JP5945850B2 - 無線通信システム - Google Patents

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Description

本発明は、複数の無線局から構成される無線通信システムに関する。
近年、住宅火災による犠牲者を減らすことを目的として住宅への火災警報器の設置義務が法制化されたため、既存住宅への施工性の観点から無線信号を利用して複数の火災警報器を連動させる火災警報システムが望まれている。かかる火災警報システムは、多箇所に設置された複数台の火災警報器(無線局)がそれぞれに火災を感知する機能と警報音を鳴動する機能を有している。そして、何れかの火災警報器が火災を感知すると、当該火災警報器が警報音を鳴動するとともに火災感知を知らせる情報(火災感知情報)を無線信号で他の火災警報器に伝送する。これにより、火元の火災警報器だけでなく複数台の火災警報器が連動して一斉に警報音を鳴動することにより、火災の発生を迅速且つ確実に知らせることができる。このような火災警報器は、火災感知情報を無線信号で伝送するという特性を活かすために電池を電源として駆動される。しかも、通常は室内の天井のようにメンテナンス(電池交換)のし難い場所に設置されることから、例えば数年といった長期間にわたってメンテナンス無しに使用できることが望ましい。
ここで、上述のような火災警報システムでは、火災が感知されると複数の火災警報器の間で相互に無線信号が伝送されるのであるが、その際、各火災警報器が勝手に(非同期に)無線信号を送信すると無線信号が衝突してしまうことになる。このような衝突を回避するものとして、例えば、特許文献1には複数の火災警報器がTDMA(時分割多重アクセス)方式で無線信号を伝送するようにした火災警報システムが記載されている。
特開2009−251903号公報 特開平7−235901号公報
ところで、特許文献1に記載の火災警報システムのような無線通信システムでは、特定の無線局から他の無線局に対して定期的に監視メッセージを送信することで、各無線局が正常に動作しているか否かを確認する動作を行なっている。ここで、無線通信システムが構築される空間において、人の動き等によりフェージングが生じ、受信信号強度が変動することにより通信性能が劣化し、動作確認を正常に行えない虞がある。このフェージングによる通信性能の劣化は、上記のように動作確認を行う場合のみならず、無線局同士で無線信号を送受信する場合であれば起こりうる問題である。
このフェージングを回避する手段として、複数のアンテナを用いたダイバーシチ方式で電波を受信するものが従来提供されており、例えば特許文献2に開示されている。しかしながら、特許文献2に記載の従来例は、常時アンテナを切り換えてダイバーシチ効果を得るものである。このように、常時アンテナを切り換える場合には無線信号の受信に要する時間が長くなり、また、アンテナを切り換える際に必要な消費電力も大きくなることから、消費電力が増大するという問題があった。
本発明は、上記の点に鑑みて為されたもので、消費電力を増大させることなく受信信号強度の変動による通信性能の劣化を低減することができる無線通信システムを提供することを目的とする。
本発明の無線通信システムは、複数の無線局から成り、これら複数の前記無線局間で電波を媒体とする無線信号を送受信する無線通信システムであって、前記各無線局は、複数のアンテナと、前記各アンテナのうち何れか1つを使用して無線信号を送信する送信手段、及び前記各アンテナのうち何れか1つを使用して無線信号を受信する受信手段を有する無線送受信部と、所定のイベントが発生したときに前記送信手段を起動し、所定の送信期間に前記イベントに対応したメッセージを含む無線信号を送信させるとともに所定の休止期間に無線信号の送信を休止させる動作を交互に繰り返し且つ前記イベントが発生していないときには前記送信手段を停止させる送信制御手段、及び一定の間欠受信間隔を繰り返しカウントするタイマ手段、及び前記タイマ手段による前記間欠受信間隔のカウント中は前記受信手段を停止させ、前記タイマ手段による前記間欠受信間隔のカウントが完了する度に前記受信手段を起動する受信制御手段を有する制御部と、電池を電源として前記各手段に動作電力を給電する給電手段とを備え、前記各無線局のうち少なくとも何れか1つの無線局の前記制御部は、前記送信手段を起動して他の前記無線局に対して定期的に無線信号を送信させ、前記各無線局の前記制御部は、前記定期的に送信される無線信号の送信期間に合わせて探索期間を設定し、前記探索期間において、前記受信手段を起動して無線信号を受信する期間と無線信号を受信しない期間とを、前記間欠受信間隔よりも短い間隔で交互に繰り返す間欠受信を前記各アンテナを交互に切り換えながら行い、且つ、前記各アンテナのうち前記探索期間における受信信号強度の高いアンテナを選択し、少なくとも次回の前記探索期間までは前記選択したアンテナを前記送信手段及び前記受信手段の前記アンテナとして使用することを特徴とする。
