JP5939804B2 - 輝炎バーナ及びその燃焼方法 - Google Patents

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Description

本発明は、軸方向の一端側が閉塞された筒状の燃焼空間内に、燃料ガスと、前記燃料ガスを燃焼させるための酸素含有ガスとを供給して、前記燃焼空間の軸方向の他端側に旋回輝炎を形成する輝炎バーナ及びその燃焼方法に関する。
従来、観賞用の火炎として、一般的な加熱用のバーナを使用して、そのバーナに供給する燃料と空気との混合状態を変化させて層流火炎や乱流火炎を形成して、それらの火炎を観賞用として利用することがある。
また、特許文献1において、発明者らは、観賞用の火炎を形成するバーナとして、旋回輝炎が形成される輝炎バーナを提案している。この輝炎バーナでは、円筒内面の接線方向に向けて空気と燃料ガスとの混合気を噴出させる周方向噴出部、または空気及び燃料ガスを各別に噴出させる周方向噴出部が設けられている。これら周方向噴出部から噴出された混合気、または、空気及び燃料ガスは、その燃焼空間内において旋回燃焼して、管状火炎を形成する。
そして、その管状火炎が形成される燃焼空間の軸方向における一端側の壁面中心部に、軸方向に燃料ガスを噴射させる軸方向燃料噴射部を備え、その軸方向燃料噴射部から管状火炎中に燃料が噴射される。この軸方向燃料噴射部から噴射された燃料は管状火炎中において熱分解されて煤を発生し、その煤が火炎中で加熱されて固体輻射を出すことで輝炎を形成する。結果、この輝炎と上述の管状火炎による旋回燃焼ガスとにより、燃焼空間の他端側において旋回状態の管状輝炎を形成することができる。
特開2009−222291号公報
しかしながら、一般的な加熱用バーナでは、略円錐状の平凡な形状の火炎しか形成できず、旋回輝炎のように躍動感のある観賞用の火炎を形成することができないとう問題がある。
また、特許文献1に開示の輝炎バーナにおいては、周方向噴出部および軸方向燃料噴射部の2箇所に燃料ガスの供給部を設ける必要があるため、輝炎バーナが大型化するとともに、それに伴ってのコストが高くなる。
さらに、特許文献1に開示の輝炎バーナでは、旋回輝炎を形成するために燃焼空間内に形成される管状火炎から、燃焼騒音が発生することを発明者らは見出した。従って、通常室内に設置される観賞用の火炎を発生させる輝炎バーナとしては、その燃焼騒音対策が必要となる。
本発明は、かかる事情に鑑みてなされたものであり、その目的は、コンパクトかつ低コストに構成されるとともに、観賞用の旋回輝炎を燃焼騒音が抑制された状態で安定に形成することができる輝炎バーナを提供することにある。さらに、発生騒音が抑制された旋回輝炎を発生できる輝炎バーナの使用方法を得ることにある。
上記目的を達成するための本発明に係る輝炎バーナは、
軸方向の一端側が閉塞された筒状の燃焼空間内に、燃料ガスと、前記燃料ガスを燃焼させるための酸素含有ガスとを供給して、前記燃焼空間の軸方向の他端側において旋回輝炎を形成する輝炎バーナであって、その特徴構成は、
前記燃料ガスを供給する燃料ガス供給手段を、前記一端側を閉塞する底面に設けるとともに、前記酸素含有ガスを供給する酸素含有ガス供給手段を、前記燃焼空間を形成する燃焼筒に設け、
当該酸素含有ガス供給手段は、前記軸方向に沿って設けられ、前記燃焼筒の内周面に沿って前記酸素含有ガスを噴出するスリット状開口を備えて構成され
前記燃料ガス供給手段は、前記底面を貫通し、前記燃焼空間内に開口する燃料ガス供給口を備えた燃料ガス供給管を有して構成され、前記燃料ガス供給口が、前記軸方向に移動自在とされ、
前記燃料ガス供給口の前記軸方向に於ける位置を制御する燃焼制御手段を備え、
前記燃焼制御手段は、前記燃料ガス供給口を、燃焼開始時に前記一端側である燃焼開始位置に位置させ、前記燃焼開始後の定常燃焼時に前記一端側より他端側に移動した定常燃焼位置に位置させる点にある。
