JP5958082B2 - 画像処理装置、画像処理方法 - Google Patents

画像処理装置、画像処理方法 Download PDF

Info

Publication number
JP5958082B2
JP5958082B2 JP2012119996A JP2012119996A JP5958082B2 JP 5958082 B2 JP5958082 B2 JP 5958082B2 JP 2012119996 A JP2012119996 A JP 2012119996A JP 2012119996 A JP2012119996 A JP 2012119996A JP 5958082 B2 JP5958082 B2 JP 5958082B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
image
person
correction
imaging device
unit
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2012119996A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2013153404A (ja
Inventor
太田 雄介
雄介 太田
浪江 健史
健史 浪江
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Ricoh Co Ltd
Original Assignee
Ricoh Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Ricoh Co Ltd filed Critical Ricoh Co Ltd
Priority to JP2012119996A priority Critical patent/JP5958082B2/ja
Publication of JP2013153404A publication Critical patent/JP2013153404A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5958082B2 publication Critical patent/JP5958082B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Landscapes

  • Image Processing (AREA)
  • Studio Devices (AREA)
  • Image Analysis (AREA)

Description

本発明は、画像処理装置、画像処理方法に関する。
従来から、遠隔地で会議を行うことが出来るTV会議システムがある。当該TV会議システムでは、撮像装置で会議参加者を撮像して、遠隔地のテレビ会議端末に送信する。多人数を撮影する用途で、広角レンズを用いるTV会議システムもある。この場合、撮像装置で撮像した画像は歪んでいる場合が多く、当該歪みを除去するための技術が様々提案されている。
特許文献1記載の技術では、会議机の縁を結ぶ関数と、会議参加者の頭の上を結ぶ曲線を表す2つの関数を基に、画像を縦方向に引き伸ばすことで、会議参加者の大きさを近づける第1の補正を行なう。更に、画面上の位置に従い、横の大きさの調整をする第2の補正を行なう。特許文献1記載の技術では、当該第1の補正、第2の補正により、歪みを補正している。
しかし、特許文献1記載の技術では、元々レンズの歪みが少ない複数の撮像装置の映像を組み合わせた画像を前提に考えられている。従って、第1の補正を行なうことにより生じる垂直方向の歪みは考慮されているが、第1の補正を行なうことにより生じる水平方向の歪みは考慮されていない。従って、第2の補正を行なうことにより、映像が横長なものとなり、1つの画像に表示する人物画像が小さくなり、第2の補正後の画像が、ユーザにとって違和感のある画像となるという問題がある。
そこで、本発明は、上記のような問題を鑑みて、撮像装置で撮像された画像を、ユーザにとって違和感のない画像に補正するための補正率を決定する画像処理装置、画像処理方法を提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、撮像装置で撮像された画像内に人物画像が存在するか否かを判定する判定手段と、前記判定手段が、前記画像内に前記人物画像が存在すると判定すると、当該人物画像の大きさ又はコントラスト量を測定する測定手段と、前記判定手段が、前記画像内に前記人物画像が存在すると判定すると、当該画像内の当該人物画像の位置を認識する認識手段と、前記認識手段が認識した前記人物画像の位置と、前記測定手段が測定した前記人物画像の大きさ又はコントラスト量とに基づいて、当該人物画像に係る人物の、前記撮像装置からの位置を示す位置情報を生成する生成手段と、前記生成手段が生成した前記位置情報に基づいて、前記撮像装置で撮像された画像を補正するための補正率を決定する決定手段と、を有することを特徴とする画像処理装置を提供する。
本発明の画像処理装置、画像処理方法によれば、撮像装置で撮像された画像を、ユーザにとって違和感のない画像に補正するための補正率を決定することができる。
実施例1における画像処理装置の機能構成例を示す図。 実施例1における撮像装置の斜視図を示す図。 実施例1における撮像装置と画像処理装置とのハードウェア構成を示す図。 実施例1における撮像装置と画像処理装置との各機能部が用いる情報の一例を示す図。 実施例1における補正を説明するための図。 実施例1における補正前の画像と補正後の画像との一例を示す図。 実施例1におけるCPUの機能構成例を示す図。 実施例1における画像処理装置の処理フローを示す図。 実施例1におけるフレーム画像などの一例を示す図。 倍率テーブルの一例を示す図。 距離テーブルの一例を示す図。 角度テーブルの一例を示す図。 所定領域を示す図。 パラメータテーブルの一例を示す図。 実施例1における実験結果を示す図。 実施例2における撮像装置と画像処理装置のハードウェア構成を示す図。 実施例2における撮像装置と画像処理装置との各機能部が用いる情報の一例を示す図。 実施例2におけるCPUの機能構成例を示す図。 レンズ位置−距離テーブルの一例を示す図。 実施例2における画像処理装置の処理フローを示す図。 実施例2における距離測定フローの一例を示す図。 実施例2における距離測定の手順(その1)を示す図。 実施例2における距離測定の手順(その2)を示す図。 実施例2における距離測定の手順(その3)を示す図。 実施例2における距離測定の手順(その4)を示す図。
以下、本発明を実施するための形態の説明を行う。本実施例の画像処理装置は、例えば、テレビ会議に用いることが好ましい。以下の説明では、本実施例の画像処理装置をテレビ会議に用いるものとして説明する。
[実施例1]
<テレビ会議システムについて>
図1に、実施例1のテレビ会議システムの概略構成図を示す。本テレビ会議システムは、複数のテレビ会議端末3000と、これらテレビ会議端末3000が接続されるネットワーク4000で構成される。テレビ会議端末3000は撮像装置3010と画像処理装置3020を具備している。
任意のテレビ会議端末3000の撮像装置3010で撮影された映像は、画像処理装置3020により、後述する補正が施される。そして、この補正された画像は、テレビ会議端末3000内の表示装置120(図2参照)に表示されると共に、ネットワーク4000に接続された他のテレビ会議端末3000にも伝送されて、その表示装置120に表示される。
任意のテレビ会議端末3000において、ユーザがズームイン/ズームアウトボタンを押下すると、当該ズームイン/ズームアウトが反映されたデジタルズーム画像が、当該テレビ会議端末3000のディスプレイに表示される、また、当該デジタルズーム画像は、ネットワーク4000に接続された他のテレビ会議端末3000にも伝送されて、その表示装置120に表示される。
