JP5945740B2 - パワーステアリング装置 - Google Patents

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Description

本発明は、パワーステアリング装置に係り、特に、操舵補助力を付与するモータに設けられた相開放リレーの異常判定に関する。
パワーステアリング装置に設けられたモータには、通常、モータ駆動回路の故障によるモータ焼損や、電磁ブレーキによるモータの急停止を防止するため、モータの通電を不能とする相開放リレーが設けられている。この相開放リレーは、パワーステアリング装置が正常稼働状態の際は、接点は閉(ON)状態であるが、故障が検出された際には、接点を開放(OFF)することにより、モータを通電不能としている。
特開2009−261067号公報
しかしながら、相開放リレーの接点溶着を検出するために、従来は、接点溶着検出専用の回路を用いて診断を行っていた。また、接点溶着検出専用の回路を用いない場合は、各相に設けられた相開放リレーまたはリレー接点の数だけ複数回診断を行う必要があり、診断プログラムが複雑化していた。
以上示したようなことから、パワーステアリング装置において、接点溶着検出専用の回路を用いることなく、簡素な診断プログラムで相開放リレーの接点溶着を検出することが課題となる。
本発明は、インバータに流れる電流を検出する電流検出回路と、モータの3相のうち少なくとも2相を通電可能な連通状態と通電不能な遮断状態とに切換える相開放リレーとを有するパワーステアリング装置であって、とりわけ、前記相開放リレーの全てを遮断状態とし、正側方向のd軸電流のみを通電するようにベクトル制御指令信号を出力し、前記電流検出回路が電流値を検出した場合、前記相開放リレーの異常と判断する異常監視部を有することを特徴とする。
本発明によれば、パワーステアリング装置において、接点溶着検出専用の回路を用いることなく、簡素な診断プログラムで相開放リレーの接点溶着を検出することが可能となる。
実施形態1におけるパワーステアリング装置を示す概略図である。 実施形態1におけるECUを示すブロック図である。 実施形態1におけるモータを示す概略図である。 2相に相開放リレーが設けられたモータを示す概略図である。 3相に相開放リレーが設けられたモータを示す概略図である。 負側方向のd軸電流を印加した場合のモータを示す概略図である。 実施形態2における3接点リレーが設けられたモータを示す概略図である
以下、本発明に係るパワーステアリング装置の各実施形態1,2を図面に基づいて詳述する。
[実施形態1]
図1は、本実施形態1におけるパワーステアリング装置を示す概略図である。図1に示すパワーステアリング装置は、ステアリングホイールSW,ステアリングシャフト1,ピニオン軸2,ラック軸3により基本的な操舵機構が構成されている。この操舵機構は、運転者によってステアリングホイールSWが回転操作されると、そのステアリングホイールSWの操舵トルクがステアリングシャフト1を介してピニオン軸2に伝達されるとともに、そのピニオン軸2の回転運動がラック軸3の直線運動に変換され、ラック軸3の両端に連結された左右の転舵輪Wが転舵するようになっている。つまり、ラック軸3には、ピニオン軸2が噛み合いするラック歯3Aが形成されており、そのラック歯3Aとピニオン軸2との噛合をもってステアリングシャフト1の回転を転舵動作に変換する変換機構が構成される。
また、ステアリングシャフト1にはステアリングシャフト1の回転角を検出するトルクセンサTSや舵角センサ4が設けられており、トルクセンサTSや舵角センサ4の出力信号に基づいて制御装置(以下、ECUと称する)5によりモータ(例えば、3相ブラシレスモータ:以下、三相ブラシレスモータと称する)Mの電流制御を行い、3相ブラシレスモータMからピニオン軸2に対して操舵補助力を付与するように構成されている。
図2は、前記ECU5を示すブロック図である。図2に示すように、ECU5は、指令信号演算部51と、2相−3相変換部52と、PWM制御部53と、3相インバータ54と、異常監視部57と、を備える。
