JP5950912B2 - 放射線画像撮影システム - Google Patents

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Description

本発明は、被写体を透過した放射線源からの放射線を放射線画像情報に変換する放射線検出装置を具備した放射線画像撮影システムに関し、例えば放射線撮影により断層画像を取得するトモシンセシス撮影に用いて好適な放射線画像撮影システムに関する。
近時、医療分野においては、人体を透過した放射線の強度を検出することで人体内部の撮像を行うFPD(Flat Panel Detector)等の可搬性の放射線撮像装置が用いられている。このFPD(以下、電子カセッテという)は患者をベッド等に乗せたまま撮像することができ、電子カセッテの位置を変更することにより撮像箇所も調整することができるため、動けない患者に対しても柔軟に対処することができる。
電子カセッテとしては、例えば放射線を可視光に一旦変換するシンチレータと、可視光を電気信号に変換する固体検出素子とを用いた間接変換型の電子カセッテがある。特に、CsI(ヨウ化セシウム)を用いたシンチレータを有する電子カセッテは、応答速度が速く、高い検出能力を有し、性能を向上させることができる。
しかし、CsIを用いたシンチレータを有する電子カセッテにおいては、CsIを用いたシンチレータ特有の現象で、残像の一種である高輝度燃焼(ブライトバーン)があり、特に、強い放射線の照射を受けたときに発生する。線量を多くして撮影した後に再度撮影を行う場合においては、線量の多い撮影の際に、トラップが不均一に多数形成され、その後の撮影において、トラップに基づく情報も一気に放射線画像情報として加算されて出力されるため、ブライトバーンによる不均一な場所での不均一な感度上昇が発生し、コントラストの低下等を招き、画質を劣化させるという問題がある。これは、読影での診断精度の低下につながる。
そこで、従来では、上述のブライトバーン現象の発生を抑制するために、特開2003−107163号公報、特表2010−523997号公報及び特表2009−514636号公報に示す方法が提案されている。
特開2003−107163号公報では、シンチレータを加熱することで、ディープトラップに保持された電荷を放出させる。
特表2010−523997号公報では、放射線撮影後に、X線照射面と反対側から紫外線を照射することで、シンチレータを発光させ、この発光に伴って形成された画像情報を補正(較正)に用いている。
特表2009−514636号公報では、本撮影の前に予め放射線を照射して全体的にディープトラップを形成しておくことで、局部的な感度上昇の発生を抑制している。
上述したブライトバーン現象は、一般に残像現象と呼ばれている。この残像現象は、例えばセレンを用いた直接変換型の電子カセッテにおいても発生し、「ゴースト」と称されている。このゴーストは、上述したブライトバーンと同様に、前の撮影でセレンに残留した電荷が、その後の撮影において、残留中の電荷の情報も一気に放射線画像情報として加算されて出力され、ゴーストによる不均一な場所での不均一な感度上昇が発生し、コントラストの低下等を招き、画質を劣化させる。
そこで、従来では、非晶質セレンをベースとした電荷発生器層と物理的且つ電気的に接触した状態でその上に上部電極を直接的に設けることでゴースト発生を減少させている(特開2006−263452号公報参照)。また、従来の他の例では、非晶質セレンをベースとした電荷発生器層に、非絶縁性有機層を介して上部電極を設けて、非絶縁性有機層を横断しての電荷の輸送を可能とさせることで、ゴーストを減少させている(特開2007−199065号公報、特開2007−296337号公報参照)。なお、電荷バリア層を形成しないことから、強い放射線の照射を受けた場合に、信号格納コンデンサと結合されている薄膜トランジスタのブレークダウン損傷が懸念されるが、該ブレークダウン損傷を防止するために、積極的にリーク電流を流す構成を採用している。
しかしながら、特開2003−107163号公報記載の方法は、シンチレータを加熱する必要から、撮影を終えてから、加熱を開始して、ディープトラップに保持された電荷を放出させるまでに一定の時間が必要であり、短い時間に連続撮影する方式の撮影等には適用させることができないという問題がある。
特表2010−523997号公報記載の方法は、X線照射面と反対側から紫外線を照射することで、補正用画像を前もって得る方法であるが、紫外線照射によるシンチレータでの発光の量が少ないため、必ずしも精度ある補正ができるとは限らない。また、筐体や内部構造の構成材料として紫外線を透過し易い材料を選択しなければならず、電子カセッテの設計の自由度が低下し、コストの低廉化に限界があるという問題もある。
特表2009−514636号公報記載の方法は、ブライトバーンは数日にわたって続く現象であるため、ブライトバーンを意図的に作った後の制御ができるかは疑問である。
特開2006−263452号公報、特開2007−199065号公報及び特開2007−296337号公報記載の方法は、上部電極として、下側に存在する電荷発生器層よりも低い仕事関数を有する材料であって、しかも、セレンと接触した場合に化学的に安定な材料を選択しなければならず、電子カセッテの設計の自由度が低下し、コストの低廉化に限界があるという問題がある。しかも、強い放射線の照射を受けた場合に積極的に流すリーク電流がゲートドライバや出力回路系に影響を及ぼさないようにタイミングや回路構成を再構築する必要があり、回路構成の複雑化、高コストにつながるおそれがある。
本発明は上述した課題を考慮してなされたものであり、被写体の外形に依存することなく、簡単な構成で、残像現象(ブライトバーンやゴースト)が発生する部位を避けて撮像することが可能となり、S/N比やコントラストの低下を抑制することができ、しかも、放射線検出装置の設計の自由度を低下させることなく、コストの低廉化を図ることができる放射線画像撮影システムを提供することを目的とする。
発明に係る放射線画像撮影システムは、放射線源と、筐体と、該筐体内に収容され、少なくとも被写体を透過した前記放射線源からの放射線を放射線画像情報に変換する変換部を有する放射線検出器とを具備した放射線検出装置と、少なくとも前記変換部を移動させる移動部と、前回の放射線撮影によって放射線が前記被写体を透過しないで照射された領域に対して、次の放射線撮影によって前記被写体を透過した放射線が照射されることとなる目標タイミングを予測するタイミング予測部と、制御部とを有し、前記タイミング予測部は、前回の放射線撮影によって前記放射線が前記被写体を透過しないで照射された前記領域を第1座標情報として取得する第1座標取得部と、次回の放射線撮影によって前記被写体を透過した前記放射線が照射される領域を第2座標情報として取得する第2座標取得部と、前記第1座標情報で示される領域と前記第2座標情報で示される領域の少なくとも一部が重複する場合に、前記次回の放射線撮影を行うタイミングを、前記目標タイミングとして前記制御部に知らせるタイミング情報出力部とを有し、前記制御部は、予測された前記目標タイミング行われる放射線撮影に先立って、前記移動部を駆動して、前記第2座標情報で示される領域のうち、前記第1座標情報で示される領域と重複する部分の面積が小さくなる方向に、少なくとも前記変換部を移動させることを特徴とする
発明において、前記放射線検出装置の照射面に沿う方向を第1方向とし、前記照射面の法線方向を第2方向としたとき、前記移動部は、少なくとも前記変換部を第1方向に平行移動してもよい。
発明において、前記放射線検出装置の照射面に沿う方向を第1方向とし、前記照射面の法線方向を第2方向としたとき、前記移動部は、少なくとも前記変換部を前記第2方向を軸として回転移動してもよい。
発明において、前記放射線検出装置の照射面に沿う方向を第1方向とし、前記照射面の法線方向を第2方向としたとき、前記移動部は、少なくとも前記変換部を第1方向に平行移動させると共に、前記第2方向を軸として回転移動してもよい。
発明において、前記移動部は、前記放射線検出装置を移動してもよい。
発明において、前記移動部は、前記放射線検出装置内の前記変換部のみを移動してもよい。
発明において、前記放射線検出装置に対向して設けられた前記放射線源を複数の位置に移動させる第2移動部を有し、前記制御部は、前記複数の位置において前記放射線源から前記放射線検出装置上の前記被写体に対して異なる方向から放射線を照射する制御を行ってもよい。
] この場合、前記第2移動部は、前記放射線源のみを移動してもよい。
