JP5938724B2 - 冷蔵冷凍空調装置 - Google Patents

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Description

本発明は、店舗の店内に設置されたショーケースの庫内を冷却する冷蔵冷凍ショーケース装置及び店内を空調する空気調和機から構成される冷蔵冷凍空調装置に関するものである。
従来よりスーパーマーケットやコンビニエンスストア等の店舗の店内には、食品等の商品を冷却しながら陳列する複数台のショーケースが設置されている。各ショーケースの蒸発器は別置き型の冷凍機と冷蔵冷凍ショーケース装置の冷媒回路を構成し、冷凍機から冷媒の供給を受けて庫内を冷却している。また、店内の天井等には空気調和機の室内機が設置され、この室内機と冷媒回路を構成する室外機から冷媒の供給を受けて店内の空調を行っている。そして、これら冷蔵冷凍ショーケース装置と空気調和機の冷媒回路はそれぞれ独立して構成されていた(例えば、特許文献1参照)。
ここで、空気調和機のCOP(消費電力1kWに対する冷却・加熱の能力を示す値(成績係数))は、冷蔵冷凍ショーケース装置のCOPよりも高いことが分かっている(例えば、冷蔵冷凍ショーケース装置のCOPは2、空気調和機のCOPは3〜4)。従って、冷蔵冷凍ショーケース装置の負荷と空気調和機の負荷の合計が同一であった場合、そのうちの空気調和機の負荷の割合が大きい方が、全体の(冷蔵冷凍ショーケース装置と空気調和機の)消費電力量は小さくなる。一方、冷蔵冷凍ショーケース装置と空気調和機の負荷は店内の温度によって変動し、そして、この店内の温度は外気温度によって変動する。
図2はこの様子を示した図である。この図においてハッチング部分は冷蔵冷凍ショーケース装置の負荷(別置き型ショーケース冷却負荷合計)を、ドット部分は空気調和機の負荷(空調負荷合計)を、三角は冷蔵冷凍ショーケース装置及び空気調和機の合計の消費電力量(動力系統電力)を示している。異なる時刻Aと時刻Bとで冷蔵冷凍ショーケース装置と空気調和機の負荷の合計が同一であったが、時刻Aでは空気調和機の負荷(ドット)が冷蔵冷凍ショーケース装置の負荷(ハッチング)よりも小さかったが、時刻Bでは両者の負荷が概ね同等となったとき、合計の消費電力量(三角)は時刻Aよりも時刻Bの方が低くなった。即ち、時刻Bの方が時刻Aよりも冷蔵冷凍ショーケース装置と空気調和機の合計の運転効率は向上した。
そこで、特許文献1では冷蔵冷凍ショーケース装置の負荷が増加した場合、より運転効率の良い空気調和機の圧縮機の回転数を増やして空気調和機の負荷を上げることにより、店内の温度を下げて省エネルギーを図っていた。
特開2004−205194号公報
しかしながら、消費電力の削減のために空気調和機の負荷を増加させることは、圧縮機の回転数を増やすことになるため、店内の温度が冷えすぎてしまい、顧客に不快感を与えてしまう問題があった。
本発明は、係る従来の技術的課題を解決するために成されたものであり、店内を理想的な状態で空調し、且つ、冷蔵冷凍ショーケース装置と空気調和機の合計の消費電力量も抑えることができる冷蔵冷凍空調装置を提供することを目的とするものである。
本発明の冷蔵冷凍空調装置は、店内に設置されたショーケースの庫内を冷却する冷媒回路を備えた冷蔵冷凍ショーケース装置と、該冷蔵冷凍ショーケース装置とは独立した冷媒回路を備えて前記店内を空調する空気調和機と、これら冷蔵冷凍ショーケース装置及び空気調和機の運転を制御する制御装置とを備えた冷蔵冷凍空調装置において、前記制御装置は、前記冷蔵冷凍ショーケース装置の負荷と前記空気調和機の負荷の理想的な割合である最適負荷割合に関するデータを保有する記憶手段と、前記冷蔵冷凍ショーケース装置と空気調和機の運転状態に関するデータを収集するデータ収集手段と、該データ収集手段が収集したデータから前記冷蔵冷凍ショーケース装置の負荷と前記空気調和機の負荷を算出し、それらの割合である算出負荷割合を算出する負荷割合算出手段と、前記算出負荷割合と前記最適負荷割合との差異を判断し、前記算出負荷割合が前記最適負荷割合になる方向で前記空気調和機の運転を制御する判断手段とを有し、前記制御装置は、外気温度を検出する外気温度検出手段を備え、前記記憶手段は、外気温度別の前記最適負荷割合を保有すると共に、前記データ収集手段は、前記外気温度検出手段が検出する外気温度も併せて収集し、前記判断手段は、前記外気温度検出手段が検出する外気温度の変化の状況に基づいて前記空気調和機の運転の制御に補正を加えるものであり、
