JP5907314B2 - モータ制御装置、これを使用した電動パワーステアリング装置および車両 - Google Patents

モータ制御装置、これを使用した電動パワーステアリング装置および車両 Download PDF

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Description

本発明は、多相電動モータを駆動制御するモータ制御装置、これを使用した電動パワーステアリング装置および車両に関する。
車両に搭載する電動パワーステアリング装置の電動モータや、電動ブレーキ装置の電動モータ、電気自動車やハイブリッド車の走行用電動モータ等を駆動制御するモータ制御装置は、モータ制御系に異常が発生した場合でも電動モータの駆動を継続できることが望まれている。
上記要望に応えるために、多相電動モータの多相モータ巻線を例えば二重化し、二重化した多相モータ巻線に対して個別のインバータ部から電流を供給し、一方のインバータ部のスイッチング手段に導通不可となるオフ故障すなわちオープン故障が生じた場合に、故障が生じた故障スイッチング手段を特定し、故障スイッチング手段を除くスイッチング手段を制御するとともに、故障スイッチング手段を含む故障インバータ部以外の正常インバータ部を制御する故障時制御手段を有する多相回転機の制御装置およびこれを用いた電動パワーステアリング装置が提案されている(例えば、特許文献1参照)。
特許第4998836号公報
ところで、前述した特許文献1に記載された従来例にあっては、二重化したインバータ部の一方に、スイッチング手段のオフ故障が発生した場合に、オフ故障した故障スイッチング手段を除くスイッチング手段を制御するとともに、故障スイッチング手段を含む故障インバータ部を制御することによるトルクの低下分を正常なインバータ部におけるq軸電流指令値を補正することにより、トルクの低下を抑制しながら多相回転機の駆動制御を継続するようにしている。
しかしながら、上記従来例では、インバータ部のスイッチング手段にオフ故障が生じた場合には、十分なトルクを発生することができるが、インバータ部のスイッチング手段にてオン故障(ショート故障)が発生した場合には、モータが発電機となって電磁ブレーキが発生する。異常となったスイッチング手段を除いて正常なスイッチング手段の指令値を補正してモータ駆動してもブレーキトルクによって出力トルクが減少する。すると、運転者の操舵に対するステアリングアシストが低下するため、大きな操舵違和感を与える可能性がある。また、ブレーキトルクを打ち消すために大きな電流をインバータやモータに流す必要があるため、モータ及びインバータの過熱を招きショート故障発生時のアシスト継続時間が短くなるという未解決の課題がある。
また、上記従来例では、モータから2系統のモータ巻線ターミナルを出力する構成が必要であり、モータ内部結線の複雑化、結線処理に必要な構成部品が増えサイズアップとなり、モータを駆動するモータ駆動装置を構成するECUも同様にモータインタフェース部の複雑化、構成部品の増加、サイズアップとなるという未解決の課題がある。
そこで、本発明は、上記従来例の未解決の課題に着目してなされたものであり、簡易な構成で、通常のモータを使用してモータ駆動回路にショート故障が生じた場合でも電磁ブレーキが発生することなく電動モータの駆動制御を継続することが可能なモータ制御装置、これを使用した電動パワーステアリング装置および車両を提供することを目的としている。
上記目的を解決するために、本発明に係るモータ制御装置の一態様は、多相電動モータを駆動制御するメインモータ駆動回路と、多相電動モータにメインモータ駆動回路と並列に接続されこのメインモータ駆動回路に異常が発生したときに多相電動モータを駆動制御するバックアップモータ駆動回路と、メインモータ駆動回路及びバックアップモータ駆動回路の異常診断を行う異常診断部とを備え、メインモータ駆動回路のみで多相電動モータを駆動する正常駆動状態と、この正常駆動状態でメインモータ駆動回路の異常診断部による診断結果が異常であるときに、異常となった相出力部のモータ電流を遮断するとともに、遮断した相出力部を同相のバックアップモータ駆動回路の相出力部に切り換えて前記多相電動モータを駆動するバックアップ駆動状態とを備えている。
また、本発明に係る電動パワーステアリング装置の一態様は、上記モータ制御装置をステアリング機構に操舵補助力を発生させる電動モータを含むモータ制御装置に適用している。
さらに、本発明に係る車両の一態様は、上述したモータ制御装置を備えている。
本発明によれば、メインモータ駆動回路のみで多相電動モータを駆動している正常駆動状態と、この正常駆動状態でメインモータ駆動回路の異常診断部による診断結果が異常であるときに、異常となった相出力部のモータ電流を遮断するとともに、遮断した相出力部を同相のバックアップモータ駆動回路の相出力部に切り換えて前記多相電動モータを駆動するバックアップ駆動状態とを備えている。このため、異常となった相出力部のモータ電流が遮断されるので、多相電動モータが発電機として作動して電磁ブレーキを発生させることを確実に防止、例えばモータ駆動回路等で構成されるハードウェアにオープン故障やショート故障が発生した場合でも多相電動モータの駆動を継続することができる。
また、上記効果を有するモータ制御装置を含んで電動パワーステアリング装置を構成するので、多重系統の多相モータ駆動電流の一方に異常が発生した場合でも多相モータ駆動電流を多相電動モータに供給することができ電動パワーステアリング装置の操舵補助機能の継続が可能となる。
さらに、上記効果を有するモータ制御装置を含んで車両を構成するので、多相電動モータの少なくとも多重系統のモータ駆動回路の一つに異常が発生した場合でも多相モータ駆動電流を電動モータに供給して電動モータでのトルク発生を継続することができ、電動モータの信頼性を向上させる車両を提供することができる。
本発明に係るモータ制御装置を有する電動パワーステアリング装置を搭載した車両を示すシステム構成図である。 第1の実施形態における3相電動モータの構成を示す断面図である。 図2の3相電動モータの巻線構造を示す模式図である。 第1の実施形態におけるモータ制御装置の具体的構成を示す回路図である。 図4の制御演算装置の具体的構成を示すブロック図である。 操舵トルクと操舵補助電流指令値との関係の一例を示す特性線図である。 図4の電流検出回路の具体的構成を示すブロック図である。 正常駆動状態を示すブロック図である。 診断駆動状態を示すブロック図である。 異常駆動状態を示すブロック図である。
以下、本発明の実施の形態について図面を伴って説明する。
本発明に係る車両1は、図1に示すように、左右の転舵輪となる前輪2FR及び2FLと後輪2RR及び2RLを備えている。前輪2FR及び2FLは、電動パワーステアリング装置3によって転舵される。