前記指令信号演算部51は、指令電流演算部51aと、3相−2相変換部51b,とPI制御部51cと、を備える。前記指令電流演算部51aは、車両の運転状況(トルクセンサTS,車速センサ,舵角センサ4等の出力信号)に応じて3相ブラシレスモータMを駆動制御するための指令電流Id*,Iq*を演算する。3相−2相変換部51bは、電流検出回路55から出力された3相の電流検出値Iu,Iv,Iwを2相の電流検出値Id,Iqに変換する。PI制御部51cは、指令電流Id*,Iq*と電流検出値Id,Iqとの偏差を入力し、比例積分演算を行って3相ブラシレスモータMを制御するためのベクトル制御指令信号Vd*,Vq*を演算する。
2相−3相変換部52は、2相のベクトル制御指令信号Vd*,Vq*を、3相ブラシレスモータMのU,V,W各相の指令信号Vu*,Vv*、Vw*に変換する。
PWM制御部53は、3相の指令信号Vu*,Vv*、Vw*に応じて3相ブラシレスモータMのU,V,W各相へのPWMデューティ信号Du,Dv,Dwを出力する。
3相インバータ54は、スイッチング素子(例えば、FET)をブリッジ接続したスイッチング回路によって構成され、PWMデューティ信号Du,Dv,Dwに基づいてスイッチング素子をスイッチング動作させることにより、電源56の直流電圧を3相の交流電圧Vu,Vv,Vwに変換して3相ブラシレスモータMに供給する。これにより、3相ブラシレスモータMが回転駆動され、当該3相ブラシレスモータMの発生したトルクが操舵補助力としてピニオン軸2に付与されることとなる。
電流検出回路55は、電流センサ55aと、モータ電流検出器55bと、を備える。例えば、電流センサ55aがシャント抵抗の場合は、3相インバータ54の入力側に設けられた微小抵抗値を有するシャント抵抗の両端電圧を検出し、モータ電流検出器55bにより前記両端電圧から3相ブラシレスモータMに流れる3相の電流検出値Iu,Iv,Iwを導出する。導出された3相の電流検出値Iu,Iv,Iwは、異常監視部57と、3相−2相変換部51bに出力される。
前記3相ブラシレスモータMには、図3に示すように、3相のうち少なくとも2相に、通電状態と遮断状態とを切り換える相開放リレー58v,58wが設けられている。前記相開放リレー58v,58wは、通常時は閉じて通電状態としているが、異常時(例えば、電流指令異常や、電磁ブレーキ等)には、開放して遮断状態とし、モータ巻線59u,59v,59wへの通電を防止し、3相ブラシレスモータMを停止させる構成となっている。
ここで、従来における相開放リレーの異常判定方法を説明する。図4(a)は、U相,V相,W相のうちV相,W相の2相に相開放リレー58v,58wが設けられた3相ブラシレスモータMを示す概略図である。このような場合、図4(b)に示すように、1回目の診断では、V相から電圧を印加し、V相とU相の電位差を検出する。そして、V相とU相に電位差がある場合には相開放リレー58vが正常に遮断していると判断し、V相とU相に電位差が無い場合には相開放リレー58vが接点溶着していると判断する。2回目の診断では、図4(c)に示すように、W相から電圧を印加し、W相とU相の電位差を検出する。そして、W相とU相に電位差がある場合には相開放リレー58wが正常に遮断していると判断し、W相とU相の電位差が無い場合には相開放リレー58wが接点溶着していると判断する。
図5は、U相,V相,W相の全ての相に相開放リレー58u,58v,58wが設けられた3相ブラシレスモータMを示す概略図である。3相全て相開放リレー58u,58v,58wが設けられている場合は、3相のうち1相の相開放リレーが接点溶着していても、他の2相の相開放リレーが正常に遮断できれば3相ブラシレスモータMを停止することができるため、3相のうち2相の相開放リレーが接点溶着している場合に異常と判定する。
相開放リレーの異常判定においては、相開放リレー58u,58v,58wを全て開放状態とし、U相,V相,W相全ての相を通電不能とする。そして、1回目の診断では、図5(b)に示すように、U相から電圧を印加し、U相とV相の電位差を検出する。そして、U相とV相に電位差が存在する場合は、相開放リレー58u,58vのどちらかが正常に遮断していると判断し、U相とV相に電位差が無い場合には、相開放リレー58u,58vの両方が接点溶着していると判断する。2回目の診断では、図5(c)に示すように、V相から電圧を印加し、V相とW相の電位差を検出する。そして、V相とW相に電位差が存在する場合は、相開放リレー58v,58wのどちらかが正常に遮断していると判断し、V相とW相に電位差が無い場合には、相開放リレー58v,58wの両方が接点溶着していると判断する。3回目の診断では、図5(d)に示すように、W相から電圧を印加し、W相とU相の電位差を検出する。そして、W相とU相に電位差が存在する場合は、相開放リレー58w,58uのどちらかが正常に遮断していると判断し、W相とU相に電位差が無い場合には、相開放リレー58w,58uの両方が接点溶着していると判断する。
