JP5952394B2 - モノアルキルアミン二重界面活性剤系及び可溶性塩を含むパーソナルケア組成物を調製する方法 - Google Patents

モノアルキルアミン二重界面活性剤系及び可溶性塩を含むパーソナルケア組成物を調製する方法 Download PDF

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Description

本発明は、組成物が、モノアルキルアミン塩及びジアルキルカチオン性界面活性剤の二重カチオン性界面活性剤系と、高融点脂肪化合物と、可溶性塩と、を含むパーソナルケア組成物の調製方法に関し、その方法が、高温で油相を調製する工程と、低温で水相を調製する工程と、それらを高剪断場において回転部材で混合する工程と、を含む。可溶性塩を加えることにより、界面活性剤は高融点脂肪化合物とともに、効果的にエマルションに転換することができる。
界面活性剤及び高融点脂肪化合物、並びに水性キャリアを含むパーソナルケア組成物を調製するために様々な方法が開発されてきた。
このような組成物に対する通常の作製方法は乳化である。このような乳化は、様々な手順により、様々な温度により、及び様々なホモジナイザーにより行われる。
例えば、国際特許公開WO第2004/054693号は、実施例13において、46.785%の水と、0.3%の塩化カリウムと、0.1%のEDTA二ナトリウムと、を含む水相を24〜46℃で調製する工程と、41.785%の水と、0.15%のジステアリルジモニウムクロリドと、0.84%のセトリモニウムクロリドと、3.0%のセチルアルコールと、を含有する油(エマルション)相を65〜88℃で調製する工程と、これらの相をSonolator(登録商標)の副チャンバ区分であるブレンド管内に最終的に導くように接続するパイプを通して送達する工程と、このブレンドを均質化する工程と、により調製されるヘアコンディショナーを開示している。
国際特許公開WO第2009/15844号は、ステアリルアミドプロピルジメチルアミンの塩を含有し、かつ高い降伏点を有するヘアコンディショニング組成物に関する。この出版物は、改善された湿潤コンディショニング効果の観点から、この組成物が好ましくはジ長鎖アルキルカチオン性界面活性剤を実質的に含まないことを7頁目に開示している。
国際特許公開WO第2010/077707号は、油相及び/又は水相を高剪断場に直接供給することによるパーソナルケア組成物の調製方法に関する。この出版物も、改善された湿潤コンディショニング効果の観点から、この組成物が好ましくはジ長鎖アルキルカチオン性界面活性剤を実質的に含まないことを10頁目に開示している。
国際特許公開WO第2004/054693号 国際特許公開WO第2009/15844号 国際特許公開WO第2010/077707号
しかしながら、界面活性剤及び脂肪化合物を効果的にエマルションに転換すると同時に湿潤コンディショニング効果を低下させない、ジ長鎖アルキルカチオン性界面活性剤を含むヘアコンディショニング組成物及びその他のパーソナルケア組成物を調製するための方法に対する必要性が残っている。
このような効果的な転換により、例えば(i)毛髪及び/又は皮膚へのコンディショニング効果の効果的な送達、例えば、同一量の界面活性剤及び脂肪化合物などの活性成分からの改善されたコンディショニング効果の送達、(ii)改善された製品外観、すなわち、豊かさ、濃厚さ、及び/又はより高濃度の感覚を与える製品外観、並びに消費者がその外観から、より高いコンディショニング効果を感じ得る改善された製品外観、(iii)上市されている製品として好適な均質な製品外観、並びに/又は(iv)上市されている製品として好適なレオロジー及び/又はこのようなレオロジーの改善された安定性をパーソナルケア組成物に付与する、このような方法に対する必要性が存在し得る。
更に、上記の必要性に加えて、製造操作の更なる柔軟性をもたらし、及び/又は高圧に対する必要投資がより少ない、このような方法に対する必要性が存在し得る。
これらの既存の技術は、本発明の有利点及び利益の全てを提供するものではない。
本発明は、パーソナルケア組成物の調製方法に関し、
本組成物は、モノアルキルアミドアミン塩カチオン性界面活性剤及びジアルキルカチオン性界面活性剤を含むカチオン性界面活性剤系と、高融点脂肪化合物と、水性キャリアと、を含み、
本方法は、
(1)界面活性剤と、高融点脂肪化合物と、を含む油相を調製する工程であって、油相の温度が高融点脂肪化合物の融点よりも高い、調製工程と、
(2)水性キャリアを含む水相を調製する工程であって、水相の温度が高融点脂肪化合物の融点よりも低い、調製工程と、
(3)油相と水相とを混合して、エマルションを形成する工程と、を含み、
混合する工程(3)は以下の詳細工程:
(3−1)1.0×10J/m以上のエネルギー密度を有する高剪断場に油相又は水相のいずれかを供給する工程と、
(3−2)その場にもう一方の相を直接供給する工程と、
(3−3)エマルションを形成する工程と、を含み、
混合する工程(3)は、回転部材を有するホモジナイザーを使用することにより行われ、
油相は、油相の重量に基づいて0〜50重量%の水性キャリアを含有し、
組成物は、可溶性塩を更に含み、
モノアルキルアミドアミン塩カチオン性界面活性剤は、酸とモノアルキルアミドアミンとの塩であり、該塩はl−グルタミン酸、乳酸、塩酸、リンゴ酸、コハク酸、酢酸、フマル酸、酒石酸、クエン酸、l−グルタミン塩酸、マレイン酸、及びそれらの混合物から成る群から選択され、
可溶性塩とモノアルキルアミドアミン塩カチオン性界面活性剤のための酸との重量比は、1:0.5〜1:10であり、
モノアルキルアミドアミン塩カチオン性界面活性剤とジアルキルカチオン性との重量比が1.5:1〜4:1であり、かつ
ジアルキルカチオン性界面活性剤は、16〜24個の炭素原子の2つの長鎖アルキルを有する
本発明の方法は、界面活性剤及び脂肪化合物をエマルションに効果的に転換する。
本発明の前述及びその他の特徴、態様及び利点は、以下の説明及び添付の特許請求の範囲を読むことで、よりよく理解される。
本明細書は、本発明を具体的に指摘し、明確に請求する特許請求の範囲をもって結論とするが、本発明は、以下の記載から更に十分に理解されるものと考えられる。
本明細書では、「含む」とは、最終結果に影響を及ぼさない、他の工程及び他の成分を追加し得ることを意味する。この用語は、用語「〜からなる」及び用語「本質的に〜からなる」を包含する。
特に断らないかぎり、比率、部、及び比はすべて、本発明の組成物の総重量に基づく。全てのこのような重量は、提示された成分に関する場合、活性成分の濃度に基づき、したがって市販材料に包含される場合のあるキャリア又は副生成物を包含しない。