電動パワーステアリング装置3は、ステアリングホイール11を有し、このステアリングホイール11に運転者から作用される操舵力がステアリングシャフト12に伝達される。このステアリングシャフト12は、入力軸12aと出力軸12bとを有する。入力軸12aの一端はステアリングホイール11に連結され、他端は操舵トルクセンサ13を介して出力軸12bの一端に連結されている。
そして、出力軸12bに伝達された操舵力は、ユニバーサルジョイント14を介してロアシャフト15に伝達され、さらに、ユニバーサルジョイント16を介してピニオンシャフト17に伝達される。このピニオンシャフト17に伝達された操舵力はステアリングギヤ18を介してタイロッド19に伝達され、転舵輪としての前輪2FR及び2FLを転舵させる。ここで、ステアリングギヤ18は、ピニオンシャフト17に連結されたピニオン18aとこのピニオン18aに噛合するラック18bとを有するラックアンドピニオン形式に構成されている。そして、ピニオン18aに伝達された回転運動がラック18bで車幅方向の直進運動に変換される。
ステアリングシャフト12の出力軸12bには、操舵補助力を出力軸12bに伝達する操舵補助機構20が連結されている。この操舵補助機構20は、出力軸12bに連結した例えばウォームギヤ機構で構成される減速ギヤ21と、この減速ギヤ21に連結された操舵補助力を発生する例えば3相ブラシレスモータで構成される多相電動モータとしての3相電動モータ22とを備えている。
操舵トルクセンサ13は、ステアリングホイール11に付与されて入力軸12aに伝達された操舵トルクを検出する。この操舵トルクセンサ13は、例えば、操舵トルクを入力軸12a及び出力軸12b間に介挿した図示しないトーションバーの捩れ角変位に変換し、この捩れ角変位を抵抗変化や磁気変化に変換して検出する構成とされている。
また、3相電動モータ22は、図2に示すように、内周面に内方に突出形成されてスロットSLを形成する磁極となる例えば9本のティースTeを有するステータ22Sと、このステータ22Sの内周側にティースTeと対向して回転自在に配置された例えば6極の表面磁石型のロータ22Rとを有する表面磁石型(SPM)モータの構成を有する。
そして、ステータ22SのスロットSLに、3相を構成するA相、B相およびC相の多相モータ巻線La、LbおよびLcが巻装されている。これら多相モータ巻線La、LbおよびLcのそれぞれは、図3に示すように、例えば3つのコイル部L1、L2およびL3が並列に接続された構成を有し、これらコイル部L1〜L3がスロットSLに3層に巻装されている。各相モータ巻線La、LbおよびLcは、一端が互いに接続されてスター結線とされ、他端がモータ制御装置25に接続されて個別にA相モータ駆動電流Ia、B相モータ駆動電流IbおよびC相モータ駆動電流Icが供給されている。
さらに、3相電動モータ22は、図4に示すように、モータの回転位置を検出するレゾルバなどの回転位置センサ23aを備えている。この回転位置センサ23aからの検出値がモータ回転角検出回路23に供給されてこのモータ回転角検出回路23でモータ回転角θmを検出する。
モータ制御装置25には、操舵トルクセンサ13で検出された操舵トルクTsおよび車速センサ26で検出された車速Vsが入力されるとともに、モータ回転角検出回路23から出力されるモータ回転角θmが入力される。
また、モータ制御装置25には、直流電圧源としてのバッテリー27から直流電力が入力されている。
モータ制御装置25の具体的構成は、図4に示すように構成されている。すなわち、モータ制御装置25は、モータ電流指令値を演算する制御演算装置31と、この制御演算装置31から出力される3相の電圧指令値V1およびV2が個別に入力されるメインモータ駆動回路32Aおよびバックアップモータ駆動回路32Bとを備えている。加えて、これらメインモータ駆動回路32Aおよびバックアップモータ駆動回路32Bの出力側と3相電動モータ22の3相モータ巻線La〜Lcとの間に介挿されたメイン用モータ電流遮断部33Aおよびバックアップ用モータ電流遮断部33Bを備えている。
メインモータ駆動回路32Aおよびバックアップモータ駆動回路32Bのそれぞれは、制御演算装置31から出力される3相の電圧指令値V1およびV2が入力されてゲート信号を形成するゲート駆動回路41Aおよび41Bを備えている。加えて、これらゲート駆動回路41Aおよび41Bから出力されるゲート信号が入力されるメインインバータ回路42Aおよびバックアップインバータ回路42Bを備えている。
ゲート駆動回路41Aは、制御演算装置31から電圧指令値V1が入力されると、これら電圧指令値V1と三角波のキャリア信号Scとをもとにパルス幅変調(PWM)した6つのゲート信号を形成し、これらゲート信号をメインインバータ回路42Aに出力する。また、ゲート駆動回路41Aは、電圧指令値V1が入力されると電源遮断部44Aの電界効果トランジスタQCをオン状態とするゲート信号を供給する。さらに、ゲート駆動回路41Aは、電圧指令値VIが入力されると、メイン用モータ電流遮断部33Aの各電界効果トランジスタQAa〜QAcをオン状態とするゲート信号を供給する。
また、ゲート駆動回路41Aは、異常検出部31aから異常検出信号SAaが入力されたときに、異常となったスイッチングアームSWAjを構成する各電界効果トランジスタQk及びQk+1へのゲート信号の供給を停止する。これとともに、異常となったスイッチングアームSWAjに対応するメイン用モータ電流遮断部33Aの電界効果トランジスタQAjに対してオフ状態とするゲート信号を供給する。
一方、バックアップモータ駆動回路32Bのゲート駆動回路41Bは、制御演算装置31から電圧指令値V2が入力されると、これら電圧指令値V2と三角波のキャリア信号Scとをもとにパルス幅変調(PWM)した6つのゲート信号を形成し、これらゲート信号をバックアップインバータ回路42Bに出力する。また、ゲート駆動回路41Bは、電圧指令値V2が入力されると電源遮断部44Bの電界効果トランジスタQDに対して該電界効果トランジスタQDをオン状態とするゲート信号を供給する。さらに、ゲート駆動回路41Bは、電圧指令値V2が入力されると、バックアップ用モータ電流遮断部33Bの各電界効果トランジスタQBa〜QBcに対して、各電解効果トランジスタQBa〜QBcをオン状態とするゲート信号を供給する。
また、ゲート駆動回路41Bは、異常検出部31aから異常検出信号SAbが入力されたときに、異常となったスイッチングアームSWAjに対応する同相のスイッチングアームSWBjを構成する各電界効果トランジスタQk及びQk+1へのゲート信号の供給を開始する。これとともに、スイッチングアームSWBjに対応するメイン用モータ電流遮断部33Aの電界効果トランジスタQAjに対してオン状態とするゲート信号を供給する。