このように、接点溶着検出専用の回路を用いない場合は、相開放リレーの数または接点の数だけ診断を行わなければならず、診断プログラムが複雑化していた。
そこで、本実施形態1では、接点溶着検出専用の回路を用いずに、1度の診断で相開放リレーの接点溶着を検出する方法を提案する。ここで、本実施形態1における相開放リレーの異常判定方法を図3に基づいて説明する。本実施形態1では、図3(a),(b)に示すように、V相,W相のモータ巻線59v,59wに対して直列に相開放リレー58v,58wが設けられている。また、永久磁石から成る回転子60はN極側がU相側に位置している。
そして、相開放リレー58v,58wを遮断し、指令信号演算部51において、正側方向のd軸(永久磁石における磁束と平行方向)電流を印加するようにベクトル制御指令信号Vd*,Vq*を生成し、相開放リレー58v,58wにおける接点溶着の判定を行う。
正側方向のd軸電流を印加するとU相からV相,W相へ電流を流そうとするが、相開放リレー58v,58wが正常に遮断されている場合は、モータ巻線59u,59v,59wに電流は印加されず、回転子60も回転しない。
一方、W相の相開放リレー58wが接点溶着している場合は、正側方向のd軸電流を印加すると、U相からV相へは電流が流れないが、U相からW相へは電流が流れる。そして、U相とW相のモータ巻線59u,59wに電流が印加されることにより、図3(c)に示すように、U相における+方向の磁界と、W相における−方向の磁界と、で合成磁界S極が発生する。
回転子60は、この合成磁界S極方向にN極が重なり合う方向に回転し、図3(e)に示すように、合成磁界S極の方向に回転子60のN極が重なりあった位置で静定する。このように、ある相からある相へ電流が流れると回転子60が回転して合成磁界S極と回転子60のN極が重なり合う位置で釣り合う。そして、電流検出回路55がこの時の電流を検出し、異常監視部57が相開放リレー58wが接点溶着しているとして異常を検出する。また、V相の相間リレー58vが接点溶着している場合も、同様に正側方向のd軸電流を印加することよりU相からV相に電流が流れ、接点溶着として異常検出することができる。そのため、接点溶着検出専用の回路を用いずに、1度の診断で、全ての相開放リレーの接点溶着の判定を行うことが可能となる。
また、負側方向のd軸電流を印加する方法も適用可能であるが、正側方向のd軸電流を印加することにより、負側方向のd軸電流を印加する方法と比較して、以下に示すような効果がある。例えば、図6(a),(b)に示すように、d軸がU相側に位置しており、V相の相開放リレー58vが正常に遮断されており、W相の相開放リレー58wが接点溶着している場合、負側方向のd軸電流を印加すると、図6(c),(d)に示すように、V相からU相へは相開放リレー58vにより電流が遮断されるが、W相からU相へは電流が流れる。W相からU相へ電流が流れることで合成磁界S極の方向が変化して回転子60が回転する。回転子60が回転することにより、d軸電流は過渡的に発生するものの、図6(e)に示すように故障箇所が介在するU相−W相間の電位差がゼロとなる位置(−d軸指令電圧がU相とW相の中間位置)で回転子60が静定し、電流が発生しないため電流検出では故障を検知できない場合がある。そのため、負側方向のd軸電流を印加する場合は、電流検出による異常検出に代え、回転子60の回転を検出することにより、異常検出を行う必要がある。
それに対し、正側方向のd軸電流を印加した場合、接点が溶着している相開放リレーがあると、必ずその相を経由して電流が流れるため、電流検出による異常検出により確実に相開放リレーの接点溶着を検出することが可能となる。
