JP5946731B2 - 繊維製品の着香方法 - Google Patents

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Description

本発明は、繊維製品の着香方法に関する。
近年、若い世代を中心に香りに関して嗜好性が高まっており、衣類などの繊維製品に対しても好ましい香りを着香することが一般家庭で行われている。着香方法としては芳香成分をトリガー式スプレーやなどで対象物に噴霧することが一般的であるが、洗濯工程などで使用される洗剤や柔軟剤に着香機能を持たせて繊維製品に着香することも行われている。しかしながら、洗剤や柔軟剤を用いて洗濯工程で着香した場合には、洗剤や柔軟剤そのものの香りとは異なる異質の匂いが衣類に付着する場合がある。
特許文献1には、アミノカルボン酸型キレート剤を含有する漂白性組成物を用いることで香料の残香性を向上させる技術が開示されており、前記組成物から調製した洗浄液に被洗浄物を15分〜12時間程度浸け置きできることが記載されている。また、特許文献2には、漂白性組成物の有効酸素の安定性を向上させる目的からケイ酸を用いる技術が開示されている。また、該公報には重曹とアルカノイルオキシベンゼンスルホン酸型漂白活性化剤を含有する組成物の記載もある。
特開2011−57745号公報 特表平9−511533号公報
しかしながら、酸化性漂白剤や漂白活性化剤を多量に含む漂白性組成物は、一般には色柄物衣料の脱色の問題があるため、浸漬時間も2〜3時間程度が上限であると考えられている。実際、引用文献1の実施例でも全自動洗濯機の普通コースでの洗濯であり、長時間の浸漬による漂白処理は行われていない。
また、特許文献2では、アルカノイルオキシベンゼンスルホン酸型漂白活性化剤とアミノカルボン酸型キレート剤であるジエチレントリアミノ五酢酸が併用されているが、そのような特定のアミノカルボン酸型キレート剤を含有する組成物を浸漬処理に用いた場合、好ましくない香りの着香がしばしば発生し、これは浸漬時間が長くなればなるほど助長される。特許文献2では、漂白処理を行う際の香料の着香に関する技術課題やその解決手段に関しては全く言及がされておらず、香料を配合した組成で実際に浸漬処理した場合の効果も何ら示されていない。
本発明は、漂白処理の過程で、漂白効果を損なわずに、色柄物の繊維製品の色合いを維持しつつ、好ましい香りを対象の繊維製品に着香することができる繊維製品の着香方法を提供するものである。
本発明は、
温度が0℃を超え40℃以下の第1の着香液に、繊維製品を8時間以上、15時間以下浸漬する第1の着香工程と、
温度が0℃を超え40℃以下の第2の着香液に、第1の着香工程終了後の繊維製品を1分以上、30分以下浸漬する第2の着香工程と、
を有する繊維製品の着香方法であって、
前記第1の着香液が、水と、(a)過炭酸ナトリウム200mg/kg以上、1000mg/kg以下(着香液の質量を基準とする配合量、以下同様)と、(b)アルカリ金属の炭酸塩200mg/kg以上、2000mg/kg以下と、(c)アルカリ金属の炭酸水素塩、及びアルカリ金属の塩酸塩から選ばれる1種以上の化合物100mg/kg以上、1000mg/kg以下と、(d)炭素数8以上、12以下のアルカノイル基を有するアルカノイルオキシベンゼン型漂白活性化剤15mg/kg以上、250mg/kg以下と、(e)香料5mg/kg以上、50mg/kg以下と、アミノカルボン酸型キレート剤を10mg/kg未満とを混合して得られたものであり、且つ第1の着香液の配合量において(a)/(c)の質量比が1以上、8以下、(a)/(d)の質量比が10以上、80以下であり、
前記第2の着香液が、水と、(a)過炭酸ナトリウム〔以下、(a)成分という〕と、(b)アルカリ金属の炭酸塩〔以下、(b)成分という〕と、(c)アルカリ金属の炭酸水素塩、及びアルカリ金属の塩酸塩から選ばれる1種以上の化合物〔以下、(c)成分という〕と、(d)炭素数8以上、12以下のアルカノイル基を有するアルカノイルオキシベンゼン型漂白活性化剤〔以下、(d)成分という〕と、(e)香料〔以下、(e)成分という〕と、(f)アニオン界面活性剤及びノニオン界面活性剤から選ばれる1種以上の界面活性剤〔以下、(f)成分という〕とを混合して得られたものであり、
第1の着香液の(a)成分の配合量に対する第2の着香液の(a)成分の配合量、第1の着香液の(b)成分の配合量に対する第2の着香液の(b)成分の配合量、第1の着香液の(c)成分の配合量に対する第2の着香液の(c)成分の配合量、第1の着香液の(d)成分の配合量に対する第2の着香液の(d)成分の配合量、及び第1の着香液の(e)成分の配合量に対する第2の着香液の(e)成分の配合量が、それぞれ、1/10倍以上、1/2倍以下である、
繊維製品の着香方法に関する。
