JP5946731B2 - 繊維製品の着香方法 - Google Patents
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Description
温度が0℃を超え40℃以下の第1の着香液に、繊維製品を8時間以上、15時間以下浸漬する第1の着香工程と、
温度が0℃を超え40℃以下の第2の着香液に、第1の着香工程終了後の繊維製品を1分以上、30分以下浸漬する第2の着香工程と、
を有する繊維製品の着香方法であって、
前記第1の着香液が、水と、(a)過炭酸ナトリウム200mg/kg以上、1000mg/kg以下(着香液の質量を基準とする配合量、以下同様)と、(b)アルカリ金属の炭酸塩200mg/kg以上、2000mg/kg以下と、(c)アルカリ金属の炭酸水素塩、及びアルカリ金属の塩酸塩から選ばれる1種以上の化合物100mg/kg以上、1000mg/kg以下と、(d)炭素数8以上、12以下のアルカノイル基を有するアルカノイルオキシベンゼン型漂白活性化剤15mg/kg以上、250mg/kg以下と、(e)香料5mg/kg以上、50mg/kg以下と、アミノカルボン酸型キレート剤を10mg/kg未満とを混合して得られたものであり、且つ第1の着香液の配合量において(a)/(c)の質量比が1以上、8以下、(a)/(d)の質量比が10以上、80以下であり、
前記第2の着香液が、水と、(a)過炭酸ナトリウム〔以下、(a)成分という〕と、(b)アルカリ金属の炭酸塩〔以下、(b)成分という〕と、(c)アルカリ金属の炭酸水素塩、及びアルカリ金属の塩酸塩から選ばれる1種以上の化合物〔以下、(c)成分という〕と、(d)炭素数8以上、12以下のアルカノイル基を有するアルカノイルオキシベンゼン型漂白活性化剤〔以下、(d)成分という〕と、(e)香料〔以下、(e)成分という〕と、(f)アニオン界面活性剤及びノニオン界面活性剤から選ばれる1種以上の界面活性剤〔以下、(f)成分という〕とを混合して得られたものであり、
第1の着香液の(a)成分の配合量に対する第2の着香液の(a)成分の配合量、第1の着香液の(b)成分の配合量に対する第2の着香液の(b)成分の配合量、第1の着香液の(c)成分の配合量に対する第2の着香液の(c)成分の配合量、第1の着香液の(d)成分の配合量に対する第2の着香液の(d)成分の配合量、及び第1の着香液の(e)成分の配合量に対する第2の着香液の(e)成分の配合量が、それぞれ、1/10倍以上、1/2倍以下である、
繊維製品の着香方法に関する。
本発明の(a)成分である過炭酸ナトリウムを用いて調製した第1の着香液及び第2の着香液で処理することで、繊維製品に爽やかな香りを付与できる優れた効果を発揮し得る。
(b)成分のアルカリ金属の炭酸塩は、ナトリウム及びカリウムから選ばれるアルカリ金属の炭酸塩が挙げられる。特に限定されるものではないが、例えば、炭酸ナトリウム及び炭酸カリウムから選ばれるアルカリ金属の炭酸塩が挙げられる。炭酸ナトリウム又は炭酸カリウムは粉末でも良く、顆粒を用いても良い。(b)成分は、炭酸ナトリウムが好ましい。
(c)成分のアルカリ金属の炭酸水素塩は、ナトリウム及びカリウムから選ばれる1種以上のアルカリ金属の炭酸水素塩が挙げられる。特に限定されるものではないが、例えば、炭酸水素ナトリウム及び炭酸水素カリウムから選ばれるアルカリ金属の炭酸水素塩が挙げられる。炭酸水素ナトリウム又は炭酸水素カリウムは粉末でも良く、顆粒を用いても良い。
(d)成分である、炭素数8以上、12以下のアルカノイル基を有するアルカノイルオキシベンゼン型漂白活性化剤は、特に限定されるものではないが、例えば、下記一般式(d1)で表されるものを挙げることができる。