なお、6つのPWMゲート信号を制御演算装置31で共通生成してメインインバータ回路42Aおよびバックアップインバータ回路42Bに入力する構成としてもよい。
メインインバータ回路42Aおよびバックアップインバータ回路42Bのそれぞれは、ノイズフィルタ43と、電源遮断部44Aおよび44Bと、電流検出回路39A1および39B1とを介してバッテリー27のバッテリー電流が入力され、入力側に平滑用の電解コンデンサCAおよびCBが接続されている。
これらメインインバータ回路42Aおよびバックアップインバータ回路42Bは、6個のスイッチング素子としての電界効果トランジスタ(FET)Q1〜Q6を有し、2つの電界効果トランジスタを直列に接続した3つのスイッチングアームSWAa、SWAb、SWAcおよびSWBa、SWBb、SWBcを並列に接続した構成を有する。
メインインバータ回路42Aおよびバックアップインバータ回路42Bは、各電界効果トランジスタQ1〜Q6のゲートにゲート駆動回路41Aおよび41Bから出力されるゲート信号が入力される。これにより、各スイッチングアームSWAa、SWAb、SWAcおよびSWBa、SWBb、SWBcの電界効果トランジスタ間の接続点からA相モータ駆動電流Ia、B相モータ駆動電流Ib、C相モータ駆動電流Icがメイン用モータ電流遮断部33Aおよび33Bを介して3相電動モータ22の3相モータ巻線La、LbおよびLcに通電される。
また、メインインバータ回路42Aおよび42Bの各スイッチングアームSWAa、SWAb、SWAcおよびSWBa、SWBb、SWBcは、下アームとなる電界効果トランジスタQ2、Q4およびQ6のソースが互いに接続されて1つのシャント抵抗を有する電流検出回路39A2および39B2を介して接地されている。これにより、これら電流検出回路39Aおよび39Bでモータ電流I1a〜I1cおよびI2a〜I2cが検出される。
電流検出回路39A1,39A2および39B1,39B2のそれぞれは、図7(a)および(b)に示すように構成されている。すなわち、電流検出回路39A1および39B1は、図4および図7(a)に示すように、各スイッチングアームSWAa〜SWAcおよびSWBa〜SWBcの電源側と電源遮断部44Aおよび44Bとの間に介挿された電流検出用のシャント抵抗51Aおよび51Bを有する。電流検出回路39A1および39B1のそれぞれは、図7(a)に示すように、シャント抵抗51Aおよび51Bの両端電圧が抵抗R2およびR3を介して入力されるオペアンプ39aと、このオペアンプ39aの出力信号が供給される主にノイズフィルタで構成されるサンプルホールド回路39sとで構成されている。
そして、サンプルホールド回路39sから出力される上側電流検出値IA1dおよびIB1dが制御演算装置31のA/D変換部31cに供給される。
また、電流検出回路39A2および39B2は、図4および図7(b)に示すように、各スイッチングアームSWAa〜SWAcおよびSWBa〜SWBcの接地側と接地との間に介挿された電流検出用のシャント抵抗52Aおよび52Bを有する。これら電流検出回路39A2および39B2のそれぞれは、図7(b)に示すように、シャント抵抗52Aおよび52Bの両端電圧が抵抗R2およびR3を介して入力されるオペアンプ39aと、このオペアンプ39aの出力信号が供給されるノイズフィルタを含むピークホールド回路39pと、オペアンプ39aの出力信号が供給される主にノイズフィルタで構成されるサンプルホールド回路39sとで構成されている。
そして、サンプルホールド回路39sから出力される各相の下側電流検出値IA2dおよびIB2dとピークホールド回路39pから出力されるピーク値IA3dおよびIB3dが制御演算装置31のA/D変換部31cに供給される。制御演算装置31は、供給された、下側電流検出値IA2dおよびIB2dと、ピーク値IA3dおよびIB3dと、ゲート駆動回路41Aおよび41Bのパルス幅変調信号のデューティ比を設定する電圧指令値V1およびV2とに基づいて各相の電流検出値Iad、Ibd及びIcdを算出する。
メイン用モータ電流遮断部33Aは、3つの電流遮断用の電界効果トランジスタQAa、QAbおよびQAcを有する。電界効果トランジスタQAaのソースがモータ電圧検出回路40Aを介してメインインバータ回路42AのスイッチングアームSWAaの電界効果トランジスタQ1およびQ2の接続点に接続され、ドレインが3相モータ巻線L1のA相モータ巻線Laに接続されている。
また、電界効果トランジスタQAbのソースがモータ電圧検出回路40Aを介してメインインバータ回路42AのスイッチングアームSWAbの電界効果トランジスタQ3およびQ4の接続点に接続され、ドレインが3相モータ巻線Lbに接続されている。
さらに、電界効果トランジスタQAcのソースがモータ電圧検出回路40Aを介してメインインバータ回路42AのスイッチングアームSWAcの電界効果トランジスタQ5およびQ6の接続点に接続され、ドレインが3相モータ巻線Lcに接続されている。
また、バックアップ用モータ電流遮断部33Bは、3つの電流遮断用の電界効果トランジスタQBa、QBbおよびQBcを有する。ここで、電界効果トランジスタQBaのソースがモータ電圧検出回路40Bを介してバックアップインバータ回路42BのスイッチングアームSWBaの電界効果トランジスタQ1およびQ2の接続点に接続され、ドレインが3相モータ巻線Laに接続されている。
また、電界効果トランジスタQBbのソースがモータ電圧検出回路40Bを介してバックアップインバータ回路42BのスイッチングアームSWBbの電界効果トランジスタQ3およびQ4の接続点に接続され、ドレインが3相モータ巻線Lbに接続されている。
さらに、電界効果トランジスタQBcのソースがモータ電圧検出回路40Bを介してバックアップインバータ回路42BのスイッチングアームSWBcの電界効果トランジスタQ5およびQ6の接続点に接続され、ドレインが3相モータ巻線Lcに接続されている。
そして、メイン用モータ電流遮断部33Aおよびバックアップ用モータ電流遮断部33Bの電界効果トランジスタQAa〜QAcおよびQBa〜QBcは寄生ダイオードDのアノードをメインインバータ回路42Aおよびバックアップインバータ回路42B側として各々が同一向きに接続されている。
また、電源遮断部44Aおよび44Bのそれぞれは、1つの電界効果トランジスタ(FET)QCおよびQDと寄生ダイオードとの並列回路で構成されている。加えて、電界効果トランジスタQCおよびQDのドレインがノイズフィルタ43を介してバッテリー27に接続され、ソースがメインインバータ回路42Aおよびバックアップインバータ回路42Bに接続されている。
