JP5940131B2 - 基地局及びバンド分散制御方法 - Google Patents

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Description

本発明は、無線通信システムに関する。
LTE(Long Term Evolution)システムでは、基地局(evolved NodeB:eNB)が提供する複数の周波数帯域間で移動機(User Equipment:UE)を分散させるためのバンド分散制御が実行されている。各移動機が発着信の際に選択したバンドに在圏し続けた場合、バンド間の負荷に偏りが生じる可能性があるためである。典型的なバンド分散制御では、基地局は、移動機が在圏しているセルの輻輳状態と他のセル(オーバレイセル)の輻輳状態とに基づき、輻輳度が低いセルに移動機をハンドオーバさせる。
例えば、図1に示されるように、移動機が発着信時に800MHz帯のセルに接続したとする。この800MHz帯のセルは輻輳度が高く、移動機は良好なスループットを実現できない。このため、基地局は、輻輳度のより低い2GHz帯のセルに移動機をハンドオーバさせる。このようにバンド分散ハンドオーバ制御によると、バンド間の負荷の偏りを軽減すると共に、移動機のスループットの改善を図ることができる。
LTEシステムでは、このようなバンド分散ハンドオーバ制御は、図2に示されるような処理シーケンスにより実行される。すなわち、基地局は、セル#1、セル#2、セル#3,...,セル#xの輻輳度を定期的に収集する。ステップS11において、移動機が、発着信などのためセル#1への接続を要求したとする。ステップS12において、基地局は、定期的に収集している各セルの輻輳度を比較し、セル#1よりも輻輳度が低いセルが他に存在することを検出したとする。ステップS13において、基地局は、移動機に他セルの品質を測定させるため、RRC Connection Reconfigurationを送信する。当該RRC Connection Reconfigurationを受信すると、移動機は、ステップS14において、RRC Connection Reconfiguration Completeにより応答すると共に、他セルの受信品質を測定する。ステップS15において、移動機は、各セルの受信品質が基地局により指定された条件を充足している場合、測定した受信品質をMeasurement Reportとして基地局に報告する。ステップS16において、基地局は、受信品質が条件を満たしているセルの中で、セル#2が最も輻輳度合が低いと判定したとする。この場合、基地局は、セル#1からセル#2へのハンドオーバを移動機に対して実行する。ハンドオーバ後、移動機は、輻輳度の低いセル#2において無線通信を継続する。
また、LTE−Advancedシステムでは、複数のLTEキャリアを束ねて同時送信することによって伝送速度の向上を図るキャリアアグリゲーション(CA)が導入される。例えば、図3に示されるように、1.5GHz帯と2GHz帯との2つの帯域がキャリアアグリゲーション可能である場合、CA対応端末は、これら2つの帯域を同時に用いたキャリアアグリゲーションにより基地局と通信できる。他方、CA非対応端末は、それがサポートする帯域(図示された例では、2GHz)のみで基地局と通信する。図示されるように、CA対応端末は、1.5GHz帯と2GHz帯との双方を同時に利用して基地局と通信することができるため、CA非対応端末と比較して伝送速度の向上を図ることができる。ここで、キャリアアグリゲーションにより同時に利用されるセルは、プライマリセル(PCell)とセカンダリセル(SCell)とに分類され、CA対応端末はまずプライマリセルに接続し、当該プライマリセルに加えて、基地局により新たに設定されたセカンダリセルを用いてキャリアアグリゲーションを実行する。
特開2014−175868
現状のバンド分散制御は、上述したように、主として各セルの輻輳度(すなわち、リソース使用量)に基づきハンドオーバ先のセルを選択している。この場合、図4に示されるように、移動機が輻輳度の高いセル#1に接続すると、基地局は、各セルの輻輳度を比較して、輻輳度の低いセル#2に当該移動機をハンドオーバさせる。しかしながら、図示されるように、移動機は、輻輳度の低いセル#2のセル境界にいるため、ハンドオーバ前より受信品質が低下し、スループットの向上を図ることができない。実際には、中程度の輻輳度のセル#4にハンドオーバすることによって、移動機はスループットを改善できたと考えられる。