前記判断手段は、前記算出負荷割合における算出による空気調和機の負荷の割合が、前記最適負荷割合における理想的な空気調和機の負荷の割合より小さく、前記外気温度に変化が無い場合、前記空気調和機の負荷を増加させ、前記外気温度が上昇傾向である場合、前記空気調和機の負荷をより増加させる方向で当該空気調和機の運転を制御し、前記外気温度が下降傾向である場合は前記空気調和機の負荷を変化させる制御は行わないことを特徴とする。
請求項2の発明の冷蔵冷凍空調装置は、上記発明において判断手段は、算出負荷割合における算出による空気調和機の負荷の割合が、最適負荷割合における理想的な空気調和機の負荷の割合と同一で、外気温度が上昇傾向である場合、空気調和機の負荷を増加させ、外気温度に変化が無い場合、空気調和機の負荷を変化させる制御は行わず、外気温度が下降傾向である場合は空気調和機の負荷を減少させる方向で当該空気調和機の運転を制御することを特徴とする。
請求項3の発明の冷蔵冷凍空調装置は、請求項3、請求項4又は請求項5のうちの何れかの発明において判断手段は、算出負荷割合における算出による空気調和機の負荷の割合が、最適負荷割合における理想的な空気調和機の負荷の割合より大きく、外気温度が上昇傾向である場合、空気調和機の負荷を変化させる制御は行わず、外気温度に変化が無い場合、空気調和機の負荷を減少させ、外気温度が下降傾向である場合は空気調和機の負荷をより減少させる方向で当該空気調和機の運転を制御することを特徴とする。
本発明によれば、店内に設置されたショーケースの庫内を冷却する冷媒回路を備えた冷蔵冷凍ショーケース装置と、この冷蔵冷凍ショーケース装置とは独立した冷媒回路を備えて店内を空調する空気調和機と、これら冷蔵冷凍ショーケース装置及び空気調和機の運転を制御する制御装置とを備えた冷蔵冷凍空調装置において、制御装置は、冷蔵冷凍ショーケース装置の負荷と空気調和機の負荷の理想的な割合である最適負荷割合に関するデータを保有する記憶手段と、冷蔵冷凍ショーケース装置と空気調和機の運転状態に関するデータを収集するデータ収集手段と、このデータ収集手段が収集したデータから冷蔵冷凍ショーケース装置の負荷と空気調和機の負荷を算出し、それらの割合である算出負荷割合を算出する負荷割合算出手段と、算出負荷割合と最適負荷割合との差異を判断し、算出負荷割合が最適負荷割合になる方向で空気調和機の運転を制御する判断手段とを有するので、冷蔵冷凍ショーケース装置の負荷と空気調和機の負荷の割合を常に理想的な割合に維持することが可能となる。
これにより、店内を理想的な状態で空調しながら、冷蔵冷凍ショーケース装置と空気調和機の合計の消費電力量も抑えることが可能となる。
また、制御装置が外気温度を検出する外気温度検出手段を備え、記憶手段が外気温度別の最適負荷割合を保有すると共に、データ収集手段が外気温度検出手段が検出する外気温度も併せて収集し、判断手段により外気温度検出手段が検出する外気温度の変化の状況に基づいて前記空気調和機の運転の制御に補正を加えるものであり、判断手段により、算出負荷割合における算出による空気調和機の負荷の割合が、最適負荷割合における理想的な空気調和機の負荷の割合より小さく、外気温度に変化が無い場合、空気調和機の負荷を増加させ、外気温度が上昇傾向である場合、空気調和機の負荷をより増加させる方向で当該空気調和機の運転を制御し、外気温度が下降傾向である場合は空気調和機の負荷を変化させる制御は行わないので、判断手段は外気温度による冷蔵冷凍ショーケース装置及び空気調和機の負荷への影響を精度良く考慮したより的確な空気調和機の運転制御を実現し、店内空調を一層好適な状態に維持しながら、消費電力量の削減を図ることが可能となるものである。