制御演算装置31には、図5には図示を省略しているが、図1に示す操舵トルクセンサ13で検出した操舵トルクTsおよび車速センサ26で検出した車速Vsが入力されているとともに、図4に示すように、モータ回転角検出回路23から出力されるモータ回転角θmが入力されている。
この制御演算装置31は、図5に示すように、操舵補助電流指令値Iを算出する操舵補助電流指令値演算部34と、この操舵補助電流指令値演算部34で算出した操舵補助電流指令値Iに対して入力されるモータ角速度ωeおよびモータ角加速度αに基づいて補償を行う補償制御演算部35とを有する。加えて、この補償制御演算部35で補償された補償後操舵補助電流指令値I′に基づいてd−q軸電流指令値を算出し、これを3相電流指令値に変換するd−q軸電流指令値演算部37を有する。
操舵補助電流指令値演算部34は、操舵トルクTsおよび車速Vsをもとに図6に示す操舵補助電流指令値算出マップを参照して電流指令値でなる操舵補助電流指令値Iを算出する。この操舵補助電流指令値算出マップは、同図に示すように、横軸に操舵トルクTsをとり、縦軸に操舵補助電流指令値Iをとる放物線状の曲線で表される特性線図で構成されている。
そして、メインモータ駆動回路32Aおよびバックアップモータ駆動回路32Bの正常時には操舵トルクTsおよび車速Vsをもとに予め設定された図6で実線図示の正常時電流指令値算出曲線Lnoを参照して操舵補助電流指令値Iを算出する。
補償制御演算部35は、例えばモータ角速度ωeに基づいてヨーレートの収斂性を補償する収斂性補償値と、モータ角加速度αに基づいて3相電動モータ22の慣性により発生するトルク相当分を補償して慣性感又は制御応答性の悪化を防止するトルク補償値とを算出する。さらに、セルフアライニングトルク(SAT)を推定して補償するセルフアライニングトルク補償値を算出し、これら収斂性補償値、トルク補償値およびセルフアライニングトルク補償値を足し合わせて指令値補償値Icomを算出する。
そして、補償制御演算部35は、算出した指令値補償値Icomを操舵補助電流指令値演算部34から出力される操舵補助電流指令値Iに加算器36で加算することにより、補償後操舵補助電流指令値I′を算出し、この補償後操舵補助電流指令値I′をd−q軸電流指令値演算部37に出力する。
また、d−q軸電流指令値演算部37は、d軸目標電流算出部37a、誘起電圧モデル算出部37b、q軸目標電流算出部37c及び2相/3相変換部37dを備えている。
d軸目標電流算出部37aは、補償後操舵補助電流指令値I′とモータ角速度ωeとに基づいてd軸目標電流Idを算出する。
誘起電圧モデル算出部37bは、モータ回転角θおよびモータ角速度ωeに基づいてd−q軸誘起電圧モデルEMF(Electro Magnetic Force)のd軸EMF成分ed(θ)およびq軸EMF成分eq(θ)を算出する。
q軸目標電流算出部37cは、誘起電圧モデル算出部37bから出力されるd軸EMF成分ed(θ)およびq軸EMF成分eq(θ)とd軸目標電流算出部37aから出力されるd軸目標電流Idと補償後操舵補助電流指令値I′とモータ角速度ωeとに基づいてq軸目標電流Iqを算出する。
2相/3相変換部37dは、d軸目標電流算出部37aから出力されるd軸目標電流Idとq軸目標電流算出部37cから出力されるq軸目標電流Iqとを3相電流指令値Ia、IbおよびIcに変換する。
また、制御演算装置31は、算出したA相電流指令値Ia、B相電流指令値IbおよびC相電流指令値Icに基づいてメインモータ駆動回路32Aおよび32Bに対する電圧指令値V1およびV2を算出する電圧指令値演算部38を備えている。この電圧指令値演算部38は、A相電流指令値Ia、B相電流指令値IbおよびC相電流指令値Icから、電流検出回路39A2および39B2で検出した下側電流検出値IA2dおよびIB2dに基づいて算出される電流検出値Iad、IbdおよびIcdを減算する。これにより、電流偏差ΔIa、ΔIbおよびΔIcを算出する。また、電圧指令値演算部38は、算出した電流偏差ΔIa、ΔIbおよびΔIcについて例えばPI制御演算又はPID制御演算を行う。これにより、メインモータ駆動回路32Aおよびバックアップモータ駆動回路32Bに対する3相の電圧指令値V1およびV2を算出する。そして、算出した3相の電圧指令値V1およびV2をメインモータ駆動回路32Aおよびバックアップモータ駆動回路32Bに出力する。ここで、3相の電圧指令値V1およびV2は、互いに同一の値として出力される。
また、制御演算装置31には、図4に示すように、メインモータ駆動回路32Aおよびバックアップモータ駆動回路32Bとメイン用モータ電流遮断部33Aおよびバックアップ用モータ電流遮断部33Bとの間に設けられたモータ電圧検出回路40Aおよび40Bで検出した各モータ相電圧V1ma、V1mb、V1mcおよびV2ma、V2mb、V2mcが入力されている。
さらに、制御演算装置31には、図4に示すように、メインインバータ回路42Aおよびバックアップインバータ回路42Bに供給される直流電流を検出する電流検出回路39A1および39B1から出力される上側電流検出値IA1dおよびIB1dが入力されている。なおさらに、制御演算装置31には、メインインバータ回路42Aおよびバックアップインバータ回路42Bから接地に流れる直流電流をモータ電流として検出する電流検出回路39A2および39B2から出力される下側電流検出値IA2dおよびIB2dが入力されている。
そして、制御演算装置31は、各モータ相電圧Vm1a、Vm1b、Vm1cおよびVm2a、Vm2b、Vm2cと、上側電流検出値IA1d,IB1d、下側電流検出値IA2d,IB2dとがA/D変換部31cに入力されて、メインインバータ回路42Aおよびバックアップインバータ回路42Bを構成するスイッチング素子としての電界効果トランジスタ(FET)Q1〜Q6の上アームのオープン故障および下アームのショート故障等を検出する異常検出部31aを有する異常診断部31bを備えている。
異常検出部31aでは、以下のようにして異常検出を行う。
メインインバータ回路42Aにおける例えば下アーム側の電界効果トランジスタQ2、Q4及びQ6の何れか1つにショート故障が発生すると、ショート故障を生じたスイッチングアームSWAi(i=a,b,c)からメイン用モータ電流遮断部33Aに出力されるモータ駆動電流Iiが流れなくなる。このことから、モータ電圧検出回路40Aで検出される相検出電圧Viが接地電位近くまで低下し、ショート故障の発生による異常と判断することができる。
同様に、メインインバータ回路42Aの上アームを構成する電界効果トランジスタQ1、Q3及びQ5の何れか1つにオープン故障が発生した場合も同様に検出することができる。
さらには、メインインバータ回路42Aの上アームを構成する電界効果トランジスタQ1、Q3及びQ5の何れか1つにショート故障が発生した場合には、該当する電圧検出回路V1miの電圧が高い状態を維持する。このことからこの検出電圧から上アームのショート故障を判別することができる。
