description
ここで、「粉粒体」とは、穀類の粉体、粒体、粉炭、食品、薬品、樹脂などの粉体や粒体をいう。
このような従来のフローコンベヤとして、例えば、図7に示すようなフローコンベヤ700がある。
従来のフローコンベヤ700は、図7に示すように、コンベヤケース710内で、チェーン幅方向両側に延設されチェーン長手方向に所定の間隔をあけてチェーン740にそれぞれ取り付けられた複数のスクレーパー750を備えていた。
他方、コンベヤケース710内で循環する複数のスクレーパー750のうちの上方の戻り側のスクレーパー750は、レール支持部材771に支持されたレール材770にチェーン740が案内されながら、排出口から投入口へ戻るように構成されていた。
さらに、投入口と排出口との間の中間排出口でのスクレーパー750およびチェーン740の垂れ下がりを防止するために、送り側のスクレーパー750の傾斜部分750bが、コンベヤケース底部711の傾斜面711bと摺接する構成だった。
前記送り側のスクレーパーの直線状部分が、前記コンベヤケース底部の中央平坦面と摺接するとともに、前記送り側のスクレーパーの傾斜部分が、前記コンベヤケース底部の傾斜面と摺接する構成であり、前記コンベヤケース底部およびコンベヤケース側部の下側の一部を構成するケース底部側部材とコンベヤケース側部の上側の一部を構成するケース側部側部材との繋ぎ目の位置が、前記送り側のスクレーパーの上端より鉛直方向上方に構成され、前記スクレーパーが、前記傾斜部分でのチェーン幅方向外側で傾斜部分と繋がるとともにチェーン内周側へ直線状に延びた直線状側端部分を有し、該直線状側端部分が、前記コンベヤケース内でのコンベヤケース内側側面と摺接する構成であり、前記コンベヤケースの内側側面の下端から少なくとも送り側のスクレーパーの上端位置までと前記コンベヤケース底部の中央平坦面と前記傾斜面とが、連続面であることにより、前述した課題を解決するものである。
また、スクレーパーを鋼製の掻き板と併用してもよいし、鋼製の掻き板を用いずにスクレーパーのみを用いてもよい。
さらに、スクレーパーを取り付ける箇所は、チェーンの内プレートおよび外プレートのいずれでもよい。
また、粉粒体の搬送方向は、略水平であればよく、スクレーパーの前面は、このスクレーパーの進行方向に対して略垂直であればよい。
[参考例]
ここで、本発明の理解を助けるための参考例であるフローコンベヤ100の概略側面図であり、図2(A)は、本発明の理解を助けるための参考例であるスクレーパー150を取り付けたチェーン140の平面図であり、図2(B)は、図2(A)に示す符号2Bで視たチェーン140の側面図であり、図3は、図1に示す符号3−3で視たフローコンベヤ100の断面図であり、図4は、図1に示す符号4−4で視たフローコンベヤ100の中間排出口115の開閉扉116が開状態のときの断面図である。
なお、図1および図4では中間排出口115の開閉機構の図示を省略する。
また、図4では、中間排出口115の開閉扉116の図示を省略する。
一方、従動スプロケット130は、チェーン張力方向へ公知のテークアップ機構180によって調整可能に設けられている。
テークアップ機構180は、使用によってチェーン140が徐々に伸びた場合にチェーン140の張力が低下する傾向があり、チェーン140の張力が強くなる側に従動スプロケット130の軸部を移動させて張力を所定の大きさに保つための機構である。
さらに、投入口113と排出口114との間でコンベヤケース底部111には、開閉切り替え自在な開閉扉116を有する中間排出口115が設けられている。
なお、開閉扉116を開閉する機構についての詳しい説明は省略するが、例えば、モータの動力によって開閉する構成でもよいし、手動で開閉する構成でもよい。
また、閉じた状態の開閉扉116は、コンベヤケース底部111の後述する中央平坦面111aの上側と面一である。
他方、中間排出口115の開閉扉116が開いている場合、駆動スプロケット120が駆動することにより、送り側のスクレーパー150が、投入口113から投入された粉粒体Mをコンベヤケース底部111上で掻き取りながら中間排出口115まで搬送することにより、粉粒体Mが中間排出口115から排出される。