また、d軸に対して直交するq軸はトルクに寄与する成分であるため、q軸電流を印加することにより回転子60にトルクが発生する。しかし、d軸電流は印加しても磁石磁束に寄与する成分であり、トルクは発生しない。すなわち、接点溶着の診断時において、3相ブラシレスモータMの回転子60の回転に伴ってステアリングホイールSWが回転してしまうと運転者が違和感を覚えるため、できるだけステアリングホイールSWを回転させたくない。本実施形態1は、トルク寄与成分であるq軸ではなく、d軸電流を印加するため、正常時(相開放リレー58v,58wが接点溶着していない場合)は相開放リレーの異常判定時にステアリングホイールSWが回転することはなく、異常時(相開放リレー58v,58wのうち少なくともいずれか一方が接点溶着している場合)のみモータ巻線に電流が印加されることにより、回転子60が静定するまで回転するため、ステアリングホイールSWが回転することとなる。その結果、相開放リレーの異常判定による運転手の違和感を最小限に抑制することができる。また、異常時にステアリングホイールSWが多少回転することは、運転者に対する異常のインフォメーションとすることもできる。
また、前記電流検出回路55は相開放リレーが接点溶着していなくても電子素子や組み付けの誤差等により微小電流が検出されることがあるため、電流検出回路55で検出された電流値が所定値以上の値になった時に、相開放リレーが接点溶着していると判断して異常を検出するものとする。これにより、接点溶着の検出精度を向上させることが可能となる。
電流指令異常や電磁ブレーキ等の異常時にモータ巻線59u,59v,59wに通電されると危険であるため、この相開放リレー58v,58wは、該異常時に必ず遮断状態とならなければならない。そこで、前記異常監視部57は、車両のアクセサリスイッチがオン状態に切り換えられ、パワーステアリング装置に電力が供給されたときに、相開放リレー58v,58wが接点溶着しているか否かの異常判定を行い、異常時に相開放リレー58v,58wが遮断状態にならないことを防止している。このように、車両の走行前に相開放リレーの異常判定を実施することにより、安全性の向上を図ることが可能となる。
また、前記異常監視部57は、イグニッションスイッチが切られた後の所定時間内に、相開放リレーの異常判断を実施するようにしても良い。この場合、ECU5はイグニッションスイッチが切られた後においても、所定時間電力が供給される自己保持機能を備える必要がある。そして、イグニッションスイッチが切られた後の異常判定において相開放リレーの異常が検出された場合、再度イグニッションスイッチがオン状態になったとき、運転者に対して相開放リレーの異常を知らせる。このように、車両の走行後に相開放リレーの異常判断を実施し、走行前に運転者に相開放リレーの異常を通知することにより、安全性の向上を図ることが可能となる。
また、前記ECU5は、前記異常監視部57において相開放リレーの異常が検出された場合、3相ブラシレスモータMの駆動制御を中止する。このように、接点溶着の異常が検出された場合は、操舵補助を中止することにより、セルフステア等の異常動作を防止することができる。
[実施形態2]
次に、実施形態2におけるパワーステアリング装置について説明する。実施形態1では、3相ブラシレスモータMに印加される電流を検出することにより相開放リレーの接点溶着を判定していたが、本実施形態2では、3相ブラシレスモータMの中性点電圧を検出することにより相開放リレーの接点溶着を判定する。その他の構成は実施形態1と同様であるため、ここでの説明は省略する。
本実施形態2では、図7に示すように、3相ブラシレスモータMのU相,V相,W相をスター結線し、そのU相,V相,W相の3相全てを通電可能な連通状態と通電不能な遮断状態とに切り換える3接点リレー61が設けられている。
前述した通り、3相全てに相開放リレー(又は、接点)が設けられている場合は、1つの相の接点が溶着状態となっていても、その他2つの相の接点を開放することにより3相ブラシレスモータMを停止することができる。そのため、本実施形態2では、3相のうち2相以上の接点が溶着している場合に接点溶着と判定する。
U相,V相,W相の3相全ての接点を開放し、正側方向のd軸電流を印加する。これにより、3相のうち2相以上の接点が溶着している場合は、その2相間のモータ巻線に電流が印加される。例えば、U相とV相の接点が溶着している場合は、U相からU相のモータ巻線59u,中性点62,V相のモータ巻線59vを介してV相に電流が流れ、中性点電圧が上昇する。U相,W相またはV相,W相の接点が溶着している場合も同様であり、中性点電圧が上昇する。そのため、電圧検出回路を設け、この電圧検出回路により中性点電圧を検出することにより、3相のうち2相以上の接点が溶着しているか否かを判定することができる。