本発明によれば、爽やかな香りなど、好ましい香りを着香できる繊維製品の着香方法が提供される。本発明の着香方法は、漂白成分を含む処理液で漂白処理する場合の漂白効果を損なわないため、漂白工程中や洗濯工程中に組み込んで実施することができる。
本発明の第1の着香液、第2の着香液は、(a)〜(e)成分を水と混合して得られたものである。また、第2の着香液は、更に(f)成分を水と混合して得られたものである。以下、第1の着香液、第2の着香液に用いられる成分や量比等を説明するが、特記しない限り、いずれの説明内容も、第1の着香液、第2の着香液のそれぞれに適用できる。
〔(a)成分〕
本発明の(a)成分である過炭酸ナトリウムを用いて調製した第1の着香液及び第2の着香液で処理することで、繊維製品に爽やかな香りを付与できる優れた効果を発揮し得る。
〔(b)成分〕
(b)成分のアルカリ金属の炭酸塩は、ナトリウム及びカリウムから選ばれるアルカリ金属の炭酸塩が挙げられる。特に限定されるものではないが、例えば、炭酸ナトリウム及び炭酸カリウムから選ばれるアルカリ金属の炭酸塩が挙げられる。炭酸ナトリウム又は炭酸カリウムは粉末でも良く、顆粒を用いても良い。(b)成分は、炭酸ナトリウムが好ましい。
〔(c)成分〕
(c)成分のアルカリ金属の炭酸水素塩は、ナトリウム及びカリウムから選ばれる1種以上のアルカリ金属の炭酸水素塩が挙げられる。特に限定されるものではないが、例えば、炭酸水素ナトリウム及び炭酸水素カリウムから選ばれるアルカリ金属の炭酸水素塩が挙げられる。炭酸水素ナトリウム又は炭酸水素カリウムは粉末でも良く、顆粒を用いても良い。
アルカリ金属の塩酸塩は、ナトリウム及びカリウムから選ばれる1種以上のアルカリ金属の塩酸塩が挙げられる。特に限定されるものではないが、塩化ナトリウム及び塩化カリウムから選ばれるアルカリ金属の塩酸塩が挙げられる。塩化アルカリ金属塩は粉末でも良く、顆粒を用いても良い。
〔(d)成分〕
(d)成分である、炭素数8以上、12以下のアルカノイル基を有するアルカノイルオキシベンゼン型漂白活性化剤は、特に限定されるものではないが、例えば、下記一般式(d1)で表されるものを挙げることができる。
Figure 0005946731
〔式中、Rは7以上、11以下のアルキル基を示し、Yは−SO3M又は−COOM(ここで、Mは水素原子又はアルカリ金属原子を示す)を示す。〕
一般式(2)中において、Rで示されるアルキル基、好ましくは直鎖アルキル基は、通常の洗浄条件において充分な溶解性を確保し、汚れ成分の充分な吸着力を付与するため、炭素数は9又は11が好ましい。また、Mで示されるアルカリ金属原子としては、ナトリウム原子、カリウム原子を挙げることができる。
このような漂白活性化剤としては、下記式(d1−1)で表されるものが特に好ましい。
Figure 0005946731
〔式中、Rは炭素数7以上、11以下の直鎖アルキル基を示し、Mはナトリウム原子又はカリウム原子を示す。〕
一般式(3)で表される漂白活性化剤の具体例としては、ラウロイルオキシベンゼンスルホン酸ナトリウムが挙げられる。
〔(e)成分〕
(e)成分である香料は、繊維製品に対して爽やかな香りを付与できる点で、炭素数8以上、炭素数15以下の香料として用いられるアルコール(以下、香料アルコールという)を含む香料が好ましい。繊維製品に対して香りを強く付与できる点で、香料アルコールの炭素数は8以上が好ましく、10以上がより好ましい。繊維製品に対して、より爽やかな香りを付与できる点で、香料アルコールの炭素数は14以下が好ましく、12以下が好ましい。香料中の炭素数8以上、炭素数15以下の香料アルコールの含有量は、15質量%以上、80質量%以下が好ましい。香料中の炭素数8以上、炭素数15以下の香料アルコールの含有量は、繊維製品に対してより爽やかな香りを付与できる点で、20質量%以上が好ましく、30質量%以上がより好ましい。香料中の炭素数8以上、炭素数15以下の香料アルコールの含有量は、経済性の点から、70質量%以下が好ましく、50質量%以下がより好ましい。以下に、炭素数8以上、炭素数15以下の香料アルコールを例示する。
<炭素数8の香料アルコール>
3−オクタノール、1−オクテン−3−オール、2−フェニルエチルアルコール、1−フェニルエチルアルコール、4−メトキシベンジルアルコール、3−ヒドロキシ−5−メトキシトルエン
<炭素数9の香料アルコール>
2,4−ジメチル−2−ヘプタノール、トランス−2−シス−6−ノナジエノール、2,4−ジメチル−3−シクロヘキセン−1−メタノール、4−イソプロピルシクロヘキサノール、3−フェニル−2−プロペン−1−オール、3−フェニルプロピルアルコール
<炭素数10の香料アルコール>