この無線通信システムにおいて、前記各無線局の前記制御部は、前記探索期間において、前記無線信号を受信する期間毎に前記各アンテナを交互に切り換えることが好ましい。
この無線通信システムにおいて、前記各無線局の前記制御部は、前記探索期間において、前記無線信号を受信する期間内に前記各アンテナを連続して交互に切り換えることが好ましい。
この無線通信システムにおいて、前記各無線局は、火災の発生を感知する火災警報器と、空気質を測る空気質センサを有する無線局と、人の存在を検知する人センサを有する無線局との少なくとも何れか1種であることが好ましい。
本発明は、消費電力を増大させることなく受信信号強度の変動による通信性能の劣化を低減することができるという効果を奏する。
本発明に係る無線通信システムの実施形態を示す図で、(a)は火災警報器のブロック図で、(b)は定期監視時の通信動作の概略図である。 同上の無線通信システムにおける無線信号のフレームフォーマットである。 同上の無線通信システムにおいて、火災感知時の通信動作を説明するためのタイムチャートである。 同上の無線通信システムにおいて、定期監視時の他の通信動作を示す概略図である。
以下、本発明に係る無線通信システムの実施形態について図面を用いて説明する。本実施形態は、図1(a)に示すように、複数台(図示では2台)の火災警報器(無線局)で構成されている。なお、以下の説明では、火災警報器を個別に示す場合は火災警報器TR1,TR2,…,TRnと表記し、総括して示す場合は火災警報器TR0と表記する。また、以下の説明では、特定の火災警報器TR1を「親局TR1」、他の火災警報器TR2,…を「子局TR2,…」と表記する。
火災警報器TR0は、第1アンテナ10及び第2アンテナ11と、無線送受信部2(送信手段、受信手段)と、警報部3と、操作入力受付部4とを備える。また、火災警報器TR0は、火災感知部5と、制御部6(送信制御手段、受信制御手段、タイマ手段)と、乾電池等の電池を電源として各部に動作電力を供給する電源部7(給電手段)とを備える。
無線送受信部2は、電波法施行規則第6条第4項第3号に規定される「小電力セキュリティシステムの無線局」に準拠して電波を媒体とする無線信号を送受信するものである。そして、無線送受信部2は、アンテナ10,11の何れかから電波を媒体とした無線信号を送信するとともに他の火災警報器TR0が送信した無線信号をアンテナ10,11の何れかで受信する。なお、アンテナ10,11は、火災警報器TR0の本体から突出したデザインのものであってもよいが、アンテナ10,11を目立たないように本体に内蔵したデザインのものも作製可能である。
警報部3は、ブザー音を鳴動するブザーと、音声メッセージを鳴動するスピーカとを備え、ブザー音や音声メッセージ(例えば、「火事です」等)による火災警報(以下、「警報音」と呼ぶ)を報知する。
操作入力受付部4は、1乃至複数のスイッチ(例えば、押釦スイッチ)を有しており、スイッチが操作されることで各スイッチに対応した操作入力を受け付けるとともに当該操作入力に対応した操作信号を制御部6に出力する。例えば、操作入力受付部4は、警報部3による警報音の鳴動を停止するための操作入力などを受け付ける。
火災感知部5は、例えば、火災にともなって発生する煙や熱、炎などを検出することで火災を感知するものである。なお、火災感知部5の構成については従来周知であるから、ここでは詳細な説明を省略する。
制御部6は、マイコンや、書き換え可能な不揮発性の半導体メモリ等から成るメモリ部6Aを主な構成要素とする。制御部6は、図示しないメモリ(ROMあるいはEEPROM等)に格納されたプログラムをマイコンで実行することにより、後述する各種の機能を実現する。例えば、制御部6は、火災感知部5で火災の発生が感知されると、警報部3を駆動して警報音を鳴動させたり、予めメモリ(あるいはメモリ部6A)に格納されている警報用の音声メッセージを鳴動させたりすることで火災警報を報知する機能を有する。また、制御部6は、他の火災警報器TR0においても火災警報を報知させるために、火災警報メッセージを含む無線信号を無線送受信部2より送信させる機能も有する。また、制御部6は、他の火災警報器TR0から送信された無線信号を無線送受信部2で受信することにより火災警報メッセージを受け取ったときも、制御部6が警報部3を制御して警報音を鳴動させる機能も有する。