このテレビ会議システムによれば、ネットワークに接続された複数のテレビ会議端末で、補正やデジタルズームの施された映像をリアルタイムに表示することが可能になる。
<テレビ会議端末について>
次に、テレビ会議端末の機能構成例について説明する。図2に、テレビ会議端末3000の具体的外観図の一例を示す。以下、テレビ会議端末3000の長手方向をX軸方向とし、水平面内でX軸方向と直交する方向をY軸方向(幅方向)とし、X軸方向およびY軸方向に直交する(鉛直方向、高さ方向)をZ軸方向として説明する。
テレビ会議端末3000は、筐体1100、アーム1200、ハウジング1300を備えている。このうち、筐体1100の右側壁面1130には、音収音用の孔1131が設けられる。当該音収音用の孔1131を通過した、外部からの音が、内部に設けられた音入力手段14に収音される。
また、上面手段1150には、電源スイッチ109と、音出力用の孔1151が設けられる。ユーザが、電源スイッチ109をONにすることで、テレビ会議端末3000を起動させることが出来る。また、音出力手段12から出力された音は、音出力孔1151を通過して、外部に出力される。
また、筐体の1100の左側壁面1140側には、アーム1200及びカメラハウジング1300を収容するための、凹手段形状の収容手段1160が形成されている。また、筐体1100の左側壁面1140には、接続口(図示せず)が設けられる。接続口は、映像出力手段30と、表示装置120(ディスプレイ)とを接続するためのケーブル120cが接続されるものである。
また、アーム1200は、トルクヒンジ1210により、筐体1100に取り付けられる。アーム1200が、筐体1100に対して、135度のチルト角ω1の範囲で、上下方向に回転可能に構成されている。図2では、チルト角ω1が90度の状態であることを示している。チルト角ω1を0度にすることで、アーム1200及びカメラハウジング1300を収容手段1160に収容することが出来る。
カメラハウジング1300には、内蔵型の撮影手段10が収容されている。当該撮影手段10により、人物(例えば、テレビ会議の参加者)や、用紙に記載された文字や記号、部屋などを撮影することが出来る。また、カメラハウジング1300には、トルクヒンジ1310が形成されている。カメラハウジング1300には、トルクヒンジ1310を介して、アーム1200に取り付けられている。カメラハウジング1300がアーム1200に対して、図2で示されている状態を0度として、±180度のパン角ω2の範囲で、かつ、±45度のチルト角ω3の範囲で、上下左右方向に回転可能に構成されている。
また、実施例1のテレビ会議端末3000は、図2に記載されたものではなく、他の構成であっても良い。例えば、PC(Personal Computer)に、音出力手段12や音入力手段14を外部接続したものを用いてもよい。また、実施例1のテレビ会議端末3000をスマートフォンなどの携帯型端末に適用しても良い。
<撮像装置と画像処理装置のハードウェア構成例について>
図3に、撮像装置3010と画像処理装置3020のハードウェア構成例を示す。撮像装置3010と画像処理装置3020の間は有線(USB等)あるいは無線で接続される。
まず撮像装置3010について説明する。センサ12は、レンズ11で結像された光学像を電気信号のフレーム画像に変換する。センサとは例えば、CCD(Charge Coupled Device Image Sensor)やCMOS(Complementary Metal Oxide Semiconductor)などである。
画像処理ユニット13は、フレーム画像に対して所定の画像処理を行う。画像処理ユニット13は、例えば、ISP(Image Signal Processor)である。I/Fユニット14は、フレーム画像や変換済みフレーム画像、その他のデータ、制御信号などを画像処理装置3020と送受信する。
次に、画像処理装置3020について説明する。I/Fユニット21は、撮像装置3010とフレーム画像や変換済みフレーム画像、その他のデータ、制御信号などの送受信を行なう。
CPU22は、種々の処理を実行する。記憶手段23には、CPU22の処理に必要な各種ソフトウエアやデータ、フレーム画像や変換済みフレーム画像、後述する様々なテーブル表や関数(演算式)などを格納する。記憶手段23とは、例えば、RAM、ROM、HDDを総称したものである。映像出力ユニット24は、モニタ120(図2参照)などに映像信号を送る。
通信ユニット25は、ネットワーク4000に接続された別のテレビ会議端末3000に、映像信号などを送信する。制御ユニット26は画像処理装置3020全体を制御する。バス27は、画像処理装置3020内の各ユニットを接続する。
<撮像装置と画像処理装置とで用いる情報について>
次に、撮像装置3010と画像処理装置3020との各機能部が用いる情報の詳細について説明する。図4に、各装置が用いる情報などの一例を示す。
まず、撮像装置3010について説明する。画像取得手段121はフレーム画像を生成する。そして、画像取得手段121は、第1補正手段131やフレーム画像伝達手段142に対して、フレーム画像を送信する。
第1補正手段131は、補正率設定手段132により設定されている補正率を使用して、画像取得手段121から送信されたフレーム画像に対して補正を施し、補正済みフレーム画像を生成する。補正率設定手段132は、画像処理装置3020から送信された補正率を画像処理ユニット(ISP等)13内のメモリに設定を行う。
補正済みフレーム画像伝送手段141は、画像処理装置3020に補正済みフレーム画像を送る。実際には、第1補正手段131と補正済みフレーム画像伝送手段141は並行して動作する。また、補正済みフレーム画像の伝送は、補正率算出のために送られるフレーム画像に比べて高速に行なわれる。フレーム画像伝送手段142は画像処理装置3020にフレーム画像を送る。
そして、映像出力ユニット24は、撮像装置3010から送信された補正済みフレーム画像を表示装置120に表示させる。また、通信ユニット25は、撮像装置3010から送信された補正済みフレーム画像を、ネットワーク4000経由で他のテレビ会議端末3000に送信する。
CPU22は、フレーム画像伝送手段142から伝送されたフレーム画像から補正率を算出する。CPU22の詳細な処理については後述する。補正率伝送手段211は補正率を撮像装置3010に送る。補正率設定手段132は、送信された補正率を設定する。
<第1補正手段による補正について>
次に、第1補正手段131による補正について説明する。以下では、画像の垂直方向(画像y軸方向)とは、画像を平面で示した場合に、会議の奥行き方向であることを意味し、画像の水平方向(画像x軸方向)とは、画像を平面で示した場合に、垂直方向と直交する方向である。
一般的に、会議の画像内の人間の顔や体が、歪みにより曲がって見えることは、会議参加者(ユーザ)にとって好ましくない。従って、実施例1では、第1補正手段131は、歪みの水平方向成分に関しては、歪みを全て解消するように補正する。また、第1補正手段131は、歪みの垂直方向成分に関しては、歪みを一部(所定量)残存するように、補正する。このように補正することで、会議の画像においては、遠近感の強調や補正による画像の変形を抑えることができる。
図5に、変換前の画像の画素と、変換後の画像の画素との、関係について示す。図5を用いて第1補正手段131の処理内容を説明する。まず、用語の説明を行う。図5の1つの升目を1つの画素とする。そして、光源中心C(図5も参照)を原点(座標は(0、0))とする。注目画素とは、補正前の画像(実像)の全画素のうち、注目する任意の画素をいう。注目画素の座標をP1(x'、y')とする。
また、歪みを所定量残すように画像を補正した場合の注目画素の変換後の座標をP2(x''、y'')とする。また、画像の歪みを残さないように補正した場合の注目画素の変換後の座標をP0(x、y)とする。第1補正手段131が画像を補正することで、P1(x'、y')はP2(x''、y'')に変換される。