9−デセノール、3,7−ジメチル−1,6−オクタジエン−3−オール、3,7−ジメチル−トランス−2,6−オクタジエン−1−オール、3,7−ジメチル−シス−2,6−オクタジエン−1−オール、3,7−ジメチル−6−オクテン−1−オール、2−メチル−6−メチレン−7−オクテン−2−オール、2−イソプロペニル−5−メチル−4−ヘキセン−1−オール、3,7−ジメチルオクタノール、3,7−ジメチルオクタンー3−オール、2,6−ジメチル−7−オクテン−2−オール、3,7−ジメチル−4,6−オクタジエン−3−オール、p−メンタン−8−オール、1−p−メンテン−4−オール、p−メンタン−3−オール、1,7,7−トリメチル−ビシクロ[1,2,2−]ヘプタン−2−オール、p−メンス−8−エン−3−オール、4−イソプロピルシクロヘキサンメタノール、p−t−ブチルシクロヘキサノール、o−t−ブチルシクロヘキサノール、1−フェニル−2−メチル−2−プロパノール、2−プロピル−5−メチルフェノール、2−メチル−5−イソプロピルフェノール、2−メトキシ−4−アリールフェノール、2−メトキシ−4−(1−プロペニル)−フェノール
<炭素数11の香料アルコール>
4−メチル−3−デセン−5−オール、10−ウンデセノール、6,6−ジメチル−ビシクロ−[3,1,1]−2−ヘプテン−2−エタノール、1−(4−イソプロピルシクロヘキシル)−エタノール、4−フェニル−2−メチル−2−ブタノール、5−プロペニル−2−エトキシフェノール
<炭素数12の香料アルコール>
2,2−ジメチル−3−(3−メチルフェニル)−プロパノール、1−フェニル−3−メチル−3−ペンタノール、3−メチル−5−フェニル−1−ペンタノール、3,7−ジメチル−7−メトキシオクタン−2−オール
<炭素数13の香料アルコール>
2,5,5−トリメチル−1,2,3,4,4α,5,6,7−オクタヒドロ−2−ネフタレノール、2−メチル−4−(2,2,3−トリメチル−3−シクロペンテン−1−イル)−2−ブテン−1−オール、2−メチル−4−(2,2,3−トリメチル−3−シクロペンテン−1−イル)−ブタン−1−オール
<炭素数14の香料アルコール>
1−(2−t−ブチルシクロヘキシルオキシ)−2−ブタノール、α,β−2,2,6−ペンタメチルシクロヘキシルプロパノール、3−メチル−5−(2,2,3−トリメチル−3−シクロペンテン−1−イル)−ペンタン−2−オール、2−エチル−4−(2,2,3−トリメチル−3−シクロペンテン−1−イル)−2−ブテン−1−オール、3−メチル−5−(2,2,3−トリメチル−3−シクロペンテン−1−イル)−4−ペンテン−2−オール
<炭素数15の香料アルコール>
3,7,11−トリメチル−1,6,10−ドデカトリエン−3−オール、3,7,11−トリメチル−2,6,10−ドデカトリエン−12−オール、(−)−α−ビサボロール、セドロール、パチュリアルコール、ベチベロール、1−(2,2,6−トリメチルシクロヘキシル)−3−ヘキサノール、サンタロール、3,3−ジメチル−5−(2,2,3−トリメチル−3−シクロペンテン−1−イル)−4−ペンテン−2−オール
これら香料アルコール以外に(e)成分として使用できる香料(香料化合物)として、分子内にアルデヒド基を有する香料として用いられる化合物(アルデヒド香料という)、分子内にエステル基を有する香料として用いられる香料(エステル香料という)、分子内にケトンを有する香料として用いられる香料(ケトン香料という)、ムスク様の香調を有する化合物(大環状ムスク)、植物から抽出される植物抽出物、及び植物精油から選ばれる香料化合物が挙げられる。
第1の着香液で使用される(e)成分の香料及び第2の着香液で使用される(e)成分の香料は、異なっていてもよく、同一であっても良い。繊維製品に、より爽やかな香りを付与できる点で、第1の着香液と第2の着香液で使用される香料は同一の香料(同じ成分により構成される香料)であることが好ましい。
〔(f)成分〕
(f)成分は、アニオン界面活性剤〔以下、(f1)成分という〕及びノニオン界面活性剤〔以下、(f2)成分という〕から選ばれる1種以上の界面活性剤である。第2の着香液にこれらの界面活性剤を配合することにより、繊維製品に対してより爽やかな香りを付与することができる。なお、(f)成分は、第1の着香液に配合することができる。第1の着香液で用いられる(f)成分は、第2の着香液で用いられる成分と、同一であっても、異なっていても良い。
(f1)成分のアニオン界面活性剤としては、特に限定されるものではないが、例えば、高級アルコールの硫酸エステル塩、高級アルコールのエトキシル化物の硫酸エステル塩、アルキルベンゼンスルホン酸塩、パラフィンスルホン酸塩、α−オレフィンスルホン酸塩、α−スルホ脂肪酸塩、α−スルホ脂肪酸のエステル塩、及び脂肪酸塩から選ばれるアニオン界面活性剤が挙げられる。