] あるいは、前記第2移動部は、前記放射線源と前記放射線検出装置とを前記被写体を挟んで互いに反対方向に同期移動してもよい。
10発明において、前記タイミング予測部は、前記複数の位置のうち、前回の放射線撮影によって、前記放射線が被写体を透過しないで照射された領域に対して、次の放射線撮影によって、前記被写体を透過した前記放射線が照射されることとなる前記目標タイミングを予測してもよい。
11] この場合、前記タイミング予測部は、前記複数の位置からの放射線撮影のシミュレーションに基づいて、前記目標タイミングを予測してもよい。
12] あるいは、前記タイミング予測部は、前記複数の位置からの放射線撮影の履歴情報に基づいて、前記目標タイミングを予測してもよい。
13] あるいは、前記タイミング予測部は、前記放射線源が前記複数の位置に到達する毎に、前記目標タイミングを予測してもよい。
14本発明において、1回の前記放射線撮影は、仮撮影とその後に行われる本撮影とからなり、前記第1座標取得部は、前回の前記仮撮影によって得られた放射線画像情報のうち、前記放射線が前記被写体を透過しないで照射された領域を前記第1座標情報として取得し、前記第2座標取得部は、次の前記仮撮影によって得られた放射線画像情報のうち、前記被写体を透過した前記放射線が照射された領域を前記第2座標情報として取得してもよい。
15] あるいは、各前記放射線撮影の前に、前記被写体に向けて光を出射する発光素子と、前記被写体の背面側に設置され、前記発光素子からの出射光を受光する複数の受光素子とを有し、前記第1座標取得部は、前回の放射線撮影の前に得られた前記複数の受光素子からの検知信号に基づいて、前記放射線が前記被写体を透過しないで照射された領域を割り出して、前記第1座標情報として取得し、前記第2座標取得部は、次の放射線撮影の前に得られた前記複数の受光素子からの検知信号に基づいて、前記被写体を透過した前記放射線が照射された領域を割り出して、前記第2座標情報として取得してもよい。
16] 本発明において、さらに、前記目標タイミングの際に放射線撮影によって得られた放射線画像情報を、前記移動部による少なくとも前記変換部の移動に関する情報に基づいて補正する画像補正部を有してもよい。
本発明に係る放射線画像撮影システムによれば、放射線撮影を行う前に、残像現象(ブライトバーンやゴースト)が局部的に発生するタイミングを予測し、該タイミングの際に、少なくとも変換部を移動させることから、残像現象が発生する部位を避けて撮像することが可能となる。すなわち、被写体の外形に依存することなく、簡単な構成で、残像現象が発生する部位を避けて撮像することが可能となり、S/N比やコントラストの低下を抑制することができ、しかも、放射線検出装置の設計の自由度を低下させることなく、コストの低廉化を図ることができる。さらに、本発明においては、短い時間に10枚〜数十枚の放射線撮影を行う例えばトモシンセシス撮影にも容易に適用でき、再構成された被写体の断層画像の画質の向上を図ることも可能となる。
本実施の形態に係る放射線画像撮影システムを示す構成図である。 放射線検出装置の構成を示す縦断面図である。 放射線検出装置の回路構成を示す回路図である。 放射線検出装置の構成を示すブロック図である。 図5Aは放射線源と放射線検出装置とを被写体を挟んで互いに反対方向に同期移動させる例を示す説明図であり、図5Bは放射線源を直線軌道に沿って移動させる例を示す説明図である。 放射線源を3つの位置に移動させて、それぞれの位置から被写体に向けて放射線を出射させた例を示す説明図である。 図7A〜図7Cは放射線源を中央、右、左の位置にそれぞれ移動させて、これらの位置から被写体に向けて放射線を出射させ、そのときの放射線検出器(変換部)に対する放射線の照射領域を示す説明図である。 放射線源を右側に位置させて放射線撮影した際の変換部への放射線の照射領域と、放射線源を左側に位置させて放射線撮影した際の変換部への放射線の照射領域とを重ねて見たモデル図である。 図9Aは放射線源に設置した発光素子からの出射光を、撮影台に設置した複数の受光素子で検知する状態を示す説明図であり、図9Bは放射線源に設置した発光素子からの出射光を、放射線検出装置に設置した複数の受光素子で検知する状態を示す説明図である。 放射線検出装置を移動させる移動部の具体的機構の一例を一部省略して示す斜視図である。 放射線画像撮影システムの処理動作の一例を示すフローチャートである。 図12Aは今回座標情報テーブルの内訳を示す説明図であり、図12Bは前回座標情報テーブルの内訳を示す説明図であり、図12Cは移動情報テーブルの内訳を示す説明図である。 重複する部分を相対移動させる方向の例を示す説明図である。 画像補正部での処理を示すフローチャートである。 変換部が移動可能とされた放射線検出装置(変形例)の構成を示す縦断面図である。 図15におけるXVI−XVI線上の断面図である。
以下、本発明に係る放射線画像撮影システムをトモシンセシス撮影に適用した実施の形態例を図1〜図16を参照しながら説明する。
本実施の形態に係る放射線画像撮影システム10は、図1に示すように、放射線源12と、放射線検出装置14と、放射線画像取得部16と、画像メモリ18と、移動部20と、タイミング予測部22と、画像補正部24と、画像再構成部26と、これらを制御するコンソール28(制御部)とを有する。
放射線検出装置14は、放射線源12からの放射線30を透過させる材料からなる筐体32と、該筐体32内に収容され、少なくとも被写体34を透過した放射線源12からの放射線30を放射線画像情報に変換する変換部35(図2参照)を有する放射線検出器36とを具備する。
筐体32は、図2に示すように、該筐体32における放射線30の正面(照射面)を構成する略平面状の正面板38と、側面を構成する枠部材40と、背面を構成する略平面状の背面板42と、枠部材40の内側に取り付けられ、筐体32内の収容空間を、正面板38側の第1室44と、背面板42側の第2室46とに区画する略平面状の仕切り部材48とを有する。仕切り部材48の背面側には各種電子部品50が実装された1以上の回路基板52が取り付けられている。
筐体32のうち、正面板38、枠部材40及び仕切り部材48とで囲まれた第1室44内には、放射線検出器36が配置されている。この放射線検出器36は、支持板54を介して仕切り部材48に固定されている。
放射線検出器36は、正面側に設置された光電変換基板56と、背面側に設置されたシンチレータ58とからなる表面読取方式としてのISS(Irradiation Side Sampling)方式の変換部35を有する。シンチレータ58は、被写体34を透過した放射線30を一旦可視光に変換するGOS(GdS:Tb)又はCsI:Tl等を母体とする蛍光体からなる。光電変換基板56は、薄膜トランジスタ(TFT:Thin Film Transistor:図3参照。以後、TFT60と記す)のアレイと、アモルファスシリコン(a−Si)等の物質からなる固体検出素子62(図3参照:以下、固体検出素子を画素62ともいう)を用いて前記可視光を電気信号に変換する光電変換層64(図3参照)とを積層することにより構成される。すなわち、変換部35は、放射線−可視光変換部であるシンチレータ58と、可視光−電気信号変換部である光電変換基板56とを有する。
上述したISS方式の変換部35では、放射線30は、光電変換基板56を透過してシンチレータ58に至るので、光電変換基板56における放射線30の吸収は、極力回避しなければならない。
そこで、光電変換基板56は、放射線30の照射方向に沿って、例えば、図示しない絶縁性基板、TFT60及び光電変換層64を順に積層することにより形成される。シンチレータ58側に形成される光電変換層64は、該シンチレータ58から放出された電磁波(例えば、可視光)を吸収し、吸収した可視光に応じた電荷を発生する。具体的に、光電変換層64は、例えば、可視光を吸収して電荷を発生するa−Siや有機光電変換材料(OPC)等の光電変換膜を含み構成されることが好ましい。光電変換層64で発生した電荷を読み出すTFT60は、a−Si、非晶質酸化物、有機半導体材料、カーボンナノチューブ等からなる活性層を含み構成されることが好ましい。被写体34側に配置される絶縁性基板は、可撓性を有する合成樹脂、アラミド又はバイオナノファイバからなることが好ましい。これらの材料を用いることにより、低温プロセスで可撓性を有する光電変換基板56を形成することができると共に、光電変換基板56における放射線30の吸収を抑制することができる。