図6に補正前の画像の画素(変換前の画素であり、「変換前画素」という。)と、補正後の画像の画素(変換後の画素であり、「変換後画素」という。)とを模式的に示す。図6を用いて第1補正手段131の処理を簡略的に説明する。第1補正手段131は、変換後画素に対応する、変換前画素を求める。また、座標(a、b)の変換前画素を「変換前画素(a、b)」とし、座標(c、d)の変換後画素を「変換後画素(c、d)」とする。
また、図6の例では、X軸方向の変換後画素の数はN個とし、Y軸方向の変換前画素の数はN個とする。つまり、変換後画素の数は、N×N個存在する。図6の例では、変換後画素(1、1)に注目すると、該変換後画素(1、1)は変換前画素(3、3)と対応する。変換後画素に対応する変換前画素の求め方は後述する。そして、注目する変換後画素を(2、1)、(3、1)・・・(N、1)、(1、2)(1、3)・・・(1、N)・・・(N、N)と変化させてゆき、これらの変換後画素に対応する変換前画素の座標を求める。
ここで、変換前画素P1(x'、y')と変換後画素P2(x''、y'')との間に、以下の式(1)が成り立つ。
ここで、hは理想像高であり、つまり光軸中心C(0、0)からP0(x、y)までの距離であり、h=(x+y1/2となる。それぞれの注目画素についてのhの値は、キャリブレーション等により予め測定される値である。変換係数cは、(x、y)(x'、y')から事前に求められるものである。また、定数Mは、撮影手段10のカメラユニットの種類などから予め定められるものである。
また、補正率α、βは歪曲収差の軽減具合を制御できる値であり、0≦α≦1、0≦β≦1となり、画像情報から算出された人の配置データに基づいて定められるものである。また、この場合には、水平方向成分(X軸方向成分)の歪みを完全に解消するように補正することからα=1とする。θは、水平線Aと注目画素P1(x'、y')とがなす角度であり、注目する変換後画素が変化する度に、θの値を測定する。なお、歪曲収差の特性上、原点(0、0)、P1(x'、y')、P0(x、y)は一直線上(理想像高hの矢印)に位置する。
上記式(1)から、変換後の座標P2(x''、y'')に対応する変換前の座標P1(x'、y')を求めることができる。このようにして、N×N個、全ての変換後画素に対応する変換前画素の座標を求める。
そして、第1補正手段131は、式(1)により算出された全ての変換前画素P1(x'、y')について輝度値を求める。輝度値の求め方の手法は公知の技術を用いればよい。第1補正手段131は、求められた変換前画素の輝度値を、対応する変換後画素の輝度値として設定する。
例えば、上記式(1)から、注目した変換後画素が(1、1)である場合には、注目した変換後画素(1、1)に対応する変換前画素(3、3)を求め、該変換前画素(3、3)の輝度値を求める。該求められた変換前画素(3、3)の輝度値を変換後画素(1、1)に設定する。このようにして、第1補正手段131は、補正後の画像を生成できる。
また、第1補正手段131は、全ての変換後画素に対応する変換前画素を求めた後に、該全ての変換前画素の輝度値を求めるようにしてもよい。また、変換後画素に対応する変換前画素を1つ求めた後に、該求められた変換前画素の輝度値を求めるようにしてもよい。また、所定数、変換後画素に対応する変換前画素を求め、該所定数求められた変換前画素の輝度値を全て求め、この処理を繰り返すことで、全ての変換前画素の輝度値を求めるようにしてもよい。
<画像処理装置の処理について>
次に、実施例1の画像処理装置の処理について説明する。図7にCPU22の機能構成例を示す。また、図8に、画像処理装置の主な処理フローを示す。
まず、ステップS2において、制御ユニット26は、撮像装置3010のフレーム画像伝送手段142から送信された画像データを記憶手段23に展開する。次に、ステップS4では、判定手段102は、展開された画像データの中から人物画像を検出する。ここで、人物画像を人物の顔画像(以下、単に「顔画像」という。)とする。判定手段102の検出処理は、ユーザによる操作により行なうようにしてもよく、所定時間ごとに行なうようにしてもよい。図9(A)に展開された画像データについての画像の一例を示す。図9(A)の例では、レンズ11が広角レンズであるため、画像は歪んでいる。
顔画像検出の手法として、例えば、テンプレートマッチングを用いればよい。以下では、テンプレートマッチングを用いた場合について説明する。テンプレートマッチング処理の詳細については、例えば、特許4219521などに記載されている。
テンプレートマッチング処理について簡単に説明する。テンプレートマッチング処理を行なう場合には、顔の特徴データ群(テンプレート)を予め記憶手段23に記憶させておく。特徴データ群とは、顔の種類などごとに、顔の輪郭、顔の構成部品(例えば、顎、口、眼、鼻、輪郭など)などの特徴量を定めたデータである。また、顔の種類とは、大人、子供、赤ちゃん、老人、女性、男性、黄色人種、白色人種、黒色人種などの顔の種類である。以下では、会議に参加している人物を黄色人種、つまり、顔色が肌色であるとして説明する。
そして、判定手段102は、画像を複数の領域に分割する。ここで、領域の形状は、矩形状、円形状、楕円形状など、何れの形状でもよい。ここでは、領域の形状は、矩形状であるとする。判定手段102は、矩形領域内の画像の特徴量と、特徴データ群と、の類似度を算出する。類似度が算出された矩形領域を検査領域という。判定手段102は、算出した類似度が、予め定められた閾値以上であるか否かを判断する。判定手段102が閾値以上であると判断すると、判定手段102は、検査領域が、顔画像の領域(以下、「顔画像領域」という。)であると判断し、つまり、顔画像を検出したと判断する。
更に判定手段102は、顔画像領域内の肌色領域以外の領域を可能な限り小さくするように、顔画像領域の大きさを変更する。判定手段102は当該変更することにより、顔画像の大きさに応じた顔画像領域を生成することが出来る。
そして、ステップS6で、判定手段102は、検査領域が顔画像領域であるか否かを判断する。判定手段102が、検査領域が顔画像領域であると判断すると(ステップS6のYes)、ステップS7、S8、S9、S10(後述する)の処理を行なう。また、判定手段102が、検査領域が顔画像領域ではないと判断すると(ステップS6のNo)、ステップS12に移行する。
ステップS12では、判定手段102が画像の全領域を検査したか否かを判断する。判定手段102が、画像の全領域を検査したと判断すると(ステップS12のYes)、ステップS14に移行する。また、判定手段102が、未だ、画像の全領域を検査していないと判断すると、ステップS4に戻る。
このようにして、判定手段102は、展開された画像データの画像(図9(A)参照)内に人物画像(ここでは、顔画像)が存在するか否かを判定する。また、判定手段102が、テンプレートマッチング処理を用いる場合には、人物画像を顔画像としたが、判定手段102が。テンプレートマッチング処理以外の処理で人物画像検出を行なう場合、または、当該画像処理装置がテレビ会議システム以外の他の用途で用いられる場合などには、人物画像を、人物の顔以外の画像としてもよい。
図9(A)に、撮像装置3010により撮像された画像の一例を示す。図9(A)の例では、レンズ11が広角レンズであるため、画像は歪んでいる。次に、ステップS4で判定手段102は、顔の特徴データ群を用いて、顔画像検出を行う。
ステップS7では、測定手段106は、人物画像の大きさを測定する。ここで、人物画像の大きさを、顔画像領域のy軸方向の長さとする。つまり、測定手段106は、顔画像領域のy軸方向の長さを測定する。顔画像領域のy軸方向の長さとは、例えば、顔画像領域のy軸方向のピクセル数である。また、人物画像の大きさとして、例えば、顔画像の面積、つまり、顔の輪郭内の肌色部分の面積などとしてもよい。