本特徴構成によれば、酸素含有ガス供給手段が、燃焼空間を形成する燃焼筒に設けられるので、酸素含有ガスを燃焼空間に供給することができ、軸方向に沿って設けたスリット状開口から燃焼筒の内周面に沿って酸素含有ガスを噴出するので、筒状の燃焼空間内において、その酸素含有ガスが燃焼筒の内周面に沿って旋回する旋回ガス流が得られる。ここで、酸素含有ガス供給手段より供給されるガスは酸素含有ガスのみであり、燃料ガスは含まれない。
一方、燃焼空間の一端側を閉塞する底面に設けられた燃料ガス供給手段から、旋回ガス流内に燃料ガスを供給することで、円筒状の旋回流となっている酸素含有ガスと中心側を他端に向かって流れる燃料ガスとが混合して混合気が形成される。結果、この混合気の燃焼が中心側で良好に発生する。この構造では、中心側で燃料ガスの熱分解が発生し、形成される煤を他端側に導いて燃焼させることとなるため、良好に輝炎を形成できる。
即ち、この構成の輝炎バーナは、燃焼空間の軸方向に沿って燃料ガスを供給する燃料ガス供給手段を設ける必要がないため、コンパクトな構成とでき、低コストとすることができる。
この輝炎バーナでは、酸素含有ガスと燃料ガスとは旋回ガス流により、さらに拡散・混合しながら燃焼が進行して、燃焼空間の他端側から外部に向かう旋回輝炎が形成される。そして、燃焼空間における拡散・混合が外周側を旋回する酸素含有ガスと中央側を流れる燃料ガスとの間で発生するため、安定した旋回・拡散・混合状態を実現でき、燃焼騒音が抑制された状態で旋回輝炎を形成することができる。
加えて燃料ガス供給手段は、底面を貫通する燃料ガス供給管を有し、燃料ガス供給管は、その先端に燃焼空間内に開口する燃料ガス供給口を備えている。そして、燃料ガス供給口が、軸方向に移動自在とされているので、燃焼空間内における燃料ガス供給口の位置を軸方向に変化させることができる。これにより、燃料ガスと酸素含有ガスとの混合状態を変化させることができる。例えば、燃料ガス供給口の位置を一端側(上流側)に移動させると、燃焼空間内において酸素含有ガスと燃料ガスとの混合状態を比較的促進された状態とすることができる。そして、このような混合気が燃焼すると、予混合燃焼による燃焼が比較的多くなって火炎長さが比較的短い、基端側が青炎状の旋回輝炎を形成することができるとともに、その旋回輝炎からの煤の発生を抑制することができる。
一方、燃料噴射口の位置を他端側(下流側)に移動させると、燃焼空間内において酸素含有ガスと燃料ガスとの混合が比較的促進されない状態とすることができる。そして、この混合気が燃焼することで、拡散燃焼における燃焼が比較的多くなって、火炎長さが比較的長い赤火状の輝炎を強く出す旋回輝炎を形成することができるとともに、その旋回輝炎からの燃焼騒音の発生を抑制することができる。
従って、このように燃料噴射口の位置を変化させることで、煤および燃焼騒音の発生量を調整することが可能となる。
そして燃焼制御手段が、燃焼開始時に、燃料ガス供給口を一端側である燃焼開始位置に位置させるので、燃料ガス供給口を燃焼空間内の上流側に位置させて、旋回する酸素含有ガスと燃料ガスとの混合状態を比較的促進した状態として、着火性を確保するとともに煤の発生を抑えて燃焼を開始することができる。そして、燃焼制御手段は、燃焼開始後の定常燃焼時に、一端側より他端側に移動した定常燃焼位置に位置させるので、燃焼開始後において定常燃焼となった時に、燃料噴射口の位置を下流側に移動させて、旋回する酸素含有ガスと燃料ガスとの混合を比較的抑制した状態として、燃焼騒音が少なく火炎長さが比較的長い赤火状の輝炎を強く出す旋回輝炎を形成することができる。
本発明に係る輝炎バーナの更なる特徴構成は、燃焼空間の他端側に、燃焼筒の内径より小径の開孔を備えたバーナリムを設けることにある。
この構成を採用すると、バーナリム内の開孔から吹き出す状態で燃焼空間の外部に向かう旋回輝炎が形成される。この旋回輝炎の開孔からの吹き出しにより、バーナリムの燃焼空間の外側面に負圧が発生する。この負圧により旋回輝炎を保炎することができ、容易に消炎することを防止して安定して旋回輝炎を形成することができる。結果、この要因からも発生する騒音も低減できる。