本明細書において、「混合物」は、複数種類の材料の単純な組み合わせと、結果としてそのような組み合わせから生じることがあるあらゆる化合物とを包含するように意図されている。
製造方法
本発明は、パーソナルケア組成物の調製方法に関し、
この組成物は、モノアルキルアミン塩カチオン性界面活性剤及びジアルキルカチオン性界面活性剤を含むカチオン性界面活性剤系と、高融点脂肪化合物と、水性キャリアと、を含み、
本方法は、
(1)界面活性剤と、高融点脂肪化合物と、を含む油相を調製する工程であって、油相の温度が高融点脂肪化合物の融点よりも高い、調製工程と、
(2)水性キャリアを含む水相を調製する工程であって、水相の温度が高融点脂肪化合物の融点よりも低い、調製工程と、
(3)油相と水相とを混合して、エマルションを形成する工程と、を含み、
混合する工程(3)は、以下の詳細工程:
(3−1)約1.0×102J/m3以上のエネルギー密度を有する高剪断場に油相又は水相のいずれかを供給する工程と、
(3−2)その場にもう一方の相を直接供給する工程と、
(3−3)エマルションを形成する工程と、を含み、
混合する工程(3)は、回転部材を有するホモジナイザーを使用することにより行われ、
油相は、油相の重量に基づいて0〜約50重量%の水性キャリアを含有し、
組成物は、可溶性塩を更に含む。
好ましくは、本方法は、含まれる場合には、シリコーン化合物、香料、防腐剤などの追加成分をエマルションに添加する工程を更に含む。好ましくは、表題「ゲルマトリックス」の下で下記に述べるように、このエマルションはゲルマトリックスである。
混合する工程(3)の詳細
本発明において、相を高剪断場に直接供給することにより、油相及び水相は、高剪断場中で最初に合流する。高剪断場中で最初に合流することにより、本発明の方法は、界面活性剤及び高融点脂肪化合物の、エマルションへの改善された転換をもたらすと考えられる。すなわち、このような相が非剪断場又は低剪断場中で最初に合流する他の方法と比較して、得られる組成物は、減少した量の非乳化界面活性剤/高融点脂肪化合物を含有すると考えられる。本発明の方法は、このようなエマルションへの改善された転換によって、改善されたコンディショニング効果を有する組成物をもたらし、生成組成物に改善された製品外観及び/又は製品安定性を与えるとも考えられる。
本発明において、「直接供給する」とは、この2つの相が、エマルションへの改善された転換という観点から、最初の合流後、0.52秒以内、好ましくは0.5秒以下、より好ましくは0.3秒以下、更により好ましくは0.1秒以下、一層より好ましくは0秒で高剪断場に到達することができるように、2つの相を供給することを意味する。本発明において、直接供給することは、好ましくは直接注入により行われる。
本発明において、「高剪断場」は、エマルションへの改善された転換という観点から、この場が、約1.0×102J/m3、好ましくは約1.0×103J/m3、より好ましくは約1.0×104J/m3から、約5.0×108J/m3まで、好ましくは約2.0×107J/m3まで、より好ましくは約1.0×107J/m3までのエネルギー密度を有するということを意味する。
本発明では、混合する工程(3)が以下の詳細工程を含むことが好ましい:
(3−1)約1.0×102J/m3以上のエネルギー密度を有する高せん断場に水相を供給する工程、
(3−2)その場に油相を直接供給する工程、及び
(3−3)エマルションを形成する工程。
本発明において、特に下記に詳述される回転部材を有するホモジナイザーを使用するときには、改善されたコンディショニング効果を有する組成物を安定に製造するという観点から、油相を、水相が既に存在する高剪断場の中に供給することが好ましい。
好ましくは、本発明において、詳細な工程(3−1)及び(3−2)を含む、混合する工程(3)は、高剪断ホモジナイザーを使用することにより行われる。
高剪断ホモジナイザーは、例えば回転部材を有する高剪断ホモジナイザー及び高圧ホモジナイザーを含むということが知られている。本発明において、Sonic Corporationから入手可能なSonolator(登録商標)、APV Manton Corporationから入手可能なManton Gaulin型ホモジナイザー及びMicrofluidics Corporationから入手可能なMicrofluidizerなどの高圧ホモジナイザーでなく、回転部材を有する高剪断ホモジナイザーが使用される。高圧ホモジナイザーが1つのレバー(流量に依存して決められる圧力)のみを有する一方で、回転部材を有するこのような高剪断ホモジナイザーは、2つの個別な操作レバー(流量及び回転速度)により製造操作の更なる柔軟性をもたらし、及び/又は高圧に対する必要投資がより少ないと考えられる。
本明細書で有用な回転部材を有する高剪断ホモジナイザーとしては、エマルションへの改善された転換という観点から、例えば、A.Berents Gmbh&Co.から入手可能なBecomix(登録商標)及びIndolaval/TetraPacから入手可能なLexa−30が挙げられる。そのまま使用される場合、回転部材を有する他のホモジナイザーと比較して、2つの相が、最初の合流後、高剪断場に急速に到達することができるので、これらの直接注入ローターステーター・ホモジナイザーが好ましい。回転部材を有するそのような他のホモジナイザーとしては、例えば、Primix Corporationから入手可能なT.K.パイプラインホモミキサー、及びIKA Corporationから入手可能なDR−3が挙げられる。回転部材を有するこれらの他のホモジナイザーは、2つの相が、最初の合流後、高剪断場に急速に到達することができるように改造して使用され得る。そのまま使用される場合、回転部材を有するこのような他のホモジナイザーは、エマルションに転換されない、増加した量の高融点脂肪化合物結晶を組成物中でもたらすかもしれない。T.K.パイプラインホモミキサーと名付けられたものなどの低エネルギー密度を有する他のホモジナイザーはまた、そのような高融点脂肪化合物結晶量の増加をもたらし得る。
温度条件の詳細
本発明において、油相は、高融点脂肪化合物の融点よりも高い温度を有する。好ましくは、油相は、油相の融点よりも高い温度を有する。好ましくは、油相は、これを水性キャリアと混合するとき、好ましくは約25℃から、より好ましくは約40℃から、更に好ましくは約50℃から、更により好ましくは約55℃から、一層好ましくは約66℃から、約150℃までの、より好ましくは約95℃までの、更により好ましくは約90℃までの、一層好ましくは約85℃までの温度を有する。