このように、移動機がセル内の何れの地点に存在するかにより受信品質やスループットは変動するが、現状のバンド分散制御では、基地局は各セルの輻輳度に基づきハンドオーバ先のセルを決定し、移動機の受信品質やスループットを考慮しない。このため、図示された具体例のように、最も高いスループットを実現できる最適なセルに移動機をハンドオーバさせることができない。
上述した問題点に鑑み、本発明の課題は、スループットに基づくバンド分散制御を実現するための技術を提供することである。
上記課題を解決するため、本発明の一態様は、複数のセルを介した移動機との無線通信を制御する無線通信制御部と、前記移動機から報告されるセルの受信品質、前記セルの運用帯域幅及び前記セルと無線通信している移動機の個数に基づき、前記セルのスループットを推定するスループット推定部とを有する基地局であって、前記無線通信制御部は、前記推定されたスループットに基づき前記移動機の接続先のセルを決定する基地局に関する。
本発明の他の態様は、複数のセルを介し移動機と無線通信する基地局におけるバンド分散制御方法であって、各セルの運用帯域幅と、各セルと無線通信している移動機の個数とを収集するステップと、前記移動機から報告されるセルの受信品質を受信するステップと、前記セルの受信品質、運用帯域幅及び移動機の個数に基づき、前記セルのスループットを推定するステップと、前記推定されたスループットに基づき前記移動機の接続先のセルを決定するステップとを有するバンド分散制御方法に関する。
本発明によると、スループットに基づくバンド分散制御を実現することができる。
図1は、従来技術によるバンド分散ハンドオーバ制御を示す概略図である。 図2は、従来技術によるバンド分散ハンドオーバ制御を示すシーケンス図である。 図3は、キャリアアグリゲーションを説明するための概略図である。 図4は、従来技術による低スループットセルへのバンド分散ハンドオーバを示す概略図である。 図5は、本発明の一実施例による無線通信システムを示す概略図である。 図6は、本発明の一実施例による基地局の構成を示すブロック図である。 図7は、本発明の一実施例によるスループット推定値の算出方法を示す概略図である。 図8は、本発明の一実施例による単位帯域あたりのスループットとSINRとの間の対応関係を示す図である。 図9は、本発明の一実施例によるリソースブロック使用率を説明するための概略図である。 図10は、本発明の一実施例によるバンド分散ハンドオーバ制御を示すシーケンス図である。 図11は、本発明の一実施例によるキャリアアグリゲーションにおけるスループット推定値の算出方法を示す概略図である。
以下、図面に基づいて本発明の実施の形態を説明する。
以下の実施例では、スループットに基づくバンド分散制御を実現する基地局が開示される。後述される実施例を概略すると、基地局は、所定の運用帯域幅を有する複数のセルを提供し、当該基地局及び隣接基地局により提供される各セルにおいて無線通信している移動機の個数を収集する。移動機に各セルの受信品質を測定させ、測定された受信品質を受信すると、基地局は、各セルの受信品質、運用帯域幅及び移動機の個数に基づき各セルのスループットを推定する。推定したスループットに基づき、基地局は移動機の接続先のセルを決定し、当該セルに移動機をハンドオーバさせる。これにより、セルの輻輳度に基づく現在のバンド分散制御と比較して、移動機は、高いスループットを実現可能なセルにおいて無線通信を継続することが可能になる。
まず、図5を参照して、本発明の一実施例による無線通信システムを説明する。図5は、本発明の一実施例による無線通信システムを示す概略図である。
図5に示されるように、無線通信システム10は、基地局100及び移動機200を有する。