本発明に係る輝炎バーナの更なる特徴構成は、
前記燃料ガス供給口の前記軸方向での位置が、前記軸方向における前記スリット状開口の範囲内で少なくとも移動自在に設けられている点にある。
本特徴構成によれば、燃料ガス供給口の軸方向での位置が、スリット状開口の範囲内で少なくとも移動自在に設けられているので、スリット状開口から酸素含有ガスが噴出されて旋回ガス流が形成されている燃焼空間内の軸方向の範囲内に燃料供給口から燃料ガスを供給することができ、燃焼空間内において燃料噴射口の位置を軸方向に変化させた場合に酸素含有ガスと燃料ガスとが確実に混合されるとともに、その混合状態を変化させることができる。これにより、拡散燃焼と予混合燃焼との割合を調整して、全体として旋回輝炎を形成することができ、輝炎の程度に繋がる煤の発生の程度および燃焼騒音の程度を調整することができる。
上記目的を達成するための本発明に係る輝炎バーナの燃焼方法は、
軸方向の一端側が閉塞された筒状の燃焼空間内に、燃料ガスと、前記燃料ガスを燃焼させるための酸素含有ガスとを供給して、前記燃焼空間の軸方向の他端側において旋回輝炎を形成する輝炎バーナの燃焼方法であって、その特徴構成は、
前記燃料ガスを供給する燃料ガス供給手段を、前記一端側を閉塞する底面に設けるとともに、前記酸素含有ガスを供給する酸素含有ガス供給手段を、前記燃焼空間を形成する燃焼筒に設け、
当該酸素含有ガス供給手段は、前記軸方向に沿って設けたスリット状開口から前記燃焼筒の内周面に沿って前記酸素含有ガスを噴出するように構成し、
前記燃料ガス供給手段が、前記底面を貫通する燃料ガス供給管と前記燃焼空間内に開口する燃料ガス供給口とを備えた輝炎バーナを使用し、
燃焼開始時に、前記燃料ガス供給口を前記一端側である燃焼開始位置に位置させ、前記燃焼開始後の定常燃焼時に、前記一端側より前記他端側に移動した定常燃焼位置に位置させて旋回輝炎を形成する点にある。
本特徴構成によれば、上述の本発明に係る輝炎バーナと同様に、燃焼開始時に燃料ガス供給口を一端側である燃焼開始位置に位置させるので、旋回する酸素含有ガスと燃料ガスとの混合状態を比較的促進した状態として、着火性を確保するとともに煤の発生を抑えて燃焼を開始することができる。そして、燃焼開始後の定常燃焼時に、一端側より他端側に移動した定常燃焼位置に位置させるので、旋回する酸素含有ガスと燃料ガスとの混合を比較的抑制した状態として、燃焼騒音が少なく火炎長さが比較的長い赤火状の輝炎を強く出す旋回輝炎を形成することができる。
さらに、燃焼空間の他端側に、燃焼筒の内径より小径の開孔を備えたバーナリムを設けておくと、先にも説明したように、バーナリム内の開孔から吹き出す状態で燃焼空間の外部に向かう旋回輝炎が形成される。この旋回輝炎の開孔からの吹き出しにより、バーナリムの燃焼空間の外側面に負圧が発生する。この負圧により旋回輝炎を保炎することができ、容易に消炎することを防止して安定して旋回輝炎を形成することができる。結果、この要因からも発生する騒音も低減できる。
本実施形態に係る輝炎バーナの斜視図である。 本実施形態に係る輝炎バーナの概略断面図である。
本発明に係る輝炎バーナの実施の形態について、図面に基づいて説明する。
図1に、本発明に係る輝炎バーナ50の斜視図を示す。この輝炎バーナ50は、軸方向(図1中上下方向)の一端側(上流側)が閉塞された筒状の燃焼空間2内に、燃料ガスFと、燃料ガスFを燃焼させるための空気A(酸素含有ガスに相当)とを、それぞれ燃料ガス供給手段3と、空気供給手段5(酸素含有ガス供給手段に相当)から供給して、軸方向の他端側(下流側)において旋回輝炎4を形成するように構成されている。
また、燃料ガスFを供給する燃料ガス供給手段3を、一端側を閉塞する底面2aに設けるとともに、空気Aを供給する空気供給手段5を、燃焼空間2を形成する燃焼筒1に複数設けられた構成とされている。これら空気供給手段5は、燃焼空間2の軸方向に沿って設けたスリット状開口1aから燃焼筒1の内周面2e(図2参照)に沿って空気Aを噴出する空気噴出手段5a(ガス噴出手段に相当)で構成されており、他端側に、燃焼筒1の内径より小径の中心開孔2cを備えたバーナリム2bが設けられている。