なお、各火災警報器TR1,TR2,…には固有の識別符号が割り当てられてメモリ部6Aに格納されており、当該識別符号によって無線信号の宛先並びに送信元の火災警報器TR1,TR2,…が特定できるようになっている。
ここで、電波法施行規則の無線設備規則第49条の17「小電力セキュリティシステムの無線局の無線設備」では、送信期間が3秒以下、休止期間が2秒以上とすることが規定されている(同条第5号参照)。なお、「送信期間」は、無線信号を連続して送信してもよい期間を示し、「休止期間」は、送信期間と送信期間の間に設けられた、無線信号を送信してはいけない期間を示す。このために本実施形態における制御部6では、上記無線設備規則に適合する送信期間に無線信号を送信させるとともに休止期間に送信を停止し且つ受信可能な状態としている。
また、制御部6では、マイコンに内蔵するタイマ(タイマ手段)で所定の間欠受信間隔(但し、間欠受信間隔は前記送信期間よりも長い時間とする)を繰り返しカウントしている。そして、制御部6は、当該カウントが完了する毎に無線送受信部2を起動して所望の電波(他の火災警報器TR0が送信した無線信号)が受信できるか否かをチェックし、当該電波が捉えられなければ直ちに無線送受信部2を停止して待機状態に移行させる。これにより、平均消費電力を大幅に低減し、電源部7の電池寿命をできるだけ長くしている。ここで、電波の受信チェックは、無線送受信部2から出力される、受信信号強度の大小に比例した直流電圧信号であるRSSI信号に基づいて制御部6が行っており、詳細については従来周知であるから省略する。なお、「RSSI信号」とは、受信信号強度(Receiving Signal Strength Indication)信号のことである。
さらに、親局TR1の制御部6では、定期的(例えば、24時間毎)に無線送受信部2を起動して定期監視を行うために定期監視メッセージを含む無線信号を送信させる。ここで、「定期監視」とは、子局TR2,…が正常に動作しているか否かの確認を行うことである。親局TR1の制御部6は、定期監視メッセージを含む無線信号を送信した後は、無線送受信部2を受信状態に切り換えて各子局TR2,…から送信される無線信号を受信する。
子局TR2,…においては、制御部6が火災感知部5の故障の有無及び電源部7の電池切れの有無を一定周期で(例えば、1時間毎に)監視するとともに、その監視結果(故障の有無及び電池切れの有無)をメモリ部6Aに記憶している。そして、子局TR2,…の制御部6は、親局TR1から定期監視メッセージを受け取ったときに、メモリ部6Aに記憶している監視結果を通知するための通知メッセージを含む無線信号を親局TR1に返信する。
ここで、定期監視メッセージを含む無線信号を送信してから所定時間内に返信してこない子局TR2,…があれば、親局TR1の制御部6は、警報部3のブザーを駆動して報知音を鳴動させる等して、子局TR2,…に異常が発生したことを知らせる。ここで、「異常」とは、故障又は電池切れを示す。また、何れかの子局TR2,…が返信してきた通知メッセージが異常有りの監視結果を通知するものである場合も、親局TR1の制御部6は、上記と同様に子局TR2,…に異常が発生したことを知らせる。なお、火災警報器TR1,TR2,…の制御部6は、異常が生じていると判断した場合、直ちに警報部3から異常の発生を知らせるための警告音を警報部3のブザー又はスピーカから鳴動させるようになっている。
また、親局TR1の制御部6は、火災感知部5が火災を感知して各子局TR2,…に火災警報メッセージを送信した後、若しくは何れかの子局TR2,…から火災警報メッセージを受信した後は、無線送信部2に一定周期で同期ビーコンを送信させる。この同期ビーコンは、複数の火災警報器TR0同士でTDMA(時分割多元接続)方式の無線通信(以下、「同期通信」と呼ぶ。)を行うために必要なタイムスロットを規定する信号である。同期ビーコンは、その1周期(サイクル)が複数のタイムスロットに分割され、全ての子局TR2,…にそれぞれ互いに異なるタイムスロットが1つずつ割り当てられる。そして、親局TR1から子局TR2,…へのメッセージは同期ビーコンに含めて送信され、子局TR2,…から親局TR1へのメッセージを含む無線信号は、各子局TR2,…に割り当てられているタイムスロットに格納されて送信される。