一方、シンチレータ58は、筐体32の背面側に配置された図示しない蒸着基板上に放射線30の入射方向に沿ってCsIの柱状結晶を形成することにより構成される。この場合、タリウムが添加されたヨウ化セシウム(CsI:Tl)の柱状結晶を形成すると共に、上述した光電変換層64のOPCとしてキナクリドンを用いれば、シンチレータ58での発光ピーク波長と、光電変換膜での光吸収ピーク波長との差を5nm以内にすることができ、この結果、光電変換層64で発生する電荷量を最大化することができる。なお、蒸着基板としては、耐熱性が高く、且つ、低コストの薄厚のアルミニウム(Al)基板を用いればよい。
なお、シンチレータ58の材料としては、CsI又はCsI:Tlに限定されることはなく、CsI:Na(ナトリウム賦活ヨウ化セシウム)、GOS(ガドリニウム・オキサイド・サルファ、GdS:Tb)等の材料を用いてもよいことは勿論である。また、本実施の形態では、放射線30の照射方向に沿って、シンチレータ58及び光電変換基板56が順に配置された裏面読取方式(PSS方式、PSS:Penetration Side Sampling)の変換部35を用いてもよい。さらに、本実施の形態では、変換部35として、放射線30をアモルファスセレン(a−Se)等の物質からなる複数の画素により電気信号に直接変換する直接変換型の変換部を用いてもよい。
そして、放射線検出器36は、被写体34を透過した放射線30を放射線画像情報に変換し、変換した放射線画像情報を電気信号として放射線画像取得部16やコンソール28等に出力する。なお、放射線検出装置14内には、上述した回路基板52、放射線検出器36の他に、図3に示すように、バッテリ70、カセッテ制御部72及び送受信機74等を有する。バッテリ70は、放射線検出装置14の電源であって、放射線検出装置14内の放射線検出器36、カセッテ制御部72及び送受信機74に電力を供給する。カセッテ制御部72は、バッテリ70から供給される電力により放射線検出器36を駆動制御する。送受信機74は、放射線検出器36によって検出した放射線30の情報(放射線画像情報)を含む信号を放射線画像取得部16やコンソール28等との間で送受信する。
ここで、放射線検出装置14の回路構成について図3及び図4を参照しながら説明する。
図3に示すように、放射線検出装置14は、可視光を電気信号に変換するa−Si等の物質からなる各画素62が形成された光電変換層64を、行列状のTFT60のアレイの上に配置した構造を有する。この場合、各画素62では、可視光を電気信号に変換することにより発生した電荷が蓄積され、各行毎にTFT60を順次オンにすることにより前記電荷を画像信号として読み出すことができる。
各画素62に接続されるTFT60には、行方向と平行に延びるゲート線94と、列方向と平行に延びる信号線96とが接続される。各ゲート線94は、ライン走査駆動部98に接続され、各信号線96は、マルチプレクサ100に接続される。ゲート線94には、行方向に配列されたTFT60をオンオフ制御する制御信号Von、Voffがライン走査駆動部98から供給される。この場合、ライン走査駆動部98は、ゲート線94を切り替える複数のスイッチSW1と、スイッチSW1の1つを選択する選択信号を出力する第1アドレスデコーダ102とを備える。第1アドレスデコーダ102には、カセッテ制御部72からアドレス信号が供給される。
また、信号線96には、列方向に配列されたTFT60を介して各画素62に保持されている電荷が流出する。この電荷は、増幅器104によって増幅される。増幅器104には、サンプルホールド回路106を介してマルチプレクサ100が接続される。マルチプレクサ100は、信号線96を切り替える複数のスイッチSW2と、スイッチSW2の1つを選択する選択信号を出力する第2アドレスデコーダ108とを備える。第2アドレスデコーダ108には、カセッテ制御部72からアドレス信号が供給される。マルチプレクサ100には、A/D変換器110が接続され、A/D変換器110によってデジタル信号に変換された放射線画像情報がカセッテ制御部72に供給される。
従って、図3において、ライン走査駆動部98、マルチプレクサ100、増幅器104、サンプルホールド回路106及びA/D変換器110が電子部品50(図2参照)に含まれ、一方で、ゲート線94のうちライン走査駆動部98から光電変換層64に至る部分と、信号線96のうち光電変換層64から増幅器104に至る部分とが光電変換基板56(図2参照)に含まれる。
なお、スイッチング素子として機能するTFT60は、CMOS(Complementary Metal−Oxside Semiconductor)イメージセンサ等、他の撮像素子と組み合わせて実現してもよい。さらにまた、TFTで言うところのゲート信号に相当するシフトパルスにより電荷をシフトしながら転送するCCD(Charge−Coupled Device)イメージセンサに置き換えることも可能である。
放射線検出装置14のカセッテ制御部72は、図4に示すように、アドレス信号発生部112と、画像メモリ114と、カセッテIDメモリ116とを備える。
アドレス信号発生部112は、図3に示すライン走査駆動部98の第1アドレスデコーダ102及びマルチプレクサ100の第2アドレスデコーダ108に対してアドレス信号を供給する。画像メモリ114は、放射線検出器36によって検出された放射線画像情報を記憶する。カセッテIDメモリ116は、放射線検出装置14を特定するためのカセッテID情報を記憶する。
送受信機74は、カセッテIDメモリ116に記憶されたカセッテID情報及び画像メモリ114に記憶された放射線画像情報を無線通信により、放射線画像取得部16やコンソール28等に送信する。
一方、放射線画像取得部16は、図1に示すように、少なくとも放射線源12を予め設定された複数の位置P、P・・・PN−1、Pに移動させる移動機構120(第2移動部)と、放射線源12が予め設定された複数の位置P、P・・・PN−1、Pに到達した時点で、放射線源12から放射線検出装置14上の被写体34に対して放射線30を照射するように制御する放射線制御部122と、放射線検出装置14から順次送られてくる放射線画像を画像メモリ18に例えば時系列に記憶する画像記憶部124とを有する。
すなわち、この放射線画像取得部16は、放射線検出装置14に対向して設けられた放射線源12を複数の位置P、P・・・PN−1、Pに移動しながら各位置P、P・・・PN−1、Pにおいて放射線源12から放射線検出装置14上の被写体34に対して異なる方向から放射線30を照射することによって、放射線検出装置14から複数枚の放射線画像を取得する。図1の例では、移動機構120によって放射線源12をほぼ円弧軌道に沿って移動させた例を示しているが、その他、図5Aに示すように、移動機構120によって、放射線源12と放射線検出装置14とを被写体34を挟んで互いに反対方向に同期移動させてもよい。あるいは、図5Bに示すように、移動機構120によって、放射線源12を直線軌道に沿って移動させてもよい。
なお、放射線画像取得部16での撮影は、放射線源12が予め設定された複数の位置P、P・・・PN−1、Pに到達した時点で行われる個々の撮影という概念と、これら個々の撮影全体を1つの撮影として捉える概念が存在する。そこで、個々の撮影を「放射線撮影」と記し、個々の撮影全体を1つの撮影として捉えた撮影を「トモシンセシス撮影」と記す。
移動部20は、コンソール28による駆動制御によって、放射線検出装置14を移動させる。移動機構120が、図5Aに示すように、放射線源12と放射線検出装置14とを同期して移動させる場合は、放射線検出装置14は、移動機構120によって移動し、さらに移動部20によって移動することになる。
図1に示すタイミング予測部22は、前回の放射線撮影によって、放射線30が被写体34を透過しないで照射された領域、すなわち、残像現象が発生している領域に対して、次の放射線撮影によって、被写体34を透過した放射線が照射されるタイミングを予測する。残像現象としては、例えばCsI(ヨウ化セシウム)を用いたシンチレータを有する間接変換型の放射線検出装置であれば、高輝度燃焼(ブライトバーン)が挙げられ、また、例えばセレン(Se)を用いた直接変換型の放射線検出装置であれば、ゴーストが挙げられる。
このタイミング予測部22は、第1座標取得部126と、第2座標取得部128と、領域判定部130と、タイミング情報出力部132と、移動情報作成部134とを有する。
第1座標取得部126は、放射線検出装置14の変換部35のうち、前回の放射線撮影によって放射線30が被写体34を透過しないで照射された領域を第1座標情報として取得する。
第2座標取得部128は、次回の放射線撮影によって被写体34を透過した放射線が照射される領域を第2座標情報として取得する。
領域判定部130は、第1座標情報が示す領域に第2座標情報が示す領域の少なくとも一部が含まれるか否かを判定する。