そして、再び反転して送り側のチェーン140およびスクレーパー150となってコンベヤケース110内の下方のコンベヤケース底部111上を排出口114側へ移動するように構成されている。
チェーン140は、図2(A)および図2(B)に示すように、左右一対の内プレート141と、この内プレート141のブシュ孔にブシュ端部を圧入嵌着するブシュ(図示せず)と、左右一対の内プレート141の両外側にそれぞれ配置する左右一対の外プレート143と、ブシュに回転自在に嵌挿して外プレート143のピン孔にピン端部を圧入嵌着するピン144と、左右一対の内プレート141の間にそれぞれ配設するとともにブシュの外周に回動自在に遊嵌するローラ142とを備えている。
そして、スクレーパー150が、一例として内プレート141の左右両側に設けられたアタッチメント145に押さえ板160によって押さえられるとともにボルトBおよびナットNによって取り付けられている。
図3および図4に示すように、スクレーパー150が、チェーン外周側でチェーン幅方向Wに直線状の直線状部分150aと、この直線状部分150aでのチェーン幅方向両側で直線状部分150aと繋がるとともにチェーン幅方向外側へいくにしたがってチェーン内周側へ傾斜した傾斜部分150bとを有している。
そして、送り側のスクレーパー150の直線状部分150aが、コンベヤケース底部111の中央平坦面111aと摺接するように構成されている。
同様に、送り側のスクレーパー150の傾斜部分150bが、コンベヤケース底部111の傾斜面111bと摺接するように構成されている。
なお、参考例では、この直線状側端部分150cと、コンベヤケース110内でのコンベヤケース内側側面112aとの間に隙間が設けられているが、直線状側端部分150cが、コンベヤケース110内でのコンベヤケース内側側面112aと摺接するように構成してもよい。
これにより、幅方向両側隅の粉粒体Mがスクレーパー150の直線状側端部分150cできれいに掻き取られる。
これにより、送り側のスクレーパー150が多少なりとも弾性変形してコンベヤケース110内の中央平坦面111aや傾斜面111bなどとの接触状態がきれいになる。
なお、参考例では、コンベヤケース底部111を構成するケース底部側部材111Dと、コンベヤケース側部112を構成するケース側部側部材112Bとの繋ぎ目Jの位置が、鉛直方向で送り側のスクレーパー150の位置と同じに構成されている。
[実施例]
ここで、図5は、本発明の実施例のフローコンベヤ200の断面図であり、図6は、本発明の実施例のフローコンベヤ200の中間排出口215での断面図である。
なお、図5は、第1実施例の図3に対応する図であり、図6は、第1実施例の図4に対応する図である。
また、ケース側部側部材212Bが、コンベヤケース側部212の上側を構成している。
そして、ケース底部側部材211Dとケース側部側部材212Bとの繋ぎ目Jの位置が、送り側のスクレーパー250の位置より鉛直方向上方に構成されている。
これにより、コンベヤケース内側でのスクレーパー250と接触する箇所が凹凸のない滑らかな面となり、粉粒体Mがスクレーパー250できれいに掻き取られる。
これにより、コンベヤケース内側側面211cとコンベヤケース内側側面212aとが繋ぎ目Jで隙間のない面一になり、粉粒体Mの残留を確実に防止できる。さらに換言すると、コンベヤケース210の中央平坦面211a、傾斜面211b、コンベヤケース内側側面211cが連続面であることにより、コンベヤケース210の中央平坦面211aと傾斜面211bとで形成される隅だけでなく、傾斜面211bとコンベヤケース内側側面211cとで形成される隅や繋ぎ目Jにも粉粒体Mが残留しにくくなる。
つまり、参考例では、繋ぎ目Jでの角が曲げ加工であったため、繋ぎ目Jでの曲げ加工のアールによる隙間に粉粒体Mが極僅かに残留する虞があったが、実施例では、アングル材217、218を使用してケース底部側部材211Dとケース側部側部材212Bとを接続することによって、繋ぎ目Jで隙間のない面一となり、粉粒体Mの残留を確実に防止できる。
すなわち、粉粒体Mの残留のない中間排出可能なフローコンベヤ200となる。