したがって、複数台の火災警報器TR0(親局TR1並びに子局TR2,…)から送信される無線信号の衝突を確実に回避することができる。なお、各火災警報器TR0に対するタイムスロットの割当は固定であってもよいが、親局TR1から送信する同期ビーコンによってタイムスロットの割当情報を各子局TR2,…に通知しても構わない。
図2は、火災警報器TR0が送受信する無線信号のフレームフォーマットを示している。このフレームフォーマットは、同期ビット(プリアンブル:PA)、フレーム同期パターン(ユニークワード:UW)、宛先アドレス(DA)、送信元アドレス(SA)、メッセージ(M)、CRC符号で1フレームが構成されている。ここで、宛先アドレス(DA)として各火災警報器TR0の識別符号を設定すれば、当該識別符号の火災警報器TR0のみが無線信号を受信してメッセージを取得する。また、宛先アドレス(DA)として何れの火災警報器TR0にも割り当てられていない特殊なビット列(例えば、全てのビットを1としたビット列)を設定すれば、無線信号をマルチキャストして全ての火災警報器TR0にメッセージを取得させることができる。例えば、火災警報メッセージを含む無線信号が親局TR1から全ての子局TR2,…にマルチキャストされる。
次に、火災感知の前後における本実施形態の通信動作を図3を用いて説明する。例えば、子局TR2において火災感知部5が火災を感知すると、子局TR2の制御部6は、警報部3より警報音を鳴動させるとともに、タイマによる間欠受信間隔T1のカウント完了前に無線送受信部2を起動する。そして、子局TR2の制御部6は、当該カウント完了時点を含む送信期間内に火災警報メッセージを含む無線信号を他の全ての火災警報器TR(親局TR1及び他の子局TR3,…)に宛てて送信する。この際、送信元の子局TR2の制御部6は、送信期間内で送信可能なフレーム数だけ無線信号を連続して送信し、送信期間後の休止期間(受信期間)には無線送受信部2を受信状態に切り換える。
なお、後述するように各火災警報器TR1,TR2,…において間欠受信間隔T1のカウントが完了するタイミングが揃っている場合には、1回の送信期間で火災警報メッセージを含む無線信号を受信することができる。
ここで、小電力無線を利用すれば、無線通信距離としては通常の住宅ひとつのエリア内であれば十分カバーできるので、火元の子局TR2が、他の火災警報器TR(親局TR1及び他の子局TR3,…)に対しメッセージを送信することは通常は十分可能である。しかしながら、上述したように親局TR1は各子局TR2〜TR4に対して定期監視を行っており、親局TR1と各子局TR2〜TR4との間では通信パスの正常性が確認されているが、子局TR2〜TR4間の通信パスは確認されていない。このため、例えば障害物などの影響によって、ある子局にはメッセージが届いていない可能性もある。
そこで、火災警報メッセージを受信した親局TR1の制御部6は、送信元の子局TR2を除く他の子局TR3,TR4に対して火災警報メッセージを含む無線信号を、タイマによる間欠受信間隔T1のカウント完了時点を含む送信期間に送信する。他の子局TR3,TR4の制御部6では、子局TR2又は親局TR1から送信された火災警報メッセージを受け取ると直ちに警報部3より警報音を鳴動させる。また、他の子局TR3,TR4の制御部6は、無線送受信部2より火災警報メッセージの受信を確認する応答メッセージ(ACK)を無線信号によって返信する。なお、このように少なくとも1台の火災警報器TR0で火災が感知されることで全ての火災警報器TR0が火災警報を報知(警報音を鳴動)することを、以下では「連動鳴動」と呼ぶ。
親局TR1の制御部6は、他の全ての子局TR3,TR4から応答メッセージ(ACK)を受け取れば、タイムスロットを規定するための同期ビーコンを一定の周期で無線送受信部2から送信させる。なお、本実施形態では先頭のタイムスロットを子局TR2に、2番目のタイムスロットを子局TR3に、3番目のタイムスロットを子局TR4にそれぞれ割り当てている。