図9(A)には、2つの顔画像A、Bが存在している。また、顔画像A、Bについての領域を、それぞれ、顔画像領域A、Bとする。また、顔画像領域Rのy軸方向の長さをhとし、顔画像領域Rのy軸方向の長さhとする。測定手段106は、顔画像領域Rのy軸方向の長さhを測定する。また、測定手段106は、顔画像領域Rのy軸方向の長さhを測定する。また、以下では、人物画像の大きさを「顔画像の長さ」という。
ステップS8では、認識手段108が、画像の全領域に対して、顔画像領域の位置を認識する。ここで、認識手段108の顔画像領域の位置の認識とは、例えば、「撮像装置3010が撮像した画像の中央C(図9(A)参照)から、顔画像領域の中心(重心)までの距離L」を算出することをいう。図9(A)の例では、中央Cから、顔画像領域Rの中心までの距離をLとし、中央Cから、顔画像領域Rの中心までの距離をLとする。
ステップS7、S8の処理は、どちらを先に行なってもよく、並列的におこなってもよい。
ところで、理想的には、測定手段106は、撮像装置3010から人物までの距離に対応するように、当該人物についての顔画像領域の高さを測定することが好ましい。例えば、撮像装置3010のレンズ11から等距離にある複数の顔画像領域については、当該複数の顔画像についての顔画像領域の高さは全て等しいものとして当該顔画像領域の高さを測定することが好ましい。
換言すると、図9(A)に示すように、撮像装置3010で撮像された画像は、歪んでいるために、測定手段106が測定した顔画像の高さh、hと、実際の人物の顔の高さとは対応したものとならない。そこで、ステップS9で、第2補正手段104は、顔画像の高さを補正することが好ましい。
ステップS9では、認識手段108が認識した人物画像の位置に基づいた補正を、測定手段106が測定した人物画像の大きさ(顔画像の高さ(ピクセル数))に対して行なう。ここで、第2補正手段104の補正手法について説明する。例えば、「撮像装置3010が撮像した画像の中央C(図9(A)参照)から、顔画像(顔画像領域)までの距離L」と、「人物画像の大きさhに乗算する倍率g」と、を対応付けた倍率テーブルを用いる。当該倍率テーブルは、実験的に求められるものであり、予め記憶手段23に記憶されているものである。
図10に倍率テーブルの一例を示す。図10の例では、距離Lと倍率gとが対応付けられている。図10の例では、例えば、距離Lに対応する倍率は、gとなる。第2補正手段104は、倍率テーブルを参照して、距離Lに対応する倍率gを求める。また、第2補正手段104は、倍率テーブルを参照して、距離Lに対応する倍率gを求める。
そして、第2補正手段104は、顔画像領域の高さhに対して、求められた倍率gを乗算する。図9(A)の例では、h'=h・g、および、h'=h・gを演算することにより、顔画像領域の高さhを補正する。ただし、h'、h'は補正後の顔画像領域の高さである。図9(B)にh'、h'について示す。
また、倍率テーブルを用いずとも、予め、g=F(L)となる関数F(・)を求めておき、当該関数を用いて、距離Lに対応する倍率gを求めるようにしてもよい。
ステップS10で、生成手段110は、認識手段108が認識した人物画像の位置と、測定手段106が測定した(補正後の)人物画像の大きさと、に基づいて、位置情報を生成する。ここで、位置情報とは、人物画像に係る人物の、撮像装置3010からの位置を示す情報である。図9(C)、(D)に人物画像A、Bについての人物をH、Hを示す。
ここで、図9(D)に示すように、人物の位置情報とは、撮像装置3010から人物までの距離Pと、撮像装置3010からの水平方向の人物の角度θとを含むものとする。また、撮像装置3010からの水平方向角度θとは、真上から見て、撮像装置3010のレンズ11の中心と人物(例えば、H、H)とを結ぶ直線と、レンズ11の光軸であるy軸と、がなす角度である。
まず、生成手段110、距離Pの算出手法について説明する。第2補正手段104により補正された顔画像領域の高さh'と、距離Pと、の対応を示す距離テーブルを、予め求めておき、記憶手段23に記憶させる。図11に距離テーブルの一例を示す。図11の例では、顔画像領域の高さh'が50ピクセルの場合には、撮像装置3010から当該顔画像の人物までの距離Pは、50cmとなる。
生成手段110は、当該距離テーブルを参照して、第2補正手段104が求めた顔画像領域の高さh'に対応する距離Pを求める。また、距離テーブルを用いずとも、P=F(h')となる関数F(・)を予め算出し、当該関数を用いて、距離Pを求めるようにしてもよい。
次に、撮像装置3010からの水平方向の角度θの求め方について説明する。距離Lと、水平方向角度θと、の対応を示す角度テーブルを予め求めておき、記憶手段23に記憶させる。図12に角度テーブルの一例を示す。図12では、例えば、距離Lに対応する水平方向角度はθである。
第2補正手段104は、当該角度テーブルを参照して、距離Lに対応する水平方向角度θを求める。また、距離テーブルを用いずとも、θ=F(L)となる関数F(・)を予め算出し、当該関数を用いて、水平方向角度θを求めるようにしてもよい。
一般的に、撮像装置3010に撮像される画像の特性は、レンズ11の設計により異なる。また、方向性のあるレンズを除き、通常のレンズはレンズ中央から遠ざかる同心円上で同じ特性がある。このことから、レンズの設計による特性が分かれば、画像内の人物画像の位置により、撮像装置3010からの水平方向角度θは決定される。
図9(D)に、人物H、Hについての位置情報を示す。人物Hについては、撮像装置3010からの距離はLとなり、水平方向の角度はθとなる。また、人物Hについては、撮像装置3010からの距離はLとなり、水平方向の角度はθとなる。
このようにして、生成手段110は、撮像装置3010からの距離Lと、水平方向角度θと、を含む位置情報を生成する。また、位置情報の他の例として、撮像装置3010を上から見て、当該撮像装置3010を原点(0、0)とした場合の、各人物H、Hの座標(x、y)、(x、y)としてもよい。
また、ステップS11において、検出手段112が、水平方向角度θが所定範囲内であるか否かを検出することが好ましい。これは換言すれば、検出手段112は予め定められた所定領域内に人物がいるか否かを検出することである。所定領域とは、水平方向角度の所定範囲内の領域をいう。図13に、所定領域M(ハッチング部分)について示す。また、所定領域以外の領域を所定外領域Nという。図13の例では、所定領域Mとは、水平角度(画角)が100度、つまり、−50度〜+50度の領域である。
ステップS12でYesと判断されると、ステップS14では、生成手段110が生成した位置情報、及び、検出手段112の検出結果に基づいて、決定手段114は、補正率β(上記式(1)参照)を決定する。決定手段114の決定手法について説明する。決定手段114は、補正率テーブルを用いて補正率β(補正データ)を決定する。
まず、人物画像が2つ以上ある場合について説明する。この場合には、決定手段114は、撮像装置3010から最も遠い人物と撮像装置3010から最も近い人物との奥行き方向の距離差Dを求める。最も遠い人物と最も近い人物の判断は、決定手段114は、距離Pの大小を比較すればよい。また、奥行き方向とは、撮像装置3010の画角の中心線であるy軸方向をいう。
図9(D)の例では、撮像装置3010から最も遠い人物は人物Hであり、撮像装置3010から最も近い人物は人物Hである。そして、決定手段114は、以下の式(2)により距離差Dを求めることが出来る。
D=Pcosθ−Pcosθ (2)
更に、決定手段114は、検出手段112の検出結果を解析することにより、1以上の人物の水平方向の角度が、所定角度(図13参照)内であるか否かを判断する。これは換言すると、所定外領域Nに人物が存在するか否かを判断するものである。