基地局100は、複数のセルを提供し、当該セルを介し移動機200と無線通信する。図示された実施例では、基地局100は、互いに異なる周波数帯のA1セル、A2セル及びA3セルの3つのセルを提供する基地局100Aと、互いに異なる周波数帯のB1セル及びB2セルを提供する基地局100Bとを含む。図示された実施例では、移動機200は、基地局100AのA1セルに在圏している。基地局100Aは、後述するようなバンド分散制御に基づき移動機200の接続先のセルを決定する。また、基地局100Aは、キャリアアグリゲーション(CA)機能を有し、CA機能を有する移動機200とA1〜A3セル及びB1〜B2セルの複数のセルを同時に用いて通信することが可能である。
基地局100は、典型的には、コアネットワーク(図示せず)と通信するための通信インタフェース、コアネットワークと移動機200との間の無線通信を制御するためのプロセッサ、メモリ、回路などのハードウェアリソースにより構成される。後述される基地局100の各機能及び処理は、メモリに格納されているデータやプログラムをプロセッサが処理又は実行することによって実現されてもよい。しかしながら、基地局100は、上述したハードウェア構成に限定されず、他の何れか適切なハードウェア構成を有してもよい。
移動機200は、複数の周波数帯域により基地局100と通信可能なマルチバンド機能をサポートする。さらに、移動機200は、複数のセルを同時に用いて基地局100と通信するキャリアアグリゲーション機能をサポートしてもよい。移動機200は、マルチバンド機能及び/又はキャリアアグリゲーション機能を用いて基地局100により提供される1以上のセルを利用して基地局100と無線通信する。移動機200は、スマートフォン、携帯電話、タブレット、ウェアラブル端末などの無線通信機能を備えた何れか適切な情報処理装置であり、基地局100と無線接続することによって、無線通信システム10により提供される各種通信サービスを利用する。
次に、図6〜11を参照して、本発明の一実施例による基地局によるバンド分散制御を説明する。図6は、本発明の一実施例による基地局の構成を示すブロック図である。
図6に示されるように、基地局100は、無線通信制御部110及びスループット推定部120を有する。
無線通信制御部110は、複数のセルを介した移動機200との無線通信を制御すると共に、スループット推定部120により推定されたスループットに基づき移動機200の接続先のセルを決定する。具体的には、無線通信制御部110は、セルを介し移動機200との間で各種制御信号及びデータ信号を送受信すると共に、移動機200に対してバンド分散制御を実行する。本実施例では、無線通信制御部110は、後述されるように各セルの推定されたスループットに基づき、移動機200のハンドオーバ先のセルを決定する。
一実施例では、無線通信制御部110は、推定されたスループットが最も高いセルを移動機200の接続先のセルとして決定してもよい。これにより、移動機200は、最も高いスループットが期待できるセルにおいて無線通信を実行することが可能になる。
スループット推定部120は、移動機200から報告されるセルの受信品質、当該セルの運用帯域幅及び当該セルと無線通信している移動機200の個数に基づき、当該セルのスループットを推定する。具体的には、スループット推定部120は、各セルのスループットを推定するため、移動機200に各セルのRSRQ(Reference Signal Received Quality)などの受信品質を測定させ、移動機200から各セルの受信品質を収集する。また、スループット推定部120は、基地局100及び隣接基地局により提供される各セルにおいてデータ通信などの無線通信を実行している移動機200の個数を定期的に収集すると共に、各セルの運用帯域幅を把握しておく。スループット推定部120は、このようにして取得した各セルの受信品質、運用帯域幅及び移動機200の個数に基づき、当該セルのスループットを推定する。