(e)成分である香料は、繊維製品に対して爽やかな香りを付与できる点で、炭素数8以上、炭素数15以下の香料として用いられるアルコール(以下、香料アルコールという)を含む香料が好ましい。繊維製品に対して香りを強く付与できる点で、香料アルコールの炭素数は8以上が好ましく、10以上がより好ましい。繊維製品に対して、より爽やかな香りを付与できる点で、香料アルコールの炭素数は14以下が好ましく、12以下が好ましい。香料中の炭素数8以上、炭素数15以下の香料アルコールの含有量は、15質量%以上、80質量%以下が好ましい。香料中の炭素数8以上、炭素数15以下の香料アルコールの含有量は、繊維製品に対してより爽やかな香りを付与できる点で、20質量%以上が好ましく、30質量%以上がより好ましい。香料中の炭素数8以上、炭素数15以下の香料アルコールの含有量は、経済性の点から、70質量%以下が好ましく、50質量%以下がより好ましい。以下に、炭素数8以上、炭素数15以下の香料アルコールを例示する。
3−オクタノール、1−オクテン−3−オール、2−フェニルエチルアルコール、1−フェニルエチルアルコール、4−メトキシベンジルアルコール、3−ヒドロキシ−5−メトキシトルエン
2,4−ジメチル−2−ヘプタノール、トランス−2−シス−6−ノナジエノール、2,4−ジメチル−3−シクロヘキセン−1−メタノール、4−イソプロピルシクロヘキサノール、3−フェニル−2−プロペン−1−オール、3−フェニルプロピルアルコール
9−デセノール、3,7−ジメチル−1,6−オクタジエン−3−オール、3,7−ジメチル−トランス−2,6−オクタジエン−1−オール、3,7−ジメチル−シス−2,6−オクタジエン−1−オール、3,7−ジメチル−6−オクテン−1−オール、2−メチル−6−メチレン−7−オクテン−2−オール、2−イソプロペニル−5−メチル−4−ヘキセン−1−オール、3,7−ジメチルオクタノール、3,7−ジメチルオクタンー3−オール、2,6−ジメチル−7−オクテン−2−オール、3,7−ジメチル−4,6−オクタジエン−3−オール、p−メンタン−8−オール、1−p−メンテン−4−オール、p−メンタン−3−オール、1,7,7−トリメチル−ビシクロ[1,2,2−]ヘプタン−2−オール、p−メンス−8−エン−3−オール、4−イソプロピルシクロヘキサンメタノール、p−t−ブチルシクロヘキサノール、o−t−ブチルシクロヘキサノール、1−フェニル−2−メチル−2−プロパノール、2−プロピル−5−メチルフェノール、2−メチル−5−イソプロピルフェノール、2−メトキシ−4−アリールフェノール、2−メトキシ−4−(1−プロペニル)−フェノール
4−メチル−3−デセン−5−オール、10−ウンデセノール、6,6−ジメチル−ビシクロ−[3,1,1]−2−ヘプテン−2−エタノール、1−(4−イソプロピルシクロヘキシル)−エタノール、4−フェニル−2−メチル−2−ブタノール、5−プロペニル−2−エトキシフェノール
2,2−ジメチル−3−(3−メチルフェニル)−プロパノール、1−フェニル−3−メチル−3−ペンタノール、3−メチル−5−フェニル−1−ペンタノール、3,7−ジメチル−7−メトキシオクタン−2−オール
2,5,5−トリメチル−1,2,3,4,4α,5,6,7−オクタヒドロ−2−ネフタレノール、2−メチル−4−(2,2,3−トリメチル−3−シクロペンテン−1−イル)−2−ブテン−1−オール、2−メチル−4−(2,2,3−トリメチル−3−シクロペンテン−1−イル)−ブタン−1−オール