そして、決定手段114は、奥行き方向の差Dおよび検出結果と、に対応する補正率βを求める。例えば、人物H、Hについての奥行き方向の距離差D=60cmとし、人物H、Hが共に、所定外領域Nに存在しない(人物H、Hが所定領域Mに存在する)場合には、決定手段114は、補正率βを90%(=0.9)と決定する。また、人物H、Hについての奥行き方向の距離差D=60cmとし、人物H、Hの何れか一方が、所定外領域Nに存在する場合には、決定手段114は、補正率βを80%と決定する。また、人物H、Hについての奥行き方向の距離差D=100cmである場合には、人物H、Hが所定領域Mに存在するか否かに関らず、決定手段114は、補正率βを80%と決定する。
また、人物画像が3以上である場合には、当該3以上の人物のうち、撮像装置3010から最も離れた人物と、撮像装置3010から最も近い人物との奥行き方向の距離差Dを決定手段114は求める。撮像装置3010から最も離れた人物と、撮像装置3010から最も近い人物との定め方は、3以上の人物画像それぞれの距離Pの大小を、決定手段114は比較するようにすればよい。
また、人物画像が1である場合には、決定手段114は、奥行き方向の距離差D=0であるとして補正率βを決定する。
このように判定手段102は人物画像の数を計測するようにし、人物画像が「1」の場合と、人物画像が「2以上」の場合とで、補正率βは異なる。
また、記憶手段23に補正率テーブルを記憶させずとも、β=F(D)となる関数F(・)を定めて、当該関数を用いるようにしてもよい。
決定手段114が決定した補正率α、βを、補正率伝送手段211(図4参照)は、補正率設定手段132に送信する。そして、第1補正手段131は、補正率設定手段132により設定された補正率α、βを用いて、フレーム画像を補正する。
また、図8のステップS7〜S11の処理の説明では、顔画像A、Bについて同時に説明したが、図8では、ステップS6で1つの顔画像があると判定されるごとに、ステップS7〜S11の処理は行なわれる。
<実験結果>
次に、実験結果について説明する。図15(A)に、撮像装置3010が撮像した元画像を示す。図15(B)に、補正率α、βを共に「100%」として、元画像を補正した場合の画像を示す。図15(C)に、図8の例に示す処理フローにより決定した補正率β、(α=100%)で元画像を補正した場合の画像を示す。
図15(A)は、レンズ11による歪曲収差が発生し、両端の人物の姿勢が曲がったり、蛍光灯などが上下に歪み、不自然な画像になっている。図15(B)では、補正率α、βを共に「100%」とした結果、中心から離れるに従い、画像が引き伸ばされる。従って、縦横の本来直線である部分は直線になっているが、特に両端の人物が引き伸ばされる影響を受けて、横長になってしまい、不自然な画像になる。また遠近感が非常に強調されている。
一方、図15(C)は、垂直方向の補正率を人物の配置に合せて調節したことから、水平方向にやや歪みが残るが、垂直方向の直線が保たれるとともに、人物も自然な画像になっている。当実験から明らかなように、実施例1の画像処理装置で決定された補正率を用いて補正することで、ユーザにとって違和感の無い画像に補正できる。
図14記載の補正率テーブルでは、2人以上の人物において奥行き方向の距離Dが長い場合には、奥行き方向の距離Dが短い場合と比較して、補正率βを小さく設定している。これにより、奥行き方向の遠近感の強調を軽減することが出来る。
また、奥行き方向の距離Dが小さい場合でも、所定範囲外の領域Nに人物が存在する場合の補正率βは、所定範囲外の領域Nに人物が存在しない場合の補正率βよりも低く設定している。これにより、後述する図15(C)に示すように、画像両端の人物は引き伸ばされるという現象を緩和することが出来る。つまり、決定手段114は、検出手段112の検出結果を用いることにより、更に、違和感の無い画像に補正することが出来る。
[実施例2]
次に、実施例2におけるテレビ会議システムについて説明する。実施例2では、撮像装置から人物までの距離を求めるのに、人物画像のコントラスト量を用いる。これにより、距離測定の精度を向上させることができる。
カメラはレンズの位置により、ピントの合う距離が変動する。この変動を利用して被写体とピントが合ったときのレンズの位置を知ることで、被写体とカメラの位置を求めることができる。実施例2では、この手法を用いて距離を測定する。
また、いつピントが合っているかを判定するために、実施例2では画像のコントラスト量を用いる。一般にピントがあっているときにはコントラスト量が最大になる。
実施例2におけるテレビ会議システムの概略構成は、図1に示す構成と同様であり、実施例2におけるテレビ会議端末の機能構成は、図2に示す構成と同様である。なお、実施例2では、撮像装置と画像処理装置とについて、それぞれ符号5010、5020を用いて説明する。
<撮像装置と画像処理装置のハードウェア構成例について>
図16は、実施例2における撮像装置5010と画像処理装置5020のハードウェア構成例を示す。実施例2における撮像装置5010と、画像処理装置5020とのハードウェアについて、図3と同様のものは同じ符号を付す。以下では、実施例1と異なる処理を行うハードウェアを主に説明する。
実施例2における撮像装置5010は、フォーカス制御ユニット15を有する。フォーカス制御ユニット15は、レンズ11の位置を調整する。
実施例2における画像処理装置5020のCPU28は、種々の処理を実行する。また、CPU28は、実施例1と異なり、人物画像のコントラスト量に基づいて、撮像措置5010から人物までの距離を測定する。
<撮像装置と画像処理装置とが用いる情報について>
次に、撮像装置5010と画像処理装置5020との各機能部が用いる情報の詳細について説明する。図17は、各装置が用いる情報の一例を示す。実施例1と同様の処理を行う機能部には、図4に示す機能と同じ符号を付す。図17では、実施例1と異なる機能や情報について主に説明する。
フォーカス制御ユニット15は、画像処理装置5020のCPU28からの信号によりレンズ11の位置を変動させる。画像取得手段121は、レンズ11の各位置で撮影されたフレーム画像を取得する。この各フレーム画像に対して以降の処理が施される。なお、第1補正手段131による補正は、実施例1と同様である。
CPU28は、フレーム画像伝送手段142から伝送された各フレーム画像からコントラスト量を算出する。CPU28は、コントラスト量に基づいて距離を算出し、補正率を算出する。CPU28の詳細な処理については後述する。
<画像処理装置の処理について>
次に、実施例2における画像処理装置5020の処理について説明する。図18は、実施例2におけるCPU28の機能構成の一例を示す図である。
図18に示す機能において、図7に示す機能と同様のものは同じ符号を付す。実施例2におけるCPU28は、コントラスト測定手段202及び生成手段204を有する。
コントラスト測定手段202は、各フレーム画像に対し、判定手段102により検出された人物画像のコントラスト量を計算する。以降では、人物画像として、例えば人物の顔領域の画像(顔画像)を用いるが、これに限られない。コントラスト測定手段202は、顔画像のコントラスト量として、顔画像内の最大輝度と最小輝度の差を用いてもよいし、顔画像内の輝度の分散を用いてもよい。
生成手段204は、実施例1と異なり、顔画像のコントラスト量が最大になるレンズ11の位置から人物(例えば顔)までの距離を算出する。生成手段204は、レンズ11の位置と実際の距離とを対応付けたレンズ位置−距離テーブルを予め作成しておく。このレンズ位置−距離テーブルは、例えば記憶手段23などに記憶され、生成手段204により適宜読み出される。
図19は、レンズ位置−距離テーブルの一例を示す。図19に示す例では、レンズ位置Sと距離Pとが対応付けられている。距離Pは、例えば、撮像装置5010から人物までの距離である。図19に示す例では、例えば、レンズ位置S11に対する距離は、P11である。生成手段204は、図19に示すようなレンズ位置−距離テーブルを参照して、レンズ位置に対応する距離Pを求める。