一実施例では、スループット推定部120は、セルの受信品質から当該セルにおける単位帯域あたりのスループットを推定すると共に、当該セルの運用帯域幅と移動機の個数とから当該セルで各移動機200が平均的に使用可能な使用可能帯域幅を算出し、推定した単位帯域あたりのスループットと算出した使用可能帯域幅との積を当該セルのスループットとして利用してもよい。具体的には、図7のグラフにより示されるように、スループット推定部120は、RSRQと単位帯域あたりのスループット[bps/Hz]との対応関係を示す算出式又はテーブルを予め保持し、移動機200からMeasurement Reportにより報告されたセルのRSRQに対応する単位帯域あたりのスループットを特定する。さらに、スループット推定部120は、セルの運用帯域幅(図示された例では、10MHz)と、ハンドオーバにより移動機200が新たに接続した場合の当該セルの移動機200の個数(図示された例では、接続済みのユーザ1、ユーザ2及びユーザ3と新たに接続するハンドオーバユーザの4つの移動機200)とを特定する。スループット推定部120は、当該セルの運用帯域幅を移動機200の個数により除し(運用帯域幅/移動機数)、ハンドオーバ後の移動機200が平均的に使用可能な使用可能帯域幅(図示された例では、10MHz/(3+1)=2.5MHz)を算出する。その後、スループット推定部120は、単位帯域あたりのスループットと使用可能帯域幅とを乗算し、当該セルにおけるスループット[bps]の推定値を算出する。各セルについて算出されたスループット推定値は無線通信制御部110に提供され、無線通信制御部110は、最大のスループット推定値のセルを移動機200のハンドオーバ先として指定する。
ここで、図7においてグラフ表示されたRSRQと単位帯域あたりのスループット[bps/Hz]との対応関係は、例えば、図8に示されるような単位帯域あたりのスループットとSINR(Signal to Interference and Noise Ratio)との間の対応関係から導出可能であり、スループット推定部120は、このような単位帯域あたりのスループットとSINRとの間の対応関係を示す対応関係情報を予め保持する。図8に示される単位帯域あたりのスループットとSINRとの間の対応関係を示すグラフは、シミュレーション等により導出することができる。
このとき、スループット推定部120は、移動機200から報告されるセルのRSRQ(RSSI(Received Signal Strength Indicator)に対するリファレンス信号の受信電力のレシオ)とリソースブロック(RB)使用率とに基づき当該セルのSINRを算出し、当該対応関係情報を参照して算出したSINRに対応する単位帯域あたりのスループットを特定する。このようにして、スループット推定部120は、図7に示されるように、RSRQから単位帯域あたりのスループットを導出することができる。
なお、RSRQからのSINRの具体的な算出方法について、スループット推定部120は、SINR=α・RSRQ/(1−α・RSRQ)によりSINRを算出することができる。ただし、パラメータαはRBの使用率に依存する係数であり、α=0.08・RB使用率+4により算出される。ここで、SINR及びRSRQはデシベル値[dB]でなく、真値である。また、αは、図9に示されるようなリソースブロックにおいて各リソースブロックが等しい電力により送信される、という仮定のもと導出されている。
一般に、RSRQは、図示されたリソースブロックにおいてリファレンス信号のための各リソースブロックの受信電力(RS電力)を太線で囲まれたリソースブロックの受信電力(RSSI)により除したものとして規定されている。リソースブロック使用率が0%であるとき、太線で囲まれたリソースブロックのうちリファレンス信号以外は使用されていないため、RSRQ=RS電力/(4×RS電力)=1/4となる。また、リソースブロック使用率が100%であるとき、太線で囲まれたリソースブロックの全てが使用されているため、RSRQ=RS電力/(12×RS電力)=1/12となる。これらを線形補間することによって、上述したパラメータαの算出式を導出できる。
図10は、本発明の一実施例によるバンド分散ハンドオーバ制御を示すシーケンス図である。当該バンド分散ハンドオーバ制御において、基地局100は、自局及び隣接基地局により提供される各セルの運用帯域幅を把握しており、また各セルにおいて無線通信を実行している移動機200の個数を定期的に収集している。
図10に示されるように、ステップS101において、移動機200は、発着信などのためセル#1への接続を要求したとする。
ステップS102において、基地局100は、各セルのスループットを推定するため、移動機200に各セルの受信品質を測定させるためのRRC Connection Reconfigurationを送信する。