以上、本発明において、記載された具体例に対してのみ詳細に説明したが、本発明の技術思想の範囲で多彩な変形および修正が可能であることは、当業者にとって明白なことであり、このような変形および修正が特許請求の範囲に属することは当然のことである。
例えば、実施形態1において、指令信号演算部51における特定の構成についてのみ説明したが、d,q軸の指令値を演算できる構成であればその他の構成でも適用可能である。
以上示したように、本実施形態2におけるパワーステアリング装置によれば、実施形態1と同様の作用効果を有する。
ここで、上述した各実施形態から把握される技術的思想であって、特許請求の範囲に記載したもの以外のものについて、その効果ともに以下に記載する。
(1)請求項1に記載のパワーステアリング装置において、前記異常監視部は、前記電流検出回路が検出する電流値が所定値以上のとき、前記相開放リレーの異常と判断することを特徴とするパワーステアリング装置。
(1)記載の技術的思想によれば、相開放リレーに異常が無い場合であっても、電子素子や組付けの誤差等により、微小電流が検出される場合があるため、検出された電流値が所定値以上のとき相開放リレーの異常と判断することにより、検出精度を向上させることができる。
(2)請求項1に記載のパワーステアリング装置において、前記異常監視部は、車両のアクセサリスイッチがオン状態に切り換えられ、パワーステアリング装置に電力が供給されたとき、相開放リレーの異常判断を実施することを特徴とするパワーステアリング装置。
(2)記載の技術的思想によれば、車両の走行前に相開放リレーの異常判断を実施することにより、安全性を高めることができる。
(3)請求項1に記載のパワーステアリング装置において、前記制御装置は、イグニッションスイッチが切られた後においても、所定時間電力が供給される自己保持機能を備え、
前記異常監視部は、イグニッションスイッチが切られた後の前記所定時間内に前記相開放リレーの異常判断を実施することを特徴とするパワーステアリング装置。
(3)記載の技術的思想によれば、車両の走行後に相開放リレーの異常判断を実施することにより、安全性を高めることができる。
(4)(3)に記載のパワーステアリング装置において、前記異常監視部は、前記所定時間内の前記異常判断において前記相開放リレーの異常が検出された場合、再度イグニッションスイッチがオン状態となったとき、運転者に対して相開放リレーの異常を知らせることを特徴とするパワーステアリング装置。
(4)に記載の技術的思想によれば、走行前に運転者に相開放リレーの異常を通知することにより、安全性を高めることができる。
(5)請求項1に記載のパワーステアリング装置において、前記制御装置は、前記異常監視部によって前記相開放リレーの異常が検出された場合、前記モータの駆動制御を中止することを特徴とするパワーステアリング装置。
(5)に記載の技術的思想によれば、相開放リレーの異常が検出された場合は操舵補助を中止することにより、セルフステア等の異常動作を防止することができる。
(6)請求項2に記載のパワーステアリング装置において、前記異常監視部は、車両のアクセサリスイッチがオン状態に切り換えられ、パワーステアリング装置に電力が供給されたとき、前記相開放リレーの異常判断を実施することを特徴とするパワーステアリング装置。
(6)記載の技術的思想によれば、車両の走行前に相開放リレーの異常判断を実施することにより、安全性を高めることができる。
(7)請求項2に記載のパワーステアリング装置において、前記制御装置は、イグニッションスイッチが切られた後においても、所定時間電力が供給される自己保持機能を備え、
前記異常監視部は、イグニッションスイッチが切られた後の前記所定時間内に相開放リレーの異常判断を実施することを特徴とするパワーステアリング装置。
(7)記載の技術的思想によれば、車両の走行後に相開放リレーの異常判断を実施することにより、安全性を高めることができる。
(8)(7)に記載のパワーステアリング装置において、前記異常監視部は、前記所定時間内の前記異常判断において前記相開放リレーの異常が検出された場合、再度イグニッションスイッチがオン状態となったとき、運転者に対して相開放リレーの異常を知らせることを特徴とするパワーステアリング装置。
(8)に記載の技術的思想によれば、走行前に運転者に相開放リレーの異常を通知することにより、安全性を高めることができる。