メインインバータ回路42Aを構成する電界効果トランジスタ(FET)のオープン故障又はショート故障を検出したときに、異常が発生した相のスイッチングアームSWAj(j=a、b及びc)の電界効果トランジスタQk(k=1、3、5)及びQk+1のゲートへのゲート信号の供給を停止させる異常検出信号SAaをゲート駆動回路41Aに出力する。これとともに、該当するメイン用モータ電流遮断部33Aの電流遮断用の電界効果トランジスタQAkに対してオフ信号を出力する。
また、異常検出部31aでは、バックアップモータ駆動回路32Bのゲート駆動回路41Bに対して異常検出信号SAbを出力する。このため、ゲート駆動回路41Bでは、バックアップモータ駆動回路32Bの電流遮断したメインモータ駆動回路32AのスイッチングアームSWAjと同相のスイッチングアームSWBjに対して異常となったスイッチングアームSWAjの電界効果トランジスタQk及びQk+1のゲートに供給するゲート信号と同じゲート信号を供給する。さらに、バックアップ用モータ電流遮断部33BのスイッチングアームSWBjに対応する電界効果トランジスタQBjに対して、これをオン状態とするゲート信号を供給する。
なお、電流検出回路39A2及び39B2で検出される検出信号は、メインインバータ回路42Aおよびバックアップインバータ回路42Bの電界効果トランジスタ(FET)のゲートにパルス幅変調(PWM)信号が入力される。このことから、メインインバータ回路42Aおよびバックアップインバータ回路42Bから出力されるA相〜C相モータ駆動電流Ia〜Icはデューティ比が制御される矩形波信号となる。このため、単純にA相〜C相モータ駆動電流Ia〜Icの瞬時値を検出したときに矩形波信号がオフとなっているときに検出すると正規のモータ電流値を表さないことになる。
このため、下側電流検出値IA2dおよびIB2dを正確に検出するためには、図7(b)に示すように、シャント抵抗51Aおよび51Bの両端電圧を増幅したオペアンプ39aの出力を、ピーク値をパルス幅変調信号の1周期程度の時間以上保持するピークホールド回路39pに供給する。このようにして、ピーク値を保持することにより、下側電流検出値IA2dおよびIB2dの各相のピーク(最大)値IA3dおよびIB3dを素早く正確に検出することができる。
また、異常検出部31aでは、メインインバータ回路42Aが正常である状態で、制御開始後の所定時間毎に、メインモータ駆動回路32Aによる3相電動モータ22の回転駆動状態から、バックアップモータ駆動回路32Bによる3相電動モータ22の回転駆動状態に切り換えて、バックアップモータ駆動回路32Bのバックアップインバータ回路42Bの異常診断を行う。
この場合には、制御演算装置31は、メインモータ駆動回路32Aに電圧指令値V1を出力している状態で、バックアップモータ駆動回路32Bに対して電圧指令値V1と同じ値の電圧指令値V2をバックアップモータ駆動回路32Bのゲート駆動回路41Bに出力する。このゲート駆動回路41Bでは、電圧指令値V2に基づいてバックアップインバータ回路42Bの各電界効果トランジスタQ1〜Q6に対するゲート信号を形成し、形成したゲート信号を各電界効果トランジスタQ1〜Q6のゲートに供給するととともに、電源遮断部44Bの電界効果トランジスタQDに対してオン状態となるゲート信号を供給する。この状態で、メインモータ駆動回路32Aのゲート駆動回路41Aでメイン用モータ電流遮断部33Aの各電界効果トランジスタQAa〜QAcに対してオフ状態とするゲート信号を供給するタイミングと同一タイミングでバックアップモータ駆動回路32Bのゲート駆動回路41Bからバックアップ用モータ電流遮断部33Bの各電界効果トランジスタQBa〜QBcに対してオン状態とするゲート信号を供給する。
これによって、3相電動モータ22の駆動をメインモータ駆動回路32Aからバックアップモータ駆動回路32Bに瞬時に切り換え、この状態で、異常検出部31aによってバックアップインバータ回路42Bの各スイッチングアームSWBa〜SWBcのショート異常及びオープン異常を、メインインバータ回路42Aの異常検出と同様の手法で検出する。異常検出部31aでバックアップインバータ回路42Bのショート故障又はオープン異常を検出した場合には、警報回路50にバックアップインバータ回路42Bの修理を促す警報情報を出力する。
異常検出部31aでは、バックアップインバータ回路42Bの異常検出が終了すると、メインモータ駆動回路32Aとバックアップモータ駆動回路32Bの各ゲート駆動回路41A及び41Bとに対して異常検出終了信号Saeを出力する。このようにすることで、ゲート駆動回路41Bでバックアップ用モータ電流遮断部33Bの各電界効果トランジスタQBa〜QBcに対してオフ状態とするゲート信号を供給すると同時に、ゲート駆動回路41Aでメイン用モータ電流遮断部33Aの各電界効果トランジスタQAa〜QAcに対してオン状態とするゲート信号を供給する。これにより、3相電動モータ22の駆動をバックアップモータ駆動回路32Bからメインモータ駆動回路32Aに戻す。
なお、バックアップモータ駆動回路32Bのゲート駆動回路41Bでは、異常検出終了信号Saeが入力されたときに、バックアップ用モータ電流遮断部33Bの各電界効果トランジスタQBa〜QBcをオフ状態とするとともに、バックアップインバータ回路42Bの各電界効果トランジスタQ1〜Q6へのゲート信号の供給を停止するとともに、電源遮断部44Bへオフ状態とするゲート信号を供給して、バックアップモータ駆動回路32Bの駆動を停止する。
次に、上記実施形態の動作を説明する。
図示しないイグニッションスイッチがオフ状態であって車両が停止していると共に、操舵補助制御処理も停止している作動停止状態であるときには、モータ制御装置25の制御演算装置31が非作動状態となっている。このため、制御演算装置31で実行される操舵補助制御処理および異常監視処理は停止されている。したがって、3相電動モータ22は作動を停止しており、操舵補助機構10への操舵補助力の出力を停止している。
この作動停止状態からイグニッションスイッチをオン状態とすると、制御演算装置31が作動状態となり、操舵補助制御処理および異常監視処理を開始する。このとき、メインモータ駆動回路32Aおよびバックアップモータ駆動回路32Bのメインインバータ回路42Aおよびバックアップインバータ回路42Bにおける各電界効果トランジスタQ1〜Q6にオープン故障およびショート故障が発生していない正常状態であるものとする。このときには、ステアリングホイール11を操舵していない非操舵状態では、制御演算装置31で実行する操舵補助制御処理で操舵トルクTsが“0”であり、車速Vsも“0”であるので、図6の電流指令値算出マップにおける実線図示の正常時電流指令値算出曲線Lnoを参照して操舵補助電流指令値Iを算出する。