爽やかな香り立ちを繊維製品に付与できる点から、アルキル鎖の炭素数が10以上、好ましくは12以上、そして、18以下、好ましくは14以下の直鎖アルキルベンゼンスルホン酸塩、アルキル鎖の炭素数が10以上、好ましくは12以上、そして、18以下、好ましくは16以下の高級アルコールの硫酸エステル塩、及びアルキル鎖の炭素数が10以上、20以下のα−スルホ脂肪酸アルキルエステル塩から選ばれるアニオン界面活性剤が好ましく、アルキル鎖の炭素数が10以上、好ましくは12以上、そして、18以下、好ましくは14以下の直鎖アルキルベンゼンスルホン酸塩、及びアルキル鎖の炭素数が10以上、好ましくは12以上、そして、18以下、好ましくは16以下の高級アルコールの硫酸エステル塩から選ばれるアニオン界面活性剤がより好ましい。
また、(f1)成分の対イオンとしては、アルカリ金属、アルカリ土類金属、アンモニア、アルカノールアミン等が挙げられるが、アルカリ金属(すなわちアルカリ金属塩)が好ましい。
(f2)成分のノニオン界面活性剤としては、特に限定されるものではないが、例えば、高級アルコールのエチレンオキシド(以下「EO」という)付加物、高級アルコールのEO/プロピレンオキシド(以下「PO」という)付加物等が挙げられる。(f2)成分としては、炭素数が10以上、好ましくは12以上、そして16以下、好ましくは14以下のアルコールにEOを平均1モル以上、好ましくは10モル以上、そして、平均25モル以下、好ましくは20モル以下付加したノニオン界面活性剤が、繊維製品の色落ちを抑え、且つ繊維製品に対して爽やかな香りを付与できる点で好ましい。
前記(f1)成分であるアニオン界面活性剤と(f2)成分であるノニオン界面活性剤は、それぞれ単独で使用しても良いが、繊維製品に対してより爽やかな香りを付与できる点で併用して用いることが好ましい。
本発明では、(f2)/(f1)の質量比は0以上、3以下が好ましく、より好ましくは2以下、より好ましくは1以下、更に好ましくは1未満である。また、(f2)/(f1)の質量比は、特に過酸生成を促進させることで、家庭で長期間使用し続けている繊維製品に対しても、爽やかな香りを付与できる観点から、好ましくは0より大きく、より好ましくは0.2以上、より好ましくは0.4以上である。繊維製品に爽やかな香りを付与する効果の点で、(f2)/(f1)の質量比の上限値を1未満とすることが好ましい。
〔その他成分〕
本発明の第1の着香液及び第2の着香液には、それぞれ独立に、下記の成分を含有することが出来る。
(1)両性界面活性剤、陽イオン界面活性剤等の(f)成分以外の界面活性剤
具体的には、スルホベタイン型両性界面活性剤、炭素数10以上、16以下の炭化水素基を分子内に1又は2つ有する第4級アンモニウム塩型界面活性剤等が挙げられる。
(2)トリポリリン酸塩等のリン酸塩ビルダー
具体的には、トリポリリン酸塩、オルトリン酸塩、ピロリン酸塩等から選ばれる1種以上が挙げられる。
(3)カルボン酸基及び/又はスルホン酸基を有するカチオン交換型ポリマー
具体的には、重量平均分子量が1千以上、8万以下のアクリル酸−マレイン酸コポリマーの塩、重量平均分子量が1千以上、8万以下のポリアクリル酸塩、特開昭54−52196号公報に記載の分子量が5千以上、20万以下のポリグリオキシル酸等のポリアセタールカルボン酸塩が挙げられる。
(4)A型、X型、P型ゼオライト等の結晶性アルミノ珪酸塩
結晶性アルミノ珪酸塩としては、A型ゼオライト(例えば、商品名「トヨビルダー」:東ソー(株)製、JIS K 5101法による吸油能:40mL/100g以上)が好ましい。その他に、P型ゼオライト(例えば、商品名「Doucil A24」、「ZSEO64」等;いずれもCrosfield社製;吸油能60〜150mL/100g)、X型ゼオライト(例えば、商品名「WessalithXD」;Degussa社製;吸油能80〜100mL/100g)、国際公開第9842622号記載のハイブリッドゼオライトも好適なものとして挙げられる。
〔第1の着香液〕
本発明に用いられる第1の着香液の25℃におけるpHは、繊維製品に汚れが多量に付着していても、繊維製品に爽やかな香りを付与することができる点で、9以上、更に9.4以上、更に9.5以上が好ましく、そして、11未満、更に10.5以下、更に10.2以下が好ましい。なお、pHは、(株)堀場製作所製pHメータF52、pH電極6367−S004を用いて測定したものである。
本発明に用いられる第1の着香液は、(a)成分を200mg/kg以上、1000mg/kg以下の配合量(着香液の質量を基準とする配合量、以下同様)で用いて調製されたものである。第1の着香液における(a)成分の配合量は、繊維製品に爽やかな香りを付与する観点から、300mg/kg以上、更に500mg/kg以上が好ましい。また、色柄物繊維製品の色落ちを抑制する点で、(a)成分の配合量は、900mg/kg以下、更に800mg/kg以下が好ましい。