ここで、上述のように親局TR1は各子局TR2〜TR4に対して定期監視を行っており、親局TR1と各子局TR2〜TR4との間では通信パスの正常性が確認されているが、子局TR2〜TR4間の通信パスは確認されていない。したがって、子局TR2,…が多数配置された場合、子局TR2,…間の通信パスの数は非常に多くなる為、子局TR2,…間の通信パスの正常性の確認を行うと電池消耗が激しくなる。そこで、本実施形態では、上述のように特定の火災警報器TR1を親局とし、その他の火災警報器TR2,…を子局として、親局TR1から各子局TR2,…に火災警報メッセージやその他のメッセージ(後述する)を通知するようにしている。これにより、相互に通信パスが確立できない子局が存在する場合でも確実に連動鳴動させることができる。
また、全ての火災警報器TR0が警報音を鳴動することにより連動鳴動が開始されると、親局TR1の制御部6は、同期ビーコンに含めることで火災警報メッセージM1(図4参照)を一定周期で全ての子局TR2,…に繰り返し送信する。そして、各子局TR2,…の制御部6では、親局TR1から送信される火災警報メッセージM1を受け取る度に警報部3の状態を確認し、仮に警報部3が停止していたとしたら警報部3に再度警報音を鳴動させる。
上述のように、本実施形態では、全ての火災警報器TR0で火災警報が報知され始めてからは、時分割多元接続(TDMA)による無線通信を行うことで衝突を回避することができる。更に、本実施形態では、特定の火災警報器(親局)TR1から他の全ての火災警報器(子局)TR2,…に対して火災警報メッセージM1を同期ビーコンに含めて周期的に送信することで確実に火災警報を報知することができる。その結果、無線信号の衝突を回避しつつ複数の火災警報器TR0を効果的に連動させることができる。また、本実施形態では、火災発生時には全ての火災警報器TR0で火災警報が報知されるので、利用者が火災警報を知覚する(警報音を聞く)機会が増えるために安全性を向上することができる。
ところで、上記の通信動作において、各火災警報器TR1,TR2…が動作を開始する(タイマが間欠受信間隔T1のカウントを開始する)タイミングは、通常一致しない。このため、各火災警報器TR1,TR2,…の制御部6が無線送受信部2を起動して電波を受信するタイミング(図3における下向きの矢印参照)も不揃いとなる。これに対して本実施形態では、図3に示すように、各火災警報器TR1,TR2,…の無線送受信部2で同期信号が受信されると、制御部6がタイマによる間欠受信間隔T1のカウントを中止させる。そして、制御部6は、同期信号の終了時点(t=t0)から一定の待機時間T2が経過した時点でタイマによる間欠受信間隔T1のカウントを再開させる。
したがって、同期信号を受信した後は、各火災警報器TR1,TR2,…においてタイマが間欠受信間隔T1のカウントを完了するタイミングが揃うことになるので、一の無線局から送信される無線信号を他の全ての無線局がほぼ同時に受信することができる。その結果、間欠受信を行うことで消費電力を低減して電池の寿命を延ばしつつ、何れかの無線局が送信した無線信号を他の無線局が受信できるまでの遅延時間を短くすることができる。
本実施形態では、親局TR1が子局TR2,…に対して一定周期で送信する定期監視メッセージを含む無線信号を同期信号として兼用している。このため、各火災警報器TR1,TR2,…の定期監視と同期とを一括して行えるので、定期監視メッセージを含む無線信号と同期信号とを個別に送信する場合と比較して消費電力を低減することができる。また、この構成では、同期信号を送信するための専用の送信機(送信局)などが不要でシステム構成が簡略できるという利点がある。
ここで、既に述べたように、無線通信システムが構築される空間において、人の動き等によりフェージングが生じ、受信信号強度が変動することにより通信性能が劣化する場合がある。この場合、上述の定期監視及び同期を正常に行えない虞がある。そこで、本実施形態では、各無線局(火災警報器TR0)が、特定の無線局(親局TR1)から定期的に送信される無線信号(定期監視メッセージを含む同期信号)の送信期間に合わせて探索期間を設定している。また、本実施形態では、この探索期間において、無線送受信部2で使用するアンテナを第1アンテナ10と第2アンテナ11とで交互に切り換えて間欠受信を行っている。なお、「間欠受信」とは、無線信号を受信する期間と無線信号を受信しない期間とを交互に繰り返すことである。そして、本実施形態では、この探索期間において各アンテナ10,11のうち受信信号強度の高いアンテナを選択し、当該アンテナを無線送受信部2のアンテナとして以後使用するように構成している。