また、生成手段204は、レンズ位置−距離テーブルを用いずとも、P=F(S)となる関数F(・)を予め算出し、当該関数を用いて、距離Pを求めるようにしてもよい。
図20は、画像処理装置5020の主な処理フローを示す。図20に示すステップS101で、判定手段102は、顔認識処理を行う。ステップS101の処理は、図8に示すステップS2〜S4の処理と同様である。
ステップS102で、コントラスト測定手段202、生成手段204などは、認識された顔画像から距離Pを算出する。ステップS102の詳細な処理は、図21を用いて後述する。
ステップS103で、決定手段114は、奥行き方向の差Dを用いて、補正率βを決定する。ステップS103の処理は、図8に示すステップS14の処理と同様である。
次に、ステップS102の処理を説明する。図21は、実施例2における距離測定フローの一例を示す。図21に示すステップS201で、コントラスト測定手段202は、対象のフレーム画像内で、判定手段102により認識された顔画像数が1以上であるか否かを判定する。顔画像数が1以上であれば(ステップS201−Yes)ステップS202に移行する。顔画像数が1以上でなければ(ステップS201−No)距離測定処理を終了する。
ステップS202で、コントラスト測定手段202は、顔画像を含むフレーム画像を取得する。
ステップS203で、コントラスト測定手段202は、取得したフレーム画像内の顔画像ごとに、コントラスト量を計算する。コントラスト量は、顔画像のコントラスト量として、顔画像内の最大輝度と最小輝度の差を用いてもよいし、顔画像内の輝度の分散を用いてもよい。
ステップS204で、コントラスト測定手段202は、現在のレンズ位置、顔画像ID(例えば顔画像A、B)、コントラスト量をメモリに保存する。メモリは、例えば記憶手段23などである。
ステップS205で、コントラスト測定手段202は、全てのレンズ位置で処理を行ったか否かを判定する。全てのレンズ位置か否かの判定は、コントラスト測定手段202が、レンズ11の可動範囲を知っておけばよい。全てのレンズ位置が終われば(ステップS205−Yes)ステップS207に移行し、全てのレンズ位置が終わっていなければ(ステップS205−No)ステップS206に移行する。
ステップS206で、CPU28は、レンズ11の位置をずらすための信号をフォーカス制御ユニット15に送信する。CPU28は、撮像装置5010のフォーカス制御ユニット15を制御し、レンズ11の位置を調整する。ステップS206の後はステップS202に戻り、別のレンズ位置において、ステップS202〜S204の処理が行われる。
ステップS207で、生成手段204は、顔画像ごとにコントラスト量が最大となるレンズ11の位置を求める。生成手段204は、保存されたコントラスト量を顔画像ごとに比較することで、最大となるコントラスト量のレンズ位置を求めることができる。
ステップS208で、生成手段204は、顔画像ごとに、最大となるレンズ位置から、レンズ位置−距離テーブルを参照することで距離Pを求める。
生成手段204は、距離Pを求めた後、認識手段108が認識した顔画像の位置と、距離Pとを含む位置情報を生成する。
生成手段204により位置情報が求められれば、検出手段112、決定手段114により、実施例1と同様の処理が行われる。よって、補正率βが決定手段114により決定される。
<実施例2における距離測定の手順>
次に、実施例2における距離測定の手順を図22〜図25を用いて説明する。図22は、実施例2における距離測定の手順(その1)を示す。図22に示すように、判定手段102は、(1)画像取得手段121からのフレーム画像で、例えば顔認識を行う。判定手段102は、認識結果情報をメモリに保存する。メモリは、記憶手段23でもよいし、他の記憶部でもよい。例えば、図22に示す場合、判定手段102は、顔A、Bの矩形の座標、サイズをメモリに保存する。
図23は、実施例2における距離測定の手順(その2)を示す。図23に示すように、撮像装置5010は、(2)レンズ11の位置を移動させながら、画像を連続で撮影する。これは、CPU28が、フォーカス制御ユニット15を制御して、レンズの位置を移動させる。ここで、全てのレンズ位置での撮影が終了した後に、次の(3)の処理が行われてもよいし、一枚撮影される毎に(3)の処理が行われてもよい。
また、この例では、簡単のため、レンズを1つとして説明するが、複数のレンズが用いられてもよい。撮像装置5010が、複数のレンズを有する場合、複数のレンズそれぞれに対してコントラスト量を測定するようにすればよい。
コントラスト測定手段202は、(3)各画像の顔画像ごとに、コントラスト量を測定する。コントラスト測定手段202は、測定したコントラスト量と、レンズの位置と、顔画像とを対応付けてメモリに保存しておく。メモリは、例えば記憶手段23であり、その他の記憶部でもよい。
図24は、実施例2における距離測定の手順(その3)を示す。図24に示すように、生成手段204は、(4)各顔画像に対し、コントラスト量が最大となるレンズ位置を求める。生成手段204は、例えば、顔画像Aのコントラスト量が最大となる画像からレンズ位置lensA(mm)を求め、顔画像Bのコントラスト量が最大となる画像からレンズ位置lensB(mm)を求める。
図25は、実施例2における距離測定の手順(その4)を示す。図25に示すように、生成手段204は、(5)レンズ位置Sと事前に求めておいた関係式Fから実際の距離を求める。レンズ位置と実際の距離の関係式Fは、事前に実験などにより求めておく。また、実際の距離の正確性を向上させるために、カメラ正面からの角度ごとに関係式Fが用意されていてもよい。また、関係式Fは、図25に示す線形になるとは限らず、二次関数などで表されてもよい。
以上、実施例2によれば、ピント調整を用いて距離を求め、この距離を用いて決定された補正率により補正をすることで、ユーザにとって違和感の無い画像に補正できる。
また、本実施形態の画像処理装置によれば、撮像装置からの人物の位置を示す位置情報に応じて、垂直成分の補正率を決定する。つまり、人物の配置に応じて、垂直成分の補正率を決定し、換言すると、歪みを一部残存させる補正を行なう補正率を決定する。従って、ユーザにとって違和感の無い画像に補正できる補正率を決定することが出来る。
また、図4、図18に示す例では、撮像装置3010、5010が第1補正手段131を有していたが、画像処理装置3020、5020が、第1補正手段131を有するようにして、画像処理装置3020、5020が、上記式(1)の補正を行なうようにしてもよい。
なお、上記の各実施例を組み合わせて、いずれの処理も可能なようにし、実施例1の処理を行うか、実施例2の処理を行うかをユーザが切替できるようにしてもよい。
なお、本発明は、上記実施形態そのままに限定されるものではなく、実施段階ではその要旨を逸脱しない範囲で構成要素を変形して具体化することができる。また、開示されている複数の構成要素の適宜な組み合わせにより、種々の発明を形成することができる。例えば、実施の形態に示される全構成要素からいくつかの構成要素を削除してもよい。
11・・・・レンズ
12・・・・センサ
13・・・・画像処理ユニット
14・・・・I/F手段
21・・・・I/F手段
22、28・CPU
23・・・・記憶手段
24・・・・映像出力ユニット
25・・・・通信ユニット
26・・・・制御ユニット
27・・・・バス
102・・・判定手段
104・・・第2補正手段
106・・・測定手段
108・・・認識手段
110・・・生成手段
112・・・検出手段
114・・・決定手段
131・・・第1補正手段
132・・・補正率設定手段
141・・・変換済みフレーム画像伝送手段
142・・・フレーム画像伝送手段
202・・・コントラスト生成手段
3010・・撮像装置
3020・・画像処理装置
特許第4279613号