本発明において、水相は、高融点脂肪化合物の融点より低い温度を有する。好ましくは、水相は、油相と混合するときに、約10℃から、より好ましくは約15℃から、更により好ましくは約20℃から、約65℃までの、より好ましくは約55℃までの、更により好ましくは約52℃までの、一層好ましくは約48℃までの温度を有する。好ましくは、水相の温度は、油相と混合するときに、油相の温度よりも少なくとも約5℃低く、より好ましくは少なくとも約10℃低い。好ましくは、水相の温度は、油相と混合するとき、高融点脂肪化合物の融点よりも好ましくは約2℃〜約60℃低い、より好ましくは約2℃〜約40℃低い、更に好ましくは約2℃〜約30℃低い。
好ましくは、本発明において、エマルションの温度は、形成時には約10℃〜約85℃、より好ましくは約25℃〜約65℃である。好ましくは、特にゲルマトリックスを形成するとき、エマルションの温度は、高融点脂肪化合物の融点よりも約2℃〜約60℃低い、より好ましくは約2℃〜約40℃低い、更により好ましくは約2℃〜約30℃低い。
油相組成物の詳細
油相は、界面活性剤及び高融点脂肪化合物を含む。油相は、本発明の効果をもたらすという観点から、パーソナルケア組成物中で使用される界面活性剤及び高融点脂肪化合物の総重量に基づいて、好ましくは約50重量%〜約100重量%、より好ましくは約60重量%〜約100重量%、更により好ましくは約70重量%〜約100重量%の界面活性剤及び高融点脂肪化合物を含む。
界面活性剤及び高融点脂肪化合物は、本発明の効果をもたらすという観点から、他の成分の有無に拘わらず、油相の重量に基づいて、好ましくは約35重量%〜約100重量%、より好ましくは約50重量%〜約100重量%、更により好ましくは約60重量%〜約100重量%のレベルで油相中に存在する。
油相は、水及び低級アルキルアルコール、並びに多価アルコールなどの水性キャリアを含有し得る。含まれる場合には、油相中の水性キャリアの濃度は、本発明の効果をもたらすという観点から、油相の重量に基づいて約50重量%まで、より好ましくは約40重量%まで、更により好ましくは約25重量%まで、一層より好ましくは約15重量%までである。水性キャリアのうちで、油相中の水の濃度が油相の重量に基づいて、好ましくは約40重量%まで、より好ましくは約25重量%まで、更により好ましくは約15重量%まで、一層より好ましくは約10重量%までであるように、油相中の水の濃度を制御することが更に好ましい。油相は水を実質的に含まなくともよい。本発明において、「油相は水を実質的に含まない」は、油相が水を含まないこと、油相が成分の不純物以外に水を含有しないこと、又は油相が水を含有する場合には、このような水の濃度は極めて低いことを意味する。本発明において、油相中のこのような水の全濃度は、含まれる場合には、油相の重量に基づいて、好ましくは1重量%以下、より好ましくは0.5重量%以下、更により好ましくは0.1重量%以下である。
油相は、界面活性剤及び高融点脂肪化合物、並びに水性キャリア以外の他の成分を含有し得る。このような他の成分は、例えば非水溶性シリコーンなどの非水溶性成分及び/又は感熱性成分、非水溶性芳香剤、パラベンなどの非水溶性防腐剤、及びベンジルアルコールなどの非感熱性防腐剤である。本発明において、「油相に加えられた非水溶性成分」とは、成分が、25℃の水中で、好ましくは0.5g/水100g未満(0.5g/100gは含まない)、より好ましくは0.3g/水100g以下の溶解度を有することを意味する。そのような他の成分が含まれる場合は、油相中でのその濃度は、本発明の効果をもたらすという観点から、油相の重量に基づいて最大約50重量%であることが好ましく、より好ましくは最大約40重量%である。
水相組成物の詳細
水相は水性キャリアを含む。この水相は、本発明の効果をもたらすという観点から、パーソナルケア組成物中で使用される水性キャリアの総重量にもとづいて、好ましくは約50重量%〜約100重量%、より好ましくは約70重量%〜約100重量%、更により好ましくは約90重量%〜約100重量%の、一層より好ましくは約95重量%〜約100重量%の水性キャリアを含む。
水性キャリアは、本発明の効果をもたらすという観点から、他の成分の有無に拘わらず、水相の重量に基づいて、約50重量%〜約100重量%、より好ましくは約70重量%〜約100重量%の、更により好ましくは約90重量%〜約100重量%の、一層好ましくは約95重量%〜約100重量%のレベルで水相中に存在する。
水相は、界面活性剤及び高融点脂肪化合物を含有し得る。含まれる場合には、水相中の界面活性剤と高融点脂肪化合物との合計の濃度は、本発明の効果をもたらすという観点から、水相の重量に基づいて約20重量%まで、より好ましくは約10重量%まで、更により好ましくは約7重量%までであることが好ましい。一層より好ましくは、水相は、界面活性剤及び高融点脂肪化合物を実質的に含まない。本発明において、「水相は界面活性剤及び高融点脂肪化合物を実質的に含まない」は、水相が界面活性剤及び高融点脂肪化合物を含まないということ、又は水相が界面活性剤及び高融点脂肪化合物を含有する場合には、このような界面活性剤及び高融点脂肪化合物の濃度が極めて低いということを意味する。本発明において、水相中でのこのような界面活性剤及び高融点脂肪化合物の全濃度は、含まれる場合には、水相の重量に基づいて、好ましくは1重量%以下、より好ましくは0.5重量%以下、更により好ましくは0.1重量%以下である。水相は、界面活性剤及び高融点脂肪化合物、並びに水性キャリア以外の他の成分を含有し得る。そのようなほかの成分は、例えば、本発明で必要とされる可溶性塩、モノアルキルアミン塩カチオン性界面活性剤に対するI−グルタミン酸などの酸、水溶性成分及び/又は感熱性成分、例えば水溶性pH調節剤、フェノキシエタノール及びKathon(登録商標)などの水溶性防腐剤、並びに水溶性ポリマーである。本発明において、「水相に加えられた水溶性成分」とは、成分が、25℃の水中で、好ましくは少なくとも0.5g/水100g、より好ましくは少なくとも0.7g/100g、更により好ましくは少なくとも1.2g/水100g、更により好ましくは少なくとも1.5g/水100g、更により好ましくは少なくとも2.0g/水100の溶解度を有することを意味する。そのような他の成分が含まれる場合は、水相中でのその濃度は、本発明の効果をもたらすという観点から、水相の重量に基づいて約20重量%までであることが好ましく、より好ましくは約10重量%までである。
パーソナルケア組成物
本発明のパーソナルケア組成物は、界面活性剤、高融点脂肪化合物、及び水性キャリアを含む。界面活性剤、高融点脂肪化合物、及び水性キャリアは、エマルションの形態である。
カチオン性界面活性剤系