そして、算出された操舵補助電流指令値Iとモータ回転角検出回路23から入力されるモータ電気角θeとに基づいてd軸電流指令値Idおよびq軸電流指令値Iqを算出し、算出したd軸電流指令値Idおよびq軸電流指令値Iqをdq二相−三相変換処理を行ってA相電流指令値Ia、B相電流指令値IbおよびC相電流指令値Icを算出する。
さらに、各相電流指令値Ia、IbおよびIcと、電流検出回路39A2で検出した各相電流検出値IAad、IAbdおよびIAcdから算出される各相電流検出値Iad、IbdおよびIbcとの電流偏差ΔIa、ΔIbおよびΔIcを算出し、算出した電流偏差ΔIa、ΔIbおよびΔIcをPI制御処理又はPID制御処理を行って目標電圧指令値Va、VbおよびVcを算出する。
そして、算出した目標電圧指令値Va、VbおよびVcを電圧指令値V1としてメインモータ駆動回路32Aのゲート駆動回路41Aに出力する。また、制御演算装置31は、メインインバータ回路42Aが正常であるので、論理値“0”の異常検出信号SAaおよびSAbをゲート駆動回路41Aおよび41Bに出力する。
このため、ゲート駆動回路41Aでは、メイン用モータ電流遮断部33Aに対してハイレベルの3つのゲート信号を出力する。したがって、メイン用モータ電流遮断部33Aの電界効果トランジスタQAa〜QAcがオン状態となって、メインインバータ回路42Aと3相電動モータ22の3相モータ巻線L1およびL2との間が導通状態となり、3相電動モータ22に対する通電制御が可能な状態となる。
これと同時に、ゲート駆動回路41Aから電源遮断部44Aに対してハイレベルのゲート信号を出力する。このため、電源遮断部44Aの電界効果トランジスタQCがオン状態となってバッテリー27からの直流電力がノイズフィルタ43を介してメインインバータ回路42Aに供給される。
さらに、ゲート駆動回路41Aでは、制御演算装置31から入力される電圧指令値V1に基づいてパルス幅変調処理を行ってゲート信号を形成し、形成したゲート信号をメインインバータ回路42Aの各電界効果トランジスタQ1〜Q6のゲートに供給する。
したがって、車両が停止状態で、ステアリングホイール11を操舵していない状態では、操舵トルクTsが“0”であるので、操舵補助電流指令値Iも“0”となってメインインバータ回路42Aから出力されるA相〜C相モータ駆動電流Ia〜Icが全て“0”となって3相電動モータ22は停止状態を維持する。
しかしながら、車両の停止状態または車両の走行開始状態でステアリングホイール11を操舵して所謂据え切りを行うと、操舵トルクTsが大きくなることにより、図6を参照して、大きな操舵補助電流指令値Iが算出され、これに応じた大きな電圧指令値V1がメインモータ駆動回路32Aのゲート駆動回路41Aに供給される。このため、ゲート駆動回路41Aから大きな電圧指令値V1に応じたデューティ比のゲート信号がメインインバータ回路42Aに出力される。
したがって、メインインバータ回路42Aから、図8に示すように、操舵補助電流指令値Iに応じたパルス幅変調信号でなる120度の位相差を有するA相モータ駆動電流IAa、B相モータ駆動電流IAb、C相モータ駆動電流IAcが出力される。そして、これらがメイン用モータ電流遮断部33Aの各相に対応する電界効果トランジスタQAa〜QAcを通って3相電動モータ22の3相モータ巻線La〜Lcに供給される。なお、メインインバータ回路42Aから出力されるモータ駆動電流とバックアップインバータ回路42Bから出力されるモータ駆動電流とを区別するために電流の符号にAを加えている。また、バックアップインバータ回路42Bから出力されるモータ駆動電流については符号にBを加える。
これにより、3相電動モータ22が回転駆動されて、操舵トルクTsに応じた目標の操舵補助電流指令値Iに対応する大きな操舵補助力を発生し、この操舵補助力が減速ギヤ21を介して出力軸12bに伝達される。このため、ステアリングホイール11を軽い操舵力で操舵することができる。
その後、車速Vsが増加すると、これに応じて算出される操舵補助電流指令値Iが据え切り時に比較して低下して3相電動モータ22で操舵トルクTsおよび車速Vsに応じて適度に減少させた操舵補助力を発生する。
このように、メインインバータ回路42Aが正常である状態で、メインインバータ回路42Aについては常時異常検出部31aによる異常検出処理が行われる。ところが、バックアップインバータ回路42Bについてはゲート信号が供給されていないとともに、バックアップ用モータ電流遮断部33Bの各電界効果トランジスタQBa〜QBc及び電源遮断部44Bの電界効果トランジスタQDがオフ状態に制御されて、駆動停止状態にあるので、異常診断を行うことができない。このため、メインインバータ回路42Aに異常が発生してバックアップインバータ回路42Bに切り換えたときに、操舵補助制御を継続できる保証がない。
そこで、本実施形態では、異常診断部31bが、操舵補助制御開始後に、所定時間間隔でバックアップインバータ回路42Bの異常検出処理を実行する。
この異常検出処理では、メインモータ駆動回路32Aのゲート駆動回路41Aに出力されている電圧指令値V1と同一値の電圧指令値V2をバックアップモータ駆動回路32Bのゲート駆動回路41Bに出力することにより開始する。
バックアップモータ駆動回路32Bのゲート駆動回路41Bでは電圧指令値V2が入力されることにより、前述したメインモータ駆動回路32Aのゲート駆動回路41Aと同様に、電圧指令値V2に基づいてバックアップインバータ回路42Bの各電界効果トランジスタQ1〜Q6に対するゲート信号を形成する。そして、形成したゲート信号を各電界効果トランジスタQ1〜Q6に出力するとともに、電源遮断部44Bの電界効果トランジスタQDに対してオン状態とするゲート信号を供給する。
バックアップ用モータ電流遮断部33Bの各電界効果トランジスタQBa〜QBcに対してオン状態とするゲート信号を供給するとともに、メインモータ駆動回路32Aのゲート駆動回路41Aに対して遮断信号Schを出力する。
このため、バックアップ用モータ電流遮断部33Bの各電界効果トランジスタQBa〜QBcがオン状態に制御されると略同時にメイン用モータ電流遮断部33Aの各電界効果トランジスタQAa〜QAcがオフ状態に制御される。
したがって、バックアップモータ駆動回路32Bのバックアップインバータ回路42Bの各電界効果トランジスタQ1〜Q6がパルス幅変調信号でなるゲート信号によって駆動される。これにより、図9に示すように、バックアップインバータ回路42Bから出力される各相モータ駆動電流IBa〜IBcによって3相電動モータ22の回転駆動が継続される異常診断状態となる。