当該RRC Connection Reconfigurationを受信すると、移動機200は、ステップS103において、RRC Connection Reconfiguration Completeにより応答すると共に、各セルの受信品質を測定する。
ステップS104において、移動機200は、各セルについて測定した受信品質(RSRQなど)をMeasurement Reportとして基地局100に報告する。
ステップS105において、基地局100は、各セルの受信品質、運用帯域幅及び移動機200の個数に基づき、当該セルのスループットを推定し、推定されたスループットに基づき移動機200の接続先のセルを決定する。例えば、基地局100は、セル#2のスループット推定値が最も高いと判断し、移動機200の接続先のセルとしてセル#2を選択する。
ステップS106において、基地局100は、セル#1からセル#2へのハンドオーバを移動機200に対して実行する。ハンドオーバ後、移動機200は、より高いループットを実現できるセル#2において無線通信を継続する。
他の実施例では、移動機200は、キャリアアグリゲーション機能をサポートし、基地局100は、キャリアアグリゲーション可能なセルを介し移動機200とキャリアアグリゲーションにより通信してもよい。キャリアアグリゲーションによる通信においても、基地局100は、移動機200に対してバンド分散制御を実行可能である。キャリアアグリゲーションにおけるバンド分散制御では、基地局100は、キャリアアグリゲーション可能なセルの組み合わせについてトータルのスループットに基づき、移動機200の接続先のセルを決定する。
図11に示される例では、セル#1とセル#2とはキャリアアグリゲーション可能であり、セル#3はキャリアアグリゲーション不可であるとする。移動機200がバンド分散ハンドオーバによりセル#1にハンドオーバされたとする。この場合、移動機200は、セル#1及びセル#2と同時通信可能であり、セル#1のスループットとセル#2のスループットとのトータルのスループットを実現できる。また、移動機200がバンド分散ハンドオーバによりセル#2にハンドオーバされたとする。この場合、移動機200は、セル#1及びセル#2と同時通信可能であり、セル#1のスループットとセル#2のスループットとのトータルのスループットを実現できる。一方、移動機200がバンド分散ハンドオーバによりセル#3にハンドオーバされたとする。この場合、移動機200は、セル#3のみで通信可能であり、セル#3のスループットしか実現できない。このように、キャリアアグリゲーションが利用される場合、スループット推定部120は、キャリアアグリゲーション可能なセルの組み合わせについてトータルのスループットを推定する必要がある。
一実施例では、スループット推定部120は、各セルのスループットをセル単位スループットとして推定し、キャリアアグリゲーション可能なセルの組み合わせについて推定されたセル単位スループットの和をトータルスループットとして算出し、無線通信制御部110は、算出したトータルスループットに基づき移動機200の接続先のプライマリセルとセカンダリセルとを決定してもよい。具体的には、スループット推定部120はまず、上述したように、各セルの受信品質、運用帯域幅及び移動機200の個数に基づき、各セルのスループット(セル単位スループット)を推定する。次に、スループット推定部120は、キャリアアグリゲーション可能なセルの各組み合わせについて、各セルのセル単位スループットを合計し、当該セルの組み合わせに対するトータルスループットを算出する。
例えば、キャリアアグリゲーション可能な2つのセルの組み合わせについては、スループット推定部120は、プライマリセル(PCell)のスループットとセカンダリセル(SCell)のスループットとの和をトータルスループットとして利用する。ここで、PCellのスループットは、PCellの単位帯域あたりのスループット[bps/Hz]とPCellにおいて移動機200が平均的に使用可能な使用可能帯域幅[Hz]との積であり(PCellの単位帯域あたりのスループット×PCellの使用可能帯域幅)、SCellのスループットは、SCellの単位帯域あたりのスループット[bps/Hz]とSCellにおいて移動機200が平均的に使用可能な使用可能帯域幅[Hz]との積である(SCellの単位帯域あたりのスループット×SCellの使用可能帯域幅)。なお、PCellにおける使用可能帯域幅は、