なお、アングル材217は溶接によってケース底部側部材211Dと接続され、同様にアングル材218は溶接によってケース側部側部材212Bと接続され、アングル材217とアングル材218とがボルトおよびナットによって接続されている。
この場合、繋ぎ目Jの影響を受けずに幅方向両側隅の粉粒体Mが、スクレーパー250の直線状側端部分250cできれいに掻き取られる。
110、 210、 710 ・・・ コンベヤケース
111、 211、 711 ・・・ コンベヤケース底部
111a、211a、711a・・・ 中央平坦面
111b、211b、711b・・・ 傾斜面
211c ・・・ コンベヤケース内側側面
111D、211D ・・・ ケース底部側部材
711e・・・ 垂直面
112、 212 ・・・ コンベヤケース側部
112a、212a ・・・ コンベヤケース内側側面
112B、212B ・・・ ケース側部側部材
113 ・・・ 投入口
114 ・・・ 排出口
115、 215 ・・・ 中間排出口
116、 216 ・・・ 開閉扉
120 ・・・ 駆動スプロケット
130 ・・・ 従動スプロケット
140、 240、 740 ・・・ チェーン
141、 241 ・・・ 内プレート
142、 242 ・・・ ローラ
143、 243 ・・・ 外プレート
144 ・・・ ピン
145、 245 ・・・ アタッチメント
150、 250、 750 ・・・ スクレーパー
150a、250a、750a・・・ 直線状部分
150b、250b、750b・・・ 傾斜部分
150c、250c ・・・ 直線状側端部分
750d・・・ 垂直部分
160、 260 ・・・ 押さえ板
170、 270、 770 ・・・ レール材
171、 271、 771 ・・・ レール支持部材
180 ・・・ テークアップ機構
B ・・・ ボルト
N ・・・ ナット
J ・・・ 繋ぎ目
M ・・・ 粉粒体
W ・・・ チェーン幅方向
Claims (1)
- コンベヤケース内で駆動スプロケットおよび従動スプロケットに巻き掛けたチェーンと、チェーン幅方向両側に延設されチェーン長手方向に所定の間隔をあけてチェーンにそれぞれ取り付けられた複数のスクレーパーとを備え、前記コンベヤケースの一端側の投入口から投入された粉粒体を、前記コンベヤケース内で循環する複数のスクレーパーのうちのコンベヤケース底部側である送り側のスクレーパーで搬送してコンベヤケースの他端側の排出口または投入口と排出口との間でコンベヤケース底部に設けられた開閉切り替え自在な中間排出口から排出するフローコンベヤにおいて、
前記スクレーパーが、弾性材料で形成され、
前記スクレーパーが、チェーン外周側でチェーン幅方向に直線状の直線状部分と、該直線状部分でのチェーン幅方向両側で直線状部分と繋がるとともにチェーン幅方向外側へいくにしたがってチェーン内周側へ傾斜した傾斜部分とを有し、
前記コンベヤケース底部が、前記チェーン幅方向中央で平坦な中央平坦面と、該中央平坦面でのチェーン幅方向両側で中央平坦面と繋がるとともにチェーン幅方向外側へいくにしたがってチェーン内周側へ傾斜した傾斜面とを有し、
前記送り側のスクレーパーの直線状部分が、前記コンベヤケース底部の中央平坦面と摺接するとともに、前記送り側のスクレーパーの傾斜部分が、前記コンベヤケース底部の傾斜面と摺接する構成であり、
前記コンベヤケース底部およびコンベヤケース側部の下側の一部を構成するケース底部側部材とコンベヤケース側部の上側の一部を構成するケース側部側部材との繋ぎ目の位置が、前記送り側のスクレーパーの上端より鉛直方向上方に構成され、
前記スクレーパーが、前記傾斜部分でのチェーン幅方向外側で傾斜部分と繋がるとともにチェーン内周側へ直線状に延びた直線状側端部分を有し、該直線状側端部分が、前記コンベヤケース内でのコンベヤケース内側側面と摺接する構成であり、
前記コンベヤケースの内側側面の下端から少なくとも送り側のスクレーパーの上端位置までと前記コンベヤケース底部の中央平坦面と前記傾斜面とが、連続面であることを特徴とするフローコンベヤ。
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