Claims (8)

  1. 撮像装置で撮像された画像内に人物画像が存在するか否かを判定する判定手段と、
    前記判定手段が、前記画像内に前記人物画像が存在すると判定すると、当該人物画像の大きさ又はコントラスト量を測定する測定手段と、
    前記判定手段が、前記画像内に前記人物画像が存在すると判定すると、当該画像内の当該人物画像の位置を認識する認識手段と、
    前記認識手段が認識した前記人物画像の位置と、前記測定手段が測定した前記人物画像の大きさ又はコントラスト量とに基づいて、当該人物画像に係る人物の、前記撮像装置からの位置を示す位置情報を生成する生成手段と、
    前記生成手段が生成した前記位置情報に基づいて、前記画像を補正するための補正率を決定する決定手段と、
    前記認識手段が認識した前記人物画像の位置に基づいた補正を、前記測定手段が測定した前記人物画像の大きさに対して行なう補正手段を有し、
    前記生成手段は、前記認識手段が認識した前記人物画像の位置と、前記補正手段が補正を行なった前記人物画像の大きさと、に基づいて、前記位置情報を生成する画像処理装置。
  2. 前記判定手段は、前記画像に存在する人物画像の数を計数するものであり、
    前記判定手段が計数した人物画像の数が2以上である場合には、
    前記決定手段は、
    当該2以上の人物画像それぞれに係る人物において、前記撮像装置から最も遠い人物と前記撮像装置から最も近い人物との奥行き方向の距離差と、に基づいて補正率を決定する請求項1の画像処理装置。
  3. 前記判定手段が計数した人物画像の数が1である場合には、
    前記決定手段は、前記奥行き方向の距離差が0であるとして、補正率を決定する請求項記載の画像処理装置。
  4. 前記撮像装置のレンズの中心と、前記人物画像に係る人物と、を結ぶ直線と、
    前記撮像装置の光軸と、
    がなす角度が、所定範囲内であるか否かを検出する検出手段を有し、
    前記決定手段は、前記位置情報および前記検出手段の検出結果に基づいて、補正率を決定する請求項1〜何れか1項記載の画像処理装置。
  5. 前記人物画像の大きさは、当該人物画像に係る人物の顔画像のy軸方向の長さである請求項1〜何れか1項記載の画像処理装置。
  6. 前記決定手段は、
    前記画像のy軸方向成分の歪みを残存させるように補正するための補正率を決定する請求項1〜何れか1項記載の画像処理装置。
  7. 前記測定手段は、
    レンズの位置を変えて撮像された複数の画像内の前記人物画像のコントラスト量を測定し、
    前記生成手段は、
    前記コントラスト量が最大となる画像のレンズの位置に基づいて、前記撮像装置から人物までの距離を求める請求項1記載の画像処理装置。
  8. 撮像装置で撮像された画像内に人物画像が存在するか否かを判定する判定工程と、
    前記判定工程により、前記画像内に前記人物画像が存在すると判定されると、当該人物画像の大きさ又はコントラスト量を測定する測定工程と、
    前記判定工程により、前記画像内に前記人物画像が存在すると判定されると、当該画像内の当該人物画像の位置を認識する認識工程と、
    前記認識工程により認識された前記人物画像の位置に基づいた補正を、前記測定工程により測定された前記人物画像の大きさに対して行なう補正工程と、
    前記認識工程により認識された前記人物画像の位置と、前記測定工程により測定された前記人物画像の大きさ又はコントラスト量とに基づいて、当該人物画像に係る人物の、前記撮像装置からの位置を示す位置情報を生成する生成工程と、
    前記生成工程により生成された前記位置情報に基づいて、前記画像を補正するための補正率を決定する決定工程と、を有し、
    前記生成工程において、前記認識工程により認識された前記人物画像の位置と、前記補正工程により補正された前記人物画像の大きさと、に基づいて、前記位置情報が生成される画像処理方法。
JP2012119996A 2011-12-28 2012-05-25 画像処理装置、画像処理方法 Expired - Fee Related JP5958082B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2012119996A JP5958082B2 (ja) 2011-12-28 2012-05-25 画像処理装置、画像処理方法