この異常診断状態となると、バックアップインバータ回路42Bの各電界効果トランジスタQ1〜Q6がオン・オフ駆動される。これにより、前述したメインモータ駆動回路32Aのメインインバータ回路42Aと同様に、異常検出部31aで各スイッチングアームSWBa〜SWBcのショート異常及びオープン異常を検出することができる。
スイッチングアームSWBa〜SWBcが正常であるときには、異常検出終了信号Saeが各ゲート駆動回路41A及び41Bに入力される。これにより、バックアップ用モータ電流遮断部33Bの各電界効果トランジスタQBa〜QBcがオフ状態に制御されると略同時にメイン用モータ電流遮断部33Aの各電界効果トランジスタQAa〜QAcがオン状態に復帰する。
このため、3相電動モータ22がバックアップモータ駆動回路32Bによる駆動状態からメインモータ駆動回路32Aによる正常駆動状態に復帰する。
なお、異常診断状態で、バックアップモータ駆動回路32Bのバックアップインバータ回路42Bの各スイッチングアームSWBa〜SWBcの何れかにショート異常やオープン異常を検出したとする。この場合には、異常検出部31aからバックアップ系統に異常がある旨の異常情報を警報回路50に出力するとともに、異常種別と異常発生個所とを例えば制御演算装置31に接続された不揮発性メモリに記憶する。
このため、車両をサービスステーション等に持って行くことにより、不揮発性メモリに記憶された異常情報から異常種別と異常発生個所とを直ちに認識することができる。
この正常状態から、メインモータ駆動回路32Aのメインインバータ回路42Aの例えば下アーム側の電界効果トランジスタQ2、Q4およびQ6の何れか1つ又は複数にショート故障が発生すると、ショート故障を生じたスイッチングアームSWBj(j=a,b,c)からメイン用モータ電流遮断部33Aに出力されるモータ駆動電流Ijが流れなくなる。このことから、モータ電圧検出回路40Aでの電圧検出値が所定の電圧とならず異常を検出することができる。
このように、メインモータ駆動回路32Aのメインインバータ回路42Aにショート故障が発生すると、異常が発生したスイッチングアームSWAjを表す異常検出信号SAaがメインモータ駆動回路32Aのゲート駆動回路41Aに供給される。
このゲート駆動回路41Aでは、図10に示すように、例えばスイッチングアームSWAaに異常が発生したものとすると、スイッチングアームSWAaの各電界効果トランジスタQ1,Q2に対するゲート信号の供給を停止する。これとともに、メイン用モータ電流遮断部33Aの該当する電界効果トランジスタQAaに対して該電界効果トランジスタQAaをオフするゲート信号を供給する。
このため、メインインバータ回路42AのスイッチングアームSWAaから出力されるA相モータ駆動電流IAaが遮断される。これと同時に制御演算装置31からバックアップモータ駆動回路32Bのゲート駆動回路41Bに対して、異常となったメインインバータ回路42AのスイッチングアームSWAaに対応する同相のスイッチングアームSWBaを駆動する旨を表す異常検出信号SAbと電圧指令値V2を出力する。
これによって、図10に示すように、バックアップインバータ回路42BのA相に対応するスイッチングアームSWBaの電界効果トランジスタQ1及びQ2に今までメインモータ駆動回路32Aのメインインバータ回路42AのスイッチングアームSWAaの電界効果トランジスタQ1及びQ2と同じゲート信号が供給される。これと同時に、電源遮断部44Bの電界効果トランジスタQDがオン状態に制御され、さらにバックアップ用モータ電流遮断部33Bの電界効果トランジスタQBaがオン状態に制御される。これによって、スイッチングアームSWBaによって形成されるA相モータ駆動電流IBaが3相電動モータ22のA相モータ巻線Laに供給される。
したがって、3相電動モータ22には、A相駆動信号がバックアップモータ駆動回路32Bのバックアップインバータ回路42BのスイッチングアームSWBaから供給される。B相駆動信号及びC相駆動信号については正常時と同様にメインモータ駆動回路32Aのメインインバータ回路42AのスイッチングアームSWAb及びSWAcから供給される。
このため、3相電動モータ22をメインインバータ回路42Aが正常である場合と全く同様に駆動制御することができる。
なお、メインインバータ回路42Aの他のスイッチングアームSWAb及びSWAcの何れか一方、又はスイッチングアームSWAa〜SWAcの何れか2つ又は3つに異常が発生したとする。この場合にも、バックアップモータ駆動回路32Bによって異常を生じたスイッチングアームに相当するスイッチングアームを駆動して各相駆動信号を3相電動モータ22に供給することができる。
ここで、メインインバータ回路42Aの何れか1つでも異常が起これば、電界効果トランジスタQC,QAa〜QAcを含めて全てオフし、バックアップインバータ回路42Bで駆動する形態としてもよい。
なお、メインインバータ回路42Aに異常が発生した場合も、警報回路50で警報を発してサービスステーションへの立ち寄りを促すとともに、その異常種別と異常発生個所とを制御演算装置31に接続した不揮発性メモリに記憶しておく。これにより、サービスステーションでの修理作業を容易に行うことができる。
このように、メインインバータ回路42AのスイッチングアームSWAa〜SWAcの少なくとも1つに異常が発生したときに、異常が発生したスイッチングアームSWAjと3相電動モータ22のJ相コイルとの間がメイン用モータ電流遮断部33Aの電界効果トランジスタQAjで遮断される。これにより、3相電動モータ22が発電機として作動して電磁ブレーキを発生することを確実に阻止することができる。この結果、メインインバータ回路42Aにショート異常やオープン異常が発生した場合に、ブレーキトルクが作用することはなく、3相電動モータ22の駆動を良好に継続することができる。
また、上記実施形態では、メインインバータ回路42AのスイッチングアームSWAa〜SWAcの異常のみならず、バックアップインバータ回路42BのスイッチングアームSWBa〜SWBcの異常も診断するようにしている。これにより、バックアップインバータ回路42Bでの代替ができない状態が生じることを確実に防止することができる。
しかも、正常なメインモータ駆動回路32Aと同様のモータ駆動信号をバックアップモータ駆動回路32Bから供給することができ、正常時と遜色ない操舵補助制御を継続することができる。このとき、運転者には警報を発して修理点検ステーションへの立ち寄りを促すことができる。
なお、上記実施形態においては、バックアップインバータ回路42Bの異常検出を行う場合に、3相電動モータ22の各相駆動信号をメインモータ駆動回路32Aからバックアップモータ駆動回路32Bに切り換えた状態で行う場合について説明した。