1−(2−t−ブチルシクロヘキシルオキシ)−2−ブタノール、α,β−2,2,6−ペンタメチルシクロヘキシルプロパノール、3−メチル−5−(2,2,3−トリメチル−3−シクロペンテン−1−イル)−ペンタン−2−オール、2−エチル−4−(2,2,3−トリメチル−3−シクロペンテン−1−イル)−2−ブテン−1−オール、3−メチル−5−(2,2,3−トリメチル−3−シクロペンテン−1−イル)−4−ペンテン−2−オール
3,7,11−トリメチル−1,6,10−ドデカトリエン−3−オール、3,7,11−トリメチル−2,6,10−ドデカトリエン−12−オール、(−)−α−ビサボロール、セドロール、パチュリアルコール、ベチベロール、1−(2,2,6−トリメチルシクロヘキシル)−3−ヘキサノール、サンタロール、3,3−ジメチル−5−(2,2,3−トリメチル−3−シクロペンテン−1−イル)−4−ペンテン−2−オール
(f)成分は、アニオン界面活性剤〔以下、(f1)成分という〕及びノニオン界面活性剤〔以下、(f2)成分という〕から選ばれる1種以上の界面活性剤である。第2の着香液にこれらの界面活性剤を配合することにより、繊維製品に対してより爽やかな香りを付与することができる。なお、(f)成分は、第1の着香液に配合することができる。第1の着香液で用いられる(f)成分は、第2の着香液で用いられる成分と、同一であっても、異なっていても良い。
本発明の第1の着香液及び第2の着香液には、それぞれ独立に、下記の成分を含有することが出来る。
具体的には、スルホベタイン型両性界面活性剤、炭素数10以上、16以下の炭化水素基を分子内に1又は2つ有する第4級アンモニウム塩型界面活性剤等が挙げられる。
具体的には、トリポリリン酸塩、オルトリン酸塩、ピロリン酸塩等から選ばれる1種以上が挙げられる。
具体的には、重量平均分子量が1千以上、8万以下のアクリル酸−マレイン酸コポリマーの塩、重量平均分子量が1千以上、8万以下のポリアクリル酸塩、特開昭54−52196号公報に記載の分子量が5千以上、20万以下のポリグリオキシル酸等のポリアセタールカルボン酸塩が挙げられる。
結晶性アルミノ珪酸塩としては、A型ゼオライト(例えば、商品名「トヨビルダー」:東ソー(株)製、JIS K 5101法による吸油能:40mL/100g以上)が好ましい。その他に、P型ゼオライト(例えば、商品名「Doucil A24」、「ZSEO64」等;いずれもCrosfield社製;吸油能60〜150mL/100g)、X型ゼオライト(例えば、商品名「WessalithXD」;Degussa社製;吸油能80〜100mL/100g)、国際公開第9842622号記載のハイブリッドゼオライトも好適なものとして挙げられる。
本発明に用いられる第1の着香液の25℃におけるpHは、繊維製品に汚れが多量に付着していても、繊維製品に爽やかな香りを付与することができる点で、9以上、更に9.4以上、更に9.5以上が好ましく、そして、11未満、更に10.5以下、更に10.2以下が好ましい。なお、pHは、(株)堀場製作所製pHメータF52、pH電極6367−S004を用いて測定したものである。
本発明の第1の着香工程では、温度が0℃を超え40℃以下の第1の着香液に、繊維製品を8時間以上、15時間以下浸漬する。浸漬時間は、家庭において長期間使用された繊維製品を、爽やかな香りが香る香料が付着しやすいように改質し、繊維製品に対してより爽やかな香りを付与できる点で、9時間以上が好ましく、10時間以上が好ましく、12時間以上がより好ましい。また、浸漬時間は、色柄物の繊維製品の色落ちが少ない点から、14時間以下が好ましく、13時間以下がより好ましい。第1の着香液の温度は、前記範囲内であれば、浸漬の開始から終了まで同一に維持されていても、周囲温度との関係で低下、または上昇してもどちらでもよい。