本発明に用いられる第1の着香液は、(b)成分の配合量が200mg/kg以上、2000mg/kg以下である。第1の着香液における(b)成分の配合量は、汚れが付着した繊維製品に対しても爽やかな香りを付与できる観点から、400mg/kg以上、更に600mg/kg以上、更に800mg/kg以上が好ましく、そして、色落ちを抑制する観点から、1500mg/kg以下、更に1300mg/kg以下が好ましい。
本発明に用いられる第1の着香液は、(c)成分の配合量が100mg/kg以上、1000mg/kg以下である。第1の着香液における(c)成分の配合量は、繊維製品に爽やかな香りを付与できる点から、150mg/kg以上、更に200mg/kg以上が好ましく、そして、着香液のpHを調整する観点から、800mg/kg以下、更に500mg/kg以下が好ましい。
本発明に用いられる第1の着香液は、(d)成分の配合量が15mg/kg以上、250mg/kg以下である。第1の着香液における(d)成分の配合量は、繊維製品に持続性のある爽やかな香りを付与できる観点から、20mg/kg以上、更に30mg/kg以上が好ましく、そして、繊維製品に爽やかな香りを強く付与できる点で、150mg/kg以下、更に100mg/kg以下が好ましい。
本発明に用いられる第1の着香液は、(e)成分の配合量が5mg/kg以上、50mg/kg以下である。第1の着香液における(e)成分の配合量は、繊維製品に爽やかな香りを強く付与する観点から、8mg/kg以上、更に10mg/kg以上が好ましく、そして、経済性の観点から、40mg/kg以下、更に30mg/kg以下が好ましい。
本発明に用いられる第1の着香液は、更に(f)成分を配合して調製することもできる。その場合、第1の着香液における(f)成分の配合量は、500mg/kg以上、3000mg/kg以下が好ましい。
また、本発明に用いられる第1の着香液は、繊維製品に爽やかな香りを付与できる観点から、(a)成分の配合量と(c)成分の配合量の質量比(a)/(c)が1以上、8以下である。質量比(a)/(c)は、爽やかな香りをより強く付与できる観点から、1.2以上、更に2以上、更に3以上が好ましく、そして、6以下、更に5以下が好ましい。
また、本発明に用いられる第1の着香液は、繊維製品に爽やかな香りを付与できる観点から、(a)成分の配合量と(d)成分の配合量の質量比(a)/(d)が10以上、80以下である。質量比(a)/(d)は、繊維製品に爽やかな香りを付与できる点で、15以上、更に20以上が好ましく、そして、色柄物の繊維製品の色落ちが少ない点から、40以下、30以下、更に25以下が好ましい。
また、本発明に用いられる第1の着香液は、繊維製品に対してより爽やかな香りを付与できる観点から、アミノカルボン酸型キレート剤の配合量が10mg/kg未満である。該第1の着香液におけるアミノカルボン酸型キレート剤の含有量は、8mg/kg以下、更に5mg/kg以下、更に3mg/kg以下が好ましい。最も好ましくは0mg/kgである。
本発明に用いられる第1の着香液は、水を含有する。水は第1の着香液の全体を100質量%とする量で用いられる。
<第1の着香工程>
本発明の第1の着香工程では、温度が0℃を超え40℃以下の第1の着香液に、繊維製品を8時間以上、15時間以下浸漬する。浸漬時間は、家庭において長期間使用された繊維製品を、爽やかな香りが香る香料が付着しやすいように改質し、繊維製品に対してより爽やかな香りを付与できる点で、9時間以上が好ましく、10時間以上が好ましく、12時間以上がより好ましい。また、浸漬時間は、色柄物の繊維製品の色落ちが少ない点から、14時間以下が好ましく、13時間以下がより好ましい。第1の着香液の温度は、前記範囲内であれば、浸漬の開始から終了まで同一に維持されていても、周囲温度との関係で低下、または上昇してもどちらでもよい。
繊維製品と第1の着香液の質量比は、繊維製品/第1の着香液で、1以上、更に3以上、更に5以上が好ましく、そして、10以下、更に8以下が好ましい。
繊維製品と第1の着香液との浸漬時には、攪拌しても良いが、8時間以上、15時間以下の間、攪拌し続けることは、繊維製品の傷みが懸念されることから、静置することが好ましい。すなわち、第1の着香工程は無攪拌下で行うことが好ましい。
浸漬を終えた繊維製品は、第1の着香液から取り出され、第2の着香液に浸漬される。第1の着香液から取り出された繊維製品は、第1の着香液を含んだまま、第2の着香液にそのまま浸漬させてもよい、また、繊維製品に付着している第1の着香液の量を脱水等の操作により、第1の着香工程に使用する前の繊維製品の質量(20℃、43%RH)に対して、第1の着香液の質量が30〜80質量%になるまで、第1の着香液を減少させて第2の着香工程に用いることもできる。
<第2の着香液>
本発明に用いられる第2の着香液の25℃におけるpHは、繊維製品に汚れが多量に付着していても、繊維製品に爽やかな香りを付与することができる点で、9以上、更に9.4以上、更に9.5以上が好ましく、そして、11未満、更に10.5以下、更に10.2以下が好ましい。なお、pHは、(株)堀場製作所製pHメータF52、pH電極6367−S004を用いて測定したものである。