以下、本実施形態の定期監視時における通信動作について図1(b)を用いて説明する。なお、以下では、親局TR1から子局TR2に定期監視メッセージを含む同期信号が送信される場合の通信動作のみを説明するが、他の子局TR3,…においても同様の通信動作が行われている。先ず、同図において、親局TR1から定期監視メッセージを含む同期信号が送信される前は、子局TR2は無線送受信部2のアンテナとして第1アンテナ10を使用しているものとする。また、子局TR2の制御部6は、同期信号の送信期間に合わせて探索期間を設定している。例えば、同期信号が送信される間隔が24時間であれば、前回の同期信号を受信した際に、当該同期信号の終了時点から一定の待機時間T2が経過した時点を始点として子局TR2の制御部6が24時間を計時し、計時が完了した時点で探索期間を開始する。
探索期間において、子局TR2の制御部6は、通常時の間欠受信間隔T1よりも短い間隔T3をタイマでカウントし、当該カウントが完了する毎に無線送受信部2を起動する。ここで、子局TR2の制御部6は、無線送受信部2を起動する毎に第1アンテナ10及び第2アンテナ11を交互に切り換える。すなわち、探索期間においては、無線信号を受信する期間毎に無線送受信部2で使用するアンテナを切り換えている。また、子局TR2の制御部6は、探索期間において各アンテナ10,11で受信される同期信号の受信信号強度を比較する。そして、探索期間が経過すると、子局TR2の制御部6は、各アンテナ10,11のうち探索期間において受信信号強度の高いアンテナを選択し、当該アンテナを無線送受信部2で使用する。図1(b)に示す例では、探索期間において第2アンテナ11が第1アンテナ10よりも受信信号強度が高いため、探索期間の経過後において、子局TR2は無線送受信部2のアンテナとして第2アンテナ11を使用する。これにより、子局TR2の無線送受信部2では、探索期間毎に受信信号強度の高いアンテナを選択して使用することができる。
上述のように、本実施形態では、探索期間において選択された受信信号強度の高いアンテナを無線送受信部2のアンテナとして使用する、いわゆるダイバーシチ方式を採用しているので、受信信号強度の変動による通信性能の劣化を低減することができる。また、本実施形態では、探索期間においてのみダイバーシチ方式を採用して各アンテナ10,11を切り換えている。このため、各アンテナ10,11を切り換えるために必要な消費電力を最小限に留めることができ、各アンテナ10,11を常時切り換える場合と比較して消費電力の増大を抑えることができる。
なお、図4に示すように、子局TR2の制御部6は、無線信号を受信する期間内に第1アンテナ10及び第2アンテナ11を連続して切り換えてもよい。この場合でも、上記と同様の効果を奏することができる。
また、本実施形態では、無線送受信部2に使用するアンテナを第1アンテナ10又は第2アンテナ11の何れかから選択しているが、更に多数のアンテナから使用するアンテナを選択するように構成してもよい。この場合、2つのアンテナから選択する場合と比較して消費電力は増大するものの、受信信号強度の変動による通信性能の劣化を更に低減することができる。
ところで、本実施形態では、親局TR1から定期的に送信される同期信号に定期監視メッセージを含めているが、同期信号と定期監視メッセージとを個別に送信する構成であってもよい。この場合には、同期信号又は定期監視メッセージを含む無線信号の少なくとも何れか一方の送信期間に対応する受信期間において、各アンテナ10,11を切り換えるように構成すればよい。これにより、上記と同様に、消費電力を増大させることなく受信信号強度の変動による通信性能の劣化を低減する効果を奏することができる。
また、この場合、同期信号は専用の送信局(図示せず)から送信するようにしてもよいし、火災警報器TR0から送信しても構わない。専用の送信局から同期信号を送信した場合、火災警報器TR0から同期信号を送信する場合と比較して火災警報器TR0における電池の消耗を低減できるという利点がある。
更に、火災警報器TR0から同期信号を送信する場合には、全ての火災警報器TR0が一定期間(例えば、24時間)毎に順番に同期信号を送信することが望ましい。例えば、当番の火災警報器TR0から送信される最終回の同期信号に次順の火災警報器TR0の識別符号を含めておき、当該識別符号に該当する火災警報器TR0が次回の同期信号を送信するようにすればよい。このように構成すれば、親局TR1のみが同期信号を送信することで、親局TR1の電池が子局TR2,…の電池よりも早く消耗してしまうという事態を回避することができる。