本発明の組成物は、カチオン性界面活性剤系を含む。カチオン性界面活性剤系は、本発明の効果をもたらすという観点から、組成物の重量に基づいて約0.8重量%から、好ましくは約1.0重量%から、より好ましくは約1.2重量%から、約8重量%まで、好ましくは約5重量%まで、より好ましくは約4重量%までの濃度で組成物中に含まれることが可能である。
好ましくは、本発明において、界面活性剤は非水溶性である。本発明において、「非水溶性界面活性剤」とは、界面活性剤が、25℃での水中で、好ましくは0.5g/水100g未満(0.5g/100gは含まない)、より好ましくは0.3g/水100g以下の溶解度を有することを意味する。
本明細書で有用なカチオン性界面活性剤系は、モノアルキルアミン塩カチオン性界面活性剤及びジアルキルカチオン性界面活性剤を含む。そのようなモノアルキルアミン塩カチオン性界面活性剤とジアルキルカチオン性界面活性剤との組み合わせは、例えばジアルキルカチオン性界面活性剤なしのモノアルキルアミン塩カチオン性界面活性剤、及び12〜30個の炭素原子を有する1つの長鎖アルキルを有するモノアルキル四級化アンモニウム塩カチオン性界面活性剤からなる他のカチオン性界面活性剤系と比べて、素早いすすぎ感をもたらすと考えられている。カチオン性界面活性剤系では、レオロジーの安定性及びコンディショニング効果の観点から、モノアルキルアミン塩カチオン性界面活性剤とジアルキルカチオン性との重量比が約1:1〜約5:1であるのが好ましく、より好ましくは約1.2:1〜約5:1、更により好ましくは約1.5:1〜約4:1である。
モノアルキルアミン塩カチオン性界面活性剤
本明細書で有用なモノアルキルアミン塩は酸とモノアルキルアミンとの塩であり、このモノアルキルアミンは、好ましくは12〜30個の炭素原子、より好ましくは16〜24個の炭素原子、更により好ましくは18〜22個のアルキル基の、1つの長鎖アルキルを有する。本明細書で有用なモノアルキルアミンには、モノアルキルアミドアミンも含まれる。一級、二級及び三級脂肪アミンが有用である。
特に有用なものは、約12〜約22個の炭素のアルキル基を有する第三級アミドアミンである。代表的な三級アミドアミンとしては、ステアラミドプロピルジメチルアミン、ステアラミドプロピルジエチルアミン、ステアラミドエチルジエチルアミン、ステアラミドエチルジメチルアミン、パルミタミドプロピルジメチルアミン、パルミタミドプロピルジエチルアミン、パルミタミドエチルジエチルアミン、パルミタミドエチルジメチルアミン、ベヘナミドプロピルジメチルアミン、ベヘナミドプロピルジエチルアミン、ベヘナミドエチルジエチルアミン、ベヘナミドエチルジメチルアミン、アラキダミドプロピルジメチルアミン、アラキダミドプロピルジエチルアミン、アラキダミドエチルジエチルアミン、アラキダミドエチルジメチルアミン、ジエチルアミノエチルステアラミドが挙げられる。本発明で有用なアミンは、米国特許第4,275,055号(Nachtigalら)に開示されている。
これらのアミンは、l−グルタミン酸、乳酸、塩酸、リンゴ酸、コハク酸、酢酸、フマル酸、酒石酸、クエン酸、l−グルタミン塩酸、マレイン酸、及びそれらの混合物、より好ましくはl−グルタミン酸、乳酸、クエン酸と、約1:0.3〜約1:2、より好ましくは約1:0.4〜約1:1のアミン対酸のモル比で組み合わせて使用される。
ジアルキルカチオン性界面活性剤
本明細書で有用なジアルキルカチオン性界面活性剤は、12〜30個の炭素原子、より好ましくは16〜24個の炭素原子、更により好ましくは18〜22個の炭素原子の2つの長鎖アルキルを有するようなもの、例えば、ジ−長鎖アルキル四級化アンモニウム塩である。本明細書で有用なそのようなジアルキル四級化アンモニウム塩は、次の式(I)を有するようなものである:
Figure 0005952394
式中、R71、R72、R73及びR74のうちの2つは、12〜30個の炭素原子、好ましくは16〜24個の炭素原子、より好ましくは18〜22個の炭素原子の脂肪族基、あるいは最大約30個までの炭素原子を有する芳香族、アルコキシ、ポリオキシアルキレン、アルキルアミド、ヒドロキシアルキル、アリール又はアルキルアリール基から選択され、R71、R72、R73及びR74の残りは、独立して1〜約8個の炭素原子、好ましくは1〜3個の炭素原子の脂肪族基、あるいは最大約8個の炭素原子を有する芳香族、アルコキシ、ポリオキシアルキレン、アルキルアミド、ヒドロキシアルキル、アリール、又はアルキルアリール基から選択され、X-は、塩化物及び臭化物などのハロゲン化物、メトサルフェート及びエトサルフェートなどのC1〜C4アルキルサルフェート、並びにそれらの混合物からなる群から選択される塩形成アニオンである。脂肪族基は、炭素原子及び水素原子に加えて、エーテル結合、及びアミノ基のような他の基を含有することができる。より長鎖の脂肪族基、例えば、約16個以上の炭素のものは、飽和であっても不飽和であってもよい。好ましくは、R71、R72、R73及びR74のうちの2つは、炭素原子数12〜30の、より好ましくは炭素原子数16〜24の、更により好ましくは炭素原子数18〜22のアルキル基から選択され、R71、R72、R73及びR74のうちの残りは、CH3、C25、C24OH、CH265、及びこれらの混合物から独立して選択される。
このような好ましいジアルキルカチオン性界面活性剤としては、例えば、ジアルキル(14〜18)ジメチルアンモニウムクロリド、ジタローアルキルジメチルアンモニウムクロリド、2水添タローアルキルジメチルアンモニウムクロリド、ジステアリルジメチルアンモニウムクロリド、及びジセチルジメチルアンモニウムクロリドが挙げられる。
高融点脂肪化合物
本発明の効果をもたらすという観点から、高融点脂肪化合物は、組成物の重量に基づいて約2重量%、好ましくは約2.5重量%、より好ましくは約3重量%、更により好ましくは約35重量%から、約15重量%、好ましくは約10重量%までの濃度で組成物中に含むことが可能である。
エマルション、特にゲルマトリックスの安定性という観点から、本明細書で有用な高融点脂肪化合物は、25℃以上の、好ましくは40℃以上の、より好ましくは45℃以上の、更により好ましくは50℃以上の融点を有する。好ましくは、そのような融点は、より容易な製造及びより容易な乳化という観点から、好ましくは約90℃まで、より好ましくは約80℃まで、更に好ましくは約70℃まで、更により好ましくは約65℃まである。本発明では、高融点脂肪化合物は、単一化合物として、又は、少なくとも2つの高融点脂肪化合物の配合物若しくは混合物として、使用することができる。このような配合物又は混合物として使用されるとき、上記融点とは、配合物又は混合物の融点を意味する。