本発明に用いられる第2の着香液の25℃におけるpHは、繊維製品に汚れが多量に付着していても、繊維製品に爽やかな香りを付与することができる点で、9以上、更に9.4以上、更に9.5以上が好ましく、そして、11未満、更に10.5以下、更に10.2以下が好ましい。なお、pHは、(株)堀場製作所製pHメータF52、pH電極6367−S004を用いて測定したものである。
本発明の第2の着香工程では、温度が0℃を超え40℃以下の第2の着香液に、第1の着香工程終了後の繊維製品を1分以上、30分以下浸漬する。浸漬時間は、繊維製品に対してより爽やかな香りを付与できる点で、2分以上が好ましく、5分以上が好ましく、10分以上がより好ましい。また、浸漬時間は、色柄物の繊維製品の色落ちが少ない点から、25分以下が好ましく、20分以下がより好ましい。第2の着香液の温度は、前記範囲内であれば、浸漬の開始から終了まで同一に維持されていても、周囲温度との関係で低下、または上昇してもどちらでもよい。
<配合成分>
第1の着香液、第2の着香液の調製に用いた成分を以下に示す。
・過炭酸ナトリウム:KCPZ−S(日本パーオキサイド(株)製)
・炭酸ナトリウム:デンス灰(平均粒径:290μm、セントラル硝子(株)製)
・炭酸水素ナトリウム:重炭酸ナトリウム(旭硝子(株)製)
・塩化ナトリウム:焼き塩S1000(日本製塩(株)製)
・ドデカノイルオキシベンゼンスルホン酸ナトリウム:BA−20(花王(株)製)
・ノナノイルオキシベンゼンスルホン酸ナトリウム:NOBS(JINKE社製)
・香料:下記に示す香料化合物を含有する香料組成物〔( )内の数字は香料組成物中の各香料化合物の含有量(質量%)〕。
o−tert−ブチルシクロへキシルアセテート(5)、テトラヒドロゲラニオール(25)、ゲラニオール(10)ヘキシルシンナミックアルデヒド(10)、リリアール(10)、テトラヒドロリナロール(20)、p−tert−ブチロシクロヘキシルアセテート(5)、サリチル酸ベンジル(5)、パーライド(5)、ジプロピレングリコール(5)
・アルキルベンゼンスルホン酸ナトリウム:ネオペレックスG−25(花王(株)製)
・ポリオキシエチレンアルキルエーテル:エマルゲン108(エチレンオキサイド平均付加モル数:6、アルキル鎖の炭素数:12、花王(株)製)
・硫酸ナトリウム:無水中性芒硝(四国化成(株)製)
・蛍光染料:チノパールCBS−X(BASF社製)
・ポリアクリル酸ナトリウム水溶液:オリゴマーD(重量平均分子量1万(花王(株)製、固形分の配合量が表中の値となるように用いた。)
・結晶性アルミノ珪酸ナトリウム:ゼオビルダー(4A型ゼオライト、平均粒径:3.5μm)、ゼオビルダー社製)
・ポリエチレングリコール:PEG−13000(重量平均分子量:13200、三井化学(株)製)
・アミノカルボン酸型キレート剤:エチレンジアミン四酢酸四ナトリウム塩(シグマアルドリッチジャパン株式会社製)
(I)試験布(1)の作製
下記組成のモデル皮脂汚染液を布に付着させ、試験布(1)を調製した。モデル皮脂汚染液の布への付着は、特開平7−270395号公報に準じて、グラビアロールコーターを用いてモデル皮脂汚染液を布に印刷することで行った。モデル皮脂汚染液を布に付着させ試験布を作製する工程は、グラビアロールのセル容量58cm3/cm2、塗布速度1.0m/min、乾燥温度100℃、乾燥時間1分で行った。布は木綿金巾2003布(谷頭商店製)を使用した。得られた試験布は10cm×10cmの大きさに裁断し試験布(1)とした。