また、判断手段が、外気温度検出手段が検出する外気温度の変化の状況に基づき、請求項2または請求項3の発明のように空気調和機の運転の制御に補正を加えるようにすれば、判断手段は外気温度による冷蔵冷凍ショーケース装置及び空気調和機の負荷への影響を精度良く考慮した空気調和機の運転制御を実現し、店内空調を一層好適な状態に維持しながら、消費電力量の削減を図ることが可能となるものである。
本発明を適用した一実施例の冷蔵冷凍空調装置の構成図である。 冷蔵冷凍ショーケース装置の負荷と空気調和機の負荷の割合による合計の消費電力量の変化を説明する図である。 外気温度に対応する最適負荷割合を示す図である。 図1のコントローラが実行する算出負荷割合の算出タイミングを示す図である。 図1のコントローラの動作を説明するフローチャートである。 同じく図1のコントローラの動作を説明するフローチャートである。 同じく図1のコントローラの動作を説明するフローチャートである。 同じく図1のコントローラの動作を説明するフローチャートである。
以下、本発明の実施の形態について、詳細に説明する。図1において実施例の冷蔵冷凍空調装置1は、例えばスーパーマーケットやコンビニエンスストア等の店舗2の店内3に複数台設置されたオープンショーケースであるショーケース(1〜i)4の庫内を冷却するための冷蔵冷凍ショーケース装置6と、店内3の天井等に複数台設けられた空調室内機7により店内3の空調を行うための空気調和機8とから構成されており、これら冷蔵冷凍ショーケース装置6及び空気調和機8の双方を連携して集中制御する制御装置としてのコントローラ9を備えている。
冷蔵冷凍ショーケース装置6は、店外に設置された冷凍機11と前記ショーケース4とから構成されている。冷凍機11には図示しない圧縮機や凝縮器(放熱器)が設けられ、各ショーケース4には食品等の商品を冷却しながら陳列する庫内を冷却するための図示しない蒸発器や減圧装置がそれぞれ設けられ、これら圧縮機、凝縮器、減圧装置及び蒸発器(各ショーケース4の蒸発器は並列接続)が冷媒配管にて接続されて周知の冷媒回路12を構成している。そして、各ショーケース4の蒸発器には冷凍機11の圧縮機で圧縮された冷媒が凝縮器で放熱され、減圧装置にて減圧された後、分配供給され、これにより各ショーケース4の庫内は所定の庫内設定温度に冷却される。また、各ショーケースには庫内の温度及び湿度を検出する図示しない庫内温湿度センサが設けられている。
空気調和機8は、店外に設置された空調室外機13と前記空調室内機7とから構成されている。空調室外機13には図示しない圧縮機や熱源側熱交換器が設けられ、空調室内機7には店内3を空調するための図示しない利用側熱交換器等が設けられ、これら圧縮機、熱源側熱交換器及び利用側熱交換器は図示しない減圧装置等と共に冷媒配管にて接続されて周知の冷媒回路14を構成している。即ち、空気調和機8の冷媒回路14と冷蔵冷凍ショーケース装置6の冷媒回路12は独立している。そして、空調室内機7の利用側熱交換器には空調室外機13の圧縮機で圧縮された冷媒が供給され、利用側熱交換器に店内3の空気が吸い込まれ、熱交換した後、吹き出されることにより店内3は所定の空調設定温度に空調される。また、空調室内機7には吸込空気と吹出空気の温度及び湿度を検出する図示しない吸込及び吹出温湿度センサが設けられている。
また、店内3にはこの店内の空気の温度及び湿度を検出する店内温湿度センサ19が設けられている。更に、店外には外気温度を検出する外気温度センサ21も設けられている。そして、これらショーケース4、空調室内機7、空調室外機13、店内温湿度センサ19及び外気温度センサ21は通信線等によりコントローラ9に接続され、データの送受信を行う。即ち、空調室内機7からは吸込・吹出温湿度と風量に関するデータがコントローラ9に送信され、各ショーケース4からは庫内温湿度に関するデータがコントローラ9に送信される。
また、外気温度センサ21からは外気温度に関するデータがコントローラ9に送信される。更に、店内温湿度センサ19からは店内3の空気の温湿度に関するデータがコントローラ9に送信され、空調室外機13からは圧縮機等の機器の動作状況に関するデータがコントローラ9に送信される。更にまた、コントローラ9からは圧縮機等の機器の動作変更制御の結果に関するデータが空調室外機13に送信される。
