JP5945086B1 - 既設水路の補修装置及びその補修方法 - Google Patents
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Abstract
Description
農業用水路などの用水路は、セメント、金属製波板(鋼矢板)などによって作られ、田圃と水路とを区画するが、長期間使用されていくと、経年劣化し、セメントにひび割れが入ったり、波板が錆びて所々、穴が開いてしまったりして、望ましくない場所で水が水路から漏れ、田圃に溢れてしまうといった被害が良く起こる。
このように経年劣化した既設水路を補修するために、従来は、クレーンなどの重機をトラック等の車両を使って現場へ搬入し、その重機で新品(交換用)の補修板を吊持しながら劣化部分にあてがい、劣化部分を補修することが一般的である。
しかしながら、現場への重機の搬入や移動には、既設水路脇に沿った田圃の一部を埋め立てて作業運搬路を確保する必要があり、作業運搬路用の土地を補修期間(ある程度長い期間)、田圃保有者から、借り上げなくてはならない。水路周辺の田圃や農地を一旦、埋め立てて作業運搬路としての使用が完了した後、元の借りた状態の農地に戻す作業も必要になる。このように、重機を利用した従来の水路補修には直接役立たない借地や作業運搬路施工のための余分なコストが掛かっていた。
(態様1)
一対の支柱部と、前記支柱部を水路側壁の上に立設・固定する一対の基台部と、前記支柱部間の距離を前記水路側壁間の距離に保ちながら下向きコ字状の輪郭を形成するように前記支柱部の上部に取り付けられた水平支持部と、前記水平支持部によって水平に移動自在に支持された揚重機と、前記揚重機から垂直に移動自在に吊り下げられてパネル材を保持する保持部と、前記揚重機の水平移動と前記保持部の垂直移動の操作を行うための操作部を備えたクレーン本体と、
前記パネル材を載置可能な架台と、前記架台が前記水路を跨ぐように該架台を保持可能な枠体と、前記水路側壁の上面を走行可能な台車用車輪と、を備えた運搬用台車と、
を備えた既設水路の補修装置であって、
前記クレーン本体の前記基台部には、前記水路側壁の前記上面を走行可能な本体用車輪が設けられ、かつ、
前記運搬用台車の水路幅方向の幅が前記クレーン本体の前記基台部間の隙間より短く、前記運搬用台車が前記クレーン本体の真下に進入可能であることを特徴とする既設水路の補修装置。
(態様2)
前記クレーン本体における前記水平支持部と前記支柱部との間の接続部には、前記水路側壁間の距離に対応して、前記支柱部間及び前記基台部間の距離を調節可能な調節部が設けられ、かつ、
前記運搬用台車には、前記水路側壁間の距離に対応して、前記運搬用台車の前記幅及び前記台車用車輪間の幅を調節可能な調節部が設けられることを態様1に記載の既設水路の補修装置。
(態様3)
前記クレーン本体又は前記運搬用台車の少なくとも一方には、前記クレーン本体又は前記運搬用台車の一部又は全部が前記水路内に落下することを防止する落下防止装置が設けられていることを特徴とする態様1又は2に記載の既設水路の補修装置。
(態様4)
態様1〜3のいずれかに記載の既設水路の補修装置を利用した既設水路の補修方法であって、
前記クレーン本体を前記水路側壁上に立設する本体立設工程と、
前記水路側壁に沿って前記本体用車輪を転動させて前記クレーン本体を補修箇所まで移動させる本体移動工程と、
前記運搬用台車を前記水路側壁上に載置する台車載置工程と、
前記パネル材を前記運搬用台車に積載するパネル材積載工程と、
前記水路側壁に沿って前記台車用車輪を転動させて前記運搬用台車を前記補修箇所の近くに立設した前記クレーン本体の真下に進入させる台車進入工程と、
前記クレーン本体の前記保持部に前記パネル材を取り付けて、前記パネル材が前記補修箇所に接近するように前記保持部及び前記揚重機を移動させるパネル材操作工程と、
前記パネル材を前記補修箇所に接続して補修を行う補修工程と、
を含むことを特徴とする既設水路の補修方法。
(態様5)
前記パネル材の一方の表面には格子状の補強材を配設する剛性強化工程と、
前記補修箇所の近くの前記水路側壁の前記上面に、前記補修箇所まで貫通する貫通孔を設ける穿孔工程と、
をさらに有し、かつ、
前記補修工程では、前記剛性強化工程により剛性強化した前記パネル材の前記表面側を前記補修箇所に当接させつつ、前記貫通孔を介して前記補修箇所と前記パネル材との隙間にセメント又はモルタルを流し込み、前記補修箇所と前記パネル材とを接合することを特徴とする態様4に記載の既設水路の補修方法。
図1は、既存水路Cに設置した本発明の補修装置1を示した斜視図である。補修装置1は、大きく分類して、クレーン本体2と運搬用台車3とによって構成される。図2(a)に、水路側壁Wの上面Wt上に設置したクレーン本体2の正面図を示し、図2(b)に水路側壁Wの上面Wt上に設置した運搬用台車3の正面図を示す。
次に、以上説明した本発明の補修装置1を用いて既存水路Cを補修する方法について、図4を参照しながら説明する。なお、図4は本発明の補修方法の各工程S1〜S7を説明したフローチャートである。なお、本補修方法を現場の既存水路Cで実施する際の事前準備として、クレーン本体2、運搬用台車3、パネル材P等の機材をトラック等の大型車両(図示せず)で現場近くの道路脇まで運び込んでおく必要がある。