ラウリン酸0.44質量%(以下%)、ミリスチン酸3.09%、ペンタデカン酸2.31%、パルミチン酸6.18%、ヘプタデカン酸0.44%、ステアリン酸1.57%、オレイン酸7.75%、トリオレイン酸13.06%、パルミチン酸n−ヘキサデシル2.18%、スクアレン6.53%、卵白レシチン液晶物1.94%、鹿沼赤土8.11%、カーボンブラック0.01%、水道水はバランス量。
上記で作成した試験布(1)を35cm×30cmの木綿台布1枚につき3枚ずつ縫い付けて試験布(2)を作製した。20リットルのプラスチック製バケツに、試験布(2)と、表1の組成の第1の着香液10リットルを投入した。このときの浴比〔着香液の容量(リットル)/試験布(2)の質量(kg)〕は5であった。また、バケツに投入した直後の着香液の温度は20℃であり、pHは10.5であった。なお、表中、水の配合量の「残部」とは、着香液1kgあたりの各成分の配合量が表中の値となる量の意味である。そのまま、表1に記載の時間静置した。すなわち、第1の着香工程は無攪拌下で行った。所定時間静置後、プラスチック製バケツ中の第1の着香液から試験布(2)を取り出し、バケツに投入する直前の試験布(2)の質量に対し、第1の着香工程で所定時間静置後の試験布(2)に含まれている第1の着香液の質量が60質量%になるまで手で絞った。次いで下記の第2の着香工程を行った。
松下電器産業製洗濯機「愛妻号 NA−F70AP」に、前記第1の着香工程で得られた試験布(2)5枚と、衣料(肌着とYシャツを8/2の質量比で用いたもの)2.2kgとを入れ、第1の着香液を4°DHの水で1/3の濃度に希釈(第1の着香液の1質量部に対して水を2質量部混合)して調製した第2の着香液(20℃)を用いて第2の着香工程を行った。第2の着香工程は、前記洗濯機の標準コースを採用して行った。すなわち、第2の着香工程は攪拌下で行った。また、浴比は15(L/kg)であった。ここで、「L/kg」とは第2の着香液の容量(L)と、試験布(2)及び衣料の合計の質量(kg)との比を表す。標準コースの脱水工程が終了した後、試験布(2)を取り出し、20℃、40%RHの環境下で12時間放置した。その後、試験布(2)に縫い付けた試験布(1)を取り出し、香りの評価を行った。
第2の着香工程終了後の試験布(1)9枚をひとまとめにして1セットとし、この1セットにした試験布(1)の評価を10人の香り専門パネラー(20代女性5人、30代男性5人)で行い、下記基準で評価した。判定の数値の平均を表1に示した。判定の数値の平均が2未満を合格とした。数値が1に近い程、爽やかな香りを繊維製品に付与する効果が高い。また、数値の差が0.2以上で優位な差が認められる。
香料の香りだけがする:1
香料以外の臭気をほんの少し感じる:2
香料以外の臭気を少し感じる:3
香料以外の臭気を感じる:4
香料以外の臭気をハッキリ感じる:5
(I)色落ち評価用試験布の調製
綿100%のニットスムース、シルケット加工品に染料(C.I.Reactive Red 41)を布に対して4質量%の濃度になるように尽色染色後、水洗、ソーピング、プレスして、10cm×10cmの色落ち評価用試験布(3)とした。
前記の「香りの評価」において、試験布(1)を試験布(3)に置き換えて、同じ方法で第1、第2の着香工程を行った。第2の着香工程後、得られた試験布(3)9枚の1枚ずつについて、それぞれ視覚判定の専門パネラー(20代女性5人、30代男性5人)で色落ち防止性の判定を行った。試験前の試験布(3)の色合いを1とし、下記の基準で視覚評価を行った。判定の数値の平均を表1に示した。判定の数値の平均が2以下を合格とした。数値が1に近い程、色落ちの抑制効果が高い。また、数値の差が0.2以上で優位な差が認められる。