PCellの運用帯域幅/{CA未実施UE数+(PCell UE数+1)×β+SCell UE数×(1−β)}
であり、SCellにおける使用可能帯域幅は、
SCellの運用帯域幅/{CA未実施UE数+PCell UE数×β+(SCell UE数+1)×(1−β)}
である。ここで、パラメータβ(0≦β≦1)は、キャリアアグリゲーションを実施している移動機200のうち、当該セルをPCellとして利用している移動機200に割り当てる帯域の割合を示す。パラメータβの値は、基地局200によるスケジューリング方法に依存し、例えば、0.5であってもよい。
一実施例では、無線通信制御部110は、トータルスループットのうち最も高いスループット値を有するセルの組み合わせを移動機200の接続先のプライマリセルとセカンダリセルとして決定してもよい。ここで、無線通信制御部110は、移動機200の個数がより少ないセルをプライマリセルとして選択してもよい。
他の実施例では、無線通信制御部110は、セル単位スループットのうち最も高いスループット値を有するセルをプライマリセルとして選択し、当該プライマリセルとキャリアアグリゲーション可能なセルのセル単位スループットのうち最も高いスループット値を有するセルをセカンダリセルとして選択してもよい。例えば、キャリアアグリゲーション可能なセルの組み合わせが多数ある場合、実装の簡易化のため、無線通信制御部110はまず、セル単位スループットが最も高いセルを接続先のセルとして選択し、その後に当該セルとキャリアアグリゲーション可能なセカンダリセル候補のうちスループットの最も高いセルをセカンダリセルとして設定してもよい。このようにして選択されたプライマリセルとセカンダリセルとの組み合わせは、トータルスループットが最も高いセルの組み合わせになるとは限らず、厳密には最適な組み合わせではないかもしれないが、次善的な組み合わせとして許容できると考えられる。
上述したキャリアアグリゲーションにおけるスループット推定値は、バンド分散制御におけるハンドオーバ先のセルの選択だけでなく、キャリアアグリゲーション制御におけるセカンダリセルの選択に利用されてもよい。すなわち、無線通信制御部110は、複数のセカンダリセル候補がある場合、無線通信制御部110は、セル単位スループットに基づきセカンダリセルを選択してもよく、具体的には、セカンダリセル候補のうちセル単位スループットの最も高いセルをセカンダリセルとして設定してもよい。
以上、本発明の実施例について詳述したが、本発明は上述した特定の実施形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載された本発明の要旨の範囲内において、種々の変形・変更が可能である。
10 無線通信システム
100 基地局
110 無線通信制御部
120 スループット推定部
200 移動機

Claims (9)

  1. 複数のセルを介した移動機との無線通信を制御する無線通信制御部と、
    前記移動機から報告されるセルの受信品質、前記セルの運用帯域幅及び前記セルと無線通信している移動機の個数に基づき、前記セルのスループットを推定するスループット推定部と、
    を有する基地局であって、
    前記無線通信制御部は、前記推定されたスループットに基づき前記移動機の接続先のセルを決定し、
    前記スループット推定部は、前記セルの受信品質から前記セルにおける単位帯域あたりのスループットを推定すると共に、前記セルの運用帯域幅と移動機の個数とから前記セルで各移動機が平均的に使用可能な使用可能帯域幅を算出し、前記推定した単位帯域あたりのスループットと前記算出した使用可能帯域幅との積を前記セルのスループットとして利用する基地局。
  2. 前記スループット推定部は、前記単位帯域あたりのスループットとSINR(Signal to Interference and Noise Ratio)との間の対応関係を示す対応関係情報を保持し、