しかしながら、本発明は、上記構成に限定されるものではなく、バックアップモータ駆動回路32Bのバックアップインバータ回路42Bの異常検出処理を行う場合に、3相分同時に切り換える場合に代えて、前述した図10に示すように、メインインバータ回路42A及びバックアップインバータ回路42Bの同相分を、例えばA相スイッチングアームSWAa及びSWBaから順に一相ずつ切り換えて各スイッチングアームSWBa〜SWBcの異常検出処理を行うようにしてもよい。
この場合には、3相電動モータ22に対するメインインバータ回路42Aのスイッチングアーム及びバックアップインバータ回路42Bのスイッチングアームが1つずつであるので、電流切り換え時の遅れや位相ずれの生じる影響を少なくすることができる。
また、上記実施形態においては、電流検出回路39Aおよび39Bをインバータ回路毎に2つのシャント抵抗51A,52Aおよび51B,52Bを使用してモータ電流の検出を行う場合について説明したが、これに限定されるものではない。すなわち、本発明では、メインモータ駆動回路32Aおよび32Bの各相スイッチングアームSWAa〜SWAc及びSWBa〜SWBcの接地側に個別にシャント抵抗を介挿して、各相のモータ電流を検出したり、3つのシャント抵抗のうち一つを省略して省略した相のモータ電流を演算で算出したりするようにしてもよい。
また、上記実施形態においては、制御演算装置31がA/D変換部31cを内蔵している場合について説明したが、これに限定されるものではなく、電流検出回路39A1,39A2および39B1,39B2の出力側にA/D変換部を設けるようにしてもよい。
また、上記実施形態においては、電動モータが3相電動モータである場合について説明したが、これに限定されるものではなく、4相以上の多相電動モータにも本発明を適用することができる。
また、上記実施形態においては、本発明によるモータ制御装置を電動パワーステアリング装置に適用した場合について説明したが、これに限定されるものではなく、電動ブレーキ装置、ステアバイワイヤシステム、車両走行用のモータ駆動装置等の電動モータを使用する任意のシステムに本発明を適用することができる。
以上、本願が優先権を主張する日本国特許出願P2014−38424(2014年2月28日出願)の全内容は、ここに引用例として包含される。
ここでは、限られた数の実施形態を参照しながら説明したが、権利範囲はそれらに限定されるものではなく、上記の開示に基づく各実施形態の改変は当業者にとって自明のことである。
1…車両、3…電動パワーステアリング装置、11…ステアリングホイール、12…ステアリングシャフト、13…操舵トルクセンサ、13a…トーションバー、13b…入力側回転角センサ、13c…出力側回転角センサ、18…ステアリングギヤ、20…操舵補助機構、22…3相電動モータ、La…A相モータ巻線、Lb…B相モータ巻線、Lc…C相モータ巻線、L1〜L3…コイル部、25…モータ制御装置、26…車速センサ、27…バッテリー、31…制御演算装置、32A…メインモータ駆動回路、32B…バックアップモータ駆動回路、33A,33B…モータ電流遮断部、34…操舵補助電流指令値演算部、35…補償制御演算部、36…加算器、37…d−q軸電流指令値演算部、38…電圧指令値演算部、39A1,39A2,39B1,39B2…電流検出回路、40A,40B…電圧検出回路、41A,41B…ゲート駆動回路、42A…メインインバータ回路、42B…バックアップインバータ回路、44A,44B…電源遮断部、50…警報回路

Claims (7)

  1. 多相電動モータを駆動制御するメインモータ駆動回路と、
    該メインモータ駆動回路に異常が発生したときに前記多相電動モータを駆動制御する前記多相電動モータに前記メインモータ駆動回路と並列に接続されたバックアップモータ駆動回路と、
    前記メインモータ駆動回路及び前記バックアップモータ駆動回路の異常診断を行う異常診断部とを備え、
    前記メインモータ駆動回路のみで前記多相電動モータを駆動する正常駆動状態と、該正常駆動状態で前記メインモータ駆動回路の前記異常診断部による診断結果が異常であるときに、異常となった相出力部のモータ電流を遮断するとともに、遮断した相出力部を同相の前記バックアップモータ駆動回路の相出力部に切り換えて前記多相電動モータを駆動するバックアップ駆動状態とを備え、
    前記異常診断部は、前記メインモータ駆動回路の異常診断を、前記メインモータ駆動回路で前記多相電動モータを駆動している正常駆動状態であるときに行い、前記バックアップモータ駆動回路の異常診断を、前記メインモータ駆動回路で前記多相電動モータを駆動しているときに、繰り返し行うと共に、前記メインモータ駆動回路及び前記バックアップモータ駆動回路の互いの同相の相出力部の一部を切り換えて、かつ前記バックアップモータ駆動回路の同相の相出力部によってモータ電流の供給を継続させた状態で行うモータ制御装置。
  2. 前記異常診断部は、前記バックアップモータ駆動回路の異常診断を、前記メインモータ駆動回路で前記多相電動モータを駆動しているときに、繰り返し行うと共に、前記メインモータ駆動回路及び前記バックアップモータ駆動回路の互いの同相の相出力部を1相ずつ切り換えて、かつ前記バックアップモータ駆動回路の同相の相出力部によってモータ電流の供給を継続させた状態で行う請求項1に記載のモータ制御装置。
  3. 前記メインモータ駆動回路の多相出力側と前記多相電動モータとの間にメイン用モータ電流遮断部が設けられ、前記バックアップモータ駆動回路の多相出力側と前記多相電動モータとの間にバックアップ用電流遮断部が設けられている請求項1又は2に記載のモータ制御装置。
  4. 前記異常診断部は、前記メインモータ駆動回路の切換対象の相出力部から出力されるモータ電流と同一のモータ電流を、前記バックアップモータ駆動回路の前記切換対象の相出力部と同相の相出力部から出力し、該出力後に、前記メインモータ駆動回路の切換対象の相出力部のモータ電流を遮断状態にすると共に前記バックアップモータ駆動回路の前記切換対象の相出力部と同相の相出力部のモータ電流を導通状態にすることで同相出力の切換を行う請求項1からの何れか1項に記載のモータ制御装置。
  5. 前記同相出力の切換において、前記メインモータ駆動回路の切換対象の相出力部のモータ電流を遮断状態にすると共に該切換対象の相出力部からのモータ電流の出力を停止する請求項に記載のモータ制御装置。
  6. ステアリング機構に操舵補助力を発生させる電動モータを含むモータ制御装置を前記請求項1からの何れか1項に記載のモータ制御装置で構成した電動パワーステアリング装置。
  7. 前記請求項1からの何れか1項に記載のモータ制御装置を備えた車両。
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