このコントローラ9(制御装置)は、汎用のマイクロコンピュータ、メモリ及びハードディスク等により構成されており、その機能としてデータ収集手段としてのデータ収集部16と、負荷割合算出手段及び判断手段としての負荷割合算出・判断部17と、記憶手段としてのデータベース18を備えている。
上記コントローラ9のデータベース18には、冷蔵冷凍ショーケース装置6の負荷(ショーケース負荷Qsc)と空気調和機8の負荷(空調負荷Qac)の理想的な割合である最適負荷割合における空気調和機8の負荷の割合として、ショーケース負荷Qscと空調負荷Qacの合計に対する空調負荷Qacの理想的な割合(最適空調負荷割合Racb)に関するデータが予め計測され、格納されている。この最適空調負荷割合Racbの計測方法としては、例えば図3に示すように実際に店舗2において計測されたデータで外気温度と負荷割合の関係グラフを作成し、回帰式を求めることが考えられる。
即ち、図3において縦軸は負荷割合であり、バツ印は店舗2において実際に計測されて算出されたショーケース負荷割合Rsc=Qsc/(Qsc+Qac)を外気温度(横軸)に対応させてプロットしたものである。そして、図3の破線はこのバツ印の回帰式である。また、丸印は店舗2において実際に計測されて算出された算出負荷割合における空気調和機8の負荷の割合としての空調負荷割合Rac=Qac/(Qsc+Qac)を外気温度(横軸)に対応させてプロットしたものである。そして、図3の実線はこの丸印の回帰式であり、これが外気温度に対する最適空調負荷割合Racbのデータとなってデータベース18が保有している。
ここで、外気温度が高くなれば店内3の空気もそれに影響されて高くなるため、空気負荷Qacは増加する。従って、図3の丸印(空調負荷割合Rac)は外気温度が高くなる程上に行き、逆にバツ印(ショーケース負荷割合Rsc)は下に行く傾向となるが、実際の店舗2では商品の投入状況や顧客の来客状況等が変動するために図3に示すようにバラツキが発生する。
例えば、常温の飲料(商品)等をショーケース4に大量に投入した場合、ショーケース負荷Qscは増加するため、ショーケース負荷割合Rscが増大して前述した如く冷蔵冷凍ショーケース装置6と空気調和機8の合計の運転効率は低下してしまう。その場合は空調設定温度を低下させて空調負荷Qacを増加させることで空調負荷割合Racを増大させれば運転効率は向上する(この場合は、空気調和機8による冷房効果がショーケース4の庫内冷却にも寄与することになる)。
しかしながら、単に空調設定温度を下げて空調負荷Qacを増加させると、今度は店内3の空気温度が冷えすぎて顧客に不快感を与える結果となる。一方、前記各回帰式はそれらバラツキを排除した最適値となり、実線の回帰式が最適空調負荷割合Racbとなる。そして、空調負荷割合Rac(算出負荷割合における空気調和機8の負荷の割合)がこの最適空調負荷割合Racb(最適負荷割合における空気調和機8の負荷の割合)となるように空気調和機8を制御することで、運転効率の低下を防ぎながら、店内3の空調を快適に行うことが期待できる。
そこで、コントローラ9は以下に説明する制御を実行する。次に、図4〜図8を参照してコントローラ9による空気調和機8の制御を説明する。図5のステップS1でコントローラ9のデータ収集部16は空調室内機7から吸込・吹出温湿度と風量に関するデータを、また、各ショーケース4から庫内温湿度に関するデータを、更に、外気温度センサ21から外気温度に関するデータを、更にまた、店内温湿度センサ19から店内3の空気の温湿度に関するデータを収集する。
次に、ステップS2で自らが機能として有するタイマを用いて割合算出タイミングか否かを判断する。尚、以下のステップはコントローラ9の負荷割合算出・判断部17が実行する。ここで、割合算出タイミングは図4に示す如く実施例では10分(所定時間)に1回と設定されている。また、上記各データは10分間のデータの平均値が算出されて次のステップS3における負荷割合の算出に利用されることになる。このステップS3ではステップS1で収集された各データ(平均値)から前記空調負荷Qac、ショーケース負荷Qsc、及び、空調負荷割合Racを算出する(1)。