タイミング情報出力部132は、第1座標情報が示す領域に第2座標情報が示す領域の少なくとも一部が含まれる場合に、次回の放射線撮影を行うタイミングの情報を、予測された前記タイミング(以下、目標タイミングと記す)の情報としてコンソール28に知らせる。
移動情報作成部134は、目標タイミングにおいて放射線検出装置14を移動させるための情報を作成する。
タイミング情報出力部132から出力される目標タイミングの情報としては、放射線撮影の順番を示す情報が挙げられる。従って、この場合、タイミング予測部22は、上述した複数の位置での放射線撮影のうち、前回の放射線撮影によって、放射線30が被写体を透過しないで照射された領域に対して、次の放射線撮影によって、被写体34を透過した放射線が照射される放射線撮影の順番を予測することになる。該当する放射線撮影の順番を示す情報が目標タイミングの情報としてコンソール28に供給される。
ここで、タイミング予測部22の具体的ないくつかの手法を説明する。
先ず、第1の手法は、上述した複数の位置P、P・・・PN−1、Pからの放射線撮影のシミュレーションに基づいて、目標タイミングを予測する方法である。
通常、トモシンセシス撮影においては、放射線検出装置14の照射面に対する法線と放射線30の入射方向(放射線源12の放射線出射部が向く方向)とのなす角が放射線源12の移動に応じて変化することになる。また、撮影条件に応じて、放射線源12を移動させる方向、すなわち、上述した複数の位置P、P・・・PN−1、Pのうち、どの順番で放射線源12を通過させるかが決定される。従って、被写体34の大きさ(身長、体重等)及び撮影部位と、放射線源12の移動方向とが判明すれば、放射線源12が通過する複数の位置P、P・・・PN−1、Pに関し、放射線検出装置14(正確には変換部35)に照射される放射線30の照射領域の位置及び大きさ、すなわち、放射線30が被写体34を透過しないで照射された領域の位置及び大きさ、被写体34を透過した放射線が照射された領域の位置及び大きさが割り出せることとなる。
ここで、残像現象の影響を受ける放射線撮影のタイミング(目標タイミング)について図6〜図8を参照しながら説明する。なお、図6〜図7Cは、説明を簡単にするために、放射線源12を3つの位置P1、P2及びP3に移動させて、それぞれの位置P1、P2及びP3から被写体34に向けて放射線30を出射させた例を示す。また、図6〜図7Cは、放射線源12の移動の順番を「P1:中央」→「P2:右」→「P3:左」とした場合を示す。また、上述した図1並びに図6〜図7Cでは、被写体34を透過する放射線30を実線で示し、被写体34を透過しない放射線30を点線で示している。
図7Aに示すように、放射線源12を「P1:中央」に位置させて、外形形状が例えば長方形の被写体34に向けて放射線撮影した場合、放射線検出装置14の照射面(あるいは変換部35の照射面側)のうち、被写体34を透過した放射線30が照射された第1領域Za(1)の形状は、被写体34の外形形状を拡大した相似形となり、放射線30が被写体34を透過しないで照射された第2領域Zb(1)の形状は、第1領域Za(1)を囲む枠状とされ、外側の輪郭形状は、被写体34の輪郭形状を拡大した相似形となる。ただ、第2領域Zb(1)は、変換部35の照射面の中央から離れた位置にあることから、放射線源12から出射される放射線の線量が少ない。従って、第2領域Zb(1)での残像現象はほとんど生じない。
図7Bに示すように、放射線源12を「P2:右」に位置させて、放射線撮影した場合、放射線検出装置14の照射面(あるいは変換部35の照射面側)のうち、第1領域Za(2)の形状は、全体的に左寄りに位置された台形形状とされ、この台形形状は、左側の辺が右側の辺よりも長い形状とされている。第2領域Zb(2)の形状は、第1領域Za(2)(台形形状)を囲む枠状とされ、外側の輪郭形状も第1領域Za(2)の台形形状に類似した台形形状とされている。第2領域Zb(2)のうち、辺の長さが短い部分は、変換部35の照射面のほぼ中央に位置することから、放射線源12から出射される放射線の線量が多い。従って、この辺の長さが短い部分において、残像現象が生じている可能性が高い。
図7Cに示すように、放射線源12を「P3:左」に位置させて、放射線撮影した場合、放射線検出装置14の照射面(あるいは変換部35の照射面側)のうち、第1領域Za(3)の形状は、今度は、全体的に右寄りに位置された台形形状とされ、この台形形状は、右側の辺が左側の辺よりも長い形状とされている。第2領域Zb(3)の形状は、第1領域Za(3)(台形形状)を囲む枠状とされ、外側の輪郭形状も第1領域Za(3)の台形形状に類似した台形形状とされている。この場合も、第2領域Zb(3)のうち、辺の長さが短い部分は、変換部35の照射面のほぼ中央に位置することから、放射線源12から出射される放射線の線量が多い。従って、この辺の長さが短い部分において、残像現象が生じている可能性が高い。
このことから、「P1:中央」での放射線撮影の後に「P2:右」での放射線撮影を行った場合、「P2:右」での第1領域Za(2)の一部が、「P1:中央」での第2領域Zb(1)に含まれることとなっても、残像現象の影響はほとんどないと考えられる。
一方、「P2:右」での放射線撮影の後に「P3:左」での放射線撮影を行った場合、図8からもわかるように、「P3:左」での第1領域Za(3)の一部が、「P2:右」での第2領域Zb(2)と重複することになる(図8の斜線で示す部分Zc参照)。しかも、この重複する部分Zcは、放射線30の線量が多く照射される領域(二点鎖線で示す領域Zd)にも含まれており、従って、「P3:左」での放射線撮影は、「P2:右」での残像現象の影響を受けることになる。すなわち、「P3:左」での放射線撮影のタイミングが目標タイミングとなり、この目標タイミングはシミュレーションによって割り出すことが可能である。
なお、図8は、「P2:右」での放射線撮影による変換部35への放射線30の照射領域と、「P3:左」での放射線撮影による変換部35への放射線30の照射領域とを重ねて見たモデル図である。また、変換部35の照射面の全領域のうち、放射線30の線量が多く照射される領域Zdは、照射面の全領域Zx(図8において最も大きい長方形にて示す領域を示す)の中央を中心とした任意の形状及び大きさに設定することができるが、目標タイミングの数が無駄に多くなるのを防ぐために、全領域の中央を中心とした正方形あるいは円形の領域であって、正方形の一辺あるいは円形の直径は、全領域の長辺のほぼ1/5〜1/3の長さにて設定することが好ましい。もちろん、目標タイミングを設定するにあたっては、放射線30の線量が多く照射される領域Zdを考慮しないで設定してもよい。
従って、上述の第1の手法では、タイミング予測部22の第1座標取得部126において、シミュレーションにて得られた複数の位置P、P・・・PN−1、Pについての放射線画像情報のうち、j番目(jは1以上の自然数)の放射線画像情報に基づいて、放射線30が被写体34を透過しないで照射された領域Zb(j)を第1座標情報として取得する。第2座標取得部128は、j+1番目の放射線画像情報に基づいて、被写体34を透過した放射線30が照射される領域Za(j+1)を第2座標情報として取得する。タイミング情報出力部132は、第1座標情報が示す領域Zb(j)に第2座標情報が示す領域Za(j+1)の少なくとも一部が含まれ、必要であれば、その一部が放射線30の線量が多く照射される領域Zdに含まれる場合に、j+1番目の放射線撮影の撮影タイミング(放射線撮影の順番)を、予測された目標タイミングの情報としてコンソール28に知らせる。この操作を最終番目(N番目)まで繰り返して行う。
次に、第2の手法は、データベース等に記録されている放射線画像情報の履歴を用いて目標タイミングを予測する方法である。通常、トモシンセシス撮影を含む各種放射線撮影においては、放射線画像情報を履歴情報としてデータベースに記憶しているのが通例であるため、今回のトモシンセシス撮影を行う撮影条件、被写体34の大きさ、撮影部位と類似したケースの履歴情報から放射線画像情報を取得することもできる。
従って、タイミング予測部22の第1座標取得部126は、取得した放射線画像情報のうち、j番目の放射線画像情報に基づいて、放射線30が被写体34を透過しないで照射された領域Zb(j)を第1座標情報として取得する。第2座標取得部128は、j+1番目の放射線画像情報に基づいて、被写体34を透過した放射線30が照射される領域Za(j+1)を第2座標情報として取得する。タイミング情報出力部132は、第1座標領域が示す領域Zb(j)に第2座標情報が示す領域Za(j+1)の少なくとも一部が含まれ、必要であれば、その一部が放射線30の線量が多く照射される領域Zdに含まれる場合に、複数の位置P、P・・・PN−1、Pのうち、j+1番目の放射線撮影の撮影タイミング(放射線撮影の順番)を、予測された目標タイミングの情報としてコンソール28に知らせる。この操作を最終番目(N番目)まで繰り返して行う。