    前記スループット推定部は、前記移動機から報告されるセルのRSRQ(Reference Signal Received Quality)と、リソースブロック(RB)使用率とに基づき前記セルのSINRを算出し、前記対応関係情報を参照して前記算出したSINRに対応する単位帯域あたりのスループットを特定する、請求項記載の基地局。
  3. 前記スループット推定部は、SINR=α・RSRQ/(1−α・RSRQ)により前記SINRを算出し、
    パラメータαは、α=0.08・RB使用率+4により算出される、請求項記載の基地局。
  4. 前記無線通信制御部は、前記推定されたスループットが最も高いセルを前記移動機の接続先のセルとして決定する、請求項1乃至何れか一項記載の基地局。
  5. 複数のセルを介した移動機との無線通信を制御する無線通信制御部と、
    前記移動機から報告されるセルの受信品質、前記セルの運用帯域幅及び前記セルと無線通信している移動機の個数に基づき、前記セルのスループットを推定するスループット推定部と、
    を有する基地局であって、
    前記無線通信制御部は、前記推定されたスループットに基づき前記移動機の接続先のセルを決定し、
    前記移動機は、キャリアアグリゲーション機能をサポートし、
    前記スループット推定部は、各セルのスループットをセル単位スループットとして推定し、キャリアアグリゲーション可能なセルの組み合わせについて前記推定されたセル単位スループットの和をトータルスループットとして算出し、
    前記無線通信制御部は、前記算出したトータルスループットに基づき前記移動機の接続先のプライマリセルとセカンダリセルとを決定する基地局。
  6. 前記無線通信制御部は、前記トータルスループットのうち最も高いスループット値を有するセルの組み合わせを前記移動機の接続先のプライマリセルとセカンダリセルとして決定する、請求項記載の基地局。
  7. 前記無線通信制御部は、前記セル単位スループットのうち最も高いスループット値を有するセルをプライマリセルとして選択し、前記プライマリセルとキャリアアグリゲーション可能なセルのセル単位スループットのうち最も高いスループット値を有するセルをセカンダリセルとして選択する、請求項記載の基地局。
  8. 複数のセルを介し移動機と無線通信する基地局におけるバンド分散制御方法であって、
    各セルの運用帯域幅と、各セルと無線通信している移動機の個数とを収集するステップと、
    前記移動機から報告されるセルの受信品質を受信するステップと、
    前記セルの受信品質、運用帯域幅及び移動機の個数に基づき、前記セルのスループットを推定するステップと、
    前記推定されたスループットに基づき前記移動機の接続先のセルを決定するステップと、
    を有し、
    前記スループットを推定するステップは、前記セルの受信品質から前記セルにおける単位帯域あたりのスループットを推定すると共に、前記セルの運用帯域幅と移動機の個数とから前記セルで各移動機が平均的に使用可能な使用可能帯域幅を算出し、前記推定した単位帯域あたりのスループットと前記算出した使用可能帯域幅との積を前記セルのスループットとして利用するバンド分散制御方法。
  9. 複数のセルを介し移動機と無線通信する基地局におけるバンド分散制御方法であって、
    各セルの運用帯域幅と、各セルと無線通信している移動機の個数とを収集するステップと、
    前記移動機から報告されるセルの受信品質を受信するステップと、
    前記セルの受信品質、運用帯域幅及び移動機の個数に基づき、前記セルのスループットを推定するステップと、
    前記推定されたスループットに基づき前記移動機の接続先のセルを決定するステップと、
    を有し、
    前記移動機は、キャリアアグリゲーション機能をサポートし、
    前記スループットを推定するステップは、各セルのスループットをセル単位スループットとして推定し、キャリアアグリゲーション可能なセルの組み合わせについて前記推定されたセル単位スループットの和をトータルスループットとして算出し、
    前記決定するステップは、前記算出したトータルスループットに基づき前記移動機の接続先のプライマリセルとセカンダリセルとを決定するバンド分散制御方法。
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