JP5956867B2 - 表示装置の製造方法 - Google Patents

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Description

本発明の実施形態は、表示装置の製造方法に関する。
従来のアクティブマトリクス型表示装置に用いられる基板はガラスなどの曲らない材料であり、フレキシブルディスプレイなどユーザの希望に応じた形状に変形できる表示装置のニーズを満足することが難しい。そのため、可撓性のあるプラスチックやシート材料などの上にディスプレイを形成することが試みられており、学会などでの報告も数多い。しかしながら、フレキシブル材料は熱膨張や吸湿による膨張を起こすため、この材料を基板として用い、その上に薄膜トランジスタを形成する場合、リソグラフィプロセスを重ねるにつれ、もともと形成されていたパターンと新たに形成されるパターンとの間で不一致が生じてしまう。
現在、1m角程度のガラス基板を用いたTFT−LCD用薄膜トランジスタの製造プロセスにおいては、下地基板の膨張収縮に対応するための倍率補正を露光装置で行なうことができるが、±20ppm程度となっている。典型的なフィルムの値である吸湿膨張1%(重量増加)は、300ppm例えば1m角の場合は0.3mm程度のサイズ増加となり、露光装置で対応できる量ではない。
これに対し、ガラスなどの基板上にゲル状のポリイミドなどを塗布してシート状薄膜を作製し、その上に薄膜トランジスタを形成し、あとで下地である基板を剥離することにより上記の問題を回避できる。これは、シート状薄膜を形成するポリイミドなどのフィルム材の膨張収縮量は、下地基板の膨張収縮量で決まるからである。
従来のアクティブマトリクス型表示装置において、薄膜トランジスタを作製するために使用される基板はガラスなどの硬い材料であり、その製造工程では、例えば複数の薄膜トランジスタが形成された1m角程度のパネルを所望のパネルサイズに切断する際、スクライブ・ブレイクという手法を用いている。この手法は、ガラス表面にキズをつけ、キズをつけていない側から圧力をかけることで切断する、いわば所望の形状に「割る」プロセスである。これは、硬くて厚いガラス基板の上には、切れ易く薄い薄膜が積層されているような従来構造では有効であるが、切れにくいシート状薄膜をガラス基板の切断と同時に切ることはむずかしい。
その原因は、液晶表示装置の場合、2枚の基板の間に液晶が封入されている形状(セル構造)となっているが、シート状薄膜も2枚の基板の間にあることにある。シート状薄膜は、直接キズをつけることが可能であれば切断し得るけれども、2枚の基板の間にあるために直接触れることは困難である。
この問題を解決するために、あらかじめシート状薄膜をパターニングしておくという手段も考えられるが、薄膜トランジスタを作製するプロセスが増加してしまうこと、特にリソグラフィプロセスが増加することで、コストの大幅な増加をもたらすという問題がある。
特開2009−265542号公報
本発明の実施形態は、シート状薄膜及びガラス基板を備えたセル構造体の切断を低コストで行う表示装置の製造方法を提供することを目的とする。
実施形態によれば、基板上に該基板と剥離可能なシート状薄膜を形成する工程と、
該シート状薄膜上に複数の能動素子を形成する工程と、
該シート状薄膜及び該基板に700ないし1100nmの波長を有するレーザ光を照射することにより、該シート状膜を切断して複数に分割するととも該基板表面に切り込みを形成する工程と、
該切り込みに沿って該基板を切断して複数に分割する工程と、
該基板を該シート状薄膜から剥離する工程とを具備する表示装置の製造方法が提供される。
実施形態に使用される切りシロを説明するための図である。 実施形態にかかる液晶表示装置の製造工程を説明するための図である。 レーザ光の投入パワーと切りシロとの関係を表す図である。 レーザ光の周波数と切りシロとの関係を表す図である。 実施形態にかかる液晶表示装置の製造工程を説明するための図である。 レーザ光の周波数と切りシロとの関係を表す図である。 実施形態にかかる液晶表示装置の製造工程を説明するための図である。 実施形態にかかる液晶表示装置の製造工程を説明するための図である。 実施形態にかかる有機EL表示素子の製造工程を説明するための図である。 実施形態にかかる有機EL表示素子の製造工程を説明するための図である。 照射される光の波長と光の吸収量との関係を表す図である。
実施形態にかかる平面表示装置の製造方法は、基板上に基板と剥離可能なシート状薄膜を形成する工程、シート状薄膜上に複数の能動素子を形成する工程、シート状薄膜及び基板にレーザ光を照射しシート状膊膜を切断して複数に分割するとともに、かつ基板表面に切り込みを形成する工程、及び切り込みに沿って基板を切断して複数に分割する工程、基板をシート状薄膜から剥離する工程とを具備する。
使用されるレーザ光は700ないし1100nmの波長を有する。
実施形態によれば、液晶ディスプレイのようにシート状薄膜をガラス基板で挟んだ構成の場合、ガラス基板での吸収は小さく、シート状薄膜まで十分到達可能であるように、700nm〜1100nm程度の波長を有するレーザ光を使用する。
700ないし1100nmの波長を有するレーザ光として、例えばイットリウムアルミニウムガリウム(YAG),イットリウムアルミニウムガリウム−パラジウム(YAG−Pd)等の光源を用いたレーザ光を使用することができる。
特に、照射時間の短いレーザ例えばフェムト秒レーザ等を用いることにより、ガラスを切断する際の熱拡散長が短くなり、小さな切りシロで切断することができる。
図1に、切りシロを説明するための図を示す。
図示するように、ここでは、本来切断すべき線101に対し、実際の切断端部102,103の最大幅wを切りシロという。
実施形態にかかる表示装置としては、例えば液晶表示装置、及び有機EL表示素子等があげられる。
実施形態に使用されるシート状薄膜は可撓性を有し、例えばポリイミドフィルム等を使用することができる。
実施例
以下、実施例を示し、実施形態を具体的に説明する。
実施例1
図2(a)ないし(j)に、実施例1に係る液晶表示装置の製造工程を説明するための図を示す。
まず、図2(a)に示すように、例えば550mm×670mmの大きさのガラス製のアレイ基板1,図2(d)に示すように550mm×670mmの大きさのガラス製の対向基板2を用意する。
アレイ基板1上にポリイミド(PI)塗布液をスリットコート法により形成し、150℃で5分プリベークし、続いて350℃で30分キュアすることにより厚さを約10μmのPIシート状薄膜3を形成した。
PIシート状薄膜3上に、原料ガスとしてSiH+NH+Nを使用し、基板温度Tsub350℃でプラズマCVDを行うことにより、図示しないSiN水分拡散阻止膜を成膜した。
続いて、SiN水分拡散阻止膜上に、規則正しく配置された複数の図示しないIGZO−TFTを形成した。
なお、この例では、IGZO−TFTを使用したけれども、IGZO−TFTの代わりにポリSiTFT、アモルファス(α−)SiTFTを形成することもできる。
さらに、各IGZO−TFT上に、図示しない下部電極を各々形成した後、図示しない配向膜を各々形成し、ラビング処理を行った。
また、ガラス製の対向基板2上に、下部電極上と同様に図示しない配向膜を形成し、配向膜にラビング処理を施した。
次に、図2(b)に示すように、PIシート状薄膜3の配向膜上にスペーサー4を形成した。
さらに、図2(c)に示すように、配向膜上に液晶5を滴下した。
続いて、図2(e)に示すように、アレイ基板1上にスペーサー4を介して図2(d)の対向基板2を接合し、液晶5を封止して、組み立て品を得た。
次に、図2(f)に示すように、ガラス製の対向基板2上から、波長1064nmのYAGレーザを50kHz、100μJ/shotの条件で照射して、図2(g)に示すように、PIシート状薄膜3を切断するとともに、アレイ基板1に切り込みを付けた。
ここでは、550mm×670mmの大きさのアレイ基板1から例えば94.5mm×56.2mmの大きさのアレイ基板1’を55個切り出すための切り込みを設けている。
続いて、図2(h)に示すように、例えばブレークバー11等を用いて切り込み付近に衝撃を与えることにより、アレイ基板1を切り込みを境に切断した。ここでは、PIシート状薄膜3が予め切断されているので、アレイ基板1の切断は容易である。
図2(i)に示すように、切り出されたアレイ基板1’をPIシート状薄膜3から剥離し、図2(j)に示すように、複数の液晶表示装置10を得た。
また、図2(e)に示す組み立て品を用いて、波長1064nmのYAGレーザを50
kHzで投入パワーを変化させた場合の切りシロを測定した。
レーザ光の投入パワーと切りシロとの関係を表す図を図3に示す。
図3中、101はレーザ光照射後のスクライブライン、102はガラス基板をブレイクした後の切りシロ、及び103はポリイミドの切りシロを各々示す。
図3より、YAGレーザ(波長1064nm)を用いた場合、50kHzで100μJ/shotより小さいと、ガラスにスクライブラインが入っておらず、ブレイク時に切りシロが大きくなることがわかる。また、高エネルギーになると、照射時に表面側の荒れが大きくなる。また、ポリイミド製のシートは80μJから120μJの間で切断できている。本条件では、100μJ/shotがよい。
さらに、図2(e)に示す組み立て品を用いて、波長1064nmのYAGレーザを
100μJ/shotで周波数を変化させて測定した。
レーザ光の周波数と切りシロとの関係を表す図を図4に示す。
ここで、201は、レーザ照射後のスクライブラインを示す。
YAGレーザ(波長1064nm)を用いた場合、50kHzまでは切りシロが同じである。50kHzを越えると、照射時に表面側の荒れが大きくなる。これは、熱の蓄積によるものと思われる。本条件では、50kHzがよいことがわかる。
実施例2
図5(a)ないし(j)に、実施例2に係る液晶表示装置の製造工程を説明するための図を示す。
まず、図5(a)に示すように、実施例1と同様のアレイ基板1,図5(d)に示すように実施例1と同様の対向基板2を用意する。
アレイ基板1上に実施例1と同様にしてPIシート状薄膜3を形成した。
PIシート状薄膜3上に、図示しないSiN水分拡散阻止膜、規則正しく配置された複数の図示しないIGZO−TFTを形成した。
なお、実施例1と同様にIGZO−TFTの代わりにポリSiTFT、α−SiTFTを形成することもできる。
さらに、各IGZO−TFT上に、図示しない下部電極を各々形成した後、図示しない配向膜を各々形成し、ラビング処理を行った。
また、ガラス製の対向基板2上に、下部電極上と同様に図示しない配向膜を形成し、配向膜にラビング処理を施した。
次に、図5(b)に示すように、実施例1と同様にしてPIシート状薄膜3の配向膜上にスペーサー4を形成した。
続いて、図5(c)に示すように、アレイ基板1上にスペーサー4を介して図5(d)の対向基板2を接合した。
次に、図5(e)に示すように、ガラス製の対向基板2上から、波長800nmの短パルスレーザを100μJ/shot、70fsの条件で照射して、図5(f)に示すように、PIシート状薄膜3を切断するとともに、アレイ基板1に実施例1と同様の切り込みを付けた。
続いて、図5(g)に示すように、実施例1と同様にしてアレイ基板1を切断した。ここでは、PIシート状薄膜3が予め切断されているので、アレイ基板1の切断は容易である。
図5(h)に示すように、切り出されたアレイ基板1’を液晶が入った容器内に浸漬する。アレイ基板1と対向基板2とのすき間に毛細管現象による浸透圧により液晶を注入した後、封止材により開口部を塞いで封止した。
その後、切り出されたアレイ基板1’をPIシート状薄膜3から剥離し、図5(j)に示すように、複数の液晶表示装置20を得た。
さらに、図5(c)に示す組み立て品を用いて、波長800nmの短パルスレーザをショット当たりの照射時間を変化させて測定した。
レーザ光の周波数と切りシロとの関係を表す図を図6に示す。
図中、301はレーザ光照射後のスクライブライン、302はポリイミドの切りシロを各々示す。
短パルスレーザ(波長800nm)を用いた場合、照射時間が短いほどプラスチック基板の切りシロが小さくなる。これは、熱の蓄積によるものと思われる。シート(ポリイミド膜)の切りシロはどの条件でも基板よりも小さいこともわかる。切りシロが小さいほどよいのであれば、70フェムト秒の条件が最も良い。
実施例3
図7(a)ないし(j)に、実施例3に係る液晶表示装置の製造工程を説明するための図を示す。
まず、図7(a)に示すように、実施例1と同様のアレイ基板1を用意する。
また、図7(f)に示すように、個々の液晶表示装置に相当する大きさの可撓性対向基板6を用意する。
アレイ基板1上に実施例1と同様にしてPIシート状薄膜3を形成した。
PIシート状薄膜3上に、図示しないSiN水分拡散阻止膜、規則正しく配置された複数の図示しないIGZO−TFTを形成した。
なお、実施例1と同様にIGZO−TFTの代わりにポリSiTFT、α−SiTFTを形成することもできる。
さらに、各IGZO−TFT上に、図示しない下部電極を各々形成した後、図示しない配向膜を各々形成し、ラビング処理を行った。
また、可撓性対向基板6上に、下部電極上と同様に図示しない配向膜を形成し、配向膜にラビング処理を施した。
次に、図7(b)に示すように、実施例1と同様にしてPIシート状薄膜3の配向膜上にスペーサー4を形成した。
その後、図7(c)に示すように、PIシート状薄膜3上から、波長800nmの短パルスレーザを100μJ/shot、70fsの条件で照射して、図7(d)に示すように、PIシート状薄膜3を切断するとともに、アレイ基板1に実施例1と同様の切り込みを付けた。
続いて、図7(e)に示すように、実施例1と同様にしてアレイ基板1を切断した。ここでは、PIシート状薄膜3が予め切断されているので、アレイ基板1の切断は容易である。
さらに、図7(g)に示すように、図7(f)に示す可撓性対向基板6を、切り出されたアレイ基板1’にスペーサー4を介して対向配置して接合した。得られた構造体を液晶が入った容器内に浸漬する。アレイ基板1と対向基板2とのすき間に毛細管現象による浸透圧により液晶を注入した後、封止材により開口部を塞いで封止した。
その後、切り出されたアレイ基板1’をPIシート状薄膜3から剥離し、図7(j)に示すように、複数の液晶表示装置30を得た。
実施例4
図8(a)ないし(j)に、実施例4に係る液晶表示装置の製造工程を説明するための図を示す。
まず、図8(a)に示すように、実施例1と同様のアレイ基板1を用意する。
また、図8(f)に示すように、個々の液晶表示装置に相当する大きさの可撓性対向基板6を用意する。
図8(a)ないし(d)に示すように、実施例3の図4(a)ないし(d)と同様にして、アレイ基板1上にPIシート状薄膜3、図示しないSiN水分拡散阻止膜、規則正しく配置された複数の図示しないIGZO−TFTを形成した。
なお、実施例1と同様にIGZO−TFTの代わりにポリSiTFT、α−SiTFTを形成することもできる。
さらに、各IGZO−TFT上に、図示しない下部電極を各々形成した後、図示しない配向膜を各々形成し、ラビング処理を行った。
また、可撓性対向基板6上に、下部電極上と同様に図示しない配向膜を形成し、配向膜にラビング処理を施した。
次に、図8(b)に示すように、実施例1と同様にしてPIシート状薄膜3の配向膜上にスペーサー4を形成した。
その後、図8(c)に示すように、PIシート状薄膜3上から、波長800nmの短パルスレーザを100μJ/shot、70fsの条件で照射して、図8(d)に示すように、PIシート状薄膜3を切断するとともに、アレイ基板1に実施例1と同様の切り込みを付けた。
続いて、図8(e)に示すように、実施例1と同様にしてアレイ基板1を切断した。ここでは、PIシート状薄膜3が予め切断されているので、アレイ基板1の切断は容易である。さらに続いて、PIシート状薄膜3の配向膜上に液晶を滴下した。
続いて、図8(g)に示すように、アレイ基板1上にスペーサー4を介して、図8(f)に示す可撓性対向基板2をそれぞれ接合し、開口部を塞ぐことにより、液晶5を封止した。
その後、図8(h)に示すように、切り出されたアレイ基板1’をPIシート状薄膜3から剥離し、図8(i)に示すように、複数の液晶表示装置40を得た。
実施例5
図9(a)ないし(i)に、実施例5に係る有機EL表示素子の製造工程を説明するための図を示す。
まず、図9(a)に示すように、実施例1と同様のアレイ基板1,図9(c)に示すように実施例1と同様の対向基板2を用意する。
アレイ基板1上に実施例1と同様にしてPIシート状薄膜3を形成した。
PIシート状薄膜3上に、図示しないSiN水分拡散阻止膜、規則正しく配置された複数の図示しないIGZO−TFTを形成した。
なお、実施例1と同様にIGZO−TFTの代わりにポリSiTFT、α−SiTFTを形成することもできる。
さらに、図9(b)に示すように、各IGZO−TFT上に、図示しない電極及び有機EL発光層7を各々形成した。