従って、バーナリム2bは円環状に形成されており、その外径は、燃焼筒1の外径と同じ寸法に構成されるとともに、バーナリム2bの中心開孔2cの開孔径は燃焼筒1の内径(例えば、直径30mm)より小径の開孔径(例えば、直径25mm〜28mm)とされている。
また、スリット状開口1aは、燃焼空間2の軸方向に長辺をもつように構成されて、燃焼空間2において複数設けられて、燃焼空間2の軸方向に垂直な断面視で回転対称となるように配置されている。これにより、スリット状開口1aは空気Aを燃焼筒1の内周面2eの接線方向へ向けて相互に噴出空気流を衝突させずに噴出でき、燃焼空間2内において十分な旋回力を有する旋回空気流を得ることができるように構成されている。
また、図2に示すように、これらのスリット状開口1aから噴出される空気Aは、空気供給流路6から供給されるように構成されている。そして、空気供給流路6には空気Aの流量を調整可能な空気流量調整弁6aが設けられている。空気流量調整弁6aは燃焼制御手段を成す制御装置8によって制御されて、空気Aの流量を調整することができる。よって、空気流量調整弁6aによって、スリット状開口1aから噴出される空気Aの流量を調整することで、燃焼空間2内で生成される混合気の混合状態を変化させて、旋回輝炎4の燃焼状態および形状を変化させることができる。
燃料ガス供給手段3は、底面2aを貫通する燃料ガス供給管3aに燃焼空間2内に開口する燃料ガス供給口3bを備えて構成され、燃料ガス供給口3bが、軸方向に移動自在とされている。また、燃料ガス供給口3bの軸方向での位置が、軸方向におけるスリット状開口1aの範囲内で少なくとも移動自在に設けられている。底面2aにおいて燃料ガス供給手段3が貫通する貫通口には、環状の耐熱シール部材2dが設けられ、この耐熱シール部材2dによって、燃料ガス供給管3aが摺動可能に貫通支持されている。
さらに、燃料ガス供給手段3は、モータ10の回転がモータ軸10aを介して伝えられるモータ側ギア10bが、燃料ガス供給管3aに設けられたラック3cに噛み合わせて構成されており、これによりモータ10を回転させることで、燃料ガス供給手段3を軸方向に上下に移動させることができる。ここで、モータ10の回転量は制御装置8によって制御されている。
また、燃料ガス供給口3bから噴出される燃料ガスFは、燃料ガス供給流路7から供給されている。そして、燃料ガス供給流路7には燃料ガス供給口3bから噴射される燃料ガスFの流量を調整可能な燃料ガス流量調整弁7aが設けられている。燃料ガス流量調整弁7aは制御装置8によって制御されて、燃料ガスFの流量を調整している。よって、燃料ガス流量調整弁7aによって燃料ガス供給口3bから噴出される燃料ガスFの流量を調整することで、燃焼空間2内で生成される混合気の混合状態を変化させて、旋回輝炎4の燃焼状態および形状を変化させることができる。
制御装置8は、上述のように空気流量調整弁6aおよび燃料ガス流量調整弁7aによる空気Aおよび燃料ガスFの流量を制御するとともに、モータ10を回転させて燃料ガス供給口3bの軸方向に於ける位置を制御するように構成されている。
また、本実施形態に係る輝炎バーナ50は、燃焼空間2内に設けられて空気Aと燃料ガスFとの混合気に着火する着火手段9および旋回輝炎4の温度を検出する温度検出手段11を備えおり、制御装置8によって、着火手段9を制御して燃焼空間2内で生成した混合気へ着火することができるとともに、着火によって形成される旋回輝炎4の温度を温度検出手段11によって検出することができるように構成されている。また、この温度検出手段11により、旋回輝炎4の失火についても検出することもできる。