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2011287559 2011-12-28
JP2011287559 2011-12-28
JP2012119996A JP5958082B2 (ja) 2011-12-28 2012-05-25 画像処理装置、画像処理方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2013153404A JP2013153404A (ja) 2013-08-08
JP5958082B2 true JP5958082B2 (ja) 2016-07-27

Family

ID=49049403

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2012119996A Expired - Fee Related JP5958082B2 (ja) 2011-12-28 2012-05-25 画像処理装置、画像処理方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5958082B2 (ja)

Families Citing this family (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP5971216B2 (ja) * 2013-09-20 2016-08-17 カシオ計算機株式会社 画像処理装置、画像処理方法及びプログラム
JP6587253B2 (ja) * 2016-03-02 2019-10-09 シャープ株式会社 画像処理装置、及び画像処理方法
CN111080542B (zh) * 2019-12-09 2024-05-28 Oppo广东移动通信有限公司 图像处理方法、装置、电子设备以及存储介质

Family Cites Families (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007122328A (ja) * 2005-10-27 2007-05-17 Konica Minolta Holdings Inc 歪曲収差補正装置及び歪曲収差補正方法
JP2009218661A (ja) * 2008-03-07 2009-09-24 Panasonic Corp 画像歪み補正機能を有する撮像装置
JP5550325B2 (ja) * 2009-12-18 2014-07-16 キヤノン株式会社 画像処理装置及び画像処理方法

Also Published As

Publication number Publication date
JP2013153404A (ja) 2013-08-08

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6800091B2 (ja) 視線計測装置及びプログラム
US11825183B2 (en) Photographing method and photographing apparatus for adjusting a field of view of a terminal
JP5450739B2 (ja) 画像処理装置及び画像表示装置
WO2014064870A1 (ja) 画像処理装置および画像処理方法
CN109429060B (zh) 瞳孔距离测量方法、可穿戴眼部设备及存储介质
US20150304625A1 (en) Image processing device, method, and recording medium
TW201030632A (en) Image processing apparatus, image processing method, and storage medium for storing program
JP2015106252A (ja) 顔向き検出装置及び3次元計測装置
JP2012039591A (ja) 撮像装置
KR20170011362A (ko) 영상 처리 장치 및 그 방법
CN115695960A (zh) 摄像设备及其控制方法和存储介质
JP5958082B2 (ja) 画像処理装置、画像処理方法
JP2018163648A (ja) 画像処理装置、画像処理方法、及びプログラム
CN113112407B (zh) 基于电视的照镜视野生成方法、***、设备及介质
WO2021147650A1 (zh) 拍照方法、装置、存储介质及电子设备
KR100930594B1 (ko) 안면 영상 촬영장치 및 그의 안면 특징점 검출 방법
JP2013005002A (ja) 撮像装置
JP6098133B2 (ja) 顔構成部抽出装置、顔構成部抽出方法及びプログラム
US9143684B2 (en) Digital photographing apparatus, method of controlling the same, and computer-readable storage medium
JP5550325B2 (ja) 画像処理装置及び画像処理方法
JP2017173455A (ja) 情報処理装置、情報処理方法及びプログラム
WO2015198478A1 (ja) 画像歪み補正装置、情報処理装置および画像歪み補正方法
TW201339986A (zh) 影像擷取方法與影像擷取裝置
WO2021147648A1 (zh) 提示方法、装置、存储介质及电子设备
JP2015080169A (ja) 撮像装置及びその制御方法

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20150415

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20160210

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20160301

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20160427

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20160524

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20160606

R151 Written notification of patent or utility model registration

Ref document number: 5958082

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees