JP5955695B2 - 電池パック - Google Patents
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Description
従来の電池パック1Xの構成例を図15(a)の組図に示す。電池パック1Xは、外装ケース10Xと、コアパック(発電要素)2Xと、保護回路基板60Xとを有してなる。
電池ホルダ40AX〜40DXは樹脂材料からなる同一構成の射出成型品である。図15(b)に電池ホルダ40AX〜40DXの構成を示す。以下、一例として電池ホルダ40AXの構成を説明する。電池ホルダ40AXは一体的に形成された本体部470AX〜472AXと、各本体部470AX〜472AXからY方向を延在方向、Z方向を立設方向とし、X方向に並設されたリブ450AX〜453AXとを有する。電池ホルダ40AXをY方向より見た場合、各リブ450AX〜453AX間にU字状断面の溝部400AX〜402AXが存在する(図15(b))。電池ホルダ40AXのY方向両端部には、各素電池の位置を溝部400AX〜402AX内に規制するラップ部410AX〜412AX、420AX〜422AXが設けられる。
また、前記電池ホルダ群中の前記各電池ホルダは、前記並設方向の前記各電池ホルダ間の対向間隙が圧縮される方向に付勢されている構成とすることもできる。
また、前記電池ホルダ群中において隣接する第1電池ホルダ及び第2電池ホルダの対向間隙には、前記第1電池ホルダ内及び前記第2電池ホルダ内に収納された前記各素電池にわたりリード板が連結されている構成とすることもできる。
また、前記リード板は、前記並設方向に沿った前記第1電池ホルダ及び前記第2電池ホルダの各端部にわたり掛合されている構成とすることもできる。
また、前記スペーサは両面に粘着層を有し、前記粘着層において前記スペーサが前記リード板と接着されている構成とすることもできる。
また、前記リブの部材厚みが前記リブを除く前記各側壁の部分の部材厚みより薄い構成とすることもできる。
また、前記素電池群と電気接続された回路基板を有し、前記回路基板が前記外装ケースに収納されている構成とすることもできる。
ここで、電池ホルダの並設方向に沿った電池ホルダ群の寸法が、リブとこれに対向する側壁または他方のリブとの間隙より大きい場合、電池ホルダ群はリブを変形させながら一対の側壁間に圧入される。これにより電池ホルダ群は収納空間において一対の側壁で固定される。
尚、電池ホルダ群を収納する電池パックでは、電池ホルダ群の寸法公差が電池ホルダの並設方向における各電池ホルダの寸法公差の総和となる。しかしながら本発明の電池パックでは、側壁に設けたリブを利用することで、このような寸法公差であっても効果的に吸収できる。この効果は電池ホルダ群に含まれる電池ホルダの数が多いほど良好に奏される。
<実施の形態1>
(電池パック1の構成)
本発明の実施の形態1に係る電池パック1について図1(a)、図1(b)を用いて説明する。図1(a)は電池パック1を第2ケース部材10B側から見た外観図である。図1(b)は電池パック1を第1ケース部材10A側から見た外観図である。
(電池パック1の内部構成)
電池パック1の内部構成を図2及び図3に基づいて説明する。図2は電池パック1の内部構成を示す展開図(組図)である。図3は電池ホルダ40A〜40Dの構成を示す図である。図4はスペーサ50A〜50Cの構成を示す図である。図5は各リード板300〜304の構成を示す図である。
コアパック2は、セルブロック2A〜2Dと、リード部材30と、スペーサ50A〜50Cとを有してなる。
[外装ケース10]
外装ケース10は、第1ケース部材10Aと第2ケース部材10Bとを有してなる外装体である(図2)。第1ケース部材10Aと第2ケース部材10Bは、いずれもポリカーボネート(PC)等の樹脂材料を用いてなる射出成型品である。
第2ケース部材10Bの内表面102Bの周囲には、コアパック2(及びホルダ40A〜40D)の収納空間を挟んで対向するように配置された、Y方向両端の一対の側壁103B、104Bを含む側壁が設けられる。内表面102Bに臨む側壁103B、104Bの側面には、公差抑制リブ1030B、1031B、1040B、1041Bが収納空間に向けて立設されている。公差抑制リブ1030B、1031B(1040B、1041B)はこれらの公差抑制リブ1030B、1031B(1040B、1041B)と最も近接する電池ホルダ40A(40D)に対し、ラップ部411A、412A(421D、422D)において当接する(図3(a)参照)。公差抑制リブ1030B、1031B、1040B、1041Bは可撓性を有しているため、コアパック2のY方向における寸法公差が一定値を超える場合(コアパック2のサイズが公差抑制リブ1030B、1031Bと公差抑制リブ1040B、1041Bの間における間隙より大きい場合)、公差抑制リブ1030B、1031B、1040B、1041Bを撓ませた状態または塑性変形させた状態でコアパック2が一対の側壁103B、104B間に圧入される。或いは、セルブロック2A〜2Dの間隙が存在する場合は、セルブロック2A〜2Dが同(Y)方向に沿った第2ケース部材10Bの中央方向に付勢され、隣接するセルブロック2A〜2Dの対向間隙が圧縮される。これらの効果により、Y方向におけるコアパック2の寸法公差が抑制される。尚、公差抑制リブ1030B、1031B、1040B、1041Bの撓み方としては、図9に示すように、先端がX方向に傾斜して撓む形態等がある。また公差抑制リブ1030B、1031B、1040B、1041Bの塑性変形としては、図9に示すように、先端がY方向に向かって押し潰される形態等がある。公差抑制リブ1030B、1031B、1040B、1041Bの個数は1以上であればよい。公差抑制リブ1030B、1031B、1040B、1041Bの部材厚みは適宜調節が可能であるが、公差抑制リブ1030B、1031B、1040B、1041Bを除く側壁103B、104Bの部分の部材厚みよりも薄くすれば、コアパック2を圧入する際に公差抑制リブ1030B、1031B、1040B、1041Bが若干撓み、コアパック2を第2ケース部材10Bに良好に収納且つ固定することができるので望ましい。
105B〜108Bは雄ネジB1〜B4と螺合可能に形成された雌ネジである。
[セルブロック2A〜2D]
セルブロック2A〜2Dは、素電池群20A〜20Dと、電池ホルダ40A〜40Dを含む電池ホルダ群とを有する。セルブロック2A〜2Dはいずれも同一構成であり、コアパック2においてY方向に延在するように並設されている(図2)。
[素電池群20A〜20D]
図2に示すように、素電池群20A〜20Dは、それぞれ3本の素電池200A〜202A、200B〜202B、200C〜202C、200D〜202Dとを有する。これらはリチウムイオン電池であり、長尺状の円筒型外装缶の内部に正負両極板をセパレータを介して巻回してなる電極体と、電解液が収納され、封口板で封止されてなる(不図示)。一例として素電池200A〜202Aは、外観的には周面2000A、2010A、2020Aと、延在(Y)方向一端面に設けられた正極端子2002A、2012A、2022Aと、延在(Y)方向他端面に設けられた負極端子2001A、2011A、2021Aとを同順に有する。正極端子2002A、2012A、2022Aには内圧の異常上昇時に作動する安全弁が内蔵されている。周面2000A、2010A、2020Aはポリエチレン(PE)製の熱収縮チューブで被覆され、外部との絶縁が図られている。
[電池ホルダ40A〜40D]
電池ホルダ40A〜40Dは、ポリカーボネート(PC)等の樹脂材料を含む絶縁部材からなる。電池ホルダ40A〜40Dは図3(a)に示すように、同順に本体部470A〜472A、470B〜472B、470C〜472C、470D〜472Dと、リブ450A〜453A、450B〜453B、450C〜453C、450D〜453Dと、ラップ部410A〜412A、420A〜422A、410B〜412B、420B〜422B、410C〜412C、420C〜422C、410D〜412D、420D〜422Dと、第1掛合部430A〜431A、430B〜431B、430C〜431C、430D〜431Dと、第2掛合部440A〜441A、440B〜441B、440C〜441C、440D〜441Dとを有する。コアパック2において、各電池ホルダ40A〜40Dは互いの延在(Y)方向端部480B〜480D、481A〜481Cが対向するように配置される(図2)。
本体部470A〜472Aは電池ホルダ40Aのベース部分であり、互いに連続するようにXY方向に展開された略板状体である。本体部472Aには素電池202Aの周面2020Aを外部に露出する開口部460Aが設けられる。
リブ450A〜453AはY方向を延在方向とし、互いにX方向に等間隔をおいて本体部470A〜472A上で逆Z方向に立設される。図3(b)に示すように、各リブ450A〜453Aは、各本体部470A〜472AのX方向両端の位置より立設される。電池ホルダ40Aは、本体部470A〜472Aとリブ450A〜453Aによって、Y方向を延在方向とし、図3(b)の下方(逆Z方向)に開口部を有する、全体としてU字状断面の溝部400A〜402Aが存在するように構成される(図3(b))。これによりリブ450A〜453Aは、隣接する溝部400A〜402Aの間に設けられる。溝部400A〜402Aには素電池200A〜202Aがその延在(Y)方向側面(周面2000A、2010A、2020Aに垂直なZ方向)より個別に収納される。各溝部400A〜402AのX方向に沿った開口部の幅寸法(溝幅寸法)D1〜D3は同一であり、収納(Z)方向における素電池200A〜202Aの最大径以上(ここでは素電池200A〜202Aの径よりやや大きめ)に設定されている。
[スペーサ50A〜50C]
スペーサ50A〜50Cは、セルブロック2A〜2Dの各対向間隙を一定に規定し、且つセルブロック2A〜2D同士を相対的に大まかに位置合わせして固定するために用いられ、電池ホルダ40A〜40Dの延在方向端部480B〜480D、481A〜481Cの対向間隙に介挿される。また、電池ホルダ40A〜40Dの第1掛合部430B〜430D、431A〜431C及び第2掛合部440B〜440D、441A〜441Cがリード板301〜303と直接接触して損傷させるのを防止する。スペーサ50A〜50Cはいずれも同一構成である。
切欠部510A〜513A、510B〜513B、510C〜513Cは、スペーサ50A〜50Cの幅(Z)方向両側部と連通するように切り欠いた部位であり、Y方向より平面視すると第1面1S及び第2面2Sを切り欠いて構成される(図4)。切欠部510A〜513A、510B〜513B、510C〜513Cは隣接する主面部500A〜502A、500B〜502B、500C〜502Cの各間に設けられる。切欠部510A〜513A、510B〜513B、510C〜513Cは、電池ホルダ40A〜40Dの突出部である第1掛合部430B〜430D、431A〜431C及び第2掛合部440B〜440D、441A〜441Cを嵌合(挿入)可能な挿入部として形成される。一例として、切欠部510A〜513A、510B〜513B、510C〜513Cは、第1面1S及び第2面2Sに存在する点(重心)Pを対称中心とする点対称の各位置に形成されている(図4)。
[リード部材30]
リード部材30は、複数のリード板300〜304を有してなり、各素電池群20A〜20Dと保護回路基板60とを電気接続するために用いられる(図2)。またリード部材30は、素電池群20A〜20Dと電気接続したリード板300〜304を電池ホルダ40A〜40Dに掛合させることで、製造工程中に電池ホルダ40A〜40Dから素電池群20A〜20Dが脱落するのを防止する手段として用いられる。
[保護回路基板60]
保護回路基板60は、基板本体600と、保護カバー601とを有する。
保護カバー601は樹脂材料等の絶縁部材からなり、基板本体600上の各電池素子や安全素子を覆って外部より絶縁する。
図2に示すように、保護回路基板60はセルブロック40Dの上方付近に配置される。
[配線部70]
配線部70は、図2に示すように、複数のリード線(700〜702を含む)と、サーミスタ703、704とを有する。各リード線はCu等の金属材料を含有する金属線を絶縁部材で被覆してなり、保護回路基板60、リード板300〜304、コネクタユニット80を電気接続するために用いられる。リード線700〜702はリード板300〜302と保護回路基板60とを電気接続するように配される。リード板303、304のリード線接続部A3、3045は保護回路基板60に直接電気接続されるので、これにより保護回路基板60において素電池群20A〜20D間の各中間電位が管理される。また、その他のリード線は素電池群20A〜20Dとコネクタユニット80を電気接続するように配され、これによりコネクタユニット80を通じて素電池群20A〜20Dの充放電が可能となる。
[コネクタユニット80]
コネクタユニット80は、基板800と、コネクタ801とを有する。
基板800にはコネクタ801が実装され、コネクタ801が切欠部100Bより露出するように第2ケース部材10Bの内部に固定される。
[固定用テープ90]
固定用テープ90は、第2ケース部材10Bの内表面102Bにコアパック2を固定するために用いられる。固定用テープ90は両面テープで構成され、素電池200A〜202A、200B〜202B、200C〜202C、200D〜202Dの各周面2000A、2010A、2020A、2000B、2010B、2020B、2000C、2010C、2020C、2000D、2010D、2020Dと内表面102Bに亘って貼着される(図2)。
(電池パック1の製造工程)
以下、電池パック1の製造工程を例示する。
[セルブロック2A〜2D等の作製]
電池ホルダ40A〜40Dを用意し、各溝部400A〜402A、400B〜402B、400C〜402C、400D〜402Dに素電池200A〜202A、200B〜202B、200C〜202C、200D〜202Dを収納する(図2)。
この状態で、電池ホルダ40Aの第1掛合部430Aと第2掛合部440Aに切欠部3004、3005を掛合させながらリード板300を取り付ける。素電池200A〜202Aの負極端子2001A、2011A、2021Aにリード板300の端子接続部3000、3001、3002を同順にシリーズスポット溶接で電気接続する(図6)。
ここでセルブロック2A〜2Dでは、リード板300〜302の切欠部3004、3005、3016〜3019、3026〜3029、3036〜3039が第1掛合部430A〜430D、431A〜431D及び第2掛合部440A〜440D、441A〜440Dと掛合する。このため、素電池200A〜202A、200B〜202B、200C〜202C、200D〜202Dとリード板300〜304とを溶接で電気接続すれば、素電池200A〜202A、200B〜202B、200C〜202C、200D〜202Dが溝部400A〜402A、400B〜402B、400C〜402C、400D〜402Dから落下するのを防止できる。
[スペーサ50A〜50Cによる位置合わせ]
第1面1S、第2面2Sに粘着層を有するスペーサ50A〜50Cを用意する。
ここで、電池ホルダ40A〜40Dの第1掛合部430B〜430D、431A〜431Cをリード板301〜303の切欠部3016、3018、3026、3028、3036、3038を介してスペーサ50A〜50Cの切欠部511A〜511C、513A〜513Cに嵌合(挿入)し、それぞれ第1嵌合構造を形成するとともに、第2掛合部440b〜440D、441A〜441Cをリード板301〜303の切欠部3017、3019、3027、3029、3037、3039を介してスペーサ50A〜50Cの各切欠部512A〜512D、510A〜510Cに嵌合(挿入)してそれぞれ第2嵌合構造を形成することで、電池ホルダ40A〜40D(及びセルブロック2A〜2D、リード板300〜304)の相対的な位置決めを効率よく行うことができる。
[保護回路基板60等の加工]
保護回路基板60に対し、700〜702を含むリード線をハンダ溶接にて電気接続する(図2)。コネクタユニット80に対し、リード線をハンダ溶接にて電気接続する。
さらに、電池ホルダ40A、40Cの開口部460A、460Cから露出する素電池202A、202Cの周面2020A、2020Cにシリコン剤を塗布し、その上にサーミスタ703、704をPPテープで貼着する。
[コアパック2の収納]
保護回路基板60を電池ホルダ40Dの上面に取り付ける。コアパック2と、保護回路基板60と、コネクタユニット80とを第2ケース部材10Bに収納する(図8(a))。この際、コアパック2のY方向寸法が若干大きい場合は、コアパック2を第2ケース部材10Bの公差抑制リブ1030B、1031Bと公差抑制リブ1040B、1041Bの間に圧入する。さらに、固定用テープ90で素電池200A〜202A、200B〜202B、200C〜202C、200D〜202Dの周面2000A〜2000D、2010A〜2010D、2020A〜2020Dと内表面102Bとを固定する。
このとき、電池ホルダ40A〜40DのいずれかのY方向における寸法公差が大きく、これによりコアパック2のY方向サイズが公差抑制リブ1030B、1031Bと公差抑制リブ1040B、1041Bの間隙よりも大きい場合、コアパック2は公差抑制リブ1030B、1031B、1040B、1041Bを撓ませるか、塑性変形させながら一対の側壁103B、104B間に圧入される。或いは、各セルブロック2A〜2Dの間隙が比較的大きいためにコアパック2のY方向における寸法公差が存在する場合は、隣接するセルブロック2A〜2Dの並設(Y)方向に沿った各対向間隙が互いにY方向に沿って第2ケース部材10Bの中央側に圧縮される。これにより各セルブロック2A〜2D間のリード板301〜303の撓みが小さくなるので、曲折加工されたリード板301〜303の形状が若干復元している場合でもコアパック2のY方向長の寸法公差が低減される(図8(b))。
また、公差抑制リブ1030B、1031Bと公差抑制リブ1040B、1041Bの間にコアパック2を圧入することで、第2ケース部材10Bでのコアパック2の位置決めと固定を適切に行うことができる(図8(a)、(b))。ここで、各電池ホルダ40A〜40D内において、素電池群20A〜20Dの位置はラップ部410A〜412A、420A〜422A、410B〜412B、420B〜422B、410C〜412C、420C〜422C、410D〜412D、420D〜422Dにより溝部400A〜402A、400B〜402B、400C〜402C、400D〜402D内に規制されているので、コアパック2を公差抑制リブ1030B、1031B(1040B、1041B)の間に圧入すれば、結果的に第2ケース部材10B内の素電池群20A〜40Dの位置決めと固定とを同時に行うこともできる。
ここで、スペーサ50A〜50Cの第1面1S、第2面2Sにおいて形成される第1嵌合構造及び第2嵌合構造はX方向で異なる位置に存在し、互いに干渉しない(図7(b)参照)。さらに第1嵌合構造及び第2嵌合構造を形成することで、第1掛合部430B〜430D、431A〜431C、第2掛合部440B〜440D、441A〜441Cの突出高さ(Y方向高さ)がスペーサ50A〜50Cの厚み(切欠部510A〜513A、510B〜513B、510C〜513C、510D〜513DのY方向深さ)に寸法吸収される。このため、各電池ホルダ40A〜40D間におけるスペーサ50A〜50Cと各嵌合構造の占有空間を極力小さくできるので、体積の小さい板状のスペーサ50A〜50Cの採用と相俟って、電池パック1のエネルギー密度の低下を抑制できる。
[第1ケース部材10Aと第2ケース部材10Bの接合工程]
第2ケース部材10Bの上に第1ケース部材10Aを被せる。切欠部100A、100Bよりコネクタ801を外部露出させる。雄ネジB1〜B4を第1ケース部材10Aの貫通孔103A〜106Aに同順に通し、第2ケース部材10Bの雌ネジ105B〜108Bと螺合する。これにより第1ケース部材10Aと第2ケース部材10Bとを接合する(図2)。
次に、本発明のその他の実施の形態について、実施の形態1との差異を中心に述べる。
<実施の形態2>
図10は、実施の形態2に係る第2ケース部材10B1にコアパック2を収納する際の様子を示す図である。
<実施の形態3>
図11は、実施の形態3に係る電池ホルダ40A1及びリード板300A1の構成を示す斜視図である。図12は、実施の形態3に係る電池ホルダ40B1とスペーサ50A1との配置関係を示す図である。
また、第1掛合部及び第2掛合部の形状は円柱状の突出部に限定されず、多角柱や楕円柱等の突出部であってもよい。また、電池ホルダ1個当たりに形成する第1掛合部及び第2掛合部、及びこれに対応するリード板及びスペーサの挿通孔の数も限定されず、適宜変更が可能である。
<実施の形態4>
図13は、実施の形態4に係る電池ホルダ40A2及びリード板300A2の構成を示す斜視図である。
尚、ここには図示しないが、コアパックに含まれるその他の電池ホルダも電池ホルダ40A2と同一構成であり、その他のリード板もリード板300A2と同様に切欠部を持たず、第1掛合部と第2掛合部の間に挟設される。スペーサ50A〜50Cには、各電池ホルダの第1掛合部と第2掛合部を嵌合(挿入)できるサイズの切欠部を設ける。
<実施の形態5>
図14は、実施の形態5に係る電池ホルダ40B2とスペーサ50Aとの配置関係を示す図である。
尚、図示しないが、電池ホルダ40B2の紙面奥側の延在方向他端部、及びその他の各電池ホルダの延在方向両端部にも同様に、それぞれ4つの掛合部を形成し、電池ホルダと嵌合(挿入)できる構成とする。各電池ホルダのY方向各端部に掛合されるリード板には、それぞれ各掛合部に掛合可能な切欠部を設けておく。
<その他の事項>
上記各実施の形態に係る電池パックでは、電池ホルダ内に3個の素電池を収納したが、電池ホルダに収納する素電池の個数は限定されず、2個以下または4個以上であってもよい。
また、本発明の電池パックにおいて、電池ホルダに配置する第1掛合部、第2掛合部は、例えばリード板と接触させた後、加熱により押し潰し、リベット状に加工することにより、リード板の保持力を一層高めることもできる。
第2ケース部材に配設する公差抑制リブは、Y方向両端の側壁に設ける構成に限定されず、一方の側壁のみに設けてもよい。すなわち、Y方向両端の一対の側壁の少なくともいずれかが一対の側壁間に向けて1以上の公差抑制リブを有し、この公差抑制リブがY方向両端のいずれかの電池ホルダと当接する構成であればよい。
上記各実施の形態では、スペーサに切欠部を設ける構成を示したが、第1及び第2掛合部が嵌合(挿入)できる構造であれば良く、例えばスペーサの第1面及び第2面に第1及び第2掛合部が嵌合(挿入)される凹部を形成してもよい。
2、2X コアパック(発電要素)
2A〜2D セルブロック
10、10X 外装ケース
10A、10AX 第1ケース部材
10B、10B1、10BX 第2ケース部材
20A〜20D 素電池群
30 リード部材
40AX〜40DX、40A〜40D 電池ホルダ
50A〜50C、 スペーサ
60、60X 保護回路基板
70 配線部
80 コネクタユニット
90 固定用テープ
103B、104B、109B、110B 側壁
200AX〜202AX、200A〜202A、200B〜202B、200C〜202C、200D〜202D 素電池
300〜304 リード板
400AX〜402AX、400A〜402A、400B〜402B、400C〜402C、400D〜402D 溝部
410AX〜412AX、420AX〜422AX、410A〜412A、420A〜422A、410B〜412B、420B〜422B、410C〜412C、420C〜422C、410D〜412D、420D〜422D ラップ部
430A〜430D、431A〜431D、430A1、431A1、431B1、430A2、431A2、440B2 第1掛合部
440A〜440D、441A〜441D、440A1、441A1、440A2、441A2、430B2 第2掛合部
450AX〜453AX、450BX〜453BX、450CX〜453CX、450DX〜453DX、450A〜453A、450B〜453B、450C〜453C、450D〜453D リブ
460A〜460D 開口部
470A〜472A、470B〜472B、470C〜472C、470D〜472D 本体部
480A〜480D、481A〜481D、480A1、481A1、480A2、481A2、480B2 延在方向端部
500A〜502A、500B〜502B、500C〜502C 主面部
510A〜513A、510B〜513B、510C〜513C スペーサ切欠部
510A1〜513A1 スペーサ挿通孔
1030B、1031B、1040B、1041B、1090B〜1097B、1100B〜1104B 公差抑制リブ
3000〜3002、3010〜3015、3020〜3025、3030〜3035、3040〜3042 端子接続部
3004、3005、3016〜3019、3026〜3029、3036〜3039、3043、3044 リード板切欠部
3006、3007 リード板挿通孔
5000A〜5000C、5010A〜5010C、5020A〜5020C スペーサ上面部
Claims (12)
- 素電池群と、
前記素電池群中の素電池をそれぞれ収納する電池ホルダと、
互いに並設された複数の電池ホルダを含む電池ホルダ群と、
収納空間を挟んで対向する一対の側壁を備え、並設方向の両端に位置する前記各電池ホルダが前記各側壁と接するように前記電池ホルダ群を前記収納空間に収納する外装ケースとを有し、
前記一対の側壁の少なくともいずれかは前記収納空間に向けて立設された1以上のリブを備え、
前記収納空間において、前記電池ホルダ群中の前記リブと最も近接する前記電池ホルダが前記リブと当接しており、
前記外装ケースは、前記並設方向と交差する方向で前記各電池ホルダのいずれかと当接するように、前記収納空間に向けて立設された1以上のリブを備える
ことを特徴とする、電池パック。 - 前記電池ホルダ群は、前記リブが撓んだ状態で前記一対の側壁間に圧入されている
ことを特徴とする、請求項1に記載の電池パック。 - 前記電池ホルダ群中の前記各電池ホルダは、前記並設方向の前記各電池ホルダ間の対向間隙が圧縮される方向に付勢されている
ことを特徴とする、請求項1または2に記載の電池パック。 - 前記電池ホルダ群中において隣接する第1電池ホルダ及び第2電池ホルダの対向間隙には、前記第1電池ホルダ内及び前記第2電池ホルダ内に収納された前記各素電池にわたりリード板が連結されている
ことを特徴とする、請求項3に記載の電池パック。 - 前記リード板は、前記対向間隙において折り返されている
ことを特徴とする、請求項4に記載の電池パック。 - 前記リード板は、前記並設方向における前記第1電池ホルダ及び前記第2電池ホルダの各端部にわたり掛合されている
ことを特徴とする、請求項4または5に記載の電池パック。 - 前記対向間隙に板状のスペーサが介挿され、
前記第1電池ホルダの前記端部と前記スペーサの第1面とが第1嵌合構造、前記第2電池ホルダの前記端部と前記スペーサの第2面とが第2嵌合構造によりそれぞれ嵌合し、前記並設方向と交差する方向に沿った異なる位置に前記第1嵌合構造と前記第2嵌合構造とが存在し、
前記第1嵌合構造及び前記第2嵌合構造の各々は、
一方が突出部、他方が前記突出部を挿入可能な挿入部の組み合わせで構成されている
ことを特徴とする、請求項3〜6のいずれかに記載の電池パック。 - 前記第1電池ホルダ及び前記第2電池ホルダの各々が前記突出部を有し、
前記スペーサが前記挿入部を有する
ことを特徴とする、請求項7に記載の電池パック。 - 前記スペーサは両面に粘着層を有し、前記粘着層において前記スペーサが前記リード板と接着されている
ことを特徴とする、請求項7または8に記載の電池パック。 - 前記リブの部材厚みが前記リブを除く前記各側壁の部分の部材厚みより薄い
ことを特徴とする、請求項1〜9のいずれかに記載の電池パック。 - 前記電池ホルダ群中の少なくともいずれかの前記電池ホルダは、収納した前記素電池の前記並設方向における端面の一部以上を被覆する庇部を有し、
前記庇部が前記リブと当接している
ことを特徴とする、請求項1〜10のいずれかに記載の電池パック。 - 前記素電池群と電気接続された回路基板を有し、
前記回路基板が前記外装ケースに収納されている
ことを特徴とする、請求項1〜11のいずれかに記載の電池パック。
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