色落ちしていない(試験前の試験布(3)と差がない):1
ほんの少しだけ色落ちする:2
少しだけ色落ちする:3
色落ちする:4
激しく色落ちする:5
Claims (8)
- 温度が0℃を超え40℃以下の第1の着香液に、繊維製品を8時間以上、15時間以下浸漬する第1の着香工程と、
温度が0℃を超え40℃以下の第2の着香液に、第1の着香工程終了後の繊維製品を1分以上、30分以下浸漬する第2の着香工程と、
を有する繊維製品の着香方法であって、
前記第1の着香液が、水と、(a)過炭酸ナトリウム200mg/kg以上、1000mg/kg以下(着香液の質量を基準とする配合量、以下同様)と、(b)アルカリ金属の炭酸塩200mg/kg以上、2000mg/kg以下と、(c)アルカリ金属の炭酸水素塩、及びアルカリ金属の塩酸塩から選ばれる1種以上の化合物100mg/kg以上、1000mg/kg以下と、(d)炭素数8以上、12以下のアルカノイル基を有するアルカノイルオキシベンゼン型漂白活性化剤15mg/kg以上、250mg/kg以下と、(e)香料5mg/kg以上、50mg/kg以下と、アミノカルボン酸型キレート剤10mg/kg未満とを混合して得られたものであり、且つ第1の着香液の配合量において(a)/(c)の質量比が1以上、8以下、(a)/(d)の質量比が10以上、80以下であり、
前記第2の着香液が、水と、(a)過炭酸ナトリウム〔以下、(a)成分という〕と、(b)アルカリ金属の炭酸塩〔以下、(b)成分という〕と、(c)アルカリ金属の炭酸水素塩、及びアルカリ金属の塩酸塩から選ばれる1種以上の化合物〔以下、(c)成分という〕と、(d)炭素数8以上、12以下のアルカノイル基を有するアルカノイルオキシベンゼン型漂白活性化剤〔以下、(d)成分という〕と、(e)香料〔以下、(e)成分という〕と、(f)アニオン界面活性剤及びノニオン界面活性剤から選ばれる1種以上の界面活性剤〔以下、(f)成分という〕とを混合して得られたものであり、
第1の着香液の(a)成分の配合量に対する第2の着香液の(a)成分の配合量、第1の着香液の(b)成分の配合量に対する第2の着香液の(b)成分の配合量、第1の着香液の(c)成分の配合量に対する第2の着香液の(c)成分の配合量、第1の着香液の(d)成分の配合量に対する第2の着香液の(d)成分の配合量、及び第1の着香液の(e)成分の配合量に対する第2の着香液の(e)成分の配合量が、それぞれ、1/10倍以上、1/2倍以下である、
繊維製品の着香方法。 - 第1の着香液が(f)成分を含有し、該第1の着香液を水で希釈して第2の着香液として用いる、請求項1記載の繊維製品の着香方法。
- (e)成分が、炭素数8以上、炭素数15以下の香料として用いられるアルコールを含む、請求項1又は2記載の繊維製品の着香方法。
- 第1の着香工程における繊維製品と第1の着香液の質量比が、繊維製品/第1の着香液で、1以上、10以下である、請求項1〜3の何れか1項記載の繊維製品の着香方法。
- 第2の着香工程における繊維製品と第2の着香液の質量比が、繊維製品/第2の着香液で、5以上、50以下である、請求項1〜4の何れか1項記載の繊維製品の着香方法。
- 第1の着香工程を無攪拌下で行う、請求項1〜5の何れか1項記載の繊維製品の着香方法。
- 第2の着香工程を攪拌下で行う、請求項1〜6の何れか1項記載の繊維製品の着香方法。
- 第1の着香液で使用される(e)成分と第2の着香液で使用される(e)が、同一の香料である、請求項1〜7の何れか1項記載の繊維製品の着香方法。
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