第2の着香液は、(a)〜(f)成分を配合してなるものであるが、そのうち、(a)成分、(b)成分、(c)成分、(d)成分及び(e)成分は、第1の着香液中の濃度よりも、それぞれ低くして用いられる。すなわち、第1の着香液の(a)成分の配合量に対する第2の着香液の(a)成分の配合量、第1の着香液の(b)成分の配合量に対する第2の着香液の(b)成分の配合量、第1の着香液の(c)成分の配合量に対する第2の着香液の(c)成分の配合量、第1の着香液の(d)成分の配合量に対する第2の着香液の(d)成分の配合量、及び第1の着香液の(e)成分の配合量に対する第2の着香液の(e)成分の配合量が、それぞれ、1/10以上、好ましくは1/8以上、より好ましくは1/5以上であり、そして、1/2以下、好ましくは1/3以下、より好ましくは1/4以下である。この比率は、各成分の配合量に基づいて計算で求めることができる。従って、ある成分の配合量について、第1の着香液における配合量をX(mg/kg)、第2の着香液における配合量をY(mg/kg)とすると、Y/Xが、1/10以上、1/2以下である。Y/Xの比は、衣類に爽やかな香りを付与する点で、1/8以上が好ましく、1/5以上がより好ましい。また、Y/Xの比は、色柄物の色落ちを抑制する点で、1/3以下が好ましく、1/4以下がより好ましい。
第2の着香液で用いられる(a)成分〜(e)成分は、第1の着香液で用いられる成分と、同一であっても、異なっていても良い。
本発明に用いられる第2の着香液は、更に(f)成分を配合して調製されたものである。第2の着香液における(f)成分の配合量は、200mg/kg以上、2000mg/kg以下が好ましい。第2の着香液における(f)成分の配合量は、繊維製品に爽やかな香りを付与する観点から、300mg/kg以上、更に600mg/kg以上が好ましく、そして、経済性の観点から、1600mg/kg以下、更に1000mg/kg以下が好ましい。
<第2の着香工程>
本発明の第2の着香工程では、温度が0℃を超え40℃以下の第2の着香液に、第1の着香工程終了後の繊維製品を1分以上、30分以下浸漬する。浸漬時間は、繊維製品に対してより爽やかな香りを付与できる点で、2分以上が好ましく、5分以上が好ましく、10分以上がより好ましい。また、浸漬時間は、色柄物の繊維製品の色落ちが少ない点から、25分以下が好ましく、20分以下がより好ましい。第2の着香液の温度は、前記範囲内であれば、浸漬の開始から終了まで同一に維持されていても、周囲温度との関係で低下、または上昇してもどちらでもよい。
繊維製品と第2の着香液の質量比は、第2の着香液(kg)/繊維製品(kg)で、5以上、更に8以上、更に12以上が好ましく、そして、50以下、更に30以下が好ましい。
第1の着香工程で用いた第1の着香液が(f)成分を含有する場合、該第1の着香液を水で希釈したものを第2の着香液として用いてもよい。この場合、第1の着香工程で第1の着香液に所定時間繊維製品を浸漬した後、第1の着香液に繊維製品が浸漬された状態で第1の着香液に水を加えて第2の着香液を調製して第2の着香工程を行うことができる。
また、本発明では、第1の着香液と第2の着香液とを、(a)成分、(b)成分、(c)成分、(d)成分、(e)成分、及び(f)成分を含有する同じ組成物からそれぞれ調製することができる。すなわち、(a)成分、(b)成分、(c)成分、(d)成分、(e)成分、及び(f)成分を含有する組成物から第1の着香液を調製し、且つ前記組成物を第1の着香液の調製に用いた配合量の1/10倍以上、1/2倍以下の配合量で用いて第2の着香液を調製して、それぞれ、第1の着香工程、第2の着香工程に用いることができる。更に、前記組成物から調製した第1の着香液を水で1/10倍以上、1/2倍以下に希釈して第2の着香液を調製することもできる。
繊維製品と第2の着香液との浸漬時には静置してもよく、攪拌しても良い。繊維製品により爽やかな香りを付与できる点で、攪拌することが好ましい。すなわち、第2の着香工程は攪拌下で行うことが好ましい。攪拌は、家庭用全自動洗濯機の洗浄槽を使用して行うことが好ましい。
〔香りの評価〕
<配合成分>
第1の着香液、第2の着香液の調製に用いた成分を以下に示す。
・過炭酸ナトリウム:KCPZ−S(日本パーオキサイド(株)製)
・炭酸ナトリウム:デンス灰(平均粒径:290μm、セントラル硝子(株)製)
・炭酸水素ナトリウム:重炭酸ナトリウム(旭硝子(株)製)
・塩化ナトリウム:焼き塩S1000(日本製塩(株)製)
・ドデカノイルオキシベンゼンスルホン酸ナトリウム:BA−20(花王(株)製)
・ノナノイルオキシベンゼンスルホン酸ナトリウム:NOBS(JINKE社製)