本実施形態に係る輝炎バーナ50は、上記のような構成とされて、燃焼空間2において、スリット状開口1aを介して燃焼筒1の内面の接線方向に軸方向に均一な流量分布で空気流量調整弁6aによって流量調整された空気Aが噴出され、同一回転方向に旋回する旋回空気流が形成される。その旋回空気流に燃料ガス流量調整弁7aによって流量調整された燃料ガスFが燃料ガス供給口3bから噴射されて、可燃限界内の適当な空燃比の混合気が形成される。通常の使用状態では、その空燃比に基づいて、空気流量は、燃料ガス流量より多くなるため(例えば、空気流量は燃料ガス流量の10倍以上)、燃焼空間2内の燃料ガスFの流れは、空気Aの旋回流に近い流れとなって、空気Aと燃料ガスFの混合気が形成される。
そして、制御装置8により、その混合気に着火手段9で着火すると燃焼空間2の内部で火炎が形成され、その火炎が燃焼空間2の他端側に形成された中心開孔2cに向かって、旋回しながら全体として軸方向に流動して、燃焼空間2の外側に向う旋回輝炎4が形成された状態となる。
以下、本実施形態における輝炎バーナ50の燃焼方法の一例について説明する。
制御装置8は、モータ10を制御して、燃焼開始時に、燃料ガス供給口3bを一端側である燃焼開始位置Xに位置させ、燃焼開始後の定常燃焼時に、一端側より他端側に移動した定常燃焼位置Yに位置させるように構成されている。ここで、定常燃焼の判断は、例えば、温度検出手段11により検出された旋回輝炎4の火炎温度や、旋回輝炎4が形成されてからの経過時間、着火手段9による着火動作からの経過時間などによって判断することができる。
これにより、旋回輝炎4の形成開始時となる燃焼開始時は、燃料ガス供給口3bを燃焼空間2内の上流側の燃焼開始位置Xに位置させて、燃焼空間2内を旋回する空気Aと燃料ガスFとの混合状態を比較的促進した状態として燃焼を開始することで、主に予混合燃焼による燃焼が行われる状態として、着火性を確保するとともに煤の発生を抑えて燃焼を開始することができる。そして、旋回輝炎4を形成する燃焼の状態が所定の定常燃焼状態となると、燃料ガス供給口3bの位置を燃焼空間2内の下流側の定常燃焼位置Yに移動させて、旋回する空気Aと燃料ガスFとの混合を比較的抑制した状態として、主に拡散燃焼による燃焼が行われる状態として燃焼騒音が少なく火炎長さが比較的長い赤火状の輝炎を強く出す旋回輝炎4を形成することができる。
〔別実施形態〕
(A)上記実施形態においては、燃料ガス供給手段3を底面2aの径方向の中心に設けたが、これに限らず、燃料ガス供給手段3を底面2aの径方向の中心から外れた位置に設けてもよい。燃料ガス供給手段3を底面2aの径方向の中心から外れた位置に設けることで、旋回する空気Aの影響により、混合がより促進されて、青炎の割合を増加して燃焼騒音が増加するが、煤の発生を抑制する状態とすることができる。従って、底面2aにおいて燃料ガス供給手段3を設ける位置を調整することで、混合気の生成状態を変化させて、煤と燃焼騒音との発生量を調節することができる。
(B)上記実施形態においては、燃料ガス供給手段3を底面2aにおいて軸方向に平行に設けて、燃料ガスFを軸方向に噴出されるように構成されたが、これに限らず、燃料ガス供給手段3を軸方向から角度を設けた状態で底面2aに設けて、軸方向と異なる方向(例えば、燃焼筒1の内周面2eの方向)に燃料ガスFが噴射される構造としても構わない。これにより、混合気の生成状態を変化させて、煤と燃焼騒音との発生量を調節することができる。
(C)上記実施形態においては、燃料ガス供給口3bの位置を燃焼空間2の内側において軸方向に移動させたが、これに限らず、燃料ガス供給口3bの位置を中心開孔2cより下流側の燃焼空間2の外側に移動させてもよい。この場合でも、燃料ガスFは旋回空気流中心の負圧に引かれて上流側に拡散するので、燃料ガス供給口3bより上流側の燃焼空間2の内部から旋回輝炎4が形成されて、燃料ガス供給口3bの位置を燃焼空間2の内側としたときと同様に、形成された旋回輝炎4は、バーナリム2bによって発生する負圧および旋回輝炎4の中心部に発生する負圧によって保炎される。