上述した第1及び第2の手法は、シミュレーションにて得られた複数の放射線画像情報あるいは、履歴情報から取得した複数の放射線画像情報を一括処理して目標タイミングを求めているが、その他、実際のトモシンセシス撮影において、リアルタイム処理で目標タイミングを求めてもよい。リアルタイム処理による方式として、例えば以下に示す第3手法及び第4手法が挙げられる。
第3の手法は、仮撮影とその後に行われる本撮影とで1回の放射線撮影とする。すなわち、複数の位置P、P・・・PN−1、Pの各位置において、2回連続して放射線撮影(仮撮影+本撮影)を行う。そして、タイミング予測部22の第1座標取得部126は、j番目の仮撮影によって得られた放射線画像情報のうち、放射線30が被写体34を透過しないで照射された領域Zb(j)を第1座標情報として取得する。この場合、被写体34への被曝量の増加を抑えるために、仮撮影は、本撮影よりも線量を少なくして放射する。放射線画像情報のうち、輝度値がしきい値以上の領域を、放射線30が被写体34を透過しないで照射された領域として判定すればよい。しきい値は仮撮影にて使用される放射線の線量に応じて適宜選択することができる。第2座標取得部128は、j+1番目の仮撮影によって得られた放射線画像情報のうち、被写体34を透過した放射線30が照射された領域Za(j+1)を第2座標情報として取得する。この場合、放射線画像情報のうち、輝度値がしきい値以上の領域の輪郭で形づくられる領域全体から、輝度値がしきい値以上の領域を差し引いた領域を、被写体34を透過した放射線30が照射された領域として判定すればよい。タイミング情報出力部132は、第1座標情報が示す領域Zb(j)に第2座標情報が示す領域Za(j+1)の少なくとも一部が含まれ、必要であれば、その一部が放射線30の線量が多く照射される領域Zdに含まれる場合に、複数の位置P、P・・・PN−1、Pのうち、j+1番目の放射線撮影(本撮影)の撮影タイミング(放射線撮影の順番)を、予測された目標タイミングの情報としてコンソール28に知らせる。
第4の手法は、第3の手法における仮撮影に代えて、図9A又は図9Bに示すように、発光素子136からの光138を被写体34に向けて照射する。なお、図9A又は図9Bにおいて、被写体34に照射される光138を実線で示し、被写体34に照射されない光138を点線で示している。
この場合、被写体34の背面側(放射線源12とは反対側)のうち、被写体34で隠れた部分には、光138が照射されないことから、光138が照射された領域と照射されない領域に基づいて第1座標情報及び第2座標情報を取得することが可能となる。
具体的には、例えば放射線源12に、各放射線撮影の前に、被写体34に向けて光138を出射する前記発光素子136とコリメータ140を設置する。被写体34の背面側に発光素子136から出射される光138を受光する複数の受光素子142を設置する。この場合、コリメータ140の絞りは、発光素子136から出射される光138を、放射線源12から出射される放射線30の絞りとほぼ同じ絞りに設定する。
また、図9Aに示すように、被写体34を撮影台144上に載せて放射線撮影する場合は、撮影台144の照射面に、発光素子136からの出射光138を受光する複数の受光素子142を設置する。撮影台144に受光素子142を設けた場合、放射線源12から撮影台144までの直線距離が、放射線源12から放射線検出装置14までの直線距離よりも短いことから、光138が照射された領域と照射されない領域を、距離の差分に応じて拡大処理してから、第1座標情報と第2座標情報を取得する。一方、図9Bに示すように、被写体34の背面側に撮影台144を介在させずに直接放射線検出装置14を設置する場合は、放射線検出装置14の照射面に、発光素子136からの出射光138を受光する複数の受光素子142を設置する。
図9A及び図9Bに示す例において、受光素子142の配列としては、例えば0.5cm〜2cm間隔でマトリクス状に配列したり、放射状に配列する等が考えられる。
そして、タイミング予測部22の第1座標取得部126は、j番目の放射線撮影の前に、発光素子136からの発光によって得られた複数の受光素子142からの検知信号のレベルに基づいて、放射線30が被写体34を透過しないで照射された領域Zb(j)の位置を割り出して、第1座標情報として取得する。この場合、複数の受光素子142からの検知信号のうち、レベルがしきい値以上の領域を、放射線30が被写体34を透過しないで照射された領域として判定すればよい。第2座標取得部128は、j+1番目の放射線撮影の前に、発光素子136からの発光によって得られた複数の受光素子142からの検知信号のレベルに基づいて、被写体34を透過した放射線30が照射された領域Za(j+1)の位置を割り出して、第2座標情報として取得する。この場合、複数の受光素子142からの検知信号のうち、レベルがしきい値以上の領域の輪郭で形づくられる領域全体から、レベルがしきい値以上の領域を差し引いた領域を、被写体34を透過した放射線30が照射された領域として判定すればよい。タイミング情報出力部132は、第1座標情報が示す領域Zb(j)に第2座標情報が示す領域Za(j+1)の少なくとも一部が含まれ、必要であれば、その一部が放射線30の線量が多く照射される領域Zdに含まれる場合に、j+1番目の放射線撮影の撮影タイミング(放射線撮影の順番)を、予測された目標タイミングの情報としてコンソール28に知らせる。
以下の説明では、第1座標情報が示す領域Zb(j)に第2座標情報が示す領域Za(j+1)の少なくとも一部が含まれ、必要であれば、その一部が放射線30の線量が多く照射される領域Zdに含まれる場合に、その一部を、重複する部分Zc(図8参照)と記す。
コンソール28は、予測された目標タイミングにて行われる放射線撮影に先立って、移動部20を駆動制御して、放射線検出装置14を移動させる。すなわち、移動部20を駆動制御して、重複する部分Zcの面積が小さくなる方向に、放射線検出装置14を移動させる。もちろん、第2座標情報が示す領域Za(j+1)が、第1座標情報が示す領域Zb(j)から外れるように、放射線検出装置14を移動させてもよい。ここで、放射線検出装置14の照射面に沿う方向を水平方向(第1方向)とし、照射面の法線方向を垂直方向(第2方向)としたとき、移動部20は、放射線検出装置14を水平方向に平行移動させる、あるいは垂直方向を軸として回転移動させる、あるいは水平方向に平行移動させると共に、垂直方向を軸として回転移動させる。
上述の移動動作を実現する移動部20の構成例を示すと、例えば図10に示す構成等が挙げられる。すなわち、移動部20は、放射線検出装置14が載置固定されるテーブル146と、水平方向のうち、x方向にテーブル146を移動させる第1移動機構148と、テーブル146を第1移動機構148ごとy方向に移動させる第2移動機構150と、テーブル146上に設置され、放射線検出装置14を垂直方向(z方向)を中心に回転させる回転機構152(モータ)とを有する。
図10では、第1移動機構148を、テーブル146に挿通された第1送りねじ154及び第1案内ポール156と、第1送りねじ154を回転自在に支持する一対の支持部158a、158bと、第1送りねじ154を回転駆動してテーブル146をx方向に移動させる第1サーボモータ160とで構成し、第2移動機構150を、一方の支持部158aに挿通された第2送りねじ162と、他方の支持部158bに挿通された第2案内ポール164と、第2送りねじ162を回転駆動してテーブル146を第1移動機構148ごとy方向に移動させる第2サーボモータ166とで構成した例を示す。テーブル146を2軸方向に移動させるその他の構成を採用してもよいことはもちろんである。
なお、図5Aに示すように、放射線検出装置14を放射線源12の移動に同期させて移動させる場合は、例えば第1移動機構148(あるいは第2移動機構150)で兼用させることができる。上述の例では、移動部20を、第1移動機構148、第2移動機構150及び回転機構152にて構成した例を示したが、その他、第1移動機構148のみ、あるいは、第2移動機構150のみ、あるいは回転機構152のみで構成してもよい。また、第1移動機構148及び第2移動機構150で移動部20を構成してもよいし、第1移動機構148及び回転機構152、あるいは、第2移動機構150及び回転機構152で移動部20を構成してもよい。