本明細書で有用な高融点脂肪化合物は、脂肪アルコール、脂肪酸、脂肪アルコール誘導体、脂肪酸誘導体及びこれらの混合物からなる群から選択される。当業者は、本明細書のこの項に開示されている化合物が、場合によっては2つ以上の分類に属することがある(例えば、いくつかの脂肪アルコール誘導体が脂肪酸誘導体としても分類されることがあり得る)ということを理解している。しかしながら、示されている分類は、その特定の化合物を限定することを意図するものではなく、分類及び命名法の便宜上そのようになされている。更に、二重結合の数及び位置、並びに分枝鎖の長さ及び位置に応じて、ある必要な炭素原子を有する特定の化合物が上記の本発明において好ましい融点未満の融点を有する可能性があることが、当業者には理解されている。そのような低融点の化合物は、この項には含まれないものとする。高融点化合物の非限定的な例は、International Cosmetic Ingredient Dictionary(Fifth Edition,1993)及びCTFA Cosmetic Ingredient Handbook(Second Edition,1992)に記載されている。
様々な高融点脂肪化合物のうち、脂肪アルコールが好ましくは本発明の組成物に使用される。本明細書で有用な脂肪アルコールは、約14〜約30個の炭素原子、好ましくは約16〜約22個の炭素原子を有するものである。これらの脂肪アルコールは飽和しており、直鎖又は分枝鎖アルコールであることができる。
例えば、好ましい脂肪アルコールとしては、セチルアルコール(約56℃の融点を有する)、ステアリルアルコール(約58〜59℃の融点を有する)、ベヘニルアルコール(約71℃の融点を有する)、及びこれらの混合物が挙げられる。これらの化合物は、上記の融点を有することが知られている。しかしながら、これらは多くの場合、供給されるときにより低い融点を有するが、それはこのような供給される製品は多くの場合、主鎖アルキルがセチル、ステアリル又はベヘニル基であるアルキル鎖長分布を有する脂肪アルコールの混合物であるからである。本発明では、より好ましい脂肪アルコールは、セチルアルコール、ステアリルアルコール及びこれらの混合物である。
本明細書で有用な市販の高融点脂肪化合物には、Shin Nihon Rika(Osaka、Japan)から入手可能な商品名KONOLシリーズ及びNOF(Tokyo、Japan)から入手可能な商品名NAAシリーズのセチルアルコール、ステアリルアルコール、及びベヘニルアルコール;WAKO(Osaka、Japan)から入手可能な商品名1−DOCOSANOLの純粋なベヘニルアルコールが挙げられる。
ゲルマトリックス
好ましくは、本発明において、エマルションは、ゲルマトリックスの形態である。このゲルマトリックスは、カチオン性界面活性剤系、高融点脂肪化合物、及び水性キャリアを含む。このゲルマトリックスは、濡れた毛髪に塗布したときの滑りやすい感触、並びに乾燥した毛髪上での柔軟性及び保湿された感触などの様々なコンディショニング効果をもたらすのに好適である。
好ましくは、特にゲルマトリックスを形成するとき、カチオン性界面活性剤及び高融点脂肪化合物の総量は、本発明の効果をもたらすという観点から、組成物の重量に基づいて約4.5重量%、好ましくは約5.0重量%、より好ましくは約5.5重量%から、展延性及び製品外観という観点から、組成物の重量に基づいて約15重量%まで、好ましくは約14重量%まで、より好ましくは約13重量%まで、更により好ましくは約10重量%までである。更に、ゲルマトリックスを形成するとき、カチオン性界面活性剤及び高融点脂肪化合物は、改善された湿潤コンディショニング効果をもたらすという観点から、カチオン性界面活性剤と高融点脂肪化合物との重量比が、好ましくは約1:1〜約1:10、より好ましくは約1:1.5〜約1:7、更により好ましくは約1:2〜約1:6の範囲となるような濃度で含有される。
好ましくは、ゲルマトリックスが形成されるとき、本発明の組成物は、ゲルマトリックスの安定性という観点から、アニオン性界面活性剤及びアニオン性ポリマーを実質的に含まない。本発明では、「組成物がアニオン性界面活性剤及びアニオン性ポリマーを実質的に含まない」とは、組成物がアニオン性界面活性剤及びアニオン性ポリマーを実質的に含まないこと、又は、たとえ組成物がアニオン性界面活性剤及びアニオン性ポリマーを含有したとしても、このようなアニオン性界面活性剤及びアニオン性ポリマーの濃度は非常に低いことを意味する。本発明において、このようなアニオン性界面活性剤及びアニオン性ポリマーの全濃度は、含まれる場合には、好ましくは組成物の重量に基づいて1重量%以下、より好ましくは0.5重量%以下、更により好ましくは0.1重量%以下である。最も好ましくは、このようなアニオン性界面活性剤及びアニオン性ポリマーの合計濃度は、組成物の重量に基づいて0重量%である。
水性キャリア
本発明の組成物は水性キャリアを含む。このキャリアの濃度及び種類は、他の成分との相溶性及び製品の他の所望の特性によって選択される。
本発明で有用なキャリアとしては、水、並びに低級アルキルアルコール及び多価アルコールの水溶液が挙げられる。本明細書で有用な低級アルコールは、1〜6個の炭素を有する一価アルコールであり、より好ましくは、エタノール及びイソプロパノールである。本明細書で有用な多価アルコールとしては、プロピレングリコール、ヘキシレングリコール、グリセリン、及びプロパンジオールが挙げられる。
好ましくは、水性キャリアは実質的に水である。脱イオン水が使用されるのが好ましい。ミネラルカチオンを含む天然源からの水も、製品の所望の特性に応じて使用することができる。一般的に、本発明の組成物は約20%〜約99%、好ましくは約30%〜約95%、より好ましくは約80%〜約90%の水を含む。
可溶性塩
本発明の組成物は、可溶性塩を更に含む。驚くべきことに、モノアルキルアミン塩カチオン性界面活性剤及びジアルキルカチオン性界面活性剤を含むカチオン性界面活性剤系を使用すると、可溶性塩を追加することにより、そのようなカチオン性界面活性剤系が高融点脂肪化合物とともにエマルション、特にゲルマトリックスへの効果的な転換が促進されることが、本発明の発明者らにより発見された。
可溶性塩は、組成物の重量に基づいて、好ましくは約0.05重量%〜約5重量%、より好ましくは約0.05重量%〜約2重量%、更により好ましくは約0.08重量%〜約1重量%の濃度で含まれる。
溶性塩とモノアルキルアミン塩カチオン性界面活性剤のための酸との重量比は、約1:0.5〜約1:10であるのが好ましく、より好ましくは約1:1〜約1:8、更により好ましくは約1:1.5〜約1:5である。
本明細書で有用なそのような可溶性塩は、25℃の水中で、好ましくは0.5g/水100g以上、より好ましくは1g/水100g以上、更により好ましくは1.5g/水100g以上、更により好ましくは3g/水100g以上の溶解度を有するものである。