それらの算出式は、
Qac=(Hout−Hin)×F×ρ
但し、Qac:空調負荷、Hin:空調室内機の吸込空気のエンタルピー、Hout:空調室内機の吹出空気のエンタルピー、F:吹出風量、ρ:空気密度である。
Qsc=Qscbase×(Hnow−Hsc)/(Hbase−Hsc)
但し、Qsc:ショーケース負荷、Hbase:定格店内エンタルピー(ショーケースが所要冷凍能力Qscbaseを発揮するときの環境エンタルピー)、Hnow:店内空気のエンタルピー、Hsc:庫内空気(冷気)のエンタルピー、Qscbase:所要冷凍能力(例えば、環境温度26℃、湿度70%のときのショーケースの冷凍能力)である。
Rac=Qac/(Qac+Qsc)
但し、Rac:空調負荷割合(算出負荷割合)である。
次に、ステップS4に進んで、データベース18に格納されている最適空調負荷割合Racbから、前記10分間の平均外気温度に対応する最適空調負荷割合Racbを抽出し、ステップS5に進んでステップS3で算出された(1)の空調負荷割合Racとの差(Rac−Racb)を算出する(比較する)ことで両者の差違を判断する。
このステップS5で空調負荷割合Racが最適空調負荷割合Racbと同一であった場合には「a」に進む。この「a」のフローチャートが図6に示されている。「a」の場合、ステップS5からステップS6に進み、前記10分間の平均外気温度と現在の外気温度の差(平均−現在)を求める。そして、差が上下所定の規定値内である場合、即ち、実質的に外気温度に変化が無い場合(その他)、ステップS8に進み、現状を維持する。即ち、空調負荷割合Racが最適空調負荷割合Racbと同一で、且つ、外気温度に変化が無い場合には、空気調和機8の動作変更制御は行わない。
一方、平均外気温度−現在の外気温度がマイナスで且つその絶対値が規定値以上であった場合、即ち、現在の外気温度が上昇傾向である場合、ステップS7に進んで空気調和機8の空調設定温度を1段階低下させ、機器動作変更結果に関するデータとして空調室外機13に送信する。これにより、空調負荷Qacが増加する。ここで、外気温度が上昇傾向であるときは、空調設定温度を下げても店内3の空気温度が下がり過ぎることは無いと考えられる。そこで、空調負荷割合Racが最適空調負荷割合Racbと実質同一で、且つ、外気温度が上昇傾向である場合には、空気調和機8の空調負荷Qacを増加させる方向に空気調和機8の制御に補正を加え、空調負荷割合Racを増大させ、空気調和機8と冷蔵冷凍ショーケース装置6の合計の運転効率を向上させる。
他方、平均外気温度−現在の外気温度がプラスで且つそのプラス値が規定値以上であった場合、即ち、現在の外気温度が下降傾向である場合、ステップS9に進んで空気調和機8の空調設定温度を1段階上昇させ、機器動作変更結果に関するデータとして空調室外機13に送信する。これにより、空調負荷Qacが減少する。ここで、外気温度が下降傾向であるときは、空調設定温度を上げて店内3の空気温度が下がり過ぎることを防止する必要がある。そこで、空調負荷割合Racが最適空調負荷割合Racbと実質同一で、且つ、外気温度が下降傾向である場合には、空気調和機8の空調負荷Qacを減少させる方向に空気調和機8の制御に補正を加えて店内3の空気温度の冷え過ぎを防止する。
次に、ステップS5で空調負荷割合Rac−最適空調負荷割合Racbがマイナス、即ち、空調負荷割合Racが最適空調負荷割合Racbより小さかった場合には「b」に進む。この「b」のフローチャートが図7に示されている。「b」の場合、ステップS5からステップS10に進み、前記10分間の平均外気温度と現在の外気温度の差(平均−現在)を求める。そして、差が上下規定値内で、実質的に外気温度に変化が無い場合(その他)、ステップS12に進み、空気調和機8の空調設定温度を1段階低下させ、機器動作変更結果に関するデータとして空調室外機13に送信する。これにより、空調負荷Qacが増加する。即ち、空調負荷割合Racが最適空調負荷割合Racbよりも小さく、且つ、外気温度が実質的に同一である場合には、空気調和機8の空調負荷Qacを増加させる方向に空気調和機8の制御に補正を加え、空調負荷割合Racを増大させ、最適空調負荷割合Racbに近づくようにして、空気調和機8と冷蔵冷凍ショーケース装置6の合計の運転効率を向上させる。