図1に示す画像補正部24は、画像メモリ18に記憶された複数の放射線画像情報のうち、タイミング予測部22にて予測された目標タイミングの際に放射線撮影によって得られた放射線画像情報を、移動部20による移動に関する情報に基づいて補正する。
画像再構成部26は、画像メモリ18に記憶された複数の放射線画像を再構成して、被写体34の断層画像、特に、被写体34の関心部位における放射線検出装置14の検出面に平行な断層画像を生成する。再構成方法としては、例えば単純逆投影法やフィルタ逆投影法を採用することができる。ここで、単純逆投影法は、複数の放射線画像に再構成フィルタをかけずにそのまま複数の放射線画像をそれぞれ逆投影した後、加算処理して再構成画像を得る方法である。一方、フィルタ逆投影法は、複数の放射線画像に再構成フィルタを畳み込みフィルタとしてかけてから逆投影した後、加算処理して再構成画像を得る方法と、複数の放射線画像を一旦フーリエ変換して周波数空間のデータに置き換え、該データに再構成フィルタをかけてから逆投影した後、加算処理して再構成画像を得る方法とがあるが、いずれを採用してもよい。
次に、タイミング予測部22として第3の手法を用いた場合の放射線画像撮影システム10の動作について図11〜図14を参照しながら説明する。第3の手法では、上述したように、仮撮影とその後に行われる本撮影とで1回の放射線撮影とする。
先ず、図11のステップS1において、放射線撮影の回数を示すカウンタjの値を初期値「1」にする。
ステップS2において、コンソール28は、放射線画像取得部16、放射線検出装置14等を駆動して、カウンタjの値が示す順番(以下、j番目と記す)の仮撮影を行う。
ステップS3において、タイミング予測部22は、仮撮影にて得られた放射線画像情報を取得する。
次のステップS4において、タイミング予測部22の第1座標取得部126は、得られた今回の放射線画像情報のうち、放射線30が被写体34を透過しないで照射された領域Zb(j)を、第1座標情報として今回座標情報テーブル168(図12A参照)に格納する。
同様に、ステップS5において、第2座標取得部128は、得られた今回の放射線画像情報のうち、被写体34を透過した放射線30が照射された領域Za(j)を、第2座標情報として今回座標情報テーブル168に格納する。なお、図12Aでは、Zb(j+1)、Za(j+1)となっているが、これについては後述する。
ステップS6において、タイミング予測部22は、1回目の仮撮影か否かを判別する。この判別は、カウンタjの値が1であるかどうかで行われる。1回目の仮撮影であれば、次のステップS7に進み、コンソール28は、放射線画像取得部16、放射線検出装置14等を駆動して、1回目の本撮影を行う。
ステップS8において、放射線画像取得部16の画像記憶部124は、本撮影にて得られた放射線画像情報を画像メモリ18に順番に記憶する。
ステップS9において、タイミング予測部22は、今回座標情報テーブル168の内容を前回座標情報テーブル170(図12B参照)に移す。この操作によって、前回座標情報テーブル170には、前記領域Zb(j)が、第1座標情報として格納され、前記領域Za(j)が、第2座標情報として格納される。また、前回座標情報テーブル170における第1座標情報及び第2座標情報を基準としたとき、繰り返し後のステップS4及びステップS5において、今回座標情報テーブル168には、放射線30が被写体34を透過しないで照射された領域Zb(j+1)が、第1座標情報として格納され、被写体34を透過した放射線30が照射された領域Za(j+1)が、第2座標情報として格納される。
ステップS10において、カウンタjの値を+1更新する。
ステップS11において、タイミング予測部22は、全ての放射線撮影が終了したか否かを判別する。この判別は、カウンタjの値が、予め設定された必要な撮影回数Nを超えているかどうかで行われる。全ての放射線撮影が終了していない場合は、ステップS2に戻り、該ステップS2以降の処理を繰り返す。
一方、上述のステップS6において、1回目の仮撮影でない、すなわち、2回目以降の仮撮影であると判別された場合は、次のステップS12に進み、領域判定部130は、前回座標情報テーブル170に格納された第1座標情報が示す領域Zb(j)に今回座標情報テーブル168に格納された第2座標情報が示す領域Za(j+1)の少なくとも一部が重複するか否かを判定する。重複する部分Zcがあれば、次のステップS13に進み、移動情報作成部134は、重複する部分Zcの面積を演算する。
ステップS14において、移動情報作成部134は、重複する部分Zcの面積が小となる放射線検出装置14の移動方向と移動量を演算し、その結果を移動情報テーブル172(図12C参照)にカウンタjの値と共に記録する。移動情報テーブル172は、複数のレコードを有し、最終レコード以外の各レコードに、移動情報作成部134にて得られた移動方向と移動量についての情報がカウンタjの値と共に順番に記録される。なお、最終レコードには、最終レコードを示すEOFコードが格納される。
移動情報作成部134での移動方向と移動量の演算は、例えば以下に示す方法が挙げられる。
先ず、移動方向としては、重複する部分Zcの一部あるいは全部が、前回座標情報テーブル170に格納された第2座標情報が示す領域Za(j)に入る方向、又は、重複する部分Zcの一部あるいは全部が、前回の放射線撮影において放射線30が照射されなかった領域に入る方向(直線方向又は回転方向)に設定する。放射線30が照射されなかった領域は、変換部35全体の領域(撮像領域)から前回座標情報テーブル170に格納された第1座標情報が示す領域Zb(j)と第2座標情報が示す領域Za(j)を差し引いた領域である。
例えば図13の例で示すと、重複する部分をZc、前回の第2座標情報が示す領域(前回の放射線撮影で被写体を透過した放射線が照射された領域)をZa(j)、前回の放射線撮影で放射線が照射されなかった領域をZeとしたとき、移動方向としては、以下の場合が挙げられる。
(a) 矢印A1に示すように、放射線検出装置14を平行移動(直線移動)して、重複する部分Zcを領域Za(j)に向けて平行移動(直線移動)させる。
(b) 矢印A2に示すように、放射線検出装置14を回転移動して、重複する部分Zcを領域Za(j)に向けて回転移動させる。
(c) 矢印A3に示すように、放射線検出装置14を平行移動して、重複する部分Zcを領域Zeに向けて平行移動(直線移動)させる。
) 矢印A4に示すように、放射線検出装置14を回転移動して、重複する部分Zcを領域Zeに向けて回転移動させる。
移動量の演算は、直線方向について、0.5cm、1cm、1.5cm、2cm・・・10cm等、回転方向について、5°、10°、15°・・・180°等というように予め移動量(直線距離及び回転角度)を設定しておき、この中から重複する領域の面積が最も小さくなる移動量を選択する。もちろん、直線距離と回転角度を組み合わせた複数の演算式を用意しておき、この中から重複する領域の面積が最も小さくなる演算式を選択してもよい。
次のステップS15において、タイミング情報出力部132は、上述のステップS14において得られた今回の移動方向と移動量についての情報とカウンタjの値をコンソール28に出力する。
ステップS16において、コンソール28は、移動部20を駆動制御して、タイミング情報出力部132からの移動方向と移動量に従って放射線検出装置14を移動させる。
その後、ステップS17において、コンソール28は、放射線画像取得部16、放射線検出装置14等を駆動して、j番目の本撮影を行う。
ステップS17での処理が終了した段階で、上述したステップS8に進み、該ステップS8以降の処理を行う。
そして、ステップS11において、全ての放射線撮影が終了したと判別された段階で、次のステップS18に進み、画像補正部24での処理を行う。
この画像補正部24での処理を図14のフローチャートを参照しながら説明する。
先ず、ステップS101において、移動情報テーブル172(図12C参照)のレコードアクセスに使用されるカウンタkの値を初期値「1」にする。
ステップS102において、移動情報テーブル172のうち、カウンタkの値が示すレコード(k番目のレコード)の内容を読み出す。
ステップS103において、k番目のレコードが最終レコードであるか否かが判別される。この判別は、k番目のレコードがEOFコードであるかどうかで行われ、最終レコードでなければ、次のステップS104に進み、k番目のレコードからカウンタjの値を読み出し、画像メモリ18にj番目に記録された放射線画像情報を読み出す。