本明細書で有用なそのような可溶性塩には、例えばEDTA二ナトリウム、塩化ナトリウム、クエン酸ナトリウム、炭酸ナトリウム、及びそれらの混合物が挙げられる。
可溶性塩は、例えば、エマルションの形成に先立って水相に加えることができる、又は任意成分追加に先立って/それと同時に/その後にエマルションに加えることができるなど、いつ加えてもよい。好ましくは、可溶性塩は、エマルションの形成に先立って水相に加えられる。
シリコーン化合物
好ましくは、本発明の組成物は好ましくはシリコーン化合物を含有する。シリコーン化合物は、乾燥した毛髪に滑らかさ及び柔らかさをもたらすことができると考えられる。本明細書のシリコーン化合物は、好ましくは組成物の重量に基づいて約0.1重量%〜約20重量%、より好ましくは約0.5重量%〜約10重量%、更により好ましくは約1重量%〜約8重量%の濃度で使用され得る。
好ましくは、シリコーン化合物は、組成物中にて、約1マイクロメートル〜約50マイクロメートルの平均粒径を有する。
本明細書において有用なシリコーン化合物は、単一化合物として、少なくとも2つのシリコーン化合物のブレンド又は混合物として、あるいは少なくとも1つのシリコーン化合物と少なくとも1つの溶媒とのブレンド又は混合物として、好ましくは25℃において約1,000〜約2,000,000mPa・sの粘度を有する。
粘度は、Dow Corning Corporateの試験方法CTM0004(1970年7月20日)に記載されているガラスキャピラリー粘度計により測定できる。好適なシリコーン流体としては、ポリアルキルシロキサン、ポリアリールシロキサン、ポリアルキルアリールシロキサン、ポリエーテルシロキサンコポリマー、アミノ置換シリコーン、四級化シリコーン及びこれらの混合物が挙げられる。コンディショニング特性を有する他の不揮発性シリコーン化合物も使用することができる。
好ましいポリアルキルシロキサンには、例えば、ポリジメチルシロキサン、ポリジエチルシロキサン及びポリメチルフェニルシロキサンが挙げられる。ジメチコンとしても知られるポリジメチルシロキサンが、特に好ましい。これらのシリコーン化合物は、例えばGeneral Electric CompanyのViscasil(登録商標)及びTSF 451シリーズ、並びにDow CorningのDow Corning SH200シリーズから利用できる。
上記ポリアルキルシロキサンは、例えば、低い粘度を有するシリコーン化合物との混合物として入手可能である。このような混合物は、好ましくは約1,000mPa・s〜約100,000mPa・s、より好ましくは約5,000mPa・s〜約50,000mPa・sの粘度を有する。このような混合物は好ましくは(i)25℃において約100,000mPa・s〜約30,000,000mPa・sの粘度、好ましくは約100,000mPa・s〜約20,000,000mPa・sの粘度を有する第1シリコーンと、(ii)25℃において約5mPa・s〜約10,000mPa・sの粘度、好ましくは約5mPa・s〜約5,000mPa・sの粘度を有する第2シリコーンと、を含む。本明細書で有用なこのような混合物には、例えば、GE Toshibaから入手可能な18,000,000mPa・sの粘度を有するジメチコンと200mPa・sの粘度を有するジメチコンとのブレンド、GE Toshibaから入手可能な18,000,000mPa・sの粘度を有するジメチコンとシクロペンタシロキサンとのブレンドが挙げられる。
本明細書で有用なシリコーン化合物は、また、シリコーンガムを含む。用語「シリコーンガム」は、本明細書で使用するとき、25℃において1m2/s(1,000,000センチストークス)以上の粘度を有するポリオルガノシロキサン材料を意味する。本明細書に記載のシリコーンガムはまた、上に開示したシリコーン化合物と一部重複する部分も有り得るとみなされる。この重複は、これらの物質のいずれにおいても限定を意図しない。「シリコーンガム」は、典型的に約200,000を越え、一般的に約200,000〜約1,000,000の質量分子量を有する。具体的な例としては、ポリジメチルシロキサン、ポリ(ジメチルシロキサン・メチルビニルシロキサン)コポリマー、ポリ(ジメチルシロキサン・ジフェニルシロキサン・メチルビニルシロキサン)コポリマー及びこれらの混合物が挙げられる。シリコーンガムは、例えば低い粘度を有するシリコーン化合物との混合物として入手可能である。本明細書で有用なそのような混合物には、例えば、Shin−Etsuから入手可能なガム/シクロメチコンブレンドが挙げられる。
本明細書で有用なシリコーン化合物には、また、アミノ置換物質が挙げられる。好ましいアミノシリコーンには、例えば次の一般式(I)に従うものが挙げられる。
(R1a3-a−Si−(−OSiG2n−(−OSiGb(R12-bm−O−SiG3-a(R1a
式中、Gは水素、フェニル、ヒドロキシ又はC1〜C8アルキルであり、好ましくはメチルであり、aは0又は1〜3の値を有する整数であり、好ましくは1であり、bは0、1又は2であり、好ましくは1であり、nは0〜1,999の数であり、mは0〜1,999の整数であり、nとmの合計は1〜2,000の数であり、aとmは両方が共に0にはならず、R1は一般式CqH2qLに従う一価のラジカルであり、式中、qは2〜8の値を有する整数であり、Lは以下の基:−N(R2)CH2−CH2−N(R22、−N(R22、−N(R23-、−N(R2)CH2−CH2−NR22-から選択され、式中、R2は水素、フェニル、ベンジル又は飽和炭化水素ラジカルであり、好ましくは約C1〜約C20のアルキルラジカルであり、A-はハロゲン化物イオンである。
極めて好ましいアミノシリコーンは、式(I)に対応するものであり、式中、m=0、a=1、q=3、G=メチルであり、nは好ましくは約1500〜約1700、より好ましくは約1600であり、Lは−N(CH32又は−NH2、より好ましくは−NH2である。別の極めて好ましいアミノシリコーンは、式(I)に対応するものであり、式中、m=0、a=1、q=3、G=メチルであり、nは好ましくは約400〜約600、より好ましくは約500であり、Lは−N(CH32又は−NH2、より好ましくは−NH2である。このような非常に好ましいアミノシリコーンは、末端アミノシリコーンと呼ばれることがあるが、これはシリコーン鎖の一端又は両端が、窒素含有基によって末端処理されているためである。