・香料:下記に示す香料化合物を含有する香料組成物〔( )内の数字は香料組成物中の各香料化合物の含有量(質量%)〕。
o−tert−ブチルシクロへキシルアセテート(5)、テトラヒドロゲラニオール(25)、ゲラニオール(10)ヘキシルシンナミックアルデヒド(10)、リリアール(10)、テトラヒドロリナロール(20)、p−tert−ブチロシクロヘキシルアセテート(5)、サリチル酸ベンジル(5)、パーライド(5)、ジプロピレングリコール(5)
・アルキルベンゼンスルホン酸ナトリウム:ネオペレックスG−25(花王(株)製)
・ポリオキシエチレンアルキルエーテル:エマルゲン108(エチレンオキサイド平均付加モル数:6、アルキル鎖の炭素数:12、花王(株)製)
・硫酸ナトリウム:無水中性芒硝(四国化成(株)製)
・蛍光染料:チノパールCBS−X(BASF社製)
・ポリアクリル酸ナトリウム水溶液:オリゴマーD(重量平均分子量1万(花王(株)製、固形分の配合量が表中の値となるように用いた。)
・結晶性アルミノ珪酸ナトリウム:ゼオビルダー(4A型ゼオライト、平均粒径:3.5μm)、ゼオビルダー社製)
・ポリエチレングリコール:PEG−13000(重量平均分子量:13200、三井化学(株)製)
・アミノカルボン酸型キレート剤:エチレンジアミン四酢酸四ナトリウム塩(シグマアルドリッチジャパン株式会社製)
<第1の着香工程>
(I)試験布(1)の作製
下記組成のモデル皮脂汚染液を布に付着させ、試験布(1)を調製した。モデル皮脂汚染液の布への付着は、特開平7−270395号公報に準じて、グラビアロールコーターを用いてモデル皮脂汚染液を布に印刷することで行った。モデル皮脂汚染液を布に付着させ試験布を作製する工程は、グラビアロールのセル容量58cm3/cm2、塗布速度1.0m/min、乾燥温度100℃、乾燥時間1分で行った。布は木綿金巾2003布(谷頭商店製)を使用した。得られた試験布は10cm×10cmの大きさに裁断し試験布(1)とした。
(モデル皮脂汚染液の組成)
ラウリン酸0.44質量%(以下%)、ミリスチン酸3.09%、ペンタデカン酸2.31%、パルミチン酸6.18%、ヘプタデカン酸0.44%、ステアリン酸1.57%、オレイン酸7.75%、トリオレイン酸13.06%、パルミチン酸n−ヘキサデシル2.18%、スクアレン6.53%、卵白レシチン液晶物1.94%、鹿沼赤土8.11%、カーボンブラック0.01%、水道水はバランス量。
(II)試験布の処理
上記で作成した試験布(1)を35cm×30cmの木綿台布1枚につき3枚ずつ縫い付けて試験布(2)を作製した。20リットルのプラスチック製バケツに、試験布(2)と、表1の組成の第1の着香液10リットルを投入した。このときの浴比〔着香液の容量(リットル)/試験布(2)の質量(kg)〕は5であった。また、バケツに投入した直後の着香液の温度は20℃であり、pHは10.5であった。なお、表中、水の配合量の「残部」とは、着香液1kgあたりの各成分の配合量が表中の値となる量の意味である。そのまま、表1に記載の時間静置した。すなわち、第1の着香工程は無攪拌下で行った。所定時間静置後、プラスチック製バケツ中の第1の着香液から試験布(2)を取り出し、バケツに投入する直前の試験布(2)の質量に対し、第1の着香工程で所定時間静置後の試験布(2)に含まれている第1の着香液の質量が60質量%になるまで手で絞った。次いで下記の第2の着香工程を行った。
<第2の着香工程>
松下電器産業製洗濯機「愛妻号 NA−F70AP」に、前記第1の着香工程で得られた試験布(2)5枚と、衣料(肌着とYシャツを8/2の質量比で用いたもの)2.2kgとを入れ、第1の着香液を4°DHの水で1/3の濃度に希釈(第1の着香液の1質量部に対して水を2質量部混合)して調製した第2の着香液(20℃)を用いて第2の着香工程を行った。第2の着香工程は、前記洗濯機の標準コースを採用して行った。すなわち、第2の着香工程は攪拌下で行った。また、浴比は15(L/kg)であった。ここで、「L/kg」とは第2の着香液の容量(L)と、試験布(2)及び衣料の合計の質量(kg)との比を表す。標準コースの脱水工程が終了した後、試験布(2)を取り出し、20℃、40%RHの環境下で12時間放置した。その後、試験布(2)に縫い付けた試験布(1)を取り出し、香りの評価を行った。
<評価>
第2の着香工程終了後の試験布(1)9枚をひとまとめにして1セットとし、この1セットにした試験布(1)の評価を10人の香り専門パネラー(20代女性5人、30代男性5人)で行い、下記基準で評価した。判定の数値の平均を表1に示した。判定の数値の平均が2未満を合格とした。数値が1に近い程、爽やかな香りを繊維製品に付与する効果が高い。また、数値の差が0.2以上で優位な差が認められる。
*爽やかな香りの強さの判定基準
香料の香りだけがする:1
香料以外の臭気をほんの少し感じる:2