ステップS105において、j番目の放射線画像情報の補正(画素ずらし)を行う。k番目のレコードから移動方向及び移動量についての情報を読み出し、これらの情報に基づいてj番目の放射線画像情報の画素データをずらして、該j番目の放射線画像情報の原点を、他の放射線画像情報(放射線検出装置14の移動を行わなかったときに取得された放射線画像情報)に合わせる。
ステップS106において、画像メモリ18に記録されているj番目の放射線画像情報に代えて、補正が行われたj番目の放射線画像情報に書き換える。
ステップS107において、カウンタkの値を+1更新し、その後、ステップS102に戻り、該ステップS102以降の処理を繰り返す。
そして、上述のステップS103において、k番目のレコードが最終レコードであると判別された段階で、この画像補正部24での処理が終了する。
図11のメインルーチンに戻り、次のステップS19において、画像再構成部26での処理に入り、画像メモリ18に記憶された複数の放射線画像を再構成して、被写体34の断層画像、特に、被写体34の関心部位における放射線検出装置14の検出面に平行な断層画像を生成する。
ステップS19での処理が終了した段階で、この放射線画像撮影システム10での処理が終了する。
次に、タイミング予測部22として第4の手法を用いた場合の放射線画像撮影システム10の動作について説明する。第4の手法では、上述したように、第3の手法における仮撮影に代えて、図9A及び図9Bに示すように、発光素子136からの光138を被写体34に向けて照射し、被写体の背面側に設置された複数の受光素子142にて受光する。
この処理も、上述した第3の手法を用いた場合の放射線画像撮影システム10と同様の処理を行うが、以下に示すように、図11のステップS2〜ステップS5での処理が異なる。
すなわち、ステップS2において、コンソール28は、j番目の放射線撮影に先立って、発光素子136から光138を出射させる。
ステップS3及びステップS4において、第1座標取得部126は、発光素子136からの発光によって得られた複数の受光素子142からの検知信号のレベルに基づいて、放射線30が被写体34を透過しないで照射された領域Zb(j)の位置を割り出し、第1座標情報として今回座標情報テーブル168に格納する。
ステップS5において、第2座標取得部128は、複数の受光素子142からの検知信号のレベルに基づいて、被写体34を透過した放射線30が照射された領域Za(j)の位置を割り出して、第2座標情報として今回座標情報テーブル168に格納する。
このように、本実施の形態に係る放射線画像撮影システム10においては、j番目の放射線撮影によって放射線30が被写体34を透過しないで照射された領域Zb(j)に対して、j+1番目の放射線撮影によって被写体34を透過した放射線30が照射されることとなる目標タイミングを予測し、予測された目標タイミングに行われる放射線撮影に先立って、移動部20を駆動して、放射線検出装置14を移動させるので、残像現象が発生する部位を避けて撮像することが可能となる。すなわち、被写体34の外形に依存することなく、簡単な構成で、残像現象が発生する部位を避けて撮像することが可能となり、S/N比やコントラストの低下を抑制することができ、しかも、放射線検出装置14の設計の自由度を低下させることなく、コストの低廉化を図ることができる。さらに、本実施の形態においては、短い時間に100枚以上の放射線撮影を行う例えばトモシンセシス撮影にも容易に適用でき、再構成された被写体34の断層画像の画質の向上を図ることも可能となる。
また、タイミング予測部22において、上述した第1の手法あるいは第2の手法を採用して、シミュレーションにて得られた複数の放射線画像情報あるいは、履歴情報から取得した複数の放射線画像情報を一括処理して目標タイミングを求めることで、実際に被写体34に対してトモシンセシス撮影を行う前に、目標タイミングを得ることができ、第3の手法及び第4の手法と比して、各放射線撮影での情報処理にかかる負担を軽減させることができる。また、第3の手法(仮撮影+本撮影)と異なり、被写体34の被曝量を増やさないで済む。
タイミング予測部22において、上述した第3の手法又は第4の手法を採用して、リアルタイム処理で目標タイミングを求めることで、被写体34の体動があった場合でも柔軟に対応することができ、重複する領域の把握を、移動方向の選定等を適切に行うことができる。第3の手法では、1回の放射線撮影において、仮撮影と本撮影を行う必要があるが、第4の手法と比して、発光素子136及び受光素子142を設置する必要がなく、既存の構造で実現することができるため、コストの低廉化に寄与する。第4の手法では、発光素子136及び受光素子142を設置する必要があるが、被写体34の被曝量を増やさないで済む。
また、本実施の形態では、移動部20によって、放射線検出装置14を移動するので、目標タイミングにおいて、放射線検出装置14を移動させる機構として、実績のある既存の二軸テーブルやモータ等を使用することができる。
画像メモリ18に記憶された複数の放射線画像情報のうち、目標タイミングの際に放射線撮影によって得られた放射線画像情報を、画像補正部24によって、移動部20による移動に関する情報に基づいて補正するので、画像メモリ18に記録される全ての放射線画像情報の原点を合わせることができ、その後の画像再構成部26での再構成処理として、既存の単純逆投影法やフィルタ逆投影法を採用することができる。
上述の例では、移動部20によって、放射線検出装置14を移動させたが、その他、放射線検出装置14内の変換部35のみを移動させてもよい。
これを実現する構成(変形例)について図15及び図16を参照しながら説明する。
先ず、変形例に係る放射線検出装置14aは、図15に示すように、上述した放射線検出装置14と同様に、筐体32、正面板38、枠部材40、背面板42、第1室44、第2室46、仕切り部材48、回路基板52、放射線検出器36等を有する。
特に、この変形例に係る放射線検出装置14aは、放射線検出器36の変換部35をx方向に移動させる第1移動機構180と、変換部35をy方向に移動させる第2移動機構182と、変換部35を垂直方向(z方向)を中心に回転させる回転機構184とを有する。
回転機構184は、仕切り部材48の第1室44側に固定されたモータ186と、該モータ186によって回転駆動する円形の回転テーブル188とを有する。回転テーブル188の外周には上方に立ち上がる環状の側壁190が一体にあるいは別体に形成されている。回転テーブル188の上面192と側壁190内面とで区画される収容空間194に放射線検出器36が収容される。回転テーブル188の上面192には、図15に示すように、放射線検出器36を摺動支持する摺動支持板196が設置されている。この摺動支持板196は、その上面に、複数の微小な球体198が回転自在に配置されて、該上面に載置される放射線検出器36を摺動自在に支持する。
第1移動機構180は、回転テーブル188の側壁190内面のうち、変換部35の1つの辺(y方向に沿った1つの辺)の中央に対向して設置された第1アクチュエータ200と、該第1アクチュエータ200と対向して設置された第1弾発部材202(圧縮ばね等)とを有する。
第2移動機構182は、回転テーブル188の側壁190内面のうち、変換部35の他の1つの辺(x方向に沿った1つの辺)の中央に対向して設置された第2アクチュエータ204と、該第2アクチュエータ204と対向して設置された第2弾発部材206(圧縮ばね等)とを有する。
なお、変換部35の外周部には、第1アクチュエータ200の第1プランジャ208の先端部、第2アクチュエータ204の第2プランジャ210の先端部、第1弾発部材202の先端部及び第2弾発部材206の先端部を受けるための保護枠212を設けることが好ましい。
そして、コンソール28による移動部20の駆動制御によって、第1アクチュエータ200の第1プランジャ208が進退することで、変換部35がx方向に移動し、第2アクチュエータ204の第2プランジャ210が進退することで、変換部35がy方向に移動し、回転機構184のモータ186が回転駆動することで、変換部35が回転移動することになる。
なお、コンソール28による移動部20の駆動制御は、コンソール28から移動方向及び移動量に関する制御情報が放射線検出装置14の送受信機74を介してカセッテ制御部72に供給され、カセッテ制御部72から第1アクチュエータ200、第2アクチュエータ204、モータ186にそれぞれ対応する駆動信号が供給されることによって行われる。