上記のアミノシリコーンが組成物中に組み込まれる場合、より低粘度を有する溶媒と混合することができる。このような溶媒としては、例えば、極性又は非極性の、揮発性又は不揮発性油が挙げられる。このような油としては、例えば、シリコーンオイル、炭化水素、及びエステルが挙げられる。このような各種溶媒のうち、好ましいものは、非極性、揮発性炭化水素、揮発性環状シリコーン、不揮発性線状シリコーン及びこれらの混合物からなる群から選択されるものである。本明細書で有用な不揮発性直鎖シリコーンは、25℃で約1〜約0.02m2/s(20,000センチストークス)、好ましくは約2E−5〜約0.01m2/s(約20〜約10,000センチストークス)の粘度を有するものである。好ましい溶媒の中でも、特に好ましいのは、アミノシリコーンの粘度を低減させ、かつ乾燥した毛髪の摩擦を低減させるなど、改善されたヘアコンディショニング効果もたらすという観点から、無極性の揮発性炭化水素、特に無極性の揮発性イソパラフィンである。このような混合物は、好ましくは約1,000mPa・s〜約100,000mPa・s、より好ましくは約5,000mPa・s〜約50,000mPa・sの粘度を有する。
他の好適なアルキルアミノ置換シリコーン化合物には、シリコーン主鎖のペンダント基としてアルキルアミノ置換を有するものが挙げられる。極めて好ましいものは、「アモジメチコン」として知られているものである。本明細書で有用な市販のアモジメチコンには、例えば、Dow Corningから入手可能なBY16−872が挙げられる。
上記シリコーン化合物は更に、機械的混合によるか、又はエマルション重合による合成段階で、アニオン性界面活性剤、非イオン性界面活性剤、カチオン性界面活性剤及びこれらの混合物から選択される界面活性剤を用いて又は用いないで作製されるエマルションの形態で本発明の組成物に組み入れることができる。
追加の構成成分
本発明の組成物は他の追加的な構成成分を含んでもよく、それは最終的な製品の所望の特性によって当業者により選択でき、それは組成物をより美容的又は審美的に適格なものにしたり、付加的な使用による利益を組成物に提供するのに好適なものである。このようなその他の追加成分は、一般に、組成物の重量に基づいて約0.001重量%〜約10重量%、好ましくは約5重量%以下の濃度で個々に使用される。
他の多種多様な追加的な成分が本組成物に配合可能である。これらには、他のコンディショニング剤、例えばHormelから入手可能な商標名Peptein 2000の加水分解コラーゲン、Eisaiから入手可能な商標名Emix−dのビタミンE、Rocheから入手可能なパンテノール、Rocheから入手可能なパンテニルエチルエーテル、加水分解したケラチン、タンパク質、植物抽出物、及び栄養素;防腐剤、例えば、ベンジルアルコール、メチルパラベン、プロピルパラベン及びイミダゾリジニル尿素;pH調整剤、例えば、クエン酸、クエン酸ナトリウム、コハク酸、リン酸、水酸化ナトリウム、炭酸ナトリウム;着色剤、例えば、食品、医薬品及び化粧品用又は医薬品及び化粧品用染料のいずれか(FD&C or D&C);香料;紫外線用及び赤外線用の遮断剤及び吸収用薬剤、例えば、ベンゾフェノン;並びにふけ防止剤、例えば、ジンクピリチオンが挙げられる。
製品形態
本発明の組成物は、リンスオフ(洗い流し型)製品又はリーブオン(つけっ放し型)製品の形態であることができ、またクリーム、ジェル、エマルション、ムース、及びスプレーを包含するが、これらに制限されない多種多様な製品形態に配合されることができる。本発明の組成物は、ヘアコンディショナー、特にリンスオフヘアコンディショナーに特に好適である。
使用方法
本発明の組成物は、好ましくは毛髪のコンディショニング手段に使用され、この手段は以下の工程を含む:
(i)毛髪をシャンプーした後、毛髪をコンディショニングするために有効量のコンディショニング組成物を毛髪に適用する工程、及び
(ii)その後、毛髪をすすぐ工程。
本明細書での有効量は、例えば、毛髪10g当たり約0.1mL〜約2mL、好ましくは毛髪10g当たり約0.2mL〜約1.5mLである。
本発明の組成物は、すすぎ前の湿潤コンディショニング効果を維持しながら、改良されたコンディショニング効果、特にすすぎ後の改良された湿潤コンディショニング効果、及び改良された乾燥コンディショニングを提供する。本発明の組成物は、また、改善された製品外観を消費者に提供することができる。それゆえに、本発明の組成物は低減された使用量でも、全量の従来のコンディショナー組成物のコンディショニング効果と同じレベルのコンディショニング効果を提供することができる。本明細書では、このような低減された使用量は、例えば、毛髪10g当たり約0.3mL〜約0.7mLである。
以下の実施例は、本発明の範囲に含まれる実施形態を更に説明及び実証するものである。これらの実施例はあくまで例示を目的として与えられるものであって、本発明を限定するものとして解釈されるべきではない。実施例には、本発明の趣旨及び範囲から逸脱することなく多くの変形例が可能である。成分は、適用できる場合は、化学名又はCTFA名称で識別され、そうでない場合には以下で定義される。
Figure 0005952394
構成成分の定義
*1 67〜69%のジセチルジモニウムクロリド(プロピレングリコールの残部、100%とする)及び5%の水、Evonik Goldschmidt Corporationから入手可能
*2 アミノシリコーン:GEから入手可能、10,000mPa・sの粘度を有し、以下の化学式(I)を有する。
(R1a3-a−Si−(−OSiG2n−(−OSiGb(R12-bm−O−SiG3-a(R1a (I)
式中、Gはメチルであり、aは1の整数であり、bは0、1又は2であり、好ましくは1であり、nは400〜約600の数であり、mは0の整数であり、R1は、一般式CqH2qLに従う一価のラジカルであり、式中、qは3の整数であり、Lは、−NH2である。
調製方法
上述のヘアコンディショニング組成物「実施例1」〜「実施例3」及び「実施例i」〜「実施例iii」は、上記のように以下の方法I又はIIのうちの1つにより調製された。
方法I
成分1〜7を混合し、約66℃〜約85℃に加熱して、油相を形成する。別に、成分8〜12を混合し、約20℃〜約48℃に加熱して、水相を形成する。Becomix(登録商標)直接噴射式ローターステーター・ホモジナイザーに油相を注入する。油相が、1.0×105J/m3〜1.0×107J/m3のエネルギー密度を有しかつ水相が既に存在する高剪断場に到達するのに、0.2秒以下を要する。ゲルマトリックスが形成される。含まれる場合には、攪拌しながら成分13〜17をゲルマトリックスに添加する。次に、組成物を室温に冷却する。
方法II
成分1〜12を攪拌しながら加え、約80℃に加熱する。混合物を約55℃まで冷却し、ゲルマトリックスを形成する。含まれる場合には、攪拌しながら成分13〜17をゲルマトリックスに添加する。次に、混合物を室温に冷却する。