2 クレーン本体
2g 支柱部間又は基台部間の距離
3 運搬用台車
3w 運搬用台車の水路幅方向の幅
21 支柱部
21t 支柱部の上部
22 基台部
23 水平支持部
24 揚重機
24r 揚重機移動用の移動ローラー
25 保持部
26 操作部
27 本体用車輪
28 調整部
31 架台
32 枠体
33 台車用車輪
34 ハンドル部
35 幅調整部
41 クレーン本体側の落下防止装置
41a 腕部
41b ガイドローラー
42 運搬用台車側の落下防止装置
42a 腕部
42b ガイドローラー
C 既存水路
Cg 水路側壁間の距離
P パネル材
Pa 係合部
Pb 補強材(鉄筋)
Ps1 パネル材の表面(水路に露出させる面)
Ps2 パネル材の表面(補修箇所に対向させる面)
B 補修箇所
H 貫通孔
O 作業者
W 水路側壁
Wa 水路側壁の笠板
Wb 水路側壁本体
Wc 水路の底部
Ws 水路側壁(笠板)の側面
Wt 水路側壁(笠板)の上面
S1 本体立設工程
S2 本体移動工程
S3 台車載置工程
S4 パネル材載置工程
S5 台車進入工程
S6 パネル材操作工程
S7 補修工程
S11 剛性強化工程
S12 穿孔工程
Claims (5)
- 一対の支柱部と、前記支柱部を水路側壁の上に立設・固定する一対の基台部と、前記支柱部間の距離を前記水路側壁間の距離に保ちながら下向きコ字状の輪郭を形成するように前記支柱部の上部に取り付けられた水平支持部と、前記水平支持部によって水平に移動自在に支持された揚重機と、前記揚重機から垂直に移動自在に吊り下げられてパネル材を保持する保持部と、前記揚重機の水平移動と前記保持部の垂直移動の操作を行うための操作部を備えたクレーン本体と、
前記パネル材を載置可能な架台と、前記架台が前記水路を跨ぐように該架台を保持可能な枠体と、前記水路側壁の上面を走行可能な台車用車輪と、を備えた運搬用台車と、
を備えた既設水路の補修装置であって、
前記クレーン本体の前記基台部には、前記水路側壁の前記上面を走行可能な本体用車輪が設けられ、かつ、
前記運搬用台車の水路幅方向の幅が前記クレーン本体の前記基台部間の隙間より短く、前記運搬用台車が前記クレーン本体の真下に進入可能であることを特徴とする既設水路の補修装置。 - 前記クレーン本体における前記水平支持部と前記支柱部との間の接続部には、前記水路側壁間の距離に対応して、前記支柱部間及び前記基台部間の距離を調節可能な調節部が設けられ、かつ、
前記運搬用台車には、前記水路側壁間の距離に対応して、前記運搬用台車の前記幅及び前記台車用車輪間の幅を調節可能な調節部が設けられることを請求項1に記載の既設水路の補修装置。 - 前記クレーン本体又は前記運搬用台車の少なくとも一方には、前記クレーン本体又は前記運搬用台車の一部又は全部が前記水路内に落下することを防止する落下防止装置が設けられていることを特徴とする請求項1又は2に記載の既設水路の補修装置。
- 請求項1〜3のいずれかに記載の既設水路の補修装置を利用した既設水路の補修方法であって、
前記クレーン本体を前記水路側壁上に立設する本体立設工程と、
前記水路側壁に沿って前記本体用車輪を転動させて前記クレーン本体を補修箇所まで移動させる本体移動工程と、
前記運搬用台車を前記水路側壁上に載置する台車載置工程と、
前記パネル材を前記運搬用台車に積載するパネル材積載工程と、
前記水路側壁に沿って前記台車用車輪を転動させて前記運搬用台車を前記補修箇所の近くに立設した前記クレーン本体の真下に進入させる台車進入工程と、
前記クレーン本体の前記保持部に前記パネル材を取り付けて、前記パネル材が前記補修箇所に接近するように前記保持部及び前記揚重機を移動させるパネル材操作工程と、
前記パネル材を前記補修箇所に接続して補修を行う補修工程と、
を含むことを特徴とする既設水路の補修方法。 - 前記パネル材の一方の表面には格子状の補強材を配設する剛性強化工程と、
前記補修箇所の近くの前記水路側壁の前記上面に、前記補修箇所まで貫通する貫通孔を設ける穿孔工程と、
をさらに有し、かつ、
前記補修工程では、前記剛性強化工程により剛性強化した前記パネル材の前記表面側を前記補修箇所に当接させつつ、前記貫通孔を介して前記補修箇所と前記パネル材との隙間にセメント又はモルタルを流し込み、前記補修箇所と前記パネル材とを接合することを特徴とする請求項4に記載の既設水路の補修方法。
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JPH11140849A (ja) * | 1997-11-06 | 1999-05-25 | Maruishi Kogyo | 水路橋の補修方法及び装置 |
JP2003064638A (ja) * | 2001-08-23 | 2003-03-05 | Tsurumi Concrete Kk | 柵渠の補修方法および柵渠補修ブロック |
JP2003306923A (ja) * | 2002-04-17 | 2003-10-31 | National Institute For Rural Engineering | 水路の補修構造およびその施工方法 |
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