上述の例では、移動部20を、第1移動機構180、第2移動機構182及び回転機構184にて構成した例を示したが、その他、第1移動機構180のみ、あるいは、第2移動機構182のみ、あるいは回転機構184のみで構成してもよい。また、第1移動機構180及び第2移動機構182で移動部20を構成してもよいし、第1移動機構180及び回転機構184、あるいは、第2移動機構182及び回転機構184で移動部20を構成してもよい。
この変形例においては、移動部20によって放射線検出装置14内の変換部35を移動するので、移動部20の構成をコンパクトにすることができ、放射線画像撮影システム10の設置の省スペース化を図ることができる。しかも、変換部35のみを移動すればよいため、放射線検出装置14を移動させる場合よりも慣性力による影響を低減することができ、コンソール28から移動指示を出力してから実際に変換部35が移動完了するまでの時間(応答時間)を短くすることができる。
なお、本発明に係る放射線画像撮影システムは、上述の実施の形態に限らず、本発明の要旨を逸脱することなく、種々の構成を採り得ることはもちろんである。

Claims (16)

  1. 放射線源(12)と、
    筐体(32)と、該筐体(32)内に収容され、少なくとも被写体(34)を透過した前記放射線源(12)からの放射線(30)を放射線画像情報に変換する変換部(35)を有する放射線検出器(36)とを具備した放射線検出装置(14)と、
    少なくとも前記変換部(35)を移動させる移動部(20)と、
    前回の放射線撮影によって放射線(30)が前記被写体(34)を透過しないで照射された領域に対して、次の放射線撮影によって前記被写体(34)を透過した放射線(30)が照射されることとなる目標タイミングを予測するタイミング予測部(22)と、
    制御部(28)とを有し、
    前記タイミング予測部(22)は、
    前回の放射線撮影によって前記放射線(30)が前記被写体(34)を透過しないで照射された前記領域を第1座標情報として取得する第1座標取得部(126)と、
    次回の放射線撮影によって前記被写体(34)を透過した前記放射線(30)が照射される領域を第2座標情報として取得する第2座標取得部(128)と、
    前記第1座標情報で示される領域と前記第2座標情報で示される領域の少なくとも一部が重複する場合に、前記次回の放射線撮影を行うタイミングを、前記目標タイミングとして前記制御部(28)に知らせるタイミング情報出力部(132)とを有し、
    前記制御部(28)は、予測された前記目標タイミングで行われる放射線撮影に先立って、前記移動部(20)を駆動して、前記第2座標情報で示される領域のうち、前記第1座標情報で示される領域と重複する部分の面積が小さくなる方向に、少なくとも前記変換部(35)を移動させることを特徴とする放射線画像撮影システム。
  2. 請求項記載の放射線画像撮影システムにおいて、
    前記放射線検出装置(14)の照射面に沿う方向を第1方向とし、前記照射面の法線方向を第2方向としたとき、
    前記移動部(20)は、少なくとも前記変換部(35)を第1方向に平行移動させることを特徴とする放射線画像撮影システム。
  3. 請求項記載の放射線画像撮影システムにおいて、
    前記放射線検出装置(14)の照射面に沿う方向を第1方向とし、前記照射面の法線方向を第2方向としたとき、
    前記移動部(20)は、少なくとも前記変換部(35)を前記第2方向を軸として回転移動させることを特徴とする放射線画像撮影システム。
  4. 請求項記載の放射線画像撮影システムにおいて、
    前記放射線検出装置(14)の照射面に沿う方向を第1方向とし、前記照射面の法線方向を第2方向としたとき、
    前記移動部(20)は、少なくとも前記変換部(35)を第1方向に平行移動させると共に、前記第2方向を軸として回転移動させることを特徴とする放射線画像撮影システム。
  5. 請求項のいずれか1項に記載の放射線画像撮影システムにおいて、
    前記移動部(20)は、前記放射線検出装置(14)を移動させることを特徴とする放射線画像撮影システム。
  6. 請求項のいずれか1項に記載の放射線画像撮影システムにおいて、
    前記移動部(20)は、前記放射線検出装置(14)内の前記変換部(35)のみを移動させることを特徴とする放射線画像撮影システム。
  7. 請求項のいずれか1項に記載の放射線画像撮影システムにおいて、
    前記放射線検出装置(14)に対向して設けられた前記放射線源(12)を複数の位置に移動させる第2移動部(120)を有し、
    前記制御部(28)は、前記複数の位置において前記放射線源(12)から前記放射線検出装置(14)上の前記被写体(34)に対して異なる方向から放射線(30)を照射する制御を行うことを特徴とする放射線画像撮影システム。
  8. 請求項記載の放射線画像撮影システムにおいて、
    前記第2移動部(120)は、前記放射線源(12)のみを移動させることを特徴とする放射線画像撮影システム。
  9. 請求項記載の放射線画像撮影システムにおいて、
    前記第2移動部(120)は、前記放射線源(12)と前記放射線検出装置(14)とを前記被写体(34)を挟んで互いに反対方向に同期移動させることを特徴とする放射線画像撮影システム。
  10. 請求項のいずれか1項に記載の放射線画像撮影システムにおいて、
    前記タイミング予測部(22)は、
    前記複数の位置のうち、前回の放射線撮影によって、前記放射線(30)が前記被写体(34)を透過しないで照射された領域に対して、次の放射線撮影によって、前記被写体(34)を透過した前記放射線(30)が照射されることとなる前記目標タイミングを予測することを特徴とする放射線画像撮影システム。
  11. 請求項10記載の放射線画像撮影システムにおいて、
    前記タイミング予測部(22)は、
    前記複数の位置からの放射線撮影のシミュレーションに基づいて、前記目標タイミングを予測することを特徴とする放射線画像撮影システム。
  12. 請求項10記載の放射線画像撮影システムにおいて、
    前記タイミング予測部(22)は、
    前記複数の位置からの放射線撮影の履歴情報に基づいて、前記目標タイミングを予測することを特徴とする放射線画像撮影システム。
  13. 請求項10記載の放射線画像撮影システムにおいて、
    前記タイミング予測部(22)は、
    前記放射線源(12)が前記複数の位置に到達する毎に、前記目標タイミングを予測することを特徴とする放射線画像撮影システム。
  14. 請求項13のいずれか1項に記載の放射線画像撮影システムにおいて、
    1回の前記放射線撮影は、仮撮影とその後に行われる本撮影とからなり、
    前記第1座標取得部(126)は、
    前回の前記仮撮影によって得られた放射線画像情報のうち、前記放射線(30)が前記被写体(34)を透過しないで照射された領域を前記第1座標情報として取得し、
    前記第2座標取得部(128)は、
    次の前記仮撮影によって得られた放射線画像情報のうち、前記被写体(34)を透過した前記放射線(30)が照射された領域を前記第2座標情報として取得することを特徴とする放射線画像撮影システム。
  15. 請求項13のいずれか1項に記載の放射線画像撮影システムにおいて、
    各前記放射線撮影の前に、前記被写体(34)に向けて光(138)を出射する発光素子(136)と、
    前記被写体(34)の背面側に設置され、前記発光素子(136)から出射された光(138)を受光する複数の受光素子(142)とを有し、
    前記第1座標取得部(126)は、前回の放射線撮影の前に得られた前記複数の受光素子(142)からの検知信号に基づいて、前記放射線(30)が前記被写体(34)を透過しないで照射された領域を割り出して、前記第1座標情報として取得し、
    前記第2座標取得部(128)は、次の放射線撮影の前に得られた前記複数の受光素子(142)からの検知信号に基づいて、前記被写体(34)を透過した前記放射線(30)が照射された領域を割り出して、前記第2座標情報として取得することを特徴とする放射線画像撮影システム。
  16. 請求項15のいずれか1項に記載の放射線画像撮影システムにおいて、
    さらに、前記目標タイミングの際に放射線撮影によって得られた放射線画像情報を、前記移動部(20)による少なくとも前記変換部(35)の移動に関する情報に基づいて補正する画像補正部(24)を有することを特徴とする放射線画像撮影システム。
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