特性及びコンディショニング効果
上記組成物のいくつかに関しては、以下の方法で特性及びコンディショニング効果を評価する。評価結果は上にも示す。
「実施例1」〜「実施例3」で開示され説明される実施形態は、本発明の方法により作製されるヘアコンディショニング組成物であり、洗い流し用途に特に有用である。このような実施形態は、多くの利点を有する。例えば、これらは効果的にエマルションに転換し、湿潤コンディショニング効果をもたらす。
このような利点は、本発明の実施例と比較例「実施例i」〜「実施例iii」との比較により理解することができる。例えば、改善された湿潤コンディショニング効果は、本発明の「実施例1」及び「実施例2」で観察され、比較例「実施例i」〜「実施例iii」と比較される。これは、本発明の「実施例1」及び「実施例2」におけるレオロジーの増大、並びに本発明の「実施例1」及び「実施例2」における、層状ゲルマトリックスへの効果的な転換のためである。
すすぎ前の湿潤コンディショニング
すすぎ前の湿潤コンディショニングは、10mLの組成物を適用した後の毛髪試料に触れることにより、パネリストにより評価される。
○:対照と比較して、改善された湿潤コンディショニング効果をもたらすと判断された。
C:対照
C1:対照と同等であると判断された。
×:対照と比較して、湿潤コンディショニング効果が劣っていると判断された。
本明細書に開示した寸法及び値は、記載された正確な数値に厳密に限定されるものと理解されるべきではない。むしろ、特に断らないかぎり、そのような寸法のそれぞれは、記載された値及びその値の周辺の機能的に同等の範囲の両方を意味するものとする。例えば、「40ミリメートル」として開示される寸法は、「約40ミリメートル」を意味するものである。
相互参照されるか又は関連する全ての特許又は特許出願を含む、本願に引用される全ての文書を、特に除外すること又は限定することを明言しないかぎりにおいて、その全容にわたって本願に援用するものである。いずれの文献の引用も、こうした文献が本願で開示又は特許請求される全ての発明に対する先行技術であることを容認するものではなく、また、こうした文献が、単独で、あるいは他の全ての参照文献とのあらゆる組み合わせにおいて、こうした発明のいずれかを参照、教示、示唆又は開示していることを容認するものでもない。更に、本文書において、用語の任意の意味又は定義の範囲が、参考として組み込まれた文書中の同様の用語の任意の意味又は定義と矛盾する場合には、本文書中で用語に割り当てられる意味又は定義に準拠するものとする。
本発明の特定の実施形態が例示され記載されてきたが、本発明の趣旨及び範囲から逸脱することなく他の様々な変更及び修正を実施できることが、当業者には自明であろう。したがって、本発明の範囲内にあるそのような全ての変更及び修正を添付の特許請求の範囲で扱うものとする。

Claims (12)

  1. パーソナルケア組成物の調製方法であって、
    前記組成物が、モノアルキルアミドアミン塩カチオン性界面活性剤及びジアルキルカチオン性界面活性剤を含むカチオン性界面活性剤系と、高融点脂肪化合物と、水性キャリアと、を含み、
    本方法が、
    (1)界面活性剤と、高融点脂肪化合物と、を含む油相を調製する工程であって、前記油相の温度が前記高融点脂肪化合物の融点よりも高い、調製工程と、
    (2)水性キャリアを含む水相を調製する工程であって、前記水相の前記温度が前記高融点脂肪化合物の前記融点よりも低い、調製工程と、
    (3)前記油相と前記水相とを混合して、エマルションを形成する工程と、を含み、
    前記混合する工程(3)が、以下の詳細工程:
    (3−1)1.0×10J/m以上のエネルギー密度を有する高剪断場の中に前記油相又は前記水相のいずれかを供給する工程と、
    (3−2)前記場にもう一方の相を直接供給する工程と、
    (3−3)エマルションを形成する工程と、を含み、
    前記混合する工程(3)が、回転部材を有するホモジナイザーを使用することにより行われ、
    前記油相が、前記油相の重量に基づいて0重量%〜50重量%の前記水性キャリアを含有し、
    前記組成物が、可溶性塩を更に含み、
    前記モノアルキルアミドアミン塩カチオン性界面活性剤は、酸とモノアルキルアミドアミンとの塩であり、該塩はl−グルタミン酸、乳酸、塩酸、リンゴ酸、コハク酸、酢酸、フマル酸、酒石酸、クエン酸、l−グルタミン塩酸、マレイン酸、及びそれらの混合物から成る群から選択され、
    前記可溶性塩と前記モノアルキルアミドアミン塩カチオン性界面活性剤のための酸との重量比は、1:0.5〜1:10であり、
    前記モノアルキルアミドアミン塩カチオン性界面活性剤と前記ジアルキルカチオン性界面活性剤との重量比が1.5:1〜4:1であり、かつ
    前記ジアルキルカチオン性界面活性剤は、16〜24個の炭素原子の2つの長鎖アルキルを有する、方法。
  2. 前記混合する工程(3)が、以下の詳細工程:
    (3−1)1.0×10J/m以上のエネルギー密度を有する高剪断場に前記水相を供給する工程と、
    (3−2)前記場に前記油相を直接供給する工程と、
    (3−3)エマルションを形成する工程と、を含む、請求項1に記載の方法。
  3. 前記高剪断場が1.0×10J/mより大のエネルギー密度を有する、請求項1に記載の方法。
  4. 前記2つの相が、最初の合流後、0.52秒以内で前記高剪断場に到達する、請求項1に記載の方法。
  5. 前記回転部材を有するホモジナイザーが、ローターステーター・ホモジナイザーである、請求項1に記載の方法。
  6. 前記エマルションの前記温度が、前記高融点脂肪化合物の融点よりも2℃〜60℃低い、請求項1に記載の方法。
  7. 油相中の前記水の濃度が、前記油相の重量に基づいて最大で40重量%である、請求項1に記載の方法。
  8. 油相中の前記水の濃度が、前記油相の重量に基づいて最大で25重量%である、請求項1に記載の方法。
  9. 前記エマルションが、カチオン性界面活性剤と、高融点脂肪化合物と、水性キャリアとを含むゲルマトリックスである、請求項1に記載の方法。
  10. 前記カチオン性界面活性剤と前記高融点脂肪化合物との重量比が、1:1〜1:4の範囲内である、請求項9に記載の方法。
  11. 前記可溶性塩が、EDTA二ナトリウム、塩化ナトリウム、クエン酸ナトリウム、炭酸ナトリウム、及びこれらの混合物からなる群から選択される、請求項1に記載の方法。
  12. 前記可溶性塩が、前記水相に加えられる、請求項1に記載の方法。
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