一方、平均外気温度−現在の外気温度がマイナスで且つその絶対値が規定値以上であった場合、即ち、現在の外気温度が上昇傾向である場合、ステップS11に進んで空気調和機8の空調設定温度を2段階低下させ、機器動作変更結果に関するデータとして空調室外機13に送信する。これにより、空調負荷Qacが1段階に比べてより一層増加する。ここで、外気温度が上昇傾向であるときは、空調設定温度を下げても店内3の空気温度が下がり過ぎることは無いと考えられる。そこで、空調負荷割合Racが最適空調負荷割合Racbより小さく、且つ、外気温度が上昇傾向である場合には、空気調和機8の空調負荷Qacをより増加させる方向に空気調和機8の制御に補正を加え、空調負荷割合Racをより増大させ、最適空調負荷割合Racbにより近づくようにして、空気調和機8と冷蔵冷凍ショーケース装置6の合計の運転効率をより一層向上させる。
他方、平均外気温度−現在の外気温度がプラスで且つそのプラス値が規定値以上であった場合、即ち、現在の外気温度が下降傾向である場合、ステップS13に進んで現状を維持する。即ち、空調負荷割合Racが最適空調負荷割合Racbより小さく、且つ、外気温度が下降傾向である場合には、空気調和機8の動作変更制御は行わない。
次に、ステップS5で空調負荷割合Rac−最適空調負荷割合Racbがプラス、即ち、空調負荷割合Racが最適空調負荷割合Racbより大きかった場合には「c」に進む。この「c」のフローチャートが図8に示されている。「c」の場合、ステップS5からステップS14に進み、前記10分間の平均外気温度と現在の外気温度の差(平均−現在)を求める。そして、差が上下規定値内で、実質的に外気温度の変化が無い場合(その他)、ステップS16に進み、空気調和機8の空調設定温度を1段階上昇させ、機器動作変更結果に関するデータとして空調室外機13に送信する。これにより、空調負荷Qacが減少する。即ち、空調負荷割合Racが最適空調負荷割合Racbよりも大きく、且つ、実質的に外気温度の変化が無い場合には、空気調和機8の空調負荷Qacを減少させる方向に空気調和機8の制御に補正を加えて店内3の空気温度の冷え過ぎを防止しながら空調負荷割合Racを最適空調負荷割合Racbに近づけていく。
一方、平均外気温度−現在の外気温度がマイナスで且つその絶対値が規定値以上であった場合、即ち、現在の外気温度が上昇傾向である場合、ステップS15に進んで現状を維持する。即ち、空調負荷割合Racが最適空調負荷割合Racbより小さく、且つ、外気温度が下降傾向である場合には、空気調和機8の動作変更制御は行わない。
他方、平均外気温度−現在の外気温度がプラスで且つそのプラス値が規定値以上であった場合、即ち、現在の外気温度が下降傾向である場合、ステップS17に進んで空気調和機8の空調設定温度を2段階上昇させ、機器動作変更結果に関するデータとして空調室外機13に送信する。これにより、空調負荷Qacが1段階に比べてより一層低下する。ここで、外気温度が下降傾向であるときは、空調設定温度を上げても店内3の空気温度が上がり過ぎることは無いと考えられる。そこで、空調負荷割合Racが最適空調負荷割合Racbより大きく、且つ、外気温度が下降傾向である場合には、空気調和機8の空調負荷Qacをより減少させる方向に空気調和機8の制御に補正を加え、空調負荷割合Racをより減少させ、最適空調負荷割合Racbにより一層近づけるものである。
尚、本実施例では空気調和機の負荷を制御する方法として設定温度を変更する方法を採用しているが、これに限定されるものではない。例えば、空気調和機の吸込・吹出風量や、熱源側熱交換器への冷媒流入量を制御するようにしても本発明の効果を得ることができる。