(D)火炎検知手段としては、上記温度センサーのほか、フレームロッドや紫外線光電管を利用することもできる。
(E)空気流量の制御手段としては、上記弁によるもののほか、送風機そのものの回転数変更にて、吐出量を変更して行うことも可能である。
(F)上記実施形態においては、酸素含有ガス供給手段を一対設ける例を示したが、酸素含有ガス供給手段の数は、単数でも3以上であってもよい。
以上説明したように、低コストかつコンパクトに構成されるとともに、観賞用の旋回輝炎を燃焼騒音が抑制された状態で安定に形成することができる輝炎バーナを提供することができた。
空気の供給をスリット状として燃焼室内面全体を空冷できる構造としたため、バーナ自体の昇温が抑えられ、耐久性の良い輝炎バーナを得ることができた。
1 燃焼筒
1a スリット状開口
2 燃焼空間
2a 底面
2b バーナリム
2c 中心開孔
2e 内周面
3 燃料ガス供給手段
3a 燃料ガス供給管
3b 燃料ガス供給口
4 旋回輝炎
5 酸素含有ガス供給手段(空気供給手段)
5a ガス噴出手段(空気噴出手段)
8 制御装置(燃焼制御手段)
50 輝炎バーナ
A 酸素含有ガス(空気)
F 燃料ガス
X 燃焼開始位置
Y 定常燃焼位置

Claims (5)

  1. 軸方向の一端側が閉塞された筒状の燃焼空間内に、燃料ガスと、前記燃料ガスを燃焼させるための酸素含有ガスとを供給して、前記燃焼空間の軸方向の他端側において旋回輝炎を形成する輝炎バーナであって、
    前記燃料ガスを供給する燃料ガス供給手段を、前記一端側を閉塞する底面に設けるとともに、前記酸素含有ガスを供給する酸素含有ガス供給手段を、前記燃焼空間を形成する燃焼筒に設け、
    当該酸素含有ガス供給手段は、前記軸方向に沿って設けられ、且つ前記燃焼筒の内周面に沿って前記酸素含有ガスを噴出するスリット状開口を備えて構成され
    前記燃料ガス供給手段は、前記底面を貫通し、前記燃焼空間内に開口する燃料ガス供給口を備えた燃料ガス供給管を有して構成され、前記燃料ガス供給口が、前記軸方向に移動自在とされ、
    前記燃料ガス供給口の前記軸方向に於ける位置を制御する燃焼制御手段を備え、
    前記燃焼制御手段は、前記燃料ガス供給口を、燃焼開始時に前記一端側である燃焼開始位置に位置させ、前記燃焼開始後の定常燃焼時に前記一端側より他端側に移動した定常燃焼位置に位置させる輝炎バーナ。
  2. 前記燃焼空間の他端側に、燃焼筒の内径より小径の開孔を備えたバーナリムを設けた請求項1記載の輝炎バーナ。
  3. 前記燃料ガス供給口の前記軸方向での位置が、前記軸方向における前記スリット状開口の範囲内で少なくとも移動自在に設けられている請求項1または2に記載の輝炎バーナ。
  4. 軸方向の一端側が閉塞された筒状の燃焼空間内に、燃料ガスと、前記燃料ガスを燃焼させるための酸素含有ガスとを供給して、前記燃焼空間の軸方向の他端側において旋回輝炎を形成する輝炎バーナの燃焼方法であって、
    前記燃料ガスを供給する燃料ガス供給手段を、前記一端側を閉塞する底面に設けるとともに、前記酸素含有ガスを供給する酸素含有ガス供給手段を、前記燃焼空間を形成する燃焼筒に設け、
    当該酸素含有ガス供給手段は、前記軸方向に沿って設けたスリット状開口から前記燃焼筒の内周面に沿って前記酸素含有ガスを噴出するように構成し、
    前記燃料ガス供給手段が、前記底面を貫通する燃料ガス供給管と前記燃焼空間内に開口する燃料ガス供給口とを備えた輝炎バーナを使用し、
    燃焼開始時に、前記燃料ガス供給口を前記一端側である燃焼開始位置に位置させ、前記燃焼開始後の定常燃焼時に、前記燃料ガス供給口を前記一端側より前記他端側に移動した定常燃焼位置に位置させて旋回輝炎を形成する輝炎バーナの燃焼方法。
  5. 前記燃焼空間の他端側に、燃焼筒の内径より小径の開孔を備えたバーナリムを設けた請求項に記載の輝炎バーナの燃焼方法。
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