なお、本実施形態の無線局は、上述の火災警報器TR0に限定されるものではない。例えば、火災警報器TR0以外の無線局を用いて本実施形態の無線通信システムを構築してもよい。
例えば、空気中の湿度などのいわゆる空気質を測る空気質センサを有する無線局を用いて本実施形態の無線通信システムを構築してもよい。空気質センサの一例としては、ガスセンサがある。ガスセンサは、都市ガスやLPガスなどの燃料ガスや、二酸化炭素や一酸化炭素など環境を測る指標となるCOx系の気体成分、若しくはその他の気体成分や空気中に浮遊する塵などの汚れを測定するものである。このガスセンサを有する無線局としては、ガス漏れや不完全燃焼の発生を警報音で知らせるガス警報器がある。
また、人の存在を検知する人センサを有する無線局を用いて本実施形態の無線通信システムを構築してもよい。人センサは、人体から発せられる赤外線を感知して人の存在を検知する方式と、対象の領域を撮像した画像を画像処理解析して人の存在を検知する方式との何れか一方の方式を採用することが考えられる。または、上記の両方の方式を組み合わせて人センサに採用してもよい。
また、これら空気質センサを有する無線局や人センサを有する無線局を、上述した無線式の火災警報器TR0と混合して無線通信システムを構築してもよい。この場合、火災感知のみならず、人体検知や換気警鐘の目的も兼ねる無線通信システムを構築することができる。
10 第1アンテナ
11 第2アンテナ
2 無線送受信部(送信手段、受信手段)
6 制御部(送信制御手段、受信制御手段、タイマ手段)
7 電源部(給電手段)
TR1,TR2 火災警報器(無線局)

Claims (4)

  1. 複数の無線局から成り、これら複数の前記無線局間で電波を媒体とする無線信号を送受信する無線通信システムであって、
    前記各無線局は、複数のアンテナと、前記各アンテナのうち何れか1つを使用して無線信号を送信する送信手段、及び前記各アンテナのうち何れか1つを使用して無線信号を受信する受信手段を有する無線送受信部と、所定のイベントが発生したときに前記送信手段を起動し、所定の送信期間に前記イベントに対応したメッセージを含む無線信号を送信させるとともに所定の休止期間に無線信号の送信を休止させる動作を交互に繰り返し且つ前記イベントが発生していないときには前記送信手段を停止させる送信制御手段、及び一定の間欠受信間隔を繰り返しカウントするタイマ手段、及び前記タイマ手段による前記間欠受信間隔のカウント中は前記受信手段を停止させ、前記タイマ手段による前記間欠受信間隔のカウントが完了する度に前記受信手段を起動する受信制御手段を有する制御部と、電池を電源として前記各手段に動作電力を給電する給電手段とを備え、
    前記各無線局のうち少なくとも何れか1つの無線局の前記制御部は、前記送信手段を起動して他の前記無線局に対して定期的に無線信号を送信させ、
    前記各無線局の前記制御部は、前記定期的に送信される無線信号の送信期間に合わせて探索期間を設定し、前記探索期間において、前記受信手段を起動して無線信号を受信する期間と無線信号を受信しない期間とを、前記間欠受信間隔よりも短い間隔で交互に繰り返す間欠受信を前記各アンテナを交互に切り換えながら行い、且つ、前記各アンテナのうち前記探索期間における受信信号強度の高いアンテナを選択し、少なくとも次回の前記探索期間までは前記選択したアンテナを前記送信手段及び前記受信手段の前記アンテナとして使用することを特徴とする無線通信システム。
  2. 前記各無線局の前記制御部は、前記探索期間において、前記無線信号を受信する期間毎に前記各アンテナを交互に切り換えることを特徴とする請求項1記載の無線通信システム。
  3. 前記各無線局の前記制御部は、前記探索期間において、前記無線信号を受信する期間内に前記各アンテナを連続して交互に切り換えることを特徴とする請求項1記載の無線通信システム。
  4. 前記各無線局は、火災の発生を感知する火災警報器と、空気質を測る空気質センサを有する無線局と、人の存在を検知する人センサを有する無線局との少なくとも何れか1種であることを特徴とする請求項1乃至3の何れか1項に記載の無線通信システム。
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