(9)請求項2に記載のパワーステアリング装置において、前記制御装置は、前記異常監視部によって前記相開放リレーの異常が検出された場合、前記モータの駆動制御を中止することを特徴とするパワーステアリング装置。
(9)記載の技術的思想によれば、装置の異常が検出された場合は操舵補助を中止することにより、セルフステア等の異常動作を防止することができる。
(10)請求項3に記載のパワーステアリング装置において、前記異常監視部は、前記電圧検出回路が検出する値が所定値以上のとき、前記相開放リレーの異常と判断することを特徴とするパワーステアリング装置。
(10)記載の技術的思想によれば、相開放リレーに異常が無い場合であっても、電子素子や組付けの誤差等により、微小電圧が検出される場合があるため、検出された電圧検出値が所定値以上のとき相開放リレーの異常と判断することにより、検出精度を向上させることができる。
(11)請求項3に記載のパワーステアリング装置において、前記異常監視部は、車両のアクセサリスイッチがオン状態に切換えられ、パワーステアリング装置に電力が供給されたとき、相開放リレーの異常判断を実施することを特徴とするパワーステアリング装置。
(11)記載の技術的思想によれば、車両の走行前に相開放リレーの異常判断を実施することにより、安全性を高めることができる。
(12)請求項3に記載のパワーステアリング装置において、前記制御装置は、イグニッションスイッチが切られた後においても、所定時間電力が供給される自己保持機能を備え、
前記異常監視部は、イグニッションスイッチが切られた後の前記所定時間内に相開放リレーの異常判断を実施することを特徴とするパワーステアリング装置。
(12)記載の技術的思想によれば、車両の走行後に相開放リレーの異常判断を実施することにより、安全性を高めることができる。
(13)(12)に記載のパワーステアリング装置において、前記異常監視部は、前記所定時間内の前記異常判断において前記相開放リレーの異常が検出された場合、再度イグニッションスイッチがオン状態となったとき、運転者に対して相開放リレーの異常を知らせることを特徴とするパワーステアリング装置。
(13)記載の技術的思想によれば、走行前に運転者に相開放リレーの異常を通知することにより、安全性を高めることができる。
(14)請求項3に記載のパワーステアリング装置において、前記制御装置は、前記異常監視部によって前記相開放リレーの異常が検出された場合、前記モータの駆動制御を中止することを特徴とするパワーステアリング装置。
(14)記載の技術的思想によれば、相開放リレーの異常が検出された場合は操舵補助を中止することにより、セルフステア等の異常動作を防止することができる。
SW…ステアリングホイール
W…転舵輪
M…モータ(3相ブラシレスモータ)
5…制御装置(ECU)
51…指令信号演算部
52…2相−3相変換部
53…PWM制御部
54…3相インバータ
55…電流検出回路
57…異常監視部
58u,58v,58w,61…相開放リレー
61…3接点リレー
62…中性点

Claims (1)

  1. ステアリングホイールの操舵操作に伴い転舵輪を転舵させる操舵機構と、
    前記操舵機構に操舵力を付与するモータと、
    前記モータを駆動制御する制御装置と、
    前記制御装置に設けられ、車両の運転状況に応じて前記モータを駆動制御するためのベクトル制御指令信号を演算する指令信号演算部と、
    前記制御装置に設けられ、前記ベクトル制御指令信号を前記モータの各相への指令信号である3相指令信号に変換する2相−3相変換部と、
    前記制御装置に設けられ、前記3相指令信号に応じて前記モータのU,V,W各相へのPWMデューティ信号を出力するPWM制御部と、
    前記制御装置に設けられ、前記PWMデューティ信号によって駆動制御されるスイッチング回路によって構成され、前記モータを駆動制御するインバータと、
    前記モータの3相のうち少なくとも2相を通電可能な連通状態と通電不能な遮断状態とに切換える相開放リレーと、
    前記相開放リレーの全てを遮断状態とし、負側方向のd軸電流のみを通電するようにベクトル制御指令信号を出力し、前記モータの回転が検出された場合、前記相開放リレーの異常と判断する異常監視部と、
    を有することを特徴とするパワーステアリング装置。
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