香料以外の臭気を少し感じる:3
香料以外の臭気を感じる:4
香料以外の臭気をハッキリ感じる:5
〔色落ち防止性の評価〕
(I)色落ち評価用試験布の調製
綿100%のニットスムース、シルケット加工品に染料(C.I.Reactive Red 41)を布に対して4質量%の濃度になるように尽色染色後、水洗、ソーピング、プレスして、10cm×10cmの色落ち評価用試験布(3)とした。
(II)色落ち防止性試験方法
前記の「香りの評価」において、試験布(1)を試験布(3)に置き換えて、同じ方法で第1、第2の着香工程を行った。第2の着香工程後、得られた試験布(3)9枚の1枚ずつについて、それぞれ視覚判定の専門パネラー(20代女性5人、30代男性5人)で色落ち防止性の判定を行った。試験前の試験布(3)の色合いを1とし、下記の基準で視覚評価を行った。判定の数値の平均を表1に示した。判定の数値の平均が2以下を合格とした。数値が1に近い程、色落ちの抑制効果が高い。また、数値の差が0.2以上で優位な差が認められる。
*色落ち防止性の判定基準
色落ちしていない(試験前の試験布(3)と差がない):1
ほんの少しだけ色落ちする:2
少しだけ色落ちする:3
色落ちする:4
激しく色落ちする:5
Figure 0005946731

Claims (8)

  1. 温度が0℃を超え40℃以下の第1の着香液に、繊維製品を8時間以上、15時間以下浸漬する第1の着香工程と、
    温度が0℃を超え40℃以下の第2の着香液に、第1の着香工程終了後の繊維製品を1分以上、30分以下浸漬する第2の着香工程と、
    を有する繊維製品の着香方法であって、
    前記第1の着香液が、水と、(a)過炭酸ナトリウム200mg/kg以上、1000mg/kg以下(着香液の質量を基準とする配合量、以下同様)と、(b)アルカリ金属の炭酸塩200mg/kg以上、2000mg/kg以下と、(c)アルカリ金属の炭酸水素塩、及びアルカリ金属の塩酸塩から選ばれる1種以上の化合物100mg/kg以上、1000mg/kg以下と、(d)炭素数8以上、12以下のアルカノイル基を有するアルカノイルオキシベンゼン型漂白活性化剤15mg/kg以上、250mg/kg以下と、(e)香料5mg/kg以上、50mg/kg以下と、アミノカルボン酸型キレート剤10mg/kg未満とを混合して得られたものであり、且つ第1の着香液の配合量において(a)/(c)の質量比が1以上、8以下、(a)/(d)の質量比が10以上、80以下であり、
    前記第2の着香液が、水と、(a)過炭酸ナトリウム〔以下、(a)成分という〕と、(b)アルカリ金属の炭酸塩〔以下、(b)成分という〕と、(c)アルカリ金属の炭酸水素塩、及びアルカリ金属の塩酸塩から選ばれる1種以上の化合物〔以下、(c)成分という〕と、(d)炭素数8以上、12以下のアルカノイル基を有するアルカノイルオキシベンゼン型漂白活性化剤〔以下、(d)成分という〕と、(e)香料〔以下、(e)成分という〕と、(f)アニオン界面活性剤及びノニオン界面活性剤から選ばれる1種以上の界面活性剤〔以下、(f)成分という〕とを混合して得られたものであり、
    第1の着香液の(a)成分の配合量に対する第2の着香液の(a)成分の配合量、第1の着香液の(b)成分の配合量に対する第2の着香液の(b)成分の配合量、第1の着香液の(c)成分の配合量に対する第2の着香液の(c)成分の配合量、第1の着香液の(d)成分の配合量に対する第2の着香液の(d)成分の配合量、及び第1の着香液の(e)成分の配合量に対する第2の着香液の(e)成分の配合量が、それぞれ、1/10倍以上、1/2倍以下である、
    繊維製品の着香方法。
  2. 第1の着香液が(f)成分を含有し、該第1の着香液を水で希釈して第2の着香液として用いる、請求項1記載の繊維製品の着香方法。
  3. (e)成分が、炭素数8以上、炭素数15以下の香料として用いられるアルコールを含む、請求項1又は2記載の繊維製品の着香方法。
  4. 第1の着香工程における繊維製品と第1の着香液の質量比が、繊維製品/第1の着香液で、1以上、10以下である、請求項1〜3の何れか1項記載の繊維製品の着香方法。
  5. 第2の着香工程における繊維製品と第2の着香液の質量比が、繊維製品/第2の着香液で、5以上、50以下である、請求項1〜4の何れか1項記載の繊維製品の着香方法。
  6. 第1の着香工程を無攪拌下で行う、請求項1〜5の何れか1項記載の繊維製品の着香方法。
  7. 第2の着香工程を攪拌下で行う、請求項1〜6の何れか1項記載の繊維製品の着香方法。
  8. 第1の着香液で使用される(e)成分と第2の着香液で使用される(e)が、同一の香料である、請求項1〜7の何れか1項記載の繊維製品の着香方法。
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