また、上記実施例では空気調和機の現在の空調負荷割合を算出負荷割合、最適空調負荷割合を最適負荷割合としたが、請求項1乃至請求項3の発明では現在のショーケース負荷割合を算出負荷割合と図3の破線の回帰式である最適ショーケース負荷割合を最適負荷割合とし、冷蔵冷凍ショーケース装置の負荷を基準として現在のショーケース負荷割合と最適ショーケース負荷割合の比較で判断するようにしても良い。
但し、実施例のように空気調和機の空調負荷割合と最適空調負荷割合の比較で判断すれば、空気調和機の動作変更をより直接的に実行することができるようになる。
1 冷蔵冷凍空調装置
2 店舗
3 店内
4 ショーケース
6 冷蔵冷凍ショーケース装置
7 空調室内機
8 空気調和機
9 コントローラ(制御装置)
11 冷凍機
13 空調室外機
16 データ収集部(データ収集手段)
17 負荷割合算出・判断部(負荷割合算出手段、判断手段)
18 データベース(記憶手段)
19 庫内温湿度センサ
21 外気温度センサ

Claims (3)

  1. 店内に設置されたショーケースの庫内を冷却する冷媒回路を備えた冷蔵冷凍ショーケース装置と、該冷蔵冷凍ショーケース装置とは独立した冷媒回路を備えて前記店内を空調する空気調和機と、これら冷蔵冷凍ショーケース装置及び空気調和機の運転を制御する制御装置とを備えた冷蔵冷凍空調装置において、
    前記制御装置は、前記冷蔵冷凍ショーケース装置の負荷と前記空気調和機の負荷の理想的な割合である最適負荷割合に関するデータを保有する記憶手段と、前記冷蔵冷凍ショーケース装置と空気調和機の運転状態に関するデータを収集するデータ収集手段と、該データ収集手段が収集したデータから前記冷蔵冷凍ショーケース装置の負荷と前記空気調和機の負荷を算出し、それらの割合である算出負荷割合を算出する負荷割合算出手段と、前記算出負荷割合と前記最適負荷割合との差異を判断し、前記算出負荷割合が前記最適負荷割合になる方向で前記空気調和機の運転を制御する判断手段とを有し、
    前記制御装置は、外気温度を検出する外気温度検出手段を備え、
    前記記憶手段は、外気温度別の前記最適負荷割合を保有すると共に、前記データ収集手段は、前記外気温度検出手段が検出する外気温度も併せて収集し、
    前記判断手段は、前記外気温度検出手段が検出する外気温度の変化の状況に基づいて前記空気調和機の運転の制御に補正を加えるものであり、
    前記判断手段は、前記算出負荷割合における算出による空気調和機の負荷の割合が、前記最適負荷割合における理想的な空気調和機の負荷の割合より小さく、前記外気温度に変化が無い場合、前記空気調和機の負荷を増加させ、前記外気温度が上昇傾向である場合、前記空気調和機の負荷をより増加させる方向で当該空気調和機の運転を制御し、前記外気温度が下降傾向である場合は前記空気調和機の負荷を変化させる制御は行わないことを特徴とする冷蔵冷凍空調装置。
  2. 前記判断手段は、前記算出負荷割合における算出による空気調和機の負荷の割合が、前記最適負荷割合における理想的な空気調和機の負荷の割合と同一で、前記外気温度が上昇傾向である場合、前記空気調和機の負荷を増加させ、前記外気温度に変化が無い場合、前記空気調和機の負荷を変化させる制御は行わず、前記外気温度が下降傾向である場合は前記空気調和機の負荷を減少させる方向で当該空気調和機の運転を制御することを特徴とする請求項1に記載の冷蔵冷凍空調装置。
  3. 前記判断手段は、前記算出負荷割合における算出による空気調和機の負荷の割合が、前記最適負荷割合における理想的な空気調和機の負荷の割合より大きく、前記外気温度が上昇傾向である場合、前記空気調和機の負荷を変化させる制御は行わず、前記外気温度に変化が無い場合、前記空気調和機の負荷を減少させ、前記外気温度が下降傾向である場合は前記空気調和機の負荷をより減少させる方向で当該空気調和機の運転を制御することを特徴とする請求項1または請求項2に記載の冷蔵冷凍空調装置。
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