続いて、図9(d)に示すように、PIシート状薄膜3上にスペーサー4を形成し,アレイ基板1上にスペーサー4を介して図9(c)に示すPENまたはPETフィルムからなる可撓性の対向基板2を対向配置して接合した。
対向基板2と有機EL発光層7との隙間には充填材8を詰めることができる。
その後、図9(e)に示すように、対向基板2上から、波長800nmの短パルスレーザを100μJ/shot、70fsの条件で照射して、図9(f)に示すようにPIシート状薄膜3を切断するとともに、アレイ基板1に切り込みを付けた。
続いて、図9(g)に示すように、実施例1と同様にしてアレイ基板1を切断した。ここでは、PIシート状薄膜3が予め切断されているので、アレイ基板1の切断は容易である。
その後、図9(h)に示すように、切り出されたアレイ基板1’をPIシート状薄膜3から剥離し、図9(i)に示すように、複数の有機EL表示素子50を得た。
実施例6
図10(a)ないし(h)に、実施例6に係る有機EL表示素子の製造工程を説明するための図を示す。
まず、図10(a)に示すように、実施例1と同様のアレイ基板1を用意する。
アレイ基板1上に実施例1と同様にしてPIシート状薄膜3を形成した。
PIシート状薄膜3上に、図示しないSiN水分拡散阻止膜、規則正しく配置された複数の図示しないIGZO−TFTを形成した。
なお、実施例1と同様にIGZO−TFTの代わりにポリSiTFT、α−SiTFTを形成することもできる。
さらに、図10(b)に示すように、各IGZO−TFT上に、図示しない電極及び有機EL発光層7を各々形成した。
続いて、図10(c)に示すように、PIシート状薄膜3上に有機EL発光層7を介して薄膜9を形成することにより有機EL発光層7を封止した。
その後、図10(d)に示すように、薄膜9上から、波長800nmの短パルスレーザを100μJ/shot、70fsの条件で照射して、図10(e)に示すようにPIシート状薄膜3を切断するとともに、アレイ基板1に切り込みを付けた。
続いて、図10(f)に示すように、実施例1と同様にしてアレイ基板1を切断した。ここでは、PIシート状薄膜3が予め切断されているので、アレイ基板1の切断は容易である。
その後、図10(g)に示すように、切り出されたアレイ基板1’をPIシート状薄膜3から剥離し、図10(i)に示すように、複数の有機EL表示素子50を得た。
また、実施例5に記載の有機EL表示素子に使用されたポリイミド膜と例えばPETからなる上側基板(フィルム)について照射される光の波長を変化させて光の吸収量を測定した。
照射される光の波長と光の吸収量との関係を表す図を図11に示す。
図中、401はポリイミド、402は上側基板の結果を示す。
図11より、1100nmよりも波長が長いと、ポリイミド(PI)膜の吸収がなくなる。700nmよりも短いと、上側基板の吸収が増える。また、PI膜の吸収も増えるため、レーザ光強度の揺らぎで照射部分の温度が変わり、プロセスマージンが小さくなってしまうことがわかる。
これらの実施形態又は実施例によれば、新たなプロセスを増加することなく、シート状薄膜及びガラス基板を備えたセル構造体の切断を低コストで行うことができることがわかる。
本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら新規な実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
1…基板、3…シート状薄膜、10,20,30,40,50,60…表示装置

Claims (3)

  1. 基板上に該基板と剥離可能なシート状薄膜を形成する工程と、
    該シート状薄膜上に複数の能動素子を形成する工程と、
    該シート状薄膜及び該基板に700ないし1100nmの波長を有するレーザ光を照射することにより、該シート状膜を切断して複数に分割するととも該基板表面に切り込みを形成する工程と、
    該切り込みに沿って該基板を切断して複数に分割する工程と、
    該基板を該シート状薄膜から剥離する工程とを具備する表示装置の製造方法。
  2. 前記レーザ光の光源は、イットリウムアルミニウムガリウムを主成分とする請求項1に記載の方法。
  3. 前記レーザ光は、フェムト秒レーザである請求項1または2に記載の方法。
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